JPWO2019078218A1 - ステントグラフト - Google Patents

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Abstract

ステントグラフト(1)は、管状の形状を有し、ステントグラフトの径方向に沿って拡縮可能な骨格部(B)と、骨格部に沿って設けられる皮膜部(GF)と、を備える。皮膜部(GF)は、ステントグラフトの径方向に形成された凹凸構造が規則的に配置された屈曲案内部(RU)を有する。屈曲案内部は、ステントグラフトが屈曲する際、皮膜部の他の箇所よりも優先的に変形することが可能に構成されている。

Description

本発明は、ステントグラフトに関する。
従来から、血管等の生体管腔内に留置されるステントグラフトが知られている。ステントグラフトは、一般に、管状の形状を有し、径方向において拡縮可能な骨格部(即ち、ステント)と、骨格部に沿って設けられる皮膜部(即ち、グラフト)と、を備える。
従来のステントグラフトの一つは、骨格部をモジュール化することで、多様な形状を有するとともに生体活動に伴って拍動等の変形も生じ得る生体管腔への追従性を高めるようになっている。具体的には、径方向の太さや軸方向の長さ等が異なる複数種類の予備骨格体をあらかじめ準備し、留置対象の生体管腔の形状に合わせて複数の予備骨格体を選択して連結することで、その生体管腔の形状に適合した骨格部を構成するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
日本国特許第4064724号公報
上述した従来のステントグラフトは、生体管腔への追従性に優れるものの、実際の施術ごとに骨格部を個々に製造することとなるため、大量生産に適さず、生産性を高め難い。一方、同一構造のステントグラフトを大量生産すると、生産性に優れるものの、留置対象の生体管腔の形状や変形によっては、生体管腔にステントグラフトが十分に追従できない可能性がある。生体管腔への追従性が過度に不足すると、骨格部の潰れ(いわゆるキンク)や生体管腔の内壁からのステントグラフトの分離等が生じる虞がある。
本発明の目的の一つは、生体管腔への追従性と製造時の生産性とを両立可能なステントグラフトの提供である。
本発明の一つの側面において、ステントグラフトは、
管状の形状を有し、当該ステントグラフトの径方向に沿って拡縮可能な骨格部と、前記骨格部に沿って設けられる皮膜部と、を備え、
前記皮膜部は、
前記径方向に形成された凹凸構造が規則的に配置され、当該ステントグラフトが屈曲する際、前記皮膜部の他の箇所よりも優先的に変形することが可能な屈曲案内部、を有する、ように構成される。
本発明によれば、皮膜部が有する屈曲案内部によって生体管腔への追従性を高めることができる。また、従来のステントグラフトのように留置対象の生体管腔ごとに骨格部を個々に製造する必要がなく、ステントグラフトの生産性を高めることができる。即ち、生体管腔への追従性と製造時の生産性とを両立できる。
図1は、本発明の実施形態に係るステントグラフトの概略図である。 図2(A)は、図1に示すステントグラフトの拡大図であり、図2(B)〜図2(D)は、図2(A)に示すステントグラフトの断面図である。 図3(A)及び図3(B)は、図2に示すステントグラフトの骨格部(具体的にはストラット)の拡大図である。 図4は、図1に示すステントグラフトに用いられる皮膜部(ステント)の展開図である。 図5は、図4に示す皮膜部の拡大図である。 図6は、骨格部が取り付けられる前の皮膜部を示す図である。 図7は、図6に示す皮膜部の拡大図である。 図8は、骨格部の形状の他の例を示す図である。 図9(A)は、皮膜部の形状の他の例を示す図であり、図9(B)は図9(A)に示す皮膜部の断面図である。 図10は、本発明の他の実施形態に係るステントグラフトの概略図である。 図11(A)は、図10に示すステントグラフトの拡大図であり、図11(B)は、図11(A)に示すステントグラフトの拡大図である。 図12は、比較例としての他のステントグラフトの概略図である。 図13は、比較例としての他のステントグラフトの概略図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るステントグラフト1について、説明する。以下の説明では、便宜上、図1等における紙面右側を基端側(図中の矢印PEを参照。)と呼び、紙面左側を先端側(図中の矢印DEを参照。)と称呼する。なお、ステントグラフト1を血管等の生体管腔内に留置する際に医師等の施術者に近い側が基端側にあたり、施術者から遠い側が先端側にあたる。
