JPWO2018150891A1 - 摩擦攪拌接合方法および接合構造体の製造方法 - Google Patents

摩擦攪拌接合方法および接合構造体の製造方法

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Abstract

摩擦攪拌接合方法は、金属または樹脂からなる第1の被接合部材(1)と、金属または樹脂からなり第1の段差部(10)を有する第2の被接合部材(2)とを重ね合せて配置し、接合ツール(5)により摩擦攪拌接合する摩擦攪拌接合方法であって、第1の段差部(10)の段差支持面(12)に、第1の段差部(10)の側面(11)との間に隙間(4)をあけて第1の被接合部材(1)を配置する工程と、段差支持面(12)と接する第1の被接合部材(1)の裏面とは反対側の表面から第1の被接合部材(1)に接合ツール(5)を回転させながら押し込み、第2の被接合部材(2)の段差支持面(12)に達するまで挿入する接合ツール挿入工程と、接合ツール(5)を回転させることにより、第1の被接合部材(1)と第2の被接合部材(2)とを攪拌して接合部(3)を形成する攪拌工程と、を備えたものである。

Description

本願は、摩擦攪拌接合方法および接合構造体の製造方法に関するものである。
摩擦攪拌接合(FSW:Friction Stir Welding)は、金属接合技術の一つであり、被接合部材の接合部にツールと呼ばれる回転工具を挿入し、ツールを回転させながら接合線に沿って移動させ、接合部を攪拌することにより固相接合する方法である。また、摩擦攪拌接合は、溶融温度以下で被接合部材の接合が可能であるため、金属組織の変態による接合部の強度低下や、変形が小さいなど多くの利点がある。
摩擦攪拌接合の接合部の形状は、ツールの形状に依存する。一般的なツールは、ショルダーと言われる太径の部分と、その先端に設置されたプローブと言われる部位で構成されている。
従来の摩擦攪拌接合は、プローブを被接合部材である金属の内部に挿入し、その際にかき出された金属をショルダーで抑えて接合しており、接合幅はショルダー径に依存している。そのため、接合幅を狭くするには、使用するツールのショルダー径を細くする必要がある。しかし、ショルダー径を細くすると、攪拌した際にかき出された金属を抑えきれず、被接合部材上面から攪拌した際にかき出された金属がバリとして多量に発生し、欠陥が発生してしまう。
従来の摩擦攪拌用回転工具では、プローブにねじ溝を設け、ねじ谷の面積がねじ山の面積以上にされた特殊な形状のツールを用いることにより、ショルダーを接合金属に押し付けることなく、小さい接合幅での接合を可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−136259号公報
しかしながら、従来の摩擦攪拌用回転工具及びそれを用いた処理方法では、欠陥のない接合が可能な条件の範囲が狭く、接合速度が遅いという問題点がある。また、プローブに設けるネジ溝形状の影響により、プローブの強度が下がってしまうという問題点がある。
本願は、前述のような課題を解決するためになされたものであり、特別な形状の接合ツールを使用することなく、接合幅の狭い接合部を形成することが可能な摩擦攪拌接合方法および接合構造体の製造方法を得ることを目的とするものである。
本願に開示される摩擦攪拌接合方法は、金属または樹脂からなる第1の被接合部材と、金属または樹脂からなり第1の段差部を有する第2の被接合部材とを重ね合せて配置し、接合ツールにより摩擦攪拌接合する摩擦攪拌接合方法であって、前記第1の段差部の段差支持面に、前記第1の段差部の側面との間に隙間をあけて前記第1の被接合部材を配置する工程と、前記段差支持面と接する前記第1の被接合部材の裏面とは反対側の表面から前記第1の被接合部材に前記接合ツールを回転させながら押し込み、前記第2の被接合部材の前記段差支持面に達するまで挿入する接合ツール挿入工程と、前記接合ツールを回転させることにより、前記第1の被接合部材と前記第2の被接合部材とを攪拌して接合部を形成する攪拌工程と、を備えたものである。
本願に開示される摩擦攪拌接合方法によれば、第1の被接合部材を、第1の段差部を有する第2の被接合部材に配置し、第1の段差部の側面と第1の被接合部材との間に隙間を設けることにより、第1の被接合部材上面方向に攪拌される金属等が少なくなり、ショルダー径の細い接合ツールでも、攪拌された金属等を十分に抑えられるようになる。よって、特別な形状の接合ツールを用いることなく、接合幅の狭い接合部を形成することが可能になる。
実施の形態1による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態2による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 一般的な摩擦攪拌接合方法に使用する接合ツールを示す断面図である。 一般的な摩擦攪拌接合方法に使用する接合ツールを示す断面図である。 実施の形態2による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態3による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態4による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態5による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態5による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態5による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態5による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態6による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態6による摩擦攪拌接合方法に使用する接合ツールを示す断面図である。 実施の形態7による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。 実施の形態8による摩擦攪拌接合方法を説明するための平面模式図である。 実施の形態8による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面模式図である。 実施の形態8による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面模式図である。 