JPWO2017033761A1 - 圃場管理システム、圃場管理方法、および農作業機システム - Google Patents

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Abstract

本技術は、農作業の効率を高めることができるようにする圃場管理システム、圃場管理方法、および農作業機システムに関する。センサ位置算出部は、圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出し、センサ配置制御部は、センサ位置に基づいて、圃場にセンサを配置するセンサ配置機構にセンサを配置させる制御を行う。本技術は、圃場を管理する圃場管理システム、または圃場で農作業を行う農作業機システムに適用することができる。

Description

本技術は、圃場管理システム、圃場管理方法、および農作業機システムに関し、特に、農作業の効率を高めることができるようにする圃場管理システム、圃場管理方法、および農作業機システムに関する。
特許文献1には、農業用のデータ収集ネットワークが開示されている。このネットワークにおいては、農業用のエナジーハーベスト型センサが、親機から電波などを受けて駆動するようになされている。
米国特許出願公開第2014/0024313号明細書
しかしながら、特許文献1には、圃場において、どのようにセンサを配置するかについては記載されてない。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、農作業の効率を高めることができるようにするものである。
本技術の一側面の圃場管理システムは、圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出するセンサ位置算出部と、前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置するセンサ配置機構に前記センサを配置させる制御を行うセンサ配置制御部とを備える。
前記センサ位置算出部により算出された前記センサ位置に基づいて、前記センサ配置機構に前記センサを配置させるための指示情報を生成する指示情報生成部をさらに設け、前記センサ配置制御部には、生成された前記指示情報に基づいて、前記センサ配置機構に前記センサを配置させることができる。
前記センサ配置機構により配置された前記センサと通信することで、前記センサのセンサIDを取得するセンサ通信部をさらに設けることができる。
通信された前記センサのセンサIDと、前記センサが配置されたセンサ配置位置とを含むセンサ配置ログを生成するログ生成部をさらに設けることができる。
前記センサ配置ログは、前記センサが配置された日時を表すタイムスタンプと、配置された前記センサの種類を表すセンサタイプとをさらに含むようにすることができる。
生成された前記センサ配置ログを記憶する記憶部をさらに設けることができる。
前記圃場において、前記圃場情報を取得する農機搭載センサを有する農機と、前記農機に接続され、前記センサ配置機構を有する作業機とをさらに設け、前記センサ位置算出部には、前記農機における前記農機搭載センサによる前記圃場情報の取得に続いて、前記センサ位置を算出させ、前記センサ配置制御部には、前記センサ位置算出部による前記センサ位置の算出に続いて、前記作業機の前記センサ配置機構に前記センサを配置させることができる。
前記農機搭載センサには、前記圃場情報として、農作物を被写体とした画像データを取得させ、前記センサ位置算出部には、前記画像データの解析により算出された前記農作物と、前記農機および前記作業機との位置関係に基づいて、前記センサ位置を算出させることができる。
前記農機搭載センサには、前記圃場情報として、土壌の水分および養分のデータを取得させ、前記センサ位置算出部には、前記水分および養分のデータに基づいて、前記センサ位置を算出させることができる。
前記圃場情報に基づいて、圃場における農作物の播種位置を算出する播種位置算出部をさらに設けることができる。
前記センサ配置機構による前記センサの配置と並行して、前記播種位置に基づいて、前記農作物の播種を行う播種機構をさらに設けることができる。
播種された前記農作物の作物IDと、前記農作物が播種された播種位置とを含む播種ログを生成するログ生成部をさらに設けることができる。
前記圃場における前記センサの配置状況を表す画面を表示する表示部をさらに設けることができる。
前記表示部には、前記センサが配置される毎に、前記画面の表示を更新させることができる。
前記センサは、前記センサ通信部と通信するセンサ基板と、前記センサ基板を封入する球状のカプセルと、前記センサ基板の姿勢を一様にするために、前記カプセル内に設けられる重りとから構成されるようにすることができる。
本技術の一側面の圃場管理方法は、圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出し、前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置するセンサ配置機構に、前記センサを配置させるステップを含む。
本技術の一側面の農作業機システムは、情報処理装置が、圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出するセンサ位置算出部を備え、作業機が、前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置する前記センサ配置機構に前記センサを配置させる制御を行うセンサ配置制御部を備える。
本技術の一側面においては、圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置が算出され、センサ位置に基づいて、圃場にセンサを配置するセンサ配置機構に、センサが配置される。
本技術の一側面によれば、農作業の効率を高めることが可能となる。
本技術を適用した圃場管理システムの構成例を示す図である。 センサの構成例を示す斜視図である。 センサの構成例を示す断面図である。 センサの他の構成例を示す断面図である。 センサのさらに他の構成例を示す断面図である。 農作業機システムのハードウェア構成例を示す図である。 センサの配置について説明する図である。 センサの配置について説明する図である。 農作業機システムの機能構成例を示すブロック図である。 作業指示情報生成処理について説明するフローチャートである。 作業指示情報の例を示す図である。 作業指示情報に基づいた画面表示例を示す図である。 センサ配置処理について説明するフローチャートである。 センサ配置ログの例を示す図である。 作業状況を表す画面表示例を示す図である。 播種ログの例を示す図である。 圃場管理システムの機能構成例を示すブロック図である。 リアルタイムセンシングによる農作業機システムの動作について説明する図である。 センサ配置処理について説明するフローチャートである。 圃場管理システムの他の機能構成例を示すブロック図である。 センサデータ取得処理について説明するフローチャートである。 センサデータ取得時の移動経路について説明する図である。 センサデータログの例を示す図である。 作業情報生成処理について説明するフローチャートである。 作業マップについて説明する図である。 作業マップについて説明する図である。 作業マップについて説明する図である。 作業マップについて説明する図である。 作業情報の例を示す図である。 センサデータログの他の例を示す図である。 作業処理について説明するフローチャートである。 農作業機システムの他の機能構成例を示す図である。 作業処理について説明するフローチャートである。 センサ通信部と作業機構との位置オフセットについて説明する図である。 センサの機能構成例を示すブロック図である。 センサの他の機能構成例を示すブロック図である。 センサのさらに他の機能構成例を示すブロック図である。 センサのさらに他の機能構成例を示すブロック図である。 センサデータのフォーマットの例を示す図である。 無線通信システムの機能構成例を示すブロック図である。 距離算出処理について説明するフローチャートである。 減衰係数および付加損失について説明する図である。 無線通信システムの他の機能構成例を示すブロック図である。 距離算出処理について説明するフローチャートである。 無線通信システムのさらに他の機能構成例を示すブロック図である。 距離算出処理について説明するフローチャートである。 無線通信システムのさらに他の機能構成例を示すブロック図である。 状態推定処理について説明するフローチャートである。 周波数と減衰定数との関係を示す図である。 農作業機システムのさらに他の構成例を示す図である。 センサ回収処理について説明するフローチャートである。 センサ回収時の移動経路について説明する図である。 センサ再回収処理について説明するフローチャートである。 センサ再回収処理時の移動経路について説明する図である。 圃場管理システムのさらに他の機能構成例を示すブロック図である。
以下、本技術の実施の形態について図を参照して説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.圃場管理システムの概略
2.センサの配置
3.センサデータの活用
4.センサの発電と通信の詳細
5.センサの回収
<1.圃場管理システムの概略>
(圃場管理システムの構成例)
図1は、本技術が適用される圃場管理システムの構成例を示している。
圃場管理システム1は、圃場10に配置される複数のセンサ20、ネットワーク30、農作業機システム40、移動体50、端末装置60、中継器70、サーバ80、および、その他の農業システム90から構成される。
センサ20は、エナジーハーベスト型センサにより構成される。センサ20は、太陽光、熱、振動、電波などのエネルギーを採取して電力に変換する。そして、センサ20は、変換された電力により駆動することで、外部の機器と無線通信を行い、自身の状態に応じたデータを出力する。
このように、センサ20は、センシングにより得られた圃場に関するデータを送信する。したがって、センサ20は、発電された電力自体をセンシングデータとして送信する構成を採るようにしてもよい。また、センサ20は、発電された電力で土壌センサなどの各種のセンサを駆動し、それらのセンサからセンシングデータを取得し送信する構成を採るようにしてもよい。
なお、センサ20の電力源は、エナジーハーベストに限定されない。例えば、センサ20の電力源として、エナジーハーベストに加えて/代えて、センシングデータ送信のための電池が搭載されるようにしてもよい。
ネットワーク30は、例えば、4G(4th Generation)や衛星通信などの無線通信回線により構成される。ネットワーク30には、農作業機システム40、移動体50、端末装置60、中継器70、サーバ80、および、その他の農業システム90が接続される。
農作業機システム40は、例えばトラクターなどの農機、農機に取り付けられる制御コンソール、および、圃場内で作業を行うための機構を有する作業機を含むようにして構成される。農作業機システム40は、圃場10に対して農作物の播種や移植を行うとともに、センサ20の配置を行う。また、農作業機システム40は、農作物の収穫を行うとともに、センサ20の回収を行う。農作業機システム40は、圃場10を移動しながら、圃場10に配置されたセンサ20と通信を行うことができる。農作業機システム40は、センサ20との通信により得られた情報を、ネットワーク30を介して、適宜サーバ80に供給する。
移動体50は、圃場10を移動可能な機構を有する。例えば、移動体50は、飛行機構を備える飛行体(例えば、複数のロータを備えるドローン)や、走行機構を備える車両などとされる。移動体50もまた、圃場10を移動しながら、圃場10に配置されたセンサ20と通信を行うことができる。移動体50は、センサ20との通信により得られた情報を、ネットワーク30を介して、適宜サーバ80に供給する。
端末装置60は、携帯端末(例えば、スマートフォンなど)や、パーソナルコンピュータなどにより構成される。端末装置60は、例えば、圃場10を管理するユーザにより操作される。端末装置60は、ユーザの操作により入力された、圃場に関する情報(圃場情報)などを、ネットワーク30を介して、サーバ80に供給する。
中継器70は、ネットワーク30と、農作業機システム40、移動体50、および端末装置60との間の無線通信を中継する機能を有する。
サーバ80は、センサ20や端末装置60からの情報に基づいて、圃場10へのセンサ20の配置、センサ20から出力されたデータの活用、および、センサ20の回収を行うための処理を行う。
その他の農業システム90は、例えば、農作業の状況を管理する農作業管理システムや、圃場に水を供給する灌漑システムなどにより構成される。その他の農業システム90においても、センサ20や端末装置60からの情報に基づいて、各システムに応じた各種の処理が行われる。
(センサの構造)
次に、センサ20の構造について説明する。図2は、センサ20の斜視図を示しており、図3は、センサ20の断面図を示している。
センサ20は、カプセル21、センサ基板22、および重り23から構成される。
カプセル21は、例えば樹脂などにより球状に形成され、その内部にセンサ基板22を封入する。
センサ基板22は、外部の機器と無線通信するための構成が実装される。
重り23は、センサ基板22の基板面が水平な状態をとるように、カプセル21内に設けられる。
このような構成により、複数のセンサ20が圃場10に配置される際に、それぞれのセンサ基板22は、一様な姿勢をとることができる。ひいては、外部の機器との通信状態を、センサ20毎に偏りのないようにすることができる。
