JPWO2018216187A1 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018216187A1
JPWO2018216187A1 JP2019519918A JP2019519918A JPWO2018216187A1 JP WO2018216187 A1 JPWO2018216187 A1 JP WO2018216187A1 JP 2019519918 A JP2019519918 A JP 2019519918A JP 2019519918 A JP2019519918 A JP 2019519918A JP WO2018216187 A1 JPWO2018216187 A1 JP WO2018216187A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
temperature
condenser
refrigeration cycle
cycle apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019519918A
Other languages
English (en)
Inventor
智隆 石川
智隆 石川
悠介 有井
悠介 有井
久登 森田
久登 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018216187A1 publication Critical patent/JPWO2018216187A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器が接続され、非共沸混合の冷媒が循環する冷媒回路と、冷媒の飽和液温度を前記凝縮器における冷却流体の温度以上にする温度制御手段と、を有するものである。

Description

本発明は、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置に関する。
従来、冷凍機および空調機などの冷凍サイクル装置に非共沸混合冷媒を用いる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、冷媒の凝縮過程において、冷媒が熱交換を行う対象となる冷却流体と冷媒との熱交換流体同士を対向流とすることで、熱交換効率を向上させることが開示されている。例えば、空冷の場合、冷却流体は周囲の空気である。
特開2000−320917号公報
しかしながら、冷媒の凝縮過程において、温度勾配が生じる非共沸混合冷媒と冷却流体とが対向流であっても、低負荷運転を維持、または凝縮器での熱交換性能を向上し続ければ、冷却流体の温度より飽和液温度が低くなる。このとき、冷媒は凝縮過程の途中で冷却流体とほぼ同等の温度となるため、それ以上の熱交換はできず、飽和液になれないままに凝縮器から流出する。その結果、十分な加熱能力、または冷却能力を発揮できず、冷凍性能の低下を招く。熱交換性能を向上したにも関わらず性能が低下する場合がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルにおいて、運転性能の低下を抑制できる冷凍サイクル装置を提供するものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器が接続され、非共沸混合の冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒の飽和液温度を前記凝縮器における冷却流体の温度以上にする温度制御手段と、を有するものである。
本発明によれば、冷媒の飽和液温度を凝縮器における冷却流体の温度以上にする温度制御手段を有しているため、冷媒が非共沸混合冷媒であっても、冷却流体の温度以上に飽和液温度が維持され、凝縮が促進する。このため、運転性能の低下を抑制できる。
本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。 比較例1として、単一冷媒または共沸混合冷媒に関する凝縮過程を示すP−h線図である。 比較例2として、非共沸混合冷媒に関する凝縮過程を示すP−h線図である。 本発明の実施の形態1における温度制御手段の構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1の凝縮器における凝縮過程を示すP−h線図である。 本発明の実施の形態2における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態3における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態4における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態4における冷凍サイクル装置の他の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態5における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。 本発明の実施の形態6における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。 図1に示した凝縮器が扁平管熱交換器である場合を示す断面図である。
