JPWO2017183070A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

冷媒回路を制御する制御装置と、冷媒回路に関する温度を示す温度情報を検出する温度検出装置と、を有する空気調和装置。制御装置は、停電状態から復電したときの温度情報と、停電検出部が停電を検出したときの温度情報との差分を求めるものである。制御装置は、求めた差分が停電基準閾値より大きければ、圧縮機を一定時間だけ加熱する圧縮機保護制御を行った後、圧縮機を回転駆動させる。一方、制御装置は、求めた差分が停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を行わずに圧縮機を回転駆動させる。

Description

本発明は、冷媒を循環させて空気調和を行う空気調和装置に関する。
空気調和装置は、運転を停止している間に、圧縮機内に冷媒が溜まり込むことがある。圧縮機内に冷媒が溜まり込んだ状態のまま、空気調和装置を起動すると、圧縮機を損傷させるおそれがある。このため、従来の空気調和装置は、起動時に、圧縮機の損傷を防ぐための圧縮機保護制御を行う(例えば、特許文献1参照)。
ここで、圧縮機保護制御とは、ヒータなどの加熱手段により、停止中の圧縮機を加熱し、圧縮機内に溜まり込んだ冷媒を蒸発させる制御のことである。特許文献1の空気調和装置は、圧縮機に巻きつけた電気ヒータへ通電することにより、圧縮機保護制御を行っている。
また、従来の空気調和装置には、長時間電源が遮断され、ヒータなどの加熱手段を用いた加熱処理が行えない場合に備え、運転開始後しばらくの間は、圧縮機の運転周波数を制限し、圧縮機に備わる電動機のコイルで発生する熱を利用して圧縮機保護制御を行うものもある。
特開2010−112619号公報
しかしながら、空気調和装置の運転停止後、圧縮機内に冷媒が溜まり込むまでには、一般に数時間かかるため、短時間の停電後の給電再開時のような場合には、圧縮機保護制御を行う必要がない。それにもかかわらず、従来の空気調和装置は、短い時間の停電と、長時間の電源遮断とを区別することなく、起動時において一律に圧縮機保護制御を実施する。圧縮機は、圧縮機保護制御を行っている状態では、100%の能力を発揮することができない。そのため、従来の空気調和装置は、停電時間が短い場合にも、空調対象空間の空気の状態を、停電前の状態に回復させるまでに、長い時間がかかるという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、短時間の停電後の復電時において、空調対象空間の空気の状態を迅速に停電前の空調状態に回復させる空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁、および負荷側熱交換器が冷媒配管で連結されて冷媒回路が形成された空気調和装置であって、冷媒回路を制御する制御装置と、冷媒回路に関する温度を示す温度情報を検出する温度検出装置と、を有し、制御装置は、停電を検出する停電検出部と、停電状態から復電したときの温度情報と、停電検出部が停電を検出したときの温度情報との差分を求める温度差演算部と、差分が停電基準閾値より大きければ、圧縮機を一定時間だけ加熱する圧縮機保護制御を行った後、圧縮機を回転駆動させ、差分が停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を行わずに圧縮機を回転駆動させる動作制御部と、を有するものである。
本発明は、停電発生時の温度情報と復電時の温度情報との差分が停電基準閾値以下である場合、圧縮機保護制御を行わずに、圧縮機を回転駆動させて通常運転制御へと移行する。よって、圧縮機に停電前の能力をすみやかに発揮させることができるため、短時間の停電後の復電時において、空調対象空間の空気の状態を迅速に停電前の空調状態に回復させることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。 図1の室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図1の空気調和装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。 図4の室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図4の空気調和装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。 図7の室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図7の空気調和装置の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。図1を参照して、空気調和装置100の全体的な構成を説明する。図1に示すように、空気調和装置100は、室外機1と室内機2とを有している。室外機1及び室内機2は、交流電源である商用電源500から供給される電力で動作する。
室外機1は、圧縮機3と、熱源側熱交換器4と、熱源側送風機7と、室外機制御装置9と、を有している。室内機2は、膨張弁5と、負荷側熱交換器6と、負荷側送風機8と、室内機制御装置10と、を有している。圧縮機3、熱源側熱交換器4、膨張弁5、および負荷側熱交換器6は、冷媒配管13で連結され、冷媒を循環させる冷媒回路を形成している。
