JPWO2019116691A1 - 不飽和ポリエステル樹脂組成物、その硬化物を含む成形体、及び該成形体を含むランプリフレクター - Google Patents
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Abstract
成形時の樹脂流動性が良好であると共に、寸法精度及び機械的特性に加えて、表面平滑性に優れた成形体を与える不飽和ポリエステル樹脂組成物の提供。(a)不飽和ポリエステル樹脂、(b)無機充填材、(c)金属石鹸、(d)低収縮剤、(e)繊維強化材及び(f)硬化剤を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物であって、前記(b)無機充填材が前記(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して250〜600質量部であり、前記(b)無機充填材として、(b1)0.5〜5.0μmの平均粒子径を有する無機充填材と(b2)8.0〜50.0μmの平均粒子径を有する無機充填材とを、質量比が(b1):(b2)=25:75〜75:25となる割合で含む、不飽和ポリエステル樹脂組成物。
Description
本発明は、不飽和ポリエステル樹脂組成物、その硬化物を含む成形体、及び該成形体を含むランプリフレクターに関する。詳細には、本発明は、自動車用ヘッドランプ等に用いられるランプリフレクターの製造で使用される不飽和ポリエステル樹脂組成物、その硬化物を含む成形体、及び該成形体を含むランプリフレクターに関する。
不飽和ポリエステル樹脂に繊維強化材や無機充填材を配合した不飽和ポリエステル樹脂組成物は、成形時の樹脂流動性が良好であると共に、寸法精度、耐熱性及び機械的強度に優れた硬化物を与えるため、OA機器、事務機器のシャーシ、自動車用ヘッドランプのランプリフレクター等の製造において広く使用されている。
ランプリフレクターは、ランプの光を一定の角度で反射し前照させるため、反射層の表面平滑性が十分でない場合、配光のずれを引き起こすことがある。
ランプリフレクターの製造では、不飽和ポリエステル樹脂組成物を成形及び硬化して得られた成形体(基材)の表面にアンダーコート剤を塗布及び硬化してアンダーコート層を形成した後、アンダーコート層上にアルミニウムや亜鉛等の金属コーティング層(反射層)を蒸着等によって形成する。配光のずれを防止するためには、アンダーコート層の厚さを厚くすればよいと考えられるが、アンダーコート層の厚さは製造コストの増大につながる。
そのため、ランプリフレクターの製造に使用される不飽和ポリエステル樹脂組成物には、成形時の樹脂流動性に優れ、寸法精度、耐熱性及び機械的強度に優れる硬化物を与えるという特性に加えて、表面平滑性に優れた硬化物を与えることも要求される。
不飽和ポリエステル樹脂組成物には、機械的強度及びコストの観点から、無機充填材が一般に配合されている(特許文献1〜2)。
しかし、配合する無機充填材の量を増やすと、不飽和ポリエステル樹脂組成物の機械的強度を向上させることができる一方、不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形時の樹脂流動性及び成形品の表面平滑性は低下する傾向にある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、成形時の樹脂流動性が良好であると共に、寸法精度及び機械的特性に加えて、表面平滑性に優れた成形体を与える不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記のような問題を解すべく鋭意研究した結果、不飽和ポリエステル樹脂組成物において所定量の無機充填材を配合し、かつ、該無機充填材として2種類の平均粒子径の異なる無機充填材を使用することで、成形時の樹脂流動性が良好であると共に、表面平滑性に優れた成形体を形成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[6]に関する。
[1](a)不飽和ポリエステル樹脂、(b)無機充填材、(c)金属石鹸、(d)低収縮剤、(e)繊維強化材及び(f)硬化剤を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物であって、
前記(b)無機充填材が前記(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して250〜600質量部であり、
