JP2021166364A - 信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
現状、セキュリティ(多くの場合数理暗号に依る)は、レイヤ2以上で実装されており、物理層ではセキュリティ対策が施されていない。しかしながら、物理層でも盗聴の危険性がある。
例えば、有線通信の代表である光ファイバ通信では、光ファイバに分岐を導入し、信号パワーの一部を取り出すことで大量の情報を一度に盗み出すことが原理的に可能である。そこで、本出願人は、物理層における暗号化技術として、例えば特許文献1に挙げる所定のプロトコルの開発を行っている。
n個(nは2以上の整数値)の送信対象のデータの夫々に基づく、互いに波長の異なるn個の第1種光信号の夫々を出力する光出力手段と、
n個の前記第1種光信号の夫々を、波長について多重化をされた1個の第2種光信号とする多重化手段と、
前記第2種光信号を、所定のアルゴリズムに基づいて多値に変調をして第3種光信号とする多値変調手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の信号処理装置は、
n個(nは2以上の整数値)の波長について多重化をされた後、所定のアルゴリズムに基づいて多値に第1変調をされた第1種光信号を、
前記所定のアルゴリズムに対応するアルゴリズムに基づいた第2変調により、波長について多重化をされた第2種光信号とする変調手段と、
前記第2種光信号を、n個の第3種光信号の夫々に分離をする分離手段と、
を備える。
図1の例の送受信システムは、光送信装置1と、光受信装置2と、それらを接続する光通信ケーブル3とを含むように構成されている。
暗号鍵提供部12は、暗号信号生成部13における暗号化に用いる暗号鍵を、暗号信号生成部13に提供する。なお、暗号鍵は、光送信装置1と光受信装置2とで、暗号化及び復号で用いることが可能な鍵であれば足り、その提供元(生成場所や保存場所)や提供方法、及び暗号化・復号方式は特に限定されない。
暗号信号生成部13は、送信データ提供部11−1乃至11−nの夫々から提供された送信データの夫々を、複数の波長の光信号の夫々とした後に波長について多重化して、暗号鍵提供部12から提供された暗号鍵を用いて暗号化して、後述の暗号信号送信部14に提供する。なお、暗号信号生成部13から生成される光信号、即ち、暗号化された送信データが重畳された光信号を、以下、「暗号信号」と呼ぶ。
暗号信号送信部14は、暗号信号生成部13から生成された暗号信号を、必要に応じて増幅等したうえで、光通信ケーブル3を介して光受信装置2に送信する。
光受信装置2は、受信した暗号信号を復号することで、平文のデータ(送信データ)を復元させる。このため、光受信装置2は、暗号信号受信部21と、暗号鍵提供部22と、暗号信号復号部23とを含むように構成されている。
暗号鍵提供部22は、暗号信号を復号する際に用いる暗号鍵を、暗号信号復号部23に提供する。
暗号信号復号部23は、暗号信号受信部21から提供された波長について多重化された暗号信号を、波長の成分の夫々について分離し、暗号鍵提供部22から提供された暗号鍵を用いて復号することで、平文のデータ(送信データ)の夫々を復元させる。
光ファイバ通信では、第三者が、光ファイバに分岐を導入し、信号パワーの一部を取り出すことで、大量の情報(ここでは暗号信号)を一度に盗み出すことが原理的に可能である。
このため、暗号信号がたとえ盗み出されたとしても、その暗号信号の意味内容、即ち平文(送信データ)の内容を第三者に認識させないようにする手法が必要である。
本出願人は、このような手法として、Y−00光通信量子暗号を用いた手法を開発している。
Y−00光通信量子暗号において、送信データ(平文)は、「0」又は「1」のビットデータの1以上の集合体で表される。この送信データを構成する各ビットデータは、所定のアルゴリズムにより、M個(Mは2以上の整数値)の値のうち所定値に変調される。そこで、以下、この数値Mを「変調数M」と呼ぶ。
Y−00光通信量子暗号では、暗号側と復号側で暗号鍵により、光信号(搬送波)の位相と振幅のうち少なくとも一方が変調数Mの値のうち何れかに変調されることによって、送信データ(平文)に対する暗号化が行われる。ここで、変調数Mを極めて多値とすることで、「量子雑音の効果で暗号文を正しく取得できないこと」という特徴が実現される。
Y−00光通信量子暗号で採用される「所定のプロトコル」については、例えば特許5170586号公報を参照するとよい。そこで、ここでは簡単に、Y−00光通信量子暗号の原理の概要について、位相変調を例として図2及び図3を参照しつつ説明する。
図3は、図2の位相変調におけるM=4096のシンボル点の配置のうち、隣接する3つのシンボル点の配置が視認できるように、図2を拡大した図である。
図2に示すA変調乃至C変調には、縦軸と横軸の交点を原点とした、光信号の位相と振幅(強度)を表すIQ平面が描画されている。
IQ平面上の一点を決めると、光信号の位相と振幅が一意に決まる。位相は、IQ平面の原点を始点とし、その光信号を表す点を終点とする線分と、位相0を表す線分との成す角度となる。一方、振幅は、その信光号を表す点と、IQ平面の原点との間の距離となる。
