JP2019195825A - 接合方法 - Google Patents

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【課題】材種の異なる金属部材を好適に接合することができる接合方法を提供する。【解決手段】第一金属部材1の端面1aから立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部10を形成するとともに、第二金属部材2に貫通する孔部11を形成する準備工程と、第一金属部材1の端面1aと第二金属部材2の裏面2cとを重ね合わせて重合部J2を形成するとともに、孔部11に突出部10を挿入して孔部11と突出部10とが突き合わされた突合せ部J1に隙間を形成する突合せ工程と、第二金属部材2の表面2b側から回転する回転ツールFの攪拌ピンF2のみを挿入し、攪拌ピンF2の外周面F10を突出部10に接触させない状態で突合せ部J1に沿って回転ツールFを移動させる際に第二金属部材2を隙間に流入させながら摩擦攪拌を行う第一摩擦攪拌工程と、を含むことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、接合方法に関する。
例えば、特許文献1には、液冷ジャケットの製造方法が開示されている。図13は、従来の液冷ジャケットの製造方法を示す断面図である。従来の液冷ジャケットの製造方法では、アルミニウム合金製のジャケット本体101の段差部に設けられた段差側面101cと、アルミニウム合金製の封止体102の側面102cとを突き合わせて形成された突合せ部J10に対して摩擦攪拌接合を行うというものである。また、従来の液冷ジャケットの製造方法では、回転ツールFの攪拌ピンF2のみを突合せ部J10に挿入して摩擦攪拌接合を行っている。また、従来の液冷ジャケットの製造方法では、回転ツールFの回転中心軸Cを突合せ部J10に重ねて相対移動させるというものである。
特開2015−131321号公報
ここで、ジャケット本体101は複雑な形状となりやすく、例えば、4000系アルミニウム合金の鋳造材で形成し、封止体102のように比較的単純な形状のものは、1000系アルミニウム合金の展伸材で形成するというような場合がある。このように、アルミニウム合金の材種の異なる部材同士を接合して、液冷ジャケットを製造する場合がある。このような場合は、ジャケット本体101の方が封止体102よりも硬度が高くなることが一般的であるため、図13のように摩擦攪拌接合を行うと、攪拌ピンが封止体102側から受ける材料抵抗に比べて、ジャケット本体101側から受ける材料抵抗が大きくなる。そのため、回転ツールFの攪拌ピンによって異なる材種をバランスよく攪拌することが困難となり、接合後の塑性化領域に空洞欠陥が発生し接合強度が低下するという問題がある。
このような観点から、本発明は、材種の異なる金属部材を好適に接合することができる接合方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、前記第一金属部材の端面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、前記第一金属部材の端面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する突合せ工程と、前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部に接触させない状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする。
また、本発明は、攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、前記第一金属部材の表面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する重合工程と、前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部に接触させない状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする。
かかる接合方法によれば、第二金属部材と攪拌ピンとの摩擦熱によって突合せ部の主として第二金属部材側の金属が攪拌されて塑性流動化され、突合せ部において突出部と孔部とを接合することができる。また、攪拌ピンのみを第二金属部材に接触させて摩擦攪拌を行うため、第一金属部材から第二金属部材への金属の混入は殆どない。これにより、突合せ部においては主として第二金属部材側の金属が摩擦攪拌されるため、接合強度の低下を抑制することができる。
また、本発明は、攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、前記第一金属部材の端面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、前記第一金属部材の端面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する突合せ工程と、前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部にわずかに接触させた状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする。
