JPWO2019220929A1 - 打込機 - Google Patents
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Abstract
打込機の釘詰まり解除を容易に行う。打込機は、止具を打撃するドライバブレード21を駆動させる打撃駆動部と、前記打撃駆動部を有する本体部に固定される第1のブレードガイド41と、第1のブレードガイド41に取り付けられ、第1のブレードガイド41とともに前記止具の射出経路40を形成する第2のブレードガイド42と、を備えている。ドライバブレード21は、射出経路40の対向する2つの側壁部40a,40bと、天壁部40cおよび底壁部40dとからなる空間部46を通過するように配置され、第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42とを分離した際に、2つの側壁部40a,40bのうちの何れか一方が射出経路40から離脱される。
Description
本発明は、ドライバブレードで止具を打撃する打込機に関する。
ドライバブレードを移動させ、ドライバブレードで止具を打撃する打込機のうち、本体部に設けられた圧力室の空気をドライバブレードの移動によって更に圧縮し、この圧縮した空気の解放によりドライバブレードを打ち放つ空気圧縮式の打込機が知られている。
上述のような空気圧縮式の打込機として、例えば、特許文献1にその構造が開示されており、上記特許文献1には、ドライバブレードの凸部が受ける負荷を低減する打込機が開示されている。
空気圧縮式の打込機は、圧力室内に充填された圧縮空気を高気密シール構造により密封するとともに、圧力室の一端に円筒シリンダと、この円筒シリンダ内を軸方向に摺動することで圧縮エネルギを蓄えることが可能なドライバブレードとを備えている。そして、上記圧縮エネルギを解放することでドライバブレードによって止具を打込む。
打込み時には、ドライバブレードの先端で射出経路に装填された釘の頭を押しながら木材などに打込みを行う。その際、打込機では一般的に釘が射出口内に詰まってしまう釘詰まりが発生する場合があるが、打込みエネルギが大きくなるほど、その釘詰まりを解除するために大きな力が必要になり、釘詰まり解除に苦労する場合が多い。更に空気圧縮式の打込機では、釘詰まりの際もドライバブレードが内部の圧縮空気により付勢されているため、釘詰まり解除時の労力が増加する傾向にある。
釘詰まり発生時には、ドライバブレードを案内するブレードガイドの凹部の側壁部とドライバブレードの側壁部との間の隙間に釘が挟まり、ドライバブレードも動かなくなるため、釘詰まり解除が容易に行えないという課題が発生する。
本発明の目的は、打込機における釘詰まり解除を容易に行うことである。
本発明の打込機は、止具を打撃するドライバブレードを駆動させる打撃駆動部と、前記打撃駆動部を有する本体部と、前記本体部に固定される第1のブレードガイドと、前記第1のブレードガイドに取り付けられ、前記第1のブレードガイドとともに前記止具の射出経路を形成する第2のブレードガイドと、を備えている。そして、前記ドライバブレードは、前記射出経路の対向する2つの側壁部と、底壁部および天壁部とからなる空間部を通過するように配置され、前記2つの側壁部のうちの何れか一方が前記射出経路から離脱される。
本発明によれば、打込機の釘詰まり解除を容易に行うことができる。
(実施の形態1) 以下、本発明の実施の形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図3に示される本実施の形態1に係る打込機10は、空気圧縮式のものであり、打撃子22を構成するドライバブレード21で止具を打込む。
打込機10の構成について説明すると、筒形状のシリンダハウジング11と、シリンダハウジング11に連続するハンドル12と、シリンダハウジング11に固定したノーズ部13と、を有する。さらに、シリンダ15、ホルダ16および蓄圧容器17がシリンダハウジング11の内部に設けられ、ピストン18がシリンダ15内に往復移動可能に配置されている。ノーズ部13は、ドライバブレード21によって打撃される止具が通過する路である射出経路40を形成する部品である。
また、打込機10は、止具を打撃するドライバブレード21を駆動させる圧力室(打撃駆動部)19と、圧力室19を有し、かつシリンダハウジング11を含む本体部14と、を備えている。つまり、打込機10の本体部14には、打撃駆動部として圧力室19が形成されている。ピストン18の外周面にシール部材20が取り付けられ、シール部材20はシリンダ15の内周面に接触してシール面を形成する。シール部材20は圧力室19をシールする。圧力室19には、気体が圧縮された状態で封入されている。圧力室19に封入される気体は、空気の他、不活性ガスなどであり、例えば、窒素ガス、希ガスを封入することも可能である。本実施の形態1では、圧力室19に空気が封入されている例を説明する。
