JPWO2018134975A1 - 熱交換器および冷凍サイクル装置並びに熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の技術では、拡管ビュレットの外周面に挿入方向に真っ直ぐ延伸したV字状溝を形成しておく。そして、拡管ビュレットを伝熱管内で前進させたときに、伝熱管の凸部の一部がV字状溝によって凸部よりも径方向内方に突き出た突起に形成される。
これにより、伝熱管の伝熱性能(熱伝達効率)が向上できるとされている。
また、伝熱管内を流通する作動流体は、低質量速度域では層流となる。このように作動流体が層流になっても、伝熱管内部にて溝に沿って流通する作動流体の液膜が限られ、作動流体の液膜に対流熱伝達し難く、熱伝達効率が低下する。
なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
さらに、明細書全文に示す構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
[熱交換器]
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器1を示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器1の縦断面を示す説明図である。
図1、図2に示す熱交換器1は、たとえば、後述する空気調和装置100の室外機に備える熱源側熱交換器103に用いられる。
図1、図2に示すように、熱交換器1は、作動流体が流通する複数の伝熱管2と、複数の伝熱管2が挿通されて間隔を空けて平行に並べられた複数のフィン3と、を備えている。
複数のフィン3には、フィンカラー4aを周囲に有する貫通孔4が形成されている。真っ直ぐな伝熱管2が貫通孔4に挿入され、伝熱管2が拡管される。これにより、複数のフィン3は、伝熱管2に間隔を空けて固定されている。図1、図2に示す熱交換器1は、この状態である。
図3は、本発明の実施の形態1に係る伝熱管2の内部構成1をまとめて示す図であり、図3(a)が伝熱管2の内面を展開して示す図であり、図3(b)が伝熱管2の内面の概要を示す斜視図であり、図3(c)が伝熱管2の内面を伝熱管の長さ方向に直交する断面を示す説明図である。
なお、伝熱管2の内面とは、文言通り伝熱管2の内側の凹凸を含む面全体をいうものである。また、伝熱管2の内周壁5とは、円筒状の伝熱管2が本来的に内径として有する内周の基準面をいうものである。
なお、複数の第1溝6は、必ずしも図3に示す螺旋状に限定するものではない。複数の第1溝6は、伝熱管2の長さ方向に直交する直交面に対して0°<θ1<90°の範囲で形成されると良い。また、複数の第1溝6は、伝熱管2の長さ方向に真っ直ぐ形成されても良い。
複数の第2溝7は、複数の第1溝6と異なる内面部分に、複数の第1溝6に交差するように形成されている。複数の第2溝7は、伝熱管2の長さ方向に平行な直線状に形成されている。複数の第2溝7は、等ピッチで形成されている。複数の第2溝7は、複数のフィン3に挿通された伝熱管2の拡管時に形成されている。複数の第2溝7は、互いに同一形状である。
なお、第1溝6の溝深さと第2溝7の溝深さとは、一致していると良い。また、第2溝7の溝深さは、第1溝6の溝深さと異なる深さでも良い。
図4は、本発明の実施の形態1に係る伝熱管2の内部構成2をまとめて示す図であり、図4(a)が伝熱管2の内面を展開して示す図であり、図4(b)が伝熱管2の内面の概要を示す斜視図であり、図4(c)が伝熱管の内面を伝熱管の長さ方向に直交する断面を示す説明図である。
ここで、伝熱管2の内部構成2では、伝熱管2の内部構成1とは異なる特徴部分について説明し、同様な構成を省略する。
図5は、本発明の実施の形態1に係る伝熱管2の内部構成3をまとめて示す図であり、図5(a)が伝熱管2の内面を展開して示す図であり、図5(b)が伝熱管2の内面の概要を示す斜視図であり、図5(c)が伝熱管2の内面を伝熱管2の長さ方向に直交する断面を示す説明図である。
ここで、伝熱管2の内部構成3では、伝熱管2の内部構成1、2とは異なる特徴部分について説明し、同様な構成を省略する。
このような第2溝7cを有すると、伝熱管2内の第1溝6と第2溝7cとを流れる作動流体が激しく混ざり合うことにより、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る伝熱管2の内部構成4をまとめて示す図であり、図6(a)が伝熱管2の内面を展開して示す図であり、図6(b)が伝熱管2の内面の概要を示す斜視図であり、図6(c)が伝熱管2の内面を伝熱管2の長さ方向に直交する断面を示す説明図である。
ここで、伝熱管2の内部構成4では、伝熱管2の内部構成1〜3とは異なる特徴部分について説明し、同様な構成を省略する。
なお、図示しないが、複数の第2溝は、伝熱管2の長さ方向に平行な直線状の複数の第1溝6に対して並行に形成されても良い。この場合には、複数の第2溝は、伝熱管2の長さ方向に平行な直線状に形成される。
