JP2016083298A - 血栓吸引カテーテルおよびその使用方法 - Google Patents

血栓吸引カテーテルおよびその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら血栓を剪断して効率よく吸引することができる血栓吸引カテーテルを提供する。
【解決手段】内管11の内部を負圧にし、外管12を内管11に対し相対的に軸周りに回転させて内側開口部11Aと外側開口部12Aが互いに重なる開放位置に位置させると、血栓Tが内側開口部11Aおよび外側開口部12Aを通して内管11の内部に入り込み、外側開口部12Aのすべてが内側開口部11Aに重ならない閉鎖位置にまで外管12をさらに回転させると、血栓Tが内側開口部11Aの縁部と外側開口部12Aの縁部とにより剪断されて内管11の内部に取り込まれ、このとき内管11の内部と外管12の外部との連通が遮断されることで負圧が高まった内管11の内部を通って血栓Tが内管11の基端へと吸引される。
【選択図】図4

Description

この発明は、血栓吸引カテーテルおよびその使用方法に係り、特に、血栓を血管内から切除して吸引するためのカテーテルに関する。
心臓の冠動脈等の血管内に生成された血栓を血栓吸引カテーテルにより吸引除去することが知られている。
この種の血栓吸引カテーテルとして、例えば、特許文献1には、血栓吸引用ルーメンの側壁に複数の吸引口が形成され、血栓吸引用ルーメン内を負圧にすることで、複数の吸引口から血栓吸引用ルーメン内に血栓を捕捉すると共に体外へ除去するカテーテルが開示されている。
また、特許文献2には、カテーテルの先端に配置された操作ヘッドにコンベアスクリューを内蔵させると共に操作ヘッドの側部に開口を形成し、コンベアスクリューを回転させてコンベアスクリューと開口の相互作用で血栓を剪断した後、コンベアスクリューにより血栓を連続的に引き込むものが開示されている。
特開2008−55102号公報 特表2012−509733号公報
しかしながら、特許文献1の血栓吸引カテーテルは、血栓を剪断する機構を有していないため、吸引口よりも大きな血栓を捕捉することが難しく、また、複数の吸引口が常時開いているので、血栓吸引用ルーメン内を負圧にしても、吸引力が低下してしまい、捕捉された血栓を効率よく吸引除去することができないおそれがあった。
一方、特許文献2のカテーテルでは、操作ヘッドに内蔵されたコンベアスクリューを回転させているので、構造が複雑になるだけでなく、カテーテルの先端が大型化するおそれがあった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、簡単な構造でありながら血栓を剪断して効率よく吸引することができる血栓吸引カテーテルを提供することを目的とする。
また、この発明は、このような血栓吸引カテーテルの使用方法を提供することも目的としている。
この発明に係る血栓吸引カテーテルは、血管内に挿入されて血栓を切除し吸引するための血栓吸引カテーテルにおいて、先端部近傍に内側開口部が形成された内管と、先端部近傍に外側開口部が形成されると共に外側開口部の少なくとも一部が内側開口部に重なる開放位置と外側開口部のすべてが内側開口部に重ならない閉鎖位置との間で内管に対して相対移動可能に内管を包むように内管の外側に配置された外管とを備え、外管が開放位置にあるときに血栓が外側開口部および内側開口部を通して内管の内部に入り込み、外管を閉鎖位置に相対移動することで内管の内部に入り込んだ血栓を外側開口部および内側開口部の双方の縁部により剪断し、内管の内部を通して吸引するものである。
外管は、内管に対して軸周りに回転可能に配置される、あるいは、内管に対して軸方向にスライド可能に配置されることが好ましい。
内管が、複数の内側開口部を有し、外管が、複数の内側開口部にそれぞれ対応した複数の外側開口部を有するように構成することができる。
この発明に係る血栓吸引カテーテルの使用方法は、上記の血栓吸引カテーテルを血管内に挿入し、内管の内部を負圧とし、外管を開放位置に位置させることにより血栓を外側開口部および内側開口部を通して内管の内部に入り込ませ、外管を閉鎖位置に相対移動させることで内管の内部に入り込んだ血栓を外側開口部および内側開口部の双方の縁部により剪断すると共に内管の内部を通して吸引する方法である。
