JPWO2019097774A1 - バンドパスフィルタ - Google Patents

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Abstract

バンドパスフィルタの周波数特性を所望の周波数特性に近づける。第1LC並列共振器(11)は、第1端子(P10)に第1接続点(114)において電気的に接続される。第2LC並列共振器(14)は、第2端子(P100)に第2接続点(117)において電気的に接続される。第1キャパシタ(111)および第2キャパシタ(112)は、第1接続点(114)と第2接続点(117)との間において直列に接続されている。第3キャパシタ(113)は、接地点(GND)と、第1キャパシタ(111)および第2キャパシタ(112)の第3接続点(118)との間に接続されている。

Description

本発明は、バンドパスフィルタに関する。
従来、バンドパスフィルタが知られている。たとえば、国際公開第2007/119356号(特許文献1)には、複数の電極層のうちの所定の電極層に、入力電極と出力電極との間を容量で接続するための入出力間キャパシタ電極が設けられたバンドパスフィルタが開示されている。入出力間キャパシタ電極によって、通過帯域の高域側に減衰極が生じるとともに通過帯域の低域側に2つの減衰極が生じる。その結果、通過帯域から低域側への減衰特性および通過帯域から高域側への減衰特性をともに急峻にすることができる。
国際公開第2007/119356号
バンドパスフィルタの周波数特性を所望の周波数特性に近づけるために、通過帯域よりも低い周波数帯に生じる減衰極の周波数を変化させずに、通過帯域よりも高い周波数に生じる減衰極を変化させることが必要になり得る。しかし、特許文献1には、通過帯域よりも低い周波数帯に生じる減衰極の周波数を変化させずに、通過帯域よりも高い周波数において生じる減衰極の周波数を変化させることが可能な構成については具体的に開示されていない。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的はバンドパスフィルタの周波数特性を所望の周波数特性に近づけることである。
本発明に係る積層帯域通過フィルタの一態様は、第1端子および第2端子と、第1LC並列共振器,第2LC並列共振器,第3LC並列共振器,第4LC並列共振器と、第1キャパシタ,第2キャパシタ,第3キャパシタとを備える。第1LC並列共振器は、第1端子に第1接続点において電気的に接続される。第1LC並列共振器は、第1インダクタおよび第4キャパシタを含む。第1インダクタおよび第4キャパシタは、第1接続点と接地点との間で並列に接続されている。第2LC並列共振器は、第2端子に第2接続点において電気的に接続される。第2LC並列共振器は、第2インダクタおよび第5キャパシタを含む。第2インダクタおよび第5キャパシタは、第2接続点と接地点との間で並列に接続されている。第3LC並列共振器は、第1LC並列共振器と磁気結合する。第4LC並列共振器は、第2LC並列共振器および第3LC並列共振器と磁気結合する。第1キャパシタおよび第2キャパシタは、第1接続点と第2接続点との間において直列に接続されている。第3キャパシタは、接地点と、第1キャパシタおよび第2キャパシタの第3接続点との間に接続されている。
本発明に係るバンドパスフィルタによれば、接地点と第1および第2キャパシタの第3接続点との間に接続されている第3キャパシタにより、通過帯域よりも低い周波数帯に生じる減衰極の周波数をほとんど変化させずに、通過帯域よりも高い周波数において生じる減衰極の周波数を変化させることができる。その結果、バンドパスフィルタの周波数特性を所望の周波数特性に近づけることができる。
実施の形態に係るバンドパスフィルタの等価回路図である。 図1のバンドパスフィルタの外観斜視図である。 図2のバンドパスフィルタの積層構造の一例を示す分解斜視図である。 比較例に係るバンドパスフィルタの等価回路図である。 図1のバンドパスフィルタの挿入損失、および図4のバンドパスフィルタの挿入損失を併せて示す図である。 実施の形態の変形例に係るバンドパスフィルタの等価回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰り返さない。
図1は、実施の形態に係るバンドパスフィルタ1の等価回路図である。図1に示されるように、バンドパスフィルタ1は、入出力端子P10,P100と、LC並列共振器11〜14と、キャパシタ103,108,111〜113とを備える。