図7は、本発明の実施の形態1に係る第2溝7の断面形状をまとめて示す図であり、図7(a)が断面四角状の第2溝7の断面形状を示す図であり、図7(b)が断面台形状の第2溝7の断面形状を示す図であり、図7(c)が断面U字状の第2溝7の断面形状を示す図であり、図7(d)が断面V字状の第2溝7の断面形状を示す図であり、図7(e)が断面W字状の第2溝7の断面形状を示す図である。
なお、ここでは、伝熱管2の内部構成1の第2溝7を代表して説明する。しかし、他の第2溝7a、7b、7c、7dにこれらの形状を適用しても良い。
なお、複数の第2溝7は、溝底部10に溝長さ方向に平行な山形状を2つ以上形成されても良い。この場合にも、上記と同様な効果が得られる。
図8は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器1の他の例を示す斜視図である。図8に示す伝熱管2a、2bの領域における異なるハッチングが異なる種類の第1溝6と第2溝7とを形成した異なる種類の伝熱管2a、2bを表している。
図8に示すように、1つの熱交換器1に異なる種類の第1溝6と第2溝7とを形成した異なる2つ以上の種類の伝熱管2a、2bを用いてもよい。また、図4に示す伝熱管2の内部構成2のように、1つの伝熱管2の複数の第2溝7a、7bをも異なる形状としても良い。
この場合には、性質の異なる個々の作動流体に対して有効な伝熱管2a、2bが配列できる。あるいは、作動流体の状態変化に応じて有効な伝熱管2a、2bが配列できる。よって、伝熱管2a、2bの熱伝達効率がより向上できる。
図9は、本発明の実施の形態1に係る製造時の伝熱管2の構成をまとめて示す図であり、図9(a)が伝熱管2の内面を展開して示す図であり、図9(b)が伝熱管2の内面の概要を示す斜視図であり、図9(c)が伝熱管2の内面を伝熱管2の長さ方向に直交する断面を示す説明図である。
図10は、本発明の実施の形態1に係る伝熱管2の拡管時の拡管工程S1、S2をまとめて示す図であり、図10(a)が拡管ビュレット11aを伝熱管2の長さ方向に真っ直ぐ挿入する拡管工程S1を示す図であり、図10(b)が拡管ビュレット11bを伝熱管2の長さ方向に対して回転させながら挿入する拡管工程S2を示す図である。
拡管工程S1では、後述するように拡管ビュレット11aが伝熱管2の長さ方向に平行な複数の凸部12aを有している。このため、拡管工程S1により、複数の第2溝7は、伝熱管2の長さ方向に平行な複数の凸部12aを有する拡管ビュレット11aを伝熱管2の長さ方向に真っ直ぐ挿入して複数の凸部12aの軌跡上に形成されることになる。この場合には、複数の第2溝7は、伝熱管2の長さ方向に平行な直線状に形成される。またこの場合において、第1溝6と第2溝7とを交差させつつ第1溝6の溝深さと第2溝7の溝深さとが一致するように形成すると、複数の第2溝7が第1溝6間に突出した伝熱管2の内周壁5部分を削り落とすように形成でき、製造容易である。
拡管工程S2では、後述するように拡管ビュレット11bが伝熱管2の長さ方向に対して螺旋状の複数の凸部12bを有している。このため、拡管工程S2により、複数の第2溝7cまたは第2溝7dは、伝熱管2の長さ方向に対して螺旋状の複数の凸部12bを有する拡管ビュレット11bを伝熱管2の長さ方向に対して螺旋状の複数の凸部12bに沿って回転させながら挿入して複数の凸部12bの軌跡上に形成されることになる。この場合には、複数の第2溝7cまたは第2溝7dは、伝熱管2の長さ方向に対して螺旋状に形成される。またこの場合において、第1溝6と第2溝7cとを交差させつつ第1溝6の溝深さと第2溝7cの溝深さとが一致するように形成すると、複数の第2溝7cが第1溝6間に突出した伝熱管2の内周壁5部分を削り落とすように形成でき、製造容易である。
図11は、本発明の実施の形態1に係る拡管ビュレット11a、11b、11c、11dの形状をまとめて示す図であり、図11(a1)が伝熱管2の長さ方向に平行な凸部12aを有する拡管ビュレット11aを示す側面図であり、図11(a2)が図11(a1)の拡管ビュレット11aを先端から見た正面図であり、図11(b)が伝熱管2の長さ方向に対して螺旋状の凸部12bを有する拡管ビュレット11bを示す側面図であり、図11(c)が伝熱管2の長さ方向に第2溝7の溝長さ方向に直交する断面の幅よりも長さの短い凸部12cを有する拡管ビュレット11cを示す側面図であり、図11(d)が伝熱管2の長さ方向に第2溝7の溝長さ方向に直交する断面の幅よりも長さの短い凸部12dを螺旋状に有する拡管ビュレット11dを示す側面図である。
なお、拡管ビュレット11aは、複数の凸部12aの形状を異ならせることにより、形成する複数の第2溝7aまたは第2溝7bの形状を異ならせても良い。
なお、拡管ビュレット11bは、複数の凸部12bの形状を異ならせることにより、形成する複数の第2溝7dの形状を異ならせても良い。
なお、拡管ビュレット11cは、複数の凸部12cの形状を異ならせることにより、形成する複数の第2溝7の形状を異ならせても良い。
図12は、本発明の実施の形態1に係る伝熱管2内の作動流体の状態をまとめて示す図であり、図12(a)が第1溝6の溝深さと第2溝7の溝深さが同じ場合を示す図であり、図12(b)が第1溝6の溝深さと第2溝7の溝深さが異なる場合を示す図である。
