JPWO2018087909A1 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Abstract
空気調和機の室内機は、下面部に開口した吸込口及び該吸込口の四方を囲むように下面部に開口した4つの吹出口を有する筐体と、前記吹出口から吹き出される空気の横方向の角度を調節する左右風向調節部材とを備え、前記吹出口の1つを第1吹出口、該第1吹出口と隣接する前記吹出口を第2吹出口及び第3吹出口、前記吸込口を挟んで前記第1吹出口と対向する前記吹出口を第4吹出口と定義した場合、前記第1吹出口に設けられた前記左右風向調節部材が前記第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているとき、前記第2吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第3吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第4吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態となる。
Description
本発明は、空調対象空間の天井に埋め込まれて、あるいは空調対象空間の天井に吊り下げられて設置される空気調和機の室内機に関するものである。
従来の空気調和機の室内機には、空調対象空間の天井に埋め込まれて、あるいは空調対象空間の天井に吊り下げられて設置されるものが存在する。このように設置される従来の室内機としては、例えば、筐体の下面部の略中央部に開口した吸込口と、下面部において該吸込口の四方を囲むように開口した4つの吹出口とを備え、四方に空調空気(熱交換器で熱交換後の空気)を吹き出すことができる室内機が知られている。さらに、四方に空調空気を吹き出すことができる室内機には、人体位置を検出するための赤外線センサーと、4つの吹出口のそれぞれに設けられ、吹出口から吹き出される空調空気の横方向の角度を調節する左右風向調節部材と、を備えたものも提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の室内機は、空調モードとして、温度均一化モードとスポット空調モードとを備えている。温度均一化モードは、空調対象空間の温度をその全域において均一化するような空調モードである。特許文献1に記載の室内機は、温度均一化モードを行う際、各吹出口の左右風向調節部材のそれぞれを独立して個別にスイング(揺動)させる。すなわち、特許文献1に記載の室内機は、温度均一化モードを行う際、各吹出口のそれぞれにおいて独立して個別に、吹出口から吹き出される空調空気の角度を時間的に変化させる。特許文献1によれば、このように温度均一化モードを行うことにより、空調対象空間の温度をその全域において可及的に均一化でき、快適性が向上するとしている。
スポット空調モードは、空調対象空間内に存在する人の周囲を集中的に空調し、人のいない部分に対する無駄な空調を排除する空調モードである。特許文献1に記載の室内機は、スポット空調モードを行う際、各吹出口に対応させて、つまり各吹出口に設けられた左右風向調節部材に対応させて、空調対象空間を4つのエリアに分割する。そして、吹出口に設けられた左右風向調節部材は、自身に対応するエリアに人が存在する場合、他の左右風向調節部材とは独立して個別に、自身に対応するエリアに存在する人の周囲にむかって空調空気を吹き出すように、吹出口から吹き出される空調空気の角度を調節する。特許文献1によれば、このようにスポット空調モードを行うことにより、省エネルギー性が向上するとしている。
特許文献1に記載の室内機は、温度均一化モード及びスポット空調モードにおいて上述のように各吹出口の左右風向調節部材を用いることにより、快適性及び省エネルギー性の向上を図っている。しかしながら、特許文献1に記載の室内機は、各吹出口に囲まれた吸込口に吸い込まれる空調対象空間の空気の流路について、何ら考慮されていない。このため、特許文献1に記載の室内機は、各吹出口から吹き出される空調空気の角度によっては、空調対象空間の空気が吸込口から吸い込まれづらくなる。したがって、特許文献1に記載の室内機は、吹出口から吹き出された空調空気を再度吸込口から吸い込んでしまう所謂ショートサイクルが発生してしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、吸込口の四方を囲むように形成された4つの吹出口のそれぞれに左右風向調節部材を備えた空気調和機の室内機において、ショートサイクルを防止することができる空気調和機の室内機を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和機の室内機は、下面部に開口した吸込口、及び、前記下面部において該吸込口の四方を囲むように開口した4つの吹出口を有する筐体と、前記吹出口のそれぞれに揺動自在に設けられ、前記吹出口から吹き出される空気の横方向の角度を調節する左右風向調節部材と、を備え、前記吹出口の1つを第1吹出口、該第1吹出口と隣接する前記吹出口の一方を第2吹出口、前記第1吹出口と隣接する前記吹出口の他方を第3吹出口、前記吸込口を挟んで前記第1吹出口と対向する前記吹出口を第4吹出口と定義した場合、前記第1吹出口に設けられた前記左右風向調節部材が、前記第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているとき、前記第2吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は、前記第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第3吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は、前記第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第4吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は、前記第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態となるものである。
本発明に係る室内機においては、吹出口から吹き出される空気の角度を左右風向調節部材で変更する際、4つの吹出口の間の空間のうちの少なくとも2つの空間は、吹出口から吹き出される空気によって塞がれない構成となっている。このため、本発明に係る室内機においては、当該2つの空間を流路として、空調対象空間の空気を吸込口から吸い込むことができる。したがって、本発明に係る室内機は、吹出口から吹き出される空気の角度を左右風向調節部材で変更する際に、ショートサイクルを防止することができる。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を斜め下側から観察した斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を図1のZ−Zで切断した縦断面図である。また、図3は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機の下面図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を斜め下側から観察した斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を図1のZ−Zで切断した縦断面図である。また、図3は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機の下面図である。
本実施の形態に係る室内機100は、部屋等の空調対象空間の天井に埋め込まれて、あるいは空調対象空間の天井に吊り下げられて設置されるものである。この室内機100は、下面部に吸込口13及び吹出口14〜17が開口した筐体10を備えている。筐体10は、内部が空洞となった例えば略直方体形状の箱体である。吸込口13は、筐体10の下面部の略中央部に開口している。吹出口14〜17は、筐体10の下面部において、吸込口13の四方を囲むように開口している。これら吹出口14〜17は、例えば長方形状をしており、長辺が筐体10下面部の各辺に沿うように配置されている。