この発明によれば、内管に対して相対移動可能に配置された外管を開放位置から閉鎖位置に相対移動させることで血栓を外管の外側開口部と内管の内側開口部の双方の縁部により剪断すると共に内管の内部を通して吸引するので、簡単な構造でありながら血栓を剪断して効率よく吸引することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る血栓吸引カテーテルの全体構造を示す側面図である。 実施の形態1の血栓吸引カテーテルの先端近傍の構造を示す部分側面図である。 実施の形態1の血栓吸引カテーテルの先端近傍の構造を示し、(A)は外管が開放位置にあるときの正面断面図、(B)は外管が閉鎖位置にあるときの正面断面図である。 実施の形態1に係る血栓吸引カテーテルの使用方法を段階的に示す正面断面図である。 実施の形態1の変形例に係る血栓吸引カテーテルの外側開口部および内側開口部の近傍の構造を示す部分正面断面図である。 実施の形態2に係る血栓吸引カテーテルの先端近傍の構造を示し、(A)は外管が開放位置にあるときの正面断面図、(B)は外管が閉鎖位置にあるときの正面断面図である。 外管が開放位置にあるときの実施の形態3に係る血栓吸引カテーテルの先端近傍の状態を示す部分側面図である。 外管が閉鎖位置にあるときの実施の形態3に係る血栓吸引カテーテルの先端近傍の状態を示す部分側面図である。 実施の形態3の変形例に係る血栓吸引カテーテルの外側開口部および内側開口部の近傍の構造を示す部分側面断面図である。 実施の形態3の他の変形例に係る血栓吸引カテーテルの外管の先端近傍の構造を示す部分側面断面図である。 実施の形態3のさらに他の変形例に係る血栓吸引カテーテルの先端近傍の構造を示す部分側面図である。 実施の形態4に係る血栓吸引カテーテルの外管の先端近傍の構造を示す部分斜視図である。 実施の形態5に係る血栓吸引カテーテルの基端近傍を示す部分側面図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に実施の形態1に係る血栓吸引カテーテル1の外観を示す。血栓吸引カテーテル1は、長尺の内管11と、内管11を包むように内管11の外側に配置された長尺の外管12とからなる二重管構造を有している。外管12は、先端および基端がそれぞれ開放され、内管11に対して軸周りに回転可能に配置されると共に、外管12の先端および基端からそれぞれ内管11が露出している。
内管11の基端に、接続管2を介して、内管11の内部を負圧にするためのシリンジ3が接続されている。
図2に示されるように、内管11の先端部近傍の側壁部分に内管11の内部と外部を連通する矩形状の1つの内側開口部11Aが形成されている。同様に、外管12の先端部近傍の側壁部分に外管12の内部と外部を連通する矩形状の1つの外側開口部12Aが形成されている。
内側開口部11Aと外側開口部12Aは、互いに同一の軸方向の位置に形成されると共にほぼ同一の大きさを有しており、外管12を内管11に対して軸周りに回転させることで、外管12の回転位置に応じて、内側開口部11Aと外側開口部12Aの重なり具合が変化するように構成されている。
例えば、図3(A)に示されるように、内側開口部11Aと外側開口部12Aが互いに重なる開放位置と、図3(B)に示されるように、外側開口部12Aのすべてが内側開口部11Aに重ならない閉鎖位置との間で、外管12が回転可能に配置されている。外管12が開放位置にあるときには、内管11の内部が内側開口部11Aおよび外側開口部12Aを通して外管12の外部に連通され、外管12が閉鎖位置にあるときには、内管11の内部と外管12の外部との連通が遮断されて、内管11の内部は外管12の外部から隔離される。
なお、図2に示されるように、外管12の先端から前方へ露出する内管11の先端部に造影性マーカー13が配置されている。この造影性マーカー13は、血管内に挿入された血栓吸引カテーテル1の先端位置をX線造影により生体外部から把握するためのものである。
また、内管11の先端部には、ガイドワイヤを通すための図示しないガイドワイヤ挿通口が形成され、内管11の内部に接続されているものとする。あるいは、内管11の長さ方向に沿って内管11にガイドワイヤ用ルーメンが形成されているものとする。
次に、この実施の形態1に係る血栓吸引カテーテル1の使用方法について説明する。
まず、図示しないガイドワイヤを血管内に挿入して血栓生成箇所まで前進させた後、内管11の先端部のガイドワイヤ挿通口あるいはガイドワイヤ用ルーメンにガイドワイヤを通し、ガイドワイヤを先導案内として血栓吸引カテーテル1を血管内の血栓生成箇所にまで挿入する。このとき、X線造影を行って造影性マーカー13を認識することにより、血管内における血栓吸引カテーテル1の先端位置が確認される。
