JPWO2019093321A1 - ガラスパネル - Google Patents
ガラスパネル Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2019093321A1 JPWO2019093321A1 JP2019552804A JP2019552804A JPWO2019093321A1 JP WO2019093321 A1 JPWO2019093321 A1 JP WO2019093321A1 JP 2019552804 A JP2019552804 A JP 2019552804A JP 2019552804 A JP2019552804 A JP 2019552804A JP WO2019093321 A1 JPWO2019093321 A1 JP WO2019093321A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- suction hole
- metal material
- sealing
- glass panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E06—DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
- E06B—FIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
- E06B3/00—Window sashes, door leaves, or like elements for closing wall or like openings; Layout of fixed or moving closures, e.g. windows in wall or like openings; Features of rigidly-mounted outer frames relating to the mounting of wing frames
- E06B3/66—Units comprising two or more parallel glass or like panes permanently secured together
- E06B3/6612—Evacuated glazing units
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C27/00—Joining pieces of glass to pieces of other inorganic material; Joining glass to glass other than by fusing
- C03C27/06—Joining glass to glass by processes other than fusing
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E06—DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
- E06B—FIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
- E06B3/00—Window sashes, door leaves, or like elements for closing wall or like openings; Layout of fixed or moving closures, e.g. windows in wall or like openings; Features of rigidly-mounted outer frames relating to the mounting of wing frames
- E06B3/66—Units comprising two or more parallel glass or like panes permanently secured together
- E06B3/663—Elements for spacing panes
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E06—DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
- E06B—FIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
- E06B3/00—Window sashes, door leaves, or like elements for closing wall or like openings; Layout of fixed or moving closures, e.g. windows in wall or like openings; Features of rigidly-mounted outer frames relating to the mounting of wing frames
- E06B3/66—Units comprising two or more parallel glass or like panes permanently secured together
- E06B3/663—Elements for spacing panes
- E06B3/66304—Discrete spacing elements, e.g. for evacuated glazing units
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E06—DOORS, WINDOWS, SHUTTERS, OR ROLLER BLINDS IN GENERAL; LADDERS
- E06B—FIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
- E06B3/00—Window sashes, door leaves, or like elements for closing wall or like openings; Layout of fixed or moving closures, e.g. windows in wall or like openings; Features of rigidly-mounted outer frames relating to the mounting of wing frames
- E06B3/66—Units comprising two or more parallel glass or like panes permanently secured together
- E06B3/677—Evacuating or filling the gap between the panes ; Equilibration of inside and outside pressure; Preventing condensation in the gap between the panes; Cleaning the gap between the panes
- E06B3/6775—Evacuating or filling the gap during assembly
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/24—Structural elements or technologies for improving thermal insulation
- Y02A30/249—Glazing, e.g. vacuum glazing
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B80/00—Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
- Y02B80/22—Glazing, e.g. vaccum glazing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
