JPWO2018134986A1 - 波動歯車装置 - Google Patents

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Abstract

波動歯車装置(1)の波動発生器(4)は、外歯歯車(3)を半径方向に撓めて、その円周方向における離れた位置において、内歯歯車(2)に対するかみ合い部分(5)を形成する。波動発生器(4)が回転すると、かみ合い部分(5)が円周方向に移動する。かみ合い部分(5)には、その歯筋方向の一部分に、非かみ合い領域(6)が形成される。非かみ合い領域(6)は、歯筋方向において、ウエーブベアリング(44)の支持中心(45)を含む所定幅の領域である。外歯歯車(3)の歯底に生じる応力集中を緩和でき、その歯底疲労強度を上げることができる。

Description

本発明は波動歯車装置に関する。更に詳しくは、可撓性の外歯歯車の歯底に生じる応力集中を緩和して歯底疲労強度を上げた波動歯車装置に関する。
波動歯車装置では、半径方向に繰り返し撓められる可撓性の外歯歯車(フレクスプライン)と剛性の内歯歯車(サーキュラスプライン)との間のかみ合い部分を介して、トルク伝達が行われる。外歯歯車としては、カップ形状のもの、シルクハット形状のもの、および、円筒形状のものが知られている。いずれの場合においても、可撓性の外歯歯車の歯底疲労強度を上げることは、波動歯車装置の性能向上につながる。例えば、特許文献1においては、波動発生器による外歯歯車の支持剛性を高めることにより、歯幅方向における外歯の歯面荷重分布を均一化して、外歯歯車の歯底疲労強度を高めている。特許文献2においては、外歯歯車の撓み量に応じて適切な歯底リムの肉厚を設定することにより、外歯歯車の歯底疲労強度を高めて、波動歯車装置の高強度化を図っている。
特開2016−196895号公報 特開2010−190373号公報
外歯歯車の歯底には、内歯歯車とのかみ合いによる応力と、非円形、例えば楕円形に撓められることによる曲げ応力とが作用する。一つの外歯に着目すると、当該外歯に作用する半径方向の力には、歯のかみ合い時に圧力角に応じて生じる力と、半径方向の内側から楕円形状を維持するように波動発生器のウエーブベアリングから作用する力とが含まれている。
本発明の目的は、外歯歯車の歯底疲労強度を上げるために、外歯歯車の歯底に生じる応力集中を緩和できるようにした波動歯車装置を提供することにある。
本発明の波動歯車装置は、
剛性の内歯歯車と、
可撓性の外歯歯車と、
外歯歯車を半径方向に撓めて、その円周方向における離れた位置において、内歯歯車に対するかみ合い部分を形成し、当該かみ合い部分を円周方向に移動させる波動発生器と、
内歯歯車に対する外歯歯車のかみ合い部分において、その歯筋方向における一部分に形成される非かみ合い領域と
を有しており、
内歯歯車および外歯歯車のそれぞれは平歯車であるか、又は、歯筋が1種類のはすば歯車であり、
波動発生器は、外歯歯車を半径方向の内側から支持しているウエーブベアリングを備え、
非かみ合い領域は、歯筋方向において、ウエーブベアリングによる外歯歯車の支持中心を含む所定幅の領域であることを特徴としている。
内歯歯車に対する外歯歯車のかみ合い部分には、ウエーブベアリングの支持中心を含む歯筋方向の中央部分に、非かみ合い領域が形成される。ウエーブベアリングから作用する半径方向の力が最大となる外歯の歯筋方向の中央部分には、歯のかみ合いによって生じる半径方向の力が作用しない。外歯の歯底における歯筋方向の中央部分に生じる応力集中を緩和できるので、歯底疲労強度を上げることができる。
具体的には、内歯あるいは外歯において、ウエーブベアリングの支持中心を含む歯筋方向の中央部分に、レリービングを施す。または、ウエーブベアリングの支持中心上に位置する外歯あるいは内歯の部分を、歯筋方向に所定幅に亘って除去して、外歯あるいは内歯が形成されていない部分を形成する。
外歯歯車において、外歯が形成されていない歯筋方向の中央部分を、一定の肉厚の円筒部分にすることができる。これにより、外歯における歯筋方向の中央部分の応力集中が一層緩和される。
