JPWO2018079212A1 - 塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

塗装作業性に優れる、特に塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好な、塗料組成物を提供すること。曳糸度が130以下であり、かつ第一法線応力差が10Pa以上であることを特徴とする、塗料組成物。

Description

本発明は、塗料組成物に関する。
塗料には、塗料の塗装後の塗膜の性能が優れるだけでなく、塗装作業性が優れることも要求される。例えば、塗装後の塗膜の品質が優れていても、塗装に多くの工数が必要になる、塗料を塗りにくいなど、塗料の塗装作業性が低い場合、その塗料の価値は大きく低下してしまう。
塗装作業性の重要な項目の一つに、塗料の飛散(スパッタともいう)が少ないことが挙げられる。ローラーを用いた外壁塗装などでは、塗料飛散による周囲の汚れを防止するために行う養生に必要な時間が、全塗装工程の約1/3を占める場合がある。さらに、塗料飛散が多いと塗装作業者の作業効率が下がり、塗装工程が遅延する場合がある。そのため、この塗料飛散を抑制ないし低減することは、工程の大幅な短縮につながり、塗料の価値を高めることが可能となる。
例えば、特許文献1では、刷毛やローラーからタレる量が少なく、同じ風速の場合、飛散する範囲や距離が少なく、またタレ落ちた液滴のサイズが大きく、養生ネットの網に確実に捕捉される塗料を提供することを目的として、飛散しにくい塗料が提案されている。
特開平4−120178号
しかし、特許文献1では、実験は試料を割り箸で取りだし、所定の高さから自然落下させ、落下途中に扇風機で横風を与えた場合の塗料の飛散状況を測定しているのみであり、塗装時の塗料の飛散を抑制ないし低減する手法については何ら開示がない。
さらに、上述したように、塗料の飛散を抑制ないし低減するのみならず、塗料の塗りやすさ(塗り感ともいう)が高いことも塗装作業性を高めるために必要である。
そこで、本発明は、塗装作業性に優れる、特に塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好な、塗料組成物を提供することを目的とする。
本発明に係る塗料組成物は、曳糸度が130以下であり、かつ第一法線応力差が10Pa以上であることを特徴とする、塗料組成物である。曳糸度および第一法線応力差が上記範囲であることにより、塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好で、塗装作業性に優れる。
本発明によれば、塗装作業性に優れる、特に塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好な、塗料組成物を提供することができる。
図1は、高速度カメラを用いたローラー塗装の観察を示した模式図である。 図2Aは、図1のローラー塗装の観察結果の写真であり、ローラーが塗料の液膜から離れる部分の拡大写真である。 図2Bは、図1のローラー塗装の観察結果の写真であり、ローラーが塗料の液膜から離れる部分の拡大写真である。 図2Cは、図1のローラー塗装の観察結果の写真であり、ローラーが塗料の液膜から離れる部分の拡大写真である。 図3Aは、図2Aの写真の模式図である。 図3Bは、図2Bの写真の模式図である。 図3Cは、図2Cの写真の模式図である。 図3Dは、図2Cの写真の模式図である。 図4は、本発明において使用した曳糸度測定機である。 図5Aは、図4のA部の拡大図である。 図5Bは、図4のB部の拡大図である。 図6は、実施例における塗料の飛散量の測定方法を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。これらの記載は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
本発明において、2以上の実施形態を任意に組み合わせることができる。
本発明において、塗料と塗料組成物は相互互換的に用いることができる。
(塗料組成物)
本発明に係る塗料組成物は、曳糸度が130以下であり、かつ第一法線応力差が10Pa以上であることを特徴とする、塗料組成物である。曳糸度および第一法線応力差が上記範囲であることにより、塗料組成物は、塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好で、塗装作業性に優れる。
