JPWO2017221825A1 - ガラス基板歪測定方法及びガラス基板歪測定装置 - Google Patents
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Abstract
架台20上でガラス基板Gの任意の位置の歪を測定する歪測定方法であって、前記架台20上の載置エリアPにおいてガラス基板Gを傾斜状態の載置台30に載置し、前記傾斜状態の載置台30を回動させて水平状態にし、当該水平状態の前記載置台30を前記架台20上の測定エリアMまでスライド移動し、前記測定エリアMにて前記載置台30が有する開口部31bを介して前記ガラス基板Gにレーザー光を照射して歪を測定する。
Description
そのため、これらのガラス基板では、従来より、欠陥が光を反射することを利用し、端面から光を導入することによって欠陥の有無の検査を行っていた。
一方、フラットパネルディスプレイ自体の外形サイズが大きくなると、画像の色むらが問題になる。
この画像の色むらは、ガラス基板の歪によるものであるため、ガラス基板の歪を測定する必要がある。
また、前記「特許文献1」によって示される歪測定装置では、ガラス基板の外形サイズが大きくなるにつれて当該ガラス基板に要する一枚当たりの測定時間が長くなり、ガラス基板の生産工程へ測定結果をフィードバックするための検査装置として用いるには不向きである。即ち、ガラス基板の歪が許容範囲を超えている場合、測定時間が長くかかると、その間ガラス基板の生産工程では不良品を製造し続けることになり、損失が大きくなる。
そのため、ガラス基板を容易に載置でき、ガラス基板の歪の程度を簡便かつ迅速に測定できる装置が望まれていた。
また、ガラス基板の外形サイズが変更された場合でも受け部を移動して対応することができる。ひいては、受け部を適宜移動してガラス基板における歪測定の測定位置を調整することができる。
また、ガラス基板の外形サイズが変更された場合でも受け部を移動して対応することができる。ひいては、受け部を適宜移動してガラス基板における歪測定の測定位置を調整することができる。
即ち、本発明に係るガラス基板歪測定方法及びガラス基板歪測定装置によれば、ガラス基板を容易に載置でき、ガラス基板の歪の程度を簡便かつ迅速に測定することができる。ひいては、ガラス基板の歪の程度を簡便でかつ迅速に測定することが可能となるため、例えばガラス基板を製造する際には、測定結果のフィードバックを製造工程に早くできるようになり、ガラス基板の品質および歩留まりの向上を図ることができる。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、図2、及び図4中に示される上下方向をガラス基板歪測定装置1の上下方向と規定して記述する。
また、以下の説明に関しては便宜上、図1、図2、及び図3中に示される前後方向をガラス基板歪測定装置1の前後方向と規定して記述する。
また、以下の説明に関しては便宜上、図3中に示される前後方向に対して直交する方向を、ガラス基板歪測定装置1の幅方向と規定して記述する。
先ず、本発明を具現化するガラス基板歪測定装置1(以下、単に「歪測定装置1」と記載する)の全体構成について説明する。
また、ガラス基板Gは、例えば正方形や長方形状に形成されており、その一辺の寸法は2000mm〜3400mmである。
なお、ガラス基板Gの形状や寸法・厚み等は、特に限定するものではなく、ガラス基板Gの用途に応じて適宜変更可能である。
なお、本実施形態における「水平状態」とは、完全な水平状態(傾斜角度=0°)に限るものではなく、略水平な状態であることも含み、例えば、見た目で水平を呈する状態も含む。具体的には、「水平状態」とは、載置台30が僅かに傾斜している場合において、水平方向に対する傾斜角度が−10°以上0°未満又は0°を超え10°以下の範囲である状態も含む。
架台20には、例えば図3に示すように、その前側部においてガラス基板Gを載置台30に載置するためのエリアとなる載置エリアP、およびその後側部においてガラス基板Gの歪測定を行うためのエリアとなる測定エリアMとが設けられ、これらの載置エリアPと測定エリアMとの間において、載置台30を水平方向(歪測定装置1の前後方向)にスライド移動可能とするスライド機構21(図1を参照)が備えられている。
ここで、図1に示すように、各スライド機構21の一端部(前端部)には、載置台30の中途部を回動可能に軸支する回動軸22が設けられる。
スライド機構21には、水平状態(水平姿勢)の載置台30を前後方向に移動させる水平駆動手段(図示せず)、および回動軸22を中心にして載置台30を回動させる回動駆動手段(図示せず)などが備えられる。
そして、回動駆動手段を駆動することにより、載置台30は回動軸22を中心にして回動し、傾斜状態(倒立状態)、または水平状態(水平姿勢)となることができる。
第一ショックアブソーバー23は、図5(a)(b)に示すように、載置台30が水平状態から回動して傾斜した際に、載置台30の背面に第一ショックアブソーバー23の先端部23aが接触して回動時の衝撃を吸収するものである。
