本発明の一態様に係るレンズ系は、物体側より順に、第1レンズ群、開口絞り、正の屈折力を有する第2レンズ群を備える。第1レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1aレンズ群、正の屈折力を有する第1bレンズ群を備える。第1aレンズ群は、物体側より順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1の負レンズ、像側に凹面を向けた第2の負レンズ、像側に凹面を向けた第3の負レンズの3枚の負の単レンズを含む。第1bレンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを含む。第2レンズ群は、少なくとも2枚の接合レンズを含む。レンズ系の全系の焦点距離をf、前記第1aレンズ群の焦点距離をf1aとして、条件式 −1.2 < f1a/f <−0.6を満足する。
第1aレンズ群に含まれる前記第1の負レンズ及び前記第2の負レンズが、第iの負レンズのd線に対する屈折率をNi、第iの負レンズのd線に対するアッベ数をviとして、条件式
N1 > 1.8
N2 > 1.7
v1 > 30
v2 > 30
(iは自然数)
を満足してよい。
第1aレンズ群に含まれる前記第1の負レンズが、前記第1の負レンズの像側面の曲率半径をR12、前記第1の負レンズの焦点距離をf_1として、条件式 0.45 < R12/|f_1| < 0.7 を満足してよい。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。以下の実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイルまたはレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
図1は、無人航空機(UAV)100及びコントローラ50を備える移動体システム10の一例を概略的に示す。UAV100は、UAV本体101、ジンバル110、複数の撮像装置230、及び撮像装置220を備える。撮像装置220は、レンズ装置160及び撮像部140を備える。UAV100は、撮像装置を備えて移動する移動体の一例である。移動体とは、UAVの他、空中を移動する他の航空機、地上を移動する車両、水上を移動する船舶等を含む概念である。
UAV本体101は、複数の回転翼を備える。UAV本体101は、複数の回転翼の回転を制御することでUAV100を飛行させる。UAV本体101は、例えば、4つの回転翼を用いてUAV100を飛行させる。回転翼の数は、4つには限定されない。UAV100は、回転翼を有さない固定翼機でもよい。
撮像装置230は、所望の撮像範囲に含まれる被写体を撮像する撮像用のカメラである。複数の撮像装置230は、UAV100の飛行を制御するためにUAV100の周囲を撮像するセンシング用のカメラである。撮像装置230は、UAV本体101に固定されていてよい。
2つの撮像装置230が、UAV100の機首である正面に設けられてよい。さらに他の2つの撮像装置230が、UAV100の底面に設けられてよい。正面側の2つの撮像装置230はペアとなり、いわゆるステレオカメラとして機能してよい。底面側の2つの撮像装置230もペアとなり、ステレオカメラとして機能してよい。複数の撮像装置230により撮像された画像に基づいて、UAV100の周囲の3次元空間データが生成されてよい。複数の撮像装置230により撮像された被写体までの距離は、複数の撮像装置230によるステレオカメラにより特定され得る。
UAV100が備える撮像装置230の数は4つには限定されない。UAV100は、少なくとも1つの撮像装置230を備えていればよい。UAV100は、UAV100の機首、機尾、側面、底面、及び天井面のそれぞれに少なくとも1つの撮像装置230を備えてもよい。撮像装置230は、単焦点レンズ又は魚眼レンズを有してもよい。UAV100に係る説明において、複数の撮像装置230を、単に撮像装置230と総称する場合がある。
コントローラ50は、表示部54と操作部52を備える。操作部52は、UAV100の姿勢を制御するための入力操作をユーザから受け付ける。コントローラ50は、操作部52が受け付けたユーザの操作に基づいて、UAV100を制御するための信号を送信する。例えば、操作部52は、レンズ装置160の倍率を変更する操作を受け付ける。コントローラ50は、倍率の変更を指示する信号をUAV100に送信する。
コントローラ50は、撮像装置230及び撮像装置220の少なくとも一方が撮像した画像を受信する。表示部54は、コントローラ50が受信した画像を表示する。表示部54はタッチ式のパネルであってよい。コントローラ50は、表示部54を通じて、ユーザから入力操作を受け付けてよい。表示部54は、撮像装置220に撮像させるべき被写体の位置をユーザが指定するユーザ操作等を受け付けてよい。
撮像部140は、レンズ装置160により結像された光学像の画像データを生成して記録する。レンズ装置160は、撮像部140と一体的に設けられてよい。レンズ装置160は、いわゆる交換レンズであってよい。レンズ装置160は、撮像部140に対して着脱可能に設けられてよい。