図4は、センサ20の他の構成例を示す断面図である。
図4に示されるセンサ20は、カプセル21a、センサ基板22、および重り23から構成される。
カプセル21aは、その断面構造が2層に形成されている。カプセル21aの内側の層と外側の層との間には、微小な空隙が設けられる。カプセル21aの内側の層は、外側の層の内側で滑らかに回転可能になされている。
このような構成により、センサ基板22の基板面が水平面に対して傾くようにして、センサ20が圃場10に配置された場合でも、センサ基板22の基板面は、水平な状態をとることができる。
さらに、図5に示されるように、カプセル21aの内側の層と外側の層との間に、液体21bが封入されるようにしてもよい。これにより、カプセル21aの内側の層は、外側の層の内側で、より滑らかに回転することができる。
なお、液体21bは、センサ基板22の無線通信の電波を減衰させないよう、その水面が、断面視でセンサ基板22の表面よりも低い位置にくるように、その量が調整されている。
(農作業機システムの構成)
次に、図6を参照して、農作業機システム40のハードウェア構成例について説明する。
図6に示されるように、農作業機システム40は、農機41の後部に作業機42が連結されることにより構成される。
農機41は、農業用トラクターにより構成される。農機41は、農作業機システム40全体を制御するとともに、圃場10を走行する動力を備える。
具体的には、農機41は、制御コンソール111、農機ECU(Electric Control Unit)112、駆動機構113、位置情報取得部114、および農機搭載センサ115を備えている。
制御コンソール111は、農作業機システム40全体のセンシング系および駆動系の動作を制御する。制御コンソール111は、例えば農機41に取り付けおよび取り外しが可能な筐体を有する、農機41から独立したハードウェアとして構成される。
農機ECU112は、制御コンソール111の制御の下、主に、駆動機構113を始めとする農機41の駆動系を制御する。
駆動機構113は、例えば、エンジンやモータにより構成される。駆動機構113は、農機ECU112の制御に基づいて、農機41の車輪を駆動することで、農機41を走行させる。
位置情報取得部114は、農機41の現在位置を数cmの精度で取得する(測位する)。位置情報取得部114は、例えばRTK-GPS(Real Time Kinematic-Global Positioning System)の受信機として構成される。
農機搭載センサ115は、走行中の農機41の周囲の環境に関する情報を取得する。農機搭載センサ115は、例えば、撮像機能を有するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、NIR(Near InfraRed)センサとして構成される。また、農機搭載センサ115は、リアルタイムに圃場における土壌の水分および養分をセンシングする土壌センサを含むようにして構成されるようにしてもよい。さらに、農機搭載センサ115は、リモートセンシングのセンサとして構成されるようにしてもよい。この場合、農機搭載センサ115は、人工衛星などを介してNDVI(Normalized Difference Vegetation Index)などの植生の分布を示すデータを得ることができる。
一方、作業機42は、圃場10に対する作業を行う構成を備える。
具体的には、作業機42は、作業機ECU121、作業機機構122、およびセンサ通信部123を備えている。
作業機ECU121は、制御コンソール111の制御の下、主に、作業機機構122を制御する。
作業機機構122は、作業機ECU121の制御に基づいて、圃場10に対して農作物の播種や移植を行ったり、農作物の収穫を行う機能を有する。また、作業機機構122は、作業機ECU121の制御に基づいて、圃場10に対してセンサ20の配置を行ったり、センサ20の回収を行う機能を有する。さらに、作業機機構122は、作業機ECU121の制御に基づいて、圃場に対する水やりや施肥などの作業を行う機能をも有する。
センサ通信部123は、圃場10に配置されたセンサ20と無線通信を行う。ここで、無線通信は、例えば、920MHz帯などのM2M用通信周波数帯、Wi-Fi(登録商標)やBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの2.4GHz帯を利用する通信方式、NFC(Near Field Communication)などの近接無線通信でもよい。
また、センサ通信部123は、圃場10に配置されたセンサ20とだけでなく、後述するセンサ供給機構183(図9)内に蓄積されているセンサ20とも、通信を行うことができる。このとき、圃場10に配置されたセンサ20との通信と、センサ供給機構183内に蓄積されているセンサ20との通信とは、通信方式や通信周波数帯が異なる。具体的には、センサ通信部123と、圃場10に配置されたセンサ20とは、ある程度の距離が必要であるため、圃場10に配置されたセンサ20との通信として、M2M用通信周波数帯を利用する通信方式が用いられる。一方、センサ供給機構183内に蓄積されているセンサ20との通信として、NFCが用いられる。このように、通信方式を分けることで、センサ供給機構183のような狭い空間に大量に蓄積されているセンサ20との通信におけるトラフィックの混雑を抑えることができる。
なお、センサ20に、センサ通信部123と同様の通信部を設け、上述したような、異なる通信方式で通信を行わせるようにしてもよい。
なお、農機41と作業機42との間で、センシング系の各部は有線または無線でデータ転送が可能なデータI/F(Interface)131により接続され、駆動系の各部は例えばパワーテイクオフ(PTO)などの動力・電力I/F132により接続される。
<2.センサの配置>
図7に示されるように、農作業機システム40は、圃場10を走行しながら、農作物140の播種を行うとともに、センサ20の配置を行う。このとき、農作業機システム40は、配置されたセンサ20の位置を表す配置情報を記録する。
なお、農作物140の播種の位置(以下、播種位置という)や、センサ20が配置される位置(以下、センサ位置という)は、図8に示されるような、制御コンソール111が備えるタッチパネルモニタ151に対して、ユーザ152によって入力されるようにすることができる。この場合、圃場10全体の播種位置やセンサ位置を入力させるようにしてもよいし、播種位置やセンサ位置の一部のパターンのみを入力させ、一部のパターンに基づいて自動的に圃場10全体の播種位置やセンサ位置が算出されるようにしてもよい。
また、後述する圃場情報に基づいて、推奨される播種位置やセンサ位置が算出されるようにすることもできる。この場合、推奨される播種位置やセンサ位置を、タッチパネルモニタ151に表示し、ユーザに確認させるようにする。
(農作業機システムの機能構成例)
ここで、図9を参照して、センサの配置を行う農作業機システム40(農機41および作業機42)の機能構成例について説明する。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
農機41は、制御コンソール111、農機ECU112、位置情報取得部114、および農機搭載センサ115を備える。
制御コンソール111は、制御部161、圃場情報入力部162、表示部163、通信部164、および記憶部165を備える。
制御部161は、CPU(Central Processing Unit)により構成され、制御コンソール111の各部を制御する。
圃場情報入力部162は、例えばキーボードやボタン、タッチパッドなどにより構成され、圃場10に関する情報である圃場情報を入力し、制御部161に供給する。圃場情報は、例えば、圃場10で栽培する農作物の品目や品種、栽培時期、圃場の地理的なデータや土壌に関する情報などとされる。圃場情報は、ユーザの操作により入力されてもよいし、無線通信などにより入力されてもよい。
表示部163は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescent)ディスプレイなどにより構成され、制御部161の制御に基づいて、各種の画面を表示する。
なお、図8に示されるタッチパネル151が、圃場情報入力部162および表示部163により構成されるようにすることもできる。
通信部164は、制御部161の制御に基づいて、作業機42と無線や有線の通信を行う。また、通信部164は、ネットワーク30を介して他の機器との通信を行うようにしてもよい。
記憶部165は、例えば不揮発性メモリなどにより構成され、制御部161の制御に基づいて、各種の情報やデータを記憶する。
また、制御部161は、播種位置算出部171、センサ位置算出部172、作業指示情報生成部173、およびログ生成部174を備える。
播種位置算出部171は、圃場情報入力部162により入力された圃場情報に基づいて、播種位置を算出する。
センサ位置算出部172は、圃場情報入力部162により入力された圃場情報に基づいて、センサ位置を算出する。
作業指示情報生成部173は、算出された播種位置およびセンサ位置に基づいて、作業機42が行う作業の内容を表す作業指示情報を生成する。なお、ここでいう作業は、農作物の播種およびセンサ20の配置である。
ログ生成部174は、作業機42が行った作業の内容を表すログを生成する。
作業機42は、制御部181、播種機構182、センサ供給機構183、センサ配置機構184、通信部185、およびセンサ通信部123を備える。
制御部181は、CPUにより構成され、作業機42の各部を制御する。
播種機構182は、圃場10に対して農作物の播種を行う機能を有する。
センサ供給機構183は、複数のセンサ20を蓄積し、適宜、センサ配置機構184に供給する機能を有する。
センサ配置機構184は、センサ供給機構183から供給されたセンサ20を、適宜、圃場10に配置する機能を有する。
通信部185は、制御部181の制御に基づいて、農機41と無線や有線の通信を行う。また、通信部185は、ネットワーク30を介して他の機器との通信を行うようにしてもよい。
また、制御部181は、センサ配置制御部191、およびセンサ通信制御部192を備える。
センサ配置制御部191は、センサ配置機構184を制御する。具体的には、センサ配置制御部191は、センサ位置算出部172により算出されたセンサ位置に基づいて、センサ配置機構184にセンサ20を配置させる。
センサ通信制御部192は、センサ通信部123を制御する。具体的には、センサ通信制御部192は、センサ通信部123に、圃場10に配置されたセンサ20との通信を行わせる。
(作業指示情報生成処理について)
次に、図10のフローチャートを参照して、作業指示情報生成処理について説明する。
ステップS11において、圃場情報入力部162は、圃場情報を入力し、制御部161に供給する。
ステップS12において、播種位置算出部171は、圃場情報入力部162により入力された圃場情報に基づいて、播種位置を算出する。
ステップS13において、センサ位置算出部172は、圃場情報入力部162により入力された圃場情報に基づいて、センサ位置を算出する。
ステップS14において、作業指示情報生成部173は、算出された播種位置およびセンサ位置に基づいて、作業指示情報を生成する。
以上のようにして、作業指示情報が生成される。
図11は、作業指示情報の例を示している。
作業指示情報は、1つの作業ID(Identifier)に対して、農場、圃場、作業位置、作業予定時間、農機ID、作業機ID、作業種別、および作業対象の8項目の情報が対応付けられている。
「農場」は、作業を行う圃場が設けられている農場(またはそのオーナー)を表す情報である。
「圃場」は、作業を行う圃場自体を表す情報である。
「作業位置」は、対応する作業IDの作業が行われる位置(緯度および経度)を表す情報である。「作業位置」は、播種位置算出部171により算出された播種位置と、センサ位置算出部172により算出されたセンサ位置とに基づいて設定される。農機41の位置情報取得部114により取得された現在位置が、「作業位置」で表される位置になったときに、対応する作業IDの作業が行われることになる。
「作業予定時間」は、対応する作業IDの作業が行われる日や時刻を表す情報である。
「農機ID」は、対応する作業IDの作業を行う作業機42に連結されている農機41を表す情報である。
「作業機ID」は、対応する作業IDの作業を行う作業機42の作業機機構を表す情報である。例えば、「作業機ID」は、播種機構182およびセンサ配置機構184のいずれかを表す情報となる。
「作業種別」は、対応する作業IDの作業の種別を表す情報である。「作業種別」には、播種機構182が行う「播種」と、センサ配置機構184が行う「センサ設置」とがある。
「作業対象」は、対応する作業IDの作業の対象を表す情報である。「作業種別」が「播種」の場合、「作業対象」は、播種される農作物(種子)の品目および品種を表す情報となる。また、「作業種別」が「センサ設置」の場合、「作業対象」は、配置されるセンサの種類を表す情報となる。
また、作業指示情報の「作業位置」に基づいて、農作業機システム40が走行する経路を表す走行経路情報が生成され、作業指示情報に含まれるようにしてもよい。
さらに、作業指示情報は、圃場10を管理するユーザにより操作される端末装置60に送信されるようにしてもよい。この場合、端末装置60には、図12に示されるような画面が表示される。
図12は、作業指示情報に基づいて表示される画面表示例である。