Abstract
吸引孔封止用金属材料及び減圧による内部応力に起因する間隙部側における吸引孔周りの強度問題を解消し、より安全性にすぐれたガラスパネルを提供すること。一対のガラス板1A,1Bの内の一方のガラス板1Aは、そのガラス板1Aにおいて表裏に貫通する吸引孔4を有し、間隙部V内の空気を吸引して減圧すると共に吸引孔4を吸引孔封止用金属材料15で封止してある。吸引孔封止用金属材料15は吸引孔4上で固化して気密状態を保ち、吸引孔4と平面視で同心円状に形成してあり、次式(1)を満たす。Dw<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dg} ・・・(1)但し、Fc:ガラスエッジの長期許容応力、Tg:ガラス板厚み(mm)、Dw:吸引孔封止用金属材料の突出部直径(mm)、Dg:吸引孔封止用金属材料の突出部厚み(mm)、Pd:スペーサーピッチ(mm)
Description
本発明は、一対のガラス板と、前記一対のガラス板をこれらガラス板間にスペーサーを介在させて配向配置することにより形成される間隙部と、前記一対のガラス板の周縁部を接合することにより前記間隙部を気密に構成する周辺封止用金属材料とを備え、前記一対のガラス板の内の一方のガラス板は、そのガラス板において表裏に貫通する吸引孔を有し、前記間隙部内の空気を吸引して減圧すると共に前記吸引孔を前記一対のガラス板と熱膨張係数が異なる吸引孔封止用金属材料で封止してあるガラスパネルに関する。
従来、上記ガラスパネルで、ピラーの配置等については配慮があるものの、前記吸引孔の周りの強度計算については、特段の配慮は払われていなかった(例えば、特許文献1参照)。一方、吸引孔周りの封止については、さまざまな方式があるが、前記吸引孔の周りの強度計算については、特段の配慮は払われていなかった(例えば、特許文献2参照)。
ところで、発明者らは、前記吸引孔の封止について、例えば、吸引孔封止用金属材料を前記吸引孔上より滴下することにより固化して気密状態を保つ方式を採用した。吸引孔封止用金属材料の熱膨張係数がガラス板よりも大きいため、吸引孔封止用金属材料の熱収縮に起因する反力で、間隙部側における吸引孔周りに引張応力が内部応力として生じることが判明した。また、板ガラスの間隙を減圧することによる大気圧も間隙部側の吸引孔の周りに引張応力が内部応力として発生する。
従って、本発明の目的は、吸引孔封止用金属材料及び減圧による内部応力に起因する間隙部側における吸引孔周りの強度問題を解消し、より安全性にすぐれたガラスパネルを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明にかかるガラスパネルの特徴構成は、一対のガラス板と、前記一対のガラス板をこれらガラス板間にスペーサーを介在させて配向配置することにより形成される間隙部と、前記一対のガラス板の周縁部を接合することにより前記間隙部を気密に構成する周辺封止用金属材料とを備え、前記一対のガラス板の内の一方のガラス板は、そのガラス板において表裏に貫通する吸引孔を有し、前記間隙部内の空気を吸引して減圧すると共に前記吸引孔を一対のガラス板と熱膨張係数が異なる吸引孔封止用金属材料で封止してある構成であって、前記吸引孔封止用金属材料は、前記吸引孔上で気密状態を保つものであり、前記吸引孔封止用金属材料は、前記吸引孔と平面視で同心円状に形成してあり、次式(1)を満たすことにある。
Dw<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dg} ・・・(1)
但し、Fc:ガラスエッジの長期許容応力、Tg:ガラス板厚み(mm)、Dw:吸引孔封止用金属材料の突出部直径(mm)、Dg:吸引孔封止用金属材料の突出部厚み(mm)、Pd:スペーサーピッチ(mm)
Dw<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dg} ・・・(1)
但し、Fc:ガラスエッジの長期許容応力、Tg:ガラス板厚み(mm)、Dw:吸引孔封止用金属材料の突出部直径(mm)、Dg:吸引孔封止用金属材料の突出部厚み(mm)、Pd:スペーサーピッチ(mm)
ここで、発明者らの実験によれば、吸引孔封止用金属材料により生じる第一引張応力Fa、減圧に伴い前記吸引孔周囲の間隙部側において生じる第二引張応力Fbは、それぞれ次式(1a)(1b)となる。
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg (1a)
Fb=0.0361Pd2/Tg2.2 (1b)
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg (1a)
Fb=0.0361Pd2/Tg2.2 (1b)
これら第一引張応力Fa、第二引張応力Fbの合算が、ガラスエッジの長期許容応力より小さくなるべきであり、式(1a)(1b)を利用して、式(1)が求められる。
上記式(1)によれば、突出部直径Dwを適宜調整することで、第一引張応力Fa、第二引張応力Fbの合算を、ガラスエッジの長期許容応力Fcより小さく維持し、応力集中によるガラスの破壊を防ぐことができる。
上記式(1)によれば、突出部直径Dwを適宜調整することで、第一引張応力Fa、第二引張応力Fbの合算を、ガラスエッジの長期許容応力Fcより小さく維持し、応力集中によるガラスの破壊を防ぐことができる。
また、上記特徴において、前記吸引孔封止用金属材料の突出部直径Dwが固定であり、次式(2)を満たすように設定されているとよい。
Dg<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dw} ・・・(2)
これにより、突出部厚みDgを適宜調整することで、上記同様に応力集中によるガラスの破壊を防ぐことができる。
Dg<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dw} ・・・(2)
これにより、突出部厚みDgを適宜調整することで、上記同様に応力集中によるガラスの破壊を防ぐことができる。
また、上記各特徴に加え、第一引張応力Faが、次式(3)を満たすように設定されているとよい。
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg<=5MPa (3)
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg<=5MPa (3)
ガラスエッジの長期許容応力Fcは、板硝子協会推奨基準(2003年8月発行)のP.16によれば、フロートガラスでは7MPa(6.9MPaを四捨五入)である。また、第二引張応力Fbは、実施例における発明者らの計算によれば、2MPaである。よって、7MPa−2MPa=5MPaとなり、上記式(3)が成立する。
また、上記各特徴に加え、第一引張応力Faが、次式(4)を満たすように設定されているとよい。
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg<=3MPa (4)
安全率を2未満で設定し、応力のばらつきを考慮した結果による。
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg<=3MPa (4)
安全率を2未満で設定し、応力のばらつきを考慮した結果による。
また、上記特徴において、前記吸引孔封止用金属材料15は、前記吸引孔上より滴下することにより固化して気密状態を保つものとしてもよい。
同構成により、吸引孔封止用金属材料15はガラス面に密着し、さらに吸引孔4に浸入する場合もある。
同構成により、吸引孔封止用金属材料15はガラス面に密着し、さらに吸引孔4に浸入する場合もある。
上記関係により、ガラス板の厚みTg、ピラー間隔Pd、突出部16の直径Dwや厚みDgの設定により、吸引孔4周りの内部応力による損傷のリスクを低減することができる。
さらに、上記各特徴において、前記スペーサーは、前記一対のガラス板間に所定の間隔を保持すべく所定のピッチPdでマトリックス状に挟持された複数のピラーよりなり、前記ピラーは、前記吸引孔の近傍において他の部分のピッチよりも狭いピッチで配置してもよい。
