JPWO2019064609A1 - 部品装着機 - Google Patents

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Abstract

部品装着機は、部品を吸着して保持する吸着ノズルに光を照射する照射装置と、照射装置により光を照射された吸着ノズルを撮像するカメラ装置と、吸着ノズルに保持された部品を基板に装着させる装着処理の実行中において、画像データに基づいて吸着ノズルが部品を保持しているか否かの保持検査を行う保持検査部と、照射装置が光を照射した際にカメラ装置に入射する光の輝度を測定する輝度測定部と、保持検査の結果において吸着ノズルが部品を保持していない場合に、輝度測定部による輝度の測定の結果に基づいて輝度の調整を行う輝度調整部と、を備える。

Description

本発明は、部品装着機に関するものである。
部品装着機は、吸着ノズルにより保持した部品を基板に装着し、種々の基板製品を生産する。特許文献1には、吸着ノズルを側方から撮像可能なカメラ装置を備える部品装着機が開示されている。このような部品装着機は、カメラ装置の撮像による画像データに基づいて、吸着ノズルに保持された部品の保持状態を認識する。これにより、部品装着機は、部品の保持状態に応じた処理を実行することができる。
特開2009−130014号公報
ところで、カメラ装置は、光源を有する照射装置が光を吸着ノズルに照射した状態で、吸着ノズルや部品の撮像を行う。光源の輝度は、例えば部品装着機の電源が投入された後に実行される調整処理により適正となるように維持が図られている。しかしながら、例えば長時間に亘る生産の継続中に光源の輝度が低下すると、カメラ装置による撮像や、部品の保持状態の認識処理に影響するおそれがある。
本明細書は、装着処理の実行中に照射装置により照射される光の輝度を調整可能な部品装着機を提供することを目的とする。
本明細書は、水平方向に移動可能な移動台と、部品を吸着して保持する吸着ノズルと、前記移動台に設けられ、前記吸着ノズルを昇降可能に支持する装着ヘッドと、前記吸着ノズルに光を照射する照射装置と、前記移動台に設けられ、前記照射装置により光を照射された前記吸着ノズルを撮像するカメラ装置と、前記カメラ装置の撮像により取得された画像データを用いて、前記吸着ノズルに保持された前記部品を基板に装着させる装着処理を実行する装着制御部と、前記装着処理の実行中において、前記画像データに基づいて前記吸着ノズルが前記部品を保持しているか否かの保持検査を行う保持検査部と、前記照射装置が光を照射した際に前記カメラ装置に入射する光の輝度を測定する輝度測定部と、前記保持検査の結果において前記吸着ノズルが前記部品を保持していない場合に、前記輝度測定部による前記輝度の測定の結果に基づいて前記輝度の調整を行う輝度調整部と、を備える部品装着機を開示する。
このような構成によると、装着処理の実行中において、吸着ノズルが部品を保持していないとの検査結果を条件に輝度測定の結果に基づいて輝度の調整が行われる。これにより、吸着ノズルが部品を持ち帰っておらず、部品を確実に保持も付着もしていないことを認識した上で、輝度の測定および調整を行うことができる。そして、装着処理の実行中に、照射装置による輝度が適宜調整されるので、調整の実行頻度を向上でき、長時間に亘る生産の継続中における輝度の低下に対応することが可能となる。よって、部品の保持状態の認識処理の精度低下を防止し、生産の停止を防止できる。
実施形態における部品装着機の構成を示す模式図である。 装着ヘッドおよびヘッドカメラユニットの内部を拡大して示す側面図である。 図2のIII方向矢視図である。 カメラ装置の撮像により取得された画像データを示す図である。 部品装着機による装着処理を示すフローチャートである。 照射装置の輝度調整処理を示すフローチャートである。 装着サイクルにおける各部の動作と時間の関係を示すタイミング図である。 画像データにおける輝度の測定領域を示す拡大図である。 輝度の測定結果を含む統計情報を示す図である。
1.実施形態
1−1.部品装着機1の構成
部品装着機1は、図1に示すように、基板搬送装置10、部品供給装置20、部品移載装置30、部品カメラ51、基板カメラ52、ヘッドカメラユニット60、および制御装置70を備える。基板搬送装置10は、ベルトコンベアなどにより構成され、基板90を搬送方向へと順次搬送する。基板搬送装置10は、部品装着機1の機内に基板90を搬入するとともに、機内の所定位置に基板90を位置決めする。基板搬送装置10は、部品装着機1による部品の装着処理が終了した後に、基板90を部品装着機1の機外に搬出する。
部品供給装置20は、基板90に装着される部品を供給する。部品供給装置20は、X軸方向に並んでセットされたフィーダ21を有する。フィーダ21は、多数の部品が収納されたキャリアテープを送り移動させて、フィーダ21の先端側に位置する供給位置において部品を採取可能に供給する。
部品移載装置30は、ヘッド駆動装置31および移動台32を備える。ヘッド駆動装置31は、直動機構により移動台32を水平方向(X軸方向およびY軸方向)に移動可能に構成されている。移動台32には、図示しないクランプ部材により装着ヘッド40が交換可能に設けられる。装着ヘッド40は、部品供給装置20により供給される部品を、吸着ノズル43などの保持部材により採取して基板90の所定の装着位置に装着する。装着ヘッド40の詳細構成については後述する。
部品カメラ51、基板カメラ52、およびヘッドカメラユニット60は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を有するデジタル式の撮像装置である。部品カメラ51、基板カメラ52、およびヘッドカメラユニット60は、外部入力される制御信号に基づいて撮像を行う。部品カメラ51、基板カメラ52、およびヘッドカメラユニット60は、撮像により取得した画像データを送出する。
