JP2018119783A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線センサ近傍に調和空気が当たることを抑制する。
【解決手段】空気調和機の室内機は、吸込口、吹出口並びに内部に配置された熱交換器およびファンを有する筐体と、吹出口からの空気を左右方向に可変する左右風向板と、吹出口からの空気を上下方向に可変する上下風向板と、筐体の左右方向の一方の端部であって、筐体の吹出口の左右端の隣に配置された赤外線センサと、赤外線センサが配置される側の左右風向板の端部と赤外線センサとの間で、吹出口の上面に下向きに設けられる上部整流板と、を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、赤外線センサの誤認識を抑制する空気調和機の室内機に関するものである。
従来の空気調和機の室内機には、筐体の前部の左右方向のいずれか一方の端部に人体の状態等を検出するセンサを配置しているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−270956号公報
従来の空気調和機の室内機は、吹出口からの調和空気がセンサ近傍に当たる可能性がある。これにより、調和空気が当たったセンサ或いは調和空気がセンサを備えるケースに当たったセンサで対象物の温度や人体の位置等が検出された場合には、対象物の温度や人体の位置等を誤認識する可能性があるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、赤外線センサ近傍に調和空気が当たることを抑制する空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機の室内機は、吸込口、吹出口並びに内部に配置された熱交換器およびファンを有する筐体と、前記吹出口からの空気を左右方向に可変する左右風向板と、前記吹出口からの空気を上下方向に可変する上下風向板と、前記筐体の左右方向の一方の端部であって、前記筐体の前記吹出口の左右端の隣に配置された赤外線センサと、前記赤外線センサが配置される側の前記左右風向板の端部と前記赤外線センサとの間で、前記吹出口の上面に下向きに設けられる上部整流板と、を備えたものである。
本発明に係る空気調和機の室内機は、吸込口、吹出口並びに内部に配置された熱交換器およびファンを有する筐体と、前記吹出口からの空気を左右方向に可変する左右風向板と、前記吹出口からの空気を上下方向に可変する上下風向板と、前記筐体の左右方向の一方の端部であって、前記筐体の前記吹出口の左右端の隣に配置された赤外線センサと、前記赤外線センサが配置される側の前記左右風向板の端部と前記赤外線センサとの間で、運転時に水平吹き状態の前記上下風向板の上面に上向きに設けられる整流板と、を備えたものである。
本発明に係る空気調和機の室内機によれば、赤外線センサが配置される側の左右風向板の端部と赤外線センサとの間に配置された整流部を備えたことにより、吹出口からの調和空気が赤外線センサを避ける方向に吹き出すため、赤外線センサ近傍に調和空気が当たることを抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機のノズルを示す外観図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の赤外線センサ周辺を示す拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の運転停止状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の水平吹き運転状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の水平吹き運転時での吹出口近傍の気流の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の水平吹き運転時での赤外線センサ周辺の気流の流れを示す拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の下吹き運転状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の下吹き運転時での吹出口近傍の気流の流れを示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内機の水平吹き運転時での赤外線センサ周辺の気流の流れを示す拡大図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和機の室内機の水平吹き運転時での赤外線センサ周辺の気流の流れを示す拡大図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機の室内機の水平吹き運転時での赤外線センサ周辺の気流の流れを示す拡大図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
