JPWO2019234823A1 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

スクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備えた圧縮部を有し、固定渦巻体と揺動渦巻体とが組み合うことで形成される渦巻構造体内の圧縮室で流体を圧縮する。このスクロール圧縮機において、渦巻構造体の外側には、外部から流体が吸入される吸入圧空間が形成されており、固定台板において渦巻構造体の外側に、吸入圧空間にインジェクション流体をインジェクションするインジェクションポートを有する。

Description

この発明は、空調機および冷凍機等に利用されるスクロール圧縮機に関するものである。
スクロール圧縮機は、固定スクロールと揺動スクロールとを組み合わせて形成した圧縮室にて冷媒を圧縮する圧縮部と、圧縮部を収容する容器とを備えた構成を有する。固定スクロールおよび揺動スクロールはそれぞれ、台板上に渦巻体が形成された構成を有し、渦巻体同士を噛み合わされて構成された渦巻構造体内に圧縮室を形成している。
この種のスクロール圧縮機では、吐出温度が高くなりやすい高圧縮比条件で、渦巻構造体内が高温となる。このため、固定スクロールおよび揺動スクロールのそれぞれが熱膨張し、固定スクロールおよび揺動スクロールのそれぞれの渦巻体の先端部と、対向する相手側のスクロールの台板との間の隙間が縮小して接触し、圧縮機が破損してしまう課題がある。
従来、この課題を解決するため、中間圧の圧縮室に、圧縮室内で圧縮途中の冷媒よりも低温且つ低圧の液冷媒または2相冷媒を流入させることで、渦巻構造体の温度を低減するようにしたスクロール圧縮機がある(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2016/019921号
特許文献1の構成では、圧縮室内の中間圧力部分に冷媒がインジェクションされる。このため、圧力の異なる冷媒が圧縮室内で混合することで混合損失が生じ、圧縮機の性能が低下してしまうという課題があった。
この発明は、このような点を鑑みなされたもので、圧縮室内での混合損失を無くして性能を向上することが可能なスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
この発明に係るスクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備えた圧縮部を有し、固定渦巻体と揺動渦巻体とが組み合うことで形成される渦巻構造体内の圧縮室で流体を圧縮するスクロール圧縮機において、渦巻構造体の外側には、外部から流体が吸入される吸入圧空間が形成されており、固定台板において渦巻構造体の外側に、吸入圧空間にインジェクション流体をインジェクションするインジェクションポートを有するものである。
この発明によれば、渦巻構造体の外側の吸入圧空間にインジェクションポートからインジェクション流体をインジェクションするようにしたので、圧力の異なる流体が圧縮室内で混合することが無い。したがって、スクロール圧縮機の性能を向上することができる。
この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の縦断面模式図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の固定スクロールの概略縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機を渦巻構造体部分で切断した断面図である。 この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の固定スクロールの平面図である。 この発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機を渦巻構造体部分で切断した断面図である。
以下、この発明の実施の形態に係るスクロール圧縮機について図面などを参照しながら説明する。ここで、図1を含め、以下の図面において同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の縦断面模式図である。
スクロール圧縮機100は、冷凍サイクルを循環する流体を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出させるものである。このスクロール圧縮機100は、流体を圧縮する圧縮部10と、主軸33を介して圧縮部10を駆動する電動機部30と、その他の構成部品とを、外郭を構成する密閉容器40の内部に収容した構成を有している。冷凍サイクルを循環する流体には、例えばR32等の冷媒または二酸化炭素等が用いられる。以下では、流体として冷媒を用いるものとして説明する。
