JPWO2018168610A1 - 回転電機およびその製造方法 - Google Patents
回転電機およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2018168610A1 JPWO2018168610A1 JP2019505925A JP2019505925A JPWO2018168610A1 JP WO2018168610 A1 JPWO2018168610 A1 JP WO2018168610A1 JP 2019505925 A JP2019505925 A JP 2019505925A JP 2019505925 A JP2019505925 A JP 2019505925A JP WO2018168610 A1 JPWO2018168610 A1 JP WO2018168610A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- core piece
- piece
- shoulder
- divided
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
- H02K1/12—Stationary parts of the magnetic circuit
- H02K1/14—Stator cores with salient poles
- H02K1/146—Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
- H02K1/148—Sectional cores
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
- H02K1/06—Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
- H02K1/12—Stationary parts of the magnetic circuit
- H02K1/18—Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K15/00—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
- H02K15/02—Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K2213/00—Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
- H02K2213/03—Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
回転電機の鉄心は、複数の分割鉄心が円弧状に配列される分割鉄心連結体を複数円環状に連結して構成される。各分割鉄心は、第1コア片と第2コア片とを積層して構成される。第1コア片は、第1腕部および第2腕部を有する。第2コア片は、第1肩部および第2肩部を有する。分割鉄心が円弧状に配列された際に、隣接する第1コア片の第1腕部と第2腕部とが係合すると共に、隣接する第2コア片の第1肩部と第2肩部とが係合する。各分割鉄心について、或る第1コア片に対して周方向に隣接する第1コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片に積層される第2コア片に対して前記周方向に隣接する第1コア片に積層される第2コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とは重ならない。
Description
本発明は,回転電機に用いられる鉄心の構造およびその製造方法に関する。
回転電機の鉄心の製造方法として、鉄損を低減するために板状のコア片を積層して構成する方法がある。ただし、鉄心の外周側にロータが配設されるアウターロータ型の回転電機では、コア片の材料である鋼板からコア片を一体で打ち抜く場合、コア片のバックヨーク部よりも内周側の鋼板は残材となるために材料歩留まりが悪くなる。磁極単位にコア片を分割すれば材料歩留まりを向上させることができるが、各コア片の間に隙間が生じると回転電機の効率が低下するため、各コア片を円環状に配列させた状態で固定できることが望ましい。従来、このような要請を満たす鉄心の製造方法としては、特許文献1,2が知られている。
しかしながら、特許文献1では、各コア片の間にリテーナを打込んで固定するため、材料費および加工費がかかる。また、特許文献2では,各コア片の間に設けられた溝と突起とを嵌合させて各コア片を固定するため、各コア片を積層方向において嵌合させる必要があり、加工費および設備費がかかる。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、鉄心の材料費、加工費および設備費を低減することができる、回転電機のおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る回転電機は、複数の分割鉄心が円弧状に配列される分割鉄心連結体から構成される。分割鉄心は、第1コア片と第2コア片とを積層して構成される。第1コア片は、当該第1コア片の一方の端部に設けられて第1凸部および該第1凸部よりも内周側に窪む第1凹部によって形成される第1腕部、または当該第1コア片の他方の端部に設けられて前記第1凸部に係合する第2凹部および前記第1凹部に係合する第2凸部によって形成される第2腕部のいずれかまたは両方を有する。第2コア片は、当該第2コア片の一方の端部に設けられて周方向に突出する第3凸部によって形成される第1肩部、または当該第2コア片の他方の端部に設けられて前記第3凸部に係合する第3凹部によって形成される第2肩部のいずれかまたは両方を有する。分割鉄心が円弧状に配列された際に、隣接する第1コア片の第1腕部と第2腕部とが係合すると共に、隣接する第2コア片の第1肩部と第2肩部とが係合する。各分割鉄心について、或る第1コア片に対して周方向に隣接する第1コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片に積層される第2コア片に対して前記周方向に隣接する第1コア片に積層される第2コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならない。
