JPWO2019194131A1 - 熱伝導性複合フィラーとこれを含む放熱性樹脂組成物、該放熱性樹脂組成物からなる放熱性グリース及び放熱部材 - Google Patents

熱伝導性複合フィラーとこれを含む放熱性樹脂組成物、該放熱性樹脂組成物からなる放熱性グリース及び放熱部材 Download PDF

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Abstract

[要約][課題] 熱伝導性フィラーの改良[解決手段]第一の熱伝導性フィラー、第二の熱伝導性フィラー、及びバインダーとしてのポリビニルアセタール樹脂を含む、熱伝導性複合フィラー。典型的には第一の熱伝導性フィラーは窒化アルミニウムであり、第二の熱伝導性フィラーは窒化ホウ素である。上記熱伝導性複合フィラーを用いた樹脂組成物。上記樹脂組成物を用いた放熱部材。[選択図] なし

Description

本発明は熱伝導性複合フィラーとその利用品に関する。
近年の電気・電子機器の課題の一つは、小型化と高性能化に伴って局所的に発生する熱から機器を保護すること、すなわち、放熱手段にある。通常これら機器では、高熱伝導性材料からなる部材(放熱部材)を発熱部に接触させて、放熱・除熱する。
これまでに機器とその発熱部に応じて様々な放熱部材の材質や形状が採用されている。例えば特許文献1ではアクリルゴムと熱伝導性フィラーを含む熱伝導性シートが記載されている。特許文献2には、ラジカル重合性モノマーと熱伝導性フィラーを含む放熱部材用接着剤が記載されている。特許文献3には、ポリアミド、ガラス繊維、熱伝導性フィラーを含むポリアミド樹脂組成物とそれからなる成形品が記載されている。文献4には、エポキシ樹脂、硬化剤、熱伝導性フィラーを含むエポキシ樹脂組成物からなる熱伝導性接着材料が記載されている。特許文献5には、シリコンポリマーと熱伝導性フィラーを含む熱伝導性グリースが記載されている。特許文献6には、発泡性シートの表面に熱伝導シートを設けた熱伝導性シートが記載されている。特許文献7には、金属基材と熱伝導層を備える放熱基板が記載されている。
このような様々な放熱部材の共通の課題は放熱効率の向上、すなわち、単位体積あたりの放熱量を増加させ、しかも偏りなく全方位に熱を拡散することにある。このような課題を達成するために、放熱部材に必須の材料である熱伝導性フィラー自体の改良も試みられてきた。例えば特許文献8には、熱伝導性フィラーとベーマイトまたは酸化亜鉛とからなる無機フィラー複合体が記載されている。特許文献9には、鱗片状窒化ホウ素の二次凝集粒子と熱伝導性フィラーの無機微細粒子とを組み合わせた熱伝導性フィラーが記載されている。特許文献10には、メカノケミカル処理によって熱伝導性フィラーと無機粒子とからなる熱伝導性複合粒子が記載されている。特許文献11には、炭化ケイ素粒子と酸化マグネシウム粒子とが固着した熱伝導性複合フィラーが記載されている。
特開2012−224765号公報 特開2013− 30637号公報 国際公開第2016/002682号 国際公開第2016/104136号 特開2016−216523号公報 特開2017− 69341号公報 特開2017−139405号公報 国際公開第2013/039103号 特開2014−152299号公報 特開2015−214639号公報 特開2017−154937号公報
しかしながら、これら従来の熱伝導性複合フィラーの中で、製造工程の簡素さとより高い熱伝導性の両方からみて圧倒的に優位なものは未だ見出されていない。そこで本発明者らは、従来とは異なるアプローチによって熱伝導性フィラーの改良を目指した。
その結果、本発明者らは、熱伝導性複合フィラーの製造に特定の樹脂製バインダーが有効であることを見出し、新規な熱伝導性複合フィラーの製造に成功した。すなわち本発明は以下のものである。
(発明1) 第一の熱伝導性フィラー、第二の熱伝導性フィラー、及び上記第一の熱伝導性フィラー及び上記第二の熱伝導性フィラーのバインダーとしてのポリビニルアセタール樹脂を含む、熱伝導性複合フィラー。
