JP2019122651A - ステント - Google Patents

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Abstract

【課題】生体に対して適切な位置に留置できるステントを提供する。【解決手段】複数の第1の曲げ部21および第2の曲げ部22で繰り返し折り返されて形成された環状部20を有するステント10であって、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22は、ステント10の外周面側に位置する外表面11に、当該外表面11に隣接する側面12の間にわたって連続する溝部15が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、生体管腔の開存状態を維持するステントに関する。
近年、例えば心筋梗塞や狭心症の治療では、冠動脈の病変部(狭窄部)にステントを留置して、冠動脈の開存状態を維持する手技が行われている。この手技は、他の血管、胆管、気管、食道、尿道、その他の生体管腔内に生じた狭窄部の治療についても行われることがある。
特許文献1には、波状に折り返しながら環状に形成される複数の環状部が、リンク部で連結されたステントが記載されている。環状部の外表面には、凹部が形成され、この凹部に、再狭窄を抑制する薬剤が配置されている。環状部がリンク部で連結されることで、ステントは、留置する血管の拡張した状態を良好に保持できる。
米国特許出願公開第2003/0028242号明細書
ステントは、拡張時に、生体組織に対する位置がずれやすい。ステントの留置する位置がずれると、ステントが狭窄部を適切に保持できない可能性がある。したがって、ステントは、生体組織に対して適切な位置に留置されることが望まれる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生体に対して適切な位置に留置できるステントを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るステントは、複数の曲げ部で繰り返し折り返されて形成された環状部を有するステントであって、前記曲げ部は、前記ステントの外周面側に位置する外表面に、当該外表面に隣接する側面の間にわたって連続する溝部が形成されていることを特徴とする。
上記のように構成したステントは、拡張することで生体組織に接触しやすい曲げ部の外表面に、側面の間にわたって連続する溝部が形成されるため、接触する生体組織に対する接触抵抗が格段に大きくなる。このため、ステントは、拡張する際に、生体組織に良好に密着し、生体に対して適切な位置に留置できる。
前記環状部を複数配列することによって、1つ筒体を形成していてもよい。これにより、留置する血管の拡張した状態を良好に保持することができる。
前記溝部は、前記ステントの軸心方向の両端に位置する前記曲げ部には形成されていなくてもよい。このため、ステントの軸心方向の両端の剛性を高く維持し、両端の捲れを抑制できる。
前記側面は、前記曲げ部において凸状である第1の側面を有し、前記溝部は、前記第1の側面の2箇所の間にわたって連続してもよい。これにより、ステントが曲げ部で曲がりやすくなり、高い柔軟性を得られる。
前記側面は、前記曲げ部において凸状である第1の側面と、凹状である第2の側面と、を有し、前記溝部は、前記第1の側面と前記第2の側面の間にわたって連続してもよい。これにより、溝部を有する曲げ部は、角度が変化して開きやすい。したがって、ステントは、曲げ部を開くように変形させて、拡張させることが容易となる。
前記ステントの外表面に、薬剤層が設けられており、前記溝部が形成されている部位には前記薬剤層が設けられていなくてもよい。これにより、溝部が形成されて変形しやすい部位に、薬剤層が存在しない。このため、ステントから薬剤層が脱落することを抑制できる。
バルーンカテーテルを示す平面図である。 第1実施形態に係るステントの一部を示す展開図である。 第1実施形態に係るステントの一部を示す拡大展開図である。 第1実施形態に係るステントを拡張させた状態を示す拡大展開図である。 第1実施形態に係るステントの一部を示す斜視図である。 第2実施形態に係るステントの一部を示す拡大展開図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
<第1実施形態>
第1実施形態に係るステント10は、血管、胆管、気管、食道、尿道、またはその他の生体管腔内に生じた狭窄部や閉塞部を治療するために用いられる。なお、本明細書では、管腔に挿入する側を「先端側」、操作する手元側を「基端側」と称することとする。
ステント10は、図1に示すように、バルーン130の拡張力によって拡張する、いわゆるバルーン拡張型ステントである。まず、バルーンカテーテル100について説明する。
