JP3869528B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処置具を挿通する複数のチャンネルを有した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の鉗子チャンネルを設けた内視鏡が実公昭51−42707号公報や特開平5−305051号公報において提案されている。複数の鉗子チャンネルを設ける内視鏡にあっては各鉗子チャンネルが独立して挿入部に形成されており、各鉗子チャンネルの先端部分は挿入部の先端部における本体部材に独立して先端を開口するように形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の内視鏡にあっては挿入部における先端部が特に太径化しやすいものである。つまり、挿入部の先端部には複数の鉗子チャンネル用部材のみならず、その他の内蔵物や組付け部材、さらには先端カバーを取り付けるため、他の部分よりも太径化し易い。その上、複数の鉗子チャンネルを設ける場合、その鉗子チャンネル部材を設置するスペース分だけではなく、加工上、複数の鉗子チャンネルの間、及び周囲に必要な肉厚を確保しなければならない。さらに各鉗子チャンネルの先端開口が先端カバーにわたり形成されるために、その先端カバーの肉厚等も加工上や強度上、十分に確保しなければならず、先端部を大型化する原因となるものであった。
【0004】
本発明は前記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは複数の処置具用チャンネルを有する内視鏡において、挿入部の先端部が太径大型化しないようにした内視鏡を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、挿入部に複数の処置具用チャンネルを有する内視鏡において、前記挿入部の先端部に形成された第1のチャンネル孔を有する第1の処置具用チャンネルと、前記先端部に形成された第2のチャンネル孔を有する第2の処置具用チャンネルと、前記先端部に設けられ、前記第1のチャンネル孔と前記第2のチャンネル孔の両方の先端開口にわたり連なって外部へ開口するように構成した共用のチャンネル出口と、前記チャンネル出口内での前記第1のチャンネル孔の先端開口に対応した部位に設置され、前記第1のチャンネル孔から突き出した処置具の部分を、前記第1のチャンネル孔側から前記第2のチャンネル孔に向けて前記第1のチャンネル孔から突き出す前記処置具の部分を起上する第1の起上手段と、前記チャンネル出口内での前記第2のチャンネル孔に対応した部位に設置され、前記第2のチャンネル孔から突き出した処置具の部分を、前記第2のチャンネル孔側から前記第1のチャンネル孔に向けて起上する第2の起上手段と、を具備したことを特徴とする内視鏡である。
【0006】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図1から図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1は内視鏡装置の全体的な構成を概略的に示す説明図、図2は内視鏡の挿入部における先端部の正面図、図3及び図4は図2中のX−X線に沿う部分の縦断面図である。
【0007】
(構成)
図1で示すように、内視鏡装置1は内視鏡2を備える。内視鏡2は体腔内に挿入される軟性の挿入部3と、この挿入部3の基端に接続され検査者が把持して内視鏡2を操作するための把持操作部4と、この把持操作部4に接続され光源装置5及びビデオプロセッサ6に接続するための可撓性のユニバーサルコード7を有する。挿入部3は先端側から順に硬性な先端部11と、上下左右に湾曲自在な湾曲部12と、可撓性のある可撓管部13を配置すると共に、これらの部材を順に接続してなるものである。図2で示すように、先端部11には観察窓14、第1の照明窓15、第2の照明窓16、ノズル17、第1の鉗子チャンネル18及び第2の鉗子チャンネル19の先端開口が設けられている。
【0008】
把持操作部4には先端部11の向きを変えるために湾曲部12の湾曲動作を制御する湾曲操作ノブ21が設けられている。さらに、把持操作部4には送気送液機能を制御する送気/送液ボタン22、吸引機能を制御する吸引ボタン23、処置具等を導入する鉗子導入口24、及び光源装置5の光量調整やビデオプロセッサ6に設けられた映像記録機能等を遠隔的に操作する操作スイッチ27などが設けられている。