部品カメラ51は、図1に示すように、光軸がZ軸方向の上向きとなるように部品装着機1の基台に固定されている。部品カメラ51は、装着ヘッド40の吸着ノズル43に保持された部品を下方から撮像可能に構成されている。基板カメラ52は、光軸がZ軸方向の下向きとなるように部品移載装置30の移動台32に設けられる。基板カメラ52は、基板90を上方から撮像可能に構成されている。
ヘッドカメラユニット60は、図2に示すように、装着ヘッド40に設けられ、移動台32の移動に伴って装着ヘッド40と一体的に移動する。ヘッドカメラユニット60は、装着ヘッド40に取り付けられた吸着ノズル43および吸着ノズル43に保持された部品Pを被写体とする。ヘッドカメラユニット60は、被写体に光を照射した状態で、被写体を側方から撮像可能に構成される。ヘッドカメラユニット60の詳細構成については後述する。
制御装置70は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。制御装置は、基板90に部品を装着する装着処理を実行する。また、制御装置70は、ヘッドカメラユニット60が撮像の際に照射する光の輝度を測定し、必要に応じて輝度を調整する輝度調整処理を実行する。制御装置70により実行される装着処理、および輝度調整処理の詳細については後述する。
1−2.装着ヘッド40の詳細構成
装着ヘッド40は、Z軸と平行なR軸回りに回転可能なロータリヘッド41を有する。ロータリヘッド41は、図2および図3に示すように、全体形状として円柱状に形成される。ロータリヘッド41は、R軸と同心の円周上において周方向に等間隔に複数(本実施形態では12本)のホルダ42が配置される。ロータリヘッド41は、複数のホルダ42をZ軸方向に摺動可能に支持する。複数のホルダ42の下端部には、図2に示すように、吸着ノズル43が交換可能にそれぞれ取り付けられる。
また、複数のホルダ42の外周側には、圧縮スプリング44がそれぞれ配置される。圧縮スプリング44は、ロータリヘッド41に対してホルダ42を上方に付勢する。これにより、複数のホルダ42のそれぞれは、初期状態においては所定高さの上昇端に位置する。複数のホルダ42のうち昇降位置H0(図3を参照)に割り出されたホルダ42の上端には、ノズルレバー45が当接する。ノズルレバー45は、ボールねじ機構(図示しない)などの直動機構によりZ軸方向への移動を制御される。
昇降位置H0に割り出されたホルダ42は、ノズルレバー45がZ軸方向下方に移動すると、圧縮スプリング44の弾性力に抗して下降する。また、ホルダ42は、ノズルレバー45がZ軸方向上方に移動すると、圧縮スプリング44の弾性力により上昇端側へと上昇する。また、昇降位置H0に割り出されたホルダ42に取り付けられた吸着ノズル43は、上記のような構成により、ホルダ42と一体的に下降および上昇する。
また、ロータリヘッド41は、図2に示すように、インデックス軸46に連結される。インデックス軸46は、R軸モータ(図示しない)の駆動によりロータリヘッド41と一体的にR軸周りに回転する。複数のホルダ42および複数の吸着ノズル43は、ロータリヘッド41の回転に伴ってR軸周りにそれぞれ回転する。
また、複数のホルダ42の上端部には、従動ギヤ47がそれぞれ固定されている。従動ギヤ47は、インデックス軸46の外周側に配置された駆動ギヤ48に、Z軸方向に摺動可能に噛合する。駆動ギヤ48は、θ軸モータ(図示しない)の駆動によりR軸周りに回転し、噛合する全ての従動ギヤ47をθ軸周りに自転させる。複数のホルダ42および複数の吸着ノズル43は、駆動ギヤ48の回転に伴ってθ軸周りにそれぞれ回転する。
上記のように、装着ヘッド40は、移動台32の移動によりX軸方向およびY軸方向に移動可能に構成される。また、装着ヘッド40は、ロータリヘッド41を所定角度に角度決めすることにより、装着ヘッド40における昇降位置H0に、複数の吸着ノズル43を順次割り出す。さらに、昇降位置H0に位置決めされた吸着ノズル43は、θ軸周りの角度、およびZ軸方向の高さを調整される。このような構成により、装着ヘッド40は、複数のホルダ42を介して複数の吸着ノズル43を昇降可能に支持する。
複数の吸着ノズル43のそれぞれには、負圧エア供給源からホルダ42を介して負圧エアが供給される。これにより、複数の吸着ノズル43のそれぞれは、先端部において部品Pを吸着して保持する。なお、上記の負圧エア供給源は、例えば装着ヘッド40の内部に設けられたエアポンプ等により構成される。
以下では、図3に示すように、装着ヘッド40により昇降される昇降位置H0に位置決めされた吸着ノズル43に隣り合う2つの吸着ノズル43の位置を、前待機位置H−1および後待機位置H+1とする。前待機位置H−1は、ロータリヘッド41の回転により昇降位置H0に次回割り出さる予定の吸着ノズル43を待機させる位置である。後待機位置H+1は、ロータリヘッド41の回転により昇降位置H0に前回割り出された吸着ノズル43を待機させる位置である。
1−3.ヘッドカメラユニット60の詳細構成
ヘッドカメラユニット60は、上記のように、移動台32の移動に伴って装着ヘッド40と一体的に移動する。ヘッドカメラユニット60は、制御装置70による撮像指令に基づいて、吸着ノズル43および吸着ノズル43に保持された部品Pを側方から撮像する。撮像による画像データ80(図4を参照)は、制御装置70に送出され、部品の保持検査などに用いられる。
ヘッドカメラユニット60は、図2に示すように、ケース61、カメラ装置62、および照射装置65を備える。ケース61は、ロータリヘッド41に円周上に配置された複数の吸着ノズル43の一部を外周側から囲うように設けられる。カメラ装置62は、本実施形態において、装着ヘッド40を介して移動台32に設けられる。カメラ装置62は、照射装置65により光を照射された吸着ノズル43を撮像する。
