JPWO2019131814A1 - ヒートシンク - Google Patents

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Abstract

本発明は、発熱量の多いホットスポットが発熱体パッケージの一部領域に偏在していても、優れた冷却性能を発揮できるヒートシンクを提供することを目的とする。パッケージ内に発熱体を備えた発熱体パッケージと熱的に接続される一方の端部と、放熱部と熱的に接続された他方の端部と、を有するヒートパイプを、複数備え、複数の前記ヒートパイプには、少なくとも、第1のヒートパイプと該第1のヒートパイプよりも熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプとが存在するヒートシンク。

Description

本発明は、ヒートパイプを通じて発熱体の熱を放熱フィンへ熱輸送することで発熱体を冷却するヒートシンクに関するものである。
電子機器の高機能化に伴い、電子機器内部には、発熱体パッケージ内に電子部品等の発熱体が複数搭載されている場合がある。さらに、電子部品等の機能の相違に応じて、各電子部品等の発熱量も多種多様となっている。従って、発熱量の多いホットスポットが発熱体パッケージの一部領域に偏在することがある。このような発熱体パッケージであっても、確実にかつ効率的に冷却するために、複数のヒートパイプが発熱体パッケージに熱的に接続されることがある。
複数のヒートパイプが発熱体に熱的に接続されるヒートシンクとして、例えば、複数のヒートパイプのうち、発熱体との距離が近い少なくとも一のヒートパイプを、他のヒートパイプよりも発熱体から受熱プレートの厚み方向に離間させる突部を備えたヒートシンクが提案されている(特許文献1)。特許文献1では、発熱体との距離が近い少なくとも一のヒートパイプを、他のヒートパイプよりも発熱体から受熱プレートの厚み方向に離間させる突部を備えることで、一のヒートパイプ及び他のヒートパイプの熱源からの距離が均等化される。これにより、一のヒートパイプへの熱負荷が低減して、発熱体を効率的に冷却することができるものである。
一方で、特許文献1では、複数のヒートパイプの熱輸送能力が略同一であることから、一のヒートパイプ及び他のヒートパイプの熱源からの距離を均等化する。よって、熱源の直上にあるヒートパイプについては、発熱体から受熱プレートの厚み方向に離間しているので、熱源に近づけることで、その熱輸送能力をさらに発揮させる余地があった。従って、ヒートシンクの冷却性能の向上に改善の余地があった。
また、複数のヒートパイプの熱輸送能力が略均一であると、熱源の直上にあるヒートパイプに要求される熱輸送能力にあわせて、他のヒートパイプの仕様を特定する必要がある。熱輸送能力の大きいヒートパイプとしては、例えば、径が大きい仕様のヒートパイプが挙げられる。一方で、径が大きいヒートパイプは、熱抵抗が大きい、曲げ等の加工性に劣る、的確な配置を取ることが難しい等の問題があることから、熱輸送特性の向上に改善の余地があった。
特開2014−126249号公報
上記事情に鑑み、本発明は、発熱量の多いホットスポットが発熱体パッケージの一部領域に偏在していても、優れた冷却性能を発揮できるヒートシンクを提供することを目的とする。
本発明の態様は、パッケージ内に発熱体を備えた発熱体パッケージと熱的に接続される一方の端部と、放熱部と熱的に接続された他方の端部と、を有するヒートパイプを、複数備え、複数の前記ヒートパイプには、少なくとも、第1のヒートパイプと該第1のヒートパイプよりも熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプとが存在するヒートシンクである。
本発明の態様は、パッケージ内に発熱体を備えた発熱体パッケージと熱的に接続される中央部と、放熱部と熱的に接続された両端部と、を有するヒートパイプを、複数備え、複数の前記ヒートパイプには、少なくとも、第1のヒートパイプと該第1のヒートパイプよりも熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプとが存在するヒートシンクである。
本発明の態様は、複数の前記ヒートパイプの一方の端部が、前記発熱体パッケージの延在方向に沿って並列配置されているヒートシンクである。
本発明の態様は、複数の前記ヒートパイプの中央部が、前記発熱体パッケージの延在方向に沿って並列配置されているヒートシンクである。
本発明の態様は、前記ヒートパイプの短手方向の寸法の相違、前記ヒートパイプの短手方向の形状の相違及び/または前記ヒートパイプに収容されたウィック構造体の相違により、前記第2のヒートパイプの熱輸送能力が、前記第1のヒートパイプの熱輸送能力よりも大きいヒートシンクである。
本発明の態様は、複数の前記ヒートパイプの一方の端部が、受熱プレートと熱的に接続されており、該受熱プレートが前記発熱体パッケージと熱的に接続されるヒートシンクである。
