JPWO2019123635A1 - 動作変動検出装置および異常判定システム - Google Patents

動作変動検出装置および異常判定システム Download PDF

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照 波多野
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Abstract

動作変動検出装置(2)は、回転機械の回転で発生したアコースティックエミッション波の検出信号から、対象の周波数範囲の信号を抽出し、抽出した周波数範囲の信号の実効値と正常値の差に基づいて回転機械の動作の変動を検出する。

Description

この発明は、回転機械の動作の変動を検出する動作変動検出装置および回転機械の動作の変動に基づいて回転機械の異常を判定する異常判定システムに関する。
従来から、回転機械の回転で発生した振動の変化に基づいて回転機械の異常を判定する装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された振動検査装置では、転動部品から検出された振動波の強度を、変位振幅、速度振幅および加速度振幅のいずれの評価量にするかを選択し、振動波の強度を周波数分析して、選択した評価量の振幅スペクトルの統計量を算出する。
転動部品は、回転機構を有する回転機械であり、センサは、転動部品の回転で発生した振動を検出する。統計量は、振幅スペクトルの2乗平均値の平方根、算術平均値、最大値などであり、転動部品の良否を判断するための評価値とされる。
また、特許文献2には、多数のカンチレバーを有したデバイスAと信号処理部を有したデバイスBとを備えた装置が記載されている。この装置では、回転機械の対象箇所が振動すると、デバイスAが有するカンチレバーのうち、回転機械の振動周波数に対応する共振周波数を有したカンチレバーが共振して電気信号として検出される。
特開平6−58849号公報 特開平8−193878号公報
しかしながら、特許文献1に記載された振動検査装置は、回転機械に生じた異常な振動を検出できるが、回転機械の動作の変動を検出できないという課題があった。
また、特許文献2に記載された装置は、多数のカンチレバーのそれぞれを独立して信号処理部に接続するか、カンチレバーの片側の配線を共通線として接続していたため、カンチレバーの数が増えると、これに応じて配線数も増加する。これにより、配線スペースの拡大によって装置が大型化するという課題があった。また、配線数の増加は、配線作業の繁雑化も招く。
この発明は上記課題を解決するものであり、回転機械の動作の変動を検出することができる動作変動検出装置および異常判定システムを得ることを目的とする。また、省配線化を実現することができる動作変動検出装置および異常判定システムを得ることを目的とする。
この発明に係る動作変動検出装置は、アコースティックエミッション(以下、AEと記載する。)センサ、ノイズ除去部、フィルタ部、演算部および変動検出部を備える。AEセンサは、回転機械の回転で発生するAE波を検出する。ノイズ除去部は、AE波の検出信号に重畳されたノイズを除去する。フィルタ部は、ノイズ除去部によってノイズが除去された信号から対象の周波数範囲の信号を抽出する。演算部は、フィルタ部によって抽出された信号の実測値を算出する。変動検出部は、演算部によって算出された実測値と正常値との差に基づいて、回転機械の動作の変動を検出する。
また、この発明に係る動作変動検出装置は、回転機械の回転で発生するアコースティックエミッション波に基づいて、対象の周波数範囲の正弦波信号を出力するカンチレバー部を備え、カンチレバー部は、複数の周波数範囲の正弦波信号のそれぞれを出力する複数のカンチレバーを備えており、複数のカンチレバーが、共通の配線でノイズ除去部に接続されていることを特徴とする。
この発明によれば、動作変動検出装置が、回転機械の回転で発生したAE波の検出信号から抽出した対象の周波数範囲の信号の実測値と正常値との差に基づいて回転機械の動作の変動を検出することができる。また、動作変動検出装置は、省配線化を実現することができる。
この発明の実施の形態1に係る異常判定システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1における変動検出部の構成を示すブロック図である。 AE信号の周波数帯域と回転機械の回転速度に応じたAE出力レベルとの関係を示すグラフである。 AE信号の周波数帯域と回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じたAE出力レベルとの関係を示すグラフである。 AE信号の周波数帯域と回転機械の回転軸に加わる荷重に応じたAE出力レベルとの関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態2に係る異常判定システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2における変動検出部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る異常判定システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る異常判定システムの構成を示すブロック図である。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る異常判定システム1の構成を示すブロック図である。異常判定システム1は、回転機械の回転で発生したAE波に基づいて、回転機械の異常を判定するシステムである。回転機械には、モータ、減速機、切削器、ポンプおよびタービンなどがある。AEは、材料が変形あるいは破壊するときに材料の内部に蓄えられた弾性エネルギーが弾性波として放出される現象である。AE波には、数kHzから数MHzの周波数成分が含まれる。