圧縮機3は、可変容量の圧縮機であり、冷媒を圧縮するものである。圧縮機3は、インバータにより制御される圧縮機モータ(図示せず)を有している。熱源側熱交換器4は、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、熱媒体としての外気と冷媒との熱交換を行うものである。膨張弁5は、例えば電子膨張弁からなり、冷媒を減圧するものである。負荷側熱交換器6は、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を行うものである。
熱源側送風機7は、例えば、プロペラファン等の軸流送風機からなり、熱源側熱交換器4に併設されている。熱源側送風機7は、熱源側熱交換器4に送風するものである。負荷側送風機8は、例えば、クロスフローファン等の遠心送風機からなり、負荷側熱交換器6に併設されている。負荷側送風機8は、負荷側熱交換器6に送風するものである。
室外機1は、圧縮機3の吐出側に設けられ、圧縮機3から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度検出装置3aを有している。吐出温度検出装置3aは、例えばサーミスタからなる温度センサであり、圧縮機3の吐出し口等に設けられる。なお、吐出温度は、本発明における「温度情報」に含まれる。
室内機2は、吸込温度検出装置11と、入力装置12と、を有している。吸込温度検出装置11は、例えばサーミスタからなる温度センサであり、空調対象空間内の空気の温度である内気温度を検出するものである。入力装置12は、ユーザによる入力操作を受け付けるものである。つまり、入力装置12は、例えば、電源のON/OFF操作、目標温度の設定操作、風向の設定操作、及び風速の設定操作などを受け付けるものである。
室外機制御装置9は、室外機1に設けられた圧縮機3及び熱源側送風機7などの各種アクチュエータの動作を制御するものである。室内機制御装置10は、室内機2に設けられた膨張弁5及び負荷側送風機8などの各種アクチュエータの動作を制御するものである。室外機制御装置9と室内機制御装置10とは、相互通信を行うことにより、空気調和装置100の連携制御を実行する。すなわち、室外機制御装置9は、室内機制御装置10を介して、室内機2に設けられた各種アクチュエータの動作を制御することができる。
図2は、図1の室外機制御装置9の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、室外機制御装置9は、停電検出部91と、温度記憶処理部92と、記憶部93と、温度差演算部94と、動作制御部95と、を有している。
停電検出部91は、商用電源500からの給電状態を常時監視し、商用電源500からの給電停止、すなわち停電を検出するものである。また、停電検出部91は、商用電源500からの給電が再開したこと、すなわち復電を検出し、復電を検出したことを示す信号を温度記憶処理部92へと出力するものである。
温度記憶処理部92は、停電検出部91が停電を検出したときに、吐出温度検出装置3aから吐出温度を取得し、取得した吐出温度を吐出温度Tdoffとして記憶部93に記録するものである。また、温度記憶処理部92は、停電検出部91から復電を検出したことを示す信号を受けたときに、吐出温度検出装置3aから吐出温度を取得し、取得した吐出温度を吐出温度Tdonとして記憶部93に記録するものである。
記憶部93は、上記の通り、温度情報としての吐出温度Tdoff及び吐出温度Tdonを記憶するものである。記憶部93は、停電中においても、記憶したデータを保持することができる。なお、記憶部93は、フラッシュメモリ等のPROM(Programmable Read Only Memory)又はHDD(Hard Disk Drive)等により構成することができる。
温度差演算部94は、停電状態から復電したときに吐出温度検出装置3aが検出した吐出温度Tdonと、停電検出部91が停電を検出したときに吐出温度検出装置3aが検出した吐出温度Tdoffとの差分を求めるものである。より具体的に、温度差演算部94は、停電が発生した後、商用電源500からの給電が再開されたときに、記憶部93から吐出温度Tdoff及び吐出温度Tdonを読み出し、吐出温度Tdoffから吐出温度Tdonを減算することにより温度差ΔTdを求めるものである。そして、温度差演算部94は、求めた温度差ΔTdを動作制御部95へ出力する機能を有している。
動作制御部95は、停電時間判定部95aと、保護制御部95bと、空調制御部95cと、を有している。停電時間判定部95aは、温度差演算部94が求めた温度差ΔTdと停電基準閾値とを比較し、温度差ΔTdが停電基準閾値より大きいか否かを判定するものである。
ところで、空気調和装置100において、圧縮機3の吐出温度は、運転状態を把握するための重要な運転データである。このため、吐出温度検出装置3aは、断熱材(図示せず)で覆われている。空気調和装置100が運転している場合、圧縮機3の吐出温度は、外気の温度よりも十度から数十度程度は高くなる。そして、空気調和装置100が運転を停止すると、吐出温度検出装置3aにおいて検出される吐出温度は、徐々に外気の温度に近づいていく。
ここで、圧縮機3の吐出温度の温度変化が最も少なくなる状況としては、例えば、空気調和装置100が運転しているときの、圧縮機3の吐出温度と外気の温度との温度差が、十度程度しかない状況が考えられる。こうした状況下では、停電から復電までの間に、圧縮機3の吐出温度が十度程度しか変化しない。
上記のような事情に鑑みて、本実施の形態1では、停電基準閾値が10degに設定されている。なお、圧縮機3の吐出温度が10deg下がるまでにかかる時間は、数分から数十分であるが、圧縮機3内に冷媒が溜まり込んでしまうまでにかかる時間は、一般に数時間である。このため、圧縮機3の吐出温度が10deg下がるまでの間に、圧縮機3内に冷媒が溜まり込むことはない。したがって、温度差ΔTdが10deg以下の場合は、圧縮機保護制御を行わなくても、圧縮機3を損傷させることはない。
