JP7237182B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空調対象空間の空気を調和する空気調和装置に関する。
従来、空気調和装置は、運転状態を監視し、異常が発生したことを検出した場合、運転を完全に停止するとともに、異常が発生したことをユーザに通知するために表示灯を点灯する。また、複数の空気調和装置を監視する管理装置を有する空気調和システムにおいては、異常の発生が検出された空気調和装置は、運転を完全に停止するとともに、通信部を介して管理装置に異常が発生した旨の情報を出力する。
しかし、空気調和装置において、検出される異常が誤検出の場合がある。誤検出の一例として、異常の有無を検出するセンサに、ノイズなどによる異常値の信号が瞬間的に入力される場合が考えられる。また、冷媒回路において過渡的に冷媒が偏在することにより、圧力センサが、圧縮機から吐出される冷媒の圧力が一時的に上昇する状態を異常状態と誤検出してしまう場合もある。センサに異常値の信号が瞬間的に入力される場合、空気調和装置の再起動の後、センサが正常値を検出することにより、空気調和装置は正常に運転を続けることができる。冷媒が過渡的に偏在することで異常と検出される場合、冷媒の偏在が解消することにより、空気調和装置は正常に運転を続けることができる。そのため、誤検出の場合にも空気調和装置の運転が完全に停止してしまうと、空調対象空間の効率的な空調が妨げられてしまう。
一過性の異常が検出されたときに空気調和装置が完全に停止してしまうことを防ぐために、異常が検出された空気調和装置を一旦、停止し、一定時間後に空気調和装置を自動的に再起動する空調機監視システム装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された空気調和装置は、異常時に圧縮機を停止し、一定時間後、自動的に圧縮機を再起動し、かつ再起動を所定回数まで許容する手段を有する。
特許第3445904号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムにおいて、空気調和装置に異常が発生する度に、異常の種類によらず空気調和装置の運転が一定時間、停止する。多くの種類の異常に対応するために、空気調和装置の停止から再起動までの一定時間が長い時間に設定されると、空調運転の停止時間が必要以上に長くなってしまうという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、空調運転が必要以上に長時間停止してしまうことを抑制する空気調和装置を提供するものである。
本発明に係る空気調和装置は、機器の異常を検出する検出部と、前記検出部によって異常が検出されると、前記機器を停止した後、前記機器を再起動する制御装置と、前記機器についての運転を補助する補助機と、を有し、前記制御装置は、前記検出部によって検出される異常の種類に対応して、前記機器を停止させてから再起動させるまでの再起動時間を決められた基準時間に対して変更する時間変更手段と、前記機器を停止させた後、前記時間変更手段によって設定された前記再起動時間が経過したとき前記機器を再起動する再起動手段と、を有し、前記時間変更手段は、前記異常の種類が前記機器に関する異常である場合、前記機器の前記再起動時間を前記基準時間よりも短くし、前記再起動手段は、決められた回数、前記機器を再起動した後、前記機器に異常があると確定すると、前記機器の再起動を停止し、前記補助機を起動するものである。
本発明によれば、機器に生じた異常の種類に対応して機器の再起動時間が変更されるため、空調運転が必要以上に長時間停止してしまうことを抑制できる。
実施の形態1に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。 図1に示した制御装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 図1に示した圧縮機の異常を検出するセンサの別の構成例を示す図である。 図1に示した空気調和装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。 変形例1に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。 図5に示した制御装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 実施の形態2に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。 図7に示した制御装置の一構成例を示す機能ブロック図である。 実施の形態2に係る空気調和装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
本実施の形態1の空気調和装置の構成を説明する。図1は、実施の形態1に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。図2は、図1に示した制御装置の一構成例を示す機能ブロック図である。空気調和装置1は、熱源を生成する熱源側ユニット2と、熱源を利用して空調対象空間の空気を調和する負荷側ユニット3と、空気調和装置1に発生する異常を検出する検出部30(図2参照)と、制御装置40とを有する。本実施の形態1においては、空調対象空間が、負荷側ユニット3が設置された室内である場合について説明する。