本発明者は、ローラーなどによる塗装時の塗料飛散が起こるプロセスを調べるために、ローラー塗装時の様子を、高速度カメラを用いて観察した。図1は、高速度カメラを用いたローラー塗装の観察を示した模式図である。図2A〜図2Cは、図1のローラー塗装の観察結果の写真であり、ローラーが塗料の液膜から離れる部分の拡大写真である。また、図3Aは、図2Aの写真の模式図である。図3Bは、図2Bの写真の模式図である。図3Cおよび図3Dは、図2Cの写真の模式図である。図2Aの写真と図3Aの模式図は、ローラーと塗装板との間に生じた塗料の液膜が伸びていることを示している。図2Bの写真と図3Bの模式図は、塗料の液膜の一部が糸状の塗料糸になっていることを示している。図2Cの写真、図3Cの模式図および図3Dの模式図は、塗料糸が伸びて切れて(図3C)、その切れた塗料糸がさらに切れて小さな塗料の液滴(塗料滴)になって飛散していること(図3D)を示している。
この観察結果から、本発明者は、以下の(1)および(2)が、塗料の飛散を抑えるのに有効ではないかと推測した。
(1)図3Cの塗料糸の破断長さを短くすること、換言すると、塗料の曳糸性を低くすること;および
(2)図3Cで切れた塗料糸が、塗料の塗装面方向またはローラー方向にすぐに戻るようにすること、換言すると、塗料の第一法線応力差を高くすること。
ここで、本発明において、曳糸性とは、塗料が糸を引く性質を表す。本発明において、曳糸度とは、図4に示す装置を用いて測定される曳糸性の度合いである。図4は、本発明において使用した曳糸度測定機である。図5Aは、図4のA部の拡大図である。図5Bは、図4のB部の拡大図である。ステンレスのバネ7(昌和発条製作所社製のバネ、品番:サンエス標準バネHS−080−060−0.8を2本直列に接続)にステンレスの棒8(長さ30cm、直径1cmの円柱状の棒)が接続されている。曳糸度測定手順は以下のとおりである。
(i)棒8の下の塗料台9に塗料を載せる;
(ii)塗料の直上部分を撮影する位置に高速度カメラ3を配置する;
(iii)手動で棒8を15cm押し下げ、塗料に棒8の底面の全面を接触させる;
(iv)棒8を押さえている手を離す;
(v)バネ7が戻る際に棒8により塗料が引き延ばされる様子を高速度カメラ3で撮影し、破断長さ(棒8を押さえていた手を離した時から塗料が切れた時までの棒8の移動距離)を測定する;および
(vi)以下の式(1)および式(2)から、曳糸度を求める。
H={(a−b)/ρ}/S・・・式(1)
曳糸度=L/H・・・式(2)
式(1)中、aは、測定前の塗料質量であり、bは、測定後の塗料質量であり、ρは、塗料密度であり、Sは、ステンレス棒の断面積であり、Hは、測定によって減少した塗料の体積を断面積(S)の円柱とみなした時の円柱の高さである。式(2)中、Lは、破断長さである。
上記式(1)中、(a−b)から、測定によって減少した塗料の質量が求められる。そして、その減少した塗料の質量を塗料密度(ρ)で除することによって、測定によって減少した塗料の体積(以下、ロス体積ということがある)が求められる。さらにそのロス体積を、測定時に塗料が引き延ばされた面積、すなわちステンレス棒の断面積(S)で除することによって、ロス体積を断面積(S)の円柱とみなした時の円柱の高さ(H)が求められる。そして、式(2)において、破断長さ(L)をこの円柱の高さ(H)で除することによって、曳糸度が、「破断長さ」と「ロス体積を断面積(S)の円柱とみなした時の円柱の高さ」の比として求められる。
法線応力は、粘弾性流体からなる測定対象物に回転変形を加えたときに、ずりを加えた方向と直交する方向に発生する応力である。法線応力は、それ単独で把握されるものではなく、ずり応力との差で把握されるものである。第一法線応力差N1は、流動速度方向をxとし、速度勾配方向をyとする定常ずり流動状態において、応力テンソルσの成分を用いて第一法線応力差N1=σxx−σyyとして定義される。
本発明において、第一法線応力差は、アントンパール社製の応力制御型レオメーターMCR302、50mmパラレルプレート、ギャップ:0.5mm、せん断速度:100s-1、測定温度:23℃の条件で求めた。
本発明者は、これらから求めた曳糸度が130以下であり、第一法線応力差が10Pa以上であることにより、塗料組成物は、塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好で、塗装作業性に優れることを見出した。
曳糸度が130より大きい場合、第一法線応力差が所定値以上であっても、ローラーなどによる塗装時に生じる塗料糸が、塗装面方向またはローラーなどの塗装器具の方向に戻るよりも早く、小さな塗料滴になって飛散してしまうため、塗料飛散を十分に抑制ないし低減することができない。