実施の形態9による摩擦攪拌接合方法を説明するための平面模式図である。 実施の形態9による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面模式図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。図1に示すように、実施の形態1による接合構造体50は、金属または樹脂からなる第1の被接合部材1と、金属または樹脂からなり第1の段差部10を有する第2の被接合部材2とを備えている。第1の被接合部材1は、第2の被接合部材2の第1の段差部10における段差支持面12上に配置されている。また、第2の被接合部材2の第1の段差部10の側面11と第1の被接合部材1の外形側面13との間には、隙間4が形成されている。また、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2との重ね合わせ部には、接合ツール5により攪拌されて形成された摩擦攪拌接合部3が設けられている。隙間4には、後述するように、摩擦攪拌接合部3の形成により接合金属が流入する場合もある。
図1に示すように、実施の形態1による摩擦攪拌接合方法は、第1の段差部10の段差支持面12に、第1の段差部10の側面11との間に隙間4をあけて第1の被接合部材1を配置する工程と、段差支持面12と接する第1の被接合部材1の裏面とは反対側の表面から第1の被接合部材1に接合ツール5を回転させながら押し込み、第2の被接合部材2の段差支持面12に達するまで挿入する接合ツール挿入工程と、接合ツール5を回転させることにより、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2とを攪拌して摩擦攪拌接合部3を形成する攪拌工程と、を有している。
第2の被接合部材2に設けた第1の段差部10の側面11と、第1の被接合部材1の外形側面13との間に隙間4を設けることにより、その部位に断熱層が形成される。断熱層の部分で第1の被接合部材1の熱が篭りやすくなるため、温度が上昇して隙間4の方向に軟化された接合金属等が流動しやすくなる。その結果、第1の被接合部材上面方向に攪拌される金属等が少なくなり、ショルダー径の細い接合ツール5を用いた場合であっても、攪拌された金属等を十分に抑えられるようになる。よって、特別な形状の接合ツール5を用いることなく、接合幅の狭い摩擦攪拌接合部3を形成することが可能となる。
特に、実施の形態1による摩擦攪拌接合方法は、第1の被接合部材1または第2の被接合部材2が、アルミ合金や銅などである場合に好適である。また、第2の被接合部材2は、例えば箱型の冷却器のジャケットであり、第1の被接合部材1は、例えばヒートシンクなどの板状部品である。
ここで、以下に実際の摩擦攪拌接合方法による接合実験例を示す。
被接合材料:A6063-A6063、板厚3mm、重ね継手
ツール:ショルダー径5mm、プローブ長さ3.2mm
回転数:1,500〜3,000rpm
接合速度:200〜800mm/min
実施の形態1による摩擦攪拌接合方法においては、前述の材料および接合条件により、接合欠陥のない摩擦攪拌接合部3が形成される。また、攪拌された接合金属が隙間4に流動しやすくなるため、バリの発生も抑制できる。なお、前述の接合実験例のプローブ7の形状は、円錐台形状になっており、プローブ7の付け根の直径がφ3mm、プローブ7の先端の直径がφ2mmである。また、攪拌力を上げるため、プローブ7にM3ねじ相当のらせん状の溝を設けた接合ツール5を使用し、接合ツール5の回転方向は、プローブ7に設けたらせん状の溝と反対(逆ねじ)方向にしている。
図3Aおよび図3Bは、一般的な摩擦攪拌接合方法に使用する接合ツールを示す断面図である。
図3Aに示すように、摩擦攪拌接合方法に使用する接合ツール5は、ショルダー6といわれる太い径の部分と、その先端に設置されたプローブ7と言われる細径の部分で構成されている。プローブ7を接合する金属の内部に挿入し、その際に接合金属上面からかき出されようとする接合金属をショルダー6で抑えて接合している。また、図3Aでは、ショルダー6が円筒形状、プローブ7が円錐台形状で図示されているが、その他の形状のものでも問題ない。例えば、ショルダー6は上凸形状の曲面がある形状や、先細りのテーパ形状になっているもの、プローブ7は円筒形状、先端が曲面形状になっているものなどがある。
摩擦攪拌接合の接合形状は、接合ツール5の形状に依存する。接合幅はショルダー6の直径L1、接合深さはプローブ7の長さL2によって決まる。一般的な接合ツール5では、ショルダー6の直径L1がプローブ7の長さL2の3〜6倍程度になっている。そのため、摩擦攪拌接合は、接合深さに対し、接合幅が広くなることがほとんどである。これにより、一般的な摩擦攪拌接合では、接合幅が広くなるため、変形が大きくなる、接合部の範囲が狭いところに適用できないなどの欠点がある。
そのため、接合範囲の狭い部位に摩擦攪拌接合を適用するには、高アスペクト比(接合深さ/接合幅)の接合ツール5による摩擦攪拌接合方法が必要になる。つまり、プローブ7の長さL2を変化させないまま、ショルダー6の直径L1を細くする必要がある。しかし、ショルダー6の直径L1をプローブ7の長さL2に対し細くする、例えば、ショルダー6の直径L1をプローブ7の長さL2の1〜2倍程度にすると、攪拌された金属を抑えきれず、第1の被接合部材1の上面方向から攪拌した金属がバリとして多量に発生し、内部に欠陥(空隙)が発生してしまう。
接合範囲の狭い部位を接合する摩擦攪拌接合方法として、図3Bに示すような接合ツール5を使用する方法が提案されている。これは、プローブ7に設置されているねじ溝形状を工夫することにより、被接合部材にショルダー6を接触させることなく摩擦攪拌接合する方法である。ショルダー6が被接合部材に接触しないため、幅の狭い接合が可能になっている。
しかし、このような接合ツール5を使用する方法では、欠陥のない接合が狭く、接合速度が速くできないという欠点がある。また、ショルダー6による入熱がないため、摩擦攪拌接合に必要な摩擦熱を得るために、高速回転の条件が必要である。高速回転の摩擦攪拌接合では、接合ツール5の磨耗が激しくなるため、接合ツール5の寿命が短くなるという欠点があった。
前述したように、実施の形態1による摩擦攪拌接合方法においては、これらの欠点を補うため、第2の被接合部材2に設けた第1の段差部10の側面11と、第1の被接合部材1の外形側面13との間に隙間4を設けた。よって、第1の被接合部材1の上面方向に攪拌される金属等が少なくなり、接合ツール5の形状の制約なしで、狭い接合幅の摩擦攪拌接合部3を形成することが可能である。
実施の形態2.
