JPWO2018225145A1 - 送風装置及びエレベータ送風システム - Google Patents

送風装置及びエレベータ送風システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018225145A1
JPWO2018225145A1 JP2019523234A JP2019523234A JPWO2018225145A1 JP WO2018225145 A1 JPWO2018225145 A1 JP WO2018225145A1 JP 2019523234 A JP2019523234 A JP 2019523234A JP 2019523234 A JP2019523234 A JP 2019523234A JP WO2018225145 A1 JPWO2018225145 A1 JP WO2018225145A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
blower
axial
chamber
air guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019523234A
Other languages
English (en)
Inventor
功 橘
功 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Publication of JPWO2018225145A1 publication Critical patent/JPWO2018225145A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B11/00Main component parts of lifts in, or associated with, buildings or other structures
    • B66B11/02Cages, i.e. cars
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/52Casings; Connections of working fluid for axial pumps
    • F04D29/54Fluid-guiding means, e.g. diffusers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F9/00Use of air currents for screening, e.g. air curtains

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Ventilation (AREA)

Abstract

軸流送風機(11)から吹き出された空気を取り込む円形の空気取り込み口(31A)と、空気取り込み口(31A)の軸心と直交する方向に向けて開口するスリット状の吹き出し口(35a)とを有するチャンバーボックス(12)と、チャンバーボックス(12)内に設けられ、空気取り込み口(31A)から取り込んだ空気を吹き出し口(35a)に向けてガイドし、軸流送風機(11)の羽根径よりも大径をなす半円筒状のエアガイド(36)と、チャンバーボックス(12)内においてエアガイド(36)と連通して設けられ、空気取り込み口(31A)及びエアガイド(36)から取り込んだ空気を加圧して、吹き出し口(35a)に向けて送る加圧チャンバー(37)とを備える。

Description

本発明は、送風装置及びこの送風装置を有するエレベータ送風システムに関する。
従来から、エレベータには、送風装置が組み込まれている。この送風装置は、かご外部の空気を、送風機の駆動によって、かご内部に導入するものである。このような、エレベータに組み込まれた送風装置としては、例えば、特許文献1−4に開示されている。
特開2013−119459号公報 実開平02−126093号公報 特開平6−313603号公報 特開2001−82396号公報
特許文献1に記載されたエレベータの送風装置には、横断流送風機が適用されており、その送風装置は、横断流送風機をエレベータのかご上部に設置した構成となっている。
また、特許文献2には、横断流送風機の支持構造が開示されている。この横断流送風機の支持構造においては、羽根車の一端を電動機の回転軸と連結する一方、羽根車の他端を軸受によって回転可能に支持する、両端支持構造を採用している。このため、羽根車の回転軸と電動機の回転軸との同軸度の精度は、送風性能に大きな影響を与える。
そして、上記横断流送風機を送風装置に適用した場合には、吸い込みから吹き出しまでの気流を直角気流とすると共に、吹き出し口を幅の狭いスリット形状とした構造を採用することができる。これにより、装置全体をエレベータにおけるかごの隅部に設置することができるため、装置の省スペース化を図ることができると共に、羽根車の軸方向長さと同じ吹き出し幅で、且つ、吹き出し厚さが均一となる気流を、容易に得ることができる。
しかしながら、上記送風装置をエレベータに組み込む場合には、横断流送風機をかご上部に露出させた状態で固定しなくてはならず、かご上部における保守作業時において、横断流送風機に意図しない外力が加わるおそれがある。
また、上述したように、上記送風装置においては、横断流送風機の支持構造を両端支持構造としているため、部品の加工精度や、各部品間の組み付け精度によっては、軸受に大きな負荷が掛ることになり、軸受の寿命を短くしてしまう。これに対して、特許文献2に記載された送風装置では、軸受の外周部を、ゴム部材を介してブラケットに支持するようにしているが、構造が複雑になるだけでなく、製造コストの増大を招いてしまう。
更に、横断流送風機を適用した送風装置において、気流の吹き出し幅を変更する場合には、その吹き出し幅に対応した軸方向長さを有する羽根車を、新たに準備する必要があるため、製造コストの増大を招いてしまう。そして、横断流送風機は、送風機の中でも、空気を送り出すための圧力が比較的に低いため、かご内部への送風に対して抵抗が掛ると、送風能力の低下を招いてしまう。
そこで、引用文献3,4には、上記問題を解決した送風装置が開示されている。これらの送風装置には、軸流送風機が適用されている。
しかしながら、特許文献3に記載された送風装置においては、吹き出し口の大きさによっては、内部圧力が高くなり、空気を送り出し難くなってしまう。これにより、羽根車の高回転化及び大径化等を図り、空気の吹き出し量を確保する必要がある。また、上記送風装置においては、吸い込みから吹き出しまでの方向が上下方向となっており、その内部に人や異物が侵入し易い構造となっている。このため、装置全体を上方から覆うような保護部材を設ける必要がある。