なお、図12では、伝熱管2内の作動流体の二相流体について、単一冷媒あるいは共沸混合冷媒を例として模擬的に表した。しかし、非共沸混合冷媒においても同様の効果が得られる。
実施の形態1によれば、熱交換器1は、作動流体が流通する伝熱管2を備えている。熱交換器1は、伝熱管2が挿通されて間隔を空けて平行に並べられた複数のフィン3を備えている。伝熱管2は、内周壁5に形成されて内周壁5よりも管肉厚を薄くした第1溝6を有している。伝熱管2は、内周壁5に形成されて内周壁5よりも管肉厚を薄くして第1溝6とは異なった形状の第2溝7、7a、7b、7c、7dを有している。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大し、薄い管肉厚で伝熱し易い伝熱面積が拡大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化し、伝熱管2を流通する作動流体の乱流が促進できる。したがって、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、第1溝6と第1溝6とは異なる第2溝7、7a、7b、7c、7dとの2種類以上の複数の溝が伝熱管2の内周壁5に熱交換器1に必須の2つの製造工程である伝熱管製造工程と伝熱管拡管工程とに分けて形成できる。このため、溝のみを形成するための製造工程が必要なく、第1溝6および第2溝7、7a、7b、7c、7dの形成された熱交換器1の製造が容易であり、製造効率が良い。
この構成によれば、特に第1溝6と第2溝7、7a、7b、7cとが交差するように形成する場合に、複数の第2溝7、7a、7b、7cが第1溝6間に突出した伝熱管2の内周壁5部分を削り落とすように形成でき、製造容易である。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化できる。
また、第2溝7、7a、7b、7cが第1溝6に対して交差するので、伝熱管2内にて第1溝6と第2溝7、7a、7b、7cとを流れる作動流体が互いに混ざり合い、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化できる。
この構成によれば、第2溝7、7c、7dが簡易に効率良く形成できる。
また、性質の異なる個々の作動流体に対して有効な第2溝7、7c、7dが選定できる。あるいは、作動流体の状態変化に応じて有効な第2溝7、7c、7dが選定できる。よって、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸がより複雑化できる。
また、性質の異なる個々の作動流体に対して有効な第2溝7a、7bが配列できる。あるいは、作動流体の状態変化に応じて有効な第2溝7a、7bが配列できる。よって、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、第2溝7、7a、7bが簡易に効率良く形成できる。
また、第2溝7、7a、7bが伝熱管2の長さ方向に平行な直線状であり、作動流体の流れ方向に延伸する。これにより、作動流体の流れが阻害されることなく圧力損失の上昇が抑えられる。
この構成によれば、第2溝7、7a、7bが簡易に効率良く形成できる。
この構成によれば、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸がより複雑化できる。
また、たとえば、螺旋状の第2溝7c、7dが螺旋状の第1溝6に直交方向に形成できる。この場合には、伝熱管2内の第1溝6と第2溝7c、7dとを流れる作動流体が激しく混ざり合い、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸がより複雑化できる。
この構成によれば、第2溝7、7a、7b、7c、7dは、1種類の拡管ビュレット11cを用いて、伝熱管2の長さ方向に平行な直線状の溝あるいは伝熱管2の長さ方向に対して螺旋状の溝という2種類の溝のいずれかに形成できる。このため、拡管ビュレット11cを複数種類用意する必要が無く、効率的である。
この構成によれば、第2溝7、7a、7b、7c、7dの形状は、凸部12a、12b、12c、12dの形状に応じて変更できる。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化できる。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化できる。
また、たとえば、第2溝7の溝底部幅9が溝開口部幅8よりも長い長さに形成できる。この場合には、溝底部10を流れる作動流体の速度が上昇し、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
また、たとえば、第2溝7の溝底部幅9が溝開口部幅8よりも短い長さに形成できる。この場合には、伝熱管2内を流れる作動流体が第2溝7に流入する際に伝熱管2の伝熱面への接触効率が向上でき、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化できる。
