JPWO2018180417A1 - スクライブ加工方法及びスクライブ加工装置 - Google Patents

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Abstract

レーザ加工によってガラス基板にスクライブラインを形成する際に、後の分離が容易になるように加工する。スクライブ加工方法は、ガラス基板Gをスクライブ加工する方法であって、下記の工程を備えている。レーザ装置3を用いたパルスによるガラス基板Gの内部加工を平面方向に断続的に行うことでスクライブライン31を形成するスクライブライン形成工程。スクライブライン形成工程後に、レーザ装置3を用いたパルスによるガラス基板Gの内部加工を平面方向に断続的に行うことで、スクライブライン31に沿ってブレイクライン33を形成するブレイクライン形成工程。

Description

本発明は、スクライブ加工方法及びスクライブ加工装置、特に、レーザ装置を用いたパルスによるガラス基板の内部加工を平面方向に断続的に行うことでスクライブラインを形成する方法及び装置に関する。
ガラス基板をスクライブ加工する方法として、レーザ加工が知られている。レーザ加工では、例えば、赤外線ピコ秒レーザが用いられている。この場合、レーザがパルスによる内部加工を平面方向に断続的に行って複数のレーザフィラメントを形成することで、スクライブラインを形成する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に示す技術では、収束レーザビームは、基板内にフィラメントを作り出すように選択されたエネルギー及びパルス持続時間を有するパルスで構成される。そして、複数のフィラメントによって、基板を劈開するためのスクライブラインが形成される。
特表2013−536081号公報
レーザ加工のフィラメント形成によるスクライブライン加工を行った場合は、スクライブラインに沿ったガラス基板の分離に大きな力が必要になる。そのため、スクライブラインに沿った分離の際に、欠け、チッピング、割れなどが発生しやすく、そのため歩留まりが低下する。
本発明の目的は、レーザ加工によってガラス基板にスクライブラインを形成する際に、後の分離が容易になるように加工することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係るスクライブ加工方法は、ガラス基板をスクライブ加工する方法であって、下記の工程を備えている。
◎レーザ装置を用いたパルスによるガラス基板の内部加工を平面方向に断続的に行うことでスクライブラインを形成するスクライブライン形成工程
◎スクライブライン形成工程後に、レーザ装置を用いたパルスによるガラス基板の内部加工を平面方向に断続的に行うことで、スクライブラインに沿ってブレイクラインを形成するブレイクライン形成工程
この方法では、ブレイクラインが形成されるときに、ガラス基板の内部では、加工された部分の構造が崩壊し、さらにスクライブラインに対して衝撃が作用する。この衝撃によって、スクライブラインに亀裂が生じ又は進展する。この結果、スクライブラインの分離が容易になる。
ブレイクライン形成工程では、ブレイクラインはスクライブラインとは平面視で異なる位置に形成されてもよい。
この方法では、構造の崩壊がスクライブラインまで到達しないように設定することで、スクライブラインへの衝撃を十分に大きくできる。
ブレイクラインはスクライブラインと実質的に平行に形成されてもよい。
この方法では、スクライブラインに対して全体的に衝撃を与えることができる。
スクライブライン形成工程とブレイクライン形成工程とでは、集光状態が異なってもよい。
この方法では、ブレイクライン形成工程においてスクライブラインに十分な衝撃を与えることができるような集光状態でブレイクラインを形成できる。
スクライブライン形成工程とブレイクライン形成工程とでは、レンズ操作で集光状態を変更してもよい。
この方法では、1台のレーザ装置でスクライブラインとブレイクラインを加工できるので、製造コストが低くなる。
スクライブライン形成工程とブレイクライン形成工程とでは、空間光変調で集光状態を変更してもよい。