ピストン18はシリンダ15の中心線A1方向に移動可能である。ピストン18は圧力室19の圧力を受けて中心線A1方向に付勢される。ピストン18にドライバブレード21が設けられている。ドライバブレード21はピストン18と一体であり、ドライバブレード21およびピストン18は、打撃子22を構成する。ドライバブレード21およびピストン18は、ともに金属製である。
図1に示されるように、動力伝達機構24がノーズ部13内に設けられている。動力伝達機構24は、電動モータ(モータ)23の動力をドライバブレード21に伝達する。ハンドル12にはトリガ25が設けられ、さらにトリガスイッチ26がハンドル12内に設けられている。トリガスイッチ26は、トリガ25に操作力が加わるとオンされ、トリガ25に加わる操作力が解除されるとオフされる。
また、ハンドル12には装着部39が繋がっている。バッテリ27は装着部39に対して取り付けおよび取り外しが可能である。バッテリ27は電動モータ23に電力を供給する。バッテリ27は、直流電源である。
なお、本実施の形態1では、止具が釘28の場合について説明する。
図3に示されるように、ノーズ部13には、図1に示される釘(止具)28を収容するマガジン29が取り付けられている。マガジン29に収容された釘28は、直列に並べられている。マガジン29は、釘28をノーズ部13に供給する送り機構を有する。図2に示されるように、マガジン29は、本体部14のハンドル12に対して所定の角度θを成すように配置されている。これは、マガジン29が図1に示される電動モータ23に干渉しないようにしているためである。すなわち、マガジン29を垂直方向に対して角度θ傾けさせて配置することで、マガジン29と電動モータ23とが干渉することを防止できる。
また、図1に示されるように、シリンダ15とノーズ部13との間にバンパ30が設けられている。バンパ30はゴム状弾性体、例えば、エラストマーで一体成形されている。バンパ30は、ピストン18の移動荷重を受けて弾性変形することで、ピストン18の運動エネルギを吸収する緩衝部材である。
また、電動モータ23は、モータ用のハウジングに対して回転しないステータ35と、上記モータ用のハウジング内で回転可能なロータ36と、を備えており、本実施の形態1の電動モータ23は、ブラシレスモータである。ロータ36は出力軸38に固定されており、出力軸38は、2個の軸受37により支持されている。出力軸38は、軸線A2を中心として回転可能である。
図4に示される動力伝達機構24は、駆動軸であるピンホイール軸31の回転力を、ドライバブレード21の往復動移動力に変換する変換機構である。動力伝達機構24は、ピンホイール(回転板)32、ピニオンピン(ピン)33および突起部21aを有している。ピンホイール32は、ピンホイール軸31に固定されている。ピニオンピン33は、ピンホイール32にその回転方向に沿って複数設けられている。また、突起部21aは、ドライバブレード21にその移動方向に沿って複数設けられている。
ピニオンピン33は、ドライバブレード21の突起部21aに対して係合可能および解放可能である。ピニオンピン33が突起部21aに係合し、かつ、ピンホイール32が図4で反時計回りに回転すると、ドライバブレード21は、Q方向に移動する。全てのピニオンピン33が全ての突起部21aから解放されると、ピンホイール32の回転力はドライバブレード21に伝達されない機構となっている。
具体的には、動力伝達機構24では、電動モータ23の駆動によるピンホイール32の回転に伴い、ピンホイール32のピニオンピン33が突起部21aに係合された状態と、突起部21aから解放された状態と、に切り替わる。例えば、ピンホイール32が反時計方向に回転し、かつ、ピニオンピン33がドライバブレード21の突起部21aに係合すると、ピンホイール32の回転力がドライバブレード21に伝達されて、ドライバブレード21および図1に示されるピストン18は、圧力室19に近づく方向(Q方向)に移動する。
一方、ピニオンピン33が突起部21aから解放されると、ピンホイール32の回転力はドライバブレード21に伝達されず、ピストン18およびドライバブレード21は、圧力室19の圧力により圧力室19から離れる方向(R方向)に移動する。
すなわち、本実施の形態1の打込機10では、ドライバブレード21の圧力室19に近づく方向への移動および圧力室19から離れる方向への移動は、ドライバブレード21に形成された複数の突起部21aと、本体部14に回転可能に設けられたピンホイール32が有する複数のピニオンピン33のそれぞれとの係合・解放によって行われる。さらに、本体部14に設けられた電動モータ23の駆動によるピンホイール32の回転によって行われる。
