JPWO2018021511A1 - 排ガス脱硝触媒、co酸化触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス脱硝触媒、co酸化触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法 Download PDF

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Abstract

硫酸バリウムにイリジウムを0.25〜20.0重量%で担持してなり、4000〜15000ppmのCOを含む排ガスを処理するために用いることとした排ガス処理触媒。

Description

本発明は、排ガス脱硝触媒、CO酸化触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法に関する。
第1の群の発明の背景技術
周知のように、排ガス中の窒素酸化物(NO)については、脱硝処理が行われている。
排ガスの脱硝処理では、アンモニアを還元剤として投入し、脱硝処理を行うことが行われている。さらに、このような還元剤をあえて投入することなく、排ガス中にもとより含まれるCOを還元剤として活用することについても先行する技術が知られている(特許文献1)。これは、還元剤であるアンモニアを加える必要がなく、コスト低減を図ることができるためである。
ここで、例えば焼結炉等からの排ガスには、とりわけ高濃度のCOが含まれている。
このように高濃度にCOを含む排ガスに関しては、COを積極的に活用し、脱硝を行うことが好適である。
しかし、COを還元剤として採用する触媒では、CO酸化発熱反応による温度上昇があり、触媒入口の温度変化による脱硝性能に対する影響が大きく、煙道中の排ガスの温度分布及び触媒入口温度の制御上のばらつきにより、脱硝性能が変化し、満足できる脱硝性能を維持することができなかった。
第2の群の発明の背景技術
ここで、前記したような焼結炉等からの排ガスのように、高濃度のCOが含まれているものでは、一般的にハロゲン、有機物、有機シリコン、SOも共存している。このため、このような排ガスでは、適用できるCO酸化触媒の選択肢が限られている。一般的な白金/アルミナ系等のCO酸化触媒を適用すると、SOにより短期間で触媒能が低下してしまう傾向があった。
一方、後述する実施例でも実証されるように、耐SO性に優れるPt/TiO系触媒で、焼結炉等からの実ガスを用い、評価すると、短時間で性能が低下することを本発明者らは確認している。酸化能が高いと、同時にSOも酸化し、SO増加による紫煙が発生し、後段機器の硫酸腐食の影響が大きくなる虞がある。
特開2004−033989号公報
第1の群の発明の課題
前記事情に対して、本発明は、煙道中の排ガスの温度分布に関わらず、COを還元剤として、好適な脱硝性能を発揮することのできる排ガス脱硝触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法を提供することを目的とする。
第2の群の発明の課題
前記事情に対して、本発明は、高濃度のCOを含む排ガスに対し、SOの酸化を促進することなく、含有するCOを酸化処理することを可能とするCO酸化触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法を提供することを目的とする。
第1の群の発明
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、イリジウム(Ir)を硫酸バリウム(BaSO)に担持した触媒が、高濃度でCOを含有する排ガスに対し、温度分布に関わらず、十分な脱硝性能を発揮することができることに想到した。
第2の群の発明
また、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、イリジウム(Ir)を硫酸バリウム(BaSO)に担持した触媒が、高濃度のCOを含む排ガスに対し、SOの酸化を促進することなく、含有するCOを酸化処理することを可能とすることに想到した。
第1の群及び第2の群を包括する発明
すなわち、前記目的を達成するため、第1の群及び第2の群を包括する発明は、その一側面で排ガス処理触媒であり、該排ガス処理触媒は、硫酸バリウムにイリジウムを0.25〜20.0重量%で担持してなり、4000〜15000ppmのCOを含む排ガスを処理するために用いることができる。
第1の群の発明
また、前記目的を達成するため、第1の群の発明は、その一側面で排ガス脱硝触媒であり、該排ガス脱硝触媒は、硫酸バリウムにイリジウムを0.25〜2.0重量%で担持してなり、4000〜15000ppmのCOを含み、低減除去の対象となるNO成分を含む排ガスを脱硝処理するために用いることができる。
第1の群の発明に係る排ガス脱硝触媒は、その一実施の形態で、触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが最小でも±15℃、最大でも±30℃の範囲の排ガスを脱硝処理するために用いることができる。
また、第1の群の発明に係る排ガス脱硝触媒は、その一実施の形態で、前記排ガスを焼結炉からの排ガスとしている。
第1の群の発明は、他の側面で排ガス処理システムであり、該排ガス処理システムは、第1の群の発明に係る排ガス脱硝触媒を設けた脱硝装置を備える。
第1の群の発明に係る排ガス処理システムは、その一実施の形態で、前記排ガスを前記脱硝装置に導入する前に昇温するための加熱装置をさらに備える。
第1の群の発明は、他の側面で排ガス処理方法であり、該排ガス処理方法は、第1の群の発明に係る排ガス脱硝触媒を設けてなる排ガス脱硝触媒を備えた脱硝装置で、前記排ガスに含まれるCOを用い、NO成分を低減除去する。
第1の群の発明に係る排ガス処理方法は、その一実施の形態で、前記排ガスを前記脱硝装置に導入する前に昇温するようにしている。
第2の群の発明
