JPWO2017183328A1 - 情報処理サーバ、情報処理システム、および情報処理方法 - Google Patents

情報処理サーバ、情報処理システム、および情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】家畜をより適切に管理することが可能な情報処理サーバ、情報処理システム、および情報処理方法を提供する。【解決手段】家畜に装着された信号発信装置から発信され、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置された信号中継装置にて情報処理サーバへ中継される発信信号は、前記信号発信装置を特定する発信装置識別子、および前記信号中継装置を特定する中継装置識別子を含み、前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する制御部と、前記制御部による判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成する通知情報生成部と、を備える、情報処理サーバ。【選択図】図1

Description

本開示は、情報処理サーバ、情報処理システム、および情報処理方法に関する。
畜産の大規模化に伴い、家畜を適切に管理する技術が求められている。具体的には、畜舎内に区画された畜房、および柵等により設定された放牧地等にて飼育される家畜の滞在を把握する技術が求められている。
例えば、下記の特許文献1には、GNSS(Global Navigation Satellite System)による位置情報を用いて、家畜を管理する技術が開示されている。
特開2008−73005号公報
しかし、上記の引用文献1に開示された技術では、月齢、雌雄、品種および生殖周期等に応じて、各家畜を個別に管理することは、困難であった。
上記事情に鑑み、本開示では、家畜をより適切に管理することを可能にする情報処理サーバ、情報処理システム、および情報処理方法を提案する。
本開示によれば、家畜に装着された信号発信装置から発信され、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置された信号中継装置にて情報処理サーバへ中継される発信信号は、前記信号発信装置を特定する発信装置識別子、および前記信号中継装置を特定する中継装置識別子を含み、前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する制御部と、前記制御部による判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成する通知情報生成部と、を備える、情報処理サーバが提供される。
また、本開示によれば、家畜に装着され、発信装置識別子を含む発信信号を発信する信号発信装置と、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置され、受信した前記発信信号に中継装置識別子を加えて情報処理サーバへ中継する信号中継装置と、前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する制御部、および前記制御部による判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成する通知情報生成部を有する情報処理サーバと、を備える情報処理システムが提供される。
また、本開示によれば、家畜に装着された信号発信装置から発信され、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置された信号中継装置にて情報処理サーバへ中継される発信信号は、前記信号発信装置を特定する発信装置識別子、および前記信号中継装置を特定する中継装置識別子を含み、演算処理装置によって、前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断することと、前記判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成することと、を含む、情報処理方法が提供される。
本開示によれば、牧場等の各領域に設置された信号中継装置にて、信号発信装置からの信号を受信することで、信号発信装置を装着した家畜の位置を把握することができる。また、本開示によれば、信号発信装置を装着した家畜の個体情報に基づいて、家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているか否かを判断し、該判断に基づいて、ユーザへ通知等を行うことができる。
以上説明したように本開示によれば、家畜をより適切に管理することが可能である。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要を説明する説明図である。 同実施形態に係る情報処理システムの構成を示す説明図である。 同実施形態に係る情報処理システムの機能構成を示したブロック図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理サーバの機能構成を示したブロック図である。 複数の信号中継装置の通信可能範囲と、畜舎内に区画された畜房との関係の一例を示す平面図である。 通知判断部による判断の間隔と、滞在判断部による判断の間隔との関係を示す説明図である。 家畜の個体情報のうちの基礎的な情報を示した表図である。 家畜の個体情報のうち繁殖に関する情報を示した表図である。 乳牛の繁殖サイクルを示す説明図である。 飼育段階に対応した飼育領域に関する情報の一例を示した表図である。 信号中継装置に関する情報の一例を示した表図である。 通知判断条件に関する情報の一例を示した表図である。 情報処理サーバの第1の動作例を説明する説明図である。 情報処理サーバの第1の動作例を説明するフローチャート図である。 情報処理サーバの第2の動作例を説明する説明図である。 情報処理サーバの第2の動作例を説明するフローチャート図である。 情報処理サーバの第3の動作例を説明する説明図である。 情報処理サーバの第3の動作例を説明するフローチャート図である。 アラート通知の表示の一例を示す説明図である。 家畜の個体情報に関する表示の一例を示す説明図である。 発信装置識別信号の電波強度の閾値を制御するための表示の一例を示す説明図である。 アラート通知の設定に関する表示の一例を示す説明図である。 乾乳設定条件の設定表示の一例を示す説明図である。 牛のステータス情報を変更したことを通知する表示の一例を示す説明図である。 本開示の一実施形態に係る情報処理サーバのハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.情報処理システム
1.1.情報処理システムの概要
1.2.情報処理システムの構成
1.3.変形例
2.情報処理サーバ
2.1.情報処理サーバの構成
2.2.情報処理サーバの動作
2.3.情報端末における表示例
2.4.情報処理サーバのハードウェア構成
3.まとめ
<1.情報処理システム>
[1.1.情報処理システムの概要]
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の概要を説明する説明図である。
図1に示すように、情報処理システム1では、家畜3に装着された信号発信装置10Aが発信する信号を牧場60の飼育段階に対応した飼育領域(例えば、畜舎61、62等)の各々に対応して設置された信号中継装置10Bにて受信し、通信網接続装置20を介して情報処理サーバ30に送信する。
家畜3とは、例えば、肉牛、乳牛、豚、馬、羊、山羊および家禽などの産業動物であってもよく、または犬、猫およびウサギなどの愛玩動物であってよい。家畜3は、例えば、牧場60の畜舎61、62等の飼育領域にて飼育される。また、家畜3は、月齢、雌雄、品種、健康状態および生殖周期等の個体情報に基づいて、飼育領域ごとに異なる飼育および管理が行われる。なお、本明細書では、家畜3が乳牛である場合を主として説明する。
情報処理サーバ30に到達した信号には、信号を発信した信号発信装置10Aを特定する発信装置識別子、および信号を受信した信号中継装置10Bを特定する中継装置識別子が含まれる。したがって、情報処理サーバ30は、信号発信装置10Aが発信した信号がいずれの信号中継装置10Bにて受信されたかを判断することで、信号発信装置10Aを装着した家畜3が滞在する飼育領域を判断することができる。
具体的には、信号発信装置10Aを装着した家畜3が畜舎61に入った場合、信号発信装置10Aは、自身を特定する発信装置識別子を含む信号を発信し、発信された信号は、畜舎61の内部を通信可能領域とする信号中継装置10Bに受信される。信号中継装置10Bは、受信した信号に自身を特定する中継装置識別子を追加し、追加した信号を情報処理サーバ30に送信する。情報処理サーバ30は、受信した信号に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3(すなわち、信号発信装置10Aを装着した家畜3)の個体情報と、中継装置識別子とに基づいて、家畜3が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する。
例えば、情報処理サーバ30は、信号発信装置10Aを装着した家畜3が該家畜3の飼育段階に対応していない他の畜舎61に進入した場合、家畜3の進入を検知することができる。この場合、情報処理サーバ30は、ユーザが操作する情報端末50に注意喚起等の通知を行ってもよい。
情報処理システム1は、信号に含まれる発信装置識別子および中継装置識別子によって信号発信装置10Aの各々の位置を把握することで、信号発信装置10Aに対応する家畜3(すなわち、信号発信装置10Aを装着した家畜3)が滞在する飼育領域を把握することができる。また、情報処理システム1は、信号発信装置10Aに対応する家畜3の個体情報をさらに用いることで、家畜3の飼育段階に応じて、家畜3の各々を管理することが可能である。
なお、以下では、信号発信装置10Aを特定する情報を発信装置識別子と称し、発信装置識別子を含み、信号発信装置10Aから発信される信号を発信装置識別信号と称する。また、信号中継装置10Bを特定する情報を中継装置識別子と称し、中継装置識別子を含み、信号中継装置10Bから送信される信号を中継装置識別信号と称する。
[1.2.情報処理システムの構成]
続いて、図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す説明図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、信号発信装置10Aと、信号中継装置10Bと、通信網接続装置20と、情報処理サーバ30と、情報端末50とを備える。
信号発信装置10Aは、家畜3の各々に装着され、所定のタイミング(例えば、数十秒ごと)で発信装置識別信号を発信する。信号発信装置10Aが発信する発信装置識別信号には、信号発信装置10Aを特定する発信装置識別子が含まれ、情報処理システム1は、発信装置識別子によって信号発信装置10A、および信号発信装置10Aを装着した家畜3をそれぞれ識別することができる。
