JPWO2019176282A1 - 抵抗器の熱解析モデル及びその熱解析装置、並びに、熱解析プログラム及びモデル生成プログラム - Google Patents

抵抗器の熱解析モデル及びその熱解析装置、並びに、熱解析プログラム及びモデル生成プログラム Download PDF

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Abstract

熱解析モデルM2は、中間部80を模擬する中間ノードNhsと、中間ノードNhsに接続される第1熱抵抗Rhsと、を備え、両側の端子部81の少なくとも一方を模擬する。熱抵抗モデルM2は、第1熱抵抗Rhsに接続されるとともに一方の端子部81のうち中間部80に隣接する内側領域を模擬して一方の端子部81から基板9への第1放熱経路Ptiの起点となる端子部内側ノードNtiと、一方の端子部81のうち中間部80から離間するとともに内側領域に隣接する外側領域を模擬して一方の端子部81から基板9への第2放熱経路Ptoの起点となる端子部外側ノードNtoと、を含む。さらに熱抵抗モデルM2は、端子部内側ノードNtiと端子部外側ノードNtoとを接続して基板9表面の電極層92の熱抵抗Reを模擬する別要素と並列に配置される第2熱抵抗Rmを含む。

Description

本発明は、抵抗器の温度を解析する熱解析モデル及び熱解析装置、並びに熱解析プログラム及びモデル生成プログラムに関する。
JP2016−21865Aには、半導体集積回路を半導体チップの熱源となる部位から基板に対して垂直方向に上下に分け、その上側領域と下側領域とを2つの熱抵抗で表現した熱解析モデルが開示されている。
上述の熱解析モデルを、半導体集積回路とは構造や物性が異なる抵抗器の熱解析に適用した場合には、抵抗器の熱源となる中間部において基板に対する垂直方向への熱の伝達が2つの熱抵抗により模擬される。しかしながら、熱の伝達の仕方は、基板表面の電極層の違いによって異なるにも関わらず、この点が上述のモデルには考慮されていないため、抵抗器の温度を高い精度で解析することが難しかった。
本発明は、簡易な構成により基板の影響を考慮した抵抗器の熱解析を行う熱解析モデル及びその熱解析装置、並びに、熱解析プログラム及びモデル生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、抵抗器の熱解析モデルは、基板から離間する中間部とその両側において前記基板に接続する端子部とを備える抵抗器の温度を解析する。この熱解析モデルは、前記中間部を模擬する中間ノードと、前記中間ノードに接続される第1熱抵抗と、を備え、前記両側の端子部の少なくとも一方が模擬される。この熱解析モデルは、前記第1熱抵抗に接続されて前記一方の端子部のうち前記中間部に隣接する内側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第1放熱経路の起点となる端子部内側ノードと、前記一方の端子部のうち前記中間部から離間するとともに前記内側領域に隣接する外側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第2放熱経路の起点となる端子部外側ノードと、を含む。さらに熱解析モデルは、前記端子部内側ノードと前記端子部外側ノードとを接続して前記基板表面の電極層の熱抵抗を模擬する別要素と並列に配置される第2熱抵抗を含む。
抵抗器の端子部から基板への熱の伝達は、基板の熱抵抗、特に基板表面の電極層の熱抵抗の違いによって異なるが、この態様によれば、その影響を、熱解析モデルにおいて第2熱抵抗を基板表面の熱抵抗と並列に配置することで模擬することが可能となる。それゆえ、簡易な構成により基板の影響を考慮した抵抗器の熱解析を行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態における抵抗器の温度を解析する熱解析装置の構成を示すブロック図である。 図2は、熱解析装置の解析対象である抵抗器の構造の一例を示す斜視図である。 図3は、本実施形態における記憶装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本実施形態における抵抗器の熱解析方法を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態における抵抗器の熱解析モデルの基本構成を示す図である。 図6は、抵抗器内部の温度分布と基板側電極層の厚みとの関係を示す参考図である。 図7は、抵抗器の熱解析モデルを特定のソフトウェアに適用した例を示す図である。 図8は、抵抗器の熱解析モデルを構成するノードの設定例を示す図である。 図9は、抵抗器の熱解析モデルを構成する熱抵抗の設定例を示す図である。 図10は、本実施形態の熱解析モデルの生成方法を示すフローチャートである。 図11Aは、抵抗器の熱解析モデルを簡略化した簡略モデルの基本構成を示す図である。 図11Bは、簡略モデルを特定のソフトウェアに適用した例を示す図である。 図12は、本実施形態における抵抗器の温度を解析する解析精度を示す図である。 図13Aは、第2実施形態における抵抗器の熱解析モデルの基本構成を示す図である。 図13Bは、本実施形態の熱解析モデルの適用例を示す図である。 図14は、熱解析モデルの中間ノードに接続される熱容量の設定例を示す図である。 図15は、本実施形態における過渡状態での抵抗器の解析精度を説明する図である。 図16Aは、第3実施形態における抵抗器の熱解析モデルの基本構成を示す図である。 図16Bは、本実施形態の熱解析モデルの適用例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の各実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における抵抗器の熱解析装置10の構成例を示すブロック図である。
熱解析装置10は、基板上に実装される電子部品の温度分布を解析するコンピュータであり、特に抵抗器の温度を解析する。熱解析装置10は、プロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース、及び、これらを相互に接続するバス等により構成される。
熱解析装置10を構成するプロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)又はDSP(digital signal processor)等である。熱解析装置10の入出力インターフェースには、入力装置20、記憶装置30及び表示装置40が接続される。
入力装置20は、マウス、キーボード、及びタッチパネル等により構成される。記憶装置30は、HDD(hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)又は光学ドライブ等により構成される。
記憶装置30には、基板上に実装される電子部品の熱流体解析を行うための熱解析プログラムが格納されている。さらに記憶装置30には、基板上に実装される電子部品のうち解析対象である抵抗器についての熱回路網データが格納される。この抵抗器の熱回路網データは、上記熱解析プログラムを実行する際に必要となる電子回路の解析モデルを生成するためのプログラムである。
表示装置40は、液晶ディスプレイ又はプロジェクタ等である。通信処理装置50は、外部端末との間で通信を行い、外部端末から受信したデータを記憶装置30に記録する。通信処理装置50は、例えば、入力装置20からの入力情報に基づき、インターネット網及び電話網等のネットワーク51を通じて外部のサーバ等から、上記熱解析プログラム及び熱回路網データ等の種々のプログラムを受信する。
通信処理装置50は、受信した種々のプログラムを記憶装置30に記録する。なお、通信処理装置50は、USB(universal serial bus)メモリ又はCD−ROM(Compact Disc Read only memory)等から、熱解析装置10により実行される種々のプログラムを受信してもよい。
次に、熱解析装置10の機能構成について詳細に説明する。