また、前記目的を達成するため、第2の群の発明は、その一側面でCO酸化触媒であり、該CO酸化触媒は、硫酸バリウムにイリジウムを0.25〜20.0重量%で担持してなり、4000〜15000ppmのCOを含む排ガス中のCOを酸化処理するために用いることができる。
また、第2の群の発明に係るCO酸化触媒は、その一実施の形態で、前記排ガスを焼結炉からの排ガスとしている。
第2の群の発明は、他の側面で排ガス処理システムであり、該排ガス処理システムは、第2の群の発明に係るCO酸化触媒を設けたCO酸化装置を備える。
第2の群の発明に係る排ガス処理システムは、その一実施の形態で、前記排ガスを前記CO酸化装置に導入する前に昇温するための加熱装置をさらに備える。
第2の群の発明は、他の側面で排ガス処理方法であり、該排ガス処理方法は、第2の群の発明に係るCO酸化触媒を設けてなるCO酸化触媒を備えたCO酸化装置で、前記排ガスに含まれるCOを酸化する。
第2の群の発明に係る排ガス処理方法は、その一実施の形態で、前記排ガスを前記CO酸化装置に導入する前に昇温するようにしている。
第1の群の発明の効果
本発明によれば、煙道中の排ガスの温度分布に関わらず、COを還元剤として、好適な脱硝性能を発揮することのできる排ガス脱硝触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法が提供される。
第2の群の発明の効果
本発明によれば、高濃度のCOを含む排ガスに対し、SOの酸化を促進することなく、含有するCOを酸化処理することを可能とするCO酸化触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法が提供される。
本発明に係る排ガス脱硝触媒を採用した排ガス処理システムの一実施の形態を説明する概念図である。 本発明に係る排ガス脱硝触媒で、CO脱硝反応が促進され、CO酸化反応が抑制されるメカニズムの説明にあたり、CO脱硝反応の主反応を説明する概念図である。 本発明に係る排ガス脱硝触媒で、CO脱硝反応が促進され、CO酸化反応が抑制されるメカニズムの説明にあたり、CO酸化反応(副反応)を説明する概念図である。 本発明に係る排ガス脱硝触媒で、CO脱硝反応が促進され、CO酸化反応が抑制されるメカニズムの説明にあたり、Ir/TiO触媒の反応モデルを説明する概念図である。 本発明に係る排ガス脱硝触媒で、CO脱硝反応が促進され、CO酸化反応が抑制されるメカニズムの説明にあたり、Ir/BaSO触媒の反応モデルを説明する概念図である。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、イリジウム担持量と、NO転化率との関係を説明するグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、イリジウム担持量と、CO転化率との関係を説明するグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を2000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を2000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、CO転化率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を4000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を4000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、CO転化率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を6000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を6000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、CO転化率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を8000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を8000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、CO転化率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を10000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を10000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、CO転化率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を15000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を15000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、CO転化率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を20000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、排ガスのCO濃度を20000ppmとし、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、CO転化率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが、±30℃で均等にばらつき、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、入口CO濃度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが、±20℃で均等にばらつき、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、入口CO濃度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 本発明に係る排ガス脱硝触媒について、触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが、±15℃で均等にばらつき、AV=10.3[Nm/hr]の条件下で、Ir/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、入口CO濃度と、脱硝率との関係を示すグラフである。 