熱源側ユニット2は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機4と、冷媒の流通方向を切り替える四方弁5と、外気と冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器6と、外気を熱源側熱交換器6に供給する送風機9とを有する。負荷側ユニット3は、室内の空気と冷媒とを熱交換させる負荷側熱交換器8と、冷媒を減圧して膨張させる膨張弁7と、室内の空気を負荷側熱交換器8に供給する送風機10とを有する。
圧縮機4は、例えば、容量を変更できるインバータ式圧縮機である。膨張弁7は、例えば、電子膨張弁である。熱源側熱交換器6および負荷側熱交換器8は、例えば、フィンアンドチューブ式熱交換器である。圧縮機4、四方弁5、熱源側熱交換器6、膨張弁7および負荷側熱交換器8が冷媒配管11を介して接続され、冷媒が循環する冷媒回路20が構成される。圧縮機4、四方弁5、膨張弁7、送風機9および送風機10の各機器は、図に示さない信号線を介して制御装置40と接続されている。
検出部30は、吸入圧力センサ31、吐出圧力センサ32、吐出温度センサ33、電気異常検出センサ34、室温センサ35、圧力センサ36および電気異常検出センサ37を有する。吸入圧力センサ31、吐出圧力センサ32、吐出温度センサ33、電気異常検出センサ34、室温センサ35、圧力センサ36および電気異常検出センサ37の各センサは、図に示さない信号線を介して制御装置40と接続されている。
吸入圧力センサ31は、圧縮機4に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力Pinを検出する圧力センサ(不図示)と、吸入圧力Pinと決められた高圧閾値HIthおよび低圧閾値LIthのそれぞれとを比較する比較回路(不図示)とを有する。また、吸入圧力センサ31の比較回路(不図示)は、検出される吸入圧力Pinが高圧閾値HIth以上である場合、異常が発生したことを示す異常信号を制御装置40に出力する。吸入圧力センサ31の比較回路(不図示)は、検出される吸入圧力Pinが低圧閾値LIth以下である場合、異常信号を制御装置40に出力する。ここで、HIthとLIthとは、HIth>LIthの関係である。
吐出圧力センサ32は、圧縮機4から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力Poutを検出する圧力センサ(不図示)と、吐出圧力Poutと決められた高圧閾値HOthおよび低圧閾値LOthのそれぞれとを比較する比較回路(不図示)とを有する。吐出圧力センサ32の比較回路(不図示)は、検出される吐出圧力Poutが高圧閾値HOth以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。また、吐出圧力センサ32の比較回路(不図示)は、検出される吐出圧力Poutが低圧閾値LOth以下である場合、異常信号を制御装置40に出力する。ここで、HOthとLOthとは、HOth>LOthの関係である。
吐出温度センサ33は、圧縮機4から吐出される冷媒の温度である吐出温度Toutを検出する温度センサ(不図示)と、吐出温度Toutと決められた冷媒温度閾値RTth1とを比較する比較回路(不図示)とを有する。吐出温度センサ33の比較回路(不図示)は、検出される吐出温度Toutが冷媒温度閾値RTth1以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。
圧力センサ36は、熱源側熱交換器6と膨張弁7との間における冷媒配管11を流通する冷媒の圧力MPを検出する圧力センサ(不図示)と、冷媒の圧力MPと決められた中圧閾値MPthとを比較する比較回路(不図示)とを有する。圧力センサ36の比較回路(不図示)は、検出される冷媒の圧力MPが中圧閾値MPth以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。
室温センサ35は、室温を検出する温度センサ(不図示)と、室温と決められた室温閾値RTth2とを比較する比較回路(不図示)とを有する。室温センサ35の温度センサ(不図示)は、一定の周期で室温を検出し、検出値を制御装置40に出力する。また、室温センサ35の比較回路(不図示)は、室温が室温閾値RTth2以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。
電気異常検出センサ34は、圧縮機4に設けられたモータ(不図示)の巻線に流れる電流CIを検出する電流センサ(不図示)と、巻線に印加される電圧CVを検出する電圧センサ(不図示)とを有する。また、電気異常検出センサ34は、電流CIと決められた電流閾値Ith1とを比較する電流比較回路(不図示)と、電圧CVと決められた電圧閾値Vth1とを比較する電圧比較回路(不図示)とを有する。電気異常検出センサ34の電流比較回路(不図示)は、検出される電流CIが電流閾値Ith1以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。電気異常検出センサ34の電圧比較回路(不図示)は、検出される電圧CVが電圧閾値Vth1以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。