この方法では、1台のレーザ装置でスクライブラインとブレイクラインを加工できるので、製造コストが低くなる。
本発明の他の見地に係るスクライブ加工装置は、レーザ装置と、上記のスクライブ加工方法をレーザ装置に実行させる制御部と、を備えている。
本発明に係るスクライブ加工方法及びスクライブ加工装置では、レーザ加工によってガラス基板にスクライブラインを形成する際に、後の分離が容易になるように加工できる。
本発明の第1実施形態のレーザ加工装置の模式図。 第1実施形態のガラス基板の平面図。 ガラス基板の模式的断面図。 パルス加工の状態を説明するためのガラス基板の平面図。 スクライブライン形成工程におけるガラス基板の模式的平面図。 ブレイクライン形成工程におけるガラス基板の模式的断面図。 参考例のスクライブラインに沿った断面写真。 比較例のスクライブラインに沿った断面写真。 実施例のスクライブラインに沿った断面写真。 実施例のスクライブラインに沿った断面写真。 実施例のスクライブラインに沿った断面図。 第2実施形態のレーザ加工装置の模式図。
1.第1実施形態
(1)全体構成
図1に、本発明の一実施形態によるガラス基板切断用のレーザ加工装置1の全体構成を示す。図1は、本発明の第1実施形態のレーザ加工装置の模式図である。
レーザ加工装置1は、ガラス基板Gをフルカット加工するための装置である。
ガラス基板Gは、ソーダガラスであり、厚みが例えば1.8mmであり、1.1〜3mmの範囲にある。
レーザ加工装置1は、レーザ装置3を備えている。レーザ装置3は、ガラス基板Gにレーザ光を照射するためのレーザ発振器15と、レーザ制御部17とを有している。レーザ発振器15は、例えば、波長340〜1100nmのピコ秒レーザである。レーザ制御部17はレーザ発振器15の駆動及びレーザパワーを制御できる。
レーザ装置3は、レーザ光を後述する機械駆動系に伝送する伝送光学系5を有している。伝送光学系5は、例えば、集光レンズ19、複数のミラー(図示せず)、プリズム(図示せず)等を有する。
レーザ加工装置1は、レンズの位置を光軸方向に移動させることによって、レーザ光の集光角を変更する駆動機構11を有している。
レーザ加工装置1は、ガラス基板Gが載置される加工テーブル7を有している。加工テーブル7は、テーブル駆動部13によって移動される。テーブル駆動部13は、加工テーブル7をベッド(図示せず)に対して水平方向に移動させる移動装置(図示せず)を有している。移動装置は、ガイドレール、モータ等を有する公知の機構である。
レーザ加工装置1は、制御部9を備えている。制御部9は、プロセッサ(例えば、CPU)と、記憶装置(例えば、ROM、RAM、HDD、SSDなど)と、各種インターフェース(例えば、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ、通信インターフェースなど)を有するコンピュータシステムである。制御部9は、記憶部(記憶装置の記憶領域の一部又は全部に対応)に保存されたプログラムを実行することで、各種制御動作を行う。
制御部9は、単一のプロセッサで構成されていてもよいが、各制御のために独立した複数のプロセッサから構成されていてもよい。
制御部9は、レーザ制御部17を制御できる。制御部9は、駆動機構11を制御できる。制御部9は、テーブル駆動部13を制御できる。
制御部9には、図示しないが、ガラス基板Gの大きさ、形状及び位置を検出するセンサ、各装置の状態を検出するためのセンサ及びスイッチ、並びに情報入力装置が接続されている。
(2)スクライブ加工方法
図2〜図6を用いて、レーザ加工装置1によるスクライブ加工方法を説明する。図2は、第1実施形態のガラス基板の平面図である。図3は、ガラス基板の模式的断面図である。図4は、パルス加工の状態を説明するためのガラス基板の平面図である。図5は、スクライブライン形成工程におけるガラス基板の模式的平面図である。図6は、ブレイクライン形成工程におけるガラス基板の模式的断面図である。
(2−1)概略説明
スクライブ加工方法は、下記の工程を備えている。
◎レーザ装置3を用いたパルスL1によるガラス基板Gの内部加工を平面方向に断続的に行うことでスクライブライン31を形成するスクライブライン形成工程(特に、図3〜図5を参照)。
