JPWO2019189644A1 - 板状ばね部材 - Google Patents

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Abstract

表面からの深さが50μm以内の部分のうち少なくとも一部の圧縮残留応力が500MPa以上とされ、表面からの深さが50μmを超える部分の圧縮残留応力が500MPa未満とされる圧縮残留応力分布を有する、板状ばね部材(1,10)。

Description

本発明は、板状ばね部材に関する。本願は、2018年3月28日に日本に出願された日本国特願2018−061191号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、板ばねや皿ばねや波形ばね等、板状の金属材を加工することで形成された板状ばね部材が用いられている。下記特許文献1では、この種の板状ばね部材に対してショットピーニング加工を施すことで、板状ばね部材の表面に圧縮残留応力を生じさせて、板状ばね部材の疲労強度を向上させることが、開示されている。
日本国特許第4808424号公報
この種の板状ばね部材では、疲労強度に加えて、耐へたり性を向上させることが求められている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、耐久性に加えて、耐へたり性を向上させた板状ばね部材を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、表面からの深さが50μm以内の部分のうち少なくとも一部の圧縮残留応力が500MPa以上とされ、前記表面からの深さが50μmを超える部分の圧縮残留応力が500MPa未満とされる圧縮残留応力分布を有している、板状ばね部材である。
上記第1態様によれば、板状ばね部材の表面近傍に500MPaを超える大きな圧縮残留応力が付与されているため、疲労強度が大きくなっている。さらに、板状ばね部材のうち表面からの深さが50μmを超える深い部分には、500MPaを超える大きな圧縮残留応力が付与されていないため、圧縮残留応力を起因とする耐へたり性の低下が抑えられる。従って、上記第1態様の板状ばね部材によれば、耐久性に加えて、耐へたり性を向上させることができる。
本発明の第2態様は、表面からの深さが30μm以内の部分のうち少なくとも一部の圧縮残留応力が500MPa以上とされ、前記表面からの深さが30μmを超える部分の圧縮残留応力が500MPa未満とされる圧縮残留応力分布を有している、上記第1態様の板状ばね部材である。
上記第2態様によれば、板状ばね部材の表面近傍に500MPaを超える大きな圧縮残留応力が付与されているため、疲労強度が大きくなっている。さらに、板状ばね部材のうち表面からの深さが30μmを超える深い部分には、500MPaを超える大きな圧縮残留応力が付与されていないため、圧縮残留応力に起因する耐へたり性の低下が抑えられる。従って、上記第2態様の板状ばね部材によれば、耐久性に加えて、耐へたり性を向上させることができる。
本発明の第3態様は、表面からの深さが0μmおよび50μmである2点間の圧縮残留応力の差分をΔσとし、前記2点間の表面からの深さの差分をΔzとするとき、I=Δσ÷Δzによって定義される残留応力勾配Iの値が、−24〜−1.8MPa/μmである、上記第1態様の板状ばね部材である。
上記第3態様によれば、表面からの深さ0〜50μmの範囲における残留応力勾配Iの値を−24〜−1.8MPa/μmにしている。これにより、板状ばね部材の表面(深さ0μm)近傍に高い圧縮残留応力を付与しつつ、表面からの深さ50μmを超える範囲で圧縮残留応力を小さく抑えて、疲労強度および耐へたり性を確保することができる。
本発明の第4態様は、表面からの深さが0μmおよび30μmである2点間の圧縮残留応力の差分をΔσとし、前記2点間の表面からの深さの差分をΔzとするとき、I=Δσ÷Δzによって定義される残留応力勾配Iの値が、−40〜−3MPa/μmである、上記第1態様または上記第2態様の板状ばね部材である。