以上のように打込機10では、その本体部14に打撃駆動部として圧力室19が形成されており、ドライバブレード21の圧力室19の方向への移動によって圧力室19に貯えられた空気を更に圧縮する。そして、ピニオンピン33が突起部21aから解放されると、上記圧縮された空気も解放され、この圧縮された空気の解放によってドライバブレード21が打ち放たれ、釘28を木材などの所望の箇所に打込む。
次に、本実施の形態1の打込機10において、ドライバブレード21が移動する射出経路40を形成するブレードガイドの構造について説明する。
打込機では一般的に釘が射出口内に詰まってしまう釘詰まりが発生する場合があるが、打込みエネルギが大きくなるほど、その釘詰まりを解除するために大きな力が必要になり、釘詰まり解除に苦労する場合が多い。更に空気圧縮式の打込機10では、釘詰まりの際もドライバブレード21が内部の圧縮空気により付勢されているため、釘詰まり解除時の労力が増加する傾向にある。上記釘詰まりは、図5に示されるように、ドライバブレード21と射出経路40の内壁との間にジャム釘44が挟まる現象であり、ドライバブレード21も動かなくなるため、釘詰まり解除は困難である。
本実施の形態1の打込機10は、釘詰まりが発生した際に、挟まれたジャム釘44の解除を容易に行える構造を備えている。
打込機10は、図1および図5に示されるように、本体部14のノーズ部13に固定される第1のブレードガイド41と、第1のブレードガイド41に取り付けられ、かつ、第1のブレードガイド41とともに釘28の射出経路40を形成する第2のブレードガイド42と、を備えている。第2のブレードガイド42は、第1のブレードガイド41に組み付けられ、第1のブレードガイド41とともにボルト45によってノーズ部13に取り付けられる。第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42とによって、ドライバブレード21や釘28の通路である射出経路40が形成される。
ドライバブレード21は、射出経路40の対向する2つの側壁部40a,40bと、天壁部40cおよび底壁部40dとから囲まれて形成された空間部46を通過するように配置されている。
そして、図6に示されるように、釘詰まり解除のために、2つのボルト45を緩めて第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42とを分離した際に、2つの側壁部40a,40bのうちの何れか一方が射出経路40から離脱される構造となっている。
図5に示される構造では、2つの側壁部40a,40bのうちの側壁部(一方)40aは、第1のブレードガイド41に一体で設けられており、また、2つの側壁部40a,40bのうちの側壁部(他方)40bは、第2のブレードガイド42に一体で設けられている。さらに、天壁部40cは、第1のブレードガイド41に一体で設けられ、また、底壁部40dは、第2のブレードガイド42に一体に設けられている。
さらに詳細に説明すると、第1のブレードガイド41に設けられた側壁部40aは、第1のブレードガイド41が備える凹部41aの一部であり、一方、第2のブレードガイド42に設けられた側壁部40bは、第2のブレードガイド42から突出する凸部42aである。この構造では、天壁部40cも第1のブレードガイド41が備える凹部41aの一部である。
また、第1のブレードガイド41の凹部41aには、第2のブレードガイド42に設けられた側壁部40b(凸部42a)を収容する収容部41bが設けられている。
以上により、図5に示される構造において、図6に示されるように2つのボルト45を緩めて第2のブレードガイド42を第1のブレードガイド41から取り外すと、第2のブレードガイド42に設けられた側壁部40b(凸部42a)が射出経路40から離脱する。これにより、ジャム釘44が挟み込まれていた側壁がなくなるため、ジャム釘44を容易に取り出すことができる。
すなわち、打込機10の釘詰まり解除を容易に行うことができる。
なお、第2のブレードガイド42を第1のブレードガイド41から取り外した際に射出経路40から離脱する側壁部40bは、必ずしも第2のブレードガイド42に一体で設けられている必要はなく、第2のブレードガイド42に別体で設けられていてもよい。
また、天壁部40cと底壁部40dは、少なくとも双方が分離可能に設けられていればよく、射出経路40から離脱する側壁部40bは、底壁部40dに設けられている。射出経路40から離脱しない側壁部40aは、天壁部40cと一体に設けられていてもよいし、別体で設けられていてもよい。