もっとも、停電基準閾値は、空気調和装置100の冷媒量、圧縮機3の方式、及び吐出温度検出装置3a又は吸込温度検出装置11の取付状況などに応じて、適宜設定変更するようにしてもよい。例えば、停電基準閾値は、10degよりも小さい値に設定されてもよい。すなわち、温度差ΔTdが、空気調和装置100の冷媒量などに応じて設定された停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を行わなくても、圧縮機3の損傷を防ぐことができる。
したがって、停電時間判定部95aは、温度差ΔTdが停電基準閾値より大きければ、停電時間が長かったと判断できるため、制御指令信号を保護制御部95bへ出力し、保護制御部95bに対して圧縮機保護制御の実施を促す。また、停電時間判定部95aは、温度差ΔTdが停電基準閾値以下であれば、停電時間が短かったと判断できるため、制御指令信号を空調制御部95cへ出力し、保護制御部95bによる圧縮機保護制御を省略させる。ここで、停電時間とは、停電が発生してから給電が再開するまでの時間のことである。
保護制御部95bは、停電時間判定部95aからの制御指令信号に応じて、圧縮機3を一定時間だけ加熱する圧縮機保護制御を行うものである。本実施の形態1の圧縮機3には、電気ヒータ(図示せず)が設けられており、保護制御部95bは、停電時間判定部95aからの制御指令信号に応じて、電気ヒータに対し一定時間の通電を行うものである。また、保護制御部95bは、圧縮機保護制御が終了したとき、すなわち一定時間が経過したときに、制御指令信号を空調制御部95cへ出力する。
空調制御部95cは、停電時間判定部95a又は保護制御部95bから出力される制御指令信号に応じて、圧縮機3を回転駆動させ、空気調和に関する通常の運転制御を行うものである。以降では、空気調和に関する通常の運転制御を「通常運転制御」ともいう。
より具体的に、空調制御部95cは、室内機制御装置10と連携して、室外機1及び室内機2に設けられた各種アクチュエータの動作を制御することにより、通常運転制御を行うものである。例えば、空調制御部95cは、入力装置12等を介して設定された内容に応じて、各種アクチュエータの動作を制御する。また、空調制御部95cは、入力装置12を介して設定された目標温度と、吸込温度検出装置11において検出された内気温度との温度差が小さくなるように、各種アクチュエータの動作を制御する。
すなわち、動作制御部95は、温度差ΔTdが停電基準閾値より大きければ、圧縮機保護制御を行った後、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実行するものである。また、動作制御部95は、温度差ΔTdが停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を行わずに、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実行するものである。
上記の通り、室外機制御装置9は、給電が再開した際、吐出温度検出装置3aによって検出される吐出温度を用いて、停電時間が短いか否かの判断を間接的に行い、通常運転制御へ移行する前に圧縮機保護制御を実施するか否かを決定する保護要否決定処理を実行するものである。
なお、本実施の形態1では、停電検出部91が復電を検出する機能を有する場合を例示したが、これに限らず、温度記憶処理部92に復電を検出する機能をもたせてもよい。また、温度差演算部94は、温度差ΔTdを動作制御部95へ出力する代わりに、温度差ΔTdを記憶部93等に記憶させるようにしてもよい。そして、停電時間判定部95aが、記憶部93等から温度差ΔTdを読み出して判定処理を行うようにしてもよい。
ここで、室外機制御装置9及び室内機制御装置10は、上記の各機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアで実現することもできるし、例えばDSP(digital signal processor)等のマイコン又はCPU(Central processing Unit)等の演算装置上で実行されるソフトウェアとして実現することもできる。
図3は、図1の空気調和装置100の動作を示すフローチャートである。図3を参照して、保護要否決定処理を中心とした室外機制御装置9による制御動作を説明する。
まず、温度記憶処理部92は、停電検出部91が停電を検出するまで待機する(図3:ステップS101/NO)。温度記憶処理部92は、停電検出部91が停電を検出したとき(図3:ステップS101/YES)、吐出温度検出装置3aにおいて検出された吐出温度Tdoffを記憶部93に記録する(図3:ステップS102)。空気調和装置100は、商用電源500からの給電が再開するまで、運転停止状態となる(図3:ステップS103/NO)。
商用電源500からの給電が再開すると(図3:ステップS103/YES)、温度記憶処理部92は、吐出温度検出装置3aにおいて検出された吐出温度Tdonを記憶部93に記録する(図3:ステップS104)。
次いで、温度差演算部94は、記憶部93に記録された吐出温度Tdoff及び吐出温度Tdonを読み出し、吐出温度Tdoffから吐出温度Tdonを減算して温度差ΔTdを求める(図3:ステップS105)。