熱解析装置10は、設定部11と、解析モデル生成部12と、解析部13と、出力部14と、を備える。熱解析装置10における各部位の機能は、RAMに読み込まれた熱解析プログラムをプロセッサが実行することによって実現される。
設定部11は、基板上に実装された電子部品の熱解析を行うための解析条件を設定する。例えば、設定部11は、入力装置20からの入力情報に基づき、解析条件として、基板及び電子部品の寸法及び物性値、並びに、電子部品に印加する印加電力(供給電力)等を設定する。
解析モデル生成部12は、抵抗器の熱解析モデルを準備(用意)する準備部を構成する。解析モデル生成部12は、設定部11からの指示に従って、記憶装置30から少なくとも抵抗器の熱回路網データを読み込み、その熱回路網データに基づき抵抗器の熱解析に必要となる電子回路の解析モデルを生成する。
解析部13は、解析モデル生成部12により生成された電子回路の解析モデルを用いて抵抗器の温度を解析する。解析部13は、抵抗器への印加電力として所定の値が設定されると、その設定値に基づき熱抵抗モデルの所定部位の温度を解析する。
本実施形態では、基板及び抵抗器以外の電子部品の熱流体解析については有限要素法が用いられ、抵抗器の熱解析については熱回路網法が用いられる。以下、有限要素法を適用した熱流体解析モデルのことを詳細モデルと称し、熱回路網法を適用した熱解析モデルのことを熱抵抗モデルと称する。
なお、詳細モデルを用いた熱流体解析においては、部品内部の寸法及び物性値等の詳細情報が必要となるが、実際上は部品メーカ等から部品に関する詳細情報を入手することは困難である。また、詳細モデルは、解析精度が高いものの、多数の要素(格子)で構成されるものであるため、解析に時間を要する。一方、熱抵抗モデルは、熱抵抗を用いて部品の熱伝導を簡易的に模擬するものであり、詳細モデルに比べて要素(熱抵抗)の設定数は少なく解析時間も短い。
出力部14は、解析部13により解析された抵抗器の各部位の温度をグラフ化したり、コンピュータグラフィクス又はアニメーションにより可視化したりする所定の処理を実行する。出力部14は、その所定の処理により生成される画像を表示装置40に出力する。
次に、熱解析装置10の解析対象である抵抗器の構造について図2を参照して簡単に説明する。
図2は、本実施形態における抵抗器8の形状を示す斜視図である。
抵抗器8は、電流検出に用いられる金属板抵抗器(チップ抵抗器)である。抵抗器8の抵抗値は、数百mΩ(ミリオーム)よりも小さな値であり、例えば、数十mΩ又は数mΩである。
抵抗器8は、抵抗体8aと、抵抗体8aの一方の面に積層される一対の電極材8bとを備える。抵抗体8aとしては、例えばCu−Ni系、Ni−Cr系、又はCu−Mn系等の材料が用いられ、電極材8bとしては、例えばCu等が用いられる。抵抗器8は、一対の電極材8b間の方向である抵抗器8の長手方向に抵抗体8aの中心から対称に形成される。
電極材8bの外面のうち抵抗体8a及び電極材8bの積層方向の接合面81aは、ハンダを用いて基板表面の電極層に接続される。抵抗器8は、基板の電極層から一方の電極材8bを介して他方の電極材8bに向かって通電され、電力が抵抗器8に印加されることで、一対の電極材8b間の抵抗体8aに印加される電気エネルギーが熱エネルギーに変換される。抵抗器8への印加電力の殆どが熱エネルギーに変換されるため、抵抗器8の発熱量は、抵抗器8への印加電力と同等であるとみなすことができる。
以下の説明においては、抵抗体8aのうち基板から離間する部分であって主に熱が発生する部分を中間部80と称する。さらに、抵抗体8aのうち中間部80を除いた両側部分と一対の電極材8bとによって構成される部分であって中間部80の両側において基板に接続される部分を端子部81と称する。
中間部80で発生する熱は、抵抗器8の外面80a及びこれに対向する上面80bから外部の空間又空気等の外気に放熱される。
図3は、本実施形態における記憶装置30の内部構成を示すブロック図である。
記憶装置30は、熱解析プログラム記憶部31と、ライブラリデータ記憶部32と、部品形状データ記憶部33と、を備える。
熱解析プログラム記憶部31には、上述のように熱解析装置10の各部位の動作を制御する熱解析プログラムが格納されている。この熱解析プログラムとしては、例えば専用の熱流体解析ソフトウェア又は汎用の三次元CFD(数値流体力学:Computational Fluid Dynamics)ソフトウェア等が用いられる。
ライブラリデータ記憶部32には、熱解析プログラムの実行中に設定部11からの指示によって読み込み可能な部品データが格納されている。ライブラリデータ記憶部32は、抵抗器熱解析モデル記憶部321と、特定部品三次元データ記憶部322と、を備える。
抵抗器熱解析モデル記憶部321には、上述の抵抗器8についての熱回路網データが格納される。抵抗器8の熱回路網データには、熱回路網法を用いて抵抗器8の温度を解析する熱抵抗モデルが記憶されている。
本実施形態の熱回路網データには、抵抗器8内部の熱伝導を模擬する熱抵抗に加え、抵抗器8の形状を形成する頂点又は曲線等の位置を特定する形状データが含まれている。この熱回路網データは、例えば、抵抗器8の種類又は製品ごとに格納される。このように、抵抗器熱解析モデル記憶部321は、抵抗器8の熱抵抗モデルを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
特定部品三次元データ記憶部322には、基板又は特定の電子部品についての寸法及び物性値を含む三次元データが格納されている。特定の電子部品は、例えば、半導体チップ及び基板ヒータ等が挙げられる。三次元データは、詳細モデルの作成等に用いられる。
部品形状データ記憶部33には、基板又は電子部品についての詳細な寸法を示す形状データが格納される。形状データは、三次元データと同様、詳細モデルの作成に用いられる。形状データとしては例えばCAD(computer aided design)データが挙げられる。
次に、抵抗器8の温度を解析する熱解析方法について図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態における熱解析方法の処理手順例を示すフローチャートである。
ステップS1において解析モデル生成部12は、基板に関する三次元データに基づいて、基板を含む電子回路基板の詳細モデルM1を作成する。三次元データは、設定部11により各部品の寸法及び物性値が設定されたデータでもよく、あらかじめ部品の詳細な寸法が設定されたCADデータであってもよい。
ステップS2において解析モデル生成部12は、記憶装置30の抵抗器熱解析モデル記憶部321から抵抗器8の熱回路網データを読み込み、その熱回路網データに基づき抵抗器8の熱抵抗モデルM2を生成する。
なお、解析モデル生成部12は、設定部11により設定される境界条件に基づいて、抵抗器8の熱抵抗モデルM2を電子回路基板の詳細モデルM1に熱的に接続して電子回路の解析モデルMを生成する。具体的には、設定部11は、抵抗器8の熱抵抗モデルM2の位置を電子回路基板の詳細モデルM1上に配置し、抵抗器8の端子部81から基板の電極層へ熱が伝達するよう境界条件を設定する。
ステップS3において設定部11は、電子回路の解析モデルMに含まれる抵抗器8の熱抵抗モデルM2に対して、抵抗器8への印加電力(発熱量)Pを所定の値に設定する。この所定の値は、例えば解析者が入力装置20を操作することで設定される。
ステップS4において解析部13は、電子回路の解析モデルMを用いて、設定部11により設定された印加電力Pに基づき、中間部80及び一対の端子部81の各部位の温度を解析する。
ステップS5において出力部14は、抵抗器8の各部位の解析結果を表示装置40に表示するように所定の処理を実行する。
次に、抵抗器8の熱抵抗モデルM2を生成する手法について図5及び図6を参照して説明する。
図5は、本実施形態における抵抗器8の熱抵抗モデルM2の基本構成を示す回路図である。ここでは、熱抵抗モデルM2の基本構成とともに、抵抗器8を基板9に実装した電子回路の断面形状が重ねて示されている。基板9は、FR4(ガラス・エポキシ基板)等の絶縁基板91の表面にCu等の電極層92を積層したプリント配線板である。