次に、接続管2を介して内管11の基端に接続されているシリンジ3を用いて内管11の内部を負圧にし、外管12を内管11に対し相対的に軸周りに回転させて、図4(A)に示されるように、内側開口部11Aと外側開口部12Aが互いに重なる開放位置に位置させる。これにより、内管11の内部が外管12の外部に接続され、血管内の血栓Tが、内側開口部11Aおよび外側開口部12Aを通して内管11の内部に入り込む状態となる。
そこで、図4(B)に示されるように、外管12を相対的に回転させて内側開口部11Aと外側開口部12Aの重なり合う領域を狭めていくと、血栓Tが内側開口部11Aの縁部と外側開口部12Aの縁部との間に挟まれる。そして、図4(C)に示されるように、外側開口部12Aのすべてが内側開口部11Aに重ならない閉鎖位置にまで、さらに外管12を回転させると、血栓Tが内側開口部11Aの縁部と外側開口部12Aの縁部とにより剪断され、内管11の内部に取り込まれる。
このとき、外管12が閉鎖位置にあり、内管11の内部と外管12の外部との連通が遮断された状態にあるので、内管11内の負圧が高まり、内管11の内部に取り込まれた血栓Tは、内管11の基端へと吸引される。
外管12の回転を続けることで、同様にして、次の血栓Tが内管11の内部に取り込まれ、剪断されて内管11の基端へと吸引される。
このように、内管11および外管12の先端部近傍にそれぞれ内側開口部11Aおよび外側開口部12Aが形成されているだけの簡単な構造でありながら、血管内に生成された血栓Tを剪断して効率よく吸引除去することが可能となる。
また、内管11および外管12の先端部近傍にそれぞれ内側開口部11Aおよび外側開口部12Aを形成するだけであるので、血栓吸引カテーテルの小型化を図ることができる。
なお、内管11および外管12の形成材料としては、ある程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料あるいはこれらの混合物、あるいは上記2種以上の高分子材料が挙げられる。
また、造影性マーカー13は、X線造影により認識しやすい材料、例えば、金、白金、イリジウム、タングステンあるいはそれらの合金、または銀−パラジウム合金等から形成することができる。
なお、図3(A)および図4(A)では、外側開口部12Aのほぼすべての領域が内側開口部11Aと重なり合う外管12の回転位置を、開放位置と呼んだが、外側開口部12Aの少なくとも一部が内側開口部11Aと重なっていれば、血栓Tを内管11の内部に取り込むことができ、このような外管12の回転位置を、開放位置とすることもできる。
図5に示されるように、内管11の内側開口部11Aの縁部に内管11の周方向に向かって尖った刃部11Bを形成すると共に、外管12の外側開口部12Aの縁部に外管12の周方向に向かって尖った刃部12Bを形成し、これらの刃部11Bおよび12Bにより血栓Tを剪断するように構成することもできる。
実施の形態2
上記の実施の形態1では、内管11および外管12が、互いに対応する1つの内側開口部11Aおよび1つの外側開口部12Aを有していたが、これに限るものではない。例えば、図6(A)に示されるように、内管21が周方向に等間隔に配置された3つの内側開口部21Aを有すると共に、外管22が、内管21の3つの内側開口部21Aに対応して、周方向に等間隔に配置された3つの外側開口部22Aを有していてもよい。
外管22を内管21に対して相対的に軸周りに回転させることで、図6(A)に示されるように、それぞれの内側開口部21Aと対応する外側開口部22Aが互いに重なる開放位置と、図6(B)に示されるように、それぞれの外側開口部22Aのすべてがいずれの内側開口部21Aにも重ならない閉鎖位置との間で、外管22が回転される。
このような構成としても、実施の形態1と同様に、血管内に生成された血栓Tを剪断して効率よく吸引除去することが可能となる。
同様にして、内管21が周方向に等間隔に配置された2つあるいは4つ以上の内側開口部21Aを有し、外管22が、内管21の内側開口部21Aに対応して、周方向に等間隔に配置された2つあるいは4つ以上の外側開口部22Aを有していてもよい。
実施の形態3
図7に、実施の形態3に係る血栓吸引カテーテルの先端近傍の構造を示す。
この実施の形態3に係る血栓吸引カテーテルは、内管31に対して外管32が軸方向にスライド可能に配置されたものである。内管31の先端部近傍の側壁部分に内管31の内部と外部を連通する矩形状の1つの内側開口部31Aが形成されると共に、外管32の先端部近傍の側壁部分に外管32の内部と外部を連通する矩形状の1つの外側開口部32Aが形成されている。