LC並列共振器11は、入出力端子P10に接続点114において電気的に接続され、入出力端子P10との間で磁気結合を介さずに信号が伝達される。LC並列共振器11は、インダクタ101およびキャパシタ102を含む。インダクタ101およびキャパシタ102は、接続点114と接地点GNDとの間で並列に接続されている。
キャパシタ103は、LC並列共振器12と接続点114との間に接続されている。LC並列共振器12は、インダクタ104およびキャパシタ105を含む。インダクタ104およびキャパシタ105は、接地点GNDと、LC並列共振器12およびキャパシタ103の接続点115との間で並列に接続されている。
LC並列共振器14は、入出力端子P100に接続点117において電気的に接続され、入出力端子P100との間で磁気結合を介さずに信号が伝達される。LC並列共振器14は、インダクタ109およびキャパシタ110を含む。インダクタ109およびキャパシタ110は、接続点117と接地点GNDとの間で並列に接続されている。
キャパシタ108は、LC並列共振器13と接続点117との間に接続されている。LC並列共振器13は、インダクタ106およびキャパシタ107を含む。インダクタ106およびキャパシタ107は、接地点GNDと、LC並列共振器13およびキャパシタ108の接続点116との間で並列に接続されている。
キャパシタ111および112は、接続点114と117との間において直列に接続されている。キャパシタ113は、接地点GNDと、キャパシタ111および112の接続点118との間に接続されている。
インダクタ101と104との間には、磁気結合M15が生じる。インダクタ104と106との間には、磁気結合M16が生じる。インダクタ106と109との間には、磁気結合M17が生じる。
入出力端子P10に信号が入力された場合、当該信号は磁気結合を介さずにLC並列共振器11に伝達される。LC並列共振器11に伝達された信号は、磁気結合M15を介してLC並列共振器12に伝達され、磁気結合M16を介してLC並列共振器13に伝達され、磁気結合M17を介してLC並列共振器14に伝達される。LC並列共振器14に伝達された信号は、磁気結合を介さずに入出力端子P100に伝達され、入出力端子P100から出力される。
入出力端子P100に信号が入力された場合、当該信号は磁気結合を介さずにLC並列共振器14に伝達される。LC並列共振器14に伝達された信号は、磁気結合M17を介してLC並列共振器13に伝達され、磁気結合M16を介してLC並列共振器12に伝達され、磁気結合M15を介してLC並列共振器11に伝達される。LC並列共振器11に伝達された信号は、磁気結合を介さずに入出力端子P10に伝達され、入出力端子P10から出力される。
以下では、LC並列共振器11,14のように、信号が入力される入力端子に電気的に接続されるとともに入力端子との間で磁気結合を介さずに信号が伝達されるLC並列共振器(入力側のLC並列共振器)、および、入力端子からの信号が出力される出力端子に電気的に接続されるとともに出力端子との間で磁気結合を介さずに信号が伝達されるLC並列共振器(出力側のLC並列共振器)を、両端のLC並列共振器と呼ぶ。また、LC並列共振器12,13のように、両端のLC並列共振器からの信号を、磁気結合を介して伝達するLC並列共振器を、両端のLC並列共振器の間に配置されているLC並列共振器と呼ぶ。
入力端子から入力側のLC並列共振器に至る信号経路のインピーダンスは、入力端子から両端のLC並列共振器の間に配置されているLC並列共振器に至る各信号経路のインピーダンス、および入力端子から出力側のLC並列共振器に至る信号経路のインピーダンスのいずれよりも小さい。
バンドパスフィルタ1においては、入出力端子P10からLC並列共振器11に至る信号経路のインピーダンスは、入出力端子P10からLC並列共振器12〜14に至る各信号経路のインピーダンスよりも小さい。入出力端子P100からLC並列共振器14に至る信号経路のインピーダンスは、入出力端子P100からLC並列共振器13〜11に至る各信号経路のインピーダンスよりも小さい。
なお、2つの回路要素が電気的に接続されている場合には、2つの回路要素が直接に接続されている場合、および他の回路要素(たとえばキャパシタ)を介して間接的に接続されている場合の双方が含まれる。
図2は、図1のバンドパスフィルタ1の外観斜視図である。座標軸に関して、X軸およびY軸は直交し、Z軸(積層方向)はX軸およびY軸に直交している。図3に示される座標軸についても同様である。
図2に示されるように、バンドパスフィルタ1は、たとえば直方体状である。積層方向に垂直なバンドパスフィルタ1の最外層の面を上面UFおよび底面BFとする。
