JPWO2018003340A1 - 画像取得方法、画像取得装置、プログラム及び培養容器 - Google Patents

画像取得方法、画像取得装置、プログラム及び培養容器 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018003340A1
JPWO2018003340A1 JP2018524955A JP2018524955A JPWO2018003340A1 JP WO2018003340 A1 JPWO2018003340 A1 JP WO2018003340A1 JP 2018524955 A JP2018524955 A JP 2018524955A JP 2018524955 A JP2018524955 A JP 2018524955A JP WO2018003340 A1 JPWO2018003340 A1 JP WO2018003340A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
outer diameter
focus
cell
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018524955A
Other languages
English (en)
Inventor
篠田 昌孝
昌孝 篠田
武史 大橋
武史 大橋
智也 大沼
智也 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JPWO2018003340A1 publication Critical patent/JPWO2018003340A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/24Base structure
    • G02B21/241Devices for focusing
    • G02B21/244Devices for focusing using image analysis techniques
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/36Microscopes arranged for photographic purposes or projection purposes or digital imaging or video purposes including associated control and data processing arrangements
    • G02B21/365Control or image processing arrangements for digital or video microscopes
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/60Analysis of geometric attributes
    • G06T7/62Analysis of geometric attributes of area, perimeter, diameter or volume
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/80Analysis of captured images to determine intrinsic or extrinsic camera parameters, i.e. camera calibration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10056Microscopic image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30024Cell structures in vitro; Tissue sections in vitro
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30004Biomedical image processing
    • G06T2207/30072Microarray; Biochip, DNA array; Well plate
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30204Marker

Abstract

【課題】細胞の経時変化による大きさの変化を適切な焦点位置で撮像し画像を取得するのに適した画像取得装置、画像取得方法、プログラム及び培養容器を提供する。【解決手段】画像取得方法は、細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞の画像を撮像部により取得し、前記撮像部によって取得した画像から前記細胞の外径を算出し、予め作成された前記撮像部の互いに異なる複数のフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する。【選択図】図7

Description

本技術は、培養細胞を撮影して画像を取得するのに用いられる画像取得装置、画像取得方法、プログラム及び培養容器に関する。
近年、不妊治療や家畜の繁殖等の細胞培養分野において研究が行われている。
例えば体外受精による受精卵の成長を観察する場合、複数の受精卵を個々に保持する複数の凹部からなるウェルを備えた培養容器に受精卵を収容し、これをインキュベータ内で成長させて観察する。受精卵の成長の経時変化を観察する際、受精卵をカメラにより撮像して画像を取得する(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−96747号公報
受精卵は9日程度で約100μmから約250μmまで大きく成長するため、日々成長していく受精卵を撮像するのにカメラのフォーカス位置を合わせるのは手間がかかり難しい。例えば観察撮影画像の輝度や光位相等でフォーカスを合わせるオートフォーカス機能もあるが、受精卵の場合、その直径が100μm程と大きいため、オートフォーカス機能がうまく動作しない。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、細胞の経時変化による大きさの変化を適切な焦点位置で撮像し画像を取得するのに適した画像取得装置、画像取得方法、プログラム及び培養容器を提供することにある。
本技術の一実施形態に係る画像取得方法は、
細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞の画像を撮像部により取得し、
前記撮像部によって取得した画像から前記細胞の外径を算出し、
予め作成された前記撮像部の互いに異なる複数のフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する。
本形態によれば、細胞の外径からフォーカス位置を特定するので、容易にそのフォーカス位置で撮像部により細胞の画像を取得することができる。すなわち、細胞、例えば受精卵を略真球形とみなすことにより略真円形の細胞の二次元画像から外径を求めることによって略真球形の細胞の中心位置を決定し、この細胞の中心位置を画像取得時のフォーカス位置とする。そして異なる複数のフォーカス位置、換言すると、フォーカス深度方向が異なる複数のフォーカス位置と細胞の外径とを対応づけしたテーブルを予め作成しておくことにより、このテーブルを参照して、算出された細胞の外径からフォーカス位置を特定することができる。
前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記培養容器を水平面に配置して上部から行ない、前記フォーカス位置は、前記凹部の最も低い位置を基準位置とし、前記水平面に対し垂直な方向に、前記基準位置から前記算出された前記細胞の外径から求められる半径と同じ長さ分、上方向に移動した位置にある。
このように、細胞を略真球形とみなし、上部からみた略真円形の細胞の外径から細胞の半径を求めることができる。そして、基準位置から、この半径と同じ長さ分上方向に移動した位置をフォーカス位置とすることにより、略真球形の細胞の中心にフォーカス位置が位置するように設定することができる。
任意の時期毎に、前記撮像部により前記細胞の画像を取得し、前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出し、前記テーブルを参照して前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定し、前記特定されたフォーカス位置で前記撮像部により前記細胞の画像を取得する。
このように、例えば5分間隔や1日間隔といった任意の時期毎に、細胞の外径算出結果を基に撮像部のフォーカス位置を特定して、その特定されたフォーカス位置で細胞の画像を取得することにより、そのときそのときの細胞の大きさに適したフォーカス位置で細胞を撮像することができ、細胞の成長の様子を鮮明な画像として取得できる。
前記培養容器は、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークを更に有し、
前記テーブルの参照によるフォーカス位置特定後は、任意の時期毎に、前記フォーカス調整用マークを用いて前記撮像部のフォーカス位置を特定し、前記特定されたフォーカス位置で前記撮像部により前記細胞の画像を取得する。
このように、1回目の細胞の画像取得時のフォーカス位置の特定をテーブルの参照により行い、それ以降の画像取得時のフォーカス位置の特定は、培養容器に設けられたフォーカス調整用マークを利用して行ってもよい。細胞の成長曲線はほぼ同じ曲線を描くため、経時変化による細胞の大きさの変化はある程度想定できるので、細胞の成長曲線を基に経過時間とフォーカス調整用マークとを対応づけさせることができる。したがって、1回目の細胞の画像取得時でテーブル参照によりフォーカス位置を特定し、その後は、フォーカス調整用マークを用いてフォーカス位置を特定することができる。この場合、テーブルを用いた画像取得の際に細胞の外径算出工程を行うが、フォーカス調整用マークを用いた画像取得の際は細胞の外径算出工程を行わなくてもよく、培養容器内の細胞の成長の観察中、外径算出工程は最低1度だけ行えばよい。尚、フォーカス調整用マークを用いた画像取得の際、画像取得の度に毎回細胞の外径算出工程を行ってもよいし、画像取得の度に毎回行わず、任意の時に行ってもよい。
前記細胞の画像の取得よりも前に、前記培養容器の前記フォーカス調整用マークを基準として前記撮像部をキャリブレーションし、
前記撮像部のフォーカス位置の特定は、前記キャリブレーション結果を加味して行われる。
このように、培養容器のフォーカス調整用マークを用いてキャリブレーションすることにより、フォーカス調整の精度が向上する。
前記培養容器は複数の前記細胞を個々に収容する複数の前記凹部を有し、
前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記テーブルにある互いに異なる複数のフォーカス位置毎に前記複数の細胞を一括して撮像して行い、
前記互いに異なる複数のフォーカス位置毎に取得された画像結果から、前記細胞毎に前記外径算出用の画像を1つ選択し、
前記細胞の外径の算出は、前記外径算出用に選択した画像から算出する。
このように、複数のフォーカス位置毎に複数の細胞を一括撮像して画像を取得したのち、これらの画像から、細胞毎に外径算出用の画像を1つ選択してもよい。
本技術の他の実施形態に係る画像取得方法は、
細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞の画像を撮像部により取得し、
前記撮像部によって取得した画像から前記細胞の外径を算出し、
前記外径算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを選択し、
前記フォーカス調整用マークをフォーカス位置として前記撮像部により前記細胞の画像を取得する。
本形態によれば、細胞の外径からフォーカス位置を特定するので、容易にそのフォーカス位置で撮像部により細胞の画像を取得することができる。すなわち、細胞を略真球形とみなすことにより略真円形の細胞の二次元画像から外径を求めることによって略真球形の細胞の中心位置を決定し、この細胞の中心位置を画像取得時のフォーカス位置とする。細胞の成長曲線はほぼ同じ曲線を描くため、経時変化による細胞の大きさの変化はある程度想定できるので、細胞の成長曲線を基に経過時間とフォーカス調整用マークとを対応づけさせることができる。したがって、培養容器に設けたフォーカス調整用マークを用いて、算出された細胞の外径からフォーカス位置を特定することができる。
任意の時期毎に、前記撮像部により得られる画像から前記細胞の外径を算出し、前記外径の算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定し、前記フォーカス調整用マークをフォーカス位置とする。