本発明の態様は、複数の前記ヒートパイプの中央部が、受熱プレートと熱的に接続されており、該受熱プレートが前記発熱体パッケージと熱的に接続されるヒートシンクである。
本発明の態様は、前記パッケージの延在方向において複数の前記発熱体が配置された前記発熱体パッケージの冷却用であるヒートシンクである。
本発明の態様は、前記発熱体の位置に、前記第2のヒートパイプの一方の端部が熱的に接続されるヒートシンクである。
本発明の態様は、前記発熱体の位置に、前記第2のヒートパイプの中央部が熱的に接続されるヒートシンクである。
本発明の態様は、前記パッケージの延在方向において発熱量の多いホットスポットが存在する前記発熱体パッケージの冷却用であるヒートシンクである。なお、本明細書中、「パッケージのホットスポット」とは、パッケージ全表面のうち、発熱体パッケージ表面全体の平均温度よりも高い温度を示す領域を意味する。
本発明の態様は、前記ホットスポットに、前記第2のヒートパイプの一方の端部が熱的に接続されるヒートシンクである。
本発明の態様は、前記ホットスポットに、前記第2のヒートパイプの中央部が熱的に接続されるヒートシンクである。
本発明の態様によれば、少なくとも、第1のヒートパイプと該第1のヒートパイプよりも熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプとが併用されることにより、第1のヒートパイプよりも第2のヒートパイプの近くに発熱体パッケージのホットスポットや発熱体を熱的に接続すると、第2のヒートパイプの大きな熱輸送能力によって、発熱体パッケージに対し優れた冷却性能を発揮できる。また、発熱体パッケージにホットスポットが存在していても、第2のヒートパイプの部位にホットスポットを熱的に接続することで、第2のヒートパイプの相対的に大きな熱輸送能力によって、ホットスポットを効率的に冷却することができる。また、第1のヒートパイプも、放熱部と熱的に接続されているので、熱輸送に寄与でき、第2のヒートパイプの負荷が低減されて、結果、発熱体パッケージに対し優れた冷却性能を付与できる。
本発明の態様によれば、複数の前記ヒートパイプの一方の端部または中央部が、前記発熱体パッケージの延在方向に沿って並列配置されていることにより、発熱体パッケージのホットスポットや発熱体に第2のヒートパイプを確実かつ簡易に熱的に接続することができる。
本発明の態様によれば、ヒートパイプの一方の端部または中央部が、受熱プレートと熱的に接続されていることにより、ヒートパイプと発熱体パッケージ間の熱的接続性が向上する。また、受熱プレートは、並列配置された各ヒートパイプに対する熱負荷を均一化させる均熱板としての作用も有するところ、熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプが存在することにより、均熱板としての作用を従来ほど重要視する必要はなく、受熱プレートを薄肉化できる。従って、ヒートシンクの軽量化と小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態例に係るヒートシンクの斜視図である。 本発明の第1実施形態例に係るヒートシンクの平面図である。 本発明の第1実施形態例に係るヒートシンクの一方の端部の側面図である。 本発明の第2実施形態例に係るヒートシンクの一方の端部の側面図である。 本発明の第3実施形態例に係るヒートシンクの一方の端部の側面図である。 (a)図は、本発明の第4実施形態例に係るヒートシンクの平面図、(b)図は、本発明の第4実施形態例に係るヒートシンクの側面図、(c)図は、本発明の第4実施形態例に係るヒートシンクのA−A断面図である。 (a)図、(b)図、(c)図とも、本発明の他の実施形態例に係るヒートシンクの説明図である。 (a)図、(b)図、(c)図とも、本発明の他の実施形態例に係るヒートシンクの説明図である。 (a)図、(b)図、(c)図とも、本発明の他の実施形態例に係るヒートシンクの説明図である。
以下に、本発明の第1実施形態例に係るヒートシンクについて、図面を用いながら説明する。図1〜3に示すように、第1実施形態例に係るヒートシンク1は、パッケージ102内に発熱体101を備えた発熱体パッケージ100と熱的に接続されている第1のヒートパイプ11と、同じく、パッケージ102内に発熱体101を備えた発熱体パッケージ100と熱的に接続されている第2のヒートパイプ21と、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21が共通に熱的に接続された、複数の放熱フィン41を有する放熱部40と、を備えている。発熱体パッケージ100が、ヒートシンク1の冷却対象である。第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21は、その内部空間が、密封されており、さらに減圧処理された熱輸送部材である。
第1のヒートパイプ11は、一方の端部12が発熱体パッケージ100と熱的に接続され、他方の端部13が放熱部40と熱的に接続されている。第2のヒートパイプ21は、一方の端部22が発熱体パッケージ100と熱的に接続され、他方の端部23が放熱部40と熱的に接続されている。