照射装置65は、1または複数の吸着ノズル43に光を照射する。本実施形態において、照射装置65は、カメラ装置62による撮像の際に、前待機位置H−1および後待機位置H+1に位置決めされた2つの吸着ノズル43に対して光を照射する。照射装置65は、光源66と、反射部材67と、光学部材68とを有する。光源66は、ケース61のうち吸着ノズル43に面する円筒状の内周面に配置される。光源66は、ロータリヘッド41の中心方向(R軸に向かう方向)に光を放射する複数の発光ダイオードなどにより構成される。
反射部材67は、円柱状に形成され、円筒状の外周面において光を反射する。反射部材67は、ロータリヘッド41の下端にR軸と同軸となるように配置される。反射部材67は、インデックス軸46の回転に伴ってロータリヘッド41と一体的に回転する。反射部材67は、図2に示すように、ロータリヘッド41の下端から、上昇端に位置する吸着ノズル43の先端部よりも下方に突出するように構成される。このような構成により、反射部材67は、光源66が照射した光を反射する。
光学部材68は、ケース61の内側に配置され、撮像の対象物である吸着ノズル43の先端部からカメラ装置62に至るまでの光路を形成する。具体的には、光学部材68は、一対の第一プリズム681と、第二プリズム682とにより構成される。一対の第一プリズム681は、吸着ノズル43の前待機位置H−1および後待機位置H+1に対応する位置に配置される。第二プリズム682は、一対の第一プリズム681により屈折された光を入射してカメラ装置62の光軸に平行な光に屈折させる。
上記のような構成により、光学部材68は、反射部材67による反射光を照射された2つの吸着ノズル43がカメラ装置62のカメラ視野に収まるように光路を形成する。よって、カメラ装置62は、ロータリヘッド41において、前待機位置H−1および後待機位置H+1に割り出された2つの吸着ノズル43の先端部を撮像可能に構成される。これにより、ヘッドカメラユニット60は、図4に示すような画像データ80をカメラ装置62の撮像により生成し、制御装置70へと送出する。
なお、画像データ80は、反射部材67を背景とし、ホルダ42や吸着ノズル43、部品Pが存在する範囲が影となるように撮像される。さらに、画像データ80は、カメラ装置62または制御装置70において例えば二値化などの画像処理を実行されて、背景とのコントラストを強調される。図4および図8は、上記の二値化により黒色となる部分を斜線にて示す。
ここで、本実施形態において、照射装置65は、カメラ装置62による撮像の際に、制御装置70により給電されて光を照射する。照射装置65が光を照射した際に、反射部材67および光学部材68を介してカメラ装置62に入射する光の輝度は、種々の原因により低下することがある。上記の原因としては、例えば光源66の経年劣化や、反射部材67や光学部材68への粉塵の付着などが想定される。また、カメラ装置62に入射する光の輝度は、光源66に供給する電流の電流値を適宜変動させることにより調整することができる。
1−4.制御装置70の詳細構成
制御装置70は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。制御装置70は、外部のホストコンピュータと通信し、各種情報に基づいて部品移載装置30などの動作を制御する。なお、以下の説明における「画像データ」は、説明がある場合を除いて、ヘッドカメラユニット60の撮像により取得された画像データをいう。制御装置70は、図1に示すように、装着制御部71、保持検査部72、輝度測定部73、輝度調整部74、および記憶部75を有する。
装着制御部71は、吸着ノズル43に保持された部品Pを基板90に装着させる装着処理を実行する。より詳細には、装着制御部71は、装着処理において、部品装着機1に複数設けられた各種センサから出力される情報、画像処理などによる認識処理の結果を入力する。そして、装着制御部71は、制御プログラムや予め設定されている規定の装着条件などに基づいて、部品移載装置30などに制御信号を送出する。
これにより、装着ヘッド40に支持された複数の吸着ノズル43の位置および角度が制御される。そして、部品供給装置20により供給された部品Pを採取するとともに、基板90の規定位置に装着する。部品装着機1による装着処理の詳細については後述する。なお、上記の画像処理には、吸着ノズル43による部品Pの保持状態(部品の有無および姿勢を含む)の認識処理や、基板90の位置認識や装着された部品の適否判定が含まれる。
保持検査部72は、装着処理の実行中において、画像データ80に基づいて吸着ノズル43が部品Pを保持しているか否かの保持検査を行う。本実施形態において、保持検査部72は、ヘッドカメラユニット60の撮像により取得した画像データ80を用いて保持検査を行う。ここで、装着処理の実行中において、基板90に部品Pの装着を試行した吸着ノズル43が誤って部品Pを持ち帰ることがある。部品Pの持ち帰りは、例えば、吸着ノズル43の先端部に基板90に塗布されたクレームはんだなどが付着するなどして、部品Pが吸着ノズル43から離れずに装着ヘッド40側へと戻されることにより発生し得る。
そこで、本実施形態において、保持検査部72は、基板90に部品Pの装着を試行した吸着ノズル43が誤って部品Pを持ち帰ったことを検出する持ち帰り検査を保持検査として行う。より具体的には、ロータリヘッド41の昇降位置H0に位置決めされた吸着ノズル43が部品Pの装着を試行した場合に、ロータリヘッド41を回転させて上記の吸着ノズル43を後待機位置H+1に位置決めする。保持検査部72は、この状態でヘッドカメラユニット60の撮像により取得された画像データ80を画像処理して、後待機位置H+1に位置する吸着ノズル43が部品Pを保持していないか否かにより持ち帰りの有無を検査する。