実施の形態1.
本実施の形態1の冷凍サイクル装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。図1に示すように、冷凍サイクル装置1は、圧縮機2と、凝縮器3と、ファン6と、減圧装置4と、蒸発器5とを有する。圧縮機2、凝縮器3、減圧装置4および蒸発器5が順に冷媒配管で接続され、冷媒が循環する冷媒回路10が構成される。
圧縮機2は、吸入する冷媒を圧縮し、冷媒を高温および高圧の状態にして吐出する。圧縮機2は、例えば、インバータ回路等により回転数を制御し、冷媒の吐出量を調整できるタイプの容量可変型圧縮機である。
凝縮器3は、冷媒を空気と熱交換させる空気熱交換器である。凝縮器3は、熱源とする屋外の空気(外気)、水、ブライン等との熱交換により、圧縮機2が吐出するガス冷媒を冷却する。本実施の形態1では、凝縮器3は熱源側熱交換器からなり、凝縮器3が冷媒を冷却する熱源(冷却流体)が外気であるものとする。ファン6は、凝縮器3に外気を供給し、凝縮器3に熱交換を促す役目を果たす。ファン6は風量を調整できるものである。
減圧装置4は、冷媒回路10を流れる冷媒を減圧して膨張させる。減圧装置4は、膨張弁および絞り装置等である。減圧装置4は、例えば、電子式膨張弁等の流量制御手段、毛細管(キャピラリチューブ)、および感温式膨張弁等の冷媒流量調節手段からなる。
蒸発器5は、冷却対象と冷媒との熱交換により、設定温度に維持するため、冷媒回路10を流れる冷媒を蒸発させて気体状の冷媒にする。蒸発器5は、冷媒を蒸発してガス化させる。蒸発器5において、冷却対象は、冷媒との熱交換により、直接または間接に冷却される。蒸発器5は利用側熱交換器からなり、冷却対象は、例えば、空調対象空間の空気である。
本実施の形態1の冷凍サイクル装置1では、冷媒回路10を循環する冷媒が非共沸混合冷媒である。非共沸混合冷媒は、例えば、R407CおよびR448Aである。非共沸混合冷媒は、R32と、R125と、R134aと、R1234yfと、COの混合冷媒であり、R32の割合XR32(wt%)が33<XR32<39である条件と、R125の割合XR125(wt%)が27<XR125<33である条件と、R134aの割合XR134a(wt%)が11<XR134a<17である条件と、R1234yfの割合XR1234yf(wt%)が11<XR1234yf<17である条件と、COの割合XCO(wt%)が3<XR125<9である条件と、XR32とXR125とXR134aとXR1234yfとXCOの総和が100である条件と、を全て満たす冷媒であってもよい。本実施の形態1では、冷媒がR448Aであるものとする。
冷凍サイクル装置1の消費エネルギの大部分は、圧縮機2の圧縮動力が占めるため、圧縮機動力を低減すると、運転性能は向上する。圧縮機動力を低減する一つの方法として、圧縮比の低減が考えられる。圧縮比の低減には、圧縮機2の吸入圧力を上げるか、または吐出圧力を下げればよい。ここでは、運転性能の向上のために吐出圧力を下げること、すなわち圧縮機2の出口圧力を下げることに着目する。
一方、冷凍サイクル装置1の冷媒潜熱に相当する冷凍効果は、凝縮器3において冷媒を完全に凝縮液にすること、または蒸発器5において冷媒を完全に蒸発ガスにすることで、十分な効果を得ることができる。ここでは、運転性能の向上のために凝縮器3で完全に冷媒を凝縮させることに着目する。
上記の運転性能向上を実現するには、冷媒が単一冷媒または共沸混合冷媒である場合、凝縮器3の伝熱性能を向上させて、吐出圧力の低下と冷媒の凝縮促進を図ることが考えられる。本実施の形態1のように非共沸混合冷媒を用いる場合、凝縮圧力が一定でも温度勾配が生じるため、従来のように凝縮器3の伝熱性能を向上させようとすると、運転性能を著しく損なう場合がある。以下に、この性能低下について、比較例を用いて説明する。
比較例1として、冷媒が単一冷媒または共沸混合冷媒の場合を説明する。図2は、比較例1として、単一冷媒または共沸混合冷媒に関する凝縮過程を示すP−h線図である。図2に示すように、冷媒が単一冷媒または共沸混合冷媒である場合、凝縮器の伝熱性能を向上させると、冷媒の凝縮温度と外気温度とが限りなく近づき、冷媒は凝縮が促進されて液化し、吐出圧力の低下も促進される。そのため、運転性能の向上を図ることができる。
次に、比較例2として、冷媒が非共沸混合冷媒の場合を説明する。図3は、比較例2として、非共沸混合冷媒に関する凝縮過程を示すP−h線図である。冷媒が非共沸混合冷媒である場合、混合された複数種の冷媒の沸点が異なるため、沸点の低い冷媒が先に蒸発し、沸点の高い冷媒が後に蒸発する。その結果、図3に示すように、等温線は右下がりの温度勾配を持った線になる。冷媒が非共沸混合冷媒である場合、凝縮器の伝熱性能を向上させ、冷媒の凝縮温度と外気温度とを限りなく近づけると、冷媒圧力が低下しているため、飽和液温度が外気温度より低くなる場合がある。外気温度以下に冷媒を冷却することは不可能なため、凝縮過程の途中で冷媒は外気と熱交換できなくなる。その結果、冷媒を十分に液化できず、冷凍効果を著しく損なうことになる。具体的には、冷媒がR407Cなどの従来の非共沸混合冷媒である場合、飽和液温度が外気温度より1℃低下すると、冷凍効果は約20%低下するのに対し、圧縮機動力は3%も低下しない。