図12においては、センサ20および農作物140が、作業指示情報に従って、圃場10に配置される様子が示されている。特に、図12においては、センサ20−1は地中に配置され、センサ20−2,20−3は地表に配置される様子が示されている。また、図12においては、走行経路情報に基づいて、農作業機システム40が走行する経路を表す矢印R1が表示されている。
このような画面表示により、ユーザは、センサが配置される様子を把握することができる。
(センサ配置処理について)
次に、図13のフローチャートを参照して、センサ配置処理について説明する。
ステップS31において、農作業機システム40は、作業指示情報(走行経路情報)に基づいて、圃場10内を移動する。
農機41の位置情報取得部114により取得された現在位置が、作業指示情報の「作業位置」で表される位置になると、ステップS32において、センサ配置制御部191は、センサ配置機構184を制御し、センサ配置機構184にセンサ20を配置させる。
なお、農機41の位置情報取得部114と、作業機42のセンサ配置機構184とは、離れた位置に設けられている。したがって、センサ配置制御部191は、位置情報取得部114とセンサ配置機構184との間の位置のオフセットを加味した「作業位置」に、センサ20を配置させるようにする。具体的には、制御部161が、センサ配置機構184のセンサ配置位置に関するオフセットの情報を、作業機42との通信により取得する。そして、制御部161が、位置情報取得部114により取得された現在位置に、オフセットを加える。なお、作業機42の制御部181が、農機41から取得した現在位置の情報に対して、センサ配置機構184のセンサ配置位置に関するオフセットを加えるようにしてもよい。
ステップS33において、センサ通信制御部192は、センサ通信部123を制御し、センサ通信部123に、配置されたセンサ20と通信させる。これにより、センサ通信制御部192は、センサ20を特定するセンサIDを取得し、ログ生成部174に供給する。
ステップS34において、ログ生成部174は、センサ配置機構184の動作と、センサ通信制御部192からのセンサIDとに基づいて、センサ20が配置された位置を表す配置情報として、センサ配置ログを生成する。
図14は、センサ配置ログの例を示している。
センサ配置ログは、1つのセンサIDに対して、センサ配置位置、センサ配置タイムスタンプ、センサタイプ、およびセンサ設置情報の4項目の情報が対応付けられている。
「センサ配置位置」は、センサ20が配置された位置を表す情報である。「センサ配置位置」は、基本的には、作業指示情報の「作業位置」と同じ情報となる。
「センサ配置タイムスタンプ」は、センサ20が配置された日時を表す情報である。
「センサタイプ」は、作業指示情報の「作業対象」と同じ情報であり、配置されたセンサ20の種類を表す情報となる。
「センサ設置情報」は、センサ20が配置された状態を表す情報である。「センサ設置情報」には、センサ20が地中に配置されたことを示す「地中」と、センサ20が地表に配置されたことを示す「地表」とがある。
図14の例では、センサIDが1乃至4までの、すなわち、4つのセンサ20のセンサ配置ログが示されている。センサ配置ログには、センサ20が配置される毎に、そのセンサ20についての情報が追加される。
図13のフローチャートに戻り、ステップS35において、表示部163は、制御部161の制御の下、作業状況を表す画面を表示する。
図15は、作業状況を表す画面表示例を示している。
図15においては、センサ20および農作物140が、作業指示情報に従って圃場10に配置されていく様子が示されている。図12と同様、図15においても、センサ20−1は地中に配置され、センサ20−2,20−3は地表に配置される様子が示されている。また、図15においても、走行経路情報に基づいて、農作業機システム40が走行する経路を表す矢印R1が表示されている。
この作業状況を表す画面は、センサ20が配置される毎に、その表示が更新される。
図13のフローチャートに戻り、ステップS36において、センサ配置制御部191は、作業指示情報で示される全てのセンサ20を配置したか否かを判定する。
全てのセンサ20を配置していないと判定された場合、処理はステップS31に戻り、これ以降の処理が繰り返される。
一方、全てのセンサ20を配置したと判定された場合、処理はステップS37に進む。
ステップS37において、制御部161は、ログ生成部174により生成されたセンサ配置ログを記憶部165に記憶する。
以上の処理によれば、いかに広大な面積の圃場であっても、圃場情報に基づいた適切な位置に適切な状態でセンサが配置されるようになり、農作業の効率を高めることが可能となる。
なお、図13のフローチャートにおいては省略されているが、図11の作業指示情報によれば、センサ20の配置と並行して、農作物140の播種が行われる。
このとき、ログ生成部174は、センサ配置ログの生成と並行して、播種機構182の動作に基づいて、播種ログを生成する。
図16は、播種ログの例を示している。
播種ログは、農作物を特定する1つの作物IDに対して、播種位置、播種タイムスタンプ、作物品目、および作物品種の4項目の情報が対応付けられている。
「播種位置」は、播種された位置を表す情報である。「播種位置」は、基本的には、作業指示情報の「作業位置」と同じ情報となる。
「播種タイムスタンプ」は、播種された日時を表す情報である。
「作物品目」および「作物品種」は、作業指示情報の「作業対象」と同じ情報であり、播種された農作物の品目および品種を表す情報となる。
図16の例では、作物IDが1乃至4までの、すなわち、4つの作物の播種ログが示されている。播種ログには、播種される毎に、その農作物についての情報が追加される。なお、図14に示されるセンサ配置ログと、図16に示される播種ログとは、それぞれ別個のログデータとして生成されてもよいし、1つのログデータとして生成されてもよい。
さて、以上においては、農作業機システム40が、作業情報生成処理およびセンサ配置処理を実行する例について説明したが、圃場管理システム1が、作業情報生成処理およびセンサ配置処理を実行するようにしてもよい。
(圃場管理システムの機能構成例)
図17は、圃場管理システム1の機能構成例を示している。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
図17の圃場管理システム1において、農機41の制御コンソール111は、圃場情報入力部162に代えて入力部166を備える。入力部166は、所定の情報を入力し、制御部161に供給する。
端末装置60は、制御部211、表示部212、通信部213、記憶部214、および圃場情報入力部162を備える。
制御部211は、端末装置60の各部を制御する。表示部212は、制御部211の制御に基づいて、各種の画面を表示する。通信部213は、制御部211の制御に基づいて、ネットワーク30を介して農機41やサーバ80との通信を行う。記憶部214は、制御部211の制御に基づいて、各種の情報やデータを記憶する。
また、圃場情報入力部162は、ユーザの操作に基づいて、圃場情報を入力し、通信部213に供給する。通信部213は、その圃場情報を、ネットワーク30を介してサーバ80に送信する。
サーバ80は、制御部221、通信部222、および記憶部223を備える。
制御部221は、サーバ80の各部を制御する。通信部222は、制御部221の制御に基づいて、ネットワーク30を介して農機41や端末装置60との通信を行う。記憶部223は、制御部221の制御に基づいて、各種の情報やデータを記憶する。
また、制御部221は、播種位置算出部171、センサ位置算出部172、作業指示情報生成部173、およびログ生成部174を備える。
このような構成を採る圃場管理システム1において、端末装置60とサーバ80とが作業指示情報生成処理を実行し、農作業機システム40(農機41および作業機42)とサーバ80とがセンサ配置処理を実行することが可能となる。
なお、端末装置60とサーバ80とが一体として構成されるようにすることも可能である。
(リアルタイムセンシングによるセンサの配置)
ところで、リアルタイムセンシングにより圃場情報を取得してから、センサを配置するまでの処理が、農作業機システム40によりリアルタイムに行われるようにしてもよい。
例えば、図18に示されるように、農作業機システム40は、農作物240が既に播種されている圃場の農作業道である路面250を走行しながら、圃場情報を取得する。この場合、圃場情報は、農機搭載センサ115により取り込まれた画像に対する画像認識結果や、リモートセンシングにより得られたデータなどとされる。
そして、農作業機システム40は、その圃場を走行しながら、取得した圃場情報に基づいて、リアルタイムに作業指示情報を生成し、センサを配置する。
ここで、図19のフローチャートを参照して、リアルタイムセンシングによるセンサ配置処理について説明する。この処理は、農作業機システム40(農機41および作業機42)が圃場を走行しながら実行される。なお、この処理は、農作業機システム40のみにより実行されてもよいし、圃場管理システム1全体により実行されてもよい。
ステップS51において、農機搭載センサ115は、圃場情報を取得する。
例えば、農機搭載センサ115が有する、可視光帯域や近赤外光帯域などの波長の光を検出するイメージセンサにより出力される画像データを取得する。この画像データには、被写体となる農作物240や農作業機システム40が走行する路面250、圃場の地形の位置データなどが含まれる。農機搭載センサ115は、2つのイメージセンサを有し、ステレオ撮影を行うことで3D用画像データを出力するようにしてもよい。また、農機搭載センサ115は、位相差検出画素などを備えるイメージセンサのような距離センサを有し、画像データに対応する被写体との深度(距離)データが、画像データとともに出力されるようにしてもよい。さらに、農機搭載センサ115は、土壌センサを有し、農機40の現在位置に対応する場所における土壌の水分および養分のデータを取得するようにしてもよい。
なお、農機搭載センサ115は、農機41に搭載されるものとしたが、農機搭載センサ115が土壌センサを有する場合には、作業機42に搭載されるようにしてもよい。
ステップS52において、センサ位置算出部172は、農機搭載センサ115により取得された圃場情報に基づいて、センサ位置を算出する。
例えば、センサ位置算出部172は、農機搭載センサ115が有するイメージセンサにより出力された画像データを解析することで、農作物240と、農機41および作業機42との位置関係を算出する。この場合、センサ位置算出部172は、画像データの画像解析を行うことで農作物240を認識するとともに、その農作物240の位置を、上述した3D用画像データや深度データに基づいて算出することができる。その結果、算出された位置関係から農作物240をセンシングするのに最適なセンサ配置が算出される。
例えば、図18に示されるように、農作業道250上にあり、農作物240からの距離が所定の閾値以下となる位置が、センサ位置として決定されるようにする。センサ位置は、農作業道250上にあり、農作物240から最も近くなる位置であってもよい。
また、農機搭載センサ115が有する土壌センサにより取得された土壌の水分や養分のデータに基づいて、センサ位置が決定されるようにしてもよい。例えば、一定の範囲内において、水分と養分の量が、その範囲内での水分と養分の量の平均値に近い箇所や、その平均値から所定量以上多いまたは少ない箇所が、センサ位置とされる。
リアルタイムセンシングによるセンサ配置処理においては、農機41の位置情報取得部114により取得された現在位置に対する、農機搭載センサ115の搭載位置のオフセットと、作業機42の作業機機構122の搭載位置またはセンサ位置のオフセットを加味することで、センサ位置が決定される。
なお、上述したセンサ位置の算出の処理を行う時間を確保するために、農機搭載センサ115は、農機41を運転するユーザが搭乗する搭乗席または後輪よりも前方(進行方向側)に配置され、作業機42は、農機41の後方(進行方向と反対側)に接続されることが望ましい。
ステップS53において、作業指示情報生成部173は、算出されたセンサ位置に基づいて作業指示情報を生成する。なお、この作業指示情報には、播種に関する情報は含まれない。
ステップS54において、センサ配置制御部191は、作業指示情報に基づいて、センサ配置機構184を制御し、センサ配置機構184にセンサ20を配置させる。
ステップS55において、センサ通信制御部192は、センサ通信部123を制御し、センサ通信部123に、配置されたセンサ20と通信させる。これにより、センサ通信制御部192は、センサ20のセンサIDを取得し、ログ生成部174に供給する。
ステップS56において、ログ生成部174は、センサ配置機構184の動作と、センサ通信制御部192からのセンサIDとに基づいて、センサ配置ログを生成する。
ステップS57において、表示部163は、制御部161の制御の下、作業状況を表す画面を表示(更新)する。
ステップS58において、制御部161(制御部221)は、ログ生成部174により生成されたセンサ配置ログを記憶部165(記憶部223)に記憶する。
この処理は、圃場情報が取得される毎に実行される。
なお、上述した処理と同様に、リアルタイムセンシングにより播種が行われることで、播種ログが取得されるようにしてもよい。
以上の処理によれば、いかに広大な面積の圃場であっても、圃場情報に基づいた適切な位置に適切な状態でセンサがリアルタイムに配置されるようになり、農作業の効率をより高めることが可能となる。
以上においては、圃場にセンサを配置する例について説明してきた。次に、圃場に配置されたセンサのセンサデータを活用する例について説明する。
<3.センサデータの活用>