動作制御部95は、温度差演算部94が求めた温度差ΔTdと停電基準閾値とを比較し、温度差ΔTdが停電基準閾値より大きいか否かを判定する(図3:ステップS106)。動作制御部95は、温度差ΔTdが停電基準閾値より大きい場合(図3:ステップS106/YES)、圧縮機保護制御を実施した後(図3:ステップS107)、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実施する(図3:ステップS108)。一方、動作制御部95は、温度差ΔTdが停電基準閾値以下である場合(図3:ステップS106/NO)、圧縮機保護制御を実施することなく、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実施する(図3:ステップS108)。
以上のように、本実施の形態1における空気調和装置100は、停電発生時に、停電検出部91によって停電を検出し、吐出温度Tdoffを記憶部93に記憶させる。停電後、給電が再開されると、空気調和装置100は、自動的に運転を再開する。その際、空気調和装置100は、給電再開後の吐出温度Tdonと吐出温度Tdoffとを比較し、比較の結果に応じて圧縮機保護制御を実施するか否かを決定する。
すなわち、空気調和装置100は、吐出温度Tdonと吐出温度Tdoffとの温度差ΔTdが停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を省略し、停電前に実行していた通常運転制御に戻る。一方、空気調和装置100は、温度差ΔTdが停電基準閾値よりも大きければ、圧縮機保護制御を実施し、圧縮機保護制御が終了した後に、停電前に実行していた通常運転制御に戻る。つまり、空気調和装置100は、短時間の停電後の給電再開時に、不要な圧縮機保護制御を省略することができるため、圧縮機3に停電前の能力をすみやかに発揮させ、空調対象空間の空気の状態を迅速に停電前の空調状態に回復させることができる。
そして、圧縮機3の吐出温度が停電基準閾値だけ下がるまでにかかる時間は、圧縮機3内に冷媒が溜まり込むまでの時間よりも短いため、圧縮機3の吐出温度が停電基準閾値だけ下がるまでの間に、圧縮機3内に冷媒が溜まり込むことはない。このため、空気調和装置100は、温度差ΔTdが停電基準閾値以下の場合、圧縮機3を損傷させることなく、圧縮機保護制御を省略することができる。
したがって、空気調和装置100によれば、信頼性を損なうことなく、停電中における空気の温度変化等の状態変化を素早く調整し、空調対象空間の空気の状態を、停電前の空調状態に迅速に復旧させることができる。
実施の形態2.
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。図4を参照して、空気調和装置100Aの全体的な構成を説明する。前述した実施の形態1における空気調和装置100と同等の構成部材については、同一の符号を用いて説明は省略する。
空気調和装置100Aの室外機1は、インバータ装置14と、放熱フィン14aと、第一インバータ装置15と、第一放熱フィン15aと、放熱温度検出装置17と、を有している。インバータ装置14は、室外機1は、室外機制御装置9からの制御信号に応じて、圧縮機3の圧縮機モータを駆動させるものである。インバータ装置14は、圧縮機3を動作させるための電圧を生成し、生成した電圧を圧縮機モータへ供給するものである。
放熱フィン14aは、インバータ装置14で発生した熱を放熱するものである。放熱フィン14aは、例えばヒートシンクからなり、インバータ装置14に設けられている。放熱フィン14aは、特に、インバータ装置14に備わるスイッチング素子(図示せず)で発生する熱を放熱するものである。
放熱温度検出装置17は、例えばサーミスタからなる温度センサであり、放熱フィン14aに設けられている。放熱温度検出装置17は、インバータ装置14に設けられた放熱フィン14aの温度である放熱温度を検出するものである。なお、放熱温度は、本発明における「温度情報」に含まれる。
第一インバータ装置15は、室外機制御装置9からの制御信号に応じて、熱源側送風機7に備わるモータを駆動させるものである。第一放熱フィン15aは、例えばヒートシンクからなり、第一インバータ装置15で発生した熱を放熱するものである。
なお、第一インバータ装置15は、本発明における「インバータ装置」に相当し、第一放熱フィン15aは、本発明における「放熱フィン」に相当する。
空気調和装置100Aの室内機2は、室内機制御装置10からの制御信号に応じて、負荷側送風機8に備わるモータを駆動させる第二インバータ装置16と、例えばヒートシンクからなり、第二インバータ装置16で発生した熱を放熱する第二放熱フィン16aと、を有している。
なお、第二インバータ装置16は、本発明における「インバータ装置」に相当し、第二放熱フィン16aは、本発明における「放熱フィン」に相当する。
室外機制御装置9Aは、インバータ装置14及び第一インバータ装置15の動作を制御する機能を有している。また、室内機制御装置10Aは、第二インバータ装置16の動作を制御する機能を有している。室外機制御装置9A及び室内機制御装置10Aの他の構成は、それぞれ、実施の形態1における室外機制御装置9及び室内機制御装置10と同様である。
図5は、図4の室外機制御装置9Aの機能構成を示すブロック図である。室外機制御装置9Aは、温度記憶処理部192と、温度差演算部194と、停電時間判定部195aを有する動作制御部195と、を備えている。
温度記憶処理部192は、停電検出部91が停電を検出したときに、放熱温度検出装置17から放熱温度を取得し、取得した吐出温度を放熱温度Tinvoffとして記憶部93に記録するものである。また、温度記憶処理部192は、停電状態から復電したときに、放熱温度検出装置17から放熱温度を取得し、取得した放熱温度を放熱温度Tinonとして記憶部93に記録するものである。すなわち、本実施の形態2において、記憶部93は、温度情報としての放熱温度Tinvoff及び放熱温度Tinvonを記憶するものである。なお、温度記憶処理部192の他の構成については、実施の形態1における温度記憶処理部92と同様である。
