JPWO2018096964A1 - ポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法およびポリブチレンテレフタレート樹脂粒子 - Google Patents

ポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法およびポリブチレンテレフタレート樹脂粒子 Download PDF

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Abstract

(a)ポリブチルテレプタレート樹脂を有機溶媒中で加熱してポリブチレンテレフタレート樹脂の溶解液を得る工程(溶解工程)、および、(b)前記溶解液をフラッシュ冷却してポリブチレンテレフタレート樹脂の粒子を析出させる工程(析出工程)を含むポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。本発明は、工業的に実施でき、かつ簡便な操作でPBT樹脂粒子を製造する方法を提供する。また、きわめて微細で、かつ、粒度のそろったPBT樹脂粒子を提供する。

Description

本発明はポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法およびポリブチレンテレフタレート樹脂粒子に関する。
ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと略す場合がある)樹脂は、機械特性、耐熱性、耐溶剤性、寸法安定性などの特性が優れており、電気・電子分野および自動車分野での需要が伸長している。PBT樹脂は、ペレットの形で供給されることが多いが、添加剤用途およびフィラー用途では、パウダーとしても供給されている。電気・電子部部品の小型化および薄膜化の傾向を受けて、今後、添加剤用途およびフィラー用途において、より粒径の小さなPBT樹脂粒子の要求が高まると予想される。
市販のPBT樹脂粒子は、液体窒素を利用して、PBT樹脂を冷凍粉砕する方法、PBT樹脂を溶媒に溶解した後、冷却して析出したPBT樹脂粒子を解砕することによって製造されている。このような方法で製造されたPBT樹脂粒子の粒径は、10μm〜20μm程度であり、平均一次粒径1μm未満のPBT樹脂粒子は、知られていない。
特許文献1には、結晶性ポリエステル球状粒子粉末の製造方法が記載され、PBT樹脂などの結晶性ポリエステル樹脂を溶媒に溶解し、冷却することで粒子粉末を製造する方法が開示され、球状粒子の直径が1〜100μmの粒子が得られることが記載されている。
特許文献2には、架橋されているPBT粒子の製造方法が記載され、ガンマ線照射、電子線照射または炉中加熱によりPBTペレットを架橋し、粉砕することで、1000μm以下の最大寸法および1μm以上の最小寸法を有するPBT粒子が得られることが記載されている。
特開平8−176310号公報 特表2008−524418号公報
上記のとおり、従来技術で得られるPBT樹脂粒子の平均一次粒径は1μm以上なので、PBT樹脂粒子配合のインキや塗液を製造した場合、安定なインキや塗液を作ることは困難である。安定なインキや塗液を得るためには、より粒径の小さなPBT樹脂粒子を得る必要があるものの、それに必要な1μm未満、いわゆるサブミクロンサイズのPBT樹脂粒子を簡便かつ効率良く得る方法は未だ確立されていない。そのため、かかるPBT樹脂粒子の実用的な製造方法の開発が強く望まれていた。
本発明は、工業的に実施でき、かつ簡便な操作で、粒径のバラツキがなく、平均一次粒径1μm未満のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子を製造することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、有機溶媒に溶解させたポリブチレンテレフタレート樹脂を、フラッシュ冷却することにより微細なPBT樹脂粒子が得られることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は、下記の工程(a)および(b)を含むPBT樹脂粒子の製造方法である。
(a) ポリブチレンテレフタレート樹脂を有機溶媒中で加熱してポリブチレンテレフタレート樹脂の溶解液を得る工程(溶解工程);
(b)前記溶解液をフラッシュ冷却してポリブチレンテレフタレート樹脂の粒子を析出させる工程(析出工程)。
また、本発明の別の態様は、平均一次粒径が30nm以上1μm未満であり、変動係数が50%以下であるポリブチレンテレフタレート樹脂粒子である。