輝度測定部73は、照射装置65が光を照射した際にカメラ装置62に入射する光の輝度を測定する。輝度測定は、例えば光路上に設けられた光センサの検出値に基づいて測定してもよい。本実施形態において、輝度測定部73は、ヘッドカメラユニット60のカメラ装置62の撮像により取得された画像データ80に基づいて輝度を測定する。
また、輝度測定部73が輝度の測定に用いる画像データ80は、保持検査(本実施形態において、持ち帰り検査)に用いられた画像データ80である。詳細には、この画像データ80は、保持検査に用いられた画像データ80そのものでもよいし、複写されたものでもよい。さらに、輝度測定部73は、画像データ80の一部である測定領域81を輝度の測定に用いる。具体的には、輝度測定部73は、測定領域81の平均輝度を算出し、その算出結果をカメラ装置62に入射する光の輝度とする。その他に、輝度測定部73は、測定領域81における各部位について、予め設定された重み付けを勘案して輝度を測定してもよい。
ここで、輝度測定部73による輝度の測定に要する測定時間は、測定領域81の広さに応じて変動する。つまり、輝度測定部73の画像処理能力が低くなるに従って、測定時間は長くなる。本実施形態において、画像データ80における測定領域81の位置および広さについては、装着処理における吸着ノズル43の昇降に要する昇降時間などを勘案して設定される。測定領域81の設定の詳細については後述する輝度調整処理において説明する。
輝度調整部74は、保持検査部72による保持検査(持ち帰り検査)の結果において吸着ノズル43が部品を保持していない場合に、輝度測定部73による輝度の測定の結果に基づいて輝度の調整を行う。具体的には、輝度調整部74は、例えば輝度の測定結果に応じて、照射装置65の光源66に供給する電流値を変動させることにより調整する。
また、輝度調整部74は、測定された輝度が標準輝度に対して許容範囲に収まっている場合には、輝度調整を省略してもよい。なお、輝度調整のために変動させる電流値は、例えば測定された輝度と標準輝度との差分に応じた値であってもよいし、現在の電流値から規定値だけ変化させた値であってもよい。
記憶部75は、ハードディスク装置などの光学ドライブ装置、またはフラッシュメモリなどにより構成される。この記憶部75には、部品装着機1を動作させるための制御プログラム、ヘッドカメラユニット60から制御装置70に送出された画像データ、輝度測定部73による測定の結果などが記憶される。
1−5.部品装着機1による装着処理
部品装着機1による装着処理について図5を参照して説明する。制御装置70の装着制御部71は、装着処理において、先ず、複数の吸着ノズル43に部品Pを順次吸着させる吸着サイクルを実行する(ステップ11(以下、「ステップ」を「S」と表記する))。より詳細には、装着制御部71は、部品供給装置20において所定種類の部品Pを供給するフィーダ21の上方まで装着ヘッド40を移動させるとともに、昇降位置H0に吸着ノズル43を位置決めする。そして、装着制御部71は、吸着ノズル43を下降させて部品Pを吸着した後に、再び吸着ノズル43を上昇させる。
次に、装着制御部71は、複数の吸着ノズル43に保持された部品Pの保持状態を認識する状態認識処理を実行する(S12)。より詳細には、装着制御部71は、装着ヘッド40を部品カメラ51の上方に移動させ、部品カメラ51に撮像指令を送出する。装着制御部71は、部品カメラ51の撮像により取得された画像データを画像処理して、複数の吸着ノズル43のそれぞれに保持された部品Pの姿勢(位置および角度)を認識する。
続いて、装着制御部71は、複数の吸着ノズル43に部品Pを基板90に順次装着させる装着サイクルを実行する(S13)。より詳細には、装着制御部71は、基板90における所定の装着位置の上方まで装着ヘッド40を移動させるとともに、昇降位置H0に吸着ノズル43を位置決めする。このとき、装着制御部71は、状態認識処理(S12)の結果に基づいて、吸着ノズル43の位置および角度を補正する。そして、装着制御部71は、吸着ノズル43を下降させて部品Pを装着した後に、再び吸着ノズル43を上昇させる。
そして、制御装置70は、現在の基板90に対して装着する全ての部品Pの装着が終了したか否かを判定し(S14)、装着が終了するまでピックアンドプレースサイクル(S11−S13)が繰り返される。制御装置70は、全ての部品Pの装着が終了した場合に(S14:Yes)、現在の基板90に対する装着処理を終了する。その後に、基板搬送装置10は、現在の基板90を機外に搬出するとともに、次の基板90を機内に搬入する。そして、制御装置70は、上記のピックアンドプレースサイクルを繰り返すように装着処理を再び実行する。
1−6.保持検査および照射装置65の輝度調整処理
保持検査部72による保持検査、および照射装置65の調整処理について、図4−図8を参照して説明する。装着処理における装着サイクル(図5のS13)では、図7の時刻T0−時刻T1に示すように、装着ヘッド40の装着位置への移動と、昇降位置H0への吸着ノズル43の位置決め(ロータリヘッド41の回転)が並行して実行される。さらに、昇降位置H0への吸着ノズル43の位置決めが終了し、ロータリヘッド41の回転が停止すると、部品の保持検査(持ち帰り検査)、および照射装置65の調整処理が一連で実行される。
詳細には、保持検査部72は、ロータリヘッド41の回転が停止すると、後待機位置H+1に位置決めされた吸着ノズル43を撮像するように、ヘッドカメラユニット60に撮像指令を送出する。これにより、図6に示すように、ヘッドカメラユニット60による撮像処理が実行される(S21)。このとき、照射装置65の光源66に所定の電流値の電流が供給され、光が照射される。そして、光源66から照射された光は、反射部材67および光学部材68により形成される光路を経て、カメラ装置62に入射する。
