JPWO2019058704A1 - 固定子コア製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プッシュバック加工によって打ち抜かれた部分の脱落を防止可能な固定子コア製造方法を提供する。【解決手段】固定子コア製造方法は、電磁鋼板の一部を厚み方向に打ち抜いた後、該打ち抜いた部分を前記電磁鋼板の元の位置に戻すプッシュバック加工により、平面視で中心軸Pを中心とする扇状であり、分割コア片33となる分割コア片成形部41を、鋼板40に環状に複数並んで成形するとともに、分割コア片成形部41の径方向外側と鋼板40における分割コア片成形部41以外の部分とをそれらの一部で連結する連結部45を成形する、プッシュバック工程を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、固定子コア製造方法に関する。
モータの固定子コアを製造する方法として、プレス装置等によって鋼板を固定子コアの形状に打ち抜いて、打ち抜かれた成形鋼板を厚み方向に複数枚積層する方法が知られている。
上述のような固定子コアの製造方法として、例えば特許文献1に開示されるプレス加工方法が知られている。このプレス加工方法は、被加工材の上方にダイを、該被加工材の下方にパンチをそれぞれ配置し、該パンチを下方から前記被加工材に打ち当ててブランク材を上方に押し出すランシング工程と、その次に、上方に押し出されたブランク材を前記被加工材内の元の位置に押し戻すプッシュバック工程とを含む。
前記特許文献1に開示されているプレス加工方法では、ランシング工程でパンチによってブランク材を上方に押し出した後、押し出した部分をプッシュバック工程で被加工材の元の位置に戻すため、プッシュバック工程を経た後に得られたブランク材とストリップ材(被加工材においてパンチが当たらなかった部分)との間に切り込みが形成される。しかも、前記プレス加工方法では、ランシング工程でブランク材を上方に押し出すため、プッシュバック工程を経た後に得られたブランク材とストリップ材との間に生じる切込みは、上方にゆくにつれてストリップ材側にラッパ状に拡開形成される。
特開昭61−209732号公報
ところで、上述の特許文献1に開示されているように、被加工材の一部を打ち抜いた後、該打ち抜いた部分を前記被加工材の元の位置に戻すプッシュバック加工を行う場合、前記打ち抜いた部分は、他の部分に対して分離されている。そのため、プッシュバック加工後に、前記打ち抜いた部分に振動または外力が加わると、前記打ち抜いた部分が脱落する可能性がある。
また、プッシュバック加工によって打ち抜いた部分を、ブッシュバック加工によって形成された切込みよりも、打ち抜いた部分側の位置で切断する場合、前記切込みと切断位置との間の部分が脱落する可能性もある。
ところで、固定子コアの製造方法として、モータの固定子コアのティースに固定子コイルを巻線する際に、前記固定子コアを周方向に複数に分割することにより、前記ティースに対する前記固定子コイルの巻回数を増加させつつ作業効率を向上する方法も知られている。このように固定子コアを周方向に分割する場合には、モータの固定子コアを構成する固定子コア鋼板を上述のプッシュバック加工によって形成し、前記固定子コア鋼板を厚み方向に積層することによって得られた積層体を、複数の分割コアに分割する方法が考えられる。
上述の方法によって分割コアを製造する場合、前記分割コアの分割ヨークを構成する分割ヨーク片を、鋼板にプッシュバック加工によって形成する。すなわち、プッシュバック加工によって、前記鋼板には、分割ヨーク片の外周が切込みとして形成される。前記固定子コア鋼板において、前記分割コアのティースを構成するティース片は、径方向内側に向かって延びているため、前記ティース片に振動または外力が加わった場合に、前記分割ヨーク片の外周を構成する切込み部分で脱落が生じやすい。
本発明の目的は、プッシュバック加工によって打ち抜かれた部分の脱落を防止可能な固定子コア製造方法を提供することにある。
本発明の一実施形態に係る固定子コア製造方法は、板状の分割コア片が複数枚積層された分割コアが、中心軸を中心に環状に配置された固定子コアの製造方法である。この固定子コア製造方法は、鋼板の一部を厚み方向に打ち抜いた後、該打ち抜いた部分を前記鋼板の元の位置に戻すプッシュバック加工により、平面視で前記中心軸を中心とする扇状であり、前記分割コア片となる分割コア片成形部を、前記鋼板に環状に複数並んで成形するとともに、前記鋼板に、前記分割コア片成形部の径方向外側と前記鋼板における前記分割コア片成形部以外の部分とをそれらの一部で連結する連結部を成形する、プッシュバック工程を有する。