本発明を用いれば、従来は工業的に入手困難であった、粒径のバラツキが少なく、平均一次粒径1μm未満のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子を簡便かつ安定的に製造することができ、広く産業上有用な材料が提供できる。
実施例1で製造したポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の走査型電子顕微鏡画像である。 比較例1で製造したポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の走査型電子顕微鏡画像である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[原料のPBT樹脂]
本発明におけるPBT樹脂とは、酸成分としてテレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体を、ジオール成分として1,4−ブタンジオールまたはそのエステル形成性誘導体を用いた重合反応によって得られた、主鎖にエステル結合を有する熱可塑性ポリエステルである。
ポリブチレンテレフタレート樹脂は、テレフタル酸以外の酸成分および/または1,4−ブタンジオール以外のジオール成分を共重合成分として用いることもできる。この場合、酸成分の例としては、イソフタル酸、オルトフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸、デカリンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸等が挙げられる。ジオール成分の例としてエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の脂肪族ジオール;1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環式ジオール;2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン等の芳香族ジオールなどが挙げられる。
これらの共重合成分はそれぞれテレフタル酸、または1,4−ブタンジオールに対して40モル%以下であることが好ましい。
本発明で用いるPBT樹脂は、既存の方法(例えば、特開2002−284870号公報、特開2010−83957号公報等)で製造できる。また、DMT法、直接重合法、回分式重合法、連続重合法等のいずれの方法で製造したPBT樹脂でも使用することができる。
具体的には、例えば直接重合法の場合、ジオール成分とジカルボン酸成分を主体とする原料をスラリーにし、そのスラリーをエステル化反応槽に供給し、有機チタン化合物等の触媒の存在下でエステル化反応を行い、得られたエステル化反応生成物であるオリゴマーを1基、または複数の予備重縮合反応槽、および最終重合反応槽を経て重縮合反応させる例が挙げられる。得られたPBT樹脂を、最終重合反応槽の底部より、ダイを経てストランド状に抜き出し、冷却水にて水冷した後、ペレタイザーでカッティングすることにより、ペレット状などの粒状体を得ることができる。
PBT樹脂の固有粘度は、好ましくは0.5〜2.0の範囲、より好ましくは0.5〜1.5の範囲である。固有粘度が高すぎると粒子を析出させる際、粒子同士が融着しやすくなり、平均1次粒径1μm未満の粒子が得られづらくなる。また、固有粘度が低すぎるとPBT樹脂の特性が低くなる。
ここで、PBT樹脂の固有粘度は、次の方法により求めることができる。まず、o−クロロフェノールを溶媒として、PBT樹脂の濃度が1.0dl/g、0.5dl/gおよび0.25dl/gの溶液を作製する。ウベローデ型粘度計を用いて、25℃において、前記各溶液の溶液粘度を測定し、得られた溶液粘度の値を濃度0に外挿することにより固有粘度を求める。
PBT樹脂としては、公知の方法で製造されたものを用いることができるが、市販のPBT樹脂を使用することも可能である。市販されているPBT樹脂としては、例えば、“トレコン”(登録商標)(東レ株式会社製)、“ノバデュラン”(三菱エンジニアリングプラスティック株式会社)、“ジュラネックス” (登録商標)(ウィンテックポリマー株式会社)等が挙げられる。
[PBT樹脂粒子の製造]
本発明におけるPBT樹脂粒子は、上記PBT樹脂を下記の工程(a)および(b)を含む工程を経て製造することができる。
(a)PBT樹脂を有機溶媒中で加熱してPBT樹脂の溶解液を得る工程(溶解工程);
(b)前記溶解液をフラッシュ冷却してPBT樹脂の粒子を析出させる工程(析出工程)。
[溶解工程]
本発明において、溶解工程では、PBT樹脂を有機溶媒中で加熱して溶解させ、PBT樹脂の溶解液を得る。PBT樹脂の形態は特に問わないが、具体的に例示するならば、粉末、顆粒、ペレット等が挙げられる。本発明により得られるPBT樹脂粒子をインキ、塗液等に使用する場合は、共存する無機イオンによる装置の腐食を防止するために、無機イオンを含有していないPBT樹脂が好ましい。