第二ショックアブソーバーは、載置台30が傾斜状態から回動して水平状態になる際に、載置台30の背面に第二ショックアブソーバーの先端部が接触して回動時の衝撃を吸収するものである。
載置台30は、ガラス基板Gを一端面側(水平状態では上面側)に載置し、スライド機構21の水平駆動手段により水平方向の任意の位置に移動可能な台である。
また、載置台30は、前後方向中途部が架台20のスライド機構21が有する回動軸22に回動可能に支持される。載置台30は、載置エリアPにおいて回動軸22により傾斜状態または水平状態に回動可能に構成されている。
ここで、図3に示すように、載置台30は、ステージ部31、受け部32、及び幅方向位置決め部33などにより構成される。
ステージ部31は、平板状の載置面となる平板部31aを有し、当該平板部31aには、複数の円形状の開口部31b・31b・・・が穿孔されている。
溝部34は、開口部31bに連設される。
具体的には、溝部34は、最前列の開口部31bの前端部から前方に所定長延出される前溝部34aと、最前列の開口部31bの後端部から後方に延出されて該開口部31bの後ろの列の開口部31bの前端部に連通する後溝部34bとにより構成される。
また、溝部34の深さ寸法は、凹凸部32cの凸部32dの突出寸法と同等、またはやや大きくなるように設定されている。
そして、溝部34は、凹凸部32cの凸部32dと係合可能に構成される。
また、受け部32は、ステージ部31の前端部の幅方向両側に配置される駆動手段35・35を備え、当該駆動手段35・35によって載置台30の載置面である平板部31aに対して平行方向に移動可能に支持されている。
これにより、載置台30にガラス基板Gを載置する際、ガラス基板Gが板状部材32bに接触しても、ガラス基板Gの欠けや破損を防止することができる。
また、板状部材32bは、凹凸部32cの複数の凸部32d・32d・・・がステージ部31に形成された複数の溝部34・34・・・と係合した状態において、ボルト等を介して基部32aに着脱可能に固設される。
これにより、図8に示すように、ガラス基板Gの外形サイズに応じて受け部32の板状部材32bが移動可能である。
一方、載置台30が水平状態となり測定エリアでの歪測定時の場合には、歪測定に影響しないように駆動手段35を駆動して受け部32をガラス基板Gから離間する方向(本実施形態では、前方)に所定距離移動させることができる。
幅方向位置決め部33は、幅方向に可動し、ガラス基板Gの外形サイズに合わせて変更することができる。
歪測定部40は、図4に示すように、レーザー光照射部41、支持体42、該支持体42の幅方向に移動可能に支持されるレーザー光受光部43、および該レーザー光照射部41とレーザー光受光部43とを駆動する駆動手段(図示せず)などにより構成される。
これにより、歪測定部40は、移動しながらガラス基板Gにレーザー光を照射して測定することができる。
具体的は、歪測定部40は、制御手段50によって歪測定部40の駆動手段を制御することにより、開口部31b毎に順に移動・停止し、各開口部31b毎に歪測定を行うことができる。
具体的には、歪測定部40は、ガラス基板Gの歪の程度を評価するために、レタデーションの大きさ及びレタデーションの方位角を測定することができる。
複数のレーザー光照射部41・41・・・を設ける構成とした場合、1個のレーザー光照射部41のものと比較して測定時間を短縮することができる。
制御手段50は、例えば、CPU等の処理装置やメモリ等の記憶装置、ディスプレイ等の表示装置を備えたパーソナルコンピュータ(PC)である。
制御手段50は、ガラス基板Gの歪測定結果をディスプレイ等の表示装置に出力可能に構成されている。
また、制御手段50は、ガラス基板Gの歪測定結果のデータを記憶装置に保存可能に構成されている。
次に、上述した歪測定装置1によるガラス基板Gの歪測定方法について説明する。
このように載置台30を傾斜した状態で、該載置台30にガラス基板Gが載置される。
具体的には、被測定物となるガラス基板Gは、作業者が吸引保持具(例えば、バキュームリフト)を用いて吸引保持され、倒立した状態の載置台30に載置される。
この角度範囲とすることで、作業者は、ガラス基板Gを容易に載置台30に載置することができる。
この際に載置台30の背面は、上部ショックアブソーバーによって回動時の衝撃が吸収される。
続いて、制御手段50は、スライド機構21の水平駆動手段を駆動して水平状態(水平姿勢)の載置台30が架台20の載置エリアPから測定エリアMの所定位置までスライド移動する。
具体的には、歪測定装置1の制御手段50は、最初の測定箇所として設定された開口部31b(例えば、ステージ部31の隅部に位置する開口部31b)より、歪測定部40によって歪測定を開始する。
こうして、制御手段50は、歪測定部40及びスライド機構21を制御して歪測定部40のレーザー光照射部41及びレーザー光受光部43を各開口部31bに合わせて移動・停止して位置制御をするとともに各開口部31b毎に歪の測定を行う。
また、制御手段50は、ガラス基板Gの歪測定結果のデータを記憶装置に保存する。