そのため、非共沸混合冷媒を用いて冷凍サイクルを実行する場合、飽和液温度が外気温度より高くなるようにする必要がある。本実施の形態1では、冷媒がR448Aである場合において、冷媒の飽和液温度を凝縮器における冷却流体の温度以上にする温度制御手段が冷凍サイクル装置1に設けられている。温度制御手段の一例を説明する。
本実施の形態1の温度制御手段20は、凝縮器3において、冷媒の流れと冷却流体の流れとが対向流であり、冷媒の飽和液温度を凝縮器3に流入する外気の凝縮器3の入口側の温度以上とする構成である。図4は、本発明の実施の形態1における温度制御手段の構成を説明するための図である。図5は、本発明の実施の形態1の凝縮器における凝縮過程を示すP−h線図である。
図4に示すように、凝縮器3の冷媒流路13を流通する冷媒の流れとファン6が凝縮器3に供給する外気の流れとが対向流になっている。図5に示すように、本実施の形態1の凝縮器3における凝縮過程では、冷媒の凝縮温度と外気温度とが限りなく近づき、冷媒は凝縮促進されて液化し、吐出圧力低下も促進される。温度制御手段20によって、冷凍効果を著しく損なうことを回避し、運転性能向上を実現できる。
さらに、図4の例では、冷媒の流れと空気の流れとが対向流となっており、かつ、冷媒が複数回向きを変えながら、空気の流れの上流に向かって流れるようになっている。そのため、冷媒の凝縮温度と外気温度とが限りなく近づき、冷媒が凝縮促進されて液化し、吐出圧力低下も促進される効果が更に顕著化される。
本実施の形態1では、凝縮器3において、冷媒の流れと外気の流れとが対向流となるため、飽和液温度は外気の吸込側の温度に対して上回っていればよく、外気の温度が高くなる吹出側は考慮しなくてよい。よって、必要以上に飽和液温度を上げる必要がなく、圧縮機2の吐出圧力を上昇させずに済む。冷媒が非共沸混合冷媒であっても、凝縮器3において、冷却流体の温度以上に飽和液温度を維持して凝縮が促進する。その結果、運転性能の低下を抑制し、冷凍効果向上による装置全体の運転性能を向上させることができる。
本実施の形態1の圧縮機2は、インバータ回路により駆動される。圧縮機2は、インバータ回路により回転数を制御できるため、低負荷運転を実行できる。低負荷運転時は、外気温度と凝縮温度との温度差が最も小さくなる。また、凝縮器3は、空冷の凝縮器であるため、外気の吸込側の温度と吹出側の温度との差である空気温度差Dairが大きくなる。空冷の凝縮器は、例えば、水冷の凝縮器などと比較して、熱容量が小さいためである。なぜなら、気体の空気は、密度が小さく、比熱も小さいので、大口径のファンなどの手段を用いないと質量流量を稼ぐのは困難であり、熱容量が小さくなる。したがって、必然的に空気温度差Dairが大きくなる。外気温度と凝縮温度の温度差は、必ず空気温度差Dair以上ないと凝縮することができない。
本実施の形態1の冷凍サイクル装置1は、インバータ回路を備えた圧縮機2および空冷の凝縮器3を有することで、飽和液温度と飽和ガス温度との温度差が大きい冷媒を使用しても、運転性能の低下を抑制できる効果が顕著となる。
例えば、小型の冷凍機等では、外気温度と凝縮温度との温度差が、低負荷時の運転のときに、2℃程度となる。非共沸混合冷媒の温度勾配が2℃以上となれば、飽和液温度が外気温度を下回る場合がある。そのため、温度勾配が2℃以上の冷媒に対して、上述した温度制御手段は有効性が高く、非共沸混合冷媒の冷凍サイクル装置には有効な手段となる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、凝縮器3の下流側の冷媒配管に圧力測定手段が設けられたものである。本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、冷媒がR448Aの場合で説明する。また、本実施の形態2では、実施の形態1と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。図6に示すように、冷凍サイクル装置1aは、圧力測定手段11をさらに有し、温度制御手段20aとして制御部7を有する。制御部7は、圧力測定手段11および圧縮機2と信号線を介して接続される。制御部7は、例えば、マイクロコンピュータである。圧縮機2は、実施の形態1で説明したようにインバータ回路を有していてもよい。
圧力測定手段11は、凝縮器3と減圧装置4との間の冷媒配管に設けられている。圧力測定手段11は、凝縮器3と減圧装置4との間の冷媒の圧力を測定し、測定結果を制御部7に出力する。制御部7は、圧力測定手段11の測定結果を用いて、冷媒の飽和液温度を算出する。そして、制御部7は、算出した飽和液温度が外気温度以上になるように圧縮機2の容量を制御して吐出圧力を調節する。
本実施の形態2によれば、制御部7は圧力測定手段11の測定結果から飽和液温度を正確に精度良く測定できるため、圧縮機2の吐出圧力を不必要に上昇させずに済む。そのため、運転性能が向上する。
ここで、凝縮器3の上流側に圧力測定手段を設置する場合を考える。この場合、凝縮器3の圧力損失に起因する数値ズレを補正する必要がある。また、圧力測定手段の代わりに温度測定手段を設置する場合を考える。この場合、温度測定手段では過冷却の有無が分からず、制御部7は誤判断をしてしまう場合がある。よって、本実施の形態2のように、凝縮器3の下流側に圧力測定手段を設置することが最も望ましい。
実施の形態3.