本発明に係る別の回転電機は、複数の分割鉄心が円弧状に配列される分割鉄心連結体から構成される。分割鉄心は、第1コア片と第2コア片とを積層して構成される。第1コア片は、当該第1コア片の一方の端部に設けられて第1凹部および該第1凹部とは周方向について反対側に突出する第1凸部によって形成される第1腕部、または当該第1コア片の他方の端部に設けられて前記第1凹部に係合する第2凸部および前記第1凸部に係合する第2凹部によって形成される第2腕部のいずれかまたは両方を有する。第2コア片は、当該第2コア片の一方の端部に設けられて第3凸部および該第3凸部とは周方向について反対側に窪む第3凹部によって形成される第1肩部、または当該第2コア片の他方の端部に設けられて前記第3凸部に係合する第4凹部および前記第3凹部に係合する第4凸部によって形成される第2肩部のいずれかまたは両方を有する。分割鉄心が円弧状に配列された際に、隣接する第1コア片の第1腕部と第2腕部とが係合すると共に、隣接する第2コア片の第1肩部と第2肩部とが係合する。各分割鉄心について、或る第1コア片に対して周方向に隣接する第1コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片に積層される第2コア片に対して前記周方向に隣接する第1コア片に積層される第2コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならない。
本発明に係る回転電機およびその製造方法によれば、鉄心を構成する各分割鉄心を各コア片の形状によって固定することができ、各コア片の間にリテーナを打ちこんだり積層方向から各コア片を嵌合させたりする必要がないため、鉄心の材料費、加工費および設備費を低減することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る回転電機およびその製造方法の実施の形態を詳細に説明する。ただし、以下に示す実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1,2に示されるように、本発明の実施の形態1に係る回転電機は、複数の分割鉄心1を円弧状に配列して構成される分割鉄心連結体100を、円環状に組み合わせて構成されている。また、各分割鉄心1は、第1コア片2と第2コア片3とを交互に積層して構成されており、円環状の鉄心の内周側に設けられるバックヨーク部4と当該バックヨーク部4から外周側に向けて突出する磁極片部5とを有している。なお、以降の説明において、円環状の鉄心の内周側を単に「内周側」、円環状の鉄心の外周側を単に「外周側」と称する。
図1,2に示されるように、本発明の実施の形態1に係る回転電機は、複数の分割鉄心1を円弧状に配列して構成される分割鉄心連結体100を、円環状に組み合わせて構成されている。また、各分割鉄心1は、第1コア片2と第2コア片3とを交互に積層して構成されており、円環状の鉄心の内周側に設けられるバックヨーク部4と当該バックヨーク部4から外周側に向けて突出する磁極片部5とを有している。なお、以降の説明において、円環状の鉄心の内周側を単に「内周側」、円環状の鉄心の外周側を単に「外周側」と称する。
図3(A)、(C)に示されるように、第1コア片2は、内周側に設けられるバックヨーク部6と、当該バックヨーク部6の中央から外周側に突出して設けられる磁極片部7とを有している。バックヨーク部6の一方の端部には、第1凸部8Aおよび当該第1凸部8Aよりも内周側に窪む第1凹部8Bによって第1腕部8が形成されている。また、他方の端部には、前記第1凸部8Aに係合する第2凹部9Aおよび前記第1凹部8Bに係合する第2凸部9Bによって第2腕部9が形成されている。
分割鉄心連結体100は、6つの第1コア片2を円弧状に配列して構成される。この際、隣接する第1コア片2,2の第1腕部8と第2腕部9とが係合し、第1接触面T1で接触する。また、第1腕部8の内周側には、切欠部10が形成されている。
図3(B)、(D)に示されるように、第2コア片3は、内周側に設けられるバックヨーク部11と、当該バックヨーク部11の中央から外周側に突出して設けられる磁極片部12とを有している。バックヨーク部11の一方の端部には、周方向に突出する第3凸部13Aによって第1肩部13が形成されている。また、他方の端部には、前記第3凸部13Aに係合する第3凹部14Aによって第2肩部14が形成されている。
分割鉄心連結体100は、6つの第2コア片3を円弧状に配列して構成される。この際、隣接する第2コア片3,3の第1肩部13と第2肩部14とが係合し、第2接触面T2で接触する。また、第1肩部13の内周側は円弧形状となっており、円弧部15が形成されている。
次に、本発明の実施の形態1に係る回転電機の第1の作用について説明する。
前述したように、分割鉄心連結体100において、各分割鉄心1が円弧状に配列された状態では、隣接する第1コア片2,2の第1腕部8と第2腕部9とは、第1接触面T1で接触する。また、隣接する第2コア片3,3の第1肩部13と第2肩部14とは、第2接触面T2で接触する。この状態においては、分割鉄心連結体100を構成する各分割鉄心1において、積層方向に垂直な平面内で当該分割鉄心1に対して周方向に隣接する分割鉄心1が相対的にずれることができないことを以下に示す。
図4に示されるように、右側の分割鉄心1bが左側の分割鉄心1aに対して外周側にずれようとすると、左側の第1コア片2aの第1腕部8aと、右側の第1コア片2bの第2腕部9bとが第1接触面T1において干渉する。その結果、右側の分割鉄心1bは、左側の分割鉄心1aに対して外周側にずれることができない。
また、図5に示されるように、第1腕部8aと第2腕部9bとが干渉することを避けるために、左側の分割鉄心1aに対して右側の分割鉄心1bが自身を中心として反時計回りに回転しようとすると、左側の第2コア片3aの第1肩部13aと、右側の第2コア片3bの第2肩部14bとが第2接触面T2において干渉する。その結果、左側の分割鉄心1aに対して右側の分割鉄心1bは、自身を中心として反時計回りに回転することができない。
上記の図4,5を用いて説明したように、分割鉄心1が円弧状に配列された状態では、各分割鉄心1において、積層方向に垂直な平面内で当該分割鉄心1に対して周方向に隣接する分割鉄心1が相対的にずれることができない。
次に、分割鉄心連結体100において、各分割鉄心1において、積層方向に垂直な平面内で当該分割鉄心1に対して周方向に隣接する分割鉄心1が相対的にずれることができないことを、上記とは別の方法によって以下に示す。
