JPWO2017183206A1 - 路側装置、車載装置および路車間通信システム - Google Patents
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Abstract
車両に搭載された車載装置とともに路車間通信システムを構成する路側装置(20)であって、本線上の合流位置で本線に合流することになる車両である合流車が、合流位置で本線に接続する道路である合流道路上で検出された場合、多数決による合意形成アルゴリズムで合流車を本線に受け入れる制御を行う対象となる車両であって、本線を走行中の車両である本線走行車を本線上で特定する領域を示す合意形成範囲の情報に基づいて、合意形成アルゴリズムの制御を行う対象の本線走行車の車両台数を推定する車両台数推定部(23)と、車両台数推定部(23)で推定された車両台数の情報、および合意形成範囲の情報を含む合意形成開始メッセージを本線走行車に送信する無線通信部(21)と、を備える。
Description
本発明は、路側に設置された路側装置と車両に搭載された車載装置との間で通信を行う路車間通信システムにおける路側装置、車載装置および路車間通信システムに関する。
自動運転車両では、合流道路から本線に合流する合流車の合流制御を行う場合など、多くの場面で通信により複数の車両間で情報または結論を一意に決定する合意形成プロセスが必要となる。データベースの分野では、ネットワーク上で非同期に動作するノード同士が障害発生時にも安全に合意形成を実現するアルゴリズムとして、Paxosが知られている(非特許文献1、特許文献1)。Paxosは、多数決の概念を用いることで通信できないノードが複数存在する環境下においても、合意される値が1つであることを保証する。
通常、Paxosは、分散ストレージサーバの同期など、ノード数が既知であり、かつ有線通信環境下で使われることを想定している。そのため、Paxosを走行中の車両同士の合意形成に適用する場合、合意形成の対象となる車両が既知でない、また、合意形成の対象となる車両のいる範囲が無線通信の到達範囲と一致するとは限らない、また、車両数が既知でないため過半数を判定できない、といった課題がある。走行する車両の台数を推定する技術として、特許文献2には、周辺の車両台数の情報を必要とする通信機が、周辺の車両に搭載された車載器が送信する車両情報を受信および記録することで周辺の車両台数を推定する技術が開示されている。また、特許文献3には、通信スケジューリングを行うために路側センサにより通信エリア内の車両台数を推定する技術が開示されている。
Leslie Lamport著 「Paxos Made Simple」 ACM SIGACT News32, Dec. 2001.
自動運転車両の合流制御においてPaxosを用いた合意形成を行う場合、合意形成の対象となる車両を決定し、合意形成の対象となる車両の台数の情報が必要となる。特許文献2に記載の技術では、無線通信のみで周辺の車両台数を把握できるが、実際に受信される無線信号は車両の位置関係、または受信機の性能など環境によって異なる。そのため、車両台数の推定値にばらつきが出る、という問題があった。また、特許文献3に記載の技術では、路側センサにより任意のエリア内の車両台数を推定して通知する場合、合意形成の対象となる車両を含むエリアと通信エリアとが一致していないと、車両側では自車が合意形成の対象かどうか判断できない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車載装置を搭載した車両において多数決を利用した合意形成アルゴリズムによる制御を可能とする情報を提供する路側装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、車両に搭載された車載装置とともに路車間通信システムを構成する路側装置である。路側装置は、本線上の合流位置で本線に合流することになる車両である合流車が、合流位置で本線に接続する道路である合流道路上で検出された場合、多数決による合意形成アルゴリズムで合流車を本線に受け入れる制御を行う対象となる車両であって、本線を走行中の車両である本線走行車を本線上で特定する領域を示す合意形成範囲の情報に基づいて、合意形成アルゴリズムの制御を行う対象の本線走行車の車両台数を推定する車両台数推定部を備える。また、路側装置は、車両台数推定部で推定された車両台数の情報、および合意形成範囲の情報を含む合意形成開始メッセージを本線走行車に送信する無線通信部を備えることを特徴とする。
本発明にかかる車載装置は、車載装置を搭載した車両において多数決を利用した合意形成アルゴリズムによる制御を可能とする情報を提供できる、という効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態にかかる路側装置、車載装置および路車間通信システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる路車間通信システム1の構成例を示す図である。合流道路を走行する車両である合流車101、および本線を走行する車両である本線走行車102〜109は、路側装置20と無線通信を行う通信装置である車載装置10を搭載している。本線の路側には、車載装置10と無線通信を行う通信装置である路側装置20が設置されている。合流道路は、合流位置901で本線に接続している道路である。合流車101は、本線上の合流位置901で本線に合流することになる車両である。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる路車間通信システム1の構成例を示す図である。合流道路を走行する車両である合流車101、および本線を走行する車両である本線走行車102〜109は、路側装置20と無線通信を行う通信装置である車載装置10を搭載している。本線の路側には、車載装置10と無線通信を行う通信装置である路側装置20が設置されている。合流道路は、合流位置901で本線に接続している道路である。合流車101は、本線上の合流位置901で本線に合流することになる車両である。
本線の路側には、本線走行車の通過時刻、速度、および台数などを検出する本線車両検出部30が設置されている。本線車両検出部30は、本線走行車を検出すると、本線走行車の通過時刻、速度、および台数などの情報を含む車両情報である本線車両情報を路側装置20へ送信する。路側装置20は、本線車両検出部30から本線車両情報を受信することで、本線において車両が検出された、すなわち本線走行車があると認識することができる。
合流道路の路側には、合流車の通過時刻、速度、および台数などを検出する合流車検出部40が設置されている。合流車検出部40は、合流車を検出すると、合流車の通過時刻、速度、および台数などの情報を含む車両情報である合流車情報を路側装置20へ送信する。路側装置20は、合流車検出部40から合流車情報を受信することで、合流道路において車両が検出された、すなわち合流車があると認識することができる。
路車間通信システム1は、車載装置10および路側装置20を備えるシステムである。路側装置20は、通信エリア202内の車載装置10との通信が可能である。路車間通信システム1では、本線走行車102〜109のうち領域情報201で示される合意形成範囲に含まれる本線走行車105〜108が、路側装置20および他の本線走行車から受信したメッセージに基づいて、合流位置901で合流車101が本線に合流する際に、加速、減速、または車線変更といった合流制御を行う。本線走行車105〜108は、多数決による合意形成アルゴリズムで合流車101を本線に受け入れる制御を行う対象の本線走行車である。領域情報201で示される合意形成範囲は、多数決による合意形成アルゴリズムで合流車101を本線に受け入れる制御を行う対象の本線走行車を本線上で特定する領域を示すものである。
