JP7019638B2 - エレベータ制御システム - Google Patents

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本発明の実施形態は、エレベータ制御システムに関する。
遠隔監視に対応するエレベータでは、遠隔監視センタのセンタ装置と通信回線を介して通信する遠隔監視装置がエレベータ制御盤に接続される。そして、遠隔監視装置が、エレベータの遠隔監視に必要な情報をエレベータ制御盤から取得してセンタ装置に送信することで、エレベータの遠隔監視を実現している。
このようなエレベータでは、遠隔監視装置とセンタ装置との通信を利用して、センタ装置からの遠隔操作によって各種機器の動作を制御することもできる。例えば、エレベータ管理者などの依頼に応じて遠隔監視センタのオペレータがセンタ装置を操作し、センタ装置から遠隔監視装置に対してファン動作指令を送信させることにより、エレベータの乗りかごの内部を換気するためのファンを動作させて、乗りかごの内部を快適な環境に保つことができる。
特開2016-44069号公報
しかし、ファンの性能低下や故障などによって、遠隔操作により動作させようとしているファンが実際には正常に動作しない場合もある。このような場合、ファンが正常に動作していないことに気付かずに放置してしまうと、エレベータ管理者などの依頼に対応していないこととなり、不満を抱かせる要因となる。このため、遠隔操作によりファンを動作させる場合は、その遠隔操作に従ってファンが正常に動作しているか否かを確認する必要があるが、このような動作確認は物件担当者が現地に出向いて行う必要があり、煩雑であった。
本発明が解決しようとする課題は、乗りかごの内部を換気するファンを遠隔操作で動作させた場合に、ファンが正常に動作しているか否かを遠隔で確認できるようにするエレベータ制御システムを提供することである。
実施形態のエレベータ制御システムは、ファンと、センサと、受信部と、制御部と、送信部と、を備える。ファンは、エレベータの乗りかごの内部を換気する。センサは、前記ファンの回転数または風量を検出する。受信部は、遠隔監視センタのオペレータが使用するセンタ装置から、前記ファンを動作させる動作指令を受信する。制御部は、前記受信部が前記動作指令を受信したことに応じて前記ファンを動作させるとともに、前記センサの検出値に基づいて前記ファンが正常に動作しているか否かを判定する。送信部は、前記制御部により前記ファンが正常に動作していないと判定された場合に、前記ファンの動作不良を表すエラーコードを前記センタ装置に送信する。制御部は、前記受信部が前記動作指令を受信した場合に加え、さらに遠隔監視における遠隔監視用診断データの取得時に、前記ファンを動作させるとともに、前記センサの検出値に基づいて前記ファンが正常に動作しているか否かを判定する。送信部は、さらに、遠隔監視における遠隔監視用診断データの取得時には、前記ファンが正常に動作しているか否かの判定結果を含む前記遠隔監視用診断データを前記センタ装置に送信する。
図1は、エレベータの構成例を示す模式図である。 図2は、エレベータ制御システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、回転数センサの一例を示す模式図である。 図4は、エレベータ制御システムの動作例を示すフローチャートである。
以下、実施形態のエレベータ制御システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。実施形態のエレベータ制御システムは、エレベータの乗りかごの内部を換気するファンを遠隔操作により動作させるシステムである。
まず、エレベータの概要について、図1を参照して説明する。図1は、エレベータの構成例を示す模式図である。
エレベータは、複数階を有する建物に設けられた昇降路内で乗りかご1を昇降させることにより、乗りかご1に乗車した利用者をある階から別の階へと搬送する搬送装置である。乗りかご1は、メインロープ2を介して吊り合い重り3と連結されている。メインロープ2は、巻上機4に連結されたメインシーブ5に架けられている。そして、エレベータ制御盤6によって巻上機4が駆動制御され、メインシーブ5が回転してメインロープ2が送り動作されることにより、乗りかご1が吊り合い重り3とバランスを取りながら昇降路内を昇降する。