図6(A)において、右側の分割鉄心1bが左側の分割鉄心1aに対して相対的にずれることのできる条件について考える。まず、前述したように、隣接する第1コア片2a,2bの第1腕部8aと第2腕部9bとは、第1接触面T1で接触している。また、隣接する第2コア片3a,3bの第1肩部13aと第2肩部14bとは、第2接触面T2で接触している。また、隣接する第1コア片2a,2b同士が第1腕部8aの外周側で接触する面を第3接触面T3とする。
図6(A)において、第1コア片2a,2b同士が干渉しないためには、図6(B)に示されるように、第1接触面T1と第3接触面T3との間の第1角度範囲αに含まれる方向に、右側の第1コア片2bが左側の第1コア片2aに対して相対的にずれる必要がある。
また、図6(A)において、第2コア片3a,3b同士が干渉しないためには、図6(B)に示されるように、第2接触面T2とそれに直交する面との間の第2角度範囲βに含まれる方向に、右側の第2コア片3bが左側の第2コア片3aに対して相対的にずれる必要がある。
しかしながら、図6(B)に示されるように、第1角度範囲αと第2角度範囲βとには共通範囲が存在しない。そのため、右側の分割鉄心1bが左側の分割鉄心1aに対して相対的にずれることは不可能となる。すなわち、各分割鉄心1が円弧状に配列された状態では、各分割鉄心1において、積層方向に垂直な平面内で当該分割鉄心1に対して周方向に隣接する分割鉄心1が相対的にずれることができない。
上記で説明した「第1コア片2が相対的にずれることのできる方向αと第2コア片3が相対的にずれることのできる方向βとに共通範囲が存在しない」ことの必要十分条件は、「第1接触面T1の延長と第2接触面T2の延長とが分割鉄心1の外周側で交わる」ことである。
仮に、第1接触面T1の延長と第2接触面T2の延長とが分割鉄心1の内周側で交わると、第1角度範囲αと第2角度範囲βとに共通範囲ができる。その場合、分割鉄心1は共通範囲に含まれる方向に相対的にずれることができるため、分割鉄心1において、積層方向に垂直な平面内で当該分割鉄心1に対して周方向に隣接する分割鉄心1が相対的にずれる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係る回転電機では、各分割鉄心1が円弧状に配列された際に、隣接する第1コア片2,2の第1腕部8と第2腕部9とが係合すると共に、隣接する第2コア片3,3の第1肩部13と第2肩部14とが係合し、或る第1コア片2aに対して周方向に隣接する第1コア片2bが積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片2aに積層される第2コア片3aに対して前記周方向に隣接する第1コア片2bに積層される第2コア片3bが積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならない。これにより、周方向に隣接する各コア片同士を各コア片の形状によって固定することができ、各コア片の間にリテーナを打ちこんだり積層方向から各コア片を嵌合させたりする必要がないため、回転電機の材料費、加工費および設備費を低減することができる。
次に、本発明の実施の形態1に係る回転電機の第2の作用について説明する。
前述したように、分割鉄心1において、第1コア片2の第1腕部8の内周側には、切欠部10が形成されている(図3(A))。また、第2コア片3の第1肩部13の内周側には、円弧部15が形成されている(図3(B))。そのため、図7(A)に示されるように、右側の分割鉄心1bを左側の分割鉄心1aに対して時計回りに回転させて、左側の分割鉄心1aと右側の分割鉄心1bとの間の外周側を開いて内周側を閉じるようにすることができる。
この状態において、第1肩部13aと第2肩部14bとが接触する面を第4接触面T4とすると、図7(B)に示されるように、第2角度範囲βの方向が第4接触面T4とそれに直交する面との間の方向に変わり、第1角度範囲αと第2角度範囲βとの共通範囲である第3角度範囲γができる。そのため、右側の分割鉄心1bを左側の分割鉄心1aに対して第3角度範囲γの方向にずらして、左側の第1コア片2aの第1腕部8aと右側の第1コア片2bの第2腕部9bとを、接触させない状態にすることができる。
これ以降、分割鉄心1を円弧状に配列させて、図8に示されるように、隣接する第1コア片2,2の第1腕部8と第2腕部9とを接触させた状態を、分割鉄心1の「嵌合状態」と称する。
また、分割鉄心1を回転させた後に移動させて、図9に示されるように、隣接する第1切片2,2の第1腕部8と第2腕部9とが接触しないようにした状態を、分割鉄心1の「開放状態」と称する。
周知のように、回転電機を製造する際には、分割鉄心1の磁極片部にマグネットワイヤを巻線する工程が存在する。この際、分割鉄心1の嵌合状態では、各分割鉄心1をずらすことができないために巻線ノズルを通すことが困難であるが、分割鉄心1を開放状態にして各分割鉄心1,1同士の間の距離を大きくすることにより、巻線ノズルを容易に通すことができる。
図10(A)には、分割鉄心1を開放状態にして、第1コア片2の磁極片部7にマグネットワイヤを巻線する際の状態が示されている。また、図10(B)には、分割鉄心1を開放状態にして、第2コア片3の磁極片部12にマグネットワイヤを巻線する際の状態が示されている。
また、1つの分割鉄心1の磁極片部にフライヤを用いて巻線するとき、バックヨーク部よりも外周側に他の分割鉄心1が存在する状態では、フライヤの軌道と他の分割鉄心1とが干渉するために巻線が困難となるが、分割鉄心1の開放状態では、各分割鉄心1が連結された状態のまま各分割鉄心1を回転させ、1つの分割鉄心1のバックヨーク部よりも外周側に他の分割鉄心1が存在しない状態にすることができる。この状態では、フライヤの軌道と他の分割鉄心1とが干渉しないため、これによっても、回転電機の製造を容易にすることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1に係る回転電機では、第1コア片2の第1腕部8の内周側には切欠部10が形成されると共に、第2コア片3の第1肩部13の内周側には円弧部15が形成される。これにより、分割鉄心1を回転させて開放状態にすることができるため、回転電機の製造を容易にすることができる。なお、マグネットワイヤの巻線の終了後、回転電機の軸に鉄心を挿入した状態では、各分割鉄心1を開放状態にすることはできないため、分割鉄心1が意図せずに開放状態となってしまうことはない。
実施の形態2.