路側装置20は、合流車検出部40から合流車情報を受信すると、合流道路で合流車を検出したと判定する。路側装置20は、合流車が検出されると、本線車両検出部30から得られる個々の車両の本線車両情報を用いて、個々の車両が合流位置901に到達する時刻を推定する。路側装置20は、合流車101の合流時刻に合流位置901を含む合成形成範囲に基づく領域を走行していると推定される本線走行車105〜108を推定し、合意形成アルゴリズムの制御を行う対象の本線走行車の車両台数を推定する。路側装置20は、本線走行車105〜108が領域情報201で示される合意形成範囲にいる時刻に、合意形成の開始を表す合意形成開始メッセージを送信する。
合意形成開始メッセージには、合意形成アルゴリズムの制御を行う対象の本線走行車の車両台数の情報、および多数決による合意形成アルゴリズムの制御を行う対象となる本線走行車を本線上で特定する領域を示す合意形成範囲である領域情報201が含まれる。領域情報201としては、例えば、路側装置20が設置されている緯度および経度といった座標から道路に沿って一定距離以内といった情報が用いられる。具体的に、合意形成開始メッセージに含まれる領域情報201は、路側装置20の緯度および経度、車両の進行方向の距離208、および車両の進行方向とは逆向きの逆方向の距離209となる。進行方向の距離208および逆方向の距離209については、路側装置20と同様、緯度および経度といった座標で表してもよい。以降の説明において、「合意形成アルゴリズムの制御を行う対象」を、「合意形成対象」と称することがある。
本線走行車105〜108は、路側装置20から合意形成開始メッセージを受信すると、合意形成開始メッセージの受信をトリガとして、後述する合意形成アルゴリズムのプロセスを開始する。本線走行車105〜108において合意形成アルゴリズムの制御を行う内容としては、例えば、どの車両が車間距離を開けるために加減速するか、どの車両が右側車線に車線変更を行うか、などである。本線走行車105〜108が合意形成アルゴリズムのプロセスを経て何れかの車両が加減速または車線変更といった制御を行うことにより、合流車101は、合流位置901に到達したとき、円滑に本線に合流することができる。
図2は、実施の形態1にかかる路側装置20の接続関係を示す図である。本線車両検出部30は、例えば、カメラ、超音波センサまたは赤外線センサなどを用いて、本線上の検出エリア301を通過する本線走行車の通過時刻、速度および台数などを検出する。合流車検出部40は、本線車両検出部30と同様の構成である。合流車検出部40は、合流道路上の検出エリア401を通過する合流車の通過時刻、速度および台数などを検出する。路側装置20は、無線通信または有線通信により、本線車両検出部30から本線車両情報を受信し、合流車検出部40から合流車情報を受信する。
路側装置20の構成について説明する。図3は、実施の形態1にかかる路側装置20の構成例を示す図である。路側装置20は、無線通信部21と、合意形成範囲設定部22と、車両台数推定部23と、を備える。
無線通信部21は、無線通信により車載装置10との間でメッセージを送受信する。また、無線通信部21は、本線車両検出部30から本線車両情報を受信し、受信した本線車両情報を車両台数推定部23へ出力する。また、無線通信部21は、合流車検出部40から合流車情報を受信し、受信した合流車情報を車両台数推定部23へ出力する。なお、路側装置20は、本線車両検出部30および合流車検出部40とは有線通信によって接続してもよい。この場合、路側装置20は、さらに有線通信部を備えてもよいし、車両台数推定部23と、本線車両検出部30および合流車検出部40とを直接接続してもよい。以降では、路側装置20は、本線車両検出部30および合流車検出部40と無線通信によって接続している場合について説明する。
合意形成範囲設定部22は、多数決による合意形成アルゴリズムの制御によって合流車を本線に受け入れる制御を行う対象となる本線走行車を本線上で特定する領域を示す合意形成範囲の情報を保持する。合意形成範囲設定部22は、車両台数推定部23に対して合意形成範囲を設定する。
車両台数推定部23は、無線通信部21から取得した本線車両情報および合流車情報、本線車両検出部30から合流位置901までの距離の情報、および合流車検出部40から合流位置901までの距離の情報に基づいて、合流車101が合流位置901で本線に合流する合流時刻を推定する。また、車両台数推定部23は、合意形成範囲の情報を用いて、合流時刻において合意形成範囲に基づく領域であって合流位置901を含む第1の領域を走行する本線走行車を推定する。ここで、車両台数推定部23は、合流時刻において第1の領域を走行する本線走行車の車両台数を推定する。また、車両台数推定部23は、路側装置20から合流位置901までの距離の情報に基づいて、合流時刻に第1の領域を走行する本線走行車が路側装置20の設置位置に基づく路側装置設置位置を含む第2の領域である合意形成範囲に含まれる時刻を、合意形成開始メッセージの送信時刻として推定する。車両台数推定部23は、送信時刻において、合意形成開始メッセージを無線通信部21から送信する制御を行う。
図4は、実施の形態1にかかる路側装置20を実現するハードウェア構成の例を示す図である。路側装置20において、無線通信部21は通信機92により実現される。合意形成範囲設定部22および車両台数推定部23については、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ90に格納される。プロセッサ91がメモリ90に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、合意形成範囲設定部22および車両台数推定部23の機能が実現される。メモリ90とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。また、プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。
図5は、実施の形態1にかかる路側装置20を実現するハードウェア構成の他の例を示す図である。図4に示すメモリ90およびプロセッサ91を専用の処理回路93で構成してもよい。処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。各機能を機能別に処理回路93で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路93で実現してもよい。
なお、路側装置20の各機能について、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現し、一部を専用の処理回路で実現してもよい。このように、路側装置20は、ソフトウェア、ファームウェア、専用の処理回路、またはこれらの組み合わせ、および通信機によって実現することができる。
つづいて、路側装置20の動作について説明する。図6は、実施の形態1にかかる路側装置20が車載装置10へ合意形成開始メッセージを送信する処理を示すフローチャートである。また、図7は、実施の形態1にかかる路側装置20が合意形成開始メッセージを送信するときの合流車501および本線走行車502〜504の各車両の位置と時刻との関係を示す図である。