カメラ装置62の撮像により、図4に示すような画像データ80が取得される。カメラ装置62の撮像が終了すると(図7の時刻T2)、保持検査部72は、後待機位置H+1に位置決めされた吸着ノズル43が直前に試行した装着動作において誤って部品Pを持ち帰っていないか、または正常に部品Pを開放したかの持ち帰り検査を実行する(S22)。詳細には、保持検査部72は、画像データ80を画像処理して、後待機位置H+1に位置決めされた吸着ノズル43の先端部の輪郭の適否により持ち帰りの有無を検査する。
制御装置70は、保持検査(S22)の結果において吸着ノズル43が部品Pを保持している(持ち帰っている)場合に(S23:Yes)、誤動作の状態から回復させるためにリカバリ処理を実行する(S31)。上記のリカバリ処理は、例えば吸着ノズル43を部品廃棄ボックス(図示しない)の上方まで移動させるとともに正圧エアを供給する処理である。これにより、吸着ノズル43の先端から正圧エアが噴出され、付着した部品Pが部品廃棄ボックスに廃棄される。その他に、リカバリ処理は、部品Pの持ち帰りが発生し、作業者によるメンテナンスが必要であることを報知する処理であってもよい。
輝度測定部73は、保持検査(S22)の結果において吸着ノズル43が部品Pを保持していない(持ち帰っていない)場合に(S23:No)、輝度測定を行う(S24)。詳細には、輝度測定部73は、保持検査(S22)に用いられた画像データ80に対して予め設定されている測定領域81の平均輝度を算出することにより、輝度を測定する。測定された輝度が正常である場合には(S25:Yes)、輝度調整処理を終了する。
一方で、測定された輝度が正常でない場合には(S25:No)、輝度調整部74は、輝度測定(S24)の結果に基づいて、輝度調整を行う(S26)。詳細には、輝度調整部74は、次回の撮像処理(S21)の際に照射装置65の光源66に供給される電流の電流値を、測定された輝度と標準輝度との差分に応じて変動させる。これにより、次回の撮像処理(S21)では、例えば輝度が低下した分に応じて光源66に供給される電流が増加し、今回の撮像よりも明るくなるように光が照射される。
なお、画像データ80における測定領域81は、図8に示すように、吸着ノズル43の先端から下方に位置する基準線Lの一部を上辺とし、所定のアスペクト比を有する矩形状に設定される。基準線Lは、吸着ノズル43の個体差や熱変位などを勘案し、画像データ80において上昇端に位置する吸着ノズル43の先端部が含まれない上限位置に設定される。
また、輝度測定は、測定領域81を広くするほど測定精度が向上する一方で、測定に要する測定時間(図7の時刻T3−時刻T6)が長くなる。ここで、輝度の調整時間Taがカメラ装置62の休止時間Tpを超えると、次回の撮像処理(S21)を開始できないため待機時間が発生し、装着サイクルの所要時間が延びる。
そのため、画像データ80における測定領域81は、輝度の調整時間Taがカメラ装置62の休止時間Tpを超えないように予め設定される。ここで、「輝度の調整時間Ta」とは、装着サイクルにおいてカメラ装置62の撮像(S21)が終了してから輝度測定部73による輝度の測定(S24)および輝度調整部74による輝度の調整(S26)が終了するまでの時間(図7の時刻T2−時刻T7)に相当する。
また、「カメラ装置62の休止時間Tp」とは、装着サイクルにおいてカメラ装置62の撮像(S21)が終了してから次の撮像(S21)が行われるまでの時間(図7の時刻T2−時刻T8)に相当する。なお、装着サイクルにおいては、装着ヘッド40の移動に要する時間が連続する装着位置の距離により変動し、その他のロータリヘッド41の回転や吸着ノズル43の昇降に要する時間は概ね一定であると考えることができる。
そこで、測定領域81は、連続する装着位置の距離が最短となる場合を基準とし、制御装置70の画像処理能力を勘案し、カメラ装置62の休止時間Tpに対して輝度の調整時間Taが短くなるように設定される。これにより、輝度測定(S24)の結果において輝度調整が必要な場合であっても次回の撮像(S21)までに輝度調整が終了することになる(図7の時刻T7が時刻T8より前となる)。
1−7.実施形態の構成による効果
照射装置65による輝度の調整は、吸着ノズル43が部品Pを保持する領域およびその周辺の領域を光路として、カメラに入射する光の輝度が正常であるかを測定することが好ましい。しかしながら、装着処理の実行中においては、上記の領域に部品Pが保持されており、装着処理への影響を防止する観点からは輝度の測定を行う期間が限られている。また、基板90へと部品Pの装着を試行した後でも、吸着ノズル43が誤って部品Pを持ち帰る可能性が僅かながら存在する。仮に部品Pを持ち帰った状態で輝度の測定および調整を行うと、正常な輝度に対して過度に輝度を高くしてしまうおそれがある。
これに対して、上記のような構成によると、装着処理の実行中において、吸着ノズル43が部品Pを保持していないとの検査結果を条件に輝度測定の結果に基づいて輝度の調整が行われる。これにより、吸着ノズル43が部品Pを持ち帰っておらず、部品Pを確実に保持も付着もしていないことを認識した上で、輝度の測定および調整を行うことができる。そして、装着処理の実行中に、照射装置65による輝度が適宜調整されるので、調整の実行頻度を向上でき、長時間に亘る生産の継続中における輝度の低下に対応することが可能となる。よって、部品Pの保持状態の認識処理の精度低下を防止し、生産の停止を防止できる。
