JPWO2019069659A1 - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

捲回電極群と集電板との超音波接合による異物の発生を抑制することができる二次電池およびその製造方法を提供する。偏平に束ねられた箔露出部31c,32cは、ホーン痕領域36Rを有する。集電板40は、アンビル痕領域43Rを有する。ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置と一致、または、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置する。

Description

本発明は、二次電池に関する。
従来から捲回電極体と集電端子とが超音波溶接により接合されている二次電池とその製造方法が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された発明は、集電体積層部が十分に接合され、集電端子が集電体積層部から剥離され難い接合強度に優れた信頼性の高い二次電池を提供することを目的としている(同文献、第0006段落等を参照)。
上記目的を達成するために、特許文献1は、次の特徴を有する二次電池を開示している。超音波溶接により集電体積層部の表面側に形成された溶接凹部の数が、集電端子の表面側に形成された溶接凹部の数よりも相対的に少なく、かつ、集電体積層部の表面側に形成された溶接凹部の陥没が、集電端子の表面側に形成された溶接凹部の陥没よりも深く形成されている(同文献、請求項1等を参照)。
このような構成により、集電体積層部に溶接凹部がしっかりと食い込まれて陥没を形成しているため、集電体積層部の内層部分でも隣り合う層同士が強固に接合されている。また、集電端子の表面側に形成された溶接凹部が、集電体積層部の表面側に形成された溶接凹部よりも溶接凹部の数が多く形成されているため、集電端子側は多点で溶接されて集電体積層部に接合されている。
このように多点溶接が施されることによって、集電端子の集電体積層部に対する接合強度が向上されている。さらに、多点溶接により超音波溶接時の荷重が分散されているため、集電端子を変形されたり、集電体を傷つけて亀裂や破断されたりするなどの虞が低減されている。その結果、高品質で信頼性の高い二次電池を提供することができる(同文献、第0010段落等を参照)。
特開2010−282846号公報
前記従来の二次電池は、捲回電極体の集電体積層部と集電端子との超音波溶接、すなわち超音波金属接合において、凸部を有するアンビルの上に集電端子が配置され、その上に捲回電極体の集電体積層部が配置され、その上に凸部を有するホーンが配置される。そして、ホーンを集電体積層部に押し当てて、ホーンの凸部を集電体積層部に食い込ませ、アンビルの凸部を集電端子に食い込ませた状態で、ホーンを超音波振動させる。
ここで、アンビルが凸部を有する領域、すなわちアンビルの凸部領域は、ホーンが凸部を有する領域、すなわちホーンの凸部領域よりも広くなっている。したがって、集電端子と集電体積層部は、アンビルの凸部領域とホーンの凸部領域との間に挟持された部分と、片側にアンビルの凸部領域が配置され、反対側にホーンの凸部領域が配置されない部分とを有することになる。
この状態で、ホーンを超音波振動させると、集電端子と集電体積層部は、アンビルの凸部領域とホーンの凸部領域との間に挟持された部分において、接合界面の酸化被膜や汚れが取り除かれ、結晶粒同士が原子間距離になるまで近接する。これにより、各部材間に強力な引力が働いて冶金結合が生成され、集電端子と集電体積層部とが接合される。
このとき、ホーンから振動が伝達されてアンビルが振動すると、集電端子と集電体積層部の片側にアンビルの凸部領域が配置され、その反対側にホーンの凸部領域が配置されない部分において、集電端子に接したアンビルの凸部が集電端子に対して振動する。この振動により集電端子がアンビルの凸部によって削られて微小な金属粉などの異物が発生し、この異物が捲回電極体内部に混入して短絡経路を形成するおそれがある。
本発明は、捲回電極群と集電板との超音波接合による異物の発生を抑制することができる二次電池およびその製造方法を提供する。
本発明の二次電池は、箔露出部を有する電極を捲回した捲回電極群と、扁平に束ねられた前記箔露出部に接合された集電板と、該集電板に接続された外部端子とを備える二次電池であって、前記箔露出部は、前記集電板に対する超音波接合時にホーンの凸部が押し当てられて複数の凹状のホーン痕が形成されたホーン痕領域を有し、前記集電板は、前記箔露出部に対する超音波接合時にアンビルの凸部が押し当てられて複数の凹状のアンビル痕が形成されたアンビル痕領域を有し、前記ホーン痕領域および前記アンビル痕領域に沿う少なくとも一方向において、前記アンビル痕領域の両端部の位置は、前記ホーン痕領域の両端部の位置と一致、または、前記ホーン痕領域の両端部の位置よりも内側に位置することを特徴とする。
本発明の二次電池は、扁平に束ねられた箔露出部と集電板との超音波接合時に、ホーン痕領域およびアンビル痕領域に沿う少なくとも一方向におけるアンビルの凸部が形成された領域の両端部は、箔露出部と集電板とを挟んで、ホーンの凸部が形成された領域に対向する。これにより、前記一方向において、扁平に束ねられた箔露出部に対してホーンの凸部が形成された領域が対向していない部分で、集電板に対してアンビルの凸部が形成された領域が対向することがなくなる。
したがって、本発明によれば、集電板がアンビルの凸部によって削られることが防止され、捲回電極群と集電板との超音波接合による異物の発生を抑制することができる二次電池およびその製造方法を提供することができる。
実施形態1に係る二次電池の一例を示す斜視図。 図1に示す二次電池の分解斜視図。 図2に示す捲回電極群の一部を展開した分解斜視図。 ホーン痕領域とアンビル痕領域との関係を示す斜視図。 ホーン痕領域とアンビル痕領域の形成過程を示す側面図。 ホーン痕領域の拡大平面図。 アンビル痕領域の拡大平面図。 実施形態2に係る二次電池の製造方法を説明する側面図。 実施形態2に係る二次電池のアンビル痕領域の拡大平面図。 実施形態3に係る二次電池のアンビル痕領域の拡大平面図。 実施形態4に係る二次電池の製造方法におけるアンビル凸部領域の平面図。 図11に示すアンビル凸部領域の側面図。 従来の超音波接合工程を説明する側面図。 従来の超音波接合工程を説明する側面図。
以下、図面を参照して本発明の二次電池およびその製造方法の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る二次電池100の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す二次電池100の分解斜視図である。本実施形態の二次電池100は、たとえば電気自動車等の動力源として使用される角形のリチウムイオン二次電池である。二次電池100は、たとえば、電池容器10と、この電池容器10に収容される捲回電極群30と、この捲回電極群30に接続される集電板40と、この集電板40を介して捲回電極群30に接続される外部端子20とを備えている。