ジンバル110は、撮像装置220を可動に支持する支持機構を有する。撮像装置220は、ジンバル110を介してUAV本体101に取り付けられる。ジンバル110は、撮像装置220を、ピッチ軸を中心に回転可能に支持する。ジンバル110は、撮像装置220を、ロール軸を中心に回転可能に支持する。ジンバル110は、撮像装置220を、ヨー軸を中心に回転可能に支持する。ジンバル110は、ピッチ軸、ロール軸、及びヨー軸の少なくとも1つの軸を中心に、撮像装置220を回転可能に支持してよい。ジンバル110は、ピッチ軸、ロール軸、及びヨー軸のそれぞれを中心に、撮像装置220を回転可能に支持してよい。ジンバル110は、撮像部140を保持してもよい。ジンバル110は、レンズ装置160を保持してもよい。ジンバル110は、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸の少なくとも1つを中心に撮像部140及びレンズ装置160を回転させることで、撮像装置220の撮像方向を変更してよい。
図2は、UAV100の機能ブロックの一例を示す。UAV100は、インタフェース102、制御部104、メモリ106、ジンバル110、撮像部140、及びレンズ装置160を備える。
インタフェース102は、コントローラ50と通信する。インタフェース102は、コントローラ50から各種の命令を受信する。制御部104は、コントローラ50から受信した命令に従って、UAV100の飛行を制御する。制御部104は、ジンバル110、撮像部140、及びレンズ装置160を制御する。制御部104は、CPU又はMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。メモリ106は、制御部104がジンバル110、撮像部140、及びレンズ装置160を制御するのに必要なプログラムなどを格納する。
メモリ106は、コンピュータが可読な記録媒体でよい。メモリ106は、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリ106は、UAV100の筐体に設けられてよい。UAV100の筐体から取り外し可能に設けられてよい。
ジンバル110は、制御部112、ドライバ114、ドライバ116、ドライバ118、駆動部124、駆動部126、駆動部128、及び支持機構130を有する。駆動部124、駆動部126及び駆動部128は、モータであってよい。
支持機構130は、撮像装置220を支持する。支持機構130は、撮像装置220の撮像方向を可動に支持する。支持機構130は、撮像部140及びレンズ装置160をヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸を中心に回転可能に支持する。支持機構130は、回転機構134、回転機構136、及び回転機構138を含む。回転機構134は、駆動部124を用いてヨー軸を中心に撮像部140及びレンズ装置160を回転させる。回転機構136は、駆動部126を用いてピッチ軸を中心に撮像部140及びレンズ装置160を回転させる。回転機構138は、駆動部128を用いてロール軸を中心に撮像部140及びレンズ装置160を回転させる。
制御部112は、制御部104からのジンバル110の動作命令に応じて、ドライバ114、ドライバ116、及びドライバ118に対して、それぞれの回転角度を示す動作命令を出力する。ドライバ114、ドライバ116、及びドライバ118は、回転角度を示す動作命令に従って駆動部124、駆動部126、及び駆動部128を駆動させる。回転機構134、回転機構136、及び回転機構138は、駆動部124、駆動部126、及び駆動部128によりそれぞれ駆動されて回転し、撮像部140及びレンズ装置160の姿勢を変更する。
撮像部140は、レンズ系300を通過した光により撮像する。撮像部140は、制御部222、撮像素子221及びメモリ223を備える。制御部222は、CPU又はMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。制御部222は、制御部104からの撮像部140及びレンズ装置160に対する動作命令に応じて、撮像部140及びレンズ装置160を制御する。制御部222は、コントローラ50から受信した信号に基づいて、レンズ装置160にフォーカス位置を移動させる指示する制御命令をレンズ装置160に出力する。
メモリ223は、コンピュータが可読な記録媒体でよく、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリ223は、撮像部140の筐体の内部に設けられてよい。撮像部140の筐体から取り外し可能に設けられてよい。
撮像素子221は、撮像部140の筐体の内部に保持され、レンズ装置160を介して結像された光学像の画像データを生成して、制御部222に出力する。制御部222は、撮像素子221から出力された画像データをメモリ223に格納する。制御部222は、画像データを、制御部104を介してメモリ106に出力して格納してもよい。
レンズ装置160は、単焦点レンズである。レンズ装置160は全長固定レンズであってよい。レンズ装置160は、制御部162、メモリ163、駆動機構161、及びレンズ系300を備える。レンズ系300は、物体側より順に、第1レンズ群301、開口絞りS、及び、第2レンズ群302を備える。本実施形態の説明において、レンズ系300の光軸のことを、単に「光軸」と呼ぶ場合がある。また、「レンズ群」とは、1つ以上のレンズのまとまりのことをいう。単一のレンズから構成されるレンズのことも「レンズ群」と呼ぶ。
制御部162は、制御部222からの制御命令に従って、レンズ系300が備えるフォーカスレンズを光軸に沿って変位させて焦点調節を行う。レンズ装置160のレンズ系300により結像された像は、撮像部140により撮像される。