上面UFには、方向識別マークDMが形成されている。底面BFには、入出力端子P10,P100、および接地端子G120が形成されている。接地端子G120は、接地点GNDを形成している。入出力端子P10,P100、および接地端子G120は、たとえば底面BFに平面電極が規則的に配置されたLGA(Land Grid Array)端子である。底面BFは、不図示の基板に接続される。
図3は、図2のバンドパスフィルタ1の積層構造の一例を示す分解斜視図である。図3に示されるように、バンドパスフィルタ1は、複数の誘電体層121〜132がZ軸方向に積層された積層体である。
誘電体層121には、キャパシタ導体パターン141,143、および線路導体パターン142が形成されている。キャパシタ導体パターン141は、ビア導体パターン181によって入出力端子P10に接続されている。キャパシタ導体パターン141は、ビア導体パターン184に接続されている。線路導体パターン142は、ビア導体パターン182によって接地端子G120に接続されている。キャパシタ導体パターン143は、ビア導体パターン183によって入出力端子P100に接続されている。キャパシタ導体パターン143は、ビア導体パターン187に接続されている。
誘電体層122には、接地導体パターン144が形成されている。接地導体パターン144は、ビア導体パターン185,186によって線路導体パターン142に接続されている。キャパシタ導体パターン141および接地導体パターン144は、キャパシタ102を形成している。キャパシタ導体パターン143および接地導体パターン144は、キャパシタ110を形成している。
誘電体層123には、キャパシタ導体パターン145,146が形成されている。接地導体パターン144およびキャパシタ導体パターン145は、キャパシタ105を形成している。接地導体パターン144およびキャパシタ導体パターン146は、キャパシタ107を形成している。
誘電体層124には、キャパシタ導体パターン147〜149が形成されている。キャパシタ導体パターン147は、ビア導体パターン188によって、ビア導体パターン184に接続されている。キャパシタ導体パターン145,147は、キャパシタ103を形成している。接地導体パターン144およびキャパシタ導体パターン148は、キャパシタ113を形成している。キャパシタ導体パターン149は、ビア導体パターン190によってビア導体パターン187に接続されている。キャパシタ導体パターン146,149は、キャパシタ108を形成している。
誘電体層125には、キャパシタ導体パターン150が形成されている。キャパシタ導体パターン150は、ビア導体パターン196によってキャパシタ導体パターン148に接続されている。キャパシタ導体パターン147,150は、キャパシタ111を形成している。キャパシタ導体パターン149,150は、キャパシタ112を形成している。キャパシタ導体パターン150とビア導体パターン196との接続部分は、接続点118を含む。キャパシタ導体パターン148が形成された誘電体層124は、接地導体パターンが形成された誘電体層122と、キャパシタ導体パターン150が形成された誘電体層125との間に配置されている。
誘電体層126には、線路導体パターン151〜153が形成されている。線路導体パターン151は、ビア導体パターン188によってキャパシタ導体パターン147に接続されている。線路導体パターン152は、ビア導体パターン186によって接地導体パターン144に接続されている。線路導体パターン153は、ビア導体パターン190によってキャパシタ導体パターン149に接続されている。
誘電体層127には、線路導体パターン154〜156が形成されている。線路導体パターン154は、ビア導体パターン188,197によって線路導体パターン151に接続されている。線路導体パターン155は、ビア導体パターン186,194,195によって線路導体パターン152に接続されている。線路導体パターン156は、ビア導体パターン190,198によって線路導体パターン153に接続されている。
誘電体層128には、線路導体パターン157〜159が形成されている。線路導体パターン157は、ビア導体パターン188,197によって線路導体パターン154に接続されている。線路導体パターン158は、ビア導体パターン186,194,195によって線路導体パターン155に接続されている。線路導体パターン159は、ビア導体パターン190,198によって線路導体パターン156に接続されている。