詳細については後述するが、本実施形態の二次電池100は、次の構成を主な特徴としている。捲回電極群30は、箔露出部31c,32cに複数の凹状のホーン痕36が形成されたホーン痕領域36Rを有し、集電板40は、複数の凹状のアンビル痕43が形成されたアンビル痕領域43Rを有している(図6、図7を参照)。これらホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置と一致するか、または、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置する。
以下、本実施形態の二次電池100の各部の構成について詳細に説明する。なお、各図面では、偏平角形の二次電池100の幅方向をX方向、厚さ方向をY方向、高さ方向をZ方向とするXYZ直交座標系を用いて、二次電池100の各部の構成を説明する場合がある。また、以下の説明における上下左右の方向は、図面に基づいて二次電池100の各部の構成を説明するための便宜的な方向であり、鉛直方向や水平方向に限定されない。
電池容器10は、たとえば扁平な矩形箱形の形状を有する金属製の容器であり、相対的に面積の大きい一対の広側面10wと、相対的に面積の小さい狭側面10nと、細長い長方形の上面10tおよび底面10bを有している。電池容器10は、たとえば、上部が開放された有底角筒状の電池缶11と、この電池缶11の上部の開口11aを封止する細長い矩形平板状の電池蓋12とを有している。電池容器10は、電池缶11の開口11aから捲回電極群30が内部に挿入され、たとえばレーザ溶接によって電池缶11の開口11aの全周にわたって電池蓋12が溶接され、電池缶11の開口11aが電池蓋12によって封止されている。
電池蓋12は、二次電池100の幅方向(X方向)である長手方向の両端部に外部端子20の一部を挿通させる貫通孔12aを有している。また、電池蓋12は、長手方向の中央部にガス排出弁15を有している。ガス排出弁15は、たとえば、電池蓋12の一部をプレス加工して薄肉化し、スリットを形成した部分であり、電池蓋12と一体的に設けられている。ガス排出弁15は、電池容器10の内圧が所定の圧力まで上昇したときに開裂して、電池容器10の内部のガスを排出することで、電池容器10の内圧を低減して二次電池100の安全性を確保する。
電池蓋12は、たとえば貫通孔12aとガス排出弁15との間に注液孔16を有している。注液孔16は、電池蓋12の内部に電解液を注入するために設けられ、電解液の注入後に、たとえばレーザ溶接によって注液栓17を接合することによって封止される。電池容器10内に注入される電解液としては、たとえば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が溶解された非水電解液を使用することができる。
図3は、図2に示す二次電池100の電池容器10の内部に収容された捲回電極群30の一部を展開した状態を示す分解斜視図である。捲回電極群30は、たとえば電極31,32と、この電極31,32間を絶縁する絶縁体であるセパレータ33,34とを備え、これら電極31,32とセパレータ33,34とが交互に積層されて捲回された構成を有している。より具体的には、捲回電極群30は、たとえば正極電極31と、セパレータ33と、負極電極32と、セパレータ34とを備え、これらが積層されて捲回されている。捲回電極群30において、最内周と最外周に捲回された電極は負極電極32であり、最外周に捲回された負極電極32の外周にさらにセパレータ33,34が捲回されている。
負極電極32は、負極集電体である負極金属箔32aと、その表裏両面に形成された負極合剤層32bと、その負極合剤層32bから負極金属箔32aが露出した部分である箔露出部32cとを有している。負極電極32の箔露出部32cは、長尺帯状の負極電極32の幅方向(X方向)、すなわち捲回電極群30の捲回軸30A方向の一側に設けられている。負極金属箔32aは、たとえば厚さが約10μm程度の銅箔である。すなわち、本実施形態の二次電池100において、負極電極32の箔露出部32cは、たとえば銅箔によって構成されている。
負極合剤層32bは、たとえば、負極金属箔32aの表裏両面に、箔露出部32cを除いてスラリー状の負極合剤を塗布し、塗布された負極合剤を乾燥させてプレスすることで形成されている。その後、負極合剤層32bが形成された負極金属箔32aを、適宜、裁断することによって負極電極32を製作することができる。負極金属箔32aを含まない負極合剤層32bの厚さは、たとえば約70μm程度である。負極合剤のスラリーとしては、たとえば、負極活物質である100重量部の非晶質炭素粉末に対し、結着剤である10重量部のポリフッ化ビニリデン(PVDF)を添加し、さらに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(NMP)を添加して混練したものを用いることができる。
なお、負極合剤層32bに含まれる負極活物質は、前述の非晶質炭素に限定されない。たとえば、負極活物質として、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料やSiやSnなどの化合物(たとえば、SiO、TiSiなど)、またはこれらの複合材料を用いてもよい。また、負極活物質の粒子形状は特に制限されず、たとえば、鱗片状、球状、繊維状、塊状などであってもよい。
正極電極31は、正極集電体である正極金属箔31aと、その表裏両面に形成された正極合剤層31bと、その正極合剤層31bから正極金属箔31aが露出した部分である箔露出部31cとを有している。正極電極31の箔露出部31cは、長尺帯状の正極電極31の幅方向(X方向)、すなわち捲回電極群30の捲回軸30A方向において、負極電極32の箔露出部32cと反対側の一側に設けられている。正極金属箔31aは、たとえば厚さが約20μm程度のアルミニウム箔である。すなわち、本実施形態の二次電池100において、正極電極31の箔露出部31cは、たとえばアルミニウム箔によって構成されている。
正極合剤層31bは、たとえば、正極金属箔31aの表裏両面に、箔露出部31cを除いてスラリー状の正極合剤を塗布し、塗布された正極合剤を乾燥させてプレスすることで形成されている。その後、正極合剤層31bが形成された正極金属箔31aを、適宜、裁断することによって正極電極31を製作することができる。正極金属箔31aを含まない正極合剤層31bの厚さは、たとえば約90μm程度である。正極合剤のスラリーとしては、たとえば、正極活物質である100重量部のマンガン酸リチウム(化学式LiMn)に対し、導電材である10重量部の鱗片状黒鉛と、結着剤である10重量部のPVDFとを添加し、さらに分散溶媒としてNMPを添加して混練したものを用いることができる。
なお、正極合剤層31bに含まれる正極活物質は、前述のマンガン酸リチウムに限定されない。たとえば、正極活物質として、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウム、一部を金属元素で置換またはドープしたリチウムマンガン複合酸化物を用いることができる。また、正極活物質として、層状結晶構造を有するコバルト酸リチウムやチタン酸リチウム、一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム−金属複合酸化物を用いてもよい。
また、負極合剤および正極合剤に用いられる結着剤は、PVDFに限定されない。結着剤としては、たとえば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