このように、例えば5分間隔や1日間隔といった任意の時期毎に、細胞の外径算出結果を基に撮像部のフォーカス位置を特定して、その特定されたフォーカス位置で細胞の画像を取得することにより、そのときそのときの細胞の大きさに適したフォーカス位置で細胞を撮像することができ、容易に細胞の成長の様子を鮮明な画像として取得できる。
ここで、任意の時期毎は連続的な場合も含み、例えば、ビデオカメラで細胞を連続的に撮影しながら、撮影画像を基にした外径算出、外径算出結果を基にしたフォーカス位置の特定、特定されたフォーカス位置での画像取得を連続して繰り返すこともできる。
前記培養容器は複数の前記細胞を個々に収容する複数の前記凹部を有し、
前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記フォーカス調整用マーク毎に前記複数の細胞を一括して撮像して行い、
前記フォーカス調整用マーク毎に取得された画像結果から、前記細胞毎に前記外径算出用の画像を1つ選択し、
前記細胞の外径の算出は、前記外径算出用に選択した画像から算出する
画像取得方法。
このように、複数のフォーカス調整用マーク毎に複数の細胞を一括撮像して画像を取得したのち、これらの画像から、細胞毎に外径算出用の画像を1つ選択してもよい。
本技術の一実施形態に係る画像取得装置は、
細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出する算出部と、
予め作成された前記撮像部のフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部と
を具備する。
本形態によれば、細胞の外径からフォーカス位置を特定するので、容易にそのフォーカス位置で撮像部により細胞の画像を取得することができる。
本技術の他の実施形態に係る画像取得装置は、
細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出する算出部と、
前記外径算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定する特定部と
を具備する。
本形態によれば、細胞の外径からフォーカス位置を特定するので、容易にそのフォーカス位置で撮像部により細胞の画像を取得することができる。
前記培養容器を収容する培養装置を更に具備する。
これにより、培養装置内で培養容器内の細胞の経時変化による大きさの変化を観察することができる。
本技術の一実施形態に係るプログラムは、
撮像部により撮像された、細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞の画像を取得する画像取得部と、
前記取得した細胞の画像に基づき、前記細胞の外径を算出する算出部と、
前記算出結果に基づき、前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部
として情報処理装置を機能させるプログラムであって、
前記特定部は、予め作成された前記撮像部の互いに異なるフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記算出部による前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する。
本技術の他の実施形態に係るプログラムは、
撮像部により撮像された、細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞の画像を取得する画像取得部と、
前記取得した細胞の画像に基づき、前記細胞の外径を算出する算出部と、
前記算出結果に基づき、前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部
として情報処理装置を機能させるプログラムであって、
前記特定部は、前記算出部による前記外径の算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定する。
本技術の一実施形態に係る培養容器は、
複数の細胞が個々に収容される複数の凹部からなる凹部群と、
前記凹部群の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークと
を有する。
本形態によれば、培養容器内の細胞の画像取得の際に、撮像部のフォーカス位置をフォーカス調整用マークを用いて特定することができる。
以上のように、本技術によれば、細胞の画像取得する技術において、細胞の成長に合わせて容易にフォーカス位置を特定することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
第1の実施形態に係る培養容器の平面図である。 図1に示す培養容器の断面図である。 図2に示す培養容器の一点鎖線で囲まれた領域Aの拡大図である。 図1に示す培養容器の中央部分の拡大図である。 第1の実施形態に係る画像取得装置の構成を示す図である。 第1及び第2の実施形態に係る画像取得装置の画像取得システムを示すブロック図である。 第1の実施形態に係る画像取得方法のフローチャートである。 第1の実施形態に係る外径算出方法のフローチャートである。 第1の実施形態に係る外径算出方法を説明するための図である。 第1の実施形態に係る外径算出方法を説明するための図である。 第2の実施形態に係る画像取得方法のフローチャートである。 第4の実施形態に係る外径算出用画像を選択するための画像を取得する方法の示すフローチャートである。 第4及び第5の実施形態に係る画像取得装置の画像取得システムを示すブロック図である。 第5の実施形態に係る外径算出用画像を選択するための画像を取得する方法を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係るキャリブレーション工程を含む外径算出用の画像を選択するための画像を取得する方法のフローチャートである。 第7の実施形態に係る画像取得装置の構成を示す図である。 第8の実施形態に係る1回目の画像取得方法のフローチャートである。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
〈培養容器の構成〉
図1は培養容器(ディッシュ)の平面図、図2は培養容器の断面図である。図3は培養容器の部分拡大図であり、図2の一点鎖線Aで囲まれた領域の拡大図である。図4は培養容器の中央部分の拡大図である。
図1〜図4において、培養容器1を水平面に載置したときの培養容器1の深さ方向をZ軸、水平面をXY平面として、XYZ軸座標を図示しており、後述する図5及び図16に図示されるXYZ軸座標も同様である。
本明細書において、「細胞」は、単一の細胞と、複数の細胞の集合体とを少なくとも概念的に含む。「細胞」は、一例として、何れも立体的な(3次元的な)形状を有する、生物の未受精の卵細胞(卵子)、受精卵、胚を少なくとも含む。本実施形態及び後述する実施形態においては、培養容器1に収容される細胞として受精卵を例にあげて以下説明する。
図1及び図2に示すように、培養容器1は、底部19と、外壁11と、内壁12と、凹部(ウェル)15と、細胞配置用凸部13とを有する。
培養容器1には、例えば金属、ガラス、シリコン等の無機材料や、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ナイロン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂等の有機材料を用いて形成することができる。本実施形態においては、ポリスチレン樹脂からなる透明の培養容器1を用いている。
平面形状(XY平面形状)が円形の培養容器1の直径は約38mm、内壁12で囲まれた平面形状が円形の領域の直径は約8mm、平面が矩形の細胞配置用凸部13は約3mm×約3mmの大きさを有している。本実施形態では、形状の説明をわかりやすくするため、便宜上、実際の寸法と縮尺を異ならせて図示している。
凹部15は複数設けられており、各凹部15は、1個の細胞、ここでは受精卵16を収容しつつ一定の位置に留めることが可能である。また、各凹部15には、受精卵16以外に液体が収容される。「液体」は、典型的には、細胞を培養するのに適した培養液であり、以下、培養液として説明する。図2に示すように、凹部15内及び内壁12に囲まれた領域には、受精卵16を培養するための培養液18が注入されている。更に、この培養液18の蒸発を防止するために、内壁12に囲まれた領域には、培養液18を覆うようにオイル17が注入されている。
底部19は平面形状が円形を有している。外壁11と内壁12は同心円状に形成されている。内壁12の高さは外壁11の高さよりも低く形成されている。
細胞配置用凸部13は、底部19の中央部に、内壁12に囲まれた領域に内壁12と間隙をおいて配置される。細胞配置用凸部13は、平面形状が矩形を有している。
図1〜図4に示すように、細胞配置用凸部13には、複数、ここでは3×3の配列で9つの凹部15と、これら9つの凹部15からなる凹部群の外に設けられた階段状のフォーカス調整用段差14と、凹部15毎に複数の凹部15を識別可能にするための識別マークA1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3が設けられている。フォーカス調整用段差14は6段の段差を有し、矩形の細胞配置用凸部13の一辺に設けられ、細胞配置用凸部13の中央から外に向かって段差が段々に低くなっていくように設けられている。フォーカス調整用段差14の奥行eは、開口の平面形状が円形の凹部15の直径aと同じ程度が好適である。
凹部15は、隣り合う凹部15の中心間距離が400μmとなるように設けられている。凹部15は、観察する受精卵16を収容可能な形状及び大きさであればよい。図3に示すように、本実施形態においては、凹部15は、上部からみた凹部15の開口の平面形状(XY平面形状)が、直径aが280μmの円形であり、断面は、底部19に向かって開口がやや小さくなるように略台形状を有している。凹部15の深さbは280μmである。
フォーカス調整用段差14の各段にはフォーカス調整用マーク141a〜141fが設けられている。フォーカス調整用マーク141a〜141fは、凹部15の最も低い位置を基準位置10として、この基準位置10よりもZ軸方向における高さが高く、かつ、凹部15の最も高い位置よりも低い位置に設けられている。各フォーカス調整用マーク141a〜141fは、基準位置10からの高さが互いに異なる。
培養容器1をその開口部を上側にして水平面(XY平面)に載置したときに、最も下側に位置するフォーカス調整用マーク141aは、この水平面に対し垂直な方向(Z軸方向)に、基準位置10から50μm、上方向に移動した位置に位置するように配置される。図3上、dは、基準位置10とフォーカス調整用マーク141aとのZ軸方向における距離を示し、50μmである。
更に、フォーカス調整用マーク141a〜141fが、Z軸方向における互いに隣り合うフォーカス調整用マーク間距離cが等間隔に15μmの距離で配置されるように、フォーカス調整用段差14が設けられている。Z軸方向における互いに隣り合うフォーカス調整用マーク間距離cは、階段状のフォーカス調整用段差14の段差高さに相当する。また、階段状のフォーカス調整用段差14の各段差の水平面の奥行eは280μmである。
培養容器1を用いて受精卵16を培養する場合、受精が確認された直後の受精卵の大きさは約100μmである。この受精卵を略真球形とみなし、例えばこの受精卵の中心にフォーカス位置がくるように調整するには、基準位置10から受精卵の半径である50μm分上部に移動させた位置、すなわちフォーカス調整用マーク141aの位置がフォーカス位置となるようにすればよい。
ここで、略真球形の細胞としては、例えば卵子、受精卵等があり、マウスなどの実験動物、ウシ、ブタ等の家畜動物、イヌ、ネコ等のペット動物、ヒトなどの卵子、受精卵があげられ、これらの細胞の画像取得に本技術が好適である。
フォーカス調整用マーク141a〜141fは、シール等で貼りつけて形成してもよく、例えば黒色等に着色したものを用いることができ、その形状は記号や模様であってもよい。また、各フォーカス調整用マーク141a〜141fが識別できるように、マーク形状を異ならせたり、色を異ならせたりしてもよい。
また、シールタイプではなく、埋め込みタイプにしてもよく、フォーカス調整用段差14の各段差に窪みを設けてそこに例えば着色した樹脂などを埋め込んでフォーカス調整用マーク141a〜141fを形成してもよい。
また、印刷によりフォーカス調整用マーク141a〜141fを形成してもよい。
あるいは、フォーカス調整用段差14の段差毎にフォーカス調整用マーク141a〜141fとして、部分的に窪みや、培養容器と同じ材質の凸部を設けてもよい。
フォーカス調整用マーク141a〜141fの形状、大きさ、色、材質は、受精卵16の画像取得や受精卵16の観察に影響されず、また培養液18に影響を及ぼさないものであれば、種々選択可能である。
本実施形態においては、培養容器1に例えば貼りつけてフォーカス調整用マーク141a〜141fを設けているが、こういったフォーカス調整用マーク141a〜141fを貼りつけず、フォーカス調整用段差14自体をフォーカス調整用マークとして機能させてもよく、フォーカス調整用マークは高さの異なる段差も含む。