電気異常検出センサ37は、送風機10に設けられたモータ(不図示)の巻線に流れる電流FIを検出する電流センサ(不図示)と、巻線に印加される電圧FVを検出する電圧センサ(不図示)とを有する。また、電気異常検出センサ37は、電流FIと決められた電流閾値Ith2とを比較する電流比較回路(不図示)と、電圧FVと決められた電圧閾値Vth2とを比較する電圧比較回路(不図示)とを有する。電気異常検出センサ37の電流比較回路(不図示)は、検出される電流FIが電流閾値Ith2以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。電気異常検出センサ37の電圧比較回路(不図示)は、検出される電圧FVが電圧閾値Vth2以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。
図3は、図1に示した圧縮機の異常を検出するセンサの別の構成例を示す図である。図に示した検出部30は、図1に示した吸入圧力センサ31および吐出圧力センサ32の代わりに、図3に示す圧力差センサ38を有していてもよい。圧力差センサ38は図に示さない信号線を介して制御装置40と接続される。
圧力差センサ38は、吸入圧力と吐出圧力との圧力差ΔPを検出する圧力センサ(不図示)と、圧力差ΔPと決められた高閾値PDHthおよび低閾値PDLthのそれぞれとを比較する比較回路(不図示)とを有する。圧力差センサ38の比較回路(不図示)は、圧力差ΔPが高閾値PDHth以上である場合、異常信号を制御装置40に出力する。圧力差センサ38の比較回路(不図示)は、圧力差ΔPが低閾値PDLth以下である場合、異常信号を制御装置40に出力する。ここで、PDHthとPDLthとは、PDHth>PDLthの関係である。
次に、図1に示した制御装置40の構成を説明する。図1に示すように、制御装置40は、メモリ41と、CPU(Central Processing Unit)42とを有する。メモリ41は、プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、CPU42の演算過程のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)とを有する。CPU42は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータまたはDSP(Digital Signal Processor)とも称される。CPU42は、ROMに格納されたプログラムを読み出し、プログラムにしたがって処理を実行する。
図2に示すように、制御装置40は、冷凍サイクル制御手段51と、時間変更手段52と、再起動手段53と、タイマ54とを有する。タイマ54は、時間を計測し、計測する時間の情報を再起動手段53に送信する。
冷凍サイクル制御手段51は、負荷側ユニット3の冷房運転および暖房運転等の運転モードに対応して四方弁5を制御する。冷凍サイクル制御手段51は、室温および設定温度に基づいて、冷媒回路20の冷凍サイクルを制御する。具体的には、冷凍サイクル制御手段51は、室温が設定温度と一定の範囲で一致するように、圧縮機4の運転周波数と、膨張弁7の開度と、送風機9および10の回転数とを制御する。設定温度は、図に示さないリモートコントローラを介して制御装置40にユーザによって設定される。
時間変更手段52は、検出部30が異常を検出したか否かを一定の周期で判定する。時間変更手段52は、検出部30から異常信号を受信すると、検出される異常の種類に対応して、異常が生じた機器を停止させてから再起動させるまでの再起動時間tretを決められた基準時間trefに対して変更する。また、時間変更手段52は、検出部30から異常信号を受信すると、異常の種類に対応して、再起動時間tretを変更する対象の機器を特定する。時間変更手段52は、再起動対象の機器および再起動時間tretの情報を再起動手段53に送信する。
例えば、機器が圧縮機4である場合、時間変更手段52は、圧縮機4の異常の有無の判定に、吐出温度Tout、吸入圧力Pinおよび吐出圧力Poutのうち、いずれか1つを用いてもよい。また、時間変更手段52が圧縮機4の異常の有無の判定に、吸入圧力Pinと吐出圧力Poutとの圧力差ΔPを用いてもよい。
ここで、異常の種類に対応して再起動時間tretが変更される場合の具体例を説明する。検出される異常の種類に対応する機器が圧縮機4の場合で説明する。はじめに、図3に示した圧力差センサ38が検出する圧力差ΔPを再起動時間tretの設定に用いる場合について説明する。
時間変更手段52は、圧力差センサ38から圧力差ΔPが高閾値PDHth以上である旨の異常信号を受信する場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも長い時間に設定する。圧力差ΔPが高閾値PDHth以上である場合の再起動時間tretをtret1とする。一方、時間変更手段52は、圧力差センサ38から圧力差ΔPが低閾値PDLth以下である旨の異常信号を受信する場合、再起動時間tretを基準時間trefより短い時間に設定する。圧力差ΔPが低閾値PDLth以下である場合の再起動時間tretをtret2とする。実際に圧縮機4に異常が生じることで圧力差ΔPが十分に得られない場合、より早く再起動を行うとともに、異常の有無を早期に確定する必要があるためである。低閾値PDLthは、例えば、0.2MPaである。
