JP6447044B2 - 画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法、並びに観察対象物の収納容器 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法、並びに観察対象物の収納容器 Download PDF

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Description

本発明は、例えば培養細胞の観察に使用される画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法、並びに観察対象物の収納容器に関する。
近年、再生医療や不妊治療をはじめとする細胞培養分野においては、各研究が進んでおり、それと同時に生体から採取した細胞の培養状態を、細胞に影響を与えずにかつ簡易に観察する技術が要求されている。
例えば、体外受精による受精卵を培養する場合は、一定時間毎に、培養容器内の受精卵の状態を顕微鏡で観察して受精卵の観察画像を取得する作業が行われている。その際、顕微鏡の対物レンズの光軸方向(以下、「高さ方向」という。)の位置を調整し、所望の観察画像が得られる断面位置で合焦させて受精卵を撮像することにより受精卵のスライス画像が取得される。
従来、この種の観察画像を取得する装置としては、接眼レンズと、対物レンズと、標本を収容するディッシュが配置されるステージと、対物レンズの高さ方向の位置を調整して標本に合焦させる焦準ハンドルと、ステージに対する対物レンズの高さを検出する位置検出器と、検出された対物レンズの高さを表示する表示用コントローラと、を備えた顕微鏡装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この構成により、観察者が接眼レンズで視野を観察しながら焦準ハンドルを回し、対物レンズを標本の所望の断面位置で合焦させてスライス画像を撮像すれば、その断面位置での対物レンズの高さが表示用コントローラに表示されるので、対物レンズの高さに基づいてスライス画像とそれが撮像された断面位置の高さとを紐付けて管理することができる。
特開2006−023487号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置にあっては、スライス画像を撮像した際の対物レンズの高さを観察者が手作業で記録するという煩雑な作業が必要である。そのため、スライス画像が撮像された断面位置の高さを容易に検出することが可能な装置が求められている。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、スライス画像が撮像された断面位置の高さを容易に検出することが可能な画像処理装置等を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明は、収納容器に収納された観察対象物を観察方向と異なる軸方向に設定された所定の断面位置で合焦させて撮像する撮像装置から取得した画像を処理する画像処理装置であって、前記断面位置で合焦させて撮像した、前記観察対象物のスライス画像及び前記収納容器に設けられたマーカのマーカ画像を含む観察画像を取得する観察画像取得手段と、前記観察画像から前記マーカ画像を抽出するマーカ画像抽出手段と、予め定められた前記観察方向の基準位置と前記撮像装置の合焦位置との間の距離を前記観察方向に沿って変えながら前記マーカを撮像した複数の距離対応マーカ画像が記録された距離対応マーカ画像記録手段と、前記マーカ画像抽出手段によって抽出された前記マーカ画像と前記距離対応マーカ画像記録手段に記録された前記各距離対応マーカ画像との類似度を算出する類似度算出手段と、前記類似度が最も高い距離対応マーカ画像に基づいて前記基準位置から前記スライス画像が撮像された断面位置までの距離を検出する距離検出手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明は、観察対象物のスライス画像及び収納容器に設けられたマーカのマーカ画像を含む観察画像を取得し、取得した観察画像から抽出したマーカ画像と予め記録した各距離対応マーカ画像との類似度が最も高い距離対応マーカ画像に基づいて基準位置からスライス画像が撮像された断面位置までの距離を検出することができるので、スライス画像が撮像された断面位置の高さを容易にかつ的確に検出することができる。
本発明の画像処理装置などは、スライス画像が撮像された断面位置の高さを容易にかつ的確に検出することができる。