圃場管理システム1においては、圃場に配置されたセンサのセンサデータに基づいて、水やりや施肥などの作業が行われる。
(圃場管理システムの機能構成例)
図20は、センサデータに基づいて作業を行う圃場管理システムの機能構成例を示している。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
図20の圃場管理システム1において、農作業機システム40は、制御コンソール111、通信部164、記憶部165、および作業機構311を備える。
作業機構311は、圃場に対する水やりや施肥などの作業を行う機能を有する。
また、制御コンソール111は、作業制御部321を備える。作業制御部321は、作業機構311を制御し、作業機構311に作業を行わせる。なお、ここでいう作業は、圃場に対する水やりや施肥などである。すなわち、作業制御部321は、圃場に対する水やりや施肥の位置や量を制御する。
移動体50は、制御部331、通信部332、記憶部333、駆動部334、位置情報取得部335、およびセンサ通信部336を備える。
制御部331は、移動体50の各部を制御する。通信部332は、制御部331の制御に基づいて、ネットワーク30を介して端末装置60やサーバ80との通信を行う。記憶部333は、制御部331の制御に基づいて、各種の情報やデータを記憶する。駆動部334は、例えば、エンジンやモータにより構成される。駆動部334は、制御部331の制御に基づいて、移動体50を移動させる。
位置情報取得部335は、移動体50の現在位置を数cmの精度で取得する(測位する)。位置情報取得部335は、上述した位置情報取得部114と同様、例えばRTK-GPSの受信機として構成される。
センサ通信部336は、圃場10に配置されたセンサ20との通信により、センサ20からセンサデータを取得する。
また、制御部331は、経路情報生成部341を備える。経路情報生成部341は、圃場において移動体50が移動する経路を表す経路情報を生成する。
端末装置60は、図17の圃場情報入力部162に代えて入力部215を備える。入力部215は、所定の情報を入力し、通信部213に供給する。通信部213は、その情報を、ネットワーク30を介してサーバ80に送信する。
サーバ80の制御部221は、状態推定部351、および作業情報生成部352を備える。
状態推定部351は、移動体50のセンサ通信部336により取得されたセンサデータに基づいて、センサ20の状態を推定する。
作業情報生成部352は、状態推定部351によって推定されたセンサ20の状態に基づいて、作業機構311が圃場に対して行う作業の内容を表す作業情報を生成する。
なお、サーバ80の記憶部223には、センサ配置処理において生成されたセンサ配置ログおよび播種ログが記憶されている。
(センサデータ取得処理について)
まず、図21のフローチャートを参照して、センサデータ取得処理について説明する。この処理は、例えば、ユーザが端末装置60を操作することで開始される。
ステップS111において、移動体50の制御部331は、ネットワーク30を介して、サーバ80の記憶部223に記憶されているセンサ配置ログを読み込む。このとき、センサ配置ログとともに、播種ログも読み込まれる。
ステップS112において、経路情報生成部341は、読み込まれたセンサ配置ログに基づいて、経路情報を生成する。
ここで、ユーザが端末装置60を操作するなどして、移動体50の移動が指示されると、ステップS113において、駆動部334は、制御部331の制御の下、経路情報に基づいて移動体50を移動させる。
移動体50の位置情報取得部335により取得された現在位置が、センサ配置ログのセンサ配置位置で表される位置になると、ステップS114において、センサ通信部336は、圃場に配置されているセンサ20と通信することにより、センサ20からセンサデータを取得する。
図22は、センサデータ取得時の移動経路について説明する図である。
図22の例では、圃場10に配置されている8つのセンサ20を結ぶように設定された移動経路を表す矢印R2が示されている。移動体50は、矢印R2で示される移動経路に従って圃場を移動しながら、センサ20が配置された位置にくると、そのセンサ20と通信する。
ここで、移動体50がドローンなどの飛行体である場合、駆動部334は、制御部331の制御の下、センサ配置ログのセンサ設置情報(センサ20が地中にあるか地表にあるか)に基づいて、移動体50の飛行高度を調整する。また、センサ通信部336は、制御部331の制御の下、そのセンサ設置情報に基づいて、センサ20との通信における電波強度を調整する。
これにより、センサ20が地中に設置されたために、電波の減衰量が多い場合でも、センサ通信部336は、確実にセンサデータを取得することができる。
図21のフローチャートに戻り、ステップS115において、制御部331は、読み込まれたセンサ配置ログに基づいて、全てのセンサ20についてセンサデータを取得したか否かを判定する。
全てのセンサ20についてセンサデータを取得していないと判定された場合、処理はステップS113に戻り、これ以降の処理が繰り返される。
一方、全てのセンサ20についてセンサデータを取得したと判定された場合、処理は終了する。取得されたセンサデータは、センサ配置ログの情報と対応付けられたセンサデータログとして、ネットワーク30を介してサーバ80の記憶部223に記憶される。
図23は、センサデータログの例を示している。
センサデータログは、1つのセンサIDに対して、センサ配置位置、センサデータ取得タイムスタンプ、センサタイプ、センサ設置情報、センサ値、周波数1の受信強度、および周波数2の受信強度の7項目の情報が対応付けられている。
このうち、「センサ配置位置」、「センサタイプ」、および「センサ設置情報」は、センサ配置ログの各情報と同じ情報となる。なお、センサ配置ログおよびセンサデータログの「センサ配置位置」は、センサデータ取得時に位置情報取得部335により取得された位置に基づいて、更新(生成)されるようにしてもよい。
「センサデータ取得タイムスタンプ」は、センサ20からセンサデータが取得された日時を表す情報である。
「センサ値」は、取得されたセンサデータに含まれる情報の1つである。「センサ値」は、センサ20が発電した電力に応じた値を示す情報である。
「周波数1の受信強度」は、センサ通信部336が、第1の周波数の電波を用いてセンサ20との通信を行ったときに、センサ20から受けた電波の受信強度を示す情報である。
「周波数2の受信強度」は、センサ通信部336が、第1の周波数とは異なる第2の周波数の電波を用いてセンサ20との通信を行ったときに、センサ20から受けた電波の受信強度を示す情報である。
図23の例では、図14のセンサ配置ログと同様、センサIDが1乃至4までの、すなわち、4つのセンサ20のセンサデータログが示されている。
(作業情報生成処理について)
次に、図24のフローチャートを参照して、作業情報生成処理について説明する。この処理もまた、例えば、ユーザが端末装置60を操作することで開始される。
ステップS131において、サーバ80の状態推定部351は、記憶部223に記憶されているセンサデータログを読み込む。
ステップS132において、状態推定部351は、センサデータログに基づいて、複数のセンサのうち、センサIDがnであるセンサn(最初はn=1)の状態を推定する。
具体的には、状態推定部351は、センサデータログにおいて、そのセンサIDに対応付けられている「周波数1の受信強度」と「周波数2の受信強度」とを用いて、センサ20からの周波数毎の電波の減衰量に基づいて、そのセンサ20の状態を推定する。
例えば、センサ20からの周波数毎の電波の減衰量により、そのセンサが地中および地表のいずれにあるのかが推定される。また、センサからの周波数毎の電波の減衰量により、そのセンサが水分の多い環境および水分の少ない環境のいずれにあるのかが推定されるようにしてもよい。さらに、センサからの周波数毎の電波の減衰量により、そのセンサの表面が汚れているか否かが推定されるようにしてもよい。
ステップS133において、作業情報生成部352は、センサnの状態が所定の条件を満たすか否かを判定する。ここでいう所定の条件は、例えば、センサnの状態が、その周囲に配置されているセンサの状態と大きな差がないこと、とされる。「その周囲に配置されているセンサの状態と大きな差がないこと」とは、例えば、センサnとの通信における周波数毎の電波の減衰量と、所定の基準減衰量との差が、所定の閾値以下であることをいう。また、作業情報生成部352は、センサnの状態を表す数値またはデータが、所定の基準と比較して、所定の範囲内または状態にある場合に、センサnの状態が所定の条件を満たすか否かを判定するようにしてもよい。
センサnの状態が所定の条件を満たすと判定された場合、処理はステップS134に進む。
ステップS134において、作業情報生成部352は、センサnのセンサデータを作業マップ生成用のデータに設定する。ここで、作業マップは、圃場10の各領域における作業内容を示すマップである。
図25は、作業マップについて説明する図である。
図25において、圃場10は、配置されている8つのセンサ20によって、8つの領域401乃至408に区分されている。各領域には、それぞれに配置されているセンサ20からのセンサデータに基づいて推定されたセンサ20の状態(周囲環境)と、その状態に応じた作業内容が設定される。
例えば、領域401には、センサ20の状態として、地中にあり、水分量が多いことと、作業内容として、散水量を少なくすることが設定されている。領域402には、センサ20の状態として、地中にあり、水分量が中間量であることと、作業内容として、散水量を中間量とすることが設定されている。領域403には、センサ20の状態として、地中にあり、水分量が少ないことと、作業内容として、散水量を多くすることが設定されている。
このように、図25の例では、作業マップとして、圃場10の各領域毎に、センサ20の状態、圃場10の各領域の水分の状態、および、その状態に応じた散水量が設定される。
なお、図25の例では、各センサ20(各領域)の状態と、その周囲に配置されているセンサ20(周囲の領域)の状態とに大きな差はないものとする。すなわち、各センサ20は、正しい環境にあり、上述した所定の条件は、満たされているものとする。
さて、ステップS133において、センサnの状態が所定の条件を満たさないと判定された場合、処理はステップS135に進む。
ステップS135において、作業情報生成部352は、センサnのセンサデータを作業マップ生成用のデータに設定せず、作業マップ生成用の代替データを生成する。
例えば、図26に示される作業マップのように、領域406には、センサ20の状態として、地表にあり、水分量が極めて少ないことと、作業内容として、散水量を極めて多くすることが設定されている。
図26の例では、領域406に配置されているセンサ20の状態と、その周囲に配置されているセンサ20の状態とに大きな差があるものとする。すなわち、領域406に配置されているセンサ20は、正しい環境になく、上述した所定の条件は、満たされていないものとする。
そこで、このような場合、図27に示されるように、領域406の周囲の領域402,405,407に配置されている各センサ20の状態を平均化したものを、領域406の状態とする。これにより、図28に示されるように、領域406には、センサ20の状態として、地表にあり、水分量が中間量であることと、作業内容として、散水量を中間量とすることが、代替データとして設定される。
さて、ステップS134またはステップS135の後、処理はステップS136に進む。
ステップS136において、状態推定部351は、センサデータログの全てのセンサについて状態を推定したか否かを判定する。
全てのセンサについて状態を推定していないと判定された場合、処理はステップS137に進み、状態推定部351は、センサIDの値nを1インクリメントする。その後、処理はステップS132に戻り、これ以降の処理が繰り返される。
一方、全てのセンサについて状態を推定したと判定された場合、処理はステップS138に進む。
ステップS138において、作業情報生成部352は、センサデータログ、作業マップのデータ、圃場10に関する情報、および農作業機システム40に関する情報に基づいて、作業情報を生成する。
以上のようにして、作業情報が生成される。
なお、以上においては、周波数毎の電波の減衰量に基づいて、センサの状態が推定されるものとした。これとは別に、センサが、自身の状態を検知する検知部を備え、検知されたセンサの状態を表す情報がサーバ80に送信されるようにしてもよい。この場合、サーバ80の作業情報生成部352は、センサから送信されてきた、センサの状態を表す情報に基づいて、センサの状態が所定の条件を満たすか否かを判定する。
図29は、作業情報の例を示している。
作業情報は、1つの作業IDに対して、農場、圃場、作業位置、作業予定時間、農機ID、作業機ID、作業種別、および作業内容の8項目の情報が対応付けられている。
「農場」は、作業を行う圃場が設けられている農場(またはそのオーナー)を表す情報である。
「圃場」は、作業を行う圃場自体を表す情報である。
「作業位置」は、対応する作業IDの作業が行われる位置(緯度および経度)を表す情報である。
「作業予定時間」は、対応する作業IDの作業が行われる日や時刻を表す情報である。
「農機ID」は、対応する作業IDの作業を行う作業機42に連結されている農機41を表す情報である。
「作業機ID」は、対応する作業IDの作業を行う作業機42の作業機構を表す情報である。例えば、「作業機ID」は、施肥をするための機構や散水をするための機構を表す情報となる。