本発明の一実施形態に係る固定子コア製造方法によれば、プッシュバック加工によって打ち抜かれた部分の脱落を防止することができる。
図1は、実施形態に係るモータの概略構成を、中心軸を含む断面で模式的に示す図である。 図2は、固定子コアの概略構成を示す斜視図である。 図3は、固定子コアの製造方法を示すフローチャートである。 図4は、分割コア片成形部を成形する前の電磁鋼板の平面図である。 図5は、成形鋼板の概略構成を示す平面図である。 図6は、プッシュバック加工において、(a)第1工具を第2工具に対して移動させた状態、(b)第1工具を元の位置に戻した状態を、それぞれ模式的に示す図である。 図7は、成形鋼板が厚み方向に複数枚積層された成形鋼板積層体の概略構成を示す斜視図である。 図8は、切断加工後の固定子コア積層体の概略構成を示す上面図である。 図9は、成形鋼板積層体を切断線で切断した状態を示す平面図である。 図10は、固定子コア積層体を複数の分割コアに分割した状態を示す斜視図である。 図11は、その他の実施形態に係る成形鋼板において、連結部の構成を拡大して示す平面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表していない。
なお、以下の説明では、回転子の中心軸と平行な方向を「軸方向」、中心軸に直交する方向を「径方向」、中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、この方向の定義により、本発明に係るモータの使用時の向きを限定する意図はない。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
(モータの構成) 図1に、本発明の実施形態に係るモータ1の概略構成を示す。モータ1は、回転子2と、固定子3と、ハウジング4と、蓋板5とを備える。回転子2は、固定子3に対して、中心軸Pを中心として回転する。本実施形態では、モータ1は、筒状の固定子3内に、回転子2が中心軸Pを中心として回転可能に配置された、いわゆるインナーロータ型のモータである。
回転子2は、シャフト20と、回転子コア21と、マグネット22とを備える。回転子2は、固定子3の径方向内側に配置され、固定子3に対して回転可能である。
本実施形態では、回転子コア21は、中心軸Pに沿って延びる円筒状である。回転子コア21は、所定の形状に形成された電磁鋼板を、厚み方向に複数枚、積層することによって構成される。
回転子コア21には、中心軸Pに沿って延びるシャフト20が軸方向に貫通した状態で固定される。これにより、回転子コア21は、シャフト20とともに回転する。また、本実施形態では、回転子コア21の外周面上には、周方向に所定の間隔で複数のマグネット22が配置される。なお、マグネット22は、周方向に繋がるリングマグネットであっても良い。
固定子3は、ハウジング4内に収容される。本実施形態では、固定子3は、筒状であり、径方向内側に回転子2が配置される。すなわち、固定子3は、回転子2に対して径方向に対向して配置される。回転子2は、固定子3の径方向内側に中心軸Pを中心として回転可能に配置される。
固定子3は、固定子コア31と、固定子コイル36と、ブラケット37とを備える。本実施形態では、固定子コア31は、軸方向に延びる円筒状である。固定子コア31は、所定の形状に形成され且つ厚み方向に積層された複数枚の電磁鋼板を有する。本実施形態では、固定子コア31は、後述するように複数の分割コア32を有する。
図2に示すように、固定子コア31は、筒状のヨーク31aから径方向内側に延びる複数のティース31bを有する。固定子コイル36は、固定子コア31のティース31bに装着された絶縁材料(例えば、絶縁性の樹脂材料)からなるブラケット37上に巻かれる。なお、ブラケット37は、固定子コア31の軸方向の両端面上に配置される。
固定子コア31は、中心軸Pを中心に環状に配置された複数の分割コア32を有する。図2に示す例では、固定子コア31は、12個の分割コア32を有する。各分割コア32は、筒状のヨーク31aの一部を構成する分割ヨーク部32aと、一つのティース31bとを有する。
なお、固定子コア31を構成する分割コア32の数は、ティース31bの数に応じて適宜決められる。すなわち、固定子コアのティースの数が12個よりも多ければ、分割コアの数は12個よりも多い。一方、固定子コアのティースの数が12個よりも少なければ、分割コアの数は12個よりも少ない。