図示は省略するが、捲回電極群30は、負極電極32、セパレータ33、正極電極31、およびセパレータ34を積層させて捲回するための軸芯を有してもよい。軸芯としては、たとえば、正極金属箔31a、負極金属箔32a、およびセパレータ33,34よりも曲げ剛性の高い樹脂シートを捲回したものを用いることができる。また、捲回電極群30は、捲回軸30A方向(X方向)において負極合剤層32bの寸法が正極合剤層31bの寸法よりも大きく、正極合剤層31bが必ず負極合剤層32bの間に挟まれるように構成されている。
捲回電極群30において、正極電極31の箔露出部31cと負極電極32の箔露出部32cは、それぞれ、図3に示すように捲回軸30A方向(X方向)の一端と他端で捲回されて積層され、図2に示すように扁平に束ねられて、たとえば溶接によって接合されている。なお、捲回軸30A方向(X方向)において、セパレータ33,34の寸法は、負極合剤層32bの寸法よりも大きい。しかし、セパレータ33,34の端部は、正極電極31および負極電極32の箔露出部31c,32cの端部よりも、捲回軸30A方向(X方向)における内側の位置に配置されるため、正極電極31および負極電極32の箔露出部31c,32cを束ねて溶接するのに支障はない。
集電板40は、図2に示すように、所定の形状に屈曲された板状の部材であり、捲回電極群30に接続されている。集電板40は、正極電極31に接続される正極集電板40Pと、負極電極32に接続される負極集電板40Nとを含む。正極集電板40Pの素材は、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金である。負極集電板40Nの素材は、たとえば銅または銅合金である。
集電板40は、電池蓋12の下面に対向して配置される矩形板状の基部41と、この基部41の側端で折曲されて電池容器10の広側面10wに沿って電池容器10の底面10bに向かって延びる接続端部42とを有している。集電板40の基部41は、外部端子20を接続するための貫通孔41aを有している。集電板40の接続端部42は、捲回電極群30の扁平に束ねられた箔露出部31c,32cに接合されている。
正極集電板40Pは、超音波接合によって、捲回電極群30の捲回軸30A方向(X方向)の一側で扁平に束ねられた正極電極31の箔露出部31cに接合されている。負極集電板40Nは、超音波接合によって、捲回電極群30の捲回軸30A方向(X方向)の他側で扁平に束ねられた負極電極32の箔露出部32cに接合されている。なお、本実施形態の二次電池100では、正極集電板40Pと正極電極31の箔露出部31cの接合および負極集電板40Nと負極電極32の箔露出部32cの接合の双方が超音波接合であるが、これらの接合の少なくとも一方が超音波接合であればよい。
図4は、超音波接合によって形成されるホーン痕領域36Rとアンビル痕領域43Rとの関係を示す斜視図である。図5は、ホーン痕領域36Rとアンビル痕領域43Rの形成過程を示す側面図である。図6は、ホーン痕領域36Rの拡大平面図である。図7は、アンビル痕領域43Rの拡大平面図である。なお、図4において集電板40の図示は省略している。
前述のように、本実施形態の二次電池100は、次の構成を主な特徴としている。捲回電極群30は、箔露出部31c,32cに複数の凹状のホーン痕36が形成されたホーン痕領域36Rを有している。集電板40は、複数の凹状のアンビル痕43が形成されたアンビル痕領域43Rを有している。これらホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置と一致するか、または、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置する。
ここで、図5に示すように、超音波接合に用いられるホーンHは、捲回電極群30において電極31,32の箔露出部31c,32cが捲回されて偏平に積層された積層部35と、集電板40とを超音波接合によって接合するときに、箔露出部31c,32cの積層部35に押し当てられる。これにより、ホーンHに設けられた複数の凸部hが、箔露出部31c,32cの積層部35に食い込んで、ホーンHの凸部hに対応する凹状の複数のホーン痕36が、箔露出部31c,32cの積層部35に形成される。ここで、ホーンHの凸部hは、たとえば四角錐の凸形状を有し、ホーン痕36は、たとえばホーンHの凸部hに対応する四角錐の凹形状を有している。
図6に示すように、ホーン痕領域36Rは、箔露出部31c,32cに複数の凹状のホーン痕36が形成された領域である。より詳細には、ホーン痕領域36Rは、捲回電極群30の箔露出部31c,32cの積層部35に複数の凹状のホーン痕36が形成された領域である。図6に示す例において、矩形のホーン痕36は、二次電池100の幅方向(X方向)に二つ、二次電池100の高さ方向(Z方向)に六つの計12個が、矩形のホーン痕領域36Rに互いに隣接して設けられている。なお、ホーンHの凸部hおよびホーン痕36の数と配置は一例であり、特に限定されない。
また、図6に示す例では、二次電池100の幅方向(X方向)において、ホーン痕領域36Rの外縁は、幅方向(X方向)の一端と他端に配置されたホーン痕36の外側の外縁に一致している。また、二次電池100の高さ方向(Z方向)において、ホーン痕領域36Rの外縁は、高さ方向(Z方向)の一端と他端に配置されたホーン痕36の外側の外縁に一致している。
また、図5に示すように、超音波接合に用いられるアンビルAは、捲回電極群30の箔露出部31c,32cの積層部35と、集電板40とを超音波接合によって接合するときに、集電板40に押し当てられる。これにより、アンビルAに設けられた複数の凸部aが、集電板40に食い込んで、アンビルAの凸部aに対応する凹状の複数のアンビル痕43が、集電板40の接続端部42に形成される。ここで、アンビルAの凸部aは、たとえば四角錐の凸形状を有し、アンビル痕43は、たとえばアンビルAの凸部aに対応する四角錐の凹形状を有している。
図7に示すように、アンビル痕領域43Rは、集電板40に複数の凹状のアンビル痕43が形成された領域である。より詳細には、アンビル痕領域43Rは、捲回電極群30の箔露出部31c,32cの積層部35に接続される集電板40の接続端部42に複数の凹状のアンビル痕43が形成された領域である。図7に示す例において、矩形のアンビル痕43は、二次電池100の幅方向(X方向)に二つ、二次電池100の高さ方向(Z方向)に五つの計10個のパターンと、二次電池100の幅方向(X方向)に三つ、二次電池100の高さ方向(Z方向)に四つの計12個のパターンとが、二次電池100の高さ方向(Z方向)に交互に配置されている。これにより、合計22個のアンビル痕43が矩形のアンビル痕領域43Rに千鳥状に配置されている。なお、ホーンHの凸部hおよびホーン痕36の数と配置は一例であり、特に限定されない。
また、図7に示す例では、二次電池100の幅方向(X方向)において、アンビル痕領域43Rの外縁は、幅方向(X方向)の一端と他端に配置されたアンビル痕43の外側の外縁に一致している。また、二次電池100の高さ方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの外縁は、高さ方向(Z方向)の一端と他端に配置されたアンビル痕43の外側の外縁に一致している。