密閉容器40は、中間部容器42の上部および下部に上部容器41および下部容器43が設けられた構成を有する。下部容器43は、潤滑油を貯留する油溜めとなっている。中間部容器42には、冷媒ガスを吸入するための吸入管44が接続されている。上部容器41には、冷媒ガスを吐出するための吐出管45が接続されている。また、上部容器41の上方にはインジェクション管49が接続されている。インジェクション管49において上部容器41の内部側の端部は、固定スクロール21に形成されたインジェクション管挿入口28(後述の図2参照)に挿入されている。インジェクション管49は、外部から導入される冷媒を後述の第2空間71にインジェクションするものである。第2空間71にインジェクションされるインジェクション冷媒は、この例では低温且つ低圧の液冷媒、または低温且つ低圧の液冷媒を含む2相冷媒である。
密閉容器40の内部には更に、主軸33の軸方向に電動機部30を挟んで対向するようにフレーム46とサブフレーム47とが配置されている。フレーム46は、電動機部30と圧縮部10との間に位置している。サブフレーム47は、電動機部30の下側に位置している。フレーム46およびサブフレーム47は、焼嵌めまたは溶接などによって密閉容器40の内周面に固着されている。
また、実施の形態1では、密閉容器40内の空間を以下のように定義する。密閉容器40内においてフレーム46より電動機部30側の空間であって、吸入管44から吸入された冷媒が流入する空間を第1空間70とする。また、後述の渦巻構造体10aの外側であって、フレーム46の内壁よりも内側の環状の空間を第2空間71とする。第2空間71は、フレーム46に形成された吸入ポート36aおよび吸入ポート36bを介して第1空間70に連通しており、第1空間70とともに吸入圧空間となっている。また、圧縮部10より吐出管45側の空間を第3空間72とする。第3空間72には、圧縮室11で圧縮された冷媒が吐出されるため、吐出圧空間となっている。
圧縮部10は、固定スクロール21および揺動スクロール22を有している。
固定スクロール21は、フレーム46に図示省略のボルト等によって固定されている。揺動スクロール22は、固定スクロール21の下側であってフレーム46内の筒状空間に収容され、主軸33の後述の偏心軸部33aに揺動自在に支持されている。
固定スクロール21は、固定台板23と、固定台板23の一方の面に立設された渦巻状突起である固定渦巻体24と、を有している。揺動スクロール22は、揺動台板25と、揺動台板25の一方の面に立設された渦巻状突起である揺動渦巻体26と、を有している。固定スクロール21および揺動スクロール22は、固定渦巻体24および揺動渦巻体26とを互いに組み合わせた状態で密閉容器40内に収容されている。
固定渦巻体24および揺動渦巻体26とを互いに組み合わせた状態では、固定渦巻体24および揺動渦巻体26の巻方向が互いに逆となる。そして、固定渦巻体24および揺動渦巻体26との間には、相対的に容積が変化する複数の圧縮室11が形成される。複数の圧縮室11は、主軸33の中心軸O(後述の図3参照)を挟んで対称に対となって形成される。このように複数対、形成される圧縮室11のうち、最も外側の一対の圧縮室11が吸入室12(後述の図3参照)、最も内側が吐出室13(後述の図3参照)となる。以下、揺動スクロール22と固定スクロール21とで構成された圧縮部10のうち、固定渦巻体24および揺動渦巻体26とを組み合わせた対称渦巻形状の構造体部分を渦巻構造体10aという。
固定スクロール21の固定台板23の中央部には、圧縮されて高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出ポート3が形成されている。吐出ポート3の周囲には、吐出ポート3を開閉する吐出弁5と、吐出弁5の可動範囲を規制する弁押さえ6とが固定されている。そして、吐出ポート3を覆うように吐出マフラ7が固定台板23に固定部材7aで固定されている。
揺動スクロール22は、自転運動を阻止するためのオルダムリング(図示せず)により、固定スクロール21に対して自転運動することなく揺動運動を行うようになっている。揺動台板25において揺動渦巻体26の形成面とは反対側の面の略中心部には、中空円筒形状のボス部27が形成されており、ボス部27の内側に揺動軸受27aが配置されている。揺動軸受27aには、主軸33の上部に形成された偏心軸部33aが挿入されている。そして、揺動軸受27aの内周部と偏心軸部33aの外周部とが潤滑油を介して密着し、揺動軸受部を構成する。
電動機部30は、密閉容器40の内周面に焼嵌等により固定されたステータ31と、ステータ31の内周側に回転自在に収容されるロータ32と、ロータ32に焼嵌等により固定された主軸33とを備えている。ロータ32は、ステータ31に電圧が印加されることによって回転駆動し、主軸33を介して揺動スクロール22に駆動力を伝達するようになっている。