これに対して、特許文献4に記載された送風装置においては、軸流送風機を適用しながらも、横断流送風機と同様に、吸い込みから吹き出しまでの気流を直角気流とすると共に、空気をスリット状の吹き出し口から吹き出し可能としている。
しかしながら、上記送風装置においては、吸い込みから吹き出しまでの通風路が複雑な構成を有しているため、保守作業性の低下及び製造コストの増大を招くだけでなく、気流の吹き出し幅が羽根車の径寸法に制約されてしまい、吹き出し口の設置自由度を低下させるおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、軸流送風機を適用しながらも、簡素な構成で、気流の吹き出し幅を広くすることができると共に、気流の吹き出し速度を吹き出し幅方向において均一にすることができる送風装置及びエレベータ送風システムを提供することを目的とする。
本発明に係る送風装置は、軸流送風機から吹き出された空気を取り込む円形の空気取り込み口と、空気取り込み口の軸心と直交する方向に向けて開口するスリット状の吹き出し口とを有するチャンバーボックスと、チャンバーボックス内に設けられ、空気取り込み口から取り込んだ空気を吹き出し口に向けてガイドし、軸流送風機の羽根径よりも大径をなす半円筒状のエアガイドと、チャンバーボックス内においてエアガイドと連通して設けられ、空気取り込み口及びエアガイドから取り込んだ空気を加圧して、吹き出し口に向けて送り出す加圧チャンバーとを備える。
本発明によれば、上述した構成をなすことにより、軸流送風機を適用しながらも、簡素な構成で、気流の吹き出し幅を広くすることができると共に、気流の吹き出し速度を吹き出し幅方向において均一にすることができる。
本発明の実施の形態1に係る送風装置の構成を示す前方斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る送風装置の構成を示す分解斜視図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1に係る送風装置の構成を示す正面図である。図3Bは、図3AのIII−III矢視断面図図である。 図4Aは、本発明の実施の形態1に係る送風装置とは別の送風装置の構成に基づいた気流発生の様子を示した正面図である。図4Bは、本発明の実施の形態1に係る送風装置とは更に別の送風装置の構成に基づいた気流発生の様子を示した正面図である。図4Cは、本発明の実施の形態1に係る送風装置の構成に基づいた気流発生の様子を示した正面図である。 図5Aは、本発明の実施の形態2に係る送風装置の構成を示す正面図である。図5Bは、図5AのV−V矢視断面図である。 図6Aは、本発明の実施の形態2に係る送風装置をエレベータに設置する際に、ルーバーの回転角度を調整する様子を示した正面図である。図6Bは、本発明の実施の形態2に係る送風装置をエレベータに設置した際の状態を示した正面図である。 本発明の実施の形態3に係る送風装置の構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態3に係る送風装置の他の構成を示す正面図である。 本発明の実施の形態4に係る送風装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態4に係る送風装置の他の構成を示す分解斜視図である。 図11Aは、本発明の実施の形態4に係る送風装置の他の構成を示す正面図である。図11Bは、図11AのXI−XI矢視断面図である。 本発明の実施の形態5に係る送風装置の構成を示す前方斜視図である。 本発明の実施の形態6に係るエレベータ送風システムの構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態6に係るエレベータ送風システムの他の構成を示す縦断面図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。なお、各図においては、同一の構成及び機能を有する部材については、同一の符号を付している。
実施の形態1.
先ず、実施の形態1に係る送風装置について、図1から図4を用いて詳細に説明する。
図1から図3に示すように、実施の形態1に係る送風装置は、軸流送風機11とチャンバーボックス12とを備えている。軸流送風機11は、送風装置における空気の吸い込み側(上流側)となる前部に配置されており、チャンバーボックス12は、送風装置における空気の吹き出し側(下流側)となる後部に配置されている。軸流送風機11は、チャンバーボックス12の前面に、ねじ13を用いて固定されている。
軸流送風機11の中心部には、送風孔21が前後方向に貫通して形成されており、この送風孔21内には、羽根車22が回転可能に支持されている。なお、羽根車22の回転軸には、電動機(図示省略)の回転軸が接続されている。
従って、電動機を駆動することによって、軸流送風機11の羽根車22を回転させることができる。これにより、軸流送風機11の周囲にある空気は、羽根車22の軸方向前方側から送風孔21内に吸い込まれた後、送風孔21内から羽根車22の軸方向後方側に向けて吹き出される。つまり、送風孔21の前方側開口端は、空気を吸い込むための吸い込み口となっており、送風孔21の後方側開口端は、空気を吹き出すための吹き出し口となっている。
また、チャンバーボックス12は、箱型をなしており、前板31、後板32、左右の側板33、天板34、底板35、エアガイド36、及び、加圧チャンバー37を有している。前板31、後板32、側板33、天板34、及び、底板35は、矩形をなす薄板であって、チャンバーボックス12の外壁を構成している。エアガイド36及び加圧チャンバー37は、前板31、後板32、側板33、天板34、及び、底板35によって形成された空間内に設けられている。
前板31は、軸流送風機11における吹き出し側に位置する後面と接触している。前板31の中央部には、円形の空気取り込み口31Aが形成されている。この空気取り込み口31Aは、軸流送風機11の送風孔21と、チャンバーボックス12の内部空間とを連通させるものであって、送風孔21と同軸上に配置されている。つまり、空気取り込み口31Aは、軸流送風機11から吹き出された空気を、チャンバーボックス12内に向けて取り込むための孔となっている。なお、空気取り込み口31Aの内径は、送風孔21の内径と同じ径、もしくは、送風孔21の内径よりも大径となっている。