本実施の形態3では、温度制御手段として、減圧装置4の開度を制御し、冷媒の飽和温度を外気温度以上の温度に維持するものである。本実施の形態3では、減圧装置4が膨張弁4aである。本実施の形態3は、実施の形態1と同様に、冷媒がR448Aの場合である。また、本実施の形態3では、実施の形態1および2と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態3における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。図7に示すように、冷凍サイクル装置1bは、温度制御手段20bを有する。温度制御手段20bは、膨張弁4aの開度を調節することで冷媒の飽和液温度を制御する制御部7を有する。制御部7は、凝縮器3における冷媒の飽和液温度が外気温度以上の状態を維持するように、膨張弁4aの開度を調節する。
様々な運転状態に対応できるようにするために、膨張弁4aは可変絞りであることが望ましい。膨張弁4aを絞れば、低圧側の冷媒が高圧側に移動するため、高圧上昇させることができるが、同時に低圧側の冷媒の圧力が低下するため、冷媒封入量を適切にする必要がある。制御部7が膨張弁4aの開度を制御して飽和液温度を外気温度より高くすれば、自動的に過冷却が取れる状態となる。一方、過冷却が取れていなくても、飽和液温度が外気温度を上回っている場合がある。この場合、制御部7は飽和液温度を制御目標とすれば、過冷却をより高精度に制御できる。
本実施の形態3では、膨張弁4aによる高圧制御において、飽和液温度を制御することで、非共沸混合冷媒の一種であるR448Aを用いた冷凍サイクル装置1bであっても、冷凍効果を著しく損なうことを回避し、運転性能向上を実現できる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、温度制御手段として、凝縮器3と減圧装置4との間に受液器が設けられたものである。本実施の形態4は、実施の形態1と同様に、冷媒がR448Aの場合である。また、本実施の形態4では、実施の形態1〜3と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態4における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。図8に示すように、冷凍サイクル装置1cは、温度制御手段20cを有する。温度制御手段20cは受液器12を有する。図8に示すように、受液器12は、凝縮器3と減圧装置4との間に設けられている。受液器12は、凝縮器3で凝縮された液冷媒を一時的に貯留する役目を果たす。
冷媒がR448Aであっても、受液器12に液冷媒が貯留される程度の冷媒封入量とすれば、自ずと飽和液温度が外気温度を上回り、凝縮器3の出口は飽和液状態に維持される。このとき、凝縮器3の出口が確実に飽和液状態となる。そのため、凝縮器3の出口に温度測定手段を設置してもよい。図9は、本発明の実施の形態4における冷凍サイクル装置の他の構成例を示す図である。
図9に示す冷凍サイクル装置1dは、温度測定手段16をさらに有し、温度制御手段20dとして、受液器12および制御部7を有する。上述したように、本実施の形態4では、凝縮器3の出口が確実に飽和液状態となるため、温度測定手段16は十分な精度で飽和液温度を測定できる。制御部7は、温度測定手段16の測定結果を基に圧縮機2の吐出圧力を変更すべきか否かを判定の結果、吐出圧力を変更する場合、実施の形態2と同様に制御する。図9に示す冷凍サイクル装置1dでは、図6に示した冷凍サイクル装置1aと比較すると、圧力測定手段の代わりに温度測定手段が用いられるため、低コスト化を図ることができる。
実施の形態5.