乗りかご1には、乗りかご1の内部を換気するファン7、ファン7の回転数を検出する回転数センサ8、乗りかご1の乗降口を開閉するドア装置9、乗りかご1の積載荷重を検出する荷重センサ10、警告音を出力するブザー11、乗りかご1の内部を照明する照明装置12などが設けられている。乗りかご1に設けられたこれらの機器とエレベータ制御盤6とは、テールコード13を介して電気的に接続されている。
エレベータ制御盤6は、巻上機4の駆動制御のほか、エレベータの全体の動作を制御する。例えば、乗りかご1に設けられたファン7、ドア装置9、ブザー11、照明装置12などの動作が、エレベータ制御盤6によって制御される。
また、本実施形態で想定するエレベータは遠隔監視に対応したエレベータであり、エレベータ制御盤6に対して遠隔監視装置14が接続されている。遠隔監視装置14は、遠隔監視を含むエレベータ保守契約が締結されることに応じて導入される通信機器であり、エレベータ制御盤6に接続されるとともに、通信回線を介して遠隔監視センタのセンタ装置に接続される。なお、遠隔監視装置14は、エレベータ制御盤6の内部に設けられてもよい。
遠隔監視装置14は、予め記憶されている遠隔監視用プログラムに従って、エレベータ制御盤6に対してエレベータの遠隔監視に必要な診断データ(遠隔監視用診断データ)の取得を指示し、エレベータ制御盤6により取得された遠隔監視用診断データを、通信回線を介してセンタ装置に送信する。また、遠隔監視装置14は、センタ装置から通信回線を介してエレベータに関わる何らかの動作指令を受信した場合は、この動作指令をエレベータ制御盤6に伝達して、動作指令に応じた動作を実行させる。
本実施形態では、特に、センタ装置から乗りかご1に設けられたファン7を動作させる動作指令を遠隔監視装置14が受信した場合に、エレベータ制御盤6がこの動作指令に応じてファン7を動作させることで、ファン7の遠隔操作を実現している。
次に、本実施形態のエレベータ制御システムの具体的な構成例について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態のエレベータ制御システムの構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、遠隔監視センタに設けられたセンタ装置15と、エレベータに設けられた遠隔監視装置14とが、通信回線16を介して通信可能に接続される。遠隔監視装置14は、上述のように、エレベータ制御盤6に接続されている。また、乗りかご1に設けられたファン7、回転数センサ8、ドア装置9、荷重センサ10、ブザー11および照明装置12は、テールコード13(図1参照)を介してエレベータ制御盤6に接続されている。
センタ装置15は、遠隔監視センタのオペレータにより操作される装置である。このセンタ装置15は、遠隔監視装置14から送信された遠隔監視用診断データを受信して解析し、エレベータの故障の予兆を検出したり、エレベータの保守に有効な情報を生成したり、各種の情報をオペレータが参照できるように表示したりする機能を持つ。
また、センタ装置15は、オペレータの操作に応じて、エレベータの各種機器を遠隔で動作させる機能を持つ。特に本実施形態では、例えば、エレベータ管理者からの依頼に応じてオペレータがセンタ装置15を操作することにより、センタ装置15から通信回線16を介して遠隔監視装置14に対し、エレベータの乗りかご1の内部を換気するファン7を動作させる動作指令が送信される。
遠隔監視装置14は、センタ装置15との通信に関わる機能として、受信部21と送信部22とを備える。受信部21は、センタ装置15から通信回線16を介して動作指令が送信されると、この動作指令を受信してエレベータ制御盤6に伝達する。送信部22は、エレベータ制御盤6から後述のエラーコードあるいは動作確認通知が伝達されると、これらエラーコードあるいは動作確認通知を、通信回線16を介してセンタ装置15に送信する。
エレベータ制御盤6は、ファン7の遠隔操作に関わる機能として、制御部23を備える。制御部23は、例えば、エレベータ制御盤6に設けられた制御用プロセッサが所定のプログラムを実行することにより(つまり、ソフトウェアによって)実現される機能の1つとして実装することができる。また、制御部23は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実装されてもよい。
制御部23は、遠隔監視装置14の受信部21がセンタ装置15からファン7を動作させる動作指令を受信した場合に、この動作指令に応じてファン7を動作させる。また、このとき制御部23は、ファン7の回転数を検出する回転数センサ8を併せて動作させ、回転数センサ8からファン7の回転数を示す信号(検出値)を取得する。