バルーンカテーテル100は、長尺なカテーテル本体部120と、カテーテル本体部120の先端に設けられるバルーン130と、カテーテル本体部120の基端に固着されるハブ140とを備えている。
カテーテル本体部120は、外管150と、外管150の内部に配置される内管160とを備えている。
外管150の内部には、バルーン130を拡張するための拡張用流体が流通する拡張用ルーメン151が形成されている。外管150の先端部は、バルーン130の基端部に固着されている。外管150の基端部は、ハブ140に固定されている。
内管160の内部には、ガイドワイヤーが挿入されるガイドワイヤールーメン161が形成されている。内管160の先端部は、バルーン130の内部を貫通し、バルーン130よりも先端側で開口している。内管160の基端部は、バルーン130よりも基端側で外管150の側壁を貫通して、外管150に固着されている。
ハブ140は、外管150の拡張用ルーメン151と連通する基端開口部141を備えている。基端開口部141は、拡張用流体を流入出させるポートとして機能する。
バルーン130は、例えば狭窄部の内部で拡張することで、狭窄部を押し広げる部材である。バルーン130は、所定の範囲を効率よく押し広げられるよう、軸方向中央部に、ほぼ同一径の筒状部131を有している。本実施形態に係るステント10は、収縮した状態で、収縮したバルーン130の筒状部131の外側に載置される。バルーン130の先端側は、内管160の外壁面に固着されている。バルーン130の基端側は、外管150の先端部の外壁面に固着されている。したがって、バルーン130の内部は、外管150に形成される拡張用ルーメン151と連通する。このため、バルーン130の内部は、拡張用ルーメン151を介して、基端開口部141から拡張用流体を流入可能である。バルーン130は、拡張用流体の流入により拡張し、流入した拡張用流体を排出することにより折り畳まれた状態となる。バルーン130は、拡張させない状態では、内管160の外周面に周方向へ巻きつくように折り畳まれた状態となるよう、形状付けられている。
バルーン130は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されることが好ましい。そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。
次に、ステント10について説明する。ステント10は、図2、3、5に示すように、バルーン130の軸心方向Xに並ぶ複数の環状部20と、軸心方向Xに隣接する環状部20同士を連結するリンク部30と、薬剤層40とを備えている。
各々の環状部20は、ジグザグに繰り返し折り返された波状の線状構成要素(ストラット)により形成されている。環状部20は、軸心方向Xの先端側に位置する複数の第1の曲げ部21と、基端側に位置する複数の第2の曲げ部22とを備えている。線状構成要素は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22で、先端側または基端側へ向かうように交互に折れ曲がっている。これにより、環状部20は、波状に形成される。
軸心方向Xに隣接する環状部20同士は、リンク部30によって一体的に連結されている。隣接する環状部20同士は、軸心方向Xと交差する周方向Yの少なくとも1か所(本実施形態では複数個所)で、リンク部30により連結される。リンク部30の先端部は、先端側に位置する環状部20の第2の曲げ部22に連結される。リンク部30の基端部は、基端側に位置する環状部20の第1の曲げ部21に連結される。なお、周方向Yに並ぶリンク部30の数は、1つの環状部20の周方向Yに並ぶ第1の曲げ部21の数よりも少なく、かつ周方向Yに並ぶ第2の曲げ部22の数よりも少ない。このため、軸心方向Xにおいて、リンク部30が設けられる位置、すなわち、2つの環状部20の間の位置におけるステント10の曲げ剛性は、環状部20が設けられる位置のステント10の曲げ剛性よりも小さい。ステント10の軸心方向Xの両端には、2つの末端環状部20Aが設けられている。
環状部20およびリンク部30は、外表面11と、側面12と、内表面13とを備えている。外表面11は、全体として略筒状であるステント10の外周面に位置する。内表面13は、全体として略筒状であるステント10の内周面に位置する。側面12は、外表面11および内表面13を繋ぎ、外表面11および内表面13と略垂直な面である。側面12は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22において、凸状である第1の側面(外周側側面)12Aと、凹状である第2の側面(内周側側面)12Bとを備えている。展開図において、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22の第2の側面12B側の角度θは、鋭角である。角度θは、後述するように、ステント10が拡張する際に増加する。したがって、第2の側面12Bは、ステント10が拡張する際に、引張応力が作用する。
