本発明は、表示装置に関し、特に複数のアイコンが配置された操作画面を表示する技術に関する。
スマートフォンなどの携帯端末装置(表示装置とも称す)は、様々な機能に関連付けられたアイコンが配置された操作画面を表示する。ユーザーは、当該操作画面において所望のアイコンを選択することで、表示装置に所望の機能を実行させることができる(例えば、下記の特許文献1を参照)。また、ユーザーは、アイコンをスライド操作することで、操作画面に配置されたアイコンの配置位置を変更することができる。
上記のように、アイコンをスライド操作することで操作画面に配置されたアイコンの配置位置を変更することができる。しかしながら、このような複数のアイコンが配置された操作画面においては、アイコンの配置位置を変更するだけでなく、アイコンに関して様々な操作を行えることが求められている。例えば、アイコンに対応する機能を実行させる際に、この機能に係る別の機能をより簡単な操作で同時に実行させることが望まれているが、上記の表示装置ではこの要望に応えることはできない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、複数のアイコンが配置された操作画面において、新たな操作性を提供することを目的とする。
本発明の一局面にかかる表示装置は、表示部と、前記表示部の表示動作を制御する表示制御部と、前記表示部の画面に配置されたタッチパネルと、前記タッチパネルを通じてユーザー操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が受け付けたユーザー操作に応じた処理を実行する処理部と、を備え、前記表示制御部は、本表示装置が備える機能が関連付けられたアイコンであって、当該アイコン内に複数の領域が設けられたアイコンを前記表示部の画面に表示させ、前記操作受付部は、前記アイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合に、当該操作が前記アイコン内の何れの領域に対するユーザー操作であるかを判定し、前記処理部は、前記操作受付部が前記アイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合、前記アイコンに関連付けられた機能に関する処理であって、前記操作が行われた前記領域に応じた処理を行う、表示装置である。
本発明によれば、複数のアイコンが配置された操作画面において、新たな操作性を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる表示装置の外観を示す正面図である。
本発明の実施形態にかかる表示装置の内部構成を示すブロック図である。
(a)〜(c)は、第1実施形態にかかる表示装置の操作画面に表示されているアイコンを示す画像中における第2機能画像の設定手順を示す図である。
第1実施形態にかかる表示装置によるアイコンの操作に基づく制御手順を示すフローチャートである。
第1実施形態の変形例にかかるアイコンを示す画像中における複数の第2機能画像を示す図である。
第1実施形態の他の変形例にかかるアイコンを示す画像中における複数の第2機能画像を示す図である。
第2実施形態にかかる表示装置の操作画面を示す図である。
フォルダ及びファイルの階層構造を例示する図である。
第2実施形態にかかる表示装置によるアイコンの操作に基づく制御手順を示すフローチャートである。
(a)〜(c)は、第2実施形態にかかる表示装置の操作画面に表示されているアイコンを示す画像中における階層構造を示す図である。
(a)〜(c)は、第2実施形態にかかる表示装置の操作画面に表示されているアイコンの表示領域を示す図である。
第3実施形態にかかる表示装置の操作画面を示す図である。
(a)〜(f)は、第3実施形態におけるアイコンに対するスライド操作の操作方向を例示する図である。
第3実施形態にかかる表示装置によるアイコンの操作に基づく制御手順を示すフローチャートである。
第4実施形態にかかる表示装置によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
第4実施形態の変形例における操作領域の位置と時間帯を対応付けた操作領域位置テーブルを概念的に示す図である。
(a)〜(c)は、操作領域位置テーブルを用いた場合の表示装置における操作領域の位置の変化を示す図である。
第4実施形態の変形例における操作領域の位置とログインパスワードを対応付けた操作領域位置テーブルを概念的に示す図である。
(a)〜(f)は、第4実施形態の変形例における操作領域対するユーザー操作の方向を例示する図である。
第5実施形態にかかる表示装置の操作画面を例示する図である。
第5実施形態にかかる表示装置における操作領域と操作手順を対応付けた操作手順テーブルを概念的に示す図である。
第5実施形態にかかる表示装置によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
第6実施形態にかかる表示装置における各機能アイコンとそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルを概念的に示す図である。
(a)および(b)は、第6実施形態にかかる表示装置の操作画面の現在の日時に応じた変化を示す図である。
第6実施形態にかかる表示装置による表示制御の処理を示すフローチャートである。
第7実施形態にかかる表示装置の操作画面の一例を示す図である。
(a)〜(e)は、第7実施形態にかかる表示装置の操作画面における合成アイコンの作成手順を示す図である。
第7実施形態にかかる表示装置における各機能アイコンとそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルを概念的に示す図である。
(a)〜(c)は、第7実施形態にかかる表示装置の操作画面の現在の日時に応じた変化を示す図である。
第7実施形態にかかる表示装置による表示制御の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態にかかる表示装置について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる表示装置の外観を示す正面図である。図2は、本発明の第1実施形態にかかる表示装置の内部構成を示すブロック図である。
本発明の第1実施形態にかかる表示装置1は、例えば、スマートフォンなどの携帯端末装置であって、表示部10と、タッチパネル20と、通信部30と、記憶部40と、制御ユニット100とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
表示部10は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)などから構成される。図1に示すように、表示部10は、複数のアイコンA1〜A4が配置された操作画面D1を表示する。これらのアイコンA1〜A4には、それぞれ、表示装置1が備える予め定められた様々な機能やファイルに対応づけられている。例えばアイコンA1は、メール機能に対応付けられている。また、アイコンA2は、テキストファイルに対応付けられ、アイコンA3は、音楽ファイルに対応付けられ、アイコンA4は、インターネットブラウザ機能に対応付けられている。
タッチパネル20は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式等のタッチパネルである。タッチパネル20は、表示部10の画面に配置され、表示部10の操作画面D1上のアイコンに対する指などの接触をその接触位置と共に検知する。タッチパネル20は、指などの接触を検知すると、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット100の後述する操作受付部102などに出力する。このように、タッチパネル20は、表示部10の操作画面D1に対するユーザー操作が入力される操作部としての役割を果たす。
なお、タッチパネル20には、操作画面への直接の接触がなくても、ユーザーの指などが操作画面に対して一定距離まで接近した場合に当該指などを検出するタッチパネルも含まれる。このため、本実施形態でいう「接触」には、操作画面への接触がなくても指などが上記一定距離まで接近したことがタッチパネル20の機能により検出される状態も、実質的に接触したとして含まれるものとする。
また、表示装置1は、ユーザー操作が入力される操作部として、上記のタッチパネル20に加えて物理キーを備えてもよい。当該物理キーには、例えば、矢印キー、ページアップ(Page Up)キー、ページダウン(Page Down)キーなどがある。
通信部30は、不図示のLANチップなどの通信モジュールを備える通信インターフェイスである。表示装置1は、ネットワークを介してPC(Personal Computer)などの他の情報処理装置と接続されており、通信部30により接続されたPCなどとの間でデータの送受信を行う。
記憶部40は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置である。
制御ユニット100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等から構成される。制御ユニット100は、上記のROM又は記憶部40に記憶された制御プログラムが上記のCPUに実行されることにより、制御部101、操作受付部102、表示制御部103、および通信制御部104として機能する。なお、制御ユニット100の上記の各構成要素は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部101は、表示装置1の全体的な動作制御を司る。制御部101は、表示部10、タッチパネル20、通信部30、および記憶部40などと接続されており、接続されている上記各構成要素の動作制御や、各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
制御部101は、特に、後述する操作受付部102が受け付けた操作に応じた処理を実行する処理部としての役割を果たす。例えば、ユーザーによりタッチパネル20を通じて図1に示すアイコンA1を選択する操作が行われ、操作受付部102がアイコンA1のユーザー操作(選択操作ともいう)を受け付けた場合に、制御部101は、アイコンA1に対応付けられたメール機能を実行する。具体的には、制御部101は、記憶部40などに記憶されているメールプログラムを実行する。
操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、ユーザーにより入力されたユーザー操作を特定する。そして、操作受付部102は、特定したユーザー操作を受け付け、当該ユーザー操作に対応する制御信号を制御部101、表示制御部103、および通信制御部104などに出力する。
ここでユーザー操作には、タッチ操作、スライド操作(フリック操作やスワイプ操作を含む)、ドラッグ操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などがある。例えば、ユーザーがタッチパネル20上に指を接触させ、その後その接触位置から指を離すと、タッチパネル20は、接触を検知した位置を示す検知信号を操作受付部102に出力する。操作受付部102は、当該検知信号を受け、ユーザーにより入力されたユーザー操作がタッチ操作であることを特定し、当該タッチ操作を受け付ける。また、タッチパネル20上に指を接触させた状態で指を移動させると、タッチパネル20は、最初に接触を検出した初期位置から最後に接触を検出した最終位置までの各移動位置を示す検知信号を操作受付部102に出力する。操作受付部102は、当該検知信号を受け、ユーザーにより入力されたユーザー操作がスライド操作であること、及びスライド操作の操作方向を特定し、当該スライド操作を受け付ける。