また、たとえば、第2溝7の溝底部幅9が中心程溝肉厚の薄い断面円弧状に形成できる。この場合には、第2溝7を流れる作動流体への圧力損失の上昇が抑えられる。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化できる。
また、伝熱管2内を流れる作動流体が第2溝7に流入する際に伝熱管2の伝熱面への接触効率が向上でき、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、伝熱管2内において内周壁5よりも管肉厚の薄い領域が増大できる。また、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸が複雑化できる。
また、伝熱管2内を流れる作動流体が第2溝7に流入する際に伝熱管2の伝熱面への接触効率が向上でき、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
この構成によれば、作動流体は、伝熱管2からの熱伝達効率が良い。
この構成によれば、第1溝6と第1溝6とは異なる第2溝7、7a、7b、7c、7dとの2種類以上の複数の溝が伝熱管2の内周壁5に熱交換器1の2つの必須の製造工程に分けて形成できる。このため、溝のみを形成するための製造工程が必要なく、第1溝6および第2溝7、7a、7b、7c、7dの形成された熱交換器1の製造が容易であり、製造効率が良い。
この構成によれば、第2溝7、7a、7bが簡易に効率良く形成できる。
この構成によれば、伝熱管2の内周壁5に形成される凹凸がより複雑化できる。
この構成によれば、第2溝7、7a、7b、7c、7dは、1種類の拡管ビュレット11cを用いて、伝熱管2の長さ方向に平行な直線状の溝あるいは伝熱管2の長さ方向に対して螺旋状の溝という2種類の溝のいずれかに形成できる。このため、拡管ビュレット11cを複数種類用意する必要が無く、効率的である。
[空気調和装置の構成]
図13は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置100を示す概略構成図である。なお、図13では、冷房運転時の冷媒の流れが実線の矢印で示され、暖房運転時の冷媒の流れが点線の矢印で示される。
空気調和装置100には、圧縮機101と四方弁102と熱源側熱交換器103と絞り装置104と負荷側熱交換器105とが冷媒配管で接続されて、冷媒循環回路が形成される。
制御装置110、111によって、四方弁102の流路が切り替えられることにより、冷房運転と暖房運転とが切り替えられる。熱源側熱交換器103は、冷房運転時に凝縮器として作用し、暖房運転時に蒸発器として作用する。負荷側熱交換器105は、冷房運転時に蒸発器として作用し、暖房運転時に凝縮器として作用する。
圧縮機101から吐出される高圧高温のガス状態の冷媒は、四方弁102を介して熱源側熱交換器103に流入する。熱源側熱交換器103に流入した冷媒は、熱源側ファン106によって供給される外気との熱交換によって凝縮することにより、高圧の液状態の冷媒となり、熱源側熱交換器103から流出する。熱源側熱交換器103から流出した高圧の液状態の冷媒は、絞り装置104に流入し、低圧の気液二相状態の冷媒となる。絞り装置104から流出する低圧の気液二相状態の冷媒は、負荷側熱交換器105に流入し、負荷側ファン107によって供給される室内空気との熱交換によって蒸発することで低圧のガス状態の冷媒となり、負荷側熱交換器105から流出する。負荷側熱交換器105から流出する低圧のガス状態の冷媒は、四方弁102を介して圧縮機101に吸入される。
圧縮機101から吐出される高圧高温のガス状態の冷媒は、四方弁102を介して負荷側熱交換器105に流入する。負荷側熱交換器105に流入した冷媒は、負荷側ファン107によって供給される室内空気との熱交換によって凝縮することで高圧の液状態の冷媒となり、負荷側熱交換器105から流出する。負荷側熱交換器105から流出した高圧の液状態の冷媒は、絞り装置104に流入し、低圧の気液二相状態の冷媒となる。絞り装置104から流出する低圧の気液二相状態の冷媒は、熱源側熱交換器103に流入し、熱源側ファン106によって供給される外気との熱交換によって蒸発することで低圧のガス状態の冷媒となり、熱源側熱交換器103から流出する。熱源側熱交換器103から流出する低圧のガス状態の冷媒は、四方弁102を介して圧縮機101に吸入される。
実施の形態2によれば、空気調和装置100は、上記した実施の形態1の熱交換器1を熱源側熱交換器103として備えている。
この構成によれば、空気調和装置100は、上記した実施の形態1の熱交換器1を備えることにより、伝熱管2の熱伝達効率がより向上できる。
Claims (23)
- 作動流体が流通する伝熱管と、
前記伝熱管が挿通されて間隔を空けて平行に並べられた複数のフィンと、
を備え、
前記伝熱管は、内周壁に形成され、前記内周壁よりも管肉厚を薄くした第1溝と、前記内周壁に形成され、前記内周壁よりも管肉厚を薄くし、前記第1溝とは異なった形状の第2溝と、を有した熱交換器。 - 前記第1溝は、前記伝熱管の製造時に形成され、