図2は、実施の形態2による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。また、図4は、実施の形態2による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。実施の形態2において、実施の形態1と同一の符号については、実施の形態1と同一の構成であるので説明を省略する。図2に示すように、実施の形態2による接合構造体50は、隙間4の幅W1を第1の被接合部材1の板厚t1の0.03倍以上から0.2倍以下、接合幅W2を第1の被接合部材1の板厚t1の0.5倍以上から2倍以下の範囲で制限している。これらの寸法の指定は、摩擦攪拌接合部3の板厚t1に影響を与える。
また、実施の形態2による摩擦攪拌接合方法は、隙間4に攪拌された接合金属等を逃がすことにより、第1の被接合部材1の上面に攪拌される金属を少なくし、ショルダー6の直径L1が細い接合ツール5を使用した場合であっても、欠陥なく摩擦攪拌接合部3を形成することができる。そのため、隙間4が第1の被接合部材1の板厚t1の0.2倍より広くなると、隙間4に流入する接合金属が多くなり、摩擦攪拌接合部3の板厚t1が薄くなる。その結果、所定の接合強度が得られなくなる。反対に、隙間4が第1の被接合部材1の板厚t1の0.03倍より狭くなると、隙間4に流入できる接合金属の量が少なくなり、実施の形態2の構成の効果が薄れ、欠陥が生じることが確認されている。
接合幅W2は、接合金属の量に大きく影響し、接合幅W2を第1の被接合部材1の板厚t1の2倍より大きくすると、隙間4内に接合金属が収まらず、第1の被接合部材1の上面から接合金属が流出し、欠陥が生じるようになる。また、接合幅W2が第1の被接合部材1の板厚t1の0.5倍より小さくなった場合、隙間4に流入する接合金属が少なくなり、隙間4がほとんど埋まらない状態になる。このような状態になると、接合金属が自由に攪拌され、内部欠陥を生じることがある。
以上の観点より、実施の形態2による摩擦攪拌接合方法では、隙間4の幅W1を第1の被接合部材1の板厚t1の0.03倍以上から0.2倍以下、接合幅W2を第1の被接合部材1の板厚t1の0.5倍以上から2倍以下の範囲に設定することが好適である。
図4は、実施の形態2における摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図であり、接合ツール5の挿入する位置を示した断面図である。図4のように、実施の形態2では、接合ツール5の挿入位置である接合ツール5の中心軸20から第1の被接合部材1の外形側面13までの長さL3を、第1の被接合部材1の板厚t1の0.5倍以上1倍以下の範囲にすることが好適である。接合ツール5の挿入位置が、第1の被接合部材1の板厚t1の1倍より大きくなり隙間4から離れると、攪拌された接合金属と隙間4が遠くなるため、隙間4に接合金属が流入せず、第1の被接合部材1の上面から接合金属がバリとして流出することがある。その結果、内部欠陥が発生し、良好な摩擦攪拌接合部3が形成できない場合がある。
また、接合ツール5の挿入位置が、第1の被接合部材1の板厚t1の0.5倍より小さくなり隙間4に近づくと、第2の被接合部材2の側面11まで攪拌されることがある。第2の被接合部材2まで攪拌されると、第1の段差部10の側面11が軟化し、攪拌された接合金属を抑えられなくなる。
したがって、実施の形態2においては、攪拌工程において接合ツール5は、接合ツール5の中心軸20から第1の被接合部材1の外形側面13までの長さL3が、第1の被接合部材1の板厚の0.5倍以上1.0倍以下の範囲内の位置に挿入されており、この挿入位置を保ちながら第1の被接合部材の外形に沿って接合ツール5を移動させることにより摩擦攪拌接合部3を形成する。また、実施の形態2は、第2の被接合部材2の第1の段差部10の側面11が接合金属を抑える効果があり、第2の被接合部材2への入熱を抑制することが可能である。実施の形態2においては、摩擦攪拌接合する領域と隙間4との関係、また、接合ツール5を挿入する位置が接合品質に影響し、この関係が高アスペクト比(接合深さ/接合幅)の摩擦攪拌接合部3を形成する上で重要となる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。図5に示すように、実施の形態3においては、段差支持面12と接する第1の被接合部材1の裏面側に第1の被接合部材1の外形に沿って空間8が設けられている。空間8は、幅W3が第1の被接合部材1の板厚t1の0.5倍以上1倍以下、深さD1が0.3倍以上0.8倍以下で構成されている。第1の被接合部材1と第2の被接合部材2とを重ね合わせ、空間8に沿って摩擦攪拌接合することにより摩擦攪拌接合部3が形成される。
これにより、第1の被接合部材1の外形側面13と第2の被接合部材2の第1の段差部10の側面11にある隙間4の反対側に断熱層をつくることができる。空間8に接合金属が流入しやすくなるため、第1の被接合部材1の上面側に攪拌される接合金属が少なくなり、ショルダー6の細い接合ツール5を使用した場合でも欠陥なく摩擦攪拌接合部3の形成が可能になる。また、図5においては、空間8が設けられているので、隙間4がほとんどなくてもよい。なお、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2との重ね合わせ部における第2の被接合部材2側に同様のスペースを作っても同様の効果を発揮する。
実施の形態4.
