JP2013537091A - 往復運動する外科用器具 - Google Patents

Abstract

肩、膝、臀部、手首、足首、背骨、または他の関節の手術を含むがそれらに限定されない多様な整形外科に関する用途において機能的な外科手術用削り取りシステム。システムは、薄型であり平坦な切削／削り取り面を提供することができる削り取りヘッド、または少なくとも１つの切削エッジを備える切削ヘッドを備える組織除去部材を備えていてもよい。組織除去部材は、回転運動を往復運動に変換する取り付けられたハブによって駆動されるように構成されている。骨片または他の組織を取り除くための吸引は、削り取り面から離間された、または削り取り面と隣接する開口部を通して提供される。軟組織の焼灼または凝固を提供するために、高周波焼灼（ＲＦ）電極は削り取りシステム上に搭載されていてもよい。

Description

この開示は、それによって関節または他の手術部位から解剖学的組織を切断し除去することができる外科用組織除去装置に関する。具体的には、この開示は、往復運動および吸引を有する器具に関する。

肩峰下減圧術、肩鎖関節の関節鏡視下切除術（マンフォード処置としても知られている)、およびノッチ形成術を含む前十字靱帯再建術を含む外科的処置は、すべて、骨棘の除去を必然的に伴う可能性がある。軟骨軟化症および離断性骨軟骨症のような他の状況は、骨棘または軟骨細胞の除去を必要とする可能性がある。これらの硬い組織を除去するための回転切削面を有するシェーバーおよびバリ（burr）を使用することが知られている。しかしながら、シェーバーまたはバリシステムの円形切削面は、平面を作り出しまたは前処理するのに有利ではない。加えて、回転円形切削面を使用する間に加えられる力は、手の上を旋回運動するモーメント力によって切削端を両側に引っ張る傾向にあり、精密制御を困難にする。隣接した軟組織は回転する切削面によって容易につかみ取られる可能性があるので、限局空間内で操作することは、これらの問題を悪化させる可能性がある。回転の代わりに往復運動する切削端を備える器具は、特に、限局区域において、および／または関節鏡視下手術の間、器具をより良く制御できる機能および標的組織を選択的に除去する高い能力を外科医に提供することができる。ある種の往復運動する器具は、平坦な関節面の作成のための削り取り面（rasping surface）を備える切削端を含んでいてもよい。別のタイプの往復運動する器具は、不要な組織のトリミングのための、切削、鋸切断、または穿孔動作を伴う切削端を含んでいてもよい。

この開示において説明されるいくつかの実施形態は、以下に要約される。

第１の態様において、本発明は：動力付回転式ハンドピースによって回転軸の周りを回転させられるのに適した回転可能部材；近位端と遠位端との間に長手方向に延びるシャフトを含む組織除去部材であって、シャフトは回転可能部材と連結され、シャフトの遠位端に切削ヘッドが形成され、切削ヘッドに少なくとも１つの切削エッジが形成された、組織除去部材；および運動変換機構であって、回転可能部材、第１のカム部材、第２のカム部材、および第１のカム部材と第２のカム部材との間に位置付けられた球形軸受を含み、第２のカム部材は回転可能部材に結合された、運動変換機構；を含む組織除去システムを提供し、ここで、回転軸の周りを回転可能部材が回転する間、第２のカム部材は第１のカム部材に対して回転し、および運動変換機構は、回転軸に沿った組織除去部材の相互移動（reciprocal translation）を促し、ここで、切削ヘッドは、第１の後退位置と第２の伸展位置との間を移動させられる。

１つの実施形態において、回転可能部材が回転軸の周りを回転する間、第１のカム部材は不動であり、第２のカム部材は第１のカム部材に対して回転軸の周りを回転する。

１つの実施形態において、第１のカム部材は環状の第１のカム表面を含み、第２のカム部材は第１のカム表面と相補的に成形された環状の第２のカム表面を含む。

１つの実施形態において、球形軸受は第１のカム表面および第２のカム表面と直接接触している。

１つの実施形態において、第２のカム表面は溝付トラックをさらに含む。

１つの実施形態において、第１のカム表面は凹部を含み、凹部は第１のカム部材に対する第２のカム部材の回転の間、球形軸受を保持する。

１つの実施形態において、シャフトは第１のカム部材および第２のカム部材を通って長手方向に延びる。

１つの実施形態において、組織除去部材は、第１のカム部材にスライド可能に連結されて、軸の周りを回転可能な部材が回転する間に、組織除去部材が第１のカム部材に対して直線的に往復運動することを可能にする。

１つの実施形態において、組織除去部材は、第２のカム部材に回転可能に結合されて、軸の周りを回転可能な部材が回転する間に、第２のカム部材が組織除去部材の周りを回転することを可能にする。

１つの実施形態において、切削ヘッドは伸展位置に向かってバイアスされている。

１つの実施形態において、システムは第１のカム部材および第２のカム部材を取り囲む外側ハウジングをさらに含み、ここで、第１のカム部材は外側ハウジングに強固に結合されており、および第２のカム部材は外側ハウジングに対して回転可能である。

１つの実施形態において、システムは第２のカム部材に対して固定された長手方向の位置にシャフトを保持する保持部材をさらに含む。

１つの実施形態において、システムは組織除去部材ならびに第１のカム部材および第２のカム部材を通って延びる吸引経路をさらに含み、ここでシステムは吸引経路を介して近位に吸引力を提供するのに適している。

１つの実施形態において、吸引経路は回転軸と同軸である。

１つの実施形態において、組織除去部材は吸引経路への開口部を含み、ここで、開口部は切削フィーチャーの近位にある。

第２の態様に従って、本発明は、動力付回転式ハンドピースによって提供された回転運動を往復運動に変換するための運動変換機構を提供し、運動変換機構は回転軸に沿って延び、運動変換機構は：回転可能部材に回転軸の周りを回転させるための動力付回転式ハンドピースの回転伝達機構とするのに適した回転可能部材；第１のカム表面を有する第１のカム部材；第１のカム表面に対して相補的に成形された第２のカム表面を有する第２のカム部材であって、回転可能部材に結合されている第２のカム部材；第１のカム表面と第２のカム表面との間に位置付けられた少なくとも１つの球形軸受；および回転軸と同軸のシャフトであって、近位端および遠位端を有し、シャフトの近位端は第２のカム部材にスライド可能に連結されたシャフトを含み、ここで、回転可能部材が回転すると、第２のカム部材は回転軸の周りを回転し、およびシャフトは回転軸に沿って往復運動する。

１つの実施形態において、シャフトは第１のカム部材を通って延び、第１のカム部材は回転軸に沿って第２のカム部材の遠位に位置付けられる。

１つの実施形態において、シャフトは第２のカム部材を通って延び、第２のカム部材は回転可能部材の遠位にある。

１つの実施形態において、第２のカム部材は回転可能部材内に部分的に受容されている。

１つの実施形態において、回転可能部材が回転すると、第１のカム部材は回転軸に対して不動のままであり、および第２のカム部材は回転軸の周りを回転する。

１つの実施形態において、回転可能部材が回転すると、第２のカム部材は回転可能部材と共に回転し、および同時に回転可能部材に対して往復運動する。

１つの実施形態において、シャフトは近位後退位置と遠位伸展位置との間を往復運動する。

１つの実施形態において、シャフトは遠位伸展位置に向かってバイアスされている。

１つの実施形態において、機構は第１のカム部材および第２のカム部材を取り囲む外側ハウジングをさらに含み、ここで、第１のカム部材は外側ハウジングに強固に結合されており、および第２のカム部材は外側ハウジングに対して回転可能である。

１つの実施形態において、機構は第２のカム部材に対して固定された長手方向の位置にシャフトを保持する保持部材をさらに含む。

第３の態様に従って、本発明は組織除去のための方法を提供し、方法は：組織除去のためのシステムを提供し、システムは：回転軸、回転可能部材、第１のカム部材、第２のカム部材、および第１のカム部材と第２のカム部材との間に位置付けられた球形軸受を有する運動変換機構であって、第２のカム部材は回転可能部材に結合されている運動変換機構；および近位端と遠位端との間に長手方向に延びるシャフトであって回転可能部材と結合するシャフト、シャフトの遠位端に形成された切削ヘッド、切削ヘッドに形成された少なくとも１つの切削フィーチャーを含む組織除去部材を含む。方法は、回転可能部材を動力付回転式ハンドピースに係合させるステップ；動力付回転式ハンドピースに動力を提供するステップ；回転可能部材を回転軸の周りで回転させるステップ；第２のカム部材を第１のカム部材に対して回転させて、回転可能部材の回転を組織除去部材の往復移動運動に変換するステップ；組織除去部材を回転軸に沿って往復運動させるステップ；除去されるべき隣接組織に切削エッジを位置付けるステップ；および組織除去部材の相互移動の間、組織を切削エッジと接触させることによって組織を切削するステップ、を含む。

１つの実施形態において、吸引経路は、組織除去部材の吸引開口部から始まり、および組織除去部材を通って延びる。方法は、吸引経路に沿って近位に吸引力を提供するステップ；および吸引経路に沿って切削された組織を除去するステップをさらに含む。

１つの実施形態において、吸引経路は回転軸と同軸である。

１つの実施形態において、組織除去部材は第１のカム部材にスライド可能に結合され、および方法は組織除去部材を第１のカム部材に対して直線的に往復運動させるステップをさらに含む。

１つの実施形態において、組織除去部材は第２のカム部材に回転可能に連結されており、および方法は第２のカム部材に組織除去部材の周りを回転させるステップをさらに含む。

１つの実施形態において、球形軸受は第１のカム部材および第２のカム部材と継続的に接触しており、および方法は第１のカム部材と第２のカム部材との間の適所において球形軸受を回転させるステップをさらに含む。

１つの実施形態において、第１のカム部材は凹部を含み、および方法は第１のカム部材に対する第２のカム部材の回転の間、球形軸受を凹部内に保持するステップをさらに含む。

ここで、本発明の様々な実施形態を添付の図面を参照して説明する。これらの図は、単に本願発明の典型的な実施形態を示すものであり、したがってその範囲を限定するものとみなされるべきではないことは理解されよう。

往復運動する削り取りシステムの等角図である。 後退した配置における図１Ａの削り取りシステムの正面図である。 伸展した配置における図１Ａの削り取りシステムの正面図である。 外側ハウジングおよびコレットが取り除かれた図１Ａの削り取りシステム、および削り取りシステムの長手方向軸の等角図である。 図１Ａの削り取りシステムの削り取りヘッドの拡大等角図である。 図３Ａの削り取りヘッドの正面図である。 図３Ｃの削り取りヘッドの側面図である。 切断線Ｄ−Ｄに沿って取った図３Ａの削り取りヘッドの断面図である。 図１Ａの削り取りシステムの組織除去部材の等側面図である。 図４Ａの組織除去部材のシャフトキーの拡大側面図である。 図１Ａの削り取りシステムの外側ハウジングの側面図である。 図５Ｃの線Ｂ−Ｂに沿って取った図５Ａの外側ハウジングの断面図である。 図５Ａの外側ハウジングの上端面図である。 図５Ａの外側ハウジングの下端面図である。 図１Ａの削り取りシステムの駆動ハブの第１の側の等角図である。 図１Ａの削り取りシステムの駆動ハブの第２の側の等角図である。 図１Ａの削り取りシステムのバネコレットおよびバネの等角図である。 図７Ｃの切断線Ｂ−Ｂに沿ったバネコレットおよびバネの断面図である。 図７Ａのバネコレットおよびバネの下端面図である。 後退位置における図１Ａの削り取りシステムのハンドル部分およびシャフト部分の一部の長手方向断面図である。 伸展位置における図１Ａの削り取りシステムのハンドル部分およびシャフト部分の一部の長手方向断面図である。 例示的な動力付ハンドピース内に連結された図１Ａの削り取りシステムの等角図である。 削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図であり、組織除去部分は削り取りヘッドの残りの部分に対して角度付けられている図。 図１１Ａの削り取りヘッドの側面図である。 凸状の組織除去面を含む削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図である。 線Ｂ−Ｂに沿って取った図１２Ａの削り取りヘッドの断面図である。 長い削り取り歯を含む削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図である。 図１３Ａの削り取りヘッドの側面図である。 縮小された組織除去面を含む削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図である。 図１４Ａの削り取りヘッドの側面図である。 三日月形状の組織除去面を含む削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図である。 図１５Ａの削り取りヘッドの側面図である。 凹形除去面を含む削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図である。 図１６Ａの削り取りヘッドの側面図である。 双方向削り取り歯を含む削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図である。 図１７Ａの削り取りヘッドの側面図である。 ヘッドの背面に吸引経路開口部を備える削り取りヘッドの代替的な実施形態の等角図である。 図１８Ａの削り取りヘッドの側面図である。 削り取り組織除去面、組織除去部材と一体化した焼灼電極、絶縁層、および対電極を含むＲＦ／往復運動する削り取り装置のヘッドおよびシャフト部分の側面図である。 図１９Ａの装置の上面図である。 図１９Ａの装置の断面側面図である。 焼灼電極と一体化した組織除去部材、絶縁層、対電極、外側スリーブを含む図１９Ａの装置の分解組立等角図である。 組織除去面、削り取りヘッドの背面に位置付けられた焼灼電極、絶縁層、および組織除去面と一体化した対電極を有する削り取りヘッド、ならびに外側スリーブを含む組織除去部材を含むＲＦ／往復運動する削り取り装置のヘッドおよびシャフト部分の側面図である。 図２１Ａの装置の上面図である。 図２１Ａの装置の断面側面図である。 削り取りヘッドおよび対電極と一体化した内側シャフト、絶縁層、焼灼電極、および外側スリーブを含む図２１Ａの装置の分解組立側面図である。 組織除去面、伸展部（extension）を有する外側スリーブ、スリーブ伸展部の第１の側に位置付けられた焼灼電極、スリーブ伸展部の第２の側に位置付けられた対電極統合、および絶縁層を有する削り取りヘッドを備える組織除去部材を含むＲＦ／往復運動する削り取り装置のヘッドおよびシャフト部分の側面図である。 図２３Ａの装置の上面図である。 図２３Ａの装置の断面側面図である。 図２３Ａの装置の分解組立側面図である。 補助装置を含む、往復運動する削り取り装置の底面図である。 図２５Ａの装置のヘッド部分の拡大図である。 線Ｃ−Ｃに沿って取った図２５Ａの装置のシャフト部分の断面図である。 補助装置、ＲＦ焼灼システム、および注入（in癒合）システムを含む往復運動する削り取り装置の上面等角図である。 図２６Ａの装置の上面図である。 図２６Ａの装置の側面等角図である。 ヘッド部分、シャフト部分、およびハンドル部分を含む往復運動する削り取りシステムの代替的な実施形態の等角図である。 外側ハウジングが取り除かれた図２７の削り取りシステムの側面図である。 図２４Ａの削り取りシステムの底面図である。 図２７の削り取りシステムの分解組立図である。 後退位置における組織除去部材を備える図２７の往復運動する削り取りシステムのハンドル部分およびシャフト部分の断面図である。 伸展位置における組織除去部材を備える図２７の往復運動する削り取りシステムのハンドル部分およびシャフト部分の断面図である。 図２７のシステムの回転可能カムの等角図である。 線Ｂ−Ｂに沿って取った図３２Ａの回転可能カムの断面図である。 図３２Ａの回転可能カムの端面図である。 図２７のシステムの固定カムの等角図である。 線Ｂ−Ｂに沿って取った図３３Ａの固定カムの断面図である。 図３３Ａの固定カムの端面図である。 穿孔器型切削エッジを備える切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図３４Ａの切削ヘッドの側面図である。 角度付けられた穿孔器型切削エッジを備える切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図３５Ａの切削ヘッドの側面図である。 線Ｂ−Ｂに沿って取った図３５Ｂの切削ヘッドの断面図である。 重なり合う窓を備える切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図であり、切削ヘッドは伸展位置にある図である。 図３６Ａの切削ヘッドの等角図であり、切削ヘッドは後退位置にある図である。 図３６Ａの切削ヘッドの側面図である。 図３６Ｂの切削ヘッドの側面図である。 線Ｃ−Ｃに沿って取った図３６Ｃの切削ヘッドの側面断面図である。 線Ｂ−Ｂに沿って取った図３６Ｄの切削ヘッドの側面断面図である。 彫刻刀（chisel）型エッジを有する切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図３７Ａの切削ヘッドの上面図である。 図３７Ａの切削ヘッドの側面図である。 のこぎり型エッジを備える切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図３８Ａの切削ヘッドの上面図である。 図３８Ａの切削ヘッドの側面図である。 湾曲した切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図３９Ａの切削ヘッドの上面図である。 図３９Ａの切削ヘッドの側面図である。 蝶番付切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４０Ａの切削ヘッドの側面図である。 図４０Ａの切削ヘッドの上面図である。 台形の切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４１Ａの切削ヘッドの上面図である。 図４１Ａの切削ヘッドの側面図である。 円筒形切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４２Ａの切削ヘッドの上面図である。 球形切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４３Ａの切削ヘッドの上面図である。 球形切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４４Ａの切削ヘッドの上面図である。 爪やすり型（file-type）の切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４５Ａの切削ヘッドの上面図である。 図４５Ａの切削ヘッドの側面図である。 図４５Ａの切削ヘッドの角度付けられた側面図である。 遠位面切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４６Ａの切削ヘッドの側面図である。 図４６Ａの切削ヘッドの上面図である。 長方形の切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４７Ａの切削ヘッドの側面図である。 削り落とし用（grating）切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４８Ａの切削ヘッドの上面図である。 線Ｂ−Ｂに沿って取った図４８Ｂの切削ヘッドの断面図である。 凹形切削ヘッドを有する組織除去部材の遠位端の等角図である。 図４９Ａの切削ヘッドの側面図である。