本工程で使用する有機溶媒は、PBT樹脂が溶解する溶媒であれば何れも使用できる。具体的には、N−メチル−2−ピロリジノン(以下、NMPと略す場合がある)、N,N−ジメチルアセトアミド(以下、DMAcと略す場合がある)、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略す場合がある)等のN−アルキルアミド類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(以下、DMIと略す場合がある)等のウレア系化合物;ジメチルスルホキシド(以下、DMSOと略す場合がある)、ジメチルスルホン、テトラメチレンスルホン等の硫黄系溶媒の中から選ばれる少なくとも一種の溶媒が挙げられる。この中でも、PBT樹脂の溶解度が高いこと、および、工業的に広く用いられていることから、特にNMP、DMAcおよびDMIから選ばれる少なくとも一種の溶媒が好ましい。
溶解液中に未溶解PBT樹脂が存在しても、フラッシュ冷却後、フラッシュ冷却された液(以下、粒子化液と略す場合がある)中に存在する粗粒、あるいは塊状物を、ろ過や遠心分離等の操作により容易に除去できるので、上記有機溶媒に対するPBT樹脂の仕込濃度は、特に制限はない。通常、有機溶媒100質量部に対し、PBT樹脂0.1〜10質量部が好ましく、より好ましくは 0.3〜8質量部、さらに好ましくは、0.5〜6質量部である。この範囲であれば、工業生産に適用が容易である。
溶解工程に用いる槽(以下、溶解槽と称する場合もある)の雰囲気は、PBT樹脂の分解および劣化を抑制するため、ならびに安全性の面から、酸素ガス濃度を低く保つことが好ましく、不活性ガス雰囲気下であることがより好ましい。不活性ガスとしては、窒素ガス、二酸化炭素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどが挙げられる。経済性および入手容易性を勘案して、窒素ガスおよびアルゴンガスから選ばれたガスが好ましい。
溶解方法は、特に限定しないが、例えば、溶解槽にPBT樹脂および溶媒を入れ、撹拌しながら溶解する。常温で溶解しない場合、加熱してPBT樹脂を溶解させる。粒径の揃ったPBT樹脂粒子を製造するためには、PBT樹脂を完全溶解させてからフラッシュ冷却して析出させる方法が好ましいが、未溶解PBT樹脂が存在してもよい。
溶解温度は、使用する溶媒の種類やPBT樹脂の濃度によって異なるが、通常は50℃から250℃の範囲が好ましく、より好ましくは100℃から250℃の範囲、さらに好ましくは100℃から200℃の範囲である。温度が250℃を越えるとPBT樹脂が分解するおそれがある。また、温度が50℃未満ではPBT樹脂を溶解するために必要な溶媒の量が多くなる。
好ましい溶解時間は、溶媒の種類、PBT樹脂の仕込濃度、溶解温度等によって変わるが、通常、10分から10時間が好ましく、より好ましくは、20分〜8時間、さらに好ましくは30分〜5時間の範囲である。
オートクレーブ等の耐圧容器中で溶解させる場合、構造上の理由により未溶解樹脂の有無や、溶解せずに溶融状態にある樹脂の有無を直接確認できない場合もあるが、引き続いて実施する析出工程で析出する粒子が溶解前のPBT樹脂と形状や粒径等が相応に異なっていれば、本発明の溶解工程および析出工程による結果して得られたPBT樹脂の粒子と判断する。この溶解工程および析出工程によるPBT樹脂の形状や粒径の変化は、粒度分布計を用いて測定された粒径の変化、およびSEMを用いて測定された粒径の変化および形状の変化から判断する。
[析出工程]
上記溶解工程によって得られたPBT樹脂溶解液を、フラッシュ冷却することにより、溶解液からPBT樹脂粒子が析出し、溶媒にPBT樹脂粒子が分散もしくは懸濁した液が得られる。本発明において、フラッシュ冷却とは、加圧下、あるいは加熱・加圧下にある上記溶解液を、温度が溶解工程における有機溶媒の温度以下であって、かつ、圧力が該溶解液の圧力より低く設定された他の容器(以下、受槽と称する場合もある)中にノズルを介して噴出(以下、フラッシュとも呼ぶ)させ、圧力差による冷却効果、潜熱による冷却効果等を利用して急速に冷却し、溶解度の差や冷却効果によりPBT樹脂粒子を析出させる方法を指す。
具体的には、加圧下、あるいは加熱・加圧下に保持した容器からPBT樹脂溶解液を大気圧下(減圧下でもよい)の受槽にフラッシュすることが好ましい。フラッシュ冷却の間、溶解槽は、撹拌しないことが好ましい。