通信制御部104は、通信部30の通信動作を制御する機能を有する。また、表示制御部103は、表示部10の表示動作を制御する機能を有する。
ところで、第1実施形態では、アイコンに対応する機能を実行する際に、この機能に係る別の機能をより簡単な操作で実行させることが可能にされている。詳しくは、アイコン及び該アイコンを示す画像中に設定された第2機能画像を表示部10の画面に表示しておき、第2機能画像に対するタッチ操作が行われた場合に、アイコンに対応する機能を、第2機能画像に対応する機能に関連付けて実行している。このため、第2機能画像に対する一度のタッチ操作を行うことにより、2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作を簡単化させることができる。
例えば、表示部10の操作画面D1に表示されているアイコンA2を示す画像中には、表示領域よりも小さな第2機能画像maが設定されている。この第2機能画像maは、例えば、次のような手順で設定される。
まず、図3(a)に示すように表示部10の操作画面D1には、各アイコンA1〜A4及び第2機能画像maが表示されているものとする。この状態で、図3(b)に示すように第2機能画像maに対するタッチ操作が行われ、引き続いて第2機能画像maに対するスライド操作が行われると、このスライド操作を操作受付部102が受け付け、表示制御部103は、第2機能画像maをそのスライド操作の方向に移動させる処理を行う。そして、図3(c)に示すように第2機能画像maがアイコンA2を示す画像中における任意位置まで移動されて、スライド操作が終了すると、表示制御部103は、第2機能画像maをアイコンA2を示す画像中における任意位置に位置決めする。更に、表示制御部103は、第2機能画像maを位置決めした後、一定時間が経過すると、第2機能画像maをアイコンA2を示す画像中における任意位置に設定する。また、一定時間が経過するまでの間は、スライド操作による第2機能画像maの再移動が可能である。これにより、アイコンA2を示す画像中における任意位置に第2機能画像maが設定される。
このような第2機能画像maは、例えばアイコンA2に対応付けられたテキストファイルのテキストの印刷及び印刷設定を指示する機能を有している。詳しくは、第2機能画像maに対応する機能は、予め設定されたプログラムの実行によりなされる機能であり、プリントドライバーを起動して、テキストの印刷設定をプリントドライバーに指示する。印刷設定としては、1枚の記録紙に2ページのテキストを配置する「2in1」、1枚の記録紙に4ページのテキストを配置する「4in1」、モノクロ印刷、カラー印刷などがあり、この印刷設定がプリントドライバーに指示される。
ここで、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA2を示す画像中における第2機能画像maに対して行われたと判定すると、このタッチ操作に対応する制御信号を出力する。制御部101は、制御信号に基づき、そのタッチ操作されたアイコンA2に対応するテキストファイルを記憶部40から読出す。そして、表示制御部103は、そのテキストファイルのテキストを表示部10の画面に表示させる。また、制御部101は、制御信号に基づき、プリントドライバー(プログラム)を起動して、第2機能画像maに対応する印刷設定をプリントドライバーに指示する。プリントドライバーは、その印刷設定に基づき、テキストの印刷データを生成し、この印刷データを通信部30からネットワークを通じてネットワーク上のプリンター(図示せず)に送信する。プリンターでは、印刷データを受信して、印刷データによって示されるテキストを記録紙に印刷する。
上述の処理により、表示部10に表示されたアイコン内には、第2機能画像maが設けられた領域とそれ以外の領域とからなる複数の領域が設けられる。また、上記の処理では、操作受付部102は、アイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合に、当該操作がアイコン内の何れの領域に対するユーザー操作であるか、すなわち、操作が第2機能画像maが設けられた領域とそれ以外の領域に対するユーザー操作であるかを判定している。そして、制御部101は、操作受付部102がアイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合、アイコンに関連付けられた機能に関する処理であって、操作が行われた領域に応じた処理、すなわち、第2機能画像maが設けられた領域又はそれ以外の領域に応じた処理を行う。
次に、第1実施形態の表示装置1によるアイコンの操作に基づく制御手順を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D1を表示させる(ステップS101)。
そして、操作受付部102は、操作画面D1に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS102で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されているか否かを判定する(ステップS103)。例えば、操作受付部102により、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていないと判定されると(ステップS103で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに対応する機能を実行する(ステップS104)。
また、操作受付部102は、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていると判定すると(ステップS103で「Yes」)、更にタッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれているか否かを判定する(ステップS105)。そして、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれていると判定されると(ステップS105で「Yes」)、制御部101は、アイコンに対応する機能を、該第2機能画像maに対応する機能に関連付けて実行する(ステップS106)。
また、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれていないと判定されると(ステップS105で「No」)、制御部101は、アイコンに対応する機能のみを実行する(ステップS104)
例えば、タッチ操作の位置がアイコンA2を示す画像中における第2機能画像maに含まれていれば(ステップS105で「Yes」)、アイコンA2に対応するテキストファイルが記憶部40から読出されて、テキストファイルのテキストが表示部10の画面に表示されると共に、第2機能画像maに対応する機能が実行されて、プリントドライバーが起動される(ステップS106)。また、タッチ操作の位置がアイコンA2を示す画像中における第2機能画像maに含まれていなければ(ステップS105で「No」)、アイコンA2に対応するテキストファイルのテキストが表示部10の画面に表示されるものの(ステップS104)、第2機能画像maに対応する機能が実行されることはない。
以上のように、本発明の第1実施形態にかかる表示装置1では、操作画面D1上のアイコンがタッチ操作されたときには、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されているか否かが判定され、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていない場合に、又はタッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていて、タッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれていない場合に、タッチ操作されたアイコンに対応する機能のみが実行される。また、タッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれている場合に、アイコンに対応する機能が、第2機能画像maに対応する機能に関連付けて実行される。このため、アイコンを示す画像中における第2機能画像maに対する一度のタッチ操作で2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作が簡単化されて、ユーザーに新たな操作性を提供することができる。
<変形例1−1>
第1実施形態では、アイコンを示す画像中に1つの第2機能画像maを設定しているが、アイコンを示す画像中に複数の第2機能画像を設定しても構わない。
例えば、図5に示すようにアイコンA4を示す画像中に4つの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4を設定する。これらの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4は、図3(a)〜(c)に示す手順を繰り返すことにより、アイコンA4を示す画像中におけるそれぞれの任意位置に設定される。また、1つのアイコンを示す画像中に任意の数の第2機能画像を設定することができる。
アイコンA4は、インターネットブラウザ機能に対応付けられている。また、各第2機能画像ma1〜ma4に対応するそれぞれの機能は、予め設定されたプログラムの実行によりなされる機能であり、アイコンA4に対応するインターネットブラウザ機能の実行時に最初にアクセスされるネット上のサイトを該インターネットブラウザ機能に指示する機能である。
例えば、第2機能画像ma1に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとして天気予報に係るサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。また、第2機能画像ma2に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとして仕事に頻繁に利用されるサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。更に、第2機能画像ma3に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとして娯楽に係るサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。また、第2機能画像ma4に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとしてニュースに係るサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。