(発明2) 第一の熱伝導性フィラー及び第二の熱伝導性フィラーが独立に、酸化物、窒化物、炭化物、金属、及び炭酸マグネシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、(発明1)の熱伝導性複合フィラー。
(発明3) 第一の熱伝導性フィラー及び第二の熱伝導性フィラーが独立に、窒化ホウ素、窒化珪素、及び窒化アルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、(発明1)の熱伝導性複合フィラー。
(発明4) ポリビニルアセタール樹脂が以下の構成単位A、B、及びCを含む、(発明1)の熱伝導性複合フィラー。
Figure 2019194131
(構成単位A中、Rは独立に水素またはアルキルである。)
Figure 2019194131
(発明5) ポリビニルアセタール樹脂がさらに以下の構成単位Dを含む、(発明4)の熱伝導性複合フィラー。
Figure 2019194131
(構成単位D中、Rは独立に水素または炭素数1〜5のアルキルである。)
(発明6) (発明4)に記載の構成単位AにおけるRが独立に、水素または炭素数1〜3のアルキルである、(発明4)または(発明5)の熱伝導性複合フィラー。
(発明7) (発明1)〜(発明6)のいずれかの熱伝導性複合フィラーと樹脂とを含む熱伝導性樹脂組成物。
(発明8) (発明7)の熱伝導性樹脂組成物からなる放熱部材。
(発明9) (発明7)の熱伝導性樹脂組成物からなる熱伝導性グリース。
本発明の熱伝導性複合フィラーは高い熱伝導性を示す。また本発明の熱伝導性複合フィラーは簡易な製造方法によって得られる。本発明の熱伝導性複合フィラーを含む樹脂組成物は高い熱伝導性を示す。本発明の放熱部材は、高い熱伝導性を示す。本発明の熱伝導性グリースは、高い熱伝導性を示す。
窒化アルミニウムのSEM写真である。 窒化ホウ素のSEM写真である。 実施例1で製造した熱伝導性複合フィラーのSEM写真である。 実施例2で製造した熱伝導性複合フィラーのSEM写真である。 比較例1で製造した熱伝導性複合フィラーのSEM写真である。
[第一の熱伝導性フィラー、第二の熱伝導性フィラー]
本発明の熱伝導性複合フィラーは少なくとも二種の熱伝導性フィラーを含有する。典型的には、本発明の熱伝導性複合フィラーは第一の熱伝導性フィラーの粒子と第二の熱伝導性フィラーの粒子とが後述のバインダーによって密着してなる。
上記第一の熱伝導性フィラー、上記第二の熱伝導性フィラーとして、従来熱伝導性フィラーとして用いられている粒子のいずれもが使用することができる。このような熱伝導性フィラーは例えば、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化珪素、二酸化チタン、マイカ、チタン酸カリウム、酸化鉄、タルク等の酸化物粒子、窒化ホウ素、窒化珪素、窒化アルミニウム等の窒化物粒子、炭化珪素等の炭化物粒子、銅、アルミニウム等の金属粒子、炭酸マグネシウムである。これら熱伝導性フィラーの形状は粒状、繊維状、平板状、鱗片状などのいずれであってもよい。またこれら熱伝導性フィラーの粒径、アスペクト比などにも制限はない。本発明の第一の熱伝導性フィラー及び第二の熱伝導性フィラーとして好ましい熱伝導性フィラーは、窒化ホウ素、窒化珪素、窒化アルミニウム等の窒化物粒子である。
本発明の第一の熱伝導性フィラー及び第二の熱伝導性フィラーの好ましい組み合わせは、窒化アルミニウムと窒化ホウ素との併用である。以下、この場合について説明する。
本発明では窒化アルミニウムとして市販の粉体製品を制限なく使用することができる。このような市販品として例えば古川電子株式会社製「FAN-f」(商品名)、東洋アルミニウム株式会社製「TOYAL TecFillerTM TFH」(商品名)、株式会社MARUWA製「ANF-A」(商品名)、株式会社燃焼合成製「AlN粉体」(商品名)などが入手可能である。