本発明において、曳糸度は、130以下であるが、一実施形態では0以上であり、別の実施形態では20以上であり、別の実施形態では60以上であり、別の実施形態では73以上であり、別の実施形態では75以上であり、一実施形態では125以下であり、別の実施形態では123以下であり、別の実施形態では80以下であり、別の実施形態では75以下であり、別の実施形態では72以下であり、別の実施形態では60以下である。曳糸度は、一実施形態では0〜90であり、別の実施形態では0〜80であり、別の実施形態では0〜75であり、別の実施形態では60〜72である。
第一法線応力差が10Pa未満の場合、曳糸度が所定値以下であっても、ローラーなどによる塗装時に生じる塗料糸が塗装面方向またはローラーなどの塗装器具の方向に戻る力が弱いため、塗料飛散を十分に抑制ないし低減することができない。
本発明において、第一法線応力差は、10Pa以上であるが、一実施形態では19Pa以上であり、別の実施形態では40Pa以上であり、別の実施形態では100Pa以上であり、別の実施形態では102Pa以上であり、別の実施形態では200Pa以上であり、一実施形態では1000Pa以下であり、別の実施形態では700Pa以下であり、別の実施形態では500Pa以下であり、別の実施形態では180Pa以下であり、別の実施形態では174Pa以下であり、別の実施形態では100Pa以下であり、別の実施形態では80Pa以下であり、別の実施形態では76Pa以下である。第一法線応力差は、一実施形態では40〜1000Paであり、別の実施形態では100〜1000Paであり、別の実施形態では100〜700Paであり、別の実施形態では19〜174Paであり、別の実施形態では102〜174Paである。
本発明の塗料組成物の一実施形態では、曳糸度が80以下、かつ第一法線応力差が10Pa以上である。別の実施形態では、曳糸度が80以下、かつ第一法線応力差が100Pa以上である。
上述したように、本発明の塗料組成物の曳糸度および第一法線応力差が上記特定範囲であることにより、塗料の飛散を抑制ないし低減することが可能である。そして、後述する実施例に示すように、粘度が同程度の塗料組成物であっても、曳糸度または第一法線応力差が異なると、塗料の飛散量が異なることがある。そのため、粘度は、塗料の飛散量を制御するための鍵となる要素ではないが、塗料の塗り感を維持または高めるためには、一定の目安となる。このように、塗料の塗り感を維持または高める観点から、塗料組成物の粘度は、例えば、0.1〜20Pa・sが好ましく、0.1〜10Pa・sがより好ましい。
本発明において、塗料組成物の粘度(Pa・s)は、アントンパール社製の応力制御型レオメーターMCR302、50mmパラレルプレート、ギャップ:0.5mm、せん断速度:100s-1、測定温度:23℃の条件で定常流測定を行い、測定開始180秒後の測定データを用いた。
塗料組成物は、樹脂成分、顔料、および水および/または溶剤を含む。塗料組成物は、その他の成分を含んでいてもよい。
<樹脂成分>
樹脂成分は塗膜形成要素としての働きを有する。樹脂成分としては、従来公知の塗料組成物の樹脂成分を用いることができる。樹脂成分としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂などを挙げることができる。また、樹脂成分として、例えばシリコーン樹脂やアルコキシシラン縮合物などの、無機成分を含む、または、無機成分からなる高分子化合物を用いることもできる。樹脂成分は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記樹脂成分には、硬化タイプとラッカータイプがあり、これらはそれぞれ単独で、または組み合わせて用いてもよい。硬化タイプの場合には、アミノ樹脂、(ブロック)ポリイソシアネート化合物、アミン系化合物、ポリアミド系化合物、多価カルボン酸化合物などの架橋剤と混合して用いられる。硬化タイプの樹脂成分は、加熱により、または常温で硬化反応を進行させることができる。
樹脂成分の含有量は、特に限定されず、適宜調節すればよい。一実施形態では、樹脂成分の固形分と顔料の固形分との合計100質量部に対して、樹脂成分の固形分が10〜90質量部であり、別の実施形態では、20〜60質量部である。
<顔料>