主軸33は、上から順に偏心軸部33aと、主軸部33bと、副軸部33cとを有している。偏心軸部33aは、主軸33の軸心に対して偏心して設けられており、揺動軸受27aと回転自在に係合する。主軸部33bはフレーム46に設けられた主軸受(図示せず)によって支持されている。この主軸受(図示せず)と主軸部33bとの間には、主軸部33bを円滑に回転運動させるため、スリーブ34が設けられている。副軸部33cは、ボールベアリング48によって回転自在に支持されている。このボールベアリング48は、密閉容器40の下部に設けられたサブフレーム47の中央部に圧入固定されている。
図2は、この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の固定スクロールの概略縦断面図である。
固定スクロール21の固定台板23には、固定渦巻体24が形成された面と反対側の面に開口するインジェクション管挿入口28が形成されており、このインジェクション管挿入口28にインジェクション管49が接続される。また、固定台板23には、固定渦巻体24が形成された面に開口するインジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bが形成されている。インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bの固定台板23における形成位置は、この実施の形態1の特徴とするところであり、以下で改めて詳述する。また、図2のガイド35aおよびガイド35bについても後述する。
固定台板23には更に、インジェクション管挿入口28から流入したインジェクション冷媒を2つに分岐してインジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bに導くインジェクション経路29が形成されている。インジェクション経路29は、固定台板23を面方向に貫通する横穴で構成されている。
インジェクション経路29は、固定台板23の外側からドリル等で孔をあけることで形成されている。この孔が開放されたままだと、インジェクション経路29が固定スクロール21の固定台板23の外側の高圧空間と繋がってしまう。よって、高圧空間の高温且つ高圧の冷媒がインジェクション経路29に流入する事を防ぐ目的で、インジェクション経路29の両端には例えばボルト等の漏れ防止部材51が挿入されている。これにより、インジェクション経路29と固定スクロール21の固定台板23の外側の高圧空間とを遮断している。
続いて、スクロール圧縮機100の動作について説明する。電動機部30のステータ31に電圧が印加されると、ステータ31の電線部に電流が流れ、磁界が発生する。この磁界はロータ32を回転させるように働き、ロータ32とともに主軸33が回転駆動する。主軸33が回転駆動すると、偏心軸部33aも揺動軸受27a内で回転する。そして、オルダムリング(図示せず)により自転を抑制された揺動スクロール22が揺動運動を行う。これにより、外部の冷凍サイクルから吸入管44を介して密閉容器40内に冷媒が吸入される。
吸入された冷媒ガスの一部はフレーム46の吸入ポート36aおよび吸入ポート36bを介してフレーム46内側の第2空間71へ流れる。そして、第2空間71から複数の圧縮室11のうち最外室である吸入室内に冷媒ガスが吸入されて吸入過程が開始される。一方、吸入室に吸入されなかった冷媒ガスの残りの一部は、ステータ31の鋼板に形成された切り欠き(図示せず)を通って、電動機部30と潤滑油とを冷却する。
吸入室内に吸入された冷媒は、揺動スクロール22の揺動運動により揺動スクロール22の中心に向かって徐々に移動し、体積が縮小されることで圧縮される。そして、圧縮された冷媒は、複数の圧縮室11のうち最内室である吐出室から吐出され、固定スクロール21の吐出ポート3を通り、吐出弁5から吐出される。吐出弁5から吐出された冷媒は、吐出マフラ7内の空間を経て、圧縮部10よりも上方の第3空間72に流入し、吐出管45を介して密閉容器40外へ吐出される。
次に、図3および図4を参照して、この実施の形態1の特徴部分であるインジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bの固定台板23上の位置等について説明する。
図3は、この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機を渦巻構造体部分で切断した断面図である。図4は、この発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機の固定スクロールの平面図である。
図3に示すように、インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bは、固定台板23において渦巻構造体10aの外側に設けられている。この位置にインジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bを設けることで、インジェクション冷媒は、圧縮室11内ではなく第2空間71にインジェクションされる。