また、本発明は、攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、前記第一金属部材の表面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する重合工程と、前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部にわずかに接触させた状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする。
かかる接合方法によれば、第二金属部材と攪拌ピンとの摩擦熱によって突合せ部の主として第二金属部材側の金属が攪拌されて塑性流動化され、突合せ部において突出部と孔部とを接合することができる。また、攪拌ピンの外周面を突出部にわずかに接触させるに留めるため、第一金属部材から第二金属部材への金属の混入を極力少なくすることができる。これにより、突合せ部においては主として第二金属部材側の金属が摩擦攪拌されるため、接合強度の低下を抑制することができる。
また、前記第一摩擦攪拌工程では、前記攪拌ピンの前記平坦面を前記第一金属部材の表面にわずかに接触させた状態で前記突合せ部を摩擦攪拌接合することが好ましい。かかる接合方法によれば、第一金属部材と第二金属部材の接合強度をより高めることができる。
また、前記重合工程の前に、前記第一金属部材の表面及び前記第二金属部材の裏面の少なくとも一方に溝又は凹部を形成することが好ましい。かかる製造方法によれば、内部に中空部を備えた構造物を形成することができる。
また、前記重合部を摩擦攪拌接合する第二摩擦攪拌工程を含むことが好ましい。かかる接合方法によれば、第一金属部材と第二金属部材の接合強度をより高めることができる。
本発明に係る接合方法によれば、材種の異なる金属部材を好適に接合することができる。
本発明の第一実施形態に係る接合方法の準備工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る接合方法の突合せ工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る接合方法の第一摩擦攪拌工程を示す斜視図である。 第一実施形態に係る接合方法の第一摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る接合方法の第一摩擦攪拌工程の変形例を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る接合方法の第一摩擦攪拌工程を示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係る接合方法の第一摩擦攪拌工程を示す断面図である。 本発明の第四実施形態に係る接合方法の第一摩擦攪拌工程を示す断面図である。 本発明の第五実施形態に係る接合方法の準備工程を示す斜視図である。 第五実施形態に係る接合方法の重合工程を示す断面図である。 第五実施形態に係る接合方法の第一摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第五実施形態に係る接合方法の第二摩擦攪拌工程を示す斜視図である。 従来の液冷ジャケットの製造方法を示す断面図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態に係る接合方法について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る接合方法では、第一金属部材1と第二金属部材2とを正面視T字状に突合せて摩擦攪拌により接合する。本実施形態に係る接合方法では、準備工程と、突合せ工程と、第一摩擦攪拌工程と、を行う。なお、説明における「表面」とは、「裏面」の反対側の面を意味する。
準備工程は、第一金属部材1及び第二金属部材2を準備する工程である。第一金属部材1及び第二金属部材2は、いずれも板状を呈する。第一金属部材1及び第二金属部材2は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、 マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜選択される。
本実施形態では、第一金属部材1は、第二金属部材2よりも硬度の高い材種で形成されている。例えば、第一金属部材1を銅又は銅合金で形成し、第二金属部材2をアルミニウム又はアルミニウム合金で形成してもよい。また、例えば、第一金属部材1をアルミニウム合金鋳造材で形成し、第二金属部材2をアルミニウム合金展伸材で形成してもよい。また、例えば、第一金属部材1をアルミニウム合金ADC12で形成し、第二金属部材2をアルミニウムA1050で形成してもよい。
第一金属部材1の端面1aには、複数の突出部10(本実施形態では3つ)が形成されている。突出部10の個数は制限されるものではない。突出部10は単数でも良い。突出部10の形状は特に制限されないが本実施形態では円錐台形状を呈する。図2に示すように、突出部10の高さ寸法は、第二金属部材2の板厚寸法よりも小さくなっている。突出部10の外周面10aの傾斜角度βは適宜設定すればよいが、例えば、鉛直面に対して3°〜30°になっている。
第二金属部材2には、板厚方向に貫通する孔部11が形成されている。孔部11は、円柱状の中空部になっており、突出部10に対応する位置に形成されている。孔部11は、突出部10が嵌め合わされる大きさになっている。
突合せ工程は、図2に示すように、第一金属部材1の端面1aと第二金属部材2の裏面2cとを重ね合わせるとともに、孔部11に突出部10を挿入する工程である。突出部10の外周面と孔部11の孔壁とが突き合わされることにより突合せ部J1が形成される。また、第一金属部材1の端面1aと第二金属部材2の裏面2cとが重ね合わされて重合部J2が形成される。突出部10の外周面10aと孔部11の孔壁との間には断面V字状の隙間が形成されている。