前記(b)無機充填材として、(b1)0.5〜5.0μmの平均粒子径を有する無機充填材と(b2)8.0〜50.0μmの平均粒子径を有する無機充填材とを、質量比が(b1):(b2)=25:75〜75:25となる割合で含む、不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[2]前記(b)無機充填材が前記(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して350〜450質量部である、[1]に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[3]前記(b)無機充填材が炭酸カルシウムを含む、[1]又は[2]のいずれかに記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[4]前記(e)繊維強化材が(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して70〜120質量部である、[1]〜[3]のいずれかに記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[5][1]〜[4]のいずれかに記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化物を含む成形体。
[6][5]に記載の成形体と、前記成形体上に位置するアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に位置する金属反射層とを含むランプリフレクター。
[1](a)不飽和ポリエステル樹脂、(b)無機充填材、(c)金属石鹸、(d)低収縮剤、(e)繊維強化材及び(f)硬化剤を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物であって、
前記(b)無機充填材が前記(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して250〜600質量部であり、
前記(b)無機充填材として、(b1)0.5〜5.0μmの平均粒子径を有する無機充填材と(b2)8.0〜50.0μmの平均粒子径を有する無機充填材とを、質量比が(b1):(b2)=25:75〜75:25となる割合で含む、不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[2]前記(b)無機充填材が前記(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して350〜450質量部である、[1]に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[3]前記(b)無機充填材が炭酸カルシウムを含む、[1]又は[2]のいずれかに記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[4]前記(e)繊維強化材が(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して70〜120質量部である、[1]〜[3]のいずれかに記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
[5][1]〜[4]のいずれかに記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化物を含む成形体。
[6][5]に記載の成形体と、前記成形体上に位置するアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に位置する金属反射層とを含むランプリフレクター。
本発明によれば、成形時の樹脂流動性が良好であると共に、寸法精度及び機械的特性に加えて、表面平滑性に優れた成形体を与える不飽和ポリエステル樹脂組成物を提供することができる。
本発明の一実施態様は、(a)不飽和ポリエステル樹脂、(b)無機充填材、(c)金属石鹸、(d)低収縮剤、(e)繊維強化材及び(f)硬化剤を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物である。
以下、各成分について説明する。
[(a)不飽和ポリエステル樹脂]
(a)不飽和ポリエステル樹脂は、一般に、多価アルコールと不飽和多塩基酸及び任意成分の飽和多塩基酸とのエステル化反応による縮合生成物(不飽和ポリエステル)を、架橋剤(「反応性希釈剤」ともいう。)に溶解したものである。不飽和多塩基酸とは、重合可能なエチレン性二重結合を有する多塩基酸であり、飽和多塩基酸とは、重合可能なエチレン性二重結合を有さない多塩基酸である。このような不飽和ポリエステル樹脂は、本発明の技術分野において一般に公知であり、例えば、「ポリエステル樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社、1988年発行)や「塗料用語辞典」(色材協会編、1993年発行)等に記載されている。
(a)不飽和ポリエステル樹脂は、一般に、多価アルコールと不飽和多塩基酸及び任意成分の飽和多塩基酸とのエステル化反応による縮合生成物(不飽和ポリエステル)を、架橋剤(「反応性希釈剤」ともいう。)に溶解したものである。不飽和多塩基酸とは、重合可能なエチレン性二重結合を有する多塩基酸であり、飽和多塩基酸とは、重合可能なエチレン性二重結合を有さない多塩基酸である。このような不飽和ポリエステル樹脂は、本発明の技術分野において一般に公知であり、例えば、「ポリエステル樹脂ハンドブック」(日刊工業新聞社、1988年発行)や「塗料用語辞典」(色材協会編、1993年発行)等に記載されている。
