JPWO2018079519A1 - 変倍光学系、光学機器、撮像機器、変倍光学系の製造方法 - Google Patents

変倍光学系、光学機器、撮像機器、変倍光学系の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018079519A1
JPWO2018079519A1 JP2018547672A JP2018547672A JPWO2018079519A1 JP WO2018079519 A1 JPWO2018079519 A1 JP WO2018079519A1 JP 2018547672 A JP2018547672 A JP 2018547672A JP 2018547672 A JP2018547672 A JP 2018547672A JP WO2018079519 A1 JPWO2018079519 A1 JP WO2018079519A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens group
lens
optical system
variable magnification
magnification optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018547672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6813029B2 (ja
Inventor
幸介 町田
幸介 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Publication of JPWO2018079519A1 publication Critical patent/JPWO2018079519A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6813029B2 publication Critical patent/JP6813029B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/144Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only
    • G02B15/1441Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being positive
    • G02B15/144105Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having four groups only the first group being positive arranged +-+-
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/145Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only
    • G02B15/1451Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive
    • G02B15/145121Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having five groups only the first group being positive arranged +-+-+
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/20Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having an additional movable lens or lens group for varying the objective focal length
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake

Abstract

物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4とを有し、変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が変化し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が変化し、合焦時に、第4レンズ群G4が移動し、所定の条件式を満足する。これにより、合焦レンズ群の小型軽量化を図り、レンズ鏡筒が大型化することなく高速な合焦と合焦時の静粛性を達成し、さらに広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、及び無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系等を提供する。