同構成によれば、ピラー間隔が狭くなることにより、前記減圧に伴い前記吸引孔周囲の間隙部側において生じる第二引張応力Fbが減少するからである。
同様の理由により、前記スペーサーは、前記一対のガラス板間に所定の間隔を保持すべく所定のピッチでマトリックス状に挟持された複数のピラーよりなり、前記複数のピラーと異なる少なくとも一つの他のピラーを前記複数のピラーよりも前記吸引孔に近接させて設けてもよい。
同構成によれば、ピラー間隔が狭くなることにより、前記減圧に伴い前記吸引孔周囲の間隙部側において生じる第二引張応力Fbが減少するからである。
同様の理由により、前記スペーサーは、前記一対のガラス板間に所定の間隔を保持すべく所定のピッチでマトリックス状に挟持された複数のピラーよりなり、前記複数のピラーと異なる少なくとも一つの他のピラーを前記複数のピラーよりも前記吸引孔に近接させて設けてもよい。
また、上記各特徴に加え、前記ガラスパネルの平面に対する厚み方向視における前記周辺封止用金属材料の幅が、1〜10mmであるとよい。
また、上記各特徴に加え、前記一対のガラス板の少なくとも一方の厚みが、0.3〜15mmであるとよい。
また、上記各特徴に加え、前記突出部の幅が、2〜30mmであるとよい。
また、上記各特徴に加え、前記突出部の厚みが、0.1〜20mmであるとよい。
また、上記各特徴に加え、前記スペーサーのピッチが、5〜100mmであるとよい。
また、上記各特徴に加え、前記吸引孔の直径が、2〜10mmであるとよい。
また、上記各特徴に加え、前記吸引孔の少なくとも間隙部の縁部は曲面状に形成され、または面取りされているとよい。
このように、上記本発明に係るガラスパネルの特徴によれば、吸引孔封止用金属材料及び減圧による内部応力に起因する間隙部側における吸引孔周りの強度問題を解消し、より安全性にすぐれたガラスパネルを提供し得るに至った。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、ガラスパネルPは、対向する一対のガラス板1A,1Bと、一対のガラス板1A,1B間に、マトリックス状に一定のスペーサーピッチPdで複数の柱状のスペーサー2を介在させることにより形成される間隙部Vと、間隙部Vの周縁部V1をシールする周辺封止用金属材料3と、一対のガラス板1A,1Bの内の一方のガラス板1Aを貫通する吸引孔4とを有する。吸引孔4は、その吸引孔4の周りにまで至って覆う吸引孔封止用金属材料15で封止されてある。
図1において、ガラスパネルPは、対向する一対のガラス板1A,1Bと、一対のガラス板1A,1B間に、マトリックス状に一定のスペーサーピッチPdで複数の柱状のスペーサー2を介在させることにより形成される間隙部Vと、間隙部Vの周縁部V1をシールする周辺封止用金属材料3と、一対のガラス板1A,1Bの内の一方のガラス板1Aを貫通する吸引孔4とを有する。吸引孔4は、その吸引孔4の周りにまで至って覆う吸引孔封止用金属材料15で封止されてある。
ガラスパネルPにおいて、2枚のガラス板1A,1Bは透明なフロートガラスであり、間隙部Vが1.33Pa(1.0×10-2Torr)以下に減圧されている。これは、間隙部Vは、その内部の空気が吸引孔4を介して排出されることによって減圧され、間隙部Vの減圧状態を維持するために周辺封止用金属材料3及び吸引孔封止用金属材料15によって封止されている。
スペーサー2は円柱状であり、その直径が0.3〜1.0mm程度、高さが30μm〜1.0mm程度である。このスペーサー2は、ガラス板1A,1Bに作用する大気圧に起因する圧縮応力を負荷されても坐屈しない材料、例えば、圧縮強度が4.9×108Pa(5×103kgf/cm2)以上の材料、好ましくは、ステンレス鋼(SUS304)等により形成されている。
図3は、図1のガラスパネルPの製造方法を示すフローチャートである。
まず、フロートガラスから成る所定の厚さの2枚のガラス素板(不図示)を所定の寸法、例えば、1200mm×900mmに夫々切断し、同一形状且つ同一サイズであるガラス板1A,1Bを準備し(ステップS31)、ガラス板1Aに、その四隅のうちいずれか1つの近傍において吸引孔4をドリル等によって穿設する(ステップS32)(穿設ステップ)。
まず、フロートガラスから成る所定の厚さの2枚のガラス素板(不図示)を所定の寸法、例えば、1200mm×900mmに夫々切断し、同一形状且つ同一サイズであるガラス板1A,1Bを準備し(ステップS31)、ガラス板1Aに、その四隅のうちいずれか1つの近傍において吸引孔4をドリル等によって穿設する(ステップS32)(穿設ステップ)。
次に、クリーンルームやケミカルクリーンルーム等の空気の汚染状態を化学的又は物理的に制御可能な空間内において、純水ブラシ洗浄、液体洗浄法、光洗浄の少なくとも1つの方法を用いて一対のガラス板1A,1Bを洗浄する(ステップS33)(洗浄ステップ)。この液体洗浄法では、純水、脱イオン水などが用いられる。また、洗浄液は、例えば、アルカリ洗剤又はオゾン水を含有する。また、該洗浄液には、研磨材が含有されていてもよい。研磨材としては、例えば酸化セリウムを主成分とする微粒子が用いられる。
そして、吸引孔4が穿設されていない洗浄されたガラス板1Bに、複数のスペーサー2をマトリックス状に一定のスペーサーピッチPdで配置し、洗浄されたガラス板1Aを重ね合わせることで、一対のガラス板1A,1Bのペアリングを行う(ステップS34)。
さらに、ペアリングされた一対のガラス板1A,1Bをほぼ水平に保ち、溶解温度が250℃以下である周辺封止用金属材料3を用いて、一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1を封止する(ステップS35)(周辺封止)。
図4は、図3のステップS35における周辺封止を説明するのに用いられる図である。
図4において、金属導入装置5は、高部6aと、高部6aより低い低部6bとを有して段差状に形成された定盤6を有し、高部6aにおいて一対のガラス板1A,1Bを保持すると共に、低部6bにおいて一対のガラス板1A,1Bにハンダを供給する供給塔7を保持する。段差状定盤6の低部6bには、上記一対のガラス板1A,1Bに沿って2本のレール部材12が配され、上記供給塔7はレール部材12上を走行する移動機構13の上に載置されている。
図4において、金属導入装置5は、高部6aと、高部6aより低い低部6bとを有して段差状に形成された定盤6を有し、高部6aにおいて一対のガラス板1A,1Bを保持すると共に、低部6bにおいて一対のガラス板1A,1Bにハンダを供給する供給塔7を保持する。段差状定盤6の低部6bには、上記一対のガラス板1A,1Bに沿って2本のレール部材12が配され、上記供給塔7はレール部材12上を走行する移動機構13の上に載置されている。
供給塔7は、液相又は固相のハンダを貯留する横断面長方形の坩堝部9と、坩堝部9の側壁部に内蔵されると共に坩堝部9内に貯留されたハンダを加熱する電熱ヒーター10と、坩堝部7の底部に連通すると共に一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1の外側に向かって開口する断面長尺状の導入路11と、導入路11の中位に水平に配された導入板8とを備える。導入板8は、導入路11から延伸して一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1に嵌入しており、これにより、ハンダは、その表面張力と相俟って間隙部Vに侵入する。加えて、坩堝部9内で液位ΔHにあるハンダの重力が導入板8の部位においてハンダに印加され、これにより、一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1へのハンダの侵入を促進する。
また、図5に示すように、導入板8は、その移動方向で上下に複数回波打つ状態の屈曲部8Aが間隔を空けて2箇所に形成された形状の物でも良い(蛇腹形状)。
つまり、屈曲部8Aを有する導入板8の移動によって、バネ作用を有する屈曲部8Aが、ガラス板の表面を軽く擦りつけるようになり、ハンダのガラス面への付着性をより向上させて、間隙部Vの気密性が確実化される効果を発揮できるようになる。