尚、培養容器1は透明であるため、フォーカス調整用段差14の各段差に、識別容易なフォーカス調整用マーク141a〜141fを設けることによりフォーカス調整しやすくなる。
本実施形態の培養容器1は、複数の凹部15からなる凹部群の外に、フォーカス調整用段差14が設けられているため、凹部15の間にフォーカス調整用段差が設けられる場合と比較して、凸部13の上面に設けられる凹部15の数を最大限に確保することができる。
〈画像取得装置の構成〉
次に、上述の培養容器1を用いて、該培養容器1内の受精卵16の画像を取得する画像取得装置について説明する。尚、本実施形態においては、フォーカス調整用マークを備えた培養容器を用いた場合を例に挙げているが、フォーカス調整用マークのない培養容器を用いることもできる。
図5は、画像取得装置の構成を示す図である。
図5に示すように、画像取得装置2は、培養装置21と、光源24と、撮像部としてのカメラ25と、温度・湿度制御部26と、情報処理装置22と、表示装置23と、ステージ27を具備する。
培養装置21は、受精卵16が収容された培養容器1を収容し、受精卵16を培養するチャンバである。培養容器1は、培養装置21内で水平に保持される。
光源24は、培養容器1内の受精卵16をカメラ25により撮像する際に、培養容器1に対して照射する光を発する。
カメラ25は、培養容器1内の受精卵16を撮像するものであり、培養装置21内に配置される。カメラ25は、光軸方向(Z軸方向)に移動可能なレンズ群を含む鏡筒と、鏡筒を通過する被写体光を撮像するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子と、これらを駆動する駆動回路等を有する。なおカメラ25は、図上Z軸方向および水平面方向(XY平面方向)に移動可能に培養容器1内に設置されてもよい。また、カメラ25は、静止画像だけでなく、連続画像(ビデオ)を撮影することが可能に構成されてもよい。
温度・湿度制御部26は、培養装置21内の温度・湿度を制御するものであり、受精卵16の培養に適した環境をつくる。温度・湿度制御部26は、培養装置21内に配置される。
情報処理装置22は、CPU、内部メモリ等を有するコンピュータで構成される。情報処理装置22は、カメラ25により取得した画像情報から受精卵16の外径を算出し、その算出結果から受精卵16の画像取得に適したカメラ25のフォーカス位置を特定する。また、情報処理装置22は、表示装置23に受精卵16の画像を表示させる。また、撮像された画像は、記録装置に保存される。
表示装置23は、カメラ25により取得された画像等を表示するものである。
ステージ27は、培養容器1が載置されるものであり、培養装置21内で培養容器1を水平に保持する。
〈画像取得システムの構成〉
次に、上述の画像取得装置2における画像取得システムについて説明する。
図6は、画像取得システム3の構成を示す図である。
図6に示すように、画像取得システム3は、カメラ25と、情報処理装置22と、表示装置23とを具備する。
情報処理装置22は、画像取得部221と、外径算出部223と、フォーカス位置特定部224と、撮像制御部226と、表示制御部225と、記憶部222を具備する。
画像取得部221と、外径算出部223と、フォーカス位置特定部224と、撮像制御部226とは、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例であるROMに記録されたプログラムをRAMにロードしてCPUが実行することにより実現される。
画像取得部221は、カメラ25によって撮像された画像情報をカメラ25から取得する。
外径算出部223は、カメラ25によって取得された画像から受精卵16の外径を算出する。
フォーカス位置特定部224は、受精卵16の外径の算出結果からカメラ25のフォーカス位置を特定する。具体的には、予め作成されたカメラ25の複数の異なるフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたフォーカステーブルを参照し、受精卵16の外径の算出結果とフォーカステーブルの外径を照合して、外径に対応するフォーカス位置を特定する。
本実施形態においては、例えば基準位置10からZ軸方向に沿って、50μm、65μm、80μm、95μm、110μm、125μmの高さにある位置がフォーカス位置となるように、フォーカステーブルは作成される。これにより、直径が100μm〜250μmの受精卵の中心をフォーカス位置として撮像することができる。すなわち、受精卵16を略球形とみなし、培養容器1の基準位置10からZ軸方向に、受精卵16の半径と同じ長さ分上方向に移動した位置にフォーカス位置が設定されることを想定してフォーカステーブル上のフォーカス位置を設定することができる。
撮像制御部226は、フォーカス位置特定部224により特定されたフォーカス位置情報を基に、フォーカス位置情報信号をカメラ25に出力する。
カメラ25はカメラ位置制御部251を有する。カメラ位置制御部251は撮像制御部226からのフォーカス位置情報信号を基にカメラ25のフォーカス位置を設定する。フォーカス位置の設定は、カメラ25のレンズ位置を調整することにより行ってもよいし、あるいは、培養容器1が載置されるステージ27の位置を調整することにより行ってもよい。
また、フォーカス位置のステップ数は、受精卵16の発育速度や観察日数により調整可能であり、非常に多くのステップ数としてもよいし、2〜3段程度のステップ数でもよい。
表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させるための画像情報信号を表示装置23に出力する。
記憶部222は、画像取得部221で取得された画像情報等を記憶する。
〈画像取得方法〉
次に、上述の画像取得装置2による画像取得方法について図5〜図7を用いて説明する。
本実施形態においては、個々の受精卵16毎に、外径を算出し、この外径算出結果に基づいてフォーカス位置を特定している。
尚、本実施形態においては、フォーカス調整用マーク141a〜141fを備えた培養容器1を用いた場合を例に挙げるが、フォーカス調整用マークのない培養容器を用いて、本実施形態の画像取得方法により画像を取得することもできる。
図7は画像取得方法のフローチャートである。
まず、受精が確認された受精卵16を1つずつ培養容器1の凹部15にいれた後、培養液18を凹部15内及び内壁12に囲まれた領域内にピペットで注入する。その後、培養液18を覆うように内壁12に囲まれた領域内にオイル17を注入する。
次に、図5に示すように培養装置21内のステージ27に水平に載置する。このとき必要に応じて、培養容器1に、図示しない培養容器1と同様の材質でできた透明の蓋が載せられてもよい。
受精卵16の画像取得は、受精卵16を収容した培養容器1を培養装置21内に保持した状態で行われる。
次に、培養容器1の下部から光源24から光を照射し、受精卵の外径に合わせてフォーカス位置を決定する(S101)。
次に、培養容器1の上部に位置したカメラ25により受精卵16を撮像する(S102)。
撮像された受精卵16の画像は、図6に示すように、画像取得部221により取得される。次に、外径算出部223は、画像取得部221が取得した受精卵16の画像に基づき、受精卵16の外径を算出する(S103)。外径算出方法の詳細については後述する。
次に、フォーカス位置特定部224は、予め作成されているフォーカステーブルを参照して、外径算出部223にて算出された受精卵16の外径算出結果からカメラ25のフォーカス位置を特定する(S104)。フォーカステーブルは、カメラ25の互いに異なる複数のフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたものである。
本実施形態では、受精卵16を略真球形とみなし、上部からみた略真円形の受精卵16の外径から受精卵16の半径を求めている。そして、受精卵16が接する培養容器1の凹部15の最も低い位置にある基準位置10から、この半径と同じ長さ分上方向(Z軸方向)に移動した位置をフォーカス位置とすることにより、略真球形の受精卵16の中心にフォーカス位置が位置するように設定することができる。
フォーカステーブルは、受精卵16の外径と、基準位置10から受精卵16の外径から求めた半径分の長さ移動した位置に位置するフォーカス位置とが対応づけされて予め作成されている。したがって、フォーカステーブルと外径算出結果を照合することにより、フォーカス位置を特定することができる。
次に、撮像制御部226は、カメラ25のフォーカス位置がフォーカス位置特定部224で特定されたフォーカス位置となるようにフォーカス位置情報信号をカメラ位置制御部251に出力する(S105)。
次に、カメラ位置制御部251は、撮像制御部226からのフォーカス位置情報信号に基づいて、カメラのレンズ位置又はステージを移動させてフォーカス位置を調整する(S106)。
次に、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し(S107)、画像取得部221は撮像された画像を取得し、記憶部222は取得された画像を記録する(S108)。表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させる。
S107で取得される受精卵16の画像は、受精卵16の中心をフォーカス位置として撮像して得たものである。
これらの工程S101〜S108を、受精卵16毎に行い、各受精卵16の画像を取得する。
そして、任意の時期毎、例えば10分間隔や1日おきといった所定の間隔毎、もしくは連続的に、これらS101〜S108の工程を行うことによって画像を取得する。これにより、受精卵16の成長の様子を観察することができる。また、必要に応じてリアルタイムに画像を取得してもよく、表示装置23上に受精卵の様子を表示させて随時観察するようにしてもよい。
次に、上述した画像取得方法のS103での受精卵の外径算出方法について、図8〜図10を用いて説明する。
図8は外径算出方法のフローチャートである。図9及び図10は外径算出方法を説明するための図である。以下、図8のフローチャートに従って説明する。
受精卵16の外径にあわせてフォーカスされて取得された受精卵16の原画像に鮮明化フィルタ処理を施す(S1031)。
鮮明化フィルタ処理には、例えば図9(a)または(b)に示す3×3画素のフィルタ行列や図9(c)に示す5×5画素のフィルタ行列を用いることができる。図9(a)または(b)に示す3×3画素のフィルタ行列を用いる場合、ある1つの画素Aの周りの8個の画素を含む9個の画素に図9(a)又は(b)のフィルタ行例に示す数値を掛けて加算した値を、その1つの画素Aの濃度値とし、すべての画素について同様の計算を行う。図9に示すフィルタ行列は中央値がプラスでその周りをマイナスとしているので、計算結果は隣り合う画素の濃度値の差が大きくなる。そのため、輪郭部分などでの濃度値の変化が大きくなり、受精卵16の輪郭が協調される。このように鮮明化フィルタ処理を施すことにより受精卵16の外円を際立たせた環状画像を得ることができる。
次に、鮮明化フィルタ処理により鮮明化された環状画像にエッジ抽出フィルタ処理を施す(S1032)。エッジ抽出フィルタは画像のエッジ部即ち輪郭を抜き出すものである。輪郭部分での濃度差は急激に変化しているので、隣同士の画素値を引き算すると濃度値の差が大きくなるため輪郭として取り出すことができる。
このように鮮明化環状画像にエッジ抽出フィルタ処理を施すことにより輪郭画像を得ることができる。輪郭画像の各画素は0〜255の濃度値で表される。
次に、輪郭画像の全画素について濃度値の平均値Thを算出する(S1033)。ただし、濃度値が0の画素は平均値計算から除外する。そして、平均値Thをしきい値として、これより大きい濃度値を持つ画素を白(濃度値255)とし、またこれより小さい濃度値を有する画素を黒(濃度値0)として2値化処理をし、2値化画像を得る(S1034)。
次に、図10に示すように、2値化画像の4隅より順番に中心座標に向かってサーチしていき、外円の輪郭のエッジを検出し(S1035)、検出したところの座標を記憶させる。このようにして、外円上の4点の座標を求める。なお、ここでの中心座標は例えば画素が200×200の場合は座標(100、100)の位置となる。上述のように求められた外円上の4点のうち任意の3点を通る円の方程式を従来知られた方法で求める。その結果、外円の中心座標位置と半径からなる外円情報を算出することができ、外径を算出することができる。
以上のように、本実施形態においては、受精卵16を略真球形とみなし、受精卵16の外径算出結果から受精卵16を撮像するためのフォーカス位置を特定するので、フォーカス位置の調整が容易である。また、日々成長する受精卵16の画像取得のたびにフォーカス調整に長い時間を費やすことがなく、作業効率が向上し、異なる人間が個々にフォーカス位置を調整して画像取得することによる画像品質のばらつきがない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る画像取得装置及び画像処理方法について説明する。