駆動機構161は、レンズ系300が備えるフォーカスレンズを変位させる。駆動機構161は、例えばアクチュエータと、フォーカスレンズを保持する保持部材とを備える。アクチュエータには、制御部162から駆動用のパルスが供給される。アクチュエータは、供給されたパルスに応じた駆動量だけ変位する。アクチュエータの変位に応じて保持部材が変位することにより、フォーカスレンズが変位する。これにより、焦点調節が行われる。撮像装置220において、拡大撮影はいわゆる電子ズームにより行われる。例えば、拡大撮影は、撮像素子221により撮像された画像の一部を切り出すことにより行われる。
レンズ装置160は、撮像部140と一体的に設けられてよい。レンズ装置160は、いわゆる交換レンズであってよい。レンズ装置160は、撮像部140に対して着脱可能に設けられてよい。
撮像装置230は、制御部232、制御部234、撮像素子231、メモリ233、及びレンズ235を備える。制御部232は、CPU又はMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。制御部232は、制御部104からの撮像素子231の動作命令に応じて、撮像素子231を制御する。
制御部234は、CPU又はMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。制御部234は、レンズ235に対する動作命令に応じて、レンズ235の焦点を制御してよい。制御部234は、レンズ235に対する動作命令に応じて、レンズ235が有する開口絞りを制御してよい。
メモリ233は、コンピュータが可読な記録媒体であってよい。メモリ233は、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。
撮像素子231は、レンズ235を介して結像された光学像の画像データを生成して、制御部232に出力する。制御部232は、撮像素子231から出力された画像データをメモリ233に格納する。
本実施形態では、UAV100が、制御部104、制御部112、制御部222、制御部232、制御部234、及び制御部162を備える例について説明する。しかし、制御部104、制御部112、制御部222、制御部232、制御部234、及び制御部162のうちの複数で実行される処理をいずれか1つの制御部が実行してよい。制御部104、制御部112、制御部222、制御部232、制御部234、及び制御部162で実行される処理を1つの制御部で実行してもよい。本実施形態では、UAV100が、メモリ106、メモリ223、及びメモリ233を備える例について説明する。メモリ106、メモリ223、及びメモリ233のうちの少なくとも1つに記憶される情報は、メモリ106、メモリ223、及びメモリ233のうちの他の1つ又は複数のメモリに記憶してよい。
図3は、第1実施例におけるレンズ系300のレンズ構成を、フィルタF及び撮像素子221とともに示す。レンズ系300は、物体側より順に、第1レンズ群301、開口絞りS、第2レンズ群302を備える。撮像素子221の物体側には光学フィルタFが設けられている。撮像素子221には、レンズ系300及びフィルタFを通過した光が入射する。
レンズ系300は2群構成を有する。なお、各実施例の説明において、「Ln」はレンズを示す。ここで、Lに続くnは、1以上の整数である。nは、物体側からn番目のレンズであることを示す。各実施例において、Lnは、物体側からn番目のレンズであることを示すために割り当てた記号である。各実施例の説明において記号Lnが割り当てられたレンズと、同じ記号Lnが割り当てられた他の実施例におけるレンズとが同じレンズであることを意味するものではない。
第1レンズ群301は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1aレンズ群311、正の屈折力を有する第1bレンズ群312を備える。第1レンズ群301は、正の屈折力を有する。
第1aレンズ群311は、物体側より順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1の負レンズL1、像側に凹面を向けた第2の負レンズL2、像側に凹面を向けた第3の負レンズL3の3枚の負の単レンズを含む。第1aレンズ群311における第1の負レンズL1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。第1aレンズ群311における第2の負レンズL2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである。第1aレンズ群311における第3の負レンズL3は、両面が非球面である両凹レンズである。
第1bレンズ群312は、少なくとも1枚の正レンズを含む。具体的には、第1bレンズ群312は、両凸レンズL4と、正メニスカスレンズL5とを含む。
第2レンズ群302は正の屈折力を有する。第2レンズ群302は、少なくとも2枚の接合レンズを含む。具体的には、第2レンズ群302は、レンズL6とレンズL7とを接合した1つの接合レンズと、レンズL8とレンズL9とを接合した1つの接合レンズと、レンズL10とを含む。より具体的には、第2レンズ群302は、両凹レンズL6と両凸レンズL7とからなる接合レンズと、両凸レンズL8と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9とからなる接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10とを含む。