中間圧の圧縮室内にインジェクション冷媒をインジェクションする従来手法では、圧縮室に圧力の異なる冷媒が流入するため、圧力の異なる冷媒同士が圧縮室内で混合することで混合損失が生じ、圧縮機の性能が低下する。これに対し、この実施の形態1では、インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bを渦巻構造体10aの外側に設けたことで、圧縮室11(吸入室12)に吸入される前の第2空間71にインジェクション冷媒をインジェクションできる。このため、圧力の異なる冷媒同士が圧縮室11内で混合することがなく、混合損失を生じることがない。
また、中間圧の圧縮室内にインジェクション冷媒をインジェクションする従来手法では、インジェクションポートは圧縮室に連通しているため、インジェクションを行う必要の無い運転条件では死容積となる。つまり、圧縮した冷媒ガスを低圧側へ漏らし、再膨張による損失を生じ、圧縮機の性能が低下する。しかし、この実施の形態1では、インジェクションポート29a、インジェクションポート29bおよびインジェクション経路29は第2空間71、つまり吸入圧空間に連通するため、従来手法による不都合を解消できる。
また、固定スクロール21の固定台板23には、インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bから第2空間71にインジェクションされた冷媒を渦巻構造体10a内に誘導するガイド35aおよびガイド35bが設けられている。
次に、[インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bと、ガイド35aおよびガイド35bと、吸入ポート36aおよび吸入ポート36bとの位置関係]と、[ガイド35aおよびガイド35bの形状]とについて説明する。この例の構成では、インジェクションポート29a、ガイド35aおよび吸入ポート36aとの組と、インジェクションポート29b、ガイド35bおよび吸入ポート36bの組とは、中心軸Oを中心として点対称となる位置に配置されている。このため、以下の説明では、インジェクションポート29a、ガイド35aおよび吸入ポート36aの組を例に挙げるが、インジェクションポート29b、ガイド35bおよび吸入ポート36bとの組も同様である。
ガイド35aは、固定台板23に立設された突起であり、周方向においてインジェクションポート29aと吸入ポート36aとの間に配置されている。ガイド35aの高さは、固定スクロール21の固定渦巻体24の高さと同じ高さであることが好ましい。また、ガイド35aは、平面的に見てインジェクションポート29aと反対側に凸の円弧状に形成されている。よって、ガイド37aにおいてインジェクションポート29a側の端面35aaは、インジェクションポート29aと反対側に凸の円弧面となっている。これにより、インジェクションポート29aから第2空間71に流入したインジェクション冷媒を効率的に渦巻構造体10a内に導くことができる。
なお、ガイド35aおよびガイド35bのそれぞれの端面35aaおよび35baは円弧面に限るものではなく、平坦な平面でも構わない。また、インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bは、どちらか1つでも構わない。その場合は、ガイドも1つでもよい。
次に、スクロール圧縮機100に流入したインジェクション冷媒の流れについて説明する。インジェクション管49から流入したインジェクション冷媒は、インジェクション経路29を介してインジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bから第2空間71に流入する。第2空間71に流入したインジェクション冷媒は、第2空間71内の低圧の冷媒と混合し、第2空間71内の冷媒の温度が低下する。そして温度が低下した冷媒が渦巻構造体10a内に吸入されるため、渦巻構造体10a内の温度を低下させることができる。
また、第2空間71に流入したインジェクション冷媒は、ガイド35aおよびガイド35bによって渦巻構造体10a内に誘導される。渦巻構造体10aの最外周には2つの吸入室が形成されており、これら2つの吸入室のそれぞれにインジェクション冷媒が流入する。このようにガイド35aおよびガイド35bが設けられていることで、インジェクション冷媒が渦巻構造体10a内に吸入される割合が増え、渦巻構造体10a内の温度を下げる効果を高めることができる。
以上説明したように、この実施の形態1によれば、インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bを、固定台板23において渦巻構造体10aの外側に設けた。これにより、インジェクション冷媒を、圧縮室11内ではなく、圧縮室11に吸入される前の第2空間71に流入させた後、渦巻構造体10a内に流入させることができる。したがって、インジェクション冷媒を渦巻構造体内の圧縮室にインジェクションする従来のように、圧力の異なる冷媒が混合することによる混合損失を生じることなく、渦巻構造体10a内の温度を低下させることができる。よって、スクロール圧縮機100の性能を向上できる。