次に、本発明の実親の形態2に係る回転電機について説明する。
実施の形態1に係る回転電機の鉄心では、隣接する分割鉄心1,1同士が連結されていないために、マグネットワイヤの巻線などの工程において、分割鉄心1,1同士が分離してしまう可能性がある。分割鉄心1は複数のコア片が積層されて構成されているため、一度分離してしまうと再度連結することが困難である。そのため、実施の形態2では、分割鉄心201,201同士が分離しない構造について示す。
次に、本発明の実親の形態2に係る回転電機について説明する。
実施の形態1に係る回転電機の鉄心では、隣接する分割鉄心1,1同士が連結されていないために、マグネットワイヤの巻線などの工程において、分割鉄心1,1同士が分離してしまう可能性がある。分割鉄心1は複数のコア片が積層されて構成されているため、一度分離してしまうと再度連結することが困難である。そのため、実施の形態2では、分割鉄心201,201同士が分離しない構造について示す。
図11,12に示されるように、分割鉄心201の第1コア片202の第2腕部209には、突起部221が設けられている。また、分割鉄心201の第2コア片203の第1肩部213には、孔部222が設けられている。そして、第2コア片203の孔部222に第1コア片202の突起部221が挿入されることによって、隣接する分割鉄心201,201同士が連結される。
このような構成によれば、隣接する分割鉄心201,201同士が分離しないため、回転電機の製造をさらに容易にすることができる。なお、第1コア片202の突起部221は、打ち抜きの際のカシメによるダボによって設けることができるため、特別な設備を用いること無く、容易に突起部221を設けることができる。
図13には、複数連結された分割鉄心201の上面図が示されている。各コア片を製造する際、各コア片を円弧状に配列させて打ち抜くと、円弧の内周側が残材となってしまうが、各コア片を直線状に整列させて打ち抜くことで、各コア片の材料となる鋼板の材料歩留まりを向上させることができる。また、各磁極片部が突出する方向と鋼板が圧延される方向とのなす角度が各コア片において等しくなるため、各磁極片部の電磁的なばらつきが小さくなり、回転電機の効率が向上する。
また、アウターロータ型の回転電機の鉄心では、バックヨーク部の中央から外周側に磁極片部が突出しており、バックヨーク部の外周側の幅よりも内周側の幅のほうが狭い。そのため、各コア片を直線状に整列させて打ち抜くには、分割鉄心201を開放状態にしてさらに分割鉄心201,201同士の間の距離を大きくする必要がある。すなわち、鉄心の組立作業の際には、各分割鉄心201は複数の姿勢状態をとるが、すべての状態において孔部222に突起部221が挿入されて各分割鉄心201が接続されているため、回転電機の製造を容易にすることができる。
図14には、第2コア片203の孔部222の詳細な構成が示されている。また、図15には、第2コア片203の孔部222に第1コア片202の突起部221が挿入された状態の詳細が示されている。これらの図に示されるように、第2コア片203の孔部222は、円弧配列孔部223と、直線整列孔部224と、連結孔部225とを有している。円弧配列孔部223は、各コア片を円弧上に配列させた状態のときに、第1コア片202の突起部221が位置する。直線整列孔部224は、各コア片を直線状に整列させた状態のときに、第1コア片202の突起部221が位置する。連結孔部225は、円弧配列孔部223と直線整列孔部224とを連結する。
このような構成によれば、第1コア片202の突起部221が第2コア片203の直線整列孔部224に位置する状態で各コア片を打ち抜いた後、突起部221が直線整列孔部224または連結孔部225に位置する状態で磁極片部205に巻線し(図16参照)、突起部221が円弧配列孔部223に位置する状態で回転電機の軸に複数の分割鉄心201から構成される鉄心を挿入することができる。これにより、各コア片を直線状に整列させた状態での打ち抜きから、マグネットワイヤの巻線、回転電機の軸への鉄心の挿入までを、分割鉄心201,201同士を分離させずにおこなうことができる。
実施の形態3.
図17,18に示されるように、本発明の実施の形態3に係る回転電機は、複数の分割鉄心301を円弧状に配列して構成される分割鉄心連結体300を、円環状に組み合わせて構成されている。また、各分割鉄心301は、第1コア片302と第2コア片303とを交互に積層して構成されており、円環状の鉄心の内周側に設けられるバックヨーク部304と当該バックヨーク部304から外周側に向けて突出する磁極片部305とを有している。なお、以降の説明において、円環状の鉄心の内周側を単に「内周側」、円環状の鉄心の外周側を単に「外周側」と称する。
図17,18に示されるように、本発明の実施の形態3に係る回転電機は、複数の分割鉄心301を円弧状に配列して構成される分割鉄心連結体300を、円環状に組み合わせて構成されている。また、各分割鉄心301は、第1コア片302と第2コア片303とを交互に積層して構成されており、円環状の鉄心の内周側に設けられるバックヨーク部304と当該バックヨーク部304から外周側に向けて突出する磁極片部305とを有している。なお、以降の説明において、円環状の鉄心の内周側を単に「内周側」、円環状の鉄心の外周側を単に「外周側」と称する。
図19(A)、(D)に示されるように、第1コア片302は、内周側に設けられるバックヨーク部6と、当該バックヨーク部6の中央から外周側に突出して設けられる磁極片部7とを有している。バックヨーク部6の一方の端部には、第1凹部308Aおよび当該第1凹部308Aとは周方向について反対側に突出する第1凸部308Bによって第1腕部308が形成されている。また、他方の端部には、前記第1凹部308Aに係合する第2凸部309Aおよび前記第1凸部308Bに係合する第2凹部309Bによって第2腕部309が形成されている。
分割鉄心連結体300は、6つの第1コア片302を円弧状に配列して構成される。この際、隣接する第1コア片302,302の第1腕部308と第2腕部309とが係合し、第1接触面T5で接触する。また、第1腕部308の内周側は円弧形状となっており、円弧部316が形成されている。
図19(B)、(D)に示されるように、第2コア片303は、内周側に設けられるバックヨーク部11と、当該バックヨーク部11の中央から外周側に突出して設けられる磁極片部12とを有している。バックヨーク部11の一方の端部には、第3凸部313Bおよび当該第3凸部313Bとは周方向について反対側に窪む第3凹部313Aによって第1肩部313が形成されている。また、他方の端部には、前記第3凹部313Aに係合する第4凸部314Aおよび前記第3凸部313Bに係合する第4凹部314Bによって第2肩部314が形成されている。
分割鉄心連結体300は、6つの第2コア片303を円弧状に配列して構成される。この際、隣接する第2コア片303,303の第1肩部313と第2肩部314とが係合し、第2接触面T6で接触する。また、第1肩部313の内周側は円弧形状となっており、円弧部315が形成されている。
次に、本発明の実施の形態3に係る回転電機の第1の作用について説明する。
