JPWO2019142792A1 - 電動パワーステアリング装置用電動モータおよびこれを備える電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1に記載された構造によれば、一方の軸受は電動モータのケース内に固定され、他方の軸受はケースの開口部を閉塞するためのモータカバーに固定される。レゾルバは、他方の軸受よりも軸方向の内側に配置されている。
また、以下に示す実施形態および変形例は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態ないし変形例に特定するものではない。
まず、第一実施形態について説明する。
図1に示すように、第一実施形態の電動パワーステアリング装置10は、コラムタイプの例である。電動パワーステアリング装置10は、ステアリングシャフト13に対して減速機構14を介して電動モータ15が連結されている。電動モータ15は、例えば三相交流のブラシレスモータであり、ステアリングシャフト13に伝達される操舵トルクに基づいて操舵補助力を発生可能になっている。
制御ユニット60は、モータ本体20のモータハウジング24に固定される。第一実施形態では、制御ユニット60は、駆動制御部62と、駆動制御部62の放熱を促すヒートシンク61と、が一体化されて扁平直方体状をなしている。制御ユニット60は、モータハウジング24の負荷側とは反対側に装着されてモータ本体20を制御可能に構成される。
筒状フレーム21、負荷側カバー部22および非負荷側カバー部23は、アルミニウム、アルミニウム合金、亜鉛合金ないしマグネシウム合金等の非鉄金属材料を用い、例えばダイキャスト成型で製造されている。
また、回転軸35の他端側は、非負荷側軸受32の内輪によって回転自在に支持されるとともに、区画穴23hに挿通されて非負荷側カバー部23の外側に位置するレゾルバ保持部23b内にまで回転軸35の非負荷側軸端35bが突出している。非負荷側軸端35bの突出量は、レゾルバ40における軸方向の厚さに対応している。
図14に示すように、レゾルバステータ41の外周縁には、非負荷側カバー部23の内周側に固定するための、略C字状の開環状筒部41rが形成されている。この例では、開環状筒部41rは、回転軸35の中心に対し端子ホルダ29とは反対側の位置が所定距離開かれて平面視が略C字状をなしている。また、図7および図14に示すように、レゾルバステータ41の外周縁側には、自身を装着するための装着穴41aが形成される。装着穴41aは、周方向に隔離して二箇所に形成されている。
また、レゾルバロータ42は、回転軸35に対してレゾルバステータ41の内周面に対向する位置に圧入され固定される。これにより、レゾルバ40は、回転軸35と共に一体で回転するレゾルバロータ42の回転角をレゾルバステータ41で検出可能になっている。
グロメット44は、筒状フレーム21に形成された切欠部21rに装着可能に形成されている。切欠部21rは、上記切欠部30に対向する位置(第一実施形態では、180度反対側の位置)に、周方向の一部を切り欠いてレゾルバ用凹部として形成されている。
さらに、駆動制御部62には、図2、図3および図10に示すように、端子台66とは90度異なる側面にコネクタ接続部68が形成されている。第一実施形態のコネクタ接続部68は、ヒートシンク61の装着面の側から回転軸35の軸線方向に沿って平行にモータ本体20側に突出するように形成されている。
筒状フレーム21の外周側の他端には、図5に示すように、周方向に離隔して三つの装着腕が径方向に張り出しており、各装置腕には、取付ボス部63の雌ねじに対向する位置それぞれに、装着穴を有する取付フランジ21aが半径方向に突出して形成されている。
特に、第一実施形態では、第一保持部82aおよび第二保持部82bは、レゾルバ40の信号線45を挿通するグロメット44を、モータ端子28A〜28Cに対して回転軸35の中心を挟んで対向する位置(本実施形態では、180度反対の側)にて保持するように形成されている。