また、固定スクロール21の固定台板23にガイド35aおよびガイド35bを設けた。これにより、第2空間71に流入したインジェクション冷媒は、ガイド35aおよびガイド35bによって渦巻構造体10a内に誘導される。このため、渦巻構造体10a内に吸入されるインジェクション冷媒の割合が増え、渦巻構造体10a内の温度を低下させる効果が高まる。
このように渦巻構造体10a内の温度を低下させることができるため、以下の効果が得られる。すなわち、固定渦巻体24および揺動渦巻体26のそれぞれの先端部と、対向する相手側のスクロールの揺動台板25および固定台板23との間の隙間が、熱膨張により縮小して接触し、圧縮機が破損してしまうという事が起こりにくい。この効果は、冷媒として例えばR32などの吐出温度の上昇しやすい冷媒を用いた場合に特に効果的である。吐出温度の上昇しやすい冷媒を用いた場合、吐出温度が高くなりやすい高圧縮比条件で渦巻構造体10a内部が高温となり、歯先隙間の縮小度合いも大きく、圧縮機の破損の可能性が高いためである。
また、ガイド35aおよびガイド35bによって、渦巻構造体10a内に吸入されるインジェクション冷媒の割合が増えることで、以下の効果が得られる。すなわち、第2空間71に流入したインジェクション冷媒が、フレーム46の吸入ポート36aおよび吸入ポート36bを通って第1空間70に流出することを抑制できる。したがって、第2空間71から第1空間70に流入した冷媒が、圧縮機の下部容器43に溜まった油と混合して油濃度を低下させる事が無くなる。
また、インジェクション冷媒は、固定スクロール21の固定台板23に形成されたインジェクションポート29a、インジェクションポート29bおよびインジェクション経路29を通るようになっており、フレーム46は通らない。このため、インジェクション冷媒によってフレーム46が冷やされることがない。故に、フレーム46の軸方向の寸法が縮まって固定渦巻体24および揺動渦巻体26のそれぞれの先端部と、対向する相手側のスクロールの揺動台板25および固定台板23との間の隙間が縮小して接触し、圧縮機が破損するという不都合を防止できる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、固定スクロール21のみにガイドを設けたが、実施の形態2では固定スクロール21と揺動スクロール22の両方にガイドを設けたものである。以下、実施の形態2が実施の形態1と異なる点を中心に説明する。実施の形態2で説明されていない構成は実施の形態1と同様である。
図5は、この発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機を渦巻構造体部分で切断した断面図である。なお、図5は、渦巻構造体部分の断面を、揺動スクロール22側から固定スクロール21側に向かって見た図である。
実施の形態2は、固定スクロール21と揺動スクロール22のそれぞれにおいて、揺動渦巻体26および固定渦巻体24にガイド37aおよびガイド37bを設けた構成である。
次に、[インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29b、ガイド37aおよびガイド37bと、吸入ポート36aおよび吸入ポート36bとの位置関係]と、[ガイド37aおよびガイド37bの形状]とについて説明する。この例の構成では、インジェクションポート29a、ガイド37aおよび吸入ポート36aとの組と、インジェクションポート29b、ガイド37bおよび吸入ポート36bの組とは、中心軸Oを中心として点対称となる位置に配置されている。このため、以下の説明では、インジェクションポート29a、ガイド37aおよび吸入ポート36aの組を例に挙げるが、インジェクションポート29b、ガイド37bおよび吸入ポート36bとの組も同様である。
ガイド37aは、揺動渦巻体26の外周面から第2空間71に向けて突出する突起であって、周方向においてインジェクションポート29aと吸入ポート36aとの間に配置されている。そして、ガイド37aにおいてインジェクションポート29a側の端面37aaがインジェクションポート29aと反対側に凸の円弧面となっており、上記実施の形態1の円弧面と同様の機能を有する。つまり、円弧面は、インジェクションポート29aから第2空間71に流入したインジェクション冷媒を渦巻構造体10a内に効率的に導く機能を有する。ガイド37b側の端面37baも同様の機能を有する。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。この実施の形態2では、固定スクロール21と揺動スクロール22との両方にガイドを設ける構成として、図5の形状の例を示したが、固定スクロール21のみにガイドを設ける構成において、図5の形状を適用してもよい。