底板35は、前板31と直交するように配置されている。この底板35には、スリット状の吹き出し口35aが、当該底板35の幅方向に沿って形成されている。吹き出し口35aは、底板35の幅方向全域に亘って延びており、チャンバーボックス12内に取り込まれた空気を、当該チャンバーボックス12内から下方に向けて吹き出すためのスリットとなっている。
即ち、吹き出し口35aの幅方向(スリット方向、長手方向)は、当該吹き出し口35aから吹き出される気流の吹き出し幅方向となる。更に、空気取り込み口31Aの開口方向(軸心方向、空気の吸い込み方向)と、吹き出し口35aの開口方向(空気の吹き出し方向)とは、直交している。
エアガイド36は、チャンバーボックス12内における上下方向中間部において、当該チャンバーボックス12の幅方向に延びており、前板31、後板32、及び、左右の側板33に密閉して固定されている。つまり、エアガイド36は、詳細については後述するが、取り込んだ空気を吹き出し口35aに向けてガイドするエアガイド機能を有するだけでなく、チャンバーボックス12の内部空間を、上下方向に2分割して、上部空間38と下部空間(後述する、加圧チャンバー37)とに仕切る仕切り機能(隔壁機能)も有している。
このように、上部空間38と下部空間とは、エアガイド36を境にして、区画形成されたものであり、このうち、下部空間は、加圧チャンバー37を構成している。よって、エアガイド36は、加圧チャンバー37よりも吹き出し口35aから離れており、加圧チャンバー37には、吹き出し口35aが形成されることになる。
また、エアガイド36は、半円筒部36a、吹き出し口36b、及び、仕切り板36cを有している。半円筒部36aは、エアガイド36の幅方向中央部に形成されており、この半円筒部36aにおいて下向きに開口する矩形開口部は、吹き出し口36bとなっている。そして、仕切り板36cは、吹き出し口36bの幅方向両側部に一体に形成されている。なお、図2では、仕切り板36cを、その幅方向中央部で破断させた状態として、図示している。
具体的に、半円筒部36aは、上方に向けて膨出しており、チャンバーボックス12の前方側から見た形状、即ち、羽根車22の軸方向前方側から見た形状が、半円形状となっている。このように、半円筒部36aを上方に向けて膨出させることにより、半円筒部36aにおいて下向きに開口する矩形開口部は、吹き出し口36bとなる。
このとき、半円筒部36aは、軸流送風機11の送風孔21及び羽根車22、並びに、前板31の空気取り込み口31Aと同軸上に配置されている。更に、半円筒部36aの内径は、送風孔21の内径、羽根車22の羽根径、及び、空気取り込み口31Aの内径よりも大径をなしている。つまり、半円筒部36aは、空気取り込み口31Aの径方向外側に配置されている。
これに対して、空気取り込み口31Aは、上側半円部(一方側半円部)31aと下側半円部(他方側半円部)31bとから構成されており、エアガイド36における半円筒部36aの半円中空部と加圧チャンバー37の内部空間とに跨って形成されている。つまり、空気取り込み口31Aの軸心と、エアガイド36の吹き出し口36bとは、同じ高さ位置に配置されている。
上側半円部31aは、空気取り込み口31Aにおける上側半分部分の半円開口部となっており、半円筒部36aの半円中空部と対接すると共に、当該半円中空部と空気取り込み口31Aの軸方向において連通している。一方、下側半円部31bは、空気取り込み口31Aにおける下側半分部分の半円開口部となっており、加圧チャンバー37の内部空間と対接すると共に、当該内部空間と空気取り込み口31Aの軸方向において連通している。
これにより、エアガイド36は、空気取り込み口31Aの上側半円部31aから導入された空気を、半円筒部36aの半円中空部内に取り込んだ後、当該半円筒部36aの軸方向後方側に向けて送りながら加圧して、吹き出し口36bから加圧チャンバー37内に向けて吹き出す。一方、加圧チャンバー37は、空気取り込み口31Aの下側半円部31bから導入された空気、及び、吹き出し口36bから吹き出された空気を、取り込んで加圧した後、吹き出し口35aから加圧チャンバー37の外部に向けて吹き出す。
なお、上述したように、チャンバーボックス12は、前板31、後板32、側板33、天板34、底板35、及び、エアガイド36を有しており、これらは、例えば、ねじ14、カシメ、及び、溶接等の接合手段を用いて組み立てられている。そして、図2では、そのうち、前板31をねじ14によって固定する様子を代表して図示している。
ここで、図4Aから図4Cは、軸流送風機11のチャンバーボックス12に対する設置位置に基づいた気流発生の様子について説明した図である。そして、以下に、それらの図を用いて、本発明に係る送風装置の構成及びこの構成に基づく作用効果について、他の送風装置のそれと比較しながら説明する。
なお、図4Aから図4Cにおいては、羽根車22の図示を省略しているが、符号F1で示す矢印(後述する、気流F1)の方向は、羽根車22の回転方向を示している。また、図4Aから図4Cにおいて図示した矢印は、気流を示しており、その矢印の向きは、気流の流れ方向を示している。
先ず、図4Aに示した送風装置は、前板31の空気取り込み口31Aが、エアガイド36の吹き出し口36bよりも上方に位置する構成となっており、軸流送風機11から吹き出された気流F1を、半円筒部36aの半円中空部内のみに取り込むようにしている。
詳細に説明すると、図4Aに示すように、軸流送風機11から吹き出された気流F1は、前板31の空気取り込み口31Aを、羽根車22の軸方向前方側から軸方向後方側に向けて通過して後、半円筒部36a内に取り込まれる。
次いで、半円筒部36a内に取り込まれた気流F1は、当該半円筒部36a内を軸方向後方側に向かうに従って、次第に整流化される。そして、整流化された気流F1は、エアガイド36の吹き出し口36bから下方に向けて、気流F2として吹き出される。つまり、気流F2は、エアガイド36の吹き出し口36bから加圧チャンバー37内に向けて吹き出された気流であって、下向きの直進性を有している。
続いて、エアガイド36の吹き出し口36bから吹き出された気流F2は、加圧チャンバー37内に取り込まれることによって加圧された後、底板35の吹き出し口35aから下方に向けて、気流F4として整流化されながら吹き出される。つまり、気流F4は、吹き出し口35aの幅方向全域(長手方向全域)から加圧チャンバー37の外部に向けて吹き出された気流であって、スリット状の吹き出し口35aから吹き出されることにより、下方に向けて整流化されている。このとき、気流F4における吹き出し幅方向の速度分布は、吹き出し口35aの幅方向両側部から幅方向中央部に向かうに従って次第に高くなる。