さらに、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1を示す斜視図である。
空気調和機の室内機1は、回転速度を制御可能なインバータ駆動の圧縮機、四方弁、凝縮側熱交換器、減圧装置、蒸発側熱交換器を接続して構成され、四方弁の切換により冷房サイクルおよび暖房サイクル運転が可能な壁掛け形の室内機である。
図1に示すように、空気調和機の室内機1は、室内機1を構成する筐体である本体2と、室内機1を構成するパネル3と、室内機1を構成し意匠面となるグリル4と、を備える。
また、空気調和機の室内機1は、本体2の上部に設けられた空気の吸込口22と、本体2の正面下部に設けられて吸込口22から内部の熱交換器(図示せず)を通過して横流ファン(図示せず)により吹出される空気の吹出口23と、を備える。
さらに、空気調和機の室内機1は、吹出口23に配置され、吹出口23から吹出す風の向きを居住空間の左右方向で変更可能とする左右風向板7a、7bと、吹出口23に配置され、吹出口23から吹出す風の向きを居住空間の高さ方向(上下方向)で変更可能とする上下風向板8a、8bと、吹出口23を構成するノズル28と、室内の床温度、壁面の温度、人体の位置、人体の活動状態について測定する赤外線センサ35と、を備える。
赤外線センサ35は、本体2の正面における左右方向の図示右側の一方の端部であって、本体2の吹出口23の左右方向の隣に配置されている。
なお、ここでは熱交換器の下流側に横流ファンを備えた構成について説明するが、他のファン、例えばプロペラファンを備えていてもよい。また、熱交換器の上流側に他のファン、例えばプロペラファン、を備えた構成でもよい。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1のノズル28を示す外観図である。
図2に示すように、吹出口23を構成するノズル28は、吹出口23から居住空間に吹出す風の向きを左右方向に変更可能とする左右風向板7a、7bと、左右風向板7aの向きを変更する際に駆動される左右風向板駆動用モータ25aと、左右風向板7bの向きを変更する際に駆動される左右風向板駆動用モータ25bと、上下風向板8aの向きを変更する際に駆動される上下風向板駆動用モータ24aと、上下風向板8bの向きを変更する際に駆動する上下風向板駆動用モータ24bと、を備える。
左右風向板7a、7bおよび上下風向板8a、8bは、それぞれ独立した駆動用モータ25a、25b、24a、24bを備えているので、赤外線センサ35によって計測した床温度、壁面温度、人体の位置、人体の活動状態に応じて、例えば、室内の2か所に人が存在した場合には、それぞれ左右に分かれた左右風向板7a、7bおよび上下風向板8a、8bが、吹出口23から左右で異なる風向の気流を吹き出すことで、2か所の空気調和を行うことが可能である。
なお、実施の形態1では、左右で独立して駆動する上下風向板8a、8bを設置しているが、左右で分かれていない1枚の上下風向板でもよい。また、実施の形態1では、左右で独立して駆動する左右風向板7a、7bを設置しているが、左右風向板7aと左右風向板7bをリンク機構で接続させることで、1つの左右風向板駆動用モータで駆動してもよい。また、モータではなく手動で左右方向の向きを変えられる構造としてもよい。
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の制御装置12の構成を示すブロック図である。
図3に示す制御装置12は、例えばマイクロコンピュータからなり、室内機1に内蔵されている。制御装置12は、入力部12aと、演算処理、判断処理などを実行するCPU12bと、各種の制御設定値や冷房、暖房などの運転モードに応じた制御プログラムが格納されたメモリ12cと、CPU12bでの演算結果や判断結果の出力情報に応じた駆動信号を各モータ25a、25b、24a、24bに出力する出力部12dと、を有して構成されている。
入力部12aは、リモコン11からの運転情報(運転モード、設定温度、設定湿度、風量設定、風向設定など)を受信し、CPU12bに入力する。また、入力部12aは、左右に回動した赤外線センサ35により検出された室内空間の温度情報と本体2に内蔵された室温サーミスタ(図示せず)の検出温度(室温)を受信し、CPU12bに入力する。この場合、CPU12bは、室温を基に温度情報(室内空間の温度分布)とメモリ12cに格納された制御設定値とを照らし合わせて、室内の床温度、壁面の温度、人体の位置、人体の活動状態についての情報を得る。
出力部12dから出力される駆動信号により、ファン用モータ6aの回転数(風量)が制御され、左側および右側の左右風向板駆動用モータ25a、25bの回転角度が制御される。また、出力部12dからの駆動信号により、左側および右側の上下風向板駆動用モータ24a、24bの回転角度が制御される。
図4は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の赤外線センサ35周辺を示す拡大図である。