顔料としては、特に限定されず、公知の塗料用顔料を用いることができる。顔料としては、例えば、二酸化チタン、カーボンブラック、弁柄、フタロシアニンブルーなどの着色顔料;炭酸カルシウム、タルク、マイカなどの体質顔料;防錆顔料などが挙げられる。顔料は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<粘性調整剤>
本発明では、塗料組成物の曳糸度および第一法線応力差を調整するために公知の粘性調整剤を用いてもよい。粘性調整剤としては、例えば、アルカリ膨潤型粘性調整剤、ウレタン会合型粘性調整剤、セルロース系粘性調整剤、アマイド系粘性調整剤、無機層状化合物系粘性調整剤およびアミノプラスト系粘性調整剤などの粘性調整剤が挙げられる。
アルカリ膨潤型粘性調整剤としては、例えば、ポリカルボン酸系粘性調整剤、ポリスルホン酸系粘性調整剤、ポリリン酸系粘性調整剤などが挙げられる。
ウレタン会合型粘性調整剤としては、例えば、ウレタン変性ポリエーテル型粘性調整剤などが挙げられる。
セルロース系粘性調整剤としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース系粘性調整剤などが挙げられる。セルロース系粘性調整剤の市販品としては、例えば、旭化成社製のセオラス(登録商標)RCシリーズなどのセオラス(登録商標)シリーズが挙げられる。
アマイド系粘性調整剤としては、例えば、脂肪酸アマイド、ポリアマイド、アクリルアマイド、長鎖ポリアミノアマイド、アミノアマイドおよびこれらの塩(例えばリン酸塩)などが挙げられる。
無機層状化合物系粘性調整剤として、例えば、モンモリロナイト、ベントナイト、クレーなどの層状化合物が挙げられる。
アミノプラスト系粘性調整剤としては、例えば、疎水変性エトキシレートアミノプラスト系会合型粘性調整剤などが挙げられる。
粘性調整剤は1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の塗料組成物における粘性調整剤の含有量は、特に限定されず、適宜調節すればよい。粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01質量部以上であり、別の実施形態では0.1質量部以上であり、別の実施形態では0.2質量部以上であり、別の実施形態では0.25質量部以上であり、別の実施形態では0.4質量部以上であり、別の実施形態では0.41質量部以上であり、別の実施形態では0.7質量部以上であり、一実施形態では20質量部以下であり、別の実施形態では10質量部以下であり、別の実施形態では5質量部以下であり、別の実施形態では1質量部以下であり、別の実施形態では0.77質量部以下であり、別の実施形態では0.40質量部以下である。粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01〜20質量部であり、別の実施形態では0.01〜10質量部である。なお、本発明では、「塗料組成物100質量部」は、樹脂成分、顔料成分、粘性調整剤などにおける固形分に加えて、これらの分散媒;水および/または溶剤を含む塗料組成物全体の100質量部を意味する。
粘性調整剤としてアルカリ膨潤型粘性調整剤を用いる場合、アルカリ膨潤型粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01質量部以上であり、別の実施形態では0.10質量部以上であり、別の実施形態では0.19質量部以上であり、別の実施形態では0.20質量部以上であり、別の実施形態では1質量部以上であり、別の実施形態では2質量部以上であり、一実施形態では20質量部以下であり、別の実施形態では10質量部以下であり、別の実施形態では5質量部以下であり、別の実施形態では3質量部以下であり、別の実施形態では1質量部以下であり、別の実施形態では0.3質量部以下であり、別の実施形態では0.25質量部以下である。アルカリ膨潤型粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01〜10質量部であり、別の実施形態では0.01〜5質量部である。