図6は、実施の形態4による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。図6に示すように、実施の形態4においては、図1に示した接合構造体50と同じ構成になっており、図1に示した接合構造体50から摩擦攪拌接合部3の上面側を摩擦攪拌接合部3に沿って取り除き、溝部21を形成したことを特徴としている。
摩擦攪拌接合部3では、接合ツール5のショルダー6と接触している部位でバリが発生する場合がある。実施の形態4においては、ショルダー6の直径L1を細くして、高アスペクト比(接合深さ/接合幅)の摩擦攪拌接合をすることを特徴としているため、攪拌された接合金属をショルダー6で抑えきれずに、特にバリの発生が多くなる。また、ショルダー6の直径L1が細いと、接合面が粗くなりやすい。そのため、摩擦攪拌接合部3の上面を取り除き、バリを除去することが望ましい。また、取り除く量は、第1の被接合部材の板厚t1の60〜95%を残すように取り除くことが好適である。それ以上の量を取り除くと、摩擦攪拌接合部3の板厚が薄くなり、接合強度が低下する。実施の形態4では、第1の被接合部材1と第2の被接合部材の段差支持面12とを重ね合せて摩擦攪拌接合した後、摩擦攪拌接合部3に沿って第1の被接合部材1の板厚の60%から95%を残して接合部の上面を取り除き、第1の被接合部材1の接合部に沿って溝部21を設けるものである。また、実施の形態4の摩擦攪拌接合方法を水密性、気密性が必要な製品に適用する場合、摩擦攪拌接合部3の上面を取り除いたことにより形成される溝部21をシールする方法も有用である。
実施の形態5.
図7、図8、図9、図10は、実施の形態5による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。図7は、基本的には図1と同じ構成になっており、第2の被接合部材2は、第1の段差部10の段差支持面12の端部に設けられた第2の段差部23を備えている。また、第2の段差部23は、段差壁面24と段差底面22とを備えている。第1の段差部10の段差支持面12と第2の段差部23の段差底面22との間には、前述の段差壁面24があり、第1の段差部10の端部に段差壁面24が繋がり、さらに段差壁面24の端部に段差底面22が繋がっている構成となっている。
また、第2の被接合部材2は、段差支持面12とは独立した段差底面22上に第1のリブ構造9を備えている。また、この第1のリブ構造9の高さH1は、第1の段差部10の段差支持面12と同等の高さであることが望ましい。
実施の形態5による摩擦攪拌接合方法では、第1のリブ構造9の上面である第1のリブ段差支持面28および段差支持面12に第1の被接合部材1を配置した後、まず、第1の被接合部材1と第1のリブ構造9の上面である第1のリブ段差支持面28を重ね合せて摩擦攪拌接合し、その後、第2の被接合部材2の段差支持面12と第1の被接合部材とを第1の被接合部材の外形に沿って摩擦攪拌接合する。
先に、第1のリブ構造9の上面である第1のリブ段差支持面28と第1の被接合部材とを摩擦攪拌接合することにより、第1の被接合部材1が拘束され、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2の側面11との隙間4の位置が固定される。これにより、隙間4が適切な位置に保たれる効果がある。
実施の形態5による摩擦攪拌接合方法は、例えば、第1の被接合部材1の4辺を封止接合して内圧が加わる密封容器などに適切である。例えば、冷却器等の箱型の第2の被接合部材2では、第1のリブ構造9を中心に左右対称になっており、摩擦攪拌接合部3と隙間4が第1のリブ構造9の反対側(図中の右側)にもある(図示なし)。そのため、第1のリブ構造9を先に摩擦攪拌接合することで、第1のリブ構造9を中心として左右にある第1の段差部10の摩擦攪拌接合部3の隙間4を左右ともに適切な位置に保つことができる。どちらか一方の第1の段差部10の摩擦攪拌接合部3を先に形成すると、先に摩擦攪拌接合部3を形成した方に第1の被接合部材1が引き寄せられ、もう一方の隙間4が大きくなってしまう。
第1のリブ構造9がない場合、第1の被接合部材1を接合した際に、最初に接合した方向に第1の被接合部材1が収縮し、反対側の面の隙間4が大きくなる。一方、第1のリブ構造9を設け、第1のリブ構造9を先に接合することで、第1の被接合部材1が固定され、隙間4が適切に保たれる。そのため、安定して高アスペクト比の摩擦攪拌接合が可能になる。
また、第1の被接合部材1の裏面側である圧力がかかる面14の中央部に第1のリブ構造9を設置することで、耐圧性も向上する。さらに、第1の被接合部材1の裏面から第2の被接合部材2の段差底面22までの高さH1を0.5mm以内に収めることで、第2の被接合部材2を冷却器に使用する場合、冷却能力を保つことができる。さらに、高さH1を一定に保つことで、例えば、第2の被接合部材2を冷却器に使用した場合に冷却効果を保つことができる。また、中央部の接合では、接合ツール5の抜く位置を接合界面から遠い部分にすることが望ましい。例えば、第1のリブ構造9が円柱形状である場合、第1のリブ構造9の中心を接合ツール5の抜く位置にするとより耐圧性が向上する。
図8は、基本的には図1と同じ構成になっており、第2の被接合部材2における第1の段差部10と独立した位置に第1のリブ構造9を備える構造になっている。また、第1のリブ構造9の上面である第1のリブ段差支持面28上に第1の被接合部材1の板厚t1と同等の厚さ分の高さを有する突起15が設けられており、第1の被接合部材1には突起15に嵌合できるように開口部16が設けられている。この開口部16は、貫通穴でなくてもよい。図8に示すように、まず、第1のリブ構造9の突起15を第1の被接合部材1の開口部16と嵌合させて摩擦攪拌接合する。その後、第2の被接合部材2の第1の段差部10の段差支持面12と第1の被接合部材を第1の被接合部材1の外形に沿って摩擦攪拌接合する。図8に示す摩擦攪拌接合方法においては、上述した効果に加えて、第1のリブ構造9に突起15を設け第1の被接合部材1と嵌合させることにより、第1のリブ構造9が位置決めピンの役割を果たし、位置決めが容易になるさらなる効果を有している。
図9は、図7と同様の効果を有する接合構造体50に対する摩擦攪拌接合方法であり、第1の被接合部材1側に第2のリブ構造17を設けた構成となっている。第2のリブ構造17は、例えば、第2の被接合部材2の段差底面22から段差支持面12までの高さと同じ高さとなっている。第2のリブ構造17の上面である第2のリブ段差支持面29と第2の被接合部材2の段差底面22とを重ね合せて、第2の被接合部材2の段差底面22の反対側から摩擦攪拌接合した後、第2の被接合部材2の段差支持面12と第1の被接合部材1とを重ね合せて、第1の被接合部材1の外形に沿って摩擦攪拌接合している。
また、図10に示すように接合構造体50において、第1の被接合部材1の第2のリブ構造17の上面である第2のリブ段差支持面29上には、第2の被接合部材2の段差底面22の板厚の厚さ分の高さを有する凸部18が設けられており、第2の被接合部材2の段差底面22には、第2のリブ構造17の凸部18が嵌合する凹部19が設けられている。図10に示すように、第2のリブ構造17の凸部18を第2の被接合部材2の凹部19と嵌合させて、第2の被接合部材2の段差底面22の反対側から摩擦攪拌接合した後、第2の被接合部材2の段差支持面12と第1の被接合部材1とを重ね合せて、第1の被接合部材1の外形に沿って摩擦攪拌接合している。
実施の形態6.