本実施の形態5では、温度制御手段として、凝縮器3の伝熱性能を調節することで飽和液温度を制御し、飽和液温度を外気温度以上の温度に維持するものである。本実施の形態5は、実施の形態1と同様に、冷媒がR448Aの場合である。また、本実施の形態5では、実施の形態1〜4と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態5における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。図10に示すように、冷凍サイクル装置1eは、ファン6をさらに有し、温度制御手段20dとして制御部7を有する。ファン6は、凝縮器3に外気を供給する。制御部7は、ファン6と信号線を介して接続されている。制御部7は、ファン6の回転数を制御することで凝縮器3の熱交換性能を調節する。
ファン6は回転数が可変のファンである。そのため、制御部7がファン6の回転数を制御して風量を調節することで、凝縮器3の伝熱性能を制御できる。例えば、飽和液温度の目標値を「外気温度+所定温度差」とすれば、制御部7は、過不足ない適切なファン回転数を維持することができる。また、非共沸混合冷媒の一種であるR448Aを用いた冷凍サイクル装置1eであっても、冷凍効果を著しく損なうことを回避し、運転性能向上を実現できる。
実施の形態6.
本実施の形態6では、温度制御手段として、圧縮機2の容量の調節により飽和液温度を制御し、飽和液温度を外気温度より高く維持するものである。本実施の形態6は、実施の形態1と同様に、冷媒がR448Aの場合である。また、本実施の形態6では、実施の形態1〜5と同様な構成についての詳細な説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態6における冷凍サイクル装置の一構成例を示す図である。図11に示すように、冷凍サイクル装置1fは、温度制御手段20fを有する。温度制御手段20fは、圧縮機2の容量を制御する制御部7を有する。制御部7は圧縮機2と信号線を介して接続される。
圧縮機2は回転数が可変な圧縮機である。圧縮機2は、例えば、実施の形態1で説明したように、インバータ回路を有している。この場合、制御部7は、インバータ回路の回転数を制御することで、圧縮機2の低負荷運転を実行してもよい。そのため、制御部7が圧縮機2の回転数を制御することで、容量を自在に制御できる。圧縮機2の回転数を増大すれば吐出圧力を上げられるが、凝縮器3の圧力損失も増加するため、飽和液温度の増加分は目減りする。凝縮器3の圧力損失を適切にする必要がある。本実施の形態6では、非共沸混合冷媒の一種であるR448Aを用いた冷凍サイクル装置1fであっても、冷凍効果を著しく損なうことを回避し、運転性能向上を実現できる。
実施の形態1〜6で温度制御手段の具体例を説明したが、温度制御手段は、各実施の形態で説明した手段に限らず、2以上の実施の形態を組み合わせてもよい。
凝縮器3の圧力損失が大きいと飽和液温度も低下し、外気温度を下回る場合がある。よって、凝縮器3の圧力損失も適切にしておく必要がある。熱交換器の各冷媒流路が細ければ細いほど圧力損失が大きく、従来の非共沸混合冷媒のR407Cなどで用いられる一般的な小形冷凍機において直径9.52mmが用いられている。以下では、直径9.52mmをφ9.52と表記する。φ9.52未満となれば冷媒分配の課題も増え、従来以上に圧力損失が増加することが想定されるため、飽和液温度が外気温度を下回る確率が高まる。
図12は、図1に示した凝縮器が扁平管熱交換器である場合を示す断面図である。図12は冷媒の流れる方向に対して垂直に凝縮器3を切ったときの一断面を示している。図12に示すように、凝縮器3は、扁平状の伝熱管である扁平管14を有している。扁平管14は、複数の冷媒流路が区画されるように形成された扁平多穴管を採用することができるが、一つの冷媒流路が形成されたものであってもよい。図12の扁平多穴管の扁平管14は、10個の流路を有している。扁平管14は複数のフィン15を貫通している。扁平管14が一定の間隔を空けて多段に設けられているが、図12では、最上段と最下段の扁平管14を示している。図12では、ファン6から供給される外気の流れる方向を破線矢印で示している。
扁平管形状を含む形状の配管の等価直径がφ9.52未満の流路となる凝縮器3に対して、上述した温度制御手段の有効性がとても高く、非共沸混合冷媒の冷凍サイクル装置で必須となる。冷媒が非共沸混合冷媒である場合において、凝縮器3に扁平管熱交換器を用いることで、熱交換効率を向上させることができる。
上述したように、凝縮器3の圧力損失が大きいと飽和液温度も低下し、外気温度を下回る場合がある。圧力損失は冷媒流量によって増減し、冷媒流量は同能力を発揮させる場合に、潜熱の小さい冷媒ほど多く必要となる。従来の非共沸混合冷媒のR407Cより潜熱が小さければ、従来以上に冷媒流量が多く圧力損失が増加することが想定され、飽和液温度も外気温度を下回る確率が高まる。そのため、R407Cより潜熱の小さい冷媒に対して、上述した温度制御手段の有効性がとても高く、非共沸混合冷媒の冷凍サイクル装置で必須となる。R407Cの飽和温度40℃に対する潜熱は164kJ/kgであり、上述した温度制御手段は、R407Cよりも潜熱が小さいR448Aに特に有効である。
実施の形態1でも説明したが、一般的な小形冷凍機において、外気温度と凝縮温度との温度差が最も小さい低負荷時の運転では2℃程度となる。このとき、非共沸混合冷媒の温度勾配が2℃以上となれば、飽和液温度が外気温度を下回る場合がある。そのため、温度勾配が2℃以上の冷媒に対して、上述の実施の形態1〜6で説明した温度制御手段は有効性が高く、非共沸混合冷媒の冷凍サイクル装置にとって有効な手段となる。
本実施の形態1〜6で説明した冷凍サイクル装置は、非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置、空調装置、給湯装置などの冷凍サイクル装置において、特に効果が大きい。さらに、蒸発温度範囲の広い低温機器での寒冷地での低外気運転、低負荷時の運転性能に対する本発明の課題が顕著になるため、本実施の形態1〜6で説明した冷凍サイクル装置は、特に有効となる。