Description

本発明は、変倍光学系、光学機器、撮像機器、変倍光学系の製造方法に関する。
従来、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている。例えば、特開平4−293007号公報を参照。しかしながら、従来の変倍光学系は合焦レンズ群の軽量化が十分に図られていなかった。
特開平4−293007号公報
本発明の第1の態様は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、
変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
合焦時に、前記第4レンズ群が移動し、
以下の条件式を満足する変倍光学系を提供する。
0.55<f2/f4<1.40
1.40<f1/fw<2.80
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
本発明の第2の態様は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを、変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するように配置することを含み、
合焦時に、前記第4レンズ群が移動し、
以下の条件式を満足する変倍光学系の製造方法を提供する。
0.55<f2/f4<1.40
1.40<f1/fw<2.80
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
第1実施例に係る変倍光学系の断面図である。 第1実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 第1実施例に係る変倍光学系のメリディオナル横収差図である。 第1実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 第2実施例に係る変倍光学系の断面図である。 第2実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 第2実施例に係る変倍光学系のメリディオナル横収差図である。 第2実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 第3実施例に係る変倍光学系の断面図である。 第3実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 第3実施例に係る変倍光学系のメリディオナル横収差図である。 第3実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 第4実施例に係る変倍光学系の断面図である。 第4実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 第4実施例に係る変倍光学系のメリディオナル横収差図である。 第4実施例に係る変倍光学系の諸収差図である。 変倍光学系を備えたカメラの構成を示す図である。 変倍光学系の製造方法の概略を示す図である。
以下、本発明の実施形態の変倍光学系、光学機器、撮像機器及び変倍光学系の製造方法について説明する。
本実施形態の変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、無限遠物体から近距離物体への合焦時に、前記第4レンズ群が移動し、以下の条件式(1)、(2)を満足する。
(1) 0.55<f2/f4<1.40
(2) 1.40<f1/fw<2.80
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
上記のように本実施形態の変倍光学系は、少なくとも4つのレンズ群を有し、変倍時にレンズ群同士の間隔がそれぞれ変化することによって、変倍時の収差を良好に補正することができる。
また、上記のように本実施形態の変倍光学系は、第4レンズ群を合焦レンズ群とすることにより、合焦レンズ群の小型軽量化を図ることができる。
上記条件式(1)は、第2レンズ群の焦点距離と第4レンズ群の焦点距離の比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系は、条件式(1)を満足することにより、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることができる。また、無限遠物体から近距離物体への合焦時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることもできる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(1)の対応値が上限値を上回ると、第4レンズ群の屈折力が大きくなり、無限遠物体から近距離物体への合焦時の球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を1.35にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を1.30にすることが好ましい。
一方、本実施形態の変倍光学系の条件式(1)の対応値が下限値を下回ると、第2レンズ群の屈折力が大きくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.58にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(1)の下限値を0.60にすることが好ましい。
上記条件式(2)は、第1レンズ群の焦点距離と広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離の比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系は、条件式(2)を満足することにより、レンズ鏡筒の大型化を防ぎつつ、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、第1レンズ群の屈折力が小さくなり、レンズ鏡筒が大型化してしまう。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を2.70にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を2.60にすることが好ましい。
一方、本実施形態の変倍光学系の条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、第1レンズ群の屈折力が大きくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差を補正することが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を1.50にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を1.60にすることが好ましい。
以上の構成により、合焦レンズ群の小型軽量化を図り、レンズ鏡筒が大型化することなく高速な合焦と合焦時の静粛性を達成し、さらに広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、及び無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系を実現することができる。
また本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3) 0.82<(−f2)/f3<1.30
ただし、
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
条件式(3)は、第2レンズ群の焦点距離と第3レンズ群の焦点距離の比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系は、条件式(3)を満足することにより、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、第3レンズ群の屈折力が大きくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を1.25にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(3)の上限値を1.20にすることが好ましい。
一方、本実施形態の変倍光学系の条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、第2レンズ群の屈折力が大きくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を0.85にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(3)の下限値を0.90にすることが好ましい。
また本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
(4) 2.00<f1/(−f2)<4.00
条件式(4)は、第1レンズ群の焦点距離と第2レンズ群の焦点距離の比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系は、条件式(4)を満足することにより、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(4)の対応値が上限値を上回ると、第2レンズ群の屈折力が大きくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を3.80にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(4)の上限値を3.50にすることが好ましい。
一方、本実施形態の変倍光学系の条件式(4)の対応値が下限値を下回ると、第1レンズ群の屈折力が大きくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を2.30にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(4)の下限値を2.60にすることが好ましい。
また本実施形態の変倍光学系は、前記第4レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズとからなることが望ましい。この構成により、第4レンズ群即ち合焦レンズ群を軽量化しつつ、無限遠物体から近距離物体への合焦時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることができる。
また本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
(5) 2.20<fP/(−fN)<3.70
ただし、
fP:前記第4レンズ群内の前記正レンズの焦点距離
fN:前記第4レンズ群内の前記負レンズの焦点距離
条件式(5)は、第4レンズ群内の正レンズの焦点距離と第4レンズ群内の負レンズの焦点距離の比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系は、条件式(5)を満足することにより、無限遠物体から近距離物体への合焦時にコマ収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(5)の対応値が上限値を上回ると、第4レンズ群内の負レンズの屈折力が大きくなり、コマ収差の発生が過大になる。このため、無限遠物体から近距離物体への合焦時にコマ収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(5)の上限値を3.60にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(5)の上限値を3.50にすることが好ましい。
一方、本実施形態の変倍光学系の条件式(5)の対応値が下限値を下回ると、第4レンズ群内の正レンズの屈折力が大きくなり、コマ収差の補正が過大になる。このため、無限遠物体から近距離物体への合焦時にコマ収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(5)の下限値を2.30にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(5)の下限値を2.40にすることが好ましい。
また本実施形態の変倍光学系は、変倍時に、前記第1レンズ群が像面に対して位置が固定であることが望ましい。この構成により、本実施形態の変倍光学系は全長が変化することなく広角端状態から望遠端状態への変倍を行うことができる。
また本実施形態の変倍光学系は、変倍時に、前記第3レンズ群が像面に対して位置が固定であることが望ましい。この構成により、本実施形態の変倍光学系の製造誤差による性能劣化を抑え、量産性を確保することができる。
また本実施形態の変倍光学系は、前記第1レンズ群が、物体側から順に、正レンズと、負レンズと、正レンズとを有することが望ましい。この構成により、望遠端状態において球面収差とコマ収差を効果的に補正することができる。
また本実施形態の変倍光学系は、光軸と直交する方向の変位成分を含むように移動可能な防振レンズ群を有することが望ましい。この構成により、手ブレ等による結像位置の変位を補正する、即ち防振を行うことができる。
また本実施形態の変倍光学系は、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6) 0.70<|fvr|/f3<1.60
ただし、
fvr:前記防振レンズ群の焦点距離
f3:前記第3レンズ群の焦点距離
条件式(6)は、防振レンズ群の焦点距離と第3レンズ群の焦点距離の比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系は、条件式(6)を満足することにより、防振時の性能劣化を効果的に抑え、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることができる。