例えば、信号発信装置10Aは、家畜3の耳等に装着される識別タグであってもよい。なお、信号発信装置10Aは、家畜3の生体への貼り付けおよび埋め込み等によって家畜3に直接的に装着されていてもよく、装身具等を介して家畜3に間接的に装着されていてもよい。
また、信号発信装置10Aは、周囲の環境等に応じて発電する発電装置を備えてもよく、発電装置による発電量が所定量に達した場合に発信装置識別信号を発信してもよい。これによれば、信号発信装置10Aは、電池等を備えていなくとも発信装置識別信号を発信することができるため、携帯性を向上させ、家畜3への負荷を軽減することができる。また、このような信号発信装置10Aによれば、搭載された電池を管理する手間を省略することができる。
信号中継装置10Bは、牧場60の所定の領域(例えば、畜舎61、62等)に設置され、信号発信装置10Aからの発信装置識別信号を受信する。また、信号中継装置10Bは、受信した発信装置識別信号に、信号中継装置10Bを特定する中継装置識別子を付与した中継装置識別信号を通信網接続装置20に送信する。このとき、中継装置識別信号は、直接、通信網接続装置20に送信されてもよく、少なくとも1つ以上の他の信号中継装置10Bを介して、通信網接続装置20に送信されてもよい。
例えば、信号中継装置10Bは、図2に示すような円柱形状を有する専用の通信装置であってもよく、信号発信装置10Aと同様の構成を有する通信装置であってもよく、携帯電話およびスマートフォンなどの一般的な携帯通信端末であってもよい。
通信網接続装置20は、通信網40を介して、信号中継装置10Bの各々から送信された中継装置識別信号を情報処理サーバ30に送信する。通信網接続装置20は、通信網40に接続可能であれば、有線または無線のいずれの通信デバイスを備える通信装置であってもよい。例えば、通信網接続装置20は、有線または無線LAN(Local Area Network)に接続可能なゲートウェイ装置、または移動体通信網に接続可能な移動体通信端末であってもよい。
通信網40は、情報の送受信が行われるネットワークである。通信網40は、例えば、インターネット、衛星通信網、電話回線網、または移動体通信網(例えば、3G回線網など)等であってもよい。
ここで、信号発信装置10Aから発信される発信装置識別信号の通信方式は、信号中継装置10Bから発信される中継装置識別信号の通信方式に対して、少なくとも周波数または通信方式のいずれかを異ならせてもよい。このような場合、信号中継装置10Bおよび通信網接続装置20は、発信装置識別信号と、中継装置識別信号とを周波数または通信方式の少なくともいずれかで区別することが容易になる。これによれば、信号中継装置10Bおよび通信網接続装置20は、発信装置識別信号、および中継装置識別信号が混線してしまうことを防止することができる。
また、信号発信装置10Aから発信される発信装置識別信号の通信方式は、通信可能範囲が信号中継装置10Bに対応する畜舎等の飼育領域全体に及ぶものであってもよい。信号中継装置10Bは、例えば、各畜舎、放牧場および搾乳ボックスなどの飼育段階に対応した所定の飼育領域ごとに設置される。そのため、情報処理サーバ30は、信号中継装置10Bと、飼育段階に対応した飼育領域とを対応させることができる。これによれば、情報処理サーバ30は、信号発信装置10Aからの発信装置識別信号を信号中継装置10Bにて受信したことを、信号発信装置10Aを装着した家畜3が信号中継装置10Bに対応する飼育領域に進入したことと見なすことができる。なお、飼育段階に対応した所定の飼育領域は、1つの信号中継装置10Bの通信可能範囲にて領域全体がカバーされてもよく、複数の信号中継装置10Bの通信可能範囲を組み合わせることで領域全体がカバーされてもよい。
信号中継装置10Bから送信される中継装置識別信号の通信方式は、いずれの通信方式を用いてもよく、特に限定されない。例えば、中継装置識別信号の通信方式は、無線による通信方式であってもよく、有線による通信方式であってもよい。
情報処理サーバ30は、信号発信装置10Aから発信され、信号中継装置10Bにて中継された信号を受信する。また、情報処理サーバ30は、受信した信号に含まれる中継装置識別子と、受信した信号に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3の個体情報とに基づいて、家畜3が滞在する飼育領域が飼育段階に対応した飼育領域であるのか否かを判断する。
さらに、情報処理サーバ30は、例えば、家畜3が滞在する飼育領域が飼育段階に対応した飼育領域ではない場合、および家畜3が飼育段階に対応した飼育領域に滞在していない場合、その旨を通知する表示を制御する通知情報を情報端末50に送信する。これによれば、情報処理サーバ30は、家畜3を管理するユーザに対して、家畜3が滞在する飼育領域と、家畜3の飼育段階に対応した飼育領域との不整合を通知することができる。
情報端末50は、家畜3を管理するユーザが所持する情報処理装置である。情報端末50は、情報処理サーバ30から家畜3が滞在する飼育領域と、家畜3の飼育段階に対応した飼育領域とが整合していない旨を通知するための通知情報を受信し、通知情報に基づいてユーザに通知を提示するための表示を生成する。情報端末50が受信する通知情報には、例えば、通知の内容、および通知に該当する家畜3を特定するための情報が含まれる。
本実施形態に係る情報処理システム1によれば、例えば、家畜3を管理するユーザは、家畜3が滞在する飼育領域と、家畜3の飼育段階に対応した飼育領域とが整合していない場合、その旨を通知する表示を情報端末50で視認することができる。したがって、本実施形態に係る情報処理システム1によれば、家畜3を管理するユーザは、家畜3をより容易に管理することができる。
次に、図3を参照して、本実施形態に係る情報処理システム1のより具体的な構成について説明する。図3は、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示したブロック図である。
(信号発信装置10A)
図3に示すように、信号発信装置10Aは、発電部111と、蓄電部112と、電力制御部113と、第1の通信部114とを備える。
発電部111は、信号発信装置10Aの周囲の環境に応じて電力を生成する発電装置である。具体的には、発電部111は、振動発電装置、光発電装置、熱電変換発電装置、酵素発電装置、電波発電装置、および近傍電磁界発電装置などの各種発電装置のうちの1つまたは複数であってもよい。信号発信装置10Aは、発電部111を備えることにより、電池等の電源を備えなくとも発電部111にて発電した電力を用いて発信装置識別信号を発信することができる。
なお、振動発電装置は、静電型、電磁型、逆磁歪型または圧電型の発電素子を含み、振動を利用して発電する発電装置である。光発電装置は、例えば、太陽光または屋内光を利用して発電する発電装置である。熱電変換発電装置は、例えば、ゼーベック効果もしくはトムソン効果を用いた発電素子、熱電子発電素子、または熱磁気発電素子を含み、熱または温度差等を利用して発電する発電装置である。酵素発電装置は、例えば、有機物等に含まれる炭水化物(例えば、ブドウ糖など)を酵素で分解することで発電する発電装置である。電波発電装置は、例えば、Wi−Fi、または地上デジタル波等の電波を利用して発電する発電装置であり、近傍電磁界発電装置は、例えば、近傍界の電磁波を利用して発電する発電装置である。
蓄電部112は、発電部111にて生成された電力を蓄える。蓄電部112に蓄えられた電力は、例えば、第1の通信部114を動作させるために使用される。蓄電部112は、例えば、リチウムイオン二次電池等の各種二次電池、電気二重層キャパシタもしくはリチウムイオンキャパシタなどの各種キャパシタ、またはセラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサもしくはタンタルコンデンサなどの各種コンデンサのいずれか1つまたは複数の組み合わせであってもよい。
電力制御部113は、信号発信装置10Aの内部の電力供給を制御する。具体的には、電力制御部113は、発電部111にて生成された電力にて蓄電部112を充電し、蓄電部112に蓄えられた電力が所定量に達した場合、蓄電部112から第1の通信部114への電力を供給する。これにより、信号発信装置10Aは、発電部111にて生成された電力量が所定量に達するたびに、第1の通信部114から発信装置識別信号を発信することができる。信号発信装置10Aから発信装置識別信号が発信されるタイミングは、発電部111での単位時間当たりの発電量によるが、例えば、数十秒ごとであってもよい。
第1の通信部114は、アンテナおよび通信回路を備え、信号中継装置10Bへ発信装置識別信号を発信する。具体的には、第1の通信部114は、蓄電部112に蓄えられた電力が所定量に達した場合、蓄電部112に蓄えられた電力を用いて、信号発信装置10Aを特定する発信装置識別子を含む発信装置識別信号を発信する。第1の通信部114は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy(登録商標)、ANT(登録商標)、ANT+(登録商標)、EnOcean Alliance(登録商標)等の数百MHz〜数GHzの帯域の波長(例えば、920MHzなど)の信号による通信、または3GもしくはLTE(Long Term Evolution)などの移動体通信を行うアンテナおよび通信回路を備えていてもよい。具体的には、第1の通信部114は、Bluetooth Low Energyに対応したアンテナおよび通信回路を備えていてもよい。
(信号中継装置10B)
また、図3に示すように、信号中継装置10Bは、第1の通信部121と、制御部122と、第2の通信部123とを備える。
第1の通信部121は、アンテナおよび通信回路を備え、信号発信装置10Aから発信された信号を受信する。例えば、第1の通信部121は、信号発信装置10Aの第1の通信部114から発信される発信装置識別信号を受信可能なアンテナおよび通信回路にて構成されていてもよい。
制御部122は、信号中継装置10Bの各構成を制御する。具体的には、制御部122は、第1の通信部121にて受信した発信装置識別信号に、信号中継装置10Bを特定する中継装置識別子を付加し、第2の通信部123にて中継装置識別信号として送信するように各構成を制御する。制御部122は、例えば、演算処理装置であるMPU(Micro Processing Unit)と、信号中継装置10Bの識別情報、制御プログラムおよび制御パラメータ等を記憶するメモリとを備えていてもよい。
第2の通信部123は、アンテナおよび通信回路を備え、中継装置識別信号を通信網接続装置20に送信する。具体的には、第2の通信部123は、第1の通信部121にて受信した発信装置識別信号に対して信号中継装置10Bを特定する中継装置識別子が付加された中継装置識別信号を通信網接続装置20へ送信する。これによれば、中継装置識別信号を受信した情報処理サーバ30は、中継装置識別信号に含まれる発信装置識別子および中継装置識別子によって、発信装置識別信号を発信した信号発信装置10Aと、発信装置識別信号を受信した信号中継装置10Bとを識別することができる。