図1、図2(A)〜図2(D)に示すように、ステントグラフト1は、骨格部B、皮膜部GF、及び、骨格部Bに皮膜部GFを保持する保持部ST(具体的には、後述する縫合糸SU)を備える。
骨格部Bは、ジグザグ状に折り返されながらステントグラフト1の中心軸CX周りを螺旋状に旋回する形状を有する金属細線BZ(以下「ストラットBZ」という。)から構成されている。より具体的には、ストラットBZは、ステントグラフト1の中心軸CXに対して僅かに傾いた状態で、且つ、ステントグラフト1の中心軸CX方向において所定の間隔をあけながら、螺旋状に旋回する形状を有している。骨格部Bは、ステントグラフト1の径方向において拡縮可能となっている。
ストラットBZを構成する材料として、例えば、Ti−Ni合金、SUS316L等のステンレス鋼、Cu−Al−Mn合金等の形状記憶合金、チタン合金、及び、タンタル等の公知の金属又は金属合金を好ましく用い得る。ストラットBZは、それら材料からなる原板をレーザカットする手法、及び、それら材料からなる線材を折り曲げ加工する手法等によって製造され得る。更に、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、フッ素含有のダイヤモンドライクカーボン(FDLC)、ウレタン等の高分子材料やヘパリン、ウロキナーゼ等の生理活性物質、及び、アルガトロバン等の抗血栓薬剤を、必要に応じてストラットBZに被覆してもよい。
図3(A)に示すように、ストラットBZは、矢印DEに示す先端側へ凸となるように屈曲した山部Mと、矢印PEに示す基端側へ凸となるように屈曲した谷部Vと、が周方向において繰り返される形状を有している。図3(A)に示す形状では、先端側にある山部Mの頂点MTと、矢印PEに示す基端側にある谷部Vの底部VBと、の間に変曲点がある。即ち、図3(A)に示すストラットBZは、山部Mと谷部Vとの間の中間部MMが湾曲した形状を有している。
ストラットBZの形状は、図3(A)に示す形状に限定されない。例えば、図3(B)に示すように、ストラットBZは、山部Mの頂点MTと谷部Vの底部VBとが変曲点を介さずに繋がるように構成されてもよい。即ち、図3(B)に示すストラットBZは、中間部MMにおいて直線状の形状を有している。なお、図3(A)及び図3(B)では、山部Mの頂点MT及び谷部Vの底部VBの位置を黒い丸印で示している。
図2(A)に示すように、ストラットBZは、中間部MM上の少なくとも一箇所(本実施形態では2箇所)において、縫合糸SUによって皮膜部GFに縫い付けられ、保持されている。但し、図2(B)〜図2(D)を参照しながら後述するように、縫合糸SUは、ストラットBZの外周面の少なくとも一部に当接した状態で皮膜部GFに締め付けられている。但し、縫合糸SUは、ストラットBZの移動を完全には禁止していない。換言すると、ストラットBZは、縫合糸SUによって皮膜部GFに保持されているものの、ストラットBZの軸方向において、所定の自由度にて皮膜部GFに対して相対移動可能となっている。換言すると、ストラットBZは、縫合糸SUによって皮膜部GFに遊着されている。
なお、このような遊着は、例えば、ストラットBZの中間部MMに縫合糸SUによる保持箇所を配置することで、実現し得る。また、ストラットBZの皮膜部GFに対する相対移動の方向や自由度は、例えば、縫合糸SUによる縫合箇所の数や位置等によって任意に調整することが可能である。
但し、図1に示すように、ステントグラフト1の先端側の端部11に最も近い位置に保持されるストラットBZ1、及び、基端側の端部12に最も近い位置に保持されるストラットBZ2は、他のストラットBZよりも多くの縫合糸SUによって保持されている。即ち、両端部11,12に最も近い位置に保持されるストラットBZ1,BZ2は、他のストラットBZに比べて縫合糸SUによる保持箇所が多く、より強固に皮膜部GFに保持されている。これにより、ステントグラフト1の先端部および基端部において皮膜部GFにしわ等が生じ、ステントグラフト1と血管壁との間に血液が入り込むことを抑制できる。