ここで、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4を示す画像中における第2機能画像ma1に対して行われたと判定すると、このタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に対応する制御信号を制御部101に出力する。制御部101は、制御信号に基づきそのタッチ操作されたアイコンA4並びに第2機能画像ma1を判定すると、アイコンA4に対応するインターネットブラウザ機能を実行すると共に、第2機能画像ma1に対応する機能を実行して、最初にアクセスされるサイトとして天気予報に係るサイトをインターネットブラウザ機能に指示する。このインターネットブラウザ機能の実行に伴い、通信制御部104が通信部30を通じて該インターネットブラウザ機能で設定されているネット上の天気予報に係るサイトに最初にアクセスして、サイトのデータを受信し、表示制御部103が天気予報に係るサイトを表示部10の画面に表示させる。
同様に、タッチ操作がアイコンA4を示す画像中における第2機能画像ma2に対して行われた場合は、仕事に頻繁に利用されるサイトが最初にアクセスされて、このサイトが表示部10の画面に表示され、またタッチ操作が第2機能画像ma3に対して行われた場合は、娯楽に係るサイトが最初にアクセスされて、このサイトが表示部10の画面に表示され、更にタッチ操作が第2機能画像ma4に対して行われた場合は、ニュースに係るサイトが最初にアクセスされて、このサイトが表示部10の画面に表示される。
従って、アイコンA4を示す画像中における各第2機能画像ma1〜ma4のいずれがタッチ操作されるかにより、表示部10の画面に最初に表示されるサイトが変わる。
<変形例1−2>
上記変形例1−1においては、アイコンA4を示す画像中に複数の第2機能画像ma1〜ma4が設定されている。このため、1つの任意の第2機能画像がタッチ操作されるときに、この任意の第2機能画像に隣接する他の第2機能画像もタッチ操作されることがある。
そこで、操作受付部102は、タッチパネル20を通じて、アイコンA4に対するユーザー操作の接触範囲を求め、このアイコンA4を示す画像中における各第2機能画像ma1〜ma4のうちからその接触範囲に重なる面積が最も広い第2機能画像を選択して、この選択した第2機能画像に対するユーザー操作を受け付ける。これにより、アイコンA4を示す画像中に各第2機能画像ma1〜ma4が密接して設定されていても、ユーザーがタッチ操作した任意の第2機能画像を適確に選択することができる。
<変形例1−3>
また、アイコンを示す画像中に複数の第2機能画像を表示しておき、2つ以上の第2機能画像を交差するスライド操作が行われたときには、スライド操作に交差した2つ以上の第2機能画像に対応するそれぞれの機能を組み合わせて実行してもよい。
例えば、図6に示すようにアイコンA2を示す画像中に4つの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4が設定されているものとする。これらの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4は、「2in1」、モノクロ印刷、カラー印刷、「4in1」というそれぞれの印刷設定に対応している。
ここで、各第2機能画像ma1〜ma4のいずれかがタッチ操作されると、アイコンA2に対応する機能が、タッチ操作された第2機能画像に対応する機能に関連付けて実行される。また、アイコンA2がスライド操作されて、各第2機能画像ma1〜ma4のうちの2つ以上の第2機能画像がスライド操作に交差した場合は、アイコンA2に対応する機能が、スライド操作に交差した2つ以上の第2機能画像に対応する機能に関連付けて実行される。例えば、スライド操作が2つの第2機能画像ma1、ma2と交差した場合は、アイコンA2に対応するテキストファイルのテキストが、「2in1」及びモノクロで印刷される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の表示装置について説明する。第2実施形態の表示装置1は、第1実施形態と同様に、図1及び図2に示す外観及び内部構成を有しているが、表示部10の画面に表示されるアイコンの表示制御及び表示形態が異なる。
第2実施形態では、表示装置1の表示部10に、例えば図7に示すように複数のアイコンA1〜A3及びアイコンB1を配置した操作画面D2が表示される。各アイコンA1〜A3は、それぞれの機能に対応付けられている。また、アイコンB1は、階層構造の関係を有する複数のフォルダやファイルに対応付けられている。
例えば、アイコンB1は、階層構造における最も上位のフォルダf1に対応付けられている。また、図8に示すように最も上位のフォルダf1には下位の2つのフォルダf2、f3及びファイルf4が属し、フォルダf2にはより下位の2つのファイルf5、f6が属し、フォルダf3にはより下位の2つのファイルf7、f8が属している。
そして、アイコンB1を示す画像中には、そのようなフォルダやファイルの階層構造が反映されて表示される。
次に、第2実施形態の表示装置1によるアイコンの操作に基づく制御手順を、図9に示すフローチャートに従って説明する。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D2を表示させる(ステップS201)。
そして、操作受付部102は、操作画面D2に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS202で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンがフォルダに対応付けられているか否かを判定する(ステップS203)。例えば、操作受付部102により、タッチ操作されたアイコンがフォルダに対応付けられていないと判定されると(ステップS203で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに対応する機能を実行する(ステップS204)。
また、操作受付部102により、例えばタッチ操作されたアイコンB1がフォルダf1に対応付けられていると判定されると(ステップS203で「Yes」)、表示制御部103は、図10(a)に示すようにフォルダf1に対応する第2機能画像mb1、及び該フォルダf1に属す2つのフォルダf2、f3及びファイルf4に対応するそれぞれの第2機能画像mb2、mb3、mb4をアイコンB1を示す画像中に表示させる(ステップS205)。
そして、操作受付部102によりフォルダf2に対応する第2機能画像mb2に対するタッチ操作が判定されると(ステップS206で「Yes」)、表示制御部103は、図10(b)に示すようにフォルダf2に対応する第2機能画像mb2、及び該フォルダf2に属す2つのファイルf5、f6に対応するそれぞれの第2機能画像mb5、mb6をアイコンB1を示す画像中に表示させる(ステップS205)。
同様に、図10(a)においてフォルダf3に対応する第2機能画像mb3に対するタッチ操作が判定されると(ステップS206で「Yes」)、図10(c)に示すようにフォルダf3に対応する第2機能画像mb3、及び該フォルダf3に属す2つのファイルf7、f8に対応するそれぞれの第2機能画像mb7、mb8がアイコンB1を示す画像中に表示される(ステップS205)。
また、操作受付部102により、各ファイルf4、f5、f6、f7、f8に対応する各第2機能画像mb4、mb5、mb6、mb7、mb8のいずれかに対するタッチ操作が判定されると(ステップS207で「Yes」)、制御部101は、そのタッチ操作された第2機能画像に対応するファイルを記憶部40から読出して、このファイルに対応する機能を実行する(ステップS208)。例えば、制御部101がそのファイルの内容を展開し、表示制御部103がそのファイルの内容を表示部10の画面に表示させる。
以上のように、本発明の第2実施形態にかかる表示装置1によれば、階層構造に応じてフォルダやファイルをタッチ操作して選択することができるので、フォルダやファイルの選択操作が容易になって、ユーザーに新たな操作性を提供することができる。
<変形例2−1>
第2実施形態では、アイコンの表示領域のサイズを一定に維持しているが、アイコンの表示領域のサイズを変更してもよい。
例えば、操作受付部102によりアイコンB1に対するタッチ操作が判定されると、表示制御部103は、図11(a)に示すようにアイコンB1を示す画像中にフォルダf1に対応する第2機能画像mb1、該フォルダf1に属す2つのフォルダf2、f3及びファイルf4に対応するそれぞれの第2機能画像mb2〜mb4をアイコンB1を示す画像中に表示させる。そして、操作受付部102によりフォルダf2に対するタッチ操作が判定されると、表示制御部103は、図11(b)に示すようにアイコンB1の表示領域を拡大して、この拡大した表示領域に、第2機能画像mb1及び3つの第2機能画像mb2〜mb4に加えて、フォルダf2に属す2つのファイルf5、f6に対応するそれぞれの第2機能画像mb5、mb6を表示させる。同様に、図11(a)においてフォルダf3に対するタッチ操作が判定されると、表示制御部103は、図11(c)に示すようにアイコンB1の表示領域を拡大して、この拡大した表示領域に、第2機能画像mb1及び3つの第2機能画像mb2〜mb4に加えて、フォルダf3に属す2つのファイルf7、f8に対応するそれぞれの第2機能画像mb7、mb8を表示させる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の表示装置について説明する。第3実施形態の表示装置1は、第1実施形態と同様に、図1及び図2に示す外観及び内部構成を有しているが、表示部10の画面に表示されるアイコンに対する操作方法が異なる。
第3実施形態では、表示装置1の表示部10に、例えば図12に示すように複数のアイコンA1〜A3及びアイコンC1を配置した操作画面D3が表示される。各アイコンA1〜A3は、それぞれの機能に対応付けられており、各アイコンA1〜A3に対するタッチ操作によりそれぞれの機能が実行される。
また、アイコンC1については、タッチ操作により該アイコンC1に対応する機能が実行されるだけではなく、スライド操作が行われた場合に、アイコンに対応する機能が、該スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行される。これにより、一度のスライド操作で2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作を簡単化させることができる。
例えば、図13(a)〜(f)に示すようにアイコンC1に対するユーザー操作の操作方向として、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向などを予め設定しておき、これらの操作方向に対応付けてそれぞれの機能を設定しておく。そして、アイコンC1に対するスライド操作の操作方向が、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向のいずれかに一致したときに、アイコンに対応する機能を、スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行する。
より具体的には、アイコンC1がテキストファイルに対応付けられ、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向がそれぞれの印刷設定に対応付けられているとすると、アイコンC1に対してスライド操作が行われたときに、アイコンC1に対応するテキストファイルのテキストが、スライド操作の操作方向に対応する印刷設定で印刷される。各操作方向に対応するそれぞれの印刷設定としては、「2in1」、「4in1」、モノクロ印刷、カラー印刷、縦向き印刷、横向き印刷などがある。
次に、第3実施形態の表示装置1によるアイコンの操作に基づく制御手順を、図14に示すフローチャートに従って説明する。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D3を表示させる(ステップS301)。
