JPWO2019180770A1 - 光子検出器の駆動タイミング調整方法、装置および光通信システム - Google Patents

光子検出器の駆動タイミング調整方法、装置および光通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】光子検出器のタイミング調整を高速かつ高い信頼性で実行できる方法、装置、システムおよびプログラムを提供する。【解決手段】受信機(200)の光子検出器(202)を駆動するタイミング調整装置は、送信機(100)から固定送信ビット値に従って位相変調された2連光パルスを受信し、受信2連光パルスを干渉させて位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器(202)へ出力する非対称干渉計(201)と、光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する制御部(204)と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は光通信システムにおける光通信装置に係り、特に単一光子を検出可能な光子検出器の駆動タイミング調整技術に関する。
光通信の分野において、量子暗号鍵配送(Quantum Key Distribution:QKD)は伝送路の高秘匿性を実現するものとして近年盛んに研究開発が行われている。QKDシステムでは、通信媒体として光子が使用されるので単一光子を検出する素子を必要とし、単一光子検出器としてはアバランシェ・フォトダイオード(Avalanche Photo Diode:APD)が使用されている。APDの駆動には、ブレークダウン電圧を越える逆バイアス電圧を印加するガイガーモード(Geiger Mode)が用いられ、さらにノイズ低減のために光子の入射タイミングでのみ電圧を印加するゲイテッドガイガーモード(Gated Geiger Mode:GGM)が用いられる。GGM駆動方式では、光子の入射タイミングとゲート電圧の印加タイミングとを一致させる必要があるので、ゲート印加タイミングを調整する技術が不可欠である。ゲート印加タイミング調整技術は、これまでにも種々提案されてきた。
たとえば、特許文献1には、光子検出器のゲート印加タイミングをスキャンすることで光子カウント数の最大値を探索し、そのタイミングを最適タイミングとして設定するタイミング調整方法が開示されている。また、特許文献2には、同じくゲート印加タイミングをスキャンすることで、ビット誤り率(BER)が最小となるタイミングを最適設定とする方法が開示されている。
特許第4663651号公報 特表2008−538678号公報
しかしながら、上述した光子カウント値の最大値を利用する方法では、光子検出器に入射する光パルスに不要なパルスが混在する場合、不要なパルスの光子カウント値を最大値と誤認してゲート印加タイミングを設定する可能性がある。以下図面を用いて、このような誤設定の主な原因を簡単に説明する。
図1に例示するように、送信側に遅延時間aの非対称干渉計A、受信側に遅延時間bの非対称干渉計Bが設けられた光通信システムを考える。非対称干渉計は、光路差を利用し、入射パルスとそれを所定時間だけ遅延させた遅延パルスとを合成することで、所定の遅延時間だけ分離した2連パルスを生成する。
送信側の干渉計Aは、所定周期(1CLK)の光パルスを入力し、それを時間aだけ遅延させたパルスと合成することで、遅延時間aだけ分離した第一の2連パルスを出力する。受信側の干渉計Bは、第一の2連パルスを入力し、それを遅延時間bだけ遅延させた第二の2連パルスと合成することで、受信パルス列を出力する。このとき、システムのパルス繰り返し周波数を最大限に使用すると、遅延時間aおよびbはそれぞれ同一のCLK/2に設定される。したがって、受信側の干渉計Bでは、図1に示すように、第一の2連パルスの後続パルスが第二の2連パルスの先頭パルスと重なり、第一の2連パルス列の先頭のパルスが第二の2連パルスの後続パルスと重なる。
QKDシステムでは、送信側において第一の2連パルスの間で位相差を与えるように変調されるので、第一の2連パルスの後続パルスと第二の2連パルスの先頭パルスとの合成光がタイミング調整および情報取得に必要なパルス(以下、メインパルスという。)となり、第一の2連パルス列の先頭のパルスと第二の2連パルスの後続パルスとの合成光が不要なパルス(以下、サテライトパルスという。)となる。言い換えれば、受信パルス列の3連パルスのうち中央が必要なメインパルス、その両サイドが不要なサテライトパルスとなり、メインパルスだけを用いてタイミング調整を行うことが必要である。
ところが、上述した光子カウント値をモニタする方法では、メインパルスおよびサテライト共に2つのパルスが重なっているために、光子カウント数では有意な差がなく、両者を判別することができない。したがって、誤ってサテライトパルスに従ってタイミング調整を行う場合が50%の確率で存在する。
一方、上述したビット誤り率(BER)が最小となるタイミングを最適設定とする方法では、サテライトパルスのBERがより高くなるので、メインパルスを正しく選択することができる。しかしながら、BERを精度良く評価するには、光子カウント値をモニタする場合よりも100倍程度のデータ点が必要となる。このために、BERを利用する方法は、光子カウント値を利用する方法より、測定時間や計算量が増大し、最適タイミングを発見するまでにより時間がかかる、という難点がある。
そこで本発明の目的は、光子検出器の駆動タイミングの調整を高速かつ高い信頼性で実行できる方法、装置、システムおよびプログラムを提供することにある。