続いて、図1に示した吐出圧力センサ32が検出する吐出圧力Poutを再起動時間tretの設定に用いる場合について説明する。高圧閾値HOthは、例えば、2.0MPaである。低圧閾値LOthは、例えば、0.3MPaである。時間変更手段52は、吐出圧力センサ32から吐出圧力Poutが高圧閾値HOth以上である旨の異常信号を受信する場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも長い時間に設定する。吐出圧力Poutが高圧閾値HOth以上である場合の再起動時間tretをtret3とする。また、時間変更手段52は、吐出圧力センサ32から吐出圧力Poutが低圧閾値LOth以下である旨の異常信号を受信する場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも長い時間に設定する。吐出圧力Poutが低圧閾値LOth以下である場合の再起動時間tretをtret4とする。
吐出圧力Poutに異常がある場合、再起動時間tretが短いと圧縮機4の再起動に失敗する確率が高いので、再起動時間tretを長くする必要がある。吐出圧力Poutが高圧閾値HOthと低圧閾値LOthとの間の許容範囲から外れる原因の一例として、冷媒回路20に冷媒が偏在する場合が考えられる。冷媒回路20において冷媒が偏在している場合、単位時間毎に圧縮機4に吸入される冷媒量が安定せず、一時的に吐出圧力Poutが許容範囲から外れる。この場合、再起動時間tretを長くすることで、冷媒回路20における冷媒の偏在が抑制され、圧縮機4が再起動された後の吐出圧力Poutも安定する。
続いて、図1に示した吐出温度センサ33が検出する吐出温度Toutを再起動時間tretの設定に用いる場合について説明する。冷媒温度閾値RTth1は、例えば、95℃である。時間変更手段52は、吐出温度センサ33から吐出温度Toutが冷媒温度閾値RTth1以上である旨の異常信号を受信する場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも長い時間に設定する。吐出温度Toutが冷媒温度閾値RTth1以上である場合の再起動時間tretをtret5とする。
なお、再起動時間について、tret3<tret1の関係があるが、吐出圧力Poutが高圧閾値HOth以上である場合、圧力差ΔPも大きくなることがある。そのため、吐出圧力Poutが高圧閾値HOth以上であり、かつ圧力差ΔPが高閾値PDHth以上である場合、時間変更手段52は、再起動時間tretをtret1としてもよい。また、tret4<tret1の関係があるが、吐出圧力Poutが低圧閾値LOth以下である場合、圧力差ΔPも大きくなることがある。そのため、吐出圧力Poutが低圧閾値LOth以下であり、かつ圧力差ΔPが高閾値PDHth以上である場合、時間変更手段52は、再起動時間tretをtret1としてもよい。また、tret5<tret1の関係があるが、吐出温度Toutが冷媒温度閾値RTth1以上である場合、圧力差ΔPも大きくなることがある。そのため、吐出温度Toutが冷媒温度閾値RTth以上であり、かつ圧力差ΔPが高閾値PDHth以上である場合、時間変更手段52は、再起動時間tretをtret1としてもよい。tret3=tret4=tret5の関係があってもよいが、吐出圧力Poutが高い場合に圧縮機4が破損してしまう可能性があるため、圧縮機4の保護の観点から、tret3>tret5>tret4であることが望ましい。
図2に示した再起動手段53およびタイマ54について説明する。再起動手段53は、タイマ54が計測する時間を参照して、機器を停止してからの経過時間tが設定された再起動時間tret以上か否かを判定する。再起動手段53は、再起動対象の機器および再起動時間tretの情報を時間変更手段52から受信すると、再起動対象の機器を停止させた後、時間変更手段52から受信した再起動時間tretが経過したとき、停止させた機器を再起動する。
また、再起動手段53は、機器の再起動の回数である再起動回数Cretをカウントし、カウントした再起動回数Cretが決められた基準回数Crefに到達したか否かを判定する。基準回数Crefは、例えば、2~5回である。再起動手段53は、再起動回数Cretが基準回数Crefに到達すると、異常の検出が誤検出ではなく、再起動対象の機器に実際に異常が発生したと確定する。再起動手段53は、機器に異常が発生したことを確定すると、対象機器に対する再起動を停止する。
なお、図1を参照して、制御装置40と圧縮機4などの各機器とが信号線(不図示)で接続される場合について説明したが、通信接続手段は、有線に限らず、無線であってもよく、有線と無線とを組み合わせた手段であってもよい。制御装置40と各センサとの通信接続手段についても、有線に限らず、無線であってもよく、有線と無線とを組み合わせた手段であってもよい。さらに、吸入圧力センサ31、吐出圧力センサ32および吐出温度センサ33の各センサは、異常信号を出力する場合に限らず、一定の周期で検出値を制御装置40に出力してもよい。この場合、冷凍サイクル制御手段51は、冷凍サイクルの制御に、吸入圧力、吐出圧力および吐出温度のうち、少なくとも1つの値を用いてもよい。
さらに、検出部30は、吸入圧力センサ31、吐出圧力センサ32、吐出温度センサ33、電気異常検出センサ34、室温センサ35、圧力センサ36および電気異常検出センサ37の全てを有していなくてもよい。検出部30は、吸入圧力センサ31、吐出圧力センサ32、吐出温度センサ33、電気異常検出センサ34、室温センサ35、圧力センサ36および電気異常検出センサ37のうち、1つ以上のセンサを有していればよい。