ヒートシンク1では、複数(図1〜3では、2本)の第1のヒートパイプ11と複数(図1〜3では、2本)の第2のヒートパイプ21からなる複数のヒートパイプ(以下、第1のヒートパイプと第2のヒートパイプを含めた複数のヒートパイプを「ヒートパイプ群」ということがある。)を備えている。ヒートパイプ群は、それぞれのヒートパイプが側面視において並列配置されている。ヒートシンク1では、それぞれのヒートパイプが側面視において一列に並列配置されている。ヒートパイプ群は、側面視中央に第2のヒートパイプ21が配置され、側面視両端に第1のヒートパイプ11が配置されている。具体的には、2本の第1のヒートパイプ11と2本の第2のヒートパイプ21が並列配置され、中央に2本の第2のヒートパイプ21が、両端に、それぞれ、1本の第1のヒートパイプ11が配置されている。
第1のヒートパイプ11は、一方の端部12が受熱プレート30の第1面31と熱的に接続されている。第2のヒートパイプ21は、一方の端部22が受熱プレート30の第1面31と熱的に接続されている。第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21は、受熱プレート30の同じ面に設置されている。受熱プレート30の第1面31とは反対側の面である第2面32に、発熱体パッケージ100が熱的に接続される。従って、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21は、受熱プレート30を介して発熱体パッケージ100と熱的に接続されている。なお、ヒートシンク1では、受熱プレート30と、第1のヒートパイプ11の一方の端部12と、第2のヒートパイプ21の一方の端部22の上面を覆うように、カバー部材110が取り付けられている。
第1のヒートパイプ11の一方の端部12における、第1のヒートパイプ11の長手方向に対して直交方向(すなわち、第1のヒートパイプ11の短手方向)の断面形状は、特に限定されず、ヒートシンク1では、円形状となっている。すなわち、ヒートシンク1では、第1のヒートパイプ11の熱輸送方向に対して直交方向の断面形状は、円形状となっている。また、第2のヒートパイプ21の一方の端部22における、第2のヒートパイプ21の長手方向に対して直交方向(すなわち、第2のヒートパイプ21の短手方向)の断面形状は、特に限定されず、ヒートシンク1では、第1のヒートパイプ11と同じく、円形状となっている。すなわち、ヒートシンク1では、第2のヒートパイプ21の熱輸送方向に対して直交方向の断面形状は、円形状となっている。従って、第1のヒートパイプ11の一方の端部12における短手方向の断面形状は、第2のヒートパイプ21の一方の端部22における短手方向の断面形状と略同じとなっている。なお、本明細書中、「ヒートパイプの長手方向」とは、ヒートパイプの熱輸送方向を意味し、「ヒートパイプの短手方向」とは、ヒートパイプの熱輸送方向に対して直交方向を意味する。
また、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21の内部には、いずれも、液相の作動流体(図示せず)を他方の端部13、23から一方の端部12、22へ還流させるためのウィック構造体(図示せず)が収容されている。ウィック構造体は、毛細管力を有する構造体である。ヒートシンク1では、第1のヒートパイプ11のウィック構造体は、第2のヒートパイプ21のウィック構造体と同じ構造物である。
第2のヒートパイプ21の一方の端部22における短手方向の径(外径φ2)は、第1のヒートパイプ11の一方の端部12における短手方向の径(外径φ1)よりも大きい寸法となっている。すなわち、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21は、上記短手方向の径が相違する点で、異なる構造のヒートパイプとなっている。一方の端部22における短手方向の径(外径φ2)が、一方の端部12における短手方向の径(外径φ1)よりも大きいことにより、第2のヒートパイプ21は、第1のヒートパイプ11よりも大きい熱輸送能力を発揮する。ヒートシンク1では、第1のヒートパイプ11の短手方向の形状及び径は、一方の端部12から他方の端部13まで略同一であり、第2のヒートパイプ21の短手方向の形状及び径は、一方の端部22から他方の端部23まで略同一である。
一方の端部12における短手方向の径(外径φ1)に対する一方の端部22における短手方向の径(外径φ2)の比率(外径φ2/外径φ1)は、1.00超であれば、特に限定されず、例えば、1.05〜3.00が好ましく、1.10〜2.00がより好ましく、1.20〜1.50が特に好ましい。外径φ2/外径φ1が1.05より小さいと、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21の熱輸送能力の差が小さく、ホットスポットに十分に高い熱輸送能力を有する第2のヒートパイプ21を配置できない傾向がある。また、外径φ2/外径φ1が3.00より大きいと、第1のヒートパイプ11の曲げと第2のヒートパイプ21の曲げ等の制約の差が大きくなり、一つのヒートシンク内における構成要素として、使用しにくい傾向にある。また、一方の端部12における短手方向の断面積に対する一方の端部22における短手方向の断面積の比率は、1.00超であれば、特に限定されず、例えば、1.1〜9.0が好ましく、1.2〜4.0がより好ましく、1.4〜2.2が特に好ましい。