少なくとも1つの第1の曲げ部21の外表面11には、少なくとも1つ(本実施形態では複数)の溝部15が形成されている。溝部15は、第1の曲げ部21に、周方向Yと略平行に形成されている。溝部15は、先端側へ向かって凸状である第1の側面12Aの、周方向Yの一方側の面から他方側の面まで、途切れずに連続して形成されている。なお、第1の曲げ部21の全ての溝部15が、第1の側面12Aの2箇所の間に途切れずに形成されることが好ましいが、これに限定されない。例えば、第1の曲げ部21の一部の溝部15が、第1の側面12Aの2箇所の間に、部分的に形成されてもよい。また、第1の側面12Aの2箇所の間に溝部15が途切れずに形成される第1の曲げ部21が1つ以上あれば、溝部15が形成されない第1の曲げ部21が存在してもよい。
少なくとも1つの第2の曲げ部22の外表面11には、少なくとも1つ(本実施形態では複数)の溝部15が形成されている。溝部15は、第2の曲げ部22に、周方向Yと略平行に形成されている。溝部15は、基端側へ向かって凸状である第1の側面12Aの、周方向Yの一方側の面から他方側の面まで、途切れずに連続して形成されている。なお、第2の曲げ部22の全ての溝部15が、第1の側面12Aの2箇所の間に途切れずに形成されることが好ましいが、これに限定されない。例えば、第2の曲げ部22の一部の溝部15が、第1の側面12Aの2箇所の間に、部分的に形成されてもよい。また、第1の側面12Aの2箇所の間に溝部15が途切れずに形成される第2の曲げ部22が1つ以上あれば、溝部15が形成されない第2の曲げ部22が存在してもよい。
第1の曲げ部21および第2の曲げ部22に形成される複数の溝部15は、略平行であるが、平行でなくてもよい。第1の曲げ部21および第2の曲げ部22に形成される溝部15は、直線状であるが、直線状でなくてもよい。溝部15の深さは、各々の溝部15において、一定であっても異なってもよい。また、溝部15の深さは、溝部15によって異なってもよい。
先端側の末端環状部20Aの第1の曲げ部21には、溝部15が全く形成されていない。また、基端側の末端環状部20Aの第2の曲げ部22には、溝部15が全く形成されていない。なお、両端に位置する第1の曲げ部21または第2の曲げ部22に、溝部15が形成されてもよい。
ステント10は、留置対象部位により異なるが、一般的に、拡張時(非収縮時)の外径が1.5〜30mm、好ましくは2.0〜20mm、肉厚が0.04〜1.0mm、好ましくは0.06〜0.5mmのものであり、長さは、5〜250mm、好ましくは8〜200mmである。
ステント10は、生体適合性を有する材料から構成される。生体適合性を有する材料は、例えば、鉄、チタン、アルミニウム、スズ、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもしくはプラチナ合金、金もしくは金合金、チタン合金、ニッケル−チタン合金、コバルトベース合金、コバルト−クロム合金、ステンレス鋼、亜鉛−タングステン合金、ニオブ合金等である。
ステント10は、金属パイプを用いて、非構成部分を除去することにより作製される。これにより、環状部20およびリンク部30は、一体形成物となっている。金属パイプの加工は、切削加工(例えば、機械研磨、レーザー切削加工)、放電加工、化学エッチングなどにより行うことができ、さらにそれらの併用により行ってもよい。ステント10の外表面11の溝部15は、例えばフェムト秒レーザーによる加工により良好に形成できる。
薬剤層40は、薬剤と、薬剤を担持するための薬剤担持体とを含んでいる。なお、薬剤層40は、薬剤担持体を含まずに薬剤のみにより構成されてもよい。薬剤層40は、ステント10の外表面11の、第1の曲げ部21、第2の曲げ部22およびリンク部30を除く部位に被覆されている。すなわち、薬剤層40は、環状部20の第1の曲げ部21および第2の曲げ部22を除く直線的な部位の外表面11にのみ被覆されている。そして、第1の曲げ部21、第2の曲げ部22およびリンク部30には薬剤層40が被覆されていない。したがって、薬剤層40は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22に形成される溝部15を覆っていない。なお、薬剤層40は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22に被覆されてもよい。また、薬剤層40は、設けられなくてもよい。ステント10の薬剤層40が設けられる面は、プライマー処理が施されても、施されなくてもよい。