例えば、前記溶解工程において、オートクレーブ等の耐圧容器中で溶媒の沸点以上で溶解させた場合、容器内は加圧状態となっている。その状態からPBT樹脂溶解液を大気圧下の受槽に噴出させることにより、フラッシュ冷却を簡便に行うことができる。前記溶解工程において、容器内の圧力が所定の圧力に達しない場合、所定の圧になるまで窒素等の不活性ガスで加圧した後、PBT樹脂溶解液を大気圧下の受槽に噴出させることにより、フラッシュ冷却を行うことができる。
フラッシュ冷却においては、受槽にPBT樹脂を析出させる溶媒(以下、析出溶媒と呼ぶ)を入れ、析出溶媒中にPBT樹脂溶解液を噴出させることにより、フラッシュ冷却を行うことが、粒径が小さく、かつ、粒径の揃ったPBT樹脂粒子が得られやすいので好ましい。PBT樹脂溶解液を析出溶媒中にフラッシュする際には、気相を介して析出溶媒中にフラッシュしてもよいし、析出溶媒中に直接フラッシュしてもよい。より微細なPBT樹脂粒子を得るためには、急速に冷却することが望ましいため、析出溶媒中への直接フラッシュがより好ましい。析出溶媒中へPBT樹脂溶解液を直接フラッシュする方法としては、溶解槽からの連結管出口を受槽の析出溶媒中に入れて、フラッシュする方法が挙げられる。
また、PBT樹脂溶解液を受槽中へフラッシュする際、受槽を加熱することにより、受槽を冷却した場合と比べて粒径の大きな粒子が得られる。このように受槽の温度を変化させることにより、得られるPBT樹脂粒子の粒径を制御することが可能である。
析出溶媒としては、PBT樹脂溶解液と混合した場合にPBT樹脂粒子を析出させる溶媒であれば特に制限はないが、溶解工程において使用する有機溶媒と均一に混合する溶媒であることが好ましい。ここで均一に混合するとは、2つ以上の溶媒を混合した場合、1日静置しても界面が現れず、均一に混じり合うことをいう。例えば、水に対しては、NMP、DMAc、DMSO等が均一に混合する溶媒として挙げることができる。
析出溶媒としては、微細なPBT樹脂粒子が得られる点および粒径が揃いやすい点から、溶解工程で用いた溶媒と均一に混合するものであって、かつPBT樹脂の貧溶媒を含むことが好ましい。具体的には、NMPを溶解工程の溶媒に選択した場合には、アルコール類、アセトン類、水等が使用でき、目的に応じて析出溶媒を選択することができる。特に微細かつ粒径の揃ったPBT樹脂粒子が得られやすい点から、水を用いることが好ましい。また、析出溶媒は、溶解工程で使用する有機溶媒と均一に混合するならば、単一の溶媒を用いてもよいし、2種類以上の溶媒を混合して用いてもよい。NMPを溶解工程の溶媒に選択した場合には、水と有機溶媒の混合溶媒が好ましく、なかでも水とNMPの混合溶媒が好ましい。この場合、水へのNMP添加割合は、水1質量部に対してNMP0.01質量部以上10質量部以下が好ましく、より好ましくは、NMP0.01質量部以上5質量部以下である。
析出溶媒の量は、特に限定しないが、溶解工程の溶媒1質量部に対して100〜0.1質量部の範囲を例示することができ、より好ましくは50〜0.3質量部、さらに好ましくは10〜0.5質量部である。
析出工程において、フラッシュ冷却の方法は、特に限定しないが、加熱・加圧下にあるPBT樹脂溶解液を、該PBT樹脂溶解液よりも低い圧力の受槽に1段でフラッシュする方法等を用いることができる。具体的には、例えば、溶解工程の溶媒としてNMPを用いてオートクレーブ等の耐圧容器中でPBT樹脂を加熱溶解させて、加圧されたPBT樹脂溶解液を得る。該PBT樹脂溶解液を、析出溶媒を入れた大気圧下または減圧下の受槽にフラッシュさせる。フラッシュさせる耐圧容器中のPBT樹脂溶解液の圧力(ゲージ圧)は、好ましくは0.2〜4MPa、より好ましくは、0.2〜3MPa、さらに好ましくは0.2〜2MPaである。
析出溶媒中にフラッシュする場合は、受槽中の溶媒を撹拌しても、しなくとも良い。受槽を冷媒あるいは氷水で冷却することにより、あらかじめ受槽中の析出溶媒を冷却しても良いし、逆に加熱してもよい。受槽中の析出溶媒の好ましい温度は、受槽に入れる析出溶媒により異なるが、析出溶媒が凝固しない温度以上、15℃以下の範囲が好ましい。析出溶媒が水の場合、平均1次粒径の小さい粒子が得られるという観点で、フラッシュ冷却直前の受槽中の析出溶媒の温度として0〜40℃が好ましく、0〜15℃がより好ましい。受槽を加熱する場合、その上限温度は、析出溶媒の沸点以下である。析出溶媒が水の場合、受槽中の析出溶媒の温度として50〜100℃が好ましい。析出溶媒が水とNMPの混合溶媒の場合、それらの混合比率によって沸点が異なるが、受槽中の析出溶媒の温度として50〜100℃が好ましい。受槽中の析出溶媒の温度によって、得られるPBT樹脂の粒径が変わる。受槽中の析出溶媒の温度が0〜40℃の場合、平均一次粒径100nm〜160nmのPBT樹脂粒子が得られる。析出溶媒の温度が50℃〜100℃の場合、平均一次粒径160nm〜400nmのPBT樹脂粒子が得られる。