また、空気圧縮式の打込機の場合、釘詰まりが発生した際に、高圧でジャム釘44がドライバブレード21とブレードガイドの側壁とに挟み込まれているため、簡単にはジャム釘44を取り出すことができない。しかしながら、本実施の形態1の打込機10では、容易にジャム釘44を取り出すことができる。
また、エア式の打込機の場合には、エアホースを抜くことでドライバブレード21を容易に動かすことができるが、圧縮空気が常に入っている空気圧縮式の打込機の場合、ドライバブレード21を圧力室19側に移動させるのは困難であり、釘詰まり解除が容易ではない。しかしながら、本実施の形態1の打込機10では、空気圧縮式でありながら釘詰まり解除を容易に行うことができるため、空気圧縮式の打込機10として有効であることは言うまでもない。
(実施の形態2) 本実施の形態2では、図7に示されるように、第2のブレードガイド42に一体で設けられた側壁部40bは、第1のブレードガイド41に向かって先細りになっている(第2のブレードガイド42の側壁部40bの外側の壁面40baは、マガジン29の設置方向に向かうにつれて側壁部40bの内壁面40bbとの距離が徐々に長くなるように形成されている)。例えば、側壁部40bの外側の壁面40baは、マガジン29の設置傾斜角度と同じ角度で設けられ、マガジン29と平行になるように設けられている(壁面40baは傾斜した面となっている)。
このように射出経路40から離脱する側壁部40bの外側の壁面40baが傾斜した面であることにより、図8に示されるように、第2のブレードガイド42を第1のブレードガイド41から取り外す際に、壁面40baの傾斜成分により水平方向の分力が発生して壁面40baが第1のブレードガイド41の凹部41aの側壁41aaから離れ易くなる。
したがって、第1のブレードガイド41から第2のブレードガイド42を取り外すのをさらに容易に行うことができる。
(実施の形態3) 本実施の形態3では、上記実施の形態2と同様に、図9に示されるように、第2のブレードガイド42に一体で設けられた側壁部40bは、第1のブレードガイド41に向かって先細りになっている(第2のブレードガイド42の側壁部40bの外側の壁面40baは、マガジン29の設置方向に向かうにつれて側壁部40bの内壁面40bbとの距離が徐々に長くなるように形成されている)。例えば、側壁部40bの外側の壁面40baは、マガジン29の設置傾斜角度と同じ角度で設けられ、マガジン29と平行になるように設けられている。
これにより、実施の形態2と同様に、図10に示されるように、第2のブレードガイド42を第1のブレードガイド41から取り外す際に、壁面40baの傾斜成分により水平方向の分力が発生して壁面40baが第1のブレードガイド41の凹部41aの側壁41aaから離れ易くなる。
さらに、本実施の形態3の構造では、上述の側壁部40bの外側の壁面40baと、この壁面40baに対向する第1のブレードガイド41の凹部41aの側壁41aaと、の間に図9に示される隙間47が形成されている。
これにより、ボルト45を緩めると、詰まったジャム釘部分にスペースが確保されるとともに、ボルト45を緩めて初期の段階から壁面40baと側壁41aaとの間のスペースが拡大されるため、第2のブレードガイド42の第1のブレードガイド41からの取り外しをさらに容易に行うことができる。
また、本実施の形態3の構造では、第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42は、射出経路40から離脱される側壁部40bの外側の壁面40baと平行になるように取り付けられている。例えば、第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42は、図9に示されるマガジン29の延在方向Sと平行になるような角度で取り付けられている。そして、第2のブレードガイド42は、第1のブレードガイド41から取り外し可能に設けられている。
具体的には、第2のブレードガイド42は、複数の釘28を収容するマガジン29に接合されるとともに、第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42は、マガジン29の延在方向Sと平行になるように取り付けられている。
つまり、本実施の形態3の構造では、第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42のそれぞれは、両者とも、側壁部40bの外側の壁面40baと平行になるように2本のボルト45によって取り付けられている。その際、2本のボルト45も2つのブレードガイドと同様の角度で装着されている。したがって、第1のブレードガイド41、第2のブレードガイド42および2本のボルト45は、一例として、マガジン29の延在方向Sと平行になるようにノーズ部13に取り付けられている。