また、筐体10の内部には、吸込口13と対向する位置に、例えばターボファン等の遠心ファンであるファン2が設けられている。ファン2は、空調対象空間の空気を筐体10内に吸い込むものである。また、筐体10の内部には、ファン2を囲むように、例えばフィンアンドチューブ型の熱交換器1が設けられている。熱交換器1は、該熱交換器1の内部に流れる冷媒と、ファン2によって筐体10内に吸い込まれた空調対象空間の空気と、を熱交換させるものである。この熱交換器1は、平面視において、吸込口13の外周側であり、吹出口14〜17の内周側となる位置に配置されている。このため、図2に白抜き矢印で示すように、ファン2が回転することによって、空調対象空間の空気は、吸込口13から筐体10内に吸い込まれ、ファン2及び熱交換器1に流入する構成となっている。また、熱交換器1に流入した空調対象空間の空気は、熱交換器1を通る際に該熱交換器1の冷媒流路内を流れる冷媒と熱交換して空調空気となり、吹出口14〜17から空調対象空間へ吹き出される構成となっている。なお、本実施の形態に係る室内機100は、吸込口13とファン2との間に、吸込口13から筐体10内に吸い込まれた空調対象空間の空気をファン2へ導くベルマウス3も備えている。
また、本実施の形態に係る室内機100は、吹出口14〜17のそれぞれに、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を調節する上下風向調節部材21及び左右風向調節部材31が設けられている。
上下風向調節部材21は、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の上下方向の角度を調節するものである。吹出口14〜17のそれぞれに設けられている上下風向調節部材21は、いずれも同じ構成となっている。このため、以下では、吹出口14〜17に設けられている上下風向調節部材21を代表して、吹出口14に設けられている上下風向調節部材21について説明する。
上下風向調節部材21は、吹出口14の長手方向に延びる板状部材である。また、上下風向調節部材21は、吹出口14の長手方向に延びる回転軸22に接続されている。回転軸22は、筐体10(より詳しくは、後述の化粧パネル12)に回転自在に支持されており、該回転軸22を回転駆動させる図示せぬ駆動装置と接続されている。駆動装置は、例えばモーター等で構成される。すなわち、回転軸22が回転することにより、上下風向調節部材21の外周側端部21aが上下方向に揺動する構成となっている。つまり、上下風向調節部材21は、吹出口14に揺動自在に設けられている。このため、上下風向調節部材21の外周側端部21aの位置が上方へ行くほど、吹出口14から吹き出される空調空気は、水平方向に近い角度で吹き出されることとなる。また、上下風向調節部材21の外周側端部21aの位置が下方へ行くほど、吹出口14から吹き出される空調空気は、下方向に吹き出されることとなる。
左右風向調節部材31は、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の横方向の角度を調節するものである。吹出口14〜17のそれぞれに設けられている左右風向調節部材31は、いずれも同じ構成となっている。このため、以下では、吹出口14〜17に設けられている左右風向調節部材31を代表して、吹出口14に設けられている左右風向調節部材31について説明する。
左右風向調節部材31は、板状部材であり、吹出口14に複数設けられている。詳しくは、複数の左右風向調節部材31は、吹出口14の長手方向に、規定の間隔を空けて並設されている。また、各左右風向調節部材31のそれぞれの例えば上側端部は、筐体10(より詳しくは、後述の取り付け部材18)に固定された支持部材32に、揺動自在に接続されている。つまり、各左右風向調節部材31は、吹出口14に揺動自在に設けられている。また、各左右風向調節部材31は、例えば内周側端部が連結部材33で連結されている。連結部材33は、吹出口14の長手方向に移動自在に、筐体10(より詳しくは、後述の取り付け部材18)に支持されている。また、連結部材33は、該連結部材33を吹出口14の長手方向に移動させる図示せぬ駆動装置と接続されている。駆動装置は、例えばモーター及び歯車等で構成される。
すなわち、連結部材33が、吹出口14の長手方向に移動することにより、左右風向調節部材31の外周側端部31aが横方向(図2における紙面直交方向、図3における上下方向)に揺動する構成となっている。このため、吹出口14に設けられた左右風向調節部材31の外周側端部31aの位置が吹出口15側(図3における上側)へ行くほど、吹出口14から吹き出される空調空気は、吹出口15側に大きく曲がって吹き出されることとなる。また、吹出口14に設けられた左右風向調節部材31の外周側端部31aの位置が吹出口17側(図3における下側)へ行くほど、吹出口14から吹き出される空調空気は、吹出口17側に大きく曲がって吹き出されることとなる。
ここで、本実施の形態では、本体部11、取り付け部材18及び化粧パネル12で筐体10を構成している。本体部11は、下部が開口した、例えば略直方体形状の箱体である。本体部11には、ファン2及び熱交換器1が収納されている。取り付け部材18は、本体部11の下部開口を覆うものであり、例えば略矩形形状の板状体である。この取り付け部材18には、吸込口13の一部、吹出口14の一部、吹出口15の一部、吹出口16の一部、及び吹出口17の一部が形成されている。化粧パネル12は、取り付け部材18の下部開口を閉塞するものであり、例えば略矩形形状の板状体である。つまり、化粧パネル12は、筐体10の下面部を構成するものである。この化粧パネル12には、吸込口13の一部、吹出口14の一部、吹出口15の一部、吹出口16の一部、及び吹出口17の一部が形成されている。
すなわち、取り付け部材18に形成された吸込口13の一部と、化粧パネル12に形成された吸込口13の一部とが、連通している。そして、取り付け部材18に形成された吸込口13の一部と、化粧パネル12に形成された吸込口13の一部とで、吸込口13が構成される。取り付け部材18に形成された吹出口14の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口14の一部とが、連通している。そして、取り付け部材18に形成された吹出口14の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口14の一部とで、吹出口14が構成される。取り付け部材18に形成された吹出口15の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口15の一部とが、連通している。そして、取り付け部材18に形成された吹出口15の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口15の一部とで、吹出口15が構成される。取り付け部材18に形成された吹出口16の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口16の一部とが、連通している。そして、取り付け部材18に形成された吹出口16の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口16の一部とで、吹出口16が構成される。取り付け部材18に形成された吹出口17の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口17の一部とが、連通している。そして、取り付け部材18に形成された吹出口17の一部と、化粧パネル12に形成された吹出口17の一部とで、吹出口14が構成される。
また、吹出口14〜17のそれぞれに設けられている左右風向調節部材31は、取り付け部材18に形成された吹出口14〜17の一部(部分)に設けられている。さらに、左右風向調節部材31の揺動に用いられる支持部材32及び連結部材33もまた、取り付け部材18に形成された吹出口14〜17の一部(部分)に設けられている。また、吹出口14〜17のそれぞれに設けられている上下風向調節部材21は、化粧パネル12に形成された吹出口14〜17の一部(部分)に設けられている。さらに、上下風向調節部材21の揺動に用いられる回転軸22もまた、化粧パネル12に形成された吹出口14〜17の一部(部分)に設けられている。
また、本実施の形態に係る室内機100は、複数のセンサー、及び、これらのセンサーの検出値に基づいて上下風向調節部材21及び左右風向調節部材31の角度(つまり吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度)を制御する制御装置60を備えている。
具体的には、本実施の形態に係る室内機100は、例えば化粧パネル12に、空調対象空間の輻射温度を検出する赤外線センサー41を備えている。この赤外線センサー41は、図示せぬ駆動装置によって、横方向に回転自在となっている。そして、横方向に一回転する際に、空調対象空間全体の輻射温度を検出する。また、本実施の形態に係る室内機100は、例えば筐体10内に、吸込口13から筐体10内に吸い込まれた空気の温度を検出する温度センサー42と、吸込口13から筐体10内に吸い込まれた空気の湿度(例えば相対湿度)を検出する湿度センサー43とを備えている。