赤外線センサ35は、本体2のケース36に覆われ、ケース36と伴に本体2の意匠面よりも突出する。赤外線センサ35は、吹出口23と左右方向(水平方向)の隣に並んだ位置に配置されている。赤外線センサ35は、モータ(図示せず)によって回動し、室内空間の温度情報を広範囲で取得することができる。
上下風向板8bには、運転時に上下風向板8bが開いた際、赤外線センサ35と対向する上面に、整流部として、大型整流板41および小型整流板43を設けている。
大型整流板41および小型整流板43は、赤外線センサ35が配置される側の左右風向板7bの端部と赤外線センサ35との間に配置される。大型整流板41および小型整流板43は、上下風向板8bの上面に鉛直方向上向きに板面を吹出口23の左右方向を遮るように立設している。
大型整流板41は、小型整流板43よりも赤外線センサ35側の上下風向板8bの端部(図4では右端部)に設けられる。
大型整流板41は、上下風向板8bと上下風向板駆動用モータ24bとの出力軸を受ける軸受部44を兼ねている。大型整流板41は、軸受部44を兼ねて構成することで、軸受部44の強度を増すことができ、また、大型整流板41を別に設ける場合に比べて、使用する樹脂の量を削減できる。
また、大型整流板41は、小型整流板43よりも面積が大きく、運転時には、室内機1の側面からはみ出る大きさである。
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の運転停止状態を示す側面図である。図5に示すように、大型整流板41は、運転停止時には、室内機1の側面に収まる大きさである。
図4に示すように、吹出口23の上面には、整流部として、上部整流板42が設けられている。上部整流板42は、赤外線センサ35が配置される側の左右風向板7bの端部と赤外線センサ35との間に配置される。上部整流板42は、吹出口23の上面に鉛直方向下向きに板面を吹出口23の左右方向を遮るように立設している。
実施の形態1では、大型整流板41および小型整流板43が上下風向板8bに2つ設けられると共に、上部整流板42が吹出口23の上面に1つ設けられている。
上部整流板42は、上下風向板8bに設けられた2つの大型整流板41および小型整流板43の間に配置されている。
すなわち、大型整流板41、小型整流板43および上部整流板42は、いずれも赤外線センサ35が配置された側の左右風向板7bの端部と、赤外線センサ35と、の間に位置する。大型整流板41、小型整流板43および上部整流板42は、赤外線センサ35側から順番に、大型整流板41、上部整流板42、小型整流板43の順で配置されている。
吹出口23には、赤外線センサ35が配置された側の左右風向板7bの端部と、赤外線センサ35と、の間に、上下風向板8bは配置されているが、調和空気が吹出さない疑似風路部45が設けられている。疑似風路部45は、吹出口23の開口の一部の内部をカバーで塞いでいる。
疑似風路部45内部には、左右風向板駆動用モータ25bや、冷房時に発生したドレン水を室外へ排出するドレンホースを接続するドレン排出穴(図示せず)などが設けられる。疑似風路部45は、調和空気は吹出さないものの、左右風向板7bを図示右側に向けた場合には、風路の側壁面が近傍に無いために、風路の側壁面が近傍に有る場合に比べてより右側へ気流を送り出すことができる。
図6は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の水平吹き運転状態を示す側面図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の水平吹き運転時での吹出口23近傍の気流の流れを示す模式図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の水平吹き運転時での赤外線センサ35周辺の気流の流れを示す拡大図である。
図6〜図8に示す水平吹きの状態では、上下風向板8bが概ね水平吹きで、左右風向板7bが図7、図8に示す右側(赤外線センサ35側)に向いて運転している。
まず、吹出口23から出た調和空気は、左右風向板7bによって図7、図8に示す右側に向けられる。次に、調和空気は、上下風向板8bの赤外線センサ35と対向しない側の下面と、対向する側の上面と、を流れる2つの気流に分かれる。
上下風向板8bの赤外線センサ35と対向しない側の下面を流れる調和空気は、左右風向板7bによって曲げられた角度で室内空間へと流れて届けられる。
一方、上下風向板8bの赤外線センサ35と対向する側の上面を流れる調和空気は、上下風向板8b上に設けられた小型整流板43によって、一部が正面方向へと偏流され、小型整流板43の上方を流れる調和空気が、赤外線センサ35側へと流れる。
小型整流板43の上方から赤外線センサ35側へと流れた調和空気は、吹出口23の上面(ノズル28)に設けられた上部整流板42で一部が正面方向へと偏流され、上部整流板42の下方を流れる調和空気が、赤外線センサ35側へと流れる。