本発明の第一の態様によるタイミング調整装置は、光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミング調整装置であって、前記送信機から、送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を受信し、前記2連光パルスを干渉させ、その位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力する非対称干渉計と、前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明の第二の態様によるタイミング調整方法は、光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミングの調整方法であって、前記送信機において、送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を送信し、 前記受信機において、非対称干渉計が、前記送信機から順次到達した2連光パルスを干渉させ、その位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力し、制御部が、前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、ことを特徴とする。
本発明の第三の態様による光通信システムは、送信機と受信機とが光伝送路で接続された光通信システムであって、前記送信機が、所定周期のパルスを生成する光源と、所定の遅延時間を有する第一非対称干渉計と、前記第一非対称干渉計から出力された2連光パルスを、送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調する位相変調器と、を有し、前記受信機が、送信データのビット値に対応した複数の光子検出器と、前記送信機から受信した2連光パルスを干渉させ、その位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相
差に対応する光子検出器へ出力する、前記所定の遅延時間を有する第二非対称干渉計と、前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明の第四の態様によるプログラムは、光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミングの調整装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記調整装置が、前記送信機から送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を受信し、前記2連光パルスを干渉させ、その位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力する非対称干渉計を有し、前記プログラムが、前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録する第一機能と、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する第二機能と、を前記コンピュータで実現させる。
上述したように、本発明によれば、光子検出器の正しい駆動タイミング調整を高速かつ高信頼性で実行できる。
図1は、非対称干渉計を用いた光通信システムにおける受信パルス列の生成過程を示す動作説明図である。 図2は、本発明の一実施形態による駆動タイミング調整装置の概略的構成を説明するための光通信システムのブロック図である。 図3は、図2に示す光通信システムの一例である量子鍵配送(QKD)システムにおける駆動タイミング設定過程を説明するための概略的システム構成図である。 図4は、本実施形態による駆動タイミング調整方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、図2に示す受信機におけるゲート印加タイミングスキャンによる光子カウント数の測定手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、図2に示す受信機におけるゲート印加タイミングスキャンの一例を示すタイミングチャートである。 図7は、図2における光子検出部PDに対するゲート印加タイミングスキャンにより得られる、ビット“0”側の光子検出部PDの光子カウント数の変化を示すグラフである。 図8は、図2における光子検出部PDに対するゲート印加タイミングスキャンにより得られる、ビット“1”側の光子検出部PDの光子カウント数の変化を示すグラフである。 図9は、本発明の一実施例による量子鍵配送(QKD)システムにおける駆動タイミング設定過程を説明するための概略的システム構成図である。 図10は、図9に示すQKDシステムにおける量子暗号鍵配付に用いられる一般的BB84プロトコルの説明図である。
<実施形態の概要>
本発明の実施形態によれば、送信機が、クロック周期CLKの光パルスから非対称干渉計により2連パルスを生成し、2連パルスに対して送信データのビット値が“0”(もしくは“1”)に固定された位相変調を行う。受信機は、非対称干渉計により2連パルスの干渉出力を固定ビット値に対応した光子検出器へ出力し、その光子カウント数のピークタ
イミングに基づいて光子検出器の駆動タイミングを設定する。
たとえば、固定ビット値が“0”(あるいは“1”)であれば、“0” (あるいは“1”)検出用の光子検出器を用いて、その光子カウント数のピークタイミングで光子を検出できるようにゲートを設定する。あるいは、“1”(あるいは“0”)検出用の光子検出器を用いて、その光子カウント数のピークタイミングからCLK/2だけ外れたタイミング光子を検出できるようにゲートを設定する。
このように、送信データを所定ビット値に固定することで、光子カウント数のピーク検出だけで光子検出器の駆動タイミングを正しく設定することができ、高速かつ高い信頼性の駆動タイミング調整が可能となる。