Pt/TiO触媒について、運転時間の経過に伴う触媒入口・出口温度の変化を示すグラフである。 Pt/TiO触媒について、運転時間の経過に伴う触媒出口におけるNOx濃度及びCO濃度の変化を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)について、運転時間の経過に伴う触媒入口・出口温度の変化を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)について、運転時間の経過に伴う触媒出口におけるNOx濃度及びCO濃度の変化を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)と、Pt−Ir/TiO(比較対照するCO酸化触媒)について、触媒層入口温度と、SO酸化率の関係を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)と、Pt−Ir/TiO(比較対照するCO酸化触媒)について、触媒層入口温度と、SO酸化率の関係を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)について、運転時間の経過に伴う触媒入口・出口温度の変化を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)について、運転時間の経過に伴う触媒出口におけるNOx濃度及びCO濃度の変化を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)について、運転時間の経過に伴う触媒入口・出口温度の変化を示すグラフである。 Ir/BaSO触媒(本発明に係るCO酸化触媒)について、運転時間の経過に伴う触媒出口におけるNOx濃度及びCO濃度の変化を示すグラフである。
第1の群の発明
以下に、第1の群の発明に関し、本発明に係る排ガス脱硝触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法の実施の形態について、さらに詳細に説明する。なお、本発明に係る排ガス脱硝触媒、排ガス処理システム、又は排ガス処理方法は、以下の実施の形態により限定されるものではない。
第2の群の発明
以下に、第2の群の発明に関し、本発明に係るCO酸化触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法の実施の形態について、さらに詳細に説明する。なお、本発明に係るCO酸化触媒、排ガス処理システム、又は排ガス処理方法は、以下の実施の形態により限定されるものではない。
排ガス脱硝触媒の製造方法(第1の群の発明)
本発明に係る排ガス脱硝触媒は、硫酸バリウム上にイリジウムを担持して調製する。以下に、本発明に係る排ガス脱硝触媒の製造方法について、一実施の形態を説明する。
例えば、イリジウムと硫酸バリウムとの全量に対し、0.25〜2.0重量%のイリジウムが担持されるようにイリジウム水溶液を調製し、その水溶液に硫酸バリウムを浸漬した後、120〜200℃で蒸発乾固し触媒担持物を得る。
得られた担持物を400〜600℃で3〜10時間、大気焼成することによって、イリジウムが担持された硫酸バリウム粉末触媒を調製することができる。
このような硫酸バリウム粉末触媒に、例えば、コロイダルシリカ(シリカゾル)、又はコロイダルシリカとアルミナゾル、並びにイオン交換水等の水を加え、ボールミル等によって粉砕混合し、ウオッシュコート用スラリを調製する。
次いで、ハニカム基材を調製したスラリ中に浸漬する。
その後、ハニカム基材を焼成し、その後、還元活性化処理することにより、基材に触媒(イリジウムが担持された硫酸バリウム)がコートされた最終製品を得る。
前記したイリジウム水溶液は、浸漬により担体にイリジウム(Ir)を含浸担持できる水溶液であればよく、例えば、硝酸イリジウム(IV)(Ir(NO3)4)、硫酸イリジウム(III)水和物(Ir(SO4)3・nH2O)、硫酸イリジウム(IV)水和物(Ir(SO4)2・nH2O)、塩化イリジウム(III)酸水和物(IrCl3・nH2O)、塩化イリジウム(IV)酸水和物(IrCl4・nH2O)、塩化ナトリウムイリジウム(IV)6水和物(NaIrCl・6HO)等の粉末を溶解させた水溶液を挙げることができる。また、塩化イリジウム(III)溶液(HIrCl)、塩化イリジウム(II)溶液(HIrCl)、塩化イリジウム(III)酸ナトリウム溶液(NaIrCl)、塩化イリジウム(II)酸ナトリウム溶液(NaIrCl)、ヘキサブロモイリジウム(III)ナトリウム溶液(NaIrBr)、ヘキサアンミンイリジウム(III)クロライド溶液(Ir(NHCl)、ヘキサアンミンイリジウム(III)水酸塩溶液(Ir(NH(OH))、ヘキサアンミンイリジウム(III)硝酸塩溶液(Ir(NH(NO)の溶液を希釈した水溶液を挙げることができる。
イリジウムと共に担持可能な他の金属、すなわち、チタン、ジルコニウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、亜鉛、アルミニウム、スズ、ニッケル、銅、カルシウム、マグネシウム、ランタン、ストロンチウム、バリウムは、100重量部の担体当たり、0.001重量部以上の量で十分に活性が認められる。なお、これらの金属の1種以上を担持する方法としては、これらの金属の塩化物又は硝酸塩の水溶液に、共含浸法で担持する方法を挙げることができる。