また、制御部122は、信号発信装置10Aが発信した発信装置識別信号を第1の通信部121で受信した際の信号の電波強度に関する情報を発信装置識別信号に付加し、中継装置識別信号としてもよい。これによれば、情報処理サーバ30は、発信装置識別信号の電波強度に基づいて、信号発信装置10Aと、信号中継装置10Bとの距離を推測することができるため、信号発信装置10Aの位置をより詳細に把握することができる。また、情報処理サーバ30は、電波強度が閾値未満である発信装置識別信号を無視することで、ノイズ信号を除去し、より正確に信号発信装置10Aの位置を判断することができる。
第2の通信部123は、例えば、Wi−Fi、ZigBee、Bluetooth、Bluetooth Low Energy、ANT、ANT+、EnOcean Alliance等の数百MHz〜数GHzの帯域の波長(例えば、920MHzなど)の信号による通信、または3GもしくはLTEなどの移動体通信を行うアンテナおよび通信回路を備えていてもよい。また、第2の通信部123は、第1の通信部121と周波数または通信方式のいずれかが少なくとも異なる通信方式のアンテナおよび通信回路を備えていてもよい。これによれば、信号中継装置10Bは、発信装置識別信号と、中継装置識別信号とが混線することを防止することができる。
(通信網接続装置20)
また、図3に示すように、通信網接続装置20は、第2の通信部210と、制御部220と、通信網接続部230とを備える。
第2の通信部210は、アンテナおよび通信回路を備え、信号中継装置10Bから送信された中継装置識別信号を受信する。具体的には、第2の通信部210は、信号中継装置10Bの第2の通信部123から送信される中継装置識別信号を受信可能なアンテナおよび通信回路にて構成されていてもよい。
制御部220は、通信網接続装置20の各構成を制御する。具体的には、制御部220は、第2の通信部210、および通信網接続部230における信号の送受信を制御する。制御部220は、例えば、演算処理装置であるMPUと、制御プログラムおよび制御パラメータ等を記憶するメモリとを備えていてもよい。
通信網接続部230は、第2の通信部210で受信した中継装置識別信号を情報処理サーバ30へ送信する。通信網接続部230は、通信網40に接続することが可能であれば、有線または無線のいずれの通信装置であってもよい。例えば、通信網接続部230は、有線または無線LAN対応通信装置であってもよく、有線によるケーブル通信を行うケーブル通信装置であってもよく、移動体通信を行う通信装置であってもよい。
(情報処理サーバ30)
さらに、図3に示すように、情報処理サーバ30は、通信網接続部310と、制御部320と、データベース記憶部330とを備える。
通信網接続部310は、通信網40に接続可能な通信インタフェースおよび通信回路を備えて構成され、通信網40を介して信号発信装置10Aから発信された信号を受信する。通信網接続部310は、通信網接続装置20の通信網接続部230と同様に、通信網40に接続し、通信網40を介して信号を送受信することが可能な通信装置であれば、有線または無線のいずれの通信装置であってもよい。例えば、通信網接続部310は、有線または無線LAN対応通信装置であってもよく、有線によるケーブル通信を行うケーブル通信装置であってもよく、移動体通信を行う通信装置であってもよい。
制御部320は、演算処理装置であるMPUと、制御プログラム等を記憶するメモリとを備えて構成され、受信した中継装置識別信号に含まれる中継装置識別子、および発信装置識別子に対応する家畜3の個体情報に基づいて、家畜3が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する。具体的には、制御部320は、発信装置識別子に対応する家畜3の個体情報に含まれるステータス情報と、中継装置識別子にて特定される信号中継装置10Bに対応する領域に設定されたステータス情報とに基づいて、家畜3が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する。ここで、ステータス情報とは、家畜3の飼育段階を示す情報である。
より詳細には、まず、制御部320は、受信した中継装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3(すなわち、信号発信装置10Aが装着された家畜3)の個体情報をデータベース記憶部330から抽出する。次に、制御部320は、受信した中継装置識別信号に含まれる中継装置識別子にて特定される信号中継装置10Bに対応する飼育領域に設定されたステータス情報をデータベース記憶部330から抽出する。続いて、制御部320は、抽出した家畜3の個体情報に含まれるステータス情報と、信号中継装置10Bに対応する飼育領域に設定されたステータス情報とが一致しているか否かを判断する。
家畜3の個体情報に含まれるステータス情報と、飼育領域に設定されたステータス情報とが一致しない場合、制御部320は、家畜3が不適切な飼育領域に進入したと判断する。このとき、制御部320は、家畜3が不適切な飼育領域に進入した旨を通知するための表示を制御する通知情報を情報端末50に送信し、家畜3を管理するユーザに家畜3が不適切な飼育領域に進入した旨を通知することができる。
ここで、家畜3の飼育段階に対応した飼育領域とは、家畜3の月齢、雌雄、品種および生殖周期等に基づいた段階に対する飼育が行われる領域であり、例えば、各畜舎、放牧場および搾乳ボックスなどを例示することができる。
また、制御部320は、飼育領域に設定したステータス情報と一致するステータス情報を有する家畜3に対応する信号発信装置10Aから、所定時間の発信装置識別信号を受信していない場合、家畜3が適切な飼育領域に滞在していないと判断する。このとき、制御部320は、家畜3が適切な飼育領域に滞在していない旨を通知するための表示を制御する通知情報を情報端末50に送信し、家畜3を管理するユーザに家畜3が適切な飼育領域に滞在していない旨を通知することができる。
また、制御部320は、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報を制御してもよい。具体的には、制御部320は、家畜3を管理するユーザからの入力等に基づいて、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報に含まれるステータス情報を書き換えてもよい。
また、制御部320は、信号発信装置10Aから発信された発信装置識別信号に含まれる発信装置識別子に基づいて、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報に含まれるステータス情報を書き換えてもよい。このとき、制御部320は、書き換え後の家畜3のステータス情報に基づいて、家畜3が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断してもよい。例えば、特定のステータス情報を有する家畜3に対応する発信装置識別子と、所定の信号中継装置10Bを特定する中継装置識別子とを含む中継装置識別信号が、所定の頻度で受信されている場合、制御部320は、信号発信装置10Aを装着した家畜3のステータス情報を信号中継装置10Bに対応する飼育領域のステータス情報に変更してもよい。
データベース記憶部330は、家畜3の個体情報、飼育領域に関する情報、信号中継装置10Bに関する情報、および通知判断条件に関する情報などを含むデータベースを記憶する記憶部である。例えば、データベース記憶部330は、HDD(Hard Disk Drive)装置、またはSSD(Solid State Drive)装置等の記憶装置にて構成されてもよい。なお、データベース記憶部330は、情報処理サーバ30と別体の上記の記憶装置を備えたストレージサーバであってもよい。
(情報端末50)
通信部510は、通信網40に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースであり、情報処理サーバ30から通知情報を受信し、ユーザによる操作部530への入力情報を情報処理サーバ30へ送信する。例えば、通信部510は、有線または無線LAN対応通信装置であってもよく、有線によるケーブル通信を行うケーブル通信装置であってもよく、移動体通信を行う通信装置であってもよい。
制御部520は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などを備え、情報端末50の動作全般を制御する。例えば、制御部520は、情報処理サーバ30から受信した通知情報に基づいて、情報処理サーバ30からの通知をユーザに提示するための表示を生成してもよい。また、制御部520は、ユーザからの入力に基づき、情報処理サーバ30へ送信するための入力情報を生成してもよい。
操作部530は、タッチパネル、キーボード、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどの情報が入力される入力装置と、入力された情報に基づいて入力信号を生成する入力制御回路とを含む。操作部530は、ユーザからの入力を入力信号に変換して制御部520に伝達する。
表示部540は、例えば、CRT(Cathod Ray Tube)表示装置、液晶表示装置、有機EL(Organic ElectroLuminessennce)表示装置などの表示装置にて構成される。例えば、表示部540は、情報処理サーバ30から受信した通知情報に基づいて生成された通知等を表示する。
[1.3.変形例]
続いて、本実施形態に係る情報処理システム1の変形例について説明する。本変形例に係る情報処理システム1では、信号発信装置10Aが各種センサを備えており、信号発信装置10Aが発信する発信装置識別信号に各種センサの測定情報が含まれる変形例である。
信号発信装置10Aが備える各種センサは、具体的には、信号発信装置10Aが装着された家畜3の状態、または信号発信装置10Aの周囲の環境の状態を測定するセンサである。これによれば、情報処理サーバ30は、信号発信装置10Aを装着した家畜3の位置に関する情報に加えて、信号発信装置10Aを装着した家畜3の状態、または該家畜3の周囲の環境の状態に関する情報も取得することができる。
例えば、信号発信装置10Aが備える各種センサは、体温センサ、心拍数センサ、血糖値センサおよび血圧センサなどの家畜3の状態を測定するセンサであってもよく、温度センサ、湿度センサ、ガスセンサ、気圧センサ、照度センサ、加速度センサおよびジャイロセンサなどの振動センサ、地磁気センサ、マイクロフォンならびに撮像装置などの家畜3の周囲の環境の状態を測定するセンサであってもよい。また、信号発信装置10Aは、上述した各種センサを複数種備えていてもよい。
また、情報処理サーバ30は、発信装置識別信号に含まれる各種センサの測定情報に基づいて、家畜3の健康状態または飼育段階等を判断し、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報を変更してもよい。
例えば、情報処理サーバ30は、発信装置識別信号に含まれる家畜3の体温に関する情報に基づいて、家畜3の発情状態、分娩状態、体温低下状態または発熱状態を判断し、判断した状態に関する情報にて家畜3の個体情報を書き換えてもよい。また、情報処理サーバ30は、発信装置識別信号に含まれる信号発信装置10Aの振動に関する情報から、信号発信装置10Aを装着した家畜3の活動量を判断し、判断した活動量に関する情報にて家畜3の個体情報を書き換えてもよい。
<2.情報処理サーバ>