以上のように、本発明の波動歯車装置では、外歯歯車における歯筋方向の中央部分の歯底に生じる応力集中が緩和される。したがって、外歯歯車の歯底疲労強度を上げることができ、波動歯車装置の性能を高めることができる。
(A)は本発明の実施の形態1に係るカップ型の波動歯車装置の一例を示す斜視図、(B)はその縦断面図、(C)はその端面図である。 (A)は図1の内歯歯車を示す説明図、(B)は外歯歯車と内歯歯車のかみ合い部分を示す説明図である。 図1の内歯歯車の別の例を示す説明図である。 (A)は図1の外歯歯車の別の例を示す説明図、(B)は外歯歯車と内歯歯車のかみ合い部分を示す説明図である。 (A)は本発明の実施の形態2に係るカップ型の波動歯車装置の一例を示す半縦断面図、(B)はその外歯歯車の一例を示す説明図である。 図5の外歯歯車の別の例を示す説明図である。 (A)は本発明の実施の形態3に係るカップ型の波動歯車装置の一例を示す説明図であり、(B)はその外歯歯車の一例を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した波動歯車装置の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
図1(A)は本発明を適用したカップ型の波動歯車装置の一例を示す斜視図であり、図1(B)はその縦断面図であり、図1(C)はその端面図である。波動歯車装置1は、円環状の剛性の内歯歯車2と、この内側に装着されているカップ形状の外歯歯車3と、この内側にはめ込まれている楕円状輪郭の波動発生器4とを備えている。内歯歯車2および外歯歯車3は、相互にかみ合い可能な平歯車である。
外歯歯車3は、半径方向に撓み可能な円筒状胴部31を備えている。円筒状胴部31の一端からは、半径方向の内側に向けて、円環状のダイヤフラム32が延びている。ダイヤフラム32の内周縁には、円環状の剛性のボス33が一体形成されている。円筒状胴部31の他方の端部の外周面部分には、外歯34が形成されている。
波動発生器4は、円筒状のハブ41と、オルダム継手42と、剛性プラグ43と、ウエーブベアリング44とを備えている。ハブ41は、モータシャフト等の回転入力軸(図示せず)に同軸に連結固定される。剛性プラグ43は、ハブ41の外周面に、オルダム継手42を介して装着されている。ウエーブベアリング44は、剛性プラグ43の楕円状外周面と、外歯歯車3における外歯34が形成されている円筒状胴部31の内周面部分との間に装着されている。本例のウエーブベアリング44は、可撓性の外輪および可撓性の内輪を備えたボールベアリングである。
外歯歯車3の外歯34が形成されている部分は、波動発生器4によって楕円形に撓められている。これにより、外歯歯車3の円周方向において、楕円形の長軸L1上、および、その両側に位置する複数枚の外歯34が、内歯歯車2の各内歯21にかみ合っているかみ合い部分5が形成されている。波動発生器4が回転すると、両歯車2、3のかみ合い部分5が円周方向に移動する。本例の場合、両歯車2、3の歯数差は2n枚(nは正の整数)である。例えば、内歯歯車2が回転しないように固定され、外歯歯車3から減速回転が取り出される。
図2(A)は内歯歯車2を示す説明図であり、図2(B)は、内歯歯車2と外歯歯車3とのかみ合い部分5を示す説明図である。
内歯歯車2の内歯21は、その歯筋方向の中央部分に、内歯が形成されていない溝部分21aを備えている。円周方向に延びる溝部分21aの両側には、円周方向に向けて一定のピッチで内歯部分21b、21cが形成されている。例えば、内歯が形成されていない溝部分21aの溝底面は円形内周面であり、その外径は、両側の内歯部分21b、21cの歯底円直径と同一である。内歯部分21bから溝部分21aの溝底面までの部分は、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、内歯部分21bの歯たけが漸減している。他方の内歯部分21cから溝部分21aの溝底面までの部分も、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、内歯部分21cの歯たけが漸減している。