回転数センサ8の一例を図3に示す。図3に示す回転数センサ8は、ファン7のブレードが通過する位置を挟んで対向配置された発光部8aと受光部8bと備える。回転数センサ8が動作を開始すると、発光部8aが受光部8bに向けて光を出射する。発光部8aから出射された光は、回転しているファン7のブレードが発光部8aと受光部8bとの間に介在しているタイミングでは、ファン7のブレードにより遮られて受光部8bに受光されず、ファン7のブレードが発光部8aと受光部8bとの間にないタイミングでは、ファン7のブレードにより遮られることなく受光部8bに受光される。受光部8bは、例えば、発光部8aからの光を受光しているときにHiレベルとなり、発光部8aからの光を受講していないときにLoレベルとなるハルス状の検出信号8cを出力する。したがって、例えば受光部8bが出力する検出信号8cの所定時間当たりのパルス数をカウントすることにより、ファン7の回転数を検出することができる。
なお、回転数センサ8はファン7の回転数を検出できるものであればよく、図3に例示した構成に限らない。例えば、ファン7を駆動するモータの回転軸にロータリーエンコーダを取り付けて、このロータリーエンコーダを回転数センサ8として用いてもよい。また、回転数センサ8の代わりに、ファン7の風量を検出する風量センサを用いてもよい。風量センサとしては、例えば、ヒータの周囲に配置した複数の温度センサによりヒータにより暖められた空気の温度分布を検知することにより風量を検出する小型のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)風量センサが知られており、このMEMS風量センサをファン7からの風が通過する位置に配置してもよい。
制御部23は、回転数センサ8(または風量センサ)から取得した信号に基づいて、受信部21がセンタ装置15から受信した動作指令に応じて動作させたファン7が、正常に動作しているか否かを判定する。具体的には制御部23は、例えば回転数センサ8から取得した信号に基づいて把握されるファン7の回転数が所定の閾値以上となっているか否かにより、ファン7が正常に動作しているか否かを判定する。
そして、制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合は、遠隔監視装置14に対してエラーコードを伝達する。このエラーコードは、ファン7の動作不良を表すエラーコードとして予め定められたものである。また、制御部23は、ファン7が正常に動作していると判定した場合は、ファン7の正常動作が確認されたこを示す動作確認通知を遠隔監視装置14に伝達する。
遠隔監視装置14の送信部22は、制御部23からファン7の動作不良を表すエラーコードが伝達された場合は、このエラーコードを、通信回線16を介して遠隔監視センタのセンタ装置15に送信する。センタ装置15は、遠隔監視装置14からエラーコードを受信した場合は、このエラーコードをモニタ画面などに表示する。これにより、遠隔監視センタのオペレータは、エレベータ管理者からの依頼に応じてファン7を遠隔操作により動作させたときに、ファン7の性能低下や故障などによってファン7が正常に動作していなければ、ファン7の動作不良をすぐに認識することができ、物件担当者に連絡してファン7の修理や交換を指示するなど、必要な対策を講じることができる。
また、遠隔監視装置14の送信部22は、制御部23からファン7の正常動作が確認されたこを示す動作確認通知が伝達された場合は、この動作確認通知を、通信回線16を介して遠隔監視センタのセンタ装置15に送信する。センタ装置15は、遠隔監視装置14から動作確認通知を受信した場合は、ファン7が正常に動作している旨のメッセージをモニタ画面などに表示する。これにより、遠隔監視センタのオペレータは、エレベータ管理者からの依頼に応じてファン7を遠隔操作により動作させたときに、ファン7が正常に動作していればその旨を認識できる。
なお、乗りかご1に設けられたファン7は、通常、エレベータ制御盤6の内部あるいはエレベータ制御盤6とは別の操作盤の内部に設けられたファンスイッチのオンオフ操作によって、手動で動作/停止の切り替えを行うことができる。ここで、ファン7の遠隔操作を有効とする条件として、ファンスイッチがオンになっていることを前提とすることも想定される。このような場合、ファンスイッチがオフの状態であれば、センタ装置15からの動作指令に応じてファン7を動作させようとしても、ファン7は動作しない。本実施形態のエレベータ制御システムでは、このような場合にもセンタ装置15にエラーコードが送信されて表示されるので、遠隔監視センタのオペレータはファン7が動作していないことを認識して、エレベータ管理者にファンスイッチの確認を依頼するといった対応を図ることができる。