本発明に係るスライス画像位置検出システムの一実施形態の構成を示す構成図である。 一実施形態のスライス画像位置検出システムにおける撮像装置において用いられる収納容器の一例を示す図である。 一実施形態のスライス画像位置検出システムにおける撮像装置によって撮像される観察画像の一例を示す図である。 一実施形態の画像処理装置の構成を示す構成図である。 一実施形態のスライス画像位置検出システムにおける画像データ記録部に記録される観察画像を含むデータの一例を示す図である。 一実施形態のスライス画像位置検出システムにおける基準マーカ画像記録部に記録される基準マーカ画像を説明するための図である。 一実施形態の画像処理装置においてスライス画像高さのデータを観察画像に付加した一例を示す図である。 一実施形態の画像処理装置において実行されるスライス画像高さ検出処理の動作を示すフローチャートである。 一実施形態の変形例においてマーカの変形例を示す図である。 一実施形態の変形例においてマイクロビーズを、スライス画像高さを変えながら撮像したものを示す図である。 一実施形態の変形例において各ウェルを識別するための識別機能をマーカに持たせた場合の説明図である。 一実施形態の変形例において受精卵を培養するウェル毎にウェルIDを付加し、そのウェルIDで受精卵を管理する場合の説明図である。 一実施形態の変形例においてマーカを収納容器に設けた場合の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、培養された受精卵(胚)のスライス画像が撮像された位置を検出するスライス画像位置検出システムに対して、本発明に係る画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理方法、並びに観察対象物の収納容器を適用した場合の実施形態である。ただし、本発明は、その技術的思想を含む範囲で以下の実施形態に限定されない。
[1]画像処理装置の概要
まず、図1を用いて本実施形態におけるスライス画像位置検出システム1の構成及び概要について説明する。なお、図1は、本実施形態におけるスライス画像位置検出システム1の構成を示すシステム構成図である。
本実施形態のスライス画像位置検出システム1は、例えばディッシュなどの所定の容器に載置された観察対象の対象細胞を、容器が配置されたXY平面に垂直なZ軸方向と直交する所定の断面位置で合焦させてスライス画像を撮像し、撮像したスライス画像のZ軸方向の位置を検出するシステムである。なお、Z軸方向は、本発明に係る観察方向に対応し、以下の説明では「高さ方向」という。ただし、後述するように、当該断面位置は、Z軸方向と異なる軸方向に設定されていればよく、直交する方向に設定されていなくてもよい。
例えば、観察対象の細胞としては、不妊治療に用いられる受精卵が挙げられる。また、不妊治療では、一般的に、卵子を採取して体外受精を行った後、得られた受精卵を所定の容器で培養し、適した発育段階まで発生させて子宮内に移植することにより行われている。
特に、受精後には、卵子の中に卵子及び精子のそれぞれの核である2つの前核が形成され、この2つの前核が融合した後に、細胞分裂が起こり、卵割が発生する。また、受精から2日後には、受精卵は2細胞期を経て4細胞期になり、受精から3日後には受精卵は8細胞期になる。さらに、受精から4日後には、さらに細胞分裂が進んで1つ1つの細胞の境目が互いに接触した桑実胚になり、受精から5日後には、卵細胞はさらに分裂して胚盤胞になる。そして、この胚盤胞は、栄養外胚葉とその内部にある内細胞塊とから構成される。なお、卵割の各発生時期には数時間前後の誤差があり、この点を留意した観察が必要とされている。
一方、不妊治療において受精卵を母体内に移植する過程では、確実な着床とその後の成長を期すため、受精後2日〜5日にわたって受精卵の培養を行った後、移植に適した発育段階の状態の良い受精卵だけを選別して移植することが行われている。
受精卵の観察や撮影においては、受精卵の中心部分を観察することが好ましい。受精卵の中心部分を観察することにより、中心部分の断面において受精卵の外周が最大となり、より広い範囲の内部構造を観察できる。したがって、一般的には、中心部分の断面位置で合焦させて撮像したスライス画像が用いられる。ただし、受精卵の直径にはばらつきがあるため、所定の基準位置に対するスライス画像が撮像された断面位置の高さ(以下、単に「スライス画像高さ」という。)を記録しておくことはスライス画像を管理する上で重要である。
そこで、本実施形態においては、受精卵が収容されるウェルの近傍にマーカを設け、受精卵の所定の断面位置で合焦させて撮像したスライス画像にマーカ画像が含まれるように撮像し、そのマーカ画像に基づいてスライス画像高さを容易に検出することができるようになっている。
具体的には、図1に示すように、本実施形態のスライス画像位置検出システム1は、受精卵の所定の断面位置で合焦させて受精卵を撮像したスライス画像にマーカ画像が含まれるように撮像した観察画像を取得することが可能な撮像装置10と、ネットワーク20と、観察画像からマーカ画像を抽出し、抽出したマーカ画像に基づいてスライス画像高さを容易に検出するための画像処理を行う画像処理装置30と、から構成されている。
撮像装置10は、例えばネットワーク20に接続しデータの授受を行う通信機能と、観察画像を取得することが可能な撮像機能と、受精卵を観察するための顕微鏡機能と、を有する装置である。
特に、撮像装置10は、撮像機能によって、一定間隔毎(例えば、6分や12分毎)に、所定の高さの断面位置でディッシュのウェル内に載置された観察対象の受精卵と、ウェルの外縁の近傍に設けられたマーカとを含む画像を観察画像として生成するとともに、生成した観察画像のデータを画像処理装置30に送信する構成を有している。