上記第4態様によれば、表面からの深さ0〜30μmの範囲における残留応力勾配Iの値を−40〜−3MPa/μmにしている。これにより、板状ばね部材の表面(深さ0μm)近傍に高い圧縮残留応力を付与しつつ、表面からの深さ30μmを超える範囲で圧縮残留応力を小さく抑えて、疲労強度および耐へたり性を確保することができる。
本発明の第5態様は、環状に形成された皿ばねであって、径方向内側を向く内周面と、径方向外側を向く外周面と、径方向内側の端面である内周縁と、径方向外側の端面である外周縁と、を有し、前記内周面に前記圧縮残留応力分布が付与され、前記外周面に前記圧縮残留応力分布が付与されていない、上記第1態様から上記第3態様のいずれか1つの板状ばね部材である。
上記第5態様によれば、皿ばねの作動時に引っ張り応力が作用する皿ばねの内周面の表面近傍に、500MPaを超える大きな圧縮残留応力が付与されている。このように、皿ばねの作動時に作用する引っ張り応力を打ち消すように圧縮残留応力を付与することで、皿ばねの耐へたり性を向上させることができる。また、皿ばねのうち表面からの深さが50μmを超える深い部分には、500MPaを超える大きな圧縮残留応力が付与されていないため、圧縮残留応力を起因とする耐へたり性の低下が抑えられる。従って、上記第4態様の皿ばねによれば、耐久性に加えて、耐へたり性を向上させることができる。
本発明の第6態様は、複数の山部および複数の谷部が周方向に交互に連ねられて中心軸線を中心とした環状に形成された波形ばねであって、前記山部のうち前記中心軸線に沿う軸方向において前記谷部に近い面および前記谷部のうち前記軸方向において前記山部に近い上面に圧縮残留応力分布が付与され、山部のうち前記軸方向において前記谷部から遠い面および前記谷部のうち前記軸方向において前記山部から遠い面に前記圧縮残留応力分布が付与されていない、上記第1態様から上記第3態様のいずれか1つに係る板状ばね部材である。
上記第6の態様によれば、耐久性に加えて、耐へたり性を向上させた波形ばねを提供することができる。
本発明によれば、耐久性に加えて、耐へたり性を向上させた板状ばね部材を提供することができる。
本実施形態に係る板状ばね部材の一例としての皿ばねを示す平面図である。 図1AのI−I断面矢視図である。 実施例および比較例の圧縮残留応力の分布を示すグラフである。 実施例および比較例のS−N線図である。 板状ばね部材の一例としての波形ばねを示す平面図である。
以下、本実施形態の板状ばね部材について、図面に基づいて説明する。図1Aに示すように、本実施形態では、板状ばね部材の一例として、環状に形成された皿ばね1について説明する。ただし、本実施形態の内容は、板状の金属材を加工することで形成される、オモテ面およびウラ面を有する板状のばね部材全般に適用することができる。板状ばね部材には、皿ばね1の他に、板ばね、波形ばね、渦巻きばねなどが含まれる。
皿ばね1は、中心軸線Oを中心とした環状に形成されている。本実施形態では、中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向から見た平面視において中心軸線Oに交差する方向を径方向という。図1Bに示すように、皿ばね1は、内周縁1aと、外周縁1bと、内周面1dと、外周面1cと、を有している。内周面1dは、径方向内側を向いており、外周面1cは、径方向外側を向いている。内周縁1aは、皿ばね1の径方向内側の端面であり、外周縁1bは、皿ばね1の径方向外側の端面である。
皿ばね1には、一般的に、ショットピーニング加工が施される。ショットピーニング加工により、皿ばね1の表面に圧縮残留応力が付与される。これにより、皿ばね1の疲労強度を向上し、耐久性を高めることができる。本願の発明者らは、皿ばね1内に圧縮残留応力を適切に分布させることで、耐久性だけでなく、耐へたり性を向上できることを見出した。以下、圧縮残留応力の分布について説明する。
