JPWO2018021355A1 - 回転位置保持機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック部材を適切に付勢しつつも付勢部材の形状が簡略化された回転位置保持機構を提供する。【解決手段】回転駆動力の非入力時に出力回転体の回転をロックする回転位置保持機構において、楔状空間の先端側に押し込まれると出力回転体の回転をロックするロック部材を付勢する付勢部材145が、板バネであって、開口124aの幅d1よりも大径d3の丸みを帯びて折返されて保持溝124に収容される折返し部145aと、折返し部145aから開口124aを通って延出する一対の部分が互いに離れる方向に各々1箇所だけ折り曲げられてなる一対の羽部145bと、を有し、その羽部145bがロック部材を付勢することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、回転駆動力の非入力時に出力回転体の回転をロックする回転位置保持機構に関するものである。
従来、モータ等の電気的な回転機では、出力軸に負荷トルクが掛かった状態で通電を切ると、多くの場合、負荷トルクによって出力軸が回転してしまって回転位置を保持できない構造となっている。このような回転機では、負荷トルクに抗して出力軸の回転をロックするために通電を続ける必要があった。
これに対し、回転機の出力軸に取付けられる回転位置保持機構が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この回転位置保持機構は、回転機の出力軸から回転駆動力を、入力回転体を介して出力回転体に伝達する。負荷トルクは、回転位置保持機構の出力回転体に掛かる。そして、回転位置保持機構は、回転駆動力の非入力時に出力回転体の回転をロックする機能を有している。
特許文献1に記載の回転位置保持機構では、出力回転体の外周面、及び、固定ケースの内周面といった、その外周面に対向する固定壁面、で区画され、両面間の間隔が周方向に向かって狭まった楔状空間が設けられている。そして、楔状空間の先端側に押し込まれると出力回転体の回転をロックするロック部材が設けられ、例えば板バネ等の付勢部材によってロック部材が楔状空間の先端側に付勢されている。回転機の出力軸からの回転駆動力の入力時には、ロック部材が楔状空間の先端側とは反対側に押圧されてロックが解除され、続けて入力回転体から出力回転体に回転駆動力が伝達されて出力回転体が回転する。他方、回転駆動力の非入力時には、付勢部材によってロック部材が楔状空間の先端側に押し込まれ、出力回転体の回転がロックされる。
このような回転位置保持機構を設けることで、回転駆動力の非入力時に、負荷トルクに抗して出力回転体の回転をロックするために通電する必要がなくなり電力消費を抑えることができる。
国際公開第2013/133162号パンフレット
特許文献1に記載の回転位置保持機構では、上記の付勢部材として板バネが用いられているが、ロック部材に対する適切な付勢力を確保するために、その形状は複雑なものとなりがちである。ここで、近年では、モータ等の回転機の小型化に伴って回転位置保持機構についても小型化が求められており、このような要請の中で、複雑な形状の付勢部材を形成することが困難となりつつある。
従って、本発明は、上記のような事情に着目し、ロック部材を適切に付勢しつつも付勢部材の形状が簡略化された回転位置保持機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の回転位置保持機構は、回転駆動力の非入力時に出力回転体の回転をロックする回転位置保持機構であって、前記出力回転体の外周面、及び該外周面に対向する固定壁面、で区画され、両面間の間隔が周方向に向かって狭まった楔状空間と、前記出力回転体の回転軸に沿って延在し、前記楔状空間の先端側に押し込まれると前記出力回転体の回転をロックするロック部材と、前記ロック部材を前記先端側に付勢する付勢部材と、前記回転駆動力の入力時には、前記ロック部材を前記先端側とは反対側に押圧してロックを解除するロック解除部材と、を備え、前記出力回転体の外周面には、該外周面の周方向の幅が奥側よりも開口の方が狭い、前記回転軸に沿って延在して前記付勢部材を保持する保持溝が設けられ、前記付勢部材が板バネであって、前記開口の幅よりも大径の丸みを帯びて折返されて前記保持溝に収容される折返し部と、該折返し部から延出し、互いに離れる方向に各々1箇所だけ折り曲げられた一対の羽部と、を有することを特徴としている。