[2.1.情報処理サーバの構成]
次に、図4〜図11を参照して、本実施形態に係る情報処理サーバ30の機能構成についてより詳細に説明する。図4は、本実施形態に係る情報処理サーバ30の機能構成を示したブロック図である。
図4に示すように、情報処理サーバ30は、閾値判断部321、滞在判断部322、通知判断部323、通知情報生成部324、およびデータベース制御部325を含む制御部320と、通信網接続部310と、データベース記憶部330とを備える。
通信網接続部310は、上記で説明したように、通信網40に接続可能な通信インタフェースおよび通信回路を備えて構成され、通信網40を介して信号発信装置10Aから発信された信号(すなわち、中継装置識別信号)を受信する。また、通信網接続部310は、通知情報生成部324が生成した通知情報を情報端末50に送信する。
閾値判断部321は、中継装置識別信号に含まれる発信装置識別信号の電波強度に基づいて、家畜3の滞在の判断に当該中継装置識別信号を採用する否かを判断する。例えば、信号中継装置10Bで受信した発信装置識別信号の電波強度が閾値未満である場合、閾値判断部321は、家畜3の滞在判断に当該発信装置識別信号を採用しないように制御する。これによれば、情報処理サーバ30は、電波強度が低い発信装置識別信号をノイズとして無視することで、より高い精度にて家畜3の滞在を判断することができる。
また、閾値判断部321は、家畜3の滞在の判断に用いる発信装置識別信号の電波強度の閾値を制御し、信号中継装置10Bとの距離が遠い信号発信装置10Aからの発信装置識別信を意図的に採用しないように制御してもよい。信号中継装置10Bの通信可能範囲は、信号発信装置10Aと信号中継装置10Bとの間の通信方式によって決まるため、信号中継装置10Bと対応する飼育領域の大きさと整合しない場合がある。このような場合、閾値判断部321は、飼育領域から外れる領域から発信された発信装置識別信号を家畜3の滞在判断に用いないように電波強度の閾値を制御することができる。これによれば、閾値判断部321は、信号中継装置10Bの通信可能範囲が信号中継装置10Bと対応する飼育領域よりも広い場合であっても、飼育領域内から発信された発信装置識別信号のみを家畜3の滞在判断に用いることができる。なお、閾値判断部321の判断に用いられる電波強度の閾値は、ユーザからの入力によって設定されてもよい。
滞在判断部322は、中継装置識別信号に含まれる中継装置識別子に基づいて、信号発信装置10Aを装着した家畜3が滞在している飼育領域を判断する。具体的には、滞在判断部322は、中継装置識別信号に含まれる中継装置識別子に基づいて、発信装置識別信号を受信した信号中継装置10Bを特定し、特定した信号中継装置10Bに対応する飼育領域に、信号発信装置10Aを装着した家畜3が滞在していると判断する。
なお、滞在判断部322による家畜3の滞在の判断は、所定の時間間隔で行われる。例えば、所定の時間間隔の間に少なくとも1回以上、発信装置識別信号が信号中継装置10Bにて受信された場合、滞在判断部322は、発信装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3が信号中継装置10Bに対応する飼育領域に滞在していると判断する。滞在判断部322は、信号中継装置10Bごとに異なる時間間隔で家畜3の滞在を判断してもよい。さらに、滞在判断部322による家畜3の滞在の判断は、所定の時間帯にのみを行われてもよい。
また、滞在判断部322は、複数の信号中継装置10Bにて受信した発信装置識別信号に基づいて、信号発信装置10Aを装着した家畜3が滞在する飼育領域を判断してもよい。複数の信号中継装置10Bにて受信した発信装置識別信号を用いた判断の具体例について、図5を参照して説明する。図5は、複数の信号中継装置10Bの通信可能範囲と、畜舎600内に区画された畜房(すなわち、飼育領域)との関係の一例を示す平面図である。
図5に示すように、家畜3が飼育される畜舎600に複数の信号中継装置10B−1、10B−2が設置されている場合を例示する。
図5に示すように、畜舎600は、壁、柵、仕切りおよび扉にて、それぞれ家畜3が飼育される畜房610、620、630に区画されており、信号中継装置10B−1は、畜房610および620を区画する壁に設置され、信号中継装置10B−2は、畜房620および630を区画する壁に設置されている。また、信号中継装置10B−1の通信可能範囲11−1は畜房610および620の飼育領域を含む範囲に及んでおり、信号中継装置10B−2の通信可能範囲11−2は畜房620および630の飼育領域を含む範囲に及んでいる。
このような場合、滞在判断部322は、信号発信装置10Aから発信された発信装置識別信号を受信した信号中継装置10B−1、10B−2の積集合にて、信号中継装置10B−1、10B−2の通信可能範囲よりも狭い飼育領域である畜房610、620、630のいずれに信号発信装置10Aが存在するかを判断することができる。
具体的には、信号発信装置10Aから発信された発信装置識別信号が信号中継装置10B−1のみで受信された場合、滞在判断部322は、信号発信装置10Aが畜房610に存在すると判断することができる。また、信号発信装置10Aから発信された発信装置識別信号が信号中継装置10B−2のみで受信された場合、滞在判断部322は、信号発信装置10Aが畜房630に存在すると判断することができる。
さらに、信号発信装置10Aにて発信された発信装置識別信号が信号中継装置10B−1および10B−2の両方で受信された場合、滞在判断部322は、信号発信装置10Aが畜房620に存在すると判断することができる。すなわち、滞在判断部322は、発信装置識別信号を発信した信号発信装置10Aが信号中継装置10B−1および10B−2の通信可能範囲が重なっている領域に存在すると判断することができる。ただし、この場合、信号中継装置10B−1および10B−2にて発信装置識別信号が受信された時刻は、ほぼ同時刻であるとする。なお、信号中継装置10B−1および10B−2が発信装置識別信号を受信した時刻は、信号中継装置10B−1および10B−2のそれぞれが管理してもよく、情報処理サーバ30が一括で管理してもよい。
したがって、滞在判断部322は、複数の信号中継装置10B−1および10B−2を用いることにより、信号中継装置10Bの通信可能範囲よりも狭い飼育領域における信号発信装置10Aの存在を判断することが可能である。
また、滞在判断部322は、信号発信装置10Aから発信された発信装置識別信号を受信した信号中継装置10B−1、10B−2の和集合にて、信号中継装置10B−1、10B−2の通信可能範囲よりも広い飼育領域である畜舎600における信号発信装置10Aの存在を判断することが可能である。
具体的には、信号発信装置10Aにて発信された発信装置識別信号が信号中継装置10B−1または10B−2の少なくともいずれかで受信された場合、滞在判断部322は、信号発信装置10Aが畜舎600のいずれかに存在すると判断することができる。
したがって、滞在判断部322は、複数の信号中継装置10B−1または10B−2を用いることにより、信号中継装置10B−1、10B−2の通信可能範囲よりも広い飼育領域における信号発信装置10Aの存在を判断することも可能である。
通知判断部323は、家畜3が滞在している飼育領域と、家畜3の飼育段階に対応した飼育領域とが整合していないことをユーザに通知するか否かを判断する。具体的には、まず、通知判断部323は、滞在判断部322にて判断される家畜3が滞在している飼育領域に設定されたステータス情報と、中継装置識別情報に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3の個体情報に含まれるステータス情報とを比較する。家畜3が滞在している飼育領域に設定されたステータス情報と、家畜3の個体情報に含まれるステータス情報とが一致していない場合、通知判断部323は、ユーザに通知を行うことを判断してもよい。
ここで、家畜3の個体情報とは、例えば、家畜3の個体識別番号、月齢、雌雄、品種、生殖周期に関する情報等などである。また、家畜3のステータス情報とは、家畜3の月齢、雌雄、品種、および生殖周期等から算出される家畜3の飼育過程における段階を示す情報である。家畜3のステータス情報は、家畜3の個体情報に基づいて自動的に設定されてもよく、ユーザによる入力にて設定されてもよい。
また、家畜3の飼育段階に対応した飼育領域の信号中継装置10Bにて、所定時間、該家畜3に対応した発信装置識別子を含む発信装置識別信号が受信されていない場合、通知判断部323は、ユーザに通知を行うことを判断してもよい。具体的には、まず、通知判断部323は、所定のステータス情報を有する家畜3をデータベース記憶部330から抽出する。続いて、通知判断部323は、所定のステータス情報が設定された飼育領域に対応する信号中継装置10Bの中継装置識別子と、抽出した家畜3に対応する発信装置識別子とを含む中継装置識別信号が受信されているか否かを判断する。上記の中継装置識別信号が所定時間受信されていない場合、通知判断部323は、ユーザに通知を行うことを判断してもよい。
なお、通知判断部323によるユーザへの通知の判断は、所定の時間間隔で行われる。通知判断部323による通知判断の間隔と、滞在判断部322による滞在判断の間隔との関係を図6に示す。図6は、通知判断部323による通知判断の間隔と、滞在判断部322による滞在判断の間隔との関係を示す説明図である。なお、図6では、図5で示したような複数の信号中継装置10Bにおける受信の積集合で家畜3の滞在を判断する場合について示す。
図6に示すように、滞在判断部322は、第1の信号中継装置に対応した飼育領域での家畜3の滞在の有無を時間間隔Aにて判断し、第2の信号中継装置に対応した飼育領域での家畜3の滞在の有無を時間間隔Bにて判断する。例えば、滞在判断部322は、滞在判断の時間間隔Aの間で、少なくとも1回以上、発信装置識別信号が第1の信号中継装置にて受信された場合、発信装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3が第1の信号中継装置に対応する飼育領域に滞在していると判断する。
一方、通知判断部323は、時間間隔AおよびBの和よりも長い時間間隔Cにて、ユーザへの通知を判断する。例えば、通知判断部323は、通知判断の時間間隔Cの間に少なくとも1回以上、滞在判断部322によって飼育領域に家畜3が滞在していると判断された場合、家畜3が滞在している飼育領域のステータス情報と、該家畜3のステータス情報とが一致しているか否かを判断し、ユーザへの通知を判断する。また、通知判断部323は、通知判断の時間間隔Cの間、滞在判断部322によって家畜3のステータス情報と一致するステータス情報が設定された飼育領域に家畜3が滞在していないと判断された場合、ユーザへの通知を判断する。
なお、時間間隔Cを時間間隔AおよびBの和よりも長くすることで、第1および第2の信号中継装置における滞在判断のタイミングがずれた場合でも、第1および第2の信号中継装置の通信可能範囲の重なりに対応する飼育領域における家畜3の滞在の有無を判断することができる。