不飽和ポリエステルの合成に用いられる多価アルコールとしては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。多価アルコールの例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンタンジオール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールA、グリセリン等が挙げられる。これらの中でも、耐熱性、機械的強度及び成形時の樹脂流動性の観点から、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA及び水素化ビスフェノールAが好ましい。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
不飽和ポリエステルの合成に用いられる不飽和多塩基酸としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。不飽和多塩基酸の例としては、無水マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸等が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、耐熱性、機械的強度及び成形時の樹脂流動性等の観点から、無水マレイン酸及びフマル酸が好ましい。
不飽和ポリエステルの合成に用いられる飽和多塩基酸としては、特に限定されず、公知のものを用いることができる。飽和多塩基酸の例としては、無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、ヘット酸等が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
不飽和ポリエステルは、上記のような原料を用いて公知の方法で合成することができる。この合成における各種条件は、使用する原料やその量に応じて適宜設定する必要があるが、一般的に、窒素ガス等の不活性ガス気流中、140〜230℃の温度にて加圧又は減圧下でエステル化させればよい。このエステル化反応では、必要に応じてエステル化触媒を使用することができる。触媒の例としては、酢酸マンガン、ジブチル錫オキサイド、シュウ酸第一錫、酢酸亜鉛、及び酢酸コバルト等の公知の触媒が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
不飽和ポリエステルの重量平均分子量(Mw)は、特に限定されないが、好ましくは3,000〜25,000であり、より好ましくは5,000〜20,000であり、さらに好ましくは7,000〜18,000である。なお、本明細書において「重量平均分子量」とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(昭和電工株式会社製Shodex(登録商標)GPC−101)を用いて下記条件にて常温(23℃)で測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて求めた値を意味する。
カラム:昭和電工株式会社製LF−804
カラム温度:40℃
試料:不飽和ポリエステルの0.2質量%テトラヒドロフラン溶液
流量:1mL/分
溶離液:テトラヒドロフラン
検出器:RI−71S
カラム:昭和電工株式会社製LF−804
カラム温度:40℃
試料:不飽和ポリエステルの0.2質量%テトラヒドロフラン溶液
流量:1mL/分
溶離液:テトラヒドロフラン
検出器:RI−71S
(a)不飽和ポリエステル樹脂に用いられる架橋剤としては、不飽和ポリエステルと重合可能なエチレン性二重結合を有しているものであれば特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。架橋剤の例としては、スチレンモノマー、ジアリルフタレートモノマー、ジアリルフタレートプレポリマー、メタクリル酸メチル、トリアリルイソシアヌレート等が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
(a)不飽和ポリエステル樹脂における架橋剤の配合量は、特に限定されないが、作業性、重合性、成形体の収縮性及び量調整の自由度の観点から、不飽和ポリエステル及び架橋剤の合計に対して、好ましくは25〜70質量%、より好ましくは30〜68質量%、さらに好ましくは35〜65質量%である。
(a)不飽和ポリエステル樹脂は、必要に応じてハイドロキノン等の重合禁止剤を含むこともできる。
[(b)無機充填材]
(b)無機充填材としては、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。(b)無機充填材の例としては、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ワラストナイト、クレー、タルク、マイカ、石膏、無水ケイ酸、ガラス粉末等が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