ここで、本発明の回転位置保持機構において、前記付勢部材が、前記折返し部から、各々が前記丸みの接線方向に延出する一対の直線部を有し、該一対の直線部から前記一対の羽部が延出しており、前記一対の直線部が、互いに並行して延出していてもよい。
また、本発明の回転位置保持機構において、前記付勢部材が、前記折返し部から、各々が前記丸みの接線方向に延出する一対の直線部を有し、該一対の直線部から前記一対の羽部が延出しており、前記一対の直線部が、互いに離れる方向に斜行して延出していてもよい。
また、本発明の回転位置保持機構において、前記付勢部材が、前記折返し部から、各々が前記丸みの接線方向に延出する一対の直線部を有し、該一対の直線部から前記一対の羽部が延出しており、前記一対の直線部が、互いに近づく方向に斜行して延出していてもよい。
本発明によれば、付勢部材としての板バネにおける一対の羽部の開きの程度を適切に調整することで、ロック部材を適切に付勢することができる。そして、この付勢部材の形状は、折返し部から延出して互いに離れる方向に各々1箇所だけ折り曲げられて一対の羽部が形成された非常に簡略な形状となっている。このように、本発明によれば、ロック部材を適切に付勢しつつも付勢部材の形状が簡略化された回転位置保持機構を得ることができる。
本発明の一実施形態にかかる回転位置保持機構を示す図である。 図1に示されている回転位置保持機構の、図1中のV1−V1線に沿った断面図である。 図1に示されているロック機構の拡大図である。 回転駆動力の入力時にロックが解除されて出力回転体が回転する様子を示す図である。 付勢部材が取り付けられる出力回転体の保持溝の形状と、その保持溝への取付け前の付勢部材の形状と、を各断面形状で示した図である。 図5(a)に示される保持溝に、図5(b)に示される付勢部材が取り付けられてロック部材を付勢する様子を示す模式図である。 比較例の付勢部材の形状を、その断面形状で示す模式図である。 出力回転体の保持溝に付勢部材の折返し部が収容される様子を示す模式図である。 2種類の別例の付勢部材の形状を、図5と同様の断面形状で示す図である。 別例の保持溝の形状を、図5と同様の断面形状で示す図である。
以下、本発明の回転位置保持機構及び回転位置保持機構製造方法の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる回転位置保持機構を示す図である。また、図2は、図1に示されている回転位置保持機構の、図1中のV1−V1線に沿った断面図である。尚、図1には、回転位置保持機構1が、その内部構造が見えるように図2中のV2−V2線に沿った断面図で示されている。
回転位置保持機構1は、入力回転体110と、出力回転体120と、を備えている。入力回転体110及び出力回転体120は互いに同心状に重ねられる略円板状の部材である。入力回転体110が大径円板、出力回転体120が小径円板となっている。
入力回転体110は、モータ等の回転機の出力軸2から回転駆動力の入力を受けて回転軸1aを中心に回転する略円板状の部材である。入力回転体110は、外周にギア111が形成され、回転機の出力軸2のギア21と噛み合って回転駆動力の入力を受ける。入力回転体110における出力回転体120側の面からは、入力された回転駆動力を出力回転体120に伝達するための動力伝達突起112が突出している。動力伝達突起112は、回転軸1aの周りに互いに等角度間隔で3つ配置されている。
出力回転体120は、入力回転体110から回転駆動力を伝達されて回転する部材である。この出力回転体120から出力軸121が突出して不図示の負荷に接続される。出力回転体120には、入力回転体110の3つの動力伝達突起112が進入する3つの凹部122が設けられている。入力回転体110が回転すると動力伝達突起112が凹部122の内面を押すことで回転駆動力が伝達されて出力回転体120が回転する。