抵抗器8の熱抵抗モデルM2を作成するにあたり、中間部80を表す中間領域HAと、一対の端子部81の各々を表す端子部領域TAと、が設定される。中間領域HA及び端子部領域TAは、抵抗器8の寸法に基づいて設定される。
端子部領域TAは、端子部81のうち中間部80に隣接する内側領域を模擬する内側ノード領域NAiと、中間部80から離間するとともに内側領域に隣接する端子部81の外側領域を模擬する外側ノード領域NAoと、に分けられる。
熱抵抗モデルM2には、中間領域HAに属する中間ノードNhsと、一対の内側ノード領域NAiに属する端子部内側ノードNtiと、一対の外側ノード領域NAoに属する端子部外側ノードNtoと、が設定される。中間ノードNhs、端子部内側ノードNti及び端子部外側ノードNtoは、各ノードに属する領域内の任意の位置に設定可能である。
端子部内側ノードNtiは、端子部81から基板9への第1放熱経路Ptiの起点となり、端子部外側ノードNtoは、端子部81から基板9への第2放熱経路Ptoの起点となる。以下では、端子部内側ノードNtiのことを、単に内側ノードNtiと称し、端子部外側ノードNtoのことを、単に外側ノードNtoと称する。
熱抵抗モデルM2には、さらに、端子部領域TAごとに、中間ノードNhs及び内側ノードNti間を接続する第1熱抵抗Rhsと、内側ノードNti及び外側ノードNto間を接続する第2熱抵抗Rmと、が設定される。第2熱抵抗Rmは、第1放熱経路Pti及び第2放熱経路Pto間における基板9の電極層92の熱抵抗Reを模擬する詳細モデルM1の別要素に対して並行に配置される。本実施形態における詳細モデルM1の別要素は、複数の格子で構成される。
第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々の熱抵抗値は、熱抵抗モデルM2とは別に抵抗器8の詳細モデルを用いて抵抗器8の温度分布を解析した結果、又は抵抗器8の特定部位の温度を実測した結果等に基づいてあらかじめ定められる。詳細については図9を参照して後述する。
このように、抵抗器8の熱抵抗モデルM2の基本構成は、中間ノードNhsを中心として第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmを直列に接続した構成を基板9の表面に沿って左右に配置する。
次に電子回路の解析モデルMを生成するにあたり、抵抗器8の熱抵抗モデルM2の基本構成が、基板9の熱伝導を模擬した詳細モデルM1に熱的に接続される。
具体的には、熱抵抗モデルM2に、内側ノードNtiを接合面ノードNs1に接続する第1放熱経路Ptiと、外側ノードNtoを接合面ノードNs2に接続する第2放熱経路Ptoと、が設定される。接合面ノードNs1及びNs2は、それぞれ端子部81の内側領域及び外側領域において電極層92に接合される接合面81aを模擬するノードであり、互いに異なる位置に設定される。これにより、第2熱抵抗Rmの両端は、詳細モデルM1の電極層92を表す領域に対して並列に接続される。
そして、端子部81の内側領域及び外面領域の各接合面81aに隣接する詳細モデルM1の各格子に対し、それぞれ接合面ノードNs1及びNs2の熱量が均等に割り当てられるよう境界条件が設定される。なお、詳細モデルM1の各格子が中間部80から離れるにつれて詳細モデルM1の各格子に割り当てられる熱量が小さくなるよう境界条件を設定してもよい。
次に、抵抗器8の熱抵抗モデルM2における基本構成の機能について詳細に説明する。
まず、熱抵抗モデルM2の基本構成として、中間部80から両側の端子部81に流れる熱の伝達を模擬する二つの第1熱抵抗Rhsが設定される。この理由について以下に説明する。
一般的に、半導体回路では、その熱源となる発熱部に生じる熱は基板に対して垂直方向に伝達されやすく、水平方向には伝達されにくい。抵抗器においては、半導体回路の熱抵抗に比べて中間部の水平方向の熱抵抗がさらに大きいため、中間部から端子部の各々に流れる熱は特に伝達されにくい。このため、解析モデルには中間部から端子部への熱の伝達については考慮されていなかった。
これに対し、本実施形態の熱解析対象である抵抗器8は、中間部80が基板9から離間する構造であるため、中間部80から外気を介して基板9に伝達される熱量に比べて、中間部80から端子部81の各々を介して伝達される熱量は大きくなる。
そのため、抵抗器8の熱抵抗モデルM2において、抵抗器8の長手方向に沿って第1熱抵抗Rhsを設定することで、中間部80から両側の端子部81を介して互いに異なる電極層92へ伝達される熱を模擬することが可能になる。これにより、熱抵抗モデルM2における中間ノードNhsの熱は電極層92の領域に向かって放熱されるので、中間ノードNhsで算出される温度は下がり真値に近づくことになる。それゆえ、中間部80の温度についての解析誤差を小さくすることができる。
これに加えて、熱抵抗モデルM2の基本構成として、端子部81の内側領域から外側領域への熱の伝達を模擬する第2熱抵抗Rmが端子部領域TAの各々に設定される。この理由について以下に説明する。
一般的に、端子部81の熱抵抗に比べて中間部80の熱抵抗が十分に大きい場合、又は、抵抗器8への印加電力Pが小さい場合には、中間部80から端子部81を介して電極層92へ放熱される熱量は小さくなる。
しかしながら、近年においては、抵抗器8への印加電力Pが増加する傾向にあり、中間部80から端子部81への伝熱量が増大する傾向にある。特に、抵抗値が小さな抵抗器8においては、長手方向における中間部80の熱抵抗が端子部81の熱抵抗に比べて十分に大きくないことから、中間部80から端子部81への伝熱量がより増大する傾向にある。
その一方で、電極層92には、第2熱抵抗Rmに対して並列に熱抵抗Reが存在する。このため、電極層92の熱抵抗Reの大きさが変わると、端子部81の内側領域から電極層92に放熱される熱量が、端子部81の外側領域から電極層92に放熱される熱量に比べて大きく変化する。例えば、電極層92の厚みが大きくなるほど、電極層92の熱抵抗Reは小さくなるので、第2熱抵抗Rmを伝わる熱量が減少し、これに伴い端子部81の内側領域から電極層92に放熱される熱量は増大する。
このように、電極層92の厚みが大きくなるほど、端子部81から電極層92への放熱量が増大するため、中間部80の温度は低下しやすくなる。反対に、電極層92の厚みが小さくなるほど、端子部81から電極層92への放熱量が減少するので、中間部80の温度は低下しにくくなる。
したがって、上述のように中間部80が基板9から離間した抵抗器8では、基板9から離間していな抵抗器に比べて中間部80から端子部81への伝熱量が大きいため、電極層92の厚みの違いに起因する端子部81から電極層92への放熱量の変化もさらに大きくなる。この点について、図6を参照して電極層92の厚みと中間部80の温度分布との関係を簡単に説明する。
図6は、詳細モデルを用いて解析した抵抗器8の温度分布の一例を示す図である。ここでは、横軸が、抵抗器8の長手方向における中間部80の上面80bの中心からの距離を示し、縦軸が、抵抗器8の内部温度を示す。
図6に示すように、中間部80の上面80bの中心から端子部81における接合面81aの端部までの温度分布は、電極層92の厚みに応じて変化する。具体的には、電極層92の厚みが小さくなるほど、すなわち基板9の放熱性が悪くなるほど、端子部81の内部温度が上昇しやすくなり、中間部80のうち温度が最大となるホットスポットの温度が上昇する。そのため、熱解析装置10の解析者によって設定された電極層92の厚みが、熱抵抗モデル作成時に定められた想定値から外れると、解析誤差が大きくなってしまう。
この対策として、熱抵抗モデルM2の端子部領域TAにおいて第2熱抵抗Rmを設定することで、電極層92の熱抵抗Reの大きさに応じて変化する端子部81から電極層92への放熱量を正確に模擬することが可能になる。これにより、基板9を考慮した中間部80及び一対の端子部81の温度を精度よく解析することが可能になる。