(b)無機充填材としては、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。(b)無機充填材の例としては、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ワラストナイト、クレー、タルク、マイカ、石膏、無水ケイ酸、ガラス粉末等が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
(b)無機充填材の真比重は、好ましくは1〜10g/cm3であり、より好ましくは1.5〜8g/cm3であり、さらに好ましくは2〜5g/cm3である。無機充填材の真比重が1g/cm3以上であれば、成形体の機械的特性がより良好であり、無機充填材の真比重が10g/cm3以下であれば、混練性がより良好である。
(b)無機充填材の形状としては、特に制限されるものではないが、略真球、楕円体、鱗片状、無定形等が挙げられる。
(b)無機充填材の配合量は、(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して250〜600質量部であり、より好ましくは300〜550質量部であり、さらに好ましくは350〜500質量部であり、特に350〜450質量部である。(b)無機充填材の配合量が250質量部以上であれば、成形体の機械的特性がより良好である。また、(b)無機充填材の配合量が600質量部以下であれば、不飽和ポリエステル樹脂組成物中で(b)無機充填材がより均一に分散するため均質な成形体を製造することができる。
[(b1)及び(b2)特定の平均粒子径を有する無機充填材]
無機充填材は、(b1)0.5〜5.0μmの平均粒子径を有する無機充填材、及び(b2)8.0〜50.0μmの平均粒子径を有する無機充填材を含む。
無機充填材は、(b1)0.5〜5.0μmの平均粒子径を有する無機充填材、及び(b2)8.0〜50.0μmの平均粒子径を有する無機充填材を含む。
本明細書において(b)無機充填材の「平均粒子径」とは、恒圧粉体比表面積測定装置による空気透過法によって求めた比表面積から以下の式にしたがって求めた粒子径を意味する。恒圧粉体比表面積測定装置としては、株式会社島津製作所製のSS−100を用いることができる。
平均粒子径[μm]=(6×10000)/(真比重[g/cm3]×比表面積[cm2/g])
平均粒子径[μm]=(6×10000)/(真比重[g/cm3]×比表面積[cm2/g])
(b1)の平均粒子径は0.7〜4.0μmがより好ましく、さらに好ましくは0.8〜3.0μmである。一方、(b2)の平均粒子径は9.0〜40.0μmがより好ましく、さらに好ましくは10.0〜30.0μmである。(b1)の平均粒子径が0.5μm以上であれば、不飽和ポリエステル樹脂組成物の粘度が適切であり成形時に良好な樹脂流動性となり、5.0μm以下であれば、成形体の表面平滑性を向上させることができる。また、(b2)の平均粒子径が8.0μm以上であれば、成形時の樹脂流動性及び成形体の機械的強度がより良好であり、50.0μm以下であれば、成形体の表面平滑性をより良好に保持することができる。
(b1)と(b2)との質量比は25:75〜75:25である。表面平滑性の面から、好ましくは30:70〜70:30であり、より好ましくは40:60〜60:40である。
[(c)金属石鹸]
(c)金属石鹸は、本発明の技術分野において離型剤として一般に用いられている成分である。(c)金属石鹸としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。(c)金属石鹸の例としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
(c)金属石鹸は、本発明の技術分野において離型剤として一般に用いられている成分である。(c)金属石鹸としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。(c)金属石鹸の例としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム等が挙げられる。これらは、単独又は複数を組み合わせて用いることができる。
(c)金属石鹸の配合量は、(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して1〜15質量部であることが好ましい。(c)金属石鹸の配合量が1質量部以上であれば成形体の離型性がより良好である。一方、(c)金属石鹸の配合量が15質量部以下であれば成形体の表面に(c)金属石鹸がブリードすることを防ぐことができるため、所望のフォギング性及びアンダーコート剤の塗装性を有する成形体を得ることができる。
[(d)低収縮剤]