図11は、実施の形態6による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。
図11は、図1と同じ構成をしており、接合ツール5と第1の被接合部材1とのツール接触面積A1が、第2の被接合部材2に設けた第1の段差部10の段差支持面12の段差幅W4以下にすることを示している。ツール接触面積A1が段差支持面12の段差幅W4より広くなると、摩擦攪拌接合時に加わる荷重により、第1の段差部10の形状が保てなくなり、異常な変形が生じてしまう。そのため、接合ツール5と第1の被接合部材1との接触しているツール接触面積A1が、第2の被接合部材2に設けた第1の段差部10の段差幅W4より小さくなっていることが望ましい。
図12は、実施の形態6による摩擦攪拌接合方法に使用する接合ツールを示す断面図である。図12は、接合ツール5と第1の被接合部材1との接触しているツール接触面積A1を第2の被接合部材2に設けた段差幅W4より小さくするのに好適な接合ツール5の形状を示している。これは、プローブ7の先端からショルダー6に向かってプローブの直径がテーパ状に大きくなるとともに、このプローブ7とショルダー6を滑らかな曲線で繋いだ逆フィレット型ツールである。この形状の接合ツール5は、ツール接触面積A1を小さくするだけでなく、応力集中がほとんどないため、接合ツール5の強度が向上し、折損しにくくなっている。また、テーパ形状部、滑らかな曲線部のいずれの挿入位置でも摩擦攪拌接合ができるため、接合ツール5の挿入深さの裕度が高く、様々な板厚の被接合部材に対応可能である。また、テーパ形状部には、ねじ状の溝を設けることが好適である。例えば、逆フィレット型ツールの先端曲面にピッチ0.3mm以上1.5mm以下のねじ形状を加工することが望ましい。また、溝形状は、溝の谷部分の応力集中を小さくするため、台形ねじ形状などを用いるほうが望ましい。
実施の形態7.
図13は、実施の形態7による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面図である。図13は、図1と同様の構成になっており、第2の被接合部材2の段差支持面12に対して、プローブ7の先端を第1の被接合部材1の板厚t1の0.01倍以上0.3倍以下の深さD2に制御して挿入し、第2の被接合部材2の段差支持面12と第1の被接合部材1とを重ね合せて、第1の被接合部材1の外形に沿って摩擦攪拌接合している。プローブ7を第1の被接合部材1の板厚t1の0.3倍より深く第2の被接合部材2に挿入すると、攪拌される接合金属量が多くなり、ショルダー6の直径L1が細い接合ツール5では、接合金属が抑え切れなくなる。そのため、高アスペクト比の摩擦攪拌接合ができない。また、第2の被接合部材2への挿入深さが第1の被接合部材1の板厚t1の0.01倍以下になると、接合ツール5の磨耗などにより、接合ができなくなり強度が得られなくなることがある。
以上の観点より、第2の被接合部材2の段差支持面12と第1の被接合部材1との重ね合わせ部において、第2の被接合部材2における接合ツール5の挿入深さは、第1の被接合部材1の板厚t1の0.01倍以上0.3倍以下とすることによって、高アスペクト比の摩擦攪拌接合が可能となる。
実施の形態8.