次に、本実施の形態1の空気調和装置1の動作を説明する。図4は、実施の形態1に係る空気調和装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。時間変更手段52は、検出部30が異常を検出したか否かを一定の周期で判定する(ステップS101)。時間変更手段52は、検出部30から異常信号を受信すると、異常の種類に対応して再起動時間tretを設定する(ステップS102)。また、時間変更手段52は、異常の種類に対応して、再起動時間tretを変更する対象の機器を特定する。
図4に示したステップS102において、時間変更手段52は、再起動時間tretを設定すると、設定した再起動時間tretの情報を再起動手段53に送信する。再起動手段53は、異常の種類に対応する機器を停止する(ステップS103)。具体的には、再起動手段53は、機器への電力供給を停止する。再起動手段53は、タイマ54が計測する時間を参照して、機器を停止してからの経過時間tが設定された再起動時間tret以上か否かを判定する(ステップS104)。
経過時間tが再起動時間tretに到達すると、再起動手段53は、停止している機器を再起動する(ステップS105)。具体的には、再起動手段53は、停止している機器への電力供給を再開する。再起動手段53は、再起動回数Cretをカウントし、カウントした再起動回数Cretが基準回数Cref以上か否かを判定する(ステップS106)。再起動回数Cretが基準回数Crefに到達していない場合、制御装置40はステップS101に戻る。再起動回数Cretが基準回数Crefに到達している場合、再起動手段53は、異常が発生していると確定する(ステップS107)。
なお、図4を参照して、圧縮機4に発生する異常を示す値が吐出圧力Pout、圧力差ΔPおよび吐出温度Toutの場合で説明したが、異常の種類を示す値は、これらの検出値に限らない。例えば、時間変更手段52は、過電流が流れる旨の異常信号を電気異常検出センサ34から受信した場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも短くする。圧縮機4のモータ(不図示)の巻線に過電流が流れる原因の一例として、圧縮機4の冷媒吸引側の冷媒配管11に液状冷媒が貯留していることが考えられる。このような異常な状態においては、時間が経過しても、異常の検出が継続する。圧縮機4の保護の観点から、圧縮機4に対して、再起動時間tretを長くすることよりも、早期に何度も再起動を繰り返す方が重要である。そのため、時間変更手段52は、上述したように、再起動時間tretを基準時間trefよりも短くする。
また、図4を参照して、検出される異常に関連する機器が圧縮機4の場合で説明したが、検出される異常に関連する機器は、圧縮機4に限らない。検出される異常に関連する機器は、送風機10であってもよい。電気異常検出センサ37に相当するセンサが送風機9に設けられていてもよい。また、異常の有無の監視対象は、圧縮機4などの機器を制御する回路が搭載された制御基板であってもよく、圧縮機4などに搭載されたモータ(不図示)であってもよい。例えば、時間変更手段52は、電気異常検出センサ37から異常信号を受信した場合、送風機10に発生した異常と判断する。冷媒を圧縮する動作を行う圧縮機4に比べて送風機10の危険性が低いため、時間変更手段52は、電気異常検出センサ37から異常信号を受信した場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも長く設定してもよい。
さらに、通信異常が発生する場合、時間変更手段52は、再起動時間tretを変更してもよい。通信異常は、例えば、冷凍サイクル制御手段51が圧縮機4に送信した制御信号に対して圧縮機4から応答信号を受信しない場合の異常である。この場合、冷凍サイクル制御手段51は、圧縮機4との通信に異常がある旨の異常信号を時間変更手段52に送信する。通信異常の原因が通信回路(不図示)に発生した短絡である場合、時間が経過しても、異常状態が持続する。そのため、再起動時間tretを長くすることよりも、早期に再起動を行う方が有効である。そのため、時間変更手段52は、再起動時間tretを基準時間trefよりも短くする。検出部30が、制御装置40と通信する複数の機器のそれぞれの通信異常を検出するセンサ(不図示)を有していてもよい。
ここで、従来の空気調和装置に設けられた複数の機器のうち、例えば、圧縮機の異常が検出された場合の再起動時間について考える。圧縮機について検出された異常が誤検出であれば、圧縮機を数秒など短時間停止した後、圧縮機を再起動すれば、異常は検出されなくなる。しかし、誤検出ではなく、圧縮機に実際に異常が発生している場合、誤検出の場合よりも長い時間の再起動時間が必要である。しかし、圧縮機が停止している間、空気調和装置の運転も停止する。圧縮機に発生する複数の種類の異常のうち、長時間の再起動時間を要する重度な異常に合わせて、圧縮機に検出される異常の全てに再起動時間が設定されてしまうと、軽度な異常の場合にも、必要以上に空気調和装置の運転が停止してしまうことになる。
本実施の形態1の空気調和装置1は、圧縮機4などの機器の異常を検出する検出部30と、検出部30によって異常が検出されると、機器を停止した後、機器を再起動する制御装置40とを有する。制御装置40は、時間変更手段52と、再起動手段53とを有する。時間変更手段52は、検出部30によって検出される異常の種類に対応して、機器を停止させてから再起動させるまでの再起動時間tretを基準時間trefに対して変更する。再起動手段53は、機器を停止させた後、時間変更手段52によって設定された再起動時間tretが経過したとき機器を再起動する。