第一摩擦攪拌工程は、図3及び図4に示すように、第二金属部材2の表面2b側から回転する回転ツールFを挿入し、突合せ部J1を摩擦攪拌接合する工程である。回転ツールFは、連結部F1と、攪拌ピンF2とで構成されている。連結部F1は、図示しない摩擦攪拌装置に取り付けられる部位であって、円柱状を呈する。
攪拌ピンF2は、連結部F1から垂下しており、連結部F1と同軸になっている。攪拌ピンF2は連結部F1から離間するにつれて先細りになっている。攪拌ピンF2の外周面F10の傾斜角度αは適宜設定すればよいが、本実施形態では突出部10の外周面10aの傾斜角度βと同じになっている。攪拌ピンF2の先端には、回転軸に対して垂直な平坦面F3が形成されている。攪拌ピンF2の外周面F10には螺旋溝が刻設されている。本実施形態では、回転ツールFを右回転させるため、螺旋溝は、基端から先端に向かうにつれて左回りに形成されている。
なお、回転ツールFを左回転させる場合は、螺旋溝を基端から先端に向かうにつれて右回りに形成することが好ましい。螺旋溝をこのように設定することで、摩擦攪拌の際に塑性流動化した金属が螺旋溝によって攪拌ピンF2の先端側に導かれる。これにより、被接合金属部材(第一金属部材1、第二金属部材2)の外部に溢れ出る金属の量を少なくすることができる。
第一摩擦攪拌工程では、図3及び図4に示すように、塑性流動化した金属を突合せ部J1の隙間に流入させつつ、攪拌ピンF2のみを第二金属部材2のみに接触させて突合せ部J1に沿って一周させる。つまり、攪拌ピンF2の基端側を露出させた状態で突合せ部J1を摩擦攪拌接合する。本実施形態では、攪拌ピンF2の平坦面F3も第一金属部材1に接触しないように挿入深さを設定している。換言すると、本実施形態では、攪拌ピンF2の外周面F10を突出部10の外周面10aに接触させない状態で、かつ、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aに接触させない状態で摩擦攪拌を行う。回転ツールFの軌跡には塑性化領域W1が形成される。
「攪拌ピンF2のみを封止体3のみに接触させた状態」とは、摩擦攪拌を行っている際に、攪拌ピンF2の外周面F10が第一金属部材1に接触していない状態を言い、攪拌ピンF2の外周面F10と突出部10の外周面10aとの距離がゼロである場合も含み得る。
突出部10の外周面10aから攪拌ピンF2の外周面F10までの距離が遠すぎると突合せ部J1の接合強度が低下する。突出部10の外周面10aから攪拌ピンF2の外周面F10までの離間距離Lは第一金属部材1及び第二金属部材2の材料によって適宜設定すればよいが、本実施形態のように攪拌ピンF2の外周面F10を突出部10の外周面10aに接触させず、かつ、平坦面F3を端面1aに接触させない場合は、例えば、0≦L≦0.5mmに設定し、好ましくは0≦L≦0.3mmに設定することが好ましい。
回転ツールFを突出部10の左廻りに一周させたら、塑性化領域W1の始端と終端とを重複させる。回転ツールFは、第二金属部材2の表面2bにおいて、徐々に上昇させて引き抜くようにしてもよい。塑性化領域W1は、突合せ部J1を境に第二金属部材2側に形成されている。また、攪拌ピンF2の平坦面F3は端面1aに接触させておらず(図4参照)、塑性化領域W1は、重合部J2を超えて第一金属部材1に達するように形成される。
第一摩擦攪拌工程が終了したら、第二金属部材2の表面2bに発生したバリを除去するバリ除去工程を行うことが好ましい。これにより、第二金属部材2の表面2bをきれいに仕上げることができる。
以上説明した本実施形態に係る接合方法によれば、回転ツールFの攪拌ピンF2と突出部10の外周面10aとは接触させていないが、第二金属部材2と攪拌ピンF2との摩擦熱によって突合せ部J1の主として第二金属部材2側の金属が攪拌されて塑性流動化され、突合せ部J1において突出部10と第二金属部材2とを接合することができる。また、第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2のみを第二金属部材2のみに接触させて摩擦攪拌を行うため、硬度の高い第一金属部材1から硬度の低い第二金属部材2への金属の混入は殆どない。これにより、突合せ部J1においては主として第二金属部材2側の金属が摩擦攪拌されるため、接合強度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、突合せ部J1に断面V字状の隙間が形成されるが、第二金属部材2の板厚を突出部10よりも大きくすることで、第一摩擦攪拌工程における接合部(塑性化領域W1)の金属不足を防ぐことができる。
また、第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2のみを第二金属部材2に接触させて摩擦攪拌接合を行うため、攪拌ピンF2の回転中心軸Cに対して一方側と他方側で、攪拌ピンF2が受ける材料抵抗の不均衡を極力小さくすることができる。これにより、塑性流動材がバランス良く摩擦攪拌されるため、接合強度の低下を抑制することができる。また、第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2のみを挿入させるため、塑性化領域Wの幅を小さくすることができる。これにより、第一金属部材1と第二金属部材2の内隅から塑性流動材が流出するのを防ぐことができる。また、第一金属部材1の板厚も小さくすることができる。