内側開口部31Aと外側開口部32Aは、互いに同一の周方向の位置に形成されると共にほぼ同一の大きさを有しており、外管32を内管31に対して相対的に軸方向にスライドさせることで、外管32のスライド位置に応じて、内側開口部31Aと外側開口部32Aの重なり具合が変化するように構成されている。
例えば、図7に示されるように、内側開口部31Aと外側開口部32Aが互いに重なる開放位置と、図8に示されるように、外側開口部32Aのすべてが内側開口部31Aに重ならない閉鎖位置との間で、外管32が相対的にスライド可能に配置されている。外管32が開放位置にあるときには、内管31の内部が内側開口部31Aおよび外側開口部32Aを通して外管32の外部に連通され、外管32が閉鎖位置にあるときには、内管31の内部と外管32の外部との連通が遮断されて、内管31の内部は外管32の外部から隔離される。
このように、内管31に対して外管32を相対的に軸方向にスライドさせる構成としても、外管32を開放位置に位置させることで、血管内の血栓Tが、内側開口部31Aおよび外側開口部32Aを通して内管31の内部に入り込み、外管32を閉鎖位置にまでスライドさせると、血栓Tが内側開口部31Aの縁部と外側開口部32Aの縁部とにより剪断され、内管31の内部に取り込まれて、負圧が高まった内管11内を通り、内管11の基端へと吸引される。
すなわち、実施の形態1と同様に、血管内に生成された血栓Tを剪断して効率よく吸引除去することができる。
なお、図7および8に示されるように、外管32の先端から前方へ露出する内管31の先端部に、実施の形態1で使用されたものと同様の造影性マーカー13が配置されている。
図9に示されるように、内管31の内側開口部31Aの縁部に内管31の軸方向に向かって尖った刃部31Bを形成すると共に、外管32の外側開口部32Aの縁部に外管32の軸方向に向かって尖った刃部32Bを形成し、これらの刃部31Bおよび32Bにより血栓Tを剪断するように構成することもできる。
また、図10に示されるように、外管32の先端部に、外管32の軸方向に沿って前方に尖った刃部32Cを形成し、内管31に対して外管32をスライドさせる際に、血管内の血栓Tを刃部32Cで剥ぐように構成してもよい。
さらに、図11に示されるように、外管32の先端から前方へ露出する内管31の先端部に、外管32の径よりも大きな径を有する環状のストッパ33を形成すれば、外管32が内管31よりも前方へ突出することが防止される。
この実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、内管31が周方向に等間隔に配置された複数の内側開口部31Aを有すると共に、外管32が、内管31の複数の内側開口部31Aに対応して、周方向に等間隔に配置された複数の外側開口部32Aを有するように構成してもよい。
また、内管31に対して外管32を相対的に軸方向にスライドさせるだけでなく、内管31に対して外管32を相対的に軸周りに回転させ、スライド動作と回転動作を同時に行うようにしても、外管32が、内側開口部31Aと外側開口部32Aが互いに重なる開放位置と、外側開口部32Aのすべてが内側開口部31Aに重ならない閉鎖位置との間で相対的に移動すれば、血管内に生成された血栓Tを剪断して効率よく吸引除去することが可能となる。
上記の実施の形態1〜3では、外管12、22または32が、内管11、21または31に対して移動可能に配置されていたが、双方が互いに相対的に移動すればよく、内管11、21または31が、外管12、22または32に対して移動可能に配置されていてもよい。
実施の形態4
上記の実施の形態1〜3において、外管12、22または32の代わりに、図12に示されるようなダブルルーメン構造の外管42を用いることもできる。
外管42には、基端部から先端部まで全長にわたって内管挿通用ルーメン42Aが形成されている。また、外管42の先端の外側部にガイドワイヤ挿通部43が突出形成され、このガイドワイヤ挿通部43にガイドワイヤ挿通用ルーメン43Aが形成されている。
外管42の先端部近傍には、実施の形態1〜3に示した外側開口部12A,22Aまたは32Aが形成され、内管挿通用ルーメン42A内に内管11、21または31が挿通されるものとする。
ガイドワイヤGWを血管内に挿入して血栓生成箇所まで前進させた後、ガイドワイヤ挿通用ルーメン43AにガイドワイヤGWを通し、ガイドワイヤGWを先導案内として血栓吸引カテーテルを血管内の血栓生成箇所にまで挿入する。そして、外管42と内管11、21または31とを相対移動させることにより、実施の形態1〜3と同様にして血栓Tを剪断して吸引除去することができる。