なお、本実施形態では、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々がひとつの熱抵抗により構成される例について説明した。しかしながら、本実施形態の第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々は、解析ポイント数を増やすために複数の熱抵抗成分を直列に接続した構成でもよく、複数の熱抵抗成分を並列に接続した構成であってもよい。これらの構成は、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmと同様の機能を有するものとして同一視することができる。
次に、特定の熱解析プログラム上のライブラリに格納される抵抗器8の熱回路網データについて図7及び図8を参照して説明する。
図7は、抵抗器8の熱回路網データにより生成される熱抵抗モデルM2の詳細構成例を示す図である。この例では、特定の熱解析プログラムとして、メンター・グラフィックス・ジャパン社製の三次元CFDソフトの「FloTHERM」が熱解析装置10において実行される。
熱抵抗モデルM2は、図5に示した基本構成に加え、端子部領域TAごとに、接合面ノードNs1に対向する外面ノードNs11と、接合面ノードNs2に対向する外面ノードNs12と、を備える。
端子部領域TAでは、内側ノードNtiから接合面ノードNs1及び外面ノードNs11の各々にそれぞれ熱抵抗r1及びr11が接続され、外側ノードNtoから接合面ノードNs2及び外面ノードNs12の各々にそれぞれ熱抵抗r2及びr12が接続される。なお、熱抵抗r1及び熱抵抗r2は、図5に示した第1放熱経路Pti及び第2放熱経路Ptoと同様、第2熱抵抗Rmの両端から並列に、電極層92を模擬する領域へ熱を放散するための熱経路である。
熱抵抗モデルM2は、さらに、中間領域HAのうち一対の端子部領域TA間の方向に対して垂直方向の外面を模擬する外面ノードNs3及びNs13を備える。そして中間ノードNhsから外面ノードNs3及びNs13の各々にそれぞれ熱抵抗r3及びr13が接続される。
このように、熱抵抗r11乃至r13が熱抵抗モデルM2に設定されることで、抵抗器8の上面80bから外気への放射、及び対流による放熱が模擬されるので、抵抗器8の各部位の温度をより精度よく解析することができる。
さらに外面ノードNs3が熱抵抗モデルM2に設定されることで、中間部80の外面80aの各温度を解析することが可能になり、解析者は中間部80から基板9への放射熱の影響を把握することができる。
なお、本実施形態では外気の影響等を考慮するために熱抵抗r3及びr11乃至r13が設定されたが、このような熱抵抗は、部品の熱解析において当然に必要とされるものであり、本実施形態の熱抵抗モデルM2の構成として同一視することができる。
図8は、本実施形態における抵抗器8の熱回路網データに示される各熱抵抗の値を示す図である。
本実施形態では、第1熱抵抗Rhsには二桁程度の値[℃/W]が設定され、例えば、十五程度の熱抵抗値が設定される。そして第2熱抵抗Rmには一桁程度の値[℃/W]が設定され、例えば四程度の熱抵抗値が設定される。これらの設定手法については図9を参照して説明する。
また、熱抵抗r1乃至r3の各々は、それぞれ熱経路として設定されたものであり、熱抵抗r1乃至r3の各々には、FloTHERMにおいて設定可能な範囲の下限値である「0.1」が設定される。熱抵抗r11乃至r13についても同様である。
なお、熱回路網データには、熱抵抗モデルM2の基準位置(例えば中間領域HAの重心)を基点とした各ノードの位置関係を示す位置データに加え、抵抗器8の形状を形成する複数の頂点の位置を特定した形状データが設定されている。
また、本実施形態では外気の影響を考慮するために熱抵抗r3及び熱抵抗r11乃至r13が設定されたが、これに限られない。例えば、これらを設定しなくても外気の影響が考慮されるような熱解析プログラムを使用する場合、又は、外気の影響が軽微である場合には、熱抵抗r3及び熱抵抗r11乃至r13を省略してもよい。また、解析モデルの熱抵抗の値を「0」に設定可能な熱解析プログラムが使用される場合は、熱抵抗r1乃至r3及び熱抵抗r11乃至r13の各々に「0」を設定してもよい。
次に、熱抵抗モデルM2の各ノードにより特定される抵抗器8の対応部位について図9を参照して説明する。
図9は、熱抵抗モデルM2による熱解析の際に各ノードから算出される算出温度と、各ノードに対応する抵抗器8の対応部位の温度と、の対応関係を示す図である。
ここでは、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各値を算出にあたり、熱抵抗モデルM2とは別の詳細モデルの解析結果が使用される。そのため、詳細モデルを用いて電力Pを印加した状態における抵抗器8の温度分布の解析結果が熱抵抗モデルM2に重ねて示されている。詳細モデルの解析結果については、抵抗器8の内部温度が高くなるほど色が濃くなるように表されている。
中間ノードNhsの算出温度は、中間部80のうち温度が最も高くなる部位に相当するホットスポットの温度を表すように決定される。
具体的には、中間ノードNhsの算出温度が中間部80のホットスポットの温度に対応するよう、第1熱抵抗Rhsの計算にあたり、詳細モデルの解析結果のうち中間部80の上面80bにおける中心位置の解析温度Thsが用いられる。
内側ノードNtiの算出温度は、端子部81のうち熱抵抗モデルM2の解析精度が高くなる部位に相当する中間点の温度を表すように決定される。
具体的には、内側ノードNtiの算出温度が端子部81の中間点の温度に対応するよう、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各計算にあたり、端子部81に含まれる抵抗体8aの側面81bの中心位置の解析温度Tmが用いられる。なお、抵抗体8aの側面81bは、抵抗器8の長手方向と端子部81の積層方向とが含まれる面である。
外側ノードNtoの算出温度は、端子部81のうち抵抗器8の長手方向の外側端部に位置する終端点の温度を表すように決定される。
具体的には、内側ノードNtiの算出温度が端子部81の終端点の温度に対応するよう、第2熱抵抗Rmの計算にあたり、電極材8bにおける接合面81aの隅位置の解析温度Ttが用いられる。
第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmは、抵抗器8への印加電力Pと、抵抗器8の対応位置での解析温度Ths、Tm及びTtと、を用いて次の式(1)及び(2)のように計算される。
Figure 2019176282
Figure 2019176282
第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々の計算値は、抵抗器8の熱回路網データに設定される。
このように、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各値を設定した熱抵抗モデルM2を用いて抵抗器8の温度を解析することにより、各ノードの算出温度を、上述の抵抗器8の対応位置での温度として扱うことができる。
以上のように、中間ノードNhs及び外側ノードNtoでは、電子回路の熱設計に必要とされる抵抗器8の所定部位の温度を算出することができる。これにより、解析者は、抵抗器8のホットスポットと長手方向の外側端部との温度差を把握することができる。
さらに内側ノードNtiについては、端子部81に含まれる抵抗体8aの側面81bの中心位置に対応するよう内側ノードNtiの対応位置を決定することにより、各ノードの解析精度を向上させることができる。具体的には、中間ノードNhsと外側ノードNtoとの温度差についての解析誤差を十%程度から四%程度まで低下させることができる。
図10は、本実施形態における熱抵抗モデルM2の生成方法を説明するための図である。
まず、熱抵抗モデルM2には、抵抗器8の寸法に基づいて抵抗器8の形状が設定される。例えば、中間部80に対応する中間領域HAの重心を基点として、端子部領域TAごとに内側ノード領域NAi及び外側ノード領域NAoが設定される。
ステップS21において熱解析装置10を構成するプロセッサが、熱抵抗モデルM2の中間領域HAにおいて中間ノードNhsを設定する。中間ノードNhsは、表示画面において、例えば中間領域HAの重心に表示されるように配置される。