(d)低収縮剤としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。低収縮剤の例としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、飽和ポリエステル、スチレン−ブタジエン系ゴム等の低収縮剤として一般に使用されている熱可塑性ポリマーが挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(d)低収縮剤としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。低収縮剤の例としては、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、飽和ポリエステル、スチレン−ブタジエン系ゴム等の低収縮剤として一般に使用されている熱可塑性ポリマーが挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(d)低収縮剤の配合量は、(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して10〜40質量部であることが好ましい。(d)低収縮剤の配合量が10質量部以上であれば成形体の収縮率が小さくなり、所望の寸法精度を得ることができる。一方、(d)低収縮剤の配合量が40質量部以下であれば、成形体の機械的特性がより良好である。
[(e)繊維強化材]
(e)繊維強化材は、アスペクト比が3以上の繊維状物質である。アスペクト比は、日本工業規格JIS R−8900−1:2008「粒子径測定装置検定用粒子」に記載されている顕微鏡法によって測定することができる。
(e)繊維強化材は、アスペクト比が3以上の繊維状物質である。アスペクト比は、日本工業規格JIS R−8900−1:2008「粒子径測定装置検定用粒子」に記載されている顕微鏡法によって測定することができる。
(e)繊維強化材としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。(e)繊維強化材の例としては、ガラス繊維、パルプ、ポリエチレンテレフタレート繊維、ビニロン繊維、カーボン繊維、アラミド繊維、ワラストナイト等の様々な有機繊維及び無機繊維を挙げることができる。その中でもガラス繊維が好ましく、より好ましくは繊維長1.5〜25mm程度に切断したチョップドストランドガラスである。
(e)繊維強化材の配合量は、(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して70〜120質量部であることが好ましい。(e)繊維強化材の配合量が70質量部以上であれば、成形体の機械的特性がより良好である。一方、(e)繊維強化材の配合量が120質量部以下であれば、不飽和ポリエステル樹脂組成物中で(e)繊維強化材がより均一に分散し、均質な成形体を製造することができる。
[(f)硬化剤]
(f)硬化剤としては、エチレン性不飽和結合を重合できるラジカル開始剤であれば特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。(f)硬化剤の例としては、t−ブチルパーオキシオクトエート、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(f)硬化剤としては、エチレン性不飽和結合を重合できるラジカル開始剤であれば特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。(f)硬化剤の例としては、t−ブチルパーオキシオクトエート、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(f)硬化剤の配合量は、使用する原料に応じて適宜設定すればよく、特に限定されない。(f)硬化剤の配合量は、(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して好ましくは1〜10質量部であり、より好ましくは1〜8質量部であり、さらに好ましくは1〜5質量部である。
[その他の成分]
本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、上記の成分に加えて、増粘剤、顔料、減粘剤等の本発明の技術分野において公知の成分を、本発明の効果を阻害しない範囲において含むことができる。
本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物は、上記の成分に加えて、増粘剤、顔料、減粘剤等の本発明の技術分野において公知の成分を、本発明の効果を阻害しない範囲において含むことができる。
増粘剤としては、特に限定されないが、例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム等の(b)無機充填材以外の金属酸化物、及びイソシアネート化合物等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
[不飽和ポリエステル樹脂組成物の製造方法]
不飽和ポリエステル樹脂組成物は、本発明の技術分野において通常行われる方法、例えば、ニーダー等を用いて各成分を混練することによって製造することができる。