以下、一方向型干渉計システムを一例として、本発明の実施形態および実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
1.実施形態
1.1)システム構成
図2において、光通信装置である送信機100と受信機200とは光伝送路によって接続されているものとする。送信機100は、発光部101、非対称干渉計102、位相変調器103およびプロセッサ104を有する。
非対称干渉計102は、光パルスごとに所定遅延時間Δtだけ分離した2連パルスを生成し、位相変調器103へ出力する。位相変調器103は、通常動作時には、2連パルスの間に送信ビットに応じた位相差を与える。ただし、本実施形態では、受信側の駆動タイミング調整時に、この送信ビット値を“0”もしくは“1”のいずれかに固定する。プロセッサ104は、発光部101の光パルス生成タイミングと位相変調器103の送信ビット値とを制御する。
受信機200は、非対称干渉計201、光子検出器202、ゲート印加回路203、プロセッサ204、メモリ205、およびプログラムメモリ206を有する。非対称干渉計201は、送信側の非対称干渉計102と同様の遅延時間を有し、送信側と合わせて干渉系を構成する。光伝送路を通して到達した2連パルスは非対称干渉計201により合波し干渉する。非対称干渉計201の干渉出力パルスは、2連パルスの位相差に応じて、“0”値ポートport0あるいは“1”値ポートport1のいずれかの光パルス強度が高くなる。
光子検出器202は“0”値の光子検出器PD(0)と“1”値の光子検出器PD(1)とを有し、これらの光子検出器PD(0)およびPD(1)が非対称干渉計201の“0”値ポートport0および“1”値ポートport1にそれぞれ光学的に接続されている。光子検出器PD(0)およびPD(1)は、単一光子を検出可能な素子であり、典型的にはアバランシェ・フォトダイオード(APD)である。ゲート印加回路203は、プロセッサ204により制御されたタイミングで、光子検出器PD(0)およびPD(1)に対してそれぞれゲート電圧を印加する。
プロセッサ204は、プログラムメモリ206に格納されたプログラムを実行することにより、光子検出器PD(0)およびPD(1)の駆動タイミングをそれぞれ設定する。図2には、プロセッサ204により実現される機能として、駆動タイミング制御部210、ピーク抽出部211、光子カウンタ212、タイミング決定部213および制御部214が記載されている。ただし、プロセッサ204のこれらの機能の少なくとも一部をハードウエアにより実現することも可能である。なお、送信機100のプロセッサ104と受信機200のプロセッサ204とは、上述した2連パルスとは別チャネルで相互に必要な
情報を交換可能である。
駆動タイミング制御部210は、制御部214の制御の下で、ゲート印加回路203による光子検出器PD(0)およびPD(1)へのゲート印加タイミングを制御する。光子カウンタ212は、光子検出器PD(0)およびPD(1)のいずれか一方により検出された光子数をカウントする。制御部214は、制御されたゲート印加タイミングでの光子カウント数をメモリ205に記録する。ピーク抽出部211は、メモリ205に記録された光子カウント数のピークを検出し、当該ピークに対応するゲート印加タイミングを駆動タイミング決定部213へ出力する。
駆動タイミング決定部213は、送信ビット値が“x”(xは“0”あるいは“1”)に固定されている場合、“x”検出用の光子検出器PD(x)を用いて、その光子カウント数のピークタイミングで光子が検出されるようにゲート印加タイミングを設定する。この場合、他方の光子検出器PD(y)(yは“0”あるいは“1”かつy≠x)を用いるとすれば、駆動タイミング決定部213は、その光子カウント数のピークタイミングから所定位相だけずれたタイミングで光子が検出されるようにゲート印加タイミングを設定する。ただし、光子検出器PD(0)およびPD(1)のゲート印加タイミングは、電子回路の配線長や処理遅延等が異なるために、それぞれ独立に最適化される。
1.2)一方向型干渉計システム
以下、図3に例示する一方向型干渉計システムを参照して、本実施形態による駆動タイミング調整のための干渉出力パルスについて説明する。
図3に例示するように、送信機100の発光部101はクロックCLKの周期で光パルス列1001を発生する。図3に示すシステムでは、光パルスは強度が1光子/パルス以下の微弱光パルスである。このような微弱光パルスは、通常のレーザダイオードが出力する光パルスを光減衰器を用いて1光子/パルス以下に減衰させることで生成してもよい。
非対称干渉計102は光路長が異なる2つの光導波路からなり、1つの光パルス1001を遅延量Δtの2連パルス列1002へと変換する。位相変調器103は、送信ビット“0”に対応する位相差φAを2連パルス間に与える変調を行い、送信すべき2連パルス列1003を得る。ここでは、送信ビット“0”に対応する位相差φA=0とする。変調された2連パルス列1003は光伝送路OptFを通して受信機200へ送信される。
受信機200は、送信機100の非対称干渉計102と同一構成の非対称干渉計201を有する。光伝送路OptFを通して到達した2連パルスは非対称干渉計201により合波して干渉する。この干渉により、非対称干渉計201の“0”値ポートport0に3連パルス1004が、“1”値ポートport1に3連パルス1005が、それぞれ現れる。“0”値ポートport0の3連パルス1004では、その中央にメインパルスの光強度がピークを示す。一方、“1”値ポートport1の3連パルス1005では、その中央のパルスの強度が低くなり、前後のサテライトパルスの強度がピークを示す。