【0009】
ユニバーサルコード7の延出先端には図1で示すように、光源装置5へ着脱自在に接続されるコネクタ28が設けられており、このコネクタ29にはビデオプロセッサ6に接続される信号ケーブル29が接続されている。
挿入部3の先端部11における観察窓14には対物レンズを含む対物光学系や固体撮像素子等からなる撮像手段が組み込まれており、この撮像手段による撮像信号は内視鏡2内に組み込まれた図示しない信号線や信号ケーブル29を介して信号処理装置であるビデオプロセッサ6に伝送されるようになっている。
【0010】
前記ビデオプロセッサ6は撮像信号を処理すると共に、映像信号を表示するモニター31、映像を記録するVTRデッキ32、ビデオプリンタ33、及びビデオディスク34に接続されている。
【0011】
図3で示すように、前記先端部11は金属あるいは樹脂などの材料で形成された先端部本体41を有してなる。先端部本体41の前端部外周には樹脂等で作られた先端部カバー42が被嵌され、かつ両者はエポキシ系などの接着剤で固着されている。
【0012】
前記先端部本体41には第1の処置具用チャンネルとしての第1の鉗子チャンネル18のチャンネル孔25と、第2の処置具用チャンネルとしての第2の鉗子チャンネル19のチャンネル孔26が前後に貫通しており、その第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26は先端部本体41の前後のほぼ中央位置で互いに通され、先端部本体41のほぼ中央で開口する、共通の鉗子チャンネル出口43を形成する。ここで、第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26は先端部11の中心に対して対称的で先端側で徐々に近寄るように配置されているが、非対称的にしてもよい。この実施形態では先端部本体41の中央付近に鉗子チャンネル出口43を配設してあるが、この共通の鉗子チャンネル出口43の設置位置は先端部本体41の中央位置でなくともよい。
【0013】
この実施形態での第1のチャンネル孔25も第2のチャンネル孔26もその横断面形状が真円な孔であり、鉗子チャンネル出口43の横断面形状はその第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26の円形をなめらかにつなぐほぼ卵形の長円形状となっている(図2参照)。
【0014】
そして、第1のチャンネル孔25の内径をA、第2のチャンネル孔26の内径をBとし、鉗子チャンネル出口43の長径をCとすると、それらはA+B≦Cとなるような関係で形成されている。また、第1のチャンネル孔25の内径(A)は第2のチャンネル孔26の内径(B)よりも大きく形成してある(A>B)。
【0015】
前記鉗子チャンネル出口43はその形状で先端部カバー42にわたり形成されている。先端部カバー42の鉗子チャンネル出口43における開口端縁部分44は面取りが行われている。なお、ここでの鉗子チャンネル出口43の横断面形状は卵形であるが、これに限定されるものではない。
【0016】
前記先端部11において、第1のチャンネル孔25の基端側にはパイプ状の第1の口金46が接続され、第2のチャンネル孔26の基端側には同じくパイプ状の第2の口金47が接続されている。各口金46,47は先端部本体41に、例えば半田やエポキシ系などの接着剤で固着されている。また、各口金46,47の他端部分はいずれもテーパ状に広がっており、そして、第1の口金46の他端には第1の鉗子チューブ51が接続され、第2の口金47の他端には第2の鉗子チューブ52が接続されている。各鉗子チューブ51,52はこれを接続する口金46,47にエポキシ系などの接着剤で固着されている。また、図示しない糸で鉗子チューブ51,52の外周を縛り、その上からエポキシ系の接着剤で固定するようにしてもよい。ここで、第1のチャンネル孔25と第1の鉗子チューブ51の内径は等しい方が望ましいが異なっていてもよい。第2のチャンネル孔26と第2の鉗子チューブ52の内径の関係についても同じである。
【0017】
前記先端部本体41には湾曲部11を形成している回動自在に連結された複数の湾曲駒群における最先端の湾曲コマ55がエポキシ系などの接着剤や図示しないビスなどで固定されている。この最先端の湾曲コマ55の外側には半田などで固定された湾曲用ブレード56が被覆されており、その湾曲用ブレード56の外周は湾曲ゴム57で被覆されている。そして、前記先端部本体41の外周に湾曲ゴム57の先端部分を被せ、その被嵌部分に糸58を巻き付けてその外側をエポキシ系などの接着剤59を塗布することにより水密的に接続されている。