分割コア32は、複数枚積層された板状の分割コア片33を有する。図2に示す例では、分割コア32を構成する複数の分割コア片33は、同じ形状を有する。分割コア片33は、分割ヨーク部32aの一部を構成する分割ヨーク片33aと、ティース31bの一部を構成するティース片33bとを有する。複数の分割コア片33は、厚み方向に積層された状態で、分割ヨーク片33a及びティース片33bにそれぞれ設けられたかしめ部33cによって、互いに連結されている。
分割ヨーク部32aの周方向の端部と、該分割ヨーク部32aと周方向に隣り合う分割ヨーク部32aの周方向の端部とは、接触する。これにより、複数の分割コア32における分割ヨーク部32aによって、固定子コア31の円環状のヨーク31aが構成される。
ハウジング4は、筒状であり、中心軸Pに沿って延びる。本実施形態では、ハウジング4は、内部に回転子2及び固定子3を収容可能な内部空間を有する円筒状である。ハウジング4は、円筒状の側壁4aと、側壁4aの軸方向の一方の端部を覆う底部4bと、を有する。ハウジング4の軸方向の他方側の開口は、蓋板5によって覆われる。ハウジング4及び蓋板5は、例えば鉄を含む材料によって構成される。有底筒状のハウジング4の開口が蓋板5によって覆われることにより、ハウジング4の内部には内部空間が形成される。特に図示しないが、蓋板5は、ハウジング4に対して、例えば、ボルト等によって固定されてもよいし、圧入や接着などの方法によって固定されてもよい。なお、ハウジング4及び蓋板5は、鉄を含む材料に限らず、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)などの他の材料によって構成されてもよい。
(固定子コアの製造方法) 次に、上述のような構成を有する固定子コア31の製造方法を、図3から図10を用いて説明する。
図3は、固定子コア31の製造方法の一例を示すフローチャートである。図4は、分割コア片成形部41を成形する前の電磁鋼板40の平面図である。図5は、分割コア片33となる分割コア片成形部41が成形された成形鋼板50を示す平面図である。図6は、プッシュバック加工を模式的に示す図である。図7は、複数枚の成形鋼板50が厚み方向に積層された成形鋼板積層体60を示す斜視図である。図8は、成形鋼板積層体60を切断加工することによって得られた固定子コア積層体70を示す
平面図である。図9は、成形鋼板積層体60を切断線Xで切断した状態を示す平面図である。図10は、固定子コア積層体70を複数の分割コア32に分割した状態を示す斜視図である。
最初に、磁性材料である電磁鋼板に円形の中央孔40aを打ち抜く。この工程が、図3に示す中央孔打ち抜き工程である(ステップS1)。中央孔40aの中心は、モータ1の中心軸Pと一致する。
次に、中央孔40aを囲んで複数のティース片33bを形成するために、中央孔40aの周りに複数のスロット40bを打ち抜く。この工程が、図3に示すスロット打ち抜き工程である(ステップS2)。
上述の中央孔打ち抜き工程及びスロット打ち抜き工程は、プレス加工によって行われる。中央孔打ち抜き工程及びスロット打ち抜き工程は、従来の固定子コアの製造方法と同様であるため、詳しい説明を省略する。
図4に、上述のように中央孔40a及びスロット40bが形成された電磁鋼板40(以下、鋼板という)を示す。
なお、図4に示すように、鋼板40は、外形が所定の多角形状に打ち抜かれているとともに、外周側に複数の貫通穴40cが打ち抜かれている。鋼板40の外形の打ち抜き及び貫通穴40cの打ち抜きは、上述の中央孔打ち抜き工程またはスロット打ち抜き工程と同時に行ってもよいし、中央孔打ち抜き工程及びスロット打ち抜き工程の前、または後、もしくはそれらの工程の間で行ってもよい。
次に、上述のように中央孔40a及びスロット40bが形成された鋼板40において、図5に示すように、中央孔40aの外周側に、分割コア片33となる分割コア片成形部41を、環状に複数並んで成形する。分割コア片成形部41は、中心軸Pを中心とする扇状である。分割コア片成形部41は、分割ヨーク片33aとなる分割ヨーク片成形部41aと、ティース片33bとを有する。分割コア片成形部41を成形する工程では、分割ヨーク片成形部41aを成形する。具体的には、分割コア片成形部41を成形する工程では、鋼板40において、中央孔40aの中心に対してティース片33bよりも外側を、分割ヨーク片33aの形状で厚み方向に打ち抜いた後、該打ち抜いた部分を元の位置に戻す、いわゆるプッシュバック加工を行う。この工程が、図3に示すプッシュバック工程である(ステップS3)。