通知情報生成部324は、通知判断部323の判断に基づいて、通知情報を生成する。具体的には、通知情報生成部324は、通知判断部323の判断に基づいて、家畜3を管理するユーザが操作する情報端末50での通知を制御するための通知情報を生成する。通知情報は、例えば、滞在する飼育領域と、飼育段階に対応する飼育領域とが整合していない家畜3の識別情報、および飼育領域の不整合の内容に関する情報を含んでもよい。また、通知情報生成部324は、生成した通知情報をプッシュ通知またはメールにて情報端末50に送信してもよく、別体で設けられたプッシュ通知サーバまたはメールサーバを介して情報端末50に送信してもよい。
データベース記憶部330は、ステータス情報を含む家畜3の個体情報、飼育段階に対応する飼育領域に関する情報、信号中継装置10Bに関する情報、および通知判断部323による通知判断条件に関する情報を含むデータベースを記憶する。データベース記憶部330に記憶される家畜3(乳牛を例に挙げる)の個体情報の具体的な一例を図7Aおよび図7Bに示す。図7Aは、家畜3の個体情報のうちの基礎的な情報の一例を示した表図であり、図7Bは、家畜3の個体情報のうち繁殖に関する情報の一例を示した表図である。
図7Aに示すように、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報のうち、基礎的な情報としては、例えば、家畜3の識別番号、名前に相当する名号、月齢、父牛の識別番号および名号、ならびに母牛の識別番号および名号などを挙げることができる。
また、図7Bに示すように、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報のうち、繁殖に関する情報としては、家畜3の発情兆候、授精情報、妊娠鑑定情報、雌雄判別情報、乾乳情報、空胎日数、および分娩情報などを挙げることができる。
これらの繁殖に関する情報の詳細について図8を参照して説明する。図8は、乳牛の繁殖サイクルを示す説明図である。なお、ここでは、家畜3の飼育過程の一例として乳牛の繁殖サイクルを例として説明するが、飼育過程は下記の例に限定されない。
例えば、家畜3の飼育過程としては、幼少期、成熟期および老年期等を含む年齢に応じた家畜3の飼育過程、発症期、進行期、回復期および予後期等を含む病気の進行に応じた家畜3の飼育過程、ならびに春期、夏期、秋期および冬期を含む季節の進行に応じた家畜3の飼育過程などを例示することができる。これらの飼育過程の段階を示す情報は、ステータス情報としてデータベース記憶部330に記憶され、情報処理サーバ30の各処理にて用いられる。
図8に示すように、乳牛では、出産未経験の牛を未経産牛ともいい、出産経験がある牛を経産牛ともいう。いずれの牛の場合でも、まず、未授精の状態から、発情兆候の発生、授精、および妊娠鑑定を経て妊娠状態となる。なお、妊娠鑑定にて未受胎であると鑑定された場合、再度、授精、および妊娠鑑定が行われる。また、妊娠状態の牛は、分娩予定日の前の60日間では、出産に備えて搾乳が制限される。この搾乳が制限された期間を乾乳期間ともいう。乾乳期間を経て、出産に至った牛は、経産牛として、再度未授精の状態に戻る。乳牛では、上記のようなサイクルによる飼育過程を経て繁殖が行われる。
すなわち、図7Bで示した繁殖に関する情報は、対応する家畜3(すなわち、乳牛)が上記の繁殖サイクル(すなわち、飼育過程)の段階を示すステータス情報として用いられる。
例えば、家畜3の発情兆候とは、未授精の状態における発情兆候の程度に関する情報である。授精情報とは、授精を行った日付および回数、授精した種雄牛に関する情報である。妊娠鑑定情報とは、授精後の妊娠鑑定を行った日付および鑑定結果に関する情報である。雌雄判別情報とは、妊娠した牛の胎児の雌雄に関する情報である。乾乳情報とは、乾乳期間の予定、および乾乳中か否かに関する情報である。空胎日数とは、分娩後からの経過日数に関する情報である。分娩情報とは、妊娠牛の分娩予定日、および分娩の履歴に関する情報である。
これらのステータス情報を含む家畜3の個体情報は、家畜3を管理するための情報として、家畜3を管理するユーザによって随時更新され、データベース記憶部330に記憶される。
また、データベース記憶部330に記憶される飼育領域に関する情報を図9に示す。図9は、飼育段階に対応した飼育領域に関する情報の一例を示した表図である。
図9に示すように、データベース記憶部330に記憶される飼育領域に関する情報としては、例えば、飼育領域の名称、飼育領域で飼育される家畜のステータス情報、飼育領域に設置され、飼育領域に対応する信号中継装置10Bの識別番号(中継装置識別子に相当)などを挙げることができる。また、飼育領域に複数の信号中継装置10Bが設置されている場合、飼育領域に関する情報には、信号中継装置10Bの各々で受信した発信装置識別信号を和集合で用いて家畜3の滞在の有無を判断するのか、積集合で用いて家畜3の滞在の有無を判断するのかに関する情報(すなわち、信号中継装置の組み合わせ)が含まれる。
また、データベース記憶部330に記憶される信号中継装置10Bに関する情報を図10に示す。図10は、信号中継装置10Bに関する情報の一例を示した表図である。
図10に示すように、データベース記憶部330に記憶される信号中継装置10Bに関する情報としては、例えば、中継装置識別子である信号中継装置10Bの識別番号、信号中継装置10Bの名称、信号中継装置10Bが設置された位置を示す緯度および経度、家畜3の滞在の判断に用いる発信装置識別信号の電波強度、家畜の滞在を判断する時間間隔、ならびに信号中継装置10Bに対応する飼育領域の識別番号および名称などを挙げることができる。
さらに、データベース記憶部330に記憶される通知判断条件に関する情報を図11に示す。図11は、通知判断条件に関する情報の一例を示した表図である。
図11に示すように、データベース記憶部330に記憶される通知判断条件に関する情報としては、例えば、通知判断条件にて送信されるアラート通知の識別番号および名称、アラート通知の通知判断を行う時間間隔および時間帯、通知判断の対象となる家畜3のステータス情報または識別番号、ならびに通知判断の方向性を設定するアラート方向が挙げられる。
なお、アラート方向とは、不在または存在のいずれに対してアラート通知を通知するのかを設定する情報である。具体的には、アラート方向では、通知判断の対象となる家畜3が不在であると判断した場合に通知を判断するのか、または通知判断の対象となる家畜3以外の家畜3が存在していると判断した場合に通知を判断するのかが設定されている。通知判断条件に関する情報は、ユーザによって任意に設定することが可能であるため、情報処理サーバ30は、通知判断条件に関する情報の内容に応じて、様々な通知を行うことができる。
データベース制御部325は、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報を制御する。例えば、データベース制御部325は、家畜3を管理するユーザの情報端末50からの入力に基づいて、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報を変更する。
また、データベース制御部325は、信号中継装置10Bにおける発信装置識別信号の受信頻度に基づいて、データベース記憶部330に記憶される家畜3の個体情報を制御してもよい。具体的には、発信装置識別信号に含まれる発信装置識別子、発信装置識別信号を受信した信号中継装置10Bに対応する飼育領域、および発信装置識別信号の受信頻度が所定の条件を満たしている場合、データベース制御部325は、発信装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3の個体情報を変更してもよい。
例えば、所定の飼育段階に対応した飼育領域に設置された信号中継装置10Bにて、所定の発信装置識別信号が所定の頻度で受信される場合、データベース制御部325は、発信装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する家畜3の個体情報に含まれるステータス情報を変更してもよい。このような場合、データベース制御部325は、複数の飼育段階にて構成される家畜3の飼育過程において、家畜3の飼育段階を次の飼育段階に移行させるように、家畜3のステータス情報を変更してもよい。例えば、データベース制御部325は、乳牛の飼育過程において、「妊娠状態」を「乾乳状態」に変更してもよい。
また、上記の変形例にて説明したように、信号発信装置10Aが各種センサを備える場合、データベース制御部325は、各種センサにて測定された家畜3の状態に関する測定情報、または該家畜3の周囲の環境の状態に関する測定情報に基づいて、家畜3の個体情報を変更してもよい。
例えば、データベース制御部325は、信号発信装置10Aが備える温度センサにて測定された家畜3の体温に関する情報に基づいて、家畜3の個体情報のうちの発情状態または分娩状態などの繁殖に関する情報を変更してもよい。また、データベース制御部325は、信号発信装置10Aが備える振動センサにて測定された家畜3の活動量に関する情報に基づいて、家畜3の個体情報のうちの発情状態または分娩状態などの繁殖に関する情報を変更してもよい。
[2.2.情報処理サーバの動作]
次に、図12〜図17を参照して、情報処理サーバ30が実行する動作について具体例を挙げて説明する。なお、情報処理サーバ30は、以下で説明する第1〜第3の動作例の少なくとも1つ以上を単独で実行してもよく、それぞれの動作例を並行して実行してもよい。
(第1の動作例)
まず、図12および図13を参照して、情報処理サーバ30の第1の動作例について説明する。図12は、情報処理サーバ30の第1の動作例を説明する説明図であり、図13は、情報処理サーバ30の第1の動作例を説明するフローチャート図である。
図12に示すように、情報処理サーバ30の第1の動作例は、信号発信装置10Aを装着した牛3Bが飼育段階に対応した飼育領域以外の飼育領域に進入した場合に、ユーザの情報端末50に注意喚起をする通知を行う動作例である。
例えば、乾乳中の牛3Aと、乾乳中ではない牛3Bとは、別々の畜舎61、62で飼育される。そのため、乾乳中の牛3Aが飼育される畜舎61に乾乳中ではない牛3Bが進入した場合、情報処理サーバ30は、牛3Bに装着された信号発信装置10Aからの発信装置識別信号が信号中継装置10B−1にて受信されたことに基づいて、乾乳中ではない牛3Bが畜舎61に進入した旨の通知を情報端末50に表示させる。
このような場合における情報処理サーバ30の動作について説明する。図13に示すように、まず、制御部320は、通信網接続部310を介して、信号中継装置10B−1、10B−2から中継装置識別信号を受信する(S101)。制御部320は、通知判断の時間間隔の経過まで中継装置識別信号の受信を行った後(S103/Yes)、制御部320は、受信した中継装置識別信号を集計し(S105)、電波強度が閾値以上の中継装置識別信号を抽出する(S107)。
続いて、制御部320は、抽出した中継装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する牛が中継装置識別子に対応する信号中継装置10B−1に対応する飼育領域に滞在していると判断する。さらに、制御部320は、抽出した中継装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する牛のステータス情報と、飼育領域に設定されたステータス情報とを比較し、牛が滞在する飼育領域が当該牛の飼育段階に対応した飼育領域であるのか否かを判断する(S109)。飼育段階に対応した飼育領域ではない場合(S109/No)、制御部320は、ユーザへの通知を判断し、通知情報生成部324は、ユーザへの通知を制御するための通知情報を生成し、情報端末50に送信する(S111)。一方、飼育段階に対応した飼育領域である場合(S109/Yes)、制御部320は、ユーザへの通知を判断せず、動作を終了する。