つまり、屈曲部8Aを有する導入板8の移動によって、バネ作用を有する屈曲部8Aが、ガラス板の表面を軽く擦りつけるようになり、ハンダのガラス面への付着性をより向上させて、間隙部Vの気密性が確実化される効果を発揮できるようになる。
また、導入板8は、バネ作用を有する弓状の形状や、屈曲部を有さない平板状であっても良い。ただし、上述の理由により、屈曲部8Aを有する導入板8の方が有利である。
一方、移動機構13は、一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1に沿ってレール部材12上を一定速度で移動するので、一対のガラス板1A,1Bの開先部分14から導入板8を間隙部Vに挿入すると、周辺封止用金属材料3が導入板8を介して一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1全体に亘って侵入する。これにより、一対のガラス板1A,1B間に形成された間隙部Vの周縁部V1を、周辺封止用金属材料3によって気密に封止される。
図6に示すように、開先部分14とは、ガラスパネルPの角部に設けてあり、導入板8を間隙部Vに挿入する際に、容易に実施できるよう、一対のガラス板1A,1Bの間隙部V側の角部を面取りしてある箇所である。
続くステップS36において、吸引孔4の近傍において排気カップで吸引孔4を覆うようにガラス板1Aの大気側の主面に取付け、この排気カップに接続された不図示のロータリーポンプやターボ分子ポンプによる吸引により、間隙部Vの圧力を1.33Pa以下にまで減圧するべく間隙部Vの気体分子を外部へ排出する真空引きを行う(ステップS36)。
ただし、本ステップで用いるポンプは上述のロータリーポンプやターボ分子ポンプに限られず、排気カップに接続でき、吸引可能なものであればよい。
次いで、吸引孔4を覆い被さるように吸引孔封止用金属材料15を滴下させて、吸引孔4の近傍のガラス表面と吸引孔封止用金属材料15を接着させて封止する(ステップS37)。
これにより、一対のガラス板1A,1B間に形成された間隙部Vが密閉される。
これにより、一対のガラス板1A,1B間に形成された間隙部Vが密閉される。
尚、上述した各工程のうち、一対のガラス板1A,1Bの主面を洗浄して(ステップS33)から吸引孔4の近傍のガラス表面と吸引孔封止用金属材料15を接着させて封止する(ステップS37)までの各工程は、夫々、空気の汚染状態を化学的又は物理的に制御可能な空間内で実施される。
本実施の形態では、液体洗浄法を用いて一対のガラス板1A,1Bを洗浄するが、これに限るものではなく、純水ブラシ洗浄法、超音波洗浄法、アルカリ水洗浄法、加熱洗浄法、真空(凍結)洗浄法、UV洗浄法、オゾン洗浄法、及びプラズマ洗浄法の少なくとも1つを用いて一対のガラス板1A,1Bを洗浄してもよい。これにより、一対のガラス板1A,1Bの主面から分解又は飛散し得る気体分子の発生を抑制することができ、もってガラスパネルPの初期性能を長時間に亘って発揮することができる。
本実施の形態では、周辺封止用金属材料3として、溶解温度が250℃以下であるハンダ、例えば91.2Sn−8.8Zn(共晶点温度:198℃)の組成を有するハンダにTiを加えたハンダを用いて一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1を封止する。しかし、周辺封止用金属材料3(ハンダ)は、これに限るものではなく、Sn、Cu、In、Bi、Zn、Pb、Sb、Ga、及びAgから成る群から選択された少なくとも1つの材料を含む金属材料であって溶解温度が250℃以下となる封着材を用いて一対のガラス板1A,1Bの周縁部V1を封止してもよい。
また、上記周辺封止用金属材料3は、Tiに代わって、又は、Tiに加えて、Al、Cr、及びSiから成る群から選択された少なくとも1つの材料を含んでいてもよい。これにより、周辺封止用金属材料3と一対のガラス板1A,1Bのガラス成分との接着性を向上させることができる。
本実施の形態では、吸引孔封止用金属材料15として、溶解温度が250℃以下であるハンダ、例えば91.2Sn−8.8Zn(共晶点温度:198℃)の組成を有するハンダにTiを加えたハンダを用いて吸引孔4を封止する。しかし、吸引孔封止用金属材料15(ハンダ)は、これに限るものではなく、Sn、Cu、In、Bi、Zn、Pb、Sb、Ga、及びAgから成る群から選択された少なくとも1つの材料を含む金属材料であって溶解温度が250℃以下となる封着材を用いて吸引孔4を封止してもよい。
尚、Snを選択した場合、90%以上あればよく、また、Cuを添加したSnの場合、Cuの量は、0.1%以下にする必要がある。
尚、Snを選択した場合、90%以上あればよく、また、Cuを添加したSnの場合、Cuの量は、0.1%以下にする必要がある。
また、上記吸引孔封止用金属材料15は、Tiに代わって、又は、Tiに加えて、Al、Cr、及びSiから成る群から選択された少なくとも1つの材料を含んでいてもよい。
さらに、吸引孔封止用金属材料15は、周辺封止用金属材料3と異なる成分のハンダを用いても良い。
尚、吸引孔封止用金属材料15または周辺封止用金属材料3にTi(チタン)を含有させることにより、ガラスの密着性が向上する。
さらに、吸引孔封止用金属材料15は、周辺封止用金属材料3と異なる成分のハンダを用いても良い。
尚、吸引孔封止用金属材料15または周辺封止用金属材料3にTi(チタン)を含有させることにより、ガラスの密着性が向上する。
本実施の形態では、間隙部Vの圧力を1.33Pa以下にまで減圧するが、これに限るものではなく、ほぼ真空になるまで間隙部Vの圧力を減圧してもよい。これにより、ガラスパネルPの断熱性能を更に高めることができる。
本実施の形態では、一対のガラス板厚みTgの下限は、0.3mm以上である。また、好ましくは、0.5mm以上である。さらに好ましくは、1mm以上である。一対のガラス板厚みTgが薄ければガラス自体の蓄熱量が小さくなるので、周辺封止の際に、単位時間あたりの空気中への放熱量が上昇し、周辺封止用金属材料3が冷却されやすい。従って、溶融した周辺封止用金属材料3の固化を促進させることが可能となる。ただし、ガラス板は薄くなるとガラス板の剛性が低下するため、同じ大きさの外力によるガラス板の変形量が大きくなる。従って、ガラスパネルPにおいて、吸引孔4の間隙部側表面付近に発生する引張応力が大きくなる。
一対のガラス板厚みTgの上限は、15mm以下である。好ましくは、12mm以下である。さらに好ましくは、10mm以下である。厚いガラス板を用いるとガラス板の剛性は増加するため、同じ大きさの外力によるガラス板の変形量が小さくなる。従って、ガラスパネルPにおいて、吸引孔4の間隙部側表面付近に発生する引張応力が小さくなるため、長期耐久性が向上する。一方で、ガラス板厚みTgが厚くなると、吸引孔封止の際に、吸引孔封止用金属材料15の吸引孔4への流入量が減少する。そのため、間隙部側の吸引孔封止用金属材料15のはみ出しが小さくなり、吸引孔4の間隙部側表面付近に発生する引張応力を緩和させることが困難となる。
一対のガラス板1A,1Bは、フロートガラスであるが、これに限るものではない。一対のガラス板1A,1Bには、上記のような用途に応じて、例えば、型板ガラス、表面処理により光拡散機能を備えたすりガラス、網入りガラス、線入ガラス板、強化ガラス、倍強化ガラス、低反射ガラス、高透過ガラス板、セラミックガラス板、熱線や紫外線吸収機能を備えた特殊ガラス、又は、これらの組み合わせ等、種々のガラスを適宜選択して使用することができる。
さらに、一対のガラス板1A,1Bの組成についても、ソーダ珪酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウ珪酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス、各種結晶化ガラス等を使用することができる。
さらに、一対のガラス板1A,1Bの組成についても、ソーダ珪酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウ珪酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス、各種結晶化ガラス等を使用することができる。