前述のように、本実施形態の二次電池100は、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置と一致するか、または、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置する。図5から図7に示す例において、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向は、二次電池100の高さ方向(Z方向)である。
この一方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置している。なお、この一方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置に一致していてもよい。換言すると、この一方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの寸法Laはホーン痕領域36Rの寸法Lh以下である。また、この一方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの一端は、ホーン痕領域36Rの一端に重なるかまたはホーン痕領域36Rの両端の間に位置し、アンビル痕領域43Rの他端は、ホーン痕領域36Rの他端に重なるかまたはホーン痕領域36Rの両端の間に位置している。
なお、本実施形態の二次電池において上記一方向(Z方向)に交差し、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う別の方向(X方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも外側に位置している。この方向(X方向)において、アンビル痕領域43Rの寸法Waはホーン痕領域36Rの寸法Whより大である。
また、図6および図7に示す例において、ホーン痕領域36Rの面積は、アンビル痕領域43Rの面積以上であることが好ましい。また、ホーン痕36は、アンビル痕43よりも大きくなっている。たとえば、ホーン痕36の開口面積、深さ、および容積は、アンビル痕43の開口面積、深さ、および容積よりも大きい。また、複数のホーン痕36の密度は、複数のアンビル痕43の密度よりも低くなっている。すなわち、複数のアンビル痕43の密度は、複数のホーン痕36の密度よりも高くなっている。
ホーン痕36が形成される電極31,32の箔露出部31c,32cは、捲回前の状態で集電板40よりも薄く可撓性および柔軟性を有している。集電板40は、捲回されて扁平に束ねられた箔露出部31c,32cの積層部35よりも高い剛性を有する。なお、正極金属箔31aは、たとえば、厚さが数十μm程度のアルミニウム箔である。負極金属箔32aは、たとえば、厚さが数μから十数μm程度の銅箔である。また、正極集電板40Pは、たとえば、厚さが0.5mmから数mm程度のアルミニウムまたはアルミニウム合金の板である。負極集電板40Nは、たとえば、厚さが0.5mmから数mm程度の銅または銅合金の板である。
また、前述のように、捲回電極群30の電極31,32は、負極電極32を含み、集電板40は、負極電極32の箔露出部32cに接続される負極集電板40Nを含んでいる。本実施形態の二次電池100では、特に、負極電極32における箔露出部32cのホーン痕領域36Rの面積を、負極集電板40Nにおけるアンビル痕領域43Rの面積以上にしてもよい。
また、本実施形態の二次電池100において、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rは、一方向(Z方向)に沿う寸法Lh,Laが一方向に交差する方向(X方向)の寸法Wh,Waよりも大きくなっている。より具体的には、図6および図7に示す例において、ホーン痕領域36Rは、二次電池100の高さ方向(Z方向)に沿う寸法Lhが、この高さ方向に交差する二次電池100の幅方向(X方向)の寸法Whよりも大きくなっている。同様に、アンビル痕領域43Rは、二次電池100の高さ方向(Z方向)に沿う寸法Laが、この高さ方向に交差する二次電池100の幅方向(X方向)の寸法Waよりも大きくなっている。すなわち、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rは、二次電池100の高さ方向(Z方向)が長手方向であり、二次電池100の幅方向(X方向)が短手方向となっている。
以上のように、捲回電極群30の箔露出部31c,32cが捲回されて偏平に積層された積層部35に対して超音波接合によって接合された集電板40は、図2に示すように、板状の絶縁部材14を介して電池蓋12に固定され、外部端子20に電気的に接続される。これにより、捲回電極群30を構成する電極31,32が、集電板40を介して外部端子20に電気的に接続される。
外部端子20は、正極外部端子20Pと負極外部端子20Nを含んでいる。正極外部端子20Pの素材は、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金である。負極外部端子20Nの素材は、たとえば銅または銅合金である。外部端子20は、たとえばバスバーに接合される接合部21と、集電板40に接続される接続部22とを有している。接合部21は、おおむね直方体形状の矩形のブロック状の形状を有し、電気絶縁性を有するガスケット13を介して電池蓋12の上に配置される。接続部22は、電池蓋12に対向する接合部21の底面から電池蓋12を貫通する方向に延びる円柱状または円筒状の部分である。
外部端子20の接続部22は、たとえば、ガスケット13の貫通孔13aと、電池蓋12の貫通孔12aと、絶縁部材14の貫通孔14aと、集電板40の基部41の貫通孔41aに挿通され、集電板40の基部41の下面で先端を拡径させるように塑性変形させてかしめられる。これにより、外部端子20と集電板40は、互いに電気的に接続され、電池蓋12に対してガスケット13と絶縁部材14を介して電気的に絶縁された状態で固定される。ガスケット13および絶縁部材14の素材は、たとえばポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂などの電気絶縁性を有する樹脂である。
図2に示すように、捲回電極群30は、箔露出部31c,32cが捲回されて扁平に積層された積層部35に集電板40が接合され、集電板40を介して電池蓋12に固定された状態で、電気絶縁性を有する樹脂製の絶縁シート50によって覆われて、電池缶11の開口11aから電池缶11内に挿入される。絶縁シート50は、たとえばポリプロピレンなどの合成樹脂を素材とする一枚のシートまたは複数のフィルム部材からなる。絶縁シート50は、集電板40が接合された捲回電極群30のおおむね全体を集電板40とともに覆うことができる寸法および形状を有している。
図3に示すように、捲回電極群30は、扁平形状に捲回され、電池容器10の高さ方向の両端部に設けられた半円筒状の湾曲部30bと、これら湾曲部30bの間の平坦な平坦部30aとを有している。捲回電極群30は、捲回軸30A方向が二次電池100の幅方向(X方向)に沿うように、一方の湾曲部30bから電池缶11内に挿入され、他方の湾曲部30bが電池蓋12に対向して配置される。その後、前述のように、電池蓋12を電池缶11の開口11aの全周にわたって接合して電池容器10を構成し、注液孔16を介して電池容器10内に電解液を注入し、注液孔16に注液栓17を接合して封止する。