回転位置保持機構1は、これらの入力回転体110と出力回転体120とがケース130に収容されて構成されている。ケース130は、上蓋ケース131と底板132とを備えている。上蓋ケース131は、大径円筒部131aと小径円筒部131bとが同心状に重ねられた形状を有している。
大径円筒部131aには入力回転体110が収容される。この大径円筒部131aは、その一部が切り欠かれて入力回転体110の外周のギア111が一部露出している。その露出した箇所で入力回転体110のギア111が回転機の出力軸2のギア21と噛み合っている。また、大径円筒部131aの周壁からは、回転位置保持機構1を所定の取付け位置に取付けるための一対の取付け部131cが延出しており、各取付け部131cにネジ止め固定用の貫通孔131c−1が設けられている。底板132は大径円筒部131a及び一対の取付け部131cに重なる形状を有し、取付け部131cの貫通孔131c−1と連通する貫通孔132aが設けられている。
小径円筒部131bには出力回転体120が、その凹部122に入力回転体110の動力伝達突起112が進入した状態で収容される。また、小径円筒部131bの天板部131b−1の中央には、出力回転体120の出力軸121が貫通する貫通孔131b−2が設けられている。
ここで、回転位置保持機構1は、回転機の停止時、即ち、回転駆動力の非入力時に出力回転体120の回転をロックするロック機構140が設けられている。ロック機構140は、3つの動力伝達突起112の相互間の3箇所に設けられている。
図3は、図1に示されているロック機構の拡大図である。
本実施形態では、図中で時計回りとなる第1規制方向D1と、反時計回りとなる第2規制方向D2と、の2方向について出力回転体120の回転がロックされる。ロック機構140は、これら2方向についてロックを行う機構である。
ロック機構140は、第1規制方向D1のロック用に、第1楔状空間141と、第1ロック部材142と、を備え、第2規制方向D2のロック用に、第2楔状空間143と、第2ロック部材144と、を備えている。そして、ロック機構140は、これら2方向のロックの共用部材として1つの付勢部材145を備えている。
第1楔状空間141は、出力回転体120の外周面123、及びその外周面123に対向する、小径円筒部131bの内壁面131b−3(固定壁面)、で区画された空間である。そして、第1楔状空間141は、これら両面間の間隔が、第1規制方向D1とは逆向きの第1周方向D1’に向かって狭まった楔状の空間となっている。第2楔状空間143は、この第1楔状空間141と図中で左右対称となった空間で、第2規制方向D2とは逆向きの第2周方向D2’に向かって狭まった楔状の空間となっている。これらの空間は、次のように形成されている。
本実施形態では、出力回転体120の外周面123は、小径円筒部131bの内径よりも大径の円弧状の周面が、上記の凹部122を相互間に挟んで3つ配置された形状となっている。そして、各円弧状の外周面123は、その周方向中央が小径円筒部131bの内壁面131b−3から最も離れており、そこから左右両側の凹部122それぞれに向けて、小径円筒部131bの内壁面131b−3へと漸近する。その結果、外周面123の周方向中央よりも第1規制方向D1の上流側に、上述した第1楔状空間141が形成され、下流側にその第1楔状空間141と左右対称の第2楔状空間143が形成される。
第1ロック部材142は、出力回転体120の回転軸1aに沿って延在する円柱コロであって、第1楔状空間141の先端141a寄りに配置される。第1ロック部材142は、第1楔状空間141の先端141aの間隔よりも大径に形成されている。第2ロック部材144は、同様の円柱コロであって、第2楔状空間143の先端143a寄りに配置される。