例えば、平文(送信データ)がそのまま光信号(搬送波)に重畳されて送信される場合、平文を構成する各ビットデータ(1又は0)の夫々に対して、図2に示すA変調に示す2値変調が行われるものとする。
この場合、図2に示すA変調において、ビットデータが「0」の場合、位相変調後の光信号を示す点(以下、「シンボル点」と呼ぶ)の配置は、横軸上右側の0(0)としたシンボル点S11の配置、即ち位相が0の配置となる。一方、ビットデータが1の場合、位相変調後のシンボル点の配置は、横軸上左側のπ(1)としたシンボル点S12の配置、即ち位相がπの配置となる。
ここで、シンボル点S11を囲む実線の円は、シンボル点S11の光信号を受信した場合における、量子雑音の揺らぎの範囲の例を示したものである。
なお、シンボル点S12についても、同様に量子雑音の揺らぎの範囲の例がシンボル点S12を囲む実線の円として示されている。
図2に示すB変調の例の場合、平文を構成する各ビットデータの夫々について、暗号鍵を用いて8値のうちランダムな何れかの値が生成される。そして、図2に示すA変調に示す通常の2値変調のシンボル点(0に対応する位相0の点、又は1に対応する位相πの点)の位相が、8値のうちランダムに生成された値に従ってIQ平面においてビット毎に回転されることで、位相変調が行われる。
ビットデータの取り得る値は「0」又は「1」の2値であるので、結果として、図2に示すB変調の例の位相変調が行われると、シンボル点の配置は、(π/8)ずつ位相が異なる16個(変調数M=16)の配置となる。
そこで、実際には、図2に示すC変調に示すように、変調数Mとして極めて多値、例えば4096が採用され、Y−00光通信量子暗号の安全性が高められている。
図3は、図2に示すC変調の位相変調におけるM=4096のシンボル点の配置のうち、隣接する3つのシンボル点の配置が視認できるように、図2に示すC変調を拡大した図である。
図3に示すように、シンボル点S21乃至S23の夫々において、範囲SNだけショット雑音(量子雑音)による揺らぎがある。具体的には例えば、図3に示すシンボル点S21を囲む実線の円Cは、シンボル点S21の光信号を受信した場合における、量子雑音の揺らぎの範囲SNの例を示したものである。
ショット雑音は、光が量子性をもつことに起因する雑音であり、真にランダムであり、物理法則として取り除けないという特徴を有する。
変調数Mとして4096等の極めて多値の位相変調がなされると、図3に示すように、隣接するシンボル点がショット雑音に隠れて判別できない状況になる。
具体的には、隣接する2つのシンボル点S21及びS22の距離Dが、ショット雑音の範囲SNよりも十分小さいとき(そのように小さくなるように、変調数Mとして極めて多値の位相変調がなされたとき)、受信側で測定された位相情報から、元のシンボル点の位置は断定困難となる。
つまり、例えばある時刻に受信側で測定された位相が、図3に示すシンボル点S22の位置に対応していたものとする。この場合、シンボル点S22の光信号として送信されたものであるのか、それとも、実際にはシンボル点S21やシンボル点S23の光信号として送信されたものが、ショット雑音の影響でシンボル点S22として測定されたのかは、区別ができない。
以上のように、Y−00光通信量子暗号では、変調数Mが極めて多値の変調が採用されている。
図4に示す基礎となる光送信装置4(以下、「基礎光送信装置4」と呼ぶ)は、基本的に、図1の光送信装置1と同様の構成を有する。
具体的には、基礎光送信装置4は、送信データ提供部41−1乃至41−nと、暗号鍵提供部42と、暗号信号生成部43と、暗号信号送信部44とを含むように構成されている。また、送信データ提供部41−1乃至41−nと、暗号鍵提供部42と、暗号信号生成部43と、暗号信号送信部44との夫々は、送信データ提供部11−1乃至11−nと、暗号鍵提供部12と、暗号信号生成部13と、暗号信号送信部14との夫々と基本的に同様な機能を有する。
その結果、基礎光送信装置4は、送信データ提供部11−1乃至11−nの夫々から提供された送信データの夫々を、複数の波長の光信号の夫々とすることができる。また、基礎光送信装置4は、複数の波長の光信号を、波長について多重化した状態で、暗号信号として送信することができる。
ここで、図4に示すように、送信データ提供部41−1乃至41−nの夫々と、E/O変換部421−1乃至421−nの夫々と、暗号化部412−1乃至412−nの夫々とに係る構成は、基本的に夫々同様である。そこで、以下、図4の説明において、送信データ提供部41−k(kは1乃至nのうち何れかの整数値)と、E/O変換部421−kと、暗号化部412−kとにおける信号処理について説明する。
その結果、暗号信号生成部43は、n個の波長の成分を含む1個の暗号信号を生成する。
暗号信号送信部44は、暗号信号生成部43から生成された暗号信号を、必要に応じて増幅等したうえで、光通信ケーブルを介して光受信装置に送信する。その結果、n個の送信データは、暗号信号として1本の光ファイバで同時に送信される。