（実施形態）
本開示は、それによって外科手術の間に体組織が切断されおよび除去されることができる組織除去装置および方法に関する。当業者であれば、以下の説明が開示事項の本質の単なる例示であり、多くの異なる代替的な実施形態を提供するために、種々の方法に適用されることができることは理解されよう。この記載は、本発明の一般原則の例示の目的のためになされており、添付される特許請求の範囲の発明の概念を制限する目的とするものではない。

本開示は、肩、 膝、臀部、手首、足首、背骨、または他の関節の手術を含むがこれらに限定されない多様な整形外科に関する外科手術の適用において機能的であるように成形されている削り取りシステムを提供する。システムは、薄型であり平坦な切削／削り取り面を提供する削り取りヘッドを含み、および取り付けられたハブによって駆動されるように構成されて、回転運動を往復運動に変換する。骨片または他の組織を取り除くための吸引は、削り取りヘッドの開口部または削り取りヘッドに隣接する開口部を通して提供されることができる。この装置は、回転切削面を提供する現在使用されているシェーバーおよびバリに対する代替的な硬組織の除去方法を提供する。往復運動する平坦な切削面を適用することにより、外科医は器具をより良く制御でき、平面を上手に作り出し／作成することができる。削り取り器の往復運動力は、外科医の手に対する抵抗圧を手で軸方向に加え、制御をより容易にする。より良い制御は、周囲の軟組織に対する損傷を低減させる。また、削り取り器は、既存のシェーバーシステムの多くよりも薄型であり、周囲の組織に損傷を与えずに硬い関節にアクセスすることを可能にする。手術部位から破片をより効率的に取り除き、したがって手術継続時間を低減させるために、削り取り器の歯は、切削された物質が吸引経路の方へ引き寄せられるように位置付けられていてもよい。

図１Ａを参照して、削り取りシステム１００は等角図に示されている。削り取りシステム１００は、ヘッド部分１０２、シャフト部分１０４、およびハンドル部分１０６を含む。ヘッド部分１０２は、組織表面に沿って引かれるときに解剖学的組織を切削することができる複数の歯１１０または切削エッジを含む削り取りヘッド１０８を含む。歯は、骨または軟骨のような硬組織を切削しまたは取り除くために特に適していてもよい。吸引開口部１１２は、ヘッド部分１０２に位置しており、および歯とシャフト部分との間に配置されていてもよい。シャフト部分１０４は、削り取りヘッド１０８から近位に延びおよびハンドル部分１０６内に受容されている内側シャフト１１４（図１Ａでは不可視）を含む。内側シャフト１１４は、ハンドル部分１０６に接続する任意選択的な外側スリーブ１１６を通って延びている。その近位端において、内側シャフト１１４は、シャフトキー１７０（図１Ａでは不可視）内部に受容されている。

ハンドル部分１０６は、外側ハウジング１１８、駆動ハブ１２０、およびバネ２５０（図１では不可視）を収納するバネコレット１２２を含む。外側ハウジング１１８は、駆動ハブ１２０のカム従動表面に対して相補的に成形されたカム表面（図１では不可視）を備える。ハンドル部分１０６が動力付回転式ハンドピース内に係合されおよび動力が供給されたとき、ハブ１２０は回転し、カムおよびカム従動表面は、ハブの回転運動を内側シャフト１１４および取り付けられたヘッド１０８の軸方向の往復運動に変換する運動変換機構を提供する。削り取りシステム１００は、バネコレット１２２を介して動力付ハンドピースに接続可能であり、削り取りシステムに対する回転力を提供し、および吸引を提供する。適切なハンドピースは、Ｌｉｎｖａｔｅｃ Ａｄｖａｎｔａｇｅシェーバー（参照Ｄ９８２４）または当技術分野で知られている別の同様のシステムを含む。

図１Ｂは、後退した配置における削り取りシステム１００を示す。 この配置において、キー１７０、内側シャフト１１４（不可視；外側スリーブ１１６内部）、および削り取りヘッド１０８は、カム表面とカム従動表面との相互作用によって近位位置に引っ張られている。図１Ｃは、伸展した配置における削り取りシステム１００を示す。この配置において、駆動ハブ１２０は、外側ハウジング１２０に対して回転しており；シャフトキー、内側シャフト１１４および削り取りヘッド１０８はバネ２５０のバネバイアスによって遠位方向に往復運動させられる。本発明の代替的な実施形態は、湾曲した内側シャフト、および任意選択的に、湾曲した外側スリーブを含んでいてもよいことは理解されよう。湾曲した実施形態において、削り取りヘッドは、内側シャフトに対して角度付けられていてもよく、および外側スリーブは、内側シャフトの自由な往復運動を可能にするように寸法付けられていてもよい。

図２は、外側ハウジング１１８およびバネコレット１２２を差し引いた削り取りシステム１００を示す。外側スリーブ１１６は、プラグ１２４に結合されている。プラグ１２４は、周縁１２５および突出リング１２６を備える。図１に示されるように外側ハウジング１１８内部に受容されたとき、リング１２６は、外側ハウジング１１８内部の溝フィーチャーとのスナップ接続を提供することができ、および周縁１２５は、外側ハウジングの遠位端に対して着座することができる。外側ハウジング１１８と結合されると、プラグ１２４および外側スリーブは、外側ハウジングに対して移動または回転しない。外側スリーブ１１６は、削り取りシステム１００が使用されるとき、周囲の組織に対する保護を提供し；外側スリーブ１１６は、回転または往復運動せず、しかし、その内部の内側シャフト１１４の相互運動を可能にする。内側シャフト１１４と外側スリーブ１１６との間の空間は、任意選択的に潤滑されていてもよい。同時に、削り取りヘッド１０８、内側シャフト１１４およびシャフトキー１７０は、組織除去部材１１５を含む。

プラグ１２４の近位で、内側シャフト１１４はシャフトキー１７０に受容され、およびシャフトキーに対して運動不可能である。シャフトキー１７０の一部は、ハブ１２０の一部の内部に受容され、これはシャフトキーの周囲を回転可能である。スナップリング１２７は、シャフトキーの近位端に形成された溝に受容されており、シャフトキーの周囲をハブ１２０が回転することを可能にしたまま、シャフトキー１７０をハブ１２０の内部に保持する。座金１２８は、スナップリング１２７とハブ１２０との間でシャフトキー１７０の周囲に位置付けられている。システム１００は、その周囲でハブ１２０が回転しおよびそれに沿って組織除去部材１１５が往復運動させられる、長手方向軸１０１を備える。

図３Ａから図３Ｄを参照して、削り取りヘッド１０８のいくつかの図を示す。削り取りヘッド１０８は遠位端１３０および近位端１３２を備え、作業部（working portion）１３４、ヘッド移行部（head transition）１４４、およびヘッドシャフト部分１５４をさらに備える。作業部１３４は、正面側として知られていてもよい第１の側１３６、および第１の側と反対側の第２の側すなわち背面１３８を備える。組織除去面１４０は第１の側１３６に配置されているが、代替的な実施形態において、組織除去面は背面に、または正面および背面の両方に配置されていてもよいことは理解されよう。組織除去面１４０は、図３Ａから図３Ｄ内のように平坦であってもよく、または他の実施形態のように凹形または凸状であってもよい。複数の歯１１０は組織除去面を装着し（populates）、各歯は切削部１４２を有する。切削部１４２は、図２Ａ〜図２Ｄ中に描かれた歯に見られるようなポイントであってもよく、しかし、他の実施形態において、切削部は、エッジ、または１つまたは複数のエッジとポイントとの組み合わせであってもよい。歯は：均等な段または列中に；もしくは交互の段または列中に、個々に分布していてもよい。切削ヘッドの代替的な実施形態において、歯の数、寸法、および分布は、種々の組織除去手術に適している様々な組織切削面を提供するために、異なっていてもよい。切削部１４２は、図３Ａから図３Ｄ中のように単一の方向に配向され、つまり歯の全てが同一方向を向いていてもよい。有利にも、歯は、吸引開口部１１２に向かって尖っていてもよく、したがって、切削された破片の吸引開口部内への効率的な動きを促す。単一方向性の歯の別のフィーチャーは、歯は、削り取りヘッドが１つの方向に動かされたときのみに組織に切り込むことができるということであり；例えば、もし歯が近位方向に尖っているならば、切削は、削り取りヘッドが近位方向に移動させられたときに生じる。

移行部１４４は、作業部とヘッドシャフト部分との間に延びており、および作業部および／またはヘッドシャフト部分に対して角度付けられていてもよい。組織除去面の近位におよび組織除去面から離間されて、吸引開口部１１２は、吸引経路への遠位開口部を提供する。吸引開口部１１２に隣接する扇状のスクープ部１４６は、切除された組織を吸引開口部に向かって流し込むことができる。ヘッド吸引穴１４８は、吸引開口部１１２から近位に延び、吸引経路の一部を形成している。

ヘッドシャフト部分１５４は、移行部１４４から削り取りヘッド１０８の近位端１３２に延びている。近位端１３２において、適合または接続フィーチャー１３３は、内側シャフト１１４に対する削り取りヘッド１０８の結合を可能にする。ヘッド吸引穴１４８は、近位端１３２で終わるが、しかし、吸引経路は中空の内側シャフト１１４を通って続く。削り取りヘッド１０８は、プレス嵌めまたは機械的な嵌合により取り除き可能に内側シャフトに結合されていれもよく、または溶接または他の永続的な接続により永続的に結合されていてもよい。

図４Ａは、組織除去部材１１５を一緒に含む、削り取りヘッド１０８、内側シャフト１１４、およびシャフトキー１７０を示す。内側シャフト１１４は、遠位端１６０、近位端１６２、およびそれらの間に延びる内側シャフト本体１６４を有する管状部材を含む。内側シャフト本体は、点線によって示され、遠位端から近位端まで延び、吸引経路の一部を形成する内側シャフト穴１６６を画定する。内側シャフトの近位端１６２は、シャフトキー１７０に受容される。内側シャフト１１４とシャフトキー１７０との間の移動または回転を含む動きが不可能であるように、内側シャフト１１４はシャフトキー１７０に対して貼り合わされ、溶接され、接着され、プレス嵌めされ、または別の方法で永続的に結合されていてもよい。内側シャフト１１４は、シャフトキー１７０と一体構造となって形成されていてもよい。

図４Ｂを参照して、シャフトキー１７０は、遠位端１７２、近位端１７４、およびそれらの間に延びる一般に円筒形のキー本体１７６を含む。 キー穴１７８（点線によって示される）は、シャフトキーの長さにわたって延び、および吸引経路の一部を形成する。その遠位端において、キー穴は、内側シャフト１１４の近位端を受容するように寸法付けられた第１の直径ｄ１を有する。キー本体１７６の内壁１８２に形成された肩１８０の近位において、キー穴は、第２の直径ｄ２を有する。２つの個別のウィング１８４は、遠位端１７２の近くで互いから反対方向にキー本体１７６から突出している。ウィング１８４は、外側ハウジングの内部に形成された凹部に受容されるように形成されており、ハブが回転されるとき、組織除去部材の回転を防止する。本発明の他の実施形態において、ウィング１８４の数および配置は変化する可能性があり、すなわち、ウィングは、外側ハウジングに形成されていて、シャフトキー１７０に形成された凹部に受容されてもよいことは理解されよう。シャフトキー１７０の近位端１７４に向かって、環状溝１８６は、キー本体１７６の外側に形成されている。溝１８６は、スナップリング１２７を受容するように成形されている。吸引経路は、ヘッド吸引穴１４８、内側シャフト穴１６６、およびキー穴１７８によって形成された連続的な経路を含む。

外側ハウジング１１８は、図５Ａから図５Ｄにおいて説明される。組織除去部材１１５は、外側ハウジング内に受容されることができ、一方、外側ハウジングは、動力付ハンドピース内に受容されるように成形されている。外側ハウジング１１８は、一般に円筒形であり、および遠位端１９０、近位端１９２、およびそれらの間に延びる外側ハウジング本体１９４を含む。タブ１９６は、ハンドピースの内部に削り取りシステム１００を適正に並べるため、およびハンドピースに対する外側ハウジング１１８の回転を防止するために、外側ハウジング本体から外部に突出しおよび動力付ハンドピースに成形された溝に受容されるように成形されている。

図５Ｂは、図５Ｃの線Ｂ−Ｂに沿って取ったハウジングの長手方向断面図である。ハウジングを通って長手方向に延びているのは、ハウジング穴１９８である。ハウジング穴１９８の遠位端に向かって、一般に円筒形のプラグ１２４（不図示）を受容するように成形され、これは今度は外側スリーブ１１６を受容する。環状内側溝１９９は、プラグの外面のリング１２６の周りに嵌合するように成形されている。環状肩２０２は、ハウジング本体１９４の内壁に成形されている。ハウジング穴１９８のキー道またはキー部分２００は締め付けられ（constricted）、およびシャフトキー１７０の一部を受容するように成形されている。キー部分２００における２つの凹部２０４は、シャフトキー１７０のウィング１８４と相補的に嵌合するように成形されている。ハウジング１１８のキー部分２００にシャフトキー１７０が受容されたとき、凹部２０４内におけるウィング１８４の相補的な嵌合は、外側ハウジング１１８に対するシャフトキー１７０および従って組織除去部材１１５の回転を防止するが、しかし、ハウジングに対するシャフトキー１７０の近位−遠位／遠位−近位の移動を可能にする。

図５Ｄを参照して、下端面図は、ハウジング本体１９４の内壁に形成された起伏のある環状カム面２０６を示す。環状カム面２０６は、穴１９８の互いから反対側に、長手方向軸に平行に、近位に突出する２つの部分として形成された、２つのローブ２０８を含む。ローブ２０８において、カム面２０６は、その外径からその内径に向かって近位に傾斜している。ローブ２０８は２つの窪み（hollows）２１０と均等に組み入れられており、その結果、側面から見たときに、環状カム面２０６は、ローブ２０８における２つの低い場所と窪み２１０における２つの高い場所との間で均等に波打っている。