なお、上述したように、送信機100の位相変調器103において、送信ビット“1”に対応する位相差φA=πに固定された場合には、“0”値ポートport0の3連パルスと“1”値ポートport1の3連パルスとは、図3に示すパルス強度の配置が逆になる。すなわち、“1”値ポートport1の3連パルスでは、その中央にメインパルスの光強度がピークを示し、“0”値ポートport0の3連パルスでは、その中央のパルスの強度が低くなり、前後のサテライトパルスの強度がピークを示す。
次に、送信ビット値を“0”に固定した場合を一例として、非対称干渉計201の“0
”値ポートport0および“1”値ポートport1に出力される3連パルスのピーク値を検出し、駆動タイミングを設定する方法について説明する。
1.3)駆動タイミング設定
図4を参照して、送信ビットを“0”に固定した場合の受信側駆動タイミングの設定動作について説明する。上述したように、送信ビットを“1”に固定した場合も基本的な動作は同じである。
図4において、送信機100のプロセッサ104は送信ビット値を“0”に固定し、これにより位相変調器103は非対称干渉計102により生成された2連パルスの間に位相差φA=0を与える(動作S301)。
受信機200が2連パルスを受信すると、図3に示すように、非対称干渉計201の“0”値ポートport0に3連パルス1004が、“1”値ポートport1に3連パルス1005が、それぞれ現れる。ここでは、“0”値ポートport0の3連パルス1004が光子検出器PD(0)により検出され、光子カウンタ212によりカウントされるものとする。
制御部214は駆動タイミング制御部210、ピーク抽出部211および駆動タイミング決定部213を制御し、次のように駆動タイミングを決定する。まず、駆動タイミング制御部210は、ゲート印加回路203を通してゲート印加タイミングを所定のスキャン範囲Rでスキャンする。制御部214は、スキャン範囲R内の各タイミングで光子検出器PD(0)により検出される光子カウント数をメモリ205に記録する(動作S302)。動作S302については、図5および図6を用いて詳述する。続いて、ピーク抽出部211は、メモリ205に記録されたデータから光子カウント数のピーク値Np(0)とその時のタイミングtp(0)とを抽出する(動作S303)。駆動タイミング決定部213は、光子カウント数のピークタイミングtp(0)から光子検出器PD(0)およびPD(1)をそれぞれ駆動するゲート印加タイミングを決定する(動作S304)。
1.4)スキャンによる光子カウント数の記録
図5および図6を参照しながら、ゲート印加タイミングのスキャンによる光子カウント数の記録動作について説明する。
図5において、制御部214は、タイミング調整方法で使用する変数t、N、δ等を初期化した後(動作S401)、ゲート印加タイミングtを駆動タイミング制御部210に設定する(動作S402)。これにより、駆動タイミング制御部210は、図6の位相θ=0に示すように、ゲート印加回路203を通して光子検出器202に周期CLK=Tの繰り返しゲート電圧を所定期間Tgだけ印加する。たとえば、周期CLK=T=800ps(ピコ秒)、測定時間Tg=1秒に設定する。制御部214は、所定期間Tgでの光子カウント数Nを光子カウンタ212から入力し、ゲート印加タイミングtと当該カウント数Nとを関係づけてメモリ205に記録する(動作S403)。
ゲート印加タイミングtが周期CLK=Tに到達していなければ(動作S404のNO)、制御部214は、ゲート印加タイミングtを所定時間dだけ増加させる(動作S405)。言い換えれば、ゲート印加タイミングtの位相を1ステップd=2π/nだけシフトさせ、駆動タイミング制御部210に設定し(動作S402)、以下、動作S402〜S405をt>Tを満たすまで繰り返す。したがって、Tはスキャン範囲Rであり、シフトステップdはT/nとなる。駆動タイミング制御部210は、図6の位相θ=0〜2πに示すように、ゲート印加回路203を通して光子検出器202に周期CLKの繰り返しゲート電圧をステップdずつ位相シフトさせながら印加する。これにより、各ゲート印加タイミングtの光子カウント数Nがカウントされ、メモリ205に記録される。一例と
して、スキャン範囲T=800psであれば、たとえばステップd=25psであり、このときのn=32である。
このようにして、ゲート印加タイミングがスキャンされ、“0”値ポートport0の3連パルス1004および“1”値ポートport1の3連パルス1005の光子カウント数が記録される。本実施形態において、ゲート印加タイミングに依存する光子カウント数の変化の一例を図7および図8に示す。
図7に例示するように、クロック周期CLKに相当するスキャン範囲Rでゲート印加タイミングがスキャンされると、“0”側光子検出器PD(0)での光子カウント数は、メインパルスのタイミングで光の干渉効果により増加する。サテライトパルスでは干渉効果が発生しないため、カウント数は有意に増減しない。送信ビット値“0”の場合、“0”検出用の光子検出器PD(0)でのピークタイミングは、メインパルスのタイミングに一致する。したがって、駆動タイミング決定部213は、ピークタイミングtp(0)を含むようにゲート印加タイミングを決定することで、メインパルスを効率的に検出することが可能となる。
図8に例示するように、クロック周期CLKに相当するスキャン範囲Rでゲート印加タイミングがスキャンされると、“1”側光子検出器PD(1)での光子カウント数は、メインパルスのタイミングでカウント数が減少し、サテライトパルスのタイミングでカウント数がピークを示す。したがって、駆動タイミング決定部213は、当該ピークタイミングtp(1)をサテライトパルスのタイミングとして、ピークタイミングtp(1)から半クロック分(CLK/2)ずれたタイミングを含むようにゲート印加タイミングを決定する。このような駆動タイミングの設定により、図7の場合と同様に、メインパルスを効率的に検出することが可能となる。
1.5)効果