このような基礎光送信装置4において送信データの数をn個からn+1個に増やしたい場合、以下のような構成をとることができる。即ち、基礎光送信装置4は、更に送信データ提供部41−(n+1)と、E/O変換部421−(n+1)と、暗号化部412−(n+1)との組を含むように構成され、暗号化部412−(n+1)からの暗号信号を多重器413に入力するように構成されることができる。即ち、送信データの数をn個からn+1個に増やしたい場合、基礎光送信装置4は、送信データ提供部41−(n+1)と、E/O変換部421−(n+1)と、暗号化部412−(n+1)との組を増やすことで、送信データの数を増やすことができる。即ち、基礎光送信装置4は、送信データの数を柔軟に増やすのに適した構成である。
そこで、本発明の一実施形態に係る光送信装置1は、送信データの数に応じた光送信装置1の全体の製造コストの増加を抑えることができる構成を有している。
図5は、図1の光送信装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
図5の例の光送信装置1は、図1に示した通り、送信データ提供部11−1乃至11−nと、暗号鍵提供部12と、暗号信号生成部13と、暗号信号送信部14とを含むように構成されている。
また、図5の例の光送信装置1は、図1に示していないクロック提供部15及び遅延部DE−1乃至DE−nを有している。
また、図5の例の光送信装置1の暗号信号生成部13は、光出力部111と、多重器112と、暗号化部113と、遅延部DO−1乃至DO−nとを有する。また、図5の例の暗号信号生成部13の光出力部111は、E/O変換部121−1乃至121−nを有する。
上述の違いのため、図5の光送信装置1は、遅延部DE−1乃至DE−nや遅延部DO−1乃至DO−nを有している。
遅延部DE−kは、クロック提供部15から提供されたクロック信号を所定の時間幅だけ遅延させる。即ち、遅延部DE−kは、E/O変換部121−kにクロック信号が提供(入力)されるタイミングを遅延させることができる。具体的には例えば、遅延部DE−kは、遅らせる所定のタイミングに対応した長さの基板上におけるクロック信号の伝送線路として、設けられる。この場合、クロック信号は、伝送線路を伝播するために要する時間幅だけ遅延する。また例えば、遅延部DE−kは、信号が入力されてから所定の時間幅だけ遅れて信号を出力するデジタル回路として設けられてもよい。
E/O変換部121−kは、レーザの直接変調やレーザと各種変調素子の組み合わせにより構成され、第1種光信号を出力する。具体的には例えば、E/O変換部121−kは、搬送波発生部(所定の波長のレーザ光源)と、1以上の変調素子(例えば、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器等)により構成される。また例えば、E/O変換部121−kは、変調レーザ発生部を備え、変調された光信号を直接出力する構成をとってもよい。E/O変換部121−kの具体的な構成の例は、図6や図7を用いて説明する。
このとき、E/O変換部121−kは、遅延部DE−kを介してクロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて変調して、第1種光信号を出力する。即ち、E/O変換部121−kにおける変調は、遅延部DE−kを介してクロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて行われる。
なお、上述したように、遅延部DO−1乃至DO−nから出力(提供)されるn個の第1種光信号は、同じタイミングで多重器112に提供される。その結果、多重器112から出力(提供)される1個の第2種光信号に含まれるn個の波長の成分の夫々(第1種光信号の夫々)は、同じタイミングで含まれている。
このとき、暗号化部113は、クロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて、第2種光信号を変調する。即ち、暗号化部113における変調は、クロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて行われる。
また、暗号化部113は、干渉計の構成や各種変調素子の組み合わせにより構成され、第3種光信号を出力する。具体的には例えば、暗号化部113は、1以上の変調素子(例えば、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器等)により構成される。
また、暗号化部113は、暗号鍵提供部12から提供された暗号鍵やY−00プロトコルのアルゴリズムに基づいて第2種光信号を第3種光信号(暗号信号)とするための変調の量を決定したり、上述の1以上の変調素子の夫々における変調の量を決定したりする、暗号発生部を備える。暗号化部113の具体的な構成の例は、図8乃至図10を用いて説明する。
このように、光送信装置1は、n個の送信データ提供部11−1乃至11−nから提供される送信データを同時に第3種光信号(暗号信号)として送信することができる。即ち、光送信装置1は、物理層における暗号化をした上で、送信データの送受信における設備や時間あたりの伝送効率を向上することができる。