図2は、皿ばね1の圧縮残留応力分布の一例を示したグラフである。図2のグラフの横軸は、皿ばね1における表面からの深さ(μm)を示している。図2のグラフの縦軸は、圧縮残留応力の絶対値(MPa)を示している。以下、皿ばね1における表面からの深さを単に「深さ」という。また、圧縮残留応力の絶対値を単に「残留応力値」という。また、図2のグラフでは、深さが50μmの直線および残留応力値が500MPaの直線によって、象限A〜Dを区切っている。象限Aは深さ50μm以下かつ残留応力値500MPa以上の範囲であり、象限Bは深さ50μm以上かつ残留応力値500MPa以上の範囲であり、象限Cは深さ50μm以下かつ残留応力値500MPa以下の範囲であり、象限Dは深さ50μm以上かつ残留応力値500MPa以下の範囲である。
また、本実施形態では、深さに対する残留応力値の変化量を、「残留応力勾配I」と表す。図2のグラフにおける任意の2点間において、圧縮残留応力の差分をΔσとし、深さの差分をΔzとするとき、残留応力勾配Iは、以下の数式(1)によって算出される。換言すると、図2のグラフおいて、2つの異なる深さの範囲、すなわち2つの異なる深さを有する2点間の圧縮残留応力の差分をΔσとし、2点間の2つの異なる深さの差分をΔzとするとき、残留応力勾配Iは、以下の数式(1)によって算出される。
I=Δσ÷Δz …(1)
数式(1)より、残留応力勾配Iは、MPa/μmの単位を有する。
(圧縮残留応力の分布)
図2に示す実施例および比較例は、異なる条件でショットピーニング加工を施した2種類の皿ばねを示している。本実施例および比較例では、ショットピーニング加工の条件が異なるため、残留応力値の分布も異なっている。なお、図2には、比較例および実施例のそれぞれについて、オモテ面(外周面1c)およびウラ面(内周面1d)の双方の残留応力値を記載している。本実施例および比較例の各々では、オモテ面とウラ面とで若干の残留応力値の差があるが、本実施例および比較例の各々では、オモテ面とウラ面とに同様の条件でショットピーニング加工を施しているため、この値の差は、データのばらつきである。
(比較例)
比較例の場合、深さ0〜90μm(0μm以上90μm以下)の範囲において、表面から深さが増すに従って、残留応力値が、約620〜700MPa(約620MPa以上約700MPa以下)の範囲で、やや上昇傾向にある。すなわち、深さ0〜90μmの範囲では、残留応力勾配Iの値がプラスの値となっている。また、深さ90μm近傍から深さが増すに従って、残留応力値が漸次小さくなっている。例えば深さ90〜150μm(90μm以上150μ以下)の範囲では、残留応力勾配Iの値が、約−9.6MPa/μmであり、マイナスの値となっている。比較例のグラフは、象限A、象限B、および象限Dを通っており、象限Cを通っていない。
(実施例)
実施例の場合、深さ0μm、すなわち皿ばね1の表面では、圧縮残留応力の値(残留応力値)が約620MPaであり、比較例と同等である。一方、深さが0μmから深くなるに従って、圧縮残留応力の値が漸次小さくなっている。深さ30μmでは、圧縮残留応力の値が200MPa程度であり、深さ0〜30μm(0μm以上30μm以下)の範囲における残留応力勾配Iの値は、約−14MPa/μmとなっている。深さ50μmでは、圧縮残留応力の値が100MPa程度であり、深さ0〜50μm(0μm以上50μm以下)の範囲における残留応力勾配Iの値は、約−10MPa/μmとなっている。深さ50μmを超えた範囲における残留応力勾配Iの値は、深さ0〜50μmの範囲における残留応力勾配Iの値よりも小さくなっている。深さ90μm以上の範囲では、残留応力値が約20MPaとなっており、残留応力勾配Iの値は約0MPa/μmとなっている。実施例のグラフは、象限A、象限C、および象限Dを通っており、象限Bを通っていない。換言すると、実施例の場合、深さ0μm、すなわち皿ばね1の表面では、圧縮残留応力の値(残留応力値)が約620MPaであり、比較例と同等である。一方、深さ30μmでは、圧縮残留応力の値が200MPa程度であり、深さが0μmおよび30μmである2点間の残留応力勾配Iの値は、約−14MPa/μmとなっている。深さ50μmでは、圧縮残留応力の値が100MPa程度であり、深さが0μm以上および50μmである2点間の残留応力勾配Iの値は、約−10MPa/μmとなっている。深さが0μmおよび50μmを超えた値である2点間の残留応力勾配Iの値は、深さが0μおよび50μmである2点間の残留応力勾配Iの値よりも小さくなっている。深さが90μm以上の範囲では、残留応力値が約20MPaとなっており、深さが0μmおよび90μm以上の値である2点間の残留応力勾配Iの値は約0MPa/μmとなっている。実施例のグラフは、象限A、象限C、および象限Dを通っており、象限Bを通っていない。