CO酸化触媒の製造方法(第2の群の発明)
本発明に係るCO酸化触媒(第2の群の発明)は、本発明に係る排ガス脱硝触媒(第1の群の発明)と同様に、硫酸バリウム上にイリジウムを担持して調製する。前記した本発明に係る排ガス脱硝触媒の製造方法(第1の群の発明)について説明した前記実施の形態は、そのままCO酸化触媒の製造方法(第2の群の発明)にも適用されるので、実施の形態について前記説明した内容は、同一内容をここに援用する。
ただし、第2の群の発明に係るCO酸化触媒では、イリジウムと硫酸バリウムとの全量に対し、0.25〜20.0重量%のイリジウムが担持されるようにイリジウム水溶液を調製し、その水溶液に硫酸バリウムを浸漬した後、120〜200℃で蒸発乾固し触媒担持物を得る。すなわち、イリジウムの担持量の上限は、20.0重量%である。
排ガス処理システム(第1の群の発明)
次に、本発明に係る排ガス脱硝触媒を採用する第1の群の発明に係る排ガス処理システムの一実施の形態について、以下に説明する。なお、掛かる一実施の形態を説明することによって、第1の群の発明に係る排ガス処理方法も実質的に説明される。
図1に、第1の群の発明に係る排ガス処理システムの一実施の形態を示す。図1は、焼結炉1から煙突2に至る排ガスの処理施設を概念的に示している。図示するように、焼結炉1からの排ガスには、消石灰、炭酸カルシウム、重曹等の吸収剤が投入され、バグフィルタ3の表面堆積層にてSOを吸収した後、バグフィルタ3で排ガスから集塵し、排ガス処理システム4で排ガスを脱硝し、最終的に煙突2から排出している。
ここで、本実施の形態に係る排ガス処理システム4は、ガス・ガスヒータ5と、加熱装置6と、脱硝装置7とを少なくとも備える。
ガス・ガスヒータ5は、焼結炉1からバグフィルタ3を経た排ガスと、脱硝装置7からの排ガスとの間で熱を交換する役割を果たすためのものである。
脱硝処理の対象となる排ガスの温度は、ガス・ガスヒータ5の前流にて、60〜150℃程度である。
加熱装置6は、ガス・ガスヒータ5の後流、かつ脱硝装置7の前流に設けられている。加熱装置6は、脱硝装置7に導入される排ガスを、昇温加熱バーナーにより燃焼排ガスの反応熱によって加熱し、例えば240℃まで昇温する。すなわち、排ガス中のCOを加熱用の燃料かつ還元剤として用いて好適に脱硝できる温度(230〜270℃)となるように昇温する。このように、排ガスを加熱した後、脱硝装置7に送る。
なお、CO濃度に応じて、昇温させる温度を制御し、例えば、当該CO濃度での脱硝性能のピーク値を得る温度まで触媒入口温度(脱硝装置7の入口温度)を昇温させることが好適である。ここで、「脱硝性能のピーク値」とは、当業者の技術常識に従って、触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきを考慮した上でピーク値となる「脱硝性能のピーク値基準温度」である。
脱硝装置7は、加熱装置6の後流に設けられている。脱硝装置7は、固定床式の脱硝装置である。脱硝装置7は、その内部に本発明に係る排ガス脱硝触媒を備え、排ガス中のCOを還元剤として排ガスを脱硝するように構成されている。
本発明に係る排ガス脱硝触媒は、4000〜15000ppmの濃度でCOを含む排ガスを処理対象とする。この際、COは、排ガス中のNOを還元するための還元剤としての役割を果たす。図1に説明したような排ガス処理システム4の処理対象とする焼結炉1からの排ガスは、4000〜15000ppmの濃度でCOを含み、処理対象として好適である。
本発明に係る排ガス脱硝触媒は、4000〜15000ppmのCOの濃度範囲で、脱硝率のピークを迎える温度に向けて、温度の上昇と共に比較的急勾配で脱硝率が上がる。すなわち、脱硝率のピークを迎える前には、COを相対的に多くの割合で脱硝に振り向け、CO自体の燃焼割合は少ない。脱硝率のピークを迎えた後は、排ガス温度がさらに高くなっても脱硝率(触媒活性)は、緩やかに低下する。すなわち、4000〜15000ppmのCOの濃度範囲で、触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが±15〜30℃の温度分布に関わらず、排ガスを好適に脱硝することができる。このことは、後述する実施例で裏付けられる。
ここで、「触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが±15〜30℃の温度分布」とは、触媒入口温度制御ばらつきと、触媒入口断面温度ばらつきとを重畳し(重ね合わせ)た結果が、±15〜30℃の範囲の温度分布になるということである。すなわち、例えば、「触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが最小でも±15℃の範囲」という場合、触媒入口温度制御ばらつきが±5℃であれば、触媒入口断面温度ばらつきは、最小でも±10℃となる。
なお、本明細書及び特許請求の範囲で、「触媒入口温度制御ばらつき」とは、経時的に計測される、触媒入口での温度ばらつきである。経時的にとは、所定の時間間隔ごとに、例えば、1時間ごとにといったことを意味している。
また、本明細書及び特許請求の範囲で、「触媒入口断面温度ばらつき」とは、触媒反応器内部の断面方向の温度ばらつきである。脱硝装置7を例に取ると、その入口付近で、排ガスの流れ方向(入口から出口)に対し垂直な断面を想定し、その断面における温度ばらつきとなる。
CO脱硝反応の促進と、CO酸化反応の抑制のメカニズム
なお、CO脱硝反応を促進し、かつCO酸化反応を抑制することができることの根拠を図2(a)〜(d)に基づいて説明する。
まず、図2(a)について、CO脱硝反応の主反応を説明する。
反応式としては、以下のものが想定される。
2NO+4Ir → 2Ir―N+2Ir−O
2Ir−N → N+2Ir
2CO+2Ir−O → 2CO +2Ir
