JP6789546B1 - 被覆剥離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧着チューブを容易に確実に剥離することができる被覆剥離装置を提供する。【解決手段】被覆剥離装置10は、回転支持部12及び移動剥離部17と、この移動剥離部17に取り付けられた回転剥離部25及びガイド部37とを有し、回転支持部12の前後軸回転駆動部13が稼働すると、軸芯材把持部16と共にチューブ材1が前後方向を軸として回転し、回転剥離部25の上下軸回転駆動部26が稼働すると、円柱軸部27が上下方向を軸として回転し、移動剥離部17が稼働すると、回転剥離部25が後方に向けて直線状に移動する。【選択図】図3

Description

本発明は、圧着した対象物から圧着チューブを剥離する被覆剥離装置に関するものである。
心臓疾患の血栓吸引治療等に用いられるカテーテルは、血管に挿入されるチューブに、吸引具であるシリンジや、チューブの吸引口を血管内で案内するガイドワイヤー等が取り付けられたものである。チューブは、血栓を吸引する際の管腔であるルーメンと、ガイドワイヤーが通される管腔であるルーメンとが形成されている。
例えば、下記特許文献1に記載された吸引カテーテルのシャフトは、吸引ルーメンを形成するチューブと、ガイドワイヤールーメンを形成するチューブとが、圧着チューブに通された状態で加熱され、圧着チューブが収縮して各チューブが圧着することで作製される。
特開2018−19976号公報
上記したとおり、圧着チューブは、吸引カテーテルのシャフトの作製時において、各ルーメンを共通のシャフトに形成するためにのみ用いられるものであり、ルーメンが形成されさえすればば、カテーテルの使用時には不要となる。したがって、圧着チューブは、使用前に剥離されるところ、収縮した圧着チューブは、硬化し、また、直径が数ミリであるため、剥離することが困難である。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、圧着チューブを容易に確実に剥離することができる被覆剥離装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る被覆剥離装置は、チューブの内側に挿入された第一芯材と、前記チューブに、前記第一芯材に沿って圧着された第二芯材と、前記チューブと共に前記第一芯材と前記第二芯材とが挿入され、前記チューブ、前記第一芯材及び前記第二芯材を圧着した圧着チューブと、を有するチューブ材から、前記圧着チューブを剥離する被覆剥離装置であって、前記第一芯材の前端部を把持すると共に、前記チューブ材の長手方向を軸として前記チューブ材を回転させる回転支持部と、前記圧着チューブの先端部を把持すると共に、前記チューブ材の長手方向と直交する方向を軸として回転して前記圧着チューブを引っ張る回転剥離部と、前記回転剥離部を、前記チューブ材の長手方向、かつ、前記回転支持部から離す方向である後方に移動させる移動剥離部と、を有し、前記圧着チューブが連なったまま剥離される、ことを特徴とする。
本発明に係る被覆剥離装置は、前記回転剥離部が、前記チューブ材の側方に配置され、前記チューブ材に近い側において後方に向かい、かつ、前記チューブ材から遠い側において前方に向かって回転する、ことを特徴とする。
本発明に係る被覆剥離装置は、前記回転支持部が、前記チューブ材に対して前記回転剥離部が無い側に向けて回転する、ことを特徴とする。
本発明に係る被覆剥離装置は、前記回転剥離部が、剥離された前記圧着チューブが巻き付けられる円柱軸部と、この円柱軸部の内側において前記圧着チューブの先端部を把持するチューブ把持部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る被覆剥離装置は、前記回転支持部の回転軸上で前記チューブ材が通されるガイド溝部が、前記移動剥離部に備えられ、前記回転支持部と前記ガイド溝部との間において、前記圧着チューブが剥離される、ことを特徴とする。