また、一方の端部22における短手方向の径(外径φ2)は、一方の端部12における短手方向の径(外径φ1)よりも大きい寸法であれば、特に限定されず、一方の端部12における短手方向の径(外径φ1)は、例えば、5.0mm〜10mmが挙げられる。また、一方の端部22における短手方向の径(外径φ2)は、例えば、5.3mm〜30mmが挙げられる。
第1のヒートパイプ11の一方の端部12と第2のヒートパイプ21の一方の端部22は、発熱体パッケージ100の延在方向に沿って並列配置されている。また、第1のヒートパイプ11の一方の端部12と第2のヒートパイプ21の一方の端部22は、略同一平面上に配置されている。従って、第1のヒートパイプ11の一方の端部12直下における受熱プレート20の厚さと第2のヒートパイプ21の一方の端部22直下における受熱プレート20の厚さは、略同一となっている。なお、本明細書中、「パッケージの延在方向」とは、パッケージ外面のうち、ヒートシンクに接続されるパッケージ面に沿った方向を意味する。
図2に示すように、第1のヒートパイプ11は、一方の端部12の平面視の形状は略直線状であり、一方の端部12と他方の端部13の間に位置する中央部14の平面視の形状も略直線状である。第2のヒートパイプ21は、一方の端部22の平面視の形状は略直線状であり、一方の端部22と他方の端部23の間に位置する中央部24の平面視の形状も略直線状である。従って、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21は、一方の端部12、22から中央部14、24に渡って、平面視略直線状の部位が横並びに配置されている。
ヒートシンク1では、第1のヒートパイプ11について、放熱部40と熱的に接続された他方の端部13に、曲げ部15が形成されている。従って、第1のヒートパイプ11は、いずれも、平面視略L字状となっている。また、右側1本の第1のヒートパイプ11の曲げ部15は、右方向の曲げであるのに対し、左側1本の第1のヒートパイプ11の曲げ部15は、左方向の曲げである。つまり、左側に位置する第1のヒートパイプ11と右側に位置する第1のヒートパイプ11について、曲げ部15の曲げ方向が反対となっている。
第2のヒートパイプ21について、放熱部40と熱的に接続された他方の端部23に、曲げ部25が形成されている。従って、第2のヒートパイプ21は、いずれも、平面視略L字状となっている。また、右側1本の第2のヒートパイプ21の曲げ部25は、右方向の曲げであるのに対し、左側1本の第2のヒートパイプ21の曲げ部25は、左方向の曲げである。つまり、左側に位置する第2のヒートパイプ21と右側に位置する第2のヒートパイプ21について、曲げ部25の曲げ方向が反対となっている。なお、第1のヒートパイプ11は、第2のヒートパイプ21よりも短手方向の径が小さいので、第2のヒートパイプ21よりも曲げ等の加工が容易である。従って、必要に応じて、第1のヒートパイプ11の曲げ部15の曲率半径を第2のヒートパイプ21の曲げ部25の曲率半径よりも小さく加工することができる。上記から、ヒートシンク1では、放熱部40全体へ均一に熱輸送することができるので、放熱効率が向上する。
第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21は、いずれも、曲げ部15、25により、放熱部40の長手方向に対して略平行方向に他方の端部13、23が延びる態様となっている。放熱部40は、放熱フィン41の主面(平面部)が、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21の一方の端部12、22の延在方向に対して略平行方向に配置されるように、放熱フィン41が並列配置されている。放熱フィン41は、薄い平板状の部材である。ヒートシンク1では、放熱部40の長手方向に対して平行方向に延びる第1のヒートパイプ11の他方の端部13、第2のヒートパイプ21の他方の端部23が、いずれも、放熱部40の長手方向の端部まで達している。
図1に示すように、放熱部40の外観形状は略直方体である。放熱部40は、外観形状が略直方体である第1の放熱フィン群42と、第1の放熱フィン群42に隣接した外観形状が略直方体である第2の放熱フィン群43とが積層された構造となっている。第1の放熱フィン群42も第2の放熱フィン群43も、平板状の支持体45上に取り付けられた複数の放熱フィン41が、放熱部40の長手方向に対して平行方向に配列されている構造となっている。