温度差演算部194は、停電状態から復電したときに放熱温度検出装置17が検出した放熱温度と、停電検出部91が停電を検出したときに放熱温度検出装置17が検出した放熱温度との差分を求めるものである。より具体的に、温度差演算部194は、停電が発生した後、商用電源500からの給電が再開されたときに、記憶部93から放熱温度Tinvoff及び放熱温度Tinvonを読み出し、放熱温度Tinvoffから放熱温度Tinvonを減算することにより、温度差ΔTinvを求めるものである。そして、温度差演算部194は、求めた温度差ΔTinvを動作制御部195へ出力する機能を有している。
停電時間判定部195aは、温度差演算部194が求めた温度差ΔTinvと停電基準閾値とを比較し、温度差ΔTinvが停電基準閾値より大きいか否かを判定するものである。温度差ΔTinvが停電基準閾値より大きい場合は、停電時間が長かったと判断できるため、停電時間判定部195aは、制御指令信号を保護制御部95bへ出力する。また、温度差ΔTinvが停電基準閾値以下の場合は、停電時間が短かったと判断できるため、停電時間判定部195aは、制御指令信号を空調制御部95cへ出力する。
停電基準閾値は、実施の形態1と同様、10degに設定されている。もっとも、停電基準閾値は、空気調和装置100Aの冷媒量、圧縮機3の方式、及び放熱温度検出装置17又は吸込温度検出装置11の取付状況などに応じて、適宜設定変更するようにしてもよい。すなわち、温度差ΔTinvが、空気調和装置100の冷媒量などに応じて設定された停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を行わなくても、圧縮機3の損傷を防ぐことができる。
上記の通り、室外機制御装置9Aは、給電が再開した際、放熱温度検出装置17によって検出される放熱温度を用いて、停電時間が短いか否かの判断を間接的に行い、通常運転制御へ移行する前に圧縮機保護制御を実施するか否かを決定する保護要否決定処理を実行するものである。
なお、温度差演算部194は、温度差ΔTinvを動作制御部195へ出力する代わりに、温度差ΔTinvを記憶部93等に記憶させるようにしてもよい。そして、停電時間判定部195aが、記憶部93等から温度差ΔTinvを読み出して判定処理を行うようにしてもよい。
図6は、図4の空気調和装置100Aの動作を示すフローチャートである。図6を参照して、保護要否決定処理を中心とした室外機制御装置9Aによる制御動作を説明する。
まず、停電検出部91が停電を検出するまで待機する(図6:ステップS201/NO)。温度記憶処理部192は、停電検出部91が停電を検出したとき(図6:ステップS201/YES)、放熱温度検出装置17において検出された放熱温度Tinvoffを記憶部93に記録する(図6:ステップS202)。そして、空気調和装置100Aは、商用電源500からの給電が再開するまで、運転停止状態となる(図6:ステップS203/NO)。
商用電源500からの給電が再開すると(図6:ステップS203/YES)、温度記憶処理部192は、放熱温度検出装置17において検出された放熱温度Tinvonを記憶部93に記録する(図6:ステップS204)。
次いで、温度差演算部94は、記憶部93に記録された放熱温度Tinvoff及び放熱温度Tinvonを読み出し、放熱温度Tinvoffから放熱温度Tinvonを減算して温度差ΔTinvを求める(図6:ステップS205)。
動作制御部195は、温度差演算部94が求めた温度差ΔTinvと停電基準閾値とを比較し、温度差ΔTinvが停電基準閾値より大きいか否かを判定する(図6:ステップS206)。動作制御部195は、温度差ΔTinvが停電基準閾値より大きい場合(図6:ステップS206/YES)、圧縮機保護制御を実施した後(図6:ステップS207)、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実施する(図6:ステップS208)。一方、動作制御部195は、温度差ΔTinvが停電基準閾値以下である場合(図6:ステップS206/NO)、圧縮機保護制御を実施することなく、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実施する(図6:ステップS208)。
以上のように、本実施の形態2における空気調和装置100Aは、停電発生時に、停電検出部91によって停電を検出し、放熱温度Tinvoffを記憶部93へ記憶させる。停電後に給電が再開されると、空気調和装置100Aは、自動的に運転を再開する。その際、空気調和装置100Aは、給電再開特後の放熱温度Tinvonと放熱温度Tinvoffとを比較し、比較の結果に応じて圧縮機保護制御を実施するか否かを決定する。
すなわち、空気調和装置100Aは、放熱温度Tinvonと放熱温度Tinvoffとの温度差ΔTinvが停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を省略し、停電前に実行していた通常運転制御に戻る。一方、空気調和装置100Aは、温度差ΔTinvが停電基準閾値よりも大きければ、圧縮機保護制御を実施し、圧縮機保護制御が終了した後に、停電前に実行していた通常運転制御に戻る。つまり、空気調和装置100Aは、短時間の停電後の給電再開時に、不要な圧縮機保護制御を省略することができるため、圧縮機3に停電前の能力をすみやかに発揮させ、空調対象空間の空気の状態を迅速に停電前の空調状態に回復させることができる。