レンズ系300の全系の焦点距離をf、第1aレンズ群311の焦点距離をf1aとして、条件式1を満足する。
−1.2 < f1a/f <−0.6 (条件式1)
負の屈折力の第1aレンズ群311が3枚の負の単レンズを含むことによって、第1aレンズ群311の負の屈折力を強めることができる。そのため、レンズ系300を小型化することができる。その一方、負の屈折力を3枚で分担することで軸外収差の発生を抑制することができる。
第1bレンズ群312が少なくとも1枚の正レンズを含み、第2レンズ群302が少なくとも2枚の接合レンズを含むことによって、軸上色収差及び倍率色収差を効果的に補正することができる。特に第2レンズ群302の構成要素に接合レンズを含めることで、単レンズで構成する場合と比較して、製造時の組み付け誤差等を低減することができる。そのため、レンズ系の製造バラツキによる解像力低下を抑制することができる。
条件式1について、条件式1の上限以上になるほど第1aレンズ群311の屈折力は強くなり、軸外収差の補正が難しくなる。条件式の下限以下になるほど第1aレンズ群311の屈折力が弱くすると、第1aレンズ群311が大きくなってしまい、レンズ系300を小型化することができない。条件式1を満足することで、レンズ系300の小型化及び高解像力を実現することができる。
このように、レンズ系300によれば、小型でありながら広画角で高い解像力を持つレンズ系を提供することができる。
第1aレンズ群311に含まれる第1の負レンズL1及び第2の負レンズL2について、iを1又は2の自然数とし、第iの負レンズのd線に対する屈折率をNi、第iの負レンズのd線に対するアッベ数をviとして、条件式2〜条件式5を満足することが好ましい。
N1 > 1.8 (条件式2)
N2 > 1.7 (条件式3)
v1 > 30 (条件式4)
v2 > 30 (条件式5)
条件式2〜条件式5を満足することで小型化と良好な色収差補正が実現できる。N1が条件式1の下限以下になる、又は、N2が条件式2の下限以下になると、小型化を実現するために第1の負レンズL1又は第2の負レンズL2の負の屈折力を強くする必要がある。負の屈折力を強くするためにレンズの曲率半径を小さくすると、軸外収差が大きくなり、収差補正が難しくなる。また、v1が条件式4の下限以下になる、又は、v5が条件式5の下限以下になると、倍率色収差が大きくなり、後段のレンズで色収差を補正するのが難しくなる。
第2レンズ群302の焦点距離をf2とすると、第2レンズ群302は、条件式6を満足することが好ましい。
2.2 < f2/f < 4.8 (条件式6)
条件式6の上限以上になるほど第2レンズ群302の屈折力は弱くなり、第2レンズ群302を大きくする必要があり、レンズ系300の大型化を招く。条件式6の下限以下になるほど第2レンズ群302の屈折力は強くなり、収差補正が難しくなる。条件式6を満たすことで、レンズ系300の小型化と収差補正の容易さをバランスよく実現することができる。
第1aレンズ群311に含まれる第1の負レンズL1が、第1の負レンズL1の像側面の曲率半径をR12、前記第1の負レンズの焦点距離をf_1として、条件式7を満足することが好ましい。
0.45 < R12/|f_1| < 0.7 (条件式7)
条件式7は第1の負レンズL1の像側面の屈折力に関連する。条件式7の上限以上になるほど第1の負レンズL1の像側面の屈折力は弱くなり、レンズ系300の大型化を招く。条件式7の下限以下になるほど第1の負レンズL1の像側面の屈折力を強くすると、軸外収差が大きくなる。また、第1の負レンズL1のレンズ形状が半球に近づくので、第1の負レンズL1の製造が難しくなる。
第1aレンズ群311を構成する第2の負レンズL2及び第3の負レンズL3の少なくとも一方が非球面形状を有することが好ましい。レンズ系300においては、第3の負レンズL3が非球面形状を有する。
レンズ系300が有するレンズのうち、物体側に位置する3枚の第1の負レンズL1、第2の負レンズL2及び第3の負レンズL3において、軸上光線と軸外光線の高さの差が大きくなる。第1の負レンズL1、第2の負レンズL2及び第3の負レンズL3のうち、像側に位置する2枚の負レンズL2及び負レンズL3のうちの少なくとも1枚を非球面で構成することで、非点収差、コマ収差等の軸外収差を効果的に補正することが可能となる。また、有効径の大きい最も物体側の第1レンズを非球面で構成する場合に比べて、コストを削減することができる。
レンズ系300が有する上記の構成によれば、小型でありながら広画角と高解像度を実現することが容易になる。例えば、半画角が90度以上のレンズ系を提供することができる。UAV100は、撮像装置220と同様の構成の撮像装置を2個以上備え、全天球カメラとして利用してよい。
次に、レンズ系の各実施例におけるレンズデータ等を説明する。ここで、レンズ系の各実施例の説明で用いられる記号等の意味を説明する。レンズ系が有する複数の面は、iを自然数として、面番号iで識別される。物体側からみてレンズの最初の面を第1面とし、以降、光線が面を通過する順に面番号をカウントアップする。面番号における「STO」は開口絞りSの開口面を表す。「Di」は、第i番目の面と第i+1番目の面との間の光軸上の間隔を示す。
「f」は焦点距離を示す。「Fno」はFナンバーを示す。「R」は曲率半径を示す。曲率半径において、「INF」は平面であることを示す。「n」は屈折率を示す。「v」は、アッベ数を示す。屈折率n及びアッベ数vは、d線(λ=587.6nm)における値である。