図7において、実線の501は、合流車の位置と時刻との関係を示し、合流車501と表記する。また、破線の502〜504は、合流車501が合流位置524で本線に合流する合流時刻513において、合流位置524を含む合意形成範囲のサイズの領域531を走行すると推定される合意形成対象となる本線走行車両の位置と時刻との関係を示し、本線走行車502〜504と表記する。なお、本線走行車502〜504の破線とおおよそ並行の位置にある符号を付与していない点線は、合意形成対象とならない本線走行車両の位置と時刻との関係を示すものである。
また、図7中の符号において、531は、合流時刻513において、合流位置524を含む合意形成範囲のサイズの領域を走行する合意形成対象の本線走行車502〜504を判別するための領域を示し、領域531と表記する。また、532は、路側装置20が合意形成開始メッセージを送信する送信時刻512において、合意形成対象となる本線走行車502〜504が走行している領域であって、路側装置20の路側装置設置位置521を含む合意形成範囲のサイズの領域を示し、領域532と表記する。
また、図7において、路側装置設置位置521は、路側装置20が設置されている位置である。本線車両検出位置522は、本線車両検出部30が本線走行車502〜504などを検出する位置である。合流車検出位置523は、合流車検出部40が合流車501を検出する位置である。合流位置524は、合流車501が合流道路から本線に合流する本線上の位置である。本線車両検出位置522は本線車両検出部30の設置位置としてもよい。また、合流車検出位置523は合流車検出部40の設置位置としてもよい。各位置は、路側装置20、本線車両検出部30、および合流車検出部40が設置された段階で固定の位置関係にある。そのため、各位置の位置関係および各位置間の距離の情報、例えば、路側装置設置位置521から合流位置524までの距離、本線車両検出位置522から合流位置524までの距離、および合流車検出位置523から合流位置524までの距離などの情報は、ユーザなどによって予め路側装置20の車両台数推定部23に設定されているものとする。
また、図7において、現在時刻511は、合流車検出部40が合流車501を検出した時刻である。他の送信時刻512および合流時刻513は、路側装置20の車両台数推定部23が推定する時刻である。
図6のフローチャートにおいて、路側装置20では、無線通信部21は、合流車検出部40から合流車の合流車情報を受信すると、合流車検出部40からの合流車情報を車両台数推定部23へ出力する。車両台数推定部23は、無線通信部21から合流車検出部40の合流車情報を取得することで、合流車が検出されたと判定する(ステップS1:Yes)。車両台数推定部23は、無線通信部21から合流車検出部40の合流車情報を取得しないうちは合流車が検出されていないと判定し(ステップS1:No)、無線通信部21から合流車検出部40の合流車情報を取得するまで待機する。
車両台数推定部23は、合流車情報を取得すると、合流車情報に含まれる合流車501の通過時刻および速度と、合流車検出位置523から合流位置524までの距離の情報とを用いて、合流時刻513を推定する(ステップS2)。車両台数推定部23は、合流車検出位置523から合流位置524までの距離を合流車501の速度で除算することで、合流車検出位置523から合流位置524までにかかる移動時間を算出できる。車両台数推定部23は、通過時刻に移動時間を加算することで合流時刻513を推定する。
車両台数推定部23は、無線通信部21を介して、本線車両検出部30から本線車両情報を取得する(ステップS3)。
車両台数推定部23は、ステップS2で計算した合流時刻513と、ステップS3で取得した本線車両情報と、合意形成範囲設定部22から設定された合意形成範囲の情報とを用いて、合流時刻513において合意形成範囲のサイズの第1の領域である領域531を走行していると推定される本線走行車、すなわち合意形成対象となる本線走行車を特定する。そして、車両台数推定部23は、合意形成対象の本線走行車の車両台数を推定する(ステップS4)。車両台数推定部23は、図7に示すように、合流時刻513において領域531を走行していると推定される本線走行車、すなわち合意形成の対象となる本線走行車として、本線走行車502〜504を特定する。車両台数推定部23は、合意形成対象の本線走行車の車両台数を3台と推定する。
車両台数推定部23は、本線走行車502〜504が路側装置設置位置521を含む第2の領域である領域532に含まれる送信時刻512を推定する(ステップS5)。車両台数推定部23は、路側装置設置位置521から合流位置524までの距離を本線車両情報に含まれる本線走行車の速度で除算することによって、路側装置設置位置521から合流位置524までの移動時間を算出できる。車両台数推定部23は、合流時刻513から移動時間を減算することで送信時刻512を推定する。送信時刻512は、合流時刻513に第1の領域である領域531を走行する本線走行車502〜504が、路側装置20の設置位置に基づく路側装置設置位置521を含む第2の領域である領域532すなわち合意形成範囲に含まれる時刻である。
車両台数推定部23は、送信時刻512まで待機し(ステップS6:No)、送信時刻512になると(ステップS6:Yes)、ステップS4で特定した合意形成アルゴリズムの制御を行う対象の本線走行車の車両台数、および領域532である合意形成範囲の情報を含む合意形成開始メッセージを生成し、無線通信部21を介して送信する(ステップS7)。
これにより、路側装置20は、本線車両検出部30および合流車検出部40から取得した車両情報に基づいて、合流車501が合流位置524で本線に合流する合流時刻513において領域531に含まれる本線走行車502〜504を特定することができる。また、路側装置20が合意形成開始メッセージに領域532すなわち合意形成範囲の情報を含むことによって、合意形成対象の本線走行車502〜504以外の本線走行車は、合意形成開始メッセージを受信した場合でも、自車両が合意形成対象ではないと判定することができる。また、路側装置20が合意形成開始メッセージに合意形成対象の本線走行車の車両台数の情報を含むことによって、合意形成対象の本線走行車502〜504は、合意形成対象の本線走行車の車両台数を把握でき、多数決を利用した合意形成アルゴリズムによる制御が可能となる。
つぎに、車載装置10の構成について説明する。図8は、実施の形態1にかかる車載装置10の構成例を示す図である。車載装置10は、無線通信部11と、メッセージ弁別部12と、提案応答処理部13と、車両台数記録部14と、合意形成範囲判定部15と、受信提案解析部16と、を備える。また、車載装置10は、車両座標検出部50、提案生成部60、および受信提案判定部70と接続する。
無線通信部11は、無線通信により路側装置20または他の車載装置10との間でメッセージを送受信する。無線通信部11は、合意形成範囲判定部15において合意形成アルゴリズムが開始されて、合意形成の対象となる情報が提案生成部60において提案され、提案生成部60から合意形成の対象となる情報が入力された場合、合意形成の対象となる情報である提案内容を含む提案メッセージを他の車載装置に送信する。
メッセージ弁別部12は、受信したメッセージの内容を解析し、メッセージの種別によってメッセージに含まれていた情報の出力先を制御する。
提案応答処理部13は、自車両から提案した提案メッセージに含まれる提案内容に対する応答を集計し、提案内容が合意されたか、または拒否されたかを判定する。