制御装置60は、専用のハードウェア、又はメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。なお、制御装置60は、筐体10内に収納されていてもよいし、筐体10の外部(例えば、室内機100と共に空気調和機を構成する室外機内)に収納されていてもよい。
制御装置60が専用のハードウェアである場合、制御装置60は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field−programmable gate array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。制御装置60が実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を一つのハードウェアで実現してもよい。
制御装置60がCPUの場合、制御装置60が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。CPUは、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置60の各機能を実現する。ここで、メモリは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。
なお、制御装置60の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
本実施の形態に係る制御装置60は、機能部として人体検出部61、比較部62、及び駆動部63を備えている。
人体検出部61は、赤外線センサー41の検出値に基づいて、空調対象空間に存在する人体位置を検出するものである。人体検出部61による人体位置の検出方法は、公知の種々の方法を用いることができる。例えば、人体検出部61は、赤外線センサー41が検出した空調対象空間全域の輻射温度データの中に基準温度よりも高い位置がある場合、当該位置を人体位置として検出する。また例えば、人体検出部61は、赤外線センサー41が検出した空調対象空間全域の輻射温度データの中から基準温度よりも高い範囲を検出し、該範囲の形状に基づいて人体位置を検出してもよい。
ここで、赤外線センサー41及び人体検出部61が、本発明の人体位置検出装置に相当する。
ここで、赤外線センサー41及び人体検出部61が、本発明の人体位置検出装置に相当する。
比較部62は、室内機100が冷房運転を行う際、温度センサー42が検出する温度と、予め記憶している規定温度とを比較するものである。規定温度は、例えば、冷房運転時の設定温度である。なお、規定温度として、固定値を用いてもよいし、設定温度から所定温度高い温度を用いてもよい。また、比較部62は、室内機100が冷房運転を行う際、湿度センサー43が検出する湿度と、予め記憶している規定湿度とを比較するものである。規定湿度は、例えば、固定値である。なお、規定湿度を、温度センサー42が検出する温度又は設定温度等に応じて変更してもよい。例えば、設定温度が高いほど、規定湿度を高くしてもよい。
駆動部63は、人体検出部61の検出結果及び比較部62の比較結果に基づいて、上下風向調節部材21及び左右風向調節部材31を駆動させるものである。なお、本実施の形態に係る室内機100は、有線又は無線によって制御装置60と通信可能なリモートコントローラー65を備えている。そして、ユーザー等は、リモートコントローラー65によって、上下風向調節部材21及び左右風向調節部材31の角度(つまり吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度)を設定することができる。この際、駆動部63は、上下風向調節部材21及び左右風向調節部材31がユーザー等の設定した角度となるよう、上下風向調節部材21及び左右風向調節部材31を駆動させる。
続いて、本実施の形態に係る室内機100の動作について説明する。
図2に示すように、ファン2が回転すると、空調対象空間の空気は、吸込口13から筐体10内に吸い込まれ、ファン2を通って熱交換器1に流入する。そして、熱交換器1に流入した空調対象空間の空気は、熱交換器1の冷媒流路内を流れる冷媒と熱交換する。詳しくは、室内機100が冷房運転を行う際には、熱交換器1に流入した空調対象空間の空気は、熱交換器1の冷媒流路内を流れる冷媒によって冷却される。また、室内機100が暖房運転を行う際には、熱交換器1に流入した空調対象空間の空気は、熱交換器1の冷媒流路内を流れる冷媒によって加熱される。その後、熱交換器1で冷却又は加熱された空気は、空調空気として吹出口14〜17から空調対象空間へ吹き出される。
図2に示すように、ファン2が回転すると、空調対象空間の空気は、吸込口13から筐体10内に吸い込まれ、ファン2を通って熱交換器1に流入する。そして、熱交換器1に流入した空調対象空間の空気は、熱交換器1の冷媒流路内を流れる冷媒と熱交換する。詳しくは、室内機100が冷房運転を行う際には、熱交換器1に流入した空調対象空間の空気は、熱交換器1の冷媒流路内を流れる冷媒によって冷却される。また、室内機100が暖房運転を行う際には、熱交換器1に流入した空調対象空間の空気は、熱交換器1の冷媒流路内を流れる冷媒によって加熱される。その後、熱交換器1で冷却又は加熱された空気は、空調空気として吹出口14〜17から空調対象空間へ吹き出される。
ここで、本実施の形態に係る室内機100は、空調運転時(冷房運転時及び暖房運転時)に、左右風向調節部材31で吹出口14〜17から吹き出される空調空気の横方向の角度を調節することにより、エリア空調運転及び温度均一化運転のうちの少なくとも一方を行うことができる。エリア空調運転は、空調対象空間内に存在する人の周囲等、空調対象空間のうちの特定のエリアを集中的に空調し、人のいない部分に対する無駄な空調を排除する空調モードである。温度均一化運転は、空調対象空間の全域において温度の均一化を図る運転である。また、本実施の形態に係る室内機100は、温度均一化運転及びエリア空調運転を行う際、吹出口14〜17から吹き出された空調空気を再度吸込口13から吸い込んでしまう所謂ショートサイクルの発生を防止するため、左右風向調節部材31を以下のように動作させる。
図4〜図6は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機の下面図であり、該室内機の空調運転状態を説明するための図である。これら図4〜図6には、吸込口13に吸い込まれる空調対象空間の空気の流れを、気流51として示している。また、これら図4〜図6には、吹出口14〜17から吹き出された空調空気の流れを、気流52として示している。
図4は、室内機100の空調運転時、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の横方向の角度を左右風向調節部材31で変更しない状態を示している。換言すると、図4は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31が傾いていない状態を示している。つまり、図4は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31の外周側端部31aが、隣接する吹出口のいずれの側にも移動していない、揺動範囲の中間位置の状態を示している。例えば、吹出口14に設けられた各左右風向調節部材31は、吹出口15側にも吹出口17側にも移動していない状態、つまり揺動範囲の中間位置となっている。
吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31が図4のような状態の場合、各吹出口14〜17から吹き出される空調空気は、室内機100を下方から観察した際、化粧パネル12の各辺と略垂直な方向に気流52として吹き出される。このような場合、室内機100を下方から観察した際、各吹出口14〜17の間の空間は、空調対象空間の空気が吸込口13へ吸い込まれる際の流路となる。つまり、空調対象空間の空気は、各吹出口14〜17の間を通る気流51として流れ、吸込口13に吸い込まれる。
ここで、吹出口14〜17毎に左右風向調節部材31の角度を個別に調節して、吹出口14〜17毎に気流52の角度を個別に変更した場合、室内機100を下方から観察した状態において、各吹出口14〜17の間が気流52によって塞がれてしまう場合がある。つまり、室内機100を下方から観察した状態において、空調対象空間の空気が吸込口13へ吸い込まれる際の流路が塞がれてしまう場合がある。このような状態になると、空調対象空間の空気が吸込口13から吸い込まれづらくなる。このため、吸込口13の中央部では空調対象空間の空気を吸い込めるものの、吸込口13の縁近傍では、吹出口14〜17から吹き出された気流52を再度吸込口13から吸い込んでしまう所謂ショートサイクルが発生してしまう。このため、本実施の形態に係る室内機は、エリア空調運転を行う際、例えば図5及び図6のように、吹出口14〜17に設けられた左右風向調節部材31を動作させる。