2NO+2CO →N+2CO

CO脱硝反応の主反応では、NO10がIr14の表面に吸着して、窒素11と酸素12に解離し、窒素11はN13となって脱離し,酸素12はIr14の表面を被覆する。Ir14の表面の酸素12と気相中のCO15が反応してCO16として脱離し、CO脱硝反応が進む。
次に、図2(b)について、CO脱硝反応の副反応を説明する。
反応式としては、以下のものが想定される。
2CO+2O(担体上の酸素)→ 2CO
副反応では、担体17中の酸素18が逆スピルオーバーしてIr14の表面に移動し、Ir14の表面の酸素18と気相中のCO15が反応してCO16として脱離し、CO酸化反応が進む。
以上のような主反応と、副反応を前提として、さらに説明する。
本発明に係る排ガス脱硝触媒をIr/BaSO触媒とし、比較対照する排ガス脱硝触媒をIr/TiO触媒とする。なお、後述する実施例3、4で用いたIr/BaSO触媒は、比表面積が2.3m/gであり、Ir/TiO触媒は、12m/gであった。このように、Ir/BaSO触媒の比表面積は、Ir/TiO触媒の比表面積よりも著しく低い。
図2(c)をIr/TiO触媒の反応モデルとすると、担体である酸化チタン21の比表面積が高いため、担体表面の酸素23の絶対数が多く、Ir20の表面へと移動し、気相中のCO22と、Ir20の表面の酸素25とが相対的に多く反応することとなる。これによって、Ir20の表面の酸素25とCO22との反応が抑制されない。
一方、図2(d)をIr/BaSO触媒の反応モデルとすると、担体である硫酸バリウム24の比表面積が低いため、担体表面の酸素23の絶対数が少なく、Ir20の表面へ移動し、気相中のCO22と、Ir20の表面の酸素25とが相対的に少なく反応することとなる。これによって、Ir20の表面の酸素25とCO22との反応が抑制される。また、担体表面の酸素23の絶対数が少なく、相対的にIr20の表面の酸素25が増加することにより、低温でのNOとの反応及びCO転換が進むと考えられる。
以上のようなことから、本発明に係る排ガス脱硝触媒では、CO還元脱硝反応が選択的に優位に進行するものと推測される。
以上のように、本実施の形態に係る排ガス処理システムによれば、本発明に係る排ガス脱硝触媒を備えているため、排ガスの脱硝処理の際に、CO還元脱硝反応を促進し、かつCO酸化反応を抑制することにより、低温側でNO転化率(脱硝率)を向上することができる。
排ガス処理システム(第2の群の発明)
次に、本発明に係る排ガス脱硝触媒を採用する第2の群の発明に係る排ガス処理システムの一実施の形態について、以下に説明する。なお、掛かる一実施の形態を説明することによって、第2の群の発明に係る排ガス処理方法も実質的に説明される。
第2の群の発明に係る排ガス処理システムの説明にあたり、第1の群の発明に係る排ガス処理システムについて用いたのと同一の図1を参照して説明する。第2の群の発明に係る排ガス処理システムでは、先に脱硝装置7として説明した装置をCO酸化装置として位置付ける。
第2の群の発明に係る排ガス処理システムの実施の形態についても、図1は、焼結炉1から煙突2に至る排ガスの処理施設を概念的に示している。図1について記述したように、焼結炉1からの排ガスには、消石灰、炭酸カルシウム、重曹等の吸収剤が投入され、バグフィルタ3の表面堆積層にてSOを吸収した後、バグフィルタ3で排ガスから集塵する。第2の群の発明に係る本実施の形態では、排ガス処理システム4で、排ガス中のCOを酸化し、最終的に排ガスを煙突2から排出している。
ここで、本実施の形態に係る排ガス処理システム4は、ガス・ガスヒータ5と、加熱装置6と、CO酸化装置7とを少なくとも備える。
ガス・ガスヒータ5は、焼結炉1からバグフィルタ3を経た排ガスと、CO酸化装置7からの排ガスとの間で熱を交換する役割を果たすためのものである。このようにして、CO酸化に伴い発生した熱を有効に回収することができる。すなわち、加熱装置6の燃料費を低減することができる。
処理対象となる排ガスの温度は、ガス・ガスヒータ5の前流にて、60〜150℃程度である。
加熱装置6は、ガス・ガスヒータ5の後流、かつCO酸化装置7の前流に設けられている。加熱装置6は、CO酸化装置7に導入される排ガスを、昇温加熱バーナーにより燃焼排ガスの反応熱によって加熱し、例えば240℃まで昇温する。すなわち、排ガス中のCOを加熱用の燃料代替として用いて好適にガス中のCOを酸化できる温度(230〜270℃)となるように昇温する。このように、排ガスを加熱した後、CO酸化装置7に送る。
なお、CO濃度に応じて、昇温させる温度を制御し、例えば、当該CO濃度で触媒出口の温度が所定温度になるまで触媒入口温度(CO酸化装置7の入口温度)を昇温させることが好適である。
CO酸化装置7は、加熱装置6の後流に設けられている。CO酸化装置7は、固定床式の脱硝装置である。CO酸化装置7は、その内部に本発明に係るCO酸化触媒を備え、排ガス中のCOを酸化するように構成されている。COの酸化は、脱硝に伴う酸化と、排ガス中の酸素による酸化の二通りが含まれる。
本発明に係るCO酸化触媒は、4000〜15000ppmの濃度でCOを含む排ガスを処理対象とする。この際、COは、酸化される対象であると同時に、排ガス中のNOを還元するための還元剤としての役割も果たす。
先に図2(a)〜(d)について説明したように、Ir/BaSO触媒を用いた場合について、CO脱硝反応の促進と、CO酸化反応の抑制のメカニズムを本発明者らは、想定した。その後、実ガスを用いた検証により、このようにCO脱硝反応を優先して進行させつつも、結果的には、CO自体の出口濃度は、運転期間の長時間経過後においても十分な低減を示した。
CO酸化反応については、BaSOではなく、TiOのほうが比表面積が大きくなるため、図2(c)、(d)のメカニズムだけを考慮すると、CO酸化の能力は、BaSOのほうが低くなるはずである。しかし、実際には、BaSOを用いることで、SOの共存下でSOの酸化が抑制されることを見出した。このことにより、BaSOを用いる場合、SOの吸着が抑制されていると推定され、これによりSOによる性能の阻害・低下が抑制される。すなわち、BaSOを用いる場合、CO脱硝反応を優先して進行させつつも、CO自体の酸化を維持する別異の現象が起きていることに本発明者らは想到した。