車両台数記録部14は、路側装置20から受信した合意形成開始メッセージに含まれる合意形成対象の本線走行車の車両台数の情報を記録する。
合意形成範囲判定部15は、合意形成開始メッセージに含まれる合意形成範囲の情報を記憶し、合意形成範囲の情報、および車両座標検出部50から取得した自車両の緯度および経度といった座標情報に基づいて、自車両が合意形成対象か否かを判定する。合意形成範囲判定部15は、自車両の位置が合意形成範囲に含まれる場合、合意形成アルゴリズムを開始する制御を行う。
受信提案解析部16は、他の車両から受信した提案メッセージに含まれる提案内容に対して、合意または拒否の判定を行わせるか否かを制御する。受信提案解析部16は、他の車両から提案された提案内容が自車両で合意の判定がされた場合、合意の判定結果を記録する。受信提案解析部16は、合意の判定結果とともに、合意された他の車載装置10から受信した提案内容を記録してもよい。受信提案解析部16は、合意の判定結果を記録している場合、他の車載装置10から異なる提案内容の提案メッセージを受信したときは、受信提案判定部70に異なる提案内容を通知しなくてもよい。受信提案解析部16は、受信提案判定部70に異なる提案内容を判定させない制御を行うことで、受信提案判定部70の負荷を軽減することができる。
車両座標検出部50は、GPS(Global Positioning System)、またはGPSに加速度および車速パルスから求まる距離情報を組み合わせた装置であり、自車両の座標情報を緯度および経度として車載装置10に出力する。
提案生成部60は、例えば、自動運転車を制御する装置であり、周囲の状況を判断して合流車がある場合に自車両が車間距離を開けるために減速するかどうかなどを判断する。提案生成部60は、判断の結果、自車両が車間距離を開けるために減速するなど、主体的に動作を行う場合であって、周囲の車両に何らかの合意を取る必要があるとき、車載装置10に対して提案内容123を送信する。合意形成アルゴリズムの制御で合意形成の対象となる情報である提案内容123には、加速して後方の車間距離を開ける制御を行う本線走行車の識別子、減速して前方の車間距離を開ける制御を行う本線走行車の識別子、または、車線を変更する本線走行車の識別子、などを用いる。
受信提案判定部70は、例えば、自動運転車を制御する装置であり、周囲の車両の状況と自車両の状況とを考慮して、他の車両から提案された提案内容に合意するか否かを判定する。なお、図8では図示していないが、自動運転車を制御する装置には、提案生成部60、受信提案判定部70、および提案結果の通知先の構成が含まれる。
車載装置10のハードウェア構成は、図4および図5に示す路側装置20の場合と同様である。車載装置10において、無線通信部11は通信機92により実現される。メッセージ弁別部12、提案応答処理部13、車両台数記録部14、合意形成範囲判定部15、および受信提案解析部16については、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ90に格納される。プロセッサ91がメモリ90に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、メッセージ弁別部12、提案応答処理部13、車両台数記録部14、合意形成範囲判定部15、および受信提案解析部16の機能が実現される。または、メッセージ弁別部12、提案応答処理部13、車両台数記録部14、合意形成範囲判定部15、および受信提案解析部16の機能は、専用の処理回路93によって実現される。
つづいて、車載装置10の動作について説明する。図9は、実施の形態1にかかる車載装置10が路側装置20から合意形成開始メッセージを受信したときの処理を示すフローチャートである。
車載装置10において、無線通信部11は、路側装置20から合意形成開始メッセージを受信する(ステップS11)。無線通信部11は、合意形成開始メッセージからヘッダなどを取り除いて情報部分を抽出し、抽出した情報部分であるメッセージ120をメッセージ弁別部12へ出力する。
メッセージ弁別部12は、無線通信部11から取得したメッセージ120を解析する(ステップS12)。メッセージ弁別部112は、メッセージ120が合意形成開始メッセージであると判断すると、メッセージ120に記載されている合意形成対象の車両台数の情報、および自車両が合意形成対象か否かを判断するための合意形成範囲の情報を抽出し、抽出情報121を車両台数記録部14および合意形成範囲判定部115へ出力する。なお、メッセージ弁別部12は、図8では抽出情報121を車両台数記録部14および合意形成範囲判定部115へ出力しているが、個別に、車両台数の情報を車両台数記録部14へ出力し、合意形成範囲の情報を合意形成範囲判定部115へ出力してもよい。
車両台数記録部14は、メッセージ弁別部12から取得した合意形成対象の車両台数の情報を記録する(ステップS13)。
合意形成範囲判定部15は、メッセージ弁別部12から取得した合意形成範囲の情報を記録する。合意形成範囲判定部15は、車両座標検出部50から自車両の座標の情報を取得し、自車両の座標が合意形成範囲の情報で示される領域に含まれるか、すなわち、自車両が合意形成対象か否かを判定する(ステップS14)。合意形成範囲判定部15は、自車両が合意形成範囲の情報で示される領域に含まれない場合、自車両は合意形成対象ではないと判定し(ステップS14:No)、処理を終了する。合意形成範囲判定部15は、自車両が合意形成範囲の情報で示される領域に含まれる場合、自車両は合意形成対象と判定し(ステップS14:Yes)、合意形成開始要求122を提案生成部60へ通知する(ステップS15)。
合意形成開始要求122を受けた提案生成部60で提案内容123が創出された場合(ステップS16:Yes)、無線通信部11は、提案生成部60で創出された提案内容123、および合意形成範囲判定部15が保持している合意形成範囲の情報127を含む提案メッセージを生成し、提案メッセージを他の車載装置10へ送信する(ステップS17)。提案生成部60で提案内容123が創出されなかった場合(ステップS16:No)、車載装置10は処理を終了する。
ここで、提案生成部60が創出する提案内容は、合意形成アルゴリズムの制御で合意形成の対象となる情報であり、例えば、加速して後方の車間距離を開ける制御を行う、減速して前方の車間距離を開ける制御を行う、または、車線を変更するなどである。提案生成部60は、提案内容に自車両を識別するための識別子を付与する。これにより、他の車両では、提案内容を確認したときに、どの車両が実際に合流車の受け入れ制御を行うか把握することができる。
他の車載装置10が送信した提案メッセージを受信したときの車載装置10の動作について説明する。図10は、実施の形態1にかかる車載装置10が他の車載装置10から提案メッセージを受信したときの処理を示すフローチャートである。
車載装置10において、無線通信部11は、他の車載装置10から提案メッセージを受信する(ステップS21)。無線通信部11は、合意形成開始メッセージを受信しているか否かに関わらず、提案メッセージからヘッダなどを取り除いてメッセージ部分を抽出し、抽出したメッセージ部分であるメッセージ120をメッセージ弁別部12に出力する。
メッセージ弁別部12は、無線通信部11から取得したメッセージ120を解析する(ステップS22)。メッセージ弁別部112は、メッセージ120が提案メッセージであると判断すると、メッセージ120に記載されている提案内容を抽出し、提案内容124を受信提案解析部16に出力する。