かくして得られるPBT樹脂粒子は、分散液もしくは懸濁液の状態で得られる(以下、この状態の分散液もしくは懸濁液を粒子化液と称する場合がある)。なお、この際、仕込んだPBT樹脂の未溶解分等の粗粒を含む場合には、ろ過等により除くことも可能である。
[単離工程]
析出工程により得られた分散液もしくは懸濁液からPBT樹脂粒子を単離する方法としては、ろ過、遠心分離、遠心ろ過等の従来公知の固液分離方法を用いることができる。平均一次粒径1μm未満の微細なPBT樹脂粒子を固液分離操作で効率よく単離するためには、凝集によって見掛け上の粒径を増大させた後、ろ過や遠心分離等の固液分離操作を行うことが望ましい。凝集によって見掛け上の粒径を増大させる方法としては、加熱することにより凝集させる方法、塩析等の凝集剤を用いた凝集法などを用いることができる。これらの凝集法のうち、塩析を用いる方法が、短時間で凝集体を得ることができることから好ましい。このときの凝集体の平均粒径としては10〜500μmであることが好ましく、20〜500μmであることがより好ましい。
塩析を用いた凝集法として、例えば、前記分散液もしくは懸濁液に塩化ナトリウム等の無機塩、または酢酸マグネシウム等の有機酸塩を、PBT樹脂粒子1質量%に対して好ましくは0.01〜1000質量%、より好ましくは0.05〜500質量%加えることにより、粒径の大きな凝集体を得ることができる。前記分散液もしくは懸濁液中に、無機塩または有機酸塩を直接添加してもよいし、前記無機塩または有機酸塩の0.1〜20質量%の溶液を添加してもよい。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化リチウム、塩化カリウム等が挙げられる。有機酸塩としては、酢酸ナトリウム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ酸マグネシウム、シュウ酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム等が挙げられる。前記無機塩または有機酸塩は、単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。無機塩または有機酸塩を溶解させる溶媒としては、水が好ましい。本実施態様の方法で得られたPBT樹脂粒子は、このような方法で凝集させることにより固液分離が容易となる。
凝集されたPBT樹脂粒子を固液分離する方法としては、ろ過、遠心分離等の方法が挙げられる。ろ過や遠心分離の際には、メンブレンフィルター(ろ過)やろ布(ろ過、遠心分離)などを使用できる。フィルターの目開きとしては、PBT樹脂粒子の粒度に応じて適宜決定されるが、メンブレンフィルターの場合、0.1〜50μm程度、ろ布の場合、124.5Paでの通気度が5cm/cm・sec以下のものが好ましく使用できる。
[PBT樹脂粒子]
かくして得られるPBT樹脂粒子は、そのままで、もしくは水、有機溶媒等の分散媒に分散させて分散液として、種々の用途に用いることが可能である。
かくして得られるPBT樹脂粒子は、平均一次粒径が1μm未満、好ましくは500nm以下、より好ましくは300nm以下の粒子である。平均一次粒径の下限としては30nmである。また、本発明の方法によれば、粒度の揃ったPBT樹脂粒子が得られる。本発明のPBT樹脂粒子は、粒径の変動係数が60%以下、好ましくは50%以下であり、より好ましくは、40%以下、さらに好ましくは、30%以下である。変動係数は、小さい方が好ましいが、本発明によっても10%未満の変動係数を有するPBT樹脂粒子を得ることは困難であるので、変動係数は、10%以上である場合が多い。
なお、ここでいうPBT樹脂微粒子の平均一次粒径は、走査型電子顕微鏡を用いて得られた画像から無作為に選択した100個の粒子の最大長を測定し、その算術平均を求めることにより決定するものである。
また、本実施態様におけるPBT樹脂粒子の粒度の均一性を示す変動係数(CV)は、平均一次粒径を算出する際に測長したデータから、下記の式(1)〜式(3)により求めた。
PBT樹脂粒子は、中実であってもよいし中空であってもよいが、産業上の用途という観点からは、中実であることが好ましい。また、本実施態様のPBT樹脂粒子が中実であることは、透過型電子顕微鏡の粒子断面観察にて確認することができる。
本発明のPBT樹脂粒子の特徴としては、サブミクロンサイズの平均一次粒径を持ち、粒径分布が狭い点が挙げられる。
このようなPBT樹脂粒子を使用することで、PBT樹脂粒子配合のインキや塗液を製造した場合、安定なインキや塗液を作ることができる。特に電気・電子部部品分野で緻密に塗工をすることができようになるので、均一かつ薄層を形成することができ、産業上有益なものになる。また、それ以外の用途に対しても、より粒径の小さなフィラーや添加剤を供給できるようになる。