そして、レゾルバカバー80の第一保持部82aおよび第二保持部82bは、それぞれの周方向に沿った長さおよび形状が切欠部30および切欠部21rの幅に整合して形成されている。これにより、レゾルバカバー80の周方向での装着位置は一意に定まるようになっている。
電動モータ15の組み付け工程は、異物の付着や混入を防ぐために、クリーンルーム内で行われる。
電動モータ15の組み付け工程では、まず、図11に示すように、回転軸35の略中央位置にロータ36を同軸に固定し、回転軸35の他端側に非負荷側軸受32を圧入する。
次いで、図15に示すように、筒状フレーム21の他端開口部に、レゾルバカバー80が組み付けられる。筒状フレーム21の他端にレゾルバカバー80の側壁部82を嵌め込み、レゾルバカバー80の各装着穴83を筒状フレーム21の各雌ねじ64に合わせてねじ止めする。
ここで、一般に、電動モータの他端側をカバーで閉塞し、このカバーに他端側の軸受を固定し、この軸受よりも軸方向の内側にレゾルバを配置したものがある。しかし、軸受を固定すること、及びレゾルバを固定することを個別の部材で行なうと、軸方向の大型化を招きやすい。
また、第一実施形態の電動モータ15によれば、筒状フレーム21の内周面に、非負荷側カバー部となる非負荷側カバー部23の外縁に当接して非負荷側カバー部23の位置を規制する段部21dが形成されているので、非負荷側カバー部23を容易に位置決めすることができる。
また、モータハウジング24は、取付フランジ22cが筒状フレーム21外周面の一端に一体形成されているので、フランジを有する負荷側カバー部22別体で形成して、筒状フレーム21に組み付ける構成に比べて、軽量化を図り且つ組立工数や部品点数を抑制できる。
これにより、切欠部30に嵌め込まれた端子ホルダ29に対し、ハーネス46を支持するグロメット44が嵌め込まれるレゾルバ用凹部である切欠部21rは、端子ホルダ29に保持されたモータ端子28A〜28Cの側から一番離れた位置に配置される。
したがって、回転軸35の軸方向に電動モータ15をコンパクト化しつつ、レゾルバ40から出力されるレゾルバ信号にノイズが重畳して回転軸35の回転角を検出する分解能が低下することを防止または抑制して、高精度の回転角検出を行うことができる。
例えば、上記第一実施形態では、レゾルバ40のハーネス46とモータ端子28A〜28Cとの離隔距離を確保する例として、相互が180度反対側の一番離れた位置に設けられた例を示したがこれに限定されない。例えば、上記第一実施形態の変形例を図17〜図19に示す。
なお、当該変形例では、当該相違点(相互が180度反対側では無い位置である点)以外の構成は上記第一実施形態と共通する。そのため、以下、当該変形例では、第一実施形態との相違点について説明し、他の構成については同一または対応部分に同一符号を付すとともにその詳細説明を省略する。
そして、上記第一実施形態およびその変形例によれば、BCP対応性に優れているので、災害や事故など不測の危機発生の際、重要業務への影響を最小限に抑え、仮に中断しても可及的速やかに復旧・再開できるのである。
つまり、組み付け可能であれば、組み付ける順序については任意でよいので、非負荷側軸受32を先に非負荷側カバー部23の凹部23fに圧入し、その後に、回転軸35を組み付けてもよい。
第二実施形態では、筒状フレーム21の非負荷側を覆う非負荷側カバー部23を、筒状フレーム21と一体に形成し、筒状フレーム21とは別体の負荷側カバー部22で負荷側を閉塞する例である。
第二実施形態では、三相のコイルLA〜LCは、終端が互いに接続されてスター結線とされている。なお、三相のコイルLA〜LCスター結線とする場合に限らず、デルタ結線とすることもできる。
なお、バスバー端子27A、27Bおよび27C、並びに、モータ端子28A、28Bおよび28Cの基部28a並びに中間板部28bは、図28に示すように、切欠30に係合するカバー30aで覆われる。