また、中間ノードNhsには、中間ノードNhsの算出温度が抵抗器8のどの部位に対応する温度であるのかを示す対応情報が設定される。本実施形態の対応情報には、図9に示した中間部80の上面80bの中心位置に対応する発熱領域Hの位置が設定されている。
ステップS22においてプロセッサが、端子部領域TAの各々に対して、内側ノード領域NAiに属する内側ノードNtiを設定する。内側ノードNtiは、例えば、内側ノード領域NAiの重心に表示されるよう配置される。また、内側ノードNtiの対応情報には、図9に示した抵抗体8aの側面81bの中心位置に対応する端子部内側領域TAiの位置が設定されている。
ステップS23においてプロセッサが、端子部領域TAの各々に対して、外側ノード領域NAoに属する端子部外側ノードNtoを設定する。外側ノードNtoは、例えば、外側ノード領域NAoの重心に表示されるよう配置される。また、外側ノードNtoの対応情報には、図9に示した電極材8bの接合面81aの隅位置に対応する端子部外側領域TAoの位置が設定されている。
ステップS24においてプロセッサが、端子部領域TAごとに、中間ノードNhsと内側ノードNtiとの間を接続する第1熱抵抗Rhsを設定する。第1熱抵抗Rhsの値は、例えば、上式(1)を用いてあらかじめ計算される。
ステップS25においてプロセッサが、端子部領域TAごとに、内側ノードNtiと外側ノードNtoとの間を接続する第2熱抵抗Rmを設定する。第2熱抵抗Rmの値は、例えば、上式(2)を用いてあらかじめ計算される。
ステップS26においてプロセッサが、端子部領域TAの各々に対して、内側ノードNtiと接合面ノードNs1とを接続した熱抵抗r1を設定するとともに、外側ノードNtoと接合面ノードNs2とを接続した熱抵抗r2を設定する。
ステップS27においてプロセッサが、中間ノードNhsと外面ノードNs3とを接続した熱抵抗r3を設定するとともに、中間ノードNhsと外面ノードNs13とを接続したr13を設定する。
ステップS28においてプロセッサが、端子部領域TAごとに、内側ノードNtiと外面ノードNs11とを接続した熱抵抗r11を設定するとともに、外側ノードNtoと外面ノードNs12とを接続した熱抵抗r12を設定する。
ステップS28の処理が終了すると、プロセッサは、抵抗器8の熱抵抗モデルM2を示す熱回路網データを生成して、熱抵抗モデルM2の生成方法の一連の処理手順を終了させる。なお、ステップS21乃至S28の処理手順については順番を入れ替えてもよい。
次に、抵抗器8の熱抵抗モデルM2の解析精度について図11A、図11B及び図12を参照して説明する。
図11Aは、熱抵抗モデルM2の比較対象として熱抵抗モデルM2を簡略化した簡略モデルM3の基本構成を示す図である。簡略モデルM3の基本構成は、端子部領域TAごとに、中間ノードNhsと端子部領域TAに属する1つの端子部ノードNtとの間を接続する第1熱抵抗Rhsのみにより構成される。
図11Bは、特定の熱解析プログラム上で使用される簡略モデルM3の詳細構成例を示す図である。簡略モデルM3は、端子部領域TAごとに、端子部81の接合面81a及び上面80bをそれぞれ模擬する接合面ノードNs0及び外面ノードNs10を含み、中間ノードNhsから接合面ノードNs0及び外面ノードNs10の各々に熱抵抗r0及びr10が接続される。
図12は、熱抵抗モデルM2の解析精度と簡略モデルM3の解析精度との比較例を示す図である。この例では、熱抵抗モデルM2の解析誤差が丸印で示され、簡略モデルM3の解析誤差が四角印で示され、抵抗器8の詳細モデルの解析誤差が菱形印で示されている。
各モデルの解析誤差は、電極層92の厚みごとに、詳細モデルを用いて解析した中間部80のホットスポットの解析温度Thsと端子部81の隅位置の解析温度Ttとの温度差を基準に得られた値である。
図12に示すように、簡略モデルM3については、中間部80に生じる熱が端子部81を介して電極層92へ放熱される現象が第1熱抵抗Rhsにより模擬されるので、中間ノードNhsの温度が実際の現象と同じように低下する。これにより、簡略モデルM3の解析誤差は小さくなる。しかしながら、電極層92の厚みが大きくなるほど、簡略モデルM3の解析誤差は徐々に大きくなっている。
これに対し、熱抵抗モデルM2の解析誤差は、簡略モデルM3の解析誤差よりも小さく、電極層92の厚みが大きくなっても略一定の値を維持している。これは、図5に示したように、熱抵抗モデルM2に第2熱抵抗Rmを設定したことで、第2熱抵抗Rmに並列に接続された電極層92の熱抵抗Reが抵抗器8の熱解析において加味されるようになったからである。
これにより、電極層92の厚みが大きくなるほど、内側ノードNtiから電極層92の領域への放熱量が増加して中間ノードNhsの熱量が減少し、かつ、内側ノードNtiから外側ノードNtoへの伝熱量が減少する。このため、中間ノードNhsと外側ノードNtoとの温度差が小さくなるので、熱抵抗モデルM2の解析誤差を低減することができる。
なお、本実施形態の熱抵抗モデルM2では、図5に示したように、直列に接続された第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmが中間ノードNhsを基点として左右に設定されたが、いずれか一方のみに設定されてもよい。
この場合、抵抗器8への印加電力Pにより生じる熱は抵抗器8の片側のみに伝達されるため、熱解析装置10は、中間ノードNhsに印加電力Pが設定されると、その印加電力Pを二分の一の値に変更する。そして熱解析装置10は、変更した印加電力Pに基づき、片側の熱抵抗モデルを用いて中間ノードNhs、内側ノードNti及び外側ノードNtoの各温度を解析する。また、図7に示したように熱抵抗r1及びr13を設定する場合は、外面ノードNs3及びNs13から外気に伝達される熱量も片側だけになるため、外面ノードNs及びNs13の表面積を二分の一に変更すればよい。
このように、抵抗器8の片側のみ第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmで模擬した熱抵抗モデルM2であっても、第1実施形態と同じように、基板9の影響を考慮して抵抗器8の温度を解析することができる。
次に、抵抗器8の熱抵抗モデルM2により得られる作用効果について説明する。
本実施形態によれば、熱抵抗モデルM2は、基板9から離間する中間部80とその両側において基板9に接続する端子部81とを備える抵抗器8の温度を解析する熱解析モデルである。この熱抵抗モデルM2は、図5に示したように、抵抗器8の中間部80を模擬する中間ノードNhsと、中間ノードNhsに接続される第1熱抵抗Rhsとを備え、両側の端子部81の少なくとも一方の端子部81を模擬する。
具体的には、熱抵抗モデルM2の少なくとも一方の端子部領域TAは、一方の端子部81のうち中間部80に隣接する内側領域を模擬した内側ノードNtiと、中間部80から離間するとともに内側領域に隣接する外側領域を模擬した外側ノードNtoと、を備える。内側ノードNtiは、第1熱抵抗Rhsに接続されるとともに一方の端子部81から基板9への第1放熱経路Ptiの起点となり、外側ノードNtoは、一方の端子部81から基板9への第2放熱経路Ptoの起点となる。
さらに熱抵抗モデルM2は、内側ノードNtiと外側ノードNtoとの間を接続する第2熱抵抗Rmを備え、第2熱抵抗Rmは、基板9における電極層92の熱抵抗Reを模擬する別要素に対して並列に配置される。ここにいう別要素とは、熱抵抗モデルM2とは別の解析モデルを構成する要素であり、例えば、基板9の詳細モデルM1のうち電極層92の領域に割り当てられた各格子又は、基板9を熱抵抗で表現した熱抵抗モデルのうち電極層92の熱抵抗Reに相当する熱抵抗等のことである。
このように、熱抵抗モデルM2が抵抗器8の長手方向に沿って第1熱抵抗Rhsを備えることにより、中間部80から、基板9に接続される端子部81への熱の伝達を模擬することができる。
さらに、端子部領域TAに第2熱抵抗Rmを備えることにより、図5で述べたように、第2熱抵抗Rmに並列に存在する電極層92の熱抵抗Reの大きさに応じて端子部81から基板9への放熱量の変動を模擬することが可能になる。