不飽和ポリエステル樹脂組成物は、本発明の技術分野において通常行われる方法、例えば、ニーダー等を用いて各成分を混練することによって製造することができる。
[不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形体の製造方法]
不飽和ポリエステル樹脂組成物を、所望の形状に成形して硬化することによって成形体を製造することができる。成形及び硬化方法としては、特に限定されず、本発明の技術分野において通常行われる方法、例えば、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形等を用いることができる。
不飽和ポリエステル樹脂組成物を、所望の形状に成形して硬化することによって成形体を製造することができる。成形及び硬化方法としては、特に限定されず、本発明の技術分野において通常行われる方法、例えば、圧縮成形、トランスファー成形、射出成形等を用いることができる。
[ランプリフレクター]
不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形体は、ランプリフレクターの基材として用いるのに適している。上記2種類の特定の平均粒子径を有する無機充填材を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形体は表面平滑性に優れるため、配光のずれを防止するのに必要なアンダーコート層の厚さが小さい。したがって製造コストを低減することが可能である。
不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形体は、ランプリフレクターの基材として用いるのに適している。上記2種類の特定の平均粒子径を有する無機充填材を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形体は表面平滑性に優れるため、配光のずれを防止するのに必要なアンダーコート層の厚さが小さい。したがって製造コストを低減することが可能である。
ランプリフレクターは、一般に、不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形体(基材)と、成形体上に位置するアンダーコート層と、アンダーコート層上に位置する金属反射層とを含む。
以下、ランプリフレクターの好適な実施形態につき図面を用いて説明する。
図1aは、一実施形態のランプリフレクターを備えたランプの断面図である。また、図1bは、図1aのa−a'線の拡大断面図である。
図1aにおいて、ランプは、一般に、ランプリフレクターと、ランプリフレクターの所定の位置に設けられた光源4と、ランプリフレクターの開口部に設けられたレンズ5とを備えている。ここで、ランプリフレクターは、図1bに示すように、不飽和ポリエステル樹脂組成物の成形体1と、成形体1上に位置するアンダーコート層2と、アンダーコート層2上に位置する金属反射層3とを有する。このランプでは、光源4から生じる光を金属反射層3によって反射させる。
アンダーコート層2の厚さは、要求されるランプリフレクターの大きさにあわせて適宜設定することができるが、一般に10〜50μmである。
アンダーコート層2を与えるアンダーコート剤としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。このアンダーコート剤は、プライマー組成物とも呼ばれ、一般にUV硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂を含む樹脂組成物である。UV硬化性樹脂及び熱硬化性樹脂の例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等の多官能性モノマーの単独重合又は共重合によって得られるアクリル樹脂等が挙げられる。アンダーコート剤は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニル変性ポリエステル樹脂、フェノール変性ポリエステル樹脂、油脂変性ポリエステル樹脂、シリコーン変性ポリエステル樹脂等のポリエステル樹脂、硬化剤、溶剤等を含んでいてもよい。
金属反射層3の厚さは、要求されるランプリフレクターの大きさなどにあわせて適宜設定することができるが、一般に800〜2,000Åである。
金属反射層3を与える材料としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。金属反射層3の材料の例としては、アルミニウム、銀、亜鉛、銀及び亜鉛を主体とした合金等が挙げられる。
ランプボディの所定の位置に設けられる光源4及びレンズ5としては、特に限定されず、本発明の技術分野において公知のものを用いることができる。
[ランプリフレクターの製造方法]
このような構成を有するランプリフレクターは、次のようにして製造することができる。
このような構成を有するランプリフレクターは、次のようにして製造することができる。