粘性調整剤としてウレタン会合型粘性調整剤を用いる場合、ウレタン会合型粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01質量部以上であり、別の実施形態では0.05質量部以上であり、別の実施形態では0.07質量部以上であり、別の実施形態では0.1質量部以上であり、別の実施形態では0.20質量部以上であり、別の実施形態では0.5質量部以上であり、別の実施形態では1質量部以上であり、別の実施形態では2質量部以上であり、一実施形態では20質量部以下であり、別の実施形態では10質量部以下であり、別の実施形態では5質量部以下であり、別の実施形態では3質量部以下であり、別の実施形態では1質量部以下であり、別の実施形態では0.5質量部以下であり、別の実施形態では0.30質量部以下であり、別の実施形態では0.20質量部以下である。ウレタン会合型粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01〜10質量部であり、別の実施形態では0.01〜5質量部である。
粘性調整剤としてセルロース系粘性調整剤を用いる場合、セルロース系粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01質量部以上であり、別の実施形態では0.1質量部以上であり、別の実施形態では0.40質量部以上であり、別の実施形態では1質量部以上であり、別の実施形態では2質量部以上であり、一実施形態では20質量部以下であり、別の実施形態では10質量部以下であり、別の実施形態では5質量部以下であり、別の実施形態では3質量部以下であり、別の実施形態では1質量部以下であり、別の実施形態では0.6質量部以下であり、別の実施形態では0.50質量部以下である。セルロース系粘性調整剤の固形分量は、塗料組成物100質量部に対して、一実施形態では0.01〜10質量部であり、別の実施形態では0.01〜5質量部である。
粘性調整剤のうち、アルカリ膨潤型粘性調整剤およびセルロース系粘性調整剤は、分子量が大きいため、第一法線応力差を高めやすく好ましい。ウレタン会合型粘性調整剤は、分子量が小さいため曳糸度を下げやすく好ましい。
一実施形態では、アルカリ膨潤型粘性調整剤を用いる場合、分子量100,000〜2,000,000、ガラス転移温度(Tg)−200〜200℃、および酸価10〜500(mg KOH/g)からなる群より選択される要件のうち1種以上を満たすアルカリ膨潤型粘性調整剤を用いることにより、塗料組成物の第一法線応力差を上げることができる。
一実施形態では、アルカリ膨潤型粘性調整剤の固形分量が、塗料組成物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることにより、塗料組成物の第一法線応力差を上げることができる。
別の実施形態では、ウレタン会合型粘性調整剤の固形分量が、塗料組成物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることにより、塗料組成物の第一法線応力差を上げることができる。
別の実施形態では、セルロース系粘性調整剤の固形分量が、塗料組成物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることにより、塗料組成物の第一法線応力差を上げることができる。
一実施形態では、アルカリ膨潤型粘性調整剤の固形分量が、塗料組成物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることにより、塗料組成物の曳糸度を下げることができる。
一実施形態では、ウレタン会合型粘性調整剤の固形分量が、塗料組成物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることにより、塗料組成物の曳糸度を下げることができる。
一実施形態では、セルロース系粘性調整剤の固形分量が、塗料組成物100質量部に対して、0.01〜10質量部であることにより、塗料組成物の曳糸度を下げることができる。
一実施形態では、塗料組成物が、水性塗料組成物である場合、粘性調整剤としてアルカリ膨潤型粘性調整剤、ウレタン会合型粘性調整剤およびセルロース系粘性調整剤からなる群より選択される1種以上を塗料組成物100質量部に対して、粘性調整剤の合計固形分量が0.01〜10質量部であることにより、塗料組成物の塗り感を保持しながら、塗料飛散を抑制または低減することができる。
本発明の塗料組成物は、水性塗料組成物または溶剤系塗料組成物のいずれでもよい。一実施形態では、本発明の塗料組成物は、水性塗料組成物である。別の実施形態として、JIS A 6909の規定を満たす塗料組成物である。
本発明では、塗料組成物中の含有量が最も多い分散媒が、水であるものを水性塗料組成物という。本発明では、塗料組成物中の含有量が最も多い分散媒が、溶剤であるものを溶剤系塗料組成物という。