受信提案解析部16は、メッセージ弁別部12から取得した提案内容124を記録する。受信提案解析部16は、車両座標検出部50から自車両の座標の情報を取得し、自車両の座標が提案内容124に含まれる合意形成範囲の情報で示される領域に含まれるか、すなわち、自車両が合意形成対象か否かを判定する(ステップS23)。受信提案解析部16は、自車両が合意形成範囲の情報で示される領域に含まれない場合、自車両は合意形成対象ではないと判定し(ステップS23:No)、処理を終了する。受信提案解析部16は、自車両が合意形成範囲の情報で示される領域に含まれる場合、自車両は合意形成対象と判定し(ステップS23:Yes)、提案内容125を受信提案判定部70へ通知する(ステップS24)。
受信提案判定部70は、提案内容125に合意するか否かの判定結果126,130を、無線通信部11および受信提案解析部16へ通知する。
受信提案解析部16は、受信提案判定部70から取得した判定結果130が提案合意の場合(ステップS25:Yes)、合意された提案内容125を記録する(ステップS26)。無線通信部11は、提案内容125に合意することを示す応答メッセージである合意応答メッセージを生成して送信する(ステップS27)。合意応答メッセージには、提案メッセージの送信元の車両の識別子を付与することとする。
無線通信部11は、受信提案判定部70から取得した判定結果126が提案拒否の場合(ステップS25:No)、提案内容125に拒否することを示す応答メッセージである拒否応答メッセージを生成して送信する(ステップS28)。拒否応答メッセージには、提案メッセージの送信元の車両の識別子を付与することとする。無線通信部11は、既に受信提案解析部16に合意された提案内容125が記録されている場合、合意された提案内容125を拒否応答メッセージに含めて送信する。無線通信部11は、受信提案解析部16が合意の判定結果130を記録しており、受信提案判定部70に判定させない制御をした場合も同様に、提案内容125に拒否することを示す拒否応答メッセージを生成して送信する。
提案メッセージを送信した車載装置10が、他の車載装置10から合意応答メッセージまたは拒否応答メッセージの応答メッセージを受信したときの動作について説明する。図11は、実施の形態1において、提案メッセージを送信した車載装置10が、他の車載装置10から応答メッセージを受信したときの処理を示すフローチャートである。
車載装置10において、無線通信部11は、他の車載装置10から応答メッセージを受信する(ステップS31)。無線通信部11は、応答メッセージからヘッダなどを取り除いてメッセージ部分を抽出し、抽出したメッセージ部分であるメッセージ120をメッセージ弁別部12に出力する。
メッセージ弁別部12は、無線通信部11から取得したメッセージ120を解析する(ステップS32)。メッセージ弁別部12は、メッセージ120に含まれる車両の識別子を確認し、メッセージ120が自車両から送信した提案メッセージに対する応答メッセージであると判断すると、メッセージ120から判定結果を抽出し、判定結果131を提案応答処理部13に出力する。
提案応答処理部13は、判定結果131の内容が合意応答、すなわち自車両で受信した応答メッセージが合意応答メッセージであった場合(ステップS33:Yes)、合意応答メッセージの数をカウントする(ステップS34)。提案応答処理部13は、車両台数記録部14から車両台数の情報128を読み出し、合意応答メッセージの数が車両台数の過半数を超えた場合(ステップS35:Yes)、自車両で創出した提案内容が他の車両で合意されたと判断し、提案結果129として提案成功を外部装置に通知する(ステップS36)。外部装置は、例えば、自動運転の制御を行うコンピュータなどが考えられる。
提案応答処理部13は、合意応答メッセージの数が車両台数の過半数を超えない場合(ステップS35:No)、メッセージ弁別部12からつぎの判定結果131を取得するまで待機する。
提案応答処理部13は、判定結果131の内容が拒否応答、すなわち自車両で受信した応答メッセージが拒否応答メッセージであった場合(ステップS33:No)、自車両で創出した提案内容が他の車両で拒否されたと判断し、提案結果129として提案失敗を外部装置に通知する(ステップS37)。提案応答処理部13は、拒否応答メッセージから抽出された判定結果131に他の車両で合意された提案内容が含まれていた場合、含まれていた他の車両で合意された提案内容を外部装置に通知する。このように、提案応答処理部13は、他の車載装置10から拒否応答メッセージを受信せず、かつ、車両台数記録部14に記録されている車両台数の過半数以上の合意応答メッセージを受信した場合、自車両から送信した提案メッセージに含まれる提案内容が合意されたと判定する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、路側装置20は、合流車を検出すると、合意形成開始メッセージに、合意形成アルゴリズムの制御を行う対象となる本線走行車の車両台数の情報、および合意形成開始メッセージ送信時における合意形成アルゴリズムの制御を行う対象となる本線走行車が含まれる合意形成範囲の情報を含めて送信する。車載装置10は、合意形成開始メッセージに含まれる情報に基づいて、自車両が合意形成対象であるかどうかを判断し、合意形成対象の場合、提案メッセージおよび応答メッセージの送受信を行うこととした。これにより、路側装置20は、車載装置10を搭載した車両に対して多数決を利用した合意形成アルゴリズムによる制御を可能とする情報を提供できる。車載装置10を搭載した複数の車両が本線を走行している場合において、提案メッセージを送信した車載装置10では、提案内容に対して過半数からの合意が取れたか否かの判断が可能となり、非特許文献1に記載の多数決による合意形成アルゴリズムの適用が可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、路側装置20と本線車両検出部30が異なる位置に設置された場合について説明した。実施の形態2では、路側装置が本線車両検出部を備える。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態1では、路側装置20と本線車両検出部30が異なる位置に設置された場合について説明した。実施の形態2では、路側装置が本線車両検出部を備える。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図12は、実施の形態2にかかる路車間通信システム1aの構成例を示す図である。本線の路側には、車載装置10と無線通信を行う路側装置20aが設置されている。路側装置20aは、本線上の検出エリア302を通過する本線走行車102〜109の通過時刻、速度、および台数などを検出する本線車両検出部を備えている。路側装置20aが備える本線車両検出部の構成は、実施の形態1の本線車両検出部30の構成と同様である。
図13は、実施の形態2にかかる路側装置20aの構成例を示す図である。路側装置20aは、無線通信部21aと、合意形成範囲設定部22と、車両台数推定部23aと、本線車両検出部24と、を備える。
本線車両検出部24は、本線走行車を検出すると、本線走行車の通過時刻、速度、および台数などの情報を含む車両情報である本線車両情報を車両台数推定部23aへ出力する。本線車両検出部24は、本線車両情報を出力する機能が無線通信で送信する本線車両検出部30と異なるが、その他の機能は本線車両検出部30と同様である。