本実施の形態1によれば、機器に生じる異常の種類に対応して機器の再起動時間が変更される。そのため、空調運転が必要以上に長時間停止してしまうことを抑制できる。例えば、異常の種類が圧縮機4の吸入圧力と吐出圧力との圧力差ΔPが高いという異常である場合、再起動時間tretが基準時間trefよりも短い時間に設定される。そのため、再起動時間tretが基準時間trefの場合よりも、圧縮機4の運転停止時間が短くなり、空調運転の停止時間が抑制される。
(変形例1)
変形例1は、空気調和装置1に設けられた複数の機器のうち、少なくとも1つの機器について運転を補助する補助機が設けられた空気調和装置である。変形例1においては、圧縮機4の補助機が空気調和装置1に設けられる場合で説明する。
変形例1の空気調和装置1aの構成を説明する。図5は、変形例1に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。図6は、図5に示した制御装置の一構成例を示す機能ブロック図である。変形例1の空気調和装置1aの熱源側ユニット2は、圧縮機4aおよび4bを有する。四方弁5に対して、圧縮機4aおよび4bは並列に接続されている。圧縮機4bは、圧縮機4aの運転を補助する補助機の役目を果たす。圧縮機4bは、圧縮機4aが運転中の場合、停止している。なお、圧縮機4aが運転中に圧縮機4bも運転していてもよい。この場合、冷凍サイクル制御手段51は、圧縮機4bの負荷が圧縮機4aの負荷よりも小さくなるように、圧縮機4aおよび4bを制御する。
時間変更手段52は、圧縮機4aに関する異常信号を検出部30から受信すると、再起動時間tretを基準時間trefよりも短い時間に設定する。圧縮機4aに異常が発生しているか否かを判定する時間を短くし、圧縮機4aに異常が発生している場合、早期に補助機である圧縮機4bを起動することで、空調運転を継続できるからである。
なお、変形例1において、圧縮機4aおよび4bは図1を参照して説明した圧縮機4と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。また、吸入圧力センサ31aおよび31bは、図1を参照して説明した吸入圧力センサ31と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。吐出圧力センサ32aおよび32bは、図1を参照して説明した吐出圧力センサ32と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。吐出温度センサ33aおよび33bは、図1を参照して説明した吐出温度センサ33と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。電気異常検出センサ34aおよび34bは、図1を参照して説明した電気異常検出センサ34と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、変形例1の空気調和装置1aの動作を、図4を参照して説明する。ここでは、圧縮機4aが運転中であり、圧縮機4bが停止しているものとする。ステップS101の処理は図4を参照して説明した処理と同様になるため、その説明を省略する。
ステップS102において、時間変更手段52は、検出部30から異常信号を受信し、異常の種類が圧縮機4aに関するものである場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも短い時間に設定する。時間変更手段52は、設定した再起動時間tretの情報を再起動手段53に送信する。再起動手段53は、圧縮機4aを停止する(ステップS103)。再起動手段53は、タイマ54が計測する時間を参照して、圧縮機4aを停止してからの経過時間tが再起動時間tret以上か否かを判定する(ステップS104)。
経過時間tが再起動時間tretに到達すると、再起動手段53は、圧縮機4aを再起動する(ステップS105)。再起動手段53は、再起動回数Cretをカウントし、カウントした再起動回数Cretが基準回数Cref以上か否かを判定する(ステップS106)。再起動回数Cretが基準回数Crefに到達すると、再起動手段53は、異常が発生していると確定する(ステップS107)。そして、再起動手段53は、圧縮機4aの代わりに補助機である圧縮機4bに運転をさせる応急運転を実行する。具体的には、再起動手段53は、圧縮機4aの再起動を停止し、圧縮機4bを起動する。さらに、再起動手段53は、圧縮機4aを停止した旨の情報および圧縮機4bを起動した旨の情報を冷凍サイクル制御手段51に送信する。
変形例1の空気調和装置1aは、圧縮機4aの運転をバックアップする圧縮機4bを有する。変形例1によれば、空気調和装置1aは、異常の検出が誤検出か、圧縮機4aに異常が発生しているかを短時間で確定し、補助機の圧縮機4bに圧縮機4aの運転を代行させる応急運転に短時間で移行できる。そのため、空気調和装置1aが停止している時間がより短時間ですむ。その結果、室内の良好な空調環境が維持され、ユーザは快適性が損なわれずにすむ。
なお、変形例1において、空気調和装置1aに設けられる補助機が圧縮機4bの場合で説明したが、補助機が設けられる機器は圧縮機に限らない。空気調和装置1aにおいて、送風機9および10のうち、一方または両方の補助機が設けられていてもよい。
実施の形態2.