このことは、後述する実施例でも実証されている。
すなわち、第2の群の発明は、この側面を捉え、第2の群の発明では、Ir/BaSO触媒をCO酸化触媒として把握している。
第2の群の発明に係るCO酸化触媒、並びに該CO酸化触媒を用いる排ガス処理システム及び方法では、後述する実施例からも明らかとなるように、ハロゲン、有機物、有機シリコン、SOの共存下でもCO酸化能において、長期に安定している。とりわけSOの共存下でSOの酸化が抑制され、SO増加による紫煙が発生せず、後段機器の硫酸腐食の影響が大きくなるといったことがない。
また、COを単に大気に放出せず酸化することにより、発生する熱を回収するので、熱効率を向上させることができる。
以下に、第1の群の発明に係る排ガス脱硝触媒を以下の実施例を参照して、さらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1(ハニカム触媒としての排ガス脱硝触媒の調製)
イリジウムと硫酸バリウムとの全量に対し、0.1〜2.0重量%のイリジウムが担持されるように、塩化イリジウム(II)溶液(HIrCl)を希釈し、その水溶液に、硫酸バリウム(BaSO)を浸漬した後、140℃で蒸発乾固し、得られた触媒を500℃で5時間大気焼成し、イリジウムが担持されたBaSO粉末触媒を調製した。
この触媒1200gと、市販のコロイダルシリカ(シリカゾル、20質量%のSiOを含有)681.6g、アルミナゾル38.4g、イオン交換水3907.2gとをボールミルによって粉砕混合し、ウオッシュコート用スラリを調製した。
ハニカム4.2mmp、0.55mmt、5穴×10穴×500mL)を調製した前記スラリ中に浸漬した。圧縮空気で、前記ハニカムのセル内の過剰液を吹き去った。
その後、ハニカムを500℃で5時間焼成し、ハニカム上に、100g/mのコート量の触媒(イリジウムが担持された硫酸バリウム)をコートし、3%水素/窒素で600℃で1時間還元活性化処理した。
実施例2( ハニカム触媒の活性評価試験)
実施例1で調製したハニカム触媒の活性評価試験を実施した。触媒入口の排ガス温度は、180〜360℃とし、下記のガス組成で、AV=10.3[Nm/hr]での評価を行った。なお、AVは面積速度(ガス量/触媒での全接触面積)を示し、AVの単位は、Nm/m・hであり、国際単位系にて(m(normal)) /m・hと示される。
反応ガス組成:
NO : 100ppm
CO :10000ppm
CO: 10%
O : 10%
: 13%
SO:100ppm
: 残部
NO転化率、CO転化率をそれぞれ、図3(a)、図3(b)に示す。
図3(a)に示すように、脱硝率のピークを迎える前には、温度の上昇と共に急カーブで脱硝率が向上する。COを相対的に多くの割合で脱硝に振り向け、CO自体の燃焼割合は少ない。脱硝率のピークを迎えた後は、排ガス温度がさらに高くなっても脱硝率(触媒活性)は、緩やかに低下する。すなわち、急速には低下しない。なお、図3(b)のCO転化率は、CO還元脱硝反応によるCOの消費と、COの酸化による消費の両方が含まれている。
図3(a)の結果から、脱硝性能に照らして、イリジウムの担持量は、下限を0.25重量%とすることが適切であると判断される。また、イリジウムの担持量の上限は、コスト等を考慮して、実用的に2.0重量%が好適である。
また、NO転化率のピークと、コストの両面を考慮すると、0.5〜1.0重量%がより好適である。
実施例3(他の排ガス脱硝触媒と比較対照した脱硝試験)
実施例2で用いた排ガス脱硝触媒のうち、硫酸バリウム上にイリジウムを0.5重量%担持したものを本発明に係る排ガス脱硝触媒として用い、4000〜15000ppmの高濃度でCOを含み、他の組成を以下のようにしたガス組成について、脱硝試験を行った。触媒入口の排ガス温度は、180〜300℃とし、AV=10.3[Nm/hr]での試験を行った。比較対照する排ガス脱硝触媒は、Ir/TiO(イリジウムを酸化チタンの担体に担持したもの)とした。比較対照する排ガス脱硝触媒は、本発明に係る触媒を調製した前記方法と同等にして調製した。すなわち、担体を、硫酸バリウムに代えて酸化チタンとした以外は、実質的に同一の方法で調製した。
反応ガス組成:
NO : 100ppm
CO: 10%
O : 10%
: 13%
SO2:100ppm
: 残部
図4(a)、(b)〜図10(a)、(b)にIr/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、触媒入口温度と、脱硝率又はCO転化率との関係について、試験結果を示す。本発明に係る排ガス脱硝触媒では、温度を脱硝率のピークを迎える温度に向けて、温度の上昇と共に比較的急勾配で脱硝率が上がっている。すなわち、脱硝率のピークを迎える前には、COを相対的に多くの割合で脱硝に振り向け、CO自体の燃焼割合は少ない。脱硝率のピークを迎えた後は、排ガス温度がさらに高くなっても脱硝率(触媒活性)は、緩やかに低下した(触媒活性が維持された)。
図11〜図13にIr/BaSO触媒(本発明に係る排ガス脱硝触媒)と、Ir/TiO(比較対照する排ガス脱硝触媒)の、温度ばらつき毎の触媒入口CO濃度と、脱硝率(温度ばらつきを考慮した制御基準値)との関係について、図4(a)〜図10(a)の結果に基づく推算結果を示す。すなわち、以下の表1の制御基準値に対し、それぞれ、±15℃、±20℃、±30℃の範囲で温度がばらついたと仮定し、図4(a)〜図10(a)の結果に基づいて、脱硝性能を算出し、プロットしたものが図11〜図13である。
Figure 2018021511
本発明に係る排ガス脱硝触媒は、4000〜15000ppmのCO濃度範囲において、比較対照する排ガス脱硝触媒に対して高い脱硝性能を得られることがわかる。