これにより、第2のブレードガイド42の取り外し時のスライド方向が、ジャム釘44と側壁部40bの内壁面40bbとの接触部に対して傾斜しており、ジャム釘44から離れる方向であるため、第2のブレードガイド42はスライドし易くなる。すなわち、第2のブレードガイド42が取り外し易くなる。
その結果、第2のブレードガイド42の第1のブレードガイド41からの取り外しをさらに容易に行うことができる。
(実施の形態4) 本実施の形態4の構造では、図11に示されるように、射出経路40を形成する2つの側壁部のうちの側壁部(一方)40aは、第1のブレードガイド41に設けられており、2つの側壁部のうちの他方は、第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42と別体に形成されている。具体的には、射出経路40から離脱する上記他方の側壁部は、第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42との間に挟持される第3のブレードガイド43である。第3のブレードガイド43は、その断面形状がL字型となっている。
すなわち、本実施の形態4の構造では、図11に示されるように、射出経路40が、第1のブレードガイド41の側壁部40aと、第1のブレードガイド41の天壁部40cと、第2のブレードガイド42の底壁部40dと、第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42との間に配置された第3のブレードガイド43と、によって構成されている。
そして、第3のブレードガイド43は、第1のブレードガイド41に設けられる第1のブレードガイド側係合部41cと係合する側壁側係合部43aを有している。これにより、第1のブレードガイド41に第2のブレードガイド42が取り付けられた際に、第1のブレードガイド側係合部41cと側壁側係合部43aとが係合して射出経路40における側壁部43bが形成される。また、第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42とを分離した際には、第1のブレードガイド側係合部41cと側壁側係合部43aとの係合は解除される。
なお、図11に示されるように、第2のブレードガイド42が第1のブレードガイド41に取り付けられて第3のブレードガイド43の角部係合部43cが第1のブレードガイド41と係合した構造においては、第3のブレードガイド43と第1のブレードガイド41との隙間48、および第3のブレードガイド43とボルト45との隙間49が形成される。この時、隙間49の幅L2は隙間48の幅L1より大きい(L2>L1)。
これにより、図12に示されるように、ボルト45を緩めると、第2のブレードガイド42が下方(T方向)に向けて移動するとともに、第3のブレードガイド43は、横方向(U方向)に向けて移動する。つまり、第3のブレードガイド43においてボルト45が装着されるねじ穴の穴径は大きく形成されており、ボルト45を緩めた際には、第3のブレードガイド43が自重で下方(T方向)に動くとともに容易に横方向(U方向)に移動する構造となっている。
したがって、ボルト45を緩めると第3のブレードガイド43は、容易にジャム釘44から離れる方向に移動可能である。
また、本実施の形態4の構造では、上記実施の形態3と同様に、図11および図12に示されるように、第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42は、例えば、図9のマガジン29の延在方向Sと平行になるように取り付けられている。具体的には、第2のブレードガイド42は、複数の釘28を収容するマガジン29に接合されるとともに、第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42は、マガジン29の延在方向Sと平行になるような角度で取り付けられている。
つまり、本実施の形態4においても、第1のブレードガイド41と第2のブレードガイド42のそれぞれは、マガジン29と平行になるような角度で取り付けられており、さらに2本のボルト45も2つのブレードガイドと同様の角度で装着されている。なお、第1のブレードガイド41、第2のブレードガイド42および2本のボルト45は、一例として、マガジン29の延在方向Sと平行になるようにノーズ部13に取り付けられている。
これにより、実施の形態3と同様に、図12に示されるように、第2のブレードガイド42の取り外し時のスライド方向が、ジャム釘44と側壁部43bの内壁面43baとの接触部に対して離れる方向となっているため、第2のブレードガイド42はスライドし易くなる。すなわち、第2のブレードガイド42が取り外し易くなる。
その結果、第2のブレードガイド42の第1のブレードガイド41からの取り外しをさらに容易に行うことができる。