表1は、レンズ系300が有するレンズのレンズデータを示す。なお、表1において、Di、n及びvは面番号iに対応づけて示されている。
表1において、面番号に*が付されている面は、非球面形状を有する面である。表2は、非球面形状を有する面の面番号と、非球面パラメータとを示す。表2において、「κ」は、円錐定数(コーニック定数)を示す。「A」、「B」、「C」、「D」は、それぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。また、iを整数とすると、非球面係数において、「E−i」は10を底とする指数表現を示す。すなわち、「E−i」は、「10
−i」を表す。例えば、「1.11895E−03」は、「1.11895×10
−3」を表す。
「x」をレンズ面の頂点からの光軸方向における距離とし、「y」を光軸に垂直な方向における高さとし、「c」をレンズの頂点における近軸曲率とした場合、非球面形状は次の式によって定義される。
x=cy2/(1+(1−(1+κ)c2y2)1/2)+Ay4+By6+Cy8+Dy10
なお、「x」はサグ量とも呼ばれる。「y」は像高とも呼ばれる。近軸曲率は、曲率半径の逆数である。
表3は、レンズ系300の焦点距離、Fナンバー、及び半画角を示す。
図4は、レンズ系300の球面収差及び非点収差を示す。球面収差において、実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)、一点鎖線はc線(656.27nm)の値を示す。非点収差において、実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示す。各収差図から、第1実施例におけるレンズ系300は、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図5は、第2実施例におけるレンズ系400のレンズ構成を、フィルタF及び撮像素子221とともに示す。レンズ系400は、物体側より順に、第1レンズ群401、開口絞りS、第2レンズ群402を備える。撮像素子221の物体側には光学フィルタFが設けられている。第1レンズ群401及び第2レンズ群402は、それぞれ、レンズ系300における第1レンズ群301及び第2レンズ群302に対応する。
第1レンズ群401は、正の屈折力を有する。第1レンズ群401は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1aレンズ群411、正の屈折力を有する第1bレンズ群412を備える。第1aレンズ群411及び第1bレンズ群412は、それぞれ、レンズ系300における第1aレンズ群311及び第1bレンズ群312に対応する。
第1aレンズ群411は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1の負レンズL1、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズである第2の負レンズL2、両凹レンズである第3の負レンズL3の3枚の負の単レンズを含む。レンズ系400において、第2の負レンズL2は、両面が非球面形状を有する。
第1bレンズ群412は、両凸レンズL4と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL5とを含む。
第2レンズ群402は正の屈折力を有する。第2レンズ群402は、両凹レンズL6と両凸レンズL7とからなる接合レンズと、両凸レンズL8と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9とからなる接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10とを含む。
表4は、レンズ系400が有するレンズのレンズデータを示す。表4において、Di、n及びvは面番号iに対応づけて示されている。
表4において、面番号に*が付されている面は、非球面形状を有する面である。表5は、非球面形状を有する面の面番号と、非球面パラメータとを示す。表5において、「κ」は、円錐定数(コーニック定数)を示す。「A」、「B」、「C」、「D」は、それぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。また、iを整数とすると、非球面係数において、「E−i」は10を底とする指数表現を示す。すなわち、「E−i」は、「10
−i」を表す。例えば、「−2.22739E−04」は、「−2.22739×10
−4」を表す。
表6は、レンズ系400の焦点距離、Fナンバー、及び半画角を示す。
図6は、レンズ系400の球面収差及び非点収差を示す。球面収差において、実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)、一点鎖線はc線(656.27nm)の値を示す。非点収差において、実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示す。各収差図から、レンズ系400は、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図7は、第3実施例におけるレンズ系500のレンズ構成を、フィルタF及び撮像素子221とともに示す。レンズ系500は、物体側より順に、第1レンズ群501、開口絞りS、第2レンズ群502を備える。撮像素子221の物体側には光学フィルタFが設けられている。第1レンズ群501及び第2レンズ群502は、それぞれ、レンズ系300における第1レンズ群301及び第2レンズ群302に対応する。