前述したように、分割鉄心連結体300において、各分割鉄心301が円弧状に配列された状態では、隣接する第1コア片302,302の第1腕部308と第2腕部309とは、第1接触面T5で接触する。また、隣接する第2コア片303,303の第1肩部313と第2肩部314とは、第2接触面T6で接触する。この状態においては、分割鉄心連結体300を構成する各分割鉄心301において、積層方向に垂直な平面内で当該分割鉄心301に対して周方向に隣接する分割鉄心301が相対的にずれることができないことを以下に示す。
図20(A)において、右側の分割鉄心301bが左側の分割鉄心301aに対して相対的にずれることのできる条件について考える。まず、前述したように、隣接する第1コア片302a,302bの第1腕部308aと第2腕部309bとは、第1接触面T5で接触している。また、隣接する第2コア片303a,303bの第1肩部313aと第2肩部314bとは、第2接触面T6で接触している。
図20(A)において、第1コア片302a,302b同士が干渉しないためには、図20(B)に示されるように、第1接触面T5とそれに直交する面との間の第1角度範囲αに含まれる方向に、右側の第1コア片302bが左側の第1コア片302aに対して相対的にずれる必要がある。
また、図20(A)において、第2コア片303a,303b同士が干渉しないためには、図20(B)に示されるように、第2接触面T6とそれに直交する面との間の第2角度範囲βに含まれる方向に、右側の第2コア片303bが左側の第2コア片303aに対して相対的にずれる必要がある。
しかしながら、図20(B)に示されるように、第1角度範囲αと第2角度範囲βとには共通範囲が存在しない。そのため、右側の分割鉄心301bが左側の分割鉄心301aに対して相対的にずれることは不可能となる。すなわち、各分割鉄心301が円弧状に配列された状態では、各分割鉄心301において、積層方向に垂直な平面内で当該分割鉄心301に対して周方向に隣接する分割鉄心301が相対的にずれることができない。
以上説明したように、本発明の実施の形態3に係る回転電機では、各分割鉄心301が円弧状に配列された際に、隣接する第1コア片302,302の第1腕部308と第2腕部309とが係合すると共に、隣接する第2コア片303,303の第1肩部313と第2肩部314とが係合し、或る第1コア片302aに対して周方向に隣接する第1コア片302bが積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片302aに積層される第2コア片303aに対して前記周方向に隣接する第1コア片302bに積層される第2コア片303bが積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならない。これにより、周方向に隣接する各コア片同士を各コア片の形状によって固定することができ、各コア片の間にリテーナを打ちこんだり積層方向から各コア片を嵌合させたりする必要がないため、回転電機の材料費、加工費および設備費を低減することができる。
次に、本発明の実施の形態3に係る回転電機の第2の作用について説明する。
前述したように、分割鉄心301において、第1コア片302の第1腕部308の内周側には、円弧部316が形成されている(図19(A))。また、第2コア片303の第1肩部313の内周側には、円弧部315が形成されている(図19(B))。そのため、図21(A)に示されるように、右側の分割鉄心301bを左側の分割鉄心301aに対して時計回りに回転させて、左側の分割鉄心301aと右側の分割鉄心301bとの間の外周側を開いて内周側を閉じるようにすることができる。
この状態において、第1肩部313aと第2肩部314bとが接触する面を第4接触面T7とすると、図21(B)に示されるように、第2角度範囲βの方向が第4接触面T7とそれに直交する面との間の方向に変わり、第1角度範囲αと第2角度範囲βとの共通範囲である第3角度範囲γができる。そのため、右側の分割鉄心301bを左側の分割鉄心301aに対して第3角度範囲γの方向にずらして、左側の第1コア片302aの第1腕部308aと右側の第1コア片302bの第2腕部309bとを、接触させない状態にすることができる。
図17,18に示されるように、分割鉄心1の第1コア片302の第2腕部309には、突起部321が設けられている。また、分割鉄心1の第2コア片303の第1肩部313には、孔部322が設けられている。そして、第2コア片303の孔部322に第1コア片302の突起部321が挿入されることによって、隣接する分割鉄心301同士が連結される。
このような構成によれば、隣接する分割鉄心301同士が分離しないため、回転電機の製造をさらに容易にすることができる。なお、第1コア片302の突起部321は、打ち抜きの際のカシメによるダボによって設けることができるため、特別な設備を用いること無く、容易に突起部321を設けることができる。
図22(A)には、分割鉄心301を開放状態にして、第1コア片302の磁極片部7にマグネットワイヤを巻線する際の状態が示されている。また、図22(B)には、分割鉄心301を開放状態にして、第2コア片303の磁極片部12にマグネットワイヤを巻線する際の状態が示されている。
また、1つの分割鉄心301の磁極片部にフライヤを用いて巻線するとき、バックヨーク部よりも外周側に他の分割鉄心301が存在する状態では、フライヤの軌道と他の分割鉄心301とが干渉するために巻線が困難となるが、分割鉄心301の開放状態では、各分割鉄心301が連結された状態のまま各分割鉄心301を回転させ、1つの分割鉄心301のバックヨーク部よりも外周側に他の分割鉄心301が存在しない状態にすることができる。この状態では、フライヤの軌道と他の分割鉄心301とが干渉しないため、これによっても、回転電機の製造を容易にすることができる。
図23には、複数連結された分割鉄心301の上面図が示されている。各コア片を製造する際、各コア片を円弧状に配列させて打ち抜くと、円弧の内周側が残材となってしまうが、各コア片を直線状に整列させて打ち抜くことで、各コア片の材料となる鋼板の材料歩留まりを向上させることができる。また、各磁極片部が突出する方向と鋼板が圧延される方向とのなす角度が各コア片において等しくなるため、各磁極片部の電磁的なばらつきが小さくなり、回転電機の効率が向上する。
図24には、第2コア片303の孔部322の詳細な構成が示されている。また、図25には、第2コア片303の孔部322に第1コア片302の突起部321が挿入された状態の詳細が示されている。これらの図に示されるように、第2コア片303の孔部322は、円弧配列孔部323と、直線整列孔部324と、連結孔部325とを有している。円弧配列孔部323は、各コア片を円弧上に配列させた状態のときに、第1コア片302の突起部321が位置する。直線整列孔部324は、各コア片を直線状に整列させた状態のときに、第1コア片302の突起部321が位置する。連結孔部325は、円弧配列孔部323と直線整列孔部324とを連結する。
このような構成によれば、第1コア片302の突起部321が第2コア片303の直線整列孔部324に位置する状態で各コア片を打ち抜いた後、突起部321が直線整列孔部324または連結孔部325に位置する状態で磁極片部5に巻線し(図22参照)、突起部321が円弧配列孔部323に位置する状態で回転電機の軸に複数の分割鉄心301から構成される鉄心を挿入することができる。これにより、各コア片を直線状に整列させた状態での打ち抜きから、マグネットワイヤの巻線、回転電機の軸への鉄心の挿入までを、分割鉄心301,301同士を分離させずにおこなうことができる。
その他の実施の形態.