本実施の形態2は、複数の熱源側ユニットを有する空気調和装置の場合である。本実施の形態2においては、実施の形態1で説明した構成と同一の構成に同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施の形態2の空気調和装置の構成を説明する。図7は、実施の形態2に係る空気調和装置の一構成例を示す冷媒回路図である。図8は、図7に示した制御装置の一構成例を示す機能ブロック図である。
図7に示すように、空気調和装置1bは、複数の熱源側ユニット2aおよび2bと、負荷側ユニット3とを有する。負荷側ユニット3に対して、熱源側ユニット2aおよび2bが並列に接続されている。本実施の形態2においては、熱源側ユニット2bは、熱源側ユニット2aの運転を補助する補助機の役目を果たす。熱源側ユニット2bは、熱源側ユニット2aが運転中の場合、停止している。熱源側ユニット2aが運転中に熱源側ユニット2bも運転していてもよい。この場合、冷凍サイクル制御手段51は、熱源側ユニット2bの負荷が熱源側ユニット2aの負荷よりも小さくなるように、熱源側ユニット2aおよび2bを制御する。
時間変更手段52は、熱源側ユニット2aに設けられた機器に関する異常信号を検出部30から受信すると、再起動時間tretを基準時間trefよりも短い時間に設定する。熱源側ユニット2aに異常が発生しているか否かを判定する時間を短くし、熱源側ユニット2aに異常が発生している場合、早期に補助機である熱源側ユニット2bを起動することで、空調運転を継続できるからである。
なお、実施の形態2において、四方弁5aおよび5bは図1を参照して説明した四方弁5と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。熱源側熱交換器6aおよび6bは図1を参照して説明した熱源側熱交換器6と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。送風機9aおよび9bは図1を参照して説明した送風機9と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。冷媒配管11aおよび11bは図1に示した冷媒配管11と同一の構成であるため、その詳細な説明を省略する。
また、実施の形態2においては、制御装置40が熱源側ユニット2aおよび2bを制御する場合で説明するが、熱源側ユニット2aおよび2bのそれぞれに制御装置40が設けられていてもよい。さらに、本実施の形態2においては、空気調和装置1bが熱源側ユニット2aの補助機として1台の熱源側ユニット2bを有する場合について説明したが、2台以上の補助機を有していてもよい。
次に、本実施の形態2の空気調和装置1bの動作を説明する。図9は、実施の形態2に係る空気調和装置の動作手順の一例を示すフローチャートである。ステップS201の処理は図4を参照して説明したステップS101の処理と同様になるため、本実施の形態2においては、その説明を省略する。
ステップS202において、時間変更手段52は、検出部30から異常信号を受信し、異常の種類が熱源側ユニット2aに設けられた機器に関するものである場合、再起動時間tretを基準時間trefよりも短い時間に設定する。時間変更手段52は、設定した再起動時間tretの情報を再起動手段53に送信する。再起動手段53は、再起動対象の熱源側ユニット2aを停止する(ステップS203)。再起動手段53は、タイマ54が計測する時間を参照して、熱源側ユニット2aを停止してからの経過時間tが再起動時間tret以上か否かを判定する(ステップS204)。
経過時間tが再起動時間tretに到達すると、再起動手段53は、熱源側ユニット2aを再起動する(ステップS205)。再起動手段53は、熱源側ユニット2aの再起動回数Cretをカウントし、カウントした再起動回数Cretが基準回数Cref以上か否かを判定する(ステップS206)。再起動回数Cretが基準回数Crefに到達すると、再起動手段53は、異常が発生していると確定する(ステップS207)。そして、再起動手段53は、熱源側ユニット2aの代わりに補助機である熱源側ユニット2bに運転をさせる応急運転を実行する(ステップS208)。具体的には、再起動手段53は、熱源側ユニット2aの再起動を停止し、熱源側ユニット2bを起動する。さらに、再起動手段53は、熱源側ユニット2aを停止した旨の情報および熱源側ユニット2bを起動した旨の情報を冷凍サイクル制御手段51に送信する。
本実施の形態2の空気調和装置1bは、熱源側ユニット2aの運転をバックアップする熱源側ユニット2bを有する。本実施の形態2によれば、空気調和装置1bは、異常の検出が誤検出か、熱源側ユニット2aに異常が発生しているかを短時間で確定し、補助機の熱源側ユニット2bに熱源側ユニット2aの運転を代行させる応急運転に短時間で移行できる。そのため、空気調和装置1bが停止している時間がより短時間ですむ。その結果、室内の良好な空調環境が維持され、ユーザは快適性が損なわれずにすむ。