そして、操作受付部102は、操作画面D3に配置されたアイコンのユーザー操作を受け付けると(ステップS302で「Yes」)、ユーザー操作がタッチ操作及びスライド操作のいずれであるかを判定する(ステップS303)。例えば、操作受付部102によりユーザー操作がタッチ操作であると判定されると(ステップS303で「タッチ操作」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに対応する機能を実行する(ステップS304)。
また、操作受付部102によりユーザー操作がスライド操作であると判定されると(ステップS303で「スライド操作」)、制御部101は、ユーザー操作が受付けられたアイコンについてスライド操作の操作方向に対応する機能が設定されているか否かを判定する(ステップS305)。そして、制御部101は、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていると判定すると(ステップS305で「Yes」)、スライド操作がなされたアイコンに対応する機能を、スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行する(ステップS306)。
例えば、アイコンC1に対してスライド操作がなされた場合は、プリントドライバーが起動されて、スライド操作の操作方向に対応する印刷設定がプリントドライバーに指示される。プリントドライバーは、そのスライド操作の操作方向に対応する印刷設定に基づき、アイコンC1に対応するテキストファイルのテキストの印刷データを生成し、この印刷データを通信部30からネットワークを通じてネットワーク上のプリンターに送信する。プリンターでは、印刷データを受信して、印刷データによって示されるテキストを記録紙に印刷する。
また、操作受付部102によりユーザー操作がスライド操作であると判定されても(ステップS303で「スライド操作」)、制御部101によりスライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていないと判定されると(ステップS305で「No」)、アイコンに対応する機能が実行されるものの(ステップS304)、スライド操作の操作方向に対応する機能が実行されることはない。
以上のように、本発明の第3実施形態にかかる表示装置1では、操作画面D3上のアイコンがユーザー操作されたときには、ユーザー操作がタッチ操作及びスライド操作のいずれであるかが判定され、タッチ操作された場合に、アイコンに対応する機能が実行される。また、スライド操作である場合には、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されているか否かが判定され、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていなければ、アイコンに対応する機能が実行されるものの、スライド操作の操作方向に対応する機能が実行されることはない。更に、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていれば、アイコンに対応する機能が、スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行される。このため、アイコンに対する一度のスライド操作で2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作が簡単化されて、ユーザーに新たな操作性を提供することができる。
<変形例3−1>
第3実施形態では、アイコンC1に対するスライド操作の操作方向として一方向だけを判定して、この操作方向に対応する機能を実行しているが、複数の方向を同時に判定して、これらの操作方向に対応するそれぞれの機能を組み合わせて実行してもよい。
例えば、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向に対応するそれぞれの印刷設定として、「2in1」、「4in1」、モノクロ印刷、カラー印刷、縦向き印刷、横向き印刷が設定されているものとすると、アイコンC1に対して、例えば上方向のスライド操作が行われ、引き続いて右方向のスライド操作が行われた場合は、「2in1」及びモノクロ印刷が組み合わされて実行される。また、アイコンC1に対して、例えば左方向のスライド操作が行われ、引き続いて時計回り方向のスライド操作が行われた場合は、カラー印刷及び縦向き印刷が組み合わされて実行される。
<第4実施形態>
第4実施形態では、アイコンのセキュリティを向上させることができる。詳しくは、アイコンとして、アイコンの表示領域における予め設定された操作領域に対するタッチ操作が行われた場合に、そのアイコンに関連付けられた機能を実行すると共に、アイコンの表示領域における該操作領域を除く他の領域に対するタッチ操作が行われた場合に、そのアイコンに関連付けられた機能を実行しないようなアイコンを設定することができる。また、アイコンの表示領域における操作領域は、表示装置1のユーザーにより任意に設定されるものであり、設定後は操作領域が非表示となる。このため、表示装置1のユーザーとは異なる他の人が該表示装置1を操作しても、アイコンの機能を容易に実行することができず、セキュリティを向上させることができる。
例えば、後述する図17(A)〜図17(C)の表示部10の操作画面D1に表示されているアイコンA4の表示領域には、該表示領域よりも小さな操作領域maが設定されている。この操作領域maは、表示装置1のユーザーが予め設定したものであり、設定後は操作領域maが非表示となって視認することができない。
操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における操作領域maに対して行われたと判定すると、このタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に対応する制御信号を制御部101に出力する。表示制御部10は、このタッチ操作された操作領域maを含むアイコン4に関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。また、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における操作領域maとは異なる他の領域に対して行われたと判定すると、制御信号を制御部101に出力することがない。このため、インターネットブラウザ機能が実行されない。
次に、第4実施形態の表示装置1の動作について説明する。図15は、表示装置1によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D1を表示させる(ステップS401)。
そして、操作受付部102は、操作画面D1に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS402で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されているか否かを判定する(ステップS403)。例えば、操作受付部102により、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていないと判定されると(ステップS403で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS404)。
また、操作受付部102は、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていると判定すると(ステップS403で「Yes」)、更にタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれているか否かを判定する(ステップS405)。そして、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていると判定されると(ステップS405で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS404)。また、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていないと判定されると(ステップS405で「No」)、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行されることはない。
例えば、タッチ操作の位置がアイコンA4の表示領域における操作領域maに含まれていれば(ステップS405で「Yes」)、アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行される(ステップS404)。また、タッチ操作の位置がアイコンA4の表示領域における操作領域maに含まれていなければ(ステップS405で「No」)、アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行されることはない。
以降、各ステップS402〜S405の処理が定期的に繰り返されることにより、操作画面D1上のアイコンがタッチ操作されたときには、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されているか否かが判定され、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていない場合に、又はタッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていて、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれている場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第4実施形態にかかる表示装置1によれば、アイコンの表示領域において操作領域maが設定されると、タッチ操作の位置がその操作領域maに含まれている場合にのみ、アイコンに関連付けられた機能が実行されるので、操作領域maが設定されていることを知らない人が表示装置1を操作しても、アイコンの機能を容易に実行することができず、セキュリティを向上させることができ、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
<変形例4−1>
第4実施形態では、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていない場合に、アイコンに関連付けられた機能を実行しないようにしているが、この代わりに、予め設定されたダミーデータを表示部10の画面に表示してもよい。
例えば、アイコンA4に関連付けてダミーデータを予め設定して記憶部40等に記憶しておく。そして、操作受付部102により、アイコンA4のタッチ操作が受け付けられながらも、タッチ操作の位置がアイコンA4の表示領域における操作領域maに含まれていないと判定されると、表示制御部103は、そのアイコンA4に関連付けられたダミーデータを記憶部40から読出して、このダミーデータを表示部10の画面に表示する。
<変形例4−2>
