JPWO2017213215A1 - ホームドア装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、戸袋体および扉体の平板の外装パネルに枠状の補強部材を接着等により固定したもの(例えば、特許文献2)および、枠状に構成された枠体に着脱可能に透光部材が取付けられた扉体が提案されている。(例えば、特許文献3)
また、外装パネルに補強部材を接着する場合は、溶接に比べ、歪の発生が少ないという利点を有するが、接着剤固有の可使時間以内に接着作業を済ませないと接着強度を得られないうえ、接着剤を乾燥させるための常温または加熱での時間放置が必要であり、更に、接着面のエッジからはみ出した接着剤の拭取り作業を要したり、接着剤の臭気に対する対策が必要となっている。
このように、溶接や接着により外装パネルに補強部材を取付ける作業は、製作作業にかかる負担や製作時間が多くなるという課題があった。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるホームドア装置を示す概略構成図であり、右半分は内部構成を明確にするため手前側の外装パネルおよび枠体を省略した図示である。図2はこの発明の実施の形態1におけるホームドア装置の概略構成を示す斜視図であり、右半分は構成部品を明確にするため分解図で記入している。図3Aはこの発明の実施の形態1におけるホームドア装置の扉体のパネルに補強部材を取付ける説明図、図3Bはこの発明の実施の形態1におけるホームドア装置の扉体のパネルに補強部材が取付けられた状態を示す斜視図、図4Aはこの発明の実施の形態1におけるホームドア装置の戸袋体のパネルに補強部材を取付ける説明図、図4Bはこの発明の実施の形態1におけるホームドア装置の戸袋体のパネルに補強部材が取付けられた状態を示す斜視図、図5Aから図5Gはこの発明の実施の形態1におけるホームドア装置の補強部材の断面形状を説明する説明図である。
戸袋体3は、プラットホーム1上に設置可能に構成されるものであり、扉体2を収納できるように正面方向(プラットホーム1の内側方向)から見て矩形状の箱型に構成されている。両方の戸袋体3は、扉体2の進出する開口部が向かい合う姿勢で、互いに離間してプラットホーム1上に据え付けられる。本実施の形態では、ホームドア装置の扉体2が両開き式の可動柵として構成されているが、これに限られるものではなく、例えば片開き式に構成されていてもよい。
戸袋体3には、扉体2を案内するリニアレール60が扉体2の移動方向に直線的に延びるように配設され、扉体2に設けられたスライダ25が摺動可能となっている。スライダ25は扉体2に設けられるものであり、スライダ25が戸袋体3に設けられたリニアレール60に沿って摺動することにより、扉体2は開閉動作する。
ドアハンガー26及びスライダ25は、扉体2の枠体23に設けられた連結部材に結合されている。すなわち、扉体2は、複数のフレーム材によって構成される枠体23と、この枠体23に結合される連結部材と、外装のパネル21とを有していて、この連結部材にドアハンガー26とスライダ25が締結されている。
パネル21に接合される補強部材22の断面は、板材を曲げ加工して形成するかまたは引抜き加工して形成された型材により、図5Aに示すような略コ字型の形状であるが、補強部材22の断面形状は、補強に必要な断面2次モーメントや作業性を確保することが出来れば、例えば図5Bから図5Gに示すような断面形状であってもよいし、パネル21に対する両面接着テープ22aの貼付面が確保される形状であれば自由に断面形状を選定してもよい。
これにより、薄くて大きな面積を有するパネル21,31の外装側の意匠面と反対側の内壁面に補強部材22,32を接合して、パネル21,31の強度および剛性を確実に高めることができる。
図6はこの発明の実施の形態2におけるホームドア装置を示す概略構成図であり、右半分は内部構成を明確にするため手前側の外装パネルおよび枠体を省略した図示である。図7はこの発明の実施の形態2におけるホームドア装置の概略構成を示す斜視図であり、右半分は構成部品を明確にするため分解図で記入している。図8Aはこの発明の実施の形態2におけるホームドア装置の扉体のパネルに補強部材および透明板を取付ける説明図、図8Bはこの発明の実施の形態2におけるホームドア装置の扉体のパネルに補強部材が取付けられた状態を示す斜視図である。
上記実施の形態1では、扉体2に窓の無い場合について説明したが、実施の形態2では扉体2に透明板が取付けられた窓が設けられている場合について説明する。
支持枠28はパネル21の開口部の周囲を取囲むように額縁状に形成されており、パネル21に対する補強部材の機能と、透明板27を着脱可能に支持する構成を有している。