以上により、本実施の形態4の構造は、上記実施の形態1〜3の構造よりもさらに容易にジャム釘44を取り出すことができ、釘詰まり解除を容易に行うことができる。
なお、本実施の形態4の構造では、第3のブレードガイド43が第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42とは別体で形成されるため、第3のブレードガイド43を第1のブレードガイド41および第2のブレードガイド42の材質よりも高い硬度の材料で形成することにより、ジャム釘44との摩耗による壁部損傷を抑制することができる。これにより、打込機10の品質を向上できる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態1〜4では、ドライバブレード21の巻き上げ機構がピンホイールを用いた機構の場合を説明したが、ドライバブレード21の巻き上げ機構は、ワイヤによる巻き上げ機構を採用してもよい。
10…打込機、11…シリンダハウジング、13…ノーズ部、14…本体部、15…シリンダ、18…ピストン、19…圧力室(打撃駆動部)、21…ドライバブレード、23…電動モータ(モータ)、28…釘(止具)、29…マガジン、31…ピンホイール軸、32…ピンホイール(回転板)、33…ピニオンピン(ピン)、40…射出経路、41…第1のブレードガイド、42…第2のブレードガイド、43…第3のブレードガイド、46…空間部
Claims (12)
- 止具を打撃するドライバブレードを駆動させる打撃駆動部と、
前記打撃駆動部を有する本体部と、
前記本体部に固定される第1のブレードガイドと、
前記第1のブレードガイドに取り付けられ、前記第1のブレードガイドとともに前記止具の射出経路を形成する第2のブレードガイドと、
を備えた打込機であって、
前記ドライバブレードは、前記射出経路の対向する2つの側壁部と、底壁部および天壁部とからなる空間部を通過するように配置され、
前記2つの側壁部のうちの何れか一方が前記射出経路から離脱可能とされる、打込機。 - 前記2つの側壁部のうちの何れか他方は、前記第1のブレードガイドに設けられる、請求項1に記載の打込機。
- 前記2つの側壁部のうちの何れか一方は、前記第2のブレードガイドに設けられる、請求項2に記載の打込機。
- 前記天壁部は、前記第1のブレードガイドに設けられ、
前記底壁部は、前記第2のブレードガイドに設けられる、請求項3に記載の打込機。 - 前記第1のブレードガイドに設けられた前記側壁部は、前記第1のブレードガイドが備える凹部の一部であり、
前記第2のブレードガイドに設けられた前記側壁部は、前記第2のブレードガイドから突出する凸部であり、
前記第1のブレードガイドの前記凹部には、前記第2のブレードガイドに設けられた前記凸部を収容する収容部が設けられる、請求項3または4に記載の打込機。 - 前記第2のブレードガイドの前記側壁部は、前記第1のブレードガイドに向かって先細りになっている、請求項5に記載の打込機。
- 前記第1のブレードガイドおよび前記第2のブレードガイドは、前記射出経路から離脱される前記側壁部の外側の壁面と平行になるように、かつ、前記第2のブレードガイドは、前記第1のブレードガイドから取り外し可能に設けられる、請求項5に記載の打込機。
- 前記第2のブレードガイドは、複数の前記止具を収容するマガジンに接合され、かつ、前記第1のブレードガイドおよび前記第2のブレードガイドは、前記マガジンの延在方向と平行になるように取り付けられる、請求項7に記載の打込機。
- 前記2つの前記側壁部のうちの何れか一方は、前記第1のブレードガイドおよび前記第2のブレードガイドと別体に形成され、かつ、前記第1のブレードガイドと前記第2のブレードガイドとの間に挟持される第3のブレードガイドに設けられている、請求項1に記載の打込機。
- 前記第3のブレードガイドは、前記第1のブレードガイドと前記第2のブレードガイドとを緩めた際に、前記射出経路から離脱可能とされる請求項9に記載の打込機。
- 前記本体部に前記打撃駆動部として圧力室が形成され、前記ドライバブレードの前記圧力室方向への移動によって前記圧力室に貯えられた空気を更に圧縮し、前記圧縮した空気の解放によって前記ドライバブレードが打ち放たれる、請求項1乃至10の何れか一項に記載の打込機。
- 前記ドライバブレードの前記移動は、前記ドライバブレードに形成された複数の突起部と、前記本体部に回転可能に設けられた回転板が有する複数のピンのそれぞれとの係合、および前記本体部に設けられたモータの駆動による前記回転板の回転によって行われる、請求項11に記載の打込機。
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