また、表示制御部103は、日時に応じて、アイコンの表示領域における操作領域maの位置を変更してもよい。このためには、図16に示すような操作領域位置テーブルDt1を予め作成して記憶部40等に記憶しておく。この操作領域位置テーブルDt1では、AM7:00〜AM9:00の時間帯に対応してアイコンの表示領域における上側が操作領域maの位置として設定され、AM9:00〜PM5:00の時間帯に対応してアイコンの表示領域における左側が操作領域maの位置として設定され、PM5:00〜AM7:00の時間帯に対応してアイコンの表示領域における下側が操作領域maの位置として設定されている。
表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し、現在の日時と表示位置テーブルDt1の各時間帯を比較して、現在の日時を含む時間帯が設定されているアイコンの表示領域における位置を選択し、この選択したアイコンの表示領域における位置に操作領域maを設定する。
図16に示すような操作領域位置テーブルDt1を設定した場合は、AM7:00〜AM9:00の時間帯に、図17(a)に示すように操作領域maがアイコンの表示領域における上側に位置決めされ、AM9:00〜PM5:00の時間帯に、図17(b)に示すように操作領域maがアイコンの表示領域における左側に位置決めされ、PM5:00〜AM7:00の時間帯に、図17(c)に示すように操作領域maがアイコンの表示領域における下側に位置決めされる。
<変形例4−3>
また、表示制御部103は、表示装置1を用いるためにログインしたユーザーに応じて、アイコンの表示領域における操作領域maの位置を変更しても構わない。このためには、図18に示すような操作領域位置テーブルDt2を予め作成して記憶部40等に記憶しておく。この操作領域位置テーブルDt2では、ユーザーAのログインパスワードPaに対応してアイコンの表示領域における上側が操作領域maの位置として設定され、ユーザーBのログインパスワードPbに対応してアイコンの表示領域における左側が操作領域maの位置として設定され、ユーザーCのログインパスワードPcに対応してアイコンの表示領域における下側が操作領域maの位置として設定されている。
ここで、表示部10の画面にキーボードなどが表示され、タッチ操作によりログインパスワードが入力されたものとする。このとき、制御部101は、操作受付部102を通じて該ログインパスワードを入力し、この入力したログインパスワードが操作領域位置テーブルDt2における各ログインパスワードPa、Pb、Pcのいずれかに一致すると、表示装置1を使用可能な動作状態にする。そして、表示制御部103は、操作領域位置テーブルDt2を参照して、その入力したログインパスワードに対応するアイコンの表示領域における位置を選択し、この選択したアイコンの表示領域における位置に操作領域maを設定する。
図18に示すような操作領域位置テーブルDt2を設定した場合は、ユーザーAのログインパスワードPaが入力されたときに、操作領域maがアイコンの表示領域における上側に位置決めされ、ユーザーBのログインパスワードPbが入力されたときに、操作領域maがアイコンの表示領域における左側に位置決めされ、ユーザーCのログインパスワードPcが入力されたときに、操作領域maがアイコンの表示領域における下側に位置決めされる。
<変形例4−4>
また、操作受付部102は、アイコンの表示領域における操作領域maに対する予め設定された操作手順のタッチ操作を受け付けると共に、操作領域maに対す該操作手順とは異なるタッチ操作を受け付けないようにしても構わない。
例えば、操作受付部102は、操作領域maに対するタッチ操作が規定時間の間に規定回数だけ繰り返されたときに、タッチ操作を受け付け、タッチ操作が規定時間の間に規定回数(予め定められた回数)だけ繰り返されなかったときに、タッチ操作を受け付けないようにする。
あるいは、操作受付部102は、操作領域maに対するユーザー操作が規定方向(予め定められた方向)へのスライド操作であるときに、ユーザー操作を受け付け、ユーザー操作が規定方向でないときに、ユーザー操作を受け付けないようにする。より具体的には、図19(a)〜図19(f)に示すように操作領域maに対するユーザー操作の規定方向として、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向などを予め設定しておく。そして、操作領域maに対するユーザー操作の方向が規定方向に一致したときに、ユーザー操作を受け付け、ユーザー操作が規定方向に一致しないときに、ユーザー操作を受け付けないようにする。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態の表示装置について説明する。第5実施形態の表示装置1は、第4実施形態とはアイコンの表示領域に設定される操作領域maの数が異なる。
第5実施形態では、例えば図20に示すようにアイコンA4が表示部10の操作画面D2に表示されているものとすると、このアイコンA4の表示領域に3つの操作領域ma1、ma2、ma3が非表示で設定されている。
これらの操作領域ma1、ma2、ma3は、図3(a)〜(c)に示す手順を繰り返すことにより、アイコンA4の表示領域におけるそれぞれの任意位置に所望のサイズで設定される。また、1つのアイコンの表示領域における操作領域の数を任意に設定することができる。
このようなアイコンA4の表示領域における各操作領域ma1、ma2、ma3に対しては、タッチ操作の操作手順が予め設定されている。例えば、操作手順は、各操作領域ma1、ma2、ma3別に設定されており、規定時間の間に操作領域に対して繰り返し行われる規定回数のタッチ操作である。このためには、図21に示すような操作手順テーブルDt3を予め作成して記憶部40等に記憶しておく。この操作手順テーブルDt3では、操作領域ma1に対応付けて規定時間Tの間に1回のタッチ操作が設定され、また操作領域ma2に対応付けて規定時間Tの間に2回のタッチ操作が設定され、操作領域ma3に対応付けて規定時間Tの間に3回のタッチ操作が設定されている。
ここで、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における各操作領域ma〜ma3のいずれかに対して行われると、操作手順テーブルDt3を参照して、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われたか否かを判定し、操作領域に対応する操作手順で行われたと判定すると、このタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に対応する制御信号を制御部101に出力する。例えば、操作領域ma1が規定時間Tの間に1回のタッチ操作された場合は、タッチ操作が受け付けられる。同様に、操作領域ma2が規定時間Tの間に2回のタッチ操作された場合に、また操作領域ma3が規定時間Tの間に3回のタッチ操作された場合に、タッチ操作が受け付けられる。そして、表示制御部10は、アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。
また、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における各操作領域ma〜ma3とは異なる他の領域に対して行われたか、又はタッチ操作が各操作領域ma〜ma3のいずれかに対して行われても、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われなかったと判定すると、このタッチ操作を受け付けず、制御信号を制御部101に出力することもない。このため、インターネットブラウザ機能が実行されない。
次に、第5実施形態の表示装置1の動作について説明する。図22は、表示装置1によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D2を表示させる(ステップS501)。
そして、操作受付部102は、操作画面D2に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS502で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されているか否かを判定する(ステップS503)。例えば、操作受付部102によりタッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていないと判定されると(ステップS503で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS504)。
また、操作受付部102は、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていると判定すると(ステップS503で「Yes」)、更にタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれているか否かを判定する(ステップS505)。そして、操作受付部102は、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていると判定すると(ステップS505で「Yes」)、操作手順テーブルDt3を参照して、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われたか否かを判定する(ステップS506)。
このとき、操作受付部102によりタッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われたと判定されると(ステップS506で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS504)。
また、操作受付部102により、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれていないと判定されるか(ステップS505で「No」)、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれると判定されながらも、(ステップS505で「Yes」)、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われなかったと判定されると(ステップS506で「No」)、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行されることはない。
以降、各ステップS502〜S506の処理が定期的に繰り返されることにより、操作画面D2上のアイコンがタッチ操作されたときには、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されているか否かが判定され、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていない場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行される。また、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていて、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれ、更にタッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われた場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第5実施形態にかかる表示装置1によれば、アイコンの表示領域に複数の操作領域ma1〜ma3が設定されると、タッチ操作の位置がいずれかの操作領域に含まれ、かつタッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われた場合にのみ、アイコンに関連付けられた機能が実行されるので、操作領域が設定されていることを知らない人が表示装置1を操作しても、アイコンの機能を容易に実行することができず、セキュリティを向上させることができ、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