以上の構成により、二次電池100は、外部端子20と集電板40を介して捲回電極群30の電極31,32に電力を供給することで充電され、捲回電極群30の電極31,32から集電板40および外部端子20を介して外部へ電力を供給することができる。
以下、本発明の二次電池の製造方法の実施形態の一例を、従来の二次電池の製造方法と対比しつつ説明し、あわせて前述の本実施形態の二次電池100の作用についても説明する。なお、本実施形態の二次電池の製造方法は、図4および図5に示す超音波接合工程を有することを特徴としている。本実施形態の二次電池の製造方法のその他の工程については、公知の工程を採用することができるため、説明を省略する。
本実施形態の二次電池の製造方法は、箔露出部31c,32cを有する電極31,32を捲回した捲回電極群30と、扁平に束ねられた箔露出部31c,32cに接合された集電板40と、この集電板40に接続された外部端子20とを備える二次電池100の製造方法である。本実施形態の二次電池の製造方法は、扁平に束ねられた箔露出部31c,32cの積層部35と集電板40とを、ホーンHとアンビルAとの間に挟み、ホーンHを超音波振動させて接合する超音波接合工程を含んでいる。
本実施形態の二次電池の製造方法において、ホーンHは、超音波接合工程において箔露出部31c,32cに押し当てられる凸部hが形成されたホーン凸部領域HRを有している。また、アンビルAは、超音波接合工程において集電板40に押し当てられる凸部aが形成されたアンビル凸部領域ARを有している。ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARは、それぞれ、たとえば図6および図7に示すホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rと同一の面積および形状を有している。すなわち、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARは、それぞれ、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに全体が対向している。
図13は、従来の二次電池の製造方法における超音波接合工程を説明する図5に相当する側面図である。従来の二次電池の製造方法における超音波接合工程では、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う二次電池の高さ方向(Z方向)において、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも外側に位置している。そのため、集電板40と箔露出部31c,32cの積層部35は、アンビル凸部領域ARとホーン凸部領域HRとの間に挟持された部分と、片側にアンビル凸部領域ARが配置され、反対側にホーン凸部領域HRが配置されない部分とを有することになる。
この状態で、ホーンHを二次電池の幅方向(X方向)に沿って超音波振動させると、集電板40と箔露出部31c,32cの積層部35は、アンビル凸部領域ARとホーン凸部領域HRとの間に挟持された部分において接合される。このとき、ホーンHから振動が伝達されてアンビルAが振動すると、集電板40に対向してアンビル凸部領域ARが配置され、その反対側の箔露出部31c,32cの積層部35に対向してホーン凸部領域HRが配置されていない部分において、集電板40に接したアンビルAの凸部aが集電板40に対して振動する。この振動により集電板40がアンビルAの凸部aによって削られて微小な金属粉などの異物が発生し、この異物が捲回電極群30に浸入して短絡経路を形成するおそれがある。
より詳細には、発生した金属異物が捲回電極群30の内部に浸入した状態で二次電池に初充電を施すと、たとえば金属異物が正極電位の溶解電位で溶解してイオン化する。そのイオンが電解液を介して拡散し、たとえば負極電位の析出電位で析出し、正極と負極間に短絡回路を形成する恐れがある。金属異物により内部短絡経路が形成され、かつ正極電極31と負極電極32が短絡状態にある二次電池は、電池容量が減少する等の不具合を引き起こす可能性がある。
また、集電板40に対向してアンビル凸部領域ARが配置され、その反対側の箔露出部31c,32cの積層部35に対向してホーン凸部領域HRが配置されていない部分において、集電板40に接したアンビルAの凸部aの摩耗が進行し、アンビルAの寿命が短くなり、耐久性が低下するおそれがある。
これに対し、本実施形態の二次電池100の製造方法における超音波接合工程では、図5に示すように、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う少なくとも一方向(Z方向)において、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置と一致、または、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも内側に位置している。
より具体的には、図4および図5に示す例において、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う二次電池100の高さ方向(Z方向)において、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも内側に位置している。なお、二次電池100の高さ方向(Z方向)において、アンビル凸部領域ARの一方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの一方の端部の位置と一致していてもよい。また、二次電池100の高さ方向(Z方向)において、アンビル凸部領域ARの他方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの他方の端部の位置と一致していてもよい。
これにより、超音波接合工程において、扁平に束ねられた箔露出部31c,32cの積層部35と集電板40とを、ホーンHとアンビルAとの間に挟み、ホーンHを超音波振動させて接合するときに、次のようになる。ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う少なくとも一方向(Z方向)におけるアンビル凸部領域ARの両端部は、ホーン凸部領域HRに対向する。これにより、上記一方向(Z方向)において、扁平に束ねられた箔露出部31c,32cに対してホーン凸部領域HRが対向していない部分で、集電板40に対してアンビル凸部領域ARが対向することがなくなる。
すなわち、本実施形態の二次電池の製造方法によれば、少なくとも上記一方向(Z方向)において、箔露出部31c,32cの積層部35にホーンHの凸部hが押し付けられていない状態で、アンビルAの凸部aが集電板40に押し付けられて振動することが防止される。これにより、集電板40がアンビルAの凸部aによって削られることが防止され、捲回電極群30と集電板40との超音波接合による異物の発生を抑制することができる。
