JPWO2018020978A1 - 被覆線皮剥器 - Google Patents
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Abstract
Description
前記被覆線を被覆層と線材とに分離する刃体と、
ガイド体と
を具備し、
前記皮剥器本体は、
第1方向に平行な第1溝が形成された第1部材と、
前記第1方向に平行な第2溝が形成された第2部材と
を有し、
前記第1部材は、前記第2部材に対し、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って相対移動可能であり、
前記皮剥器本体が前記閉鎖状態にあるとき、前記第1溝および前記第2溝は、協働して、前記被覆線の一部を収容する被覆線収容空間を形成するように構成され、
前記刃体および前記ガイド体は、前記第1部材に取り付けられており、
前記ガイド体は、前記線材から分離された前記被覆層を案内可能なガイド孔を有する
被覆線皮剥器。
(2)前記ガイド体は、前記第1方向および前記第2方向の両方に対して垂直な第3方向に沿って位置調整可能なように、前記第1部材に取り付けられている
上記(1)に記載の被覆線皮剥器。
(3)前記皮剥器本体を、前記第1方向および前記第2方向の両方に対して垂直な第3方向に沿って見たとき、前記刃体の刃先と、前記ガイド孔とは、互いにオーバーラップしていない
上記(1)または(2)に記載の被覆線皮剥器。
(4)前記皮剥器本体が前記閉鎖状態にあるとき、前記第1部材に形成された第1凹部と、前記第2部材に形成された第2凹部とは、協働して、被覆層排出孔を形成するように構成され、
前記皮剥器本体を、前記第1方向および前記第2方向の両方に対して垂直な第3方向に沿って見たとき、前記被覆層排出孔と、前記ガイド孔とは、互いにオーバーラップしていない
上記(1)乃至(3)のいずれか一つに記載の被覆線皮剥器。
(5)前記第1部材の側面のうち、前記被覆層が排出される側の側面を排出側側面と定義する時、前記ガイド体は、前記排出側側面から離間するように配置されている
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の被覆線皮剥器。
(6)前記ガイド体は、
ガイド体第1部分と、
ガイド体第2部分と
を備え、
前記ガイド体第1部分の主面と、前記ガイド体第2部分の主面とは、同一平面上になく、
前記ガイド体第1部分に形成されたガイド孔第1部分と、前記ガイド体第2部分に形成されたガイド孔第2部分とによって、前記ガイド孔が構成されている
上記(1)乃至(5)のいずれか一つに記載の被覆線皮剥器。
図1乃至図5を参照して、第1の実施形態における被覆線皮剥器4について説明する。図1、図2および図5は、第1の実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略正面図である。なお、図1および図5は、被覆線皮剥器4の皮剥器本体5が閉鎖状態にある様子を示し、図2は、皮剥器本体5が開放状態にある様子を示す。図3は、第1の実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略側面図である。図4は、第1の実施形態における被覆線皮剥器4のガイド体8の一例を示す概略側面図である。
皮剥器本体5は、第1部材51と、第2部材52とを備える。第1部材51は、第2部材52に対して、相対移動可能である。第1部材51には、第1溝55が形成されている。また、第2部材52には、第2溝56が形成されている。皮剥器本体5が閉鎖状態にある時、すなわち、第1部材51と第2部材52とが、互いに接触しているか、あるいは、互いに近接している時、皮剥器本体5は、被覆線1を保持可能である。より具体的には、皮剥器本体5が閉鎖状態にある時、被覆線1は、第1溝55と第2溝56とによって形成される空間内に保持される。換言すれば、皮剥器本体5が閉鎖状態にあるとき、第1溝55および第2溝56は、協働して、被覆線1の一部を収容する被覆線収容空間50を形成する(図1を参照)。図3に示されるように、被覆線収容空間50は、皮剥器本体5の一端から他端に向けて、皮剥器本体5を貫通するように設けられる。このため、第1の実施形態における被覆線皮剥器4は、被覆線の長手方向中央部分の被覆層を剥ぎ取ることが可能である。被覆層の剥ぎ取りにより露出した線材は、例えば、他の線材に接続される。