<変形例5−1>
第5実施形態では、操作領域の操作手順として、規定時間の間に操作領域に対して繰り返し行われる規定回数のタッチ操作を例示しているが、他の操作手順を適用してもよい。例えば、操作領域の操作手順として、アイコンの表示領域における各操作領域に対するタッチ操作の順番を設定してもよい。より具体的には、図9に示すアイコンA4の表示領域における各操作領域ma1、ma2、ma3に対するタッチ操作の順番を予め設定しておき、各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番で順次タッチ操作された場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行し、また各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番でタッチ操作されなかった場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行しない。
加えて、各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、タッチ操作される順番が回って来たときに、第5実施形態と同様に規定時間の間に操作領域に対して規定回数のタッチ操作が繰り返し行われたか否かを判定してもよい。この場合は、各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番で順次タッチ操作され、かつ各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、規定時間の間に操作領域に対して規定回数のタッチ操作が繰り返し行われた場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する。
また、各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、タッチ操作される順番が回って来たときに、操作領域に対するユーザー操作の方向が規定方向であるか否かを判定してもよい。この場合は、各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番で順次ユーザー操作され、かつ各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、操作領域に対するユーザー操作の方向が規定方向である場合に、ユーザー操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する。ユーザー操作の規定方向としては、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向などがある。
<変形例5−2>
第5実施形態においても、第4実施形態に係る上記変形例1−1と同様に、アイコンに関連付けられた機能を実行しない代わりに、予め設定されたダミーデータを表示部10の画面に表示してもよい。
また、第4実施形態に係る上記変形例4−2、4−3と同様に、アイコンの表示領域における各操作領域別に、日時に応じて、アイコンの表示領域における操作領域の位置を変更したり、ログインしたユーザーに応じて、アイコンの表示領域における操作領域の位置を変更したりしても構わない。
<第6実施形態>
第6実施形態では、表示制御部103は、表示部10の操作画面D1の規定位置に配置された機能アイコンA4(画像)の代わりに、他の各機能アイコンA5、A6、A7(画像)をその規定位置に選択的に表示する。
詳しくは、各機能アイコンA4、A5、A6、A7毎に、アイコンの表示時間帯が設定されている。表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し、現在の日時と各機能アイコンA4〜A7の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し、この選択したアイコンを操作画面D1の規定位置に表示する。従って、日時に応じて、各機能アイコンA4、A5、A6、A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に選択的に表示される。
図23は、各機能アイコンA4、A5、A6、A7とそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルDt4を概念的に示している。この表示時間帯テーブルDt4では、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA4が設定され、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA5が設定され、PM5:00〜PM9:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA6が設定され、PM9:00〜AM7:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA7が設定されている。
この場合、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯には、図24(a)に示すように操作画面D1の規定位置に機能アイコンA4が表示され、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯には、図24(b)に示すように操作画面D1の規定位置に機能アイコンA5が表示される。同様に、PM5:00〜PM8:00の表示時間帯には、操作画面D1の規定位置に機能アイコンA6が表示され、またPM8:00〜AM7:00の表示時間帯には、操作画面D1の規定位置に機能アイコンA7が表示される。
また、各機能アイコンA4、A5、A6、A7は、それぞれのインターネットブラウザ機能(インターネットブラウザプログラム)に関連付けられている。これらのインターネットブラウザ機能では、インターネットブラウザ機能の実行時に最初にアクセスされるネット上のサイトが個別に設定されている。このため、各機能アイコンA4、A5、A6、A7のいずれが選択されたかにより、最初にアクセスされるサイトが変わる。詳しくは、各機能アイコンA4、A5、A6、A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に表示されているときに、ユーザーが規定位置のアイコンにタッチ操作すると、操作受付部102により規定位置のアイコンのタッチ操作が受付けられる。そして、制御部101は、タッチ操作された規定位置のアイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。このインターネットブラウザ機能の実行に伴い、通信制御部104が通信部30を通じて該インターネットブラウザ機能で設定されているネット上のサイトに最初にアクセスして、サイトのデータを受信し、表示制御部103がその最初のサイトを表示部10の画面に表示する。従って、規定位置に表示されているアイコンをタッチ操作すると、日時に応じて表示部10の画面に最初に表示されるサイトが変わる。
例えば、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA4がタッチ操作されたときには天気予報に係るサイトが最初に表示され、またAM9:00〜PM5:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA5がタッチ操作されたときには仕事に頻繁に利用されるサイトが最初に表示され、更にPM5:00〜PM8:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA6がタッチ操作されたときにはニュースに係るサイトが最初に表示され、PM8:00〜AM7:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA7がタッチ操作されたときには娯楽に係るサイトが最初に表示されるようにする。このため、ユーザーは、図23に示す表示時間帯テーブルDt4を予め適宜設定しておくことにより、時間帯に応じて所望のサイトを直ちに見ることが可能となる。
なお、表示時間帯として、日時だけではなく、曜日や年月日等を設定してもよい。また、操作画面D1の規定位置に選択的に表示されるアイコンの数を増減しても構わない。更に、アイコンに関連付けられる機能として、インターネットブラウザ機能だけではなく、他の機能を関連付けてもよい。
次に、第6実施形態の表示装置1の動作について説明する。図25は、表示装置1による機能アイコンの変更処理を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D1を表示させる(ステップS601)。このとき、表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し(ステップS602)、現在の日時と表示時間帯テーブルDt4における各機能アイコンA4〜A7の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し(ステップS603)、このアイコンを表示部10の操作画面D1の規定位置に表示する(ステップS604)。
そして、上記の操作画面D1が表示部10に表示されている状態で、操作受付部102が操作画面に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS605で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS606)。
例えば、図24(a)に示すような操作画面D1において、操作受付部102が機能アイコンA1を選択するタッチ操作を受け付けた場合、制御部101は、機能アイコンA1に関連付けられたメール機能を実行する。また、操作受付部102が機能アイコンA4を選択するタッチ操作を受け付けた場合、制御部101は、機能アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。これにより、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、表示制御部103がその最初にアクセスされたサイトを表示部10の画面に表示する。
また、他の各機能アイコンA5〜A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に表示されているときに、該他の各機能アイコンA5〜A7のいずれかを選択するユーザー操作が受付けられた場合、このユーザー操作が受付けられたアイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行され、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、その最初にアクセスされたサイトが表示部10の画面に表示される。