第1の実施形態においてはフォーカステーブルを参照して受精卵16の外径算出結果からフォーカス位置を特定していた。これに対し、本実施形態においては、受精卵16の外径算出結果を基に上述のフォーカス調整用マークを備える培養容器1を用いてフォーカス位置を特定している。以下、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明は省略し、主に異なる点について説明する。
培養容器1及び画像取得装置2は、第1の実施形態と同様の構成のため、説明を省略する。尚、本実施形態では、第1の実施形態で説明したフォーカス調整用マーク141a〜141fを備えた培養容器1を用いる。
〈画像取得システムの構成〉
次に、画像取得装置2における画像取得システムについて説明する。
図6は、画像取得システム4の構成を示す図である。
図6に示すように、画像取得システム4は、カメラ25と、情報処理装置22と、表示装置23とを具備する。
情報処理装置22は、画像取得部221と、外径算出部223と、フォーカス位置特定部324と、撮像制御部226と、表示制御部225と、記憶部222を具備する。
画像取得部221と、外径算出部223と、フォーカス位置特定部324と、撮像制御部226とは、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例であるROMに記録されたプログラムをRAMにロードしてCPUが実行することにより実現される。
フォーカス位置特定部324は、受精卵16の外径の算出結果を基にカメラ25のフォーカス位置を特定する。具体的には、受精卵16の外径算出結果から受精卵16の半径を求める。そして、培養容器1の基準位置10から上方向(Z軸方向)にこの半径分移動させた高さにある、或いは、最も近い高さにあるフォーカス調整用マーク141a〜141fのいずれかをフォーカス位置として特定する。
〈画像取得方法〉
次に、上述の画像取得装置2による画像取得方法について図5、図6、図11を用いて説明する。
本実施形態においては、個々の受精卵16毎に、外径を算出し、この外径算出結果に基づいてフォーカス位置を特定している。
図11は本実施形態に係る画像取得方法のフローチャートである。
まず、受精が確認された受精卵16を1つずつ培養容器1の凹部15にいれた後、培養液18を凹部15内及び内壁12に囲まれた領域内にピペットで注入する。その後、培養液18を覆うように内壁12に囲まれた領域内にオイル17を注入する。
次に、培養容器1を図5に示すように培養装置21内に水平に載置する。
受精卵16の画像取得は、受精卵16を収容した培養容器1を培養装置21内に保持した状態で行われる。
次に、培養容器1の下部から光源24からの光を照射し、受精卵の外径に合わせてフォーカス位置を決定する(S201)。
次に、培養容器1の上部に位置したカメラ25により受精卵16を撮像する(S202)。
撮像された受精卵16の画像は、図6に示すように、画像取得部221により取得される。次に、外径算出部223は、画像取得部221が取得した受精卵16の画像に基づき、受精卵16の外径を算出する(S203)。外径算出方法は、第1の実施形態で説明した方法と同様である。
次に、フォーカス位置特定部324は、受精卵16の外径算出結果から受精卵16の半径を求める。そして、培養容器1の基準位置10から、図面上、Z軸方向にそって上部にこの半径分移動させた高さにある、或いは、最も高い高さにあるフォーカス調整用段差14の1つの段差を選択し、この段差に付されているフォーカス調整用マークをフォーカス位置として特定する(S204)。
本実施形態では、受精卵16を略真球形とみなし、上部からみた略真円形の受精卵16の外径から受精卵16の半径を求めている。そして、受精卵16が接する培養容器1の凹部15の基準位置10から、Z方向に沿ってこの半径と同じ長さ分上方向に移動した位置をフォーカス位置とすることにより、略真球形の受精卵16の中心にフォーカス位置が位置するように設定される。
次に、撮像制御部226は、フォーカス位置特定部324で特定されたフォーカス位置となるように、カメラ25のフォーカス位置を調整する(S205)。
次に、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し(S206)、画像取得部221は撮像された画像を取得し、記憶部222は取得された画像を記録する(S207)。表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させる。
S206で取得される受精卵16の画像は、受精卵16の中心をフォーカス位置として撮像して得たものである。
これらの工程S201〜S207を、受精卵16毎に行い、各受精卵16の画像を取得する。これらの工程S201〜S207による画像の取得は、所定の間隔、例えば10分間毎や1日毎、もしくは連続的といった任意の時期毎に行うことができ、受精卵16の成長の様子を観察することができる。また、必要に応じてリアルタイムに画像を取得してもよく、表示装置23上に受精卵の様子を表示させて随時観察するようにしてもよい。
あるいは、1回目のみ、S201〜S207の工程を行って、受精卵16の外径算出結果からフォーカス位置を特定して画像取得し、それ以降の受精卵16の画像取得では、外径算出結果によるフォーカス位置の特定はせずに、培養容器1に設けられているフォーカス調整用マークによるフォーカス位置の特定をしてもよい。
すなわち、受精卵の成長曲線はほぼ同じ曲線を描くため、経時変化による受精卵の大きさの変化はある程度想定できるので、受精卵の成長曲線と受精直後の1日目の受精卵の外径を基に、経過時間とフォーカス調整用マークとを対応づけさせることができる。
仮に、受精直後の1日目の受精卵の直径を100μmとし、1日で受精卵が15μmずつ大きく成長するように成長曲線を描く場合を想定する。1日毎に画像取得する場合、フォーカス調整用マーク141a〜141fが形成されているフォーカス調整用段差14の各段差の高さcは15μmに設定されているため、1日目のフォーカス位置をフォーカス調整用マーク141aに、2日目のフォーカス位置をフォーカス調整用マーク141bに、3日目のフォーカス位置をフォーカス調整用マーク141cに、4日目のフォーカス位置をフォーカス調整マーク141dに、というように設定することが可能である。この場合、2日目以降は、S201〜S207のような外径算出結果を基にフォーカス位置を設定する工程は不要となり、フォーカス位置の調整の必要がなく、容易に受精卵の成長の様子を画像で観察することができる。尚、途中、例えば4日目などに、フォーカス位置の補正のために、S201〜S207のような工程を設けても、もちろん構わない。
以上のように、本実施形態においては、受精卵16を略真球形とみなし、受精卵16の外径から、受精卵16を撮像するためのフォーカス位置を特定するので、フォーカス位置の調整が容易である。また、日々成長する受精卵16の画像取得のたびにフォーカス調整に長い時間を費やすことがなく、作業効率が向上し、異なる人間が行うことによる取得する画像品質のばらつきがない。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る画像処理方法について説明する。
第1の実施形態においてはフォーカステーブルを参照して受精卵16の外径算出結果からフォーカス位置を特定し、この工程を任意の時期毎に行って受精卵の画像を取得し、受精卵の成長を観察していた。第2の実施形態においては、1回目の画像取得時に、外径算出結果から培養容器1のフォーカス調整用マーク141a〜141fのうちどのフォーカス調整用マークをフォーカス位置として用いるかを特定し、それ以降は、受精卵の成長曲線を考慮し、どの時期にどのフォーカス調整用マークを用いるかを決定して、受精卵16の画像を取得し、成長を観察していた。
これに対し、本実施形態においては、上述のフォーカス調整用マークを備える培養容器1を用いて、1回目の画像取得では第1の実施形態に示すフォーカステーブルを用いて特定したフォーカス位置で画像を取得し、それ以降の画像取得では第2の実施形態に示す培養容器1のフォーカス調整用マークをフォーカス位置として用いて画像を取得する。尚、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し説明を省略し、主に異なる点について説明する。
培養容器1及び画像取得装置2は、第1の実施形態と同様の構成のため、説明を省略する。尚、本実施形態では、第1の実施形態で説明したフォーカス調整用マーク141a〜141fを備えた培養容器1を用いる。
〈画像取得システムの構成〉
次に、画像取得装置2における画像取得システムについて説明する。
図6は、画像取得システム5の構成を示す図である。
図6に示すように、画像取得システム5は、カメラ25と、情報処理装置22と、表示装置23とを具備する。
情報処理装置22は、画像取得部221と、外径算出部223と、フォーカス位置特定部424と、撮像制御部226と、表示制御部225と、記憶部222を具備する。
フォーカス位置特定部424は、受精卵16の外径の算出結果からカメラ25のフォーカス位置を特定する。具体的には、予め作成されたカメラ25の複数の異なるフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたテーブルを参照し、受精卵16の外径の算出結果とテーブルの外径を照合して、外径に対応するフォーカス位置を特定する。更に、フォーカス位置特定部424は、フォーカステーブルを参照して特定されたフォーカス位置と、このフォーカス位置に対応する培養容器1のフォーカス調整用マーク141を特定する。
撮像制御部226は、フォーカス位置特定部424により特定されたフォーカス位置情報を基に、カメラ25のフォーカス位置を調整する。
〈画像取得方法〉
次に、画像取得方法について図6を用いて説明する。
本実施形態においては、個々の受精卵16毎に、外径を算出し、この外径算出結果に基づいてフォーカス位置を特定している。
まず、受精が確認された受精卵16が個々に凹部15に収容され、培養液及びオイルが注入された培養容器1を準備する。培養容器1を培養装置21内のステージ27上に水平に載置する。
受精卵16の画像取得は、受精卵16を収容した培養容器1を培養装置21内に保持した状態で行われる。
次に、培養容器1の下部から光源24から光を照射し、受精卵の外径に合わせて、カメラ25のオートフォーカス機能を用いて、フォーカス位置を決定する。
次に、培養容器1の上部に位置したカメラ25により受精卵16を撮像する。
撮像された受精卵16の画像は、図6に示すように、画像取得部221により取得される。次に、外径算出部223は、画像取得部221が取得した受精卵16の画像に基づき、受精卵16の外径を算出する。外径算出方法の第1の実施形態に示した方法と同様である。
次に、フォーカス位置特定部424は、予め作成されているフォーカステーブルを参照して、外径算出部223にて算出された受精卵16の外径算出結果を基に、カメラ25のフォーカス位置を特定する。フォーカステーブルは、互いに異なる複数のフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたものである。更に、フォーカス位置特定部424は、フォーカステーブルを参照して特定されたフォーカス位置と、このフォーカス位置に対応するフォーカス調整用マーク141を特定する。
次に、撮像制御部226は、フォーカス位置特定部424で特定されたフォーカス位置となるように、カメラ25のフォーカス位置を制御する。
次に、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し、画像取得部221は撮像された画像を取得し、記憶部222は取得された画像を記録する。表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させる。
以上により1回目の受精卵16の画像取得が終了する。
2回目以降の受精卵16の画像取得では、カメラ25のフォーカス位置は、培養容器1のフォーカス調整用マーク141で特定される。すなわち、第2の実施形態でも説明をしたように、受精卵16の成長曲線はほぼ同じ曲線を描くため、経時変化による受精卵16の大きさの変化はある程度想定できる。したがって、1回目の画像取得の際に特定されたフォーカス位置に対応した培養容器1のフォーカス調整用マーク141を基準として、受精卵16の成長曲線を基に経過時間と各フォーカス調整用マークとを対応づけさせることができる。
これにより2回目以降の画像取得では、受精卵16の外径算出工程及び外径算出結果に基づくフォーカス位置の特定の工程を行う必要がない。
以上の工程を、受精卵16毎に行う。画像の取得は、所定の間隔、例えば10分間や1日等の任意の時期毎、もしくは連続的に行うことができ、受精卵16の成長の様子を観察することができる。
以上のように、フォーカステーブルを参照して外径算出結果からフォーカス位置を決定して画像を取得する方法と、培養容器1のフォーカス調整用マーク141a〜141fをフォーカス位置として画像を取得する方法とを組み合わせて、画像を取得することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る画像処理方法について説明する。