本実施形態の変倍光学系の条件式(6)の対応値が上限値を上回ると、第3レンズ群の屈折力が大きくなり、広角端状態から望遠端状態への変倍時に球面収差をはじめとする諸収差の変動を抑えることが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(6)の上限値を1.50にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(6)の上限値を1.40にすることが好ましい。
一方、本実施形態の変倍光学系の条件式(6)の対応値が下限値を下回ると、防振レンズ群の屈折力が大きくなり、防振時に発生する偏芯コマ収差を補正することが困難になる。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(6)の下限値を0.80にすることが好ましい。また、本実施形態の効果をより確実にするために、条件式(6)の下限値を0.90にすることが好ましい。
本発明の実施形態の光学機器は、上述した構成の変倍光学系を有する。
本発明の実施形態の撮像機器は、上述した構成の変倍光学系と、前記変倍光学系によって形成される像を撮像する撮像部とを備えている。
これにより、合焦レンズ群の小型軽量化を図り、レンズ鏡筒が大型化することなく高速な合焦と合焦時の静粛性を達成し、さらに広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、及び無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えた光学機器、撮像機器を実現することができる。
本発明の実施形態の変倍光学系の製造方法は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを、変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するように配置することを含み、無限遠物体から近距離物体への合焦時に、前記第4レンズ群が移動し、以下の条件式(1)、(2)を満足する。これにより、合焦レンズ群の小型軽量化を図り、レンズ鏡筒が大型化することなく高速な合焦と合焦時の静粛性を達成し、さらに広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、及び無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系を製造することができる。
(1) 0.55<f2/f4<1.40
(2) 1.40<f1/fw<2.80
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
以下、本発明の実施形態の変倍光学系に係る実施例を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は第1実施例に係る変倍光学系の断面図である。なお、図1及び後述する図5、図9及び図13中の矢印は、広角端状態(W)から望遠端状態(T)への変倍時の各レンズ群の移動軌跡を示している。
第1実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13との接合正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23との接合正レンズと、両凹形状の負レンズL24とからなる。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合負レンズと、開口絞りSと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34と両凹形状の負レンズL35との接合負レンズと、両凹形状の負レンズL36と両凸形状の正レンズL37との接合正レンズと、両凸形状の正レンズL38とからなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と、両凹形状の負レンズL42とからなる。
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL51からなる。
第1実施例に係る変倍光学系では、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔及び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が変化するように、第2、第4レンズ群G2、G4が光軸に沿って移動する。なおこの時、第1、第3、第5レンズ群G1、G3、G5は像面Iに対して位置が固定である。
第1実施例に係る変倍光学系では、合焦レンズ群として第4レンズ群G4を光軸に沿って像側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
第1実施例に係る変倍光学系では、防振レンズ群として正メニスカスレンズL34と負レンズL35との接合負レンズを光軸と直交する方向の変位成分を含むように移動させることにより防振を行う。
ここで、レンズ全系の焦点距離がf、防振係数(防振時の防振レンズ群の移動量に対する像面I上での像の移動量の比)がKであるレンズにおいて、角度θの回転ブレを補正するためには、防振レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交する方向へ移動させればよい。したがって、第1実施例に係る変倍光学系は、広角端状態において防振係数が1.63、焦点距離が72.10(mm)であるため、0.30°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.23(mm)となる。また、望遠端状態においては防振係数が1.70、焦点距離が194.00(mm)であるため、0.20°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.40(mm)となる。
以下の表1に、第1実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
表1において、fは焦点距離、BFはバックフォーカス(最も像側のレンズ面と像面Iとの光軸上の距離)を示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えた光学面の順番、rは曲率半径、dは面間隔(第n面(nは整数)と第n+1面との間隔)、ndはd線(波長587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示している。また、物面は物体面、可変は可変の面間隔、絞りSは開口絞りS、像面は像面Iをそれぞれ示している。なお、曲率半径r=∞は平面を示している。空気の屈折率nd=1.00000の記載は省略している。
[各種データ]において、FNOはFナンバー、2ωは画角(単位は「°」)、Ymaxは最大像高、TLは第1実施例に係る変倍光学系の全長(第1面から像面Iまでの光軸上の距離)、dnは第n面と第n+1面との可変の間隔をそれぞれ示す。なお、Wは広角端状態、Mは中間焦点距離状態、Tは望遠端状態、無限遠は無限遠物体への合焦時、近距離は近距離物体への合焦時をそれぞれ示す。
[レンズ群データ]には、各レンズ群の始面と焦点距離を示す。
[条件式対応値]には、第1実施例に係る変倍光学系の各条件式の対応値を示す。
ここで、表1に掲載されている焦点距離f、曲率半径r及びその他の長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかしながら光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
(表1)第1実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 127.6244 5.534 1.48749 70.31
2 1322.7608 0.200
3 99.4549 1.700 1.80610 33.34
4 62.2096 10.428 1.49700 81.73
5 3849.3448 可変
6 312.0349 1.000 1.77250 49.62
7 39.3277 8.235
8 38.7701 3.919 1.84666 23.80
9 103.1681 1.000 1.80400 46.60
10 48.5499 4.120
11 -74.2974 1.000 1.60311 60.69
12 649.2745 可変
13 44.7829 5.265 1.72342 38.03
14 -98.4496 1.019
15 50.5480 5.402 1.49700 81.73
16 -45.6249 1.000 1.90200 25.26
17 295.6528 2.002
18(絞りS) ∞ 8.326
19 -54.0959 3.659 1.80518 25.45
20 -21.1959 1.000 1.66755 41.87
21 58.7139 4.250
22 -156.1142 1.000 1.90366 31.27
23 28.3088 5.794 1.61800 63.34
24 -40.0487 0.200
25 36.9605 4.316 1.79952 42.09
26 -382.7973 可変
27 -306.2135 2.700 1.71736 29.57
28 -50.1498 0.809
29 -55.5576 1.000 1.69680 55.52
30 30.3235 可変
31 50.3470 3.397 1.60300 65.44
32 133.9533 BF
像面 ∞
[各種データ]
変倍比 2.69
W M T
f 72.1 99.9 194.0
FNO 4.05 4.11 4.15
2ω 33.86 24.12 12.32
Ymax 21.60 21.60 21.60
TL 218.32 218.32 218.32
BF 53.32 53.32 53.32
W M T W M T
無限遠 無限遠 無限遠 近距離 近距離 近距離
d5 2.000 19.906 51.627 2.000 19.906 51.627
d12 51.627 33.721 2.000 51.627 33.721 2.000
d26 3.000 5.594 7.658 3.569 6.412 9.301
d30 20.101 17.507 15.442 19.532 16.689 13.800
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 154.325
2 6 -45.859
3 13 45.676
4 27 -42.922
5 31 131.760
[条件式対応値]
(1) f2/f4 = 1.068
(2) f1/fw = 2.140
(3) (−f2)/f3 = 1.004
(4) f1/(−f2) = 3.365
(5) fP/(−fN) = 2.971
(6) |fvr|/f3 = 1.097
図2A、図2B及び図2Cはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図3A、及び図3Bはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態における無限遠物体合焦時に0.30°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.20°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図である。
図4A、図4B及び図4Cはそれぞれ、第1実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、NAは開口数をそれぞれ示す。詳しくは、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーFNO又は開口数NAの値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では像高Yの最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各像高の値を示す。また、各収差図において、dはd線(波長587.6nm)、gはg線(波長435.8nm)における収差をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。コマ収差図は、各像高Yにおけるコマ収差を示す。なお、後述する各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。
各収差図より、本実施例に係る変倍光学系は、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらに防振時や近距離物体合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
図5は第2実施例に係る変倍光学系の断面図である。
第2実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と両凸形状の正レンズL13との接合正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23との接合正レンズと、両凹形状の負レンズL24とからなる。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と、両凸形状の正レンズL33と両凹形状の負レンズL34との接合負レンズと、開口絞りSと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL35と両凹形状の負レンズL36との接合負レンズと、両凹形状の負レンズL37と両凸形状の正レンズL38との接合負レンズと、両凸形状の正レンズL39とからなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と、両凹形状の負レンズL42とからなる。