上部整流板42の下方から赤外線センサ35側へと流れた調和空気は、上下風向板8bの上面側の風路を遮蔽する大型整流板41により正面方向へと偏流される。
特に、小型整流板43、上部整流板42および大型整流板41の順に赤外線センサ35側へと流れる調和空気は、これら3つの小型整流板43、上部整流板42および大型整流板41が上下方向で互い違いに立設されて構成された迷路構造を通過する際の流路抵抗が赤外線センサ35側に行くほど高くなり、正面方向へと徐々に偏流させられ、大型整流板41では全てを正面方向へと偏流させられる。
また、小型整流板43は、整流効果がある一方で、大型化すると冷房運転時には負圧面側に結露が生じる原因となるため、小型に形成して赤外線センサ35側への漏れ流れを生じさせて、小型整流板43の圧力面と負圧面の温度差を小さくすることで、結露を抑制している。上部整流板42でも同様である。一方、小型整流板43よりも赤外線センサ35側に上部整流板42および大型整流板41を設けることで、小型整流板43および上部整流板42では漏れ流れを生じているが、赤外線センサ35側に行くほど赤外線センサ35側への漏れ流れが減少し、赤外線センサ35への気流到達を抑制することができる。
以上3つの小型整流板43、上部整流板42および大型整流板41によって、吹出口23における赤外線センサ35近傍の調和空気は、正面方向へと整流されるため、調和空気が赤外線センサ35および赤外線センサ35を覆うケース36に直接当たることを回避できる。
以上の3つの整流板がない場合には、吹出口23より出た調和気流が赤外線センサ35を覆うケース36に触れ、ケース36内の温度は、室温とは異なって吹出口23より出た調和空気の温度の変動と伴に変化する。このため、赤外線センサ35が検出する赤外線の量がケース36の温度により乱されることで正確ではなくなり、赤外線センサ35は床温度、壁面の温度、人体の位置、人体の活動状態についての情報を正確に取得することができなくなる。これに対応するために、調和空気がケース36に当たらないように上下風向板8a、8bの向きに制約を設ける必要が生じ、調和空気を水平方向へ吹出すことができず、冷風感を抑制した運転などが困難になってしまう。
しかし、実施の形態1では、小型整流板43、上部整流板42および大型整流板41により、吹出口23における赤外線センサ35近傍の調和空気は正面方向へと整流されるため、調和空気が赤外線センサ35を覆うケース36に直接接触することを回避でき、ケース36内の温度は室温と同等に保つことができ、赤外線センサ35が検出する赤外線の量を正確にし、赤外線センサ35は床温度、壁面の温度、人体の位置、人体の活動状態についての情報を正確に取得することができる。
また、実施の形態1では、調和空気がケース36に当たらないように上下風向板8a、8bの向きに制約を設ける必要もなく、調和空気を人体へ向けて赤外線センサ35側の水平方向へ吹出すことができ、冷風感を抑制した運転なども実施することができる。
図9は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の下吹き運転状態を示す側面図である。図10は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機1の下吹き運転時での吹出口近傍の気流の流れを示す模式図である。
図9、図10に示す下吹きの状態では、上下風向板8bが下吹きで、左右風向板7bが図10に示す右側(赤外線センサ35側)に向いて運転している。
まず、吹出口23から出た調和空気は、左右風向板7bによって図10に示す右側に向けられる。
次に上下風向板8bの赤外線センサ35と対向しない側の下面に沿って左右風向板7bによって曲げられた角度で室内空間へと気流が届けられる。
一方、上下風向板8bの赤外線センサ35と対向する側の上面には、ほぼ調和空気は流れることはなく、赤外線センサ35近傍に調和空気が到達することはない。このため、赤外線センサ35が検出する赤外線の量を正確にし、赤外線センサ35は床温度、壁面の温度、人体の位置、人体の活動状態についての情報を正確に取得することができる。
特に暖房運転時には、上下風向を下吹きに設定し、室内の床面を直接暖めることで室内の快適性が向上するため、気流の左右方向の広角性が重要となるが、実施の形態1では下吹き時には小型整流板43、上部整流板42および大型整流板41による整流効果はないため、左右方向の気流の広角性を損なうことがない。
なお、実施の形態1では、3つの小型整流板43、上部整流板42および大型整流板41を設けた場合について説明したが、整流板の数は増やしてもよいし、少なくても整流板の大きさや左右風向板の可動範囲を制約することで、赤外線センサ35近傍への調和空気の到達は回避が可能である。
また、実施の形態1では、疑似風路部45を設けた場合について説明したが、疑似風路部45を設けない場合でも同様に、整流板を設けることで赤外線センサ35近傍への調和空気の到達は回避が可能である。
実施の形態2.