(第2の動作例)
次に、図14および図15を参照して、情報処理サーバ30の第2の動作例について説明する。図14は、情報処理サーバ30の第2の動作例を説明する説明図であり、図15は、情報処理サーバ30の第2の動作例を説明するフローチャート図である。
図14に示すように、情報処理サーバ30の第2の動作例は、信号発信装置10Aを装着した牛3Cがステータス情報に対応する飼育領域に所定時間滞在していない場合に、ユーザの情報端末50に注意喚起をする通知を行う動作例である。
例えば、乾乳中の牛3Aと、乾乳中ではない牛3Bとは、別々の畜舎61、62で飼育される。ここで、乾乳中の牛3Aが飼育される畜舎61に乾乳中の牛3Cが所定時間滞在していない場合、情報処理サーバ30は、牛3Cに装着された信号発信装置10Aからの発信装置識別信号が信号中継装置10B−1にて所定時間受信されないことに基づいて、乾乳中の牛3Cが不在である旨の通知を情報端末50に表示させる。
このような場合における情報処理サーバ30の動作について説明する。図15に示すように、まず、制御部320は、通信網接続部310を介して、信号中継装置10B−1、10B−2から中継装置識別信号を受信する(S101)。制御部320は、通知判断の時間間隔の経過まで中継装置識別信号の受信を行った後(S103/Yes)、制御部320は、受信した中継装置識別信号を集計し(S105)、電波強度が閾値以上の中継装置識別信号を抽出する(S107)。
続いて、制御部320は、所定のステータス情報が設定された飼育領域に対応する信号中継装置10B−1にて、飼育領域のステータス情報と一致するステータス情報を有する牛に対応する発信装置識別子を含む発信装置識別信号が受信されるか否かを判断する(S113)。発信装置識別信号が受信されていない場合(S113/No)、制御部320は、さらに、発信装置識別信号が受信されていない時間が所定時間以上であるか否かを判断する(S115)。受信されていない時間が所定時間以上である場合(S115/Yes)、制御部320は、ユーザへの通知を判断し、通知情報生成部324は、ユーザへの通知を制御するための通知情報を生成し、情報端末50に送信する(S111)。
一方、発信装置識別信号が受信されている場合(S113/Yes)、または発信装置識別信号が受信されていない時間が所定時間未満である場合(S115/No)、制御部320は、ユーザへの通知を判断せず、動作を終了する。
(第3の動作例)
さらに、図16および図17を参照して、情報処理サーバ30の第3の動作例について説明する。図16は、情報処理サーバ30の第3の動作例を説明する説明図であり、図17は、情報処理サーバ30の第3の動作例を説明するフローチャート図である。
図16に示すように、情報処理サーバ30の第3の動作例は、信号発信装置10Aを装着した特定の牛3Dによる所定の飼育段階に対応した飼育領域への進入の頻度が所定の条件を満たした場合、該特定の牛3Dの個体情報を変更する動作例である。
例えば、妊娠状態の牛は、時間経過によって乾乳状態の牛3Aに遷移する乾乳予備群の牛3Dである。そのため、乾乳予備群の牛3Dが乾乳状態の牛3Bを飼育する畜舎61に頻繁に進入している場合、情報処理サーバ30は、乾乳予備群の牛3Dの個体情報に含まれるステータス情報を変更し、乾乳予備群の牛3Dを乾乳状態の牛3Aとして登録する。また、情報処理サーバ30は、乾乳予備群の牛3Dの個体情報を変更した旨の通知を情報端末50に表示させる。
このような場合における情報処理サーバ30の動作について説明する。なお、電波強度が閾値以上の中継装置識別信号を抽出するまでのS101〜S107の動作は、第1の動作例で説明した動作と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図17に示すように、S107以降、制御部320は、中継装置識別信号に含まれる発信装置識別子に対応する牛のステータス情報が乾乳予備群であるか否かを判断する(S117)。なお、制御部320は、牛の個体情報に基づいて、所定の牛のステータス情報を乾乳予備群として設定してもよい。例えば、制御部320は、牛の個体情報に含まれる分娩情報に基づいて、次回の分娩予定日が現在日から起算して所定日数以内(例えば、60日以内)である牛のステータス情報を乾乳予備群と設定してもよい。乾乳予備群である場合(S117/Yes)、制御部320は、中継装置識別信号に含まれる中継装置識別子に対応する飼育領域が乾乳状態の牛3Aの畜舎61の飼育領域である否かを判断する(S119)。中継装置識別子に対応する飼育領域が畜舎61の飼育領域である場合(S119/Yes)、制御部320は、中継装置識別信号に含まれる発信装置識別子、および発信装置識別信号の受信時刻等を一時的に記憶バッファに格納する(S121)。
なお、牛のステータス情報が乾乳予備群でない場合(S117/No)、または中継装置識別子に対応する飼育領域が畜舎61の飼育領域である場合(S119/No)、制御部320は、中継装置識別信号に含まれる発信装置識別子、および発信装置識別信号の受信時刻等を記憶バッファに格納しない。制御部320は、上記の動作をそれぞれの中継装置識別信号に対して実行し、記憶バッファへの情報の蓄積を続ける。
ここで、記憶バッファに所定数の情報が格納された場合、制御部320は、格納された情報群があらかじめ設定されたステータス変更条件を満たすか否かを判断する(S123)。ステータス変更条件としては、具体的には、乾乳設定条件を用いることができる。乾乳設定条件とは、例えば、乾乳予備群の牛3Dに装着された信号発信装置10Aにて発信された発信装置識別信号が、乾乳状態の牛の畜舎61に設置された信号中継装置10B−1で5時間ごと受信されることが2日間連続で続いた場合などである。
格納された情報群が乾乳設定条件を満たす場合(S123/Yes)、制御部320は、乾乳設定条件を満たす発信装置識別子に対応する乾乳予備群の牛3Dのステータス情報を変更し、次の飼育段階である乾乳状態の牛としてデータベースに登録する(S125)。これにより、制御部320は、乾乳予備群の牛3Dのステータス情報を変更することができる。また、通知情報生成部324は、乾乳状態の牛としてデータベースに登録した旨の通知を制御するための通知情報を生成し、情報端末50に送信する(S127)。ただし、ステータス変更条件および乾乳設定条件は、上記例示に限定されない。ステータス変更条件および乾乳設定条件は、ユーザによって任意に設定可能である。
[2.3.情報端末における表示例]
ここで、図18〜図23を参照して、ユーザが管理する情報端末50における表示について説明する。
まず、情報処理サーバ30にて生成された通知情報に基づいて、情報端末50で表示されるアラート通知の一例を図18に示す。図18は、アラート通知の表示の一例を示す説明図である。
図18に示す表示では、「2016.05.01」という日付と共に、アラート通知として「#1020 乾乳牛が搾乳牛舎にいます」および「#2345 乾乳牛が牛舎に戻っていません」という2つのアラート通知が示されている。ここで、「#1020」および「#2345」は、それぞれアラート通知の対象となっている牛に対応する発信装置識別子である。
すなわち、「#1020 乾乳牛が搾乳牛舎にいます」とは、ステータス情報が「乾乳中」であり、識別番号が「#1020」である牛が、「搾乳牛」のステータス情報が設定された飼育領域である「搾乳牛舎」に滞在していることを示している。また、「#2345 乾乳牛が牛舎に戻っていません」とは、識別番号が「#2345」であり、ステータス情報が「乾乳牛」である牛に対応する発信装置識別子を含む発信装置識別信号が、「乾乳牛」のステータス情報が設定された飼育領域である「牛舎」に設置された信号中継装置10Bにて受信されていないことを示している。
次に、情報端末50で表示される家畜3の個体情報に関する表示の一例を図19に示す。図19は、家畜3の個体情報に関する表示の一例を示す説明図である。なお、図19で示す表示には、例えば、図18で示した各アラート通知に対応する項目を選択することで遷移することが可能である。
図19に示す家畜3の個体情報に関する表示では、識別番号が「#1020」である家畜3のステータス情報として「乾乳中」(すなわち、搾乳牛)が示され、家畜3が滞在している飼育領域を示す情報として「放牧中」が示されている。さらに、識別番号が「#1020」である家畜3の基本情報として、国から付与された個体識別番号が「113901020」であること、名号が「ウインバース」であること、出生日が「2010.5.10」であること、父牛の名号および識別番号が「#2023」および「ヤングスカイ」であること、ならびに母牛の名号および識別番号が「#3025」および「グリーンアース」であることが示されている。
続いて、家畜3の滞在の判断に用いられる発信装置識別信号の電波強度の閾値を情報端末50から制御する際に、情報端末50にて示される表示の一例を図20に示す。図20は、発信装置識別信号の電波強度の閾値を制御するための表示の一例を示す説明図である。
図20に示すように、発信装置識別信号の電波強度の閾値を制御する場合、まず、閾値を制御する信号中継装置10Bに対応する飼育領域を選択する。図20の左の表示では、飼育領域(すなわち、牛舎)として「搾乳牛舎」、「乾乳(休業)牛舎」、および「育成牛舎」の項目が示されている。なお、当該表示から「牛舎(エリア)の追加」の項目を選択することで、飼育領域を新たに設定することも可能である。
図20の左の表示にて「搾乳牛舎」の項目を選択した場合、図20の中央の表示に遷移する。図20の中央の表示では、「搾乳牛舎」の飼育領域に関する情報が示されている。具体的には、飼育領域の名称が「搾乳牛舎」であり、設定されたステータス情報が「搾乳牛」であり、対応する信号中継装置10Bのそれぞれの中継装置識別子が「12356」および「12357」であることが示されている。また、「中継器の通信テスト」の項目から、それぞれの信号中継装置10Bの発信装置識別信号の電波強度の閾値を制御する表示に遷移することができる。
なお、当該表示から各項目を選択することで、各項目に設定された情報を変更することも可能である。また、「中継器の追加」の項目を選択することで、飼育領域に対応する信号中継装置10Bを追加で設定することも可能である。
図20の中央の表示にて「中継器の通信テスト」の項目を選択した場合、図20の右の表示に遷移する。図20の右の表示では、信号中継装置10Bのそれぞれにおける発信装置識別信号の電波強度の閾値と、滞在していると判断された牛の数とが示されている。
具体的には、表示の下段にて、信号中継装置10Bごとに電波強度の閾値である「感度」がスライドスイッチにて制御可能に示されている。また、該「感度」である場合に滞在していると判断される牛の数が「搾乳牛」、「乾乳牛」、「育成牛」および「休業牛」のステータス情報ごとに示されている。また、それぞれの信号中継装置10Bにて受信した発信装置識別信号の和集合または積集合を取り、「搾乳牛舎」の飼育領域に滞在していると判断された牛の数が表示の上段に示されている。