前記第2溝は、前記複数のフィンに挿通された前記伝熱管の拡管時に形成された請求項1に記載の熱交換器。 - 前記第1溝の溝深さと前記第2溝の溝深さとは、一致した請求項1または2に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、前記第1溝に対して交差して形成された請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、前記第1溝に対して並行に形成された請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、複数形成され、
複数の前記第2溝は、互いに同一形状である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱交換器。 - 前記第2溝は、複数形成され、
複数の前記第2溝は、互いに異なる形状である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱交換器。 - 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に平行な直線状に形成された請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に平行な凸部を有する拡管ビュレットを前記伝熱管の長さ方向に真っ直ぐ挿入して形成された請求項8に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に対して螺旋状に形成された請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に対して螺旋状の凸部を有する拡管ビュレットを前記伝熱管の長さ方向に対して前記螺旋状の凸部に沿って回転させながら挿入して形成された請求項10に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に前記第2溝の溝長さ方向に直交する断面の幅よりも長さの短い凸部を有する拡管ビュレットを、前記伝熱管の長さ方向に真っ直ぐ挿入して形成された、または、前記伝熱管の長さ方向に対して回転させながら挿入して形成された請求項8または10に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、溝開口部幅と溝底部幅とが等しい長さである請求項1〜12のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、溝開口部幅と溝底部幅とが異なる長さである請求項1〜12のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、溝底部が曲面である請求項1〜12のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、溝底部が幅を有せず、溝長さ方向に直交する断面がV字状である請求項1〜12のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記第2溝は、溝底部に溝長さ方向に平行な山形状に形成された請求項1〜12のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 前記作動流体は、HFO冷媒、HFC冷媒、自然冷媒またはそれらの混合冷媒である請求項1〜17のいずれか1項に記載の熱交換器。
- 請求項1〜18のいずれか1項に記載の熱交換器を備えた冷凍サイクル装置。
- 作動流体が流通する伝熱管と、
前記伝熱管が挿通されて間隔を空けて平行に並べられた複数のフィンと、
を備えた熱交換器の製造方法であって、
前記伝熱管の内周壁にて前記内周壁よりも管肉厚を薄くする第1溝が前記伝熱管の製造時に形成され、
前記伝熱管の前記内周壁にて前記内周壁よりも管肉厚を薄くし、前記第1溝とは異なった形状の第2溝が複数の前記フィンに挿通された前記伝熱管の拡管時に形成される熱交換器の製造方法。 - 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に平行な凸部を有する拡管ビュレットを前記伝熱管の長さ方向に真っ直ぐ挿入して形成される請求項20に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に対して螺旋状の凸部を有する拡管ビュレットを前記伝熱管の長さ方向に対して前記螺旋状の凸部に沿って回転させながら挿入して形成される請求項20に記載の熱交換器の製造方法。
- 前記第2溝は、前記伝熱管の長さ方向に前記第2溝の溝長さ方向に直交する断面の幅よりも長さの短い凸部を有する拡管ビュレットを、前記伝熱管の長さ方向に真っ直ぐ挿入して形成された、または、前記伝熱管の長さ方向に対して回転させながら挿入して形成された請求項20に記載の熱交換器の製造方法。
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