「作業種別」は、対応する作業IDの作業の種別を表す情報である。「作業種別」には、施肥をするための機構が行う「施肥」や、散水をするための機構が行う「散水」などがある。
「作業内容」は、対応する作業IDの作業の内容を表す情報である。「作業種別」が「施肥」の場合、「作業内容」は、施肥量を表す情報となる。また、「作業種別」が「サ散水」の場合、「作業内容」は、散水量を表す情報となる。
また、作業情報の「作業位置」に基づいて、農作業機システム40が走行する経路を表す走行経路情報が生成され、作業情報に含まれるようにしてもよい。
なお、生成された作業情報は、ネットワーク30を介して、作業を行う農作業機システム40の記憶部165に記憶される。
以上においては、サーバ80によって、各センサ20の状態が推定されるものとした。これに限らず、移動体50の制御部331に状態推定部351を備えるようにすることで、移動体50の移動とリアルタイムに、移動体50によって各センサ20の状態が推定されるようにしてもよい。
この場合、図30に示されるようなセンサデータログが得られる。
図30のセンサデータログにおいては、図23のセンサデータログの「周波数1の受信強度」および「周波数2の受信強度」に代えて、「推定センサ状態」の情報が設定される。
「推定センサ状態」は、移動体50によって推定されたセンサ20の状態を表す情報である。図30の例では、センサ20の状態として、センサが地表にあることや、地中にあることを表す情報が設定されている。
(作業処理について)
次に、図31のフローチャートを参照して、作業処理について説明する。
ステップS151において、農作業機システム40の制御コンソール111は、記憶部165に記憶されている作業情報を読み込む。このとき、作業情報とともに、圃場10に関するデータなども読み込まれる。
ここで、ユーザが制御コンソール111を操作するなどして、農作業機システム40の走行が指示されると、ステップS152において、農作業機システム40は、読み込まれた作業情報(走行経路情報)に基づいて、圃場10内を移動する。農作業機システム40は、走行経路情報に基づいて、走行経路を表す画面を表示することで、ユーザの運転により移動してもよいし、走行経路情報に基づいたクルーズコントロールにより移動してもよい。
農作業機システム40の位置情報取得部114(図6)により取得された現在位置が、作業情報の作業位置で表される位置になると、ステップS153において、作業制御部321は、作業情報に基づいて作業機構311を制御することで、圃場10に対して、作業情報の作業種別および作業内容で表される作業を、作業機構311に行わせる。
以上の処理によれば、センサの状態に基づいた適切な作業を行うことができるようになり、農作業の効率を高めることが可能となる。
(リアルタイムセンシングによるセンサデータの活用)
ところで、リアルタイムセンシングによりセンサデータを取得してから、圃場10に対する作業までの処理が、農作業機システム40によりリアルタイムに行われるようにしてもよい。
図32は、センサデータを取得してから圃場10に対する作業までの処理をリアルタイムに行う農作業機システム40の機能構成例を示している。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
図32の農機41において、制御コンソール111は、経路情報生成部341、状態推定部351、および作業情報生成部352を備える。
また、農機41は、農機搭載センサ115(図9)に代えて、センサ通信部361を備える。センサ通信部361は、圃場10に配置されたセンサ20との通信により、センサ20からセンサデータを取得する。
作業機42は、作業機機構として、作業機構311を備える。
また、作業機42の制御部181は、センサ配置制御部191(図9)に代えて、作業制御部321を備える。
次に、図33のフローチャートを参照して、リアルタイムセンシングによる作業処理について説明する。この処理は、農作業機システム40(農機41および作業機42)が圃場10を走行しながら実行される。なお、この処理は、農作業機システム40のみにより実行されてもよいし、圃場管理システム1全体により実行されてもよい。
ステップS171において、農機41の制御コンソール111は、ネットワーク30を介して、サーバ80の記憶部223に記憶されているセンサ配置ログを読み込む。このとき、センサ配置ログとともに、播種ログも読み込まれる。
ステップS172において、経路情報生成部341は、読み込まれたセンサ配置ログに基づいて、経路情報を生成する。なお、経路情報生成部341は、センサ配置ログの他に播種ログを用いることで、経路情報を生成するようにしてもよい。
ここで、ユーザが制御コンソール111を操作するなどして、農作業機システム40の移動が指示されると、ステップS173において、農作業機システム40は、経路情報に基づいて移動する。
農作業機システム40の位置情報取得部114により取得された現在位置が、センサ配置ログのセンサ配置位置で表される位置になると、ステップS174において、センサ通信部361は、圃場10に配置されているセンサ20と通信することにより、センサ20からセンサデータを取得する。
ステップS175において、状態推定部351は、センサ20から取得されたセンサデータに基づいて、そのセンサ20の状態を推定する。
ステップS176において、作業情報生成部352は、センサ20の状態が所定の条件を満たすか否かを判定する。
センサ20の状態が所定の条件を満たすと判定された場合、処理はステップS176に進む。
ステップS176において、作業情報生成部352は、取得されたセンサデータに基づいて、そのセンサ20についての作業情報を生成する。
一方、ステップS176において、センサ20の状態が所定の条件を満たさないと判定された場合、処理はステップS178に進む。
ステップS178において、作業情報生成部352は、取得されたセンサデータではなく、上述した代替データに基づいて、そのセンサ20についての作業情報を生成する。
さて、ステップS177またはステップS178の後、処理はステップS179に進む。
ステップS179において、作業制御部321は、作業情報に基づいて作業機構311を制御することで、圃場20に対して、作業情報の作業種別および作業内容で表される作業を、作業機構311に行わせる。
なお、図34に示されるように、農機41のセンサ通信部361と、作業機42の作業機構311とは、離れた位置に設けられている。したがって、作業制御部321は、センサ通信部361と作業機構311との間の位置のオフセットを加味した「作業位置」に、センサ20を配置させるようにする。
ステップS179の後、処理はステップS174に戻り、センサ配置ログで示されるセンサ全てについての作業が終わるまで繰り返される。
以上の処理によれば、センサデータの取得とともに、センサの状態に基づいた適切な作業をリアルタイムに行うことができるようになり、農作業の効率を高めることが可能となる。
<4.センサの発電と通信の詳細>
ここで、センサ20の発電と通信の詳細について説明する。
(センサの機能構成例)
上述したように、センサ20は、発電した電力により駆動することで、外部の機器と無線通信を行う。
図35は、センサ20の機能構成例を示している。
図35のセンサ20は、発電部411、蓄電素子412、状態遷移部413、および通信モジュール414を備える。
発電部411は、周囲の環境に存在するエネルギーに基づいて発電する。
例えば、発電部411は、振動により発電するものとする。発電の方式は、静電型、電磁型、逆磁歪型、圧電型などとされる。
また、発電部411は、太陽光により発電するものでもよい。
さらに、発電部411は、温度差を利用して発電する熱電変換素子(例えば、ゼーベック効果やトムソン効果により発電するもの、熱電子発電素子、熱磁気発電をするもの)でもよい。
さらに、発電部411は、糖を利用して発電する酵素電池(バイオ電池などともいう)であってもよい。
また、発電部411は、電波により発電するものであってもよい。この場合、発電部411は、例えば、LCR(インダクタンス・キャパシタンス・リアクタンス)成分のいずれか、またはその組み合わせによる容量結合や電磁気結合を利用して、比較的近傍の電磁界から電力を生成するものや、レクテナによって電力を生成するものとされる。
さらに、発電部411は、イオン濃度差により発電するものであってもよい。
もちろん、発電部411としては、例示したもの以外の公知の発電素子を適用することができる。
蓄電素子412は、発電部411により生成された電力を蓄積する。なお、センサ20は、1または複数の蓄電素子412を有するようにしてもよい。
蓄電素子412としては、リチウムイオン2次電池などの各種の2次電池のほか、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、ポリアセン系有機半導体(Polyacenic Semiconductor)キャパシタ、ナノゲートキャパシタ(「ナノゲート」は、ナノゲート・アクチエンゲゼルシャフトの登録商標)、セラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、タンタルコンデンサなどである。必要に応じて、これらの蓄電素子を組み合わせたものが使用されてもよい。
状態遷移部413は、発電部411から供給される電力に応じて状態が遷移する。発電部411から供給される電力は、上述した蓄電素子412を介して状態遷移部413に供給されてもよいし、直接、状態遷移部413に供給されてもよい。また、発電部411により生成された電力が適宜、昇圧または降圧された後に、状態遷移部413に供給されてもよい。
状態遷移部413は、例えば、1または複数の素子からなるIC(Integrated Circuit)として構成される。状態遷移部413としては、例えば、トランジスタ等のスイッチング素子、ダイオード、リセットIC、レギュレータIC、ロジックICや各種の演算回路を適用することができる。IC内部の回路構成については、状態遷移部413の機能を実現し得るものであれば、適宜変更することができる。
状態遷移部413は、発電部411から供給される電力に応じて、例えば、オン/オフの2の状態の間を遷移する。例えば、状態遷移部413は、発電部411の発電量が所定量以上になると、オフ状態からオン状態に遷移する。発電量は、例えば、電圧、電流、電力および電力量のいずれか、または、それらを組み合わせたものにより規定される。なお、発電部411の電力が蓄電素子412を介して状態遷移部413に供給される場合、状態遷移部413は、蓄電素子412に蓄電された発電量が所定量以上になると、オフ状態からオン状態に遷移する。
なお、状態遷移部413が、3以上の状態の間を遷移するようにしてもよい。状態遷移部413は、遷移後の状態を保持することによりその状態を記憶できるものが好ましいが、リセットなどによりその状態を保持せず記憶しないものであってもよい。
通信モジュール414は、センサ20と異なる外部の機器(具体的には、農作業機システム40や移動体50)と通信を行う。通信モジュール414は、所定の通信規格に基づく通信を行うことにより、所定の情報を外部の機器に対して出力する。なお、状態遷移部413と通信モジュール414とが制御部に接続され、制御部の制御に応じて通信モジュール414が動作するようにしてもよい。また、通信モジュール414が制御部を有する構成としてもよい。
通信モジュール414により行われる通信は、無線通信とされる。無線通信は、電磁波(赤外線を含む)を利用した通信や、電界を利用した通信であってもよい。具体的な方式としては、Wi-Fi、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、BLE、ANT(登録商標)、ANT+(登録商標)、Enocean(登録商標)、Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)、Z-Wave、LTE(Long Term Evolution)などの数百MHzから数GHz帯を利用する通信方式を適用することができる。NFCなどの近接無線通信でもよい。
通信モジュール414は、例えば、状態遷移部413がオン状態になることに応じて、動作し通信を行う。通信モジュール414が出力する所定の情報は、例えば、センサ20毎に割り当てられたセンサIDに加えて、状態遷移部413の状態に対応した数ビット(論理的な意味での0または1)の情報などとされる。
このような構成のセンサ20において、発電部411が振動により発電する構成を採る場合、通信モジュール414が出力する所定の情報により、圃場への侵入者の有無が判別されるようになる。発電部411が太陽光により発電する構成を採る場合、通信モジュール414が出力する所定の情報により、圃場での日照の状況が判別されるようになる。発電部411が温度差を利用して発電する構成を採る場合、通信モジュール414が出力する所定の情報により、圃場の温度変化が判別されるようになる。
また、発電部411が電波により発電する構成を採る場合、圃場の農作物の糖分量が判別されるようになる。この場合、センサ20は、その農作物と直接接触するように配置される必要がある。発電部411がイオン濃度差により発電する構成を採る場合、通信モジュール414が出力する所定の情報により、圃場の農作物の栄養状態が判別されるようになる。
なお、センサ20に対して行われる通信として、NFC方式の無線通信が行われる場合、その通信により、センサ20のID登録や、ユーザ(所有者)登録などが行われるようにしてもよい。これにより、圃場10に配置されたセンサ20が盗難されるなどして、他の場所に移動された場合であっても、本来の所有者を特定することができる。