例えば、撮像装置10は、光学システムと、当該光学システムから入力された光学画像を電気信号に変換するCCDIセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)と、CCDIセンサにおいて生成された電気信号に基づいて画像データを生成する生成部と、を有する。
また、撮像装置10は、観察画像のデータを画像処理装置30に送信する際には、LAN(Local Area Network)等の所定の通信規格を用いて有線にて直接又は図示しないアクセスポイントを介して無線にて画像処理装置30に送信する構成を有している。
ネットワーク20は、例えば、有線若しくは無線のIP(Internet Protocol)ネットワーク、又は、携帯電話網を含む公衆電話回線網その他のネットワークによって構成されている。
画像処理装置30は、撮像装置10と連動し、撮像装置10によって生成された観察画像からマーカ画像を抽出し、抽出したマーカ画像に基づいてスライス画像高さを検出するための画像処理を行う画像処理装置である。
具体的には、画像処理装置30は、
(1)予め定められた高さ方向の基準位置と撮像装置10の合焦位置との間の距離を高さ方向に沿って変えながらマーカを撮像した複数の基準マーカ画像を予め取得して記録しておき、
(2)撮像装置10から観察画像を取得して記録し、
(3)記録した観察画像からマーカ画像を抽出し、
(4)観察画像から抽出したマーカ画像と、予め取得しておいた各基準マーカ画像との類似度を算出し、
(5)類似度が最も高い基準マーカ画像に基づいて基準位置からスライス画像が撮像された断面位置までの高さを検出する、
ことによりスライス画像高さを検出する処理(以下、「スライス画像高さ検出処理」という。)を実行する構成を有している。
なお、Z軸方向の予め定められた基準位置としては、Z軸方向においてユーザが設定した任意の位置であって、例えば、ウェル底面、ディッシュ底面、受精卵の上部頂点、スライス画像の位置合わせに用いるマーカ103(後述)の上部などを挙げることができる。
このような構成により、本実施形態のスライス画像位置検出システム1は、スライス画像高さを容易にかつ的確に検出することができるようになっている。
[2]収納容器
次に、図2を用いて本実施形態の撮像装置10で用いられる収納容器の構成について説明する。なお、図2は、本実施形態の収納容器の一例を示す図であって、図2(A)は、収納容器の平面図であり、図2(B)は、図2(A)に示した線分AAにおける断面図である。
本実施形態の収容容器101は、受精卵40としての観察対象物を収容する収納部として機能するウェル102と、ウェル102の外縁から予め定められた範囲内に形成されたマーカであって、受精卵40が撮像された際に、Z軸方向における撮像位置に応じて当該受精卵40とともに撮像された画像上(すなわち、スライス画像上)に画像化された当該マーカが変化する形状を有するマーカ103を備えている。
具体的には、図2(A)に示すように、収納容器101は、受精卵40を収容する収容部としてのウェル102と、ウェル102の近傍に設けられたマーカ103と、を備えている。この収納容器101は、一般的に細胞を培養する培養容器であってディッシュと呼称され、撮像装置10のステージ上に配置されるものである。
図2(B)に示すように、ウェル102は、収納容器101の表面101aに対して凹状に形成され、底面102a及び外縁102bを有する。本実施形態では、底面102aを高さ方向の基準面とする。図示の例では、受精卵40の中心部分の断面40aの高さを符号hで示している。
また、マーカ103は、ウェル102の外縁102bから予め定められた範囲内に設けられている。具体的には、マーカ103は、受精卵40を所定の倍率で撮像する際に受精卵40の撮像範囲内に含まれる範囲内に設けられている。本実施形態では、マーカ103の形状を、収納容器101の表面101aに対して凸形状となる円柱状、換言すれば高さ方向に沿って凸形状となる円柱状としている。
図2(A)に示した1つのウェル102を撮像装置10により撮像すると、図3に示すような観察画像が得られる。なお、図3は、本実施形態における撮像装置10が撮像する観察画像の一例を示す図である。
図3に示すように、観察画像50は、受精卵40のスライス画像50aと、マーカ103のマーカ画像50bと、を含んでいる。なお、図3では、スライス画像50aの代用としてウェル102の底面に合焦させた画像を使用している。
受精卵40のスライス画像50aとしては、例えば、撮像装置10が受精卵40の中心部分の断面40a(図2(B)参照)に合焦させたスライス画像である。断面40aに合焦させているので、マーカ103には焦点が合わず、マーカ画像50bは、焦点ぼけの画像となっている。
[3]画像処理装置
次に、図4、図5及び図6を用いて本実施形態における画像処理装置30の構成について説明する。
なお、図4は、本実施形態の画像処理装置30の構成を示すブロック図である。また、図5は、画像データ記録部302に記録される観察画像を含むデータの一例であり、図6は、基準マーカ画像記録部303に記録される基準マーカ画像を説明するための図である。