そして、放熱フィン14aの温度が停電基準閾値だけ下がるまでにかかる時間は、圧縮機3内に冷媒が溜まり込むまでの時間よりも短いため、放熱フィン14aの温度が停電基準閾値だけ下がるまでの間に、圧縮機3内に冷媒が溜まり込むことはない。このため、空気調和装置100Aは、温度差ΔTinvが停電基準閾値以下の場合、圧縮機3を損傷させることなく、圧縮機保護制御を省略することができる。
したがって、空気調和装置100Aによれば、信頼性を損なうことなく、停電中における空気の温度変化等の状態変化を素早く調整し、空調対象空間の空気の状態を、停電前の空調状態に迅速に復旧させることができる。
また、インバータ装置14に設けられた放熱フィン14aの温度は、インバータ装置14の周囲温度と、圧縮機3の運転容量とに応じて変化するが、冷媒量によって変化するものではない。このため、空気調和装置100Aは、短時間の停電であるか否かを、より正確に判定することができる。
ここで、図4では、放熱フィン14aに放熱温度検出装置17を設けた場合を例示したが、これに限らず、放熱温度検出装置17は、第一放熱フィン15a又は第二放熱フィン16aに設けるようにしてもよい。そして、室外機制御装置9Aが、第一放熱フィン15a又は第二放熱フィン16aに設けられた放熱温度検出装置17によって検出された放熱温度を用いて保護要否決定処理等を実行するようにしてもよい。
特に、空調対象空間である室内の温度変化は、室外の温度変化に比べて相対的に小さいため、室内機2に設けられた第二放熱フィン16aに放熱温度検出装置17を設けた場合は、より正確な保護要否決定処理を実現することができる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の構成を示す模式図である。図7を参照して、空気調和装置100Bの全体的な構成を説明する。前述した各実施の形態における空気調和装置100及び空気調和装置100Aと同等の構成部材については、同一の符号を用いて説明は省略する。
図7に示すように、空気調和装置100Bの室外機1は、室外機制御装置9Bと、停電時間計測装置18と、予備電源装置19と、を有している。停電時間計測装置18は、時間をカウントするタイマーであり、停電状態にある時間である停電時間を計測するように構成されている。予備電源装置19は、例えばバッテリーであり、停電時に停電時間計測装置18へ給電するものである。
図8は、図7の室外機制御装置9Bの機能構成を示すブロック図である。室外機制御装置9Bは、停電時間処理部296と、停電時間判定部295aを有する動作制御部295と、を備えている。
停電時間処理部296は、停電検出部91が停電を検出したときに、停電時間計測装置18へ計測開始指令を出力するものである。つまり、停電時間計測装置18は、停電時間処理部296からの計測開始指令に応じて、時間の計測を開始するものである。また、停電時間処理部296は、商用電源500からの給電が再開したときに、停電時間計測装置18へ計測停止指令を出力するものである。つまり、停電時間計測装置18は、停電時間処理部296からの計測停止指令に応じて、時間の計測を停止するものである。
そして、停電時間処理部296は、停電時間計測装置18が計測した時間を停電時間Tpfとして取得するものである。また、停電時間処理部296は、停電時間計測装置18から取得した停電時間Tpfを、停電時間判定部295aに出力する機能を有している。
停電時間判定部295aは、停電時間Tpfと停電基準時間とを比較し、停電時間Tpfが停電基準時間より長いか否かを判定するものである。停電時間Tpfが停電基準時間より長い場合、停電時間判定部295aは、制御指令信号を保護制御部95bへ出力する。また、停電時間Tpfが停電基準時間以下の場合、停電時間判定部295aは、制御指令信号を空調制御部95cへ出力する。
ここで、圧縮機3内に冷媒が溜まり込むまでには数時間かかる。そして、停電後、圧縮機3内に冷媒が溜まり込むまでにかかる時間は、空気調和装置100Bの冷媒量、及び圧縮機3の方式などに応じて変化する。このため、停電基準時間は、空気調和装置100Bの冷媒量、及び圧縮機3の方式などに応じて設定する。圧縮機3内に比較的速く冷媒が溜まり込むことが想定される場合、停電基準時間は、例えば60分に設定される。
上記の通り、室外機制御装置9Bは、給電が再開した際、停電時間計測装置18が計測した停電時間Tpfを用いて、停電時間が短いか否かの判断を直接的に行い、通常運転制御へ移行する前に圧縮機保護制御を実施するか否かを決定する保護要否決定処理を実行するものである。
ここで、停電時間計測装置18及び予備電源装置19のうちの少なくとも一つは、室外機制御装置9Bの内部に設けられていてもよい。また、停電時間計測装置18及び予備電源装置19は、室内機2に設けられていてもよく、この場合、例えば、室内機制御装置10の内部に、停電時間計測装置18及び予備電源装置19のうちの少なくとも一つが設けられていてもよい。
なお、停電時間処理部296は、停電時間Tpfを停電時間判定部295aへ出力する代わりに、停電時間Tpfを内部メモリ等(図示せず)に記憶させるようにしてもよい。そして、停電時間判定部295aが、内部メモリ等から停電時間Tpfを読み出して判定処理を行うようにしてもよい。
図9は、図7の空気調和装置100Bの動作を示すフローチャートである。図9を参照して、保護要否決定処理を中心とした室外機制御装置9Bによる制御動作を説明する。