付勢部材145は、第1ロック部材142を第1楔状空間141の先端141a側に付勢し、第2ロック部材144を第2楔状空間143の先端143a側に付勢する。この付勢部材145は、出力回転体120の各円弧状の外周面123における周方向中央に設けられた保持溝124に保持されている。保持溝124は、外周面123から離れた奥側が拡がった形状となっている。一方、付勢部材145は板バネであって、その断面形状が図3に示すような略Y字状に折り曲げられた形状を有している。Y字の縦棒の先端に当たる部分が丸みを帯びて膨らんだ折返し部となっている。この折返し部が保持溝124における奥側の部分に収まるように付勢部材145が保持溝124に保持されている。そして、付勢部材145におけるY字の一対の腕に当たる部分の一方が、第1ロック部材142を付勢し、他方が、第2ロック部材144を付勢している。
出力回転体120が第1規制方向D1に回転しようとすると、上記のように付勢されている第1ロック部材142が第1楔状空間141の先端141a側に押し込まれる。その結果、第1ロック部材142がその先端141aに詰まる形となり、これにより出力回転体120の第1規制方向D1の回転がロックされる。同様に、出力回転体120が第2規制方向D2に回転しようとすると、第2ロック部材144が第2楔状空間143の先端143a側に押し込まれる。これにより出力回転体120の第2規制方向D2の回転についてもロックされる。
一方、回転位置保持機構1では、回転機の回転時、即ち、回転駆動力の入力時には、次のようにロックが解除されて出力回転体120が回転する。
図4は、回転駆動力の入力時にロックが解除されて出力回転体が回転する様子を示す図である。本実施形態では、回転駆動力の入力時には、回転機の出力軸2の回転方向に応じて、図中時計回りの第1規制方向D1と反時計回りの第2規制方向D2との何れの方向にも出力回転体120が回転可能となっている。尚、ロック解除の仕組みは両方向について同等であり、図4には、第1規制方向D1の回転が代表例として示されている。
回転駆動力が入力されて入力回転体110が第1規制方向D1に回転を始めると、図4(a)に示されているように、出力回転体120の凹部122の内側で動力伝達突起112が第1規制方向D1に移動する。やがて、図4(b)に示されているように、動力伝達突起112が第1ロック部材142に当接する。そして、動力伝達突起112が、付勢部材145の付勢に抗して第1ロック部材142を第1規制方向D1に、即ち第1楔状空間141の先端141a側とは反対側に押圧してロックを解除する。次いで、図4(c)に示されているように、動力伝達突起112が出力回転体120の凹部122の内面に当接してこの内面を押す。これにより、回転駆動力が伝達されて出力回転体120が回転する。また、このときには、第2ロック部材144には、第2楔状空間143の先端143a側とは反対側へと向かわせる力が働くのでこちら側でロックが掛かることもなく、出力回転体120は滑らかに回転する。
入力回転体110が第2規制方向D2に回転するときには、ロックの解除対象が第2ロック部材144となる以外は、図4に示されている動作と同様の動作によりロックが解除されて出力回転体120が第2規制方向D2に回転する。
ここで、本実施形態では、付勢部材145が、出力回転体120の保持溝124への取付け前には、次のような形状を有している。
図5は、付勢部材が取り付けられる出力回転体の保持溝の形状と、その保持溝への取付け前の付勢部材の形状と、を各断面形状で示した図である。図5(a)には保持溝124の形状が示され、図5(b)には、取付け前の付勢部材145の形状が示されている。
上述したように、保持溝124は、出力回転体120の外周面123に、回転軸1aに沿って延在するように形成された溝である。そして、保持溝124は、外周面123の周方向の幅が奥側よりも開口124aの方が狭い。具体的には、保持溝124は、出力回転体120の外周面123の内側近傍に形成された円形の溝で、外周面123側でその周の一部が切れて外周面123まで直線状に延びて開口124aとなっている。この開口124aの幅d1が、円形の部分124bの径d2よりも狭くなっている。このような保持溝124が、図3等に示されているように第1ロック部材142から見て第1楔状空間141の先端141a側とは反対側の位置に設けられている。この位置は、第2ロック部材144から見て第2楔状空間143の先端143a側とは反対側の位置に相当する。