本発明の塗料組成物における塗料固形分の量としては、適宜調節すればよく、特に限定されない。例えば、塗料固形分の量は、水および/または溶剤を含む塗料組成物100質量部に対して、20〜80質量部、好ましくは50〜80質量部である。
<溶剤>
溶剤を用いる場合、従来公知の塗料組成物の溶剤を適宜選択して用いることができる。例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、1−ブタノールなどのアルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、プロピオン酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどのエステル類;ジエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)などのエーテル類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、1、3−オクチレングリコールなどのグリコール類;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)などのアミド類;アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、シクロヘキサノンなどのケトン類;ミネラルスピリット、灯油などの脂肪族炭化水素;トルエン、キシレン、メシチレン、ドデシルベンゼンなどの芳香族炭化水素;クロロホルム、ジクロロメチレンなどのハロゲン系溶媒などが挙げられる。溶剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の塗料組成物は、常温乾燥型でもよいし、加熱乾燥型塗料でもよい。一実施形態では、本発明の塗料組成物は、常温乾燥型である。
本発明の塗料組成物は、1液型でもよいし、2液型でもよい。
塗料組成物が、水性塗料組成物である場合、溶剤の含有量は、適宜調節すればよい。例えば、塗料組成物100質量部に対して、0〜15質量部、好ましくは0〜10質量部である。また、この場合の溶剤としては、例えば、アルコール類を用いることができる。
<その他の成分>
本発明の塗料組成物は、上述した成分以外に、分散剤、造膜助剤、凍結防止剤、タレ防止剤、沈降防止剤、架橋促進剤、硬化剤、レベリング剤、表面調整剤、消泡剤、可塑剤、防腐剤、防カビ剤、紫外線安定剤などのその他の成分を含んでいてもよい。これらその他の成分はそれぞれ、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<塗料組成物の調製方法>
塗料組成物の調製方法は、特に限定されず、上述した樹脂成分、顔料などを従来公知の方法により、混合して調製することができる。
<塗膜の作製方法>
塗膜の作製方法は、特に限定されず、従来公知の塗装方法を用いることができる。例えば、ローラー、刷毛などを用いて塗装することができる。塗料組成物を塗布した後の乾燥温度は、溶剤などに応じて適宜調節すればよい。例えば、10秒〜30分などの短時間での乾燥が必要な場合には、60〜200℃とすることができ、80〜160℃が好ましい。また、短時間での乾燥が必要でない場合には、例えば室温などで乾燥してもよい。
一実施形態では、本発明に係る塗料組成物は、ローラー用の塗料組成物である。
(物品)
本発明に係る物品は、上記のいずれかの塗料組成物を用いて作製された塗膜を有する。
塗膜を形成する被塗布物、塗布面または塗布対象としては、特に限定されず、適宜選択することができる。例えば、被塗布物、塗布面または塗布対象としては、自動車、鉄道車両などの車両の車体、航空機の機体、船舶の船体および上部構造物(艤装)、の内装および外装;建築物の内装および外装;家具、建具;車両、航空機、船舶、建築物などの窓ガラス;ガラス製、アクリル製、ポリカーボネート製などのケース、容器、樹脂板、フィルムなどの透明体;ディスプレイ、モニター、冷蔵庫などの電化製品の筺体およびガラス部材;これらに塗装した塗膜;各種セメント、窯業建材、軽量発泡コンクリート、モルタル、スレート板、屋根、瓦、ALCなどの無機建材;木材;各種ガラス類;鋼板、アルミニウム、ステンレススチールなどの金属基材;などが挙げられる。
したがって、本発明に係る物品としては、例えば、自動車、鉄道車両などの車両、航空機、船舶、建築物、家具、建具、窓ガラス、透明体、電化製品などが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらの実施例は、本発明の例示を目的とするものであり、本発明を何ら限定するものではない。