さらに、制御ユニット60は、回転軸方向での当該制御ユニット60の投影面の内側の領域で、グロメット44を装着した信号線45とハーネス46を介して相互に連結されるとともに、各モータ端子28A〜28Cの端子部28cと端子台66を含む投影面の内側の領域で相互に連結されている。
この開環状壁面部23eは、制御ユニット60との間に介装されるレゾルバカバー80との協働によってレゾルバ40の側方を覆うものであり、端子ホルダ29を装着する切欠30に対応する位置およびグロメット44を装着する位置の2個所に、第一開口部23e1および第二開口部23e2が形成されている。
この接続工程は、非負荷側カバー部23の固定フランジ48に制御ユニット60を固定する際に、端子ホルダ29のモータ端子28A〜28Cの端子部28cがそのまま端子台66に軸方向から挿入され、その後に、端子台66のねじ穴67にねじ止めされるようになっている。
コネクタ接続部68は、図33に示すように、電源コネクタ(図示せず)を接続する電源コネクタ受け部68a、CANコネクタ(図示せず)を接続するCANコネクタ受け部68b、および、レゾルバコネクタ47を接続するレゾルバコネクタ受け部68c等が配置されている。ここで、レゾルバコネクタ受け部68cは、端子台66から一番離れたグロメット44側の端部位置に配置されている。
第二実施形態の電動モータ15の組み付け工程では、先ず、図36(a)に示すように、回転軸35の中央位置にロータ36を固定し、軸受31の内輪内に、ロータ36を固定した回転軸35の負荷側端部側を挿通し、回転軸35を軸受31の内輪に圧入する。次いで、同図(b)に示すように、負荷側カバー部22の軸受保持部22bに軸受31を圧入もしくは加締め加工によって装着する。
この状態で、ヒートシンク61に形成した上記取付ボス部63の下面も非負荷側カバー部23に形成した固定フランジ48の上面に突き当たり、固定フランジ48のねじ挿通孔48aと取付ボス部63の雌ねじ部とが連通する。
このように、非負荷側カバー部23に制御ユニット60を装着することにより、制御ユニット60の端子台66内に、筒状フレーム21の端子ホルダ29に保持されたモータ端子28A、28Bおよび28Cが挿入される。
そして、図21に示したように、完成した電動モータ15の負荷側カバー部22の取付フランジ22cを、減速機構14のウォームハウジング14bに装着することにより、電動パワーステアリング装置10が完成する。
第二実施形態では、負荷側を開放した有底筒状の筒状フレーム21の負荷側に軸受31を介して回転軸35を保持した負荷側カバー部22を装着して、回転軸35の非負荷側を非負荷側カバー部23に保持した軸受32に圧入している。よって、この状態で、負荷側カバー部22の軸受31と非負荷側カバー部23の軸受32とで回転軸35を回転可能に支持できる。
そのため、軸受32およびレゾルバステータ41用に個別に保持部材を設ける必要がなく、構成を簡易化することができる。同時に、軸受32およびレゾルバロータ42の組み付け作業も簡素化できる。また、レゾルバ40の検出精度も向上し、製品ごとのバラツキも小さくなる。
これにより、第二実施形態によれば、制御ユニット60を非負荷側カバー部23に装着する際に、レゾルバカバー80によってレゾルバ40の側面および上面を予め覆うことができる。そのため、部品点数を減少させるとともに取付工数を削減できる上、モータ本体20と制御ユニット60との組立時および組立前の輸送時などでの異物の混入を防止することができる。
また、組立後には、制御ユニット60と非負荷側カバー部23との間にレゾルバカバー80が設置されるので、レゾルバカバー80が脱落することがない。特に、車両に組み込まれた状態において、永続的に且つ確実に異物の侵入を防止することができる。
さらに、第二実施形態によれば、このような優れた効果を有する電動モータ15を使用して電動パワーステアリング装置10を構成するので、電動パワーステアリング装置自体の小型軽量化を図ることができる。その他、上述した第一実施形態と共通する構成に基づく作用機序により対応する作用効果を奏することは勿論である。
次に、第二実施形態の第一変形例について図37〜図41を適宜参照して説明する。