このような保持溝124への取付け前の付勢部材145は、保持溝124の開口124aの幅d1よりも大きな径d3の丸みを帯びて折返されて保持溝124の円形の部分124bに収容される折返し部145aを有している。この折返し部145の径d3は、保持溝124の円形の部分124bの径d2よりは小さくなっている。そして、付勢部材145は、この折返し部145aから延出する一対の部分が互いに離れる方向に各々1箇所だけ折り曲げられてなる一対の羽部145bを有している。
更に、本実施形態では、折返し部145aから羽部145bに至る、Y字の縦棒に当たる部分の形状が図5(b)に示されているように単純なU字状となっている。即ち、この部分には、折返し部145aから、各々がその折返し部145aにおける丸みの接線方向に延出する一対の直線部145cが設けられている。本実施形態では、これら一対の直線部145cが、互いに並行して延出している。そして、これら一対の直線部145cそれぞれの折返し部145aとは反対側の端部で折り曲げられ一対の羽部145bが形成されている。
図6は、図5(a)に示される保持溝に、図5(b)に示される付勢部材が取り付けられてロック部材を付勢する様子を示す模式図である。
付勢部材145は、後述するように押し縮められた状態で保持溝124に取り付けられる。取付後は、図6(a)に示されるように、一対の羽部145bの根本145b−1が保持溝124の開口124aを通過する程度に一対の直線部145cが閉じられた状態となる。このような状態で、折返し部145aが保持溝124の円形の部分124bに収容される。そして、この付勢部材145を間に挟んで第1ロック部材142と第2ロック部材144とが配置されると、図6(b)に示されるように、一対の羽部145bがこれらのロック部材に押されて更に近づいた状態となる。このように押されたときの反力で、一対の羽部145bのうちの一方が第1ロック部材142を付勢し、他方が第2ロック部材144を付勢する。
本実施形態の回転位置保持機構1では、付勢部材145としての板バネにおける一対の羽部145bの開きの程度を適切に調整することで、第1ロック部材142及び第2ロック部材144を適切に付勢することができる。
ここで、本実施形態とは異なり、図5(a)に示されている保持溝124に取り付けられる付勢部材の形状を、次の比較例のような形状とすることが考えられる。
図7は、比較例の付勢部材の形状を、その断面形状で示す模式図である。図7(a)には、取付け前の比較例の付勢部材510の形状が示され、図7(b)には、保持溝124への取付け後の比較例の付勢部材510の形状が示されている。更に、図7(c)には、第1ロック部材142と第2ロック部材144とが配置されたときの比較例の付勢部材510の形状が示されている。
比較例の付勢部材510は、取付け前の時点で、保持溝124の内面形状に倣った形状に整形されている。即ち、保持溝124の開口124aの部分で周の一部が切れた円形状に膨らんだ折返し部511が形成されている。この折返し部511から延出する一対の部分が、折返し部511との境界部で1度折起こされて一対の並行板部512が形成されている。一対の並行板部512が保持溝124の開口124aを通過する部分となる。これら一対の並行板部512が、再度折り曲げられて、Y字の腕に相当する一対の羽部513が形成されている。
比較例の付勢部材510は、このように保持溝124の内面形状に倣った形状に整形されているので、取付け後でも、図7(b)に示されているようにその形状は殆ど変らない。図7(c)に示されているように、第1ロック部材142と第2ロック部材144とが配置されたときに、これらの部材に押されて一対の羽部513が互いに近づいた状態となる。比較例の付勢部材510は、保持溝124の内面形状に倣った形状に整形しておくことで、円形状に膨らんだ折返し部511が保持溝124の円形の部分124bに、脱落が回避された状態で収容される。
しかしながら、モータ等の回転機の小型化に伴う回転位置保持機構1の小型化の要請の中で、図7に示されている比較例のような複雑な形状の付勢部材を形成することが困難となりつつある。