本実施形態では、ストラットBZは、皮膜部GFの外周面上に保持されている。しかし、ストラットBZは、皮膜部GFの内周面上に保持されてもよいし、複数枚の皮膜部GFによってストラットBZを挟むことによって皮膜部GFの内部に配置されてもよい。更に、ステントグラフト1の両端部11,12に保持されるストラットBZ1,BZ2は、皮膜部GFの内周側に保持されることが好ましい。これにより、ステントグラフト1を血管内に留置した際、ステントグラフト1の両端部11,12が血管壁から離れ、ステントグラフト1と血管壁との間に血液が入り込むことを抑制できる。
なお、皮膜部GFの内周側にストラットBZ1,BZ2を保持する方法として、皮膜部GFの外周側にストラットBZを保持する方法と同様、皮膜部GFの内周側に縫合糸SUによってストラットBZ1,BZ2を縫い付ける方法が用いられ得る。他の方法として、皮膜部GFの外周側にストラットBZ1,BZ2を縫い付けた後、ステントグラフト1の両端部11,12を内側に折り返す方法も用いられ得る。更に、皮膜部GFの外周側にストラットBZ1,BZ2を縫い付けた後、別途準備した皮膜部GFによってストラットBZ1,BZ2を覆うことで、ストラットBZ1,BZ2を皮膜部GFに挟み込んでもよい。
なお、図1では図示を省略しているが、ステントグラフト1の先端側の端部11に、ステントグラフト1を血管内の留置箇所に運ぶためのデリバリー用の骨格部を設けてもよい(後述する図12も参照。)。
皮膜部GFに対してストラットBZを保持する際、図2(B)に示すように、縫合糸SUと皮膜部GFとの間にストラットBZが挟まれるように、ストラットBZを皮膜部GFに縫い付けてもよい。また、図2(C)及び図2(D)に示すように、縫合糸SUをストラットBZの外周面に巻きつけた状態で、ストラットBZを皮膜部GFに縫い付けてもよい。縫合糸SUは、図2(C)に示すように保持箇所ごとに独立していてもよいし、図2(D)に示すように複数の保持箇所にわたって繋がっていてもよい。
皮膜部GFは、複数のストラットBZから構成される骨格部Bに沿うように設けられ、内部に筒状の中空部を画成している。皮膜部GFを構成する材料は、生体適合性および耐久性が比較的高く、かつ、化学的に安定していることが好ましい。例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、シリコーン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエステル、及び、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂などが、皮膜部GFに適した材料として挙げられる。更に、絹糸や、他の動物の血管などの生物由来の材料も、皮膜部GFとして用い得る。これら材料をフィルム状、シート状、繊維状、不織布状、及び、織り込んだ布状に形成したものを用いて、単層または複数層の皮膜部GFを製造すればよい。
図4及び図5に示すように、皮膜部GFは、ステントグラフト1の周方向に延びる山部RUMと谷部RUVとがステントグラフト1の軸方向に沿って規則的に繰り返される凹凸構造を有する。換言すると、山部RUMと谷部RUVとが交互に繰り返されることにより、皮膜部GFに複数の折り目が形成されている。この折り目は、皮膜部GFのうち、先端側の端部GF1及び基端側の端部GF2を除いた部分に設けられているが、皮膜部GFの全体に設けられていてもよい。この折り目は、ストラットBZと同様、ステントグラフト1の軸方向に対して僅かに傾くように延びている。このような折り目は、ステントグラフト1の中心軸CXが曲がるようにステントグラフト1が屈曲する際、皮膜部GFの折り目以外の箇所よりも優先的に変形することになる。このような働きから、皮膜部GFの折り目は、以下「屈曲案内部RU」とも称呼される。
屈曲案内部RUを構成する山部RUM及び谷部RUVの形状や数は、ステントグラフト1に求められる柔軟性や血管への追従性等に応じ、適宜、設定されればよい。
屈曲案内部RUを有する皮膜部GFは、例えば、以下のような工程を経て形成される。
まず、皮膜部GFを構成するための膜状の材料を、所定の大きさの矩形状に切り出す。次いで、一枚の膜状材料または複数枚の膜状材料の積層体に対し、屈曲案内部RUの形状に対応した金型を用いてヒートプレスを施す。これにより、屈曲案内部RUを有する皮膜部GFが形成される。