【0018】
この実施形態では第1のチャンネル孔25の内径(A)を、第2のチャンネル孔26の内径(B)より大きく形成したが、これに限られるものではない。また、直視系の内視鏡2として説明したが、斜視・側視系でもよい。第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26は観察窓14に対して水平な方向、すなわちモニタ31の画面上の水平方向へ第1のチャンネル孔25及び第2のチャンネル孔26が左右に配置させられているが、この方向に配置しなくても構わない。
【0019】
(作用・効果)
例えば、図4で示す如く、一方の第1の鉗子チャンネル孔25を通じて把持鉗子53を挿通し、他方の第2の鉗子チャンネル孔26を通じて高周波スネア54を挿入する場合、第1のチャンネル孔25の先端部分と第2のチャンネル孔26の先端部分はその先端側が次第に近づく向きで形成されているので、その第1のチャンネル孔25の中心の延長線と第2のチャンネル孔26の中心の延長線が鉗子チャンネル出口43の前方にあって観察及び処置を行う上でのベスト位置で交差する。
【0020】
この延長線の交差ポイントの位置は観察あるいは処置方法などによっても異なるが、所望のポイントで交差するように第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26を傾斜させて形成するものである。
従って、把持鉗子53と高周波スネア54がその交差ポイントに向くので、例えば把持鉗子53で病辺部をつまみ上げ、高周波スネア54で切除する場合、その処置がし易い。
【0021】
また、第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26が共通の鉗子チャンネル出口43により先端部本体41内で互いに連通する構成とすることで、その第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26を区画する部位や部材が不要になる。これは先端部カバー42についても同じであり、先端カバー42にはチャンネル間の肉厚を確保する必要がないため、細径小型化できると共に、加工も容易である。
【0022】
実際上、第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26の間隔はそれらの後端側において第1の鉗子チューブ51、第2の鉗子チューブ52の肉厚分と、これを固着するための接着代あるいは作業上必要なスペースだけを確保できる程度で済むので、第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26を極力近接して設置することができ、処置具の起上量も少なくて済む。特に先端側で極力近接して設置することができる結果、その先端部11を特に細径小型化することが可能となり、その挿入部の細径小型化に大きく寄与する。
【0023】
この実施形態では特に第1のチャンネル孔25の先端部分と第2のチャンネル孔26の先端部分が先端側で次第に近づく向きで形成されているので、特に他の内蔵物や部材が密集しやすい先端部分においてそのチャンネル孔25,26の先端部分での周辺のスペースに余裕が生まれる。このため、密集しやすい先端部11への内蔵物や部材の組み込みが容易になると共に、その先端部11をより細径小型化することができる。このように先端部11の構成が簡略化される。また、特に太くなり易い先端部11が細径小型化がなされるため、体腔内への挿入部3の挿入が容易で患者の苦痛も軽減できる。
【0024】
また、第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26の内径の和(A+B)より鉗子チャンネル出口27の長径(C)の方が大きいため、把持鉗子53、高周波スネア54などの処置具が干渉したりひっかかることなく、スムーズに出し入れして適切な処置を容易に行うことができる。
【0025】
少なくとも2つの連通しているチャンネル孔25,26の中心軸を結んだ直線上に、その少なくとも片方のチャンネル孔25,26に鉗子起上手段を設け、鉗子起上させたとき、他方のチャンネル孔25,26側に寄ってくるので処置し易い。
【0026】
[第2実施形態]