第1レンズ群501は正の屈折力を有する。第1レンズ群501は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1aレンズ群511、正の屈折力を有する第1bレンズ群512を備える。第1aレンズ群511及び第1bレンズ群512は、それぞれ、レンズ系300における第1aレンズ群311及び第1bレンズ群312に対応する。
第1aレンズ群511は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1の負レンズL1、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズである第2の負レンズL2、両凹レンズである第3の負レンズL3の3枚の負の単レンズを含む。レンズ系500において、第3の負レンズL3は、両面が非球面形状を有する。
第1bレンズ群512は、像側に凸面を向けた正メニスカスレンズL4と、両凸レンズL5とを含む。
第2レンズ群502は正の屈折力を有する。第2レンズ群502は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL6と両凸レンズL7とからなる接合レンズと、両凸レンズL8と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9とからなる接合レンズとを含む。
表7は、レンズ系500が有するレンズのレンズデータを示す。表7において、Di、n及びvは面番号iに対応づけて示されている。
表7において、面番号に*が付されている面は、非球面形状を有する面である。表8は、非球面形状を有する面の面番号と、非球面パラメータとを示す。表8において、「κ」は、円錐定数(コーニック定数)を示す。「A」、「B」、「C」、「D」は、それぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。また、iを整数とすると、非球面係数において、「E−i」は10を底とする指数表現を示す。すなわち、「E−i」は、「10
−i」を表す。例えば、「−2.42930E−03」は、「−2.42930×10
−3」を表す。
表9は、レンズ系500の焦点距離、Fナンバー、及び半画角を示す。
図8は、レンズ系500の球面収差及び非点収差を示す。球面収差において、実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)、一点鎖線はc線(656.27nm)の値を示す。非点収差において、実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示す。各収差図から、レンズ系500は、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図9は、第4実施例におけるレンズ系600のレンズ構成を、フィルタF及び撮像素子221とともに示す。レンズ系600は、物体側より順に、第1レンズ群601、開口絞りS、第2レンズ群602を備える。撮像素子221の物体側には光学フィルタFが設けられている。第1レンズ群601及び第2レンズ群602は、それぞれ、レンズ系300における第1レンズ群301及び第2レンズ群302に対応する。
第1レンズ群601は負の屈折力を有する。第1レンズ群601は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1aレンズ群611、正の屈折力を有する第1bレンズ群612を備える。第1aレンズ群611及び第1bレンズ群612は、それぞれ、レンズ系300における第1aレンズ群311及び第1bレンズ群312に対応する。
第1aレンズ群611は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1の負レンズL1、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズである第2の負レンズL2、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第3の負レンズL3の3枚の負の単レンズを含む。レンズ系600において、第3の負レンズL3は、両面が非球面形状を有する。
第1bレンズ群612は、両凸レンズL4を含む。
第2レンズ群602は正の屈折力を有する。第2レンズ群602は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL5と両凸レンズL6とからなる接合レンズと、両凸レンズL7と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL8とからなる接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL9とを含む。
表10は、レンズ系600が有するレンズのレンズデータを示す。表10において、Di、n及びvは面番号iに対応づけて示されている。
表10において、面番号に*が付されている面は、非球面形状を有する面である。表11は、非球面形状を有する面の面番号と、非球面パラメータとを示す。表11において、「κ」は、円錐定数(コーニック定数)を示す。「A」、「B」、「C」、「D」は、それぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。また、iを整数とすると、非球面係数において、「E−i」は10を底とする指数表現を示す。すなわち、「E−i」は、「10