また、センサ20に対して行われる通信として、BLE方式や920MHz帯を利用した無線通信が行われる場合、その通信により、移動体50によるセンサデータの取得が行われるようにしてもよい。
図36は、センサ20の他の機能構成例を示している。
図36のセンサ20は、複数のモジュールを備える。図36の例では、センサ20は、4つのモジュール(モジュール20a,20b,20c,20d)を備えている。それぞれのモジュールは、図35を参照して説明した各構成を有する。なお、それぞれのモジュールの発電部411は、それぞれ異なるエネルギーに基づいて発電する。
このような構成により、センサ20は、それ単体で、複数の情報を出力することができるようになる。
図37は、センサ20のさらに他の機能構成例を示している。
図37のセンサ20は、センシング部431、通信モジュール432、発電部441、および蓄電素子442を備える。
センシング部431は、図35を参照して説明した発電部411、蓄電素子412、および状態遷移部413と同じ機能を有する。
通信モジュール432は、図35を参照して説明した通信モジュール414と同じ機能を有する。
発電部441および蓄電素子442は、図35を参照して説明した発電部411および蓄電素子412とそれぞれ同じ機能を有する。
図37のセンサ20においては、センシング部431によって発電された電力に基づいた所定の情報が、通信モジュール432により出力される。このとき、通信モジュール432は、発電部441によって発電され、蓄積素子442によって蓄積された電力を用いて所定の情報を出力することができる。
また、図38に示されるように、センシング部431が、発電部441によって発電され、蓄積素子442によって蓄積された電力を用いて駆動するようにしてもよい。
なお、図37および図38の構成において、発電部411から供給される電力は、上述した蓄電素子412を介して通信モジュール432やセンシング部431に供給されてもよいし、直接、通信モジュール432やセンシング部431に供給されてもよい。
図39は、センサ20から送信されるセンサデータのフォーマットの例を示している。
図39に示されるように、センサデータ470は、ヘッダ部481、センサID482、およびデータ部483を含むように構成される。
ヘッダ部481は、センサデータ470自体に関するヘッダ情報が格納される領域である。
センサID482は、センサデータ470を送信するセンサ20それぞれに割り当てられたIDを表す情報が格納される領域である。
データ部483は、上述した通信モジュール414が出力する所定の情報が格納される領域である。言い換えると、データ部483は、センサ20の状態を推定するための情報が格納される領域である。データ部483は、可変長の領域であってもよい。
(無線通信システムの機能構成例)
ここで、図40を参照して、上述したセンサ20と同様の構成のセンサを含む無線通信システムの機能構成例について説明する。
図40の無線通信システム501は、通信装置510およびセンサ520から構成される。
通信装置510は、センサ520と通信することにより、センサ520との距離を算出する。なお、図示はしないが、無線通信システム501において、通信装置510は、複数のセンサ520と通信を行う。
通信装置510は、センサ通信部511、通信制御部512、および距離算出部を備える。
センサ通信部511は、アンテナ511aから電波を放射することにより、センサ520と通信する。通信制御部512は、センサ通信部511の通信を制御する。
また、通信制御部512は、通信データ処理部531、周波数設定部532、送受信切替部533、および受信強度記録部534を備える。
通信データ処理部531は、センサ520に対して送信するデータを生成したり、センサ520から受信したデータを解析する。
周波数設定部532は、センサ通信部511がアンテナ511aを介して放射する電波の周波数を設定する。
送受信切替部533は、センサ通信部511の動作モードを、センサ520に対してデータを送信する送信モードと、センサ520からデータを受信する受信モードのいずれかに切り替える。
受信強度記録部534は、センサ通信部511がセンサ520からデータを受信する際の、センサ520からの電波の受信強度を記録する。
距離算出部513は、センサ520からの電波の受信強度に基づいて、通信装置510とセンサ520との距離を算出する。
(距離算出処理について)
次に、図41を参照して、無線通信システム501によって実行される距離算出処理について説明する。
ステップS211において、周波数設定部532は、センサ通信部511がアンテナ511aを介して放射する電波の周波数を、あらかじめ決められた範囲内の所定の周波数に設定する。
周波数設定部532により設定される周波数としては、60GHz帯、5GHz帯、2.4GHz帯、920MHz帯、13.56MHz帯などの周波数が設定される。また、周波数設定部532により設定される周波数として、モールス通信に用いられる低周波帯の周波数が設定されるようにしてもよい。
さらに、周波数設定部532により設定される周波数として、RFID(Radio Frequency Identifier)で用いられる135MHz帯、920MHz帯や、ISM(Industry Science Medical)バンドのうちの13.56MHz帯、40.5MHz帯、2.45GHz帯、5.8GHz帯、20GHz帯、特定小電力無線で用いられる313MHz帯、430MHz帯、806MHz帯、1.2GHz帯、60GHz帯、無線LAN(Local Area Network)で用いられる5.35GHz帯、さらには、一般的には割り当てられていない300GHz乃至3THzの帯域の周波数が設定されるようにしてもよい。
送受信切替部533によって、センサ通信部511の動作モードが送信モードに切り替えられると、処理はステップS212に進む。ステップS212において、センサ通信部511は、周波数設定部532により設定された周波数の電波により、アンテナ511aを介してセンサ520に無線信号を送信する。
送受信切替部533によって、センサ通信部511の動作モードが受信モードに切り替えられると、処理はステップS213に進む。ステップS213において、通信制御部512は、一定時間、センサ520からの応答を待つ。
その後、センサ通信部511がセンサ520からの応答として電波を受信すると、処理はステップS214に進む。ステップS214において、受信強度記録部534は、センサ520から受信した電波の受信強度を記録する。
ステップS215において、受信強度記録部534は、あらかじめ決められた範囲内の全ての周波数で、電波の受信強度を記録したか否かを判定する。
全ての周波数で受信強度を記録していないと判定された場合、処理はステップS211に戻り、周波数設定部532は、周波数を、あらかじめ決められた範囲内の他の周波数に設定する。そして、これ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS215において、全ての周波数で受信強度を記録したと判定された場合、処理はステップS216に進む。
ステップS216において、距離算出部513は、記録された受信強度から、周波数毎の電波の減衰量を算出する。そして、距離算出部513は、周波数毎の電波の減衰量に基づいて、センサ520との距離を算出する。
具体的には、まず、距離算出部513は、以下に示される式(1)に基づいて、伝搬損失(減衰量)L(dB)を算出する。
Pr=Pt+Gt+Gr−L ・・・(1)
式(1)は、無線通信システムにおける伝搬方程式である。式(1)において、Prは受信強度、Ptは送信電力、Gtは送信アンテナ利得、Grは受信アンテナ利得を示している。
そして、距離算出部513は、以下に示される式(2)に基づいて、送受信間距離d(m)を算出する。
L=20logf+20logd−27.6 ・・・(2)
式(2)は、見通し内通信路における伝搬損失の近似式(Friisの伝送公式)である。式(2)において、f(MHz)は周波数を示している。
なお、無線通信路が、見通し外通信路である場合、送受信間距離d(m)は、以下の式(3)に基づいて算出される。
L=20logf+Nlogd+Lf(n)−28 ・・・(3)
式(3)は、見通し外通信路における伝搬損失の近似式(勧告ITU-R P1238)である。式(3)において、f(MHz)は周波数、Nは送受信間距離に対する減衰係数、Lfは床、天井、壁などを通過することによる付加損失、nは通過する床、天井、壁などの枚数を示している。付加損失Lfは、枚数nに依存する。
なお、図42に示されるように、減衰係数Nおよび付加損失Lfは、無線通信が行われる環境と電波の周波数によって決まる。
例えば、無線通信が行われる環境が集合住宅内で、電波の周波数が2.45GHzの場合、減衰係数N=28、付加損失Lf=10となる。また、電波の周波数が5.2GHzの場合、減衰係数N=30、付加損失Lf=13となる。但し、これらは壁1枚あたりの値である。
無線通信が行われる環境が戸建住宅内で、電波の周波数が2.45GHzの場合、減衰係数N=28、付加損失Lf=5となる。また、電波の周波数が5.2GHzの場合、減衰係数N=28、付加損失Lf=7となる。但し、これらは木造モルタル壁1枚あたりの値である。
無線通信が行われる環境がオフィス内で、電波の周波数が2.45GHzの場合、減衰係数N=30、付加損失Lf=14となる。また、電波の周波数が5.2GHzの場合、減衰係数N=31、付加損失Lf=16となる。
このようにして、通信装置510と複数のセンサ520との距離が算出される。
近年、1兆個のセンサを活用したトリリオンセンサ社会の実現に向けての動きが活発化している。このトリリオンセンサ社会のような、多くの無線ノードを用いる無線センサネットワークにおいては、それぞれのセンサとの測距を行う必要がある。しかしながら、従来の、電波の受信強度のみを用いた測距では、その精度が不十分であった。
そこで、以上の処理によれば、周波数を順次切り替えてセンサとの送受信が行われ、周波数毎の電波の減衰量からセンサとの距離が算出される。これにより、例えば、ある周波数におけるアンテナの指向性分布によって、式(1)における送信アンテナ利得Gtや受信アンテナ利得Grが、特定の方向でヌル点をもつような場合でも、複数の周波数での測定により統計的な処理を行うことができる。その結果、より高精度に、それぞれのセンサとの測距を行うことが可能となる。
なお、以上においては、送信側(通信装置510)が受信側(センサ520)からの電波の受信強度に基づいて測距を行うようにしたが、受信側が送信側からの電波の送信強度に基づいて測距を行い、その結果を送信側に送信するようにしてもよい。
(無線通信システムの他の機能構成例)
次に、図43を参照して、他の無線通信システムの機能構成例について説明する。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
図43の無線通信システム501において、センサ通信部511は、複数のアンテナ511a,511b,511cを備える。図43においては、3のアンテナのみが図示されているが、実際には、8や16などのアンテナが設けられる。すなわち、アンテナ511a乃至511cは、複数の方向に指向性をもつ多指向性アンテナとして機能する。
例えば、アンテナ511a乃至511cは、フェーズドアレイアンテナや、セクタアンテナとして構成される。また、アンテナ511a乃至511cは、MIMO(Multi-Input Multi-Output)方式の通信を行うアンテナとして構成されるようにしてもよい。
また、通信制御部512は、図40と同様の構成に加え、放射方向設定部541をさらに備える。
放射方向設定部541は、センサ通信部511が多指向性アンテナとして構成されるアンテナ511a乃至511cを介して放射する電波の放射方向を設定する。
(距離算出処理について)
次に、図44のフローチャートを参照して、図43の無線通信システム501によって実行される距離算出処理について説明する。
なお、図44のフローチャートにおけるステップS231,S233乃至S235,S237の処理は、図41のフローチャートにおけるステップS211乃至S215の処理とそれぞれ同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS232において、放射方向設定部541は、センサ通信部511がアンテナ511a乃至511cを介して放射する電波の放射方向を、あらかじめ決められた範囲内の所定の方向に設定する。
ステップS236において、受信強度記録部534は、あらかじめ決められた範囲内の全ての放射方向で、電波の受信強度を記録したか否かを判定する。
全ての放射方向で受信強度を記録していないと判定された場合、処理はステップS232に戻り、放射方向設定部541は、放射方向を、あらかじめ決められた範囲内の他の方向に設定する。そして、ステップS233乃至S235の処理が繰り返される。
一方、ステップS236において、全ての放射方向で受信強度を記録したと判定された場合、処理はステップS237に進む。
そして、ステップS237において、全ての周波数で受信強度を記録したと判定された後、処理はステップS238に進む。
ステップS238において、距離算出部513は、記録された受信強度から、周波数毎に、放射方向毎の電波の減衰量を算出する。そして、距離算出部513は、周波数毎、放射方向毎の電波の減衰量に基づいて、センサ520との距離、およびセンサ520が位置する方向を算出する。
以上の処理によれば、周波数および放射方向を順次切り替えてセンサとの送受信が行われ、周波数毎、放射方向毎の電波の減衰量からセンサとの距離およびセンサが位置する方向が算出される。これにより、より高精度に、それぞれのセンサとの測距およびセンサ位置の方角検知を行うことが可能となる。