例えば図5に示すように、人体検出部61は、空調対象空間を8つのエリアに分割する。詳しくは、人体検出部61は、空調対象空間を、吹出口14〜17に対応させて、室内機100を中心として放射状に4つのエリアA,B,C,Dに分割する。さらに、これらエリアA,B,C,Dを、これらエリアA,B,C,Dの中心位置で2つに分割する。ここで、図5等に示すように、本実施の形態では、上記の2つに分割されたエリアを区別して示す場合、添え字「1」,「2」を付して示すこととする。各エリアにおける添え字「1」が付されたエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアの中心位置よりも時計周り方向に位置するエリアとなる。また、各エリアにおける添え字「2」が付されたエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアの中心位置よりも反時計周り方向に位置するエリアとなる。例えば、エリアA1は、吹出口14に対応するエリアAのうち、該エリアAの中心位置よりも吹出口17側のエリアとなる。エリアA2は、吹出口14に対応するエリアAのうち、該エリアAの中心位置よりも吹出口15側のエリアとなる。
そして、人体検出部61は、どのエリアに人が存在するかを検出する。例えば、図5に示すように、赤外線センサー41及び制御装置60の人体検出部61によって、エリアA2の位置71に人の存在を検出したとする。エリアA2は、吹出口14に対応するエリアである。このため、制御装置60の駆動部63は、吹出口14から吹き出される気流52が人体位置である位置71を含むエリアA2に向かって流れるように、吹出口14の左右風向調節部材31を駆動して、吹出口14から吹き出される気流52の横方向の角度を変更する。換言すると、駆動部63は、吹出口14から吹き出される気流52が吹出口15の方向へ曲がるように、吹出口14の左右風向調節部材31を駆動する。つまり、駆動部63は、吹出口14の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口15側へ移動させ、吹出口14の左右風向調節部材31を、吹出口15の方へ気流52を吹き出させる状態とする。
この場合、吹出口14が、本発明の第1吹出口に相当する。
この場合、吹出口14が、本発明の第1吹出口に相当する。
さらに、駆動部63は、本発明の第2吹出口に相当することとなる吹出口15の左右風向調節部材31を、吹出口14の方へ気流52を吹き出させる状態とする。また、駆動部63は、本発明の第3吹出口に相当することとなる吹出口17の左右風向調節部材31を、吹出口16の方へ気流52を吹き出させる状態とする。また、駆動部63は、本発明の第4吹出口に相当することとなる吹出口16の左右風向調節部材31を、吹出口17の方へ気流52を吹き出させる状態とする。
このようにエリア空調運転を行うことにより、室内機100を下方から観察した状態において、吹出口15と吹出口16との間の空間、及び、吹出口14と吹出口17との間の空間は、気流52によって塞がれない。このため、これらの空間を流路として、空調対象空間の空気を吸込口13へ吸い込むことができる。つまり、空調対象空間の空気は、吹出口15と吹出口16との間及び吹出口14と吹出口17を通る気流51として流れ、吸込口13に吸い込まれることができる。したがって、本実施の形態に係る室内機100は、エリア空調運転を行う際、ショートサイクルを防止することができる。
エリア空調運転の例をもう一例説明すると、例えば図6に示すように、赤外線センサー41及び制御装置60の人体検出部61によって、エリアB2の位置72に人の存在を検出したとする。エリアB2は、吹出口15に対応するエリアである。このため、制御装置60の駆動部63は、吹出口15から吹き出される気流52が人体位置である位置72を含むエリアB2に向かって流れるように、吹出口15の左右風向調節部材31を駆動して、吹出口15から吹き出される気流52の横方向の角度を変更する。換言すると、駆動部63は、吹出口15から吹き出される気流52が吹出口16の方向へ曲がるように、吹出口15の左右風向調節部材31を駆動する。つまり、駆動部63は、吹出口15の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口16側へ移動させ、吹出口15の左右風向調節部材31を、吹出口16の方へ気流52を吹き出させる状態とする。
この場合、吹出口15が、本発明の第1吹出口に相当する。
この場合、吹出口15が、本発明の第1吹出口に相当する。
さらに、駆動部63は、本発明の第2吹出口に相当することとなる吹出口16の左右風向調節部材31を、吹出口15の方へ気流52を吹き出させる状態とする。また、駆動部63は、本発明の第3吹出口に相当することとなる吹出口14の左右風向調節部材31を、吹出口17の方へ気流52を吹き出させる状態とする。また、駆動部63は、本発明の第4吹出口に相当することとなる吹出口17の左右風向調節部材31を、吹出口14の方へ気流52を吹き出させる状態とする。
このようにエリア空調運転を行うことにより、室内機100を下方から観察した状態において、吹出口14と吹出口15との間の空間、及び、吹出口16と吹出口17との間の空間は、気流52によって塞がれない。このため、これらの空間を流路として、空調対象空間の空気を吸込口13へ吸い込むことができる。つまり、空調対象空間の空気は、吹出口14と吹出口15との間及び吹出口16と吹出口17を通る気流51として流れ、吸込口13に吸い込まれることができる。したがって、本実施の形態に係る室内機100は、エリア空調運転を行う際、ショートサイクルを防止することができる。
なお、赤外線センサー41及び制御装置60の人体検出部61によって、あるエリアの中心位置に人の存在を検出した場合、制御装置60の駆動部63は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31を図4に示す状態とする。つまり、制御装置60の駆動部63は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31を揺動範囲の中間位置の状態とする。
ここで、本実施の形態では、エリア空調運転を行う際に空調対象空間を8つのエリアに分割したが、空調対象空間の分割数は8つに限定されるものではない。例えば、図7のように、空調対象空間を12のエリアに分割してもよい。
図7は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機の下面図であり、空調対象空間の分割例の別の一例を説明するための図である。
例えば、図7に示すように、エリアA,B,C,Dのそれぞれを3つに分割し、空調対象空間を12のエリアに分割してもよい。詳しくは、図7では、各エリアを、添え字「1」を付したエリアと、添え字「2」を付したエリアと、添え字「3」を付したエリアとに分割している。添え字「3」を付したエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアの中心位置を含むエリアである。添え字「1」を付したエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアにおいて、添え字「3」を付したエリアよりも時計周り方向に位置するエリアである。添え字「2」を付したエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアにおいて、添え字「3」を付したエリアよりも反時計周り方向に位置するエリアである。図7のように空調対象空間を12のエリアに分割した場合、赤外線センサー41及び制御装置60の人体検出部61によって、添え字「3」を付したエリアに人の存在を検出した場合、制御装置60の駆動部63は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31を図4に示す状態とする。つまり、制御装置60の駆動部63は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31を揺動範囲の中間位置の状態とする。