(ヘタリ試験)
下記表1は、上記実施例および比較例と同様の条件でショットピーニング加工を施した複数のサンプルについて、ヘタリ試験を行った結果を示す。ヘタリ試験では、初めに、各サンプルを一定量弾性変形させて、その時の荷重を測定し、第1荷重として記録する。次に、高温環境下で各サンプルを所定量弾性変形させて24時間放置した後、各サンプルを前記一定量弾性変形させて、その時の荷重を測定し、第2荷重として記録する。下記表1の荷重低下率は、第1荷重に対する第2荷重の低下率を示している。例えば荷重低下率が10%の場合には、第2荷重の値が、第1荷重の値から10%減少した値であることを示す。
Figure 2019189644
表1に示すように、比較例では、荷重低下率の平均値が10.2%となっている。これに対して、実施例では、荷重低下率の平均値が6.6%となっている。このように、実施例では、比較例よりも荷重低下率が改善されている。これは、残留応力値の分布の違いに関係していると考えられる。すなわち、金属の内部に圧縮残留応力を付与すると、金属の内部のうち圧縮残留応力が付与された部分に転位が発生する。この転位が外力によって移動することで、本来は弾性領域内の変形であるはずの変形であっても、塑性変形が生じ、変形による荷重(弾性力)が低下すると考えられる。そして、実施例では、比較例と比べて高い圧縮残留応力が付与された範囲が小さいために、荷重低下率を小さく抑えることができたと考えられる。具体的には、比較例では、比較的深い深さ50μmを超える範囲において、500MPa以上の大きな圧縮残留応力が付与されている。一方、実施例では、50μmを超える深さにおいて、500MPa以上の圧縮残留応力が付与されていない。これにより、表1に示すように、実施例では、比較例よりも荷重低下率を小さく抑えることができたと考えられる。
(疲れ試験)
図3は、S−N線図である。図3に示すグラフは、上記実施例および比較例と同様の条件でショットピーニング加工を施した複数の平板状のサンプルについて、疲れ試験を行った結果を示している。疲れ試験の条件は、一定の応力振幅、室温環境下、25Hz、応力比0である。図3の横軸は、上記疲れ試験の結果、折損が発生したときの繰り返し回数を示している。図3の縦軸は、サンプルに加えた応力振幅における最大値(最大応力振幅)を示している。なお、繰り返し回数が1000万回に到達しても折損が発生しなかった場合は、試験を打ち切っている。
図3に示す実線は、実施例の試験結果のうち最も下側に位置するプロットを結んだものである。同様に、図3に示す破線は、比較例の試験結果のうち最も下側に位置するプロットを結んだものである。実線および破線がほぼ重なっていることから、実施例のサンプルは比較例のサンプルと同等の疲労強度を有していることがわかる。つまり、実施例では高い圧縮残留応力が付与された範囲が比較例より小さい(図2参照)が、このような圧縮残留応力分布でも、実施例は、比較例と同等の疲労強度を維持することができる。
以上説明したように、実施例の皿ばね1は、表面からの深さが50μm以内の部分のうち、少なくとも一部の圧縮残留応力が500MPa以上とされ、表面からの深さが50μmを超える部分の圧縮残留応力が500MPa未満となっている。これにより、実施例は、比較例と同等の疲労強度を維持しつつ、比較例よりも耐へたり性を向上させることができる。なお、500MPa以上の圧縮残留応力が付与される範囲を、表面からの深さが30μm以内(より好ましくは20μm以内、より好ましくは10μm以内)とすることで、より確実に耐へたり性を向上させることができる。