刃体7は、ねじ等の任意の取り付け機構(例えば、図3に示されるねじ11を参照)によって、皮剥器本体5の第1部材51に取り付けられている。刃体7は、被覆線1を、被覆層2と線材3とに分離する刃先71を有する。図1に示されるように、刃体7の刃先71は、被覆線収容空間50内に突出している。刃先71は、線材3の周方向(接線方向)に沿うように、被覆層2に喰い込む。その結果、被覆層2は、線材3から分離される。図1に記載の例では、皮剥器本体5を、被覆線収容空間50に収容された被覆線1のまわりに回転させる(R1方向に回転させる)ことにより、刃先71が被覆層2に喰い込む。
ガイド体8は、ねじ12等の任意の取り付け機構によって、皮剥器本体5の第1部材51に取り付けられている。ガイド体8は、線材3から分離された被覆層2を案内可能なガイド孔80を有する。第1の実施形態において、ガイド孔80の形状は任意である。図4(ガイド体8の側面図)には、ガイド孔80の一例が示されている。
ガイド体の配置に関する第1の条件は、皮剥器本体5を第3方向に沿って見たとき、刃体7の刃先71と、ガイド孔80とが、互いにオーバーラップしていないとの条件である。刃先71とガイド孔80とが、第3方向において、互いにオーバーラップしている場合には、刃先71によって分離された被覆層2が、ガイド孔80の第1方向端部に接触せずに排出される場合がある。このため、被覆層2が被覆線1から完全に切り離された場合には、被覆層2は、ガイド体8および皮剥器本体5によって保持されず、落下する場合がある。他方、第1の条件を満たす場合には、刃先71によって分離された被覆層2の一部は、ガイド孔80の第1方向端部に接触して摩擦力を発生しやすくなる。その結果、被覆層2が被覆線1から完全に切り離された場合であっても、被覆層2の一部は、ガイド体8と皮剥器本体5との間で保持される。こうして、被覆層2が落下するリスクが低減される。
図3および図5を参照して、皮剥器本体が閉鎖状態にあるとき、第1部材51に形成された第1凹部571と、前記第2部材に形成された第2凹部572とが、協働して、前記被覆層排出孔57を形成するように構成されている場合を想定する。この場合において、ガイド体の配置に関する第2の条件は、皮剥器本体5を、第3方向に沿って見たとき、被覆層排出孔57と、ガイド孔80とが、互いにオーバーラップしていないとの条件である。第2の条件を満たす場合においても、刃先71によって分離された被覆層2の一部は、ガイド孔80の第1方向端部に接触して摩擦力を発生しやすくなる。その結果、被覆層2が被覆線1から完全に切り離された場合であっても、被覆層2の一部は、ガイド体8と皮剥器本体5との間に保持される。こうして、被覆層2が落下するリスクが低減される。
図6乃至図9を参照して、第2の実施形態における被覆線皮剥器4について説明する。図6は、第2の実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略正面図である。なお、図6は、被覆線皮剥器4の皮剥器本体5が開放状態にある様子を示している。図7は、第2の実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略側面図である。なお、図7は、皮剥器本体5が閉鎖状態にある様子を示している。図8は、第2の実施形態における被覆線皮剥器4の一例を示す概略平面図である。また、図9は、第2の実施形態における被覆線皮剥器4のガイド体8の一例を示す概略2面図である。図9の上側には、ガイド体8の概略平面図が示され、図9の下側には、ガイド体8の概略側面図が示されている。
線材から被覆層を螺旋状に剥ぎ取る場合には、第1溝55および第2溝56によって構成される円筒状の表面に、螺条(螺線状の突起)が設けられていてもよい。螺条の具体例は、上述の特許文献1の図3に示されている。他方、線材から被覆層を円周方向に沿って剥ぎ取る場合には、第1溝55および第2溝56によって構成される円筒状の表面に、螺条等を設ける必要はない。