本実施形態の画像処理装置30は、図4に示すように、各種のプログラムが実行される際に用いられる各種のデータを記録するデータ記録部300と、撮像装置10から送信された観察画像のデータなどの各種のデータの授受を行う通信制御部310と、取得した観察画像からスライス画像高さ検出処理などを実行するためのデータ処理部320と、を有している。
また、本実施形態の画像処理装置30は、液晶パネル等により構成される表示部340と、表示部340を制御する表示制御部350と、操作部370と、各部を制御する管理制御部380と、を有している。
なお、上述の各部は、バス31によって相互に接続され、各構成要素間におけるデータの転送が実行される。
データ記録部300は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)等により構成され、スライス画像高さ検出処理など各処理を実行するアプリケーションプログラムが記録されるアプリケーション記録部301と、撮像装置10によって撮像されて生成された観察画像のデータが記録される画像データ記録部302と、基準マーカ画像が記録される基準マーカ画像記録部303と、各プログラムの実行中にワークエリアとして用いられるROM/RAM304と、を有している。なお、画像データ記録部302は、本発明の観察画像取得手段を構成する。また、基準マーカ画像記録部303は、本発明の距離対応マーカ画像記録手段を構成する。
特に、画像データ記録部302には、撮像装置10から取得した観察画像が記録されている。例えば、本実施形態の画像データ記録部302には、図5に示すように、
(1)画像名、
(2)収納容器、
(3)光源、及び、
(4)倍率、
にそれぞれ対応付けられた観察画像が記録されている。
具体的には、画像名は、例えば、ユーザが操作部370を操作することによって、又は、撮像装置10において自動的に設定されるものである。また、収納容器、光源及び倍率は、受精卵の観察条件の一例であって、それぞれ、観察画像の撮像時に使用する収納容器の種類、受精卵を照射する光源の種類及び受精卵の撮像時の倍率を示している。これらの観察条件の情報は、ユーザが操作部370を操作することによって、又は、撮像装置10において自動的に設定され、観察画像とともに画像データ記録部302に記録されるものである。
例えば、図5において、画像名A1の観察画像は、収納容器D3を使用し、撮像時の光源はL1を使用し、撮像時の倍率は100倍である、という観察条件のもとで撮像されたことが示されている。
なお、図5では、画像名A1〜A5の5つの観察画像及び各観察条件をまとめて画像データ記録部302に記録するものとしたが、例えば、画像名毎に1つずつの観察画像及びその観察条件を画像データ記録部302に記録するものとしてもよい。また、図5に示した観察条件としては、例示した観察条件のうちの1つ又は2つでもよいし、その他の観察条件を追加してもよい。また、図5に示した以外の項目、例えば観察画像を撮像した時刻情報を付加してもよい。
また、基準マーカ画像記録部303には、予め撮像装置10から取得した基準マーカ画像が記録されている。基準マーカ画像は、観察画像からマーカ画像を抽出するために基準となる画像であり、予め定められた高さ方向の基準位置(例えば図2(B)に示した基準面)と撮像装置10の合焦位置との間の距離を高さ方向に沿って変えながらマーカ103を撮像した画像である。
本実施形態では、わかりやすく説明するために、図6(A)に示すように、観察画像を撮像した高さ(観察画像位置と図示)を50μm、100μm、150μmの3通りとして、これらの観察画像から抽出したマーカ画像を基準マーカ画像としている。すなわち、本実施形態における基準マーカ画像記録部303には、図6(B)に示すように、観察画像を撮像した各高さ50μm、100μm、150μmと、各高さでの基準マーカ画像とが関連づけられた基準マーカ画像テーブルが記録されている。なお、基準マーカ画像テーブルに記録された基準マーカ画像は、本発明の距離対応マーカ画像に対応する。
また、ROM/RAM304には、画像処理装置30の駆動に必要な各種のプログラムが記録されている。特に、ROM/RAM304には、データ処理部320、及び、管理制御部380によって実行される様々なアプリケーションが記録されている。そして、ROM/RAM304は、各プログラムの実行中にワークエリアとして用いられる。
通信制御部310は、所定のネットワークインターフェースであり、撮像装置10と通信回線を構築し、当該撮像装置10によって取得された種々のデータの授受を行う。
データ処理部320は、ROM/RAM304に記録されているスライス画像高さ検出処理を実行するアプリケーションに基づいて、
(1)撮像装置10から取得した観察画像からマーカ画像を抽出する処理(以下、「マーカ画像抽出処理」という。)、
(2)マーカ画像抽出処理によって抽出されたマーカ画像と、基準マーカ画像記録部303に記録された基準マーカ画像テーブルに含まれる各基準マーカ画像との類似度を算出する処理(以下、「類似度算出処理」という。)、