また、異常判定システム1は、動作変動検出装置2、異常判定部3および外部I/F(インタフェース)4を備えており、動作変動検出装置2によって検出された回転機械の動作の変動に基づいて回転機械の異常を判定する。動作変動検出装置2は、回転機械の回転で発生したAE波の検出信号から対象の周波数範囲の信号を抽出し、抽出した周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて回転機械の動作の変動を検出する。
なお、対象の周波数範囲とは、回転機械の状態に反応する信号が属する周波数範囲である。正常値とは、回転機械の状態が正常であるときに求められた、回転機械の当該状態に反応する信号の実効値である。
回転機械の状態には、例えば、回転機械の回転速度、回転機械の軸受を潤滑するオイルの状態、回転機械の回転軸に加わる荷重などが挙げられる。これらの状態に反応する信号の実効値は、当該信号の時間的な変化を表す評価値であり、例えば、当該信号の平均値である。実効値の変化量は、これらの状態に応じた回転機械の動作の変動を評価する指標となる。なお、実効値は一例であって、回転機械の動作の変動を評価する指標は、実効値の他に、上記信号の平均値または期間積算値といった実測値を数値化したものであってもよい。
異常判定部3は、動作変動検出装置2によって検出された回転機械の動作の変動に基づいて、回転機械に発生した異常を判定する。例えば、異常判定部3は、動作変動検出装置2によって回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じた動作に前回の検出から有意な変動があることが検出された場合、回転機械に異常が発生したと判定する。異常判定部3は、動作変動検出装置2によって回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じた動作に初期値から有意な変動があったことが検出されると、軸受のオイルが経時劣化したと判定する。
外部I/F4は、図示しない外部装置とデータをやり取りするためのインタフェースであり、例えば、外部I/F4を介して異常判定部3の判定結果を示す情報が外部装置に出力される。なお、図1では、異常判定部3および外部IF4を、動作変動検出装置2とは別に設けた場合を示したが、これらは、動作変動検出装置2が備える構成要素であってもよい。
回転機械の異常につながる動作の変動は、高周波数帯域の振動を発生させると考えられていたが、従来では、どの周波数範囲の信号が回転機械のどの状態に反応するのかが特定されていなかった。
そこで、本願の発明者が、回転機械の回転で発生するAE波と回転機械の状態との関係について鋭意研究および実験を重ねた結果、非可聴域の複数の周波数範囲のAE信号が、回転機械の複数の状態に反応することを見出した。例えば、非可聴域の10kHzから20kHzの周波数範囲(第1の周波数範囲)の信号は、回転機械の回転速度に反応して変化する。また、20kHzから30kHzの周波数範囲(第2の周波数範囲)の信号は、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に反応して変化する。さらに、30kHzから50kHzの周波数範囲(第3の周波数範囲)の信号は、回転機械の回転軸に加わる荷重に反応して変化する。
動作変動検出装置2は、図1に示すように、AEセンサ20、ノイズ除去部21、フィルタ部22、演算部23および変動検出部24を備え、例えば、ノイズ除去部21、フィルタ部22、演算部23および変動検出部24が1つのユニットを構成する。ノイズ除去部21は、第1のノイズ除去部21a、第2のノイズ除去部21bおよび第3のノイズ除去部21cを備える。フィルタ部22は、第1のフィルタ22a、第2のフィルタ22bおよび第3のフィルタ22cを備える。演算部23は、第1の演算部23a、第2の演算部23bおよび第3の演算部23cを備える。変動検出部24は、第1の変動検出部24a、第2の変動検出部24bおよび第3の変動検出部24cを備える。
AEセンサ20は、例えば、回転機械の軸受に取り付けられて、回転機械の回転で軸受から発生するAE波を検出する。AEセンサ20の検出信号は、ノイズ除去部21に出力される。第1のノイズ除去部21aは、AE波の検出信号に重畳されたノイズを除去して第1のフィルタ22aに出力する。第2のノイズ除去部21bは、AE波の検出信号に重畳されたノイズを除去して第2のフィルタ22bに出力する。第3のノイズ除去部21cは、AE波の検出信号に重畳されたノイズを除去して第3のフィルタ22cに出力する。