駆動ハブ１２０は、図６Ａおよび図６Ｂにおいて説明される。ハブ１２０は、遠位端２１２と近位端２１４との間に長手方向に延びる。ハブ１２０は、３つの部分：遠位カム部分２１６、中間部分２１８、および近位駆動部分２２０を含む。遠位端２１２において、ハブは、カム面２０６と相補的に成形されたカム従動表面２２６を有する遠位端面２２１で終わっている。カム従動表面は、２つの従動窪み２３０が組み入れられた２つの従動ローブ２２８を含む。従動窪み２３０において、カム従動表面２２６は、その外径からその内径まで近位に傾斜している。従動ローブ２２８は、側面からみたときにカム従動表面２２６が窪み２３０における２つの低い場所とローブ２２８における２つの高い場所との間において均等に波打つように、従動窪み２３０に均等に組み入れられている。遠位カム部分２１６は、環状外壁２３２によって外接されている。環状内壁２３３によって裏打ちされている駆動ハブ穴２４０は、遠位カム部分２１６を通って長手方向に延びている。

ハブ１２０の中間部分２１８は、中間部本体２３６を含み、それを通って開口部２３８が横方向に延びている。駆動ハブ穴２４０は、遠位カム部分２１６から長手方向に続き、および開口部２３８と連通する近位ハブ面２３７で終わる。駆動ハブ穴２４０は、吸引経路の近位部分を形成し、これは開口部内に通じる際に終わる。

駆動ハブ１２０の駆動部分（driving portion）２２０は、動力付ハンドピースに接続するための接続フィーチャーを提供する。駆動部分２２０は、環状フランジ２４４で終わる平滑な円筒形のハブ本体２４２を含む。フランジ２４４は、ハブ本体から外部に延びるリップを形成する。ハブ本体およびフランジの近位において、板状の駆動タブ２４６は長手方向に突出し、およびハブ本体の直径を横切る。駆動タブ２４６は、動力付ハンドピース内のドライバと結合されるように成形されており、駆動ハブに回転運動を提供する。本発明の他の実施形態において、動力付ハンドピースへの接続部は、四角形、星形、十字形、Ｘ字形、Ｈ字形、またはハンドピースと嵌合性がある他の形態を含むがこれらに限定されない他の形態を取ってもよいことは理解されよう。

図７Ａから図７Ｃを参照して、バネコレット１２２およびバネ２５０が説明される。バネコレット１２２は、一般に円筒形および管状の形状であり、遠位端２５２、近位端２５４、およびそれらの間に延びる管状のコレット本体２５６を含む。コレット穴２５８は、コレット本体２５６によって画定されおよび囲まれている。遠位端２５２に隣接してコレット本体２５６に形成された複数の遠位止め具２６０は、コレット穴２５８内に内側に突出している。コレット１２２が駆動ハブ１２０に結合されたとき、遠位止め具２６０は、フランジ２４４と協働して、コレットに対するハブの回転を可能にしたまま、コレットが結合解除されるのを防止する。近位端２５４に隣接してコレット本体２５６に形成された複数の近位止め具２６２は、コレット穴２５８内に内側に突出している。図７Ｂに見られるように、近位止め具は、遠位止め具よりも大きくてもよく、コレット穴内にさらに突出している。近位止め具２６２は、バネ２５０がバネコレット１２２から近位に逃げ出すのを防止し、およびバネがこれに抗して圧縮されることができる土台を提供する。コレット１２２内で駆動ハブ１２０と結合されるとき、バネ２５０は、その他の方法で作用されない限り、バイアスされて駆動ハブ１２０を遠位に押す。

図８および図９は、削り取りシステム１００のハンドル部分およびシャフト部分の一部の断面図を提供する。図８は、後退した配置における削り取りシステム１００を示し、この配置において、組織除去部材１１５はシャフトキー１７０を含み、内側シャフト１１４および削り取りヘッド１０８は、外側ハウジング１１８に対して第１の位置にある。図９は、伸展した配置における削り取りシステム１００を示し、この配置において、組織除去部材１１５は、外側ハウジング１１８に対して第２の位置にあり、第２の位置は第１の位置の遠位である。削り取りシステム１００が動力付ハンドピースと接続され、動力が供給されたとき、ハブ１２０は回転させられ、およびカム表面とカム従動表面との相互作用およびバネのバイアスは、ハブの回転運動を、伸展配置と後退配置との間の組織除去部材の往復運動に変換する。

先に述べたように、内側シャフト１１４は、シャフトキー１７０と接合され；およびシャフトキー１７０は、ウィング１８４が凹部２０４内に嵌合して、外側ハウジング１１８に対するシャフトキー１７０の軸方向の移動を可能にするがしかしシャフトキー１７０の回転を防止するように、ハウジング１１８内に受容される。シャフトキー１７０の近位部分は、シャフトキー１７０および外側ハウジング１１８に対して回転可能である駆動ハブ穴２４０内に受容される。より具体的には、内壁２３３は、シャフトキー１７０の周りをスライド可能に回転し、一方、外壁２３２は、ハウジング１１８に対してスライド可能に回転する。外側ハウジング１１８のカム面２０６は、駆動ハブ１２０の相補的なカム従動表面２２６に直接隣接して位置付けられている。外側ハウジング１１８のカム面２０６は、組織除去部材１１５の近位端の遠位である。

運動機構と呼ばれてもよい運動変換機構は、そのカム面を含む外側ハウジングおよびそのカム従動表面を含むハブによって提供される。伸展した配置において、ハブ１２０は、従動カム面２２６の窪み２３０がカム面２０６のローブ２０８に相補的に嵌合した状態でカム従動表面２２６がカム面２０６にぴったりくっつくように、位置付けられる。後退配置において、駆動ハブ１２０は、従動カム面のローブ２２８がカム面２０６のローブ２０８を押すように、外側ハウジング１１８に対して回転し、したがって、外側ハウジング１１８に対して駆動ハブ１２０を近位にまたは下向きに推し進める。ハブ１２０が近位に動く際に、シャフトキー１７０、内側シャフト１１４および削り取りヘッド１０８は、ハブと共に近位に引っ張られるが、しかし、それらは回転しない。近位ハブ面２３７は、回転可能に座金１２８に抗して荷重に耐え、これは今度はスプリットリング１２７に抗して荷重に耐えて、組織除去部材１１５を近位に引っ張る。ハブ１２０が回転し続ける際に、バネ２５０は、遠位方向に押して、ハブ１２０をまた伸展位置まで軸方向に移動させ、それと共にシャフトキー１７０、内側シャフト１１４、および削り取りヘッド１０８を運ぶ。図８および図９に描かれる実施形態において、ハブ１２０の１回の完全な回転により組織除去部材１１５が軸方向に２回往復運動させられるように、カム面２０６およびカム従動表面２２６はそれぞれ１つのローブおよび２つの窪みを有する。代替的な実施形態において、ハブの一回転が多様な往復運動をもたらすことができるように、カム表面および従動表面は２つを超えるローブおよび窪みを有していてもよい。別の代替的な実施形態において、カム表面および従動表面は、それぞれ１つのローブおよび１つの窪みのみを有していて、回転あたり単一の往復運動をもたらしてもよい。本明細書中に描かれるローブおよび窪みは丸みを帯びているが、しかしながら、他の実施形態において、ローブおよび／または窪みは尖っていたり、または鋭い角があってもよいことは理解されよう。

先に述べたように、削り取りヘッド１０８は、単一の方向に配向した歯を含み、これは、吸引開口部１１２に向かって近位に配向している。したがって、組織除去部材１１５は、 遠位方向および近位方向に往復運動し、歯は、組織除去部材が近位に動く際に、任意の隣接組織に切り込む。この近位方向の切削動作は、切削された組織破片が吸引開口部に向かって動くのを助けることができる。組織に対する平坦な組織除去面１１５の往復移動は、組織上に平面を作り出しまたは作成することを可能にする。

図１０は、例示的な動力付回転式ハンドピース５０内に係合された削り取りシステム１００を説明する。動力付回転式ハンドピース５０は、当技術分野において知られているハンドピースであってもよく、削り取りシステム１００に回転力と吸引を提供する。削り取りシステム１００がハンドピース内に係合されるとき、ハンドル部分１０６は、図１０におけるように、回転している部分が露出されないように、および吸引経路を通して引っ張られる破片がハンドピース内に捕捉されるように、ハンドピースによって囲まれている。

図１１Ａから図１８Ｂは、削り取りヘッドの代替的な実施形態を説明する。削り取りシステムの代替的な実施形態は、本明細書中に開示される削り取りヘッドの任意の１つを含んでいてもよく、および種々の削り取りヘッドのフィーチャーをミックスさせおよびマッチさせたものを含んでいてもよいことは理解されよう。

図１１Ａおよび図１１Ｂは、角度付けられた作業部２７２を含む削り取りヘッド２７０を描く。作業部２７２は、ヘッドシャフト部分２７４の長手方向軸２７１に対して角度αの傾斜が付けられている。角度は、１度から１０度まで変動してもよい。より具体的には、角度は、３度から７度まで変動してもよい。さらにより具体的には、角度は５度であってもよい。

図１２Ａおよび１２Ｂは、歯２８４がそこから突出する凸状の組織除去面２８２を含む削り取りヘッド２８０を描く。歯は、真っ直ぐなまたは湾曲した切削エッジ２８６を含んでいてもよく; すなわち切削エッジ２８６は凸状に湾曲していてもよい。

図１３Ａおよび図１３Ｂは、長い歯２９２を含む削り取りヘッド２９０を描く。歯２９２は、他の実施形態における歯よりも長くてもよく、および比較的により柔らかい材料を切断するのに有利であることができる。

図１４Ａおよび図１４Ｂは、比較的により小さい組織除去面３０２を含む削り取りヘッド３００を描く。この削り取りヘッドは、手首の関節のようなより小さいおよび／またはより限局区域にアクセスするため、および組織除去の目標とされる領域に隣接する組織との接触を最小化するために、有利であることができる。代替的な実施形態において、より小さな組織除去面は、より長くしかしより狭い組織除去面の形態をとっていてもよいことは理解されよう。

図１５Ａおよび図１５Ｂは、湾曲したまたは三日月形状の組織除去面３１２を含む削り取りヘッド３１０を描く。組織除去面３１２は、長手方向に、または長手方向および横方向の両方に凸状に湾曲していてもよい。

図１６Ａおよび図１６Ｂは、歯３２４がそこから突出する凹形の組織除去面３２２を含む削り取りヘッド３２０を描く。歯は、真っ直ぐなまたは湾曲した切削エッジ３２６を含んでいてもよく; すなわち切削エッジ３２６も凹形に湾曲していてもよい。

図１７Ａおよび図１７Ｂは、双方向歯を含む削り取りヘッド３４０を描く。複数の第１の歯３３２は近位に、すなわち削り取りヘッドの近位端３３６に向かって配向しており、一方、複数の第２の歯３３４は遠位に配向している。削り取りシステム１００のような往復運動する削り取りシステムの一部として使用されるとき、組織の切削は、削り取りヘッドが軸方向に往復運動させられる際に、両方向で起こり得る。

図１８Ａおよび図１８Ｂは、削り取りヘッドの背面において組織除去面３５４の反対側に位置する吸引経路開口部３５２を含む削り取りヘッド３５０を描く。本明細書中に開示される任意の削り取りヘッドの実施形態は、同様に位置付けられる吸引経路開口部を含んでいてもよいことは理解されよう。

本明細書中に開示される実施形態において、削り取りヘッドおよび往復運動する内側シャフトは、ステンレス鋼、チタニウム、または他の金属または金属合金を含んでいてもよい。外側スリーブは、金属、プラスチック、またはポリマーを含んでいてもよい。外側ハウジングおよび回転ハブ、ならびにカム表面および従動表面は、それぞれ、ポリマー、プラスチック、金属、金属合金、セラミック、ポリエーテル・エーテル・ケトン（ＰＥＥＫ）、熱可塑性物質、ポリエーテルイミド（ＰＥＩ）、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。ハブは、潤滑性または接触強度を向上させるためにコーティングされていてもよい。

削り取りシステム１００は、組織除去および／またはリサーフェーシングのためのさまざまな方法において使用されてもよい。一般に、削り取りシステム１００は、軟骨形成術または軟骨性物質の除去、および骨形成術または骨物質の除去の両方を包含する剥離形成術のために使用されてもよい。そのような組織除去手術／リサーフェーシング手術は、任意の骨および／または関節に行われてもよい。同様に、削り取りシステム１００は、任意の病気に冒された骨における離断性骨軟骨症（ＯＣＤ）の処置に使用されて、骨片を除去することができる。骨物質に加えて、削り取りシステム１００は、瘢痕組織、骨膜、線維軟骨、機能性軟骨、または髄核組織のリサーフェーシングまたは除去のために使用されてもよい。また、削り取りシステム１００は、腱の再付着のための前処理、関節癒合のための前処理、または関節置換装置部品の移植のための前処理における骨表面の切除術および／またはリサーフェーシングにおいて使用されてもよい。削り取りヘッド１０８は、代替的な実施形態を生み出すために修正されてもよく、ここで、いくつかあるバリエーションの中で：削り取りヘッドの大きさは、長さ、幅、および／または厚さの点で変更されてもよく；削り取り面の形状および寸法は変更されてもよく；歯の数および／または列は変更されてもよく； および／または歯の配向は変更されてもよい。削り取り器１００および代替的な実施形態は、単独で、または当技術分野において知られている一般的な外科手術用カニューレと共に使用されてもよい。削り取りシステム１００および代替的な実施形態のための具体的な使用法は、本明細書中に説明されているが、しかしながら、削り取り器は、本発明の範囲内の他の組織除去手術において使用されてもよいことは理解されよう。

足首の関節において、削り取りシステム１００は、距骨および／または脛骨に衝突する骨棘を除去することによって前部衝突を治療するために使用されてもよい。バリは骨皮質中に深く入りすぎて距骨のネックに骨折を引き起こす可能性があるので、削り取りシステム１００の使用はバリよりも有利である可能性がある。削り取りシステム１００のより小さな大きさおよびより穏やかな動きは、バリが備わっているよりも攻撃的ではないやり方をもたらす可能性がある。また、削り取りシステム１００は、距骨ドームおよび／または脛骨プラフォンド（plafond）の軟骨軟化症に対処するために、軟骨細胞の除去において使用されてもよい。足首の中央（Medial）および／または側部の喉（guttural）の衝突は、削り取りシステム１００を用いた骨棘の除去によって治療されてもよい。除去されるべき組織の大きさ、形状および／またはアクセスのしやすさに応じて、一般に平坦な作業表面を有する削り取りヘッド１０８を含む削り取りシステム１００が使用されてもよく、または三日月形状の作業表面を備える削り取りヘッド３１０、または凸状の作業表面を備える削り取りヘッド２８０を含む代替的な実施形態が使用されてもよい。

削り取りシステム１００は、膝に行われる手術において使用されてもよい。削り取りシステム１００は、特に関節の周辺部の関節のエッジに沿った症候性骨棘の除去のために使用されてもよい。削り取りシステム１００は、前十字靱帯（ＡＣＬ）ノッチ形成術のために使用されてもよい。この手術のために、三日月形状の作業表面を備える削り取りヘッド３１０、または凸状の作業表面を備える削り取りヘッド２８０を含むシステムを使用することが有利である。また、３°から５°の角度を有する削り取りヘッド２７０を使用するシステムは、ノッチ形成術のアクセスのために理想的であることができる。加えて、削り取りシステム１００または代替的な実施形態は、ＯＣＤまたは軟骨軟化症に対処するために剥離形成術を行うために膝において使用してもよい。

臀部において、削り取りシステム１００は、骨ばっている隆起および／または骨棘の除去によって衝突に対処するために使用されてもよい。非限定的な例として、上唇歯の割れ目の治療のために、寛骨臼の周縁の前処理のような、上唇歯（Labral）のリペアが行われてもよい。足首の関節および膝関節のように、臀部において、ＯＣＤまたは軟骨軟化症に対処するために、骨棘および／または軟骨細胞の除去のために削り取り器が使用されてもよい。臀部におけるいくつかの手術において、湾曲したシャフト部分を含む削り取りシステム１００の代替的な実施形態は、有利であることができる。この実施形態において、任意選択的な外側スリーブは、必要とされない可能性がある。