したがって、本実施形態の二次電池の製造方法によれば、異物が捲回電極群30の内部に侵入して短絡経路が形成されるのを防止し、二次電池100の歩留まりを向上させることができる。また、上記一方向(Z方向)では、集電板40に対向してアンビル凸部領域ARが配置されると、その反対側の箔露出部31c,32cの積層部35に対向してホーン凸部領域HRが配置されるので、集電板40に接したアンビルAの凸部aの摩耗を抑制し、アンビルAの寿命を延長し、アンビルAの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の二次電池の製造方法によって製造された二次電池100は、前述の構成を有することになる。すなわち、捲回電極群30の電極31,32の箔露出部31c,32cは、集電板40に対する超音波接合時にホーンHの凸部hが押し当てられて複数の凹状のホーン痕36が形成されたホーン痕領域36Rを有している。集電板40は、箔露出部31c,32cに対する超音波接合時にアンビルAの凸部aが押し当てられて複数の凹状のアンビル痕43が形成されたアンビル痕領域43Rを有している。ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向(Z方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置と一致、または、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置している。
したがって、本実施形態の二次電池100によれば、前述のように、集電板40と箔露出部31c,32cとの超音波接合時に、集電板40と反対側の箔露出部31c,32cの積層部35にホーンHの凸部hが押し付けられていない状態で、アンビルAの凸部aが集電板40に押し付けられて振動することが防止される。したがって、集電板40がアンビルAの凸部aによって削られることが防止され、捲回電極群30と集電板40との超音波接合による異物の発生を抑制することができる。
また、ホーン凸部領域HRの面積が、アンビル凸部領域ARの面積以上である場合には、ホーン痕領域36Rの面積が、アンビル痕領域43Rの面積以上になる。これにより、前述のように、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う少なくとも一方向において、アンビル凸部領域ARの両端部の位置を、ホーン凸部領域HRの両端部の位置と一致、または、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも内側に位置させるのが容易になる。また、ホーン凸部領域HRに対向しないアンビル凸部領域ARの面積を減少させ、捲回電極群30と集電板40との超音波接合による異物の発生を抑制することができる。
また、ホーンHの凸部hは、アンビルAの凸部aよりも大きい。すなわち、ホーン痕36は、アンビル痕43よりも大きい。これにより、比較的に柔軟性および可撓性の高い箔露出部31c,32cが積層された積層部35にホーンHの凸部hがしっかりと食い込んで、積層部35を集電板40に対してより確実に超音波接合することが可能になる。また、比較的に剛性の高い集電板40に対して、ホーンHの凸部hを確実に食い込ませ、箔露出部31c,32cの積層部35に対して集電板40をより確実に超音波接合することが可能になる。
また、ホーンHの凸部hの密度は、アンビルAの凸部aの密度よりも低くなっている。すなわち、ホーン痕36の密度は、アンビル痕43の密度よりも低くなっている。これにより、比較的に柔軟性および可撓性の高い箔露出部31c,32cが積層された積層部35に対して、比較的に高い圧力でホーンHの凸部hを食い込ませてしっかりと保持することができる。また、比較的に剛性の高い集電板40に対するアンビルAの凸部aの摩擦を増大させてしっかりと保持することができる。したがって、箔露出部31c,32cの積層部35と集電板40をより確実に超音波接合することができる。
また、箔露出部31c,32cは、捲回前の状態で集電板40よりも薄く可撓性および柔軟性を有し、集電板40は、捲回されて扁平に束ねられた箔露出部31c,32cよりも高い剛性を有している。これにより、前述のように、ホーンHを捲回されて扁平に束ねられた箔露出部31c,32cに押し当て、アンビルAを集電板40に押し当てて、箔露出部31c,32cと集電板40を超音波接合することができる。
また、前述のように、捲回電極群30の電極31,32は、負極電極32を含み、集電板40は、負極電極32の箔露出部32cに接続される負極集電板40Nを含み、負極電極32における箔露出部32cのホーン痕領域36Rの面積は、特に、負極集電板40Nにおけるアンビル痕領域43Rの面積以上であってもよい。この場合、たとえば銅または銅合金を素材とする比較的に硬度が低く、超音波接合による異物の発生しやすい負極集電板40Nにおいて、超音波接合による異物の発生を効果的に抑制することができる。
また、前述のように、負極電極32の箔露出部32cが、銅箔によって構成されているので、比較的に柔軟性および可撓性が高いが、前述の二次電池100の構成および製造方法により、負極集電板40Nに対して確実に超音波接合することが可能になる。
また、前述のように、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARは、上記一方向(Z方向)に沿う寸法がその一方向に交差する方向(X方向)の寸法よりも大きくなっている。これにより、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rは、その一方向(Z方向)に沿う寸法がその一方向に交差する方向(X方向)の寸法よりも大きくなっている。そのため、その一方向(Z方向)に沿って延びる集電板40の接続端子に対して、より広い範囲にわたって捲回電極群30の箔露出部31c,32cの積層部35をより確実に超音波接合することができる。
以上説明したように、本実施形態の二次電池100およびその製造方法によれば、集電板40がアンビルAの凸部aによって削られることが防止され、捲回電極群30と集電板40との超音波接合による異物の発生を抑制することができる。これにより、異物が捲回電極群30の内部へ侵入するのを防止し、短絡経路が形成されるのを防止して、二次電池100の歩留まりを向上させることができる。また、アンビルAの寿命を延長し、アンビルAの耐久性を向上させることができる。よって、二次電池100の製造工程の簡素化、低コスト化、および高品質化を実現することができる。
[実施形態2]
次に、図1から図4を援用し、図8および図9を参照して、本発明の実施形態2に係る二次電池およびその製造方法について説明する。図8は、本実施形態の二次電池の製造方法を説明する側面図である。図9は、実施形態1の二次電池の図7に相当する本実施形態の二次電池のアンビル痕領域43Rを示す拡大平面図である。