図14は、実施の形態8による摩擦攪拌接合方法を説明するための平面模式図である。また、図15および図16は、実施の形態8による摩擦攪拌接合方法を説明するための断面模式図である。また、図15は、接合ツール5の挿入前の状態を示し、図16は図14のA‐A線の切断面であり、接合中の状態を示す。実施の形態8において、第1の被接合部材1は、例えばヒートシンクなどの板状部品であり、第2の被接合部材2は、例えば箱型の冷却器のジャケットである。
前述のとおり、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2とを摩擦攪拌接合する際には、第1の被接合部材1の外形に沿って接合ツール5を回転させながら移動することにより摩擦攪拌接合させるものであるが、接合ツール5の回転の中心軸20が通る接合線に対して、接合ツール5のツール回転方向とツール移動方向が一致する側と一致しない側ができ、接合線の内側領域と外側領域において接合状態が非対称となってしまう。
特に、接合ツール5の移動時において、接合ツール5の近傍では、接合ツール5と第1の被接合部材1との摩擦によるせん断流動と同時に摩擦発熱による熱変形が発生し、ツール回転方向とツール移動方向が一致する側がせん断流動の起点となり摩擦攪拌が支配的に起こり、ツール回転方向とツール移動方向が異なる側はせん断流動に比して摩擦発熱による熱変形の割合が多くなる。
前述の接合状態の非対称性を、例えば、第1の被接合部材1の外形側面13と第2の被接合部材2の側面11のような突き合わせ構造に適用した場合、ツール回転方向とツール移動方向が一致する側の第1の被接合部材1がせん断流動の起点となり摩擦攪拌が支配的に起こり、ツール回転方向とツール移動方向が一致しない側の第1の被接合部材1では熱変形にとどまる割合が多くなる。
その結果として、接合ツール5のツール回転方向とツール移動方向が一致しない側の第1の被接合部材1に対して、ツール回転方向とツール移動方向が一致する側の第1の被接合部材1が攪拌され混合される状態が形成され、摩擦攪拌接合部3は、ツール回転方向とツール移動方向が一致する側の第1の被接合部材1の割合が多くなると同時に、ツール回転方向とツール移動方向が一致しない側に接合界面が形成されやすくなる。
また、前述の接合状態の非対称性を、例えば、第1の段差部10の段差支持面12とその上に配置された板状の第1の被接合部材1のような重ね合わせ部の接合に適用した場合、ツール回転方向とツール移動方向が一致しない側で熱変形の割合が多くなり、重ね合せた下側の第2の被接合部材2が攪拌されずに熱変形による盛り上がる巻上げが発生しやすく、それによる未接合部が長くなり、接合品質の低下を招きやすい。
そこで、実施の形態8においては、図14から図16に示すように、第2の被接合部材2の第1の段差部10に板状の第1の被接合部材1を重ね合せて、第1の被接合部材1の外形に沿って摩擦攪拌接合する際には、接合線の内側領域30で接合ツール5のツール回転方向25とツール移動方向27aが同じ方向となるようにする。これにより、接合後の負荷が大きい接合線の内側領域30に対して亀裂の起点となりやすい未接合部が少なく、接合強度が大きい接合構造体50とすることができる。なお、実施の形態8においては、実施の形態1と同様に、第2の被接合部材2に設けた第1の段差部10の側面11と、第1の被接合部材1の外形側面13との間に隙間4が設けられている。
具体的には、図14から図16に示すように、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2とを重ね合せて、接合ツール5をツール回転方向25(反時計回り)に回転させながら、第1の被接合部材1に対してツール挿入方向26に挿入する。そして、接合ツール5をツール回転方向25(反時計回り)に回転させながら、第1の被接合部材1の外形に沿ってツール移動方向27a(紙面手前側から奥側方向へ)へ移動させることにより、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2とを摩擦攪拌接合して摩擦攪拌接合部3を形成するものである。実施の形態8では、接合線の内側領域30で接合ツール5のツール回転方向25とツール移動方向27aが同じ方向となるので、接合後の負荷が大きい接合線の内側領域30に対して亀裂の起点となりやすい未接合部が少なく、接合強度が大きい接合構造体50とすることができる。
さらに、回転する接合ツール5の中心軸20を第1の被接合部材1の外形側面13の近傍に配置し、第2の被接合部材2の第1の段差部10の側面11と第1の被接合部材1の外形側面13を部分的な突き合わせ構造に含めた重ね合わせ接合構造とすることにより、段差重ね合わせ接合面から段差側面にかけて欠陥や未接合部がなく接合界面の長い強固な接合構造体50とすることができる。
具体的には、攪拌工程において、接合ツール5は、第1の被接合部材1または第2の被接合部材2に対して、接合ツール5の回転の中心軸20から第1の被接合部材1の外形側面13までの長さが接合ツール5の外径L4の0倍以上、内側領域30方向に1.0倍以下の範囲に挿入される。つまり、接合ツール5は、第1の被接合部材1または第2の被接合部材2に対して、接合ツール5の回転の中心軸20が第1の被接合部材1の外形側面13と同軸となる位置から、内側領域30側に接合ツール5の外径L4の1倍以下の範囲内に挿入される。
また、第2の被接合部材2の段差支持面12からの挿入深さD3を第1の被接合部材1の板厚t1の0.01倍以上0.3倍以下に制御して挿入される。そして、その位置を保ちながらツール移動方向27aとツール回転方向25が第1の被接合部材1の内側領域30で一致するように第1の被接合部材1の外形に沿って移動させ、第1の被接合部材1と第2の被接合部材2とを摩擦攪拌接合するものである。
また、実施の形態8における摩擦攪拌接合方法においては、接合ツール5にツール回転方向25と逆方向のねじ、つまり、接合ツール5が反時計回りのときには正ねじ、接合ツール5が時計回りのときには逆ねじを設けるとさらに高い効果が得られるものである。
実施の形態9.