(無線通信システムのさらに他の機能構成例)
次に、図45を参照して、さらに他の無線通信システムの機能構成例について説明する。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
図45の無線通信システム501において、通信制御部512は、図43の放射方向設定部541に代えて、送信電力設定部551を備える。
送信電力設定部551は、センサ通信部511がアンテナ511aを介して電波を放射する際の送信電力を設定する。
(距離算出処理について)
次に、図46のフローチャートを参照して、図45の無線通信システム501によって実行される距離算出処理について説明する。
なお、図46のフローチャートにおけるステップS251,S253乃至S255,S257の処理は、図44のフローチャートにおけるステップS231,S233乃至S235,S237の処理とそれぞれ同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS252において、送信電力設定部551は、センサ通信部511がアンテナ511aを介して電波を放射する際の送信電力を、あらかじめ決められた範囲内の所定の電力に設定する。
ステップS256において、受信強度記録部534は、あらかじめ決められた範囲内の全ての送信電力で、電波の受信強度を記録したか否かを判定する。
全ての送信電力で受信強度を記録していないと判定された場合、処理はステップS252に戻り、送信電力設定部551は、送信電力を、あらかじめ決められた範囲内の他の電力に設定する。そして、ステップS253乃至S255の処理が繰り返される。
一方、ステップS256において、全ての送信電力で受信強度を記録したと判定された場合、処理はステップS257に進む。
そして、ステップS257において、全ての周波数で受信強度を記録したと判定された後、処理はステップS258に進む。
ステップS258において、距離算出部513は、記録された受信強度から、周波数毎に、送信電力毎の電波の減衰量を算出する。そして、距離算出部513は、周波数毎、送信電力毎の電波の減衰量に基づいて、センサ520との距離を算出する。
以上の処理によれば、周波数および送信電力を順次切り替えてセンサとの送受信が行われ、周波数毎、送信電力毎の電波の減衰量からセンサとの距離が算出される。これにより、周波数毎の電波の減衰量からセンサとの距離を算出する構成よりもさらに高精度に、それぞれのセンサとの測距を行うことが可能となる。
なお、上述で説明した距離算出処理と一般的な三角測量とを組み合わせることで、より一層高精度な測距を行うことが可能となる。
以上においては、周波数を順次切り替えてセンサとの送受信を行い、周波数毎の電波の減衰量からセンサとの距離を算出する構成について説明してきたが、周波数毎の電波の減衰量からセンサの状態を推定することもできる。
(センサの状態を推定する無線通信システムの機能構成例)
ここで、図47を参照して、センサの状態を推定する無線通信システムの機能構成例について説明する。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
図47の無線通信システム501において、通信制御部512は、図40の距離算出部513に代えて、状態推定部561を備える。
状態推定部561は、センサ520からの電波の受信強度に基づいて、センサ520の状態を推定する。
(状態推定処理について)
次に、図48のフローチャートを参照して、図47の無線通信システム501によって実行される状態推定処理について説明する。
なお、図48のフローチャートにおけるステップS271乃至S275の処理は、図41のフローチャートにおけるステップS211乃至S215の処理とそれぞれ同様であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS275において、全ての周波数で受信強度を記録したと判定された後、処理はステップS276に進む。
ステップS276において、距離算出部513は、記録された受信強度から、周波数毎の電波の減衰量を算出する。そして、距離算出部513は、周波数毎の電波の減衰量に基づいて、センサ520の状態を推定する。
図49は、各媒質中を伝搬する電波の周波数と減衰定数との関係を示している。
図49において、減衰定数は、1mあたりの電波の減衰量を示している。
図49に示されるように、土壌中において、100GHz付近では、減衰定数は1000乃至10000dB/m程度である。減衰定数は、周波数の低下に応じて低下し、1MHz付近では、1乃至10μdB/m程度となる。
純水中において、100GHz付近では、減衰定数は10000乃至100000dB/m程度である。土壌中と同様、減衰定数は、周波数の低下に応じて低下し、1MHz付近では、10乃至100μdB/m程度となる。
また、海水中においては、純水中と同様、100GHz付近では、減衰定数は10000乃至100000dB/m程度である。減衰定数は、周波数の低下に応じて、10GHz付近までは、純水中と同様に低下する。しかしながら、減衰定数は、5GHz付近からは緩やかに低下し、1MHz付近では、10乃至100dB/m程度となる。
状態推定部561は、電波の周波数毎の減衰量が、図49に示される曲線のうちのいずれに近似されるかによって、センサ520の状態を推定する。これにより、例えば、センサ520が存在する環境が、土壌中であるのか、水中であるのか、または海中であるのかが検知される。
以上の処理によれば、周波数を順次切り替えてセンサとの送受信が行われ、周波数毎の電波の減衰量からセンサの状態が推定される。これにより、それぞれのセンサが存在する環境を検知することが可能となる。
なお、センサが、地中や水中など電波の減衰の大きい媒質中にある場合、上述で説明した距離算出処理において、正しい測距が行えないおそれがある。そこで、状態推定処理によって推定されたセンサの状態(環境)に応じて距離算出処理を行うようにすることで、測距結果の信頼性を高めることができる。
図47の無線通信システム501は、図1などを参照して説明してきた圃場管理システム1に適用することができる。この場合、状態推定部561は、サーバ80の状態推定部351(図20)や、農機41の状態推定部351(図32)として機能する。これにより、圃場において、センサ20が、地中に配置されているのか、地表に配置されているのかが検知される。この場合、圃場管理システム1において、上述で説明した距離算出処理が実行されるようにしてもよい。
また、図47の無線通信システム501におけるセンサ520をウェアラブル機器に搭載するようにしてもよい。これにより、ウェアラブル機器を装着しているユーザが、海中に転落したことや、土砂災害に遭遇したことなどが検知される。
<5.センサの回収>
さて、圃場管理システム1において、圃場に配置されたセンサ20を、農作物の収穫後、圃場に放置しておくことは、環境面やコスト面の観点で望ましくない。
そこで、以下においては、圃場に配置されたセンサを回収する構成および処理について説明する。
(農作業機システムの機能構成例)
図50は、圃場に配置されたセンサを回収する農作業機システム40の機能構成例を示している。なお、上述した構成と同様の機能を備える構成については、同一名称および同一符号を付するものとし、その説明は省略する。
図50の農機41において、制御コンソール111の制御部161は、経路情報生成部611、および未回収センサ特定部612を備える。
経路情報生成部611は、圃場10に配置されたセンサ20を農作業機システム40が回収する経路を表す経路情報を生成する。未回収センサ特定部612は、農作業機システム40によって回収されなかったセンサ20を特定する。
作業機42は、作業機機構として、収穫機構621および回収機構622を備える。
収穫機構621は、圃場10の農作物の収穫を行う機能を有する。
センサ回収機構622は、圃場に配置されているセンサ20を回収する機能を有する。センサ回収機構622により回収されたセンサ20は、回収済みセンサ623として作業機42内に蓄積される。
また、作業機42の制御部181は、センサ配置制御部191(図9)に代えて、センサ回収制御部631を備える。
センサ回収制御部631は、センサ回収機構622を制御する。具体的には、センサ回収制御部631は、ログ生成部174(図9)により生成されたセンサ配置ログに基づいて、センサ回収機構622にセンサ20を回収させる。なお、センサ配置ログは、圃場に対する作業を行ったとき、具体的には、センサデータ取得処理(図21)の際に、「センサ配置位置」が更新されたものであってもよい。
なお、図50のセンサ通信部123は、圃場10に配置されたセンサ20とだけでなく、センサ回収機構622内に蓄積されているセンサ20とも、通信を行うことができる。このとき、圃場10に配置されたセンサ20との通信と、センサ回収機構622内に蓄積されているセンサ20との通信とは、通信方式や通信周波数帯が異なる。具体的には、センサ通信部123と、圃場10に配置されたセンサ20とは、ある程度の距離が必要であるため、圃場10に配置されたセンサ20との通信として、M2M用通信周波数帯を利用する通信方式が用いられる。一方、センサ回収機構622内に蓄積されているセンサ20との通信として、NFCが用いられる。このように、通信方式を分けることで、センサ回収機構622のような狭い空間に大量に蓄積されているセンサ20との通信におけるトラフィックの混雑を抑えることができる。
なお、センサ20に、センサ通信部123と同様の通信部を設け、上述したような、異なる通信方式で通信を行わせるようにしてもよい。
(センサ回収処理について)
次に、図51のフローチャートを参照して、センサ回収処理について説明する。この処理は、例えば、ユーザが制御コンソール111を操作することで開始される。
ステップS311において、制御コンソール111は、記憶部165に記憶されているセンサ配置ログを読み込む。このとき、センサ配置ログとともに、播種ログが読み込まれるようにしてもよい。なお、センサ配置ログは、センサ配置処理において、センサ配置機構184がセンサ20を配置したときに生成された情報であってもよい。また、センサ配置ログは、センサデータ取得処理において、センサ通信部336(センサ通信部361)がセンサ20からセンサデータを取得したときに生成された情報であってもよい。
ステップS312において、経路情報生成部611は、読み込まれたセンサ配置ログに基づいて、圃場に配置されているセンサ20を回収するための経路情報を生成する。このとき、経路情報生成部611は、作業機42のセンサ回収機構622が、経路上のある地点を通過する際にセンサ20を回収可能な幅(範囲)を表す幅情報を用いる。すなわち、経路情報生成部611は、読み込まれたセンサ配置ログと幅情報とを用いて、圃場に配置されているセンサ20を回収するための経路情報を生成する。幅情報は、ユーザによる端末装置60または制御コンソール111に対する入力によって取得されるようにしてもよいし、作業機42から通信部164を介して受信することで取得されるようにしてもよい。
ここで、ユーザが制御コンソール111を操作するなどして、農作業機システム40の移動が指示されると、ステップS313において、農作業機システム40は、経路情報に基づいて移動する。
農作業機システム40の位置情報取得部114により取得された現在位置が、センサ配置ログのセンサ配置位置で表される位置になると、ステップS314において、センサ回収制御部631は、センサ回収機構622を制御し、センサ回収機構622にセンサ20を回収させる。
図52は、センサ回収時の移動経路について説明する図である。
図52の例では、経路情報に基づいて、農作業機システム40が走行する経路を表す矢印R3が示されている。農作業機システム40は、移動経路R3に従って圃場を移動しながら、センサ20が配置された位置にくると、そのセンサ20を回収する。
ステップS315において、制御コンソール111は、読み込まれたセンサ配置ログに基づいて、全てのセンサ20を回収したか否かを判定する。
全てのセンサ20を回収していないと判定された場合、処理はステップS313に戻り、これ以降の処理が繰り返される。
一方、全てのセンサ20を回収したと判定された場合、処理は終了する。このとき、例えば、センサ通信部123が、回収された回収済みセンサ623とNFC通信を行うことにより、回収済みセンサ623のセンサIDを取得し、通信部185を介して農機41の記憶部165に供給する。
なお、図51のフローチャートにおいては、センサ20の回収と並行して、収穫機構621によって農作物140の収穫が行われるようにしてもよい。
以上の処理によれば、圃場に配置されたセンサが、農作物の収穫後、または収穫と並行して回収される。これにより、圃場にセンサを放置することがなくなるので、環境負荷を与えることなく、回収したセンサを再利用することでコストを削減することが可能となる。
ところで、上述したセンサ回収処理において、センサの回収漏れが発生した場合、未回収のセンサを回収するセンサ再回収処理が実行される。
(センサ再回収処理について)
ここで、図53のフローチャートを参照して、センサ再回収処理について説明する。この処理は、例えば、ユーザが制御コンソール111を操作することで開始される。
ステップS331において、制御コンソール111は、農機41の記憶部165に記憶されているセンサ配置ログと、回収済みセンサ623のセンサIDとを読み込む。回収済みセンサ623のセンサIDは、センサ通信部123が回収済みセンサ623と通信を行うことで取得されるようにしてもよい。そして、未回収センサ特定部612は、センサ配置ログのセンサIDと回収済みセンサ623のセンサIDとの差分に基づいて、未回収のセンサ20を特定する。