フィルタ部22において、ノイズ除去部21によってノイズが除去された信号は、第1のフィルタ22a、第2のフィルタ22bおよび第3のフィルタ22cに出力される。第1のフィルタ22a、第2のフィルタ22bおよび第3のフィルタ22cのそれぞれは、ノイズ除去部21の出力信号から、対応する周波数帯域の信号のみを通過させるバンドパスフィルタである。
例えば、第1のフィルタ22aは、第1のノイズ除去部21aの出力信号から、第1の周波数範囲の信号を抽出して第1の演算部23aに出力する。第2のフィルタ22bは、第2のノイズ除去部21bの出力信号から、第2の周波数範囲の信号を抽出して第2の演算部23bに出力する。第3のフィルタ22cは、第3のノイズ除去部21cの出力信号から、第3の周波数範囲の信号を抽出して第3の演算部23cに出力する。
第1の演算部23aは、第1のフィルタ22aによって抽出された第1の周波数範囲の信号の実効値を算出して第1の変動検出部24aに出力する。第2の演算部23bは、第2のフィルタ22bによって抽出された第2の周波数範囲の信号の実効値を算出して第2の変動検出部24bに出力する。第3の演算部23cは、第3のフィルタ22cによって抽出された第3の周波数範囲の信号の実効値を算出して第3の変動検出部24cに出力する。
第1の変動検出部24aは、第1の周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の回転速度に応じた動作の変動を検出する。検出結果は、第1の変動検出部24aから異常判定部3に出力される。第2の変動検出部24bは、第2の周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じた動作の変動を検出する。第2の変動検出部24bは、検出結果を異常判定部3に出力する。第3の変動検出部24cは、第3の周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の回転軸に加わる荷重に応じた動作の変動を検出する。第3の変動検出部24cは、検出結果の情報を異常判定部3に出力する。
図2は、第1の変動検出部24a、第2の変動検出部24b、および第3の変動検出部24cの構成を示すブロック図であって、これらの変動検出部はいずれも同じ構成であるものとする。第1の変動検出部24a、第2の変動検出部24b、および第3の変動検出部24cのそれぞれは、第1の変化量算出部240、初期値記憶部241、第2の変化量算出部242および前回値記憶部243を備える。
第1の変化量算出部240は、回転機械の状態の経時劣化に対応した実効値の変化量を算出する。初期値記憶部241には、回転機械の状態に反応する信号の実効値の初期値が記憶されている。初期値は、回転機械が初期状態であるときに求められた信号の実効値であり、前述した正常値に相当する。回転機械の初期状態とは、例えば、回転機械が最初に導入されたときの状態であってもよいが、メンテナンスが行われた直後の状態であってもよい。第1の変化量算出部240は、演算部23から入力した信号の実効値と初期値記憶部241に記憶された初期値との差分から、回転機械の状態の経時劣化に対応した実効値の変化量を算出する。実効値の変化量は、例えば、双方の実効値の差分値であってもよいが、初期値からの変化を示す%値であってもよい。
第2の変化量算出部242は、回転機械の状態の異常に対応した実効値の変化量を算出する。前回値記憶部243には、回転機械の状態に反応する信号の実効値の前回値が記憶されている。前回値は、動作変動検出装置2によって前回に検出された信号の実効値であり、前述した正常値に相当する。例えば、動作変動検出装置2によって周期的に回転機械の動作変動の検出が行われる場合、前回値は、前回の検出で得られた実効値であってもよいが、前回までに得られた実効値の平均値であってもよい。第2の変化量算出部242は、演算部23から入力した信号の実効値と前回値記憶部243に記憶された前回値との差分から、回転機械の状態の異常に対応した実効値の変化量を算出する。実効値の変化量は、例えば、双方の実効値の差分値であってもよいが、前回値からの変化を示す%値であってもよい。
図3は、AE信号の周波数帯域と回転機械の回転速度に応じたAE出力レベルとの関係を示すグラフである。図3において、回転機械の回転速度に応じたAE出力レベルの変化は実測値である。回転機械の回転速度が4000rpmである場合、10kHzから20kHzの周波数範囲のAE出力レベルは、符号aを付した値となる。回転機械の回転速度が3000rpmであると、上記周波数範囲のAE出力レベルは、符号bを付した値となって、符号aを付した値よりも全体的に低くなる。回転機械の回転速度が2000rpmになると、上記周波数範囲のAE出力レベルは、符号cを付した値となり、符号aおよび符号bを付した値よりも低くなる。回転機械の回転速度が1000rpmになると、上記周波数範囲のAE出力レベルは、符号dを付した最も低い値となる。