まず、不飽和ポリエステル樹脂組成物を成形及び硬化して成形体1を得る。成形体1は、不飽和ポリエステル樹脂組成物を圧縮成形、トランスファー成形、射出成形等の公知の成形法を用いて所定の形状に成形及び硬化することによって得ることができる。
次に、必要に応じて離型剤の除去処理を行う。離型剤の除去は、洗浄処理、熱処理、フレーム処理等によって行うことができる。
続いて、成形体1上にアンダーコート剤を塗布して硬化させてアンダーコート層2を形成する。アンダーコート剤を成形体1上に塗布する方法としては、特に限定されず、例えば、エアースプレー方式やエアレススプレー方式等の公知の方法を用いることができる。硬化方法も、特に限定されず、アンダーコート剤の種類に応じて適宜選択することができる。
その後、アンダーコート層2上に金属反射層3を形成する。金属反射層3をアンダーコート層2上に形成する方法としては、特に限定されず、例えば、真空蒸着法等の公知の方法を用いることができる。
さらに、光源4及びレンズ5をランプボディの所定の位置に取り付ける。光源4及びレンズ5を取り付ける方法は、特に限定されず、公知の方法に準じて行うことができる。
以下、実施例及び比較例によって本発明を詳細に説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
(不飽和ポリエステル樹脂の合成)
攪拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管及び温度計を備えた反応容器中に、プロピレングリコール100モル、無水フタル酸30モル、無水マレイン酸70モルを仕込み、定法に従い210℃で酸価が20mgKOH/gになるまで反応させた。次に、反応物100質量部に対してハイドロキノンを0.015質量部添加して160℃に冷却した後、スチレンモノマーをさらに添加して不飽和ポリエステル樹脂を得た。ここで、スチレンモノマーは、不飽和ポリエステル樹脂中で30質量%となるように添加した。また、不飽和ポリエステルの重量平均分子量(Mw)を上記の条件にて測定したところ、15,000であった。
攪拌機、還流冷却器、窒素ガス導入管及び温度計を備えた反応容器中に、プロピレングリコール100モル、無水フタル酸30モル、無水マレイン酸70モルを仕込み、定法に従い210℃で酸価が20mgKOH/gになるまで反応させた。次に、反応物100質量部に対してハイドロキノンを0.015質量部添加して160℃に冷却した後、スチレンモノマーをさらに添加して不飽和ポリエステル樹脂を得た。ここで、スチレンモノマーは、不飽和ポリエステル樹脂中で30質量%となるように添加した。また、不飽和ポリエステルの重量平均分子量(Mw)を上記の条件にて測定したところ、15,000であった。
(実施例1〜13)
表1に示す配合組成で各成分を仕込み、双腕型ニーダーを用いて25℃にて30分間混練することで不飽和ポリエステル樹脂組成物を得た。なお、表1及び2に示す(a)不飽和ポリエステル樹脂は、スチレンモノマーを30質量%含有する。
表1に示す配合組成で各成分を仕込み、双腕型ニーダーを用いて25℃にて30分間混練することで不飽和ポリエステル樹脂組成物を得た。なお、表1及び2に示す(a)不飽和ポリエステル樹脂は、スチレンモノマーを30質量%含有する。
(比較例1〜10)
表2に示す配合組成で各成分を仕込み、双腕型ニーダーを用いて25℃にて30分間混練することで不飽和ポリエステル樹脂組成物を得た。
表2に示す配合組成で各成分を仕込み、双腕型ニーダーを用いて25℃にて30分間混練することで不飽和ポリエステル樹脂組成物を得た。
上記の実施例及び比較例において、(b)無機充填材として炭酸カルシウム(平均粒子径0.5μm、1.0μm、2.0μm、5.0μm、8.0μm、10.0μm、20.0μm、及び50.0μmの8種類、いずれも真比重2.7g/cm3)、(c)金属石鹸としてステアリン酸亜鉛、(d)低収縮剤としてポリスチレン(重量平均分子量200,000)、(e)繊維強化材としてチョップドストランドガラス(繊維長6mm)、(f)硬化剤としてt−ブチルパーオキシベンゾエートを用いた。
上記のようにして得られた実施例及び比較例の不飽和ポリエステル樹脂組成物について、混練性、樹脂組成物の型内流動性、成形品表面平滑性、成形収縮率及び曲げ弾性率の評価を行った。なお、混練性評価が不良であった不飽和ポリエステル樹脂組成物については、その他の評価を行わなかった。これらの評価の方法は次のとおりである。結果を表1及び2に示す。
(1)混練性
双腕型ニーダーを用いて25℃にて30分間混練して不飽和ポリエステル樹脂組成物を調製する際に、分散不良がない均一な不飽和ポリエステル樹脂組成物が得られるか否かを目視にて評価する。この評価において、不飽和ポリエステル樹脂組成物が均一であった場合を良、不飽和ポリエステル樹脂組成物に分散不良があった場合を不良と表す。
双腕型ニーダーを用いて25℃にて30分間混練して不飽和ポリエステル樹脂組成物を調製する際に、分散不良がない均一な不飽和ポリエステル樹脂組成物が得られるか否かを目視にて評価する。この評価において、不飽和ポリエステル樹脂組成物が均一であった場合を良、不飽和ポリエステル樹脂組成物に分散不良があった場合を不良と表す。