本発明に係る被覆剥離装置は、前記回転剥離部における前記圧着チューブの巻き始め位置が、前記チューブ材上において前記圧着チューブが剥離される位置である剥離点よりも後方であり、前記剥離点が、前記巻き始め位置に対して一定となるように制御される、ことを特徴とする。
本発明に係る被覆剥離装置は、前記第一芯材の跡が、吸引ルーメンであり、前記第二芯材の跡が、ガイドワイヤールーメンであり、前記チューブが、カテーテル用である、ことを特徴とする。
本発明に係る被覆剥離装置は、第一芯材の前端部を把持すると共に、チューブ材の長手方向を軸としてチューブ材を回転させる回転支持部と、圧着チューブの先端部を把持すると共に、チューブ材の長手方向と直交する方向を軸として回転して圧着チューブを引っ張る回転剥離部と、回転剥離部を、チューブ材の長手方向、かつ、回転支持部から離す方向である後方に移動させる移動剥離部とを有し、圧着チューブは、連なったまま剥離される。この構成により、回転剥離部が、圧着チューブを、チューブ材から剥がす方向に引っ張り、移動剥離部が、圧着チューブを、チューブ材の長手方向に引っ張り、さらに、回転支持部が、チューブ材を回転させることで、圧着チューブは、回転剥離部及び移動剥離部に引っ張られる方向と異なる方向にも引っ張られる。すなわち、圧着チューブは、回転剥離部、移動剥離部及び回転支持部によって、三つの異なる方向に引っ張られて引き裂かれる。したがって、圧着チューブを容易に剥離することができる。また、回転支持部が、チューブ材を回転させることで、圧着チューブが、チューブ材の周方向において万遍なく螺旋状に引き裂かれる。したがって、圧着チューブを確実に剥離することができる。
本発明に係る被覆剥離装置は、回転剥離部が、チューブ材の側方に配置され、チューブ材に近い側において後方に向かい、かつ、チューブ材から遠い側において前方に向かって回転する。すなわち、回転剥離部は、圧着チューブを、チューブ材の長手方向に、かつ、回転支持部から離れる方向に引っ張り、圧着チューブが引き裂かれる。したがって、圧着チューブを容易に確実に剥離することができる。
本発明に係る被覆剥離装置は、回転支持部が、チューブ材に対して回転剥離部が無い側に向けて回転する。すなわち、回転支持部は、チューブ材に対して回転剥離部が無い側に向けて回転することで、圧着チューブを、回転剥離部及び移動剥離部が引っ張る方向と異なる方向に引っ張り、圧着チューブが引き裂かれる。したがって、圧着チューブを容易に確実に剥離することができる。
本発明に係る被覆剥離装置は、回転剥離部が、剥離された圧着チューブが巻き付けられる円柱軸部と、この円柱軸部の内側において圧着チューブの先端部を把持するチューブ把持部とを有している。すなわち、圧着チューブの先端部が、円柱軸部の内側で把持され、この状態で円柱軸部が回転することで、圧着チューブが引っ張られて引き裂かれると共に、円柱軸部に巻き付けられていく。したがって、圧着チューブを容易に剥離し、剥離した部分を容易にまとめることができる。
本発明に係る被覆剥離装置は、回転支持部の回転軸上でチューブ材が通されるガイド溝部が、移動剥離部に備えられ、回転支持部とガイド溝部との間において、圧着チューブを剥離する。この構成により、チューブ材は、圧着チューブが引き剥がされる位置の前後において、回転支持部とガイド溝部とによって、回転軸上で支持される。したがって、チューブ材の姿勢が安定し、圧着チューブを容易に確実に剥離することができる。
本発明に係る被覆剥離装置は、回転剥離部における圧着チューブの巻き始め位置が、チューブ材上において圧着チューブが剥離される位置である剥離点よりも後方であり、剥離点が、巻き始め位置に対して一定となるように制御される。すなわち、回転支持部の回転速度、回転剥離部の回転速度及び移動剥離部の移動速度が、適切に調整され、剥離点と巻き始め位置との間隔が、剥離開始から剥離終了までの間、概ね一定となる。したがって、圧着チューブが途中で引きちぎれることがなく連なった状態で剥離され、圧着チューブを容易に確実に剥離することができる。