第1の実施形態においては、受精卵16毎にフォーカス位置を特定して画像を取得していた。これに対し、本実施形態においては、複数のフォーカス位置毎に複数の受精卵16を一括して撮像して画像を取得する点が、第1の実施形態と主に異なる。本実施形態では、複数のフォーカス位置毎に一括して撮像した画像を処理することにより、受精卵16毎に、外径算出に適した画像を1つ選択し、この画像から受精卵の外径算出をし、この外径算出結果を基にフォーカス位置を特定している。
なお、本実施形態においては、カメラ25による外径算出に適した画像を選択するための撮像では、1つの培養容器1に収容される9個すべての受精卵16が一括して撮像する場合を例にあげて説明するが、これに限定されない。例えば受精卵16を4個一括して撮像してもよいし、受精卵16を1個撮像してもよく、撮像視野に入る受精卵16の数を任意に変更してもよい。
以下、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
培養容器1及び画像取得装置2は、第1の実施形態と同様の構成のため、説明を省略する。尚、本実施形態では、第1の実施形態で説明したフォーカス調整用マーク141a〜141fを備えた培養容器1を用いなくてもよく、種々の培養容器を用いることができる。
〈画像取得システムの構成〉
次に、上述の画像取得装置2における画像取得システムについて説明する。
図13は、画像取得システム6の構成を示す図である。
図13に示すように、画像取得システム3は、カメラ25と、情報処理装置22と、表示装置23とを具備する。
情報処理装置22は、画像取得部221と、外径算出用画像選択部227と、外径算出部223と、フォーカス位置特定部224と、撮像制御部226と、表示制御部225と、記憶部222を具備する。
画像取得部221は、カメラ25によって撮像された画像をカメラ25から取得する。
外径算出用画像選択部227は、カメラ25により異なるフォーカス位置毎に、一括して複数、ここでは9個の受精卵16を撮像した画像から、受精卵16毎に、外径算出用に適した画像を選択する。
外径算出部223は、外径算出用画像選択部227で選択された画像を基に受精卵16の外径を算出する。
フォーカス位置特定部224は、受精卵16の外径の算出結果からカメラ25のフォーカス位置を特定する。具体的には、予め作成されたカメラ25の複数の異なるフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたテーブルを参照し、受精卵16の外径の算出結果とテーブルの外径を照合して、外径に対応するフォーカス位置を特定する。
撮像制御部226は、フォーカス位置特定部224により特定されたフォーカス位置情報を基に、カメラ25のフォーカス位置を調整する。
表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させるための画像情報信号を表示装置23に出力する。
記憶部222は、画像取得部221で取得された画像情報を記憶する。
〈画像取得方法〉
次に、画像取得方法について図7、図12及び図13を用いて説明する。
図12は、外径算出用の画像を選択するための画像を取得する方法のフローチャートである。
尚、本実施形態においては、フォーカス調整用マーク141a〜141fを備えた培養容器1を用いた場合を例に挙げるが、フォーカス調整用マークのない培養容器を用いて、本実施形態の画像取得方法により画像を取得することもできる。
まず、受精が確認された受精卵16が個々に凹部15に収容され、培養液及びオイルが注入された培養容器1を準備する。培養容器1を培養装置21内のステージ27上に水平に載置する。
受精卵16の画像取得は、受精卵16を収容した培養容器1を培養装置21内に保持した状態で行われる。
次に、培養容器1の下部から光源24から光を照射し、フォーカステーブルにある複数の異なるフォーカス位置のうち1のフォーカス位置でフォーカスし(S301)、9個の受精卵16を一括してカメラ25により撮像する(S302)。撮像された画像は記憶部222に記録される(S303)。フォーカステーブルは、互いに異なる複数の所定のフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたものである。
次に、フォーカステーブルにある複数の所定のフォーカス位置毎に撮像が終了していなければ(S304 No)、S301に戻って、撮像が終了していないフォーカス位置でフォーカスし(S301)、9個の受精卵16を一括してカメラ25により撮像する(S302)。撮像された画像は記憶部222に記録される(S303)。フォーカステーブルにあるすべてのフォーカス位置の撮像が終了するまで、S301〜S303は繰り返される。尚、記憶部222には、例えば、各受精卵16の撮影画像のうちトリミング、外径算出、フォーカス値の最適なものが選択的に記録されてもよい。
フォーカステーブルにあるすべてのフォーカス位置毎の撮像が終了すると(S304 Yes)、外径算出用の画像を選択するための画像の取得が終了する。これにより、例えばフォーカステーブルに6つのフォーカス位置がある場合は、1つの受精卵16につき6枚の画像が得られる。
次に、外径算出用画像選択部227は、受精卵16毎に、得られた6枚の画像から外径算出に適した画像を1つ選択する。選択方法としては、例えば輪郭エッジが一番鋭いものを選択する。具体的には、6枚の画像それぞれで受精卵の輪郭部分を検出して、その輪郭部分のエッジが一番鋭いものが、ピントがあっているものと判断し、それを選択する。
次に、外径算出部223は、選択された受精卵16の画像に基づき、受精卵16の外径を算出する(S103)。外径算出方法は第1の実施形態に示す方法と同様である。
次に、フォーカス位置特定部224は、予め作成されているフォーカステーブルを参照して、外径算出部223にて算出された受精卵16の外径算出結果を基にカメラ25のフォーカス位置を特定する(S104)。フォーカステーブルは、カメラ25の互いに異なる複数のフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたものである。
次に、撮像制御部226は、フォーカス位置特定部224で特定されたフォーカス位置となるように、カメラ25のフォーカス位置を制御する(S105)。
次に、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し(S106)、画像取得部221は撮像された画像を取得し、記憶部222は取得された画像を記録する(S107)。表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させる。
これらの工程S103〜S107を受精卵16毎に行い、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し、すべての受精卵16の画像を取得する。
そして、任意の時期毎、例えば10分間や1日といった所定の間隔毎、もしくは、連続的に、上述のS301〜S304の工程、取得された6枚の画像から外径算出に適した画像を1つ選択する工程、S103〜S107の工程を行い、受精卵16の画像の取得をする。これにより、受精卵16の成長の様子を観察することができる。
なお、9個の受精卵16の一括撮像の際に、受精卵の成長の一番遅い、すなわち、外径が小さい受精卵よりも小さい外径に対応したフォーカス位置での撮像は、次回以降は行わないようにしてもよい。これにより、不要な撮像を減らすことができ、撮像時の光照射による受精卵のダメージを低減することができる。
本実施形態では、外径算出用画像選択部227で輪郭エッジが一番鋭いものを外径算出に適した画像として1枚選択し、外径算出部223で選択した画像を基に外径算出を行っているが、これに限定されない。
例えば、受精卵16毎に得られた6枚の画像のうち、輪郭エッジの鋭い画像を数枚、例えば2〜3枚選択し、これらの画像を基にそれぞれ外径を算出し、この外径算出結果を平均してフォーカス位置を特定するための外径として用いてもよい。
また、受精卵16毎に得られた6枚の画像の隣り合うペア同士(5ペア)で画像の差分を計算し、その差分画像の受精卵16の外周部分の輝度差が最も大きい輝度差画像から抽出される受精卵の輪郭のサイズをその受精卵16の直径として外径算出してもよい。
また、受精卵16毎に得られた6枚の画像の隣り合うペア同士(5ペア)で画像の差分を計算し、その差分画像で得られた受精卵16の輪郭のサイズが一番小さい画像を受精卵の直径としてもよい。これは、ピントがぼけると受精卵のサイズが大きめにでると考えられるので、一番小さいサイズの画像が選択すれば、受精卵のサイズにあっていると考えられる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る画像処理方法について説明する。
第4の実施形態においては、フォーカステーブルにあるフォーカス位置毎に、一括して9個の受精卵を撮像した。これに対し、本実施形態においては、培養容器1を用いてフォーカス調整用マーク141a〜141f毎に、一括して9個の受精卵を撮像する。以下、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
培養容器1及び画像取得装置2は、第1の実施形態と同様の構成のため、説明を省略する。
〈画像取得システムの構成〉
次に、上述の画像取得装置2における画像取得システムについて説明する。
図13は、画像取得システム7の構成を示す図である。
図13に示すように、画像取得システム3は、カメラ25と、情報処理装置22と、表示装置23とを具備する。
情報処理装置22は、画像取得部221と、外径算出用画像選択部227と、外径算出部223と、フォーカス位置特定部324と、撮像制御部226と、表示制御部225と、記憶部222を具備する。
画像取得部221は、カメラ25によって撮像された画像をカメラ25から取得する。
外径算出用画像選択部227は、カメラ25により撮像された異なるフォーカス位置毎に、一括して複数、ここでは9個の受精卵16の画像から、受精卵16毎に、外径算出用に適した画像を選択する。
外径算出部223は、外径算出用画像選択部227で選択された画像を基に受精卵16の外径を算出する。
フォーカス位置特定部324は、受精卵16の外径算出結果から受精卵16の半径を求める。そして、培養容器1の基準位置10から、図面上、Z軸方向にそって上部にこの半径分移動させた高さにある、或いは、フォーカス調整用段差14のうち最も近い高さにある段差を1つ選択し、この段差に付されているフォーカス調整用マークをフォーカス位置として特定する。
撮像制御部226は、フォーカス位置特定部324により特定されたフォーカス位置情報を基に、カメラ25のフォーカス位置を調整する。
表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させるための画像情報信号を表示装置23に出力する。
記憶部222は、画像取得部221で取得された画像情報を記憶する。
〈画像取得方法〉
次に、画像取得方法について図11、図13及び図14を用いて説明する。
図14は、外径算出用の画像を選択するための画像を取得する方法のフローチャートである。
まず、受精が確認された受精卵16が個々に凹部15に収容され、培養液及びオイルが注入された培養容器1を準備する。
受精卵16の画像取得は、受精卵16を収容した培養容器1を培養装置21内に保持した状態で行われる。
次に、培養容器1の下部から光源24から光を照射し、培養容器1に形成されているフォーカス調整用マーク141のうちの1つ、例えばフォーカス調整用マーク141aをフォーカス位置としてフォーカスし(S401)、9個の受精卵16を一括してカメラ25により撮像する(S402)。撮像された画像は記憶部222に記録される(S403)。
次に、フォーカス調整用マーク141a〜141f毎に撮像が終了していなければ(S404 No)、S401に戻って、撮像が終了していないフォーカス調整用マーク141bをフォーカス位置としてフォーカスし(S401)、9個の受精卵16を一括してカメラ25により撮像する(S402)。撮像された画像は記憶部222に記録される(S403)。フォーカス調整用マーク141a〜141fすべての撮像が終了するまで、S401〜S403は繰り返される。尚、記憶部222には、例えば、各受精卵16の撮影画像のうちトリミング、外径算出、フォーカス値の最適なものが選択的に記録されてもよい。
フォーカス調整用マーク141a〜141f毎の撮像がすべて終了すると(S404 Yes)、外径算出用の画像を選択するための画像の取得が終了する。これにより、6つのフォーカス調整用マーク141a〜141f毎の、9個の受精卵16が一括して撮像された画像が得られる。したがって、1つの受精卵16につき6枚の画像が得られる。
次に、外径算出用画像選択部227は、受精卵16毎に、得られた6枚の画像から外径算出に適した画像を1つ選択する。選択方法としては、第4の実施形態と同様の方法を用いることができる。