また、輝度測定部73は、画像データ80に基づいて輝度を測定する。このような構成によると、輝度を測定するために新たに光センサなどを光路上に設ける必要がなく、既存設備を利用できるので設備コストを低減できる。また、画像データ80を輝度の測定に用いることにより、カメラ装置62に入射する光の輝度を確実に測定できるので測定精度を向上できる。
また、輝度測定部73が輝度の測定に用いる画像データ80は、保持検査に用いられた画像データ80である。このような構成によると、輝度測定部73は、保持検査に用いられた画像データ80、即ち既に撮像して取得された画像データ80を流用して、輝度の測定を行うことができる。これにより、画像データ80を取得するための新たな撮像を省略できるので、処理負荷を軽減できるとともに、輝度測定を速やかに開始できる。
また、保持検査部72は、装着処理の実行中に、基板90に部品Pの装着を試行した吸着ノズル43が誤って部品Pを持ち帰ったことを検出する持ち帰り検査を保持検査として行う。このような構成によると、輝度測定部73は、保持検査に用いられた画像データ80を流用して輝度の測定を行う。これにより、持ち帰り検査の検査結果により吸着ノズル43に部品Pが付着していないことを確実に認識し、当該認識を契機に輝度測定の結果を反映した輝度調整を行うことができる。これにより、仮に吸着ノズル43が誤って部品Pを持ち帰った場合には、輝度の測定および調整が行われるのを防止し、正常な輝度に対して過度に輝度を高くしてしまうことを防止できる。
また、カメラ装置62は、複数の吸着ノズル43のうち装着ヘッド40により昇降される位置に位置決めされた吸着ノズル43に隣り合う2つの吸着ノズル43を側方から撮像する。このような構成によると、反射部材67を含めた照射装置65の適正な状態を維持することができる。カメラ装置62に入射する光は、光源66から照射された光が反射部材67で反射し、吸着ノズル43の先端の周辺を通る光路をたどる。そのため、輝度が低下する要因としては、例えば光源66の経年劣化の他に、反射部材67や光学部材68に埃などが付着したことなどが想定される。このような構成からなる照射装置65に対応して、光源66の輝度を測定および調整することが可能となる。
また、輝度測定部73は、画像データ80の一部である測定領域81を輝度の測定に用いる。このような構成によると、画像データ80の全体を輝度の測定に用いる構成と比較して、測定の処理負荷を軽減でき、測定の所要時間を短縮できる。よって、装着処理に輝度の測定および調整が影響することを防止できるので、生産効率を低下させることなく輝度の適正な状態を維持することができる。
測定領域81の広さは、カメラ装置62の撮像が終了してから次の撮像が行われるまでの休止時間Tpに対して、カメラ装置62の撮像が終了してから輝度測定部73による輝度の測定および輝度調整部74による輝度の調整が終了するまでの調整時間Taが短くなるように設定される(Tp>Ta)。このような構成によると、調整時間Taが装着処理に影響することを確実に防止できるので、生産効率の低下を防止できる。また、測定領域81を適宜設定することが可能なので、輝度の測定精度の低下を最小限に抑制しつつ、適正な輝度を維持することができる。
2.実施形態の変形態様
2−1.輝度の測定について
実施形態において、輝度測定部73は、保持検査部72による保持検査に用いられた画像データ80における測定領域81に基づいて輝度を測定する構成とした。これに対して、輝度測定部73は、画像データ80のうちホルダ42、吸着ノズル43、および部品Pが写り得る領域を除いた全ての領域を測定領域として輝度を測定してもよい。このような構成によると、輝度測定に用いられる画像領域が広くなるため測定精度の向上を図ることができる。
また、実施形態において、輝度測定に用いられる画像データ80は、保持検査部72による保持検査に用いられた画像データ80である構成とした。これに対して、輝度測定部73は、例えば測定用の電流値を光源66に供給した状態で、新たに撮像を行うようにカメラ装置62に撮像指令を送出し、その撮像により取得された画像データに基づいて輝度を測定してもよい。
また、輝度測定部73は、他の処理に用いられた画像データ80に基づいて輝度を測定してもよい。例えば、輝度測定部73は、吸着サイクルにおいて行われる吸着検査に用いられた画像データに基づいて輝度を測定してもよい。ここで、装着処理の実行中において、部品供給装置20から部品Pの採取を試行した後の吸着ノズル43が部品Pを吸着していないことがある。このような吸着不良は、例えば、フィーダ21に装填されたキャリアテープのキャビティに部品Pが収容されていなかったり、下降した吸着ノズル43の先端部が部品Pに到達しなかったりした場合に発生し得る。
そこで、部品装着機1は、上記の吸着検査を行う吸着検査部をさらに備える。ここでは、吸着検査部は、保持検査部72の一機能として部品装着機1に組み込まれた態様として説明する。吸着検査部としての保持検査部72は、部品供給装置20から部品Pの採取を試行した後の吸着ノズル43が部品Pを吸着しているか否かの吸着検査を行う。より具体的には、ロータリヘッド41の昇降位置H0に位置決めされた吸着ノズル43が部品Pの採取を試行した場合に、ロータリヘッド41を回転させて上記の吸着ノズル43を後待機位置H+1に位置決めする。
保持検査部72は、この状態でヘッドカメラユニット60の撮像により取得された画像データを画像処理して、後待機位置H+1に位置する吸着ノズル43が部品Pを保持しているか否かにより吸着不良の有無を検査する。そして、保持検査部72は、装着処理の実行中に、上記の吸着検査に用いられた画像データのうち部品供給装置20から部品Pの採取を試行する前の吸着ノズル43(即ち、前待機位置H−1に位置決めされた吸着ノズル43)が撮像された領域を用いて、この吸着ノズル43が先に実行された装着サイクルにおいて誤って部品Pを持ち帰ったことを検出する持ち帰り検査を保持検査として行う。