なお、仮に、回転支持部の回転速度が、回転剥離部の回転速度及び移動剥離部の移動速度に対して過剰に速い場合、回転剥離部の回転速度が、過剰に速い場合、移動剥離部の移動速度が、過剰に速い場合、剥離された圧着チューブは途中で引きちぎれる。また、各部が、他に対して過剰に遅い場合も、剥離された圧着チューブは途中で引きちぎれる。また、回転剥離部の回転速度が、回転支持部の回転速度に対して過剰に速い場合、剥離点が、巻き始め位置よりも後方となる。
本発明に係る被覆剥離装置は、第一芯材の跡が、吸引ルーメンであり、第二芯材の跡が、ガイドワイヤールーメンであり、チューブが、カテーテル用である。すなわち、カテーテルのチューブを作製するうえで、圧着チューブを容易に確実に剥離することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る被覆剥離装置によって圧着チューブが剥離されるチューブ材の概略図である。 図2は、本発明の実施形態に係る被覆剥離装置によって圧着チューブが剥離されるチューブ材の概略断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る被覆剥離装置が示された側面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る被覆剥離装置が上方から示された平面図である。 図5は、本発明の実施形態に係る被覆剥離装置が後方から示された後面図である。 図6は、本発明の実施形態に係る被覆剥離装置によって圧着チューブが剥離されている様子が示された平面拡大図である。
以下に、本発明の実施形態に係る被覆剥離装置を図面に基づいて説明する。まず、本実施形態に係る被覆剥離装置によって処理されるチューブ材を説明する。図1及び図2は、チューブ材1が示されている。
図1及び図2に示されているとおり、チューブ材1は、例えば、医療用の吸引カテーテル(図示省略。)などに用いられるチューブ2の前身である。チューブ材1は長手であり、長手方向における前側である前側シャフト部3と、この前側シャフト部3から後側である後側シャフト部4とを有している。前側シャフト部3は、チューブ2の内側に長手の第一芯材5と長手の第二芯材6とを有し、このチューブ2が、圧着チューブ7によって被覆されている。一方で、後側シャフト部4は、圧着チューブ7を有さず、チューブ2、第一芯材5及び第二芯材6と有している。チューブ2は、第一芯材5及び第二芯材6よりも長いため、後側シャフト部4は、途中から、チューブ2のみとなり、中空となっている。チューブ材1は、例えば、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂又はポリエチレン樹脂等の樹脂材料によって形成されている。第一芯材5及び第二芯材6は、例えば、ステンレス鋼などの金属材料によって形成されている。圧着チューブ7は、例えば、オレフィン系樹脂等の耐熱性樹脂材料によって形成されている。
チューブ2の作製手順は、次のとおりである。チューブ2の内側に、第一芯材5が挿入され、チューブ2の外側に、第二芯材6が第一芯材5に沿って取り付けられ、さらに、チューブ2と共に第一芯材5と第二芯材6とが圧着チューブ7に挿入される。圧着チューブ7が加熱されると、チューブ2も加熱されて変形し、第二芯材6がチューブ2の外側部から内側に埋め込まれる。このようにして、チューブ2、第一芯材5及び第二芯材6が熱圧着し、チューブ材1が完成する。このチューブ材1から、圧着チューブ7が剥離され、各芯材5,6が取り除かれることで、チューブ2となる。
チューブ2は、中空となり、二つのルーメン(管腔)が形成される。一方のルーメンである吸引ルーメン8は、第一芯材5の跡であり、患部の血栓などを吸引する際の通路となる。もう一方のルーメンであるガイドワイヤールーメン9は、第二芯材6の跡であり、チューブ2を血管内で案内するためのガイドワイヤー(図示省略。)が取り付けられる。チューブ2の後側シャフト部4は、吸引具であるシリンジ(図示省略。)に取り付けられる。
次に、チューブ材1から圧着チューブ7を剥離する被覆剥離装置を図面に基づいて説明する。図3、図4及び図5は、被覆剥離装置10の外観が示されている。