更に、屈曲案内部RUを有する皮膜部GFは、ステントグラフト1の軸周りに周回するように丸められた後、周方向の端部同士が縫合または接着などによって接合される。これにより、図6及び図7に示すように、筒状の皮膜部GFが形成される。皮膜部GFは、筒状に形成された状態においても、屈曲案内部RUの凹凸構造を有している。筒状に形成された皮膜部GFの外周面に、屈曲案内部RU(即ち、折り目)の延びるに沿うようにストラットBZを螺旋状に巻き付けるとともに、縫合糸SUによってストラットBZを皮膜部GFに縫合する。本例では、図2(A)に示すように、山部Mの頂点MTの近傍および中間部MMにおいて、屈曲案内部RUの延びる方向に縫合糸SUの縫い目の方向が沿うようになっている。
本実施形態に係るステントグラフト1は、皮膜部GFが上述した凹凸構造(即ち、屈曲案内部RUである折り目)を有することにより、ステントグラフト1が屈曲した際に皮膜部GFが柔軟に変形可能となり、血管への追従性が向上する。
以上から、ステントグラフト1は、生体管腔への追従性を高めることができる。具体的には、湾曲箇所の曲率半径が小さい血管等に留置する場合であっても、骨格部Bの潰れ(いわゆるキンク)が生じ難い。更に、従来のステントグラフトのように留置対象の生体管腔ごとに骨格部を個々に製造する必要がなく、ステントグラフト1の生産性を高めることができる。即ち、生体管腔への追従性と製造時の生産性とを両立できる。
更に、骨格部BのストラットBZは、縫合糸SUによって皮膜部GFに保持されているものの、ストラットBZの軸方向において、所定の自由度にて皮膜部GFに対して相対移動可能となっている。これにより、ステントグラフト1全体の軸方向の変形だけでなく、ストラットBZの縫合位置の各々においてストラットBZと皮膜部GFとの相対移動の有無や量を変化可能となり、ストラットBZと皮膜部GFとの相対移動が困難である場合に比べ、ステントグラフト1全体をあらゆる方向に対して柔軟に変形可能となる。
<比較例>
次いで、比較例としてのステントグラフト2,3について、簡単に説明する。
図12及び図13に示すように、ステントグラフト2,3では、骨格部Bを構成するストラットBZは、縫合糸SU(図中の保持部STを参照。)によって皮膜部GFに縫い付けられている。但し、上述した実施形態に比べ、縫合糸SUによる保持箇所の数が多く、ストラットBZが全体として皮膜部GFに強固に保持されている。よって、ステントグラフト2,3では、皮膜部GFとストラットBZとの間の相対移動は、実質的に生じない。その結果、ステントグラフト2,3は、上述した実施形態に係るステントグラフト1,1Aに比べ、血管への追従性に劣ることになる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した実施形態では、ストラットBZは、ジグザグ状に折り返されながらステントグラフト1の周方向に延びる環状の形状を有している。しかし、ストラットBZは、図8(A)及び図8(B)に示すような湾曲または屈曲した単位形状が周方向に繰り返されるような形状を有してもよい。この場合、個々の単位形状に相当する部材は、カシメパイプや溶接等によって接合され得る。また、骨格部Bは、金属細線がジグザグ状に折り返されながらステントグラフト1の周方向に巻回する環状に成形された複数の単位環状体から構成されてもよい。この場合、上述した実施形態の螺旋状のストラットBZと異なり、個々のストラットBZは互いに独立している。
更に、屈曲案内部RUとして、図9(A)及び図9(B)に示すように、ステントグラフト1の周方向に延びる複数の溝m(別の言い方をすると、薄肉部RW)をステントグラフト1の軸方向に繰り返し設けてもよい。また、それら溝m(薄肉部RW)に、弾性体EL(例えば、シリコーン樹脂等)を埋設してもよい。
更に、屈曲案内部RUは、必ずしもステントグラフト1の周方向に延びるように設けられる必要はない。例えば、屈曲案内部RUは、菱形等の形状を有する複数の単位案内部を皮膜部GFに規則的に配置するように、構成されてもよい。この場合、単位案内部の周縁において、皮膜部GFが容易に屈曲できるような加工(例えば、単位案内部の周縁において、皮膜部GFの厚さを小さくする)を施すことが好ましい。