上述したように、本発明の一実施形態によれば、送信データを所定ビット値に固定することで、光子カウント数のピーク検出だけで光子検出器の駆動タイミングを正しく設定することができ、高速かつ高い信頼性の駆動タイミング調整が可能となる。したがって、不要なサテライトパルスではなく、メインパルスに同期したゲート印加タイミングを設定することができる。誤り率を計算してメインパルスを判定する方法とは異なり、光子カウント数のみを用いてメインパルスを判定するので、測定時間や計算量が大幅に減少しタイミング調整時間を短縮できるという効果を有する。
2.実施例
以下、本発明の一実施例よる駆動タイミング調整装置を適用した一方向型QKDシステムについて説明する。
2.1)構成
図9において、送信側の通信装置であるAlice500と受信側の通信装置であるBob600とは光伝送路OptFによって接続されている。
Alice500は、周期CLKの光子パルス1001を生成するパルス光源(レーザダイオード:LD)501と、各光子パルスを時間分離して2連パルス1002を出力する非対称光学干渉計502と、2連パルス1002に所定の位相差φAを与える位相変調器503と、位相変調器503へ乱数を供給する乱数源504とを有する。非対称光学干渉計502としては、たとえば2入力2出力非対称マッハツェンダ(Mach-Zehnder)干渉計を用いることができる。なお、Alice500において、光子パルスを光伝送路OptFへ送出する段に光減衰器を設け、光子パルスの強度を1光子/パルス以下に減衰させ
てもよい。
乱数源504は、2系統の乱数源RND1およびRND2と、これらの乱数を足し合わせるデジタル−アナログコンバータ(DAC)とを有する。乱数源504が位相変調器503へ供給する乱数は、後述するBB84プロトコルと呼ばれる代表的な量子暗号鍵配付アルゴリズムに基づいて生成される。後述するように、BB84プロトコルでは、位相変調器503が2連パルスに与える位相は0、π/2、π、3π/2の4値であり、各2連パルスに対してこの4値をランダムに割り当てる。
Bob600は、Alice500から光伝送路OptFを通して到達した2連光子パルスに位相差φBを与える位相変調器601と、位相変調器601へ乱数を供給する乱数源602と、位相変調器601により変調された2連光子パルスを合波する非対称光学干渉計603と、非対称光学干渉計603の2つの出力ポートport1およびport2にそれぞれ光学的に接続された2つのゲートモード光子検出器PD(0)およびPD(1)と、を有する。乱数源602は1つの乱数源RND3を有する。BB84プロトコルに従えば、位相変調器601は、乱数源RND3からの乱数により2連光子パルスに対して0、π/2の2値で位相変調を行う。
なお、図9では、簡略化のために、図2に示す送信側のプロセッサ104と、受信側のプロセッサ204、メモリ205およびプログラムメモリ206と、が図示されていない。Alice500とBob600とは、図示しないメモリに格納されたプログラムをそれぞれ実行することにより、協働して暗号鍵生成プロセスを実行する。
以下、図9に示すQKDシステムで通常採用される量子暗号鍵配送アルゴリズムについて簡単に説明し、その後で本実施例による駆動タイミング調整動作について説明する。
2.2)量子鍵配送アルゴリズム
図10はBB84プロトコルを概念的に示す説明図である。ここでは、送信側のAlice500と受信側のBob600とが光伝送路OptFで接続され、量子暗号通信を行うものとする。この方法では4通りの量子状態を利用し、Alice500が2つの乱数源RND1およびRND2を有する。RND1は暗号鍵データを表し、もう一方のRND2は、RND1のデータをコーディングする方法を表す。
具体的には、コヒーレントな2連パルス間の位相差φAを利用して4状態のコーディングを行う。図10におけるテーブル700に示すように、RND2の乱数値によりX基底とY基底のいずれかが選択される。X基底は、位相0がデータ“0”、位相πがデータ“1”の組を表すコーディングセットであり、Y基底は、位相π/2がデータ“0”、位相3π/2が暗号鍵“1”を表すコーディングセットである。すなわち、Alice500は、基底とデータとの組み合わせに応じて、2連パルスに対して、0、π/2、π、3π/2の4通りの変調をランダムに実行し、こうして変調された2連パルスをBob600へ送信する。
一方、Bob600では、基底に対応する乱数源(RND3)を有し、Alice500から到達した2連パルスに対してデコードを行う。RND3の値が“0”であれば光子パルスに対して位相0(X基底)の変調を、RND3の値が“1”であれば位相π/2(Y基底)の変調をそれぞれ実行する。
Alice500とBob600の両者が施した変調の基底が同一である場合(RND2=RND3)、Bob600はRND1の値(データ)を正しく検出することができる(RND1=PD出力)。Alice500とBob600の両者が施した変調の基底が
異なる場合(RND2≠RND3)、RND1の値(データ)に依らず、Bob600のPD出力は0/1の値がランダムとなる。
なお、RND1、2および3の各々は1ビット毎に変化する乱数である為、基底が一致する確率と不一致である確率は共に50%となる。ただし、後段の基底照合(Basis Reconciliation)によって基底が不一致となるビットを削除する為、Alice500とBob600はRND1に対応する0/1ビット列を共有することができる。
2.3)駆動タイミング調整動作
上述したBB84プロトコルを採用したQKDシステムにおいて、本実施例による駆動タイミング調整は次のように実行される。