プッシュバック加工は、図6に示すように、鋼板40の一部を厚み方向に挟み込む上下一対の工具を有する第1工具W1と、鋼板40の一部を厚み方向に挟み込む上下一対の工具を有する第2工具W2とを用いて行われる。第1工具W1は、第2工具W2に対して、鋼板40の厚み方向に移動可能である。本実施形態では、第1工具W1は、分割ヨーク片33aと同じ形状を有する。
図6(a)に示すように、第1工具W1が第2工具W2に対して鋼板40の厚み方向の一方に移動することにより、鋼板40のうち第1工具W1に挟み込まれた部分と第2工具W2に挟み込まれた部分との境界では、せん断加工が行われる。なお、第2工具W2に対する第1工具W1の移動距離は、鋼板40を分離させる移動距離であってもよいし、鋼板40を分離させない移動距離であってもよい。
その後、図6(b)に示すように、第1工具W1を第2工具W2に対して鋼板40の厚み方向の他方に移動させることにより、第1工具W1を元の位置に戻す。これにより、前記境界では、鋼板40のうち第1工具W1に挟み込まれた部分が第2工具W2に挟み込まれた部分に嵌め込まれる。
分割ヨーク片成形部41aは、上述のようなプッシュバック加工が行われる押出部42と、押し出されない非押出部43とを有する。図5に示すように、押出部42と非押出部43とは、周方向に交互に位置する。
押出部42と、プッシュバック加工によって押し出されない部分との間には、分断部44が形成される。すなわち、押出部42と非押出部43との境界、及び、押出部42と鋼板40の外周側との境界には、それぞれ、プッシュバック加工によって、分断部44が形成される。分断部44では、押出部42が、それ以外の部分に対して摩擦によって保持される。
また、プッシュバック加工によって、押出部42には、分割コア片成形部41における分割ヨーク片成形部41aの径方向外側に、分断部44が形成されない連結部45が、2個所、形成される。すなわち、押出部42は、分割コア片成形部41における分割ヨーク片成形部41aの径方向外側と成形鋼板50における分割コア片成形部41以外の部分とをそれらの一部で連結する2つの連結部45を有する。2つの連結部45は、押出部42における分割ヨーク片成形部41aの径方向外側に、周方向に離れて位置する。
本実施形態では、2つの連結部45は、分割ヨーク片成形部41aの径方向外側において、ティース片33bを径方向に延長した部分を周方向に挟む位置に形成される。すなわち、2つの連結部45は、プッシュバック加工によって、分割コア片成形部41の径方向外側で且つ分割コア片成形部41の周方向における一方の端部側及び他方の端部側に、それぞれ形成される。これにより、連結部45によって、分割コア片成形部41を、成形鋼板50における分割コア片成形部41以外の部分により安定して連結することができる。よって、分割コア片成形部41が、成形鋼板50から脱落することをより防止できる。
成形鋼板50の平面視で分割コア片成形部41の周方向における連結部45の寸法は、成形鋼板50の厚みよりも大きい。これにより、連結部45が容易に切断されることを防止できる。よって、分割コア片成形部41が成形鋼板50から脱落することを防止できる。なお、成形鋼板50の厚みは、成形鋼板50における未加工部分の板厚である。
押出部42が上述のような2つの連結部45を有することにより、押出部42またはティース片33bに対して振動または外力が加わった場合でも、成形鋼板50に対する押出部42の脱落を防止できる。
上述のようにプッシュバック加工によって、分割コア片33となる分割コア片成形部41が環状に複数並んだ成形鋼板50を形成する工程が、プッシュバック工程に対応する。
以上のように、プッシュバック加工によって、分割ヨーク片成形部41aを成形することにより、加工時に分割ヨーク片成形部41aが折り曲げられない。これにより、加工による残留応力及び残留ひずみの発生を抑制できる。よって、分割コア片33、すなわち固定子コア31の寸法精度を高めることができる。また、上述のように残留応力及び残留ひずみの発生を抑制することにより、分割コア片33における磁束の流れの乱れを抑制できるため、固定子コア31の磁気特性の低下を抑制できる。