◎スクライブライン形成工程後に、レーザ装置3を用いたパルスL2によるガラス基板Gの内部加工を平面方向に断続的に行うことで、スクライブライン31に沿ってブレイクライン33を形成するブレイクライン形成工程(特に、図3〜4及び図6を参照)。
上記のスクライブライン形成工程では、レーザ照射部分にはガラス基板G内部に光軸に沿って長く延びる加工痕が形成される。なお、加工痕は、ガラス基板Gの表面間に延びている。
上記のブレイクライン形成工程では、レーザ照射部分にはガラス基板G内部に部分的な加工痕が形成される。
この方法では、ブレイクライン33が形成されるときに、ガラス基板G内部では、加工された部分の構造が崩壊し、さらにスクライブライン31に対して衝撃が作用する。この衝撃によって、スクライブライン31に亀裂が生じ又は進展する。この結果、スクライブライン31の分離が容易になる。
(2−2)詳細説明
図2では、ガラス基板Gにおいて、スクライブライン31は環状に形成され、ブレイクライン33はスクライブライン31の外側に環状に形成されている。ただし、ブレイクラインはスクライブラインの内側に形成されていてもよい。また、スクライブライン及びブレイクラインは環状以外の形状でもよい。
図4に示すように、スクライブライン31を構成するパルス照射位置S1のピッチD1は、1〜6μmの範囲である。また、ブレイクライン33を構成するパルス照射位置S2のピッチD2は、ピッチD1より短い。具体的には、ピッチD2は、0.5〜3μmの範囲である。
具体的には、ブレイクライン形成工程では、ブレイクライン33はスクライブライン31とは平面視で異なる位置に形成される。そのため、構造の崩壊がスクライブライン31まで到達しないように設定することで、ブレイクライン33の形成によってスクライブライン31への衝撃を十分に大きくできる。
さらに具体的には、ブレイクライン33はスクライブライン31と実質的に平行に形成される。そのため、ブレイクライン形成によってスクライブライン31に対して全体的に衝撃を与えることができる。ただし、必ずしも両者は一部又は全てが平行でなくてもよい。また、ブレイクラインは、スクライブラインの全てに対応している必要がなく、スクライブラインの必要な箇所のみに対応して形成されてもよい。
ブレイクライン33の加工によってスクライブライン31の分離が容易になる理由は、下記の通りである。つまり、スクライブライン31の横にブレイクライン33を形成すると、ガラス基板G内部では、加工を行った部分の構造の崩壊とスクライブ部分への衝撃が加わる。その衝撃によって、スクライブ部分に亀裂が生じて、スクライブライン31の分離が容易になる。
スクライブライン31とブレイクライン33の距離D3は、例えば、45μmである。距離D3は、5〜70μmの範囲であることが好ましく、30〜60μmであることがさらに好ましい。距離D3は全て同じでなくてよく、つまりスクライブラインに対して複数の異なる距離の位置にブレイクラインが形成されてもよい。
上記距離が短くなりすぎると、衝撃が加わる範囲が狭くなり、構造の崩壊がスクライブライン31まで到達するので、スクライブの一部が崩れてしまい、スクライブライン31へ与える衝撃が小さくなる。そのため、スクライブライン31の分離が固くなる。
上記距離が長くなりすぎると、衝撃が加わる範囲が広くなりすぎて、スクライブライン31へ与える衝撃が小さくなる。
さらに具体的には、スクライブライン形成工程とブレイクライン形成工程とでは、集光状態が異なっている。この結果、ブレイクライン形成工程においてスクライブライン31に十分な衝撃を与えることができるような集光状態でブレイクライン33を形成できる。
例えば、スクライブライン31の加工条件は下記の通りである。
1)パルスエネルギー:400μJ(200μJ以上が好ましい)
2)加工ピッチ:4μm(1〜6μmの範囲が好ましい)
この場合、パルスL1のビームウェストはガラス基板Gの内部にある。以上の結果、ガラス基板Gの上面から下面に延びる加工痕が形成される。
ブレイクライン33の加工条件は下記の通りである。
1)パルスエネルギー:150μJ(100μJ以上が好ましい)