このとき、ガイドワイヤ挿通用ルーメン43AにガイドワイヤGWが通されているので、外管42は軸周りに回転せず、ガイドワイヤGWに沿って軸方向にだけスライド可能であり、内管挿通用ルーメン42A内に挿通されている内管11、21または31は軸周りの回転および軸方向のスライドが可能となる。従って、実施の形態1または2における内管11または21を内管挿通用ルーメン42A内に挿通させた場合には、外管42に対して内管11または21を回転させることで、血栓Tを剪断することができる。
このようにガイドワイヤGWに沿って軸方向にだけスライド可能な外管42を用いることにより、外管42へのガイドワイヤGWの巻き付きが回避される。
実施の形態5
上記の実施の形態1〜4において、内管11、21または31と外管12、22、32または42との間の相対移動は、血栓吸引カテーテルの基端部において操作者の手動により行うことができるが、例えば図13に示されるように、内管11、21または31の基端部と外管12、22、32または42の基端部に、電動モータ、電磁シリンダ、エアシリンダ等のアクチュエータを有する相対移動機構4を接続し、この相対移動機構4により相対移動を行うように構成することもできる。
実施の形態1〜3に示した内側開口部11A、21Aおよび31Aと外側開口部12A、22Aおよび32Aは、いずれも矩形状に形成されていたが、一例に過ぎず、これら内側開口部および外側開口部の形状に限定されるものではない。
さらに、内管11、21または31の内部を負圧にするためにシリンジ3が用いられていたが、シリンジ3の代わりに、連続的に負圧を生成することができる吸引装置を使用することもできる。
また、この発明は、カテーテルの基端部から先端部までガイドワイヤが挿通される、いわゆるオーバー・ザ・ワイヤ型のカテーテル、および、先端部にのみガイドワイヤが通される、いわゆるラピッドエクスチェンジ型のカテーテルのいずれに対しても、適用することができる。
1 血栓吸引カテーテル、2 接続管、3 シリンジ、4 相対移動機構、11,21,31 内管、11A,21A,31A 内側開口部、11B,12B,31B,32B,32C 刃部、12,22,32,42 外管、12A,22A,32A 外側開口部、13 造影性マーカー、33 ストッパ、42A 内管挿通用ルーメン、43 ガイドワイヤ挿通部、43A ガイドワイヤ挿通用ルーメン、T 血栓、GW ガイドワイヤ。

Claims (5)

  1. 血管内に挿入されて血栓を切除し吸引するための血栓吸引カテーテルにおいて、
    先端部近傍に内側開口部が形成された内管と、
    先端部近傍に外側開口部が形成されると共に前記外側開口部の少なくとも一部が前記内側開口部に重なる開放位置と前記外側開口部のすべてが前記内側開口部に重ならない閉鎖位置との間で前記内管に対して相対移動可能に前記内管を包むように前記内管の外側に配置された外管と
    を備え、前記外管が前記開放位置にあるときに血栓が前記外側開口部および前記内側開口部を通して前記内管の内部に入り込み、前記外管を前記閉鎖位置に相対移動することで前記内管の内部に入り込んだ血栓を前記外側開口部および前記内側開口部の双方の縁部により剪断し、前記内管の内部を通して吸引することを特徴とする血栓吸引カテーテル。
  2. 前記外管は、前記内管に対して軸周りに回転可能に配置されている請求項1に記載の血栓吸引カテーテル。
  3. 前記外管は、前記内管に対して軸方向にスライド可能に配置されている請求項1に記載の血栓吸引カテーテル。
  4. 前記内管は、複数の前記内側開口部を有し、
    前記外管は、前記複数の前記内側開口部にそれぞれ対応した複数の前記外側開口部を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の血栓吸引カテーテル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の血栓吸引カテーテルを血管内に挿入し、
    前記内管の内部を負圧とし、
    前記外管を前記開放位置に位置させることにより血栓を前記外側開口部および前記内側開口部を通して前記内管の内部に入り込ませ、
    前記外管を前記閉鎖位置に相対移動させることで前記内管の内部に入り込んだ血栓を前記外側開口部および前記内側開口部の双方の縁部により剪断すると共に前記内管の内部を通して吸引する
    ことを特徴とする血栓吸引カテーテルの使用方法。
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