図11は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内機1の水平吹き運転時での赤外線センサ35周辺の気流の流れを示す拡大図である。
図11に示すように、実施の形態2では、整流板として、上部整流板42のみを備えている。
実施の形態1で大型整流板41が設けられていた赤外線センサ35側の上下風向板8bの端部には、軸受部44のみが設けられる。
図11の水平吹きの状態は、上部整流板42のみを備える室内機1の暖房運転時に、上下風向水平吹き、左右風向右吹きに運転している。
暖房運転時には、疑似風路部45周辺では、吹出口23から出た暖気は、空気密度が低く、上下風向板8bの上面よりも上方である風路上部側が主流となる。このため、吹出口23より出た暖気は、上部整流板42で正面方向に整流されるので、赤外線センサ35近傍に到達しない。
実施の形態3.
図12は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の室内機1の水平吹き運転時での赤外線センサ35周辺の気流の流れを示す拡大図である。
図12に示すように、実施の形態3では、整流板として、小型整流板43のみを備えている。
実施の形態1で大型整流板41が設けられていた赤外線センサ35側の上下風向板8bの端部には、軸受部44のみが設けられる。
図12の水平吹きの状態は、上下風向板8b上に設けられた小型整流板43を備えた室内機1の冷房運転時に、上下風向水平吹き、左右風向右吹きに運転している。
冷房運転時には、疑似風路部45周辺では、吹出口23から出た冷気は空気密度が高く、上下風向板8bの上面に沿う流れが主流となる。このため、吹出口23より出た冷気は、小型整流板43で正面方向に整流されるので、赤外線センサ35近傍に到達しない。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4に係る空気調和機の室内機1の水平吹き運転時での赤外線センサ25周辺の気流の流れを示す拡大図である。
図13に示すように、実施の形態4では、整流板として、上下風向板8b上に設けられた小型整流板43と、吹出口23の上面に設けられた上部整流板42と、を備えている。
実施の形態1で大型整流板41が設けられていた赤外線センサ35側の上下風向板8bの端部には、軸受部44のみが設けられる。
図13の水平吹きの状態は、小型整流板43および上部整流板42を備えた室内機1の冷房運転時または暖房運転時に、上下風向水平吹き、左右風向右吹きに運転している。
冷房運転時には、疑似風路部45周辺では、吹出口23から出た冷気は、空気密度が高く、上下風向板8bの上面に沿う流れが主流となる。このため、吹出口23より出た冷気は、小型整流板43で正面方向に整流され、赤外線センサ35近傍に到達しない。
一方、暖房運転時には、疑似風路部45周辺では、吹出口23から出た暖気は、空気密度が低く、上下風向板8bの上面よりも上方の風路上部側が主流となる。このため、吹出口23より出た暖気は、上部整流板42で正面方向に整流され、赤外線センサ35近傍に到達しない。
実施の形態4では、冷房運転時でも暖房運転時でも、赤外線センサ35近傍への気流の到達を抑制することができる。
以上の実施の形態1〜4によると、大型整流板41、小型整流板43および上部整流板42は、赤外線センサ35が配置される側の左右風向板7bの端部と赤外線センサ35との間に配置されている。これによれば、吹出口23から流出する左右方向の気流を赤外線センサ35近傍に到達する前に大型整流板41、小型整流板43および上部整流板42で正面方向に整流でき、赤外線センサ35近傍に風が当たることによる誤検知を抑制することができる。すなわち、赤外線センサ35を覆うケース36が室温とほぼ同一となり、赤外線センサ35が検出する赤外線の量がケース36の温度により乱されず正確になり、赤外線センサ35は床温度、壁面の温度、人体の位置、人体の活動状態についての情報を正確に取得することができる。
大型整流板41および小型整流板43は、上下風向板8bに設けられている。これによれば、吹出口23から流出する左右方向の気流を赤外線センサ35に到達する前に大型整流板41および小型整流板43で正面方向に整流でき、赤外線センサ35近傍に風が当たることによる誤検知を抑制することができる。