2)加工ピッチ:1μm(0.5〜3μmの範囲が好ましい)
この場合、パルスL2の焦点はガラス基板Gの厚み方向中間になっており、スクライブライン31の加工条件に比較すれば、パルスエネルギーは小さく、集光角は大きい。以上の結果、ガラス基板Gの厚み方向中間に部分的な加工痕が形成される。
上記の集光角の変更のために、スクライブライン形成工程とブレイクライン形成工程とでは、駆動機構11によるレンズ操作によって集光状態を変更する。そのため、1台のレーザ装置3でスクライブライン31とブレイクライン33を加工することが可能なので、製造コストが低くなる。
(3)実施例
図7〜図11用いて、複数実験例を説明する。図7は、参考例のスクライブラインに沿った断面写真である。図8及び図11は、比較例のスクライブラインに沿った断面図である。図9〜図11は、実施例のスクライブラインに沿った断面写真である。
図7は、参考例を示しており、スクライブラインのみを形成している例である。つまり、ブレイクラインは形成されておらず、したがって、ブレイクラインに起因する加工痕は見られない。
図8は、比較例を示しており、距離D3が0μmである。この場合、構造の崩壊がスクライブラインまで到達しており、スクライブラインの一部が崩れてしまっている。この結果、スクライブラインの分断が難しくなっている。
図9は、第1実施例を示しており、距離D3が35μmである。ブレイクライン形成で生じた加工痕が切断面に表れている。複数の加工痕は、上下方向に長く延びている。
図10は、第2実施例を示しており、距離D3が45μmである。ブレイクライン形成で生じた加工痕が切断面に表れている。複数の加工痕は、第1実施例に比べて、上下方向に短くなっている。
図11は、第3実施例を示しており、距離D3が50μmである。この場合は、ブレイクライン形成で生じた加工痕が切断面に表れていない。
2.第2実施形態
スクライブライン形成工程とブレイクライン形成工程とでは、空間光変調で集光状態を変更してもよい。
そのような実施形態を図12を用いて説明する。図12は、第2実施形態のレーザ加工装置の模式図である。
レーザ加工装置1Aは、レーザ装置3から出射されたレーザ光を変調する空間光変調器21を有している。空間光変調器21は、例えば反射型であり、反射型液晶(LCOS:Liquid Crystal on Silicon)の空間光変調器(SLM:Spatial Light Modulator)であってもよい。空間光変調器21は、水平方向から入射するレーザ光を変調すると共に、下方に反射する。
レーザ加工装置1Aは、駆動部23を有している。駆動部23は、空間光変調器21における各画素電極に所定電圧を印加し、液晶層に所定の変調パターンを表示させ、これにより、レーザ光を空間光変調器21で所望に変調させる。ここで、液晶層に表示される変調パターンは、例えば、加工痕を形成しようとする位置、照射するレーザ光の波長、加工対象物の材料、及び伝送光学系5や加工対象物の屈折率等に基づいて予め導出され、制御部9に記憶されている。
この方法では、1台のレーザ装置3でスクライブラインとブレイクラインを加工することが可能なので、製造コストが低くなる。
3.第3実施形態
第1実施形態の変形例として、ブレイクラインのピッチを変更した第3実施形態を説明する。それ以外の条件は第1実施形態と同じである。
この実施形態では、スクライブライン31を構成するパルス照射位置S1のピッチD1は、1〜6μmの範囲である。そして、第1実施形態とは異なり、ブレイクライン33を構成するパルス照射位置S2のピッチD2は、ピッチD1と同じ程度である。具体的には、ピッチD2は、1〜6μmの範囲である。
この実施形態では、スクライブライン31とブレイクライン33の距離D3は、5〜300μmの範囲である。上記の範囲は、例えば、30〜60μmであることや、100〜190μmであることが好ましい。距離D3は全て同じでなくてよく、つまりスクライブラインに対して複数の異なる距離の位置にブレイクラインが形成されてもよい。
例えば、スクライブライン31の加工条件は下記の通りである。
1)パルスエネルギー:667μJ
2)加工ピッチ:4μm(加工速度が600mm/s、繰返し周波数が150kHz)