図3ないし図5に示されているとおり、被覆剥離装置10は、設置面に載置される直方体の基台部11と、この基台部11の上面に取り付けられた回転支持部12及び移動剥離部17と、この移動剥離部17に取り付けられた回転剥離部25及びガイド部37と、回転支持部12、移動剥離部17及び回転剥離部25を制御する制御部及び操作部(いずれも図示省略。)とを有している。なお、以下の説明では、回転支持部12に近づく方向を前方(Front)とし、回転支持部12から離れる方向を後方(Back)とし、高さ方向を上方(Up)及び下方(Down)とし、後方から視して高さ方向と直交する方向を左方(Left)及び右方(Right)とする。
回転支持部12は、基台部11の上面における前後方向の端部の近傍に固定されている。回転支持部12は、前後軸回転駆動部13と、この前後軸回転駆動部13の前部に固定された軸芯材把持部16とを有し、前後軸回転駆動部13が、脚部14を介して基台部11に固定されている。前後軸回転駆動部13は、例えば、高トルクのダイレクトドライブモーター等であり、回転軸が前後方向となる向きで配置されている。前後軸回転駆動部13は、円板状の回転部15を有している。軸芯材把持部16は、クランプであり、回転部15に固定されている。
移動剥離部17は、スライダー部18と、このスライダー部18によって移動する移動本体部21とを有している。スライダー部18は長手であり、基台部11の上面における前後方向の両端部に渡って、左端部に固定されている。すなわち、スライダー部18は、左右方向において回転支持部12と隣接している。スライダー部18は、レール部19と、このレール部19の上面に沿って移動するスライド本体20とを有している。移動本体部21は、スライド本体20の上面に取り付けられている。したがって、移動本体部21は、スライド本体20と共にレール部19に沿って前後に移動する。移動本体部21は、スライド本体20の上面に固定されて、スライド本体20から回転支持部12がある右方に向けて張り出した板状部材22と、この板状部材22の上面において間を空けて対面した板状のステージ部23と、板状部材22とステージ部23との間において両部材に固定された角柱状のスペーサ部材24とを有している。
回転剥離部25は、上下軸回転駆動部26と、この上下軸回転駆動部26の上部に固定された円柱軸部27と、この円柱軸部27の一部を開閉するチューブ把持部36とを有している。上下軸回転駆動部26は、移動剥離部17の板状部材22とステージ部23との間において、回転軸が上下方向となる向きで配置され、円柱軸部27は、ステージ部23の上に配置されている。円柱軸部27は、上面から中部の近傍にかけて把持溝28が形成され、換言すれば、把持溝28によって円柱軸部27の上部が二分されている。円柱軸部27の片方の上面には、L字状の第一支持板部29が固定されている。把持溝28には、把持板30が配置されている。把持板30の上端部は、円柱軸部27の上面から張り出すと共に、L字状に直角に折れ曲がってL字上端部31が形成されている。把持板30の上方には、間を空けて第二支持板部32が配置され、この第二支持板部32は、第一支持板部29の側面に固定されている。第二支持板部32の下端部は、L字状に直角に折れ曲がってL字下端部33が形成されている。このL字下端部33は、L字上端部31と間を空けて対面している。各L字上下端部31,33は、上下方向に棒状部34が貫通し、この棒状部34の上部に、操作レバー35が、リンクやカム(いずれも図示省略。)を介して連結されている。操作レバー35は、第二支持板部32に支持されている。すなわち、チューブ把持部36は、把持溝28と、把持板30と、第一支持板部29と、第二支持板部32と、棒状部34と、操作レバー35とから構成されている。
操作レバー35が倒れると、把持板30が上昇し、円柱軸部27の内側において、把持溝28に隙間が形成される。一方で、操作レバー35が起きると、把持板30が下降し、円柱軸部27の内側において、把持溝28が閉じる。
ガイド部37は、ステージ部23の上面に固定されている。ガイド部37は、回転支持部12の回転軸上に揃えられたガイド溝部38を有している。ガイド溝部38は、前後方向に向けて直線状に形成されている。