また、第一摩擦攪拌工程では、第一金属部材1の突出部10を先端に向けて先細りとなるように形成したため、攪拌ピンF2と突出部10との接触を容易に回避することができる。また、本実施形態では、突出部10の外周面10aの傾斜角度βと、攪拌ピンF2の傾斜角度αとを同一(突出部10の外周面10aと攪拌ピンF2の外周面F10とを平行)にしているため、攪拌ピンF2と突出部10の外周面10aとの接触を避けつつ、攪拌ピンF2と突出部10の外周面10aとを極力近接させることができる。
また、第一摩擦攪拌工程では、回転ツールFの攪拌ピンF2のみを第二金属部材2に接触させた状態で突合せ部J1を摩擦攪拌接合するため、摩擦攪拌装置に作用する負荷を小さくすることができる。また、突合せ工程では、突出部10を孔部11に嵌め合わせると、第一金属部材1に対して第二金属部材2が移動不能となる。つまり、突出部10及び孔部11によって両金属部材を容易に位置決めすることができる。
また、第一摩擦攪拌工程では、回転ツールFの回転方向及び進行方向は適宜設定すればよいが、回転ツールFの移動軌跡に形成される塑性化領域W1のうち、突出部10側がシアー側となり、第二金属部材2側がフロー側となるように回転ツールFの回転方向及び進行方向を設定した。突出部10側がシアー側となるように設定することで、突合せ部J1の周囲における攪拌ピンF2による攪拌作用が高まり、突合せ部J1における温度上昇が期待でき、突合せ部J1において突出部10と第二金属部材2とをより確実に接合することができる。
なお、シアー側(Advancing side)とは、被接合部に対する回転ツールの外周の相対速度が、回転ツールの外周における接線速度の大きさに移動速度の大きさを加算した値となる側を意味する。一方、フロー側(Retreating side)とは、回転ツールの移動方向の反対方向に回転ツールが回動することで、被接合部に対する回転ツールの相対速度が低速になる側を言う。
また、突合せ部J1においては、本実施形態では攪拌ピンF2の平坦面F3を端面1aよりも深く挿入しないが、塑性化領域W1が重合部J2に達するようにすることで接合強度を高めることができる。
なお、前記した実施形態においては適宜設計変更が可能である。例えば、第一摩擦攪拌工程とは別に第二金属部材2の表面2bから回転ツールFを挿入して、重合部J2に対して摩擦攪拌接合を行う第二摩擦攪拌工程を行ってもよい。この場合は、例えば、突出部10,10の間の重合部J2に対して摩擦攪拌接合を行うことが好ましい。第二摩擦攪拌工程を行うことで、第一金属部材1と第二金属部材2の接合強度を高めることができる。
また、図5の第一実施形態の変形例に示すように、突出部10の高さ寸法を、第二金属部材2の板厚よりも大きく設定してもよい。このようにしても、第一摩擦攪拌工程における接合部(塑性化領域W1)の金属不足を防ぐことができる。また、突出部10の高さ寸法と、第一金属部材1の板厚とを同一にしてもよい。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る接合方法について説明する。第二実施形態に係る接合方法は、準備工程と、突合せ工程と、第一摩擦攪拌工程と、を行う。第二実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
本実施形態の第一摩擦攪拌工程は、図6に示すように、回転ツールFを用いて突合せ部J1を摩擦攪拌接合する工程である。第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2を突合せ部J1に沿って相対移動させる際に、攪拌ピンF2の外周面F10を突出部10の外周面10aにわずかに接触させ、かつ、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aに接触させない状態で摩擦攪拌接合を行う。
ここで、突出部10に対する攪拌ピンF2の外周面F10の接触代をオフセット量Nとする。本実施形態のように、攪拌ピンF2の外周面F10を突出部10に接触させ、かつ、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aに接触させない場合は、オフセット量Nを、0<N≦0.5mmの間で設定し、好ましくは0<N≦0.25mmの間で設定する。
図13に示す従来の液冷ジャケットの製造方法であると、ジャケット本体101と封止体102とで硬度が異なるため、回転中心軸Cを挟んで一方側と他方側とで攪拌ピンF2が受ける材料抵抗も大きく異なる。そのため、塑性流動材がバランス良く攪拌されず、接合強度が低下する要因になっていた。しかし、本実施形態によれば、攪拌ピンF2の外周面F10と第二金属部材2との接触代を極力小さくしているため、攪拌ピンF2が第二金属部材2から受ける材料抵抗を極力小さくすることができる。また、本実施形態では、突出部10の外周面10aの傾斜角度βと、攪拌ピンF2の傾斜角度αとを同一(外周面10aと攪拌ピンF2の外周面F10とを平行)にしているため、攪拌ピンF2と突出部10の接触代を高さ方向に亘って均一にすることができる。これにより、本実施形態では、塑性流動材がバランス良く攪拌されるため、接合部の強度低下を抑制することができる。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態に係る接合方法について説明する。第三実施形態に係る接合方法では、準備工程と、突合せ工程と、第一摩擦攪拌工程と、を行う。第三実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