[平均一次粒径の測定]
PBT樹脂粒子を、日本電子製走査型電子顕微鏡JEOL JMS−6700Fを用いて観察し、得られた画像(倍率×30,000)から無作為に選択した100個の粒子を選び、その最大長さを粒径として粒径を測長し、その平均値を平均一次粒径とした。
[PBT樹脂粒子の変動係数の算出]
PBT樹脂粒子を、日本電子製走査型電子顕微鏡JEOL JMS−6700Fを用いて観察し、得られた画像(倍率×30,000)から任意の100個の粒子を選び、その最大長さを粒径として測長した。得られた100個の粒径の値を用いて、前出の式(1)〜式(3)により変動係数(CV)を求めた。
実施例1
〔溶解工程〕
溶解槽として1,000mlのオートクレーブを用い、それに撹拌機、温度測定器、および溶解液抜き出し管を装着した。抜き出し管にはバルブ開閉ができる連結管を装着した。また、フラッシュ冷却の受槽として、1,000mlのオートクレーブを用い、それに撹拌機、コンデンサー、ガス通気管、および前記溶解槽からの連結管の他端を装着した。
溶解槽にPBT樹脂(東レ株式会社製、固有粘度0.85)3g、NMP(関東化学社製)297gを仕込み、窒素置換して密封した。撹拌しながら溶解槽の内温を160℃まで上昇させ、1時間撹拌した。窒素を用いて加圧して、溶解槽の内圧(ゲージ圧)0.5MPaとした。
〔析出工程〕
前記受槽に析出溶媒として水300gを入れ、氷水中で5℃に冷却し、撹拌しながら、大気圧下で窒素ガスを微量通気し、窒素雰囲気にした。前記溶解槽の連結管のバルブを開き、溶解液を受槽の水中へ直接フラッシュした。得られたPBT樹脂粒子の懸濁液に、10質量%塩化ナトリウム水溶液3gを加えて凝集させ、凝集されたPBT樹脂粒子をメンブレンフィルターを用いてろ過および水洗し、PBT樹脂粒子の含水ケークを得た。そのケークの一部を乾燥させ、走査型電子顕微鏡(SEM)で観測した結果、平均一次粒径は130nm、変動係数20%であった。
実施例2
溶解槽にPBT樹脂(東レ株式会社製、固有粘度0.85)6gおよびNMP(関東化学社製)294gを仕込んだ以外、実施例1と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は131nm、変動係数18%であった。
実施例3
溶解槽にPBT樹脂(東レ株式会社製、固有粘度0.85)9gおよびNMP(関東化学社製)291gを仕込んだ以外、実施例1と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は130nm、変動係数25%であった。
実施例4
溶解槽にPBT樹脂(東レ株式会社製、固有粘度0.85)9gおよびNMP(関東化学社製)291gを仕込み、受槽の水の量を150gとした以外、実施例1と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は137nm、変動係数21%であった。
実施例5
受槽の温度を60℃とした以外、実施例3と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は181nm、変動係数24%であった。
実施例6
溶解槽にPBT樹脂(東レ株式会社製、固有粘度0.85)10gおよびNMP(関東化学社製)290gを仕込んだ以外、実施例5と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は190nm、変動係数19%であった。
実施例7
受槽の温度を95℃とした以外、実施例3と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は173nm、変動係数23%であった。
実施例8
受槽の温度を95℃とした以外、実施例6と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は242nm、変動係数20%であった。
実施例9
受槽の析出溶媒を水240gおよびNMP(関東化学社製)60gの混合溶媒とし、受槽の温度を25℃とした以外、実施例3と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は140nm、変動係数20%であった。
実施例10
受槽の析出溶媒を水200gおよびNMP(関東化学社製)100gの混合溶媒とし、受槽の温度を25℃とした以外、実施例3と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は152nm、変動係数21%であった。
実施例11