本発明では窒化ホウ素として市販の六方晶の窒化ホウ素製品を制限なく使用することができる。このような市販品として例えばスリーエムジャパン株式会社製「クーリングフィラーPタイプ」(商品名)、株式会社デンカ製「デンカボロンナイトライド」(商品名)、米国MOMENTIVE社製窒化ホウ素パウダー「MOMENTIVETM PTX」(商品名)などが入手可能である。六方晶の窒化ホウ素はグラファイト類似の結晶構造をとり、接着しにくい材料として知られている。すなわち、六方晶の窒化ホウ素との接着性が高い樹脂であれば、六方晶の窒化ホウ素を強固に接着できることが期待できる。
本発明では、第一の熱伝導性フィラーと第二の熱伝導性フィラーとを隙間なく複合化するために、より好ましくは、第一の熱伝導性フィラーとして比較的粒径が大きい窒化アルミニウム粒子や、第二の熱伝導性フィラーとして比較的粒径が小さい窒化ホウ素を使用する。このような選択により、窒化アルミニウムの粒子の表面のほぼ全体が後述のバインダーを介して多数の鱗片状窒化ホウ素で覆われた複合体が得られる。
[バインダー(ポリビニルアセタール樹脂)]
本発明の熱伝導性複合フィラーは、第一の熱伝導性フィラーと第二の熱伝導性フィラーに加え、これら二種のフィラーのバインダーとしてのポリビニルアセタール樹脂を含む。ポリビニルアセタール樹脂としては、特に制限されないが、靱性、耐熱性、及び耐衝撃性に優れ、被着体、特に金属シートなどの金属材料やグラファイトシートなどの炭素材料との接着性に優れる接着層が得られる等の点から、下記構成単位A、B、及びCを含む樹脂であることが好ましい。
Figure 2019194131
構成単位Aは、アセタール部位を有する構成単位であって、例えば、ビニルアルコ−ル単位とアルデヒド(R−CHO)との反応により形成され得る。
構成単位AにおけるRは独立に、水素またはアルキルである。前記Rが嵩高い基(例えば炭素数が多い炭化水素基)であると、ポリビニルアセタール樹脂の軟化点が低下する可能性がある。また、前記Rが嵩高い基であるポリビニルアセタール樹脂は、溶剤への溶解性は高くなるが、一方で耐薬品性に劣ることがある。そのため前記Rは、水素または炭素数1〜5のアルキルであることが好ましく、得られる接着層の靭性などの点から水素または炭素数1〜3のアルキルであることがより好ましく、水素またはプロピルであることがさらに好ましく、耐熱性などの点から水素であることが特に好ましい。
Figure 2019194131
ポリビニルアセタール樹脂は、構成単位A〜Cに加えて、下記構成単位Dを含むことが、耐熱性および金属シートなどの金属材料やグラファイトシートなどの炭素材料との高温下での接着性に優れる接着層を得ることができる等の点から好ましい。
Figure 2019194131
構成単位D中、Rは独立に水素または炭素数1〜5のアルキルであり、好ましくは水素または炭素数1〜3のアルキルであり、より好ましくは水素である。
ポリビニルアセタール樹脂における構成単位A、B、C、及びDの総含有率は、該樹脂の全構成単位に対して80〜100mol%であることが好ましい。ポリビニルアセタール樹脂に含まれ得るその他の構成単位としては、構成単位A以外のビニルアセタール鎖単位(前記構成単位AにおけるRが水素またはアルキル以外である構成単位)、下記分子間アセタール単位、及び下記ヘミアセタール単位などが挙げられる。構成単位A以外のビニルアセタール鎖単位の含有率は、ポリビニルアセタール樹脂の全構成単位に対して5mol%未満であることが好ましい。
Figure 2019194131
(分子間アセタール単位中のRは、前記構成単位A中のRと同義である。)
Figure 2019194131
ヘミアセタール単位中のRは、前記構成単位A中のRと同義である。
ポリビニルアセタール樹脂において、構成単位A〜Dは、規則性をもって配列(ブロック共重合体、交互共重合体など)していても、ランダムに配列(ランダム共重合体)していてもよいが、ランダムに配列していることが好ましい。