1、1a〜1f 冷凍サイクル装置、2 圧縮機、3 凝縮器、4 減圧装置、4a 膨張弁、5 蒸発器、6 ファン、7 制御部、10 冷媒回路、11 圧力測定手段、12 受液器、13 冷媒流路、14 扁平管、15 フィン、16 温度測定手段、20、20a〜20f 温度制御手段。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器が接続され、非共沸混合の冷媒が循環する冷媒回路と、前記冷媒の飽和液温度を前記凝縮器における冷却流体の温度以上にする温度制御手段と、前記凝縮器と前記減圧装置との間に設けられ、前記冷媒の圧力を測定する圧力測定手段と、を有し、前記温度制御手段は、前記圧力測定手段の測定結果を用いて前記圧縮機の吐出圧力を制御する制御部を有するものである。

Claims (13)

  1. 圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器が接続され、非共沸混合の冷媒が循環する冷媒回路と、
    前記冷媒の飽和液温度を前記凝縮器における冷却流体の温度以上にする温度制御手段と、
    を有する冷凍サイクル装置。
  2. 前記凝縮器は、前記冷媒の流れと前記冷却流体の流れとが対向流であり、前記飽和液温度を前記凝縮器に流入する前記冷却流体の該凝縮器の入口側の温度以上とする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記凝縮器と前記減圧装置との間に設けられ、前記冷媒の圧力を測定する圧力測定手段をさらに有し、
    前記温度制御手段は、
    前記圧力測定手段の測定結果を用いて前記圧縮機の吐出圧力を制御する制御部を有する、請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記温度制御手段は、
    前記減圧装置の開度を調節することで前記飽和液温度を制御する制御部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記温度制御手段は、
    前記凝縮器と前記減圧装置との間に設けられた受液器を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記凝縮器と前記受液器との間に設けられ、前記冷媒の温度を測定する温度測定手段をさらに有し、
    前記温度制御手段は、
    前記温度測定手段の測定結果を用いて前記圧縮機の冷媒の吐出圧力を制御する制御部を有する、請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記凝縮器に外気を供給するファンをさらに有し、
    前記温度制御手段は、
    前記ファンの回転数を制御することで前記凝縮器の熱交換性能を調節する制御部を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記温度制御手段は、
    前記圧縮機の容量を制御する制御部を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記凝縮器における冷媒流路の等価直径が9.52mm未満である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記凝縮器は、前記冷媒流路が形成されており扁平状に形成された扁平管を有する、請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記冷媒は、該冷媒の潜熱が冷媒R407Cの潜熱よりも小さい冷媒である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記圧縮機は、前記冷媒の吐出量を調整できる容量可変型圧縮機であり、
    前記凝縮器は、前記冷媒を空気と熱交換させる空気熱交換器である、
    請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  13. 一定圧力下における前記飽和液温度と飽和ガス温度の温度差が2℃以上である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
JP2019519918A 2017-05-26 2017-05-26 冷凍サイクル装置 Pending JPWO2018216187A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/019664 WO2018216187A1 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 冷凍サイクル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2018216187A1 true JPWO2018216187A1 (ja) 2019-12-19

Family

ID=64396570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019519918A Pending JPWO2018216187A1 (ja) 2017-05-26 2017-05-26 冷凍サイクル装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JPWO2018216187A1 (ja)
CN (1) CN110678707A (ja)
WO (1) WO2018216187A1 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63233251A (ja) * 1987-03-20 1988-09-28 アイシン精機株式会社 冷房装置
JPH08136078A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Matsushita Refrig Co Ltd 多室冷暖房装置