図17は、実施の形態9による摩擦攪拌接合方法を説明するための平面模式図である。また、図18は図17のB‐B線切断面を示す断面図である。実施の形態9においては、図7、図8、図9、図10に示したように、第1の被接合部材1または第2の被接合部材2にそれぞれ第1のリブ構造9または第2のリブ構造17を設けた接合構造体50についての摩擦攪拌接合方法を示す。
図17は、図8に示す第1の被接合部材1に第1のリブ構造9を設けた接合構造体50についての摩擦攪拌接合方法を示している。前述のとおり、摩擦攪拌接合は、接合ツール5を回転させながら移動させることで被接合部材同士の接合をするため、ツール移動方向に対する接合ツール5のツール回転方向によって、接合線に沿って接合状態の非対称性が形成される。
そこで、図17および図18に示すように、第1のリブ構造9を有する第2の被接合部材2の摩擦攪拌接合に際し、第1のリブ段差支持面28より深く接合ツール5の先端を挿入する重ね合わせ接合構造とし、第1のリブ構造9のリブ外周側31に接合ツール5のツール回転方向(反時計回り)25とツール移動方向27b(紙面奥側から手前方向へ)が同じ方向になるように摩擦攪拌接合を行う。
具体的には、第1のリブ構造9の第1のリブ段差支持面28と第1の被接合部材1との摩擦攪拌接合において、接合ツール5は、第1のリブ段差支持面28からの挿入深さD4を板状部品である第1の被接合部材1の板厚t1の0.01倍以上0.3倍以下に保ちながら、ツール移動方向27b(紙面奥側から手前方向へ)とツール回転方向25(反時計回り)がリブ外周側31で一致するように摩擦攪拌接合する。第1のリブ構造9では、リブ外周側31に大きな負荷がかかるため、前述したような摩擦攪拌接合方法を使用することで強度が大幅に向上する。なお、第1のリブ構造9以外の部分でも、負荷が高くなる側の接合ツール5のツール回転方向とツール移動方向を同じ方向にすることで接合強度の向上が見込まれる。
実施の形態9においては、第1の被接合部材1または第2の被接合部材2にそれぞれ第1のリブ構造9または第2のリブ構造17を設けた接合構造体50の摩擦攪拌接合方法を代表して、図8に基づいて説明をおこなったが、図10についても図8と同様に、第2のリブ構造17を有する第1の被接合部材1の摩擦攪拌接合に際し、第2のリブ段差支持面29より深く接合ツール5の先端を挿入する重ね合わせ接合構造とし、第2のリブ構造17のリブ外周側31に接合ツール5のツール回転方向とツール移動方向が同じ方向になるように摩擦攪拌接合を行う。図10に示す接合構造体50に対する摩擦攪拌接合方法においても、第2のリブ構造17の第2のリブ段差支持面29と第2の被接合部材2との摩擦攪拌接合において、接合ツール5は、第2のリブ段差支持面29からの挿入深さを第1の被接合部材1の板厚t1の0.01倍以上0.3倍以下の深さに保ちながら、ツール回転方向とツール移動方向がリブ外周側31で一致するように接合されるものである。
以上のとおり、実施の形態1から実施の形態9による摩擦攪拌接合方法を用いて、接合構造体50は摩擦攪拌接合され製造されるものである。
なお、各実施の形態を組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 第1の被接合部材、2 第2の被接合部材、3 摩擦攪拌接合部、4 隙間、5 接合ツール、6 ショルダー、7 プローブ、8 空間、9 第1のリブ構造、10 第1の段差部、11 側面、12 段差支持面、13 外形側面、14 圧力がかかる面、15 突起、16 開口部、17 第2のリブ構造、18 凸部、19 凹部、20 中心軸、21 溝部、22 段差底面、23 第2の段差部、24 段差壁面、25 ツール回転方向、26 ツール挿入方向、27a ツール移動方向、27b ツール移動方向、28 第1のリブ段差支持面、29 第2のリブ段差支持面、30 内側領域、31 リブ外周側、50 接合構造体
本願に開示される摩擦攪拌接合方法は、金属または樹脂からなる第1の被接合部材と、金属または樹脂からなり第1の段差部を有する第2の被接合部材とを重ね合せて配置し、接合ツールにより摩擦攪拌接合する摩擦攪拌接合方法であって、前記第1の段差部の段差支持面に、前記第1の段差部の側面との間に隙間をあけて前記第1の被接合部材を配置する工程と、前記段差支持面と接する前記第1の被接合部材の裏面とは反対側の表面から前記第1の被接合部材に前記接合ツールを回転させながら押し込み、前記第2の被接合部材の前記段差支持面に達するまで挿入する接合ツール挿入工程と、前記接合ツールを回転させることにより、前記第1の被接合部材と前記第2の被接合部材とを攪拌して接合部を形成する攪拌工程と、を備え、前記第1の被接合部材は板状部品であり、前記隙間の幅は、前記第1の被接合部材の板厚の0.03倍以上0.2倍以下であり、前記第1の被接合部材の前記表面に形成された前記接合部の接合幅は、前記第1の被接合部材の板厚の0.5倍以上2倍以下であることを特徴とするものである。

Claims (15)

  1. 金属または樹脂からなる第1の被接合部材と、金属または樹脂からなり第1の段差部を有する第2の被接合部材とを重ね合せて配置し、接合ツールにより摩擦攪拌接合する摩擦攪拌接合方法であって、
    前記第1の段差部の段差支持面に、前記第1の段差部の側面との間に隙間をあけて前記第1の被接合部材を配置する工程と、
    前記段差支持面と接する前記第1の被接合部材の裏面とは反対側の表面から前記第1の被接合部材に前記接合ツールを回転させながら押し込み、前記第2の被接合部材の前記段差支持面に達するまで挿入する接合ツール挿入工程と、
    前記接合ツールを回転させることにより、前記第1の被接合部材と前記第2の被接合部材とを攪拌して接合部を形成する攪拌工程と、を備えたことを特徴とする摩擦攪拌接合方法。
  2. 前記第1の被接合部材は板状部材であり、
    前記隙間の幅は、前記第1の被接合部材の板厚の0.03倍以上0.2倍以下であり、
    前記第1の被接合部材の前記表面に形成された前記接合部の接合幅は、前記第1の被接合部材の板厚の0.5倍以上2倍以下であり、
    前記攪拌工程において前記接合ツールは、前記接合ツールの中心軸から前記第1の被接合部材の外形側面までの長さが、前記第1の被接合部材の板厚の0.5倍以上1.0倍以下の範囲内の位置に挿入されており、前記位置を保ちながら前記第1の被接合部材の外形に沿って移動することを特徴とする請求項1に記載の摩擦攪拌接合方法。