受槽の析出溶媒を水100gおよびNMP(関東化学社製)200gの混合溶媒とし、受槽の温度を25℃とした以外、実施例3と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は158nm、変動係数25%であった。
実施例12
受槽の析出溶媒を水200gおよびNMP(関東化学社製)100gの混合溶媒としとした以外、実施例8と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は212nm、変動係数20%であった。
実施例13
溶解槽にPBT樹脂(東レ株式会社製、固有粘度0.85)11gおよびNMP(関東化学社製)289gを仕込んだ以外、実施例12と同様に実施した。PBT樹脂粒子の平均一次粒径は222nm、変動係数20%であった。
実施例14
溶解槽の有機溶媒をNMPの代わりにDMAc、受槽の温度を25℃とした以外は、実施例3と同様に実施した。平均1次粒径は131nm、変動係数22%であった。
比較例1
PBT樹脂(東レ株式会社製、固有粘度0.85)9gをNMP(三菱化学(株)社製)291gに160℃で溶解させ、PBT樹脂溶解液を作製した。160℃の前記溶解液を100℃まで冷却した後、大気圧下にて25℃の水300g中へ添加した。得られたPBT樹脂粒子の懸濁液を、ろ紙を用いてろ過および水洗し、PBT樹脂粒子の含水ケークを得た。そのケークの一部を乾燥させ、走査型電子顕微鏡(SEM)で観測した結果、平均一次粒径は13.6μmであった。
本発明の製造法によれば、粒度分布が狭く、かつ粒径の細かいPBT樹脂粒子を非常に容易に得ることができる。このようにして得られたPBT樹脂粒子分散液は、接着剤、塗料、印刷インク中の分散剤、磁気記録媒体、プラスチックの改質剤、層間絶縁膜用材料等の用途に幅広く用いることができる。

Claims (10)

  1. 下記の溶解工程(a)、および析出工程(b)を含むポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法;
    (a)ポリブチルテレプタレート樹脂を有機溶媒中で加熱してポリブチレンテレフタレート樹脂の溶解液を得る工程(溶解工程);
    (b)前記溶解液をフラッシュ冷却してポリブチレンテレフタレート樹脂の粒子を析出させる工程(析出工程)。
  2. 前記析出工程において、前記溶解液をポリブチレンテレフタレート樹脂粒子を析出させる溶媒中に噴出させる請求項1に記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  3. 前記析出工程において、噴出させる前記溶解液の圧力が0.2〜4MPaである請求項1または2に記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  4. 前記溶解工程において、100℃〜250℃の温度範囲に加熱する請求項1から3のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  5. 前記有機溶媒がN−メチル−2−ピロリジノン、ジメチルアセトアミドおよび1,3−ジメチル−2−イミダゾリドンから選ばれる少なくとも一種の溶媒である請求項1から4のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  6. 前記析出工程において、ポリブチレンテレフタレート樹脂粒子を析出させる溶媒が水、または水と有機溶媒の混合溶媒である請求項2から5のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  7. 前記析出工程において、ポリブチレンテレフタレート樹脂粒子を析出させる溶媒の温度が0℃〜40℃である請求項2から6のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  8. 前記析出工程において、ポリブチレンテレフタレート樹脂粒子を析出させる溶媒の温度が50℃〜100℃である請求項2から6のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  9. 得られるポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の平均一次粒径が30nm以上1μm未満であり、粒径の変動係数が60%以下である請求項1から6のいずれかに記載のポリブチレンテレフタレート樹脂粒子の製造方法。
  10. 平均一次粒径が30nm以上1μm未満であり、粒径の変動係数が60%以下であるポリブチレンテレフタレート樹脂粒子。
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