薬剤としては、例えば、抗癌剤、免疫抑制剤、抗生物質、抗リウマチ剤、抗血栓薬、HMG−CoA還元酵素阻害剤、インスリン抵抗性改善剤、ACE阻害剤、カルシウム拮抗剤、抗高脂血症薬、インテグリン阻害薬、抗アレルギー剤、抗酸化剤、GP IIb/IIIa拮抗薬、レチノイド、フラボノイド、カロチノイド、脂質改善薬、DNA合成阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗血小板薬、抗炎症薬、生体由来材料、インターフェロン、一酸化窒素産生促進物質が挙げられる。
次に、本実施形態に係るステント10の作用を説明する。ここでは、血管の狭窄部を治療する場合を例として説明する。
まず、図1に示すバルーンカテーテル100を準備する。バルーン130および拡張用ルーメン151内の空気をできる限り抜き取り、バルーン130および拡張用ルーメン151内を拡張用流体に置換しておく。このとき、バルーン130は、折り畳まれた状態となっている。また、内管160内を生理食塩水に置換しておく。
次に、ガイドワイヤールーメン161内にガイドワイヤーを挿入する。次に、ガイドワイヤーおよびバルーンカテーテル100を、シースの内部より血管内へ挿入する。続いて、ガイドワイヤーを先行させつつバルーンカテーテル100を進行させ、バルーン130を狭窄部へ到達させる。
次に、ハブ140の基端開口部141から、インデフレーター、シリンジ、またはポンプ等を用いて拡張用流体を所定量注入する。これにより、拡張用流体が、拡張用ルーメン151を通じてバルーン130の内部に入る。これにより、折り畳まれたバルーン130が拡張する。これにより、バルーン130の筒状部131が、狭窄部を押し広げるとともに、図4に示すように、ステント10を塑性変形させながら押し広げる。
この後、拡張用流体を基端開口部141より吸引して排出する。これにより、バルーン130が収縮して折り畳まれた状態とする。ステント10は、拡張する際に塑性変形しているため、押し広げられた状態のまま狭窄部に留置される。この後、血管よりガイドワイヤーおよびバルーンカテーテル100を抜去する。生体管腔内に留置されたステント10は、時間の経過によって、全体が内皮細胞により覆われる。
以上のように、第1実施形態に係るステント10は、複数の第1の曲げ部21および第2の曲げ部22で繰り返し折り返されて形成された環状部20を有するステント10であって、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22は、ステント10の外周面側に位置する外表面11に、当該外表面11に隣接する側面12の間にわたって連続する溝部15が形成されている。
上記のように構成したステント10は、拡張することで生体組織に接触しやすい第1の曲げ部21および第2の曲げ部22の外表面11に、側面12の間にわたって連続する溝部15が形成されるため、ステント10の生体組織に対する接触抵抗が格段に大きくなる。このため、ステント10は、拡張する際に、生体組織に良好に密着し、生体に対して適切な位置に留置できる。また、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22は、側面12の間にわたって連続する溝部15を有するため、角度θが変化して開きやすい。したがって、ステント10は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22を開くように変形させて、生体組織に適合するように拡張させることが容易となる。
また、環状部20を複数配列することによって、1つ筒体を形成している。これにより、これにより、留置する血管の拡張した状態を良好に保持することができる。
また、溝部15は、ステント10の軸心方向Xの両端に位置する第1の曲げ部21および第2の曲げ部22には形成されない。すなわち、両端に位置する第1の曲げ部21および第2の曲げ部22には、溝部15が形成されない。このため、ステント10の軸心方向Xの両端の剛性を高く維持できる。したがって、ステント10の軸心方向Xへの移動時に、ステント10の両端が、生体組織や他の器具等に接触して捲れることを抑制できる。
また、側面12は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22において凸状である第1の側面12Aを有し、溝部15は、第1の側面12Aの2箇所の間にわたって連続している。これにより、ステント10が第1の曲げ部21および第2の曲げ部22で曲がりやすくなり、高い血管追従性を得られる。