溝部分21aは、歯筋方向において、ウエーブベアリング44の支持中心45を含む所定幅の領域である。支持中心45は、ウエーブベアリング44のボール中心である。例えば、支持中心45は、外歯34の有効歯幅の中心に位置する。
かみ合い部分5においては、図2(B)に示すように、外歯34における歯筋方向の中央部分に、溝部分21aによって、内歯21にはかみ合わない非かみ合い領域6が形成される。外歯34の歯筋方向の中央部分には、ウエーブベアリング44の側から半径方向の力が作用する。外歯34の歯筋方向の中央部分は、内歯21の溝部分21aに対峙しており、内歯21とのかみ合いによって生じる半径方向の力が作用しない。外歯34の歯底において、その歯筋方向の中央部分に生じる応力集中が緩和されるので、外歯歯車3の歯底疲労強度を上げることができる。
(内歯歯車の別の例)
図3は内歯歯車2の別の例を示す説明図である。この図に示す内歯歯車2Aの内歯22は、その歯筋方向の中央部分に、レリービングが施されている。内歯22のレリービング部分22aは、外歯34とのかみ合い状態が形成されない部分である。内歯22におけるレリービング部分22aの両側の部分が、外歯34にかみ合う内歯部分22b、22cである。レリービング部分22aでは、内歯22に対して、その歯丈方向あるいは歯厚方向の寸法が小さくなるように、レリービングが施されている。
内歯歯車2Aを備えた波動歯車装置1のかみ合い部分5においては、外歯34の歯筋方向の中央部分が、内歯22のレリービング部分22aに対峙する。レリービング部分22aによって、内歯22とのかみ合い状態が形成されない非かみ合い領域6が形成される。よって、内歯歯車2を用いた場合と同様に、外歯34の歯筋方向の中央部分の歯底に生じる応力集中を緩和でき、外歯歯車3の歯底疲労強度を上げることができる。
(外歯歯車の別の例)
図4(A)は外歯歯車3の別の例を示す説明図であり、図4(B)は外歯歯車と内歯歯車のかみ合い部分を示す説明図である。これらの図に示す外歯歯車3Aは、図1、図2に示す内歯歯車2を備えた波動歯車装置1に用いることができる。
外歯歯車3Aの外歯35は、内歯歯車2の内歯21の溝部分21aに対峙する部分に、円周方向に延びる台形状断面のリブ35aを備えている。リブ35aの両側には、内歯歯車2の内歯21の内歯部分21b、21cにかみ合い可能な外歯部分35b、35cが形成されている。リブ35aの肉厚は、外歯部分35b、35cの歯底リム厚よりも厚い。例えば、リブ35aは、その外径が、外歯部分35b、35cの歯先円直径と同一であり、外歯部分35b、35cの歯溝が形成されずに、肉厚の厚い状態のまま残った部分である。
外歯歯車3Aでは、ウエーブベアリング44の支持中心45に対応する歯筋方向の中央部分が、肉厚の厚いリブ35aとなっている。よって、外歯35の歯筋方向の中央部分の歯底に生じる応力集中を緩和でき、外歯歯車3Aの歯底疲労強度を上げることができる。
[実施の形態2]
図5(A)は、本発明を適用したカップ型の波動歯車装置の別の例を示す半縦断面図であり、図5(B)はカップ形状の外歯歯車を示す説明図である。波動歯車装置1Bの基本構成は図1に示すカップ型の波動歯車装置1と同一である。本例の波動歯車装置1Bの内歯歯車2Bは、歯筋方向に連続している内歯23を備えている。カップ形状の外歯歯車3Bは、歯筋方向の中央部分において分断されている外歯36を備えている。波動発生器4Bは上記の波動発生器4と同一構成である。
外歯歯車3Bの外歯36は、歯筋方向の中央部分に、外歯が形成されていない、あるいは、外歯が除去された溝部分36aを備えている。溝部分36aの歯筋方向の両側に、円周方向に向けて一定のピッチで外歯部分36b、36cが形成されている。例えば、溝部分36aは、一定の肉厚の円筒部分である。溝部分36aの溝底面を規定している円形外周面の外径は、両側の外歯部分36b、36cの歯底円直径と同一である。外歯部分36bから溝底面までの部分は、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、外歯部分36bの歯たけが漸減している。他方の外歯部分36cから溝底面までの部分も、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、外歯部分36cの歯たけが漸減している。