例えば、図7に示すように、エリアA,B,C,Dのそれぞれを3つに分割し、空調対象空間を12のエリアに分割してもよい。詳しくは、図7では、各エリアを、添え字「1」を付したエリアと、添え字「2」を付したエリアと、添え字「3」を付したエリアとに分割している。添え字「3」を付したエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアの中心位置を含むエリアである。添え字「1」を付したエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアにおいて、添え字「3」を付したエリアよりも時計周り方向に位置するエリアである。添え字「2」を付したエリアは、室内機100を下方から観察した際、各エリアにおいて、添え字「3」を付したエリアよりも反時計周り方向に位置するエリアである。図7のように空調対象空間を12のエリアに分割した場合、赤外線センサー41及び制御装置60の人体検出部61によって、添え字「3」を付したエリアに人の存在を検出した場合、制御装置60の駆動部63は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31を図4に示す状態とする。つまり、制御装置60の駆動部63は、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31を揺動範囲の中間位置の状態とする。
また、本実施の形態では、人体が存在するエリアに空調空気を吹き出す構成としたが、人体を直接ねらって空調空気を吹き出す構成としてもよい。
また、上述のように、本実施の形態に係る室内機100は、リモートコントローラー65によって、左右風向調節部材31の角度が設定されることもある。このような場合にも、吹出口14〜17に設けられた各左右風向調節部材31を上述のように動作させ、ショートサイクルを防止してもよい。例えば、リモートコントローラー65によって、吹出口14の左右風向調節部材31が、吹出口15の方へ気流52を吹き出させる状態に設定されたとする。この場合、吹出口15〜17の左右風向調節部材31を、図5で示した状態にしてもよい。このように吹出口14〜17の左右風向調節部材31を動作させることにより、室内機100を下方から観察した状態において、吹出口15と吹出口16との間の空間、及び、吹出口14と吹出口17との間の空間は、気流52によって塞がれない。このため、これらの空間を流路として、空調対象空間の空気を吸込口13へ吸い込むことができる。つまり、空調対象空間の空気は、吹出口15と吹出口16との間及び吹出口14と吹出口17を通る気流51として流れ、吸込口13に吸い込まれることができる。したがって、本実施の形態に係る室内機100は、ショートサイクルを防止することができる。
温度均一化運転では、駆動部63は、吹出口14〜17の左右風向調節部材31を、停止することなく揺動させる。この際、室内機100を下方から観察した状態において、各吹出口14〜17の間の空間のうちの少なくとも2つが気流52によって塞がれないように、駆動部63は、吹出口14〜17の左右風向調節部材31を揺動させる。換言すると、室内機100を下方から観察した状態において、各吹出口14〜17の間の空間のうちの少なくとも2つに気流51が発生するように、駆動部63は、以下のように吹出口14〜17の左右風向調節部材31を揺動させる。
なお、以下では、吹出口14が本発明の第1吹出口に相当し、吹出口15が本発明の第2吹出口に相当し、吹出口17が本発明の第3吹出口に相当し、吹出口16が本発明の第4吹出口に相当するものとして説明する。
なお、以下では、吹出口14が本発明の第1吹出口に相当し、吹出口15が本発明の第2吹出口に相当し、吹出口17が本発明の第3吹出口に相当し、吹出口16が本発明の第4吹出口に相当するものとして説明する。
例えば、図4の状態から温度均一化運転を開始する場合、駆動部63は、吹出口14〜17の左右風向調節部材31を図4の状態から例えば図5の状態とする。詳しくは、駆動部63は、吹出口14の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口15側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口15の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口14側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口16の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口17側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口17の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口16側へ移動させていく。
吹出口14〜17の左右風向調節部材31が揺動範囲の一端まで到達して図5の状態になると、駆動部63は、吹出口14〜17の左右風向調節部材31を図4の状態とする。詳しくは、駆動部63は、吹出口14の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口17側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口15の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口16側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口16の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口15側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口17の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口14側へ移動させていく。
吹出口14〜17の左右風向調節部材31が揺動範囲の中間位置まで到達して図4の状態になると、駆動部63は、吹出口14〜17の左右風向調節部材31を図6の状態とする。詳しくは、駆動部63は、吹出口14の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口17側へさらに移動させていく。また、駆動部63は、吹出口15の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口16側へさらに移動させていく。また、駆動部63は、吹出口16の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口15側へさらに移動させていく。また、駆動部63は、吹出口17の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口14側へさらに移動させていく。
吹出口14〜17の左右風向調節部材31が揺動範囲の他端まで到達して図6の状態になると、駆動部63は、吹出口14〜17の左右風向調節部材31を図4の状態とする。詳しくは、駆動部63は、吹出口14の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口15側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口15の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口14側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口16の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口17側へ移動させていく。また、駆動部63は、吹出口17の左右風向調節部材31の外周側端部31aを吹出口16側へ移動させていく。
温度均一化運転では、以上のような動作が繰り返される。この際、吹出口14に設けられた左右風向調節部材31が吹出口15の方へ気流52を吹き出す状態になっているときには、吹出口15に設けられた左右風向調節部材31は吹出口14の方へ気流52を吹き出す状態となり、吹出口17に設けられた左右風向調節部材31は吹出口16の方へ気流52を吹き出す状態となり、吹出口16に設けられた左右風向調節部材31は吹出口17の方へ気流52を吹き出す状態となる。このため、空調対象空間の空気は、吹出口15と吹出口16との間及び吹出口14と吹出口17を通る気流51として流れ、吸込口13に吸い込まれることができる。