この第一変形例では、上記第二実施形態のレゾルバカバー80が、着脱構造としてスナップフィットでワンタッチ装着を可能とする例であったのに対し、スナップフィットに替えて、止めねじによって着脱可能に構成されている点が上記第二実施形態と相違し他の構成は共通する。そのため、以下、この第一変形例では、第二実施形態との相違点について説明し、他の構成については同一または対応部分に同一符号を付すとともにその詳細説明を省略する。
一方、筒状フレーム21には、図37〜図40に示すように、円筒状外周面の左右に、外側に張り出す膨出部21tが形成される。第二実施形態の第一変形例では、筒状フレーム21の外周面の形状が、僅かに円錐台状に形成されている。
次に、第二実施形態の第二変形例について図42〜図45を適宜参照して説明する。
第二実施形態の第二変形例では、レゾルバカバー80は、図42〜図45に示すように、偏平な有底円筒状の本体部88と、本体部88から周方向外側に向けて張り出す複数の固定フランジ84と、を備える点等が相違し、他の構成は共通する。そのため、以下、この第二変形例では、第二実施形態との相違点について説明し、他の構成については同一または対応部分に同一符号を付すとともにその詳細説明を省略する。
各凹部82cには、ねじ挿通孔82eが形成されている。ねじ挿通孔82eは、非負荷側カバー部23の円盤面23cに形成された、図示しない雌ねじ孔に対向する位置に設けられて取付部が構成される。
制御ユニット60は、図45に示すように、方形板状のヒートシンク61と、ヒートシンク61に載置された駆動制御部62と、を備える。ヒートシンク61の駆動制御部62とは反対側の取付面には、四隅に4つの雌ねじ孔63が形成されている。
第二変形例では、非負荷側カバー部23は、内側に非負荷側軸受32を保持する軸受保持部23aが形成され、外側にレゾルバ40のレゾルバステータ41を保持するレゾルバ保持部23bが形成されている。
このため、非負荷側カバー部23で、非負荷側軸受32とレゾルバ40のレゾルバステータ41の両者を保持することができ、非負荷側軸受32及びレゾルバステータ41用に個別に保持部材を設ける必要がなく、構成を簡易化できる。同時に、非負荷側軸受32及びレゾルバロータ42の組み付け作業も簡素化できる。
これにより、第二変形例によれば、非負荷側カバー部23のレゾルバカバー取付領域を非負荷側カバー部23の外周よりも小さい範囲とすることができるとともに、凹部82cによって工具挿入領域を確保できる。
しかも、レゾルバカバー80に筒状フレーム21よりも半径方向に突出する固定フランジ84を設け、この固定フランジ84に制御ユニット60のヒートシンク61を直接固定している。このため、ヒートシンク61に固定のためのフランジ部を形成する必要がなく、ヒートシンク61をレゾルバカバー80に筒状フレーム21側から容易にねじ止めできる。
次に、第二実施形態の第三変形例について図46〜図48を適宜参照しつつ説明する。
図46に示すように、第三変形例に係る電動モータ15は、モータ本体20と、このモータ本体20の負荷側とは反対側に装着されたレゾルバ40と、制御ユニット60と、が回転軸35の軸方向にこの順に積層配置されている。
また、図46に示すように、負荷側カバー部22の外周縁には、上記ウォームハウジング14bに取り付けるための例えば3つの取付フランジ22cが突出形成されている。さらに、負荷側カバー部22の外周縁には、筒状フレーム21のカバー取付フランジ21aに固定するための3つの固定フランジ22dが形成されている。
そして、固定フランジ48の先端側には、第二実施形態同様に、ねじを挿通するためのねじ挿通孔48aが貫通して形成されている。そして、非負荷側カバー部23の固定フランジ48に、レゾルバ40を覆うように制御ユニット60が固定される。
環状筒部82は、非負荷側カバー部23の開環状案内筒部23eの外周面に沿う開環状円筒部82aと、この開環状円筒部82aの開環状案内筒部23eの開口部23e1に対応する開口位置を閉塞する平板状の遮蔽板部82bと、で構成される。開環状円筒部82aには、遮蔽板部82bに中心軸を挟んで対向する位置に、レゾルバ40のグロメット44を挿入するレゾルバ用凹部となる開口部82cが形成されている。