外歯が形成されていない溝部分36aは、歯筋方向において、ウエーブベアリング44の支持中心45を含む所定幅の領域である。支持中心45は、ウエーブベアリング44のボール中心である。例えば、支持中心45は、外歯36の有効歯幅の中心に位置する。
かみ合い部分5B(楕円形に撓められた外歯歯車3Bの長軸上の部分)においては、外歯36の溝部分36aによって、歯筋方向の中央部分に、内歯23とのかみ合い状態が形成されない非かみ合い領域6Bが形成される。非かみ合い領域6Bは、歯筋方向において、ウエーブベアリング44の支持中心45を含む所定幅の領域である。外歯36において、支持中心45に対応する歯底の部分(歯筋方向の中央部分)の応力集中が緩和されるので、外歯歯車3Bの歯底疲労強度を上げることができる。
(外歯歯車の別の例)
図6は外歯歯車3Bの別の例を示す説明図である。この図に示す外歯歯車3Cの外歯37は、その歯筋方向の中央部分に、レリービングが施されている。外歯37のレリービング部分37aは、内歯23とのかみ合い状態が形成されない部分である。外歯37におけるレリービング部分37aの両側の部分が、内歯23にかみ合う外歯部分37b、37cである。レリービング部分37aでは、外歯37に対して、その歯丈方向あるいは歯厚方向の寸法を小さくするように、レリービングが施されている。
外歯歯車3Cを備えた波動歯車装置1Bのかみ合い部分5Bにおいては、外歯37の歯筋方向の中央部分に、内歯23とのかみ合い状態が形成されない非かみ合い領域6Bが形成される。よって、外歯歯車3Bを用いた場合と同様に、外歯37の歯筋方向の中央部分の歯底に生じる応力集中を緩和でき、外歯歯車3Cの歯底疲労強度を上げることができる。
[実施の形態3]
上記の実施の形態は、内歯歯車および外歯歯車として平歯車を用いた場合である。内歯歯車および外歯歯車として、はすば歯車を用いることができる。本発明を適応した実施の形態3に係る波動歯車装置では、内歯歯車および外歯歯車に、はすば歯車を用いている。図7(A)は、実施の形態3の波動歯車装置における両歯車のかみ合い部分を、歯筋に沿って切断した状態で示す説明である。図7(B)は、そのカップ形状の外歯歯車を示す説明図である。
波動歯車装置1Dの基本構成は図1に示すカップ型の波動歯車装置1と同一である。本例の波動歯車装置1Dの内歯歯車2Dは、はすば歯車であり、所定のねじれ角、ねじれ方向の歯筋を備えた内歯24を備えている。カップ形状の外歯歯車3Dもはすば歯車であり、内歯歯車2Dと同一のねじれ角、ねじれ方向の歯筋を備えた外歯38を備えている。本例の外歯38は、歯筋方向の中央部分において分断されている。波動発生器4Dは上記の波動発生器4と同一構成である。
外歯歯車3Dの外歯38は、歯筋方向の中央部分に、外歯が形成されていない、あるいは、外歯が除去された溝部分38aを備えている。溝部分38aの歯筋方向の両側に、円周方向に向けて一定のピッチで外歯部分38b、38cが形成されている。両側の外歯部分38b、38cは、歯筋方向が同一の外歯部分である。したがって、外歯歯車3Dは、歯筋が1種類のはすば歯車(歯筋が同一の歯のみを備えたはすば歯車)である。例えば、溝部分38aは、一定の肉厚の円筒部分である。溝部分38aの溝底面を規定している円形外周面の外径は、両側の外歯部分38b、38cの歯底円直径と同一である。外歯部分38bから溝底面までの部分は、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、外歯部分38bの歯たけが漸減している。他方の外歯部分38cから溝底面にまでの部分も、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、外歯部分38cの歯たけが漸減している。
外歯が形成されていない溝部分38aは、歯筋方向において、ウエーブベアリング44の支持中心45を含む所定幅の領域である。支持中心45は、ウエーブベアリング44のボール中心である。例えば、支持中心45は、外歯38の有効歯幅の中心に位置する。