また、吹出口14に設けられた左右風向調節部材31が吹出口17の方へ気流52を吹き出す状態になっているときには、吹出口17に設けられた左右風向調節部材31は吹出口14の方へ気流52を吹き出す状態となり、吹出口15に設けられた左右風向調節部材31は吹出口16の方へ気流52を吹き出す状態となり、吹出口16に設けられた左右風向調節部材31は吹出口15の方へ気流52を吹き出す状態となる。このため、空調対象空間の空気は、吹出口14と吹出口15との間及び吹出口16と吹出口17を通る気流51として流れ、吸込口13に吸い込まれることができる。したがって、本実施の形態に係る室内機100は、温度均一化運転においても、ショートサイクルを防止することができる。
ここで、吹出口14〜17に設けられた左右風向調節部材31によって該吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を大きく変更する場合、つまり、左右風向調節部材31の中間位置からの揺動量が大きくなった場合、左右風向調節部材31は、一方の面に偏って空調空気が衝突しやすくなり、他方の面に空調対象空間の空気が触れやすくなる。このため、室内機100が冷房運転を行う際、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の温度と空調対象空間の空気の温度との間の温度差が大きくなると、左右風向調節部材31の前記他方の面に空調対象空間の空気が触れた際、当該空気が左右風向調節部材31によって冷やされ、左右風向調節部材31の前記他方の面に結露しやすくなる。
このため、本実施の形態に係る室内機100においては、冷房運転を行う際、制御装置60の比較部62は、温度センサー42が検出する温度と、予め記憶している規定温度とを比較する。つまり、比較部62は、筐体10内に吸い込まれる空調対象空間の空気の温度と、予め記憶している規定温度とを比較する。そして、制御装置60の駆動部63は、温度センサー42の検出温度が規定温度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた左右風向調節部材31を揺動範囲の中間位置とする。これにより、左右風向調節部材31に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
また、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の温度と空調対象空間の空気の温度との間の温度差が大きいときには、吹出口14〜17に設けられた上下風向調節部材21によって該吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を大きく変更する場合も、上下風向調節部材21は、左右風向調節部材31と同様に、一方の面に偏って空調空気が衝突しやすくなり、他方の面に空調対象空間の空気が触れやすくなる。このため、室内機100が冷房運転を行う際、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の温度と空調対象空間の空気の温度との間の温度差が大きくなると、上下風向調節部材21の前記他方の面に空調対象空間の空気が触れた際、当該空気が上下風向調節部材21によって冷やされ、上下風向調節部材21の前記他方の面に結露しやすくなる。
このため、本実施の形態に係る室内機100においては、冷房運転を行う際、制御装置60の駆動部63は、温度センサー42の検出温度が規定温度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた上下風向調節部材21を、該上下風向調節部材21が設けられている吹出口14〜17の部分に沿った角度に固定する。これにより、上下風向調節部材21に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
同様に、空調対象空間の空気の湿度が高い場合、左右風向調節部材31の前記他方の面に空調対象空間の空気が触れた際、当該空気が左右風向調節部材31によって冷やされ、左右風向調節部材31の前記他方の面に結露しやすくなる。
このため、本実施の形態に係る室内機100においては、冷房運転を行う際、制御装置60の比較部62は、湿度センサー43が検出する湿度と、予め記憶している規定湿度とを比較する。つまり、比較部62は、筐体10内に吸い込まれる空調対象空間の空気の湿度と、予め記憶している規定湿度とを比較する。そして、制御装置60の駆動部63は、湿度センサー43の検出湿度が規定湿度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた左右風向調節部材31を揺動範囲の中間位置とする。これにより、左右風向調節部材31に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
また、空調対象空間の空気の湿度が高いときには、上下風向調節部材21も、左右風向調節部材31と同様に、上下風向調節部材21の前記他方の面に空調対象空間の空気が触れた際、当該空気が上下風向調節部材21によって冷やされ、上下風向調節部材21の前記他方の面に結露しやすくなる。
このため、本実施の形態に係る室内機100においては、冷房運転を行う際、制御装置60の駆動部63は、湿度センサー43の検出湿度が規定湿度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた上下風向調節部材21を、該上下風向調節部材21が設けられている吹出口14〜17の部分に沿った角度に固定する。これにより、上下風向調節部材21に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
以上、本実施の形態に係る室内機100は、下面部に開口した吸込口13、及び、下面部において吸込口13の四方を囲むように開口した4つの吹出口14〜17を有する筐体10と、吹出口14〜17に揺動自在に設けられ、吹出口14〜17から吹き出される空気の横方向の角度を調節する左右風向調節部材31と、を備えている。
そして、本実施の形態に係る室内機100は、吹出口の1つを第1吹出口(例えば吹出口14)、第1吹出口と隣接する吹出口の一方を第2吹出口(例えば吹出口15)、第1吹出口と隣接する吹出口の他方を第3吹出口(例えば吹出口17)、吸込口13を挟んで第1吹出口と対向する吹出口を第4吹出口(例えば吹出口16)と定義した場合、例えばエリア空調運転等において、第1吹出口に設けられた左右風向調節部材31が第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているとき、第2吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、第3吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、第4吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態となる。
また、本実施の形態に係る室内機100は、左右風向調節部材31のそれぞれを揺動させながら温度均一化運転する際、第1吹出口に設けられた左右風向調節部材31が第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているときには、第2吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、第3吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、第4吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態となる。また、本実施の形態に係る室内機100は、左右風向調節部材31のそれぞれを揺動させながら温度均一化運転する際、第1吹出口に設けられた左右風向調節部材31が第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているときには、第3吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、第2吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、第4吹出口に設けられた左右風向調節部材31は第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態となる。
つまり、本実施の形態に係る室内機100は、吹出口14〜17から吹き出される空気の角度を左右風向調節部材31で変更する際、室内機100を下方から観察した状態において、各吹出口14〜17の間の空間のうちの少なくとも2つが気流52によって塞がれない状態となる。したがって、本実施の形態に係る室内機100は、吹出口14〜17から吹き出される空気の角度を左右風向調節部材31で変更する際に、ショートサイクルを防止することができる。