制御手段50は、予め設定された歪を評価する指標である規格値(レタデーションの大きさ及びレタデーションの方位角)と測定結果とを比較し、ガラス基板Gにおける歪に関する良否判定を行う。
こうすることで、ガラス基板Gを容易に載置台30に載置可能であり、ガラス基板Gの歪の程度を簡便かつ迅速に測定することが可能になる。
ひいては、ガラス基板Gの歪の程度を簡便でかつ迅速に測定することが可能となるため、例えばガラス基板Gを製造する際には、測定結果のフィードバックを製造工程に早くできるようになり、ガラス基板Gの品質および歩留まりの向上を図ることができる。
これにより、ガラス基板Gの任意の位置の歪を測定することができる。
これにより、ガラス基板Gの外形サイズが変更された場合でも受け部32の板状部材32bを移動して対応することができる。
ひいては、受け部32の板状部材32bを適宜移動してガラス基板Gにおける歪測定の測定位置を調整することができる。
また、受け部32の板状部材32bは、凹凸部32cの凸部32dを溝部34に係合した状態でガラス基板Gの外形サイズに応じて移動可能である。
これにより、受け部32の板状部材32bと載置台30との間に隙間が生じた場合でも、凹凸部32cの凸部32dが溝部34に係合しているためガラス基板Gが当該隙間に入り込むことを防ぐことができる。
これにより、開口部31bにおいても凹凸部32cの凸部32dが移動可能となり、ガラス基板Gの外形サイズ変更に際して広く対応することができる。
このように、受け部32の板状部材32bが歪測定部40による歪測定時にガラス基板Gから離間するため、ガラス基板Gの端面に余計な力が加わらず、正確に歪測定をすることができる。
20 架台
21 スライド機構
22 回動軸
30 載置台
31 ステージ部
31a 平板部(載置面)
31b 開口部
32 受け部
32b 板状部材
32c 凹凸部
32d 凸部
34 溝部
40 歪測定部
50 制御手段
G ガラス基板
M 測定エリア
P 載置エリア
Claims (9)
- 架台上でガラス基板の任意の位置の歪を測定する歪測定方法であって、
前記架台上の載置エリアにおいてガラス基板を傾斜状態の載置台に載置し、
前記傾斜状態の載置台を回動させて水平状態にし、
当該水平状態の前記載置台を前記架台上の測定エリアまでスライド移動し、
前記測定エリアにて前記載置台が有する開口部を介して前記ガラス基板にレーザー光を照射して歪を測定する、
ことを特徴とするガラス基板歪測定方法。 - 前記レーザー光は、移動しながら前記ガラス基板に照射される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス基板歪測定方法。 - 前記ガラス基板を前記載置台に載置する際に、前記ガラス基板の一端を受け部で支持し、
前記受け部は、歪測定時に前記ガラス基板から離間する方向に移動する、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載ガラス基板歪測定方法。 - 前記受け部は、前記載置台に対向する面に凹凸部を有し、
前記載置台は、前記受け部に対向する面に前記凹凸部が係合する溝部を有し、
前記受け部は、前記凹凸部の凸部を前記溝部に係合した状態で前記ガラス基板の外形サイズに応じて移動可能である、
ことを特徴とする、請求項3に記載のガラス基板歪測定方法。 - 前記開口部に前記溝部が連設され、前記開口部の最大寸法よりも前記溝部の幅寸法が小さい、
ことを特徴とする、請求項4に記載ガラス基板歪測定方法。 - ガラス基板の任意の位置の歪を測定する歪測定装置であって、
前記ガラス基板を載置する載置エリアと前記ガラス基板の歪測定を行う測定エリアを有する架台と、
前記架台に保持されるとともに前記ガラス基板が載置される載置台と、
前記測定エリアに設置され、水平状態の前記ガラス基板にレーザー光を照射して歪を測定する歪測定部と、を備え、
前記架台は、前記載置台を前記載置エリアと前記測定エリアとの間において水平方向にスライド移動可能なスライド移動機構を有し、
前記スライド機構は、一端に前記載置台を回動自在に支持する回動軸を有し、
前記載置台は、前記載置エリアにおいて前記回動軸により傾斜状態または水平状態に回動可能に構成され、
前記載置台は、前記レーザー光を通過させる開口部を有する、
ことを特徴とするガラス基板歪測定装置。 - 前記載置台は、前記ガラス基板を傾斜状態の載置台に載置する際に、前記ガラス基板の一端を支持する受け部を有し、
前記受け部は、前記載置台の載置面に対して平行方向に移動可能である、
ことを特徴とする、請求項6に記載のガラス基板歪測定装置。 - 前記受け部は、前記載置台に対向する面に凹凸部を有し、
前記載置台は、前記受け部に対向する面に前記凹凸部が係合する溝部を有し、
前記受け部は、前記凹凸部の凸部を前記溝部に係合した状態で前記載置台の載置面に対して平行方向に移動可能である、
ことを特徴とする、請求項7に記載のガラス基板歪測定装置。 - 前記開口部に前記溝部が連設され、前記開口部の最大寸法よりも前記溝部の幅寸法が小さい、
ことを特徴とする、請求項8に記載ガラス基板歪測定装置。
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