まず、停電検出部91が停電を検出するまで待機する(図9:ステップS301/NO)。停電時間処理部296は、停電検出部91が停電を検出したとき(図9:ステップS301/YES)、停電時間計測装置18へ計測開始指令を出力し、停電時間計測装置18に時間の計測を開始させる(図9:ステップS302)。空気調和装置100Bは、商用電源500からの給電が再開するまで、運転停止状態となる(図9:ステップS303/NO)。
商用電源500からの給電が再開すると(図9:ステップS303/YES)、停電時間処理部296は、停電時間計測装置18へ計測停止指令を出力し、停電時間計測装置18に時間の計測を停止させる。そして、停電時間処理部296は、停電時間計測装置18が計測した停電時間Tpfを取得する(図9:ステップS304)。
次いで、動作制御部295は、停電時間Tpfと停電基準時間とを比較し、停電時間Tpfが停電基準時間より長いか否かを判定する(図9:ステップS305)。動作制御部295は、停電時間Tpfが停電基準時間より長い場合(図9:ステップS305/YES)、圧縮機保護制御を実施した後(図9:ステップS306)、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実施する(図9:ステップS307)。一方、動作制御部295は、停電時間Tpfが停電基準時間以下である場合(図9:ステップS305/NO)、圧縮機保護制御を実施することなく、圧縮機3を回転駆動させて通常運転制御を実施する(図9:ステップS307)。
以上のように、空気調和装置100Bは、短時間の停電後の給電再開時に、不要な圧縮機保護制御を省略することができるため、圧縮機3に停電前の能力をすみやかに発揮させ、空調対象空間の空気の状態を迅速に停電前の空調状態に回復させることができる。すなわち、空気調和装置100Bによれば、信頼性を損なうことなく、停電中における空気の温度変化等の状態変化を素早く調整し、空調対象空間の空気の状態を、停電前の空調状態に迅速に復旧させることができる。
ところで、上記各実施の形態における空気調和装置100及び100Aは、停電前の温度情報を記憶しておき、これを復電後の温度情報と比較することにより、保護要否決定処理を実行する。ここで、圧縮機3の吐出温度又は放熱フィン14a等の温度が下がるまでにかかる時間と、停電後に冷媒が溜まり込むまでの時間とを比較すると、上述した通り、停電後に冷媒が溜まり込むまでの時間の方が長い。このため、停電基準閾値の設定精度如何によっては、圧縮機3の吐出温度又は放熱フィン14a等の温度が停電基準閾値以下となっていても、冷媒が溜まり込むまでには十分な猶予があり、未だ冷媒が溜まり込んでいない場合がある。
この点、本実施の形態3における空気調和装置100Bは、停電時間計測装置18が計測した停電時間Tpf、つまり停電時間の実測値を用いて保護要否決定処理を実行する。そして、停電時間Tpfとの比較に用いる停電基準時間は、停電後に冷媒が溜まり込むまでの時間を直接考慮して、圧縮機3を損傷させない範囲でのより長い時間に設定することができる。すなわち、空気調和装置100Bは、停電時間を直接カウントする機能を有することから、圧縮機保護制御の要否をより精度よく判定することができるため、不要な圧縮機保護制御を省略した運転を、信頼性を損なうことなく拡張することができる。
ここで、室外機1が、例えばサーミスタからなる温度センサであり、外気の温度である外気温度を検出する外気温度検出装置(図示せず)を有するように構成してもよい。そして、外気温度検出装置によって検出された外気温度と、吸込温度検出装置11によって検出された内気温度との温度差である内外温度差に応じて、停電基準時間を設定するようにしてもよい。
かかる構成を採る場合、例えば、停電時間判定部295aが、外気温度検出装置及び吸込温度検出装置11から外気温度及び内気温度を取得して内外温度差を求めるようにしてもよい。そして、停電時間判定部295aが、求めた内外温度差に応じて停電基準時間を設定し、設定した停電基準時間を停電時間Tpfとの比較に用いるようにするとよい。
内外温度差が大きい場合は、圧縮機3に冷媒が溜まりやすいため、停電時間判定部295aは、内外温度差が大きくなるほど、停電基準時間が短くなるように設定変更するするとよい。このようにすれば、室外機制御装置9Bが、より精度のよい保護要否決定処理を実行できる。例えば、内部メモリ等に、内外温度差と停電基準時間とを関連づけた温度差時間テーブルを格納しておき、停電時間判定部295aが、求めた内外温度差を温度差時間テーブルに照らすことにより、停電基準時間を求めるようにするとよい。
上述した各実施の形態は、空気調和装置における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態では、保護制御部95bが、圧縮機3に設けられた電気ヒータに通電することにより、圧縮機保護制御を行う場合を例示したが、これに限定されるものではない。保護制御部95bは、圧縮機3に備わる電動機のコイル(図示せず)に、電動機が回転しない程度の低電圧を印加し、コイルで発生する熱で圧縮機3を加熱することにより、圧縮機保護制御を行うようにしてもよい。かかる構成を採った場合は、圧縮機3に電気ヒータを設けなくてもよい。
また、上記各実施の形態では、冷房運転に特化した空気調和装置100、100A、及び100Bを例示したが、これに限らず、空気調和装置100、100A、及び100Bは、冷媒の流路を切り替える四方弁を有するように構成し、暖房運転及び除霜運転時などを実行できるようにしてもよい。すなわち、上記各実施の形態では、熱源側熱交換器4が凝縮器として機能し、負荷側熱交換器6が蒸発器として機能する場合を例示したが、熱源側熱交換器4を蒸発器として機能させ、負荷側熱交換器6を凝縮器として機能させるようにしてもよい。