これに対し、本実施形態における付勢部材145の形状は、折返し部145aから延出して互いに離れる方向に各々1箇所だけ折り曲げられて一対の羽部145bが形成された非常に簡略な形状となっている。このような簡略な形状でも、図6に示されているように押し縮められた状態で保持溝124に折返し部145aが収容されることで脱落が回避された状態で付勢部材145の保持溝124への取付けが可能となっている。そして、付勢部材145の形状が簡略であることから、回転位置保持機構1の小型化の要請に対して十分に応えることができる。
また、本実施形態では、付勢部材145が、折返し部145aから、各々が折返し部145aにおける丸みの接線方向に延出する一対の直線部145cを有し、それら一対の直線部145cから一対の羽部145bが延出している。そして、一対の直線部145cが、互いに並行して延出している。即ち、本実施形態では、折返し部145aから羽部145bに至る、Y字の縦棒に当たる部分の形状が図5(b)に示されているように単純なU字状となっている。このようなU字状の形状は折り曲げ形成が非常に簡単であり、加工コストを抑えることができる。
本実施形態では、一対の羽部145bが開口124aを通って延出するように付勢部材145が押し縮められて保持溝124に折返し部145aが収容される。
図8は、出力回転体の保持溝に付勢部材の折返し部が収容される様子を示す模式図である。
この図8に示されているように、本実施形態では、保持溝124は、回転軸1aに沿って出力回転体120の両端面間を貫通しており、各端面には、保持溝124の端部開口124cが設けられている。折返し部145aの収容は、一対の羽部145bの根本145b−1を互いに近づける方向に一対の直線部145cを押し縮めた状態で、端部開口124cから保持溝124にスライド挿入して行われる。
尚、以上に説明した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の回転位置保持機構の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、本発明にいう付勢部材の一例として、折返し部145aから羽部145bに至る部分の形状が図5(b)に示されているように単純なU字状となった付勢部材145が例示されている。しかしながら、本発明にいう付勢部材はこれに限るものでもなく、例えば以下に別例として例示するような形状を有するものであってもよい。
図9は、2種類の別例の付勢部材の形状を、図5と同様の断面形状で示す図である。図9(a)には、第1の別例の付勢部材145’の形状が示され、図9(b)には、第2の別例の付勢部材145”の形状が示されている。
第1の別例の付勢部材145’は、折返し部145a’から羽部145b’に至る部分の形状が図9(a)に示されているように若干左右に開いた略V字状の形状となっている。即ち、この付勢部材145’は、各々が折返し部145a’の丸みの接線方向に延出する一対の直線部145c’が、互いに離れる方向に斜行して延出している。
また、第2の別例の付勢部材145”は、折返し部145a”から羽部145b”に至る部分の形状が図9(b)に示されているように若干閉じた形状となっている。即ち、この付勢部材145”は、各々が折返し部145a”の丸みの接線方向に延出する一対の直線部145c”が、互いに近づく方向に斜行して延出している。
これら何れの別例でも、折返し部145a’,145”の丸みの径d3’,d3”は、保持溝124の開口124aの幅d1よりも大きくなっている。
これらの別例の付勢部材145’,145”も、本実施形態の付勢部材145と同様に、小型化への要請に十分応え得る簡略な形状であることはいうまでもない。また、本発明にいう付勢部材は、これらの別例に限られるものでもない。本発明にいう付勢部材は、折返し部と、そこから延出する一対の部分が互いに離れる方向に各々1箇所だけ折り曲げられてなる一対の羽部と、を有するものであれば、具体的な形状を問うものではない。