以上のとおり、被覆剥離装置10が構成されている。次に、被覆剥離装置10の操作手順及び作用を、チューブ材1から圧着チューブ7が剥離される様子と共に説明する。図6は、上方から視して、チューブ材1から圧着チューブ7が剥離される様子の概略が示されている。
図6において、移動剥離部17は、回転支持部12に近い初期位置に配置され、回転剥離部25は、把持溝28が、回転支持部12の回転軸のある右方である初期方位に配置される。チューブ材1は、圧着チューブ7の先端の一部が、予め剥かれている。チューブ材1における第一芯材5の前端部が、軸芯材把持部16に把持され、チューブ材1は、前後軸回転駆動部13の回転軸上に配置されると共に、ガイド溝部38に通される。また、圧着チューブ7の先端部7aは、チューブ把持部36に把持される。すなわち、先端部7aは、把持溝28に挿入されて把持板30によって挟まれ、円柱軸部27の内側において把持される。
この状態において、円柱軸部27は、自動的に又は手動により、上方から視して右回り(矢印D)に回転し、回転剥離部25における圧着チューブ7の巻き始め位置Sが、チューブ材1上において圧着チューブ7が剥離される位置である剥離点Pよりも後方となる位置で停止する。剥離点Pは、回転支持部12とガイド部37との間に配置されている。
操作部においてスタートスイッチが押されると、回転支持部12、回転剥離部25及び移動剥離部17が同時に稼働する。すなわち、回転支持部12の前後軸回転駆動部13が稼働すると、軸芯材把持部16と共にチューブ材1が長手方向を軸として回転し、また、回転剥離部25の上下軸回転駆動部26が稼働すると、円柱軸部27がチューブ材1の長手方向と直交する方向を軸として回転し、また、移動剥離部17が稼働すると、回転剥離部25がチューブ材1の長手方向に沿って後方(矢印D)に向けて直線状に移動する。その際の回転支持部12及び回転剥離部25の回転方向は、次のとおりである。
回転支持部12の回転方向は、チューブ材1に対して、回転剥離部25が無い側である右周り(矢印D)である。また、回転剥離部25の回転方向は、上方から視して右回り(矢印D)である。すなわち、円柱軸部27(上下軸回転駆動部26)の回転軸に対する円周上で、チューブ材1に近い側において後方に向かい、かつ、チューブ材1から遠い側において前方に向かって回転する。
圧着チューブ7は、回転支持部12とガイド溝部38との間において、剥離点Pにおいて引っ張られて引きちぎられ、連なったまま剥離され続ける。その際、剥離点Pは、巻き始め位置Sに対してほぼ一定の間隔に保たれる。剥離された圧着チューブ7は、円柱軸部27に巻き付けられていく。圧着チューブ7がすべて剥離されると、回転支持部12、回転剥離部25及び移動剥離部17は停止し、回転剥離部25は、回転し始めてから停止するまでの回転数分、逆向きに回転して初期方位に戻り、移動剥離部17は、初期位置に戻る。
回転支持部12及び回転剥離部25の回転速度、移動剥離部17の初期位置、移動速度等は、制御部によって制御される。それぞれの速度は、チューブ材1の仕様に応じて、第一芯材5の直径、圧着チューブ7の長さ、材質(引きちぎれる際の抵抗)等によって異なる。
以上のとおり、被覆剥離装置10が動作し、チューブ材1から圧着チューブ7が剥離される。次に、被覆剥離装置10の効果を説明する。
上記したとおり、被覆剥離装置10は、回転支持部12及び移動剥離部17と、この移動剥離部17に取り付けられた回転剥離部25及びガイド部37とを有している(図3ないし図5参照。)。回転支持部12の前後軸回転駆動部13が稼働すると、軸芯材把持部16と共にチューブ材1が長手方向を軸として回転(矢印D)し、また、回転剥離部25の上下軸回転駆動部26が稼働すると、円柱軸部27がチューブ材1の長手方向と直交する方向を軸として回転(矢印D)し、また、移動剥離部17が稼働すると、回転剥離部25がチューブ材1の長手方向に沿って後方(矢印D)に向けて直線状に移動する(図6参照。)。