さらに、上記各実施の形態では、室外機1に備わる室外機制御装置が、メインの制御装置として機能し、保護要否決定処理などを行う場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、室内機2に備わる室外機制御装置が、メインの制御装置として機能し、保護要否決定処理などを行うように構成してもよい。上記各実施の形態における空気調和装置は、室外機制御装置の機能と室内機制御装置の機能とを併せもつ1の制御装置を有するように構成してもよい。
加えて、図1、図4、及び図7では、室外機1と室内機2とが別々に設けられた分離型の空気調和装置100、100A、及び100Bを例示しているが、空気調和装置100、100A、及び100Bは、室外機1の機能と室内機2の機能とを組み合わせた一体型のものであってもよい。
1 室外機、2 室内機、3 圧縮機、3a 吐出温度検出装置、4 熱源側熱交換器、5 膨張弁、6 負荷側熱交換器、7 熱源側送風機、8 負荷側送風機、9、9A、9B 室外機制御装置、10 室内機制御装置、11 吸込温度検出装置、12 入力装置、13 冷媒配管、14 インバータ装置、14a 放熱フィン、15 第一インバータ装置、15a 第一放熱フィン、16 第二インバータ装置、16a 第二放熱フィン、17 放熱温度検出装置、18 停電時間計測装置、19 予備電源装置、91 停電検出部、92、192 温度記憶処理部、93 記憶部、94、194 温度差演算部、95、195、295 動作制御部、95a、195a、295a 停電時間判定部、95b 保護制御部、95c 空調制御部、100、100A、100B 空気調和装置、296 停電時間処理。
本発明に係る空気調和装置は、インバータ装置によって駆動される圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁、および負荷側熱交換器が冷媒配管で連結されて冷媒回路が形成された空気調和装置であって、冷媒回路を制御する制御装置と、インバータ装置に設けられ、インバータ装置で発生した熱を放熱させる放熱フィンと、放熱フィンに設けられ、放熱フィンの温度を温度情報として検出する温度検出装置と、を有し、制御装置は、停電を検出する停電検出部と、停電状態から復電したときの温度情報と、停電検出部が停電を検出したときの温度情報との差分を求める温度差演算部と、差分が停電基準閾値より大きければ、圧縮機を一定時間だけ加熱する圧縮機保護制御を行った後、圧縮機を回転駆動させ、差分が停電基準閾値以下であれば、圧縮機保護制御を行わずに圧縮機を回転駆動させる動作制御部と、を有するものである。

Claims (5)

  1. 圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁、および負荷側熱交換器が冷媒配管で連結されて冷媒回路が形成された空気調和装置であって、
    前記冷媒回路を制御する制御装置と、
    前記冷媒回路に関する温度を示す温度情報を検出する温度検出装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    停電を検出する停電検出部と、
    停電状態から復電したときの前記温度情報と、前記停電検出部が前記停電を検出したときの前記温度情報との差分を求める温度差演算部と、
    前記差分が停電基準閾値より大きければ、前記圧縮機を一定時間だけ加熱する圧縮機保護制御を行った後、前記圧縮機を回転駆動させ、前記差分が前記停電基準閾値以下であれば、前記圧縮機保護制御を行わずに前記圧縮機を回転駆動させる動作制御部と、を有する空気調和装置。
  2. 前記温度検出装置は、前記圧縮機の吐出側に設けられ、前記圧縮機から吐出される冷媒の温度の情報を前記温度情報として検出するものである請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記圧縮機は、インバータ回路によって駆動されるものであり、
    前記インバータ回路には、当該インバータ回路で発生した熱を放熱させる放熱フィンが設けられており、
    前記温度検出装置は、前記放熱フィンに設けられ、前記放熱フィンの温度を前記温度情報として検出するものである請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 前記熱源側熱交換器及び前記負荷側熱交換器のうちの少なくとも一方には、インバータ回路によって駆動される送風機が併設されており、
    前記インバータ回路には、当該インバータ回路で発生した熱を放熱させる放熱フィンが設けられており、
    前記温度検出装置は、前記放熱フィンに設けられ、前記放熱フィンの温度を前記温度情報として検出するものである請求項1に記載の空気調和装置。
  5. 圧縮機、熱源側熱交換器、膨張弁、および負荷側熱交換器が冷媒配管で連結されて冷媒回路が形成された空気調和装置であって、
    前記冷媒回路の動作を制御する制御装置と、
    停電状態にある時間である停電時間を計測する停電時間計測装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記停電時間が停電基準時間より長ければ、前記圧縮機を一定時間だけ加熱する圧縮機保護制御を行った後、前記圧縮機を回転駆動させ、前記停電時間が前記停電基準時間以下であれば、前記圧縮機保護制御を行わずに前記圧縮機を回転駆動させる動作制御部と、を有する空気調和装置。
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