本実施形態の二次電池は、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向であって、二次電池の幅方向(X方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置が、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置する点で前述の実施形態1の二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の構成は、前述の実施形態1の二次電池100と同様であるので、同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図14は、従来の二次電池の製造方法における超音波接合工程を説明する図8に相当する側面図である。従来の二次電池の製造方法における超音波接合工程では、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う二次電池の幅方向(X方向)において、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも外側に位置している。そのため、集電板40と箔露出部31c,32cの積層部35は、アンビル凸部領域ARとホーン凸部領域HRとの間に挟持された部分と、片側にアンビル凸部領域ARが配置され、反対側にホーン凸部領域HRが配置されない部分とを有することになる。
この状態で、ホーンHを二次電池の幅方向(X方向)に沿って超音波振動させると、集電板40と箔露出部31c,32cの積層部35は、アンビル凸部領域ARとホーン凸部領域HRとの間に挟持された部分において接合される。このとき、ホーンHから振動が伝達されてアンビルAが振動すると、集電板40に対向してアンビル凸部領域ARが配置され、その反対側の箔露出部31c,32cの積層部35に対向してホーン凸部領域HRが配置されていない部分において、集電板40に接したアンビルAの凸部aが集電板40に対して振動する。この振動により集電板40がアンビルAの凸部aによって削られて微小な金属粉などの異物が発生し、この異物が捲回電極群30に混入して短絡経路を形成するおそれがある。
これに対し、本実施形態の二次電池の製造方法における超音波接合工程では、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う少なくとも一方向(X方向)において、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置と一致、または、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも内側に位置している。
より具体的には、図8に示す例において、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う二次電池の幅方向(X方向)において、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも内側に位置している。なお、二次電池の幅方向(X方向)において、アンビル凸部領域ARの一方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの一方の端部の位置と一致していてもよい。また、二次電池の幅方向(X方向)において、アンビル凸部領域ARの他方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの他方の端部の位置と一致していてもよい。
また、図9に示すように、本実施形態の製造方法によって製造された本実施形態の二次電池は、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う少なくとも一方向(X方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置と一致、または、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置している。
本実施形態の二次電池およびその製造方法によれば、前述の実施形態1の二次電池100およびその製造方法と同様の効果を奏することができる。すなわち、集電板40がアンビルAの凸部aによって削られることが防止され、捲回電極群30と集電板40との超音波接合による異物の発生を抑制することができる。したがって、異物が捲回電極群30の内部に混入するのを防止し、短絡経路が形成されるのを防止して、二次電池の歩留まりを向上させることができ、アンビルAの寿命を延長し、耐久性を向上させることができる。
[実施形態3]
次に、図1から図5および図8を援用し、図10を参照して、本発明の実施形態3に係る二次電池およびその製造方法について説明する。図10は、実施形態1の二次電池100の図7に相当する本実施形態の二次電池のアンビル痕領域43Rを示す拡大平面図である。
本実施形態の二次電池は、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う二方向であって、二次電池の幅方向(X方向)および高さ方向(Z方向)において、それぞれ、アンビル痕領域43Rの両端部の位置が、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置する点で前述の実施形態1の二次電池100と異なっている。本実施形態の二次電池のその他の構成は、前述の実施形態1の二次電池100と同様であるので、同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の二次電池の製造方法における超音波接合工程では、図5および図8に示すように、ホーン凸部領域HRおよびアンビル凸部領域ARに沿う二方向(X方向、Z方向)において、それぞれ、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置と一致、または、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも内側に位置している。より具体的には、二次電池の幅方向(X方向)および高さ方向(Z方向)において、それぞれ、アンビル凸部領域ARの両端部の位置は、ホーン凸部領域HRの両端部の位置よりも内側に位置している。
なお、二次電池の幅方向(X方向)において、アンビル凸部領域ARの一方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの一方の端部の位置と一致していてもよい。また、二次電池の幅方向(X方向)において、アンビル凸部領域ARの他方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの他方の端部の位置と一致していてもよい。また、二次電池の高さ方向(Z方向)において、アンビル凸部領域ARの一方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの一方の端部の位置と一致していてもよい。また、二次電池の高さ方向(Z方向)において、アンビル凸部領域ARの他方の端部の位置は、ホーン凸部領域HRの他方の端部の位置と一致していてもよい。
また、図10に示す例において、ように、本実施形態の製造方法によって製造された本実施形態の二次電池は、ホーン痕領域36Rおよびアンビル痕領域43Rに沿う二方向(X方向、Z方向)において、アンビル痕領域43Rの両端部の位置は、ホーン痕領域36Rの両端部の位置と一致、または、ホーン痕領域36Rの両端部の位置よりも内側に位置している。