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL51からなる。
第2実施例に係る変倍光学系では、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔及び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が変化するように、第2、第4レンズ群G2、G4が光軸に沿って移動する。なおこの時、第1、第3、第5レンズ群G1、G3、G5は像面Iに対して位置が固定である。
第2実施例に係る変倍光学系では、合焦レンズ群として第4レンズ群G4を光軸に沿って像側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
第2実施例に係る変倍光学系では、防振レンズ群として正メニスカスレンズL35と負レンズL36との接合負レンズを光軸と直交する方向の変位成分を含むように移動させることにより防振を行う。
ここで、第2実施例に係る変倍光学系は、広角端状態において防振係数が1.62、焦点距離が72.10(mm)であるため、0.30°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.23(mm)となる。また、望遠端状態においては防振係数が1.70、焦点距離が194.00(mm)であるため、0.20°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.40(mm)となる。
以下の表2に、第2実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
(表2)第2実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 131.1214 5.449 1.48749 70.31
2 1109.4966 0.200
3 98.0798 1.700 1.80610 33.34
4 61.5920 10.521 1.49700 81.73
5 -7105.2636 可変
6 380.8979 1.000 1.77250 49.62
7 38.2124 6.936
8 38.1827 4.034 1.84666 23.80
9 101.8431 1.000 1.80400 46.60
10 49.6281 4.170
11 -75.5321 1.000 1.60311 60.69
12 631.4782 可変
13 43.3989 5.088 1.60300 65.44
14 -128.0434 0.200
15 71.7117 2.953 1.84666 23.80
16 1360.1055 1.671
17 59.5261 4.661 1.49700 81.73
18 -46.7718 1.000 1.90200 25.26
19 84.5350 1.820
20(絞りS) ∞ 6.448
21 -52.0090 3.604 1.80518 25.45
22 -20.4107 1.000 1.66755 41.87
23 58.3221 4.156
24 -188.8475 1.000 1.90366 31.27
25 27.1167 5.505 1.61800 63.34
26 -46.5152 0.200
27 39.9140 4.500 1.79952 42.09
28 -111.0815 可変
29 -249.2850 2.700 1.71736 29.57
30 -47.0764 0.828
31 -51.1491 1.000 1.69680 55.52
32 31.0004 可変
33 55.1958 3.487 1.60300 65.44
34 197.9712 BF
像面 ∞
[各種データ]
変倍比 2.69
W M T
f 72.1 99.9 194.0
FNO 4.05 4.12 4.17
2ω 33.82 24.08 12.30
Ymax 21.60 21.60 21.60
TL 218.32 218.32 218.32
BF 53.32 53.32 53.32
W M T W M T
無限遠 無限遠 無限遠 近距離 近距離 近距離
d5 2.000 19.764 51.257 2.000 19.764 51.257
d12 51.257 33.494 2.000 51.257 33.494 2.000
d28 3.000 5.617 7.657 3.569 6.435 9.297
d32 20.913 18.296 16.256 20.344 17.479 14.616
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 152.488
2 6 -45.554
3 13 45.955
4 29 -42.595
5 33 125.767
[条件式対応値]
(1) f2/f4 = 1.069
(2) f1/fw = 2.115
(3) (−f2)/f3 = 0.991
(4) f1/(−f2) = 3.347
(5) fP/(−fN) = 2.919
(6) |fvr|/f3 = 1.067
図6A、図6B及び図6Cはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図7A、及び図7Bはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態における無限遠物体合焦時に0.30°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.20°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図である。
図8A、図8B及び図8Cはそれぞれ、第2実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。
各収差図より、本実施例に係る変倍光学系は、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらに防振時や近距離物体合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
図9は第3実施例に係る変倍光学系の断面図である。
第3実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と両凸形状の正レンズL13との接合正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、両凹形状の負レンズL22と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL23との接合負レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL24とからなる。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合負レンズと、開口絞りSと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34と両凹形状の負レンズL35との接合負レンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL36と両凸形状の正レンズL37との接合正レンズと、両凸形状の正レンズL38とからなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と、両凹形状の負レンズL42とからなる。
第5レンズ群G5は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL51からなる。
第3実施例に係る変倍光学系では、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔及び第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が変化するように、第2、第4レンズ群G2、G4が光軸に沿って移動する。なおこの時、第1、第3、第5レンズ群G1、G3、G5は像面Iに対して位置が固定である。
第3実施例に係る変倍光学系では、合焦レンズ群として第4レンズ群G4を光軸に沿って像側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
第3実施例に係る変倍光学系では、防振レンズ群として正メニスカスレンズL34と負レンズL35との接合負レンズを光軸と直交する方向の変位成分を含むように移動させることにより防振を行う。
ここで、第3実施例に係る変倍光学系は、広角端状態において防振係数が1.63、焦点距離が72.10(mm)であるため、0.30°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.23(mm)となる。また、望遠端状態においては防振係数が1.70、焦点距離が194.00(mm)であるため、0.20°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.40(mm)となる。
以下の表3に、第3実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
(表3)第3実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 141.1591 4.500 1.48749 70.31
2 543.1898 0.200
3 85.6758 2.000 1.80610 33.34
4 57.2066 11.246 1.49700 81.73
5 -1626.1596 可変
6 93.2280 2.000 1.83400 37.18
7 41.8983 8.938
8 -115.2692 2.000 1.69680 55.52
9 44.2262 4.356 1.84666 23.80
10 27715.4320 2.322
11 -55.6670 1.500 1.80400 46.60
12 -129.1012 可変
13 49.0208 4.818 1.80100 34.92
14 -105.6641 0.200
15 48.2516 5.297 1.49700 81.73
16 -49.0156 1.300 1.90200 25.26
17 127.8612 2.373
18(絞りS) ∞ 9.279
19 -58.0260 3.765 1.80518 25.45
20 -21.3498 1.200 1.66755 41.87
21 55.2645 3.937
22 953.3728 1.200 1.90366 31.27
23 28.8503 5.672 1.60300 65.44
24 -48.6329 0.200
25 36.9235 4.531 1.77250 49.62
26 -308.8274 可変
27 -687.7351 2.700 1.71736 29.57
28 -56.8272 0.787
29 -65.5667 1.000 1.69680 55.52
30 28.2486 可変
31 41.4926 3.492 1.60300 65.44
32 88.2133 BF
像面 ∞
[各種データ]
変倍比 2.69
W M T
f 72.1 99.9 194.0
FNO 4.09 4.13 4.16
2ω 34.18 24.28 12.40
Ymax 21.60 21.60 21.60
TL 218.32 218.32 218.32
BF 55.22 55.22 55.22
W M T W M T
無限遠 無限遠 無限遠 近距離 近距離 近距離
d5 2.000 18.794 48.567 2.000 18.794 48.567
d12 48.567 31.773 2.000 48.567 31.773 2.000
d26 3.920 6.471 7.964 4.497 7.299 9.612
d30 17.798 15.247 13.754 17.221 14.419 12.106
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 145.325
2 6 -43.336
3 13 45.621
4 27 -42.711
5 31 126.368
[条件式対応値]
(1) f2/f4 = 1.015
(2) f1/fw = 2.016
(3) (−f2)/f3 = 0.950
(4) f1/(−f2) = 3.353
(5) fP/(−fN) = 3.056
(6) |fvr|/f3 = 1.111
図10A、図10B及び図10Cはそれぞれ、第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図11A、及び図11Bはそれぞれ、第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態における無限遠物体合焦時に0.30°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.20°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図である。
図12A、図12B及び図12Cはそれぞれ、第3実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。
各収差図より、本実施例に係る変倍光学系は、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらに防振時や近距離物体合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
図13は第4実施例に係る変倍光学系の断面図である。