図9に例示するように、Alice500とBob600とは、駆動タイミング調整段階において、互いの基底をXあるいはYのいずれかに固定する。ここでは、Alice500のRND2とBob600のRND3とが共にX=“0”に固定される。これによって、位相変調器601は、Alice500から到達した2連パルスに対して位相差φB=φA=0を与える変調を行い、受信2連パルス2010を非対称干渉計603へ出力する。
受信2連光子パルス2010は非対称干渉計603により干渉し、図9に示すように、非対称干渉計201の“0”値ポートport0に3連パルス2011が、“1”値ポートport1に3連パルス2012が、それぞれ現れる。“0”値ポートport0の3連パルス2011は光子検出器PD(0)により検出され、“1”値ポートport1に3連パルス2012は光子検出器PD(1)により検出される。
このように、Alice500とBob600との間で基底を一致させ、かつ送信データを“0”に固定することで、図10における矢印702の光子検出器PD(0)あるいはPD(1)の光子検出出力を得る。以下、既に説明したように、ゲート印加タイミングを所定のスキャン範囲Rでスキャンしながら、検出される光子カウント数をメモリ205に記録し、そのピーク値を示すタイミングtp(0)から光子検出器PD(0)およびPD(1)をそれぞれ駆動するゲート印加タイミングを決定する。
2.4)効果
上述したように、本発明の一実施例によれば、Alice500とBob600との間で基底を一致させ、かつ送信データを“0”に固定することで、光子カウント数のピーク検出だけで光子検出器の駆動タイミングを正しく設定することができ、高速かつ高い信頼性の駆動タイミング調整が可能となる。
さらに、QKDシステムは、駆動タイミング調整フェーズで正しく駆動タイミングが調整されるので、効率的且つ信頼性の高い量子鍵配送が可能となる。
3.付記
上述した実施形態の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミングの調整装置であって、
前記送信機から送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を受信し、前記2連光パルスの位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力する非対称干渉計と、
前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する制御部と、
を有することを特徴とする、光子検出器の駆動タイミング調整装置。
(付記2)
前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
前記制御部は、前記所定ビット値が第1の値であれば前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに、前記所定ビット値が第2の値であれば前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに、それぞれ前記第1および第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の駆動タイミング調整装置。
(付記3)
前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
前記制御部は、前記所定ビット値が第1の値であれば前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに、第2の値であれば前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに、それぞれ前記第1および第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
ことを特徴とする付記1に記載の駆動タイミング調整装置。
(付記4)
光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミングの調整方法であって、
前記送信機において、送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を送信し、
前記受信機において、
非対称干渉計が、前記送信機から順次到達した2連光パルスの位相差に応じた干渉出力光パルスを、当該位相差に対応する光子検出器へ出力し、
制御部が、前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
ことを特徴とする前記光子検出器の駆動タイミング調整方法。
(付記5)
前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
前記制御部は、前記所定ビット値が第1の値であれば前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに、前記所定ビット値が第2の値であれば前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに、それぞれ前記第1および第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
ことを特徴とする付記4に記載の駆動タイミング調整方法。
(付記6)
前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
前記制御部は、前記所定ビット値が第1の値であれば前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに、第2の値であれば
前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに、それぞれ前記第1および第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
ことを特徴とする付記4に記載の駆動タイミング調整方法。
(付記7)