ポリビニルアセタール樹脂における各構成単位は、該樹脂の全構成単位に対して、構成単位Aの含有率が49.9〜80mol%であり、構成単位Bの含有率が0.1〜49.9mol%であり、構成単位Cの含有率が0.1〜49.9mol%であり、構成単位Dの含有率が0〜49.9mol%であることが好ましい。より好ましくは、前記ポリビニルアセタール樹脂の全構成単位に対して、構成単位Aの含有率が49.9〜80mol%であり、構成単位Bの含有率が1〜30mol%であり、構成単位Cの含有率が1〜30mol%であり、構成単位Dの含有率が1〜30mol%である。
耐薬品性、可撓性、耐摩耗性、及び機械的強度に優れるポリビニルアセタール樹脂を得るなどの点から、構成単位Aの含有率は49.9mol%以上であることが好ましい。
構成単位Bの含有率が0.1mol%以上であると、ポリビニルアセタール樹脂の溶剤への溶解性が良くなるため好ましい。また、構成単位Bの含有率が49.9mol%以下であると、ポリビニルアセタール樹脂の耐薬品性、可撓性、耐摩耗性および機械的強度が低下しにくいため好ましい。
構成単位Cは、ポリビニルアセタール樹脂の溶剤への溶解性や、得られる接着層の、金属シートなどの金属材料やグラファイトシートなどの炭素材料との接着性等の点から、含有率が49.9mol%以下であることが好ましい。また、ポリビニルアセタール樹脂の製造において、ポリビニルアルコ−ル鎖をアセタール化する際、構成単位Bと構成単位Cが平衡関係となるため、構成単位Cの含有率は0.1mol%以上であることが好ましい。
金属シートなどの金属材料やグラファイトシートなどの炭素材料との接着性に優れる接着層を得ることができる等の点から、構成単位Dの含有率は前記範囲にあることが好ましい。
ポリビニルアセタール樹脂における構成単位A〜Cのそれぞれの含有率は、JIS K 6728またはJIS K6729に準じて測定することができる。
ポリビニルアセタール樹脂における構成単位Dの含有率は、以下に述べる方法で測定することができる。1mol/l水酸化ナトリウム水溶液中で、ポリビニルアセタール樹脂を、2時間、80℃で加温する。この操作により、カルボキシル基にナトリウムが付加し、−COONaを有するポリマーが得られる。該ポリマーから過剰な水酸化ナトリウムを抽出した後、脱水乾燥を行う。その後、炭化させて原子吸光分析を行い、ナトリウムの付加量を求めて定量する。なお、構成単位B(ビニルアセテート鎖)の含有率を分析する際に、構成単位Dは、ビニルアセテート鎖として定量されるため、前記JIS K6728またはJIS K6729に準じて測定された構成単位Bの含有率より、定量した構成単位Dの含有率を差し引き、構成単位Bの含有率を補正する。
ポリビニルアセタール樹脂の重量平均分子量は、5000〜300000であることが好ましく、10000〜150000であることがより好ましい。重量平均分子量が前記範囲にあるポリビニルアセタール樹脂を用いると、本発明の接着層、複合材、シートや放熱部材を容易に製造できるため好ましい。
本発明において、ポリビニルアセタール樹脂の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。具体的な測定条件は以下の通りである。
・検出器:830−RI(日本分光(株)製)
・オ−ブン:NFL−700M(西尾工業(株)製)
・分離カラム:Shodex KF−805L×2本
・ポンプ:PU−980(日本分光(株)製)
・温度:30℃
・キャリア:テトラヒドロフラン
・標準試料:ポリスチレン
ポリビニルアセタール樹脂のオストワルド粘度は、1〜100mPa・sであることが好ましい。オストワルド粘度が前記範囲にあるポリビニルアセタール樹脂を用いると、本発明の接着層、複合材、シートや放熱部材を容易に製造でき、靭性に優れる本発明の複合材、シートや放熱部材が得られるため好ましい。オストワルド粘度は、ポリビニルアセタール樹脂5gをジクロロエタン100mlに溶解した溶液を用い、20℃で、Ostwald−Cannon Fenske Viscometerを用いて測定することができる。
ポリビニルアセタール樹脂としては、具体的には、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルアセトアセタール、及びこれらの誘導体等が挙げられ、被着体、特に金属シートなどの金属材料やグラファイトシートなどの炭素材料との接着性および耐熱性に優れる接着層が得られる等の点から、ポリビニルホルマールが好ましい。