ステップS312において、経路情報生成部611は、特定された未回収のセンサ20のセンサIDに基づいて、経路情報を生成する。具体的には、経路情報生成部611は、センサ配置ログにおいて、未回収のセンサ20のセンサIDに対応付けられているセンサ配置位置を結ぶ経路を表す経路情報を生成する。このとき、経路情報生成部611は、センサ配置ログと、上述した幅情報とを用いて、未回収のセンサ20を回収するための経路情報を生成する。ここでも、幅情報は、ユーザによる端末装置60または制御コンソール111に対する入力によって取得されるようにしてもよいし、作業機42から通信部164を介して受信することで取得されるようにしてもよい。
ここで、ユーザが制御コンソール111を操作するなどして、農作業機システム40の移動が指示されると、ステップS333において、農作業機システム40は、経路情報に基づいて移動する。
農作業機システム40の位置情報取得部114により取得された現在位置が、センサ配置ログにおいて、未回収のセンサ20のセンサIDに対応付けられているセンサ配置位置で表される位置になると、ステップS334において、センサ回収制御部631は、センサ回収機構622を制御し、センサ回収機構622にセンサ20を回収させる。
図54は、センサ再回収時の移動経路について説明する図である。
図54の例では、経路情報に基づいて、4つの未回収のセンサ20を回収するために農作業機システム40が走行する経路を表す矢印R4が示されている。農作業機システム40は、移動経路R4に従って圃場を移動しながら、未回収のセンサ20が配置された位置にくると、そのセンサ20を回収する。
ステップS335において、制御コンソール111は、読み込まれたセンサ配置ログに基づいて、全ての未回収のセンサ20を回収したか否かを判定する。
全ての未回収のセンサ20を回収していないと判定された場合、処理はステップS333に戻り、これ以降の処理が繰り返される。
一方、全ての未回収のセンサ20を回収したと判定された場合、処理は終了する。
以上の処理によれば、センサの回収漏れが発生した場合であっても、未回収のセンサが回収される。これにより、より確実に、環境負荷を与えることなく、コストを削減することが可能となる。
以上においては、農作業機システム40が、センサ回収処理およびセンサ未回収処理を実行する例について説明したが、図55に示される圃場管理システム1が、センサ回収処理およびセンサ未回収処理を実行するようにしてもよい。
このような構成を採る圃場管理システム1において、農作業機システム40(農機41および作業機42)とサーバ80とがセンサ回収処理およびセンサ未回収処理を実行することが可能となる。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、本技術は以下のような構成をとることができる。
(1)
圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出するセンサ位置算出部と、
前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置する前記センサ配置機構に前記センサを配置させる制御を行うセンサ配置制御部と
を備える圃場管理システム。
(2)
前記センサ位置算出部により算出された前記センサ位置に基づいて、前記センサ配置機構に前記センサを配置させるための指示情報を生成する指示情報生成部をさらに備え、
前記センサ配置制御部は、生成された前記指示情報に基づいて、前記センサ配置機構に前記センサを配置させる
(1)に記載の圃場管理システム。
(3)
前記センサ配置機構により配置された前記センサと通信することで、前記センサのセンサIDを取得するセンサ通信部をさらに備える
(1)または(2)に記載の圃場管理システム。
(4)
通信された前記センサのセンサIDと、前記センサが配置されたセンサ配置位置とを含むセンサ配置ログを生成するログ生成部をさらに備える
(3)に記載の圃場管理システム。
(5)
前記センサ配置ログは、前記センサが配置された日時を表すタイムスタンプと、配置された前記センサの種類を表すセンサタイプとをさらに含む
(4)に記載の圃場管理システム。
(6)
生成された前記センサ配置ログを記憶する記憶部をさらに備える
(4)または(5)に記載の圃場管理システム。
(7)
前記圃場において、前記圃場情報を取得する農機搭載センサを有する農機と、
前記農機に接続され、前記センサ配置機構を有する作業機とをさらに備え、
前記センサ位置算出部は、前記農機における前記農機搭載センサによる前記圃場情報の取得に続いて、前記センサ位置を算出し、
前記センサ配置制御部は、前記センサ位置算出部による前記センサ位置の算出に続いて、前記作業機の前記センサ配置機構に前記センサを配置させる
(1)乃至(6)のいずれかに記載の圃場管理システム。
(8)
前記農機搭載センサは、前記圃場情報として、農作物を被写体とした画像データを取得し、
前記センサ位置算出部は、前記画像データの解析により算出された前記農作物と、前記農機および前記作業機との位置関係に基づいて、前記センサ位置を算出する
(7)に記載の圃場管理システム。
(9)
前記農機搭載センサは、前記圃場情報として、土壌の水分および養分のデータを取得し、
前記センサ位置算出部は、前記水分および養分のデータに基づいて、前記センサ位置を算出する
(7)に記載の圃場管理システム。
(10)
前記圃場情報に基づいて、圃場における農作物の播種位置を算出する播種位置算出部をさらに備える
(1)乃至(9)のいずれかに記載の圃場管理システム。
(11)
前記センサ配置機構による前記センサの配置と並行して、前記播種位置に基づいて、前記農作物の播種を行う播種機構をさらに備える
(10)に記載の圃場管理システム。
(12)
播種された前記農作物の作物IDと、前記農作物が播種された播種位置とを含む播種ログを生成するログ生成部をさらに備える
(11)に記載の圃場管理システム。
(13)
前記圃場における前記センサの配置状況を表す画面を表示する表示部をさらに備える
(1)乃至(12)のいずれかに記載の圃場管理システム。
(14)
前記表示部は、前記センサが配置される毎に、前記画面の表示を更新する
(13)に記載の圃場管理システム。
(15)
前記センサは、
前記センサ通信部と通信するセンサ基板と、
前記センサ基板を封入する球状のカプセルと、
前記センサ基板の姿勢を一様にするために、前記カプセル内に設けられる重りと
から構成される
(1)に記載の圃場管理システム。
(16)
圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出し、
前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置するセンサ配置機構に、前記センサを配置させる
ステップを含む圃場管理方法。
(17)
情報処理装置が、
圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出するセンサ位置算出部
を備え、
作業機が、
前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置する前記センサ配置機構に前記センサを配置させる制御を行うセンサ配置制御部
を備える農作業機システム。
1 圃場管理システム, 10 圃場, 20 センサ, 21 カプセル, 22 センサ基板, 23 重り, 40 農作業機システム, 41 農機, 42 作業機, 50 移動体, 60 端末装置, 70 中継器, 80 サーバ, 111 制御コンソール, 114 位置情報取得部, 122 作業機機構, 123 センサ通信部, 161 制御部, 172 センサ位置算出部, 173 作業指示情報生成部, 174 ログ生成部, 181 制御部, 184 センサ配置機構, 191 センサ配置制御部, 192 センサ通信制御部, 211 制御部, 221 制御部, 311 作業機構, 321 作業制御部, 331 制御部, 335 位置情報取得部, 336 センサ通信部, 341 経路情報生成部, 351 状態推定部, 352 作業情報生成部, 361 センサ通信部, 411 発電部, 412 蓄電素子, 413 状態遷移部, 414 通信モジュール, 501 無線通信システム, 510 通信装置, 511 センサ通信部, 511a,511b,511c アンテナ, 512 通信制御部, 513 距離算出部, 520 センサ, 532 周波数設定部, 541 放射方向設定部, 551 送信電力設定部, 561 状態設定部, 611 経路情報生成部, 612 未回収センサ特定部, 622 センサ回収機構, 631 センサ回収制御部

Claims (17)

  1. 圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出するセンサ位置算出部と、
    前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置するセンサ配置機構に前記センサを配置させる制御を行うセンサ配置制御部と
    を備える圃場管理システム。
  2. 前記センサ位置算出部により算出された前記センサ位置に基づいて、前記センサ配置機構に前記センサを配置させるための指示情報を生成する指示情報生成部をさらに備え、
    前記センサ配置制御部は、生成された前記指示情報に基づいて、前記センサ配置機構に前記センサを配置させる
    請求項1に記載の圃場管理システム。
  3. 前記センサ配置機構により配置された前記センサと通信することで、前記センサのセンサIDを取得するセンサ通信部をさらに備える
    請求項1に記載の圃場管理システム。
  4. 通信された前記センサのセンサIDと、前記センサが配置されたセンサ配置位置とを含むセンサ配置ログを生成するログ生成部をさらに備える
    請求項3に記載の圃場管理システム。
  5. 前記センサ配置ログは、前記センサが配置された日時を表すタイムスタンプと、配置された前記センサの種類を表すセンサタイプとをさらに含む
    請求項4に記載の圃場管理システム。
  6. 生成された前記センサ配置ログを記憶する記憶部をさらに備える
    請求項4に記載の圃場管理システム。
  7. 前記圃場において、前記圃場情報を取得する農機搭載センサを有する農機と、
    前記農機に接続され、前記センサ配置機構を有する作業機とをさらに備え、
    前記センサ位置算出部は、前記農機における前記農機搭載センサによる前記圃場情報の取得に続いて、前記センサ位置を算出し、
    前記センサ配置制御部は、前記センサ位置算出部による前記センサ位置の算出に続いて、前記作業機の前記センサ配置機構に前記センサを配置させる
    請求項1に記載の圃場管理システム。
  8. 前記農機搭載センサは、前記圃場情報として、農作物を被写体とした画像データを取得し、
    前記センサ位置算出部は、前記画像データの解析により算出された前記農作物と、前記農機および前記作業機との位置関係に基づいて、前記センサ位置を算出する
    請求項7に記載の圃場管理システム。
  9. 前記農機搭載センサは、前記圃場情報として、土壌の水分および養分のデータを取得し、
    前記センサ位置算出部は、前記水分および養分のデータに基づいて、前記センサ位置を算出する
    請求項7に記載の圃場管理システム。
  10. 前記圃場情報に基づいて、圃場における農作物の播種位置を算出する播種位置算出部をさらに備える
    請求項1に記載の圃場管理システム。
  11. 前記センサ配置機構による前記センサの配置と並行して、前記播種位置に基づいて、前記農作物の播種を行う播種機構をさらに備える
    請求項10に記載の圃場管理システム。
  12. 播種された前記農作物の作物IDと、前記農作物が播種された播種位置とを含む播種ログを生成するログ生成部をさらに備える
    請求項11に記載の圃場管理システム。
  13. 前記圃場における前記センサの配置状況を表す画面を表示する表示部をさらに備える
    請求項1に記載の圃場管理システム。
  14. 前記表示部は、前記センサが配置される毎に、前記画面の表示を更新する
    請求項13に記載の圃場管理システム。
  15. 前記センサは、
    前記センサ通信部と通信するセンサ基板と、
    前記センサ基板を封入する球状のカプセルと、
    前記センサ基板の姿勢を一様にするために、前記カプセル内に設けられる重りと
    から構成される
    請求項1に記載の圃場管理システム。
  16. 圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出し、
    前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置するセンサ配置機構に、前記センサを配置させる
    ステップを含む圃場管理方法。
  17. 情報処理装置が、
    圃場情報に基づいて、圃場においてセンサが配置されるセンサ位置を算出するセンサ位置算出部
    を備え、
    作業機が、
    前記センサ位置に基づいて、前記圃場に前記センサを配置するセンサ配置機構に前記センサを配置させる制御を行うセンサ配置制御部
    を備える農作業機システム。
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