第二実施形態の第三変形例では、非負荷側カバー部23のレゾルバ保持部23bにレゾルバステータ41を保持し、回転軸35にレゾルバロータ42を装着するまでの組み付け工程は、前述した第二実施形態と同様であるので、この点の説明を省略する。
第二実施形態の第三変形例によれば、非負荷側カバー部23に制御ユニット60を上述した手順で装着することにより、筒状フレーム21の端子ホルダ29に保持されたモータ端子28A、28B及び28Cが、制御ユニット60の端子台66内に挿入される。
第二実施形態の第三変形例では、負荷側を開放した有底筒状の筒状フレーム21の負荷側に、負荷側軸受31を介して回転軸35を保持した負荷側カバー部22を装着して、回転軸35の非負荷側を非負荷側カバー部23に保持した非負荷側軸受32に圧入する。
さらに、非負荷側軸受32及びレゾルバステータ41用に個別に保持部材を設ける必要がなく、構成を簡素化できる。同時に、非負荷側軸受32及びレゾルバロータ42の組み付け作業も簡素化することができる。
さらに、第三変形例においても、レゾルバ40の信号線45を外部に引き出すグロメット44を、レゾルバ保持部23bのモータ端子28A〜28Cに対して中心軸を挟んで径方向で対向する位置に形成した開口部23e2に固定している。また、レゾルバコネクタ47を接続するレゾルバコネクタ受け部47cもモータ端子28A〜28Cから離れた位置に配置している。
次に、第二実施形態の第四変形例について、図49〜図51を適宜参照しつつ説明する。第二実施形態の第四変形例では、非負荷側カバー部と制御ユニットとの双方でレゾルバカバー部を構成する例である。
第四変形例は、レゾルバカバー部80が、非負荷側カバー部23と制御ユニット60との双方で構成されている点を除いては、第二実施形態と同様の構成を有するので、第二実施形態と同一または対応する部分には同一の符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
また、ヒートシンク61の取付面61aには、端子台66側の側縁に沿って端子台66の水平方向の長さと略等しい長さの遮蔽壁86が突出形成されている。遮蔽壁86は、高さが非負荷側カバー部23の側壁部82と同じ高さに設定されている。
第四変形例では、非負荷側カバー部23のレゾルバ保持部23bにレゾルバステータ41を保持し、回転軸35にレゾルバロータ42を装着するまでの組み付け工程は、前述した第二実施形態と同様であるので、この点の説明を省略する。
レゾルバ40の組み付けが完了した時点で、レゾルバ40の外周面は、端子ホルダ29に対応する開口部71aを除いて側壁部82で覆われる。第二実施形態の第四変形例では、この状態で、非負荷側カバー部23に制御ユニット60を装着する。
なお、レゾルバカバー80を合成樹脂材で構成する場合には、内周側の面に、電磁シールド効果を有するアルミ箔などのシールド用箔を貼着したり、導電性金属によるシールド層をコーティングしたりすることによりシールド効果を持たせることが好ましい。
例えば、グロメット44の外側に、レゾルバカバー部80の外周面に沿って制御ユニット60側に延長する接続端子を形成してもよい。そして、制御ユニット60の端子台66とは反対側に、この接続端子を直接接続するレゾルバ用端子台を設けてもよい。
11 ステアリングホイール
12 ラック・ピニオン運動変換機構
13 ステアリングシャフト
14 減速機構
15 電動モータ
20 モータ本体
21 筒状フレーム(ケースの構成部材)
21a 取付フランジ
21d 段部
21r 切欠部(レゾルバ用凹部)
22 負荷側カバー部(ケースの構成部材)
22a 貫通孔
22b 軸受保持部
22c 取付フランジ
22d 固定フランジ
22e 取付穴
22f 凹部
23 非負荷側カバー部(ケースの構成部材)
23a 軸受保持部
23b レゾルバ保持部
23c 円盤面
23d 取付リング