実施の形態1,2,3に係る回転電機の鉄心は、3つの分割鉄心連結体100,200,300から構成されており、各分割鉄心連結体100,200,300は6つの分割鉄心1,201,301から構成されていた。しかしながら、本発明において、分割鉄心連結体や分割鉄心の個数はこれらに限定されるものではない。すなわち、本発明は、任意の個数の分割鉄心連結体と分割鉄心とによって実施することができる。
実施の形態1,2,3に係る回転電機の鉄心は、3つの分割鉄心連結体100,200,300から構成されており、各分割鉄心連結体100,200,300は6つの分割鉄心1,201,301から構成されていた。しかしながら、本発明において、分割鉄心連結体や分割鉄心の個数はこれらに限定されるものではない。すなわち、本発明は、任意の個数の分割鉄心連結体と分割鉄心とによって実施することができる。
また、実親の形態1,2,3に係る分割鉄心1,201,301では、第1コア片2,202,302と第2コア片3,203,303とが交互に積層されて構成されていたが、第1コア片と第2コア片との積層のしかたはこれに限定されるものではない。例えば、同種のコア片を複数連続して積層したものを交互に積層して構成してもよい。
また、実施の形態1,2,3に係る分割鉄心1,201,301では、積層方向に隣接するコア片同士を接着あるいはカシメなどの方法で連結する必要があるが、連結手段については特に限定しない。同様に、分割鉄心連結体100,200,300同士を固定する手段についても、リテーナの打込みあるいは積層方向からの嵌合などが考えられるが、特に限定しない。
また、回転電機の軸に鉄心を挿入した後に、各分割鉄心連結体100,200,300が一体となって周方向に回転する動きを抑制する手段としては、例えば1つの分割鉄心1,201,301のバックヨーク部にキー溝を設け、回転電機の軸に設けたキー溝とともにマシンキーを用いて固定することで、各分割鉄心連結体が一体となって周方向に回転する動きを抑制することができるが、これについても特に限定しない。
Claims (10)
- 複数の分割鉄心が円弧状に配列される分割鉄心連結体から構成される回転電機であって、
前記分割鉄心は、第1コア片と第2コア片とを積層して構成され、
前記第1コア片は、該第1コア片の一方の端部に設けられて第1凸部および該第1凸部よりも内周側に窪む第1凹部によって形成される第1腕部、または該第1コア片の他方の端部に設けられて前記第1凸部に係合する第2凹部および前記第1凹部に係合する第2凸部によって形成される第2腕部のいずれかまたは両方を有し、
前記第2コア片は、該第2コア片の一方の端部に設けられて周方向に突出する第3凸部によって形成される第1肩部、または該第2コア片の他方の端部に設けられて前記第3凸部に係合する第3凹部によって形成される第2肩部のいずれかまたは両方を有し、
前記分割鉄心が円弧状に配列された際に、隣接する前記第1コア片の前記第1腕部と前記第2腕部とが係合すると共に、隣接する前記第2コア片の前記第1肩部と前記第2肩部とが係合し、
各分割鉄心について、或る第1コア片に対して周方向に隣接する第1コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片に積層される第2コア片に対して前記周方向に隣接する第1コア片に積層される第2コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならない、回転電機。 - 前記第1コア片の前記第1腕部の内周側には切欠部が形成されると共に、前記第2コア片の前記第1肩部の内周側には円弧部が形成される、請求項1に記載の回転電機。
- 複数の分割鉄心が円弧状に配列される分割鉄心連結体から構成される回転電機であって、
前記分割鉄心は、第1コア片と第2コア片とを積層して構成され、
前記第1コア片は、該第1コア片の一方の端部に設けられて第1凹部および該第1凹部とは周方向について反対側に突出する第1凸部によって形成される第1腕部、または該第1コア片の他方の端部に設けられて前記第1凹部に係合する第2凸部および前記第1凸部に係合する第2凹部によって形成される第2腕部のいずれかまたは両方を有し、
前記第2コア片は、該第2コア片の一方の端部に設けられて第3凸部および該第3凸部とは周方向について反対側に窪む第3凹部によって形成される第1肩部、または該第2コア片の他方の端部に設けられて前記第3凸部に係合する第4凹部および前記第3凹部に係合する第4凸部によって形成される第2肩部のいずれかまたは両方を有し、
前記分割鉄心が円弧状に配列された際に、隣接する前記第1コア片の前記第1腕部と前記第2腕部とが係合すると共に、隣接する前記第2コア片の前記第1肩部と前記第2肩部とが係合し、
各分割鉄心について、或る第1コア片に対して周方向に隣接する第1コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片に積層される第2コア片に対して前記周方向に隣接する第1コア片に積層される第2コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならない、回転電機。 - 前記第1コア片の前記第1腕部の内周側には切欠部が形成されると共に、前記第2コア片の前記第1肩部の内周側には円弧部が形成される、請求項3に記載の回転電機。
- 前記第1コア片の前記第2腕部には突起部が設けられると共に、前記第2コア片の前記第1肩部には孔部が設けられ、前記第2コア片の前記孔部に前記第1コア片の前記突起部が挿入されることによって、隣接する前記分割鉄心同士が連結される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機。
- 前記第2コア片の前記孔部は、前記分割鉄心を円弧上に配列させた状態のときに前記第1コア片の前記突起部が位置する円弧配列孔部と、前記分割鉄心を直線状に整列させた状態のときに前記第1コア片の前記突起部が位置する直線整列孔部と、前記円弧配列孔部と前記直線整列孔部とを連結する連結孔部とを有することを特徴とする、請求項5に記載の回転電機。
- 複数の分割鉄心が円弧状に配列される分割鉄心連結体から構成される回転電機の製造方法であって、
前記分割鉄心は、第1コア片と第2コア片とを積層して構成され、
前記第1コア片は、該第1コア片の一方の端部に設けられて第1凸部および該第1凸部よりも内周側に窪む第1凹部によって形成される第1腕部、または該第1コア片の他方の端部に設けられて前記第1凸部に係合する第2凹部および前記第1凹部に係合する第2凸部によって形成される第2腕部のいずれかまたは両方を有し、
前記第2コア片は、該第2コア片の一方の端部に設けられて周方向に突出する第3凸部によって形成される第1肩部、または該第2コア片の他方の端部に設けられて前記第3凸部に係合する第3凹部によって形成される第2肩部のいずれかまたは両方を有し、