肩において、削り取りシステム１００または代替的な実施形態は、少なくとも以下の手術：肩峰鎖骨関節の切除術（マンフォード（Mumford）手術またはＡＣ切除術としても知られる）；肩峰下 減圧；関節窩周縁の剥離形成術; および腱板再付着のための前処理における骨形成術、において、骨および／または 軟骨物質を除去するために使用されてもよい。

脊椎において、削り取りシステム１００は、脊椎骨終板の剥離形成術において、および脊椎骨癒合または人工椎間板移植のための前処理において、使用されることができる。小関節面の関節の周囲において、削り取りシステム１００は、骨の突起の除去、および小関節面の関節癒合または置換のための関節表面の前処理のために使用されてもよい。特に、小関節面の関節の周りの湾曲した表面に沿って、三日月形、凸状または凹形の形状の削り取りヘッドを含む削り取りシステムは有利であることができる。また、削り取り器は、脊柱管内または脊柱管の周りの骨棘または骨ばっている隆起を除去するために使用されてもよい。

手首の関節における手術のために、削り取りヘッド３００におけるような、より小さい作業ヘッド表面は、隣接した軟組織に支障を与えることなく限局区域に到達するのに有利であることができる。削り取りシステム１００は、軟骨形成術、骨形成術、および手首における他の関節前処理手術のために使用されることができる。

肘において、削り取りシステム１００または代替的な実施形態は、滑車のエッジ上の骨棘を除去して尺骨神経における衝突を防止するために使用されてもよい。周辺部の骨棘または骨ばっている隆起は、肘の関節接合表面の周辺部のエッジで除去されてもよい。関節炎の治療のために、骨の突起は回復運動に役立つように除去されもよい。手首の場合と同様に、縮小された組織除去面を備える削り取りヘッド３００を含むシステムの使用は、凸状または三日月形状のヘッドを含むシステムの使用がそうであるように、有利であることができる。

頭蓋骨において、削り取りシステム１００は、頬の領域、額、鼻、顎先、および顎の骨ばっている隆起の形を変えるために適用されてもよい。

往復運動する外科用器具のさらなる実施形態は、噛み付いたり噛み切ったりする動作を提供するために協働する顎部材を含む。往復運動は、これらの器具が開位置と閉位置との間を移動することを可能にする。開位置において、顎部材は、離間されており、および器具から遠位に動かされていてもよい。閉位置において、顎部材は、互いに当接しており、および器具に向かって引っ張られていてもよい。開放された顎部材は、顎が閉鎖位置に移動するときに顎部材が組織を把持および／または分断するように、標的組織の周りに促されてもよい。吸引は、分断された組織を除去するために提供されてもよい。吸引路への開口部は、顎の間に位置していてもよい。

関節の接合部に隣接する軟組織の除去は、大抵、関節の隙間にアクセスを得ることを必要とする。例えば、臀部または肩の関節鏡検査法（arthroscopy）手術において、外科用器具が関節に届くように経路を一掃するために、関節包を形成する靱帯は、切除されまたは貫通される必要がある可能性がある。本明細書中に開示されるのは、統合ＲＦ焼灼機能を含み、開業医がＲＦ焼灼または軟組織の凝固、および硬い組織または骨ばった組織の除去のために単一の器具を使用することを可能にする往復運動する削り取りシステムの実施形態である。本明細書中に開示される器具によって提供される限局性ＲＦ電流は、それが適用される軟組織を蒸発させる。組み合わせられた削り取り器／ＲＦ器具の使用は：門脈切開の必要性が比較的少なく、患者の痛みおよび／または治癒にかかる時間を低減することができること；必要とされる個別の器具が少ないので、手術の複雑性が縮小されること；病気に冒された領域の内外に動かされる器具の数が比較的少ないので、組織の外傷を縮小することができ、およびコストを低減することができること、を含む利点を提供することができる。

図１９Ａから図２４は、 統合されたＲＦ焼灼機能を備える往復運動する削り取りシステムの実施形態を説明する。全ての可能な組み合わせが示されているわけではないが、ＲＦ／削り取りシステムは、本明細書中に開示される任意の削り取りヘッドの構成を備える本明細書中に開示される任意の往復運動をする削り取り器の変形を含んでいてもよいことは理解されよう。図１９Ａから図１９Ｃおよび図２０を参照して、ＲＦ／削り取り装置４００の１つの実施形態は、ヘッド部分４０２、シャフト部分４０４、およびハンドル部分４０６（不図示であるが、ハンドル部分１０６または本明細書中に記載される他のハンドル部分と同一の構成要素を含んでいてもよい）を含む。システム４００のヘッド、シャフト、およびハンドル部分は、装置内に統合されたＲＦ焼灼システム４２０が追加された本明細書中に開示される他のヘッド、シャフト、およびハンドル部分と同一であってもよい。ヘッド部分４０２は、削り取りヘッド４０８を含み、これは第１の側４０９および第１の側の反対側の第２の側４１０を有する。組織除去面４１１および吸引経路に対する吸引開口部４１３は、削り取りヘッド４０８上に位置する。組織除去部材４１２は、削り取りヘッド４０８および内側シャフト４１４を含み、およびＲＦ焼灼システム４２０の部分をさらに含んでいてもよい。シャフト部分４０４は、内側シャフト４１４および外側スリーブ４１６を含み、およびＲＦ焼灼システム４２０の部分をさらに含んでいてもよい。ハンドル部分４０６のハブ上に遠位吸引開口部４１３および近位開口部を含む吸引経路４１５は、装置４００を通って延びる。組織除去面４１１は、硬組織を切削および除去するための複数の歯４２１を含んでいてもよい。

ＲＦ焼灼システム４２０は、焼灼電極４２２、対電極４２４を含み、および焼灼電極と対電極との間に位置付けられた絶縁層４２６を含んでいてもよい。ＲＦシステム４２０は、双極ＲＦシステムとして記載されていてもよい。図１９Ａから図２０のこの実施形態において、焼灼電極４２２は、削り取りヘッド４０８および内側シャフト４１４と同一場所に配置されている。焼灼システムが電源を投入されまたは電圧を印加されたときに、ＲＦエネルギーが組織除去面４１１から伝達され、組織除去面４１１を効果的に活性焼灼電極にするように、絶縁層４２６は、組織除去面４１１が絶縁体から突出した場所を除き、削り取りヘッド４０８の大部分を被覆している。絶縁体から突出した焼灼電極の部分は、焼灼電極の活性焼灼部分と呼ばれてもよい。また、示されるように、絶縁層４２６は、内側シャフト４１４の長さの全てまたは一部を被覆し、および吸引開口部４１３の一部を被覆していてもよい。ＲＦ焼灼システム４２０は、電源およびシステムを通るＲＦ電流の伝達を制御するための制御装置に接続される。制御装置は、動力付回転式ハンドピース５０上または別個の制御器具上に位置するスイッチ、ノブ、ペダル、レバー、ダイアル、ボタン、または他の適当な制御部材であってもよい。ＲＦプローブは、組織除去部材の往復運動と同時に電流を伝達するように、制御装置を介して電力が供給されてもよく；あるいはまた、組織除去部材の往復運動とは無関係にオンオフされてもよい。対電極４２４の露出された、または絶縁されていない領域は、対電極の活性リターン部分と呼ばれてもよく、および焼灼電極４２２の露出された表面領域、または活性焼灼部分よりも少なくとも３倍大きい。組織除去面上の削り取り器の歯のリッジは、焼灼プローブの活性焼灼部分から伝達されるＲＦ電流のアーク放電を増進させてもよい。

使用方法において、開業医は、ヘッド部分４０２を標的領域内に挿入し、治療すべき軟組織に隣接して組織除去面４１１を位置づけ、ＲＦシステム４２０を活性化して焼灼電極４２２からのＲＦ電流で軟組織を切除または凝固させて関節までの経路を一掃し、ＲＦシステムをオフにし、除去すべき硬組織に隣接して組織除去面４１１を位置付け、次いで、往復運動に電力を供給して組織除去面４１１を使用して隣接する硬組織を治療することができる。焼灼または凝固によって除去されるべき軟組織は、筋肉、皮膚、筋膜（fascia）、血管、靱帯または他の相対的軟組織を含んでいてもよく、一方、硬組織は、骨、瘢痕組織、骨膜、線維軟骨、機能性軟骨、髄核組織、または他の相対的硬組織を含んでいてもよい。また、ＲＦ電流は、血管を焼灼し、および／または血流を凝固させてもよい。あるいはまた、ＲＦ焼灼および削り取り器の往復運動は、同時に電力が供給されて、硬組織および軟組織を同時に除去してもよい。吸引は、必要に応じて、ＲＦ焼灼作用と削り取り器の往復運動作用との間で、同時にまたは無関係に提供されてもよい。吸引は、解れた組織小片または切除された組織片をピックアップし、組織の焼灼または血管の焼灼／凝固により作り出された泡を除去し、および／または手術部位の可視化を維持するのに役立つことができる。これらの作用の全ては、手術部位から ヘッド部分４０２を取り除くことなく遂行されてもよい。もちろん、作用は、任意の所望の順番で遂行されてもよく、および必要に応じて繰り返されてもよい。

ＲＦ電流は、所望の結果を生み出すために、選択された設定または電力レベルで提供されてもよく、例えば、より高い電力レベルは軟組織を破壊するために使用されてもよく、一方、より低い電力レベルは血管の焼灼／凝固のために十分である。ＲＦシステムのワット数の範囲の全体は、０ワットから３００ワットであってもよい。より具体的には、組織焼灼のための設定または電力レベルは、血管焼灼または血液凝固のための設定よりも３倍から４倍高くてもよい。さらにより具体的には、焼灼／凝固のための設定は５０ワットであってもよく、および組織焼灼のための設定は２００ワットであってもよい。

統合ＲＦ焼灼システムを備える往復運動する削り取りシステムの別の実施形態は、図２１Ａから図２２に示される。ＲＦ／削り取り装置４３０は、ヘッド部分４３２、シャフト部分４３４、およびハンドル部分４３６（不図示だが、ハンドル部分１０６または本明細書中に記載される他のハンドル部分と同一の構成要素を含んでいてもよい）を含む。装置は、ＲＦ焼灼システム４４０をさらに含み、これは焼灼電極４４２、対電極４４４を含み、および焼灼電極と対電極との間に位置付けられた絶縁層４４６を含んでいてもよい。また、絶縁層４４６は、焼灼電極４４２と外側スリーブ４１６との間、および対電極４４４と外側スリーブ４１６との間にあってもよく、およびシャフト部分４３４の長さに延びていてもよい。図２１Ａから図２２の実施形態において、焼灼電極４４２は第２の側４１０、すなわち削り取りヘッド４０８の背面に位置付けられまたは載せられていてもよい。絶縁層４４６は、組織除去面４１１において対電極４４４が絶縁層から突出する場所を除いて、削り取りヘッド４０８の対部分を被覆して、組織除去面４１１を効果的に活性対電極にする。対電極４４４の露出されたまたは絶縁されていない表面領域は、焼灼電極４４２の露出された表面領域よりも少なくとも３倍大きい。焼灼電極４４２上に形成されたリッジまたは他の突出部は、焼灼電極から伝達された電気エネルギーのアーク放電を増進させてもよい。装置４３０は、他の実施形態に関して説明されたような吸引経路および吸引機能をさらに含んでいてもよい。使用方法は、先の実施形態に関する説明と同様のものであってもよい。

統合ＲＦ焼灼システムを備える往復運動する削り取りシステムさらに別の実施形態は、図２３Ａから図２４に示され、その中で、焼灼電極および対電極は、外側スリーブに固定された削り取りシステムに搭載されている。ＲＦ／削り取り装置４５０は、ヘッド部分４５２、シャフト部分４５４、およびハンドル部分４５６（不図示であるが、ハンドル部分１０６または本明細書中に説明された他のハンドル部分と同一の構成要素を含んでいてもよい）を含む。往復運動する削り取り器の部分は、削り取りヘッド４５１および内側シャフト４１４を含む。削り取りヘッド４５１は、本明細書中に開示された任意の削り取りヘッドを含んでいてもよく、および歯または他の組織除去面、吸引開口部（単数、複数）、および吸引経路を含むがこれらに限定されないフィーチャーを含んでいてもよいことは理解されよう。外側スリーブ４５５は、スリーブの管状の部分から遠位に突出するスリーブ伸展部４５７を含み、内側すなわち第１の側４５８および外側すなわち第２の側４５９を有する。装置は、ＲＦ焼灼システム４６０をさらに含み、これは、焼灼電極４６２、対電極４６４、および焼灼電極と対電極との間に位置付けられた絶縁層４６６を含む。この図２３Ａから図２４の実施形態において、ＲＦシステムは、外側スリーブ４５５の伸展部４５７に位置付けられまたは搭載される。焼灼電極４６２は、スリーブ伸展部４５７の第２の側４５９に搭載され、およびフィン形状であってもよい。対電極４６４は、スリーブ伸展部４５７と統合されており、およびスリーブ伸展部の第１の側４５８の絶縁体から露出されている。絶縁層４６６は、焼灼電極と対電極との間に挟まれている。本実施形態において、スリーブ４５５は、内側シャフト４１４からこれを絶縁するために、スリーブの内側および外側の両方において第２の絶縁層４６８によって被覆されていてもよい。また、第２の絶縁層４６８は、少なくともシャフト部分４５４に沿って、焼灼電極４６２の外側にあってもよい。シャフト部分４５４に沿って、焼灼電極４６２は絶縁層４６６、４６８の間に挟まれている。対電極４６４の露出されたすなわち絶縁されていない表面領域は、焼灼電極４６２の露出された表面領域よりも少なくとも３倍大きい。焼灼電極４６２上に形成されたフィン、リッジまたは他の突出物は、焼灼電極から伝達された電気エネルギーのアーク放電を増進させてもよい。装置４５０は、他の実施形態のために説明されたような吸引経路および吸引機能をさらに含んでいてもよい。使用方法は、先の実施形態のために説明されたものと同一であってもよい。

本明細書中に開示されるＲＦシステムの焼灼電極および対電極のために適当な材料は、ステンレス鋼、タングステン、および他の導電材料、金属または金属合金を含むがこれらに限定されない。絶縁層のために適当な材料は、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、ポリオレフィン、アクリル（acrylic）、ポリカーボネート、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ）、プラスチック、および他の絶縁材料を含むがこれらに限定されない。

往復運動する削り取りシステムの他の実施形態は、画像化機能、ナビゲーション機能、および／または注入機能を含んでいてもよい。図２５Ａ〜図２５Ｃを参照して、削り取りシステム４７０は画像化機能および／またはナビゲーション機能を含む。システム４７０は、ヘッド部分４７２、シャフト部分４７４、およびハンドル部分４７６を含む。ヘッド部分４７２は、往復運動する削り取りヘッド４７８を含み、これは、ＲＦ焼灼機能を備える削り取りヘッドを含む、本明細書中に開示された任意の削り取りヘッドを含んでいてもよい。ヘッド部分４７２に隣接するのは、補助装置４８０である。補助装置４８０は、ハウジング４８２に受容されていてもよい。補助装置４８０は、画像化器具を含んでいてもよく、これは、カメラ、超音波伝達装置、光伝達装置、または他の結像伝達装置またはスキャナーであってもよい。別の実施形態において、補助装置４８０は、コンピュータを使ったナビゲーション指示標識を含んでいてもよく、これは、手術中の蛍光透視画像を提供するために、蛍光透視Ｃアームおよび解剖学的指示標識と共に使用されてもよい。補助装置４８０は、ハウジング４８２内に固定されていてもよく、または可動式であってもよく、ハウジング４８２から任意の角度で延びることができる。補助装置４８０は、削り取りヘッドの周囲の環境の３６０°の視野を得るために、回転可能で十分に動くことができてもよい。例えば、補助装置４８０は、可撓性シャフト４８４に結合されて、装置４８０がハウジング４８２の内外に延びたり後退したりおよびヘッド４７８の周りで曲がったりするのを可能にしてもよい。示される実施形態において、ハウジング４８２は、外側スリーブ１１６上に形成されている；ハウジングは、ヘッドの側部に隣接して、下側に、または上側になど、ヘッド４７８に対して任意の場所に位置していてもよいことは理解されよう。別の実施形態において、ハウジング４８２は、ヘッド４７８と一体的に形成され、またはヘッドと同一場所に配置されていてもよい。補助的なスリーブ部分４８６は、外側スリーブ１１６上に形成され、および補助的な穴４８８を含んでいてもよい。補助装置４８０のための配線および制御装置は、穴４８８を通っていてもよい。