また、図4の基礎光送信装置4はn個の暗号化部412−1乃至412−nを備えていたが、図5の光送信装置1は、1個の暗号化部113を備えれば足りる。即ち、通常の目的(暗号化以外の目的)で行われる多値の変調と比較して極めて多値に変調するため、製造コストやサイズが大きい暗号化部113は1個のみで足りる。従って、光送信装置1の全体の製造コストやサイズは、基礎光送信装置4と比較して削減される。
ここで、遅延部DE−1乃至DE−nや遅延部DO−1乃至DO−nにおいて遅延される時間幅は以下のように決定される。即ち、遅延部DO−1乃至DO−nから出力(提供)されるn個の第1種光信号は、同じタイミングで多重器112に提供されるように遅延される。
なお、以下、理解を簡単とするため、遅延部DE−1及びDE−nにおける遅延の量を例に挙げて説明する。
具体的には例えば、光送信装置1の各部が、図5の例に示すような配置で同一基板上に実装されたとする。この場合、E/O変換部121−1はクロック提供部15と物理的に近く、E/O変換部121−nはクロック提供部15と物理的に遠い。
なお、以下、理解を簡単とするため、遅延部DO−1及びDO−2における遅延の量を例に挙げて説明する。
また、具体的には例えば、光送信装置1の各部が、図5の例に示すような配置で同一基板上に実装されたものとする。この場合、E/O変換部121−1は多重器112と物理的に遠く、E/O変換部121−2は多重器112と物理的に近い。
具体的には例えば、光送信装置1において、遅延部DE−kにより遅延される時間幅がt1−k、遅延部DO−kにより遅延される時間幅がt2−kであったときに、n個の第1種光信号が多重器112に入力(提供)されるタイミングの夫々が同時となるとする。このとき、遅延部DE−kにより遅延される時間幅が0(ゼロ)、遅延部DO−kにより遅延される時間幅が(t1−k)+(t2−k)と設定されても、n個の第1種光信号が多重器112に入力(提供)されるタイミングの夫々が同時となる。
以下、図6乃至図10を用いて、図5の光送信装置1におけるE/O変換部121−kや暗号化部113の詳細な構成例、即ち変調に係る構成例について説明する。
即ち、図6には、Y−00プロトコルを用いた光信号の変調として位相変調又は強度変調を採用する場合に好適なE/O変換部121−k等の構成例が示されている。
図6の例における、送信データ提供部11−kと、クロック提供部15と、遅延部DE−kと、E/O変換部121−kと、遅延部DO−kとの機能は、図1や図5において説明したものと同様である。
なお、図6の構成のマッハツェンダ変調器は例示に過ぎない。即ち、分岐した信号路のうち一方、又はその両方に位相変調器を有することで、マッハツェンダ干渉計として利用可能となる。
ここで、送信データ提供部11−kから提供される送信データに基づいて、位相変調器132−k−a及び132−k−bの夫々に印加される電圧が決定される。そして、当該電圧に対応するデジタル値が出力され、図示せぬデジタルアナログコンバータ(以下、「DAC」と略記する)を介して位相変調器132−k−a及び132−k−bの夫々に当該デジタル値に対応するアナログの電圧が印加される。その結果、当該電圧の夫々に対応する位相だけ、2つの光信号の夫々が位相変調器132−k−a及び132−k−bの夫々において変調される。これにより、送信データ提供部11−kから提供された送信データに対応する第1種光信号が、E/O変換部121−kから出力される。
このとき、図5を用いて説明したように、位相変調器132−k−a及び132−k−bの夫々は、遅延部DE−kを介してクロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて変調して、第1種光信号を出力する。
遅延部DO−kにおいて所定の時間幅だけ遅延された第1種光信号は、図示せぬ多重器112に入力(提供)され、以降、図5を用いて説明したように、第3種光信号(暗号信号)となる。
即ち、図7には、Y−00プロトコルを用いた光信号の変調として多値位相変調又は直行振幅変調を採用する場合に好適なE/O変換部121−k等の構成例が示されている。なお、多値位相変調とは、2値より大きな値の変調数を採用した位相変調である。即ち、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や8PSK(8−Phase Shift Keying)は多値位相変調の例である。
図7の例における、送信データ提供部11−kと、クロック提供部15と、遅延部DE−kと、E/O変換部121−kと、遅延部DO−kとの機能は、図1や図5において説明したものと同様である。
ここで、図6を用いて説明したのと同様に、送信データ提供部11−kから提供される送信データに基づいて、位相変調器142−k−a乃至142−k−dの夫々に印加される電圧が決定される。その結果、送信データ提供部11−kから提供された送信データに対応する第1種光信号が、E/O変換部121−kから出力される。
このとき、図5を用いて説明したように、位相変調器142−k−a乃至142−k−dの夫々は、遅延部DE−kを介してクロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて変調して、第1種光信号を出力する。