このように、気流F4が上記速度分布を有する理由としては、エアガイド36の吹き出し口36bから吹き出された気流F2は、下向きの直進性を有しており、加圧チャンバー37内では整流しきれないため、吹き出し口35aの中でも、吹き出し口36bと上下方向において対向する幅方向中央部は、その吹き出し口36bから吹き出された気流F2による流れの影響を受け易くなっている。従って、気流F4における吹き出し幅方向の速度分布においては、気流F2による流れの影響を最も受ける幅方向中央部に向かうに従って、次第に高くなり、全体として風速の大きさが不均一となる。
また、図4Bに示した送風装置は、チャンバーボックス12内にエアガイド36及び加圧チャンバー37を備えていない構成となっており、軸流送風機11から吹き出された気流F1を、チャンバーボックス12内のみに取り込むようにしている。
詳細に説明すると、図4Bに示すように、軸流送風機11から吹き出された気流F1は、前板31の空気取り込み口31Aを、羽根車22の軸方向前方側から軸方向後方側に向けて通過した後、チャンバーボックス12内に取り込まれる。
次いで、チャンバーボックス12内に取り込まれた気流F1は、後板32に衝突した後、回転成分を有する気流F3として、チャンバーボックス12内を旋回して広がり、加圧される。このうち、天板34側に向けて吹き出された気流F3は、天板34から側板33に沿って進行する。
そして、加圧された気流F3は、底板35の吹き出し口35aから下方に向けて、気流F4として整流化されながら吹き出される。このとき、気流F4における吹き出し口幅方向の速度分布は、吹き出し口35aの幅方向中央部から幅方向両側部に向かうに従って次第に高くなる。
このように、気流F4が上記速度分布を有する理由としては、側板33に沿って進行した気流F3は、下向きの直進性を有しており、チャンバーボックス12内では整流しきれないため、吹き出し口35aの中でも、側板33の下端に連続する幅方向両側部は、その側板33に沿って流下してきた気流F3による流れの影響を受け易くなっている。従って、気流F4における吹き出し幅方向の速度分布においては、気流F3による流れの影響を最も受ける幅方向両側部に向かうに従って、次第に高くなり、全体として風速の大きさが不均一となる。
これに対して、図4Cに示した実施の形態1に係る送風装置は、前板31の空気取り込み口31Aが、エアガイド36における半円筒部36aの半円中空部と加圧チャンバー37の内部空間とに跨って形成された構成となっている。これにより、軸流送風機11から吹き出された気流F1は、エアガイド36内と加圧チャンバー37内とに分岐する。このとき、気流F1の分岐量は等しくなる。
詳細に説明すると、図4Cに示すように、軸流送風機11から吹き出された気流F1は、前板31の空気取り込み口31Aを、羽根車22の軸方向前方側から軸方向後方側に向けて通過して後、半円筒部36a内と加圧チャンバー37内とに分岐する。
次いで、半円筒部36a内に取り込まれた気流F1は、更に2つに分流する。このうち、気流F1の一部分は、半円筒部36a内を軸方向後方側に向かうに従って、次第に整流化された後、吹き出し口36bから加圧チャンバー37内に向けて、気流F2−1として吹き出される。続いて、この気流F2−1は、加圧チャンバー37内に取り込まれることによって加圧された後、吹き出し口35aの幅方向中央部から加圧チャンバー37の外部に向けて、気流F4として整流化されながら吹き出される。
これに対して、気流F1の残りの部分は、半円筒部36a内を軸方向後方側に向かうものの、整流化しきらず、羽根車22の回転の影響を受けて、吹き出し口36bから、幅方向一方側(幅方向左側)の斜め下方に向けて、気流F2−2として吹き出される。続いて、この気流F2−2は、加圧チャンバー37内に取り込まれることによって加圧された後、吹き出し口35aの幅方向一方側から加圧チャンバー37の外部に向けて、気流F4として整流化されながら吹き出される。
一方、加圧チャンバー37内に取り込まれた気流F1は、後板32に衝突した後、回転成分を有する気流F3として、羽根車22の回転方向とは反対の方向に向けて旋回して広がり、加圧される。続いて、この気流F3は、吹き出し口35aにおける幅方向中央部から幅方向他方側までの部分において、加圧チャンバー37の外部に向けて、気流F4として整流化されながら吹き出される。
そして、上述したように、エアガイド36の半円筒部36a内に分岐された気流F1と、加圧チャンバー37内に分岐された気流F1とは、最終的に、気流F4として吹き出し口35aから合流して吹き出される。このとき、合流した気流F4における吹き出し幅方向の速度分布は、ほぼ均一となる。
このように、気流F4が上記速度分布を有する理由としては、気流F1をエアガイド36内と加圧チャンバー37内とに分岐させることにより、吹き出し口35aにおける幅方向中央部と幅方向一端部との間に流れ込む気流F2と、吹き出し口35aにおける幅方向中央部と幅方向他端部との間に流れ込む気流F3とを発生させて、吹き出し口35aが受ける気流F2,F3による流れの影響を、吹き出し幅方向において均一にしているからである。
従って、実施の形態1に係る送風装置においては、軸流送風機11を適用しながらも、簡素な構成で、気流F4の吹き出し幅を広くすることができると共に、気流F4の吹き出し速度を吹き出し幅方向において均一にすることができる。
また、軸流送風機11を、ねじ13を用いて、チャンバーボックス12に固定すると共に、そのチャンバーボックス12自体を、ねじ14等を用いて、強固に構成しているため、装置全体として、組み立て剛性を向上させることができる。これにより、例えば、実施の形態1に係る送風装置をエレベータにおけるかごの上部に設置し、かご上部における保守作業時において、当該送風装置に意図しない外力が加わった場合でも、装置の損傷を防止することができる。
なお、実施の形態1に係る送風装置においては、空気取り込み口31Aを上側半円部31aと下側半円部31bとから構成し、上側半円部31aを半円筒部36aの半円中空部と対接させる一方、下側半円部31bを、加圧チャンバー37の内部空間と対接させることにより、気流F4の吹き出し幅を広くすることができると共に、気流F4の吹き出し速度を吹き出し幅方向において均一にしているが、空気取り込み口31Aが、半円筒部36aの半円中空部と加圧チャンバー37の内部空間とに跨ってさえいれば、上記効果を得ることができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る送風装置について、図5及び図6を用いて詳細に説明する。