以降、各ステップS602〜S606の処理が定期的に繰り返されることにより、現在の日時を含む表示時間帯が設定されている各機能アイコンA4〜A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に表示され、操作画面D1上の機能アイコンが選択されると、この選択された機能アイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第6実施形態にかかる表示装置1によれば、操作画面D1の規定位置には、現在の日時等に応じて各機能アイコンA4〜A7が選択的に表示されるので、ユーザーにとって使い勝手が向上し、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態の表示装置について説明する。第7実施形態の表示装置1は、第6実施形態と表示制御部103による表示部10の操作画面の表示制御が異なり、操作画面の表示形態も異なる。
第7実施形態では、表示装置1の表示部10に、図26に示すように複数の機能アイコンA1〜A3及び合成アイコンB1を配置した操作画面D2が表示される。各機能アイコンA1〜A3は、それぞれの機能に関連付けられている。また、合成アイコンB1は、複数の機能アイコンB11、B12、B13を合成したものであり、これらの機能アイコンB11、B12、B13がそれぞれの機能に関連付けられている。例えば、各機能アイコンB11、B12、B13は、それぞれのインターネットブラウザ機能に関連付けられている。これらのインターネットブラウザ機能では、インターネットブラウザ機能の実行時に最初にアクセスされるサイトが個別に設定されている。例えば、機能アイコンB11がタッチ操作されたときには天気予報に係るサイトが最初に表示され、また機能アイコンB12がタッチ操作されたときには仕事に頻繁に利用されるサイトが最初に表示され、更に機能アイコンB13がタッチ操作されたときには娯楽に係るサイトが最初に表示される。
このような各機能アイコンB11、B12、B13を合成してなる合成アイコンB1は、次のような手順で作成される。
まず、図27(a)に示すように表示部10の操作画面D2には、各機能アイコンB11、B12、B13が表示されているものとする。この状態で、機能アイコンB11に対するスライド操作が行われると、このスライド操作を操作受付部102が受け付け、表示制御部103は、機能アイコンB11をそのスライド操作の方向に移動させる処理を行う。そして、図27(b)に示すように機能アイコンB11が他の機能アイコンB12に接する位置まで移動されると、表示制御部103は、図27(c)に示すように各機能アイコンB11、B12に対して横方向の縮小処理を施し、横方向に縮小された各機能アイコンB11、B12を合成して、合成アイコンB2を生成する。更に、図27(d)に示すように機能アイコンB13に対するスライド操作が行われて、機能アイコンB13が合成アイコンB2に接する位置まで移動されると、図27(e)に示すように機能アイコンB13に対して横方向の縮小処理が施され、横方向に縮小された機能アイコンB13が合成アイコンB2に合成されて、合成アイコンB1が生成される。これにより、各機能アイコンB11〜B13を合成してなる合成アイコンB1が生成される。
更に、第7実施形態では、表示制御部103による表示部10の制御で、合成アイコンB1の表示サイズ及び表示領域が一定に維持されながらも、合成アイコンB1における各機能アイコンB11〜B13の表示サイズが変更される。詳しくは、機能アイコンB11〜B13毎に、アイコンの表示時間帯が設定されている。表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し、現在の日時と各機能アイコンB11〜B13の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し、この選択したアイコンを最大の表示サイズで表示し、他のアイコンを最小の表示サイズで表示する。
図28は、各機能アイコンB11、B12、B13とそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルDt5を概念的に示している。この表示時間帯テーブルDt5では、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯に対応して機能アイコンB11が設定され、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯に対応して機能アイコンB12が設定され、PM5:00〜AM7:00の表示時間帯に対応して機能アイコンB13が設定されている。
この場合、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯には、図29(a)に示すように合成アイコンB1において機能アイコンB11が横方向に伸張されて最大の表示サイズで表示されると共に他の各機能アイコンB12、B13が横方向に縮小されて最小の表示サイズで表示される。また、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯には、図29(b)に示すように合成アイコンB1において機能アイコンB12が最大の表示サイズで表示されると共に他の各機能アイコンB11、B13が最小の表示サイズで表示される。更に、PM5:00〜AM7:00の表示時間帯には、図29(c)に示すように合成アイコンB1において機能アイコンB13が最大の表示サイズで表示されると共に他の各機能アイコンB11、B12が最小の表示サイズで表示される。
このため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、最大の表示サイズで表示されている機能アイコンが選択されて、この機能アイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行され、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、その最初にアクセスされたサイトが表示部10の画面に表示される。
例えば、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯では、機能アイコンB11が最大の表示サイズで表示されるため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、機能アイコンB11が選択されて、機能アイコンB11に関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行され、天気予報に係るサイトが最初にアクセスされて表示される。また、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯では、機能アイコンB12が最大の表示サイズで表示されるため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、機能アイコンB12が選択されて、仕事に頻繁に利用されるサイトが最初にアクセスされて表示される。同様に、PM5:00〜AM7:00の表示時間帯では、機能アイコンB13が最大の表示サイズで表示されるため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、機能アイコンB13が選択されて、娯楽に係るサイトが最初にアクセスされて表示される。このため、ユーザーは、図28に示す表示時間帯テーブルDt5を予め適宜設定しておくことにより、時間帯に応じて所望のサイトを直ちに見ることが可能となる。
また、合成アイコンB1における各機能アイコンB11〜B13の表示サイズが変更されるだけであって、各機能アイコンB11〜B13の表示が維持されるので、現在の日時にかかわらず、各機能アイコンB11〜B13のいずれにもタッチ操作することができ、それぞれのアイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行することが可能である。
なお、表示時間帯として、日時だけではなく、曜日や年月日等を設定してもよい。また、合成アイコンB1に含まれる機能アイコンの数を増減しても構わない。更に、機能アイコンに関連付けられる機能として、インターネットブラウザ機能だけではなく、他の機能を関連付けてもよい。
次に、第7実施形態の表示装置1の動作について説明する。図30は、表示装置1による合成アイコンにおける機能アイコンの表示サイズの変更処理を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面を表示させる(ステップS701)。このとき、表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し(ステップS702)、現在の日時と表示時間帯テーブルDt5における各機能アイコンB11〜B12の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し(ステップS703)、このアイコンについては、最大の表示サイズで表示し、他のアイコンについては、最小の表示サイズで表示する(ステップS704)。
そして、上記のような操作画面D2が表示部10に表示されている状態で、操作受付部102が操作画面D2に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS705で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS706)。例えば、操作画面D2において、操作受付部102が合成アイコンB1に含まれる各機能アイコンB11〜B13のいずれかを選択するタッチ操作を受け付けた場合、制御部101は、その選択された機能アイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。これにより、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、表示制御部103がその最初にアクセスされたサイトを表示部10の画面に表示する。
以降、各ステップS702〜S706の処理が定期的に繰り返されることにより、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンが最大の表示サイズで表示されると共に他のアイコンが最小の表示サイズで表示され、いずれかの機能アイコンが選択されると、この選択された機能アイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第7実施形態にかかる表示装置1によれば、合成アイコンB1において、現在の日時等に応じて各機能アイコンB11〜B13のいずれかが最大の表示サイズで表示されるので、この最大の表示サイズの機能アイコンを容易に選択することができ、ユーザーにとって使い勝手が向上し、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
なお、第7実施形態では、各機能アイコンB11〜B13に対して横方向の縮小処理や伸張処理を施し、各機能アイコンB11〜B13を横方向に配列して、合成アイコンB1を生成しているが、各機能アイコンB11〜B13に対する縦方向の縮小処理や伸張処理、縦方向の配列により、合成アイコンを生成しても構わない。また、各機能アイコンB11〜B13別に、サイズが異なる大小の機能アイコンの画像を予め作成して記憶部40に記憶しておき、大小の機能アイコンの画像を組み合わせて、合成アイコンを生成しても構わない。