図5から図7を参照して本発明の第2実施形態を用いて説明する。説明を簡略化するため第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。他の構成は第1実施形態のものと同様である。図5は内視鏡の挿入部における先端部の正面図、図6及び図7は図5中Y−Y線に沿う部分の縦断面図である。
【0027】
(構成)
この実施形態のものでは挿入部3の先端部11に形成される第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26が先端部本体41の中心軸方向と平行に配置されている。
【0028】
径の大きな方の第1のチャンネル孔25の先端側部位には起上台61が設けられている。この起上台61は先端部本体41にピン62によって回動自在に取り付けられていて、この起上台61は起上したとき、他方のチャンネル孔26側へ起上し、他方のチャンネル孔26側に処置具を寄せるようになっている。従って、他方のチャンネル孔26を通じて導入する処置具側に傾けて必要量寄せることができるので処置し易い。
【0029】
起上台61には図示しない起上ワイヤの先端が固定されており、把持操作部4に設けられた図示しない起上用レバーを手で動かすことによって起上ワイヤを牽引し、起上台61を起上させるようになっている。起上ワイヤは先端部本体41に第1のチャンネル孔25の近傍に位置してその孔内に開口するように設けられた図示しない起上ワイヤ挿通孔を通じて把持操作部4まで導かれている。
【0030】
ここで、第1実施形態の場合と同様に、第1のチャンネル孔25の内径をA、第2のチャンネル孔26の内径をB、鉗子チャンネル出口43の長径をFとすると、それらはA+B<Fの関係となっている。また、倒伏させた起上台61のガイド面から計った鉗子チャンネル出口43の長径GについてもA+B<F,Gの関係となるように構成されている。
【0031】
なお、この実施形態では起上台61を第1のチャンネル孔25に設けたが、起上台61を第2のチャンネル孔26に設けても、第1のチャンネル孔25及び第2のチャンネル孔26の両方に設けてもよい。
【0032】
(作用・効果)
図7で示すように、例えば第1のチャンネル孔25を通じて高周波スネア54を挿通し、第2のチャンネル孔26を通じて把持鉗子53を挿通し、起上台61を起上させると、高周波スネア54が把持鉗子53に近づくようになるので、把持鉗子53の先端と高周波スネア54の先端があるポイントで交差するようになる。前述したポイントは観察あるいは処置方法などによって異なるが、所望のポイントで交差するように自由に起上台61を起上させればよい。
【0033】
また、第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26が共通の鉗子チャンネル出口43により先端部本体41内で互いに連通する構成とすることで、その第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26を区画する部位や部材が不要になる。これは先端部カバー42についても同じである。実際には第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26の間隔はそれらの後端側において第1の鉗子チューブ51、第2の鉗子チューブ52の肉厚分と、これを固着するための接着代あるいは作業上必要なスペースだけでよいので、挿入部3、特に先端部11を細径小型化することが可能である。
【0034】
[第3実施形態]
図8及び図9を用いて本発明の第3実施形態を説明する。説明を簡略化するため第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。他の構成は第1実施形態のものと同様である。図8及び図9はそれぞれ挿入部における先端部の一部の縦断面図である。
【0035】
(構成)
この実施形態のものでは第1のチャンネル孔25の孔内に第1の鉗子チューブ51の先端部が延びて入り込んでおり、第1のチャンネル孔25の孔部内に入り込んで位置する第1の鉗子チューブ51の先端円筒部71は先端部本体41の略中央までの領域においてエポキシ系などの接着剤でその先端部本体41に固着されている。第1の鉗子チューブ51の先端円筒部71における先端部分は先端部本体41に固定されていない。第1の鉗子チューブ51の先端円筒部71における先端近傍部分は他のチューブ部分に比べて硬く形成された硬質部72(図8中斜線部分)となっていて、起上可能な起上手段を構成している。この硬質部72は硬化処理を施して形成してもよく、また、樹脂などを固着して硬質なものに形成してもよい。