送信機と受信機とが光伝送路で接続された光通信システムであって、
前記送信機が、
所定周期のパルスを生成する光源と、
所定の遅延時間を有する第一非対称干渉計と、
前記第一非対称干渉計から出力された2連光パルスを、送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調する位相変調器と、
を有し、
前記受信機が、
送信データのビット値に対応した複数の光子検出器と、
前記送信機から受信した2連光パルスの位相差に応じた干渉出力光パルスを、当該位相差に対応する光子検出器へ出力する、前記所定の遅延時間を有する第二非対称干渉計と、
前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値をを示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する制御部と、
を有することを特徴とする光通信システム。
(付記8)
光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミングの調整装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記調整装置が、前記送信機から送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を受信し、前記2連光パルスの位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力する非対称干渉計を有し、
前記プログラムが、
前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を検出する第一機能と、
前記ピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する第二機能と、
を前記コンピュータで実現させるプログラム。
(付記9)
前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
前記第二機能が、前記所定ビット値が第1の値であれば前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに、前記所定ビット値が第2の値であれば前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに、それぞれ前記第1および第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
ことを特徴とする付記8に記載のプログラム。
(付記10)
前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
前記第二機能が、前記所定ビット値が第1の値であれば前記第2光子検出器の光子カウ
ント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに、第2の値であれば前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに、それぞれ前記第1および第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
ことを特徴とする付記8に記載のプログラム。
(付記11)
付記1−3のいずれか1項に記載の駆動タイミング調整装置を備えた光通信装置。
(付記12)
付記1−3のいずれか1項に記載の駆動タイミング調整装置を備えた、量子鍵配送(QKD)システムの受信機。
(付記12)
付記7に記載の駆動タイミング調整装置を備えた、量子鍵配送(QKD)システムの受信機。
本発明は非対称干渉計からなる一方向型QKDシステムに適用可能である。
100 送信機(Alice
101 レーザ光源
102 非対称干渉計
103 位相変調器
105 プロセッサ
200 受信機(Bob)
201 非対称干渉計
202 光子検出器
203 ゲート印加回路
204 プロセッサ
205 メモリ
206 プログラムメモリ
210 ゲート印加タイミング制御部
211 ピーク抽出部
212 光子カウンタ
213 制御部
PD(0) ビット”0”側光子検出器
PD(1) ビット”1”側光子検出器
500 送信機(Alice
501 レーザ光源
502 非対称干渉計
503 位相変調器
504 乱数生成器
600 受信機(Bob)
601 位相変調器
602 乱数生成器
603 非対称干渉計

Claims (10)

  1. 光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミング調整装置であって、
    前記送信機により送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を入力し、前記2連光パルスを干渉させることで位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力する非対称干渉計と、
    前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する制御部と、
    を有することを特徴とする、光子検出器の駆動タイミング調整装置。
  2. 前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
    前記制御部は、前記所定ビット値が第1の値に固定されている場合、前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに前記第1光子検出器へのゲート印加タイミングを設定し、