本実施形態の第一摩擦攪拌工程では、図7に示すように、攪拌ピンF2の外周面F10を突出部10の外周面10aに接触させず、かつ、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aにわずかに接触させた状態で摩擦攪拌接合を行ってもよい。
本実施形態によっても、第一実施形態と略同等の効果を得ることができる。また、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aにわずかに接触させることにより、重合部J2の接合強度をより高めることができる。また、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aにわずかに接触させるに留めるため、第一金属部材1から第二金属部材2への金属の流入を極力防ぐことができる。これにより、塑性流動材がバランス良く攪拌されるため、接合部の強度低下を抑制することができる。
[第四実施形態]
次に、第四実施形態に係る接合方法について説明する。第四実施形態に係る接合方法では、準備工程と、突合せ工程と、第一摩擦攪拌工程と、を行う。第四実施形態では、第二実施形態と相違する部分を中心に説明する。
本実施形態の第一摩擦攪拌工程では、図8に示すように、攪拌ピンF2の外周面F10を突出部10の外周面10aにわずかに接触させつつ、かつ、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aにわずかに接触させた状態で摩擦攪拌接合を行ってもよい。
第四実施形態によっても、第二実施形態と略同等の効果を得ることができる。また、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aにわずかに接触させることにより、重合部J2の接合強度をより高めることができる。また、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材1の端面1aにわずかに接触させるに留めるため、第一金属部材1から第二金属部材2への金属の流入を極力防ぐことができる。これにより、塑性流動材がバランス良く攪拌されるため、接合部の強度低下を抑制することができる。
[第五実施形態]
次に、第五実施形態に係る接合方法について説明する。図9に示すように、第五実施形態に係る接合方法では、第一金属部材20と、第二金属部材30とを摩擦攪拌接合して構造物(中空容器)を形成する。本実施形態の接合方法では、準備工程と、重合工程と、第一摩擦攪拌工程と、第二摩擦攪拌工程と、を行う。
準備工程は、第一金属部材20及び第二金属部材30を準備する工程である。第一金属部材20は、平面視矩形の底部21と、底部21から立ち上がる周壁部22と、底部21から立ち上がるとともに周壁部22の一部に連続する支持部23とで構成されている。第一金属部材20には凹部24が形成されている。周壁部22の周壁端面22aと、支持部23の支持端面23aとは同一平面上に形成されている。周壁端面22aの四隅には、推台形状を呈する突出部25が形成されている。
第二金属部材30は、第一金属部材20に重ね合わされる板状部材である。第二金属部材30の四隅には、板厚方向に貫通する孔部31が形成されている。孔部31は、突出部25に対応する位置に形成されており、突出部25が嵌め合わされるように形成されている。第二金属部材30の板厚は、突出部25の高さ寸法よりも大きくなっている。
第一金属部材20及び第二金属部材30は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チタン、チタン合金、 マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜選択される。
本実施形態では、第一金属部材20は、第二金属部材30よりも硬度の高い材種で形成されている。例えば、第一金属部材20を銅又は銅合金で形成し、第二金属部材30をアルミニウム又はアルミニウム合金で形成してもよい。また、例えば、第一金属部材20をアルミニウム合金鋳造材で形成し、第二金属部材30をアルミニウム合金展伸材で形成してもよい。また、例えば、第一金属部材20をアルミニウム合金ADC12で形成し、第二金属部材30をアルミニウムA1050で形成してもよい。
重合工程は、図10に示すように、第一金属部材20と第二金属部材30とを重ね合わせる工程である。重合工程では、第二金属部材30の孔部31に第一金属部材20の突出部25を挿入する。突出部25の外周面25aと、孔部31の孔壁とが突き合わされることにより、突合せ部J3が形成される。突合せ部J3には断面V字状の隙間が形成されている。また、第一金属部材20の周壁端面22aと、第二金属部材30の裏面30cとが重ね合わされることにより重合部J4が形成される。
第一摩擦攪拌工程は、図11に示すように、突合せ部J3を摩擦攪拌接合する工程である。本実施形態の第一摩擦攪拌工程は、第一実施形態の第一摩擦攪拌工程と同じ要領で行う。つまり、本実施形態の第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2の外周面F10を突出部25の外周面25aに接触させず、かつ、攪拌ピンF2の平坦面F3を第一金属部材20に接触させない状態で突出部25周りに摩擦攪拌を行う。これにより、突出部25(第一金属部材20)と第二金属部材30とが接合される。