【0036】
第1のチャンネル孔25における、他方の第2のチャンネル孔26側に位置する先端側壁部分にはへこみ部73を設けられ、へこみ部73には制御面74と凹部75が形成されている。
【0037】
さらに、第1の鉗子チューブ51の先端に形成された硬質部72には前記へこみ部73側に位置した部位に、起上ワイヤ取付け部76が設けられている。起上ワイヤ取付け部76は第1のチャンネル孔25の中心軸と第2のチャンネル孔26の中心軸を結んだ線分上に位置する。前記起上ワイヤ取付け部76には起上ワイヤ77の先端が固着されている。また、起上ワイヤ77はこれの先端にストッパーを固着して前記起上ワイヤ取付け部76に係止固定するようにしてもよい。
【0038】
(作用・効果)
起上ワイヤ77を引っ張ると、第1の鉗子チューブ51の先端円筒部71が途中から曲がり、特に硬質部72が制御面74に当たることによりその起上角度が制御される。このとき、第1の鉗子チューブ51に発生する皺は凹部75内で吸収され、先端円筒部71の曲がりに支障が起きない。この実施形態では鉗子起上台を設けないので、特に先端部11の細径小型化を図ることができる。
【0039】
なお、図9で示すように、第1の鉗子チューブ51に発生する皺はそのチューブ51の先端円筒部71の曲がり部に対応してその曲がり部に切欠き部78等を設けることにより吸収するようにしてもよい。このような起上手段は第2の鉗子チューブ52側に設けるようにしてもよい。
【0040】
(他の変形例)
例えば図10で示すように、前記第1の鉗子チューブ51にルーメンチューブを使ったものでもよい。これは第1の鉗子チューブ51の肉部内にルーメン81を設け、このルーメン81内に起上ワイヤ82を挿通し、ルーメン81の先端部分に設けた起上ワイヤ取付け部83に起上ワイヤ82の先端を固着する。この場合、第1の鉗子チューブ51の先端から先端近傍部にわたり前記ルーメン81の両側にスリット84を設けてこの間に舌片84を形成し、これを起上手段の起上台としたものである。舌片84の先端側部分は硬化処理をほどこして硬くし、あるいは樹脂などを固着して硬くしてもよい。
そして、起上ワイヤ82を手前に引くことにより舌片84を点線で示す如く、起上させることができる。
【0041】
また、これの変形例として、図11で示すように、第1の鉗子チューブ51にルーメンチューブを使ったものでもよい。第1の鉗子チューブ51の先端から先端近傍部にわたり軸方向に平行な2つのスリット85を形成して舌片86を形成し、これを起上台としたものである。舌片86には溝87を設け、この溝87に前記起上ワイヤ88を沿わしたものでもよい。
【0042】
図12は挿入部3の全長にわたり、鉗子チャンネルをマルチルーメンチューブで形成したものであり、この挿入部3内には先端部11に設けた個体撮像素子の信号ケーブル91、照明用の第1のライトガイドファイバー92、第2のライトガイドファイバー93、観察窓14のノズル17を通じ、そのノズル17に送気、送水を行うための送水管95、送気管96、湾曲部12を湾曲駆動させるための湾曲操作ワイヤ97をガイドするコイルパイプ98が埋設されている。さらに複数の鉗子チャンネルを設ける場合、例えば2つ鉗子チャンネルを設ける場合には2本のルーメンを有し、その2つのルーメンの外形をなめらかにつないだ形状のルーメンチューブ99を設け、これを挿入部3を形成するマルチルーメンチューブの適合するルーメン内に埋設して構成したものである。ルーメンチューブ99内に形成される2つ鉗子チャンネル101,102の先端は連通しており、鉗子チャンネル出口103を形成している。
【0043】
<付記>
1.複数の処置具用チャンネルを有する内視鏡において、挿入部の先端部に設けられ外部へ開口するチャンネル出口と、前記先端部内に形成された第1のチャンネル孔を有する第1の処置具用チャンネルと、前記先端部内に形成された第2のチャンネル孔を有する第2の処置具用チャンネルとを具備し、第1のチャンネル孔と第2のチャンネル孔は前記先端部内で前記チャンネル出口に連なって前記チャンネル出口を共用する構成にしたことを特徴とする内視鏡。
2.チャンネル出口は長円形状に形成され、そのチャンネル出口の長径は、第1のチャンネル孔の内径と、第2のチャンネル孔の内径との和の同等以上であることを特徴とする第1項に記載の内視鏡。