これは、4000〜15000ppmのCOの濃度範囲で、触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが、±15℃、±20℃のばらつき範囲はもとより、±30℃の範囲で温度分布を生じていても、脱硝率を維持できることを意味している。
以下に、第2の群の発明に係るCO酸化触媒を以下の実施例を参照して、さらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例4(CO酸化触媒の調製)
イリジウムと硫酸バリウムとの全量に対し、0.5重量%、10.0重量%、又は20.0重量%のイリジウムが担持されるように、塩化イリジウム(II)溶液(HIrCl)を希釈し、その水溶液に、硫酸バリウム(BaSO)を浸漬した後、140℃で蒸発乾固し、得られた触媒を500℃で5時間大気焼成し、イリジウムが担持されたBaSO粉末触媒を調製した。
この触媒1200gと、市販のコロイダルシリカ(シリカゾル、20質量%のSiOを含有)681.6g、アルミナゾル38.4g、イオン交換水3907.2gとをボールミルによって粉砕混合し、ウオッシュコート用スラリを調製した。
ハニカム4.2mmp、0.55mmt、5穴×10穴×500mL)を調製した前記スラリ中に浸漬した。圧縮空気で、前記ハニカムのセル内の過剰液を吹き去った。
その後、ハニカムを500℃で5時間焼成し、ハニカム上に、100g/mのコート量の触媒(イリジウムが担持された硫酸バリウム)をコートし、3%水素/窒素で600℃で1時間還元活性化処理した。
比較例1(Pt/TiO 触媒の調製)
白金(Pt)と二酸化チタン(TiO)の全量に対し、14重量%の白金が担持されるように、塩化白金酸水溶液(H2 PtCl6 ・6H2 O)を調製し、その水溶液に二酸化チタン(TiO)を浸漬し、140℃で蒸発乾固し、得られた触媒を500℃で5時間大気焼成し、白金が担持されたTiO粉末触媒を調製した。
その後、調製された前記TiO粉末触媒を用い、実施例4と同様にしてハニカム触媒を調製した。
比較例2(11重量%Pt−2重量%Ir/TiO 触媒の調製)
白金と、イリジウムと、二酸化チタンの全量に対し、11重量%の白金と、2重量%のイリジウムとが担持されるように、塩化白金酸水溶液(H2 PtCl6 ・6H2 O)及び塩化イリジウム(II)溶液(HIrCl)を調製し、それらを混合した混合水溶液に二酸化チタン(TiO)を浸漬し、140℃で蒸発乾固し、得られた触媒を500℃で5時間大気焼成し、白金及びイリジウムが担持されたTiO粉末触媒を調製した。
その後、調製された前記TiO粉末触媒を用い、実施例4と同様にしてハニカム触媒を調製した。
比較例3( Pt/TiO 触媒の運転試験)
比較例1で調製したハニカム触媒の運転試験を実施した。触媒入口の排ガス温度は、約330℃とし、下記のガス組成の実ガスについて、AV=22[Nm/hr]での評価を行った。
反応ガス組成:
NO : 100ppm
CO :10000ppm
CO: 10%
O : 7%
: 13%
SO:100ppm
: 残部
図14に触媒入口温度、及び触媒出口温度の運転時間の経過による変化を示す。また、図15に触媒出口におけるNOの濃度、及びCOの濃度の運転時間の経過による変化を示す。
図14から分かるように、触媒出口温度が運転時間の経過と共に低下した。また、図15から分かるように、NOの濃度は運転時間の経過と共に変化しなかった一方で、COの濃度は運転時間の経過と共に上昇した。
図14、図15の結果は、Pt/TiO触媒は、運転時間の経過と共に、CO酸化能が低下して行くことを示している。
実施例5(本発明に係るCO酸化触媒の運転試験)
比較例3と同様のガス組成の実ガスについて、実施例4で調製したハニカム触媒(20.0重量%のイリジウムが担持されたBaSO粉末触媒を用いて調製したもの)の運転試験を実施した。
図16に触媒入口温度、及び触媒出口温度の運転時間の経過による変化を示す。また、図17に触媒出口におけるNOの濃度、及びCOの濃度の運転時間の経過による変化を示す。
図16から分かるように、触媒出口温度が運転時間の経過と共に低下することはなかった。また、図17から分かるように、NOの濃度は運転時間の経過と共に変化せず、COの濃度も、運転時間の経過と共に大きく上昇することはなかった。なお、図16の1,300時間辺り及び2,200時間後の変動は、試験装置の入口温度を変化させているために生じたものであり、除外して考慮されるべき変動である。また、図17における1,300時間時間辺りの変動は、試験装置の入口温度を低下させたために触媒の反応性が低下したことによるものであり、同様に除外して考慮されるべき変動である。
図16、図17の結果は、本発明に係るCO酸化触媒では、運転時間の経過と共に、CO酸化能が低下しないことを示している。
実施例6(SO 酸化率の比較)
実施例4で調製したハニカム触媒(20.0重量%のイリジウムが担持されたBaSO粉末触媒)と、比較例2で調製したハニカム触媒(11重量%Pt−2重量%Ir/TiO触媒を用いて調製したもの)について、以下の組成の模擬ガスを用い、SO酸化率の比較を行った。
反応ガス組成:
NO : 100ppm
CO :10000ppm
CO: 10%
O : 7%
: 13%
SO:100ppm
: 残部
触媒は、それぞれのハニカム触媒について、二段に直列に配置し、二の触媒入口温度におけるSO酸化率を比較した。
触媒の1段目はAV=21.7[Nm/hr]で評価し、結果を図18に示す。触媒の2段目はAV=10.9[Nm/hr]で評価し、結果を図19に示す。
1段目出口、2段目出口について、いずれの温度についても本発明に係る実施例4で調製したハニカム触媒用いた場合には、SO酸化率が低く、SOをほとんど酸化しないことが判明した。比較例2で調製したハニカム触媒を用いた場合には、SOの酸化が進んでいた。
実施例7(本発明に係るCO酸化触媒の運転試験)