    前記所定ビット値が第2の値に固定されている場合、前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに前記第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動タイミング調整装置。
  3. 前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
    前記制御部は、前記所定ビット値が第1の値に固定されている場合、前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに前記第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定し、
    前記所定ビット値が第2の値に固定されている場合、前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに前記第1光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動タイミング調整装置。
  4. 光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミングの調整方法であって、
    前記送信機において、送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を送信し、
    前記受信機において、
    非対称干渉計が、前記送信機から順次到達した2連光パルスを干渉させ、その位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力し、
    制御部が、前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
    ことを特徴とする前記光子検出器の駆動タイミング調整方法。
  5. 送信機と受信機とが光伝送路で接続された光通信システムであって、
    前記送信機が、
    所定周期のパルスを生成する光源と、
    所定の遅延時間を有する第一非対称干渉計と、
    前記第一非対称干渉計から出力された2連光パルスを、送信データとして固定された
    所定ビット値に従って位相変調する位相変調器と、
    を有し、
    前記受信機が、
    送信データのビット値に対応した複数の光子検出器と、
    前記送信機から受信した2連光パルスを干渉させ、その位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力する、前記所定の遅延時間を有する第二非対称干渉計と、
    前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録し、前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する制御部と、
    を有することを特徴とする光通信システム。
  6. 光パルスを位相変調して情報を送信機から受信機へ伝送する光通信システムにおける前記受信機の光子検出器を駆動するタイミングの調整装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記調整装置が、前記送信機から送信データとして固定された所定ビット値に従って位相変調された2連光パルスからなる光パルス列を受信し、前記2連光パルスを干渉させ、その位相差に応じた干渉出力光パルスを当該位相差に対応する光子検出器へ出力する非対称干渉計を有し、
    前記プログラムが、
    前記光子検出器のゲート印加タイミングを所定範囲でシフトさせながら、前記光子検出器により検出された光子カウント数を記録する第一機能と、
    前記光子カウント数のピーク値を示すタイミングを基準として前記光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する第二機能と、
    を前記コンピュータで実現させるプログラム。
  7. 前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
    前記第二機能が、前記所定ビット値が第1の値に固定されている場合、前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに前記第1光子検出器へのゲート印加タイミングを設定し、
    前記所定ビット値が第2の値に固定されている場合、前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングに前記第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記非対称干渉計は、前記所定ビット値が第1の値であれば干渉出力光パルスを第1光子検出器へ出力し、前記所定ビット値が第2の値であれば干渉出力光パルスを第2光子検出器へ出力し、
    前記第二機能が、前記所定ビット値が第1の値に固定されている場合、前記第2光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに前記第2光子検出器へのゲート印加タイミングを設定し、
    前記所定ビット値が第2の値に固定されている場合、前記第1光子検出器の光子カウント数のピーク値を示すタイミングから半クロックずれたタイミングに、前記第1光子検出器へのゲート印加タイミングを設定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
  9. 請求項1−3のいずれか1項に記載の駆動タイミング調整装置を備えた光通信装置。
  10. 請求項1−3のいずれか1項に記載の駆動タイミング調整装置を備えた、量子鍵配送(QKD)システムの受信機。
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