乗りかご1の内部はファン7によって換気されるため、ファン7に動作不良が生じている場合は、乗りかご1の内部の温度環境が不快な状態になることが想定される。本実施形態のエレベータ制御システムでは、上述のように、ファン7に動作不良が生じている場合に制御部23がすぐにそれを検知できるため、制御部23が乗りかご1の内部の温度環境を改善させるような制御を行うようにしてもよい。
例えば、制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合に、乗りかご1の乗場での戸開時間を通常時よりも長くさせるように制御してもよい。すなわち、乗りかご1が乗場に着床すると、通常、エレベータ制御盤6がドア装置9の動作を制御して乗りかご1のドアを予め定めた一定時間開放し、利用者を乗降させる。そして、一定時間が経過すると乗りかご1のドアを閉じ、乗りかご1を次の階に向けて出発できるようにする。この乗場で乗りかご1のドアを開放する時間(戸開時間)として予め定められた一定時間を第1の時間とする。
制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合は、この戸開時間を第1の時間から、第1の時間よりも長い第2の時間に変更する。これにより、制御部23によってファン7が正常に動作していないと判定された後は、乗りかご1が乗場に着床するたびに、乗りかご1のドアが長めに開放されることになる。その結果、ファン7によって乗りかご1の内部が換気されない状態であっても、乗りかご1の内部と外気との熱交換を促して、乗りかご1の内部の温度環境を改善させることができる。
また、制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合に、乗りかご1の積載荷重の上限値を通常時よりも低くするように制御してもよい。すなわち、乗りかご1の内部に乗車する利用者の数が過剰になると、メインロープ2や巻上機4、メインシーブ5などにかかる負荷が増大して、これらの用品の寿命低下を招くとともに、消費電力が増大するといった不都合がある。そこで通常は、乗りかご1の積載荷重に対して予め一定の上限値を定めておき、荷重センサ10によって検出される乗りかご1の積載荷重がこの上限値を超えると、エレベータ制御盤6がブザー11を鳴動させて利用者の降車を促すようにしている。この通常時における乗りかご1の積載荷重の上限値を第1の値とする。
制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合は、この乗りかご1の積載荷重の上限値を第1の値から、第1の値よりも低い第2の値に変更する。これにより、制御部23によってファン7が正常に動作していないと判定された後は、乗りかご1に乗車できる利用者の数が通常時よりも少ない数に制限されることになる。その結果、乗りかご1の内部が多数の利用者の体温で高温になることを抑制し、ファン7によって乗りかご1の内部が換気されない状態であっても、乗りかご1の内部の温度環境を改善させることができる。また、乗りかご1の内部が混み合うことによる不快さを低減することができる。
また、制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合に、乗りかご1の内部を照明する照明装置12の照度を通常時よりも暗くするように制御してもよい。すなわち、乗りかご1の内部は照明装置12によって照明されるが、通常時は乗りかご1の内部が十分に明るくなるように、照明装置12の照度は比較的明るめに設定されている。この通常時における照明装置12の照度を第1の照度とする。
制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合は、この照明装置12の照度を第1の照度から、第1の照度よりも暗い第2の照度に変更する。これにより、制御部23によってファン7が正常に動作していないと判定された後は、照明装置12が通常時よりも暗い照度で乗りかご1の内部を照明することになる。その結果、照明装置12による発熱を抑制し、ファン7によって乗りかご1の内部が換気されない状態であっても、乗りかご1の内部の温度環境を改善させることができる。また、乗りかご1の内部を比較的暗い状態とすることで、利用者の体感温度を下げて不快感を低減することができる。