なお、実施の形態1および2において、空気調和装置1、1aおよび1bが熱源側ユニットおよび負荷側ユニットに分離されるスプリット型機種の場合で説明したが、空気調和装置は室内ユニットに圧縮機が搭載されるリモート型機種であってもよい。また、実施の形態1および2において、検出部30が異常の有無を判定する場合で説明したが、時間変更手段52が各センサの検出値と検出値に対応する閾値とを比較して、異常の有無を判定してもよい。
1、1a、1b 空気調和装置、2、2a、2b 熱源側ユニット、3 負荷側ユニット、4、4a、4b 圧縮機、5、5a、5b 四方弁、6、6a、6b 熱源側熱交換器、7 膨張弁、8 負荷側熱交換器、9、9a、9b 送風機、10 送風機、11、11a、11b 冷媒配管、20 冷媒回路、30 検出部、31、31a、31b 吸入圧力センサ、32、32a、32b 吐出圧力センサ、33、33a、33b 吐出温度センサ、34、34a、34b 電気異常検出センサ、35 室温センサ、36 圧力センサ、37 電気異常検出センサ、38 圧力差センサ、40 制御装置、41 メモリ、42 CPU、51 冷凍サイクル制御手段、52 時間変更手段、53 再起動手段、54 タイマ。

Claims (5)

  1. 機器の異常を検出する検出部と、
    前記検出部によって異常が検出されると、前記機器を停止した後、前記機器を再起動する制御装置と、
    前記機器についての運転を補助する補助機と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記検出部によって検出される異常の種類に対応して、前記機器を停止させてから再起動させるまでの再起動時間を決められた基準時間に対して変更する時間変更手段と、
    前記機器を停止させた後、前記時間変更手段によって設定された前記再起動時間が経過したとき前記機器を再起動する再起動手段と、
    を有
    前記時間変更手段は、
    前記異常の種類が前記機器に関する異常である場合、前記機器の前記再起動時間を前記基準時間よりも短くし、
    前記再起動手段は、
    決められた回数、前記機器を再起動した後、前記機器に異常があると確定すると、前記機器の再起動を停止し、前記補助機を起動する、
    空気調和装置。
  2. 前記機器が圧縮機であり、
    前記検出部は、前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力を検出する圧力センサを有し、
    前記時間変更手段は、
    前記吐出圧力が決められた高圧閾値以上である場合、または前記吐出圧力が前記高圧閾値よりも小さい低圧閾値以下である場合、前記再起動時間を前記基準時間よりも長くする、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記機器が圧縮機であり、
    前記検出部は、前記圧縮機に吸入される冷媒の圧力である吸入圧力と前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力である吐出圧力との圧力差を検出する圧力センサを有し、
    前記時間変更手段は、
    前記圧力差が決められた高閾値以上である場合、前記再起動時間を前記基準時間よりも長くし、前記圧力差が前記高閾値より小さい値である低閾値以下である場合、前記再起動時間を前記基準時間よりも短くする、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  4. 前記機器が圧縮機であり、
    前記検出部は、前記圧縮機から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する温度センサを有し、
    前記時間変更手段は、
    前記吐出温度が決められた冷媒温度閾値以上である場合、前記再起動時間を前記基準時間よりも長くする、
    請求項1に記載の空気調和装置。
  5. 機器の異常を検出する検出部と、
    前記検出部によって異常が検出されると、前記機器を停止した後、前記機器を再起動する制御装置と、
    を有し、
    前記機器として圧縮機を含む熱源側ユニットを複数有し、
    前記制御装置は、
    前記検出部によって検出される異常の種類に対応して、前記機器を停止させてから再起動させるまでの再起動時間を決められた基準時間に対して変更する時間変更手段と、
    前記機器を停止させた後、前記時間変更手段によって設定された前記再起動時間が経過したとき前記機器を再起動する再起動手段と、
    を有し、
    前記時間変更手段は、
    前記複数の熱源側ユニットのうち、前記異常が検出された機器が設けられた熱源側ユニットを再起動対象の熱源側ユニットとして前記再起動時間を前記基準時間よりも短い時間に設定し、
    前記再起動手段は、
    決められた回数、前記再起動対象の熱源側ユニットを再起動した後、前記再起動対象の熱源側ユニットに異常があると確定すると、前記再起動対象の熱源側ユニットの再起動を停止し、前記複数の熱源側ユニットのうち、前記再起動対象の熱源側ユニットを除く、少なくとも1台の熱源側ユニットを起動する、
    気調和装置。
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