図5A及び図5Bに示すように、実施の形態2に係る送風装置は、エアガイド36の幅方向両側部に、左右一対のルーバー41を備えている。即ち、実施の形態2に係る送風装置においては、実施の形態1に係る送風装置に適用した仕切り板36cに替えて、同じく仕切り機能を有するルーバー41を備えている。このルーバー41は、吹き出し口35aの幅方向開口長さを変更して、当該吹き出し口35aから吹き出される気流F4の吹き出し幅を調整可能とする。
具体的に、エアガイド36における吹き出し口36bの幅方向両側部には、ルーバー41の基端が回転可能に支持されている。ルーバー41の基端には、回転支点部41aが形成されると共に、固定機構41bが設けられている。
回転支点部41aは、ルーバー41の基端を吹き出し口36bに対して回転可能に支持する部位となっており、吹き出し口35aの幅方向と直交する方向に延びている。これにより、ルーバー41の先端は、基端に形成された回転支点部41aを回転中心として、回転可能になっており、その回転角度に応じて、気流F4が吹き出し口35aを通過する幅方向開口長さを調整することができる。なお、ルーバー41の回転角度は、仕切り板36cが設置された位置、即ち、ルーバー41の先端が吹き出し口36bと同じ高さに配置されたときを基準(0°)とする。
固定機構41bは、ルーバー41の回転をエアガイド36に対して位置決め固定するものである。図5Aに示すように、実施の形態2に係る送風装置では、固定機構41bをねじとしている。このねじは、回転支点部41aを介して、吹き出し口36bの幅方向両側部に挿入されることによって、ルーバー41の回転角度を位置決め可能となる。
ここで、実施の形態2に係る送風装置をエレベータに設置する際の動作について、図6A及び図6Bを用いて説明する。
図6Aに示すように、エレベータにおけるかご71の上部には、接続口71aが開口されている。この接続口71aは、かご71の内部と外部とを連通するものである。よって、実施形態2に係る送風装置をエレベータに設置する場合には、当該送風装置の吹き出し口35aと、かご71の接続口71aとを接続させる必要がある。しかしながら、接続口71aの幅方向開口長さは、吹き出し口35aの幅方向開口長さよりも短くなっている。
そこで、実施の形態2に係る送風装置をかご71の上部に取り付ける場合には、先ず、図6Aに示すように、固定機構41bを緩めて、ルーバー41を回転させて、吹き出し口35aの幅方向開口長さを調整し、当該吹き出し口35aの幅方向開口長さを、接続口71aの幅方向開口長さと一致させる。
次いで、図6Bに示すように、吹き出し口35aの幅方向開口長さを接続口71aの幅方向開口長さと一致させた状態で、ルーバー41の回転を固定機構41bの締め付けによって位置決めする。続いて、吹き出し口35aと接続口71aとが対接するように、実施の形態2に係る送風装置をかご71の上部に固定する。
従って、従来の送風装置においては、かご71における接続口71aの幅方向開口長さに応じて、吹き出し口35aの幅方向開口長さを変更したものを、個別に設計及び製造していた。これに対して、実施の形態2に係る送風装置においては、ルーバー41を備えることにより、1つの送風装置によって、気流F4を、接続口71aの幅方向開口長さと同じ長さとなる吹き出し幅で、吹き出すことができる。これにより、送風装置における汎用性の向上及び製造の標準化を図ることができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係る送風装置について、図7及び図8を用いて詳細に説明する。
ここで、送風装置をかご71の上部に取り付けようとしたときに、接続口71aの幅方向開口長さが、吹き出し口35aの幅方向開口長さよりも長くなる場合もある。このような場合には、複数の送風装置を吹き付け口の幅方向に直列的に連結して、全体として、1つの送風装置とする構成、及び、送風装置を吹き付け口の幅方向に延長化した構成を採用すれば、対応可能となる。図7及び図8においては、それらの具体的な構成を例示している。
先ず、図7に示した実施の形態3に係る送風装置は、複数の送風装置を吹き付け口の幅方向に直列的に連結して、全体として、大きな1つの送風装置とする構成となっている。
図7に示すように、複数のチャンバーボックス12は、吹き出し口35aの幅方向において直列的に配置されている。そして、吹き出し口35a方向において隣接したチャンバーボックス12同士は、フランジ部材42及びねじ43を用いて連結されている。このとき、各チャンバーボックス12は、軸流送風機11、吹き出し口35a、エアガイド36、及び、加圧チャンバー37をそれぞれ1つずつ有している。即ち、軸流送風機11、吹き出し口35a、エアガイド36、及び、加圧チャンバー37の数量は、全て同数となっている。
フランジ部材42は、前板31、後板32、及び、天板34のそれぞれに固定されている。そして、隣接した一方のチャンバーボックス12に固定された各フランジ部材42と、隣接した他方のチャンバーボックス12に固定された各フランジ部材42とは、対応したもの同士の間で、ねじ43によって連結されている。なお、フランジ部材42及びねじ43は、連結機構を構成するものである。
また、図8に示した実施の形態3に係る送風装置は、送風装置を吹き付け口の幅方向に延長化した構成となっている。
図8に示すように、1つのチャンバーボックス12は、吹き出し口35aの幅方向に延長化されており、その内部に仕切り壁44を有している。仕切り壁44は、チャンバーボックス12の内部空間を、吹き出し口35aの幅方向において分割して、複数の小チャンバー12aに仕切るものである。このとき、各小チャンバー12aは、軸流送風機11、吹き出し口35a、エアガイド36、及び、加圧チャンバー37をそれぞれ1つずつ有している。即ち、軸流送風機11、吹き出し口35a、エアガイド36、及び、加圧チャンバー37の数量は、全て同数となっている。
なお、図8に示した実施の形態3に係る送風装置においては、幅方向両側部に位置する小チャンバー12a内に、左右一対のルーバー41を備えている。
従って、実施の形態3に係る送風装置においては、接続口71aの幅方向開口長さが、1つの吹き出し口35aの幅方向開口長さよりも長くなる場合であっても、複数の吹き出し口35aをその幅方向に連結することができるので、気流F4を、接続口71aの幅方向開口長さに応じて、吹き出し幅方向において連続して切れ目無く吹き出すことができる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係る送風装置について、図9から図11を用いて詳細に説明する。
先ず、図9に示した実施の形態4に係る送風装置は、エアガイド36の内面(下面)及び加圧チャンバー37の内面に、内貼り用消音材45を貼り付けた構成となっている。この内貼り用消音材45は、発砲材料から形成されている。