また、ステント10の外表面11に、薬剤層40が設けられており、溝部15が形成されている部位には薬剤層40が設けられていない。これにより、溝部15が形成されて変形しやすい部位に、薬剤層40が存在しない。このため、ステント10から薬剤層40が脱落することを抑制できる。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るステント50は、図6に示すように、溝部51が形成される位置のみが、第1実施形態と異なる。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部位には、同一の符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態において、溝部51は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22の、第1の側面12Aから第2の側面12Bまで、途切れずに連続して形成されている。溝部51は、軸心方向Xと略平行に形成されている。なお、溝部51は、軸心方向Xと略平行でなくてもよい。
第2実施形態において、側面12は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22において凸状である第1の側面(外周側側面)12Aと、凹状である第2の側面(内周側側面)12Bと、を有し、溝部15は、第1の側面12Aと第2の側面12Bの間にわたって連続している。これにより、溝部15を有する第1の曲げ部21および第2の曲げ部22において、ステント10を構成する線材の、ステント10の軸心方向Xに対する角度が変化しやすくなる。このため、溝部51を有する第1の曲げ部21および第2の曲げ部22は、角度θが変化して開きやすい。したがって、ステント10は、第1の曲げ部21および第2の曲げ部22を開くように変形させて、拡張させることが容易となる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。例えば、ステントの一部は、生分解性高分子材料あるいは生分解性金属材料等の生分解性材料により形成されてもよい。生分解性の部位は、ステントが生体内に留置された後、分解される。これにより、ステントは、高い柔軟性を得ることができる。生分解性高分子材料は、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸−グリコール酸共重合体、ポリカプロラクトン、乳酸−カプロラクトン共重合体、グリコール酸−カプロラクトン共重合体、ポリ−γ−グルタミン酸等の生分解性合成高分子材料、あるいはセルロース、コラーゲン等の生分解性天然高分子材料等である。生分解性金属材料は、例えば、マグネシウム、亜鉛等である。
また、ステントは、螺旋状の線材により形成されてもよい。この場合、各々の環状部は、周方向Yへ360度にわたって形成され、両端が連結されない。本実施形態では、両端が連結されない形態も、環状部に含まれる。
また、ステントは、自己の弾性力により拡張する自己拡張型ステントであってもよい。
また、複数の溝部が、ステントの外表面で交差して形成されてもよい。
10、50 ステント
11 外表面
12 側面
12A 第1の側面
12B 第2の側面
13 内表面
15、51 溝部
20 環状部
20A 末端環状部
21 第1の曲げ部
22 第2の曲げ部
30 リンク部
40 薬剤層

Claims (6)

  1. 複数の曲げ部で繰り返し折り返されて形成された環状部を有するステントであって、
    前記曲げ部は、前記ステントの外周面側に位置する外表面に、当該外表面に隣接する側面の間にわたって連続する溝部が形成されていることを特徴とする、ステント。
  2. 前記環状部を複数配列することによって、1つ筒体を形成していることを特徴とする、請求項1に記載のステント。
  3. 前記溝部は、前記ステントの軸心方向の両端に位置する前記曲げ部には形成されていないことを特徴とする、請求項1または2に記載のステント。
  4. 前記側面は、前記曲げ部において凸状である第1の側面を有し、
    前記溝部は、前記第1の側面の2箇所の間にわたって連続することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のステント。
  5. 前記側面は、前記曲げ部において凸状である第1の側面と、凹状である第2の側面と、を有し、
    前記溝部は、前記第1の側面と前記第2の側面の間にわたって連続することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のステント。
  6. 前記ステントの外表面に、薬剤層が設けられており、前記溝部が形成されている部位には前記薬剤層が設けられていないことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のステント。
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