塗料組成物の曳糸度を、図4に示す装置を用いて測定した。この装置は、ステンレスのバネ7(昌和発条製作所社製のバネ、品番:サンエス標準バネHS−080−060−0.8を2本直列に接続)、ステンレスの棒8(長さ30cm、直径1cmの円柱状の棒)を備える。
以下の手順により曳糸度を測定した。
(i)棒8の下の塗料台9に塗料を載せる;
(ii)塗料の直上部分を撮影する位置に高速度カメラ3を配置する;
(iii)手動で棒8を15cm押し下げ、塗料に棒8の底面の全面を接触させる;
(iv)棒8を押さえている手を離す;
(v)バネ7が戻る際に棒8により塗料が引き延ばされる様子を高速度カメラ3で撮影し、破断長さ(棒8を押さえていた手を離した時から塗料が切れた時までの棒8の移動距離)を測定する;および
(vi)以下の式(1)および式(2)から、曳糸度を求める。
H={(a−b)/ρ}/S・・・式(1)
曳糸度=L/H・・・式(2)
式(1)中、aは、測定前の塗料質量であり、bは、測定後の塗料質量であり、ρは、塗料密度であり、Sは、ステンレス棒の断面積であり、Hは、測定によって減少した塗料の体積を断面積(S)の円柱とみなした時の円柱の高さである。式(2)中、Lは、破断長さである。
塗料組成物の第一法線応力差を、アントンパール社製の応力制御型レオメーターMCR302、50mmパラレルプレート、ギャップ:0.5mm、せん断速度:100s-1、測定温度:23℃の条件で求めた。
塗料の飛散量の測定では、ローラーとして、大塚刷毛製造社製の砂骨材ローラー(商品名砂骨材ローラー KG レギュラー型、4インチ)を用いた。
塗料の飛散量の測定では、画像解析ソフトとして、旭化成エンジニアリング社製の画像解析ソフト(商品名A像くん(登録商標))を用いた。
塗料組成物の粘度(Pa・s)は、アントンパール社製の応力制御型レオメーターMCR302、50mmパラレルプレート、ギャップ:0.5mm、せん断速度:100s-1、測定温度:23℃の条件で定常流測定を行い、測定開始180秒後の測定データを用いた。
実施例で用いた塗料組成物の各成分の詳細は以下のとおりである。
樹脂成分:後述する調製例で調製したアクリルエマルション
白色顔料:二酸化チタン(固形分量:100%)
体質顔料:炭酸カルシウム(固形分量:100%)
添加剤:分散剤、消泡剤、表面調整剤
粘性調整剤1(ポリカルボン酸系粘性調整剤):中部サイデン社製の商品名バンスターS100A(固形分量:28%)
粘性調整剤2(ウレタン会合型粘性調整剤):ADEKA社製の商品名アデカノール(登録商標)UH−420(固形分量:30%)
粘性調整剤3(セルロース系粘性調整剤):旭化成社製の商品名セオラス(登録商標)RC−591(固形分量:100%)
粘性調整剤4(ポリカルボン酸系粘性調整剤):サンノプコ社製の商品名SNシックナー640(固形分量:30%)
粘性調整剤5(ポリカルボン酸系粘性調整剤):サンノプコ社製の商品名SNシックナー630(固形分量:30%)
粘性調整剤6(ウレタン会合型粘性調整剤):サンノプコ社製の商品名SNシックナー665T(固形分量:10%)
粘性調整剤7(ウレタン会合型粘性調整剤):ADEKA社製の商品名アデカノール(登録商標)UH−450(固形分量:30%)
粘性調整剤8(ポリスルホン酸系粘性調整剤):サンノプコ社製の商品名SNシックナー615(固形分量:10%)
(アクリルエマルションの調製)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素導入管を備えた反応容器に、脱イオン水68.5質量部、およびポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王社製の商品名レベノールWZ)1質量部を仕込んだ。次いで、その溶液を80℃まで昇温して保持した。次いで、その溶液に、10%濃度の過硫酸アンモニウム水溶液1質量部を添加した。次いで、その溶液に、スチレン66.0質量部、2−エチルヘキシルアクリレート28.5質量部、アクリル酸3.5質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0質量部、アセトアセトキシエチルメタクリレート8.5質量部、n−ドデシルメルカプタン0.85質量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(レベノールWZ)8質量部および脱イオン水49.4質量部からなるモノマー混合物と、2%濃度の過硫酸アンモニウム水溶液10質量部とを並行して3時間かけて滴下した。その反応容器内を80℃に保持したまま5時間撹拌を続けた。次いで、その反応容器を室温まで冷却した。次いで、その反応容器内に、25%アンモニア水2質量部およびジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート17質量部を添加して撹拌した。生成物として、固形分56質量%、体積平均粒子径0.12μmのエマルション樹脂を得た。