次に、外径算出部223は、選択された受精卵16の画像に基づき、受精卵16の外径を算出する(S203)。外径算出方法は第1の実施形態に示す方法と同様である。
次に、フォーカス位置特定部324は、受精卵16の外径算出結果から受精卵16の半径を求める。そして、培養容器1の基準位置10から、図面上、Z軸方向にそって上部にこの半径分移動させた高さにある、或いは、フォーカス調整用段差14のうち最も近い高さにある段差を1つ選択し、この段差に付されているフォーカス調整用マーク141をフォーカス位置として特定する(S204)。
次に、撮像制御部226は、フォーカス位置特定部324で特定されたフォーカス位置となるように、カメラ25のフォーカス位置を制御する(S205)。
次に、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し(S206)、画像取得部221は撮像された画像を取得し、記憶部222は取得された画像を記録する(S207)。表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させる。
これらのS203〜S207の工程を受精卵16毎に行い、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し、すべての受精卵16の画像を取得する。
そして、任意の時期毎、例えば10分間や1日といった所定の間隔毎、もしくは連続的に、上述のS401〜S404の工程、取得された6枚の画像から外径算出に適した画像を1つ選択する工程、S203〜S207の工程を行い、受精卵16の画像の取得をする。これにより、受精卵16の成長の様子を観察することができる。
なお、9個の受精卵16の一括撮像の際に、受精卵の成長の一番遅い、すなわち、外径が小さい受精卵に対応したフォーカス調整用マークでの撮像は、次回以降は行わないようにしてもよい。これにより、不要な撮像を減らすことができ、撮像時の光照射による受精卵おダメージを低減することができる。
(第6の実施形態)
上述の培養容器1のフォーカス調整用段差14を用いてキャリブレーションし、その後、画像取得の工程を行ってもよい。本実施形態では、第4の実施形態で説明した一括撮像工程の前にキャリブレーション工程を行った場合を例にあげて説明する。
図15は、キャリブレーション工程を含む外径算出用の画像を選択するための画像を取得する方法のフローチャートである。以下、図15のフローチャートに従って説明する。
まず、受精が確認された受精卵16が個々に凹部15に収容され、培養液及びオイルが注入された培養容器1を準備する。
次に、培養容器1のフォーカス調整用段差14を基準にしてキャリブレーションを行う(S501)。キャリブレーションの結果は使用するカメラ25固有のデータとして記憶部222に記録される。
次に、培養容器1の下部から光源24からの光を照射し、フォーカステーブルにある複数の異なるフォーカス位置のうち1のフォーカス位置でフォーカスし(S502)、9個の受精卵16を一括してカメラ25により撮像する(S503)。撮像された画像は記憶部222に記録される(S504)。フォーカステーブルは、互いに異なる複数の所定のフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたものである。
次に、フォーカステーブルにある複数の所定のフォーカス位置毎に撮像が終了していなければ(S505 No)、S502に戻って、撮像が終了していないフォーカス位置でフォーカスし(S502)、9個の受精卵16を一括してカメラ25により撮像する(S503)。撮像された画像は記憶部222に記録される。フォーカステーブル分の撮像が終了するまで、S502〜S505は繰り返される。
フォーカステーブルにある複数の所定のフォーカス位置毎に撮像が終了すると(S505 Yes)、外径算出用の画像を選択するための画像の取得が終了する。これにより、例えばフォーカステーブルが6つある場合は、1つの受精卵16につき6枚の画像が得られる。
次に、外径算出用画像選択部227は、受精卵16毎に、得られた6枚の画像から外径算出に適した画像を1つ選択する。選択方法は、第4の実施形態と同様である。
次に、外径算出部223は、選択された受精卵16の画像に基づき、受精卵16の外径を算出する。外径算出方法は第1の実施形態に示す方法と同様である。
次に、フォーカス位置特定部224は、予め作成されているフォーカステーブルを参照し、記憶部222に記録されているキャリブレーション結果を加味して、外径算出部223にて算出された受精卵16の外径算出結果に基づいて、カメラ25のフォーカス位置を特定する。フォーカステーブルは、カメラ25の互いに異なる複数のフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたものである。
次に、撮像制御部226は、フォーカス位置特定部224で特定されたフォーカス位置となるように、カメラ25のフォーカス位置を制御する。
次に、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し、画像取得部221は撮像された画像を取得し、記憶部222は取得された画像を記録する。表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させる。
このように、培養容器1のフォーカス調整用段差14をキャリブレーションに用いることもでき、フォーカス調整の精度が向上する。
また、受精卵16の観察において、定期的に胚培養士が培養装置21から培養容器1を取り出して顕微鏡観察を行うことがある。取り出し後、培養装置21内へ培養容器1を戻した際に再度培養容器1のフォーカス調整用段差14を用いてキャリブレーションを行うことで、再設置に伴うフォーカスのずれを低減することができる。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態として、上述の画像取得装置2とは異なる構成の画像取得装置について説明する。尚、画像取得装置の構成はこれらに限定されるものではない。
上述の実施形態において、受精卵を観察する画像取得装置2は、培養装置21内に培養容器1とカメラ25を設置し、情報処理装置22を培養装置21の外に設置しているが、これに限定されない。例えば、図16に示すように、培養装置31内に培養容器1、カメラ323及び情報処理装置322を設置してもよい。
図16は、第7の実施形態に係る画像取得装置8の構成を示す。
図16に示すように、画像取得装置8は、培養装置31と、カメラ・情報処理装置一体型ユニット32と、温度・湿度制御部36とを具備する。画像取得装置8は、ネットワークを介してクラウドサーバ37と接続可能となっている。更に、携帯端末38と、パソコン39は、ネットワークを介してクラウドサーバ37と接続可能となっている。
培養装置31は、受精卵16が収容された培養容器1を収容し、受精卵16を培養するチャンバである。培養容器1は、培養装置31内で水平に保持される。
カメラ・情報処理装置ユニット32は、培養装置31内に設置される。
カメラ・情報処理装置ユニット32は、撮像部としてのカメラ323と、光源321と、情報処理装置322と、通信部325とを有する。本実施形態では、受精卵16に照射する光の光源321を培養装置1の下部ではなく上部に配置している。
光源321は、培養容器1内の受精卵16をカメラ323により撮像する際に、培養容器1に対して照射する光を発する。
カメラ323は、培養容器1内の受精卵16を撮像するものである。カメラ323は、図上Z軸方向、すなわちフォーカス深度方向に移動可能となっており、水平面方向には移動しないように固定されている。
情報処理装置322は、カメラ323により取得した画像情報から受精卵16の外径を算出し、その算出結果から受精卵16の画像取得に適したカメラ323のフォーカス位置を特定する。また、情報処理装置322は、通信部325及びネットワークを介して、クラウドサーバ37に受精卵16の画像データを出力する。
温度・湿度制御部36は、培養装置31内の温度・湿度を制御するものであり、受精卵16の培養に適した環境をつくる。温度・湿度制御部36は、培養装置31内に設置される。
通信部325は、情報処理装置322に記憶された受精卵16の画像データ信号を受け取り、ネットワークを介してクラウドサーバ37に対して出力する。
クラウドサーバ37は、受精卵16の画像データを記憶する。
表示部39aと情報処理部39bとからなるパソコン39、携帯端末38は、それらを操作するユーザの操作によって、ネットワークを介してクラウドサーバ37から受精卵16の画像データを受け取り表示させる。
(第8の実施形態)
第1の実施形態においては、図7のS101の工程で受精卵16の外径にあわせてフォーカスをしているが、1回目の画像取得時のみ、表示装置23に受精卵16の画像を映し出し、その画像を見ながら観察者がフォーカス位置をあわせてもよい。そして、2回目以降の画像取得では、図7の工程を経て画像取得してもよい。以下、第8の実施形態として、表示装置23の画像を見ながら1回目の画像取得を行う場合について説明する。
図17は、第8実施形態にかかわる1回目の画像取得方法を示すフローチャートである。
図17のフローチャートに従って説明する。
まず、受精卵16が収容された培養容器1を培養装置21内のステージ27上に載置する。
次に、培養容器1の下部から光源24から光を照射し、カメラ25により受精卵16を撮像し、撮像した画像を表示装置23に表示する。観察者は、表示装置23に表示される受精卵16の画像を見ながら、フォーカスをあわせ、カメラ25の初期フォーカス位置を設定する(S601)。
ここで、画像を見ながらのフォーカス合わせの際、培養容器として上述したフォーカス調整用マーク141a〜141fを備える培養容器1を用いる場合、フォーカス調整用マーク141a〜141fを用いておよそのフォーカス位置に設定してから調整していくこともできる。
例えば、受精直後の受精卵の直径はおよそ100μm程度であるので、この受精卵の中心位置は基準位置10からZ軸方向にそって上方向に50μm移動した位置付近、すなわちフォーカス調整用マーク141aの位置付近にあると想定される。したがって、画像を見ながら、フォーカス調整用マーク141aを用いておよそのフォーカス位置を決めた後、フォーカス位置を調整していくことができる。
次に、培養容器1の上部に位置したカメラ25により受精卵16を撮像する(S602)。
撮像された受精卵16の画像は、画像取得部221により取得される。次に、外径算出部223は、画像取得部221が取得した受精卵16の画像に基づき、受精卵16の外径を算出する(S603)。外径算出方法は第1の実施形態に示した方法と同様である。
次に、フォーカス位置特定部224は、予め作成されているフォーカステーブルを参照して、外径算出部223にて算出された受精卵16の外径算出結果からカメラ25のフォーカス位置を特定する(S604)。フォーカステーブルは、カメラ25の互いに異なる複数のフォーカス位置と受精卵16の外径とが対応づけられたものである。
次に、撮像制御部226は、カメラ25のフォーカス位置がフォーカス位置特定部224で特定されたフォーカス位置となるようにフォーカス位置情報信号をカメラ位置制御部251に出力する(S605)。
次に、カメラ位置制御部251は、撮像制御部226からのフォーカス位置情報信号に基づいて、カメラのレンズ位置又はステージを移動させてフォーカス位置を調整する(S606)。
次に、特定されたフォーカス位置で受精卵16を撮像し(S607)、画像取得部221は撮像された画像を取得し、記憶部222は取得された画像を記録する(S608)。表示制御部225は、画像取得部221で取得された画像を表示装置23に表示させる。
S607で取得される受精卵16の画像は、受精卵16の中心をフォーカス位置として撮像して得たものである。
これらの工程S601〜S608を、受精卵16毎に行い、1回目の各受精卵16の画像を取得する。
そして、任意の時期毎、例えば10分間隔や1日おきといった所定の間隔毎、もしくは連続的に、図7に示すS101〜S108の工程を行うことによって、2回目以降の画像を取得する。これにより、受精卵16の成長の様子を観察することができる。また、必要に応じてリアルタイムに画像を取得してもよく、表示装置23上に受精卵の様子を表示させて随時観察するようにしてもよい。
このように、初回(1回目)の画像取得時のみ観察者によってフォーカス位置を設定することもできる。
ここでは、第1の実施形態の変形例として説明したが、同様に、第2の実施形態においても、初回の画像取得時のみ観察者によってフォーカス位置を設定し、2回目以降の画像取得は図11に示す工程を経て行ってもよい。この場合、初回の画像取得時に、観察者によるフォーカス位置設定後、図11に示すS202〜S207の工程を行う。
以上、本技術の各実施形態及び各変形例について説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞の画像を撮像部により取得し、
前記撮像部によって取得した画像から前記細胞の外径を算出し、