具体的には、図8Aおよび図8Bに示すように、支持枠28には、予め枠面の幅のほぼ中央に法線方向にスタッドボルト28bが複数本溶接されており、透明板27には、スタッドボルト28bの位置に対応した位置に嵌合穴27bが開けられており、ナット(図示せず)により透明板27が支持枠28に着脱可能に固定されている。支持枠28はパネル21に設けられた開口部の周縁に、両面接着テープ28aにより接着されている。両面接着テープ28aは、実施の形態1で説明した両面接着テープ22aと同じ材質および剪断粘着力や引張粘着接合強度を有するものであり、実施の形態1と同様に接着前に油分、水分、ゴミ等を取り除き接着を行う。
また、支持枠28に透明板27を嵌合し固定するためのスタッドボルト28bが設けられナットで締結されているので、透明板27が破損したときや、疵が付いて交換が必要となった場合、ナットの脱着により透明板27のみを容易に交換することが可能となる。
さらに、上記説明では透明板27に嵌合穴27bを開けてナットで直接固定する場合について説明したが、支持枠28に例えば押え板等を使用して透明板27を着脱可能に取付けてもよい。
また、支持枠28にスタッドボルト28bを溶接する際に歪が生じたとしても、支持枠28はパネル21に比べて小さいため歪取りなどの作業が容易である。
なお、他の部分の構成等については上記実施の形態1での説明と同様であるので、説明を省略する。
図9Aはこの発明の実施の形態3におけるホームドア装置の扉体のパネルの補強部材を取付ける位置にケガキ線による印を付けた説明図、図9Bはこの発明の実施の形態3におけるホームドア装置の戸袋体のパネルの補強部材を取付ける位置にケガキ線による印を付けた説明図である。
上記実施の形態1では、パネル21,31に補強部材22,32を両面接着テープ22a,32aで接合する場合について説明したが、実施の形態3では、パネル21,31の補強部材22,32を接合する位置にケガキ線による印を設けた場合について説明する。
ケガキ線21aおよび31aは、パネル21,32の板金加工を行う際のプレス金型やタレットパンチプレスの金型、または、レーザ加工機のレーザ光により、所定の位置に刻印もしくはマーキング加工によりに形成されている。これらのケガキ線21aもしくは31aは、位置を計測して人手によりケガキ工具や筆記ペンにより描画する方法に比べて、タレットパンチプレスやレーザ加工機のプログラムで動作するので精確に描画することが出来る。
なお、他の部分の構成等については上記実施の形態1での説明と同様であるので、説明を省略する。
図10Aはこの発明の実施の形態4におけるホームドア装置の扉体のパネルの補強部材を取付ける位置に突起による印を付けた説明図、図10Bおよび図10Cはこの発明の実施の形態4におけるホームドア装置の扉体のパネルに設けられた突起を示す部分断面図である。
上記実施の形態3では、パネル21,31の補強部材22,32を接合する位置にケガキ線による印を設けた場合について説明したが、実施の形態4ではパネル21の補強部材の接合位置に突起による印を設けた場合について説明する。
また、図示は省略するが、パネル21,31の補強部材22,32が外接する位置に同様に複数の突起が形成されている。
また、上記説明ではパネル21,31に突起を設けた場合について説明したが、窪みを設けてもよく、同様である。
なお、他の部分については上記実施の形態1または2での説明と同様であるので、説明を省略する。
図11はこの発明の実施の形態5におけるホームドア装置の扉体のパネルの補強部材を接合する領域面に格子状の溝を設けた場合を説明する説明図、図12はこの発明の実施の形態5におけるホームドア装置の扉体のパネルの支持枠を接合する領域面に格子状の溝を設けた場合を説明する説明図である。
上記実施の形態1および2では、パネル21,31に補強部材22,32および支持枠28を両面接着テープ22a,32a,28aで接合する場合について説明したが、実施の形態5では、パネル21,31の補強部材22,32および支持枠28を接合する接着領域面に格子状の溝を設けた場合について説明する。
溝加工面21cは、パネル21の板金加工を行う際のプレス金型やタレットパンチプレスの金型、または、レーザ加工機のレーザ光により、圧印または除去加工により溝形状を格子やモザイク模様に形成される。
なお、図示は省略しているが、戸袋体3のパネル31に補強部材32を両面接着テープ32aで貼付け固定する接着領域面に、同様の溝加工面を設けてもよく、同様である。
このように、パネル21の支持枠28を接着する面に微細な格子状の溝加工を設けているので、両面接着テープ28aの接着面積が溝の面積分増加しパネル21と支持枠28との接着強度が向上する。また、格子状の溝加工面21cが支持枠28の接着範囲に形成されているので、この模様を目印に支持枠28を簡単かつ高精度に接着することが可能である。さらには図示を省略するが、この格子状の溝加工面を、支持枠28の両面接着テープ28aの貼付け面側にも形成することで、支持枠28と両面接着テープ28aの接着強度も向上させることができる。
なお、他の部分については上記実施の形態1または2での説明と同様であるので、説明を省略する。