比較例3と同様のガス組成の実ガスについて、実施例4で調製したハニカム触媒(0.5重量%のイリジウムが担持されたBaSO粉末触媒を用いて調製したもの)の運転試験を実施した。
図20に触媒入口温度、及び触媒出口温度の運転時間の経過による変化を示す。また、図21に触媒出口におけるNOの濃度、及びCOの濃度の運転時間の経過による変化を示す。
図20から分かるように、触媒出口温度が運転時間の経過と共に低下することはなかった。また、図21から分かるように、NOの濃度は運転時間の経過と共に変化せず、COの濃度も、運転時間の経過と共に大きく上昇することはなかった。
図20、図21の結果は、本発明に係るCO酸化触媒では、運転時間の経過と共に、CO酸化能が低下しないことを示している。
実施例8(本発明に係るCO酸化触媒の運転試験)
比較例3と同様のガス組成の実ガスについて、実施例4で調製したハニカム触媒(10.0重量%のイリジウムが担持されたBaSO粉末触媒を用いて調製したもの)の運転試験を実施した。
図22に触媒入口温度、触媒出口温度及び触媒入口における実ガス流量の運転時間の経過による変化を示す。また、図23に触媒入口及び出口におけるNOの濃度、及びCOの濃度の運転時間の経過による変化を示す。
図22から分かるように、触媒出口温度が運転時間の経過と共に低下することはなかった。また、図23から分かるように、触媒出口におけるNOの濃度は運転時間の経過と共に変化せず、触媒出口におけるCOの濃度も、運転時間の経過と共に大きく上昇することはなかった。
図22、図23の結果は、本発明に係るCO酸化触媒では、運転時間の経過と共に、CO酸化能が低下しないことを示している。
なお、図22における1〜3時間当たりの変動は、試験装置立ち上げによる温度暖気の変化によるものであり、除外して考慮されるべき変動である。図23における1〜3時間当たりの出口COの変動も、試験装置立ち上げによる温度暖気の変化によるものであり、同様に除外して考慮されるべき変動である。
図16、図17、及び図20〜23の結果から、第2の群の発明に係るCO酸化触媒について、硫酸バリウムに担持するイリジウムの量は、少なくとも0.25〜20.0重量%の範囲であれば、運転時間が経過しても良好なCO酸化能を得られることが分かる。さらに、イリジウム濃度0.5重量%の場合,触媒コート量は、100g/m必要になるが、イリジウム濃度が10重量%の場合、コート量が5g/mと少なく、均一コートしやすく、かつ剥離しにくくなるため,耐久性に対して良好である。
第1の群の発明に係る排ガス脱硝触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法によれば、煙道中の排ガスの温度分布に関わらず、COを還元剤として、好適な脱硝性能を発揮することが期待できる。
第2の群の発明に係るCO酸化触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法によれば、高濃度のCOを含む排ガスに対し、SOの酸化を促進することなく、含有するCOを酸化処理することができる。
1 焼結炉
2 煙突
3 バグフィルタ
4 排ガス処理システム
5 ガス・ガスヒータ
6 加熱装置
7 脱硝装置(CO酸化装置)
10 NO
11 窒素
12、18、23、25 酸素
13 N
14、20 Ir
15、22 CO
17 担体
21 酸化チタン
24 硫酸バリウム

Claims (14)

  1. 硫酸バリウムにイリジウムを0.25〜20.0重量%で担持してなり、4000〜15000ppmのCOを含む排ガスを処理するために用いることを特徴とする排ガス処理触媒。
  2. 硫酸バリウムにイリジウムを0.25〜2.0重量%で担持してなり、4000〜15000ppmのCOを含み、低減除去の対象となるNO成分を含む排ガスを脱硝処理するために用いることを特徴とする排ガス脱硝触媒。
  3. 触媒入口温度制御ばらつき及び触媒入口断面温度ばらつきが、最小でも±15℃の範囲に対し用いられる請求項2に記載の排ガス脱硝触媒。
  4. 前記排ガスが、焼結炉からの排ガスである請求項2又は3に記載の排ガス脱硝触媒。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の排ガス脱硝触媒を設けてなる脱硝装置を備えた排ガス処理システム。
  6. 前記排ガスを前記脱硝装置に導入する前に昇温するための加熱装置をさらに備えた請求項5に記載の排ガス処理システム。
  7. 請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス脱硝触媒を設けてなる排ガス脱硝触媒を備えた脱硝装置で、前記排ガスに含まれるCOを用い、NO成分を低減除去する排ガス処理方法。
  8. 前記排ガスを前記脱硝装置に導入する前に昇温するようにしてなる請求項7に記載の排ガス処理方法。
  9. 硫酸バリウムにイリジウムを0.25〜20.0重量%で担持してなり、4000〜15000ppmのCOを含む排ガス中のCOを酸化処理するために用いることを特徴とするCO酸化触媒。
  10. 前記排ガスが、焼結炉からの排ガスである請求項9に記載のCO酸化触媒。
  11. 請求項9及び10のいずれかに記載のCO酸化触媒を設けてなるCO酸化装置を備えた排ガス処理システム。
  12. 前記排ガスを前記CO酸化装置に導入する前に昇温するための加熱装置をさらに備えた請求項11に記載の排ガス処理システム。
  13. 請求項9及び10のいずれかに記載のCO酸化触媒を設けてなるCO酸化装置で、前記排ガスに含まれるCOを酸化する排ガス処理方法。
  14. 前記排ガスを前記CO酸化装置に導入する前に昇温するようにしている請求項13に記載の排ガス処理方法。
JP2018530411A 2016-07-29 2017-07-28 排ガス脱硝触媒、排ガス処理システム、及び排ガス処理方法 Active JP6640357B2 (ja)

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