また、本実施の形態に係る室内機100においては、吸込口13から筐体10内に吸い込まれる空気の温度を検出する温度センサー42を備えている場合、冷房運転時、温度センサー42の検出温度が規定温度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた左右風向調節部材31は揺動範囲の中間位置となる。このため、本実施の形態に係る室内機100は、左右風向調節部材31に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
また、本実施の形態に係る室内機100においては、吸込口13から筐体10内に吸い込まれる空気の温度を検出する温度センサー42を備えている場合、冷房運転時、温度センサー42の検出温度が規定温度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた上下風向調節部材21は、該上下風向調節部材21が設けられている吹出口14〜17の部分に沿った角度に固定される。このため、本実施の形態に係る室内機100は、上下風向調節部材21に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
また、本実施の形態に係る室内機100においては、吸込口13から筐体10内に吸い込まれる空気の湿度を検出する湿度センサー43を備えている場合、冷房運転時、湿度センサー43の検出湿度が規定湿度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた左右風向調節部材31は揺動範囲の中間位置となる。このため、本実施の形態に係る室内機100は、左右風向調節部材31に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
また、本実施の形態に係る室内機100においては、吸込口13から筐体10内に吸い込まれる空気の湿度を検出する湿度センサー43を備えている場合、冷房運転時、湿度センサー43の検出湿度が規定湿度以下になるまで、吹出口14〜17に設けられた上下風向調節部材21は、該上下風向調節部材21が設けられている吹出口14〜17の部分に沿った角度に固定される。このため、本実施の形態に係る室内機100は、上下風向調節部材21に結露することを防止でき、空調対象空間への露飛びが発生することを防止できる。
また、本実施の形態に係る室内機100においては、筐体10は、下部が開口し、ファン2及び熱交換器1が収納された本体部11と、本体部11の下部を覆い、吸込口13の一部及び吹出口14〜17の一部が形成された取り付け部材18と、取り付け部材18の下部を覆い、吸込口13の一部及び吹出口14〜17の一部が形成された化粧パネル12と、を備えている。そして、本実施の形態に係る室内機100においては、上下風向調節部材21は、化粧パネル12に形成された吹出口14〜17の一部(部分)に設けられ、左右風向調節部材31は、取り付け部材18に形成された吹出口14〜17の一部(部分)に設けられている。このため、本実施の形態に係る室内機100は、下記(1)及び(2)の効果を得ることができる。
(1)室内機100の製造コストを低減できるという効果。
(2)左右風向調節部材31によって吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を調節する精度が向上するという効果。
(2)左右風向調節部材31によって吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を調節する精度が向上するという効果。
[(1)室内機100の製造コストを低減できるという効果について]
空調対象空間の天井に埋め込まれて、あるいは空調対象空間の天井に吊り下げられて設置される空気調和機の室内機の市場では、左右風向調節部材を備えていない廉価な室内機も要求されている。以下、このような室内機を廉価版室内機と称する。本実施の形態のように筐体10を構成することにより、左右風向調節部材31及び該左右風向調節部材31の揺動に用いられる部品(支持部材32及び連結部材33等)が設けられた取り付け部材18を室内機100から取り外すことにより、廉価版室内機とすることができる。すなわち、本実施の形態のように筐体10を構成することにより、室内機100の構成部品と廉価版室内機との間において多くの部品を共通化できる。このため、室内機100の製造コストを低減できる。
空調対象空間の天井に埋め込まれて、あるいは空調対象空間の天井に吊り下げられて設置される空気調和機の室内機の市場では、左右風向調節部材を備えていない廉価な室内機も要求されている。以下、このような室内機を廉価版室内機と称する。本実施の形態のように筐体10を構成することにより、左右風向調節部材31及び該左右風向調節部材31の揺動に用いられる部品(支持部材32及び連結部材33等)が設けられた取り付け部材18を室内機100から取り外すことにより、廉価版室内機とすることができる。すなわち、本実施の形態のように筐体10を構成することにより、室内機100の構成部品と廉価版室内機との間において多くの部品を共通化できる。このため、室内機100の製造コストを低減できる。
詳しくは、本実施の形態に係る室内機100を設置する場合、まず、ファン2及び熱交換器1が収納された本体部11を天井に固定する。そして、天井に固定された本体部11の下部に、左右風向調節部材31及び該左右風向調節部材31の揺動に用いられる部品(支持部材32及び連結部材33等)が設けられた取り付け部材18を取り付ける。その後、取り付け部材18の下部に、上下風向調節部材21及び該上下風向調節部材21の揺動に用いられる部品(回転軸22等)が設けられた化粧パネル12を取り付ける。
一方、天井に固定された本体部11の下部に、上下風向調節部材21及び該上下風向調節部材21の揺動に用いられる部品(回転軸22等)が設けられた化粧パネル12を取り付けることにより、廉価版室内機とすることができる。
[(2)左右風向調節部材31によって吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を調節する精度が向上するという効果について]
左右風向調節部材31を備えていない廉価版室内機は、通常、左右風向調節部材31の設置を考慮していないため、筐体内に左右風向調節部材31が設置できるようなスペースを有していない。このため、廉価版室内機の筐体内に左右風向調節部材31を設置しようとしても、小さな左右風向調節部材31しか設置できない。これでは、左右風向調節部材31によって、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を十分に変更することはできない。また、廉価版室内機の筐体内に左右風向調節部材31の設置スペースを予め確保しておこうとすると、廉価版室内機が大型化してしまう。
左右風向調節部材31を備えていない廉価版室内機は、通常、左右風向調節部材31の設置を考慮していないため、筐体内に左右風向調節部材31が設置できるようなスペースを有していない。このため、廉価版室内機の筐体内に左右風向調節部材31を設置しようとしても、小さな左右風向調節部材31しか設置できない。これでは、左右風向調節部材31によって、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を十分に変更することはできない。また、廉価版室内機の筐体内に左右風向調節部材31の設置スペースを予め確保しておこうとすると、廉価版室内機が大型化してしまう。
一方、本実施の形態に係る室内機100は、左右風向調節部材31を取り付け部材18に設けている。このため、吹出口14〜17から吹き出される空調空気の角度を十分に変更することができる大きさの左右風向調節部材31を室内機100に設けることができる。そして、室内機100の部品を用いて廉価版室内機を製作する際に、廉価版室内機が大型化してしまうこともない。
なお、室内機100の筐体10を、後述の図8のように構成してもよい。
図8は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の別の一例を示す縦断面図である。この図8は、図2と同じ観察方向となっている。
図8に示すように、取り付け部材18を化粧パネル12と一体で形成してもよい。換言すると、図8に示す室内機100の筐体10は、ファン2及び熱交換器1が収納された本体部11と、該本体部11の下部を覆い、吸込口13及び吹出口14〜17が形成された化粧パネル12と、を備えている。そして、化粧パネル12の吹出口14〜17に、左右風向調節部材31及び該左右風向調節部材31の揺動に用いられる部品(支持部材32及び連結部材33等)が設けられている。