無線通信部21aは、無線通信部21と比較して、本線車両検出部30から本線車両情報を受信する機能を削除したものである。無線通信部21aにおいて、その他の機能は無線通信部21と同様である。
車両台数推定部23aは、車両台数推定部23と比較して、本線車両情報を直接本線車両検出部24から取得する点が異なる。また、車両台数推定部23aは、本線車両検出部24から本線車両情報を取得すると、本線において車両台数推定部23aの検出エリア301を通過した単位時間当たりの本線走行車の通過台数Nv、および平均速度Vaを算出する。車両台数推定部23aは、合意形成範囲として区間長Laが合意形成範囲設定部22に設定されている場合、合意形成対象の車両台数の推定値NeをNv×La/Va-なる計算により算出する。また、車両台数推定部23aは、車両台数推定部23と同様の手法により合流時刻を推定する。車両台数推定部23aは、路側装置20aの設置位置から合流位置901までの距離をLbとすると、合流車101が合流位置901で本線に合流する合流時刻において合流位置901を走行すると推定される本線走行車が路側装置20a付近を通過する時刻T2は、合流時刻T0からLb/Va時間前と算出できる。
車両台数推定部23aは、合流車検出部40により合流車が検出されると、前述の計算により、合意形成対象の車両台数Ne、および合意形成対象の車両が路側装置20a付近を通過する時刻T2を算出する。そして、車両台数推定部23aは、時刻T2のタイミングを送信時刻として、車両台数Neの情報、および合意形成範囲である区間長Laの情報を含む合意形成開始メッセージを、無線通信部21aを介して送信する。合意形成開始メッセージに含まれる区間長Laの情報については、例えば、区間長Laの点および終端について、緯度および経度といった座標情報によって本線上で位置が特定されるものとする。
図14は、実施の形態2にかかる路側装置20aを実現するハードウェア構成の例を示す図である。路側装置20aにおいて、無線通信部21aは通信機92により実現される。本線車両検出部24は、カメラ、超音波センサ、赤外線センサなどの計測器94により実現される。合意形成範囲設定部22および車両台数推定部23aについては、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ90に格納される。プロセッサ91がメモリ90に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、合意形成範囲設定部22および車両台数推定部23aの機能が実現される。
図15は、実施の形態2にかかる路側装置20aを実現するハードウェア構成の他の例を示す図である。実施の形態1の路側装置20と同様、図14に示すメモリ90およびプロセッサ91を専用の処理回路93で構成してもよい。
路側装置20aにおいて、車両台数推定部23aの計算処理が車両台数推定部23の計算処理と異なる部分はあるが、路側装置20aとしての処理の流れは、実施の形態1の路側装置20と同様である。また、実施の形態2における車載装置10の構成および動作は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、路側装置20aが、本線車両検出部24を備える構成とした。この場合においても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、本線車両検出部24を路側装置20aから離れて設置する必要がないため、実施の形態1と比較して、設置コストを低減することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、合意形成範囲を本線走行車の交通状況によって動的に変化させる場合について説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態3では、合意形成範囲を本線走行車の交通状況によって動的に変化させる場合について説明する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図16は、実施の形態3にかかる路側装置20bの構成例を示す図である。路側装置20bは、無線通信部21bと、合意形成範囲設定部22bと、車両台数推定部23と、合意形成範囲テーブル25と、を備える。
合意形成範囲テーブル25は、本線車両検出部30によって検出される車両の通過時刻、速度、および車両台数から算出される本線走行車の車両密度などの本線の交通状況によって、合意形成範囲設定22bが異なるサイズの合意形成範囲を設定するため、異なるサイズの複数の合意形成範囲の情報が記載されたものである。合意形成範囲テーブル25は、記憶部に記憶される形態であってもよい。
合意形成範囲設定部22bは、本線車両情報に含まれる本線走行車の速度および台数から本線走行車の車両密度などの交通状況を推定し、交通状況に基づいて合意形成範囲テーブル25から合意形成範囲を選択して車両台数設定部23に設定する。すなわち、合意形成範囲設定部22bは、交通状況によって、合意形成範囲のサイズを切り替える。合意形成範囲設定部22bは、例えば、本線車両検出部30の本線車両情報から算出された車両密度が高いほど、領域のサイズが広くなる合意形成範囲を合意形成範囲テーブル25から選択する。また、合意形成範囲設定部22bは、予め設定された車両密度閾値よりも算出した車両密度が高い場合、無線通信部21bに対して、合意形成開始メッセージを複数回送信するよう指示してもよい。
無線通信部21bは、本線車両検出部30から受信した本線車両情報を合意形成範囲設定部22bへ出力する。また、無線通信部21bは、合意形成範囲設定部22bから指示があった場合、合意形成開始メッセージを複数回送信する。
なお、本線車両情報から本線走行車の車両密度などの交通状況を推定する処理については、車両台数設定部23で行ってもよい。車両台数設定部23は、車両密度などの交通状況を推定した場合、推定した車両密度などの交通状況を合意形成範囲設定部22bへ通知する。
路側装置20bのハードウェア構成は、図4に示す実施の形態1の路側装置20のハードウェア構成と同様である。路側装置20bにおいて、無線通信部21bは通信機92により実現される。合意形成範囲テーブル25はメモリ90により実現される。合意形成範囲設定部22bおよび車両台数推定部23については、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ90に格納される。プロセッサ91がメモリ90に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、合意形成範囲設定部22bおよび車両台数推定部23の機能が実現される。
また、路側装置20bのハードウェア構成については、実施の形態1の路側装置20と同様、図4に示すメモリ90およびプロセッサ91を図5に示す専用の処理回路93で構成してもよい。
路側装置20bにおいて、合意形成範囲設定部22bの処理が合意形成範囲設定部22の処理と異なる部分はあるが、路側装置20bとしての処理の流れは、実施の形態1の路側装置20と同様である。また、実施の形態3における車載装置10の構成および動作は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、路側装置20bでは、本線走行車の交通状況によって、合意形成範囲のサイズを変化させることとした。これにより、合意形成に関与する車両台数を増加または減少させることができるため、合流制御に適用した場合の車両からの提案の自由度を向上させることができる。また、合流制御の機会の増加が期待できる。
実施の形態4.