(3)類似度算出処理で得られた類似度のうち、最も高い類似度が得られた基準マーカ画像に基づいて基準位置からスライス画像が撮像された断面位置までの高さを検出する処理(以下、「距離検出処理」という。)、
を実行する。
特に、データ処理部320は、アプリケーションを実行することによって、マーカ画像抽出処理を実行するマーカ画像抽出部321と、類似度算出処理を実行する類似度算出部322と、高さ検出処理を実行する高さ検出部323と、を実現する。
例えば、本実施形態のマーカ画像抽出部321は、本発明のマーカ画像抽出手段を構成し、類似度算出部322は、本発明の類似度算出手段を構成する。また、例えば、本実施形態の高さ検出部323は、本発明の距離検出手段を構成する。
なお、本実施形態におけるデータ処理部320の各部の詳細については、後述する。
表示部340は、液晶素子又はEL(Electro Luminescence)素子のパネルによって構成され、表示制御部350において生成された表示データに基づいて所定の画像を表示する。
表示制御部350は、管理制御部380及びデータ処理部320の制御の下、表示部340に所定の画像を描画させるために必要な描画データを生成し、生成した描画データを当該表示部340に出力する。
操作部370は、各種のボタン、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキー等の多数のキーであって、表示部340上に設けられたタッチセンサにより構成され、各操作を行う際に用いられるようになっている。
管理制御部380は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成され、プログラムを実行することによって、画像処理装置30の全体的な管理制御、及び、その他の各種処理の制御を行う。
[4]データ処理部
次に、本実施形態の画像処理装置30におけるデータ処理部320の詳細について説明する。
マーカ画像抽出部321は、画像データ記録部302から所定の観察画像を読み出し、読み出した観察画像からマーカ画像を抽出するマーカ画像抽出処理を実行する。
例えば、マーカ画像抽出部321は、公知技術であるパターンマッチング法を用いて、観察画像からマーカ画像を抽出することができる。具体的には、マーカ画像抽出部321は、マーカ103の輪郭を表す複数の標準パターンを予め準備し、画像データ記録部302から読み出した観察画像の部分的な領域と各標準パターンとを順次比較し、最も類似した領域を選択することにより、観察画像からマーカ画像を抽出することができる。抽出したマーカ画像は、例えば、図6(B)の基準マーカ画像に示したような画像となる。
なお、観察画像50からマーカ画像を抽出することを考慮して、撮像装置10で観察画像を撮像する毎に、観察画像に対するマーカ画像の位置がほぼ同じになるように画角を設定すれば、マーカ画像の抽出処理が容易になり好ましい。例えば、図3に示したように、観察画像50の右下の領域にマーカ画像が撮像されるように、撮像装置10で画角を設定するのが好ましい。
類似度算出部322は、マーカ画像抽出部321が抽出した抽出マーカ画像と、基準マーカ画像記録部303に記録された基準マーカ画像との類似度を算出する類似度算出処理を実行する。
例えば、類似度算出部322は、公知技術である両画像の画素値の平均値を用いる手法や、画素値のヒストグラムを用いる手法、相関係数を用いる手法などを利用して、抽出マーカ画像と基準マーカ画像との類似度を算出する。
高さ検出部323は、類似度算出部322が算出した類似度のうち、最も高い類似度が得られた基準マーカ画像に基づいて基準位置からスライス画像が撮像された断面位置までの距離を高さとして検出する高さ検出処理を実行する。
図6を用いて具体的に説明すると、図6(B)に示した3つの基準マーカ画像と抽出マーカ画像との類似度の算出の結果、図6(B)の中央に示した基準マーカ画像の類似度が最も高かった場合には、高さ検出部323は、その抽出マーカ画像とともに観察画像に含まれていたスライス画像は、基準面から100μmの高さで撮像されたものであると検出する。なお、本実施形態では、図6(B)に示したように、基準マーカ画像の高さを50μmピッチで3通りとしているが、ピッチを狭くするに従ってスライス画像高さの精度が向上するので、できるだけピッチを狭くした基準マーカ画像を用意するのが好ましい。
また、高さ検出部323は、検出したスライス画像高さのデータを、図5に示した観察画像に付加する。具体的には、高さ検出部323は、例えば図7に点線で囲って示すように、スライス画像高さのデータを観察画像に付加する。図7において、例えば、画像名A1のスライス画像はその高さが50μm、画像名A2のスライス画像はその高さが100μmであることが示されている。なお、スライス画像高さのデータが付加された観察画像は、画像データ記録部302に記録される。
なお、スライス画像高さのデータを観察画像に付加する他の方法としては、例えば、観察画像のデータが1つずつ記録される場合には、そのファイル名にスライス画像高さの情報を盛り込む方法がある。具体的には、撮像装置10から受信した観察画像のデータファイル名が「A1.jpg」であり、そのスライス画像高さが50μmである場合には、観察画像のファイ名を例えば「A1_050.jpg」に変更することにより、観察画像のデータファイル名にそのスライス画像高さの情報を盛り込むこともできる。