注入システムは、本明細書中に開示される任意の削り取りシステム内に統合されていてもよい。図２６Ａから図２６Ｃは、そのようなシステムの１つの実施形態を例示する。削り取りシステム４９０は、ＲＦ焼灼システム４２０、補助装置４８０、および注入ポート４９２を含む。注入ポート４９２は、削り取りヘッド４０８に隣接して位置付けられていてもよく、生理食塩水または他の流体がそれを通って揚水されて標的部位に注入することができる開口部を提供する。注入穴４９４は、示されるように、補助的な穴４８８に開口していてもよく、または分離されたままであってもよい。可撓性のまたは固いチューブが注入穴４９４を通って注入ポート４９２に延びていてもよく、流体源からポートへの流体用の通り道を提供する。非制限的な例の目的で、注入システムは、生理食塩水、鎮痛薬、骨形態形成タンパク質、骨増殖因子、麻酔薬、鎮痛剤、抗炎症薬、抗拒絶反応剤、成長因子、抗生物質、抗接着因子、生理食塩水、グリコサミノグリカンの品種、コラーゲンの品種、生物栄養素（bio-nutrients）、遺伝子配達媒体（gene-delivery vehicles）、幹細胞、および／または手術部位に投与されることが望ましい任意の他の治療物質を案内してもよい。注入は、削り取りシステムの吸引機能と共に、または別個に使用されてもよい。

図２７から図３３は、回転運動を往復運動に変換するための運動変換機構の代替的な実施形態を含む往復運動する削り取りシステムの実施形態を例示する。図２７を参照して、削り取りシステム５００は等角図内に示されている。削り取りシステム５００は、ヘッド部分５０２、シャフト部分５０４、およびハンドル部分５０６を含む。ヘッド部分５０２は、削り取りヘッド５０８を含み、これは、組織表面に沿って引かれるときに解剖学的組織を切削することができる複数の歯５１０または切削エッジを有する組織除去面５０９を含む。吸引開口部５１２は、ヘッド部分５０２に位置しており、および歯とシャフト部分との間に配置されていてもよい。シャフト部分５０４は、削り取りヘッド５０８から近位に延びる内側シャフト５１４を含み、ハンドル部分５０６内に受容される。内側シャフト５１４は、 中空であり、吸引開口部５１２から内側シャフトの近位端に延びる穴５１５（図２７において不可視、図２９において可視）を有し、穴５１５は、吸引経路の一部を形成する。内側シャフト５１４は、ハンドル部分５０６に接合される任意選択的な外側スリーブ５１６を通って延びる。ハンドル部分５０６は、カム５２４および固定カム（ハウジング５１８の内部；図２７において不可視）を取り囲む外側ハウジング５１８を含み、およびカムに結合されている回転可能なハブ５２０を部分的に収容する。ハンドル部分５０６が動力付回転式ハンドピース内に係合され、および電力が供給されるとき、ハブ５２０は回転し、およびその結果としてカム５２４もまた回転し、ならびにカムおよび固定カムは、ハブの回転運動を内側シャフト５１４および取り付けられたヘッド５０８の軸方向の往復運動に変換する運動変換機構を提供する。また、ハブ５２０はスラッフ室（sluff chamber）と呼ばれてもよい。

図２８Ａおよび図２８Ｂは、それぞれ、削り取りシステム５００の側面図および底面図を示す。外側ハウジング５１８は、長手方向のシステム軸５０５に対して構成部品の並置を見ることができるように、不図示である。図２９は、システムの分解組立等角図である。これらの図を参照して、システム５００は、概して近位から遠位の順序で説明される。組み立てられたシステムの近位端において、ハブ５２０は、ドライバ接続部５２２を含み、これは、システム１００を参照して前に説明したように、動力付ハンドピースのドライバと結合されるように形成されたタブであってもよい。図２７におけるように、ハブ５２０がハウジング５１８内に受容されたとき、ハブ５２０とハウジング５１８との間に位置する結合器座金５１９は、ハウジングに対するハブの自由回転を促進し、したがって、摩擦を低減させ、および２つの構成要素の融解を潜在的に防止する。ハブ５２０は、スライドする接続部（sliding connection）内にカム５２４を受容するように成形された接続フィーチャー５２１をさらに含み、ここで、カム５２４は、長手方向軸５０５の周りのハブ５２０の回転に伴い回転可能に支えられ、しかしまた軸５０５に沿って往復運動ができるように、 ハブ５２０内に部分的に捕捉される。接続フィーチャー５２１は六角形のフィーチャーであってもよく、およびカム５２４は、対応する接続フィーチャー５２５を有する。内側シャフト５１４は、カム５２４を通って近位に延び、および、カム５２４と共に回転はしないがしかしカム５２４によって近位すなわち後退位置と遠位すなわち伸展位置との間を往復運動可能に運ばれるように、カム５２４とスライド可能に係合する。カム５２４の遠位において、固定カム５２６は、外側スリーブ５１６に接続されていてもよく、およびハウジング５１８に強固に接続されていてもよい。固定カム５２６は第１のカム部材と呼ばれてもよく、およびカム５２４は第２のカム部材と呼ばれてもよい。カム５２４が回転する際に、カム５２４および固定カム５２６のカム表面および従動表面は、協働して、ハブおよびカム５２４の回転運動５２０をカム５２４および内側シャフト５１４の往復運動する動きに変換する。少なくとも１つのボールベアリング５９０は、カム表面と従動表面との間に位置付けられていてもよく、および表面間の摩擦を低減させることができる。バネ５２８は、ハブ５２０とカム５２４との間に位置付けられており、およびバネ５２８のバネバイアス は、カム５２４、内側シャフト５１４および削り取りヘッド５０８を遠位方向に戻す。他の実施形態において、システムの構成要素の相対的な並び順は、同一の目的を達成するために変動してもよいことは理解されよう。例えば、別の実施形態において、カム５２４および固定カム５２６の相対的な位置は、反対にされていてもよく、またはバネ５２８の配置は異なっていてもよい。

図３０および図３１を参照して、長手方向断面図は、それぞれ、後退位置および伸展位置におけるシステム５００のハンドル部分５０６を示す。図２９から図３１を参照して、システム５００はより詳細に説明される。ハウジング５１８は、一般に長い管状の形状を有しており、およびスロット、溝、タブまたは特定の動力付ハンドピースとの係合のために成形された面のような外部係合フィーチャーを含んでいてもよい。ハウジング５１８は、アダプター本体と呼ばれていてもよい。ハウジング５１８に形成されたハウジング穴５３０は、平滑な面を持ち、穴の内部でのハブ５２０およびカム５２４の自由回転、およびカム５２４の自由往復運動を可能にする。穴５３０内の段として形成されたハウジング肩５３２は、結合器座金５１９の座部を提供し、およびハウジングの内部にハブ５２０を部分的に保持する。ハウジング５１８の遠位端の近くにおいて、穴５３０内に固定カム５２６の保持のためのハウジング溝５３４が形成されていてもよい。

ハブ５２０は、一般に長くおよび部分的に管状の形態を有する。横穴５３８は、ハブの近位端に向かって形成され、および長手方向の穴５４０は、ハブの遠位端から形成されていて、長手方向にハブの部分および開口部内に横穴５３８内に延びる。長手方向の穴５４０および横穴５３８は、吸引経路のセグメントを形成する。長手方向の穴５４０の内径は段階的であり、および他の実施形態においてテーパー付けられていてもよい。１つの段は第１のハブ肩５４２を形成し、これはカム５２４の往復運動用の近位止め具を提供することができる。別の段は第２のハブ肩５４４を形成し、これは内側シャフト５１４の往復運動用の近位止め具を提供することができる。長手方向の穴５４０の遠位部分は接続フィーチャー５２１であり、これは先に説明されたように六角形であってもよい。ハブ５２０の遠位端５４６はバネ５２８の土台または座部を提供する。

カム５２４は、一般に長い管状の本体５４８を有し、および近位部分がハブ５２０の長手方向の穴５４０に受容されるように寸法付けられる。組み立てられたとき、カム５２４はハウジング５１８内に完全に包み込まれてもよい。カム穴５５０ は、長手方向にカム本体５４８の長さを通って延びており、および内側シャフト５１４を受容するように寸法付けられている。内側シャフト５１４がカム穴５５０内に位置付けられるとき、座金５５２およびスナップリング５５４は、カム５２４の各端部において内側シャフト５１４の周りに配置され、スナップリング５５４は内側シャフト５１４内に形成された溝に適合して、内側シャフト５１４に対して固定された長手方向の位置にカム５２４を保持し、一方で同時に、シャフト５１４に対するカム５２４の自由回転を可能にする。カム５２４のさらなる詳細は、図３２Ａから図３２Ｃにおいて見られる。カム５２４の外面の一部は、接続フィーチャー５２５を形成し、これはハブ５２０の接続フィーチャー５２１と相補的に係合するように成形されている。六角形に成形された接続フィーチャーが図に示されているが、他の実施形態において、接続フィーチャーは他の相補的な形状を含むことができることは理解されよう。カム５２４の遠位端に向かって、カム５２４にカム面５５６が形成されている。カム面５５６は、一般に環状または円形でありおよび起伏があり、２つの突出するローブ、すなわち、低い場所５６０と交互に並ぶ高い場所５５８を形成している。高い場所および低い場所は、均等に分布している（高い場所は互いから１８０°、低い場所は互いから１８０°、および低い場所は高い場所からそれぞれ９０°）。本発明の他の実施形態において、カム面５５６は、１つの高い場所および１つの低い場所であることもでき;または、多数の高い場所および低い場所であることもできることは理解されよう。カム面５５６は、 窪んでいてもよく、溝付トラック５５７を形成し、これは半球形に溝が掘られていてもよい。また、環状カム面５５６は、図３２Ｂに見られるように、カム面の任意の半径方向断面において環の内径が外径よりも低くなるように、半径方向に傾斜が付けられていてもよい。

図３３Ａ〜図３３Ｃは、固定カム５２６のさらなる詳細を示す。固定カム５２６は、一般に管状の本体５６８を有し、および固定カムの長さ方向を通って長手方向に延びる固定カム穴５７０を含む。穴５７０は、プレス嵌め係合において外側スリーブ５１６を受容するように寸法付けられている。少なくとも１つのスロット５７２は、本体５６８を通って延びており、および固定カム５２６に対して外側スリーブ５１６の位置を固定するためのピンまたはネジを受容するように成形されている。固定カム５２６の遠位端に向かって、周縁５７４はカム本体５６８から突出している。固定カム５２６の近位端において、固定カム表面５８０が形成されている。固定カム表面５８０は、一般に円形で起伏があり、２つの低い場所５８４と交互に並ぶ２つの突出するローブすなわち高い場所５８２を形成する。高い場所および低い場所は均一に分布している（高い場所は互いから１８０°、および低い場所は互いから１８０°、および低い場所は高い場所からそれぞれ９０°）。本発明の他の実施形態において、固定カム表面５８０は、１つの高い場所および低い場所；または複数の高い場所および低い場所を有する可能性があり、および高い場所および／または低い場所は、不均一に分布する可能性があることは理解されよう。２つの高い場所５８２のそれぞれに、凹型ディンプル５８６が形成されている。ディンプル５８６は、ベアリング５９０を部分的に受容するように成形されている。

図２７から図３１を参照して、システム５００に組み立てられるとき、固定カム５２６は、ハウジング５１８によって少なくとも部分的に取り囲まれており、およびハブ５２０から動かされている。リブ５８８は、固定カム本体５６８に形成されていてもよく、ハウジングの溝５３４内に嵌合するように成形されていてもよい。ピン５８０は、スロット５７２を通り、外側スリーブ５１６の開口部５９２を通り、および内側シャフト５１４の長いスロット５９４内に延びる。ピンおよびスロットは、固定カム５２６および外側スリーブ５１６の位置を互いに対して固定し、内側シャフト５１４にスライド接続を形成するキー道システムを形成する。長いスロット５９４は、内側シャフト５１４が外側スリーブ５１６に対して往復運動し、ピン５８０によって拘束されることを可能にする。

１つの使用法において、ハンドル部分５０６は、ハンドピースの回転ドライバと係合するドライバ接続部５２２を備える動力付ハンドピース内に嵌合される。電源が投入されたとき、ハブ５２０は回転し、カム５２４はハブ５２０と共に回転する。カム５２４が回転するとき、カム面５５６は、固定カム５２６のディンプル５８６内に維持されるベアリング５９０に抗して荷重に耐えながら、回転する。回転の間、カムの高い場所５５８が固定カムの高い場所５８２と並ぶとき、内側シャフト５１４および削り取りヘッド５０８は、図３０に示されるように、カム５２４によって後退位置に近位に引っ張られる。バネ５２８は、カム５２４とハブ遠位端５４６との間で圧縮される。回転が続くとき、カムの低い場所５６０は、固定カムの高い場所５８２と並ぶようになり、内側シャフト５１４および削り取りヘッド５０８は、図３１に示されるように、バネ５２８のバネバイアスによって伸展位置に遠位に押される。本実施形態において、２つのそのような後退−伸展部サイクルは、それぞれハブ５２０の完全な回転により完結する。サイクルの間、ベアリング５９０は、カム面５５６がベアリングに対して転回する際に、ディンプル５８６の内部で回転される。半球形のカム面５５６および固定カムの表面５８０、および相補的な球形のベアリング５９０は、ベアリングと対向するカム面との間の継続的な表面接触を提供することができる。

本明細書中に開示される往復運動する器具システムは、さまざまな作業端、すなわち、組織除去部材の端に位置する切削ヘッドを組み入れることができる。いくつかの例は、図３Ａから図３Ｄおよび図１１Ａから図２６Ｃに開示される削り取りヘッドを含む。図３４Ａから図４９Ｂは、削り取り、切削、断ち切り、または別の方法で組織を変更するための様々な手段を含む付加的な切削ヘッドを開示する。本明細書中に開示される任意の作業端は、システム１００およびシステム５００、および／またはシステム４００のような高周波焼灼能力を備えるシステム、を含む本明細書中に開示される任意の往復運動する器具システムに組み入れられることができる。図３４Ａ〜図４９Ｂにおいて、作業端または切削ヘッドのみ、プラス外側スリーブおよび内側シャフトの部分が示される。外側スリーブ５１６および内側シャフト５１４として参照されているが、外側スリーブは外側スリーブ１１６であってもよく、および内側シャフトは内側シャフト１１４であってもよく、または本明細書中に開示される任意の他の外側スリーブ、内側シャフトおよびそれら等価物であってもよいことは理解されよう。同様に、これらの実施形態の内側シャフトは、相互機構に対して回転を提供するためにどの往復運動する器具システムが使用されるかに応じて、回転軸５０５または１０１に沿って往復運動してもよい。

図３４Ａ〜図３４Ｂは、組織を断ち切りまたは打ち抜くための穿孔器として操作されてもよい、遠位に配向した切削フィーチャーを有する作業端を説明する。切削ヘッド６００ は、内側シャフト５１４の遠位部分６０２を含む。遠位部分６０２の遠位端は、鋸歯状の切削エッジ６０４に形成されている。切削エッジ６０４は、一般に円形であり、および吸引開口部６０６の外側境界を形成する。切削エッジ６０４は、一連の歯６０８を含む。