3.第1のチャンネル孔及び第2のチャンネル孔の少なくとも一方のチャンネル孔に他方のチャンネル孔に向けて処置具を起上させる起上手段を設けたことを特徴とする第1項または第2項に記載の内視鏡。
【0044】
4.第1のチャンネル孔及び第2のチャンネル孔の一方あるいは両方にチャンネル孔から導出する処置具を起上させる起上手段を設けたことを特徴とする第1項または第2項に記載の内視鏡。
5.第1のチャンネル孔の中心軸と第2のチャンネル孔の中心軸を結んだ直線上に起上手段を設けたことを特徴とする第3項または第4項に記載の内視鏡。
6.第1の処置具用チャンネル及び第2の処置具用チャンネルの少なくとも一方のチャンネルを形成するチューブの先端部を、これに対応するチャンネル孔及びチャンネル出口の少なくとも一方の部位に位置させて設置し、前記チューブの先端部を硬質化すると共に、その先端部に起上ワイヤの先端を取着して前記チューブの先端部を起上させ得るようにしたことを特徴とする第1項乃至第5項に記載の内視鏡。
【0045】
7.起上ワイヤを挿通する孔を、チューブの肉部に設けると共に、前記チューブの先端部であって、前記起上ワイヤを挿通する孔の両側に切れ目を設けて起上片を形成して起上手段を構成したことを特徴とする第6項に記載の内視鏡。
8.前記第1の処置具用チャンネル及び第2の処置具用チャンネルはマルチルーメンチューブのルーメンを利用して形成されていることを特徴とする第1項乃至第7項に記載の内視鏡。
9.複数のチャンネルを有する内視鏡において、2つ以上のチャンネルの、少なくとも一部分が先端部の本体内で連通していることを特徴とする内視鏡。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、第1のチャンネル孔と第2のチャンネル孔が先端部内でチャンネル出口に連なってそのチャンネル出口を共用する構成にしたから、第1のチャンネル孔25と第2のチャンネル孔26を極力近接して設置することができ、複数の処置具用チャンネルを有する内視鏡であるにも拘らず、挿入部の先端部を大径大型化させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡装置の全体的な構成を概略的に示す説明図。
【図2】第1実施形態に係る内視鏡の挿入部における先端部の正面図。
【図3】図2中のX−X線に沿う部分の縦断面図。
【図4】図2中のX−X線に沿う部分の縦断面図。
【図5】第2実施形態に係る内視鏡の挿入部における先端部の正面図。
【図6】図5中のY−Y線に沿う部分の縦断面図。
【図7】図5中のY−Y線に沿う部分の縦断面図。
【図8】第3実施形態に係る内視鏡の挿入部における先端部の一部の縦断面図。
【図9】第3実施形態に係る内視鏡の挿入部における先端部の一部の縦断面図。
【図10】(a)は変形例を示す先端部の一部の縦断面図、(b)はその先端部の一部の正面図。
【図11】(a)は他の変形例を示す先端部の一部の縦断面図、(b)はその先端部の一部の正面図。
【図12】さらに他の変形例を示す先端部の横断面図。
【符号の説明】
2…内視鏡、3…挿入部、11…先端部、12…湾曲部、13…可撓管部、
18…第1の鉗子チャンネル、19…第2の鉗子チャンネル、
25…第1のチャンネル孔、26…第2のチャンネル孔、
41…先端部本体、43…鉗子チャンネル出口。

Claims (1)

  1. 挿入部に複数の処置具用チャンネルを有する内視鏡において、
    前記挿入部の先端部に形成された第1のチャンネル孔を有する第1の処置具用チャンネルと、
    前記先端部に形成された第2のチャンネル孔を有する第2の処置具用チャンネルと、
    前記先端部に設けられ、前記第1のチャンネル孔と前記第2のチャンネル孔の両方の先端開口にわたり連なって外部へ開口するように構成した共用のチャンネル出口と、
    前記チャンネル出口内での前記第1のチャンネル孔の先端開口に対応した部位に設置され、前記第1のチャンネル孔から突き出した処置具の部分を、前記第1のチャンネル孔側から前記第2のチャンネル孔に向けて前記第1のチャンネル孔から突き出す前記処置具の部分を起上する第1の起上手段と、
    前記チャンネル出口内での前記第2のチャンネル孔に対応した部位に設置され、前記第2のチャンネル孔から突き出した処置具の部分を、前記第2のチャンネル孔側から前記第1のチャンネル孔に向けて起上する第2の起上手段と、
    を具備したことを特徴とする内視鏡。
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