実施の形態4では、提案メッセージを送信した車載装置が、他の車載装置から拒否応答メッセージを受信した場合、新たな提案内容の提案メッセージを送信する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
実施の形態4では、提案メッセージを送信した車載装置が、他の車載装置から拒否応答メッセージを受信した場合、新たな提案内容の提案メッセージを送信する。実施の形態1と異なる部分について説明する。
図17は、実施の形態4にかかる車載装置10cの構成例を示す図である。車載装置10cは、車載装置10から提案応答処理部13を削除し、提案応答処理部13cを追加したものである。また、車載装置10cは、車両座標検出部50、提案生成部60c、および受信提案判定部70と接続する。
提案応答処理部13cは、提案応答処理部13の機能に加え、他の車載装置10cから拒否応答メッセージを受信したと判定し、受信した拒否応答メッセージに他の車載装置10cを搭載した車両で合意された提案内容が含まれていた場合、提案生成部60cに対して、拒否応答メッセージに含まれていた提案内容とともに、再提案の要求を通知する。すなわち、提案応答処理部13cは、提案生成部60cに対して、受信した拒否応答メッセージに含まれていた提案内容による新たな提案メッセージを送信させる制御を行う。
車載装置10cのハードウェア構成は、図4に示す路側装置20の場合と同様である。車載装置10cにおいて、無線通信部11は通信機92により実現される。メッセージ弁別部12、提案応答処理部13c、車両台数記録部14、合意形成範囲判定部15、および受信提案解析部16については、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ90に格納される。プロセッサ91がメモリ90に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、メッセージ弁別部12、提案応答処理部13c、車両台数記録部14、合意形成範囲判定部15、および受信提案解析部16の機能が実現される。
また、車載装置10cのハードウェア構成については、実施の形態1の車載装置10と同様、図4に示すメモリ90およびプロセッサ91を図5に示す専用の処理回路93で構成してもよい。
つづいて、車載装置10cの動作について説明する。なお、車載装置10cが路側装置20から合意形成開始メッセージを受信したときの処理、および車載装置10cが他の車載装置10cから提案メッセージを受信したときの処理は、実施の形態1の車載装置10による図9および図10に示すフローチャートの処理と同様である。
図18は、実施の形態4において、提案メッセージを送信した車載装置10cが、他の車載装置10cから応答メッセージを受信したときの処理を示すフローチャートである。ステップS31〜ステップS37までの処理は、図11のフローチャートに示す実施の形態1の車載装置10の処理と同様である。
車載装置10cにおいて、提案応答処理部13cは、メッセージ弁別部12から拒否応答の判定結果131を取得た場合、ステップS37の処理後、さらに、提案生成部60cに対して、新たな提案メッセージの送信要求を行う(ステップS41)。このとき、提案応答処理部13cは、判定結果131に他の車両で合意された提案内容が含まれていた場合、判定結果131に含まれていた提案内容を提案生成部60cに通知する。
提案生成部60cは、提案応答処理部13cから新たな提案メッセージの送信要求を受けると、提案応答処理部13cから他の車両の提案内容が通知された場合、他の車両の提案内容を新たな提案内容123として無線通信部11に通知する。無線通信部11は、提案生成部60cによる新たな提案内容123、および合意形成範囲判定部15が保持している合意形成範囲の情報127を含む提案メッセージを生成し、提案メッセージを他の車載装置10cへ送信する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、車載装置10cは、自車両から送信した提案が拒否され、他の車両から受信した拒否応答メッセージに他の車両で合意された提案内容が含まれていた場合、他の車両の提案内容による新たな提案メッセージを生成して送信することとした。これにより、提案内容が拒否された車両が他の車両の提案内容に同調することで、複数の車両が異なる提案内容に合意することを抑制することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、車載装置は、新たな提案メッセージを送信する場合、一定時間待機してから提案メッセージを送信する、実施の形態4と異なる部分について説明する。
実施の形態5では、車載装置は、新たな提案メッセージを送信する場合、一定時間待機してから提案メッセージを送信する、実施の形態4と異なる部分について説明する。
図19は、実施の形態5にかかる車載装置10dの構成例を示す図である。車載装置10dは、車載装置10cから提案応答処理部13cを削除し、提案応答処理部13dを追加したものである。また、車載装置10dは、車両座標検出部50、提案生成部60c、および受信提案判定部70と接続する。
提案応答処理部13dは、提案応答処理部13cの機能に加え、他の車両から拒否応答メッセージを受信したと判定し、拒否応答メッセージに他の車両で合意された提案内容が含まれていた場合、規定された時間すなわち一定時間待機してから、提案生成部60cに対して、拒否応答メッセージに含まれていた提案内容とともに再提案の要求を通知する。
車載装置10dのハードウェア構成は、図4に示す路側装置20の場合と同様である。車載装置10dにおいて、無線通信部11は通信機92により実現される。メッセージ弁別部12、提案応答処理部13d、車両台数記録部14、合意形成範囲判定部15、および受信提案解析部16については、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ90に格納される。プロセッサ91がメモリ90に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、メッセージ弁別部12、提案応答処理部13d、車両台数記録部14、合意形成範囲判定部15、および受信提案解析部16の機能が実現される。
また、車載装置10dのハードウェア構成については、実施の形態1の車載装置10と同様、図4に示すメモリ90およびプロセッサ91を図5に示す専用の処理回路93で構成してもよい。
つづいて、車載装置10dの動作について説明する。なお、車載装置10dが路側装置20から合意形成開始メッセージを受信したときの処理、および車載装置10dが他の車載装置10dから提案メッセージを受信したときの処理は、実施の形態1の車載装置10による図9および図10に示すフローチャートの処理と同様である。
図20は、実施の形態5において、提案メッセージを送信した車載装置10dが、他の車載装置10dから応答メッセージを受信したときの処理を示すフローチャートである。ステップS31〜ステップS37、およびステップS41の処理は、図18のフローチャートに示す実施の形態4の車載装置10cの処理と同様である。
車載装置10dにおいて、提案応答処理部13dは、メッセージ弁別部12から拒否応答の判定結果131を取得た場合、ステップS37の処理後、一定時間待機してから(ステップS51)、さらに、提案生成部60cに対して、新たな提案メッセージの送信要求を行う(ステップS41)。このとき、提案応答処理部13dは、判定結果131に他の車両で合意された提案内容が含まれていた場合、判定結果131に含まれていた提案内容を提案生成部60cに通知する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、車載装置10dは、自車両からの提案が拒否され、他の車両から受信した拒否応答メッセージに他の車両の提案内容が含まれていた場合、一定時間待機してから、他の車両の提案内容による提案メッセージを生成して送信することとした。これにより、他の車載装置10dで進行中の合意形成シーケンスに対して、自車両から再送する提案メッセージが衝突する可能性を低減することができる。
実施の形態6.