(実施例1〜8および比較例1)
表1に示す配合(質量部)で、各成分を混合して塗料組成物を調製した。その塗料組成物について、上述した方法により、曳糸度、第一法線応力差および粘度を測定した。その結果を表1に合わせて示す。
(塗装作業性の評価)
以下に述べる方法で、塗料の飛散量とおよび塗り感を評価した。
<塗料の飛散量の測定方法>
図6は、実施例における塗料の飛散量の測定方法を示した模式図である。図6に示すように、A4サイズの塗装板11を短辺同士が接するように2枚並べた。次いで、A4サイズの2枚の黒色の紙10をその短辺が各塗装板11の短辺に接するように置いた。塗料を含ませたローラー1を用いて、約13秒で2枚並べた塗装板11の一端から他端までを10往復塗装した。そして、黒色の紙10に飛散した塗料の面積を画像解析により求めた。その面積を、塗料の飛散量(単位mm2)を算出した。
塗料の飛散量を以下の基準で評価した。
優良:塗料の飛散量:600mm2以下
良好:塗料の飛散量:601〜1300mm2
標準:塗料の飛散量:1301mm2以上
<塗料の塗り感の評価方法>
塗料の塗り感を以下の基準で評価した。
合格:塗料を含ませたローラーが、滑らずに、スムーズに転がる。
不合格:塗料を含ませたローラーを転がすのに大きな力を必要とする。
Figure 2018079212
*1:カッコ内の値は、固形分量を表す。*2:カッコ内の値は、塗料組成物100質量部に対する、各粘性調整剤の固形分量または粘性調整剤の合計固形分量を表す。
(実施例9〜16および比較例2〜3)
表2に示す配合(質量部)で、各成分を混合して塗料組成物を調製した。その塗料組成物について、上述した方法により、曳糸度、第一法線応力差および粘度を測定した。その結果を表2に合わせて示す。また、表2には実施例1〜8および比較例1の結果も合わせて示す。
(塗装作業性の評価)
上述した方法で、塗料の飛散量とおよび塗り感を評価した。ただし、塗料の飛散量について、飛散量(単位mm2)ではなく、比較例1の飛散量を100とした指数値を表2に示す。数値が小さいほど、塗料の飛散量が少ないことを表す。
Figure 2018079212
*1:カッコ内の値は、固形分量を表す。*2:カッコ内の値は、塗料組成物100質量部に対する、各粘性調整剤の固形分量または粘性調整剤の合計固形分量を表す。
表1および2に示すように、曳糸度を130以下、かつ第一法線応力差を10Pa以上とすることにより、塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好な塗料組成物を得ることができた。特に、実施例3,4,6および7では、塗料組成物の塗り感を保持しながら、塗料飛散を高度に抑制または低減することができた。また、実施例1と7の対比から、粘度が同程度の塗料組成物であっても、曳糸度または第一法線応力差が異なると、塗料飛散が異なることが分かる。このことから、単純に粘度のみによっては、塗料飛散を制御できないことが分かる。
本発明によれば、塗装作業性に優れる、特に塗料の飛散を抑制ないし低減し、かつ塗料の塗り感が良好な、塗料組成物を提供することができる。
1:ローラー
2:塗装板
3:高速度カメラ
4:塗料の液膜
5:塗料糸
6:飛散する塗料滴
7:ステンレスのバネ
8:ステンレスの棒
9:塗料を載せる台
10:黒色の紙
11:塗装板

Claims (4)

  1. 曳糸度が130以下であり、かつ第一法線応力差が10Pa以上であることを特徴とする、塗料組成物。
  2. 前記曳糸度が0〜80である、請求項1に記載の塗料組成物。
  3. 前記第一法線応力差が100〜1000Paである、請求項1または2に記載の塗料組成物。
  4. 樹脂成分と粘性調整剤とを含み、
    前記粘性調整剤が、アルカリ膨潤型粘性調整剤、ウレタン会合型粘性調整剤およびセルロース系粘性調整剤からなる群より選択される1種以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗料組成物。
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