第二摩擦攪拌工程は、図12に示すように、重合部J4を摩擦攪拌接合する工程である。第二摩擦攪拌工程では、第二金属部材30の表面30bに設定された開始位置Spに回転する攪拌ピンF2のみを挿入し、第二金属部材30の周縁部に沿って回転ツールFを相対移動させ、重合部J4を接合する。つまり、攪拌ピンF2の基端側は露出した状態で摩擦攪拌接合を行う。攪拌ピンF2の挿入深さは、本実施形態では、攪拌ピンF2の平坦面F3が第一金属部材20に接触しないように設定する。この場合は、攪拌ピンF2と第二金属部材30との摩擦熱により、重合部J4が塑性流動化して接合される。また、攪拌ピンF2が突出部25に接触しないように、回転ツールFの移動軌跡を設定する。
なお、攪拌ピンF2の挿入深さは、第一金属部材20及び第二金属部材30の両方と接触するように設定してもよい。この場合は、第一金属部材20の金属が、第二金属部材30に極力流入しないように、攪拌ピンF2を第一金属部材20にわずかに接触する程度に設定する。
第二摩擦攪拌工程が終了したら、第二金属部材30の表面30bに発生したバリを除去するバリ除去工程を行うことが好ましい。これにより、第二金属部材30の表面30bをきれいに仕上げることができる。
以上説明した第五実施形態に係る接合方法によれば、回転ツールFの攪拌ピンF2と突出部25の外周面25aとは接触させていないが、第二金属部材30と攪拌ピンF2との摩擦熱によって突合せ部J3の主として第二金属部材30側の金属が攪拌されて塑性流動化され、突合せ部J3において突出部25と第二金属部材30とを接合することができる。また、第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2のみを第二金属部材30のみに接触させて摩擦攪拌を行うため、硬度の高い第一金属部材20から硬度の低い第二金属部材30への金属の混入は殆どない。これにより、突合せ部J3においては主として第二金属部材30側の金属が摩擦攪拌されるため、接合強度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、突合せ部J3に断面V字状の隙間が形成されるが、第二金属部材30の板厚を突出部25よりも大きくすることで、第一摩擦攪拌工程における接合部(塑性化領域W1)の金属不足を防ぐことができる。
また、第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2のみを第二金属部材30に接触させて摩擦攪拌接合を行うため、攪拌ピンF2の回転中心軸Cに対して一方側と他方側で、攪拌ピンF2が受ける材料抵抗の不均衡を極力小さくすることができる。これにより、塑性流動材がバランス良く摩擦攪拌されるため、接合強度の低下を抑制することができる。また、第一摩擦攪拌工程では、攪拌ピンF2のみを挿入させるため、塑性化領域Wの幅を小さくすることができる。これにより、第一金属部材20と第二金属部材30の内隅から塑性流動材が流出するのを防ぐことができる。
また、第一摩擦攪拌工程では、第一金属部材20の突出部25を先端に向けて先細りとなるように形成したため、攪拌ピンF2と突出部25との接触を容易に回避することができる。また、本実施形態では、突出部25の外周面25aの傾斜角度βと、攪拌ピンF2の傾斜角度αとを同一(突出部25の外周面25aと攪拌ピンF2の外周面F10とを平行)にしているため、攪拌ピンF2と突出部25の外周面25aとの接触を避けつつ、攪拌ピンF2と突出部10の外周面25aとを極力近接させることができる。
また、第一摩擦攪拌工程では、回転ツールFの攪拌ピンF2のみを第二金属部材30に接触させた状態で突合せ部J3を摩擦攪拌接合するため、摩擦攪拌装置に作用する負荷を小さくすることができる。また、突合せ工程では、突出部25を孔部31に嵌め合わせると、第一金属部材20に対して第二金属部材30が移動不能となる。つまり、突出部25及び孔部31によって両金属部材を容易に位置決めすることができる。
また、突合せ部J3においては、本実施形態では攪拌ピンF2の平坦面F3を周壁端面22aよりも深く挿入しないが、塑性化領域W1が重合部J4に達するようにすることで接合強度を高めることができる。また、第二摩擦攪拌工程を行うことにより、第一金属部材20と第二金属部材30との接合強度を高めることができる。また、第二摩擦攪拌工程では、突出部25と回転ツールFの攪拌ピンF2とが接触しないように移動ルートを設定することにより、第一金属部材20から第二金属部材30への金属の流入を防ぐことができ、接合強度の低下を抑制することができる。
なお、第五実施形態の第一摩擦攪拌工程においては、前記した第二実施形態〜第四実施形態のようにして突合せ部J3に対して摩擦攪拌接合を行ってもよい。また、支持部23と第二金属部材30との重合部を摩擦攪拌で接合してもよい。これにより、接合強度をより高めることができる。また、第二摩擦攪拌工程は省略してもよい。また、第二実施形態〜第五実施形態でも、第一実施形態の第一変形例のように突出部を第二金属部材の板厚よりも大きくしてもよい。
1 第一金属部材
1a 端面
2 第二金属部材
10 突出部
11 孔部
20 第一金属部材
25 突出部
30 第二金属部材
31 孔部
F 回転ツール
F2 攪拌ピン
J1 突合せ部
J2 重合部
J3 突合せ部
J4 重合部
W1 塑性化領域
W2 塑性化領域

Claims (8)

  1. 攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、
    前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、
    前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、