第4実施例に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13との接合正レンズとからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL21と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL22と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL23との接合正レンズと、両凹形状の負レンズL24とからなる。
第3レンズ群G3は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL31と、両凸形状の正レンズL32と両凹形状の負レンズL33との接合負レンズと、開口絞りSと、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL34と両凹形状の負レンズL35との接合負レンズと、両凹形状の負レンズL36と両凸形状の正レンズL37との接合正レンズと、両凸形状の正レンズL38とからなる。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、両凸形状の正レンズL41と、両凹形状の負レンズL42とからなる。
第4実施例に係る変倍光学系では、広角端状態から望遠端状態への変倍時に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔及び第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が変化するように、第2、第4レンズ群G2、G4が光軸に沿って移動する。なおこの時、第1、第3レンズ群G1、G3は像面Iに対して位置が固定である。
第4実施例に係る変倍光学系では、合焦レンズ群として第4レンズ群G4を光軸に沿って像側へ移動させることにより無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
第4実施例に係る変倍光学系では、防振レンズ群として正メニスカスレンズL34と負レンズL35との接合負レンズを光軸と直交する方向の変位成分を含むように移動させることにより防振を行う。
ここで、第4実施例に係る変倍光学系は、広角端状態において防振係数が1.68、焦点距離が72.10(mm)であるため、0.30°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.22(mm)となる。また、望遠端状態においては防振係数が1.70、焦点距離が194.00(mm)であるため、0.20°の回転ブレを補正するための防振レンズ群の移動量は0.40(mm)となる。
以下の表4に、第4実施例に係る変倍光学系の諸元の値を掲げる。
(表4)第4実施例
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 122.9116 5.364 1.48749 70.31
2 642.7135 0.200
3 93.7360 1.700 1.80610 33.34
4 60.6328 10.593 1.49700 81.73
5 4543.6426 可変
6 289.4140 1.000 1.77250 49.62
7 37.2424 9.821
8 38.9626 3.720 1.84666 23.80
9 91.2165 1.000 1.80400 46.60
10 52.4749 3.560
11 -100.3987 1.000 1.60311 60.69
12 253.6299 可変
13 44.5612 5.223 1.66446 35.87
14 -90.1338 0.200
15 59.0915 5.257 1.49700 81.73
16 -42.3802 1.000 1.90200 25.26
17 593.6378 1.136
18(絞りS) ∞ 6.982
19 -54.8344 3.877 1.80518 25.45
20 -21.3112 1.420 1.66755 41.87
21 63.0651 4.382
22 -154.1165 1.000 1.90366 31.27
23 34.7644 5.687 1.60300 65.44
24 -40.7282 0.200
25 46.6093 4.036 1.80400 46.60
26 -182.7333 可変
27 191.1371 2.700 1.84666 23.80
28 -192.1184 1.091
29 -151.1748 1.000 1.61772 49.81
30 34.1179 BF
像面 ∞
[各種データ]
変倍比 2.69
W M T
f 72.1 99.7 194.0
FNO 4.14 4.17 4.17
2ω 33.30 23.84 12.20
Ymax 21.60 21.60 21.60
TL 218.32 218.32 218.32
BF 77.52 74.71 75.11
W M T W M T
無限遠 無限遠 無限遠 近距離 近距離 近距離
d5 2.000 20.205 52.654 2.000 20.205 52.654
d12 52.654 34.449 2.000 52.654 34.449 2.000
d26 3.000 5.810 5.410 3.821 7.008 7.750
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 150.995
2 6 -48.062
3 13 47.483
4 27 -77.084
[条件式対応値]
(1) f2/f4 = 0.624
(2) f1/fw = 2.094
(3) (−f2)/f3 = 1.012
(4) f1/(−f2) = 3.142
(5) fP/(−fN) = 2.525
(6) |fvr|/f3 = 1.108
図14A、図14B及び図14Cはそれぞれ、第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における無限遠物体合焦時の諸収差図である。
図15A、及び図15Bはそれぞれ、第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態における無限遠物体合焦時に0.30°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図、及び望遠端状態における無限遠物体合焦時に0.20°の回転ブレに対して防振を行った際のメリディオナル横収差図である。
図16A、図16B及び図16Cはそれぞれ、第4実施例に係る変倍光学系の広角端状態、中間焦点距離状態及び望遠端状態における近距離物体合焦時の諸収差図である。
各収差図より、本実施例に係る変倍光学系は、広角端状態から望遠端状態にわたって諸収差を良好に補正し優れた結像性能を有しており、さらに防振時や近距離物体合焦時にも優れた結像性能を有していることがわかる。
上記各実施例によれば、合焦レンズ群の小型軽量化を図り、レンズ鏡筒が大型化することなく高速な合焦と合焦時の静粛性を達成し、さらに広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、及び無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系を実現することができる。
なお、上記各実施例は本願発明の一具体例を示しているものであり、本願発明はこれらに限定されるものではない。以下の内容は、本実施形態の変倍光学系の光学性能を損なわない範囲で適宜採用することが可能である。
本実施形態の変倍光学系の実施例として4群又は5群構成のものを示したが、本願はこれに限られず、その他の群構成(例えば、6群等)の変倍光学系を構成することもできる。具体的には、上記各実施例の変倍光学系の最も物体側や最も像側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。
また、上記各実施例の変倍光学系は、第4レンズ群全体を合焦レンズ群としているが、いずれかのレンズ群の一部或いは複数のレンズ群を合焦レンズ群としてもよい。合焦レンズ群は正の屈折力を有することが好ましい。また、合焦レンズ群は2つのレンズからなることがより好ましい。斯かる合焦レンズ群は、オートフォーカスに適用することも可能であり、オートフォーカス用のモータ、例えば超音波モータ、ステッピングモータ、VCMモータ等による駆動にも適しており、高速なオートフォーカスとオートフォーカス時の静粛性を良好に達成することができる。
また、上記各実施例の変倍光学系は、第3レンズ群の一部を防振レンズ群としているが、いずれかのレンズ群全体又はその一部を、防振レンズ群として光軸に対して垂直な方向の成分を含むように移動させ、又は光軸を含む面内方向へ回転移動(揺動)させることにより、防振を行う構成とすることもできる。また、上記各実施例の変倍光学系において、必ずしも防振を行う構成が必要でなくてもよい。
また、上記各実施例の変倍光学系において開口絞りは第3レンズ群中に配置されることが好ましく、開口絞りとして部材を設けずにレンズ枠でその役割を代用する構成としてもよい。
また、上記各実施例の変倍光学系を構成するレンズのレンズ面は、球面又は平面としてもよく、或いは非球面としてもよい。また、各レンズは、ガラス素材で形成されていても、樹脂素材で形成されていても、又はガラス素材と樹脂素材との複合でもよい。レンズ面が球面又は平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、レンズ加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防ぐことができるため好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないため好ましい。レンズ面が非球面の場合、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に成型したガラスモールド非球面、又はガラス表面に設けた樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれでもよい。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
また、上記各実施例の変倍光学系を構成するレンズのレンズ面に、反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。特に、上記各実施例の変倍光学系は最も物体側から数えて2番目のレンズの物体側のレンズ面に反射防止膜を施すことが好ましい。
次に、本実施形態の変倍光学系を備えたカメラを図17に基づいて説明する。
図17は本実施形態の変倍光学系を備えたカメラの構成を示す図である。
図17に示すようにカメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係る変倍光学系を備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。
本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子によって被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3で生成された被写体の画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。
本カメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係る変倍光学系を搭載したことにより、合焦レンズ群の小型軽量化を図り、レンズ鏡筒が大型化することなく高速な合焦と合焦時の静粛性を達成し、さらに広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、及び無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えることができる。
なお、上記第2〜第4実施例に係る変倍光学系を撮影レンズ2として搭載したカメラを構成しても、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。また、クイックリターンミラーを有し、ファインダ光学系によって被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに上記各実施例に係る変倍光学系を搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
最後に、本実施形態の変倍光学系の製造方法の概略を図18に基づいて説明する。
図18は本実施形態の変倍光学系の製造方法の概略を示す図である。
図18に示す本実施形態の変倍光学系の製造方法は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを準備するステップS1と、前記第1〜第4レンズ群を変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するように配置するステップS2を含み、無限遠物体から近距離物体への合焦時に前記第4レンズ群が移動するようにし、前記変倍光学系が以下の条件式(1)、(2)を満足するようにする。
(1) 0.55<f2/f4<1.40
(2) 1.40<f1/fw<2.80
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
斯かる本実施形態の変倍光学系の製造方法によれば、合焦レンズ群の小型軽量化を図り、レンズ鏡筒が大型化することなく高速な合焦と合焦時の静粛性を達成し、さらに広角端状態から望遠端状態への変倍時の収差変動、及び無限遠物体から近距離物体への合焦時の収差変動を良好に抑えた変倍光学系を製造することができる。
G1:第1レンズ群、G2:第2レンズ群、G3:第3レンズ群、G4:第4レンズ群、G5:第5レンズ群、S:開口絞り、I:像面