図11は、実施形態における被覆線皮剥器の使用形態の一例を示す概念図である。図11に記載の例では、被覆線皮剥器4に、作業者が把持可能な把持部100が取り付けられている。図11に記載の例では、作業者は、第1把持部101を片手で持ち、第2把持部102を他の片手で持つ。そして、被覆線皮剥器4を、把持部100とともに、被覆線1のまわりに回転させることにより(図11における、矢印R2を参照)、被覆線の皮剥が実行される。
図12は、実施形態における被覆線皮剥器の使用形態の他の一例を示す概念図である。図12に記載の例では、被覆線皮剥器4は、動力伝達機構120を介して、回転操作棒110に取り付けられている。回転操作棒110をR3方向に回転させることにより、被覆線皮剥器4がR4方向に回転する。なお、動力伝達機構120としては、傘歯車等の任意の動力伝達機構を採用可能である。図12に記載の例では、作業者の位置から離れた位置に存在する被覆線の皮剥作業を実行可能である。なお、図12に記載の例では、手動により、回転操作棒110を回転操作している。代替的に、電動モータ等を用いて、自動的に、被覆線皮剥器4を被覆線1のまわりに回転させるようにしてもよい。
Claims (6)
- 被覆線を保持可能な閉鎖状態と、前記被覆線を受け入れ可能かつ取り出し可能な開放状態との間で、状態変化可能な皮剥器本体と、
前記被覆線を被覆層と線材とに分離する刃体と、
ガイド体と
を具備し、
前記皮剥器本体は、
第1方向に平行な第1溝が形成された第1部材と、
前記第1方向に平行な第2溝が形成された第2部材と
を有し、
前記第1部材は、前記第2部材に対し、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って相対移動可能であり、
前記皮剥器本体が前記閉鎖状態にあるとき、前記第1溝および前記第2溝は、協働して、前記被覆線の一部を収容する被覆線収容空間を形成するように構成され、
前記刃体および前記ガイド体は、前記第1部材に取り付けられており、
前記ガイド体は、前記線材から分離された前記被覆層を案内可能なガイド孔を有する
被覆線皮剥器。 - 前記ガイド体は、前記第1方向および前記第2方向の両方に対して垂直な第3方向に沿って位置調整可能なように、前記第1部材に取り付けられている
請求項1に記載の被覆線皮剥器。 - 前記皮剥器本体を、前記第1方向および前記第2方向の両方に対して垂直な第3方向に沿って見たとき、前記刃体の刃先と、前記ガイド孔とは、互いにオーバーラップしていない
請求項1または2に記載の被覆線皮剥器。 - 前記皮剥器本体が前記閉鎖状態にあるとき、前記第1部材に形成された第1凹部と、前記第2部材に形成された第2凹部とは、協働して、被覆層排出孔を形成するように構成され、
前記皮剥器本体を、前記第1方向および前記第2方向の両方に対して垂直な第3方向に沿って見たとき、前記被覆層排出孔と、前記ガイド孔とは、互いにオーバーラップしていない
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の被覆線皮剥器。 - 前記第1部材の側面のうち、前記被覆層が排出される側の側面を排出側側面と定義する時、前記ガイド体は、前記排出側側面から離間するように配置されている
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の被覆線皮剥器。 - 前記ガイド体は、
ガイド体第1部分と、
ガイド体第2部分と
を備え、
前記ガイド体第1部分の主面と、前記ガイド体第2部分の主面とは、同一平面上になく、
前記ガイド体第1部分に形成されたガイド孔第1部分と、前記ガイド体第2部分に形成されたガイド孔第2部分とによって、前記ガイド孔が構成されている
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の被覆線皮剥器。
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