第1の放熱フィン群42と第2の放熱フィン群43との間に、第1のヒートパイプ11の他方の端部13と第2のヒートパイプ21の他方の端部23が挿入されている。第1の放熱フィン群42と第2の放熱フィン群43との間に、他方の端部13、23が配置されることで、放熱部40と第1のヒートパイプ11及び第2のヒートパイプ21が熱的に接続される。
第1のヒートパイプ11及び第2のヒートパイプ21にて使用されるコンテナの材質としては、特に限定されず、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼等を挙げることができる。また、上記コンテナに封入される作動流体としては、コンテナの材料との適合性に応じて、適宜選択可能であり、例えば、水、フルオロカーボン類、シクロペンタン、エチレングリコール、これらの混合物等を挙げることができる。
また、コンテナに収容される、ウィック構造体としては、特に限定されず、例えば、銅、銅合金等の金属粉の焼結体、銅、銅合金等の金属線からなるメッシュ、銅、銅合金等の金属の編組体、樹脂成分からなる不織布、コンテナの内面に形成された細溝(グルーブ)等を挙げることができる。また、放熱フィン41の材質は、特に限定されず、例えば、銅、銅合金等の金属を挙げることができる。
次に、第1実施形態例に係るヒートシンク1の使用方法例を説明する。図3に示すように、発熱体パッケージ100の受熱プレート30側平面のうち、ホットスポットである発熱体101の直上及びその近傍に第2のヒートパイプ21が配置されるように、ヒートシンク1のヒートパイプ群を設置する。図3では、発熱体パッケージ100の側面視中央部に発熱体が位置している。これに対応して、第2のヒートパイプ21はヒートパイプ群の側面視中央に配置され、第1のヒートパイプ11がヒートパイプ群の側面視両端部に配置されている。従って、第1のヒートパイプ11は、第2のヒートパイプ21と比較して、ホットスポットから遠い部位に位置している。
発熱体パッケージ100から発熱した熱は、受熱プレート30へ伝達される。受熱プレート30へ伝達された熱は、受熱プレート30から第1のヒートパイプ11の一方の端部12及び第2のヒートパイプ21の一方の端部22へ伝達される。第1のヒートパイプ11の一方の端部12へ伝達された熱は、第1のヒートパイプ11の熱輸送作用によって、第1のヒートパイプ11の一方の端部12から第1のヒートパイプ11の他方の端部13へ輸送される。また、第2のヒートパイプ21の一方の端部22へ伝達された熱は、第2のヒートパイプ21の熱輸送作用により、第2のヒートパイプ21の一方の端部22から第2のヒートパイプ21の他方の端部23へ輸送される。第1のヒートパイプ11の他方の端部13へ輸送された熱及び第2のヒートパイプ21の他方の端部23へ輸送された熱は、複数の放熱フィン41を有する放熱部40へ伝達される。放熱部40へ伝達された熱は、放熱部40から外部環境へ放出されることで、発熱体パッケージ100に収納された発熱体101を冷却することができる。
このとき、第1のヒートパイプ11よりも熱輸送能力の大きい第2のヒートパイプ21が、発熱体パッケージ100のうち、そのホットスポットである発熱体101の直上及びその近傍に配置されているので、第2のヒートパイプ21の大きな熱輸送能力によって、発熱体パッケージ100のホットスポットに対する優れた冷却性能を発揮できる。従って、発熱体パッケージ100にホットスポットが生じていても、発熱体パッケージ全体に対して優れた冷却性能を発揮できる。また、第1のヒートパイプ11も、発熱体パッケージ100と熱的に接続されているので、ヒートパイプ群の熱輸送に寄与できる。従って、第1のヒートパイプ11の熱輸送能力により、第2のヒートパイプの負荷が低減され、また、発熱体パッケージ100のうち、ホットスポット周縁に対する冷却性能を発揮できる。結果、ヒートシンク1は、発熱体パッケージ100全体に対する優れた冷却性能を発揮できる。
また、ヒートシンク1では、ヒートパイプ群の一方の端部が、発熱体パッケージ100の延在方向に沿って並列配置されているので、発熱体パッケージ100のホットスポットの領域に、第2のヒートパイプ21を確実かつ簡易に熱的に接続することができる。
受熱プレート30は、並列配置されたヒートパイプ群に対する熱負荷を均一化させる均熱板としての作用も有するところ、熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプ21がホットスポットに配置されることにより、均熱板としての作用を従来ほど重要視する必要はなく、結果、受熱プレート30を薄肉化できる。従って、ヒートシンク1の軽量化と小型化を図ることができる。
次に、本発明の第2実施形態例に係るヒートシンクについて、図面を用いながら説明する。なお、第2実施形態例に係るヒートシンクについて、第1実施形態例に係るヒートシンクと同じ構成要素に関しては、同じ符号を用いて説明する。