また、実施例では、深さ0〜50μmの範囲における残留応力勾配Iの値を約−10MPa/μmとすることで、皿ばね1の表面(深さ0μm)近傍に高い圧縮残留応力を付与しつつ、深さ50μmを超える範囲での圧縮残留応力を小さく抑えて、疲労強度および耐へたり性を確保している。深さ0〜50μmの範囲における残留応力勾配Iの値は、上記の値に限らない。例えば−24〜−1.8MPa/μm(−24MPa/μm以上−1.8MPa/μm以下)の範囲内であれば、同様の作用効果を得ることができる。なお、深さが0〜30μmの範囲における残留応力勾配Iの値を−40〜−3MPa/μm(−40MPa/μm以上−3MPa/μm以下)の範囲内とすることで、より確実に疲労強度および耐へたり性を確保することができる。以上の内容を換言すると、実施例では、深さが0μmおよび50μmである2点間の残留応力勾配Iの値を約−10MPa/μmとすることで、皿ばね1の表面(深さ0μm)近傍に高い圧縮残留応力を付与しつつ、深さ50μmを超える範囲での圧縮残留応力を小さく抑えて、疲労強度および耐へたり性を確保している。深さが0μmおよび50μmである2点間の残留応力勾配Iの値は、上記の値に限らない。深さが0μmおよび50μmである2点間の残留応力勾配Iの値が例えば−24〜−1.8MPa/μm(−24MPa/μm以上−1.8MPa/μm以下)の範囲内であれば、同様の作用効果を得ることができる。なお、深さが0μmおよび30μmである2点間の残留応力勾配Iの値を−40〜−3MPa/μm(−40MPa/μm以上−3MPa/μm以下)の範囲内とすることで、より確実に疲労強度および耐へたり性を確保することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図2では、皿ばね1のオモテ面(外周面1c)またはウラ面(内周面1d)の表面からの深さを横軸としているが、皿ばね1における任意の表面からの深さを横軸としてもよい。このような深さに対して図2に示すような圧縮残留応力分布を形成することで、前記任意の表面で疲労強度および耐へたり性の両者を確保することができる。
また、前記実施例では、皿ばね1の表面全体に図2に示すような圧縮残留応力分布を形成しているが、皿ばね1の一部をこのような圧縮残留応力分布としてもよい。例えば、皿ばね1の作動時には、図1Bに示す外周面1cに圧縮応力が作用する一方で、内周面1dに引張応力が作用する。また、圧縮残留応力が付与された箇所に、皿ばね1の作動時の圧縮応力がさらに加えられると、へたりが生じやすくなる。このことから、内周面1dに上記したような圧縮残留応力分布を付与し、外周面1cに上記したような圧縮残留応力分布を付与しないことで、ヘタリの発生をさらに抑えることができる。同様に、皿ばね1以外の板状ばね部材においても、少なくとも皿ばね1の作動時に引張応力が作用する箇所に、上記したような圧縮残留応力分布を付与してもよい。
また、板状ばね部材として、図4に示すような波形ばね10を用いてもよい。波形ばね10は、中心軸線Oを中心とした環状に形成され、中心軸線Oに沿う軸方向のうち、一方に突出した複数の山部11と、他方に突出した複数の谷部12とを周方向に交互に連ねられて形成されている。図示は省略するが、波形ばね10は、内周縁10aから径方向内側に延びる爪部、または、外周縁10bから径方向外側に延びる爪部を有していてもよい。
波形ばね10が作動する際には、山部11が突出する方向から見た平面視において、山部11の上面および谷部12の下面に圧縮応力が作用し、山部11の下面および谷部12の上面に引張応力が作用する。本実施形態では、波形ばね10のうち、中心軸線Oに沿う軸方向において山部11が設けられている側を上側と称し、中心軸線Oに沿う軸方向において谷部12が設けられている側を下側と称する。このことを踏まえると、引張応力が作用する山部11の下面および谷部12の上面に上記したような圧縮残留応力分布を付与し、山部11の上面および谷部12の下面に上記したような圧縮残留応力分布を付与しないことで、ヘタリの発生をさらに抑えることができる。