前記分割鉄心が円弧状に配列された際に、隣接する前記第1コア片の前記第1腕部と前記第2腕部とが係合すると共に、隣接する前記第2コア片の前記第1肩部と前記第2肩部とが係合し、
各分割鉄心について、或る第1コア片に対して周方向に隣接する第1コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片に積層される第2コア片に対して前記周方向に隣接する第1コア片に積層される第2コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならず、
前記第1コア片の前記第1腕部の内周側には切欠部が形成されると共に、前記第2コア片の前記第1肩部の内周側には円弧部が形成され、
前記第1コア片の前記第2腕部には突起部が設けられると共に、前記第2コア片の前記第1肩部には孔部が設けられ、前記第2コア片の前記孔部に前記第1コア片の前記突起部が挿入されることによって、隣接する前記分割鉄心同士が連結され、
前記第2コア片の前記孔部は、前記分割鉄心を円弧上に配列させた状態のときに前記第1コア片の前記突起部が位置する円弧配列孔部と、前記分割鉄心を直線状に整列させた状態のときに前記第1コア片の前記突起部が位置する直線整列孔部と、前記円弧配列孔部と前記直線整列孔部とを連結する連結孔部とを有し、
前記第1コア片の前記突起部は、打ち抜きの際のカシメによるダボによって設けられる、回転電機の製造方法。 - 複数の分割鉄心が円弧状に配列される分割鉄心連結体から構成される回転電機の製造方法であって、
前記分割鉄心は、第1コア片と第2コア片とを積層して構成され、
前記第1コア片は、該第1コア片の一方の端部に設けられて第1凹部および該第1凹部とは周方向について反対側に突出する第1凸部によって形成される第1腕部、または該第1コア片の他方の端部に設けられて前記第1凹部に係合する第2凸部および前記第1凸部に係合する第2凹部によって形成される第2腕部のいずれかまたは両方を有し、
前記第2コア片は、該第2コア片の一方の端部に設けられて第3凸部および該第3凸部とは周方向について反対側に窪む第3凹部によって形成される第1肩部、または該第2コア片の他方の端部に設けられて前記第3凸部に係合する第4凹部および前記第3凹部に係合する第4凸部によって形成される第2肩部のいずれかまたは両方を有し、
前記分割鉄心が円弧状に配列された際に、隣接する前記第1コア片の前記第1腕部と前記第2腕部とが係合すると共に、隣接する前記第2コア片の前記第1肩部と前記第2肩部とが係合し、
各分割鉄心について、或る第1コア片に対して周方向に隣接する第1コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲と、当該或る第1コア片に積層される第2コア片に対して前記周方向に隣接する第1コア片に積層される第2コア片が積層方向に垂直な平面内で相対的にずれることのできる方向の範囲とが重ならず、
前記第1コア片の前記第1腕部の内周側には円弧部が形成されると共に、前記第2コア片の前記第1肩部の内周側には円弧部が形成され、
前記第1コア片の前記第2腕部には突起部が設けられると共に、前記第2コア片の前記第1肩部には孔部が設けられ、前記第2コア片の前記孔部に前記第1コア片の前記突起部が挿入されることによって、隣接する前記分割鉄心同士が連結され、
前記第2コア片の前記孔部は、前記分割鉄心を円弧上に配列させた状態のときに前記第1コア片の前記突起部が位置する円弧配列孔部と、前記分割鉄心を直線状に整列させた状態のときに前記第1コア片の前記突起部が位置する直線整列孔部と、前記円弧配列孔部と前記直線整列孔部とを連結する連結孔部とを有し、
前記第1コア片の前記突起部は、打ち抜きの際のカシメによるダボによって設けられる、回転電機の製造方法。 - 前記第1コア片の前記突起部が前記第2コア片の前記直線整列孔部に位置する状態で、前記第1コア片および前記第2コア片を打ち抜く、請求項7または8に記載の回転電機の製造方法。
- 前記第1コア片の前記突起部が前記第2コア片の前記直線整列孔部あるいは前記連結孔部に位置する状態で、前記分割鉄心の磁極片部にマグネットワイヤを巻線する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の回転電機の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017052395 | 2017-03-17 | ||
JP2017052395 | 2017-03-17 | ||
PCT/JP2018/008812 WO2018168610A1 (ja) | 2017-03-17 | 2018-03-07 | 回転電機およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2018168610A1 true JPWO2018168610A1 (ja) | 2019-07-04 |
Family
ID=63523755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019505925A Pending JPWO2018168610A1 (ja) | 2017-03-17 | 2018-03-07 | 回転電機およびその製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2018168610A1 (ja) |
KR (1) | KR20190112148A (ja) |
CN (1) | CN110419153A (ja) |
DE (1) | DE112018001420T5 (ja) |
WO (1) | WO2018168610A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220166266A1 (en) * | 2019-03-28 | 2022-05-26 | Nidec Corporation | Stator core |
CN113472098B (zh) * | 2020-03-31 | 2022-09-23 | 北京金风科创风电设备有限公司 | 分体式铁芯结构 |
JP2022082267A (ja) * | 2020-11-20 | 2022-06-01 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ |
WO2023248466A1 (ja) * | 2022-06-24 | 2023-12-28 | 三菱電機株式会社 | ステータ、電動機、圧縮機、冷凍サイクル装置および電動機の製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008206262A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心およびその製造方法 |