遅延部DO−kにおいて所定の時間幅だけ遅延された第1種光信号は、図示せぬ多重器112に入力(提供)され、以降、図5を用いて説明したように、第3種光信号(暗号信号)となる。
即ち、図8には、Y−00プロトコルを用いた光信号の変調として位相変調を採用する場合に好適な暗号化部113等の構成例が示されている。
図8の例における、暗号鍵提供部12と、クロック提供部15と、暗号化部113との機能は、図1や図5において説明したものと同様である。
ところで、上述したように、安全なY−00暗号を発生させるためには、変調数Mが重要となる。しかしながら、現状手に入る1つのDACを用いて変調を行った場合、DACの出力電圧分解能で変調数Mに制限がかかってしまう。
より具体的には、DACでは、出力電圧分解能と変調帯域(速度)に強いトレードオフがあり、現状手に入るものでは10Gbit/sの変調において1024値程度となっている。即ち、DACとして、本願の出願時点で現在実用化されているものを採用した場合、1つのDACを用いて変調を行う暗号化部113を用いると、10Gbit/sの変調において変調数Mとして4096を実現することは困難である。逆にいえば、本願の出願時点で現在実用化されているものを採用した場合、変調数Mとして4096を達成するためには、転送速度を10Gbit/sから下げる必要がある。
更に言えば、より高い安全性を担保すべく、変調数Mとして10000程度が要求されている。そこで、図8の例において、暗号化部113は、直列的に2段階の位相変調器を有している。
クロック提供部15は、図1を用いて説明したように、暗号化部113における、変調に係るクロック信号を提供する。
このとき、図5を用いて説明したように、位相変調器152−k−a及び152−k−bの夫々は、クロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて変調して、第3種光信号を出力する。
即ち、図9には、Y−00プロトコルを用いた光信号の変調として強度変調を採用する場合に好適な暗号化部113等の構成例が示されている。
図9の例における、暗号鍵提供部12と、クロック提供部15と、暗号化部113との機能は、図1や図5において説明したものと同様である。
クロック提供部15は、図1を用いて説明したように、暗号化部113における、変調に係るクロック信号を提供する。
このとき、図5を用いて説明したように、位相変調器162−k−a乃至162−k−dの夫々は、クロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて変調して、第3種光信号を出力する。
即ち、図10には、Y−00プロトコルを用いた光信号の変調として直行振幅変調を採用する場合に好適な暗号化部113等の構成例が示されている。
図10の例における、暗号鍵提供部12と、クロック提供部15と、暗号化部113との機能は、図1や図5において説明したものと同様である。
クロック提供部15は、図1を用いて説明したように、暗号化部113における、変調に係るクロック信号を提供する。
このとき、図5を用いて説明したように、位相変調器172−k−a乃至172−k−hの夫々は、クロック提供部15から提供されるクロック信号に基づくタイミングにおいて変調して、第3種光信号を出力する。
即ち、このような構成の光送信装置1は、マッハツェンダ変調器やIQ変調器を含む構成のE/O変換部121−kによりn個の第1種光信号を出力し、多重器112において波長について多重化をされた1個の第2種光信号とする。そして、光送信装置1は、第2種光信号を、Y−00プロトコルのアルゴリズムに基づいて、直列的に2段階の粗変調及び微変調に係る位相変調器を構成することにより多値に変調をして、第3種光信号(暗号信号)として送信する。
即ち、このような構成の光送信装置1は、マッハツェンダ変調器を含む構成のE/O変換部121−kによりn個の第1種光信号を出力し、多重器112において波長について多重化をされた1個の第2種光信号とする。そして、光送信装置1は、第2種光信号を、Y−00プロトコルのアルゴリズムに基づいて、マッハツェンダ変調器において直列的に2段階の粗変調に係る位相変調器と微変調に係る位相変調器とを構成することにより多値に変調をして、第3種光信号(暗号信号)として送信する。
即ち、このような構成の光送信装置1は、IQ変調器を含む構成のE/O変換部121−kによりn個の第1種光信号を出力し、多重器112において波長について多重化をされた1個の第2種光信号とする。そして、光送信装置1は、第2種光信号を、Y−00プロトコルのアルゴリズムに基づいて、IQ変調器において直列的に2段階の粗変調に係る位相変調器と微変調に係る位相変調器とを構成することにより多値に変調をして、第3種光信号(暗号信号)として送信する。
以下、図11及び図12を用いて、第3種光信号の受信に係る光受信装置の構成例について説明する。
図11に示す基礎となる光受信装置5(以下、「基礎光受信装置5」と呼ぶ)は、基本的に、図1の光受信装置2と同様の構成を有する。
具体的には、基礎光受信装置5は、暗号信号受信部51と、暗号鍵提供部52と、暗号信号復号部53とを含むように構成されている。また、暗号信号受信部51と、暗号鍵提供部52と、暗号信号復号部53との夫々は、暗号信号受信部21と、暗号鍵提供部22と、暗号信号復号部23の夫々と基本的に同様な機能を有する。