−i」を表す。例えば、「−5.94372E−04」は、「−5.94372×10
−4」を表す。
表12は、レンズ系600の焦点距離、Fナンバー、及び半画角を示す。
図10は、レンズ系600の球面収差及び非点収差を示す。球面収差において、実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)、一点鎖線はc線(656.27nm)の値を示す。非点収差において、実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示す。各収差図から、レンズ系600は、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図11は、第5実施例におけるレンズ系700のレンズ構成を、フィルタF及び撮像素子221とともに示す。レンズ系700は、物体側より順に、第1レンズ群701、開口絞りS、第2レンズ群702を備える。撮像素子221の物体側には光学フィルタFが設けられている。第1レンズ群701及び第2レンズ群702は、それぞれ、レンズ系300における第1レンズ群301及び第2レンズ群302に対応する。
第1レンズ群701は正の屈折力を有する。第1レンズ群701は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1aレンズ群711、正の屈折力を有する第1bレンズ群712を備える。第1aレンズ群711及び第1bレンズ群712は、それぞれ、レンズ系300における第1aレンズ群311及び第1bレンズ群312に対応する。
第1aレンズ群711は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1の負レンズL1、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズである第2の負レンズL2、両凹レンズである第3の負レンズL3の3枚の負の単レンズを含む。レンズ系700において、第3の負レンズL3は、両面が非球面形状を有する。
第1bレンズ群712は、両凸レンズL4と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL5からなる接合レンズを含む。
第2レンズ群702は正の屈折力を有する。第2レンズ群702は、両凹レンズL6と両凸レンズL7とからなる接合レンズと、両凸レンズL8と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL9からなる接合レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL10とを含む。
表13は、レンズ系700が有するレンズのレンズデータを示す。表13において、Di、n及びvは面番号iに対応づけて示されている。
表13において、面番号に*が付されている面は、非球面形状を有する面である。表14は、非球面形状を有する面の面番号と、非球面パラメータとを示す。表14において、「κ」は、円錐定数(コーニック定数)を示す。「A」、「B」、「C」、「D」は、それぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。また、iを整数とすると、非球面係数において、「E−i」は10を底とする指数表現を示す。すなわち、「E−i」は、「10
−i」を表す。例えば、「1.19836E−03」は、「1.19836×10
−3」を表す。
表15は、レンズ系700の焦点距離、Fナンバー、及び半画角を示す。
図12は、レンズ系700の球面収差及び非点収差を示す。球面収差において、実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)、一点鎖線はc線(656.27nm)の値を示す。非点収差において、実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示す。各収差図から、レンズ系700は、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
図13は、第6実施例におけるレンズ系800のレンズ構成を、フィルタF及び撮像素子221とともに示す。レンズ系800は、物体側より順に、第1レンズ群801、開口絞りS、第2レンズ群802を備える。撮像素子221の物体側には光学フィルタFが設けられている。第1レンズ群801及び第2レンズ群802は、それぞれ、レンズ系300における第1レンズ群301及び第2レンズ群302に対応する。
第1レンズ群801は負の屈折力を有する。第1レンズ群801は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1aレンズ群811、正の屈折力を有する第1bレンズ群812を備える。第1aレンズ群811及び第1bレンズ群812は、それぞれ、レンズ系300における第1aレンズ群311及び第1bレンズ群312に対応する。
第1aレンズ群811は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1の負レンズL1、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズである第2の負レンズL2、両凹レンズである第3の負レンズL3の3枚の負の単レンズを含む。レンズ系800において、第2の負レンズL2及び第3の負レンズL3はいずれも、両面が非球面形状を有する。