[5]画像処理装置の動作
次に、図8を用いて本実施形態の画像処理装置30において実行されるスライス画像高さ検出処理の動作について説明する。なお、図8は、画像処理装置30において実行されるスライス画像高さ検出処理の動作を示すフローチャートである。
本動作は、画像処理装置30の基準マーカ画像記録部303に基準マーカ画像が記録された後に実行されるものとする。
まず、画像データ記録部302は、操作部370を介してユーザの観察画像の取得操作を検出すると(ステップS101)、当該検出した操作に基づいて撮像装置10から観察画像を取得する(ステップS102)。この観察画像は、例えば図3に示したように、スライス画像及びマーカ画像を含む。
次いで、画像データ記録部302は、取得した観察画像を記録する(ステップS103)。
次いで、マーカ画像抽出部321は、操作部370を介してユーザが指定した観察画像を画像データ記録部302から読み出し、読みだした観察画像からマーカ画像を抽出する(ステップS104)。
次いで、類似度算出部322は、マーカ画像抽出部321によって抽出された抽出マーカ画像と、基準マーカ画像記録部303に記録された基準マーカ画像との類似度を算出する(ステップS105)。
次いで、高さ検出部323は、類似度算出部322によって算出された類似度のうち、最も高い類似度が得られた基準マーカ画像に基づいてスライス画像高さを検出する(ステップS106)。
次いで、高さ検出部323は、例えば図7に示したように、検出したスライス画像高さのデータを撮像画像に付加する(ステップS107)。
次いで、画像データ記録部302は、スライス画像高さのデータが付加された観察画像を記録する(ステップS108)。
[6]変形例
[6.1]変形例1
上記実施形態では、マーカ103が、収納容器101の表面101aに対して、高さ方向に沿って凸形状となる円柱状である例を挙げた(図2参照)。これに代わるマーカの変形例を図9に示す。
なお、図9(A)〜(F)は、マーカの変形例を示す図である。また、図9(A)〜(F)は、観察対象物の観察方向における撮像位置に応じて当該観察対象物とともに撮像された画像上に画像化された当該マーカが変化する形状を有するマーカの例を示すとともに、当該観察方向に沿った長さが互いに異なる複数の凸部を有しているマーカの例を示す図である。
図9(A)は、収納容器101の表面101aから、高さ方向に沿って凸形状となる階段形状の断面を有するマーカ111を示している。このマーカ111は、円盤形状又は三角形状、四角形状等の板を高さ方向に沿って複数枚積み重ねた形状を有している。
図9(B)は、収納容器101の表面101aから、高さ方向に沿って凹形状となる階段形状の断面を有するマーカ112を示している。このマーカ112は、表面101aに対して、図9(A)に示したマーカ111の逆の形状である。
図9(C)は、図9(A)に示したマーカ111の変形例であって、片側(例えばウェル側)のみが階段形状のマーカ113を示している。なお、このマーカ113が表面101aに対して凹形状であってもよい。
図9(D)は、収納容器101の表面101aの上面に、高さ方向に沿って凸形状となる円錐形状又は四角錐形状、その他多角錐形状の断面を有するマーカ114を示している。なお、円錐形状や四角錐形状にはしないで、滑り台状の傾斜面を設けてもよい。また、マーカ114が表面101aに対して凹形状であってもよい。
以上、図9(A)〜(D)に示したマーカ111〜114のように、高さ方向を変えながら撮像すると観察画像上のマーカ形状が変化する凸形状又は凹形状とすれば、データ処理部320におけるマーカ画像抽出処理、類似度算出処理及び距離検出処理などがより容易となるので好ましい。
図9(E)は、収納容器101の表面101aの上面に、印刷によって形成された印刷層115を示している。この印刷層115は、例えばインクによる印刷で形成された文字、シンボル、絵柄等であって、高さ方向に沿って凸形状となっている。印刷層115の厚さとしては、数μm以下、特にサブミクロン以下でも形成可能である。マーカとして印刷層115を設けることにより、収納容器の表面を凹形状又は凸形状に加工するものよりも、受精卵に対する傷つきをより防ぐことができて好ましく、また、例えば収納容器の成型後に印刷加工等で容易に形成できるのでコスト低減も図ることができて好ましい。
図9(F)は、表面101aの上面に、例えばガラス製のマイクロビーズを3個並べて接着固定したマーカ116を示している。このマーカ116は、各球径が例えば50μm、100μm、150μmのマイクロビーズで構成される。発明者らの検討によれば、マイクロビーズを用いることにより、図10に示すように、高さ方向のマーカ画像の違いが明確に現れやすく、データ処理部320におけるマーカ画像抽出処理、類似度算出処理及び距離検出処理などがより容易となるので好ましい。