本実施の形態では、開先部分14はガラス板1A,1Bの間隙部V側の角部を平面状に面取りしているが、これに限られるものではなく、曲面状に面取りをする等、導入板8を容易に挿入可能とする形態であれば、適宜選択してガラス板1A,1Bに設ける事ができる。
本実施の形態では、スペーサーピッチPdは、5〜100mmであり、好ましくは、5〜80mm、さらに好ましくは、5〜60mmである。
また、スペーサー2はステンレス鋼により形成されているが、これに限るものではない。スペーサー2は、例えば、インコネル、鉄、アルミニウム、タングステン、ニッケル、クロム、チタン等の金属、炭素鋼、クロム鋼、ニッケル鋼、ニッケルクロム鋼、マンガン鋼、クロムマンガン鋼、クロムモリブデン鋼、珪素鋼、真鍮、ハンダ、ジュラルミン等の合金、又は、セラミックやガラス等、高剛性を有するもので形成されてもよい。また、スペーサー2も、円柱状に限らず、角形状や球状等の各種形状であってもよい。
本実施の形態では、間隙部高Vhは30μm〜1mmである。ただし、スペーサー2の高さと略同一である。
尚、間隙部Vには、間隙部V内の気体分子を吸着するべく蒸発型ゲッターを用いたり、加熱されて活性化することにより気体分子を吸着して除去する非蒸発型ゲッターを用いたりしてもよく、また、非蒸発型ゲッターと蒸発型ゲッターとを併用してもよい。また、間隙部Vにおいて、ゲッター材(吸着剤)及び吸着剤収容孔は2ヶ所以上でもよい。
本実施の形態では、周辺封止用金属材料3は、金属導入装置5を用いて形成されたが、これに限定されるものではない。周辺封止用金属材料3は、陽極接合法、超音波接合法、多段接合法、レーザー接合法及び圧着接合法のいずれか一つの接合方法を用いて形成されてもよい。これにより、周辺封止用金属材料3の一対のガラス板1A,1Bへの付着性を向上させることができる。
また、ガラスパネルPの平面に対する厚み方向視における周辺封止用金属材料3の幅Rwは1mm以上10mm以下である。幅Rwが1mmより小さいと、ガラスパネルPの間隙部Vの封止を保持することが困難となる。また、10mmを超えると、周辺封止用金属材料3を通じて発生する熱交換量が過大となる。さらに好ましくは、幅Rwは1mm以上5mm以下である。この場合、ガラスパネルPの間隙部Vの封止を保持することに加え、さらに熱交換量を低減させることができる。
本実施の形態では、封止後の吸引孔封止用金属材料15がガラス板1Aの大気側表面より突出している部分を突出部16とする。突出部16の突出部直径Dw(図1のガラス板1Aと接触する接触部33の幅と同じ)は2〜30mmである。さらに好ましくは、2〜15mmである。ただし、突出部直径Dwはいずれの場合も吸引孔径Swよりは大きい。
また、突出部16の突出部厚みDgは0.1〜20mmである。好ましくは、0.1〜10mmである。
尚、突出部16とガラス板1Aとの接触面が広いほど、発生する収縮応力が大きくなる。また、突出部直径Dwが小さいほど、吸引孔4を正確に封止する難易度が上がる。
また、突出部16の突出部厚みDgは0.1〜20mmである。好ましくは、0.1〜10mmである。
尚、突出部16とガラス板1Aとの接触面が広いほど、発生する収縮応力が大きくなる。また、突出部直径Dwが小さいほど、吸引孔4を正確に封止する難易度が上がる。
本実施の形態では、吸引孔径Swは、2〜10mmである。好ましくは2〜5mmである。強化ガラスの場合は、吸引孔径Swは、ガラス厚より大きく10mm以下が望ましい。これは、風冷強化の際に、吸引孔4を通じて風を通すためである。
また、吸引孔4の少なくとも下部の縁部は曲面状に形成されていてもよく、または面取りされていてもよい(縁部に微小面を設けていてもよい)。
以下、図7、図11を参照しながら、吸引孔の封止と応力の関係について説明する。吸引孔封止用金属材料15は、供給口の上部に設けたハンダの塊と、これを加熱溶融するヒーターと、溶融した吸引孔封止用金属材料15を滴下させる滴下装置とにより、自重でガイド筒20内を滴下する。溶融した吸引孔封止用金属材料15は、ガラス板1Aの大気側表面で広がってガイド筒20の内径にしたがって突出部16を形成する。
吸引孔封止用金属材料15における突出部16は、冷却によりハンダ収縮応力Fa1を生じる。しかし、ガラス板1Aの熱膨張係数(例えば、フロートガラスでは一般に8〜9×10-6/℃(常温〜350℃)は、吸引孔封止用金属材料15の熱膨張係数(例えば、本実施形態では24×10-6/℃、通常のハンダは凡そ15×10-6/℃〜30×10-6/℃、)よりも小さく、したがって、上部圧縮応力Fa2を生じる。この上部圧縮応力Fa2の反力が、間隙部側における吸引孔4のエッジ4e近傍に第一引張応力Fa(せん断力)として発生する。
因みに、フリットで封止する真空ガラスでは、ガラスとフリットとの間で熱膨張差がないため、封止温度が高く(500℃)ても応力の影響は小さかったために、大気圧を考慮した強度設計(ガラス厚みTgとピラー間隔Pd)をすれば良かった。
しかし、フリットに比べ、ハンダは、ガラスとの濡れ性が悪いために、封止に多くの体積が必要となる。この体積(DgとDw)によって応力が発生するために、強度設計に考慮しなければならないことを新たに見出し、第1引張応力Faの導入に至った。
つまり、ハンダを高温で封止するには熱膨張差が大きく封止は不可能で、250℃以下という温度範囲で実施可能となることを見出した。
例えば、スズ(Sn)ハンダ全般の溶融温度である180℃〜250℃の温度範囲、あるいは、熱膨張係数15〜30×10-6/℃である。
因みに、フリットで封止する真空ガラスでは、ガラスとフリットとの間で熱膨張差がないため、封止温度が高く(500℃)ても応力の影響は小さかったために、大気圧を考慮した強度設計(ガラス厚みTgとピラー間隔Pd)をすれば良かった。
しかし、フリットに比べ、ハンダは、ガラスとの濡れ性が悪いために、封止に多くの体積が必要となる。この体積(DgとDw)によって応力が発生するために、強度設計に考慮しなければならないことを新たに見出し、第1引張応力Faの導入に至った。
つまり、ハンダを高温で封止するには熱膨張差が大きく封止は不可能で、250℃以下という温度範囲で実施可能となることを見出した。
例えば、スズ(Sn)ハンダ全般の溶融温度である180℃〜250℃の温度範囲、あるいは、熱膨張係数15〜30×10-6/℃である。
スペーサー2は、一対のガラスと板1A、1Bの平面に沿って、マトリックス状に一定の間隔Pd(スペーサーピッチ)を開けて配置されている。このスペーサー2が間隙部Vを形成し、一対のガラス板1A、1B間の熱伝導を阻害する。大気圧Fb1はスペーサー2に支持されているガラス板1A、1Bに作用し、ガラス板1Aの間隙部V側には第二引張応力Fbが発生する。
これらの引張応力は内部応力として加算され、間隙部側における吸引孔4のエッジ4eに応力集中するおそれがあり、この部分の加算がガラスエッジの長期許容応力(Fcとする)以下でなければならない。
図8A〜Cは、吸引孔封止用金属材料15の突出部直径Dwがそれぞれ8,10,12mmのものを用いて行った実験の結果と、その結果から導出された数値を用いて作成された図である。
図8Aは、突出部厚みDgの値とそれに対応する第一引張応力Faの値とをプロットしたものである。さらに、各プロット点を突出部直径Dwに基づきグループ分けし、それぞれのグループの近似直線を追加した。この図より、前記第一引張応力Faは、突出部厚みDgに比例しており、その関係は、以下の式で示すことができる。
図8Aは、突出部厚みDgの値とそれに対応する第一引張応力Faの値とをプロットしたものである。さらに、各プロット点を突出部直径Dwに基づきグループ分けし、それぞれのグループの近似直線を追加した。この図より、前記第一引張応力Faは、突出部厚みDgに比例しており、その関係は、以下の式で示すことができる。
Fa=A*Dg (1a−1)
Fa:第一引張応力(MPa)、Dg:吸引孔封止用金属材料15の突出部厚み(mm)
ここで、Aは式(1a−1)における比例係数(第一比例係数)である。
Fa:第一引張応力(MPa)、Dg:吸引孔封止用金属材料15の突出部厚み(mm)
ここで、Aは式(1a−1)における比例係数(第一比例係数)である。
図8Aより、第一比例係数Aは、突出部直径Dwによって定まることがわかる。