Claims (13)

  1. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを有し、
    変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化し、
    合焦時に、前記第4レンズ群が移動し、
    以下の条件式を満足する変倍光学系。
    0.55<f2/f4<1.40
    1.40<f1/fw<2.80
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    f4:前記第4レンズ群の焦点距離
    fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
  2. 以下の条件式を満足する請求項1に記載の変倍光学系。
    0.82<(−f2)/f3<1.30
    ただし、
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
  3. 以下の条件式を満足する請求項1又は請求項2に記載の変倍光学系。
    2.00<f1/(−f2)<4.00
  4. 前記第4レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズとからなる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  5. 以下の条件式を満足する請求項4に記載の変倍光学系。
    2.20<fP/(−fN)<3.70
    ただし、
    fP:前記第4レンズ群内の前記正レンズの焦点距離
    fN:前記第4レンズ群内の前記負レンズの焦点距離
  6. 変倍時に、前記第1レンズ群は像面に対して位置が固定である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  7. 変倍時に、前記第3レンズ群は像面に対して位置が固定である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  8. 前記第1レンズ群は、物体側から順に、正レンズと、負レンズと、正レンズとを有する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  9. 光軸と直交する方向の変位成分を含むように移動可能な防振レンズ群を有する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  10. 以下の条件式を満足する請求項9に記載の変倍光学系。
    0.70<|fvr|/f3<1.60
    ただし、
    fvr:前記防振レンズ群の焦点距離
    f3:前記第3レンズ群の焦点距離
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の変倍光学系を有する光学機器。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の変倍光学系と、前記変倍光学系によって形成される像を撮像する撮像部とを備える撮像機器。
  13. 物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とを、変倍時に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が変化するように配置することを含み、
    合焦時に、前記第4レンズ群が移動し、
    以下の条件式を満足する変倍光学系の製造方法。
    0.55<f2/f4<1.40
    1.40<f1/fw<2.80
    ただし、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離
    f4:前記第4レンズ群の焦点距離
    fw:広角端状態における前記変倍光学系の焦点距離
JP2018547672A 2016-10-26 2017-10-24 変倍光学系、光学機器、撮像機器 Active JP6813029B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016209624 2016-10-26
JP2016209624 2016-10-26
PCT/JP2017/038279 WO2018079519A1 (ja) 2016-10-26 2017-10-24 変倍光学系、光学機器、撮像機器、変倍光学系の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020206736A Division JP7006763B2 (ja) 2016-10-26 2020-12-14 変倍光学系、光学機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018079519A1 true JPWO2018079519A1 (ja) 2019-09-19
JP6813029B2 JP6813029B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=62023460