図8に示すように、取り付け部材18を化粧パネル12と一体で形成してもよい。換言すると、図8に示す室内機100の筐体10は、ファン2及び熱交換器1が収納された本体部11と、該本体部11の下部を覆い、吸込口13及び吹出口14〜17が形成された化粧パネル12と、を備えている。そして、化粧パネル12の吹出口14〜17に、左右風向調節部材31及び該左右風向調節部材31の揺動に用いられる部品(支持部材32及び連結部材33等)が設けられている。
図8のように、室内機100を構成した場合、該室内機100と廉価版室内機との間で、化粧パネル12を共通化できなくなる。しかしながら、図8に示す室内機100と廉価版室内機との間で、化粧パネル12以外の部品を共通化することができる。このため、図8のように室内機100を構成しても、室内機100の製造コストを低減できる。また、図8に示す室内機100は、該室内機100を設置する場合、天井に固定された本体部11の下部に、化粧パネル12を取り付けるだけでよい。このため、図8に示す室内機100は、図2に示す室内機100と比べ、室内機100の設置工数を削減できるという効果を得ることもできる。
1 熱交換器、2 ファン、3 ベルマウス、10 筐体、11 本体部、12 化粧パネル、13 吸込口、14 吹出口、15 吹出口、16 吹出口、17 吹出口、18 取り付け部材、21 上下風向調節部材、21a 外周側端部、22 回転軸、31 左右風向調節部材、31a 外周側端部、32 支持部材、33 連結部材、41 赤外線センサー、42 温度センサー、43 湿度センサー、51 気流、52 気流、60 制御装置、61 人体検出部、62 比較部、63 駆動部、65 リモートコントローラー、71 位置、72 位置、100 室内機。
Claims (10)
- 下面部に開口した吸込口、及び、前記下面部において該吸込口の四方を囲むように開口した4つの吹出口を有する筐体と、
前記吹出口のそれぞれに揺動自在に設けられ、前記吹出口から吹き出される空気の横方向の角度を調節する左右風向調節部材と、
を備え、
前記吹出口の1つを第1吹出口、該第1吹出口と隣接する前記吹出口の一方を第2吹出口、前記第1吹出口と隣接する前記吹出口の他方を第3吹出口、前記吸込口を挟んで前記第1吹出口と対向する前記吹出口を第4吹出口と定義した場合、
前記第1吹出口に設けられた前記左右風向調節部材が、前記第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているとき、
前記第2吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は、前記第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、
前記第3吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は、前記第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、
前記第4吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は、前記第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態となる構成である空気調和機の室内機。 - 前記左右風向調節部材のそれぞれを揺動させながら当該室内機を運転する際、
前記第1吹出口に設けられた前記左右風向調節部材が前記第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているときには、前記第2吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第3吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第4吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態となる構成となり、
前記第1吹出口に設けられた前記左右風向調節部材が前記第3吹出口の方へ空気を吹き出す状態になっているときには、前記第3吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第1吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第2吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第4吹出口の方へ空気を吹き出す状態となり、前記第4吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は前記第2吹出口の方へ空気を吹き出す状態となる構成となる請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 人体位置を検出する人体位置検出装置を備え、
前記第1吹出口に設けられた前記左右風向調節部材は、空調対象空間を複数に分割したエリアのうち、前記人体位置検出装置で検出された人体位置を含むエリアに向かって空気を吹き出す状態となる請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 前記吹出口のそれぞれに揺動自在に設けられ、前記吹出口から吹き出される空気の上下方向の角度を調節する上下風向調節部材を備えた請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。
- 前記吸込口から前記筐体内に吸い込まれる空気の温度を検出する温度センサーを備え、
当該室内機が冷房運転を行う際、
前記温度センサーの検出温度が規定温度以下になるまで、前記吹出口のそれぞれに設けられた前記左右風向調節部材は、揺動範囲の中間位置となる構成である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。 - 前記吹出口のそれぞれに揺動自在に設けられ、前記吹出口から吹き出される空気の上下方向の角度を調節する上下風向調節部材を備え、
前記温度センサーの検出温度が前記規定温度以下になるまで、前記吹出口のそれぞれに設けられた前記上下風向調節部材は、該上下風向調節部材が設けられている前記吹出口の部分に沿った角度に固定される構成である請求項5に記載の空気調和機の室内機。 - 前記吸込口から前記筐体内に吸い込まれる空気の湿度を検出する湿度センサーを備え、
当該室内機が冷房運転を行う際、
前記湿度センサーの検出湿度が規定湿度以下になるまで、前記吹出口のそれぞれに設けられた前記左右風向調節部材は、揺動範囲の中間位置となる構成である請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。 - 前記吹出口のそれぞれに揺動自在に設けられ、前記吹出口から吹き出される空気の上下方向の角度を調節する上下風向調節部材を備え、
前記湿度センサーの検出湿度が前記規定湿度以下になるまで、前記吹出口のそれぞれに設けられた前記上下風向調節部材は、該上下風向調節部材が設けられている前記吹出口の部分に沿った角度に固定される構成である請求項7に記載の空気調和機の室内機。 - 空調対象空間の空気を前記吸込口から前記筐体内に吸い込むファンと、
内部に流れる冷媒と、前記筐体内に吸い込まれた空気とを熱交換させる熱交換器と、
を備え、
前記筐体は、
下部が開口し、前記ファン及び前記熱交換器が収納された本体部と、
前記本体部の下部を覆い、前記吸込口の一部及び前記吹出口の一部が形成された取り付け部材と、
前記取り付け部材の下部を覆い、前記吸込口の一部及び前記吹出口の一部が形成された化粧パネルと、
を備え、
前記上下風向調節部材は、前記化粧パネルに形成された前記吹出口の一部に設けられ、
前記左右風向調節部材は、前記取り付け部材に形成された前記吹出口の一部に設けられている請求項4、請求項6及び請求項8のうちのいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。 - 空調対象空間の空気を前記吸込口から前記筐体内に吸い込むファンと、
内部に流れる冷媒と、前記筐体内に吸い込まれた空気とを熱交換させる熱交換器と、
を備え、
前記筐体は、
下部が開口し、前記ファン及び前記熱交換器が収納された本体部と、
前記本体部の下部を覆い、前記吸込口及び前記吹出口が形成された化粧パネルと、
を備え、
前記上下風向調節部材及び前記左右風向調節部材は、前記化粧パネルに形成された前記吹出口に設けられている請求項4、請求項6及び請求項8のうちのいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。
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