図8Bは、突出部直径Dwの値とそれに対応する第一比例係数Aの値とをプロットしたものである。さらに、各プロット点をガラス板厚みTgに基づきグループ分けし、それぞれのグループの近似直線を追加した。この図より、第一比例係数Aは、突出部直径Dwに比例しており、その関係は、以下の式で示すことができる。
図8Bは、突出部直径Dwの値とそれに対応する第一比例係数Aの値とをプロットしたものである。さらに、各プロット点をガラス板厚みTgに基づきグループ分けし、それぞれのグループの近似直線を追加した。この図より、第一比例係数Aは、突出部直径Dwに比例しており、その関係は、以下の式で示すことができる。
A=B*Dw (1a−2)
A:第一比例係数、Dw:吸引孔封止用金属材料15の突出部直径(mm)
ここで、Bは式(1a−2)のおける比例係数(第二比例係数)である。
A:第一比例係数、Dw:吸引孔封止用金属材料15の突出部直径(mm)
ここで、Bは式(1a−2)のおける比例係数(第二比例係数)である。
図8Bより、第二比例係数Bは、ガラス板厚みTgによって定まることがわかる。
図8Cは、ガラス板厚みTgとそれに対応する第二比例係数Bの値とをプロットし、近似直線を追加したものである。この図より、第二比例係数Bは、ガラス板厚みTgに比例しており、その関係は、以下の式で示すことができる。
図8Cは、ガラス板厚みTgとそれに対応する第二比例係数Bの値とをプロットし、近似直線を追加したものである。この図より、第二比例係数Bは、ガラス板厚みTgに比例しており、その関係は、以下の式で示すことができる。
B=(−0.0157Tg+0.1945) (1a−3)
B:第二比例係数、Tg:ガラス板厚み(mm)
B:第二比例係数、Tg:ガラス板厚み(mm)
以上、図8A〜C及び式(1a−1)〜(1a−3)より、前記第一引張応力Faは、次式(1a)のとおりである。
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg (1a)
Tg:ガラス板厚み(mm)、Dw:吸引孔封止用金属材料15の突出部直径(mm)、Dg:吸引孔封止用金属材料15の突出部厚み(mm)
Tg:ガラス板厚み(mm)、Dw:吸引孔封止用金属材料15の突出部直径(mm)、Dg:吸引孔封止用金属材料15の突出部厚み(mm)
一方、前記第二引張応力Fbについて、ガラス板厚みTgを変えて3系列で行った発明者らのシミュレーション(有限要素法解析ソフトウェア(Abaqus Ver6.11)を用いた非線形解析)の結果を、図9A,Bに示す。但し、ガラス板厚みTg(mm)は、それぞれ3.1,4,5のものを用いて行った。
図9Aは、スペーサーピッチPdの値とそれに対応する第二引張応力Fbの値とをプロットしたものである。さらに、各プロット点をガラス板厚みTgに基づきグループ分けし、それぞれのグループの近似曲線を追加した。この図より、第二引張応力Fbは、スペーサーピッチPdの値によって定まり、その関係は、以下の式で示すことができる。なお、近似により、スペーサーピッチPdの乗数は2としている。
Fb=C*Pd2 (1b−1)
Fb:第二引張応力(MPa)、Pd:スペーサーピッチ(間隔)(mm)
ここで、Cは式(1b−1)における比例係数(第三比例係数)である。
Fb:第二引張応力(MPa)、Pd:スペーサーピッチ(間隔)(mm)
ここで、Cは式(1b−1)における比例係数(第三比例係数)である。
図9Aより、第三比例係数Cは、ガラス板厚みTgによって定まることがわかる。
図9Bは、ガラス板厚みTgの値とそれに対応する第三比例係数Cの値とをプロットし、近似曲線を追加したものである。この図より、第三比例係数Cとガラス板厚みTgとの関係は、以下の式で示すことができる。なお、近似により、ガラス板の厚みTgの乗数は−2.2としている。
図9Bは、ガラス板厚みTgの値とそれに対応する第三比例係数Cの値とをプロットし、近似曲線を追加したものである。この図より、第三比例係数Cとガラス板厚みTgとの関係は、以下の式で示すことができる。なお、近似により、ガラス板の厚みTgの乗数は−2.2としている。
C=0.0361*Tg-2.2
C:第三比例係数、Tg:ガラス板厚み(mm)
C:第三比例係数、Tg:ガラス板厚み(mm)
以上、図9A,B及び式(1b−1),(1b−2)より、第二引張応力Fbは、次式(1b)のとおりである。
Fb=0.0361Pd2/Tg2.2 (1b)
Fb:第二引張応力、Pd:スペーサーピッチ(間隔mm)、Tg:ガラス板厚み(mm)
Fb:第二引張応力、Pd:スペーサーピッチ(間隔mm)、Tg:ガラス板厚み(mm)
これらの結果を用いて、下記式(1)(2)が導出されている。
Dw<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dg} ・・・(1)
Dg<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dw} ・・・(2)
これにより、突出部直径Dw及び厚みDgを適宜調整することで、応力集中によるガラス板の破壊を防止することができる。
Dw<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dg} ・・・(1)
Dg<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dw} ・・・(2)
これにより、突出部直径Dw及び厚みDgを適宜調整することで、応力集中によるガラス板の破壊を防止することができる。
安全性の指標についてさらに検討を加えると、上述のとおりガラス板のエッジ部での長期許容応力Fc=7MPaである。また、有限要素法解析ソフトウェア(Abaqus Ver6.11)を用い、非線形解析により、大気圧により間隙部側に発生する応力値を計算により求めると、第二引張応力Fb=約2MPaとなった。ゆえに、第一引張応力Fa<=5MPaとなるように設定すればよい。また、安全率を2以内とし、さらに応力の変動を考慮して、第一引張応力Fa<=3MPaとなるように設定してもよい。
上記式において、Fcは材料によって一義的に定まり、Tgは仕様によって決定される。Pdは、断熱性から長い方が望ましく、ガラスパネルの断熱仕様から決まる。よって、これらの要素はコントロールしにくい。そのため、突出部厚みDg及び直径Dwをコントロールすることで、ガラス破損を未然に防止するこができる。
本実施の形態では、フロートガラスを用いており、ガラス板のエッジ部での長期許容応力Fc=7MPaであったが、強化ガラスを用いた場合、Fcは最大で69MPaまで設定することが可能である。強化の仕様により、Fcは7〜69MPaの間で調整することができる。但し、これらFc値を含む数値範囲(フロートガラスではFc5〜15MPa、強化ガラスでは50〜80MPa)であっても本願発明の効果を奏することは可能である。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
なお、以下の他の実施形態において、上記実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
以下に他の実施の形態を説明する。
なお、以下の他の実施形態において、上記実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
(1)上記式(1b、Fbの式)によれば、第二引張応力Fbはピラーの間隔Pdの2乗に比例している。したがって、ピラーの間隔を小さくすることで、エッジ4eへの応力集中を減少させることができる。この原理により、図10の実施形態では、中間のピラー2’を通常のピラー2の半分の間隔位置に設けることで、第二引張応力Fbを減少させている。したがって、より大きな第一引張応力Faを許容可能であるので、突出部直径Dwを拡大させて、より確実な封止を行うことも可能となる。
(2)上記別実施形態(1)では、配置間隔の短い中間ピラー2’をスペーサーとして用いることで、減圧に伴い前記吸引孔周囲の間隙部側において生じる第二引張応力Fbを減少させた。その他、スペーサーとしてピラー間隔が吸引孔4周りで通常のピラー間隔より短くなるものであれば、様々な構成のものを用いることができる。例えば、図10において、中間ピラー2’を設けずに、他の補強ピラー2’’を設けても良い。なお、中間ピラー2’や補強ピラー2’’は通常のピラーと同じでも、異なる形の物でも良い。