切削ヘッド６００の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。この実施形態および後続する実施形態において、方向矢印６１０は、内側シャフト５１４がそれに沿って往復運動する軸に対して平行に示されている。もし切削エッジ６０４が組織の一部に抗して直角に置かれたら、往復運動する動作は、組織の一般に円形のプラグを打ち抜き、または組織の中に一般に円形の穴を開けることができる。もし切削エッジ６０４が接線方向に、または組織の一部に対してある角度で置かれたら、エッジは、組織上に湾曲した表面または溝をくりぬくように作動してもよい。第１の位置すなわち後退位置にあるとき、切削エッジ６０４は、外側スリーブ５１６の遠位端の内部に完全に引かれていてもよく；あるいはまた、スリーブ５１６の遠位端の遠位に位置付けられていてもよい。

他の実施形態において、切削エッジ６０４の形状は、例示された円形の形状から変動してもよい。加えて、歯６０８の数、大きさ、配列および／または形状は、変動してもよい。

図３５Ａから図３５Ｃは、シャフトおよび切削フィーチャーを含む作業端を例示し、これは、ジャックハンマーのような型において使用されて組織にトンネルを作り出すことができる。組織除去部材６２０は、近位シャフト部分６２２および長いロッド状の切削ヘッド６２４を含んでいてもよい。近位シャフト６２２は、カニューレが挿入されていてもよい。切削ヘッド６２４は、カニューレが挿入されていてもよいロッド部分、および針状の切削エッジ６２８を含んでいてもよい。切削エッジ６２８は、切削エッジ６２８の一部分が別の部分よりもハンドルから遠く離れて位置して鋭い先端６３２を形成するように、テーパー付けられていてもよい。切削エッジ６２８は、吸引開口部６３４を含んでいてもよい。吸引開口部６３４は、長いロッド部分６２６を通って近位に延びてカニューレが挿入された近位シャフト６２２に接続されてもよく、および内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分にさらに接続されて吸引経路６３８を形成してもよい。

組織除去部材６２０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。もし切削エッジ６２８が、切削ヘッド６２４が組織から直角に延びるように配置されたら、往復運動動作は、「ジャックハンマー」のような運動を生み出して、組織にトンネルのような開口部を彫ることができる。 もし切削エッジ６２８が組織の一部にある角度で配置されたら、組織除去部材６２０は、組織の所望の部分を削り取り、または組織上に溝を作り出すように作用する。任意の切除された組織断片、流体または他の材料は、作業端から吸引開口部６３４を通って引き離されてもよい。

他の実施形態において、１つまたは複数の開口部は、吸引機能の増大を促進させるために、先端部分のほんの近位に位置していてもよい。また、切削ヘッド６２４は、当たった瞬間に、空洞化された先端部分よりも大きい力を提供するように、中実であってもよい。また、テーパー付けられた切削エッジ６２８の形状および程度は、変動してもよい。例えば、テーパーは、円錐形または不規則であってもよい。また、切削エッジ６２８は、切れ味が鈍くてもよく、および歯または格子のような代替的な切削フィーチャーを含んでいてもよい。

図３６Ａから図３６Ｆは、組織を断ち切りまたは薄く削るように協働することができる切削フィーチャーを有する１つまたは複数の窓状の開口部を含む切削ヘッドを例示する。切削ヘッド７００は、外側スリーブ５１６および内側シャフト５１４の遠位部分を含む。示される例において、複数の外側窓７０２は、外側スリーブ５１６の遠位端に向かって形成されており、各窓は、スリーブの外面から内面にスリーブを通って延びる開口部である。フレーム７０４は、各窓の外側境界を形成し、および各フレーム７０４は、少なくとも１つのフレームセグメント７０６を含む。各フレームセグメント７０６は、各個別のフレームセグメントに沿って先鋭化されたエッジ７０８を形成するために、傾斜付けられていてもよい。内側シャフト５１４は、切除された組織の吸引のための経路７２２の一部を形成するために、少なくとも部分的にカニューレが挿入されていてもよい。複数の内側窓７１２は、内側シャフト５１４の遠位端に向かって形成されており、および図３６Ｃおよび図３６Ｄにおいて最もよく見られるように、内側窓７０２と一致するように位置付けられていてもよい。各内側窓７１２は、少なくとも１つのフレームセグメント７１６を有するフレーム７１４によって、境界付けられている。各フレームセグメント７１６は、切削エッジ７１８を形成するために、傾斜付けられおよび／または先鋭化されていてもよい、エッジ７１８は、切り落とされていてもよく、またはエッジ７０８とは逆の向きに傾斜付けられていてもよい。

操作において、内側シャフト５１４は、先に説明されたように、および方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。切削ヘッド７００が、図３６Ｂ、図３６Ｄ、および図３６Ｆにおけるように第１の位置すなわち後退位置にあるとき、それぞれの内側窓７１２は、外側窓７０２に実質的に完全に整列している。組織は、整列した窓７１２、７０２を通って部分的に吸引されることができ、窓は、吸引開口部を形成する。内側シャフト５１４が図３６Ａ、図３６Ｃ、および図３６Ｅに示される第２の位置すなわち伸展位置に移動するとき、エッジ７１８は、エッジ７０８のそばを通り、およびエッジ７０８、７１８の間に収まる任意の組織を断ち切るように協働することができる。分断された組織は、吸引経路７２２に沿って吸引されてもよい。切削 of 組織の切削は、内側スリーブ５１４の伸展および後退の両方の間に起こり得る。

窓７０２および７１２の数、大きさおよび／または形状は変動してもよい。例えば、大量の組織を修正することが望まれるとき、相対的により大きい窓は、組織のより大きい部分の効率的な切除術を促進することができ、一方、組織表面のより複雑な成形のために、より小さい窓は、組織のより小さい部分のより正確な切除術を促進することができる。窓７０２、７１２は、図３６Ａから図３６Ｆに見られるように１つの直線状の経路に沿って形成されていてもよく、または同一の器具の多数の経路に沿って形成されていてもよい。窓は、示されるように長方形であってもよく、または他の実施形態において円形、楕円形、三角形、または他の規則的なまたは不規則な形状であってもよい。

図３７Ａから図３７Ｃは、組織断片を断ち切りまたは薄く削ることができる遠位に配向したリーディング切削エッジを備えるヘッド部分を含む作業端を描く。組織除去部材７４０は、近位に位置するカニューレが挿入されたシャフト部分７４２、吸引開口部７４４、および遠位に位置する切削ヘッド７４６を含んでいてもよい。近位シャフト７４２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよい。切削ヘッド７４６は、近位のテーバー付けられた上部表面部分７４８および遠位の上部リーディング切削エッジ７５０を含んでいてもよい。リーディング切削エッジ７５０は、切削ヘッド７４０の遠位エッジにおいて先鋭化された彫刻刀のようなポイント７５２を提供するために、表面部分７４８よりも急な角度でテーパー付けられていてもよい。また、組織除去部材７４０は、内側シャフト５１４から彫刻刀のような尖ったエッジ７５２まで延びる平坦な底部表面７５４を含んでいてもよい。吸引開口部７４４は、シャフト部分７４２の遠位およびテーパー付けられた切削ヘッド７４６の近位に位置していてもよく、および一般に丸みを帯びていてもよい。吸引開口部７４４は、開口部が、テーパー付けられた表面７４８の面と連続的であることができるように、テーパー付けられた切削ヘッド７４６の表面を横切っていてもよい。吸引開口部７４４は、カニューレが挿入されたシャフト部分７４２、およびさらに内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分に接続して、吸引経路を形成する。

組織除去部材７４０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。リーディング切削エッジ７５０が組織に抗して配置されたとき、エッジの往復運動は、組織を切削し、組織平面を切断し、および／または組織を骨から解して取り除くように作用することができる。切除された組織、流体および他の物質は、作業領域から吸引開口部７４４を通して引っ張って取り除かれてもよい。

別の実施形態において、テーパー付けられた部分７４８の長さは、テーパーの程度と同様に、変動され得る。加えて、リーディング切削エッジ７５０の幅および形状は、変動してもよい。例えば、リーディング切削エッジ７５０は、１つの実施形態では真っ直ぐであってもよく、別の実施形態では、湾曲していてもよい。

図３８Ａから図３８Ｃは、鋸のような遠位切削ヘッドを含む作業端を説明する。組織除去部材７６０は、近位のカニューレが挿入されたシャフト７６２、ネック部分７６４、および鋸のような切削ヘッド７６６を含む。ネック部分は、カニューレが挿入されたシャフト７６２に接続しおよびさらに内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分に接続して吸引経路を形成する吸引開口部７６８を含んでいてもよい。切削ヘッド７６６は、比較的平坦でパドル状であってもよく、およびカニューレが挿入されたシャフト７６２およびネック部分７６４よりも著しく薄くてもよい。切削ヘッド７６６は、ネック部分７６４とテーパー付けられた端部部分７７２との間に延びる、ブレードの付いた切削エッジ７７０を含んでいてもよい。図３８Ｃにおいて最もよく見られるように、ブレードの付いた 切削エッジ７６８は、複数の歯７７４または鋸歯状物を有していてもよい。また、切削ヘッド７６６は、ブレードの付いた表面７６８の反対側に、ネック部分７６４とテーパー付けられた端部部分７７２との間に延びる平面７７６を含んでいてもよい。

組織除去部材７６０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動し、その結果、ブレードの付いた 切削エッジ７６８は鋸作用を提供して、組織を骨から分離し、または組織物質を両断する。切除された組織、流体および他の物質は、作業領域からネック部分７６４の吸引開口部７６８を通して除去されることができる。

別の実施形態において、組織除去部材７６０の切削エッジ７６８は、歯のような伸展部を含有していなくてもよく、代わりに、平滑な表面を含んで、使用時に、往復運動する外科用メスとして作用してもよい。あるいはまた、切削エッジ上の歯の数、大きさおよび位置決めは変動してもよい；例えば、歯７７４は、図３８Ｂに見られるように単一の列に沿って提供されていてもよく、または、多数の列に提供されていてもよい。歯７７４は、単一の方向に配向されていてもよく、その結果、ブレードがスリーブに向かって近位に移動する際のみ、またはブレードがスリーブから遠位に移動する際のみに、切削が起こる。あるいはまた、歯７７４は、双方向または多方向に配向されていてもよく、ブレードが後退位置と伸展位置との間を近位および遠位の両方に移動する際に、切削作用を提供する。また、歯は、切削ヘッド７６０の別の可能な表面上に現れてもよい。例えば、テーパー付けられた端部７７２および／または平面７７６は、切削ヘッド７６６から外側に延びる歯、ブレード、フィン、ギザギザ（knurling）、または粗面を含む複数の切削フィーチャーを含有して、使用時に付加的な鋸能力を提供してもよい。

図３９Ａから図３９Ｃは、器具が放射状(radiused)端部の運動を生み出して不規則に成形された外科手術用の環境において組織を断ち切りまたは薄く切り取るのを可能にする湾曲した切削端を備える作業端を説明する。例えば、放射状削り取り面は、ノッチ形成術手術の間、または滑車溝の治療の間、有利であることができる。組織除去部材７８０は、湾曲した、近位の、カニューレが挿入されたシャフト７８２、中間部分７８４、および湾曲した遠位の切削ヘッド７８６を含む。近位のカニューレが挿入されたシャフト７８２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含み、および可撓性であって組織除去部材７８０が屈曲するのを可能にしてもよい。組織除去部材７８０の中間部分７８４は、吸引開口部７８８を含み、これはカニューレが挿入されたシャフト７８２に接続し、およびさらに内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分に接続して、吸引経路を形成する。さらなる屈曲を可能にするために、中間部分７８４も可撓性であってもよい。遠位の切削ヘッド７８６は、湾曲した形状を有し、ならびに平滑な上部表面７９０および該上部表面の反対側の切削エッジ７９２を含んでいてもよい。図３９Ａから図３９Ｃに示されるように、切削エッジは、切削ヘッド７８６から外側に延びる複数の歯７９４またはポイント、スレッド、リッジ、ブレード、溝、粗面処理体、グリットまたはやすり粉（filing）フィーチャーを含む他の切削フィーチャーを含んでいてもよい。

組織除去部材７８０の操作において、内側シャフト５１４は、外側スリーブ５１６に対して、方向矢印６１０で示されるように往復運動する。組織除去部材７８０は、特に、直線状のアクセスに問題があるかこれが不可能である空間である、関節または外科手術用の環境における他の空洞に挿入されてもよい。切削エッジ７９２は、空洞の一部と接触するように配置されていてもよい。カニューレが挿入されたシャフト７８２および中間部分７８４の可撓性は、切削ヘッド７８６の屈曲と同様に、器具が空洞の形状に順応することを可能にすることができる。組織除去部材７８０の往復運動する作用は、物質を薄く削りまたは薄切りにして、空洞の成形に役立つことができる。

代替的な実施形態において、切削エッジ７９２の屈曲またはアンギュレーションおよび／または歯７９４の角度は、異なって角度付けられた切削面を提供するように変動することができる。例えば、歯７９４は、単一の方向に配向されていてもよく、その結果、ブレードがスリーブ５１６から遠位に移動する際のみ、またはブレードがスリーブ５１６の近位に移動する際のみに切削が起こる。あるいはまた、歯７９４は、双方向または多方向に配向されていてもよく、ブレードが近位および遠位の両方に移動する際に、切削作用を提供する。また、歯７９４は、切削ヘッド７８６の１つまたは複数の面に分布していてもよい。加えて、内側シャフト５１４およびカニューレが挿入されたシャフト７８２は、中間部分７８４と同様に、可撓性であるよりもむしろ湾曲した位置に固定されていてもよい。あるいはまた、内側シャフト５１４、カニューレが挿入されたシャフト７８２、および中間部分７８４は、真っ直ぐな位置に固定されていてもよく、一方で、切削ヘッド７８６は、固定されたまたは可撓性の湾曲した配向を有していてもよい。

図４０Ａから図４０Ｃは、でこぼこの表面に配置されていてもよい組織を断ち切りまたは薄く削ることができる蝶番付の切削端を含む作業端を説明する。組織除去部材８００は、カニューレが挿入された近位シャフト８０２、ネック部分８０４、および蝶番付の遠位切削ヘッド８０６を含む。近位のカニューレが挿入されたシャフト８０２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含み、およびネック部分８０４に遠位に延びる。ネック部分８０４は、カニューレが挿入されたシャフト８０２と蝶番付の切削ヘッド８０６との間に延びていてもよく、および任意の分断された組織または流体を作業領域から除去するために、吸引開口部８０８を含んでいてもよい。切削ヘッド８０６は、それが回転可能に取り付けられるように、ロッド、ネジ、シャフト、または車軸のような蝶番フィーチャー８１０によってネック８０４の遠位部分に取り付けられていてもよい。蝶番フィーチャーは、蝶番フィーチャー８１０が拘束を受けないようにネック部分において開口部を通って延びていてもよく、切削ヘッド８０６が少なくとも１つの軸の周りをシャフトに関して自由に旋回することを可能にする。また、蝶番フィーチャー８１０は、ヘッドの運動範囲において初期設定位置までヘッド８０６をバイアスさせるために、バネ機構を含んでいてもよい。切削ヘッド８０６は、複数の歯８１４、あるいはフィン、突起物（prongs）またはブレードのような他の切削フィーチャーを含む切削エッジ８１２を含んでいてもよい。

先の実施形態のように、組織除去部材８００の操作の際に、内側シャフト５１４は方向矢印６１０によって示されるように外側スリーブ５１６に対して往復運動する。切削エッジ８１２は、組織の一部に抗して配置されてもよく、および往復運動は、でこぼこの表面に沿って組織を断ち切りまたは薄く切るように作用することができ、切削ヘッド８０６が組織表面の輪郭と共に波打つことを可能にする。分断された組織、流体または他の材料の断片は、作業領域から吸引開口部８０８を通って除去されてもよい。