その結果、基礎光受信装置5は、光送信装置1や基礎光送信装置4から送信されてきた暗号信号を受信し、光送信装置1や基礎光送信装置4における送信データを、復号することができる。
ここで、図11に示すように、復号部512−1乃至512−nの夫々と、O/E変換部513−1乃至513−nの夫々とに係る構成は、基本的に夫々同様である。そこで、以下、図11の説明において、復号部512−kと、O/E変換部513−kとにおける信号処理について説明する。
この構成の基礎光受信装置5も、図11の構成の基礎光受信装置5と同様に、n個の復号部を備える。即ち、この構成の基礎光受信装置5は、電気信号(暗号データ)を電気信号に対する処理として復号するn個の復号部を備える。従って、基礎光受信装置5の全体の製造コストやサイズは、波長について多重化された数に応じて増加するという課題があった。
そこで、本発明の一実施形態に係る光受信装置2は、波長について多重化された数に応じた光受信装置2の全体の製造コストの増加を抑えることができる構成を有している。
図12は、図1の光受信装置の詳細な構成例を示すブロック図である。
図12の例の光受信装置2は、図1に示した通り、暗号信号受信部21と、暗号鍵提供部22と、暗号信号復号部23とを含むように構成されている。
ここで、図12の例の光受信装置2の暗号信号受信部21は、補償器211を有している。また、図12の例の光受信装置2の暗号信号復号部23は、復号部221と、分離器222と、O/E変換部223−1乃至223−nとを有している。
ここで、第4種光信号は、上述の第3種光信号と以下の点で異なる。即ち、第4種光信号は、光送信装置1により送信された第3種光信号が、光通信ケーブル3で伝送されて、暗号信号受信部21により受信された光信号である。そのため、第4種光信号は、光通信ケーブル3を伝送する間に、減衰や波長分散による信号歪みを生じていることがある。また、第4種光信号は、光通信ケーブル3の途中おいて、減衰された信号強度を増幅する図示せぬ増幅器等を介しており、その影響で第3種光信号と異なる光信号となっていることもある。
具体的には、暗号信号受信部21が有する補償器211は以下のような補償をする。
ここで、光通信ケーブル3の屈折率は、波長依存性を有する。即ち、光通信ケーブル3における光速度(位相速度)は、光信号の夫々の波長の夫々により異なる。その結果、波長について多重化された第4種光信号に含まれるn個の波長の成分の夫々は、光送信装置1から光受信装置2に到達するまでの波長の夫々に対応した遅延をする。
これにより、補償器211により補償された第5種光信号に含まれるn個の波長の成分の夫々は、光送信装置1から光受信装置2に到達するまでの波長の夫々に対応した遅延が無い状態となる。
具体的には例えば、補償器211として、光通信ケーブル3と逆の波長分散特性をもつ光ファイバ(分散補償光ファイバ)やファイバブラッググレーティングを用いた補償器等が採用される。
なお、本実施形態において、光受信装置2の復号部221における変調は、光送信装置1の暗号化部113における変調の逆の変調であるとも言える。即ち例えば、暗号化に係る変調として位相をπ進める変調をした場合、復号に係る変調として位相をπ戻す変調をする。
具体的には例えば、分離器222として、アレイ導波路回折格子や光学薄膜等の光フィルタ構成のものや、光カプラ等が採用される。なお、分離器222として光カプラが採用される場合、光カプラにおいてパワーを単純に分岐し、受信の一部として波長の分離を行うことにより、波長の成分の夫々について分離が実現される。
O/E変換部223−kは、受信に必要な光学部材とフォトディテクター(複数の場合もある)から構成されてよい。具体的には例えば、O/E変換部223−kとして、直接検波に係るフォトダイオードが含まれた構成が採用されてもよい。また例えば、O/E変換部223−kとして、光の振幅と位相を検波する遅延干渉検波に係る、光遅延回路及びフォトダイオードが含まれた構成が採用されてもよい。また例えば、O/E変換部223−kとして、光の振幅と位相を検波するコヒーレント検波に係る、ローカル光源、光ミキサ、及びバランスフォトダイオードを含んだ構成が採用されてもよい。
O/E変換部223−kから提供される電気信号は、復号され、波長の夫々に分離された第7種光信号に対応した電気信号である。即ち、復号部221−kにおいて復号された光信号は、復号された電気信号であって、送信データそのものである。
なお、復号された電気信号には、ノイズ除去や誤り訂正、ジッタ補正といった、データを正しく復調するために必要な各種の信号処理が行われてもよい。
以下、図12の光受信装置2における復号部221の構成例、即ち変調に係る構成例について説明する。
即ち、このような構成の復号部221は、第6種光信号を、Y−00プロトコルのアルゴリズムに基づいて、直列的に2段階の粗変調及び微変調に係る位相変調器を構成することにより変調をして、第7種光信号として提供する。
即ち、このような構成の復号部221は、第6種光信号を、Y−00プロトコルのアルゴリズムに基づいて、マッハツェンダ変調器において直列的に2段階の粗変調に係る位相変調器と微変調に係る位相変調器とを構成することにより変調をして、第7種光信号として提供する。