図3に示すように10kHzから20kHzの周波数範囲のAE信号の出力レベルは、回転機械の回転速度に応じて変化する。動作変動検出装置2は、このようなAE信号の特性を利用して、回転機械の回転速度に応じた動作の変動を検出する。この場合、第1のノイズ除去部21aは、AEセンサ20の検出信号に重畳されたノイズを除去する。第1のフィルタ22aが、第1のノイズ除去部21aの出力信号から10kHzから20kHzの周波数範囲の信号を抽出する。第1の演算部23aは、第1のフィルタ22aによって抽出された信号の実効値を算出する。第1の変動検出部24aは、10kHzから20kHzの周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の回転速度に応じた動作の変動を検出する。
図4は、AE信号の周波数帯域と回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じたAE出力レベルとの関係を示すグラフである。図4において、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じたAE出力レベルの変化は実測値である。回転機械の軸受を潤滑するオイルがない場合、20kHzから30kHzの周波数範囲のAE出力レベルは、符号eを付した値となる。回転機械の軸受を潤滑するオイルが十分にあれば、上記周波数範囲のAE出力レベルは、符号fを付した値となり、符号eを付した値よりも全体的に低くなる。
図4に示すように20kHzから30kHzの周波数範囲のAE信号の出力レベルは、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じて変化する。動作変動検出装置2は、このようなAE信号の特性を利用して、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じた動作の変動を検出する。この場合、第2のノイズ除去部21bは、AEセンサ20の検出信号に重畳されたノイズを除去する。第2のフィルタ22bが、第2のノイズ除去部21bの出力信号から10kHzから20kHzの周波数範囲の信号を抽出する。第2の演算部23bは、第2のフィルタ22bによって抽出された信号の実効値を算出する。第2の変動検出部24bは、20kHzから30kHzの周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じた動作の変動を検出する。
図5は、AE信号の周波数帯域と回転機械の回転軸に加わる荷重に応じたAE出力レベルとの関係を示すグラフである。図5において、回転機械の回転軸に加わる荷重に応じたAE出力レベルの変化は実測値である。回転機械の回転軸に加わる荷重がある場合、30kHzから50kHzの周波数範囲のAE出力レベルは、符号gを付した値となる。回転機械の回転軸に加わる荷重がない場合は、上記周波数範囲のAE出力レベルは、符号hを付した値となり、符号gを付した値よりも全体的に低くなる。
図5に示すように30kHzから50kHzの周波数範囲のAE信号の出力レベルは、回転機械の回転軸に加わる荷重に応じて変化する。動作変動検出装置2は、このようなAE信号の特性を利用して、回転機械の回転軸に加わる荷重に応じた動作の変動を検出する。この場合、第3のノイズ除去部21cは、AEセンサ20の検出信号に重畳されたノイズを除去する。第3のフィルタ22cが、第3のノイズ除去部21cの出力信号から10kHzから20kHzの周波数範囲の信号を抽出する。第3の演算部23cは、第3のフィルタ22cによって抽出された信号の実効値を算出する。第3の変動検出部24cは、30kHzから50kHzの周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の回転軸に加わる荷重に応じた動作の変動を検出する。
図1では、動作変動検出装置2が、第1の周波数範囲、第2の周波数範囲および第3の周波数範囲のそれぞれの信号を抽出する構成を示したが、実施の形態1は、この構成に限定されるものではない。例えば、実施の形態1に係る動作変動検出装置は、第1の周波数範囲、第2の周波数範囲および第3の周波数範囲のうちの少なくとも一つの周波数範囲の信号を抽出する構成であってもよく、回転機械の状態に反応する信号が属する周波数範囲であれば、これら以外の周波数範囲の信号も抽出する構成であってもよい。また、回転機械の状態も、回転速度、軸受のオイル量および回転軸に加わる荷重以外であってもよい。これらは、後述する実施の形態においても同様である。
以上のように、実施の形態1に係る動作変動検出装置2は、回転機械の回転で発生したAE波の検出信号から対象の周波数範囲の信号を抽出し、抽出した周波数範囲の信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の動作の変動を検出する。このように構成することにより、動作変動検出装置2は、回転機械の動作の変動を検出することができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2に係る異常判定システム1Aの構成を示すブロック図である。異常判定システム1Aは、実施の形態1と同様に、回転機械の回転によって発生したAE波に基づいて、回転機械の異常を判定するシステムである。また、異常判定システム1Aは、動作変動検出装置2A、異常判定部3および外部I/F4を備えており、動作変動検出装置2Aによって検出された回転機械の動作の変動に基づいて回転機械の異常を判定する。