具体的には、端子部81から基板9への放熱量は、次式(3)のように、端子部81の第2熱抵抗Rmと電極層92の熱抵抗Reとの合成熱抵抗Rtにより決まる。
Figure 2019176282
式(3)の関係から、基板9の電極層92の熱抵抗Reが大きくなるほど、合成熱抵抗Rtが小さくなるので、端子部81から基板9への放熱量が大きくなる。このように、本実施形態によれば、互いに並列に存在する電極層92の熱抵抗Reと端子部81の第2熱抵抗Rmとの大小関係の変化に応じて端子部81の内側領域から基板9への放熱量が変化する現象まで模擬することができる。
例えば、電極層92の厚み又は材料の違いによって電極層92の熱抵抗Reが変化したとしても、その電極層92の熱抵抗Reの変化に応じて実際の熱伝達と同じように第1放熱経路Ptiを通過する放熱量が変化するので、解析精度の低下を抑制することができる。すなわち、基板9の電極層92の熱抵抗Reの違いに起因する解析精度の低下を抑制することができる。
このように、抵抗器8の中間部80から端子部81への熱の伝達を模擬する第1熱抵抗Rhsに加えて端子部81内の熱の伝達を模擬する第2熱抵抗Rmを備えることで、基板9の影響を考慮した抵抗器8の熱解析を行うことができる。
さらに、熱抵抗モデルM2は、詳細モデルに比べて、熱抵抗モデルM2に設定される要素が少ないため、抵抗器8の熱解析に要する時間を短縮することができる。さらに解析者が詳細モデルを作成するには抵抗器8の詳細情報が必要になり、解析者の作業が煩雑になるのに対し、熱抵抗モデルM2であれば、解析者が簡易に電子回路の熱解析モデルを生成することができ、抵抗器8の温度を高い精度で解析することが可能になる。
したがって、本実施形態によれば、簡易な構成により基板9の影響を考慮した抵抗器8の熱解析を行うことができる。
また、本実施形態によれば、端子部81は、図2に示したように、抵抗体8aと、抵抗体8aに積層された電極材8bとを備える。そして熱抵抗モデルM2の内側ノードNtiは、図9に示したように、端子部81に含まれる抵抗体8aの側面81b中心部を模擬するノードである。この抵抗体8aの側面81bは、基板9に対して垂直な方向と、一対の端子部81間の長手方向と、に対して平行な面である。
このように、内側ノードNtiが端子部81のうち抵抗体8aの側面81bの中心部に対応するよう、熱抵抗モデルM2の内側ノードNtiから算出される温度を決めることにより、熱抵抗モデルM2による解析精度を向上させることができる。
この理由については、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々の計算に用いられる詳細モデルの解析結果が影響しているものと考えられる。具体的には、端子部81の側面81bの中心部は、抵抗体8aを構成する四面からの距離がほぼ等しく、詳細モデルを用いた熱流体解析においては境界面で生じる演算誤差が小さくなりやすい。このため、図9で述べたように、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々の計算において誤差が小さい解析温度Tmを採用したことにより、熱抵抗モデルM2の解析精度が向上したものと考えられる。
また、本実施形態によれば、外側ノードNtoは、端子部81の外側端部を模擬するノードとして設定される。これにより、熱解析装置10により熱抵抗モデルM2を用いて端子部81の外側端部の温度が算出され、その算出温度を表示装置40に表示させることが可能になる。このため、解析者に対して電子回路の熱設計に必要とされる端子部81の外側端部の温度を通知することができる。
また、本実施形態によれば、第2熱抵抗Rmの値は、図9で述べたように、抵抗器8への印加電力Pにより端子部81に含まれる抵抗体8aの側面81bの中心部に生じる温度Tmと外側領域の外側端部に生じる温度Ttとの差分に基づいて定められる。これにより、熱抵抗モデルM2を用いて解析される中間ノードNhs、内側ノードNti及び外側ノードNtoの各算出温度の誤差を小さくすることができる。
また、本実施形態によれば、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々については、各熱抵抗の少なくとも一端は、その一端が属する領域HA、NAi又はNAoの外面を模擬する外面ノードNs3、Ns11、Ns12又はNs13に対して接続される。これにより、熱抵抗モデルM2において、抵抗器8の外面から外気に放射される熱、及び空間に輻射される電磁波等を加味することができる。
また、本実施形態によれば、外面ノードNs3は、中間部80のうち基板9に対向する外面80aを模擬するノードである。熱抵抗モデルM2に外面ノードNs3を設定することにより、解析者は、外面80aに対向する基板9の面に対して中間部80に生じる熱が与える影響を把握することできる。
また、本実施形態によれば、熱抵抗モデルM2は、両側の端子部81の他方についても、両側の端子部81の一方と同じ構成によって模擬される。これにより、熱抵抗モデルM2は、中間部80に生じる熱が両側の端子部81にそれぞれ伝達されて基板9へ放熱される現象を同時に模擬することができる。
なお、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各々は、複数の熱抵抗によって構成されてもよい。例えば、複数の熱抵抗を並列又は直列に接続した構成であり、このような構成であっても上記実施形態と同様の作用効果を得られる。
また、本実施形態によれば、抵抗器8の温度を解析する熱解析装置10は、抵抗器8の熱抵抗モデルM2を準備(用意)する準備部としての解析モデル生成部12を備える。さらに熱解析装置10は、中間ノードNhsの発熱量として、抵抗器8への印加電力Pを示す所定の値を設定する設定部11と、熱抵抗モデルM2を用いて中間ノードNhs、内側ノードNti及び外側ノードNtoのうち少なくとも一つの温度を解析する解析部13とを備える。
これにより、熱解析装置10は、基板9に実装される抵抗器8の各部位の温度を、基板9の影響を考慮して解析することができる。このため、熱抵抗モデルM2で想定された電極層92の熱抵抗Reよりも大きい又は小さい基板9の詳細モデルM1に対して抵抗器8の熱抵抗モデルM2を接続するような場合でも、抵抗器8の各部位の温度を精度よく解析することができる。
本実施形態では、電力Pを定常的に印加した定常状態での抵抗器8の温度を解析する例について説明した。次に、抵抗器8に対して電力Pの印加を開始してから中間部80の温度が定常状態に到達するまでの過渡状態における中間部80の温度を解析する例について図13A及び図13Bを参照して説明する。
(第2実施形態)
図13Aは、第2実施形態における抵抗器8の熱抵抗モデルM2の基本構成を示す図である。図13Bは、図13Aに示した熱抵抗モデルM2を特定のソフトウェアに適用した例を示す図である。
本実施形態の熱抵抗モデルM2の基本構成は、図5に示した熱抵抗モデルM2の基本構成に加え、中間ノードNhsに接続される熱容量Chsを備えている。
図14は、熱抵抗モデルM2の熱容量Chsの設定方法を説明するための図である。ここでは、抵抗器8の詳細モデルを用いて解析した過渡状態での中間部80のホットスポットの温度が示されている。
抵抗器8の詳細モデルの解析結果から、定常状態でのホットスポットの解析温度Thsと、過渡状態における時刻Xのホットスポットの解析温度Txとが求められる。そして、これらの解析温度Ths及びTxと、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmとを用いて、次式(4)のように熱容量Chsが計算される。
Figure 2019176282
熱容量Chsの計算値は、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各計算値とともに抵抗器8の熱回路網データに設定される。ここでは、詳細モデルの解析結果を用いたが、実測結果を用いてもよい。