なお、制御部23は、上述のように、遠隔監視装置14の受信部21がセンタ装置15から動作指令を受信したことに応じてファン7を動作させるとともに、回転数センサ8の検出値に基づいてファン7が正常に動作しているか否かを判定している。このような制御部23の処理は、遠隔監視装置14の受信部21がセンタ装置15から動作指令を受信した場合に限らず、遠隔監視用データの取得時にも行うようにしてもよい。
すなわち、遠隔監視装置14は、上述のように、予め記憶されている遠隔監視用プログラムに従ってエレベータ制御盤6に遠隔監視用診断データの取得を指示する。このとき、制御部23は、ファン7を動作させるとともに、回転数センサ8の検出値に基づいてファン7が正常に動作しているか否かを判定する。そして、制御部23は、ファン7が正常に動作していないと判定した場合は、遠隔監視装置14に対してエラーコードを伝達し、ファン7が正常に動作していると判定した場合は、遠隔監視装置14に対して動作確認通知を遠隔監視装置14に伝達する。
遠隔監視装置14は、センタ装置15に遠隔監視用診断データを送信する際に、制御部23から伝達されたエラーコードまたは動作確認通知を、遠隔監視用診断データの一部としてセンタ装置15に送信する。これにより、ファン7の遠隔操作時だけでなく、予め定めた遠隔監視のタイミングでファン7が正常な状態であるかどうかを確認することができ、ファン7の遠隔監視を実現できる。
次に、本実施形態のエレベータ制御システムの動作について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態のエレベータ制御システムの動作例を示すフローチャートであり、遠隔監視センタのセンタ装置15からファン7を動作させる動作指令が送信された場合に実施される一連の処理手順の一例を示している。
遠隔監視センタのセンタ装置15からファン7を動作させる動作指令が送信されると、遠隔監視装置14の受信部21が、この動作指令を受信する(ステップS101)。受信部21により動作指令が受信されると、エレベータ制御盤6の制御部23が、乗りかご1の内部を換気するファン7を動作させるとともに(ステップS102)、ファン7の回転数を検出する回転数センサ8を動作させて、その検出値を取得する(ステップS103)。
そして、制御部23は、回転数センサ8の検出値に基づいて、ファン7が正常に動作しているか否かを判定する(ステップS104)。ここで、ファン7が正常に動作していると判定した場合(ステップS104:Yes)、制御部23は、遠隔監視装置14に動作確認通知を伝達する。これを受けて、遠隔監視装置14の送信部22が、遠隔監視センタのセンタ装置15に対し、動作確認通知を送信する(ステップS105)。この場合、センタ装置15のモニタ画面などに、ファン7が正常に動作している旨のメッセージが表示され、遠隔監視センタのオペレータはファン7が正常に動作していることを認識できる。
一方、ファン7が正常に動作していないと判定した場合は(ステップS104:No)、制御部23は、遠隔監視装置14にファン7の動作不良を表すエラーコードを伝達する。これを受けて、遠隔監視装置14の送信部22が、遠隔監視センタのセンタ装置15に対し、エラーコードを送信する(ステップS106)。この場合、センタ装置15のモニタ画面などにエラーコードが表示され、遠隔監視センタのオペレータはファン7に動作不良が生じていることを認識できる。
また、制御部23は、遠隔監視装置14にエラーコードを伝達した後、乗りかご1の乗場での戸開時間を、上述したように第1の時間から第2の時間に変更する(ステップS107)。また、制御部23は、乗りかご1の積載荷重の上限値を、上述したように第1の値から第2の値に変更する(ステップS108)。さらに、制御部23は、乗りかご1の内部を照明する照明装置12の照度を、上述したように第1の照度から第2の照度に変更する(ステップS109)。これにより、ファン7に動作不良が生じていても、乗りかご1の内部の温度環境を改善させて、不快な状態となることを有効に抑制することができる。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態のエレベータ制御システムでは、遠隔監視装置14の受信部21が、遠隔監視センタに設けられたセンタ装置15からファン7を動作させる動作指令を受信したことに応じて、エレベータ制御盤6の制御部23が、乗りかご1の内部を換気するファン7を動作させるとともに、ファン7の回転数を検出する回転数センサ8の検出値に基づいて、ファン7が正常に動作しているか否かを判定するようにしている。