換言すると、波形ばね10が中心軸線Oに沿う軸方向に圧縮される際には、山部11のうち山部11が突出する方向を向く面(オモテ面)と、谷部12のうち谷部12が突出する方向を向く面(ウラ面)とに、圧縮応力が作用し、山部11のうち山部11が突出する方向と反対方向を向く面(ウラ面)と、谷部12のうち谷部12が突出する方向と反対方向を向く面(オモテ面)とに、引張応力が作用する。このことを踏まえると、引張応力が作用する山部11のウラ面および谷部12のオモテ面に上記したような圧縮残留応力分布を付与し、山部11のオモテ面および谷部12のウラ面に上記したような圧縮残留応力分布を付与しないことで、ヘタリの発生をさらに抑えることができる。さらに換言すると、波形ばね10が中心軸線Oに沿う軸方向に圧縮される際には、山部11のうち、中心軸線Oに沿う軸方向において谷部12から遠い面(オモテ面)と、谷部12のうち、中心軸線Oに沿う軸方向において山部11から遠い面(ウラ面)とに、圧縮応力が作用し、山部11のうち、中心軸線Oに沿う軸方向において谷部12に近い面(ウラ面)と、谷部12のうち、中心軸線Oに沿う軸方向において山部11に近い面(オモテ面)とに、引張応力が作用する。そのため、引張応力が作用する山部11のオモテ面および谷部12のウラ面に上記したような圧縮残留応力分布を付与し、山部11のオモテ面および谷部12のウラ面に上記したような圧縮残留応力分布を付与しないことで、ヘタリの発生をさらに抑えることができる。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えてもよい。
本発明によれば、耐久性に加えて、耐へたり性を向上させた板状ばね部材を提供することができる。
1 皿ばね(板状ばね部材)
1a 内周縁
1b 外周縁
1c 外周面
1d 内周面
10 波形ばね(板状ばね部材)
11 山部
12 谷部
O 中心軸線

Claims (6)

  1. 表面からの深さが50μm以内の部分のうち少なくとも一部の圧縮残留応力が500MPa以上とされ、前記表面からの深さが50μmを超える部分の圧縮残留応力が500MPa未満とされる圧縮残留応力分布を有する、板状ばね部材。
  2. 前記表面からの深さが30μm以内の部分のうち少なくとも一部の圧縮残留応力が500MPa以上とされ、前記表面からの深さが30μmを超える部分の圧縮残留応力が500MPa未満とされる圧縮残留応力分布を有する、請求項1に記載の板状ばね部材。
  3. 前記表面からの深さが0μmおよび50μmである2点間の圧縮残留応力の差分をΔσとし、前記2点間の前記表面からの深さの差分をΔzとするとき、I=Δσ÷Δzによって定義される残留応力勾配Iの値が、−24〜−1.8MPa/μmである、請求項1に記載の板状ばね部材。
  4. 前記表面からの深さが0μmおよび30μmである2点間の圧縮残留応力の差分をΔσとし、前記2点間の前記表面からの深さの差分をΔzとするとき、I=Δσ÷Δzによって定義される残留応力勾配Iの値が、−40〜−3MPa/μmである、請求項1または請求項2に記載の板状ばね部材。
  5. 前記板状ばね部材は、環状に形成された皿ばねであって、
    径方向内側を向く内周面と、
    径方向外側を向く外周面と、
    径方向内側の端面である内周縁と、
    径方向外側の端面である外周縁と、
    を有し、
    前記内周面に前記圧縮残留応力分布が付与され、前記外周面に前記圧縮残留応力分布が付与されていない、請求項1から4のいずれか一項に記載の板状ばね部材。
  6. 前記板状ばね部材は、複数の山部および複数の谷部が周方向に交互に連ねられて中心軸線を中心とした環状に形成された波形ばねであって、
    前記山部のうち前記中心軸線に沿う軸方向において前記谷部に近い面および前記谷部のうち前記軸方向において前記山部に近い面に前記圧縮残留応力分布が付与され、前記山部のうち前記軸方向において前記谷部から遠い面および前記谷部のうち前記軸方向において前記山部から遠い面に前記圧縮残留応力分布が付与されていない、請求項1から4のいずれか一項に記載の板状ばね部材。
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