更に、図10及び図11に示すように、ストラットBZの配置に関わりなく、縫合糸SUをステントグラフト1Aの周方向に沿って皮膜部GFに所定間隔で縫い付けてもよい。ストラットBZの配置を積極的に考慮しなくても、縫合糸SUを設ける間隔等を適切に定めれば、ストラットBZを皮膜部GFに保持し得る程度の頻度で、縫合糸SUの縫い目にストラットBZが入り得る。なお、ステントグラフト1Aでは、縫合糸SUと皮膜部GFとの間にストラットBZが存在する縫い目もあれば、縫合糸SUと皮膜部GFとの間にストラットBZが存在しない縫い目もある。
ステントグラフト1Aは、上述した実施形態に係るステントグラフト1に比べ、ストラットBZを縫合糸SUで保持する工程が容易になり、ステントグラフトの生産性が更に向上する。
また、上記実施形態では、皮膜部GFの外周面に、屈曲案内部RUの延びる方向に沿うようにストラットBZを螺旋状に巻き付けて、縫合糸SUによって縫合することで、屈曲案内部RUの延びる方向に縫合糸SUの縫い目の方向が沿うようになっているが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、屈曲案内部RUの延びる方向と縫合糸SUの縫い目の方向とが異なっていてもよい。
更に、図10に示すように、ステントグラフト1Aの先端側の端部11に、デリバリー用の骨格部BDを設けてもよい。骨格部BDは、ストラットBZと同様、縫合糸SUを用いて皮膜部GFに保持すればよい。
更に、縫合糸SUに代えて、リボン状のテープや金属の線材により、ストラットBZを皮膜部GFに固定してもよい。
本出願は、2017年10月16日出願の日本特許出願(特願2017−200237)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明のステントグラフトによれば、血管への追従性と製造時の生産性とを両立できる。この効果を有する本発明は、例えば、大動脈瘤の治療に利用され得る。
1、1A ステントグラフト
B ステント(骨格部)
BZ ストラット
GF グラフト(皮膜部)
RU 屈曲案内部
SU 縫合糸

Claims (7)

  1. 管状の形状を有するステントグラフトであって、
    当該ステントグラフトの径方向に沿って拡縮可能な骨格部と、前記骨格部に沿って設けられる皮膜部と、を備え、
    前記皮膜部は、
    前記径方向に形成された凹凸構造が規則的に配置され、当該ステントグラフトが屈曲する際、前記皮膜部の他の箇所よりも優先的に変形することが可能な屈曲案内部、を有する、
    ステントグラフト。
  2. 請求項1に記載のステントグラフトにおいて、
    前記凹凸構造は、
    当該ステントグラフトの周方向に沿って延び且つ当該ステントグラフトの軸方向に沿って規則的に配置されてなる、
    ステントグラフト。
  3. 請求項2に記載のステントグラフトにおいて、
    前記凹凸構造は、
    前記皮膜部に設けられた折り目によって構成される、
    ステントグラフト。
  4. 請求項2に記載のステントグラフトにおいて、
    前記凹凸構造は、
    前記皮膜部に設けられた溝部、及び、前記溝部に配置された弾性体のうち、少なくとも一方によって構成される、
    ステントグラフト。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のステントグラフトにおいて、
    前記屈曲案内部は、
    前記骨格部の配置に対応した方向に延びるように配置される、
    ステントグラフト。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のステントグラフトにおいて、
    前記骨格部は、
    ジグザグ状に折り返されながら当該ステントグラフトの軸周りに旋回する螺旋状の形状、又は、湾曲若しくは屈曲した単位形状が繰り返されながら当該ステントグラフトの軸周りに旋回する螺旋状の形状を有する、
    ステントグラフト。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載のステントグラフトにおいて、
    前記骨格部は、
    線状の形状を有し、当該ステントグラフトが屈曲する際に前記皮膜部に対して少なくとも当該骨格部の軸方向に相対移動可能である状態にて前記皮膜部に保持される、
    ステントグラフト。



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