そして、輝度測定部73は、上記の保持検査に用いられた画像データのうち前待機位置H−1に位置決めされた吸着ノズル43が撮像された領域に基づいて、輝度を測定する。このように、装着処理では、保持検査としての持ち帰り検査を装着サイクルにて行う他に、吸着サイクルにて行うことがある。そして、輝度測定部73は、上記のように画像データのうち吸着検査では不使用の領域(前待機位置H−1の吸着ノズル43が撮像された領域)を用いて、保持検査および輝度測定を行うことができる。
また、輝度測定の結果により輝度調整が必要であれば、吸着サイクルにおいて輝度調整を行うことができる。但し、上記のように吸着検査に用いられた画像データを流用して、輝度測定などを行うには、光学部材68の構成により1回の撮像で2つの吸着ノズル43を同時に撮像可能なヘッドカメラユニット60の構成が必要となる。
2−2.測定結果の統計
部品装着機1は、実施形態にて例示した態様により、装着処理の実行中に輝度測定および必要な輝度調整を行う。このような構成において、部品装着機1は、複数回に亘る輝度測定部73による輝度の測定の結果を統計情報Nsとして記憶部75に記憶してもよい。また、上記の統計情報Nsは、図9に示すように、測定に用いた画像データ80における吸着ノズル43に係るノズル情報Nn、および吸着ノズル43を支持するホルダ42に係るホルダ情報Nhが含まれるようにしてもよい。
上記の「ノズル情報Nn」および「ホルダ情報Nh」は、例えば吸着ノズル43やホルダ42にそれぞれ付与された識別符号や、それぞれの種別を含む情報である。また、統計情報Nsは、輝度測定の測定番号(図9の「No.」)ごとの測定値に、輝度測定に用いられた画像データを取得するための撮像を行った際のロータリヘッド41の角度、ノズル情報Nn、およびホルダ情報Nhを関連付けた情報としてもよい。
このような構成によると、統計情報Nsとして輝度の測定の結果が蓄積されるため、輝度がどのように低下しているかなどの変化を捉えることができる。また、照射装置65の反射部材67は、ロータリヘッド41と一体的に回転する。そのため、複数回に亘る撮像に用いられた反射部材67の各角度を統計情報に含ませることにより、輝度の低下の原因が光源66にあるのか、または反射部材67にあるのかなどの判断材料とすることができる。これにより、輝度の低下に対して適正な対処が可能となり、生産の停止を防止して生産効率の低下を抑制できる。
ここで、画像データ80を用いて輝度の測定を行う場合には、画像データ80に含まれる吸着ノズル43やホルダ42の占める領域の大きさや形状が測定結果に影響し得る。そのため、画像データ80にノズル情報Nnやホルダ情報Nhを含ませることにより、統計情報Nsをより高精度に解析することが可能となる。これにより、輝度の変化の傾向を適正に認識したり、輝度の低下の原因の特定および対処を確実に行ったりすることが可能となる。
2−3.その他
実施形態において、装着ヘッド40は、複数の吸着ノズル43を支持可能なロータリヘッド41を有する構成とした。これに対して、装着ヘッド40は、1つの吸着ノズル43のみを支持する構成としてもよい。このような構成においても実施形態と同様に、吸着ノズル43を対象とした部品の保持検査を行い、その保持検査の結果において吸着ノズル43が部品を保持していない場合に、輝度測定の結果に基づいて輝度調整を行う構成とすることができる。
また、ヘッドカメラユニット60は、反射部材67を有しない構成としてもよい。例えば、ロータリヘッド41の下端に反射部材67に代えて光源66を配置し、吸着ノズル43の周囲を光路とする光をカメラ装置62に入射させて撮像を行ってもよい。また、光源66が吸着ノズル43に光を直接的に照射し、その反射光をカメラ装置62に入射させて撮像を行ってもよい。但し、ヘッドカメラユニット60の構成を簡易にし、2つの吸着ノズル43を同時に撮像可能にするという観点からは、実施形態にて例示した態様が好適である。
実施形態において、保持検査部72、輝度測定部73、および輝度調整部74は、制御装置70に組み込まれた態様を例示して説明した。これに対して、保持検査部72、輝度測定部73、および輝度調整部74は、ヘッドカメラユニット60に組み込まれる構成としてもよい。このような構成によると、保持検査などの結果のみが制御装置70に送出されることになり、画像データの転送を省略できる。ヘッドカメラユニット60と制御装置70との間における通信負荷を軽減できる。
また、上記の構成によると、輝度測定や輝度調整をヘッドカメラユニット60において完結することができるので、制御装置70における処理負荷を軽減できる。なお、ヘッドカメラユニット60は、移動台32に設けられて装着ヘッド40と一体的に移動することから、小型で軽量であることが望ましい。そのため、ヘッドカメラユニット60には、制御装置70と比較すると画像処理能力が低いCPUが搭載されることがある。このような観点からは、画像データ80における測定領域81を適宜設定することは、装着処理の効率低下を防止することができ特に有用である。
実施形態において、輝度測定部73は、保持検査としての持ち帰り検査が終了し、検査結果において吸着ノズル43が部品Pを持ち帰っていない場合に(S23:No)、輝度測定を行う構成とした。これに対して、輝度測定部73は、例えば保持検査と並行して同一の画像データ80を用いて輝度測定を行う構成としてもよい。そして、輝度調整部74は、持ち帰り検査が終了した後に、その検査結果において持ち帰りがない場合に輝度測定の結果を用いて輝度調整をする。輝度調整部74は、仮に検査結果において持ち帰りがある場合には、輝度測定の結果を破棄して輝度調整処理を終了する。