上記の通り、第1実施形態例に係るヒートシンク1では、複数の第1のヒートパイプ11と複数の第2のヒートパイプ21が側面視において並列配置され、中央に第2のヒートパイプ21が配置され、両端に第1のヒートパイプ11が配置されていた。これに代えて、図4に示すように、第2実施形態例に係るヒートシンク2では、第2のヒートパイプ21が、いずれも、側面視において一方の縁部側に、第1のヒートパイプ11が、いずれも、側面視において他方の縁部側に並列配置されている。
図4では、発熱体101が側面視においてパッケージ102の一方の縁部側(図4では、左半分側)に偏って配置され、発熱体パッケージ100のホットスポットが一方の縁部側に偏って形成されている。これに対応して、ヒートシンク2では、第1のヒートパイプ11よりも熱輸送能力の大きい第2のヒートパイプ21が、いずれも一方の縁部側(図4では、左半分側)に並列配置され、第1のヒートパイプ11が、いずれも他方の縁部側(図4では、右半分側)に並列配置されている。ヒートシンク2でも、第1のヒートパイプ11よりも熱輸送能力の大きい第2のヒートパイプ21が、発熱体パッケージ100のうち、そのホットスポットである発熱体101の直上及びその近傍に配置されているので、第2のヒートパイプ21の大きな熱輸送能力によって、発熱体パッケージ100のホットスポットに対する優れた冷却性能を発揮できる。
上記から、ヒートシンク2では、発熱体パッケージ100のホットスポットが、中央部ではなく縁部に偏って形成されても、発熱体パッケージ100のホットスポットに対する優れた冷却性能を発揮でき、結果、発熱体パッケージ100全体に対して優れた冷却性能を発揮できる。
次に、本発明の第3実施形態例に係るヒートシンクについて、図面を用いながら説明する。なお、第3実施形態例に係るヒートシンクについて、第1、第2実施形態例に係るヒートシンクと同じ構成要素に関しては、同じ符号を用いて説明する。
第1実施形態例に係るヒートシンク1では、複数の第1のヒートパイプ11と複数の第2のヒートパイプ21が側面視において並列配置され、中央に第2のヒートパイプ21が、両端に第1のヒートパイプ11が配置されていた。これに代えて、図5に示すように、第3実施形態例に係るヒートシンク3では、第2のヒートパイプ21が、側面視において両端に配置され、第1のヒートパイプ11が中央に配置されている。
図5では、複数(図5では、2つ)の発熱体101がパッケージ102に収容され、発熱体101が側面視においてパッケージ102の両端に配置されている。従って、発熱体パッケージ100のホットスポットは、両端に離れた状態で、複数(図5では、2つ)形成されている。これに対応して、ヒートシンク3では、第1のヒートパイプ11よりも熱輸送能力の大きい第2のヒートパイプ21が、側面視両端に配置され、第1のヒートパイプ11が、側面視中央に配置されている。ヒートシンク3でも、第1のヒートパイプ11よりも熱輸送能力の大きい第2のヒートパイプ21が、発熱体パッケージ100のうち、そのホットスポットである発熱体101の直上及びその近傍に配置されているので、第2のヒートパイプ21の大きな熱輸送能力によって、発熱体パッケージ100のホットスポットに対する優れた冷却性能を発揮できる。
上記から、ヒートシンク3では、発熱体パッケージ100のホットスポットが、離れた状態で複数形成されても、発熱体パッケージ100のホットスポットに対する優れた冷却性能を発揮でき、結果、発熱体パッケージ100全体に対して優れた冷却性能を発揮できる。
次に、本発明の第4実施形態例に係るヒートシンクについて、図面を用いながら説明する。なお、第4実施形態例に係るヒートシンクについて、第1〜第3実施形態例に係るヒートシンクと同じ構成要素に関しては、同じ符号を用いて説明する。
第1実施形態例に係るヒートシンク1では、第1のヒートパイプ11の一方の端部12と第2のヒートパイプ21の一方の端部22が受熱プレート30と熱的に接続されていたが、これに代えて、図6(a)、(b)に示すように、第4実施形態例に係るヒートシンク4では、受熱プレート30の一端33から他端34にかけて、第1のヒートパイプ11の一方の端部12から他方の端部13までが延在し、第2のヒートパイプ21の一方の端部22から他方の端部23までが延在した態様となっている。また、図6(b)、(c)に示すように、第1のヒートパイプ11及び第2のヒートパイプ21は、受熱プレート30の第1面31と熱的に接続されている。
放熱フィン41は、受熱プレート30の第1面31上に立設されている。ヒートシンク4では、放熱フィン41は、受熱プレート30の第1面31上に鉛直方向に立設されている。放熱フィン41の縁部が、受熱プレート30の第1面31上に取り付けられている。また、放熱部40として、複数の放熱フィン41が、受熱プレート30の一端33から他端34まで、所定間隔で並列配置されている。