即ち、このような構成の復号部221は、第6種光信号を、Y−00プロトコルのアルゴリズムに基づいて、IQ変調器において直列的に2段階の粗変調に係る位相変調器と微変調に係る位相変調器とを構成することにより変調をして、第7種光信号として提供する。
以上、図12の光受信装置2における復号部221の構成例、即ち変調に係る構成例について説明した。
ここで、光の干渉を利用した暗号化部(例えば、図9又は図10の例の暗号化部113やマッハツェンダ変調器又はIQ変調器を含む構成の暗号化部)は、変調において光信号の波長に依存性がある。即ち、波長について多重化をされた1個の第2種光信号には複数の波長の第1種光信号が含まれており、当該波長に依存性がある。
従って、一括して暗号化できる波長(チャネル)数や間隔に制限が出る。そこで、一括して暗号化できる波長(チャネル)数や間隔の制限を超えないよう、例えば、x個(xは正の偶数)の第1種光信号のうち、波長の長いx/2個の第1種光信号を多重化して第2種光信号とし、暗号化部Aにより暗号化する。また、同様にx個の第1種光信号のうち、波長の短いx/2個の第1種光信号を多重化して第2種光信号とし、暗号化部Aにより暗号化することにより、制限を回避すると好適である。
従って、一括して復号できる波長(チャネル)数や間隔に制限が出る。そこで、上述の暗号化部と同様に、複数の復号部により復号することにより、制限を回避すると好適である。
ここで、現在の光通信システムでは、偏波多重を採用する場合、光の直交する偏波を多重化することが多い。また、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器は、偏波依存性があるものが多い。即ち、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器は、光の直交する偏波についての依存性が大きい。
即ち、上述のように偏波依存性のある位相変調器、マッハツェンダ変調器、又はIQ変調器を含む構成の暗号化部を使う場合は、偏波多重された後の光信号を一括して暗号化することは難しい。つまり、偏波多重された後の光信号を一括して暗号化しようとしたとき、直交する偏波の間で同一の変調とならず、暗号化に失敗する可能性がある。この場合、まず、単一の第1偏波について、上述の光送信装置1と同様に、n個の送信データに対応するn個の第1種光信号を出力し、n個の第1種光信号を波長について多重化した第2種光信号とし、第2種光信号を暗号化して第1偏波の第3種光信号とする。また、同様に、多重化したい第2偏波について、第2偏波の第3種光信号とする。そして、第1偏波の第3種光信号と第2偏波の第3種光信号とを偏波ついて多重化した偏波多重光信号とする。
これにより、偏波依存性のある位相変調器、マッハツェンダ変調器、又はIQ変調器を含む構成の暗号化部を使いつつ、波長について多重化し、さらに偏波について多重化することができる。即ち、データの送受信における設備や時間あたりの伝送効率をさらに向上させることができる。
なお、偏波無依存化された暗号化部を利用することもできる。この場合、上述のように第1偏波の第3種光信号と第2偏波の第3種光信号とを偏波ついて多重化するという順番でなくてもよい。即ち、波長及び偏波について多重化された光信号を一括して暗号化することができる。
上述したように、現在の光通信システムでは、偏波多重を採用する場合、光の直交する偏波を多重化することが多い。また、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器は、偏波依存性があるものが多い。即ち、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器は、光の直交する偏波についての依存性が大きい。
更に言えば、単一偏波で送信するシステムにおいても、光通信ケーブル3等における光の伝搬中に偏波状態が変動する。従って、復号部に用いられる各種変調器(位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器等)は、偏波無依存化されているのが好適である。
例えば、光通信ケーブル3と光送信装置1又は光受信装置2の間に、光増幅器や光スイッチ、波長スイッチ等の光通信に係る機器が挿入されてもよい。また、光の伝送路は、光ファイバを用いたものには限らず、所謂光無線等の空間を伝搬するような通信経路を含む。具体的には例えば、光の伝送路として、大気中や水中、宇宙を含む真空の空間を採用してもよい。即ち、光通信ケーブル3と光送信装置1又は光受信装置2の間にいかなる通信チャネルを用いてもよい。
更に言えば、光信号多重化暗号化装置は、送信データを既に搬送波に載せたn個の光信号を入力し、クロック信号を提供され、多重化を行い、暗号化に係る多値の変調を行うものであってもよい。
更に言えば、干渉計構成の後に他の干渉計構造を有するものであってもよい。即ち例えば、複数段にカスケードされたマッハツェンダ変調器や、複数段にカスケードされたIQ変調器が用いられてもよい。