(3)上記各実施形態では、吸引孔封止用金属材料(ハンダ)15を滴下させて固化させたが、滴下以外の方法で供給し、固化させてもよい。
(4)上記各実施形態における各式の係数は、より正確な計算の実現のために有効数字3桁にて表現した(例えば、式(1)のPd2の係数は0.0361)。しかし、計算の便宜のために各式の係数は有効数字2桁または1桁としてもよい(例えば、式(1)のPd2の係数を0.036または0.04となる)。特許請求の範囲は便宜上有効数字3桁にて表現するもので、各式の係数は有効数字2桁または1桁を含むものである。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
本発明は、断熱性能の高いガラスパネルとして利用することができる。例えば、建築用・乗物用(自動車・鉄道車両・船舶等の窓ガラス)、または冷蔵庫や保温装置等の各種装置の扉や壁部等において、長期耐久性を要する断熱性ガラスパネルとして利用することができる。
1A,1B:ガラス板、2:スペーサー(ピラー)、2’:中間ピラー、2’’:補強ピラー、3:周辺封止用金属材料(ハンダ)、4:吸引孔、4e:エッジ、5:金属導入装置、6:定盤、6a:高部、6b:低部、7:供給塔、8:導入板、8A:屈曲部、9:坩堝部、10:伝熱ヒーター、11:導入路、12:レール部材、13:移動機構、14:開先部分、15:吸引孔封止用金属材料(ハンダ)、16:突出部、20:ガイド筒、V:間隙部、V1:周縁部、P:ガラスパネル、Fa:第一引張応力、Fa1:ハンダ収縮応力、Fa2:上部圧縮応力、Fb:第二引張応力、Fb1:大気圧、Fc:ガラスエッジの長期許容応力、Dw:吸引孔封止用金属材料の突出部直径、Dg:吸引孔封止用金属材料の突出部厚み、Tg:ガラス板厚み、Pd:スペーサーピッチ(間隔)、Rw:周辺封止用金属幅、Sw:吸引孔径
Claims (14)
- 一対のガラス板と、前記一対のガラス板をこれらガラス板間にスペーサーを介在させて配向配置することにより形成される間隙部と、前記一対のガラス板の周縁部を接合することにより前記間隙部を気密に構成する周辺封止用金属材料とを備え、前記一対のガラス板の内の一方のガラス板は、そのガラス板において表裏に貫通する吸引孔を有し、前記間隙部内の空気を吸引して減圧すると共に前記吸引孔を前記一対のガラス板と熱膨張係数が異なる吸引孔封止用金属材料で封止してあるガラスパネルであって、
前記吸引孔封止用金属材料は、前記吸引孔上で気密状態を保つものであり、
前記吸引孔封止用金属材料は、前記吸引孔と平面視で同心円状に形成してあり、
次式(1)を満たすガラスパネル。
Dw<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dg} ・・・(1)
但し、 Tg:ガラス板厚み(mm)、Dw:吸引孔封止用金属材料の突出部直径(mm)、Dg:吸引孔封止用金属材料の突出部厚み(mm)、Pd:スペーサーピッチ(mm)、Fc:ガラスエッジの長期許容応力 - 前記吸引孔封止用金属材料の突出部直径Dwが固定であり、次式(2)を満たすように設定されている請求項1記載のガラスパネル。
Dg<=(Fc−0.0361Pd2/Tg2.2)/{(−0.0157Tg+0.1945)*Dw} ・・・(2) - 第一引張応力Faが、次式(3)を満たすように設定されている請求項1又は2に記載のガラスパネル。
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg<=5MPa (3) - 第一引張応力Faが、次式(4)を満たすように設定されている請求項1又は2に記載のガラスパネル。
Fa=(−0.0157Tg+0.1945)*Dw*Dg<=3MPa (4) - 前記吸引孔封止用金属材料は、前記吸引孔上より滴下することにより固化して気密状態を保つものである請求項1〜4のいずれかに記載のガラスパネル。
- 前記スペーサーは、前記一対のガラス板間に所定の間隔を保持すべく所定のピッチでマトリックス状に挟持された複数のピラーよりなり、
前記ピラーは、前記吸引孔の近傍において他の部分のピッチよりも狭いピッチで配置されている請求項1〜5のいずれかに記載のガラスパネル。 - 前記スペーサーは、前記一対のガラス板間に所定の間隔を保持すべく所定のピッチでマトリックス状に挟持された複数のピラーよりなり、
前記複数のピラーと異なる少なくとも一つの他のピラーを前記複数のピラーよりも前記吸引孔に近接させて設けてある請求項1〜6のいずれかに記載のガラスパネル。 - 前記ガラスパネルの平面に対する厚み方向視における前記周辺封止用金属材料の幅が、1〜10mmである請求項1〜7のいずれかに記載のガラスパネル。
- 前記一対のガラス板の少なくとも一方の厚みが、0.3〜15mmである請求項1〜8のいずれかに記載のガラスパネル。
- 前記突出部の幅が、2〜30mmである請求項1〜9のいずれかに記載のガラスパネル。
- 前記突出部の厚みが、0.1〜20mmである請求項1〜10のいずれかに記載のガラスパネル。
- 前記スペーサーのピッチが、5〜100mmである請求項1〜11のいずれかに記載のガラスパネル。
- 前記吸引孔の直径が、2〜10mmである請求項1〜12のいずれかに記載のガラスパネル。
- 前記吸引孔の少なくとも下部の縁部は曲面状に形成され、または面取りされている請求項1〜13のいずれかに記載のガラスパネル。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017217841 | 2017-11-10 | ||
JP2017217841 | 2017-11-10 | ||
PCT/JP2018/041178 WO2019093321A1 (ja) | 2017-11-10 | 2018-11-06 | ガラスパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2019093321A1 true JPWO2019093321A1 (ja) | 2020-12-17 |
Family
ID=66439187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019552804A Pending JPWO2019093321A1 (ja) | 2017-11-10 | 2018-11-06 | ガラスパネル |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10988972B2 (ja) |
EP (1) | EP3708550A4 (ja) |
JP (1) | JPWO2019093321A1 (ja) |
KR (1) | KR102391705B1 (ja) |
CN (1) | CN111315703B (ja) |
WO (1) | WO2019093321A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11486190B2 (en) * | 2018-05-25 | 2022-11-01 | Agc Glass Europe | High performances vacuum insulating glazing unit |
EP3805174B1 (en) * | 2018-05-30 | 2022-03-23 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Glass panel unit manufacturing method |
US11609038B2 (en) * | 2018-11-08 | 2023-03-21 | Lg Electronics Inc. | Panel assembly, refrigerator, and home appliances |