上述のように、プッシュバック加工によって、鋼板40に分割ヨーク片成形部41aを成形した後、分割ヨーク片成形部41a及びティース片33bに、かしめ部33cを形成する。かしめ部33cは、分割ヨーク片成形部41a及びティース片33bに、厚み方向の一方に突出するとともに前記厚み方向他方側の面に凹部を有する凸部を形成することにより、得られる。このかしめ部33cを形成する工程が、図3に示すかしめ部成形工程である(ステップS4)。
その後、分割ヨーク片成形部41aが形成された成形鋼板50を、厚み方向に積層して、隣り合う成形鋼板50のかしめ部33cをかしめることにより、図7に示すような成形鋼板積層体60(積層体)を得る。この工程が、図3に示す積層工程である(ステップS5)。
そして、成形鋼板積層体60を、放電加工等によって、分割ヨーク片成形部41aの外周側の切断位置X(図7に破線で示す位置)で切断することにより、図8に上面視で示すような固定子コア積層体70を得る。すなわち、成形鋼板積層体60を構成する成形鋼板50は、切断位置Xで切断されることにより、図9に示すように、固定子コア積層体70を構成する固定子コア鋼板80と、その径方向外側に位置する鋼板残部90とに分離される。
ここで、図7及び図9に示すように、切断位置Xは、分割ヨーク片成形部41aの径方向外側に位置する分断部44よりも、径方向内側である。このように、分割ヨーク片成形部41aの径方向外側に位置する分断部44よりも径方向内側で、成形鋼板積層体60を切断した場合、図9に示すように、分割ヨーク片成形部41aにおいて切断位置Xよりも径方向外側で且つ分断部44よりも径方向内側の部分81(以下、固定子コア残部)が、鋼板残部90に残る。本実施形態では、既述のとおり、分割ヨーク片成形部41aの押出部42は、径方向外側に分断部44が設けられていない連結部45を有する。よって、上述のように成形鋼板積層体60が切断位置Xで切断された場合に、固定子コア残部81が、鋼板残部90から脱落することを防止できる。
この工程が、図3に示す積層体加工工程である(ステップS6)。
上述のように成形鋼板積層体60を切断位置Xで切断した後も、固定子コア積層体70において隣り合う分割ヨーク片成形部41aの間には、分断部44が残る。
固定子コア積層体70の外周側に対し、積層方向に対して垂直方向の成分の力を加えることにより、図10に示すように、隣り合う分割ヨーク片成形部41aの間に位置する分断部44が分離して、固定子コア積層体70は、複数の分割コア32に分割される。なお、固定子コア積層体70を複数の分割コア32に分割する際には、固定子コア積層体70を複数の分割コア32に分割可能であれば、固定子コア積層体70に対してどのような力を加えてもよい。
なお、本実施形態のように、固定子コア積層体70の外周側に対し、成形鋼板50の積層方向に対して垂直方向の成分の力を加えることにより、固定子コア積層体70を構成する鋼板が剥離することなく、固定子コア積層体70を複数の分割コア32に容易に分割できる。
上述のように、固定子コア積層体70の外周側に対し、成形鋼板50の積層方向に対して垂直方向の成分の力を加えて、固定子コア積層体70を複数の分割コア32に分割する工程が、分割工程(図3のステップS7)に対応する。
本実施形態の構成により、分割コア片成形部41の径方向外側と成形鋼板50の鋼板残部90とを連結する連結部45によって、プッシュバック加工によって形成された分割コア片成形部41が成形鋼板50から脱落することを防止できる。よって、分割コア片成形部41が形成された成形鋼板50を、厚み方向に容易に積層することができる。したがって、固定子コア31の生産性を向上できる。
また、分割コア片成形部41の径方向外側と成形鋼板50の鋼板残部90とを連結する連結部45によって、成形鋼板積層体60が切断位置Xで切断された場合に、固定子コア残部81が、鋼板残部90から脱落することも防止できる。
(その他の実施形態) 以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、分割ヨーク片成形部41aの押出部42は、径方向外側に、分断部44が形成されない2つに連結部45を有する。しかしながら、押出部は、3つ以上の連結部を有してもよいし、1つの連結部のみを有してもよい。なお、押出部は、複数の連結部を有することにより、分割コア片成形部が鋼板から脱落することをより防止できる。
前記実施形態では、2つの連結部45は、分割ヨーク片成形部41aの径方向外側において、ティース片33bを径方向に延長した部分を周方向に挟む位置に形成される。しかしながら、図11に示すように、連結部145は、分割ヨーク片成形部141aの径方向外側において、ティース片