この場合、パルスL1のビームウェストはガラス基板Gの内部にある。以上の結果、ガラス基板Gの上面から下面に延びる加工痕が形成される。
ブレイクライン33の加工条件は下記の通りである。
1)パルスエネルギー:667μJ
2)加工ピッチ:4μm(加工速度が600mm/s、繰り返し周波数が150kHz)
この場合、パルスL2の焦点はガラス基板Gの厚み方向中間になっており、スクライブライン31の加工条件に比較すれば、パルスエネルギーは小さく、集光角は大きい。以上の結果、ガラス基板Gの厚み方向中間に部分的な加工痕が形成される。
上記の実施形態でも、第1実施形態と同じ効果が得られる。
4.他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施例及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
なお、上記の第1実施形態及び第2実施形態では、共通のレーザ装置3を用いてスクライブラインとブレイクラインを形成することとしたが、それぞれ専用のレーザ装置を用いることとしてもよい。この場合、スクライブライン形成用にピコ秒レーザを、ブレイクライン形成用にピコ秒またはナノ秒レーザを用いることができる。
上記実施形態では、パルスレーザを照射することによりスクライブライン及びブレイクラインを形成することとしたが、これに代えて、バーストモードで発振したパルスレーザ群を照射することとしてもよい。
本発明は、レーザ装置を用いたパルスによるガラス基板の内部加工を平面方向に断続的に行うことでスクライブラインを形成する方法及び装置に広く適用できる。
1 :レーザ加工装置
3 :レーザ装置
5 :伝送光学系
7 :加工テーブル
9 :制御部
11 :駆動機構
13 :テーブル駆動部
15 :レーザ発振器
17 :レーザ制御部
19 :集光レンズ
21 :空間光変調器
23 :駆動部
31 :スクライブライン
33 :ブレイクライン
ブレイクライン33の加工条件は下記の通りである。
1)パルスエネルギー:66μJ
2)加工ピッチ:4μm(加工速度が600mm/s、繰り返し周波数が150kHz)
この場合、パルスL2の焦点はガラス基板Gの厚み方向中間になっており、スクライブライン31の加工条件に比較すれば、パルスエネルギーは小さく、集光角は大きい。以上の結果、ガラス基板Gの厚み方向中間に部分的な加工痕が形成される。
上記の実施形態でも、第1実施形態と同じ効果が得られる。

Claims (7)

  1. ガラス基板をスクライブ加工する方法であって、
    レーザ装置を用いたパルスによるガラス基板の内部加工を平面方向に断続的に行うことでスクライブラインを形成するスクライブライン形成工程と、
    前記スクライブライン形成工程後に、前記レーザ装置を用いたパルスによるガラス基板の内部加工を平面方向に断続的に行うことで、前記スクライブラインに沿ってブレイクラインを形成するブレイクライン形成工程と、
    を備えたスクライブ加工方法。
  2. 前記ブレイクライン形成工程では、前記ブレイクラインは前記スクライブラインとは平面視で異なる位置に形成される、請求項1に記載のスクライブ加工方法。
  3. 前記ブレイクラインは前記スクライブラインと実質的に平行に形成される、請求項2に記載のスクライブ加工方法。
  4. 前記スクライブライン形成工程と前記ブレイクライン形成工程とでは、集光状態が異なる、請求項1〜3のいずれかに記載のスクライブ加工方法。
  5. 前記スクライブライン形成工程と前記ブレイクライン形成工程とでは、レンズ操作で集光状態を変更する、請求項4に記載のスクライブ加工方法。
  6. 前記スクライブライン形成工程と前記ブレイクライン形成工程とでは、空間光変調で集光状態を変更する、請求項4に記載のスクライブ加工方法。
  7. レーザ装置と、
    請求項1〜6のいずれかに記載のスクライブ加工方法を前記レーザ装置に実行させる制御部と、
    を備えたスクライブ加工装置。
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