ポリビニルアセタール樹脂は、合成して得てもよく、市販品でもよい。前記構成単位A、BおよびCを含む樹脂の合成方法は、特に制限されないが、例えば、特開2009−298833号公報に記載の方法を挙げることができる。また、前記構成単位A、B、CおよびDを含む樹脂の合成方法は、特に制限されないが、例えば、特開2010−202862号公報に記載の方法を挙げることができる。
ポリビニルアセタール樹脂の市販品としては、ポリビニルホルマールとして、ビニレック C、ビニレック K(商品名、JNC(株)製)などが挙げられ、ポリビニルブチラールとして、デンカブチラール 3000−K(商品名、電気化学工業(株)製)などが挙げられる。
ポリビニルアセタール樹脂としては、前記樹脂を単独で用いてもよく、構成単位の種類、結合の順番や結合の数等が異なる樹脂を2種以上用いてもよい。
[熱伝導性複合フィラーの製造方法]
以下の工程を経て本発明の熱伝導性複合フィラーを製造することができる。
・工程1:原料である、第一の熱伝導性フィラー、第二の熱伝導性フィラー、バインダー(ポリビニルアセタール樹脂)溶液を用意する。
・工程2:上記原料からなる均質な混合物を製造する。
・工程3:上記混合物を乾燥して溶媒を除去する。
工程1で用いる第一の熱伝導性フィラーと第二の熱伝導性フィラーの量比に制限はない。第一の熱伝導性フィラーとして比較的大粒径の窒化アルミニウムを用い、第二の熱伝導性フィラーとして比較的小粒径の窒化ホウ素を用いる場合には、工程1で窒化アルミニウムと窒化ホウ素を重量比(窒化アルミニウム重量:窒化ホウ素重量)が10:1乃至90:1、好ましくは40:1乃至80:1となるように混合する。
工程1で用いるバインダー溶液の濃度と使用量は熱伝導性フィラーの種類と量に応じて適宜調節される。最終的に得られる熱伝導性複合フィラーに存在するバインダーの量が必要以上に多くなると熱伝導性複合フィラーの単位体積当たりの熱伝導性が低下して(熱伝導性複合フィラーの濃度が低下して)好ましくない。このため通常は、第一の熱伝導性フィラーと第二の熱伝導性フィラーの合計重量に対して0.01重量%以上0.5重量%以下、好ましくは0.02重量%以上0.3重量%以下のバインダー樹脂が存在する条件で、バインダー溶液を調整して混合する。
バインダー溶液に用いられる溶剤としては、前記ポリビニルアセタール樹脂を溶解できるものを制限なく用いることができる。このような溶剤としては例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、1−メトキシ−2−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、n−オクタノール、ジアセトンアルコール、及びベンジルアルコールなどのアルコール系溶媒;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、及びブチルセロソルブなどのセロソルブ系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、及びイソホロンなどのケトン系溶媒;N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、及び1−メチル−2−ピロリドンなどのアミド系溶媒;酢酸メチル、及び酢酸エチルなどのエステル系溶媒;ジオキサン、及びテトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒;メチレンクロライド、及びクロロホルムなどの塩素化炭化水素系溶媒;トルエン、及びピリジンなどの芳香族系溶媒;ジメチルスルホキシド;酢酸;テルピネオール;ブチルカルビトール;ブチルカルビトールアセテート等の有機溶剤や水を使用することができる。これらの溶剤は、単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