予め作成された前記撮像部の互いに異なる複数のフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する
画像取得方法。
(2)上記(1)に記載の画像取得方法であって、
前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記培養容器を水平面に配置して上部から行ない、
前記フォーカス位置は、前記凹部の最も低い位置を基準位置とし、前記水平面に対し垂直な方向に、前記基準位置から前記算出された前記細胞の外径から求められる半径と同じ長さ分、上方向に移動した位置にある
画像取得方法。
(3)上記(1)又は(2)に記載の画像取得方法であって、
任意の時期毎に、前記撮像部により前記細胞の画像を取得し、前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出し、前記テーブルを参照して前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定し、前記特定されたフォーカス位置で前記撮像部により前記細胞の画像を取得する
画像取得方法。
(4)上記(1)又は(2)に記載の画像取得方法であって、
前記培養容器は、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークを更に有し、
前記テーブルの参照によるフォーカス位置特定後は、任意の時期毎に、前記フォーカス調整用マークを用いて前記撮像部のフォーカス位置を特定し、前記特定されたフォーカス位置で前記撮像部により前記細胞の画像を取得する
画像取得方法。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1項に記載の画像取得方法であって、
前記培養容器は、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークを更に有し、
前記細胞の画像の取得よりも前に、前記培養容器の前記フォーカス調整用マークを基準として前記撮像部をキャリブレーションし、
前記撮像部のフォーカス位置の特定は、前記キャリブレーション結果を加味して行われる
画像取得方法。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1項に記載の画像取得方法であって、
前記培養容器は複数の前記細胞を個々に収容する複数の前記凹部を有し、
前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記テーブルにある互いに異なる複数のフォーカス位置毎に前記複数の細胞を一括して撮像して行い、
前記互いに異なる複数のフォーカス位置毎に取得された画像結果から、前記細胞毎に前記外径算出用の画像を1つ選択し、
前記細胞の外径の算出は、前記外径算出用に選択した画像から算出する
画像取得方法。
(7)細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞の画像を撮像部により取得し、
前記撮像部によって取得した画像から前記細胞の外径を算出し、
前記外径算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを選択し、
前記フォーカス調整用マークをフォーカス位置として前記撮像部により前記細胞の画像を取得する
画像取得方法。
(8)上記(7)に記載の画像取得方法であって、
任意の時期毎に、前記撮像部により得られる画像から前記細胞の外径を算出し、前記外径の算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定し、前記フォーカス調整用マークをフォーカス位置とする
画像取得方法。
(9)上記(7)又は(8)に記載の画像取得方法であって、
前記培養容器は複数の前記細胞を個々に収容する複数の前記凹部を有し、
前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記フォーカス調整用マーク毎に前記複数の細胞を一括して撮像して行い、
前記フォーカス調整用マーク毎に取得された画像結果から、前記細胞毎に前記外径算出用の画像を1つ選択し、
前記細胞の外径の算出は、前記外径算出用に選択した画像から算出する
画像取得方法。
(10)細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出する算出部と、
予め作成された前記撮像部のフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部と
を具備する画像取得装置。
(11)細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出する算出部と、
前記外径算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定する特定部と
を具備する画像取得装置。
(12)上記(10)又は(11)に記載の画像取得装置であって、
前記培養容器を収容する培養装置を更に具備する
画像取得装置。
(13)撮像部により撮像された、細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞の画像を取得する画像取得部と、
前記取得した細胞の画像に基づき、前記細胞の外径を算出する算出部と、
前記算出結果に基づき、前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部
として情報処理装置を機能させるプログラムであって、
前記特定部は、予め作成された前記撮像部の互いに異なるフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記算出部による前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する
プログラム。
(14)撮像部により撮像された、細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞の画像を取得する画像取得部と、
前記取得した細胞の画像に基づき、前記細胞の外径を算出する算出部と、
前記算出結果に基づき、前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部
として情報処理装置を機能させるプログラムであって、
前記特定部は、前記算出部による前記外径の算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定する
プログラム。
(15)複数の細胞が個々に収容される複数の凹部からなる凹部群と、
前記凹部群の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークと
を有する培養容器。
1…培養容器
2、8…画像取得装置
10…基準位置
14…細胞回転装置
15…凹部
16…受精卵
21、31…培養装置
25、323…カメラ
141a〜141f…フォーカス調整用マーク
221…画像取得部
223…外径算出部
224、324、424…フォーカス位置特定部

Claims (15)

  1. 細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞の画像を撮像部により取得し、
    前記撮像部によって取得した画像から前記細胞の外径を算出し、
    予め作成された前記撮像部の互いに異なる複数のフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する
    画像取得方法。
  2. 請求項1に記載の画像取得方法であって、
    前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記培養容器を水平面に配置して上部から行ない、
    前記フォーカス位置は、前記凹部の最も低い位置を基準位置とし、前記水平面に対し垂直な方向に、前記基準位置から前記算出された前記細胞の外径から求められる半径と同じ長さ分、上方向に移動した位置にある
    画像取得方法。
  3. 請求項2に記載の画像取得方法であって、
    任意の時期毎に、前記撮像部により前記細胞の画像を取得し、前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出し、前記テーブルを参照して前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定し、前記特定されたフォーカス位置で前記撮像部により前記細胞の画像を取得する
    画像取得方法。
  4. 請求項2に記載の画像取得方法であって、
    前記培養容器は、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークを更に有し、
    前記テーブルの参照によるフォーカス位置特定後は、任意の時期毎に、前記フォーカス調整用マークを用いて前記撮像部のフォーカス位置を特定し、前記特定されたフォーカス位置で前記撮像部により前記細胞の画像を取得する
    画像取得方法。
  5. 請求項4に記載の画像取得方法であって、
    前記細胞の画像の取得よりも前に、前記培養容器の前記フォーカス調整用マークを基準として前記撮像部をキャリブレーションし、
    前記撮像部のフォーカス位置の特定は、前記キャリブレーション結果を加味して行われる
    画像取得方法。
  6. 請求項2に記載の画像取得方法であって、
    前記培養容器は複数の前記細胞を個々に収容する複数の前記凹部を有し、
    前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記テーブルにある互いに異なる複数のフォーカス位置毎に前記複数の細胞を一括して撮像して行い、
    前記互いに異なる複数のフォーカス位置毎に取得された画像結果から、前記細胞毎に前記外径算出用の画像を1つ選択し、
    前記細胞の外径の算出は、前記外径算出用に選択した画像から算出する
    画像取得方法。
  7. 細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞の画像を撮像部により取得し、
    前記撮像部によって取得した画像から前記細胞の外径を算出し、
    前記外径算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを選択し、
    前記フォーカス調整用マークをフォーカス位置として前記撮像部により前記細胞の画像を取得する
    画像取得方法。
  8. 請求項7に記載の画像取得方法であって、
    任意の時期毎に、前記撮像部により得られる画像から前記細胞の外径を算出し、前記外径の算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定し、前記フォーカス調整用マークをフォーカス位置とする
    画像取得方法。
  9. 請求項8に記載の画像取得方法であって、
    前記培養容器は複数の前記細胞を個々に収容する複数の前記凹部を有し、
    前記撮像部による前記細胞の画像の取得は、前記フォーカス調整用マーク毎に前記複数の細胞を一括して撮像して行い、
    前記フォーカス調整用マーク毎に取得された画像結果から、前記細胞毎に前記外径算出用の画像を1つ選択し、
    前記細胞の外径の算出は、前記外径算出用に選択した画像から算出する
    画像取得方法。
  10. 細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出する算出部と、
    予め作成された前記撮像部のフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部と
    を具備する画像取得装置。
  11. 細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞を撮像する撮像部と、
    前記撮像部によって取得された画像から前記細胞の外径を算出する算出部と、
    前記外径算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定する特定部と
    を具備する画像取得装置。
  12. 請求項10に記載の画像取得装置であって、
    前記培養容器を収容する培養装置を更に具備する
    画像取得装置。
  13. 撮像部により撮像された、細胞が収容された凹部を有する培養容器内の前記細胞の画像を取得する画像取得部と、
    前記取得した細胞の画像に基づき、前記細胞の外径を算出する算出部と、
    前記算出結果に基づき、前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部
    として情報処理装置を機能させるプログラムであって、
    前記特定部は、予め作成された前記撮像部の互いに異なるフォーカス位置と前記細胞の外径とが対応づけられたテーブルを参照して、前記算出部による前記外径の算出結果から前記撮像部のフォーカス位置を特定する
    プログラム。