動作変動検出装置2Aは、図6に示すようにカンチレバー部25、ノイズ除去部26、演算部27および変動検出部28を備えている。カンチレバー部25は、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cを備える。ノイズ除去部26は、第1のノイズ除去部26a、第2のノイズ除去部26bおよび第3のノイズ除去部26cを備える。演算部27は、第1の演算部27a、第2の演算部27bおよび第3の演算部27cを備える。変動検出部28は、第1の変動検出部28a、第2の変動検出部28bおよび第3の変動検出部28cを備える。
第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれは、回転機械の回転で発生するAE波に基づいて正弦波を出力する発振構造を有したQ値の高いカンチレバーである。例えば、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cは、圧電材料により形成された片持ち梁の発振構造を有したカンチレバーであり、AE波を受けて発振する。
なお、片持ち梁の発振構造を示したが、AE波によって発振して正弦波を出力する構造であれば、両持ち梁の発振構造であってもよい。
第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれから出力される正弦波は、実施の形態1で示した第1から第3の周波数範囲ごとの共振周波数の正弦波信号である。第1のカンチレバー25aは、第1の周波数範囲の共振周波数(例えば、15kHz)の正弦波信号を出力する。第2のカンチレバー25bは、第2の周波数範囲の共振周波数(例えば、25kHz)の正弦波信号を出力する。第3のカンチレバー25cは、第3の周波数範囲の共振周波数(例えば、35kHz)の正弦波信号を出力する。
第1のノイズ除去部26aは、第1のカンチレバー25aから出力された正弦波信号に重畳されているノイズを除去して第1の演算部23aに出力する。第2のノイズ除去部26bは、第2のカンチレバー25bから出力された正弦波信号に重畳されているノイズを除去して第2の演算部23bに出力する。第3のノイズ除去部26cは、第3のカンチレバー25cから出力された正弦波信号に重畳されているノイズを除去して第3の演算部23cに出力する。
第1の演算部27aは、第1のノイズ除去部26aによってノイズが除去された正弦波信号の実効値を算出して、第1の変動検出部28aに出力する。第2の演算部27bは、第2のノイズ除去部26bによってノイズが除去された正弦波信号の実効値を算出して、第2の変動検出部28bに出力する。第3の演算部27cは、第3のノイズ除去部26cによってノイズが除去された正弦波信号の実効値を算出して、第3の変動検出部28cに出力する。
第1の変動検出部28aは、第1の演算部27aにより算出された正弦波信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の回転速度に応じた動作の変動を検出する。検出結果は、第1の変動検出部28aから異常判定部3に出力される。第2の変動検出部28bは、第2の演算部27bにより算出された正弦波信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に応じた動作の変動を検出する。第2の変動検出部28bは、検出結果を異常判定部3に出力する。第3の変動検出部28cは、第3の演算部27cにより算出された正弦波信号の実効値と正常値との差に基づいて、回転機械の回転軸に加わる荷重に応じた動作の変動を検出する。第3の変動検出部28cは、検出結果の情報を異常判定部3に出力する。
異常判定部3は、動作変動検出装置2Aによって検出された回転機械の動作の変動に基づいて、回転機械の異常を判定する。
図7は、第1の変動検出部28a、第2の変動検出部28b、および第3の変動検出部28cの構成を示すブロック図であって、これらの変動検出部はいずれも同じ構成であるものとする。第1の変動検出部28a、第2の変動検出部28b、および第3の変動検出部28cのそれぞれは、第1の変化量算出部280、初期値記憶部281、第2の変化量算出部282および前回値記憶部283を備える。
第1の変化量算出部280は、回転機械の状態の経時劣化に対応した実効値の変化量を算出する。初期値記憶部281には、回転機械の状態に反応する信号の実効値の初期値が記憶されている。初期値は、回転機械が初期状態であるときに求められた信号の実効値であり、前述した正常値に相当する。回転機械の初期状態とは、例えば、回転機械が最初に導入されたときの状態であってもよいが、メンテナンスが行われた直後の状態であってもよい。第1の変化量算出部280は、演算部27から入力した信号の実効値と初期値記憶部281に記憶された初期値との差分から、回転機械の状態の経時劣化に対応した実効値の変化量を算出する。実効値の変化量は、例えば、双方の実効値の差分値であってもよいが、初期値からの変化を示す%値であってもよい。