即ち、E/O変換部121−kは、レーザの直接変調やレーザと各種変調素子の組み合わせにより構成されていてよい。具体的には例えば、E/O変換部121−kは、搬送波発生部(所定の波長のレーザ光源)と、1以上の変調素子(例えば、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器等)により構成される。また例えば、E/O変換部121−kは、変調レーザ発生部を備え、変調された光信号を直接出力する構成をとってもよい。
また、暗号化部113は、1以上の変調素子(例えば、位相変調器、マッハツェンダ変調器、及びIQ変調器等)により構成されていてよい。具体的には例えば、暗号化部113は、粗変調及び微変調の2段階の変調器ではなく、k段階の変調器が採用されていてよい。
また例えば上述の実施形態では、説明の便宜上、粗位相変調を行った光信号に対し、微位相変調を行ったが、特にこれに限定されない。即ち、粗変調と微変調とはどのような順番で行われてもよい。更に言えば、粗変調と微変調とは、任意の数の経路に分岐する干渉計構成の、任意の経路で行われてもよく、変調された信号は、任意の箇所で任意の回数の干渉を行うものであってよい。
即ち、本発明が適用される信号処理装置(例えば、図1の光送信装置1)は、
n個(nは2以上の整数値)の送信対象のデータ(例えば、図6の送信データ提供部11−1乃至11−nにより提供される送信データ)の夫々に基づく、互いに波長の異なるn個の第1種光信号(例えば、明細書でいう互いに波長の異なるn個の第1種光信号)の夫々を出力する光出力手段(例えば、図5のn個のE/O変換部121−1乃至121−nから構成される光出力部111)と、
n個の前記第1種光信号の夫々を、波長について多重化をされた1個の第2種光信号(例えば、明細書でいう波長について多重化をされた1個の第2種光信号)とする多重化手段(例えば、図5の多重器112)と、
前記第2種光信号を、所定のアルゴリズム(例えば、明細書でいうY−00プロトコルのアルゴリズム)に基づいて多値に変調をして第3種光信号(例えば、明細書でいう第2種光信号を極めて多値に変調することにより暗号化された第3種光信号)とする多値変調手段と、
を備える信号処理装置であれば足りる。
前記多値変調手段で変調されるタイミング(例えば、明細書でいうクロック信号に基づいて暗号化部113が第2種信号を変調するタイミング)に基づいて、
前記n個の第1種光信号の夫々が前記多重化手段に入力されるタイミングを遅延させる遅延手段(例えば、図5の遅延部DE−1乃至DE−nや遅延部DO−1乃至DO−n)、
をさらに備えることができる。
n個(nは2以上の整数値)の波長について多重化(例えば、図5の多重器112による多重化)をされた後、所定のアルゴリズム(例えば、明細書でいうY−00プロトコルのアルゴリズム)に基づいて多値に第1変調(例えば、図5の暗号化部113による暗号化に係る変調)をされた第1種光信号(例えば、図1の光送信装置1から送信された第1種光信号)を、
前記所定のアルゴリズムに対応するアルゴリズム(例えば、明細書でいうY−00プロトコルの復号に係るアルゴリズム)に基づいた第2変調(例えば、図12の復号部231による復号に係る変調)により、波長について多重化をされた第2種光信号(例えば、明細書でいう第6種光信号)とする変調手段(例えば、図12の復号部221)と、
前記第2種光信号を、n個の第3種光信号(例えば、明細書でいう第7種光信号)の夫々に分離をする分離手段(例えば、図12の分離器222)と、
を備える信号処理装置であれば足りる。
をさらに備え、
前記変調手段は、
前記第4種光信号を、前記第2変調により、前記第2種光信号とする、ことができる。
Claims (4)
- n個(nは2以上の整数値)の送信対象のデータの夫々に基づく、互いに波長の異なるn個の第1種光信号の夫々を出力する光出力手段と、
n個の前記第1種光信号の夫々を、波長について多重化をされた1個の第2種光信号とする多重化手段と、
前記第2種光信号を、所定のアルゴリズムに基づいて多値に変調をして第3種光信号とする多値変調手段と、
を備える信号処理装置。 - 前記光出力手段の前段との後段のうち少なくとも一方において、
前記多値変調手段で変調されるタイミングに基づいて、
前記n個の第1種光信号の夫々が前記多重化手段に入力されるタイミングを遅延させる遅延手段、
をさらに備える請求項1に記載の信号処理装置。 - n個(nは2以上の整数値)の波長について多重化をされた後、所定のアルゴリズムに基づいて多値に第1変調をされた第1種光信号を、
前記所定のアルゴリズムに対応するアルゴリズムに基づいた第2変調により、波長について多重化をされた第2種光信号とする変調手段と、
前記第2種光信号を、n個の第3種光信号の夫々に分離をする分離手段と、
を備える信号処理装置。 - 前記第1種光信号に含まれるn個の前記波長の成分の夫々が前記信号処理装置に到達するまでの遅延の夫々を補償して第4種光信号とする補償手段、
をさらに備え、
前記変調手段は、
前記第4種光信号を、前記第2変調により、前記第2種光信号とする、
請求項3に記載の信号処理装置。
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