JPH08145484A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2000121200A (ja) * 1998-10-14 2000-04-28 Yamaha Motor Co Ltd 空調装置の余熱利用ユニット
JP2000320917A (ja) * 1999-05-06 2000-11-24 Hitachi Ltd ヒートポンプ冷温水機
JP2006017433A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和装置
JP2012202678A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
JP2013124836A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
JP2013139890A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daikin Industries Ltd 冷凍装置
JP2014153036A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9341393B2 (en) * 2010-04-27 2016-05-17 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerating cycle apparatus having an injection circuit and operating with refrigerant in supercritical state
CN202501649U (zh) * 2012-02-06 2012-10-24 广东美芝制冷设备有限公司 一种制冷装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63233251A (ja) * 1987-03-20 1988-09-28 アイシン精機株式会社 冷房装置
JPH08136078A (ja) * 1994-11-04 1996-05-31 Matsushita Refrig Co Ltd 多室冷暖房装置
JPH08145484A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP2000121200A (ja) * 1998-10-14 2000-04-28 Yamaha Motor Co Ltd 空調装置の余熱利用ユニット
JP2000320917A (ja) * 1999-05-06 2000-11-24 Hitachi Ltd ヒートポンプ冷温水機
JP2006017433A (ja) * 2004-07-05 2006-01-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和装置
JP2012202678A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
JP2013124836A (ja) * 2011-12-16 2013-06-24 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
JP2013139890A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Daikin Industries Ltd 冷凍装置
JP2014153036A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018216187A1 (ja) 2018-11-29
CN110678707A (zh) 2020-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6125000B2 (ja) 二元冷凍装置
JP5355016B2 (ja) 冷凍装置及び熱源機
KR100248683B1 (ko) 냉동장치
JP6187514B2 (ja) 冷凍装置
JP2008134031A (ja) 非共沸混合冷媒を用いた冷凍装置
JP2009109065A (ja) 冷凍装置
CN109869941B (zh) 热泵系统、吸气过热度及气液分离器积液蒸发控制方法
WO2014118953A1 (ja) 冷凍サイクル装置、及び、冷凍サイクル装置の制御方法
TW202020382A (zh) 流體溫度調節系統及冷凍裝置
US11112151B2 (en) Heat source unit for refrigeration apparatus including a heat-source-side heat exchanger having a heat exchange region of variable size
JP6045440B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP2012172890A (ja) 冷凍装置
JP4096984B2 (ja) 冷凍装置
JP2006336943A (ja) 冷凍システムおよび保冷庫
JP2018021730A (ja) 冷凍サイクル装置
TWI564524B (zh) Refrigeration cycle
JP6765538B2 (ja) 冷凍装置及び冷凍装置の運転方法
WO2019021464A1 (ja) 空気調和装置
WO2020188756A1 (ja) 空気調和機
JP6336066B2 (ja) 空気調和装置
JP2012237518A (ja) 空気調和機
JP6715918B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JPWO2018216187A1 (ja) 冷凍サイクル装置
WO2021065914A1 (ja) 冷凍装置
WO2016002111A1 (ja) 冷暖房空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190822

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200714