第2の変化量算出部282は、回転機械の状態の異常に対応した実効値の変化量を算出する。前回値記憶部283には、回転機械の状態に反応する信号の実効値の前回値が記憶されている。前回値は、動作変動検出装置2Aによって前回に検出された信号の実効値であり、前述した正常値に相当する。例えば、動作変動検出装置2Aによって周期的に回転機械の動作変動の検出が行われる場合、前回値は、前回の検出で得られた実効値であってもよいが、前回までに得られた実効値の平均値であってもよい。第2の変化量算出部282は、演算部27から入力した信号の実効値と前回値記憶部283に記憶された前回値との差分から、回転機械の状態の異常に対応した実効値の変化量を算出する。実効値の変化量は、例えば、双方の実効値の差分値であってもよいが、前回値からの変化を示す%値であってもよい。
動作変動検出装置2Aでは、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25b、第3のカンチレバー25cが、AE波によって発振して、第1から第3の周波数範囲ごとの共振周波数の正弦波信号を出力する。正弦波信号は、共振周波数で鋭いピークを有する信号であり、ノイズ除去が容易である。正弦波信号に重畳しているノイズは、ノイズ除去部26によって容易に除去することができる。例えば、ノイズ除去部26は、共振周波数の信号以外を減衰するバンドパスフィルタであってもよい。
例えば、非可聴域の10kHzから20kHzの周波数範囲(第1の周波数範囲)内の共振周波数の正弦波信号は、回転機械の回転速度に反応して変化し、その変化は、ノイズを除去することで正確に監視することができる。20kHzから30kHzの周波数範囲(第2の周波数範囲)内の共振周波数の正弦波信号は、回転機械の軸受を潤滑するオイルの減少に反応して変化し、その変化は、ノイズを除去することで正確に監視することができる。さらに、30kHzから50kHzの周波数範囲(第3の周波数範囲)内の共振周波数の正弦波信号は、回転機械の回転軸に加わる荷重に反応して変化し、その変化は、ノイズを除去することで正確に監視することができる。
以上のように、実施の形態2に係る動作変動検出装置2Aは、AE波に基づいて正弦波信号を出力するカンチレバー部25を備え、カンチレバー部25から出力された正弦波信号の実効値と正常値との差に基づいて回転機械の動作の変動を検出する。このように構成することで、動作変動検出装置2Aは、回転機械の動作の変動を検出することができる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3に係る異常判定システム1Bの構成を示すブロック図である。図8において、図6と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。異常判定システム1Bは、動作変動検出装置2B、異常判定部3、および外部I/F4を備える。動作変動検出装置2Bは、図8に示すように、カンチレバー部25、ノイズ除去部26、演算部27および変動検出部28を備える。
カンチレバー部25は、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cを備える。第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれは、AE波による電圧の変化を出力するための2つの電極を有しており、これらの電極に接続する配線がノイズ除去部26に接続される。
AE波は、一般に、μVからmV程度の微小な信号であり、さらに高周波成分のノイズが重畳される場合が多い。このため、それぞれ独立に検出された複数のAE信号を共通の配線で伝送すると、AE信号どうしの干渉が発生する。このようなAE信号の干渉を防ぐためにAE信号を伝送する配線を独立させると、配線数が増加して、配線スペースが拡大するという課題があった。
実施の形態3では、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれで、Q値が高く、互いの正弦波信号の重なりがないものが使用される。カンチレバー部25は、1つのユニットを構成しており、このユニットにコネクタ29aが設けられる。ノイズ除去部26、演算部27および変動検出部28は、1つのユニットに備えられ、このユニットにコネクタ29bが設けられている。
カンチレバー部25は、図8に示すように、コネクタ29aおよびコネクタ29bを介した共通の配線29で、第1のノイズ除去部26a、第2のノイズ除去部26b、および第3のノイズ除去部26cのそれぞれに接続されている。
このように構成しても、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれが出力する正弦波信号に重なりがなく干渉することがない。これにより、省配線化を実現することができ、ひいては動作変動検出装置2Bを小型化することができる。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4に係る異常判定システム1Cの構成を示すブロック図である。図9において、図6および図8と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。異常判定システム1Cは、実施の形態1と同様に、回転機械の回転によって発生したAE波に基づいて、回転機械の異常を判定するシステムである。また、異常判定システム1Cは、動作変動検出装置2C、異常判定部3および外部I/F4を備えており、動作変動検出装置2Cによって検出された回転機械の動作の変動に基づいて、回転機械の異常を判定する。