CN112945711B (zh) * | 2021-01-22 | 2023-03-28 | 吉林大学 | 一种薄板对焊焊缝多角度拉伸试验专用夹具 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07508967A (ja) * | 1992-01-31 | 1995-10-05 | ザ ユニバーシテイ オブ シドニイ | 熱絶縁ガラスパネルの改良 |
JP2002241149A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラスパネル |
JP2011068532A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Hitachi Metals Ltd | 溶融金属の充填装置 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2621397A (en) * | 1949-01-27 | 1952-12-16 | Pittsburgh Plate Glass Co | Pore hole seal for double windows |
US2887737A (en) * | 1954-07-12 | 1959-05-26 | Pittsburgh Plate Glass Co | Sealing means for glazing unit |
JP3263306B2 (ja) | 1996-04-03 | 2002-03-04 | 日本板硝子株式会社 | 複層ガラス |
JP3828341B2 (ja) * | 1996-06-17 | 2006-10-04 | 日本板硝子株式会社 | 真空複層ガラス |
EP1160217B1 (en) * | 1999-12-24 | 2004-09-29 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Production method of glass panel and glass panel |
JP2002137940A (ja) | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラスパネルの製造方法とそのガラスパネル |
JP2002187745A (ja) * | 2000-12-21 | 2002-07-05 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラスパネルの製造方法 |
JP2002187743A (ja) * | 2000-12-21 | 2002-07-05 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラス孔の封止方法 |
JP2003192400A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-09 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラスパネル |
JP2003192399A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-09 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラスパネル吸引孔用蓋体とその蓋体の使用方法 |
US9371683B2 (en) * | 2012-05-18 | 2016-06-21 | Guardian Industries Corp. | Method and apparatus for making vacuum insulated glass (VIG) window unit including pump-out tube |
KR101402552B1 (ko) * | 2012-09-18 | 2014-06-02 | 주식회사 에피온 | 진공유리 패널 및 그 제조 방법 |
WO2015006847A1 (en) * | 2013-07-19 | 2015-01-22 | Litezone Technologies Inc. | Pressure compensated glass unit |
-
2018
- 2018-11-06 KR KR1020207016133A patent/KR102391705B1/ko active IP Right Grant
- 2018-11-06 WO PCT/JP2018/041178 patent/WO2019093321A1/ja unknown
- 2018-11-06 US US16/761,730 patent/US10988972B2/en active Active
- 2018-11-06 CN CN201880071628.7A patent/CN111315703B/zh active Active
- 2018-11-06 JP JP2019552804A patent/JPWO2019093321A1/ja active Pending
- 2018-11-06 EP EP18875408.9A patent/EP3708550A4/en not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07508967A (ja) * | 1992-01-31 | 1995-10-05 | ザ ユニバーシテイ オブ シドニイ | 熱絶縁ガラスパネルの改良 |
JP2002241149A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | ガラスパネル |
JP2011068532A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Hitachi Metals Ltd | 溶融金属の充填装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3708550A4 (en) | 2021-06-16 |
WO2019093321A1 (ja) | 2019-05-16 |
KR102391705B1 (ko) | 2022-04-27 |
CN111315703A (zh) | 2020-06-19 |
US20200332588A1 (en) | 2020-10-22 |
CN111315703B (zh) | 2022-11-29 |
EP3708550A1 (en) | 2020-09-16 |
US10988972B2 (en) | 2021-04-27 |
KR20200075878A (ko) | 2020-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN111315704B (zh) | 玻璃面板和玻璃窗 | |
JPWO2019093321A1 (ja) | ガラスパネル | |
JP4049607B2 (ja) | ガラスパネルの製造方法とその方法で製造されたガラスパネル | |
JP7041163B2 (ja) | ガラスパネル | |
JP6991238B2 (ja) | ガラスパネル | |
JP2002167246A (ja) | ガラスパネルの製造方法 | |
JP7075413B2 (ja) | ガラスパネルの製造方法 | |
JP2002255591A (ja) | ガラスパネルの製造方法 | |
EP4073337B1 (en) | Triple pane vacuum insulated glass unit | |
WO2019093326A1 (ja) | 溶融金属供給装置、これを用いたガラスパネルの製法及びガラスパネル | |
JP2022153097A (ja) | 減圧複層ガラスパネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200501 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210622 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210818 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211214 |