本実施形態の二次電池およびその製造方法によれば、前述の実施形態1の二次電池100およびその製造方法と同様の効果を奏することができる。すなわち、集電板40がアンビルAの凸部aによって削られることが防止され、捲回電極群30と集電板40との超音波接合による異物の発生を抑制することができる。したがって、異物が捲回電極群30の内部に混入するのを防止し、短絡経路が形成されるのを防止して、二次電池の歩留まりを向上させることができ、アンビルAの寿命を延長し、耐久性を向上させることができる。
[実施形態4]
最後に、図1から図4を援用し、図11および図12を参照して本発明の二次電池の製造方法の実施形態4を説明する。図11は、本実施形態のアンビル凸部領域ARの一例を示す平面図である。図12は、図11に示すアンビル凸部領域ARの側面図である。なお、図12では、アンビル凸部領域ARの端部の凸部の形状の理解を容易にするためにアンビルAの側面にハッチングを施している。
本実施形態の二次電池の製造方法は、アンビル凸部領域ARの端部における凸部bの形状が、前述の実施形態1の二次電池の製造方法と異なっている。本実施形態の二次電池の製造方法のその他の点は、前述の実施形態1の二次電池の製造方法と同様であるので、図面において、同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の二次電池の製造方法において用いられるアンビルAは、アンビル凸部領域ARの端部の凸部bが、四角錐の基端部から先端部に至る途中で切断され、その他の凸部aよりも突出高さが低くなっている。より具体的には、図11および図12に示す例において、二点鎖線の仮想線で示すように、アンビル凸部領域ARの二次電池の幅方向(X方向)および高さ方向(Z方向)の端部に配置された四角錐形状の凸部を想定する。本実施形態のアンビルAは、この四角錐形状の凸部が、アンビル凸部領域ARの二次電池の幅方向(X方向)および高さ方向(Z方向)の端部において、突出方向(Y方向)における基端部の内側縁と頂点との間で切断されている。
これにより、アンビル凸部領域ARの二次電池の幅方向(X方向)および高さ方向(Z方向)の端部の凸部bは、その内側の凸部aよりも突出方向(Y方向)における高さが低くなっている。これにより、超音波接合時の高加圧と振動によって、アンビル凸部領域ARの二次電池の幅方向(X方向)および高さ方向(Z方向)の端部における凸部bが摩耗したり欠けたりすることが抑制される。したがって、アンビルAの耐久性を向上させ、アンビルAの寿命を延ばすことができる。
以上、図面を用いて本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
たとえば、前述の実施形態では、二次電池がリチウムイオン二次電池である例について説明した。しかし、本発明は、ニッケル水素電池またはニッケル・カドミウム電池、鉛蓄電池のように水溶性電解液を用いる二次電池にも適用が可能である。さらに、本発明は、リチウムイオンキャパシタ等のキャパシタにも適用可能である。
20 外部端子
30 捲回電極群
31 電極
31c 箔露出部
32 電極(負極電極)
32c 箔露出部
35 積層部
36 ホーン痕
36R ホーン痕領域
40 集電板
40N 負極集電板
43 アンビル痕
43R アンビル痕領域
100 二次電池
A アンビル
AR アンビル凸部領域
a 凸部
H ホーン
HR ホーン凸部領域
h 凸部

Claims (13)

  1. 箔露出部を有する電極を捲回した捲回電極群と、扁平に束ねられた前記箔露出部に接合された集電板と、該集電板に接続された外部端子とを備える二次電池であって、
    前記箔露出部は、前記集電板に対する超音波接合時にホーンの凸部が押し当てられて複数の凹状のホーン痕が形成されたホーン痕領域を有し、
    前記集電板は、前記箔露出部に対する超音波接合時にアンビルの凸部が押し当てられて複数の凹状のアンビル痕が形成されたアンビル痕領域を有し、
    前記ホーン痕領域および前記アンビル痕領域に沿う少なくとも一方向において、前記アンビル痕領域の両端部の位置は、前記ホーン痕領域の両端部の位置と一致、または、前記ホーン痕領域の両端部の位置よりも内側に位置することを特徴とする二次電池。
  2. 前記ホーン痕領域の面積は、前記アンビル痕領域の面積以上であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記ホーン痕は、前記アンビル痕よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記ホーン痕の密度は、前記アンビル痕の密度よりも低いことを特徴とする請求項3に記載の二次電池。
  5. 前記箔露出部は、捲回前の状態で前記集電板よりも薄く可撓性および柔軟性を有し、
    前記集電板は、捲回されて扁平に束ねられた前記箔露出部よりも高い剛性を有することを特徴とする請求項4に記載の二次電池。
  6. 前記電極は、負極電極を含み、
    前記集電板は、前記負極電極の前記箔露出部に接続される負極集電板を含み、
    前記負極電極における前記箔露出部の前記ホーン痕領域の面積は、前記負極集電板における前記アンビル痕領域の面積以上であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の二次電池。
  7. 前記負極電極の前記箔露出部は、銅箔によって構成されていることを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記ホーン痕領域および前記アンビル痕領域は、前記一方向に沿う寸法が前記一方向に交差する方向の寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  9. 箔露出部を有する電極を捲回した捲回電極群と、扁平に束ねられた前記箔露出部に接合された集電板と、該集電板に接続された外部端子とを備える二次電池の製造方法であって、
    扁平に束ねられた前記箔露出部の積層部と前記集電板とを、ホーンとアンビルとの間に挟み、前記ホーンを超音波振動させて接合する超音波接合工程を含み、
    前記ホーンは、前記超音波接合工程において前記箔露出部に押し当てられる凸部が形成されたホーン凸部領域を有し、
    前記アンビルは、前記超音波接合工程において前記集電板に押し当てられる凸部が形成されたアンビル凸部領域を有し、
    前記超音波接合工程では、前記ホーン凸部領域および前記アンビル凸部領域に沿う少なくとも一方向において、前記アンビル凸部領域の両端部の位置は、前記ホーン凸部領域の両端部の位置と一致、または、前記ホーン凸部領域の両端部の位置よりも内側に位置することを特徴とする二次電池の製造方法。
  10. 前記ホーン凸部領域の面積は、前記アンビル凸部領域の面積以上であることを特徴とする請求項9に記載の二次電池の製造方法。
  11. 前記ホーンの前記凸部は、前記アンビルの前記凸部よりも大きいことを特徴とする請求項10に記載の二次電池の製造方法。
  12. 前記ホーンの前記凸部の密度は、前記アンビルの前記凸部の密度よりも低いことを特徴とする請求項11に記載の二次電池の製造方法。
  13. 前記ホーン凸部領域および前記アンビル凸部領域は、前記一方向に沿う寸法が前記一方向に交差する方向の寸法よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の二次電池の製造方法。
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