動作変動検出装置2Cは、図9に示すように、カンチレバー部25A、ノイズ除去部26、演算部27および変動検出部28を備える。高周波ノイズが多いAE信号が検出対象である場合、実施の形態3に示したように、複数のカンチレバーの配線を共通化すると、ノイズが増幅されてS/N(シグナル/ノイズ)比が悪化する可能性がある。
実施の形態4におけるカンチレバー部25Aは、複数のカンチレバーの出力信号に重畳されたノイズを除去するために、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cに加えて、ダミーカンチレバー30および差分算出部31を備える。カンチレバー部25Aは、1つのユニットを構成しており、このユニットにコネクタ29aが設けられる。また、ノイズ除去部26、演算部27および変動検出部28は1つのユニットに備えられ、このユニットにコネクタ29bが設けられている。
ダミーカンチレバー30は、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれが出力する正弦波信号とは異なる周波数範囲の正弦波信号を出力するカンチレバーである。例えば、第1のカンチレバー25aの共振周波数が15kHz、第2のカンチレバー25bの共振周波数が25kHz、第3のカンチレバー25cの共振周波数が35kHzである場合、ダミーカンチレバー30としては、50kHz以上の周波数帯域に共振周波数を有するものが選択される。
差分算出部31は、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれの出力信号とダミーカンチレバー30の出力信号との差分を算出する。差分算出部31は、反転回路310、第1の差分回路311、第2の差分回路312および第3の差分回路313を備える。反転回路310は、ダミーカンチレバー30の出力信号の正負を反転させる回路であり、反転させた信号を、第1の差分回路311、第2の差分回路312および第3の差分回路313のそれぞれに出力する。
第1の差分回路311は、第1のカンチレバー25aの出力信号とダミーカンチレバー30の出力信号との差分を算出する。ダミーカンチレバー30から出力される正弦波信号は、第1のカンチレバー25aと同様に、高周波のノイズが重畳されている。このため、第1のカンチレバー25aの出力信号とダミーカンチレバー30の出力信号との差分をとることで、第1のカンチレバー25aの出力信号からノイズを除去することができる。
第2の差分回路312は、第2のカンチレバー25bの出力信号とダミーカンチレバー30の出力信号との差分を算出する。上記と同様に、ダミーカンチレバー30の出力信号に重畳されているノイズは、第2のカンチレバー25bの出力信号とダミーカンチレバー30の出力信号との差分をとることで除去することができる。
第3の差分回路313は、第3のカンチレバー25cの出力信号とダミーカンチレバー30の出力信号との差分を算出する。上記と同様に、ダミーカンチレバー30の出力信号に重畳されているノイズは、第3のカンチレバー25cの出力信号とダミーカンチレバー30の出力信号との差分をとることで除去することができる。
第1の差分回路311、第2の差分回路312および第3の差分回路313の出力信号は、コネクタ29a,29bを介して共通の配線29でノイズ除去部26に出力される。
なお、カンチレバー部25Aは、図9に示すように、コネクタ29aおよびコネクタ29bを介した共通の配線29で、第1のノイズ除去部26a、第2のノイズ除去部26bおよび第3のノイズ除去部26cを備えるユニットに接続される。
以上のように、実施の形態4に係る動作変動検出装置2Cにおいて、カンチレバー部25Aは、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cに加えて、ダミーカンチレバー30および差分算出部31を備える。ダミーカンチレバー30は、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれが出力する正弦波信号とは異なる周波数範囲の正弦波信号を出力する。差分算出部31は、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cのそれぞれが出力する正弦波信号とダミーカンチレバー30が出力する正弦波信号との差分を算出する。この構成において、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25b、第3のカンチレバー25cおよび差分算出部31が、共通の配線29でノイズ除去部26に接続されている。