また上記工程1では熱伝導性フィラーの機能と複合化を妨げない範囲で、原料として安定剤、改質剤、金属不活性化剤、着色剤、カップリング剤、及び無機フィラーなどの添加剤を追加することができる。
上記工程2における原料の供給順序に制限はない。上記工程2では、第一の熱伝導性フィラー、第二の熱伝導性フィラー、バインダー溶液を直接接触させてもよく、また、あらかじめ第一の熱伝導性フィラー及び/又は第二の熱伝導性フィラーをバインダー溶液と混合したものを用いてもよい。原料の供給順序にかかわらず、第一の熱伝導性フィラーと第二の熱伝導性フィラーの全量がバインダー溶液で濡れた状態で均一に分散した混合物を、工程2で製造する。
このような第一の熱伝導性フィラー、第二の熱伝導性フィラー、バインダー溶液を含む、均質な混合物を製造するために工程2で用いる攪拌手段に制限はない。工程2では、使用する原料からなる均質な混合物が得られるように、各種攪拌・混合装置から適当な機器を選択し、適当な強度で原料を攪拌・混合する。
工程3で混合物を乾燥すると、第一の熱伝導性フィラーの表面と第二の熱伝導性フィラーの表面がバインダーを介して密着し、第一の熱伝導性フィラーと第二の熱伝導性フィラーとが複合一体化して粒子を形成する。こうして、複合粒子化した本発明の熱伝導性複合フィラーの粉体が得られる。
[熱伝導性複合フィラーの用途]
本発明の熱伝導性複合フィラーは従来の熱伝導性フィラーの改良された代替品として、従来の熱伝導性フィラーの用途のすべてに利用することができる。すなわち本発明の熱伝導性複合フィラーと樹脂を含む熱伝導性樹脂組成物を、フィルムやシート形状の放熱部材や、熱伝導・放熱機能が求められる塗料、接着剤、封止材、熱伝導性グリースなどの原料として用いることができる。なお、本発明において、「樹脂」はゴムやエラストマーも含む。本発明の熱伝導性樹脂組成物は従来品と同様の方法で加工・成形することができる。
特に、本発明の熱伝導性複合フィラーと、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、またはポリアミド樹脂などの比較的耐熱性の高い樹脂とを含む熱伝導性樹脂組成物は、軽量で耐熱性が高く様々な形状の放熱部材として有用である。
本発明の熱伝導性複合フィラーとシリコーン樹脂とを含む熱伝導性樹脂組成物は、発熱部材と放熱部材との接着剤あるいはこれら部材間の隙間封止剤として有用である。
[実施例1、実施例2、比較例1]
本発明の熱伝導性複合フィラーとその比較品の製造例である。以下の材料を用いた。
・第一の熱伝導性フィラー:古河電子(株)製「FAN−f50」(平均粒子径35〜60μmの高熱伝導窒化アルミニウムフィラー)。
・第二の熱伝導性フィラー:米国MOMENTIVE社製「MOMENTIVETM PTX25」(平均粒子径約25μmの窒化ホウ素粉体)。
・溶剤:和光純薬工業社製「1−メチル−2−ピロリドン(NMP)」
・溶剤(対照用):和光純薬工業社製「イソプロピルアルコール(IPA)」
・ポリビニルアセタール樹脂:JNC株式会社製「ビニレック(登録商標)K」(重量平均分子量45000のポリビニルホルマール樹脂。構成単位A、B、及びCを有する。)
・バインダー溶液:26gの「ビニレック(登録商標)K」が200gのNMPに溶解したポリビニルホルマール樹脂溶液。
Figure 2019194131
表1に示す量で第一の熱伝導性フィラー及び第二の熱伝導性フィラーと、バインダー溶液または溶剤を混合した。得られた混合物を日本コークス工業株式会社製パウダーラボ型式PWBにて十分に攪拌した。得られた混合物を室温で乾燥して熱伝導性フィラーの粉体を回収した。
FAN−f50単独のSEM(走査型電子顕微鏡)写真を図1に示す。PTX25単独のSEM(走査型電子顕微鏡)写真を図2に示す。実施例1、実施例2、比較例1で得られた粉体のSEM写真をそれぞれ図3、図4、図5に示す。
図1、図2、図5からわかるように、比較例1で製造された粉体には、窒化アルミニウム粒子と窒化ホウ素粒子との密着が観察されない。