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018547672A Active JP6813029B2 (ja) 2016-10-26 2017-10-24 変倍光学系、光学機器、撮像機器
JP2020206736A Active JP7006763B2 (ja) 2016-10-26 2020-12-14 変倍光学系、光学機器
JP2021209175A Active JP7202547B2 (ja) 2016-10-26 2021-12-23 変倍光学系、光学機器

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020206736A Active JP7006763B2 (ja) 2016-10-26 2020-12-14 変倍光学系、光学機器
JP2021209175A Active JP7202547B2 (ja) 2016-10-26 2021-12-23 変倍光学系、光学機器

Country Status (4)

Country Link
US (2) US11194139B2 (ja)
JP (3) JP6813029B2 (ja)
CN (1) CN109863439B (ja)
WO (1) WO2018079519A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114830007B (zh) * 2020-01-08 2023-10-20 株式会社尼康 变倍光学系统以及光学设备
CN111650733B (zh) * 2020-08-10 2020-12-01 嘉兴中润光学科技有限公司 一种小体积大变倍比摄像装置和变焦镜头
CN116149034B (zh) * 2022-12-31 2024-05-03 福建福光股份有限公司 一种连续变焦摄像镜头

Citations (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01314219A (ja) * 1988-06-14 1989-12-19 Minolta Camera Co Ltd コンパクトな高変倍率ズームレンズ系
JPH05224124A (ja) * 1991-06-10 1993-09-03 Ricoh Co Ltd コンパクトなズームレンズおよびコンバータレンズ
JPH08122640A (ja) * 1994-10-26 1996-05-17 Nikon Corp ズームレンズ
JPH09325274A (ja) * 1996-06-03 1997-12-16 Nikon Corp ズ−ムレンズ
JP2010197860A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Tamron Co Ltd ズームレンズ
JP2011197470A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Panasonic Corp ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2011209347A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
JP2011232624A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Olympus Imaging Corp 撮像装置
JP2012027261A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Olympus Imaging Corp ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2012047814A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Panasonic Corp ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2012083602A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Olympus Imaging Corp ズームレンズまたはそれを備えた撮像装置
JP2012242617A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Olympus Imaging Corp 光路反射型ズームレンズ及びそれを備える撮像装置
JP2013007898A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Olympus Imaging Corp 光路反射型ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
WO2013027364A1 (ja) * 2011-08-25 2013-02-28 パナソニック株式会社 ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2013117667A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Olympus Imaging Corp ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2013182259A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
JP2013218291A (ja) * 2012-03-14 2013-10-24 Panasonic Corp ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2014228810A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社タムロン ズームレンズ及び撮像装置
JP2015118127A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 オリンパスイメージング株式会社 ズームレンズ及びそれを有するズームレンズ装置
JP2015227979A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 コニカミノルタ株式会社 ズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2808915B2 (ja) 1991-03-20 1998-10-08 キヤノン株式会社 ズームレンズ
JP2003241092A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Nikon Corp ズームレンズ
JP4466028B2 (ja) * 2003-09-30 2010-05-26 株式会社ニコン 可変焦点距離レンズ
JP4642386B2 (ja) 2004-06-09 2011-03-02 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP5101878B2 (ja) * 2006-12-28 2012-12-19 富士フイルム株式会社 望遠レンズ
JP4880498B2 (ja) * 2007-03-01 2012-02-22 株式会社タムロン 望遠ズームレンズ
JP5245320B2 (ja) 2007-08-13 2013-07-24 株式会社ニコン ズームレンズ、これを用いた光学機器及び結像方法
JP5115848B2 (ja) * 2008-01-30 2013-01-09 株式会社ニコン 変倍光学系及びこの変倍光学系を備えた光学機器
US8068281B2 (en) 2008-04-02 2011-11-29 Panasonic Corporation Zoom lens system, interchangeable lens apparatus and camera system
JP5123783B2 (ja) * 2008-08-08 2013-01-23 ペンタックスリコーイメージング株式会社 高変倍ズームレンズ系
JP5287326B2 (ja) * 2009-02-16 2013-09-11 セイコーエプソン株式会社 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置
JP5517547B2 (ja) * 2009-10-05 2014-06-11 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
EP2360504B1 (en) * 2010-02-24 2016-04-06 Nikon Corporation Zoom lens system, optical apparatus and method for manufacturing zoom lens system
US8339714B2 (en) 2010-10-13 2012-12-25 Olympus Imaging Corp. Zoom lens and imaging apparatus incorporating the same
US8526116B2 (en) 2011-05-19 2013-09-03 Olympus Imaging Corp. Zoom lens with bent optical path and image pickup apparatus using the same
JP5846792B2 (ja) * 2011-07-22 2016-01-20 オリンパス株式会社 ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置
CN107450170A (zh) * 2012-10-23 2017-12-08 株式会社尼康 变倍光学系统、光学装置
US9313384B2 (en) * 2012-12-07 2016-04-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Zoom lens having vibration prevention function
TWI476442B (zh) * 2013-02-26 2015-03-11 Sintai Optical Shenzhen Co Ltd 變焦鏡頭
JP6230267B2 (ja) * 2013-05-23 2017-11-15 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
JP6377320B2 (ja) * 2013-05-24 2018-08-22 株式会社タムロン ズームレンズ及び撮像装置
CN105393156B (zh) * 2013-05-31 2018-07-31 株式会社尼康 变倍光学系统、成像装置和变倍光学系统的制造方法
JP6221451B2 (ja) * 2013-07-19 2017-11-01 株式会社ニコン ズームレンズ、光学機器及びズームレンズの製造方法
CN105452929B (zh) * 2013-07-29 2018-11-09 株式会社尼康 变倍光学系统、光学装置和用于制造变倍光学系统的方法
US9964743B2 (en) * 2014-11-28 2018-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Zoom lens and image pickup apparatus including the same
JP2016126282A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 株式会社タムロン 広角ズームレンズ及び撮像装置
JP6646259B2 (ja) * 2016-03-07 2020-02-14 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置