ここで、エアガイド36の内面及び加圧チャンバー37の内面は、空気が空気取り込み口31Aから吹き出し口35aまでを通り抜けるための通風路46を形成している。内貼り用消音材45は、その通風路46の全表面に対して、均一の厚さで貼り付けられている。これにより、通風路46は、消音ボックス構造となる。
従って、軸流送風機11の駆動によって発生する騒音、及び、空気が通風路46内を通り抜ける際に発生する通風音を、内貼り用消音材45によって吸収して、低減することができる。
また、図10に示した実施の形態4に係る送風装置は、内貼り用消音材45に加えて、孔閉塞用消音材47を設けた構成となっている。但し、本実施の形態4に係る送風装置においては、通風路46に内貼りされた内貼り用消音材45の中でも、エアガイド36に内貼りされた内貼り用消音材45については、取り除いている。
ここで、内貼り用消音材45は、発砲材料から形成されているため、密度が低く、空気を通し易いという特性を有しており、高周波の音ほど吸収することができる。即ち、内貼り用消音材45の消音性能だけでは、低周波の音ほど吸収することができない。そこで、本実施の形態4に係る送風装置においては、低周波の音を吸収する構成として、複数の音通過孔36dを有するエアガイド36と、孔閉塞用消音材47とを設けている。
具体的に、エアガイド36には、複数の音通過孔36dが形成されている。半円筒部36aに開口する音通過孔36dは、上部空間38と当該半円筒部36aの半円中空部内とを上下方向に連通させている。仕切り板36cに開口する音通過孔36dは、上部空間38と加圧チャンバー37とを上下方向に連通させている。よって、音通過孔36dは、通風路46内で発生する通風音、もしくは、通風路46内を通過する通風音の一部を、上部空間38に向けて通過させることができる。
孔閉塞用消音材47は、内貼り用消音材45と比較して、密度が高く、空気を通し難いという特性を有しており、低周波の音ほど吸収することができる。そして、孔閉塞用消音材47は、上部空間38内の形状に合わせて成形されており、当該上部空間38内を満たすように収納されている。よって、孔閉塞用消音材47は、全ての音通過孔36dを上方から塞ぐことができ、当該音通過孔36dを通過してきた通風音を、吸収して通過させることはない。
従って、エアガイド36の半円筒部36a内で発生する通風音の一部は、当該半円筒部36aに開口する音通過孔36dを通過して、孔閉塞用消音材47に到達する。これにより、空気が半円筒部36a内を通り抜ける際に発生する通風音の一部を、孔閉塞用消音材47によって吸収して、低減することができる。
一方、加圧チャンバー37内で発生する通風音の一部は、仕切り板36cに開口する音通過孔36dを通過して、孔閉塞用消音材47に到達する。これにより、空気が加圧チャンバー37内を通り抜ける際に発生する通風音を、孔閉塞用消音材47によって吸収して、低減することができる。
即ち、空気が通風路46内を通り抜ける際に発生する通風音の中でも、低周波側の音(低音)を、孔閉塞用消音材47によって吸収して、低減する一方、高周波側の音(高音)を、内貼り用消音材45によって吸収して、低減することができる。この結果、内貼り用消音材45及び孔閉塞用消音材47を設けることにより、広い周波数帯域で、騒音を吸収することができる。
更に、図11に示した実施の形態4に係る送風装置は、エアガイド36及び加圧チャンバー37の形状に合わせた積層型消音材48を、チャンバーボックス12内に設けることにより、通風路46を形成した構成となっている。
積層型消音材48は、複数の薄板状消音材48aを前後方向に積層することにより構成されている。薄板状消音材48aは、繊維質の無機材料または有機材料から形成されており、密度が高く、空気を通し難いという特性を有している。このとき、薄板状消音材48aを形成する上記材料には、バインダーが含有されている。
これにより、複数の薄板状消音材48aを積層した積層型消音材48をチャンバーボックス12内に装填して、通風路46を形成する場合には、バインダーの結合力によって、薄板状消音材48a自体の形状が保持されるため、薄板状消音材48aとチャンバーボックス12との間、及び、隣接した薄板状消音材48a間に、隙間を発生させることなく、通風路46の形状を高精度で得ることができる。
また、積層型消音材48は、繊維質の材料から形成されているため、発泡材料から形成された消音材と比べて、耐久性が優れている。これにより、このような積層型消音材48によって通風路46を形成することにより、送風装置として、使用期間の延長化を図ることができる。更に、積層型消音材48によって通風路46を形成することにより、エアガイド36等の重量部品を使用する必要がなくなるため、装置の軽量化を図ることができる。
以上より、実施の形態4に係る送風装置においては、通風路46を、内貼り用消音材45、孔閉塞用消音材47、及び、積層型消音材48によって形成することにより、装置全体の騒音を低減させることができる。この結果、上述した消音化の向上に伴って、軸流送風機11の高回転化による送風能力の増大を図ることができる。更に、送風能力を増大させることができた分、装置の小型軽量化を図ることができる。
そして、上記送風装置をエレベータの設置した場合には、装置の小スペース化を図ることができる。また、エレベータの昇降時に、周囲の圧力が変動しても、送風能力の低下を防止することができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5に係る送風装置について、図12を用いて詳細に説明する。
図12に示すように、実施の形態5に係る送風装置は、側板33の外面に、制御回路部51を備えている。制御回路部51は、DC電圧の変圧、または、AC電源からDC電源への変更が可能となっており、軸流送風機11における羽根車22の回転を制御するものである。
制御回路部51には、入力電源用コネクタ(入力電源接続部)52が、入力電源線53を介して接続されている。また、制御回路部51には、出力電源用コネクタ(出力電源接続部)54が設けられている。この出力電源用コネクタ54は、制御回路部51からDC電源を出力するものである。これに対して、軸流送風機11には、コネクタ55が、電源線56を介して接続されている。そして、コネクタ55は、出力電源用コネクタ54と接続可能となっている。
従って、実施の形態5に係る送風装置においては、制御回路部51と軸流送風機11との接続を、コネクタ54,55同士の接続としたことにより、軸流送風機11及びこれを制御するための制御回路部51が故障した場合でも、それらの交換作業を容易に行うことができる。
実施の形態6.