(2)樹脂組成物の型内流動性
トランスファー成形機(株式会社テクノマルシチ製)にスパイラルフロー金型(断面形状が上辺6mm、底辺8mm、高さ2mmの台形状)を取り付けて金型温度160℃、注入圧力10MPaの条件下でスパイラルフロー試験を行い、流動長を測定する。この評価において、流動長が40cm以上であると樹脂組成物の型内流動性が良好である。
トランスファー成形機(株式会社テクノマルシチ製)にスパイラルフロー金型(断面形状が上辺6mm、底辺8mm、高さ2mmの台形状)を取り付けて金型温度160℃、注入圧力10MPaの条件下でスパイラルフロー試験を行い、流動長を測定する。この評価において、流動長が40cm以上であると樹脂組成物の型内流動性が良好である。
(3)成形品表面平滑性
成形温度160℃、射出圧力20MPa、成形時間1分の条件下にてトランスファー成形(株式会社テクノマルシチ製トランスファー成形機)を行い、トランスファー成形体(φ117mm、厚さ3mm)を作製する。このトランスファー成形体の外観を目視で確認し、全体にツヤがありなお且つ全体にヒケがない場合を良、全体若しくは部分的にツヤがない又は全体若しくは部分的にヒケがある場合を不良と表す。
成形温度160℃、射出圧力20MPa、成形時間1分の条件下にてトランスファー成形(株式会社テクノマルシチ製トランスファー成形機)を行い、トランスファー成形体(φ117mm、厚さ3mm)を作製する。このトランスファー成形体の外観を目視で確認し、全体にツヤがありなお且つ全体にヒケがない場合を良、全体若しくは部分的にツヤがない又は全体若しくは部分的にヒケがある場合を不良と表す。
(4)成形収縮率
JIS K−6911 5.7に規定される収縮円盤(φ90mm×11mm)を、成形温度160℃、成形圧力10MPa、成形時間3分の条件下で圧縮成形(株式会社テクノマルシチ製コンプレッション成形機)することによって作製し、JIS K−6911 5.7に準拠して成形収縮率を算出する。
JIS K−6911 5.7に規定される収縮円盤(φ90mm×11mm)を、成形温度160℃、成形圧力10MPa、成形時間3分の条件下で圧縮成形(株式会社テクノマルシチ製コンプレッション成形機)することによって作製し、JIS K−6911 5.7に準拠して成形収縮率を算出する。
(5)曲げ弾性率
JIS K−6911 5.17に規定される曲げ弾性率試験片(90mm×10mm×4mm)を、成形温度160℃、成形圧力10MPa、成形時間3分の条件下で圧縮成形(株式会社テクノマルシチ製コンプレッション成形機)することによって作製し、JIS K−6911 5.17に準拠して曲げ弾性率を測定する。
JIS K−6911 5.17に規定される曲げ弾性率試験片(90mm×10mm×4mm)を、成形温度160℃、成形圧力10MPa、成形時間3分の条件下で圧縮成形(株式会社テクノマルシチ製コンプレッション成形機)することによって作製し、JIS K−6911 5.17に準拠して曲げ弾性率を測定する。
1 成形体
2 アンダーコート層
3 金属反射層
4 光源
5 レンズ
2 アンダーコート層
3 金属反射層
4 光源
5 レンズ
Claims (6)
- (a)不飽和ポリエステル樹脂、(b)無機充填材、(c)金属石鹸、(d)低収縮剤、(e)繊維強化材及び(f)硬化剤を含む不飽和ポリエステル樹脂組成物であって、
前記(b)無機充填材が前記(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して250〜600質量部であり、
前記(b)無機充填材として、(b1)0.5〜5.0μmの平均粒子径を有する無機充填材と(b2)8.0〜50.0μmの平均粒子径を有する無機充填材とを、質量比が(b1):(b2)=25:75〜75:25となる割合で含む、不飽和ポリエステル樹脂組成物。 - 前記(b)無機充填材が前記(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して350〜450質量部である、請求項1に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
- 前記(b)無機充填材が炭酸カルシウムを含む、請求項1又は2のいずれかに記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
- 前記(e)繊維強化材が(a)不飽和ポリエステル樹脂100質量部に対して70〜120質量部である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化物を含む成形体。
- 請求項5に記載の成形体と、前記成形体上に位置するアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に位置する金属反射層とを含むランプリフレクター。
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