誘電体層129には、線路導体パターン160〜163が形成されている。線路導体パターン160は、ビア導体パターン197によって線路導体パターン157に接続されている。線路導体パターン160は、ビア導体パターン189によって接地導体パターン144に接続されている。
線路導体パターン161は、ビア導体パターン192によってキャパシタ導体パターン145に接続されている。線路導体パターン161は、ビア導体パターン194によって線路導体パターン158に接続されている。
線路導体パターン162は、ビア導体パターン193によってキャパシタ導体パターン146に接続されている。線路導体パターン162は、ビア導体パターン195によって線路導体パターン158に接続されている。
線路導体パターン163は、ビア導体パターン198によって線路導体パターン159に接続されている。線路導体パターン163は、ビア導体パターン191によって接地導体パターン144に接続されている。
誘電体層130には、線路導体パターン164〜167が形成されている。線路導体パターン164は、ビア導体パターン189,197によって線路導体パターン160に接続されている。線路導体パターン165は、ビア導体パターン192,194によって線路導体パターン161に接続されている。線路導体パターン166は、ビア導体パターン193,195によって線路導体パターン162に接続されている。線路導体パターン167は、ビア導体パターン191,198によって線路導体パターン163に接続されている。
誘電体層131には、線路導体パターン168〜171が形成されている。線路導体パターン168は、ビア導体パターン189,197によって線路導体パターン164に接続されている。線路導体パターン169は、ビア導体パターン192,194によって線路導体パターン165に接続されている。線路導体パターン170は、ビア導体パターン193,195によって線路導体パターン166に接続されている。線路導体パターン171は、ビア導体パターン191,198によって線路導体パターン167に接続されている。
ビア導体パターン184,188、線路導体パターン151,154,157、ビア導体パターン197、線路導体パターン160,164,168、およびビア導体パターン189は、インダクタ101を形成している。
ビア導体パターン192、線路導体パターン161,165,169、およびビア導体パターン194は、インダクタ104を形成している。
ビア導体パターン193、線路導体パターン162,166,170、およびビア導体パターン195は、インダクタ106を形成している。
ビア導体パターン187,190、線路導体パターン153,156,159、ビア導体パターン198、線路導体パターン163,167,171、およびビア導体パターン191は、インダクタ109を形成している。
図4は、比較例に係るバンドパスフィルタ9の等価回路図である。バンドパスフィルタ9の等価回路図は、図1の等価回路図からキャパシタ113が除かれた等価回路図である。それ以外の構成は同様であるため、説明を繰り返さない。
図5は、図1のバンドパスフィルタ1の挿入損失IL20、および図4のバンドパスフィルタ9の挿入損失IL90を併せて示す図である。バンドパスフィルタ1よび9の通過帯域は、周波数帯f41〜f42(>f41)であるとする。減衰極が生じている周波数f51〜f55は、この順に高い。
図5において縦軸の減衰量(dB)はマイナスの値である。減衰量の絶対値が大きいほど挿入損失は大きい。挿入損失とは、電子部品の或る端子に入力された信号のうち、電子部品の他の端子に伝達された信号の割合を示す指標である。挿入損失が大きい程、電子部品に入力された信号のうち当該電子部品の内部で失われた信号の割合が大きいことを意味する。
図5に示されるように、挿入損失IL90において、通過帯域より低い周波数帯では、周波数f51(<f41),f52(<f41)で減衰極が生じている。通過帯域より高い周波数帯では、周波数f53(>f42),f55で減衰極が生じている。図4のキャパシタ111,112の容量を変化させることにより、挿入損失IL90に生じている減衰極の周波数を変化させることができる。しかし、キャパシタ111,112の容量を変化させると、通過帯域より低い周波数帯で生じている減衰極の周波数および通過帯域より高い周波数帯で生じている減衰極の周波数が同程度変化する。バンドパスフィルタの周波数特性を所望の周波数特性に近づけるために、通過帯域よりも低い周波数帯に生じる減衰極の周波数を変化させずに、通過帯域よりも高い周波数に生じる減衰極を変化させることが必要になり得る。