33bに対して径方向外方に位置してもよい。プッシュバック工程によって連結部を形成する際に、該連結部と分割コア片成形部との連結部分に歪みが生じる可能性がある。これに対し、上述のように、連結部145を、分割コア片成形部141の径方向外側のうち、ティース片33bに対して径方向外方の位置に設けることで、固定子コア31において磁束に影響を与えにくい位置に連結部145を形成することができる。よって、連結部145を設けることによる固定子3の磁気特性に対する影響を抑制できる。なお、図11において、符号150は成形鋼板であり、符号141aは分割ヨーク成形部であり、符号142は押出部である。
前記実施形態では、積層体加工工程において、成形鋼板積層体60を切断位置Xで切断することにより、固定子コア積層体70を得る。しかしながら、プッシュバック工程で、固定子コア積層体を構成する鋼板を形成してもよい。これにより、固定子コアの製造方法において、積層体加工工程を省略することができる。
前記実施形態では、モータは、いわゆる永久磁石モータである。永久磁石モータでは、回転子がマグネットを有する。しかしながら、モータ1は、誘導機、リラクタンスモータ、スイッチドリラクタンスモータ、巻線界磁型モータなどのマグネットを有さないモータであってもよい。
本発明は、板状の分割コア片が複数枚積層された分割コアが、中心軸を中心に環状に配置された固定子コアの製造方法に適用可能である。
1 モータ2 回転子3 固定子31 固定子コア31a ヨーク31b ティース32 分割コア32a 分割ヨーク部33 分割コア片33a 分割ヨーク片33b ティース片33c かしめ部40 電磁鋼板(鋼板)40a 中央孔40b スロット40c 貫通孔41 分割コア片成形部41a、141a 分割ヨーク片成形部42、142 押出部43 非押出部44 分断部45、145 連結部50、150 成形鋼板60 成形鋼板積層体(積層体)70 固定子コア積層体80 固定子コア鋼板81 固定子コア残部90 鋼板残部P 中心軸W1 第1工具W2 第2工具X 切断位置

Claims (6)

  1. 板状の分割コア片が複数枚積層された分割コアが、中心軸を中心に環状に配置された固定子コアの製造方法であって、 鋼板の一部を厚み方向に打ち抜いた後、該打ち抜いた部分を前記鋼板の元の位置に戻すプッシュバック加工により、 前記鋼板に、 平面視で前記中心軸を中心とする扇状であり、前記分割コア片となる分割コア片成形部を、環状に複数並んで成形するとともに、前記分割コア片成形部の径方向外側と前記鋼板における前記分割コア片成形部以外の部分とをそれらの一部で連結する連結部を成形する、プッシュバック工程を有する、固定子コア製造方法。
  2. 請求項1に記載の固定子コア製造方法において、 前記プッシュバック工程は、前記分割コア片成形部の径方向外側に、前記連結部を複数形成する、固定子コア製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の固定子コア製造方法において、 前記プッシュバック工程によって前記分割コア片成形部及び前記連結部が形成された前記鋼板を、厚み方向に積層することによって円柱状の積層体を得る積層工程と、 前記積層体を前記連結部よりも径方向内側で切断することにより、前記複数の分割コアを有する固定子コアを形成する積層体加工工程と、をさらに有する、固定子コア製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の固定子コア製造方法において、 平面視で前記分割コア片成形部の周方向における前記連結部の寸法は、前記鋼板の厚みよりも大きい、固定子コア製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の固定子コア製造方法において、 前記プッシュバック工程は、前記分割コア片成形部の径方向外側のうち、前記固定子コアのティースを構成するティース片に対して径方向外方の位置に、前記連結部を成形する、固定子コア製造方法。
  6. 請求項2に記載の固定子コア製造方法において、 前記プッシュバック工程は、前記分割コア片成形部の径方向外側で且つ前記分割コア片成形部の周方向における一方の端部側及び他方の端部側に、それぞれ、前記連結部を成形する、固定子コア製造方法。
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