23e 開環状壁面部
23e1,23e2 開口部
23f 凹部
23g 係合凸部
23h 区画穴
23n 配線穴
24 モータハウジング
25 ステータ
26A〜26C ティース
27A〜27C バスバー端子
28A〜28C モータ端子
28a 基部
28b 中間板部
28c 端子部
29 端子ホルダ(絶縁部材)
30 切欠部(端子用凹部)
31 負荷側軸受
32 非負荷側軸受
35 回転軸
36 ロータ
40 レゾルバ(回転検出部)
41 レゾルバステータ
41r 開環状筒部
42 レゾルバロータ
44 グロメット
46 ハーネス
47 レゾルバコネクタ
48 固定フランジ
60 制御ユニット
61 ヒートシンク
61a 取付面
62 駆動制御部
63 取付ボス部
66 端子台
67 ねじ穴
68 コネクタ接続部
68a 電源コネクタ受け部
68b CANコネクタ受け部
68c レゾルバコネクタ受け部
69 装着面
80 レゾルバカバー(レゾルバカバー部)
81 平面部
82 側壁部
83 固定部、スナップフィット部
LA〜LC コイル
T 隙間
Claims (12)
- 電動パワーステアリング装置に用いられる電動モータであって、
回転軸を有するモータ本体と、前記回転軸の回転角を検出するレゾルバと、前記モータ本体を制御する制御ユニットと、が前記回転軸の軸方向にこの順に積層配置され、
前記モータ本体と前記制御ユニットとがそれぞれ独立して自身周囲を囲うカバー部材を有するとともに相互間にレゾルバカバー部が設けられ、
前記モータ本体は、前記カバー部材として、内周面にステータを固定した筒状フレームと、少なくとも一方が前記筒状フレームと別体に形成されて前記筒状フレームの負荷側を閉塞する負荷側カバー部および前記筒状フレームの非負荷側を閉塞する非負荷側カバー部と、を有し、
前記回転軸は、前記負荷側カバー部および前記非負荷側カバー部それぞれの前記筒状フレーム側に設けた負荷側軸受および非負荷側軸受に支持されるとともに前記ステータに対向するロータが固定され、
前記レゾルバは、前記非負荷側カバー部の前記筒状フレームとは反対側に配置され、
前記レゾルバカバー部は、前記制御ユニットと前記筒状フレームとの間の位置にて前記レゾルバを覆うように設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置用電動モータ。 - 前記非負荷側カバー部は、前記筒状フレームとは別個に形成され、
前記非負荷側カバー部には、前記ステータの配線を外側に引き出すための配線穴が形成され、
前記筒状フレームの内周面には、非負荷側から圧入される前記非負荷側カバー部の外縁に当接して前記非負荷側カバー部の位置を規制する段部が形成されている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。 - 前記レゾルバカバー部は、前記レゾルバに軸方向で対向する部分を覆う平面部と、該平面部の端部から前記レゾルバ側に張り出されて前記レゾルバの側部を覆う位置に設けられる側壁部と、を有し、
前記平面部は、前記カバー部材としてモータ本体側と前記制御ユニットとの間に介装され、
前記側壁部は、当該側壁部の一部として、凹または凸に形成されて前記筒状フレーム側に凸または凹に形成された係合部に着脱可能なスナップフィット部を有し、
当該レゾルバカバー部は、前記スナップフィット部によって前記筒状フレームに着脱可能に装着される請求項2に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。 - 前記筒状フレームは、モータ端子を保持する絶縁部材が嵌め込まれる端子用凹部と、前記レゾルバのハーネスを保持するグロメットが嵌め込まれるレゾルバ用凹部と、を自身の前記非負荷側の端部に有し、