この構成により、回転剥離部25が、圧着チューブ7を、チューブ材1から剥がす方向に引っ張り、移動剥離部17が、圧着チューブ7を、チューブ材1の長手方向に引っ張り、さらに、回転支持部12が、チューブ材1を回転させることで、圧着チューブ7は、回転剥離部25及び移動剥離部17に引っ張られる方向と異なる方向にも引っ張られる。すなわち、圧着チューブ7は、回転剥離部25、移動剥離部17及び回転支持部12によって、三つの異なる方向(矢印D、矢印D、矢印D)に引っ張られて引き裂かれ、連なったまま剥離され続ける。したがって、カテーテルのチューブ2を作製するうえで、圧着チューブ7を容易に剥離することができる。また、回転支持部12が、チューブ材1を回転させることで、圧着チューブ7は、チューブ材1の周方向において万遍なく螺旋状に引き裂かれる。したがって、圧着チューブ7を確実に剥離することができる。
被覆剥離装置10では、後方から視して、回転剥離部25が、チューブ材1に対して左方に配置され(図5参照。)、回転支持部12は、回転剥離部25が無い側である右周り(矢印D)に回転する。この構成により、圧着チューブ7が、回転剥離部25及び移動剥離部17が引っ張る方向(矢印D、矢印D)と異なる方向に引っ張られて引き裂かれる。したがって、圧着チューブ7を容易に確実に剥離することができる。
被覆剥離装置10では、上方から視して、回転剥離部25が、右回り(矢印D)に回転する(図6参照。)。この構成により、圧着チューブ7が、回転剥離部25によって、チューブ材1の長手方向に、かつ、回転支持部12から離れる方向に引っ張られて引き裂かれる。したがって、圧着チューブ7を容易に確実に剥離することができる。
被覆剥離装置10では、回転剥離部25は、上下軸回転駆動部26の上部に固定された円柱軸部27と、この円柱軸部27の一部を開閉するチューブ把持部36とを有している(図5参照。)。圧着チューブ7の先端部7aは、円柱軸部27に形成された把持溝28に挿入されて把持板30によって挟まれ、円柱軸部27の内側において把持される。連なったまま剥離され続けた圧着チューブ7は、円柱軸部27に巻き付けられていく。したがって、圧着チューブ7を容易に剥離し、剥離した部分を容易にまとめることができる。
被覆剥離装置10では、移動剥離部17におけるステージ部23の上面にガイド部37が固定されている。ガイド部37は、前後方向に向けて直線状に形成されて回転支持部12の回転軸上に揃えられたガイド溝部38を有している(図6参照。)。チューブ材1における第一芯材5の前端部が、軸芯材把持部16に把持され、チューブ材1は、前後軸回転駆動部13の回転軸上に配置されると共に、ガイド溝部38に通される。この構成により、チューブ材1は、剥離点Pの前後において、回転支持部12とガイド部37とによって、回転軸上で支持され、圧着チューブ7は、回転支持部12とガイド溝部38との間で、剥離点Pにおいて剥離される。したがって、チューブ材1の姿勢が安定し、圧着チューブ7を容易に確実に剥離することができる。
被覆剥離装置10では、回転剥離部25における圧着チューブ7の巻き始め位置Sが、チューブ材1上において圧着チューブ7が剥離される位置である剥離点Pよりも後方となる位置であり、剥離点Pが、巻き始め位置Sに対してほぼ一定の間隔となるように、回転支持部12の回転速度、回転剥離部25の回転速度及び移動剥離部17の移動速度が、制御部で制御される。したがって、圧着チューブ7が途中で引きちぎれることがなく連なった状態で剥離され、圧着チューブ7を容易に確実に剥離することができる。
なお、他の実施形態では、ガイド部がなく、ガイド溝部がステージ部に直接形成されている。また、他の実施形態では、後方から視して、回転剥離部が、チューブ材に対して右方に配置され、回転支持部は、回転剥離部が無い側である左周りに回転する。また、他の実施形態では、軸芯材把持部に把持される第一芯材の部位は、前端部でなく前端部よりも後方側であって、圧着チューブよりも前側である。また、他の実施形態では、被覆を剥離する対象となるチューブ材は、例えば、電線や管等が含まれる。また、他の実施形態では、操作レバーが起きると、把持溝に隙間が形成され、操作レバーが倒れると、把持溝が閉じる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 チューブ材