このように構成することで、実施の形態3と同様な効果が得られる上、第1のカンチレバー25a、第2のカンチレバー25bおよび第3のカンチレバー25cの出力信号に重畳されているノイズを除去することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、実施の形態のそれぞれの自由な組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る動作変動検出装置は、回転機械の動作の変動を検出することができるので、様々な回転機械の異常判定システムに利用可能である。
1,1A〜1C 異常判定システム、2,2A〜2C 動作変動検出装置、3 異常判定部、4 外部I/F、20 AEセンサ、21,26 ノイズ除去部、21a,26a 第1のノイズ除去部、21b,26b 第2のノイズ除去部、21c,26c 第3のノイズ除去部、22 フィルタ部、22a 第1のフィルタ、22b 第2のフィルタ、22c 第3のフィルタ、23,27 演算部、23a,27a 第1の演算部、23b,27b 第2の演算部、23c,27c 第3の演算部、24,28 変動検出部、24a,28a 第1の変動検出部、24b,28b 第2の変動検出部、24c,28c 第3の変動検出部、25 カンチレバー部、25a 第1のカンチレバー、25b 第2のカンチレバー、25c 第3のカンチレバー、29 共通配線、29a,29b コネクタ、30 ダミーカンチレバー、31 差分算出部、240,280 第1の変化量算出部、241,281 初期値記憶部、242,282 第2の変化量算出部、243,283 前回値記憶部、310 反転回路、311 第1の差分回路、312 第2の差分回路、313 第3の差分回路。

Claims (11)

  1. 回転機械の回転で発生するアコースティックエミッション波を検出するAEセンサと、
    前記アコースティックエミッション波の検出信号に重畳されたノイズを除去するノイズ除去部と、
    前記ノイズ除去部によってノイズが除去された信号から、対象の周波数範囲の信号を抽出するフィルタ部と、
    前記フィルタ部によって抽出された信号の実測値を算出する演算部と、
    前記演算部によって算出された実測値と正常値との差に基づいて、前記回転機械の動作の変動を検出する変動検出部と
    を備えたことを特徴とする動作変動検出装置。
  2. 前記フィルタ部は、非可聴域の周波数範囲の信号を抽出すること
    を特徴とする請求項1記載の動作変動検出装置。
  3. 前記フィルタ部は、複数の周波数範囲の信号を抽出すること
    を特徴とする請求項1記載の動作変動検出装置。
  4. 回転機械の回転で発生するアコースティックエミッション波に基づいて、対象の周波数範囲の正弦波信号を出力するカンチレバー部と、
    前記カンチレバー部から出力された正弦波信号に重畳されたノイズを除去するノイズ除去部と、
    前記ノイズ除去部によってノイズが除去された正弦波信号の実測値を算出する演算部と、
    前記演算部によって算出された実測値と正常値との差に基づいて、前記回転機械の動作の変動を検出する変動検出部と
    を備えたことを特徴とする動作変動検出装置。
  5. 前記カンチレバー部は、非可聴域の周波数範囲の正弦波信号を出力すること
    を特徴とする請求項4記載の動作変動検出装置。
  6. 前記カンチレバー部は、複数の周波数範囲の正弦波信号のそれぞれを出力する複数のカンチレバーを備えること
    を特徴とする請求項4記載の動作変動検出装置。
  7. 前記複数のカンチレバーは、共通の配線で前記ノイズ除去部に接続されていること
    を特徴とする請求項6記載の動作変動検出装置。
  8. 前記カンチレバー部は、
    前記複数のカンチレバーのそれぞれが出力する正弦波信号とは異なる周波数範囲の正弦波信号を出力するダミーカンチレバーと、
    前記複数のカンチレバーのそれぞれが出力する正弦波信号と前記ダミーカンチレバーが出力する正弦波信号との差分を算出する差分算出部とを備え、
    前記複数のカンチレバーおよび前記差分算出部は、共通の配線で前記ノイズ除去部に接続されていること
    を特徴とする請求項6記載の動作変動検出装置。
  9. 前記複数の周波数範囲は、前記回転機械の回転速度に反応する信号が属する第1の周波数範囲、前記回転機械の軸受を潤滑するオイル量に反応する信号が属する第2の周波数範囲、および前記回転機械の回転軸に加わる荷重に反応する信号が属する第3の周波数範囲を含むこと
    を特徴とする請求項3または請求項6記載の動作変動検出装置。
  10. 前記第1の周波数範囲は、10kHzから20kHzであり、
    前記第2の周波数範囲は、20kHzから30kHzであり、
    前記第3の周波数範囲は、30kHzから50kHzであること
    を特徴とする請求項9記載の動作変動検出装置。
  11. 請求項1または請求項4記載の動作変動検出装置と、
    動作変動検出装置によって検出された前記回転機械の動作の変動に基づいて、前記回転機械の異常を判定する異常判定部と
    を備えたことを特徴とする異常判定システム。
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