Patent Citations (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01314219A (ja) * 1988-06-14 1989-12-19 Minolta Camera Co Ltd コンパクトな高変倍率ズームレンズ系
JPH05224124A (ja) * 1991-06-10 1993-09-03 Ricoh Co Ltd コンパクトなズームレンズおよびコンバータレンズ
JPH08122640A (ja) * 1994-10-26 1996-05-17 Nikon Corp ズームレンズ
JPH09325274A (ja) * 1996-06-03 1997-12-16 Nikon Corp ズ−ムレンズ
JP2010197860A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Tamron Co Ltd ズームレンズ
JP2011197470A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Panasonic Corp ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2011209347A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
JP2011232624A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Olympus Imaging Corp 撮像装置
JP2012027261A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Olympus Imaging Corp ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2012047814A (ja) * 2010-08-24 2012-03-08 Panasonic Corp ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2012083602A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Olympus Imaging Corp ズームレンズまたはそれを備えた撮像装置
JP2012242617A (ja) * 2011-05-19 2012-12-10 Olympus Imaging Corp 光路反射型ズームレンズ及びそれを備える撮像装置
JP2013007898A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Olympus Imaging Corp 光路反射型ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
WO2013027364A1 (ja) * 2011-08-25 2013-02-28 パナソニック株式会社 ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2013117667A (ja) * 2011-12-05 2013-06-13 Olympus Imaging Corp ズームレンズ及びそれを備えた撮像装置
JP2013182259A (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 Sony Corp ズームレンズ及び撮像装置
JP2013218291A (ja) * 2012-03-14 2013-10-24 Panasonic Corp ズームレンズ系、交換レンズ装置及びカメラシステム
JP2014228810A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社タムロン ズームレンズ及び撮像装置
JP2015118127A (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 オリンパスイメージング株式会社 ズームレンズ及びそれを有するズームレンズ装置
JP2015227979A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 コニカミノルタ株式会社 ズームレンズ,撮像光学装置及びデジタル機器

Also Published As

Publication number Publication date
CN109863439B (zh) 2022-03-01
CN109863439A (zh) 2019-06-07
JP2021047456A (ja) 2021-03-25
US20220050278A1 (en) 2022-02-17
US11194139B2 (en) 2021-12-07
JP6813029B2 (ja) 2021-01-13
US11933950B2 (en) 2024-03-19
WO2018079519A1 (ja) 2018-05-03
JP7202547B2 (ja) 2023-01-12
JP7006763B2 (ja) 2022-01-24
JP2022037186A (ja) 2022-03-08
US20200116984A1 (en) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5904273B2 (ja) 変倍光学系、光学装置、および変倍光学系の製造方法
JP6844734B2 (ja) 変倍光学系、光学機器、撮像機器、変倍光学系の製造方法
JP7202547B2 (ja) 変倍光学系、光学機器
CN108474928B (zh) 变倍光学系统、光学装置、摄像装置
JP2008003511A (ja) 防振機能を有するズームレンズ、撮像装置、ズームレンズの防振方法、ズームレンズの変倍方法
JP6531766B2 (ja) 変倍光学系、及び、光学装置
JP6725000B2 (ja) 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
WO2014112176A1 (ja) 変倍光学系、光学装置、変倍光学系の製造方法
WO2016104742A1 (ja) 変倍光学系、光学装置、及び、変倍光学系の製造方法
JP6512227B2 (ja) 変倍光学系、及び光学装置
CN108139574B (zh) 变倍光学系统、光学装置以及摄像装置
CN108139573B (zh) 变倍光学系统、光学装置以及摄像装置
CN108139575B (zh) 变倍光学系统、光学装置、摄像装置
JP6551420B2 (ja) 変倍光学系、光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6813029

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250