図15は、本実施形態の熱抵抗モデルM2を用いて解析した過渡状態での中間部80の温度を示す図である。ここでは、熱抵抗モデルM2の解析結果が丸印で示され、詳細モデルの解析結果が三角印で示されている。図15に示すように、熱抵抗モデルM2の解析結果は、詳細モデルの解析結果に対してほぼ同等の精度であることがわかる。
なお、本実施形態では中間ノードNhsに熱容量Chsを接続する例について説明したが、中間ノードNhsの他に、内側ノードNti及び外側ノードNtoのいずれか一方に熱容量を接続してもよい。このような場合であっても、図14で説明したように、抵抗器8の詳細モデルの解析結果又は実測結果を用いて熱容量の値を設定することで、図15に示した解析精度を実現することができる。
以上のように、第2実施形態によれば、熱抵抗モデルM2は、中間部80の熱容量として、中間ノードNhsに接続される熱容量Chsをさらに備える。これにより、基板9の影響を考慮しつつ、過渡状態における抵抗器8の温度を精度よく解析することができる。
(第3実施形態)
図16Aは、第3実施形態における抵抗器8の熱抵抗モデルM2の構成を示す図である。図16Bは、図16Aに示した熱抵抗モデルM2を特定のソフトウェアに適用した例を示す図である。
本実施形態における熱抵抗モデルM2の構成は、図13Aに示した熱抵抗モデルM2の基本構成に加え、両側の端子部81の熱容量を模擬した二つの熱容量Cmを備えている。熱容量Cmは、端子部領域TAごとに内側ノードNtiに対して接続される。熱容量Cmの値は、端子部81を構成する抵抗体8a及び電極材8bの比熱及び密度等の熱物性値と、抵抗体8a及び電極材8bの形状と、に基づいてあらかじめ定められる。
このように、熱抵抗モデルM2に熱容量Cmを追加することにより、抵抗器8の温度の経時変化を精度よく解析することが可能となる。特に、外部から抵抗器8全体に熱が加えられるような環境においては、端子部81の熱容量が大きくなるほど抵抗器8の各部位の温度上昇率が変化しやすくなるので、抵抗器8における各部位の温度の解析精度を高めることができる。
例えば、抵抗器8の電極材8bと基板9の電極層92との間にハンダを塗り、その状態で基板9を高温のリフロー炉内に搬送することで抵抗器8を電極層92にハンダ付けする場合は、ハンダが塗られた接合面81aの温度解析が重要となる。このため、本実施形態の熱抵抗モデルM2を用いることにより、リフロー炉内のハンダの温度を精度よく解析することができる。
リフロー炉内のハンダの温度状態を解析する場合、まず、解析者の入力により設定部11が、抵抗器8の外面ノードNs3、Ns11、Ns12及びNs13の各々に対して所定の発熱量を設定する。これと共に設定部11が、基板9を模擬する詳細モデルM1の領域において電極層92から接合面81aへの熱量を設定する。これにより、リフロー炉内において抵抗器8の周囲から抵抗器8に与えられる熱量が熱抵抗モデルM2に加味される。
そして解析部13は、本実施形態の熱抵抗モデルM2を用いて接合面ノードNs1及びNs2の温度解析を実行する。これにより、解析者は、抵抗器8の接合面81aに塗られたハンダが、リフロー炉内においてハンダ付けに必要となる特定の温度まで上昇するか否かを正しく把握することができる。
以上のように、第3実施形態によれば、熱抵抗モデルM2は、端子部81の熱容量として、内側ノードNtiに接続される熱容量Cmをさらに備える。これにより、設定部11が抵抗器8への印加電力Pを中間ノードNhsに設定することで、中間部80から基板9への熱伝達において端子部81の熱容量が加味されるので、第2実施形態に比べてホットスポットの温度変化の解析精度を高めることができる。
これに加え、熱抵抗モデルM2の内側ノードNtiに熱容量Cmを設定したことにより、外部から抵抗器8の熱が加えられている状態における抵抗器8の温度変化を精度よく解析することが可能となる。
具体的には、外部から抵抗器8の各部位に伝達される熱量がそれぞれ基板9を模擬した領域、並びに外面ノードNs3、Ns11、Ns12及びNs13に設定されることで、例えばリフロー炉内の抵抗器8と基板9間のハンダの温度を正しく解析することも可能である。また、抵抗器8よりも発熱量が大きい半導体回路などの電子部品から基板9を介して熱が伝達されるような状況での抵抗器8の温度変化も精度よく解析することが可能となる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では電極層92が絶縁基板91の表面に積層された基板9に抵抗器8を実装した例を示したが、電極層92が絶縁基板91の内部に形成された基板に抵抗器8を実装しても本実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では第2熱抵抗Rmの値があらかじめ定められている例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、解析モデル生成部12が熱回路網データに基づき熱抵抗モデルM2を生成した後、解析者の入力により設定部11が電極層92の厚みに応じて第2熱抵抗Rmの値を変更してもよい。あるいは、電極層92の厚みと第2熱抵抗Rmの値との関係を示す熱抵抗テーブルを用意し、電極層92の厚みを熱抵抗モデルM2の所定の欄に設定することで、第2熱抵抗Rmの値を変更するようにしてもよい。
また、上記実施形態では基板9及び抵抗器8以外の電子部品の熱解析モデルとして有限要素法を適用した詳細モデルを使用する例について説明したが、例えば有限差分法又は有限体積法等を適用した解析モデル、又は六つ以上の熱抵抗で模擬したDELPHIモデル等を使用してもよい。
また、上記実施形態では端子部81が抵抗体8a及び電極材8bにより構成されるものであったが、端子部81が電極材8bのみにより構成される抵抗器を解析対象としてもよい。この場合には、一対の電極材8bの対向面間に抵抗体8aが挟み込まれ、抵抗体8a全体が中間部80を構成することとなる。この場合であっても上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、上記実施形態では、解析者が電子回路の解析モデルを作成しやすいように、熱抵抗モデルM2に各ノードNhs、Nti及びNtoに属する各領域HA、TAi及びTAoが、抵抗器8の寸法に合わせて設定されている。しかしながら、各領域HA、TAi及びTAoを省略し、第1熱抵抗Rhs及び第2熱抵抗Rmの各値及び位置関係のみ熱抵抗モデルM2に設定するようにしてもよい。
本願は、2018年3月15日に日本国特許庁に出願された特願2018−047791に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。
8 抵抗器
8a 抵抗体
8b 電極材
9 基板
10 熱解析装置
11 設定部
12 解析モデル生成部(準備部)
13 解析部
80 中間部
81 端子部
91 絶縁基板
92 電極層
M2 熱抵抗モデル(熱解析モデル)
Nhs 中間ノード
Nti 内側ノード(端子部内側ノード)
Nto 外側ノード(端子部外側ノード)
Rhs 第1熱抵抗
Rm 第2熱抵抗
Chs 熱容量
Cm 熱容量
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、抵抗器の温度を解析する熱解析モデル及び熱解析装置、並びに熱解析プログラム及びモデル生成プログラムに関する。
背景技術
[0002]
JP2016−218605Aには、半導体集積回路を半導体チップの熱源となる部位から基板に対して垂直方向に上下に分け、その上側領域と下側領域とを2つの熱抵抗で表現した熱解析モデルが開示されている。
発明の概要
[0003]
上述の熱解析モデルを、半導体集積回路とは構造や物性が異なる抵抗器の熱解析に適用した場合には、抵抗器の熱源となる中間部において基板に対する垂直方向への熱の伝達が2つの熱抵抗により模擬される。しかしながら、熱の伝達の仕方は、抵抗器の違いによって異なるにも関わらず、この点が上述のモデルには考慮されていないため、抵抗器の温度を高い精度で解析することが難しかった。
[0004]
本発明は、簡易な構成により抵抗器の熱解析を行う熱解析モデル及びその熱解析装置、並びに、熱解析プログラム及びモデル生成プログラムを提供することを目的とする。