    前記第一金属部材の端面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、
    前記第一金属部材の端面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する突合せ工程と、
    前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部に接触させない状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする接合方法。
  2. 攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、
    前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、
    前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、
    前記第一金属部材の端面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、
    前記第一金属部材の端面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する突合せ工程と、
    前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部にわずかに接触させた状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする接合方法。
  3. 前記第一摩擦攪拌工程では、前記攪拌ピンの前記平坦面を前記第一金属部材の端面にわずかに接触させた状態で摩擦攪拌接合することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接合方法。
  4. 攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、
    前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、
    前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、
    前記第一金属部材の表面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、
    前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する重合工程と、
    前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部に接触させない状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする接合方法。
  5. 攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材及び第二金属部材を接合する接合方法であって、
    前記第一金属部材は、前記第二金属部材よりも硬度が高い材種であり、
    前記攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、前記攪拌ピンはその先端に前記回転ツールの回転中心軸に垂直な平坦面を備え、
    前記第一金属部材の表面から立ち上がり先端に向けて先細りとなる突出部を形成するとともに、前記第二金属部材に貫通する孔部を形成する準備工程と、
    前記第一金属部材の表面と前記第二金属部材の裏面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記孔部に前記突出部を挿入して前記孔部と前記突出部とが突き合わされた突合せ部に隙間を形成する重合工程と、
    前記回転ツールを移動させて前記突合せ部に対して摩擦攪拌接合を行う第一摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第一摩擦攪拌工程では、前記第二金属部材の表面側から回転する前記回転ツールの攪拌ピンのみを挿入し、前記攪拌ピンの外周面を前記突出部にわずかに接触させた状態で前記突合せ部に沿って前記回転ツールを移動させる際に前記第二金属部材を前記隙間に流入させながら摩擦攪拌を行うことを特徴とする接合方法。
  6. 前記第一摩擦攪拌工程では、前記攪拌ピンの前記平坦面を前記第一金属部材の表面にわずかに接触させた状態で前記突合せ部を摩擦攪拌接合することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の接合方法。
  7. 前記重合工程の前に、前記第一金属部材の表面及び前記第二金属部材の裏面の少なくとも一方に溝又は凹部を形成することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか一項に記載の接合方法。
  8. 前記重合部を摩擦攪拌接合する第二摩擦攪拌工程を含むことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか一項に記載の接合方法。
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CN114728369A (zh) * 2019-11-21 2022-07-08 日本轻金属株式会社 液冷套的制造方法

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