  3. 前記第1の被接合部材の前記裏面には、幅が前記第1の被接合部材の板厚の0.5倍以上1.0倍以下であり、深さが前記第1の被接合部材の板厚の0.3倍以上0.8倍以下である空間が前記第1の被接合部材の外形に沿って設けられており、
    前記第1の被接合部材と前記第2の被接合部材とを重ね合せて前記空間に沿って接合することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の摩擦攪拌接合方法。
  4. 前記第1の被接合部材と前記第2の被接合部材の前記段差支持面とを重ね合せて接合した後、前記接合部に沿って前記第1の被接合部材の板厚の60%から95%を残して前記接合部の上面を取り除き、前記第1の被接合部材の前記接合部に沿って溝部を設けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合方法を使用した接合構造体の製造方法。
  5. 前記第2の被接合部材は、前記段差支持面の端部に設けられ、段差壁面と段差底面を有する第2の段差部を備えており、
    前記第2の被接合部材は、前記段差底面に前記段差支持面とは独立した第1のリブ構造を備えており、
    前記第1のリブ構造の上面である第1のリブ段差支持面および前記段差支持面に前記第1の被接合部材を配置する工程と、
    前記第1のリブ構造の前記第1のリブ段差支持面と前記第1の被接合部材とを重ね合せて接合した後、前記第2の被接合部材の前記段差支持面と前記第1の被接合部材とを前記第1の被接合部材の外形に沿って接合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合方法を使用した接合構造体の製造方法。
  6. 前記第2の被接合部材の前記第1のリブ段差支持面の上面には、前記第1の被接合部材の板厚の厚さ分の高さを有する突起が設けられており、
    前記第1の被接合部材には、前記突起が嵌合する開口部が設けられており、
    前記突起を前記第1の被接合部材の前記開口部と嵌合させて接合した後、前記第2の被接合部材の前記段差支持面と前記第1の被接合部材とを重ね合せて、前記第1の被接合部材の外形に沿って接合することを特徴とする請求項5に記載の接合構造体の製造方法。
  7. 前記第2の被接合部材は、前記段差支持面の端部に設けられ、段差壁面と段差底面を有する第2の段差部を備えており、
    前記第1の被接合部材は、前記第2の被接合部材の前記段差底面から前記段差支持面までの高さと同じ高さの第2のリブ構造を備えており、
    前記第2のリブ構造の上面である第2のリブ段差支持面と前記第2の被接合部材の前記段差底面とを重ね合せて前記段差底面の反対側から接合した後、前記第2の被接合部材の前記段差支持面と前記第1の被接合部材とを前記第1の被接合部材の外形に沿って接合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合方法を使用した接合構造体の製造方法。
  8. 前記第1の被接合部材の前記第2のリブ段差支持面の上面には、前記第2の被接合部材の前記段差底面の板厚の厚さ分の高さを有する凸部が設けられており、
    前記第2の被接合部材の前記段差底面には、前記凸部が嵌合する凹部が設けられており、前記凸部を前記第2の被接合部材の前記凹部と嵌合させて接合した後、前記第2の被接合部材の前記段差支持面と前記第1の被接合部材とを前記第1の被接合部材の外形に沿って接合することを特徴とする請求項7に記載の接合構造体の製造方法。
  9. 前記第1の被接合部材と接触している前記接合ツールのツール接触面積が、前記第2の被接合部材の外形に沿って設けられた前記段差支持面の幅より小さいことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合方法を使用した接合構造体の製造方法。
  10. 前記接合ツールのプローブの先端からショルダーに向かって前記プローブの直径がテーパ状に大きくなるとともに、前記プローブと前記ショルダーとを滑らかな曲線で繋いだ逆フィレット型ツールを使用することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の摩擦攪拌接合方法を使用した接合構造体の製造方法。
  11. 前記逆フィレット型ツールの先端曲面にピッチ0.3mm以上1.5mm以下のねじ形状を加工したことを特徴とする請求項10に記載の接合構造体の製造方法。
  12. 前記第2の被接合部材の前記段差支持面に対して、前記プローブの先端を前記第1の被接合部材の板厚の0.01倍以上0.3倍以下の深さに制御して挿入し、前記第2の被接合部材と前記第1の被接合部材の外形を重ね合せて接合することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の接合構造体の製造方法。
  13. 前記攪拌工程において、前記接合ツールのツール回転方向とツール移動方向が前記第1の被接合部材の内側領域で一致するように、前記接合ツールを前記第1の被接合部材の外形に沿って移動することを特徴とする請求項1に記載の摩擦攪拌接合方法を使用した接合構造体の製造方法。
  14. 前記第1のリブ構造の前記第1のリブ段差支持面と前記第1の被接合部材との摩擦攪拌接合において、前記接合ツールは、前記第1のリブ段差支持面からの挿入深さを前記第1の被接合部材の板厚の0.01倍以上0.3倍以下の深さに保ちながら、ツール回転方向とツール移動方向がリブ外周側で一致するように移動することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の接合構造体の製造方法。
  15. 前記第2のリブ構造の前記第2のリブ段差支持面と前記第2の被接合部材との摩擦攪拌接合において、前記接合ツールは、前記第2のリブ段差支持面からの挿入深さを前記第1の被接合部材の板厚の0.01倍以上0.3倍以下の深さに保ちながら、ツール回転方向とツール移動方向がリブ外周側で一致するように移動することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の接合構造体の製造方法。
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