このような構成によると、持ち帰り検査と並行して輝度測定を行うことが可能となるので、輝度測定の所要時間を長く確保して測定精度の向上を図ったり、輝度測定の所要時間を変えずに調整時間Taの短縮を図ったりすることができる。但し、上記のように持ち帰り検査の結果によっては、輝度測定が無駄となることがあるため、処理負荷をなるべく軽減するという観点からは、実施形態にて例示した態様が好適である。
また、実施形態において、照射装置65の輝度調整処理は、装着サイクル(S13)でロータリヘッド41が回転する度に実行される構成とした。これに対して、照射装置65の輝度調整処理は、適宜設定された頻度で実行され得る。例えば、輝度調整処理は、ロータリヘッド41が所定角度にある場合に実行されたり、複数回に亘るピックアンドプレースサイクルのうち1回においてロータリヘッド41が回転する度に実行されたりする構成としてもよい。その他に、輝度調整処理は、前回の輝度調整処理から一定期間が経過したこと、または所定回数の撮像処理が実行されたことを契機に実行されるように、頻度を適宜設定され得る。
1:部品装着機、 10:基板搬送装置、 20:部品供給装置、 30:部品移載装置、 32:移動台、 40:装着ヘッド、 42:ホルダ、 43:吸着ノズル、 60:ヘッドカメラユニット、 62:カメラ装置、 65:照射装置、 66:光源、 67:反射部材、 68:光学部材、 70:制御装置、 71:装着制御部、 72:保持検査部(吸着検査部)、 73:輝度測定部、 74:輝度調整部、 75:記憶部、 80:画像データ、 81:測定領域、 90:基板、 P:部品、 Ta:調整時間、 Tp:(カメラ装置の)休止時間、 Ns:統計情報、 Nn:ノズル情報、 Nh:ホルダ情報

Claims (10)

  1. 水平方向に移動可能な移動台と、
    部品を吸着して保持する吸着ノズルと、
    前記移動台に設けられ、前記吸着ノズルを昇降可能に支持する装着ヘッドと、
    前記吸着ノズルに光を照射する照射装置と、
    前記移動台に設けられ、前記照射装置により光を照射された前記吸着ノズルを撮像するカメラ装置と、
    前記カメラ装置の撮像により取得された画像データを用いて、前記吸着ノズルに保持された前記部品を基板に装着させる装着処理を実行する装着制御部と、
    前記装着処理の実行中において、前記画像データに基づいて前記吸着ノズルが前記部品を保持しているか否かの保持検査を行う保持検査部と、
    前記照射装置が光を照射した際に前記カメラ装置に入射する光の輝度を測定する輝度測定部と、
    前記保持検査の結果において前記吸着ノズルが前記部品を保持していない場合に、前記輝度測定部による前記輝度の測定の結果に基づいて前記輝度の調整を行う輝度調整部と、
    を備える部品装着機。
  2. 前記輝度測定部は、前記画像データに基づいて前記輝度を測定する、請求項1に記載の部品装着機。
  3. 前記輝度測定部が前記輝度の測定に用いる前記画像データは、前記保持検査に用いられた前記画像データである、請求項2に記載の部品装着機。
  4. 前記保持検査部は、前記装着処理の実行中に、前記基板に前記部品の装着を試行した前記吸着ノズルが誤って前記部品を持ち帰ったことを検出する持ち帰り検査を前記保持検査として行う、請求項3に記載の部品装着機。
  5. 前記装着ヘッドは、円周上に等間隔で配置された前記吸着ノズルを支持するロータリヘッドを有し、
    前記照射装置は、
    前記ロータリヘッドの回転の中心方向に光を照射する光源と、
    前記ロータリヘッドに設けられ、前記光源が照射した光を反射する反射部材と、
    前記反射部材による反射光を照射された2つの前記吸着ノズルが前記カメラ装置のカメラ視野に収まるように光路を形成する光学部材と、を有し、
    前記カメラ装置は、複数の前記吸着ノズルのうち前記装着ヘッドにより昇降される位置に位置決めされた前記吸着ノズルに隣り合う2つの前記吸着ノズルを側方から撮像する、請求項3または4に記載の部品装着機。
  6. 前記部品装着機は、前記装着処理の実行中に、前記画像データのうち前記部品を供給する供給装置から前記部品の採取を試行した後の前記吸着ノズルが撮像された領域を用いて、前記吸着ノズルが前記部品を吸着しているか否かの吸着検査を行う吸着検査部をさらに備え、
    前記保持検査部は、前記装着処理の実行中に、前記吸着検査に用いられた前記画像データのうち前記供給装置から前記部品の採取を試行する前の前記吸着ノズルが撮像された領域を用いて、前記吸着ノズルが誤って前記部品を持ち帰ったことを検出する持ち帰り検査を前記保持検査として行う、請求項5に記載の部品装着機。
  7. 前記輝度測定部は、前記画像データの一部である測定領域を前記輝度の測定に用いる、請求項2−6の何れか一項に記載の部品装着機。
  8. 前記輝度測定部による前記輝度の測定に要する測定時間は、前記測定領域の広さに応じて変動し、
    前記測定領域の広さは、前記カメラ装置の撮像が終了してから次の撮像が行われるまでの休止時間に対して、前記カメラ装置の撮像が終了してから前記輝度測定部による前記輝度の測定および前記輝度調整部による前記輝度の調整が終了するまでの調整時間が短くなるように設定される、請求項7に記載の部品装着機。
  9. 前記部品装着機は、複数回に亘る前記輝度測定部による前記輝度の測定の結果を統計情報として記憶する、請求項2−8の何れか一項に記載の部品装着機。
  10. 前記装着ヘッドは、前記移動台に対して昇降可能に構成され、前記吸着ノズルを支持するホルダを有し、
    前記統計情報には、測定に用いた前記画像データにおける前記吸着ノズルに係るノズル情報、および前記吸着ノズルを支持する前記ホルダに係るホルダ情報の少なくとも一方が含まれる、請求項9に記載の部品装着機。
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