2 チューブ
3 前側シャフト部
4 後側シャフト部
5 第一芯材
6 第二芯材
7 圧着チューブ
7a 先端部
8 吸引ルーメン
9 ガイドワイヤールーメン
10 被覆剥離装置
11 基台部
12 回転支持部
13 前後軸回転駆動部
14 脚部
15 回転部
16 軸芯材把持部
17 移動剥離部
18 スライダー部
19 レール部
20 スライド本体
21 移動本体部
22 板状部材
23 ステージ部
24 スペーサ部材
25 回転剥離部
26 上下軸回転駆動部
27 円柱軸部
28 把持溝
29 第一支持板部
30 把持板
31 L字上端部
32 第二支持板部
33 L字下端部
34 棒状部
35 操作レバー
36 チューブ把持部
37 ガイド部
38 ガイド溝部
1〜3 矢印
P 剥離点
S 巻き始め位置

Claims (7)

  1. チューブの内側に挿入された第一芯材と、前記チューブに、前記第一芯材に沿って圧着された第二芯材と、前記チューブと共に前記第一芯材と前記第二芯材とが挿入され、前記チューブ、前記第一芯材及び前記第二芯材を圧着した圧着チューブと、を有するチューブ材から、前記圧着チューブを剥離する被覆剥離装置であって、
    前記第一芯材の前端部を把持すると共に、前記チューブ材の長手方向を軸として前記チューブ材を回転させる回転支持部と、
    前記圧着チューブの先端部を把持すると共に、前記チューブ材の長手方向と直交する方向を軸として回転して前記圧着チューブを引っ張る回転剥離部と、
    前記回転剥離部を、前記チューブ材の長手方向、かつ、前記回転支持部から離す方向である後方に移動させる移動剥離部と、を有し、
    前記圧着チューブが連なったまま剥離される、
    ことを特徴とする被覆剥離装置。
  2. 前記回転剥離部が、前記チューブ材の側方に配置され、前記チューブ材に近い側において後方に向かい、かつ、前記チューブ材から遠い側において前方に向かって回転する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された被覆剥離装置。
  3. 前記回転支持部が、前記チューブ材に対して前記回転剥離部が無い側に向けて回転する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された被覆剥離装置。
  4. 前記回転剥離部が、
    剥離された前記圧着チューブが巻き付けられる円柱軸部と、この円柱軸部の内側において前記圧着チューブの先端部を把持するチューブ把持部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載された被覆剥離装置。
  5. 前記回転支持部の回転軸上で前記チューブ材が通されるガイド溝部が、前記移動剥離部に備えられ、
    前記回転支持部と前記ガイド溝部との間において、前記圧着チューブが剥離される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された被覆剥離装置。
  6. 前記回転剥離部における前記圧着チューブの巻き始め位置が、前記チューブ材上において前記圧着チューブが剥離される位置である剥離点よりも後方であり、前記剥離点が、前記巻き始め位置に対して一定となるように制御される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された被覆剥離装置。
  7. 前記第一芯材の跡が、吸引ルーメンであり、
    前記第二芯材の跡が、ガイドワイヤールーメンであり、
    前記チューブが、カテーテル用である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された被覆剥離装置。
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