第1bレンズ群812は、両凸レンズL4と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL5とからなる接合レンズを含む。
第2レンズ群802は正の屈折力を有する。第2レンズ群802は、負レンズL6と正レンズL7とからなる接合レンズと、両凸レンズL8と両凹レンズL9とからなる接合レンズと、非球面の両凸レンズL10とを含む。
表16は、レンズ系800が有するレンズのレンズデータを示す。表16において、Di、n及びvは面番号iに対応づけて示されている。
表16において、面番号に*が付されている面は、非球面形状を有する面である。表17は、非球面形状を有する面の面番号と、非球面パラメータとを示す。表17において、「κ」は、円錐定数(コーニック定数)を示す。「A」、「B」、「C」、「D」は、それぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。また、iを整数とすると、非球面係数において、「E−i」は10を底とする指数表現を示す。すなわち、「E−i」は、「10
−i」を表す。例えば、「1.03625E−03」は、「1.03625×10
−3」を表す。
表18は、レンズ系800の焦点距離、Fナンバー、及び半画角を示す。
図14は、レンズ系800の球面収差及び非点収差を示す。球面収差において、実線はd線(587.56nm)、破線はg線(435.84nm)、一点鎖線はc線(656.27nm)の値を示す。非点収差において、実線はd線のサジタル像面、破線はd線のメリディオナル像面の値を示す。各収差図から、レンズ系800は、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
表19は、第1実施例から第6実施例における各条件式に係る数値を示す。
表20は、第1実施例から第6実施例における条件式1、条件式6及び条件式7に係る焦点距離を示す。
以上に説明したレンズ系によれば、半画角が広く、かつ、収差補正が容易な構成のレンズ系を提供することができる。また、小型なレンズ系を提供することができるので、レンズ装置160及び撮像装置220を小型化することができる。
図15は、スタビライザ3000の一例を示す外観斜視図である。スタビライザ3000は、移動体の他の一例である。例えば、スタビライザ3000が備えるカメラユニット3013が、撮像装置220と同様の構成の撮像装置を備えてよい。カメラユニット3013が、レンズ装置160と同様の構成のレンズ装置を備えてよい。
スタビライザ3000は、カメラユニット3013、ジンバル3020、及び持ち手部3003を備える。ジンバル3020は、カメラユニット3013を回転可能に支持する。ジンバル3020は、パン軸3009、ロール軸3010、及びチルト軸3011を有する。ジンバル3020は、パン軸3009、ロール軸3010、及びチルト軸3011を中心に、カメラユニット3013を回転可能に支持する。ジンバル3020は、支持機構の一例である。
カメラユニット3013は、撮像装置の一例である。カメラユニット3013は、メモリを挿入するためのスロット3014を有する。ジンバル3020は、ホルダ3007を介して持ち手部3003に固定される。
持ち手部3003は、ジンバル3020、カメラユニット3013を操作するための各種ボタンを有する。持ち手部3003は、シャッターボタン3004、録画ボタン3005、及び操作ボタン3006を含む。シャッターボタン3004が押下されることで、カメラユニット3013により静止画を記録することができる。録画ボタン3005が押下されることで、カメラユニット3013により動画を記録することができる。
デバイスホルダ3001が持ち手部3003に固定されている。デバイスホルダ3001は、スマートフォンなどのモバイルデバイス3002を保持する。モバイルデバイス3002は、WiFiなどの無線ネットワークを介してスタビライザ3000と通信可能に接続される。これにより、カメラユニット3013により撮像された画像をモバイルデバイス3002の画面に表示させることができる。
スタビライザ3000においても、カメラユニット3013がレンズ装置160が備えるレンズ系と同様の構成のレンズ系を備えることで、広画角で解像力が高い画像を得ることができる。また、カメラユニット3013を小型化することができる。
以上、移動体の一例としてUAV100及びスタビライザ3000を取り上げて説明した。撮像装置220と同様の構成を有する撮像装置は、UAV100及びスタビライザ3000以外の移動体に取り付けられてよい。
以上において、移動体に取り付けられる撮像装置について説明した。しかし、撮像装置220と同様の構成を有する撮像装置は、移動体に取り付けられる撮像装置に限られない。撮像装置220と同様の構成は、いわゆるコンパクトデジタルカメラ等のレンズ非交換式のカメラに適用できる。レンズ装置160と同様の構成は、一眼レフレックスカメラ等のレンズ交換式カメラの交換レンズに適用できる。レンズ装置160と同様の構成は、ビデオカメラ等に適用できる。レンズ装置160と同様の構成は、撮像用の様々なレンズ装置の構成に適用できる。
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現可能である。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。