図10は、直径150μm程度のマイクロビーズを、スライス画像高さを変えながら撮像したものを示している。図中、「0μm」は、高さ方向の基準面でマイクロビーズを撮像したものである。また、「+」符号は、収納容器から遠ざかる方向を示し、「−」符号は、収納容器に近づく方向を示している。図10に示すように、マーカとしてマイクロビーズを用いれば、高さ方向のマーカ画像の違いが明確に現れやすいことがわかる。
[6.2]変形例2
上記実施形態では、同一の収納容器に用いるマーカは同一の形状とした例を挙げた(図2参照)。これに代えて、図11に示すように構成することもできる。
図11において、収納容器120には、3つのウェル121、122及び123が設けられている。ウェル121の近傍には、半円形のマーカ131が形成されている。また、ウェル122の近傍には、三角形のマーカ132が形成されている。また、ウェル123の近傍には、四角形のマーカ133が形成されている。図11に示すように、ウェル毎にマーカを異ならせることによって、各マーカは各ウェルを識別するための識別機能を有することとなり、観察対象物のスライス画像の管理が正確かつ容易となって好ましい。
[6.3]変形例3
受精卵を観察するためには、スライス画像のデータを受精卵単位で取り扱う必要がある。そのためには、受精卵の培養容器毎に容器IDを付与し、容器毎に1受精卵として取り扱うことで、容器IDを細胞IDとみなして管理することができる。
また、容器内が複数の区画に区分けされていて、受精卵を培養するウェル毎にIDを付与した構成では、容器IDとウェルIDとの組み合わせを受精卵IDとして利用することができる。なお、受精卵以外の細胞を培養する場合は、細胞IDで管理することとなる。
ウェルIDは、例えば図12に示すように設定することができる。図12において、培養容器内には受精卵を培養するための8個のウェル141〜148が設けてある。この8個のウェル141〜148は、それぞれ、ウェル近傍に形成されたドットマークの組み合わせで互いに識別可能になっている。ドットマークは、マーク位置a〜dの4箇所のいずれかの位置に形成されるようになっている。なお、マーク位置dには必ずドットマークが形成され、この位置のドットマークが識別の基準となっている。
図12において、例えば、ウェル143は、マーク位置b及びdにドットマークが形成されているので、ウェル143で培養中の受精卵IDは「3」であることがわかる。したがって、ウェル143で培養中の受精卵は、容器にID及び受精卵IDにより、他の受精卵と識別することができる。
この構成において、本発明の画像処理装置は、例えばインク印刷によりドットマークを形成し、このドットマークの画像を上述したマーカ画像として扱えば、各受精卵のスライス画像高さを受精卵IDの情報を含めて取得することが可能となる。
[6.4]変形例4
上記実施形態では、ウェルの近傍にマーカを設ける構成を例に挙げて説明した(図2参照)。これに代えて、図13に示すように構成することもできる。
図13において、収納容器150には、円形状のマーカ151が設けられている。例えば、収納容器150で細菌を培養する場合には、撮像対象の細菌の画像と、マーカ151のマーカ画像とが撮像範囲内に含まれるように観察画像を撮像することにより、本発明の画像処理装置は、観察画像に基づいて細菌のスライス画像高さを容易に検出することができる。
[6.5]変形例5
上記実施形態では、容器が配置されたXY平面に垂直なZ軸方向を本発明に係る観察方向として説明したが、本発明に係る観察方向はXY平面に完全に垂直な方向のみを意味するのではなく、XY平面に任意の角度で交差する軸方向としてもよい。
例えば、培養容器や容器内のウェルから受精卵や培養液などの内容物が漏れ出てスライス画像が取れなくなることがないような範囲として、XY平面に対して垂直な軸(基準軸)を基準に当該基準軸から+5度から−5度となる軸方向(すなわち、基準軸をXY平面に対して90度とした場合に85度〜95度の範囲内の軸)を、特定方向として適用可能であり、たとえ、当該角度範囲を超えたとしても、特定スライス画像が取得可能であれば、その軸方向を特定方向として用いることができる。
以上、本実施形態のスライス画像位置検出システム1は、観察対象物のスライス画像及び収納容器に設けられたマーカのマーカ画像を含む観察画像を取得し、取得した観察画像から抽出したマーカ画像と予め記録した基準マーカ画像との類似度が最も高い基準マーカ画像に基づいて基準位置からスライス画像が撮像された断面位置までの距離を検出するので、スライス画像が撮像された断面位置の高さを容易に検出することができる。
10 撮像装置
30 画像処理装置
50a スライス画像
50b マーカ画像
101 収納容器
102 ウェル
103 マーカ
111〜114 マーカ
115 印刷層
116 マーカ
121〜123 ウェル
131〜133 マーカ
141〜148 ウェル
143 ウェル
150 収納容器
151 マーカ
300 データ記録部
301 アプリケーション記録部
302 画像データ記録部
303 基準マーカ画像記録部
320 データ処理部
321 マーカ画像抽出部
322 類似度算出部
323 高さ検出部
340 表示部
350 表示制御部
370 操作部
380 管理制御部

Claims (10)