ここで、滞在を判断された牛の数は、随時更新される。そのため、電波強度の閾値をスライドスイッチにて制御しながら、電波強度の閾値に対して滞在を判断された牛の数およびステータス情報の変化を確認することができる。したがって、ユーザは、滞在を判断された牛の数およびステータス情報と、実際に「搾乳牛舎」の飼育領域に滞在している牛の数およびステータス情報とが一致するように、電波強度の閾値を制御することで、信号中継装置10Bに対応する飼育領域と、信号中継装置10Bの通信可能範囲と一致させることができる。
次に、情報端末50で表示されるアラート通知の設定に関する表示の一例を図21に示す。図21は、アラート通知の設定に関する表示の一例を示す説明図である。
図21に示すアラート通知の設定に関する表示では、あらかじめユーザが設定したアラート通知の通知判断の条件の一部を変更することが可能になっている。具体的には、アラート通知の設定に関する表示には「牛が正しい牛舎に帰っていない」または「搾乳牛以外の牛が搾乳牛舎にいる」という名称のアラート通知条件について、該アラート通知条件での判断を実行するか否かを設定するスイッチが設けられている。また、アラート通知条件による通知判断の時間帯、および時間間隔の項目が示されている。ユーザは、アラート通知判断の設定スイッチを制御することで、アラート通知判断の有無を容易に制御することができる。また、ユーザは、時間帯および時間間隔の項目をそれぞれ選択することで、アラート通知判断の時間帯および時間間隔を容易に制御することができる。
続いて、ステータス情報を「乾乳予備群」から「乾乳牛」に移行させる乾乳設定条件の設定画面を図22に示す。図22は、乾乳設定条件の設定表示の一例を示す説明図である。
図22に示す設定表示では、「乾乳牛」のステータス情報への変更条件として、ステータス情報が「乾乳予備群」である牛に対応する発信装置識別信号の受信を確認する時間帯(チェック時間)、確認の頻度(チェック頻度)、およびステータス情報を変更する閾値である「判定条件」の項目が示されている。なお、ユーザは、これらの項目を選択することで、それぞれの条件を変更することも可能である。
図22に示された具体的な乾乳設定条件によれば、14:00から18:00の間の時間帯で30分ごとに、ステータス情報が「乾乳予備群」の牛に対応する発信装置識別信号が受信されたか否かを確認することが設定されている。また、発信装置識別信号の受信が5回確認された場合、対応する牛のステータス情報を「乾乳予備群」から「乾乳牛」に変更することが設定されている。
また、牛のステータス情報を「乾乳予備群」から「乾乳牛」に移行させて登録したことを通知する表示の一例を図23に示す。図23は、牛のステータス情報を変更したことを通知する表示の一例を示す説明図である。
図23に示す表示では、時刻および日付の表示と共に、乾乳設定条件を満たしたため、識別番号が「#1234」である牛のステータス情報を「乾乳牛」に変更したことを通知する表示が示されている。図23に示す表示は、例えば、メールによる通知の簡易表示、またはプッシュ通知による表示であってもよい。
[2.4.情報処理サーバのハードウェア構成]
続いて、図24を参照して、本実施形態に係る情報処理サーバ30のハードウェア構成について説明する。図24は、本実施形態に係る情報処理サーバ30のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。なお、本実施形態に係る情報処理サーバ30による情報処理は、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現される。
図24に示すように、情報処理サーバ30は、CPU(Central Processing Unit)351と、ROM(Read Only Memory)353と、RAM(Random Access Memory)355と、ブリッジ361と、内部バス357および359と、インタフェース363と、入力装置365と、出力装置367と、ストレージ装置369と、ドライブ371と、接続ポート373と、通信装置375と、を備える。
CPU351は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM353等に記憶された各種プログラムに従って、情報処理サーバ30の動作全般を制御する。ROM353は、CPU351が使用するプログラム、演算パラメータを記憶し、RAM355は、CPU351の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。例えば、CPU351は、制御部320の機能を実行してもよい。
これらCPU351、ROM353およびRAM355は、ブリッジ361、内部バス357および359等により相互に接続されている。また、CPU351、ROM353およびRAM355は、インタフェース363を介して入力装置365、出力装置367、ストレージ装置369、ドライブ371、接続ポート373および通信装置375とも接続されている。
入力装置365は、タッチパネル、キーボード、マウス、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなどの情報が入力される入力装置を含む。また、入力装置365は、入力された情報に基づいて入力信号を生成し、CPU351に出力するための入力制御回路なども含む。
出力装置367は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置、液晶表示装置、有機EL(Organic ElectroLuminescence)表示装置などの表示装置を含む。さらに、出力装置367は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含んでもよい。
ストレージ装置369は、情報処理サーバ30のデータ格納用の記憶装置である。ストレージ装置369は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記憶する記憶装置、記憶媒体からデータを読み出す読み出し装置、および記憶されたデータを削除する削除装置を含んでもよい。ストレージ装置369は、データベース記憶部330の機能を実行してもよい。
ドライブ371は、記憶媒体用リードライタであり、情報処理サーバ30に内蔵、または外付けされる。例えば、ドライブ371は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体に記憶されている情報を読み出し、RAM353に出力することができる。また、ドライブ371は、リムーバブル記憶媒体に情報を書き込むことも可能である。
接続ポート373は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、イーサネット(登録商標)ポート、IEEE802.11規格ポート、および光オーディオ端子等のような外部接続機器を接続するための接続ポートで構成された接続インタフェースである。
通信装置375は、例えば、通信網40に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置375は、有線または無線LAN対応通信装置であっても、有線によるケーブル通信を行うケーブル通信装置であってもよい。通信装置375は、通信網接続部310の機能を実行してもよい。
また、情報処理サーバ30に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを上述した本実施形態に係る情報処理サーバの各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
<3.まとめ>
以上にて説明したように、本開示の一実施形態に係る情報処理システム1によれば、牧場60の飼育領域の各々に設置された信号中継装置10Bにて、信号発信装置10Aからの発信装置識別信号を受信することで、対応する家畜3の滞在を把握することができる。また、情報処理システム1は、家畜3の個体情報を参照することで、家畜3が飼育段階に対応する飼育領域に滞在しているのか否かを判断することができる。さらに、情報処理システム1は、家畜3が滞在する飼育領域と、家畜3の飼育段階に対応する飼育領域とが整合していない場合、ユーザが管理する情報端末50にアラート通知を表示させるための通知情報を生成することが可能である。したがって、本開示によれば、ユーザは、家畜3の管理をより容易に行うことが可能である。
なお、上記では、信号発信装置10Aを装着した管理対象が家畜3である場合を例示したが、本開示に係る技術は、上記例示に限定されない。
例えば、管理対象として、ペットなどの愛玩動物、幼児および高齢者などの見守り対象となる人間、ならびに無人車両およびドローンなどの移動が自動的に制御される移動機械を例示することができる。また、上記の管理対象は、上記例示における飼育段階に対応する複数の管理状態を有し、複数の管理状態に対応して管理される。本開示の一実施形態に係る情報処理システム1によれば、これらの管理対象に信号発信装置10Aを装着させて、上述したように、管理対象が滞在する領域と、管理状態に対応する領域との整合を把握することで、管理対象を管理することも可能である。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
家畜に装着された信号発信装置から発信され、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置された信号中継装置にて情報処理サーバへ中継される発信信号は、前記信号発信装置を特定する発信装置識別子、および前記信号中継装置を特定する中継装置識別子を含み、
前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する制御部と、
前記制御部による判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成する通知情報生成部と、
を備える、情報処理サーバ。
(2)
前記制御部は、前記中継装置識別子にて特定される信号中継装置に対応する飼育領域を前記家畜が滞在している飼育領域であると判断する、前記(1)に記載の情報処理サーバ。
(3)
前記制御部は、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報に含まれる前記家畜のステータス情報と、前記信号中継装置に対応する飼育領域に設定されたステータス情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているか否かを判断する、前記(1)に記載の情報処理サーバ。
(4)
前記制御部は、前記発信信号を受信した信号中継装置を特定する中継装置識別子に基づいて、前記家畜の飼育領域に設定されたステータス情報を判断する、前記(3)に記載の情報処理サーバ。
(5)
前記ステータス情報は、前記家畜の飼育過程の段階を示す情報である、前記(3)または(4)に記載の情報処理サーバ。
(6)