[0005]
本発明のある態様によれば、抵抗器の熱解析モデルは、基板から離間する中間部とその両側において前記基板に接続する端子部とを備える抵抗器の温度を解析する。この熱解析モデルは、前記中間部を模擬する中間ノードと、前記中間ノードに接続される第1熱抵抗と、を備え、前記両側の端子部の少なくとも一方が模擬される。この熱解析モデルは、前記第1熱抵抗に接続されて前記一方の端子部のうち前記中間部に隣接する内側領域を模擬し、前記

Claims (13)

  1. 基板から離間する中間部と、その両側において前記基板に接続する端子部と、を備える抵抗器の温度を解析する熱解析モデルであって、
    前記中間部を模擬する中間ノードと、
    前記中間ノードに接続される第1熱抵抗と、を備え、
    前記両側の端子部の少なくとも一方が、
    前記第1熱抵抗に接続され、前記一方の端子部のうち前記中間部に隣接する内側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第1放熱経路の起点となる端子部内側ノードと、
    前記一方の端子部のうち前記中間部から離間するとともに前記内側領域に隣接する外側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第2放熱経路の起点となる端子部外側ノードと、
    前記端子部内側ノードと前記端子部外側ノードとを接続し、前記基板表面の電極層の熱抵抗を模擬する別要素と並列に配置される第2熱抵抗と、
    によって模擬される抵抗器の熱解析モデル。
  2. 請求項1に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記中間ノードに対して接続される熱容量をさらに含む、
    抵抗器の熱解析モデル。
  3. 請求項2に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記端子部内側ノードに対して接続される熱容量をさらに含む、
    抵抗器の熱解析モデル。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記端子部内側ノードは、前記一方の端子部に含まれる抵抗体部分の側面の中心部を模擬するノードであり、
    前記抵抗体部分の側面は、前記基板に対して垂直な方向と前記両側の端子部間の方向とに平行な面である、
    抵抗器の熱解析モデル。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記端子部外側ノードは、前記外側領域の外側端部を模擬するノードである、
    抵抗器の熱解析モデル。
  6. 請求項4に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記第2熱抵抗の値は、前記抵抗器に印加される電力により前記中心部に生じる温度と前記外側領域の外側端部に生じる温度との差分に基づいて定められる、
    抵抗器の熱解析モデル。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記第1熱抵抗及び前記第2熱抵抗は、それぞれ少なくとも一端が、当該一端が属する領域の外面を模擬する外面ノードに接続される、
    抵抗器の熱解析モデル。
  8. 請求項7に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記外面ノードは、前記中間部のうち前記基板に対向する外面を模擬するノードである、
    抵抗器の熱解析モデル。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記両側の端子部の他方も、前記両側の端子部の前記一方と同じ構成によって模擬される、
    抵抗器の熱解析モデル。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の抵抗器の熱解析モデルであって、
    前記第1熱抵抗及び前記第2熱抵抗は、それぞれ一又は複数の熱抵抗で構成される、
    抵抗器の熱解析モデル。
  11. 基板から離間する中間部と、その両側において前記基板に接続する端子部と、を備える抵抗器の温度を解析する熱解析装置であって、
    前記抵抗器の前記中間部を模擬する中間ノードと、前記中間ノードに接続される第1熱抵抗と、を備える熱解析モデルを準備する準備部と、
    前記中間ノードの発熱量として所定の値を設定する設定部と、
    前記熱解析モデルを用いて前記抵抗器の温度を解析する解析部と、を含み、
    前記熱解析モデルは、
    前記両側の端子部の少なくとも一方が、
    前記第1熱抵抗に接続され、前記一方の端子部のうち前記中間部に隣接する内側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第1放熱経路の起点となる端子部内側ノードと、
    前記一方の端子部のうち前記中間部から離間するとともに前記内側領域に隣接する外側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第2放熱経路の起点となる端子部外側ノードと、
    前記端子部外側ノードと前記端子部内側ノードとを接続し、前記基板表面の電極層の熱抵抗を模擬する要素と並列に配置される第2熱抵抗と、によって模擬される、
    抵抗器の熱解析装置。
  12. 基板から離間する中間部と、その両側において前記基板に接続する端子部と、を備える抵抗器の温度を解析するコンピュータに、
    前記抵抗器の前記中間部を模擬する中間ノードと、前記中間ノードに接続される第1熱抵抗と、を備える熱解析モデルを準備する手順と、
    前記中間ノードの発熱量として所定の値を設定する手順と、
    前記熱解析モデルを用いて前記抵抗器の温度を解析する手順と、を実行させるための熱解析プログラムであって、
    前記熱解析モデルは、
    前記両側の端子部の少なくとも一方が、
    前記第1熱抵抗に接続され、前記一方の端子部のうち前記中間部に隣接する内側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第1放熱経路の起点となる端子部内側ノードと、
    前記一方の端子部のうち前記中間部から離間するとともに前記内側領域に隣接する外側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第2放熱経路の起点となる端子部外側ノードと、
    前記端子部外側ノードと前記端子部内側ノードとを接続し、前記基板表面の電極層の熱抵抗を模擬する別要素と並列に配置される第2熱抵抗と、によって模擬される、
    熱解析プログラム。
  13. 基板から離間する中間部と、その両側において前記基板に接続する端子部と、を備える抵抗器の熱解析モデルを生成するコンピュータに、
    前記中間部を模擬する中間ノードを設定する手順と、
    前記中間ノードに接続される第1熱抵抗を設定する手順と、
    前記両側の端子部の少なくとも一方を模擬する手順と、を実行させるためのモデル生成プログラムであって、
    前記一方を模擬する手順では、
    前記第1熱抵抗に接続され、前記一方の端子部のうち前記中間部に隣接する内側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第1放熱経路の起点となる端子部内側ノードを設定する手順と、
    前記一方の端子部のうち前記中間部から離間するとともに前記内側領域に隣接する外側領域を模擬し、前記一方の端子部から前記基板への第2放熱経路の起点となる端子部外側ノードを設定する手順と、
    前記端子部内側ノードと前記端子部外側ノードとを接続し、前記基板表面の電極層の熱抵抗を模擬する別要素と並列に配置される第2熱抵抗と、を設定する手順と、が含まれる、
    モデル生成プログラム。
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