また、上述した実施形態では、本発明にいう保持溝の一例として、断面形状が円形の溝であって、周の一部が切れて出力回転体120の外周面123まで直線状に延びて開口124aとなった保持溝124が例示されている。しかしながら、本発明にいう保持溝は、これに限るものではなく、例えば以下に別例として例示するような形状を有するものであってもよい。
図10は、別例の保持溝の形状を、図5と同様の断面形状で示す図である。
この別例の保持溝124’は、図5(a)に示されている保持溝124に比べて出力回転体120の外周面123から浅い位置に形成されている。この保持溝124’も、断面形状が円形の溝であって、周の一部が切れて開口124a’となっている。ただし、外周面123からの深さが浅いので、開口124a’の縁は薄く張り出した形状となっている。この別例の保持溝124’でも開口124a’の幅d1’が、円形の部分124b’の径d2’よりも狭くなっている。
この別例の保持溝124’も、本実施形態の保持溝124と同様に、付勢部材145を保持し得るとともに簡略な形状であることはいうまでもない。また、本発明にいう保持溝は、この別例に限られるものでもない。本発明にいう保持溝は、幅が奥側よりも開口の方が狭いものであれば、具体的な形状を問うものではない。
また、上述した実施形態や別例では、本発明にいう保持溝として、その断面形状が円形となった保持溝124,124’が例示されている。しかしながら、本発明にいう保持溝は、これに限るものではなく、その断面形状は例えば略楕円形となったもの等であってもよく、この点でも具体的な形状を問うものではない。
1 回転位置保持機構
1a 回転軸
110 入力回転体
112 動力伝達突起(ロック解除部材の一例)
120 出力回転体
124,124’ 保持溝
124a,124a’ 開口
124b,124b’ 円形の部分
130 ケース
140 ロック機構
141 第1楔状空間
142 第1ロック部材
143 第2楔状空間
144 第2ロック部材
145,145’,145” 付勢部材
145a,145a’,145a” 折返し部
145b,145b’,145b” 羽部
d1,d1’ 幅
d2,d2’,d3,d3’,d3” 径

Claims (4)

  1. 回転駆動力の非入力時に出力回転体の回転をロックする回転位置保持機構であって、
    前記出力回転体の外周面、及び該外周面に対向する固定壁面、で区画され、両面間の間隔が周方向に向かって狭まった楔状空間と、
    前記出力回転体の回転軸に沿って延在し、前記楔状空間の先端側に押し込まれると前記出力回転体の回転をロックするロック部材と、
    前記ロック部材を前記先端側に付勢する付勢部材と、
    前記回転駆動力の入力時には、前記ロック部材を前記先端側とは反対側に押圧してロックを解除するロック解除部材と、を備え、
    前記出力回転体の外周面には、該外周面の周方向の幅が奥側よりも開口の方が狭い、前記回転軸に沿って延在して前記付勢部材を保持する保持溝が設けられ、
    前記付勢部材が板バネであって、前記開口の幅よりも大径の丸みを帯びて折返されて前記保持溝に収容される折返し部と、該折返し部から延出し、互いに離れる方向に各々1箇所だけ折り曲げられた一対の羽部と、を有することを特徴とする回転位置保持機構。
  2. 前記付勢部材が、前記折返し部から、各々が前記丸みの接線方向に延出する一対の直線部を有し、該一対の直線部から前記一対の羽部が延出しており、
    前記一対の直線部が、互いに並行して延出していることを特徴とする請求項1に記載の回転位置保持機構。
  3. 前記付勢部材が、前記折返し部から、各々が前記丸みの接線方向に延出する一対の直線部を有し、該一対の直線部から前記一対の羽部が延出しており、
    前記一対の直線部が、互いに離れる方向に斜行して延出していることを特徴とする請求項1に記載の回転位置保持機構。
  4. 前記付勢部材が、前記折返し部から、各々が前記丸みの接線方向に延出する一対の直線部を有し、該一対の直線部から前記一対の羽部が延出しており、
    前記一対の直線部が、互いに近づく方向に斜行して延出していることを特徴とする請求項1に記載の回転位置保持機構。
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