次に、実施の形態6に係るエレベータ送風システムについて、図13及び図14を用いて詳細に説明する。なお、図13及び図14に示した実施の形態6に係るエレベータ送風システムは、実施の形態5に係る送風装置を適用した構成となっている。
図13に示すように、実施の形態6に係るエレベータ送風システムは、エレベータ70におけるかご71の上部に、送風装置を設置している。なお、かご71の上部には、図6から図8に示すように、接続口71aが形成されており、この接続口71aは、送風装置の吹き出し口35aと上下方向において対接している。
また、かご71の上部には、圧力センサ61が設けられており、この圧力センサ61には、信号線62を介して、軸流送風機11の制御回路部51が接続されている。圧力センサ61は、かご71の周囲における圧力変動(気圧変動)を検出し、この検出した圧力変動を、信号線62を介して制御回路部51に送信する。これに対して、制御回路部51は、圧力センサ61によって検出された圧力変動に応じて、軸流送風機11における羽根車22の回転を制御して、かご71の内部への送風量を常に一定に保つようにする。
つまり、エレベータ70が昇降すると、かご71の周囲における圧力が変動する。このように、圧力が変動すると、羽根車22の回転数が乱れてしまい、かご71の内部への送風量が急変してしまう。そこで、上記圧力変動に応じて、羽根車22の回転を制御して、かご71の内部への送風量を一定に保つようにしている。
また、図14に示すように、圧力センサ61に替えて、回転センサ63を設けるようにしても構わない。回転センサ63は、羽根車22における回転数の変動を検出し、この検出した回転数の変動を、信号線62を介して制御回路部51に送信する。これに対して、制御回路部51は、回転センサ63によって検出された回転数の変動に応じて、その羽根車22の回転を制御して、かご71の内部への送風量を常に一定に保つようにする。
従って、実施の形態6に係るエレベータ送風システムにおいては、エレベータ70の昇降に伴って発生する、かご71の周囲における圧力変動、または、羽根車22における回転数の変動に応じて、羽根車22の回転を制御して、かご71の内部への送風量を常に一定に保つことができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは、各実施の形態における任意の構成要素の変形、もしくは、各実施の形態における任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る送風装置及びエレベータ送風システムは、軸流送風機を適用しながらも、簡素な構成で、気流の吹き出し幅を広くすることができると共に、気流の吹き出し速度を吹き出し幅方向において均一にすることができるので、軸流送風機を有する送風装置及びこれを備えたエレベータ送風システムに適している。
11 軸流送風機、12 チャンバーボックス、12a 小チャンバー、13,14 ねじ、21 送風孔、22 羽根車、31 前板、31A 空気取り込み口、31a 上側半円部、31b 下側半円部、32 後板、33 側板、34 天板、35 底板、35a 吹き出し口、36 エアガイド、36a 半円筒部、36b 吹き出し口、36c 仕切り板、36d 音通過孔、37 加圧チャンバー、38 上部空間、41 ルーバー、41a 回転支点部、41b 固定機構、42 フランジ部材、43 ねじ、44 仕切り壁、45 内貼り用消音材、46 通風路、47 孔閉塞用消音材、48 積層型消音材、48a 薄板状消音材、51 制御回路部、52 入力電源用コネクタ、53 入力電源線、54 出力電源用コネクタ、55 コネクタ、56 電源線、61 圧力センサ、62 信号線、63 回転センサ、70 エレベータ、71 かご、71a 接続口、F1〜F4 気流。

Claims (14)

  1. 軸流送風機から吹き出された空気を取り込む円形の空気取り込み口と、前記空気取り込み口の軸心と直交する方向に向けて開口するスリット状の吹き出し口とを有するチャンバーボックスと、
    前記チャンバーボックス内に設けられ、前記空気取り込み口から取り込んだ空気を前記吹き出し口に向けてガイドし、前記軸流送風機の羽根径よりも大径をなす半円筒状のエアガイドと、
    前記チャンバーボックス内において前記エアガイドと連通して設けられ、前記空気取り込み口及び前記エアガイドから取り込んだ空気を加圧して、前記吹き出し口に向けて送り出す加圧チャンバーとを備える
    ことを特徴とする送風装置。
  2. 前記エアガイドは、前記軸流送風機の羽根車と同軸上で、且つ、前記加圧チャンバーよりも前記吹き出し口から離れて配置され、
    前記加圧チャンバーは、前記チャンバーボックス内における前記吹き出し口に接して配置され、
    前記空気取り込み口は、前記エアガイドの半円中空部と前記加圧チャンバーとに跨って形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 前記空気取り込み口は、
    前記エアガイドの半円中空部と対接する一方側半円部と、
    前記加圧チャンバーと対接する他方側半円部とから構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  4. 前記加圧チャンバー内に設けられ、空気が通過する前記吹き出し口の幅方向開口長さを可変とするルーバーを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  5. 前記ルーバーの基端に形成され、前記ルーバーを前記エアガイドに対して回転可能に支持する回転支点部と、
    前記ルーバーの基端を前記エアガイドに固定して、前記ルーバーの回転角度を位置決めする固定機構を備える
    ことを特徴とする請求項4記載の送風装置。
  6. 前記チャンバーボックスに、複数の前記軸流送風機を設け、
    前記軸流送風機と同数の前記エアガイド及び前記加圧チャンバーを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  7. 複数の前記チャンバーボックスを、前記吹き出し口の幅方向に沿って連結する連結機構を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  8. 前記エアガイドの内面と前記加圧チャンバーの内面とによって形成される通風路と、
    前記通風路の表面に貼り付けられ、前記通風路を通過する空気の音を吸収する内貼り用消音材とを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  9. 前記エアガイドの内面と前記加圧チャンバーの内面とによって形成される通風路と、
    前記通風路の表面に貼り付けられ、前記通風路を通過する空気の音を吸収する内貼り用消音材と、
    前記エアガイドに開口し、当該エアガイドを挟んで前記加圧チャンバーの反対側に形成される空間と前記通風路とを連通する音通過孔と、
    前記空間内において前記音通過孔を塞ぐように設けられ、前記音通過孔を通過した空気の音を吸収する孔閉塞用消音材とを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  10. 前記エアガイド及び前記加圧チャンバーは、薄板状の消音材を積層することによって形成される
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  11. 前記軸流送風機の回転を制御する制御回路部を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の送風装置。
  12. 前記制御回路部は、入力電源接続部及び出力電源接続部を有し、
    前記出力電源接続部は、前記軸流送風機の電源線と接続可能となる
    ことを特徴とする請求項11記載の送風装置。
  13. エレベータにおけるかごの外部に設けられ、前記かごの内部に向けて送風する請求項11記載の送風装置と、
    前記かごの周囲における圧力変動を検出する圧力センサとを備え、
    前記制御回路部は、
    前記圧力センサによって検出された圧力変動に応じて、前記軸流送風機の回転を制御して、前記かごの内部への送風量を一定に保つ
    ことを特徴とするエレベータ送風システム。
  14. エレベータにおけるかごの外部に設けられ、前記かごの内部に向けて送風する請求項11記載の送風装置と、
    前記かごの周囲における圧力変動に応じて変化する前記軸流送風機の回転数を検出する回転センサとを備え、