そして、制御部23によりファン7が正常に動作していないと判定された場合は、遠隔監視装置14の送信部22が、ファン7の動作不良を表すエラーコードをセンタ装置15に送信するようにしている。また、制御部23によりファン7が正常に動作していると判定された場合は、遠隔監視装置14の送信部22が、ファン7の正常動作が確認されたことを示す動作確認通知をセンタ装置15に送信するようにしている。したがって、本実施形態のエレベータ制御システムによれば、乗りかご1の内部を換気するファン7を遠隔操作で動作させた場合に、ファン7が正常に動作しているか否かを遠隔で確認することができる。
また、本実施形態のエレベータ制御システムによれば、ファン7を動作させる動作指令の受信時だけでなく遠隔監視用データの取得時においても、制御部23がファン7を動作させるとともに、ファン7が正常に動作しているか否かを判定することにより、ファン7の遠隔監視を実現することができる。
また、本実施形態のエレベータ制御システムによれば、ファン7が正常に動作していないと判定した場合に、制御部23が、乗りかご1の乗場での戸開時間を第1の時間から該第1の時間よりも長い第2の時間に変更したり、乗りかご1の積載荷重の上限値を第1の値から該第1の値よりも低い第2の値に変更したり、乗りかご1の内部を照明する照明装置12の照度を第1の照度から該第1の照度よりも暗い第2の照度に変更したりすることにより、ファン7に動作不良が生じていても、乗りかご1の内部の温度環境を改善させて、不快な状態となることを有効に抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 乗りかご、6 エレベータ制御盤、7 ファン、8 回転数センサ(センサ)、9 ドア装置、10 荷重センサ、11 ブザー、12 照明装置、14 遠隔監視装置、21 受信部、22 送信部、23 制御部。

Claims (5)

  1. エレベータの乗りかごの内部を換気するファンと、
    前記ファンの回転数または風量を検出するセンサと、
    遠隔監視センタに設けられたセンタ装置から、前記ファンを動作させる動作指令を受信する受信部と、
    前記受信部が前記動作指令を受信したことに応じて前記ファンを動作させるとともに、前記センサの検出値に基づいて前記ファンが正常に動作しているか否かを判定する制御部と、
    前記制御部により前記ファンが正常に動作していないと判定された場合に、前記ファンの動作不良を表すエラーコードを前記センタ装置に送信する送信部と、を備え、
    前記制御部は、前記受信部が前記動作指令を受信した場合に加え、さらに、遠隔監視における遠隔監視用診断データの取得時に、前記ファンを動作させるとともに、前記センサの検出値に基づいて前記ファンが正常に動作しているか否かを判定し、
    前記送信部は、さらに、遠隔監視における遠隔監視用診断データの取得時には、前記ファンが正常に動作しているか否かの判定結果を含む前記遠隔監視用診断データを前記センタ装置に送信する、
    ことを特徴とするエレベータ制御システム。
  2. 前記送信部は、前記制御部により前記ファンが正常に動作していると判定された場合に、前記ファンの正常動作が確認されたことを示す動作確認通知を前記センタ装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御システム。
  3. 前記制御部は、前記ファンが正常に動作していないと判定した場合に、前記乗りかごの乗場での戸開時間を第1の時間から該第1の時間よりも長い第2の時間に変更することを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ制御システム。
  4. 前記制御部は、前記ファンが正常に動作していないと判定した場合に、前記乗りかごの積載荷重の上限値を第1の値から該第1の値よりも低い第2の値に変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベータ制御システム。
  5. 前記制御部は、前記ファンが正常に動作していないと判定した場合に、前記乗りかごの内部を照明する照明装置の照度を第1の照度から該第1の照度よりも暗い第2の照度に変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベータ制御システム。
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