  14. 撮像部により撮像された、細胞が収容された凹部と、前記凹部の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークとを有する培養容器内の前記細胞の画像を取得する画像取得部と、
    前記取得した細胞の画像に基づき、前記細胞の外径を算出する算出部と、
    前記算出結果に基づき、前記撮像部のフォーカス位置を特定する特定部
    として情報処理装置を機能させるプログラムであって、
    前記特定部は、前記算出部による前記外径の算出結果を基に前記複数のフォーカス調整用マークから1のフォーカス調整用マークを特定する
    プログラム。
  15. 複数の細胞が個々に収容される複数の凹部からなる凹部群と、
    前記凹部群の外に、前記凹部の最も低い位置よりも高く、かつ、前記凹部の最も高い位置よりも低い位置に、互いの高さが異なるように配置された複数のフォーカス調整用マークと
    を有する培養容器。
JP2018524955A 2016-07-01 2017-05-19 画像取得方法、画像取得装置、プログラム及び培養容器 Pending JPWO2018003340A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016131276 2016-07-01
JP2016131276 2016-07-01
PCT/JP2017/018777 WO2018003340A1 (ja) 2016-07-01 2017-05-19 画像取得方法、画像取得装置、プログラム及び培養容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2018003340A1 true JPWO2018003340A1 (ja) 2019-04-25

Family

ID=60785334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018524955A Pending JPWO2018003340A1 (ja) 2016-07-01 2017-05-19 画像取得方法、画像取得装置、プログラム及び培養容器

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20190331905A1 (ja)
EP (1) EP3480291A4 (ja)
JP (1) JPWO2018003340A1 (ja)
CN (1) CN109415676A (ja)
AU (1) AU2017287141B2 (ja)
WO (1) WO2018003340A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3473998A4 (en) * 2016-06-15 2019-07-03 Sony Corporation INFORMATION PROCESSING DEVICE, OBSERVATION SYSTEM, OBSERVATION PROCEDURE AND PROGRAM
CA3036691A1 (en) * 2016-09-14 2018-03-22 Vbc Holdings Llc Systems, apparatus and methods for controlling a movement of a cell culture to optimize cell growth
JPWO2018100913A1 (ja) 2016-11-29 2019-10-17 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び観察システム
WO2019131626A1 (ja) * 2017-12-28 2019-07-04 オリンパス株式会社 細胞培養制御方法、細胞培養制御装置、細胞培養装置および細胞培養システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010200748A (ja) * 2009-02-09 2010-09-16 Dainippon Printing Co Ltd 細胞培養容器
WO2010128670A1 (ja) * 2009-05-08 2010-11-11 株式会社ニコン フォーカス制御装置および培養観察装置
JP2014090692A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Dainippon Printing Co Ltd 細胞培養容器および細胞観察方法
JP2015166829A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 富士フイルム株式会社 細胞撮像制御装置および方法並びにプログラム
JP2016512959A (ja) * 2013-03-01 2016-05-12 ジェネア・リミテッド 培養サンプル発達モニタリングのための装置、方法およびシステム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6993170B2 (en) * 1999-06-23 2006-01-31 Icoria, Inc. Method for quantitative analysis of blood vessel structure
CA2526368A1 (en) * 2003-05-20 2004-12-02 Fluidigm Corporation Method and system for microfluidic device and imaging thereof
JP2006003653A (ja) * 2004-06-17 2006-01-05 Olympus Corp 生体試料観察システム
JP2009152827A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Nikon Corp タイムラプス画像の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置
JP2012039929A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Nikon Corp 受精卵観察の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置、並びに受精卵の製造方法
JP6595156B2 (ja) * 2014-03-04 2019-10-23 富士フイルム株式会社 細胞画像取得装置および方法並びにプログラム
JP6219214B2 (ja) * 2014-03-31 2017-10-25 富士フイルム株式会社 細胞撮像制御装置および方法並びにプログラム
JP6447044B2 (ja) 2014-11-19 2019-01-09 大日本印刷株式会社 画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法、並びに観察対象物の収納容器
JP6476977B2 (ja) * 2015-02-19 2019-03-06 大日本印刷株式会社 識別装置、識別方法、プログラム
AU2017282135A1 (en) * 2016-06-21 2019-01-17 Sony Corporation Information processing device, information processing method, and program
JP2018022216A (ja) * 2016-08-01 2018-02-08 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
CN110023481A (zh) * 2016-11-30 2019-07-16 索尼公司 信息处理设备、观察系统、信息处理方法和程序

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010200748A (ja) * 2009-02-09 2010-09-16 Dainippon Printing Co Ltd 細胞培養容器
WO2010128670A1 (ja) * 2009-05-08 2010-11-11 株式会社ニコン フォーカス制御装置および培養観察装置
JP2014090692A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Dainippon Printing Co Ltd 細胞培養容器および細胞観察方法
JP2016512959A (ja) * 2013-03-01 2016-05-12 ジェネア・リミテッド 培養サンプル発達モニタリングのための装置、方法およびシステム
JP2015166829A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 富士フイルム株式会社 細胞撮像制御装置および方法並びにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
AU2017287141A1 (en) 2019-01-17
EP3480291A1 (en) 2019-05-08
AU2017287141B2 (en) 2020-06-18
CN109415676A (zh) 2019-03-01
EP3480291A4 (en) 2019-07-03
WO2018003340A1 (ja) 2018-01-04
US20190331905A1 (en) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2018003340A1 (ja) 画像取得方法、画像取得装置、プログラム及び培養容器
US9189677B2 (en) Recording medium having observation program recorded therein and observation apparatus
US8064661B2 (en) Cell culture device, image processing device and cell detecting system
WO2012115153A1 (ja) 細胞評価方法、細胞培養方法、細胞評価装置、インキュベータ、細胞評価プログラム、コロニー分類プログラム、幹細胞の培養方法、幹細胞評価装置および幹細胞評価プログラム
CN106133503B (zh) 球状体评价方法以及球状体评价装置
MX2013014806A (es) Dispositivo de exploracion para explorar epecimienes de planta.
JP2015165785A (ja) 細胞画像取得装置および方法並びにプログラム
CN103642688A (zh) 用于监测和/或培养显微对象的设备、系统和方法
JP6196607B2 (ja) 画像処理方法、制御プログラムおよび画像処理装置
JP6173950B2 (ja) 細胞撮像制御装置および方法並びにプログラム
JP5876453B2 (ja) 培養品質評価方法
JP5516108B2 (ja) 観察装置、観察方法、及びプログラム
WO2018230178A1 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
KR20150137047A (ko) 동물플랑크톤 계수용 시스템 및 방법
JP2018042006A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、および撮像装置
WO2018100917A1 (ja) 情報処理装置、観察システム、情報処理方法及びプログラム
JP6345001B2 (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP2012039929A (ja) 受精卵観察の画像処理方法、画像処理プログラム及び画像処理装置、並びに受精卵の製造方法
CN104054332A (zh) 图像处理装置和图像处理方法
JP6470399B2 (ja) 画像処理方法、制御プログラムおよび画像処理装置
JP4646847B2 (ja) 蛋白質結晶化観察方法及び蛋白質結晶化観察装置
WO2021108522A1 (en) Portable field imaging of plant stomata
CN205647827U (zh) 一种小型昆虫行为实时监控系统
EP4125065A1 (en) Image processing method and classification model construction method
KR20230136760A (ko) 세포 계수 방법, 세포 계수를 위한 기계 학습 모델의 구축 방법, 컴퓨터 프로그램 및 기록 매체

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200507

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211019