そこで、実施の形態においては、両端のLC並列共振器の間に直列に接続された2つのキャパシタの接続点と接地点との間にキャパシタを接続する。当該キャパシタにより、通過帯域よりも低い周波数帯に生じる減衰極の周波数をほとんど変化させることなく、通過帯域よりも高い周波数帯に生じる減衰極の周波数を変化させることができる。
再び図5を参照しながら、挿入損失IL20において、通過帯域より低い周波数帯では、挿入損失IL90と同様に、周波数f51,f52付近で減衰極が生じている。通過帯域より高い周波数帯では、挿入損失IL90と同様に周波数f53付近で減衰極が生じているとともに、周波数f54(>f42)で減衰極が生じている。図1のバンドパスフィルタ1によれば、キャパシタ113の容量を変化させることにより、通過帯域よりも低い周波数帯に生じる減衰極の周波数をほとんど変化させることなく、通過帯域よりも高い周波数帯に生じる減衰極の周波数を変化させることができる。
図6は、実施の形態の変形例に係るバンドパスフィルタ1Aの等価回路図である。バンドパスフィルタ1Aの等価回路図は、図1の等価回路図からキャパシタ103,108が除かれた等価回路図である。それ以外の構成は同様であるため、説明を繰り返さない。
以上、実施の形態および変形例に係るバンドパスフィルタによれば、周波数特性を所望の周波数特性に近づけることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,9 バンドパスフィルタ、11〜14 LC並列共振器、101,104,106,109 インダクタ、102,103,105,107,108,110,111〜113 キャパシタ、121〜132 誘電体層、141,143,145〜150 キャパシタ導体パターン、142,151〜171 線路導体パターン、144 接地導体パターン、181〜198 ビア導体パターン、DM 方向識別マーク、G120 接地端子、P10,P100 入出力端子。

Claims (3)

  1. 第1端子および第2端子と、
    前記第1端子に第1接続点において電気的に接続される第1LC並列共振器と、
    前記第2端子に第2接続点において電気的に接続される第2LC並列共振器と、
    前記第1LC並列共振器と磁気結合する第3LC並列共振器と、
    前記第2LC並列共振器および前記第3LC並列共振器と磁気結合する第4LC並列共振器と、
    第1キャパシタ、第2キャパシタ、および第3キャパシタとを備え、
    前記第1LC並列共振器は、前記第1接続点と接地点との間で並列に接続された第1インダクタおよび第4キャパシタを含み、
    前記第2LC並列共振器は、前記第2接続点と前記接地点との間で並列に接続された第2インダクタおよび第5キャパシタを含み、
    前記第1キャパシタおよび前記第2キャパシタは、前記第1接続点と前記第2接続点との間において直列に接続され、
    前記第3キャパシタは、前記接地点と、前記第1キャパシタおよび前記第2キャパシタの第3接続点との間に接続されている、バンドパスフィルタ。
  2. 前記第3LC並列共振器と前記第1接続点との間に接続された第6キャパシタと、
    前記第4LC並列共振器と前記第2接続点との間に接続された第7キャパシタとをさらに備え、
    前記第3LC並列共振器は、並列に接続された第3インダクタおよび第8キャパシタを含み、前記第1接続点と前記接地点との間に接続され、
    前記第4LC並列共振器は、並列に接続された第4インダクタおよび第9キャパシタを含み、前記第2接続点と前記接地点との間に接続されている、請求項1に記載のバンドパスフィルタ。
  3. 前記バンドパスフィルタは、複数の誘電体層の積層体として形成され、
    前記複数の誘電体層は、
    接地導体パターンが形成された第1誘電体層と、
    第1キャパシタ導体パターンが形成された第2誘電体層と、
    前記第1キャパシタ導体パターンに接続された第2キャパシタ導体パターンが形成された第3誘電体層とを含み、
    前記第2誘電体層は、前記第1誘電体層と前記第3誘電体層との間に配置され、
    前記第2キャパシタ導体パターンは、前記第3接続点を含み、
    前記第3キャパシタは、前記第1キャパシタ導体パターンおよび前記接地導体パターンから形成される、請求項1または2に記載のバンドパスフィルタ。
JP2019553694A 2017-11-20 2018-08-06 バンドパスフィルタ Active JP6904433B2 (ja)

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