JP2010220288A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Mabuchi Motor Co Ltd | コアブロック及び該コアブロックを用いたモータ用の磁極コア |
WO2015145631A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の電機子鉄心および回転電機 |
WO2015159389A1 (ja) * | 2014-04-16 | 2015-10-22 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の電機子鉄心 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4026116B2 (ja) | 2001-12-21 | 2007-12-26 | 東洋電装株式会社 | 回転電機のステータコア |
JP4286829B2 (ja) | 2005-03-24 | 2009-07-01 | 株式会社一宮電機 | 回転機の製造方法 |
CN1881745A (zh) * | 2005-05-26 | 2006-12-20 | 株式会社东芝 | 马达及半导体用连接装置 |
JP2013070494A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Daikin Ind Ltd | ステータコアおよびモータ |
-
2018
- 2018-03-07 WO PCT/JP2018/008812 patent/WO2018168610A1/ja active Application Filing
- 2018-03-07 DE DE112018001420.7T patent/DE112018001420T5/de not_active Withdrawn
- 2018-03-07 JP JP2019505925A patent/JPWO2018168610A1/ja active Pending
- 2018-03-07 KR KR1020197026663A patent/KR20190112148A/ko not_active Application Discontinuation
- 2018-03-07 CN CN201880017523.3A patent/CN110419153A/zh active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008206262A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Mitsui High Tec Inc | 積層鉄心およびその製造方法 |
JP2010220288A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Mabuchi Motor Co Ltd | コアブロック及び該コアブロックを用いたモータ用の磁極コア |
WO2015145631A1 (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の電機子鉄心および回転電機 |
WO2015159389A1 (ja) * | 2014-04-16 | 2015-10-22 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の電機子鉄心 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE112018001420T5 (de) | 2019-12-05 |
CN110419153A (zh) | 2019-11-05 |
KR20190112148A (ko) | 2019-10-02 |
WO2018168610A1 (ja) | 2018-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2018168610A1 (ja) | 回転電機およびその製造方法 | |
JP6103571B2 (ja) | 回転電機の電機子鉄心 | |
US20140091671A1 (en) | Stator core, split core block, stator manufacturing method and rotary electric machine | |
CN105264745B (zh) | 旋转电机的铁芯 | |
JP5859112B2 (ja) | 回転電機の電機子、及び回転電機の電機子の製造方法 | |
JP2015002617A (ja) | 回転電機のステータコア | |
CN107210632A (zh) | 电枢以及旋转电机 | |
JP6250149B2 (ja) | 回転電機の電機子鉄心および電機子の製造方法 | |
US11411447B2 (en) | Axial gap motor | |
JP5571480B2 (ja) | モータの製造方法 | |
JP2007228720A (ja) | コア | |
WO2014136145A1 (ja) | 回転電機のステータ鉄心及び回転電機並びにその製造方法 | |
JP2014230345A (ja) | 回転電機の積層鉄心および回転電機の積層鉄心の製造方法およびステータおよび回転電機 | |
JP2012170295A (ja) | 回転電機のステータおよびその製造方法 | |
JP2016082627A (ja) | 回転電機のステータ | |
JP6634431B2 (ja) | 回転電機のステータ | |
WO2019225211A1 (ja) | 回転電機の積層コアおよび回転電機 | |
CN113454882A (zh) | 定子 | |
JP6313572B2 (ja) | 電機子コア | |
JP6022962B2 (ja) | ロータ及びモータ | |
JP4401736B2 (ja) | 回転電機 | |
JP6315036B2 (ja) | 電動機及び電動機の製造方法 | |
JP6368137B2 (ja) | 回転電機の積層鉄心締結構造 | |
JP6099582B2 (ja) | 回転電機の積層鉄心、ステータ、回転電機 | |
JP2010130797A (ja) | アキシャルギャップ型回転電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190325 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190325 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200324 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20201006 |