    前記制御回路部は、
    前記回転センサによって検出された回転数の変動に応じて、前記軸流送風機の回転を制御して、前記かごの内部への送風量を一定に保つ
    ことを特徴とするエレベータ送風システム。
JP2019523234A 2017-06-06 2017-06-06 送風装置及びエレベータ送風システム Pending JPWO2018225145A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/020935 WO2018225145A1 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 送風装置及びエレベータ送風システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2018225145A1 true JPWO2018225145A1 (ja) 2020-08-20

Family

ID=64566729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019523234A Pending JPWO2018225145A1 (ja) 2017-06-06 2017-06-06 送風装置及びエレベータ送風システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2018225145A1 (ja)
WO (1) WO2018225145A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7019638B2 (ja) * 2019-08-07 2022-02-15 東芝エレベータ株式会社 エレベータ制御システム
CN112478989A (zh) * 2020-11-30 2021-03-12 张鹏 一种压差升降载人系统

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5725199U (ja) * 1980-07-18 1982-02-09
JPS5733680U (ja) * 1980-07-30 1982-02-22
JPH0951189A (ja) * 1995-05-31 1997-02-18 Sanyo Denki Co Ltd 電子部品冷却装置
US6236564B1 (en) * 2000-04-13 2001-05-22 Enlight Corporation Detachable fan rack mounting structure
JP2001263299A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Mitsubishi Electric Corp 吹出し気流の旋回成分補正方法及び送風装置
JP2001304192A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Mitsubishi Electric Corp 送風機、送風機の使用方法
JP2004244210A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置
JP2006313055A (ja) * 2005-04-06 2006-11-16 Sasakura Engineering Co Ltd 換気風洞用消音器
US20100221994A1 (en) * 2004-10-21 2010-09-02 Kurt West Tompkins Portable ventilation system
JP2012188935A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Mitsubishi Electric Corp 送風機および空気調和機の室外機
JP2014105893A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Mitsubishi Electric Corp エアーカーテン装置

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5725199U (ja) * 1980-07-18 1982-02-09
JPS5733680U (ja) * 1980-07-30 1982-02-22
JPH0951189A (ja) * 1995-05-31 1997-02-18 Sanyo Denki Co Ltd 電子部品冷却装置
JP2001263299A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Mitsubishi Electric Corp 吹出し気流の旋回成分補正方法及び送風装置
US6236564B1 (en) * 2000-04-13 2001-05-22 Enlight Corporation Detachable fan rack mounting structure
JP2001304192A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Mitsubishi Electric Corp 送風機、送風機の使用方法
JP2004244210A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ装置
US20100221994A1 (en) * 2004-10-21 2010-09-02 Kurt West Tompkins Portable ventilation system
JP2006313055A (ja) * 2005-04-06 2006-11-16 Sasakura Engineering Co Ltd 換気風洞用消音器
JP2012188935A (ja) * 2011-03-08 2012-10-04 Mitsubishi Electric Corp 送風機および空気調和機の室外機
JP2014105893A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Mitsubishi Electric Corp エアーカーテン装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018225145A1 (ja) 2018-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5303877B2 (ja) 遠心送風機
JP6694329B2 (ja) 鉄道車両用空調ダクト
JPWO2018225145A1 (ja) 送風装置及びエレベータ送風システム
JP5012260B2 (ja) ダクトファン
JP5802967B2 (ja) パッケージ型の回転ポンプ装置ユニット
KR20160104837A (ko) 공기청정기
JP4968941B2 (ja) 空気調和機のプラグファン室における風量調整装置。
JP2018119421A (ja) 送風装置
JP5961817B2 (ja) 消音ボックス付送風機
JP6849962B2 (ja) ダンパ装置
JP5659406B2 (ja) クロスフローファン
JP5062305B2 (ja) ダクトファン
JP4722555B2 (ja) 遠心式送風機
US20150308408A1 (en) Apparatus for dampening of acoustic noise generated by air-cooling of at least one wind turbine component provided with the nacelle of a wind turbine
JP6600813B2 (ja) 送風装置
JP5995683B2 (ja) エアーカーテン装置
JP6037887B2 (ja) 熱交換換気装置
JP6236628B2 (ja) 能動消音装置
JP2013024158A (ja) ファンモータ駆動装置
JP2011141118A5 (ja)
JP2007292356A (ja) 空気調和機の室内機
JP5802966B2 (ja) パッケージ型の回転ポンプ装置ユニット
JP2007231882A (ja) 吸音機能を持つ通気装置
JP2010024873A (ja) 送風機
JP2013006464A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210907