上部整流板42は、吹出口23の上面に設けられている。これによれば、吹出口23から流出する左右方向の気流を赤外線センサ35に到達する前に上部整流板42で正面方向に整流でき、赤外線センサ35近傍に風が当たることによる誤検知を抑制することができる。
上部整流板42は、大型整流板41および小型整流板43の間に配置されている。これによれば、吹出口23から流出する左右方向の気流を赤外線センサ35に到達する前に、2つの大型整流板41および小型整流板43とその間に配置された上部整流板42とが構成する迷路構造でより赤外線センサ35に到達するまでの流路抵抗を高めて正面方向に整流でき、赤外線センサ35近傍に風が当たることによる誤検知を抑制することができる。
大型整流板41は、上下風向板8bの軸受部44を構成する。これによれば、上下風向板8bの軸受部44の強度を向上することができる。
赤外線センサ35が配置される側の大型整流板41は、他方の小型整流板43よりも面積が大きい。これによれば、赤外線センサ35に到達するまでの流路抵抗を高めつつ、使用する材料の量を削減することができる。また、小型整流板43は、整流効果がある一方で、大型化すると冷房運転時には負圧面側に結露が生じる原因となるため、漏れ流れを生じさせて、小型整流板43の圧力面と負圧面の温度差を小さくすることで、結露を抑制している。一方、赤外線センサ35側に大型整流板を設けることで、小型整流板43では漏れ流れを生じているが赤外線センサ35への気流到達を抑制することができる。
1 室内機、2 本体、3 パネル、4 グリル、6a ファン用モータ、7a 左右風向板、7b 左右風向板、8a 上下風向板、8b 上下風向板、11 リモコン、12 制御装置、12a 入力部、12b CPU、12c メモリ、12d 出力部、22 吸込口、23 吹出口、24a 上下風向板駆動用モータ、24b 上下風向板駆動用モータ、25a 左右風向板駆動用モータ、25b 左右風向板駆動用モータ、28 ノズル、35 赤外線センサ、36 ケース、41 大型整流板、42 上部整流板、43 小型整流板、44 軸受部、45 疑似風路部。
本発明に係る空気調和機の室内機は、吸込口、吹出口並びに内部に配置された熱交換器およびファンを有する筐体と、前記吹出口から吹き出す空気を左右方向に変更可能とする左右風向板と、前記吹出口から吹き出す空気を上下方向に変更可能とする上下風向板と、前記筐体の左右方向の一方の端部であって、前記筐体の前記吹出口の左右端の隣に配置された赤外線センサと、前記上下風向板に設けられ、前記赤外線センサが配置される側の前記左右風向板の端部と前記赤外線センサとの間に位置し、前記吹出口から出る左右方向の気流を正面方向に整流する整流板と、を備えたものである。

Claims (2)

  1. 吸込口、吹出口並びに内部に配置された熱交換器およびファンを有する筐体と、
    前記吹出口からの空気を左右方向に可変する左右風向板と、
    前記吹出口からの空気を上下方向に可変する上下風向板と、
    前記筐体の左右方向の一方の端部であって、前記筐体の前記吹出口の左右端の隣に配置された赤外線センサと、
    前記赤外線センサが配置される側の前記左右風向板の端部と前記赤外線センサとの間で、前記吹出口の上面に下向きに設けられる上部整流板と、
    を備えた空気調和機の室内機。
  2. 吸込口、吹出口並びに内部に配置された熱交換器およびファンを有する筐体と、
    前記吹出口からの空気を左右方向に可変する左右風向板と、
    前記吹出口からの空気を上下方向に可変する上下風向板と、
    前記筐体の左右方向の一方の端部であって、前記筐体の前記吹出口の左右端の隣に配置された赤外線センサと、
    前記赤外線センサが配置される側の前記左右風向板の端部と前記赤外線センサとの間で、運転時に水平吹き状態の前記上下風向板の上面に上向きに設けられる整流板と、
    を備えた空気調和機の室内機。
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