発熱体パッケージ100は、受熱プレート30の中央部35(すなわち、受熱プレート30の一端33及び他端34以外の部位)に熱的に接続される。従って、第1のヒートパイプ11の中央部14(すなわち、一方の端部12と他方の端部13以外の部位)及び第2のヒートパイプ21の中央部24(すなわち、一方の端部22と他方の端部23以外の部位)が発熱体パッケージ100と熱的に接続されて、蒸発部として機能する。また、第1のヒートパイプ11の両端部(一方の端部12と他方の端部13)及び第2のヒートパイプ21の両端部(一方の端部22と他方の端部23)が放熱部40と熱的に接続されて、凝縮部として機能する。
なお、ヒートシンク4は、受熱プレート30の中央部35では、第1のヒートパイプ11及び第2のヒートパイプ21の長手方向に対して直交方向において、第1のヒートパイプ11及び第2のヒートパイプ21が中心部へ寄せられるように、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21に若干の曲げが形成されている。上記態様により、ヒートパイプ群と発熱体パッケージ100との熱的接続性を向上させることができる。
第1のヒートパイプ11の中央部14及び第2のヒートパイプ21の中央部24に発熱体パッケージ100が熱的に接続されるヒートシンク4でも、第2のヒートパイプ21の大きな熱輸送能力によって、発熱体パッケージ100のホットスポットに対する優れた冷却性能を発揮でき、また、第1のヒートパイプ11も、発熱体パッケージ100と熱的に接続されているので、ヒートパイプ群の熱輸送に寄与できる。
次に、本発明の他の実施形態例について説明する。上記各実施形態例に係るヒートシンクと同じ構成要素に関しては、同じ符号を用いて説明する。上記各実施形態例のヒートシンクでは、ヒートパイプの短手方向の寸法の相違により、第2のヒートパイプの熱輸送能力が、第1のヒートパイプの熱輸送能力よりも大きい態様となっていた。これに代えて、図7(a)、(b)、(c)及び図8(a)、(b)、(c)に示すように、ヒートパイプの短手方向の形状の相違によって、第2のヒートパイプの熱輸送能力が、第1のヒートパイプの熱輸送能力よりも大きい態様としてもよい。
図7(a)、(b)、(c)では、第1のヒートパイプ11の短手方向の形状が円形を扁平加工した扁平形状、第2のヒートパイプ21の短手方向の形状が円形状となっている。第1のヒートパイプ11は、扁平形状のうち、主表面を形成している一方の平坦部が下側(発熱体パッケージ100側)に配置されている。ヒートパイプの短手方向の形状が円形状となっていることで、該形状が扁平形状のヒートパイプと比較して熱輸送能力が向上する。
また、図8(a)、(b)、(c)では、ホットスポットである発熱体101の直上に、より多くのヒートパイプ(第2のヒートパイプ21)を熱的に接続することで、複数の第2のヒートパイプ21全体として、発熱体101の直上におけるヒートパイプの熱輸送能力を向上させるものである。図8(a)、(b)、(c)では、第2のヒートパイプ21の短手方向の形状が扁平形状、第1のヒートパイプ11の短手方向の形状が円形状となっている。第2のヒートパイプ21は、扁平形状のうち、厚さ方向の面が下側(発熱体パッケージ100側)に配置されている。扁平形状のうち、厚さ方向の面が発熱体パッケージ100側に配置されていることで、短手方向の形状が円形状となっているヒートパイプと比較して、発熱体101の直上に多くのヒートパイプ(第2のヒートパイプ21)を熱的に接続することができる。
また、本発明の他の実施形態例として、第1のヒートパイプの短手方向の形状も第2のヒートパイプの短手方向の形状も、円形を扁平加工した扁平形状としてもよい。
ウィック構造体の相違としては、例えば、金属粉の焼結体、金属線からなるメッシュ、金属編組体、樹脂成分からなる不織布、グルーブ等のうち、第1のヒートパイプと第2のヒートパイプに、それぞれ、異なる種類のウィック構造体が用いられることが挙げられる。
また、図9(a)、(b)、(c)に示すように、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21について、それぞれ、ヒートパイプの短手方向におけるウィック構造体の断面形状が相違することで、第2のヒートパイプ21の熱輸送能力が、第1のヒートパイプ11の熱輸送能力よりも大きい態様としてもよい。
図9(a)、(b)、(c)では、第1のヒートパイプ11と第2のヒートパイプ21には、ウィック構造体として、いずれも、金属粉の焼結体が用いられている。第1のヒートパイプ11には、第1のヒートパイプ11の内面に層状にウィック構造体51が形成されている。第2のヒートパイプ21には、第2のヒートパイプ21の内面に、層状のウィック構造体と該層状のウィック構造体から突出した突出部53を2つ有するウィック構造体52が形成されている。ウィック構造体52の突出部53は、対向して配置されている。突出部53を有するウィック構造体52は、突出部53を有さないウィック構造体51と比較して、液相の作動流体の還流特性が高く、結果、第2のヒートパイプ21の熱輸送能力が、第1のヒートパイプ11の熱輸送能力よりも大きくなる。なお、図9(a)、(b)、(c)では、第1のヒートパイプ11の短手方向の形状及び第2のヒートパイプ21の短手方向の形状は、いずれも円形であり、短手方向の断面積は略同一となっている。