  1. 収納容器に収納された観察対象物を観察方向と異なる軸方向に設定された所定の断面位置で合焦させて撮像する撮像装置から取得した画像を処理する画像処理装置であって、
    前記断面位置で合焦させて撮像した、前記観察対象物のスライス画像及び前記収納容器に設けられたマーカのマーカ画像を含む観察画像を取得する観察画像取得手段と、
    前記観察画像から前記マーカ画像を抽出するマーカ画像抽出手段と、
    予め定められた前記観察方向の基準位置と前記撮像装置の合焦位置との間の距離を前記観察方向に沿って変えながら前記マーカを撮像した複数の距離対応マーカ画像が記録された距離対応マーカ画像記録手段と、
    前記マーカ画像抽出手段によって抽出された前記マーカ画像と前記距離対応マーカ画像記録手段に記録された前記各距離対応マーカ画像との類似度を算出する類似度算出手段と、
    前記類似度が最も高い距離対応マーカ画像に基づいて前記基準位置から前記スライス画像が撮像された断面位置までの距離を検出する距離検出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記観察画像取得手段は、前記収納容器の種類と、前記観察対象物を照射する光源と、前記観察対象物を撮像する倍率と、のうち少なくともいずれか1つを含む観察条件とともに前記観察画像を取得し、
    前記距離対応マーカ画像記録手段は、前記各距離対応マーカ画像を前記観察条件とともに記録する、画像処理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像処理装置において、
    前記収納容器は、複数種類あるうちのいずれか1つであって、
    前記マーカは、前記収納容器の識別機能を有する、画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記収納容器は、細胞を培養する培養容器であり、
    前記観察画像取得手段は、前記観察対象物のスライス画像として前記細胞のスライス画像を取得する、画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記マーカは、観察対象物の観察方向における撮像位置に応じて当該観察対象物とともに撮像された画像上に画像化された当該マーカが変化する形状を有する、画像処理装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記マーカは、前記観察方向に沿った長さが互いに異なる複数の凸部を有する、画像処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記マーカは、前記観察方向に沿って、凸形状及び凹形状のいずれか一方の形状を有する、画像処理装置。
  8. 請求項7に記載の画像処理装置において、
    前記マーカは、階段状の断面形状を有する、画像処理装置。
  9. 収納容器に収納された観察対象物を観察方向と直交する所定の断面位置で合焦させて撮像する撮像装置から取得した画像を処理する画像処理をコンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記断面位置で合焦させて撮像した、前記観察対象物のスライス画像及び前記収納容器に設けられたマーカのマーカ画像を含む観察画像を取得する観察画像取得手段、
    前記観察画像から前記マーカ画像を抽出するマーカ画像抽出手段、
    予め定められた前記観察方向の基準位置、前記撮像装置の合焦位置、の間の距離を前記観察方向に沿って変えながら前記マーカを撮像した複数の距離対応マーカ画像が記録された距離対応マーカ画像記録手段、
    前記マーカ画像抽出手段によって抽出された前記マーカ画像、前記距離対応マーカ画像記録手段に記録された前記各距離対応マーカ画像、の類似度を算出する類似度算出手段、及び、
    前記類似度が最も高い距離対応マーカ画像に基づいて前記基準位置から前記スライス画像が撮像された断面位置までの距離を検出する距離検出手段、
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  10. 収納容器に収納された観察対象物を観察方向と直交する所定の断面位置で合焦させて撮像する撮像装置から取得した画像を処理する画像処理方法であって、
    前記断面位置で合焦させて撮像した、前記観察対象物のスライス画像及び前記収納容器に設けられたマーカのマーカ画像を含む観察画像を取得し、
    前記観察画像から前記マーカ画像を抽出し、
    予め定められた前記観察方向の基準位置と前記撮像装置の合焦位置との間の距離を前記観察方向に沿って変えながら前記マーカを撮像した複数の距離対応マーカ画像を記録し、
    前記抽出されたマーカ画像と前記記録された各距離対応マーカ画像との類似度を算出し、
    前記類似度が最も高い距離対応マーカ画像に基づいて前記基準位置から前記スライス画像が撮像された断面位置までの距離を検出することを特徴とする画像処理方法。
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