実施の形態6では、車載装置は、新たに送信する提案メッセージのアクセスカテゴリを他のメッセージよりも下げて送信する。実施の形態4と異なる部分について説明する。
実施の形態6では、車載装置は、新たに送信する提案メッセージのアクセスカテゴリを他のメッセージよりも下げて送信する。実施の形態4と異なる部分について説明する。
実施の形態6の車載装置10cの構成は、図17に示す実施の形態4の車載装置10cと同様である。実施の形態6において、車載装置10cの無線通信部11は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11pおよびIEEE1609の規格に基づいて無線通信を行う場合、他の車載装置10cから拒否応答メッセージを受信して新たな提案メッセージを送信するときは、新たな提案メッセージのアクセスカテゴリを他のメッセージ、すなわち新たな提案メッセージ以外のメッセージより低く設定して送信する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、車載装置10cは、新たに送信する提案メッセージのアクセスカテゴリを他のメッセージよりも下げて送信することとした。これにより、車載装置10cから新たな提案メッセージ送信時のバックオフ時間が他のメッセージよりも長くなることから、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 路車間通信システム、10,10c,10d 車載装置、11,21,21a,21b 無線通信部、12 メッセージ弁別部、13,13c,13d 提案応答処理部、14 車両台数記録部、15 合意形成範囲判定部、16 受信提案解析部、20,20a,20b 路側装置、22,22b 合意形成範囲設定部、23,23a 車両台数推定部、24,30 本線車両検出部、25 合意形成範囲テーブル、40 合流車検出部、50 車両座標検出部、60,60c 提案生成部、70 受信提案判定部、101,501 合流車、102〜109,502〜504 本線走行車。
Claims (15)
- 車両に搭載された車載装置とともに路車間通信システムを構成する路側装置であって、
本線上の合流位置で本線に合流することになる車両である合流車が、前記合流位置で前記本線に接続する道路である合流道路上で検出された場合、多数決による合意形成アルゴリズムで前記合流車を前記本線に受け入れる制御を行う対象となる車両であって、前記本線を走行中の車両である本線走行車を前記本線上で特定する領域を示す合意形成範囲の情報に基づいて、前記合意形成アルゴリズムの制御を行う対象の前記本線走行車の車両台数を推定する車両台数推定部と、
前記車両台数推定部で推定された前記車両台数の情報、および前記合意形成範囲の情報を含む合意形成開始メッセージを前記本線走行車に送信する無線通信部と、
を備えることを特徴とする路側装置。 - 前記車両台数推定部は、
前記本線の路側に設置された本線車両検出部で検出された前記本線走行車の台数、通過時刻および速度の情報を含む本線車両情報と、前記合流道路の路側に設置された合流車検出部で検出された前記合流車の台数、通過時刻および速度の情報を含む合流車情報と、前記本線車両検出部から前記合流位置までの距離の情報と、前記合流車検出部から前記合流位置までの距離の情報とに基づいて、前記合流車が前記合流位置で前記本線に合流する時刻である合流時刻を推定し、前記合流時刻において前記合意形成範囲に基づく領域であって前記合流位置を含む第1の領域を走行する前記本線走行車の前記車両台数を推定し、前記合流時刻に前記第1の領域を走行する前記本線走行車が前記路側装置の設置位置に基づく路側装置設置位置を含む第2の領域である前記合意形成範囲に含まれる時刻を前記合意形成開始メッセージの送信時刻として推定し、
前記送信時刻において、前記合意形成開始メッセージを前記無線通信部から送信する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の路側装置。 - 前記車両台数推定部は、
前記路側装置が備える本線車両検出部で検出された前記本線走行車の速度および台数の情報に基づいて、前記本線において前記車両台数推定部の検出エリアを通過する前記本線走行車の密度を示す単位時間当たりの通過台数および前記本線走行車の平均速度を算出し、
前記単位時間当たりの通過台数および前記本線走行車の平均速度の情報を用いて、前記路側装置の設置位置を含む前記合意形成範囲を走行する前記本線走行車の車両台数を推定し、
前記路側装置から前記合流位置までの距離の情報と、前記合流道路の路側に設置された合流車検出部で検出された前記合流車の速度の情報を含む合流車情報と、前記合流車検出部から前記合流位置までの距離の情報とに基づいて、前記合流車が前記合流位置で前記本線に合流する時刻である合流時刻を推定し、前記合流時刻に前記合流位置を走行すると推定される本線走行車が前記路側装置の設置位置を通過する時刻を前記合意形成開始メッセージの送信時刻として推定し、
前記送信時刻において、前記合意形成開始メッセージを前記無線通信部から送信する制御を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の路側装置。 - 前記本線車両検出部で検出された前記本線走行車の速度および台数に基づいて、前記合意形成範囲のサイズを切り替える合意形成範囲設定部、
を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の路側装置。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載の路側装置とともに路車間通信システムを構成する車載装置であって、
前記路側装置から合意形成開始メッセージを受信する無線通信部と、
前記合意形成開始メッセージに含まれる、多数決による合意形成アルゴリズムで合流車を本線に受け入れる制御を行う対象となる本線を走行中の車両である本線走行車の車両台数の情報を記録する車両台数記録部と、
前記合意形成開始メッセージに含まれる、前記合意形成アルゴリズムの制御を行う対象の前記本線走行車を本線上で特定する領域を示す合意形成範囲の情報を記憶し、自車両の位置が前記合意形成範囲に含まれる場合、前記合意形成アルゴリズムを開始する制御を行う合意形成範囲判定部と、
を備えることを特徴とする車載装置。 - 前記合意形成アルゴリズムの制御で合意形成の対象となる情報に、加速して後方の車間距離を開ける制御を行う本線走行車の識別子、または、減速して前方の車間距離を開ける制御を行う本線走行車の識別子、または、車線を変更する本線走行車の識別子を付与する、
ことを特徴とする請求項5に記載の車載装置。 - 前記無線通信部は、前記合意形成範囲判定部において前記合意形成アルゴリズムが開始され、前記合意形成の対象となる情報が提案された場合、提案された前記合意形成の対象となる情報である提案内容を含む提案メッセージを他の車載装置に送信する、
ことを特徴とする請求項6に記載の車載装置。 - 他の車載装置からの提案メッセージが受信され、前記他の車載装置からの提案メッセージに含まれる提案内容に対して合意の判定がされた場合、合意の判定結果を記録する受信提案解析部、
を備え、
前記無線通信部は、前記判定結果が合意の場合は合意の判定結果を含む合意応答メッセージを送信し、前記判定結果が拒否の場合は拒否の判定結果を含む拒否応答メッセージを送信する、
ことを特徴とする請求項7に記載の車載装置。 - 前記受信提案解析部は、合意の判定結果を記録している場合、他の車載装置から異なる提案内容の提案メッセージを受信したときは前記異なる提案内容を、自動運転車を制御する装置に判定させない制御を行い、
前記無線通信部は、拒否の判定結果を含む拒否応答メッセージを送信する、
ことを特徴とする請求項8に記載の車載装置。 - 他の車載装置から拒否応答メッセージを受信せず、かつ、前記車両台数記録部に記録されている前記車両台数の過半数以上の合意応答メッセージを受信した場合、自車両から送信した提案メッセージに含まれる提案内容が合意されたと判定する提案応答処理部、
を備えることを特徴とする請求項8または9に記載の車載装置。 - 前記提案応答処理部は、他の車載装置から拒否応答メッセージを受信した場合、受信した拒否応答メッセージに他の車両で合意判定された提案内容が含まれていたときは、自動運転車を制御する装置に対して、受信した拒否応答メッセージに含まれていた提案内容による新たな提案メッセージを送信させる制御を行う、
ことを特徴とする請求項10に記載の車載装置。 - 前記提案応答処理部は、規定された時間待機して、前記新たな提案メッセージを送信させる制御を行う、
ことを特徴とする請求項11に記載の車載装置。 - 前記無線通信部は、IEEE802.11pおよびIEEE1609の規格に基づいて無線通信を行う、
ことを特徴とする請求項11または12に記載の車載装置。 - 前記無線通信部は、前記新たな提案メッセージを送信する場合、前記新たな提案メッセージのアクセスカテゴリを、前記新たな提案メッセージ以外のメッセージより低く設定する、
ことを特徴とする請求項13に記載の車載装置。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載の路側装置と、
請求項5から14のいずれか1つに記載の車載装置と、
を含むことを特徴とする路車間通信システム。
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