かみ合い部分5D(楕円形に撓められた外歯歯車3Dの長軸上の部分)においては、外歯38の溝部分38aによって、歯筋方向の中央部分に、内歯24とのかみ合い状態が形成されない非かみ合い領域6Dが形成される。非かみ合い領域6Dは、歯筋方向において、ウエーブベアリング44の支持中心45を含む所定幅の領域である。外歯38において、支持中心45に対応する歯底の部分(歯筋方向の中央部分)の応力集中が緩和されるので、外歯歯車3Dの歯底疲労強度を上げることができる。
なお、外歯歯車3Dの外歯38に、溝部分38aを形成する代わりに、レリービングを施した部分を形成することもできる。また、内歯歯車2Dの内歯24に、内歯が形成されていない溝部分を形成することができ、溝部分の代わりにレリービングを施した部分を形成することもできる。
[その他の実施の形態]
上記の実施の形態は、本発明を、カップ形状の外歯歯車を備えた波動歯車装置に適用した場合である。本発明は、シルクハット形状の外歯歯車を備えた波動歯車装置、および、円筒形状の外歯歯車を備えた波動歯車装置に対しても、同様に適用可能である。
内歯歯車2の内歯21は、その歯筋方向の中央部分に、内歯が形成されていない溝部分21aを備えている。円周方向に延びる溝部分21aの両側には、円周方向に向けて一定のピッチで内歯部分21b、21cが形成されている。例えば、内歯が形成されていない溝部分21aの溝底面は円形内周面であり、その内径は、両側の内歯部分21b、21cの歯底円直径と同一である。内歯部分21bから溝部分21aの溝底面までの部分は、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、内歯部分21bの歯たけが漸減している。他方の内歯部分21cから溝部分21aの溝底面までの部分も、平面または曲面からなる傾斜面によって規定され、内歯部分21cの歯たけが漸減している。

Claims (6)

  1. 剛性の内歯歯車と、
    可撓性の外歯歯車と、
    前記外歯歯車を半径方向に撓めて、その円周方向における離れた位置において、前記内歯歯車に対するかみ合い部分を形成し、当該かみ合い部分を前記円周方向に移動させる波動発生器と、
    前記かみ合い部分において、その歯筋方向における一部分に形成される非かみ合い領域と
    を有しており、
    前記内歯歯車および前記外歯歯車のそれぞれは平歯車であるか、または、前記内歯歯車および前記外歯歯車のそれぞれは、歯筋が1種類のはすば歯車であり、
    前記波動発生器は、前記外歯歯車を半径方向の内側から支持しているウエーブベアリングを備え、
    前記非かみ合い領域は、前記歯筋方向において、前記ウエーブベアリングによる前記外歯歯車の支持中心を含む所定幅の領域である波動歯車装置。
  2. 請求項1において、
    前記非かみ合い領域は、前記歯筋方向において、前記内歯歯車の内歯が形成されていない部分によって規定されている波動歯車装置。
  3. 請求項2において、
    前記外歯歯車は、
    前記内歯が形成されていない部分に対峙する部位に形成されているリブと、
    前記歯筋方向において、前記リブの両側に形成されている外歯と
    を備えており、
    前記リブの肉厚は、前記外歯の歯底リム厚よりも厚い波動歯車装置。
  4. 請求項1において、
    前記非かみ合い領域は、前記歯筋方向において、前記内歯歯車の内歯に対して、歯たけ寸法あるいは歯厚寸法が小さくなるようにレリ−ビングを施したレリービング部分によって規定されている波動歯車装置。
  5. 請求項1において、
    前記非かみ合い領域は、前記歯筋方向において、前記外歯歯車の外歯が形成されていない部分によって規定されている波動歯車装置。
  6. 請求項1において、
    前記非かみ合い領域は、前記歯筋方向において、前記外歯歯車の外歯に対して、歯たけ寸法あるいは歯厚寸法が小さくなるようにレリービングを施したレリービング部分によって規定されている波動歯車装置。
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