切削ヘッド８０６の自由回転は、切削ヘッド８０６の旋回は切削エッジ８１２がでこぼこの表面に沿って自由に動くことを可能にすることができるので、起伏のある表面での使用のために有利であることができる。あるいはまた、蝶番フィーチャー８１０は、切削ヘッド８０６が使用時に所望の角度までロック可能に調整されることができるように、ロック機構をさらに含んでいてもよい。また、切削エッジ８１２は、図４０Ａから図４０Ｃに描かれるように一般に平坦であってもよいが、しかしながら、切削エッジ８１２はまた、湾曲していてもよく、または丸みを帯びていてもよい。

図４１Ａから図４１Ｃは、組織を断ち切りまたは組織内にトンネル状の開口部を作り出すために、穿孔器、削り取り器、または穴ぐり器として操作されてもよい、遠位に配向した三次元切削フィーチャーを含む作業端を説明する。組織除去部材８２０は、近位のカニューレが挿入されたシャフト８２２、ネック部分８２４、および遠位に配向した台形の形状の切削ヘッド８２６を含む。カニューレが挿入されたシャフト８２２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含み、遠位に延びて、シャフト８２２よりも狭いネック部分８２４に接続する。ネック部分８２４は、作業領域から組織物質を引き出す役目をすることができる吸引開口部８２８を含んでいてもよい。図４１Ａに最もよく見られるように、切削ヘッド８２６は、ネック部分８２４の遠位に位置する。切削ヘッド８２６は実質的に台形であるが、しかしながら、切削ヘッド８２６は、代替的に、三角形、正方形または長方形のようなさまざまな多角形の形状であってもよい。切削ヘッド８２６は、また、不規則に成形されていてもよい。切削ヘッド８２６は、歯、ブレード、リッジ、鋭いエッジ、または溝のような複数の切削フィーチャー８３２を含有してもよい少なくとも１つの切削エッジを含んでいてもよい。図４１Ａから図４１Ｃに示される例において、切削ヘッド８２６は、３つの切削エッジ８３５、８３６、８３７上に列に配置されている歯８３２を含む。歯の数は変動してもよく、歯は、さまざまな位置に分布および／または配向していてもよい。また、切削ヘッド８２６は、平坦な遠位表面８３４を含んでいてもよい。

操作において、組織除去部材８２０の台形の形状は、実質的に三次元であり、切除手術において、特に、肩峰下減圧および遠位鎖骨の切除術の間、およびＡＣＬ関節切除術の間に、表面を前処理するために有利であることができる。使用時に、切削ヘッド８２２は、内側シャフト５１４が外側スリーブ５１６に対して往復運動するときに切削ヘッド８２２が組織を穿刺してトンネル状の構造を形成するように、組織表面に対して直角に位置付けられてもよい。

別の実施形態において、複数の歯８３２は、台形の切削ヘッド８２６の全ての面またはそれより少ない面に含まれていてもよい。あるいはまた、切削ヘッド８２６の面は、骨または他の物質を穿刺しまたは刻み目をつけるために使用されるために、平滑でありおよび歯を含有していなくてもよい。また、切削ヘッド８２６は、テーパー付けられていてもよく、およびいくつかの実施形態では、リーディング切削エッジを含んでいてもよい。

図４２Ａおよび図４２Ｂは、組織物質内に空洞化された穴のような構造を作り出すために使用されることができる遠位に配向した円筒形の切削ヘッドを含む作業端を説明する。組織除去部材８４０は、近位に位置するカニューレが挿入されたシャフト部分８４２、ネック部分８４４、および遠位に位置する円筒形の切削ヘッド８４８を含んでいてもよい。近位シャフト部分８４２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含有していてもよく、および内側シャフト５１４の遠位部分からネック部分８４４に延びていてもよい。ネック部分８４４は、吸引開口部８４６を含有していてもよく、および近位 シャフト部分８４２と遠位の円筒形の切削ヘッド８４８との間に延びている。ネック部分８４４は、シャフト部分８４２よりも細くてもよく、および切削ヘッド８４８よりも細くてもよい。切削ヘッド８４８は、長い樽形状であってもよく、および複数の切削フィーチャー８５２を含有する環状の作業表面８５０を含有する。切削フィーチャー８５２は切削ヘッド８４８の周りに円周方向に延びる列に含有されていてもよく、および歯、ポイント、ネジ切り、リッジ、鋭いエッジ、溝、ギザギザ、粗面処理体、グリット、または他の切削フィーチャーからなっていてもよい。切削ヘッド８４８の遠位表面８５４は、平滑であってもよく、および窪み８５６を含有していてもよい。

組織除去部材８４０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。もし組織除去部材８４０が、円筒形の切削ヘッド８４８が組織から直角に延びるように、組織に抗して配置されたら、往復運動動作は、組織に空洞化されたトンネルのような構造を作り出し、または組織物質内のノッチを広げるように作用することができる。吸引開口部８４６は、作業領域から組織物質および流体を除去するために使用されてもよい。特に、円筒形削り取り面は、ノッチ形成術手術の間、前方部分を広げ、および顆間切痕のてっぺんを窪ませるために有利であることができる。

組織除去部材８４０の別の実施形態において、環状作業表面８５０は、異なる数、大きさ、および位置決めの切削フィーチャー８５２を含有していてもよい。例えば、歯８５２は、単一の列に沿って提供されていてもよく、多数の列に提供されていてもよい。歯８５２は、図２６Ｂにおいて最もよく見られるように単一の方向に配向されていてもよく、その結果、ブレードがスリーブから離れて遠位に移動する際のみ、またはブレードがスリーブに向かって近位に移動する際のみに切削が起こる。あるいはまた、歯８５２は、双方向または多方向に配向されていてもよく、ブレードが後退位置と伸展位置との間を近位および遠位の両方に移動する際に、切削作用を提供する。環状作業表面８５０は、切削フィーチャーを含有していなくてもよく、代わりに平滑な表面を含んでいてもよい。あるいはまた、切削ヘッド８４８は、遠位表面８５４に付加的な切削フィーチャーまたはリーディング切削エッジを含有していてもよい。

図４３Ａおよび図４３Ｂは、組織の一部を打ち抜きまたは薄く削るために使用されてもよい球状の切削ヘッドを含む作業端の実施形態を説明する。組織除去部材８６０は、近位シャフト部分８６２、ネック部分８６４、および球形切削ヘッド８６６を含む。近位シャフト部分８６２は、カニューレが挿入されていてもよく、および内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよい。ネック部分８６４は、近位シャフト８６２と球形切削ヘッド８６６のベース８７４との間に延びる。ネック８６４は、少なくとも１つの面においてシャフト８６２および切削ヘッド８６６よりも細くてもよく、およびシャフト８６２のカニューレが挿入された部分に接続される吸引開口部８６８を含んでいてもよく、これはさらに、内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分に接続されて、吸引経路を形成してもよい。球形切削ヘッド８６６は、歯、ポイント、ギザギザ、粗面処理体、または他の切削フィーチャーのような複数の切削フィーチャー８７０を含んでいてもよい。図４３Ａおよび図４３Ｂに見られるように、切削フィーチャー８７０は、切削溝８７２を含有するブレードであってもよく、および切削ヘッド８６６のベース８７４から遠位に延びる列に配置されていてもよく、ここで、切削ヘッド８６６はネック部分８６４に接続する。また、切削ヘッド８６４は、平滑で比較的平坦であってもよい遠位表面８７６を含んでいてもよい。

組織除去部材８６０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように外側スリーブ５１６に対して往復運動し、その結果、ブレードの付いた切削ヘッド８６６は起伏のある表面に沿って組織を断ち切ることができ、または平坦な組織表面に沿って組織に孔を開けることができる。切除された組織、流体および他の物質は、作業領域からネック部分８６４の吸引開口部８６８を通っておよび吸引経路を通過して除去されてもよい。

組織除去部材８６０の代替的な実施形態において、切削ヘッド８６６の大きさは、ネック部分８６４の直径に対して変動してもよい。複数の切削フィーチャー８７０は、切削ヘッド８６６の１つの側面に沿って分布していてもよく、またはそれらは２つのまたは多数の側面に沿って分布していてもよい。

図４４Ａから図４４Ｂは、ドリルまたは穿孔器として使用されることができ、または既に作成された穴を平滑にするために使用されることができる球形の切削端を含む作業端を説明する。組織除去部材８８０は、近位のカニューレが挿入されたシャフト部分８８２、中間の長いロッド部分またはネック８８４、および遠位の球形の切削ヘッド８８６を含む。近位のカニューレが挿入されたシャフト８８２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよく、および中間の長いロッド８８４に接続する丸みを帯びた肩８８８を有していてもよい。また、長いロッド８８４は、 may also be カニューレが挿入されていてもよく、および遠位の吸引開口部８９０を含有していてもよい。遠位の球形の切削ヘッド８８６は、複数の切削フィーチャー８９２を含み、これは、歯、ブレード、ギザギザ、またはフィンを含んでいてもよい。切削フィーチャー８９２は、秩序あるパターンに分布していてもよく、または切削ヘッド８８６の球形表面に沿ってランダムに分布していてもよい。また、球形の切削ヘッド８８６は、中心の円周溝８９４を含んでいてもよい。

組織除去部材８８０の操作において、先の実施形態のように、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。球形の切削ヘッド８８６は、器具が組織を薄く削りまたは起伏のある組織表面を平滑にするように作用するように、組織に抗して設置されてもよい。

代替的な実施形態において、組織除去部材８８０は、中心溝を含んでいなくてもよいが、その代わりに完全に球形であってもよい。また、操作において切削ヘッド８８６の表面がチーズおろし器のように組織を薄く削るように、複数の切削フィーチャー８９２は、傾斜が付けられていて切削エッジを形成してもよいエッジを有する小さい窓状の開口部を含んでいてもよい。切削フィーチャー８９２は図４４Ｂに最もよく示されるように規則的な列に配列されていてもよく、または、それらは切削ヘッド８８６の湾曲した表面にわたって不規則に分布していてもよい。

図４５Ａから図４５Ｄは、例えば、肩の手術の間に平坦な組織表面を準備するために有利であることができる平坦な爪やすり状の切削ヘッドを含む作業端を説明する。組織除去部材９００は、近位シャフト部分９０２、ネック部分９０４、および遠位切削ヘッド９０６を含む。シャフト部分９０２は、 may be カニューレが挿入されていてもよく、および内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよい。ネック部分９０４は、シャフト部分９０２と遠位切削ヘッド９０６との間に延びていてもよい。ネック部分９０４は、シャフト部分９０２よりも細くてもよく、およびシャフト９０２に最も近い部分が少なくとも１つの面において遠位部分よりも広いようにテーパー付けられていてもよい。ネック部分９０４は、吸引開口部９０８を含有していてもよい。吸引開口部９０８は、シャフト９０２のカニューレが挿入された部分に接続していてもよく、これはさらに、内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分に接続して吸引経路を形成してもよい。ネック９０４の遠位部分は、少なくとも１つの面において近位部分よりも細くてもよく、および切削ヘッド９０６に接続していてもよい。切削ヘッド９０６は、ネック部分９０４よりも著しく薄くてもよく、および少なくとも１つの切削エッジ９１０を含有していてもよく、これは複数の爪やすりフィーチャー９１２を含んでいてもよい。爪やすりフィーチャー９１２は、歯、ポイント、ネジ切り、リッジ、鋭いエッジ、溝、ギザギザ、粗面処理体、グリット、または他の爪やすりフィーチャーを含んでいてもよい。爪やすりフィーチャー９１２は、図４５Ａおよび図４５Ｃに最もよく見られるように、規則的な列に配列されていてもよい。

組織除去部材９００の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。切削ヘッド９０６は、組織除去部材９００切削エッジ９１２の往復運動が骨または関節の空洞からから組織物質を削り取りまたは解し取るように作用するように、組織に抗して配置されることができる。爪やすりフィーチャー９１２は、組織が骨から解し取られる際に、それが吸引開口部９０８に向かって促されるように、配向していてもよい。切除された組織、流体、および他の物質は、吸引開口部９０８を介しておよび吸引経路を通過して、作業領域から除去されてもよい。

代替的な実施形態において、爪やすりフィーチャー９１２は、重なり合うパターンまたは交差するパターンに配列されていてもよく、または切削エッジ９１０の表面にわたってランダムにまたは均等に分布していてもよい。爪やすりフィーチャー９１２は、切削ヘッド９０６の１つまたは両方の面に位置していてもよい。爪やすりフィーチャー９１０は、切削ヘッド９０６の各面上に違ったふうに配列されていてもよい。あるいはまた、切削ヘッド９０６は、爪やすりフィーチャーを含有しておらず、代わりに２つの平滑な表面を含んでいてもよい。また、切削ヘッド９０６は、起伏のあるエッジに沿って組織を削り取るための屈曲度を有していてもよい。

図４６Ａおよび図４６Ｂは、骨から組織を分離しまたは解し取るために手術において使用されてもよい遠位の歯のあるテーパー付けられた切削エッジを含む作業端を説明する。組織除去部材９２０は、近位シャフト部分９２２、ネック部分９２４、および切削ヘッド９２６を含む。シャフト部分９２２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよく、およびカニューレが挿入されていてもよい。ネック部分９２４は、近位シャフト部分９２２と遠位切削ヘッド９２６との間に延びていてもよく、および吸引開口部９２８を含んでいてもよい。吸引開口部９２８は、シャフト９２２のカニューレが挿入された部分に接続していてもよく、およびさらに内側シャフト５１４のカニューレが挿入されたに接続して吸引通路を形成していてもよい。遠位切削ヘッド９２６は、テーパー付けられており歯、リッジ、ブレード、溝、粗面処理体、または他のフィーチャーのような複数の切削フィーチャー９３４を含有する、複数の平滑な表面９３０および遠位切削エッジ９３２を含む三次元の長いブロック状の構造を含んでいてもよい。図４６Ａから図４６Ｃに示される例において、切削フィーチャー９３４は、切削エッジ９３２を横切って延びる歯の列である。

組織除去部材９２０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。切削ヘッド９２６は、歯のあるテーパー付けられた遠位の切削エッジ９３２が彫刻刀フィーチャーと同様に作用して組織を断ち切るように、組織に抗して設置されてもよい。切削フィーチャー９３４は、組織を骨から引き離し、または他のアンカー物質を吸引開口部９２８に向かって引っ張っることができるように、切削エッジ９３２上に配向していてもよい。切除された物質は、吸引開口部９２８を介して作業領域から除去されることができる。

代替的な実施形態において、テーパー付けられた切削エッジ９３２の長さおよびテーパーの程度は、歯９３４または他の切削フィーチャーの大きさおよび方向がそうであるように、変動してもよい。また、切削フィーチャー９３４の配向は変動してもよく、および鋸のような運動を作り出すために、垂直に延びていてもよい。また、切削フィーチャー９３４は、切削ヘッド９２６のさらなる表面に位置していてもよい。あるいはまた、切削ヘッド９２６の表面は、組織を窪ませまたは再成形するために、切れ味の鈍い遠位のテーパー付けられた表面を作り出すための任意の切削フィーチャーを含んでいなくてもよい。

図４７Ａおよび図４７Ｂは、組織内に溝、スロット、または長方形に成形された開口部を切削するために２つの対向する側に切削歯を有する長方形の切削ヘッドを含む作業端を描く。組織除去部材９４０は、近位シャフト部分９４２、ネック部分９４４、および長方形の遠位切削ヘッド９４６を含む。近位シャフト部分は、内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよい。ネック部分９４４は、シャフト部分９４２および遠位切削ヘッド９４６よりも細くてもよい。ネック部分９４４は、近位シャフト部分９４２と遠位切削ヘッド９４６との間に延びていてもよく、および少なくとも１つの吸引開口部９４８を含んでいてもよい。遠位切削ヘッド９４６は、少なくとも１つの切削エッジを含んでいてもよい。図４７Ａおよび図４７Ｂに示される例において、切削ヘッド９４６は、切削ヘッド９４６の対向する面に位置する２つの切削エッジ９５０、９５２を含む。切削エッジ９５０および９５２は、切削エッジから外側に延びる複数の歯のような切削フィーチャー９５３を含む。切削フィーチャー９５３は、操作の間にそれらが組織を吸引開口部９４８に向かって近位に引っ張るように位置付けられていてもよい。また、切削ヘッド９４６は、平滑な上部表面９５４、平滑な底部表面９５６、および切れ味の鈍い遠位面９５８を含む。