上記第1〜第3実施形態例のヒートシンクでは、第1のヒートパイプの他方の端部及び第2のヒートパイプの他方の端部に、曲げ部が形成され、第1のヒートパイプも第2のヒートパイプも、平面視略L字状となっていたが、第1のヒートパイプと第2のヒートパイプの平面視の形状は、特に限定されず、例えば、略直線状でもよい。この場合、放熱フィンの主面(平面部)が、ヒートパイプ群の一方の端部の延在方向に対して略直交方向に配置されるように、放熱フィンが並列配置されてもよい。
上記第1〜第3実施形態例のヒートシンクでは、第1のヒートパイプと第2のヒートパイプの短手方向の断面形状は円形状であったが、第1のヒートパイプと第2のヒートパイプの短手方向の断面形状は特に限定されず、これに代えて、上記した扁平形状でもよく、また、楕円形、四角形等の多角形、角丸長方形等でもよい。
上記各実施形態例のヒートシンクでは、受熱プレートが設けられていたが、熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプがホットスポットに配置されるので、使用状況に応じて、受熱プレートは設けなくてもよい。また、上記各実施形態例では、放熱部は複数の放熱フィンで構成されていたが、放熱手段は、特に限定されず、例えば、水冷ジャケット等でもよい。
本発明のヒートシンクは、広汎な分野で利用可能であるが、発熱量の多いホットスポットが冷却対象の一部領域に偏在していても、優れた冷却性能を発揮できるので、例えば、データセンター等で使用されるサーバ等、高性能の電子部品が使用される分野で利用することができる。
1、2、3 ヒートシンク
11 第1のヒートパイプ
12 一方の端部
13 他方の端部
21 第2のヒートパイプ
22 一方の端部
23 他方の端部
40 放熱部
41 放熱フィン

Claims (15)

  1. パッケージ内に発熱体を備えた発熱体パッケージと熱的に接続される一方の端部と、放熱部と熱的に接続された他方の端部と、を有するヒートパイプを、複数備え、
    複数の前記ヒートパイプには、少なくとも、第1のヒートパイプと該第1のヒートパイプよりも熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプとが存在するヒートシンク。
  2. パッケージ内に発熱体を備えた発熱体パッケージと熱的に接続される中央部と、放熱部と熱的に接続された両端部と、を有するヒートパイプを、複数備え、
    複数の前記ヒートパイプには、少なくとも、第1のヒートパイプと該第1のヒートパイプよりも熱輸送能力が大きい第2のヒートパイプとが存在するヒートシンク。
  3. 複数の前記ヒートパイプの一方の端部が、前記発熱体パッケージの延在方向に沿って並列配置されている請求項1に記載のヒートシンク。
  4. 複数の前記ヒートパイプの中央部が、前記発熱体パッケージの延在方向に沿って並列配置されている請求項2に記載のヒートシンク。
  5. 前記ヒートパイプの短手方向の寸法の相違、前記ヒートパイプの短手方向の形状の相違及び/または前記ヒートパイプに収容されたウィック構造体の相違により、前記第2のヒートパイプの熱輸送能力が、前記第1のヒートパイプの熱輸送能力よりも大きい請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヒートシンク。
  6. 複数の前記ヒートパイプの一方の端部が、受熱プレートと熱的に接続されており、該受熱プレートが前記発熱体パッケージと熱的に接続される請求項1に記載のヒートシンク。
  7. 複数の前記ヒートパイプの中央部が、受熱プレートと熱的に接続されており、該受熱プレートが前記発熱体パッケージと熱的に接続される請求項2に記載のヒートシンク。
  8. 前記パッケージの延在方向において複数の前記発熱体が配置された前記発熱体パッケージの冷却用である請求項1に記載のヒートシンク。
  9. 前記パッケージの延在方向において複数の前記発熱体が配置された前記発熱体パッケージの冷却用である請求項2に記載のヒートシンク。
  10. 前記発熱体の位置に、前記第2のヒートパイプの一方の端部が熱的に接続される請求項8に記載のヒートシンク。
  11. 前記発熱体の位置に、前記第2のヒートパイプの中央部が熱的に接続される請求項9に記載のヒートシンク。
  12. 前記パッケージの延在方向において発熱量の多いホットスポットが存在する前記発熱体パッケージの冷却用である請求項1に記載のヒートシンク。
  13. 前記パッケージの延在方向において発熱量の多いホットスポットが存在する前記発熱体パッケージの冷却用である請求項2に記載のヒートシンク。
  14. 前記ホットスポットに、前記第2のヒートパイプの一方の端部が熱的に接続される請求項12に記載のヒートシンク。
  15. 前記ホットスポットに、前記第2のヒートパイプの中央部が熱的に接続される請求項13に記載のヒートシンク。
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