また、ガイド37aおよびガイド37bのそれぞれの端面37aaおよび37baは、実施の形態1と同様、円弧面に限るものではなく平坦な平面でも構わない。また、インジェクションポート29aおよびインジェクションポート29bは、どちらか1つでも構わない。その場合は、ガイドも1つでもよい。
なお、上記各実施の形態では、フレーム46の吸入ポートの数は2個であったが、2個に限るものではない。また、インジェクションポートの数も、2個に限るものではない。
3 吐出ポート、5 吐出弁、6 弁押さえ、7 吐出マフラ、7a 固定部材、10 圧縮部、10a 渦巻構造体、11 圧縮室、12 吸入室、13 吐出室、21 固定スクロール、21a 内向面、22 揺動スクロール、23 固定台板、24 固定渦巻体、25 揺動台板、26 揺動渦巻体、27 ボス部、27a 揺動軸受、28 インジェクション管挿入口、29 インジェクション経路、29a インジェクションポート、29b インジェクションポート、30 電動機部、31 ステータ、32 ロータ、33 主軸、33a 偏心軸部、33b 主軸部、33c 副軸部、34 スリーブ、35a ガイド、35aa 端面、35b ガイド、35ba 端面、36a 吸入ポート、36b 吸入ポート、37a ガイド、37aa 端面、37b ガイド、37ba 端面、40 密閉容器、41 上部容器、42 中間部容器、43 下部容器、44 吸入管、45 吐出管、46 フレーム、47 サブフレーム、48 ボールベアリング、49 インジェクション管、51 防止部材、70 第1空間、71 第2空間、72 第3空間、100 スクロール圧縮機、O 中心軸。
この発明に係るスクロール圧縮機は、固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備えた圧縮部を有し、固定渦巻体と揺動渦巻体とが組み合うことで形成される渦巻構造体内の圧縮室で流体を圧縮するスクロール圧縮機において、圧縮部を支持するフレームを備え、渦巻構造体の外側には、外部から流体が吸入される吸入圧空間が形成されており、固定台板において渦巻構造体の外側に、吸入圧空間にインジェクション流体をインジェクションするインジェクションポートを有し、固定スクロールは、周方向においてインジェクションポートとフレームに形成された吸入ポートとの間に、インジェクションポートから吸入圧空間に流入したインジェクション流体を渦巻構造体内に導くガイドを備え、ガイドは、固定渦巻体および揺動渦巻体の少なくとも一方の外周面に設けられ、外周面から吸入圧空間に向けて突出して設けられた突起であるものである。

Claims (6)

  1. 固定台板に固定渦巻体が立設された固定スクロールと、揺動台板に揺動渦巻体が立設された揺動スクロールとを備えた圧縮部を有し、前記固定渦巻体と前記揺動渦巻体とが組み合うことで形成される渦巻構造体内の圧縮室で流体を圧縮するスクロール圧縮機において、
    前記渦巻構造体の外側には、外部から流体が吸入される吸入圧空間が形成されており、
    前記固定台板において前記渦巻構造体の外側に、前記吸入圧空間にインジェクション流体をインジェクションするインジェクションポートを有するスクロール圧縮機。
  2. 前記圧縮部を支持するフレームを備え、
    前記固定スクロールは、周方向において前記インジェクションポートと前記フレームに形成された吸入ポートとの間に、前記インジェクションポートから前記吸入圧空間に流入したインジェクション流体を前記渦巻構造体内に導くガイドを備えた請求項1記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記ガイドは、前記固定台板に立設された突起である請求項2記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記ガイドは、前記固定渦巻体の外周面から前記吸入圧空間に向けて突出して設けられた突起である請求項2記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記ガイドは、前記固定渦巻体および前記揺動渦巻体のそれぞれに設けられ、それぞれの外周面から前記吸入圧空間に向けて突出して設けられた突起である請求項2記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記ガイドにおいて前記インジェクションポート側の端面が、前記インジェクションポートと反対側に凸の円弧面となっている請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
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