組織除去部材９４０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。切削ヘッド９４６は、組織を骨から切り分けまたは解し取るように、または組織に溝または長方形の開口部を作りだすように、組織に抗して位置付けられてもよい。切除された組織は、吸引開口部９４８から除去されてもよい。

代替的な実施形態において、切削ヘッド９４６のより少ない表面またはより多い表面は、歯、ブレード、かかり、フィン、ギザギザ、粗面、または溝を含む複数の切削フィーチャー９５３を含有していてもよい。切削フィーチャー９５３は、代替的に、ランダムにまたは交差するパターンに位置付けられていてもよく、および、切削ヘッド９４６が近位および遠位の両方に往復運動する際に組織が断ち切られるように、双方向または多方向に配向されていてもよい。また、切削ヘッド９４６の長さおよび幅は、変動してもよい。

図４８Ａから図４８Ｃは、組織を骨からこすり取りまたは解し取るように作用することができ、また、平坦な組織表面を準備するために有利であることができる、すりおろし切削面を含む切削ヘッドを含む作業端を説明する。組織除去部材９６０は、近位シャフト部分９６２、中間ネック部分９６４、および遠位切削ヘッド９６６を含む。シャフト部分９６２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよく、およびカニューレが挿入されていてもよい。ネック部分９６４は、シャフト部分９６２および切削ヘッド９６６の両方よりも細くてもよく、およびそれら２つの間に延びていてもよい。ネック部分９６４は、また、吸引開口部９６８を含み、これはシャフト９６２のカニューレが挿入された部分に接続してもよく、これは内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分にさらに接続して、吸引経路を作り出す。遠位切削ヘッド９６６は、平坦でありおよびパドル状であってもよく、 および複数の開口部９７０を含む。図４８Ｂにおいて、開口部は、切削ヘッド９６６の長さに延びる中心軸Ｂの周りに対照的に分布していてもよいことを見ることができる。開口部は、任意の切除された組織物質が吸引開口部９６８に促されるように、切削ヘッド９６６の平面に対して鋭角の、１つまたは両方の面を超えて突出してもよいチーズおろし器上に見られるもののような、湾曲したブレードのような切削エッジ９７２を含有していてもよい。

組織除去部材９６０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。切削ヘッド９６６は、組織除去部材９６０が往復運動するとき、組織物質が切削エッジ９７２によって薄く削られ吸引開口部９６８に向かって開口部９７０を通過するように、平坦な組織表面に抗して設置されていてもよい。

代替的な実施形態において、ネック部分９６４は、切削ヘッド９６６の表面から切除された組織を引き離すために、付加的な吸引開口部９６８を含有していてもよい。開口部９７０は、他に取り得るパターンが付けられた秩序のある様式で分布していてもよく、またはそれらは、切削ヘッド９６６のフェースに沿って無秩序に分布していてもよい。切削ブレードは、切削ヘッド９６６の表面から均一の角度で延びていてもよく、または、組織除去部材９６０が近位および遠位の両方に移動する際に組織が薄切りされるように、２つの角度または多数の角度のある様式で切削ヘッド９６６から延びていてもよい。また、切削ヘッド９６６の長さおよび幅は変動してもよい。

図４９Ａおよび図４９Ｂは、ノッチ形成術手術の間および滑車溝の治療のために有利であることができる凹形の作業表面を備える切削ヘッドを含む作業端を説明する。組織除去部材９８０は、近位シャフト部分９８２および切削ヘッド９８４を含む。シャフト部分９８２は、内側シャフト５１４の遠位部分を含んでいてもよく、およびカニューレが挿入された部分を含有していてもよい。切削ヘッド９８４は、凹形の切削エッジ９８６および平滑な外面９８８を含んでいてもよい。また、切削ヘッド９８４は、凹形の切削エッジ９８６の近位に位置する吸引開口部９９０を含んでいてもよい。吸引開口部９９０は、シャフト部分９８２のカニューレが挿入された部分に接続されていてもよく、これは、内側シャフト５１４のカニューレが挿入された部分にさらに接続されて、吸引経路を作り出していてもよい。切削エッジ９８６は、切削エッジ９８６に沿った列に分布する複数の切削フィーチャー９９２を含んでいてもよい。切削フィーチャー９９２は、湾曲した切削エッジ９８６に沿って組織を削り取りおよび／または断ち切るために、歯、ブレード、かかり（barbs）、フィン、ギザギザ、溝、または他の粗面処理体を含んでいてもよい。切削フィーチャー９９２は、組織が切除される際にそれが吸引開口部９９０に向かって促されるように、配向されていてもよい。

組織除去部材９８０の操作において、内側シャフト５１４は、方向矢印６１０によって示されるように、外側スリーブ５１６に対して往復運動する。切削ヘッド９８４の半径は、所望の組織表面の半径とマッチするように選択されてもよい。湾曲した組織表面に沿った切削ヘッド９８４の往復運動は、組織材料を断ち切って、吸引開口部９９０に向かって組織を近位に引っ張るように作動してもよい。

また、代替的な実施形態において、平滑な外面９８８は、複数の切削フィーチャーを含有していてもよい。切削ヘッド９８４の屈曲度および長さは、変動してもよい。切削フィーチャー９９２は、いろいろな角度に配向されていてもよく、切削エッジ９８６上にそれとは異なって分散されていてもよい。

上で説明された教示を見る１つの方法は、特定の構造を組織除去手段として特徴付けることである。上で説明された様々な実施形態において、組織除去手段は、図３Ａおよび図３Ｂにおいて示されるような要素１４０、または図１１Ａおよび図１１Ｂにおける要素２７２、または図１３Ａおよび図１３Ｂにおける要素２９２、または図１４Ａおよび図１４Ｂにおける要素３０２、または図１５Ａおよび図１５Ｂにおける要素３１２、または図１６Ａおよび図１６Ｂにおける要素３２２、または図１７Ａおよび図１７Ｂにおける要素３３２、または図１８Ａおよび図１８Ｂにおける要素３５４、または図１９Ａから図２２における要素４１１、または図２７における要素５０９、または図２３Ａ、図２３Ｃ、図２４、図２５Ａ、図２５Ｂ、図２６Ａにおいて見られる組織除去面、または図３４Ａから図３４Ｂにおける要素６００、または図３５Ａから図３５Ｃにおける要素６２０、または図３７Ａから図３７Ｃにおける要素７４０、または図３８Ａから図３８Ｃにおける要素７６０、または図３９Ａから図３９Ｃにおける要素７８０、または図４０Ａから図４０Ｃにおける要素８００、または図４１Ａから図４１Ｃにおける要素８２０、または図４２Ａおよび図４２Ｂにおける要素８４０、または図４３Ａおよび図４３Ｂにおける要素８６０、または図４４Ａおよび図４４Ｂにおける要素８８０、または図４５Ａから図４５Ｄにおける要素９００、または図４６Ａおよび図４６Ｂにおける要素９２０、または図４７Ａおよび図４７Ｂにおける要素９４０、または図４８Ａから図４８Ｃにおける要素９６０、または図４９Ａおよび図４９Ｂにおける要素９８０であるということができる。 歯、リッジ、あるいは尖った面または粗面を含む組織除去面を含むがこれらに限定されない他の組織除去手段は、本発明の範囲内であると考えられる。

上記の教示の特定の態様は、組織除去部材の回転運動を往復運動に変換するための運動変換手段として特徴付けられることができる。運動変換手段のための構成は、図８および図９において要素１１８および１２０、ならびに図３０ および図３１において要素５２６および５２４に見られる。他の運動変換手段は、本発明の範囲内と考えられ、回転ハブすなわちスラッフ室および固定されたハウジング、カムおよびカム従動、ならびに相補的なカム表面および従動表面を含むがこれらに限定されない。

上記の教示の特定の態様は、軟組織を破壊または凝固するための軟組織の焼灼または凝固手段として特徴付けられることができる。軟組織の焼灼または凝固手段のための構造は、少なくとも図１９Ａから図２４、および図２７Ａから図２７ＣにおいてＲＦ焼灼電極４２２、４４２および４６２に見られる。他の軟組織の焼灼手段は、本発明の範囲内に考えられており、軟組織を選択的に破壊または凝固することが可能な他のＲＦ電流出力要素、電気エネルギー出力要素、熱出力要素、マイクロ波出力要素、および他のエネルギー出力用を含むがこれらに限定されない。

上記の教示の特定の態様は、吸引のための手段として特徴付けられることができる。吸引手段の構造は、少なくとも図３から図９において要素１１２、１４８、１６６、１７８、および２３８に見られる。また、吸引手段のための別の構造は、少なくとも図２７、図３０および図３１において要素５１２、５１５、５４０および５３８に、ならびに図３４、図３５、図３６、図３７、図３８、図３９、図４０、図４１、図４２、図４３、図４４、図４５、図４６、図４７、図４８、図４９、図５０において、要素６０６、６３４、７１２、７０２、７４４、７６８、７８８、８０８、８２８、８４６、８６８、８９０、９０８、９２８、９４８、９６８、および９９０に見られる。他の吸引手段は、本発明の範囲内に考えられており、例えば、本明細書中に記載される任意の削り取りヘッドまたは切削ヘッド上に見られる任意の吸引開口部は、本明細書中に開示される任意の内側スリーブおよびハブの吸引経路要素と組み合わせて、吸引経路を形成してもよい。

本発明のシステム、キット、装置、および方法は、開示されている特定の形態に限定されることを意図するものではないことは理解されよう。むしろ、それらは、特許請求の範囲に含まれる全ての修正、等価物、および代替品をカバーするものである。

特許請求の範囲は、与えられた特許請求の範囲にそのような限定がそれぞれ「のための手段」または「のための工程」という言い回しを用いて明確に記載されていない限りは、ミーンズ・プラス・ファンクションまたはステップ・プラス・ファンクションの限定を含むものと解釈されるべきではない。

用語「連結」は、接続として定義されるが、必ずしも直接的でなくてもよく、および必ずしも機械的でなくてもよい。

特許請求の範囲および／または明細書中で用語「含む」と共に使用されるとき、単語「ａ」または「ａｎ」は、「１つ」を意味していてもよいが、しかしまた、「１つまたは複数の」もしくは「少なくとも１つの」の意味としても矛盾はない。用語「約」は、一般に、表明された値プラスマイナス５％を意味する。特許請求の範囲における用語「または」の使用は、開示事項は代替手段のみおよび「および／または」を参照する定義をサポートするものの、代替手段のみまたは代替手段が相互排他的であることをいうことが明確に示されていない限りは「および／または」を意味する。

用語「含む」（および含むの任意の形態）、「有する」（および有するの任意の形態）、「備える」（および備えるの任意の形態）、および含有する（および含有するの任意の形態）は、拡張可能な連結動詞である。結果として、１つまたは複数の工程または要素を「含む」「有する」「備える」または「含有する」方法または装置は、それらの１つまたは複数の工程または要素を所有するが、しかし、それらの１つまたは複数の要素のみを所有することに限定されない。同様に、１つまたは複数のフィーチャーを「含む」「有する」「備える」または「含有する」方法の工程または装置の要素は、それらの１つまたは複数のフィーチャーを所有するが、しかしそれらの１つまたは複数のフィーチャーのみを所有することに限定されない。さらに、特定の方法で構成された装置または構造は、少なくともその方法で構成されているが、しかしまた、記載されていない方法で構成されてもよい。

本発明は、その精神または本質的特徴から逸脱することなく他の特定の形態に具体化されてもよい。上述の例の様々なフィーチャーは、ミックスおよびマッチされて、さまざまな他の代替品を形成することができることは理解されよう。例えば、任意の削り取りヘッドまたは切削ヘッドは、任意のハンドル部分または駆動ハブ構成と組み合わされてもよい。同様に、吸引、ＲＦ焼灼、注入、および／または画像化機能は、本明細書中に開示される任意の削り取りシステムに付随していてもよい。そのため、説明された実施形態は、あらゆる点で、例示的であり、制限的ではないものとみなされるべきである。本発明の範囲は、したがって、先述の記載よりもむしろ、添付される特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の意味および均等の範囲内に入る全ての変更は、それらの範囲内に受け入れられるべきである。

Claims (15)

1. 組織除去のためのシステムであって：
   動力付回転式ハンドピースによって回転軸の周りを回転させられるのに適した回転可能部材;
   近位端と遠位端との間に長手方向に延びるシャフトを含む組織除去部材であって、シャフトは回転可能部材と結合し、切削ヘッドはシャフトの遠位端に形成され、少なくとも１つの切削エッジは切削ヘッドに形成された組織除去部材；
   運動変換機構であって、回転可能部材、第１のカム部材、第２のカム部材、および第１のカム部材と第２のカム部材との間に位置付けられた球形軸受を含み、第２のカム部材は回転可能部材に結合された、運動変換機構；
   を含み、
   回転軸の周りを回転可能部材が回転する間、第２のカム部材は、第１のカム部材に対して回転し、および運動変換機構は、回転軸に沿った組織除去部材の相互移動を促し、
   切削ヘッドは、第１の後退位置と第２の伸展位置との間を移動することを特徴とするシステム。
2. 回転軸の周りを回転可能部材が回転する間、第１のカム部材は不動であり、 第２のカム部材は第１のカム部材に対して回転軸の周りを回転することを特徴とする請求項１に記載のシステム。
3. 第１のカム部材は環状の第１のカム表面を備え、第２のカム部材は第１のカム表面と相補的に成形された環状の第２のカム表面を備えることを特徴とする請求項１または２に記載のシステム。
4. 球形軸受は、第１のカム表面および第２のカム表面と継続的に直接接触していることを特徴とする請求項３に記載のシステム。
5. 第２のカム表面は溝付トラックを備えることを特徴とする請求項３または４に記載のシステム。
6. 第１のカム表面 凹部を含み、凹部は、第１のカム部材に対する第２のカム部材の回転の間、球形軸受を保持することを特徴とする請求項３から５のいずれか１項に記載のシステム。
7. シャフトは第１のカム部材および第２のカム部材を通って長手方向に延びることを特徴とする請求項１から６のいずれか１項に記載のシステム。
8. 組織除去部材は第１のカム部材にスライド可能に結合されており、回転可能な部材が軸の周りを回転する間に、組織除去部材が第１のカム部材に対して直線的に往復運動することを可能にすることを特徴とする請求項１から７のいずれか１項に記載のシステム。
9. 組織除去部材は第２のカム部材に回転可能に結合されており、回転可能な部材が軸の周りを回転する間に、第２のカム部材が組織除去部材の周りを回転することを可能にすることを特徴とする請求項１から８のいずれか１項に記載のシステム。
10. 切削ヘッドは伸展位置に向かってバイアスされていることを特徴とする請求項１から９のいずれか１項に記載のシステム。
11. 第１のカム部材および第２のカム部材を取り囲む外側ハウジングをさらに備え、第１のカム部材は外側ハウジングに強固に結合されており、および第２のカム部材は外側ハウジングに対して回転可能であることを特徴とする請求項１から１０のいずれか１項に記載のシステム。
12. 第２のカム部材に対して固定された長手方向の位置にシャフトを保持する保持部材をさらに備えることを特徴とする請求項１から１２のいずれか１項に記載のシステム。
13. 組織除去部材、ならびに第１のカム部材および第２のカム部材を通って延びる吸引経路をさらに備え、システムは吸引経路を介して近位に吸引力を提供するのに適していることを特徴とする請求項１から１２に記載のシステム。
14. 吸引経路は回転軸と同軸であることを特徴とする請求項１３に記載のシステム。
15. 組織除去部材は吸引経路への開口部を備え、開口部は切削フィーチャーの近位にあることを特徴とする請求項１３または１４に記載のシステム。

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