平面視において四分儀で表わしたときに、前記端子用凹部は、第三象限と第四象限とを跨ぐ位置に設けられており、前記レゾルバ用凹部は、第一象限若しくは第二象限または第一象限と第二象限とを跨ぐ位置に設けられる請求項1〜3のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。 - 前記端子用凹部と前記レゾルバ用凹部とは、前記回転軸の中心を挟んで径方向で対向する位置に設けられる請求項4に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。
- 前記制御ユニットは、前記回転軸の回転を駆動制御する駆動制御部と、該駆動制御部の放熱を促すヒートシンクと、を有し、
当該制御ユニットの前記カバー部材は、前記駆動制御部および前記ヒートシンクが一体化した扁平直方体状に形成されるとともに、前記ヒートシンクの外側の面が装着面とされ、該装着面の延在方向が前記モータ本体に対して前記回転軸の軸方向と直交する向きで、前記筒状フレームの非負荷側に固定される請求項4または5に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。 - 前記制御ユニットは、前記ヒートシンクが前記レゾルバカバー部に対向する向きで固定され、前記ヒートシンクと前記レゾルバカバー部との間には、放熱のための隙間が形成されている請求項6に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。
- 前記制御ユニットは、前記レゾルバカバー部との対向面が、前記レゾルバカバー部との協働により前記グロメットを挟持して周囲を密閉するように形成されている請求項6に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。
- 前記制御ユニットは、前記レゾルバカバー部との対向面に、前記モータ端子の背面と対向する遮蔽壁が突出形成されている請求項6に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。
- 前記モータ本体は、前記モータ端子および前記グロメットが、前記回転軸方向での前記筒状フレームの投影面よりも外側に張り出した位置に形成され、
前記制御ユニットは、前記回転軸方向での当該制御ユニットとこれに付設された端子台とを含む投影面の内側の領域で前記モータ端子および前記グロメットに挿通された前記レゾルバの信号線と相互に連結されるように構成されている請求項4〜9のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。 - 前記負荷側カバー部は、前記筒状フレームに一体に形成されており、
前記レゾルバカバー部は、前記レゾルバの周囲を覆う筒状部を備え、該筒状部の負荷側が前記非負荷側カバー部で閉塞され、非負荷側が前記制御ユニットで閉塞され、
前記筒状フレームは、前記ステータに供給される三相交流電力を受けるモータ端子を前記非負荷側の側面から突出させて前記制御ユニットに接続する端子ホルダを備え、
前記レゾルバカバー部は、前記レゾルバの信号線を挿通したグロメットを前記筒状部の前記筒状フレームに形成された前記モータ端子に対して中心軸を挟んで径方向で対向する位置にて支持しており、
前記制御ユニットは、前記レゾルバとの対向面に、前記グロメットを挟持する挟持片が突出形成されるとともに、前記レゾルバとの対向面に前記モータ端子の背面と対向する遮蔽壁が突出形成され、前記モータ端子を接続する端子台を当該モータ端子に対向させて露出配置するとともに、該端子台から離れた位置に前記信号線に形成されたコネクタを接続するコネクタ受け部が形成されている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータ。 - 請求項1〜11のいずれか一項に記載の電動パワーステアリング装置用電動モータを備え、
該電動パワーステアリング装置用電動モータで発生する操舵補助トルクを、減速機構を介して操舵機構に伝達することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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