これに対して、図1、図2、図3から、実施例1で製造された粉体は、球状の窒化アルミニウム粒子の表面に鱗片状あるいは不定形の窒化ホウ素粒子が密着した複合粒子であることが確認できる。同様に図1、図2、図4から、実施例2で製造された粉体は、球状の窒化アルミニウム粒子の表面に鱗片状あるいは不定形の窒化ホウ素粒子が密着した複合粒子であることが確認できる。
このように、実施例1、実施例2では、窒化アルミニウム粒子と窒化ホウ素粒子とがバインダーを介して密着し、本発明の熱伝導性複合フィラーが形成された。
[実施例3、実施例4、比較例2]
本発明の熱伝導性樹脂組成物とその対照品からなる放熱部材の製造例である。以下の材料を用いた。
・熱伝導性フィラー:実施例1、実施例2、比較例1で製造した熱伝導性フィラー粉体。
・エポキシ樹脂:三菱ケミカル株式会社製液状エポキシ樹脂「jERTM828」
・硬化剤:4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルメタン(DDM)
Figure 2019194131
表2に示す量で熱伝導性フィラー、エポキシ樹脂、及び硬化剤を混合した。得られた混合物を型枠内で加熱圧縮してエポキシ樹脂を硬化し、板状のエポキシ樹脂成形体を得た。この成形体の垂直方向の熱拡散率をNetzsch社製熱拡散率測定装置LFA467 HyperFlashで測定した。結果を表2に示す。
表2に示すように、実施例3、実施例4で製造したエポキシ樹脂成形体は高い熱拡散率を示し、放熱部材として有用である。これに対して比較例2で製造したエポキシ樹脂成形体は実施例3、実施例4とほぼ同量の熱伝導性フィラーを含むにも関わらず、その放熱機能はひどく劣っていた。
このように、本発明の熱伝導性複合フィラーを含む樹脂組成物は放熱部材の原料として優れている。
本発明の熱伝導性複合フィラーは新規かつ高性能の熱伝導性フィラーである。本発明の熱伝導性複合フィラーを含む樹脂組成物によって、より小型で高性能の電子機器に要求される放熱部材や熱伝導性グリースなどの熱伝導性材料・部材を製造することができる。

Claims (9)

  1. 第一の熱伝導性フィラー、第二の熱伝導性フィラー、及び前記第一の熱伝導性フィラー及び前記第二の熱伝導性フィラーのバインダーとしてのポリビニルアセタール樹脂を含む、熱伝導性複合フィラー。
  2. 第一の熱伝導性フィラー及び第二の熱伝導性フィラーが独立に、酸化物、窒化物、炭化物、金属、及び炭酸マグネシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の熱伝導性複合フィラー。
  3. 第一の熱伝導性フィラー及び第二の熱伝導性フィラーが独立に、窒化ホウ素、窒化珪素、及び窒化アルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の熱伝導性複合フィラー。
  4. ポリビニルアセタール樹脂が以下の構成単位A、B、及びCを含む、請求項1に記載の熱伝導性複合フィラー。
    Figure 2019194131
    (構成単位A中、Rは独立に水素またはアルキルである。)
    Figure 2019194131
  5. ポリビニルアセタール樹脂がさらに以下の構成単位Dを含む、請求項4に記載の熱伝導性複合フィラー。
    Figure 2019194131
    (構成単位D中、Rは独立に水素または炭素数1〜5のアルキルである。)
  6. 請求項4に記載の構成単位AにおけるRが独立に、水素または炭素数1〜3のアルキルである、請求項4または5に記載の熱伝導性複合フィラー。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱伝導性複合フィラーと樹脂とを含む熱伝導性樹脂組成物。
  8. 請求項7に記載の熱伝導性樹脂組成物からなる放熱部材。
  9. 請求項7に記載の熱伝導性樹脂組成物からなる熱伝導性グリース。
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