前記家畜が滞在している飼育領域と、前記家畜の飼育段階に対応した飼育領域とが異なると前記制御部が判断した場合、前記通知情報生成部は、前記通知情報を生成する、前記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(7)
前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に所定時間滞在していないと前記制御部が判断した場合、前記通知情報生成部は、前記通知情報を生成する、前記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(8)
前記制御部は、前記発信信号、およびステータス変更条件に基づいて、前記発信信号を発信した前記信号発信装置を装着した家畜のステータス情報を変更する、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(9)
前記家畜の飼育過程は、複数の飼育段階にて構成され、
前記制御部は、前記家畜の飼育段階を次の飼育段階に移行させるように、前記家畜のステータス情報を変更する、前記(8)に記載の情報処理サーバ。
(10)
前記制御部は、閾値以上の電波強度の前記発信信号に基づいて、前記家畜の滞在を判断する、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(11)
前記閾値は、前記情報端末からの入力によって制御される、前記(10)に記載の情報処理サーバ。
(12)
前記制御部は、所定の時間間隔ごとに、前記家畜の滞在を判断する、前記(1)〜(11)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(13)
前記制御部は、所定の時間帯の範囲内で、前記家畜の滞在を判断する、前記(1)〜(12)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(14)
前記制御部は、複数の前記信号中継装置にて受信された前記発信信号の各々に基づいて、前記家畜の滞在を判断する、前記(1)〜(13)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(15)
前記発信信号は、前記信号発信装置が備える発電装置にて発電された電力を用いて発信される、前記(1)〜(14)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(16)
前記発信信号は、前記信号発信装置が備えるセンサ部にて測定された測定情報を含み、
前記制御部は、前記測定情報に基づいて、前記信号発信装置を装着した前記家畜のステータス情報を変更する、前記(1)〜(15)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(17)
前記通知情報は、前記制御部によって滞在を判断された家畜を特定するための情報を含む、前記(1)〜(16)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(18)
前記家畜の個体情報は、前記家畜の生殖に関する情報を含む、前記(1)〜(17)のいずれか一項に記載の情報処理サーバ。
(19)
家畜に装着され、発信装置識別子を含む発信信号を発信する信号発信装置と、
前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置され、受信した前記発信信号に中継装置識別子を加えて情報処理サーバへ中継する信号中継装置と、
前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する制御部、および前記制御部による判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成する通知情報生成部を有する情報処理サーバと、
を備える情報処理システム。
(20)
家畜に装着された信号発信装置から発信され、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置された信号中継装置にて情報処理サーバへ中継される発信信号は、前記信号発信装置を特定する発信装置識別子、および前記信号中継装置を特定する中継装置識別子を含み、
演算処理装置によって、前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断することと、
前記判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成することと、
を含む、情報処理方法。
1 情報処理システム
3 家畜
10A 信号発信装置
10B 信号中継装置
20 通信網接続装置
30 情報処理サーバ
40 通信網
50 情報端末
60 牧場
61、62 畜舎
310 通信網接続部
320 制御部
321 閾値判断部
322 滞在判断部
323 通知判断部
324 通知情報生成部
325 データベース制御部
330 データベース記憶部

Claims (20)

  1. 家畜に装着された信号発信装置から発信され、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置された信号中継装置にて情報処理サーバへ中継される発信信号は、前記信号発信装置を特定する発信装置識別子、および前記信号中継装置を特定する中継装置識別子を含み、
    前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する制御部と、
    前記制御部による判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成する通知情報生成部と、
    を備える、情報処理サーバ。
  2. 前記制御部は、前記中継装置識別子にて特定される信号中継装置に対応する飼育領域を前記家畜が滞在している飼育領域であると判断する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  3. 前記制御部は、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報に含まれる前記家畜のステータス情報と、前記信号中継装置に対応する飼育領域に設定されたステータス情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているか否かを判断する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  4. 前記制御部は、前記発信信号を受信した信号中継装置を特定する中継装置識別子に基づいて、前記家畜の飼育領域に設定されたステータス情報を判断する、請求項3に記載の情報処理サーバ。
  5. 前記ステータス情報は、前記家畜の飼育過程の段階を示す情報である、請求項3に記載の情報処理サーバ。
  6. 前記家畜が滞在している飼育領域と、前記家畜の飼育段階に対応した飼育領域とが異なると前記制御部が判断した場合、前記通知情報生成部は、前記通知情報を生成する、請求項2に記載の情報処理サーバ。
  7. 前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に所定時間滞在していないと前記制御部が判断した場合、前記通知情報生成部は、前記通知情報を生成する、請求項2に記載の情報処理サーバ。
  8. 前記制御部は、前記発信信号、およびステータス変更条件に基づいて、前記発信信号を発信した前記信号発信装置を装着した家畜のステータス情報を変更する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  9. 前記家畜の飼育過程は、複数の飼育段階にて構成され、
    前記制御部は、前記家畜の飼育段階を次の飼育段階に移行させるように、前記家畜のステータス情報を変更する、請求項8に記載の情報処理サーバ。
  10. 前記制御部は、閾値以上の電波強度の前記発信信号に基づいて、前記家畜の滞在を判断する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  11. 前記閾値は、前記情報端末からの入力によって制御される、請求項10に記載の情報処理サーバ。
  12. 前記制御部は、所定の時間間隔ごとに、前記家畜の滞在を判断する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  13. 前記制御部は、所定の時間帯の範囲内で、前記家畜の滞在を判断する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  14. 前記制御部は、複数の前記信号中継装置にて受信された前記発信信号の各々に基づいて、前記家畜の滞在を判断する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  15. 前記発信信号は、前記信号発信装置が備える発電装置にて発電された電力を用いて発信される、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  16. 前記発信信号は、前記信号発信装置が備えるセンサ部にて測定された測定情報を含み、
    前記制御部は、前記測定情報に基づいて、前記信号発信装置を装着した前記家畜のステータス情報を変更する、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  17. 前記通知情報は、前記制御部によって滞在を判断された家畜を特定するための情報を含む、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  18. 前記家畜の個体情報は、前記家畜の生殖に関する情報を含む、請求項1に記載の情報処理サーバ。
  19. 家畜に装着され、発信装置識別子を含む発信信号を発信する信号発信装置と、
    前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置され、受信した前記発信信号に中継装置識別子を加えて情報処理サーバへ中継する信号中継装置と、
    前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断する制御部、および前記制御部による判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成する通知情報生成部を有する情報処理サーバと、
    を備える情報処理システム。
  20. 家畜に装着された信号発信装置から発信され、前記家畜の飼育領域に対応して少なくとも1つ以上設置された信号中継装置にて情報処理サーバへ中継される発信信号は、前記信号発信装置を特定する発信装置識別子、および前記信号中継装置を特定する中継装置識別子を含み、
    演算処理装置によって、前記中継装置識別子と、前記発信装置識別子に対応する前記家畜の個体情報とに基づいて、前記家畜が飼育段階に対応した飼育領域に滞在しているのか否かを判断することと、
    前記判断に基づいて、情報端末における通知を制御するための通知情報を生成することと、
    を含む、情報処理方法。
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