図13Aと図14Aおよび図15Aはこの発明の実施の形態6におけるホームドア装置の扉体のパネルのコーナ部への補強部材の取付けを説明する説明図、図13Bと図14Bはこの発明の実施の形態6におけるホームドア装置の扉体のパネルのコーナ部への補強部材の取付け状態を示す概略構成図、図15Bはこの発明の実施の形態6におけるホームドア装置の扉体のパネルのコーナ部を示す展開図である。
上記実施の形態1では、扉体2のパネル21に補強部材22を両面接着テープ22aで接合する場合について説明したが、実施の形態6では、扉体2のパネル21に形成されたコーナ部に補強部材である継手を接合する場合について説明する。
また、継手の接合面に実施の形態5で説明した溝加工面を設けることで、実施の形態5での説明と同様に接合をより強固にすることが出来る。
さらに、戸袋体3のパネル31にコーナ部が形成される場合にも、本実施の形態と同様の継手の使用が可能である。
なお、他の部分については上記実施の形態1での説明と同様であるので、説明を省略する。
図16Aはこの発明の実施の形態7におけるホームドア装置の扉体の2枚のパネルと補強部材の取付けを説明する説明図、図16Bと図16Cはこの発明の実施の形態7におけるホームドア装置の扉体の2枚のパネルと補強部材の取付け状態を示す概略断面図である。
上記実施の形態1では、扉体2のパネル21に補強部材22を両面接着テープ22aで接合する場合について説明したが、実施の形態7では、扉体2のパネル82、パネル83と支持枠81を構成する補強部材を、防水性材料で形成した両面接着テープ81aで接合する場合について説明する。
また、パネル82、パネル83をまたいで、突合せ部84を覆う状態で、防水性材料にて形成した両面接着テープ81aを貼り付けることで、外部から突合せ部84を通じた扉体2の内部への水分の浸入を遮断でき、従来パネルの継ぎ目部である突合せ部84において必要であった腐食対策(例えばシーラント剤の塗布による防水処理)が不要となる効果がある。このような構造とすることで製造コストの削減が可能となる。
Claims (15)
- 外装がパネルで形成されプラットホームの側縁部に沿って立設される戸袋体と、外装がパネルで形成され前記戸袋体に収納自在に取付けられた扉体と、前記戸袋体および前記扉体のパネルを補強する補強部材と、前記パネルに前記補強部材を接着する接着テープを備えていることを特徴とするホームドア装置。
- 前記接着テープは、シート状の基材の両面に粘着剤層が設けられた両面接着テープであることを特徴とする請求項1に記載のホームドア装置。
- 前記接着テープの基材は、ウレタンフォームであることを特徴とする請求項2に記載のホームドア装置。
- 前記接着テープの粘着剤層は、アクリル系であることを特徴とする請求項2または3に記載のホームドア装置。
- 前記パネルには、前記補強部材の取付け位置を示す印が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のホームドア装置。
- 前記パネルに設けられた印は、ケガキ線であることを特徴とする請求項5に記載のホームドア装置。
- 前記パネルに設けられた印は、突起または窪みであることを特徴とする請求項5に記載のホームドア装置。
- 前記補強部材の接着領域の前記パネルに、格子状の溝が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のホームドア装置。
- 前記補強部材は、型材であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のホームドア装置。
- 前記補強部材の型材は、断面がコ字型の形状であることを特徴とする請求項9に記載のホームドア装置。
- 前記補強部材の型材は、断面がハット型の形状であることを特徴とする請求項9に記載のホームドア装置。
- 前記扉体のパネルに形成された矩形の開口部と、この開口部を塞ぐための透明板を着脱可能に支持する額縁状の支持枠を構成する補強部材を備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のホームドア装置。
- 前記パネルの周縁が折り曲げられたコーナ部と、前記パネルのコーナ部を接続する継手を構成する補強部材を備えていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載のホームドア装置。
- 前記戸袋体または前記扉体を構成する前記パネルと、前記パネルの端面である縁部を突合せて支持する支持枠を構成する前記補強部材と、前記パネルの縁部を突合せた縁部間の突合せ部において、前記突合せ部を覆って前記パネルに前記補強部材を接着する接着テープを備えていることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載のホームドア装置。
- 前記接着テープは、防水性材料で形成した両面接着テープであることを特徴とする請求項14に記載のホームドア装置。
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