以下では、他の変形例について説明する。上記の実施形態では、表示制御部103が、日時に応じて本表示装置が有する機能を示す複数の画像の中から画像を選択し、当該選択した画像を表示画面に配置されたアイコン内に表示させる場合を説明した。これに対して、変形例にかかる表示装置1では、表示制御部103が、日時に加えて、表示装置1を使用しているユーザーに応じて、本表示装置が有する機能を示す複数の画像の中から画像を選択する。
変形例にかかる表示装置1では、表示制御プログラムがCPUに実行されることにより、制御ユニット100が、更にユーザー特定部として機能する。ユーザー特定部は、操作受付部102が表示装置1へのログイン操作を受け付けた場合に、当該ログイン操作でログインしたユーザーを、表示装置1を使用しているユーザーとして特定する。また、表示装置1が指紋認証や顔認証などの生体認証を行うことができる生体認証センサーや、ユーザーを識別する識別番号を記憶したIDカードを読み取るIDカードリーダーなどを備えている場合、ユーザー特定部は、当該生体認証センサーやIDカードリーダーから出力された情報を用いて、表示装置1を使用しているユーザーを特定してもよい。
変形例にかかる表示装置1では、図23に示す表示時間帯テーブルが、ユーザー毎に記憶部40に記憶されている。表示制御部103は、ユーザー特定部が特定したユーザーに対応する表示時間帯テーブルを選択し、当該選択した表示時間帯テーブルを参照して現在の日時に対応する機能アイコンを特定する。そして、表示制御部103は、特定した機能アイコンを表示部10に表示させる。
所望する機能アイコンは、日時だけでなくユーザー毎に異なることがある。例えば、午前中の時間帯に天気予報に係るサイトを閲覧したいユーザーもいれば、午前中の時間帯にニュースサイトを閲覧したいユーザーもいる。変形例にかかる表示装置1によれば、現在表示装置1を使用しているユーザーにより適した機能アイコンを表示することができるため、ユーザー利便性を更に向上させることができる。
なお、上記各実施形態では、操作画面に表示されるアイコンとして、略正方形状のものを例示しているが、アイコンの形状は特に限定されるものではなく、例えばアイコンが略円形状であってもよい。
また、上記各実施の形態で説明した表示制御方法は、プログラムとして提供することができる。このプログラムは、コンピューターにより読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリーなどに記録される。この場合、当該プログラムを記録したコンピューターにより読み取り可能な非一時的な記録媒体が、本発明の一実施形態となる。
また、上記各実施形態及び各変形例を組み合わせてもよい。
本発明は、表示装置に関し、特に複数のアイコンが配置された操作画面を表示する技術に関する。
スマートフォンなどの携帯端末装置(表示装置とも称す)は、様々な機能に関連付けられたアイコンが配置された操作画面を表示する。ユーザーは、当該操作画面において所望のアイコンを選択することで、表示装置に所望の機能を実行させることができる(例えば、下記の特許文献1を参照)。また、ユーザーは、アイコンをスライド操作することで、操作画面に配置されたアイコンの配置位置を変更することができる。
上記のように、アイコンをスライド操作することで操作画面に配置されたアイコンの配置位置を変更することができる。しかしながら、このような複数のアイコンが配置された操作画面においては、アイコンの配置位置を変更するだけでなく、アイコンに関して様々な操作を行えることが求められている。例えば、アイコンに対応する機能を実行させる際に、この機能に係る別の機能をより簡単な操作で同時に実行させることが望まれているが、上記の表示装置ではこの要望に応えることはできない。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、複数のアイコンが配置された操作画面において、新たな操作性を提供することを目的とする。
本発明の一局面にかかる表示装置は、表示部と、前記表示部の表示動作を制御する表示制御部と、前記表示部の画面に配置されたタッチパネルと、前記タッチパネルを通じてユーザー操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が受け付けたユーザー操作に応じた処理を実行する処理部と、を備え、前記表示制御部は、本表示装置が備える機能が関連付けられたアイコンであって、当該アイコン内に複数の領域が設けられたアイコンを前記表示部の画面に表示させ、前記操作受付部は、前記アイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合に、当該操作が前記アイコン内の何れの領域に対するユーザー操作であるかを判定し、前記処理部は、前記操作受付部が前記アイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合、前記アイコンに関連付けられた機能に関する処理であって、前記操作が行われた前記領域に応じた処理を行う、表示装置である。
本発明によれば、複数のアイコンが配置された操作画面において、新たな操作性を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる表示装置の外観を示す正面図である。
本発明の実施形態にかかる表示装置の内部構成を示すブロック図である。
(a)〜(c)は、第1実施形態にかかる表示装置の操作画面に表示されているアイコンを示す画像中における第2機能画像の設定手順を示す図である。
第1実施形態にかかる表示装置によるアイコンの操作に基づく制御手順を示すフローチャートである。
第1実施形態の変形例にかかるアイコンを示す画像中における複数の第2機能画像を示す図である。
第1実施形態の他の変形例にかかるアイコンを示す画像中における複数の第2機能画像を示す図である。
第2実施形態にかかる表示装置の操作画面を示す図である。
フォルダ及びファイルの階層構造を例示する図である。
第2実施形態にかかる表示装置によるアイコンの操作に基づく制御手順を示すフローチャートである。
(a)〜(c)は、第2実施形態にかかる表示装置の操作画面に表示されているアイコンを示す画像中における階層構造を示す図である。
(a)〜(c)は、第2実施形態にかかる表示装置の操作画面に表示されているアイコンの表示領域を示す図である。
第3実施形態にかかる表示装置の操作画面を示す図である。
(a)〜(f)は、第3実施形態におけるアイコンに対するスライド操作の操作方向を例示する図である。
第3実施形態にかかる表示装置によるアイコンの操作に基づく制御手順を示すフローチャートである。
第4実施形態にかかる表示装置によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
第4実施形態の変形例における操作領域の位置と時間帯を対応付けた操作領域位置テーブルを概念的に示す図である。
(a)〜(c)は、操作領域位置テーブルを用いた場合の表示装置における操作領域の位置の変化を示す図である。
第4実施形態の変形例における操作領域の位置とログインパスワードを対応付けた操作領域位置テーブルを概念的に示す図である。
(a)〜(f)は、第4実施形態の変形例における操作領域対するユーザー操作の方向を例示する図である。
第5実施形態にかかる表示装置の操作画面を例示する図である。
第5実施形態にかかる表示装置における操作領域と操作手順を対応付けた操作手順テーブルを概念的に示す図である。
第5実施形態にかかる表示装置によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
第6実施形態にかかる表示装置における各機能アイコンとそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルを概念的に示す図である。
(a)および(b)は、第6実施形態にかかる表示装置の操作画面の現在の日時に応じた変化を示す図である。
第6実施形態にかかる表示装置による表示制御の処理を示すフローチャートである。
第7実施形態にかかる表示装置の操作画面の一例を示す図である。
(a)〜(e)は、第7実施形態にかかる表示装置の操作画面における合成アイコンの作成手順を示す図である。
第7実施形態にかかる表示装置における各機能アイコンとそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルを概念的に示す図である。
(a)〜(c)は、第7実施形態にかかる表示装置の操作画面の現在の日時に応じた変化を示す図である。
第7実施形態にかかる表示装置による表示制御の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態にかかる表示装置について図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかる表示装置の外観を示す正面図である。図2は、本発明の第1実施形態にかかる表示装置の内部構成を示すブロック図である。
本発明の第1実施形態にかかる表示装置1は、例えば、スマートフォンなどの携帯端末装置であって、表示部10と、タッチパネル20と、通信部30と、記憶部40と、制御ユニット100とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
表示部10は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)などから構成される。図1に示すように、表示部10は、複数のアイコンA1〜A4が配置された操作画面D1を表示する。これらのアイコンA1〜A4には、それぞれ、表示装置1が備える予め定められた様々な機能やファイルに対応づけられている。例えばアイコンA1は、メール機能に対応付けられている。また、アイコンA2は、テキストファイルに対応付けられ、アイコンA3は、音楽ファイルに対応付けられ、アイコンA4は、インターネットブラウザ機能に対応付けられている。
タッチパネル20は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式等のタッチパネルである。タッチパネル20は、表示部10の画面に配置され、表示部10の操作画面D1上のアイコンに対する指などの接触をその接触位置と共に検知する。タッチパネル20は、指などの接触を検知すると、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット100の後述する操作受付部102などに出力する。このように、タッチパネル20は、表示部10の操作画面D1に対するユーザー操作が入力される操作部としての役割を果たす。
なお、タッチパネル20には、操作画面への直接の接触がなくても、ユーザーの指などが操作画面に対して一定距離まで接近した場合に当該指などを検出するタッチパネルも含まれる。このため、本実施形態でいう「接触」には、操作画面への接触がなくても指などが上記一定距離まで接近したことがタッチパネル20の機能により検出される状態も、実質的に接触したとして含まれるものとする。
また、表示装置1は、ユーザー操作が入力される操作部として、上記のタッチパネル20に加えて物理キーを備えてもよい。当該物理キーには、例えば、矢印キー、ページアップ(Page Up)キー、ページダウン(Page Down)キーなどがある。
通信部30は、不図示のLANチップなどの通信モジュールを備える通信インターフェイスである。表示装置1は、ネットワークを介してPC(Personal Computer)などの他の情報処理装置と接続されており、通信部30により接続されたPCなどとの間でデータの送受信を行う。
記憶部40は、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置である。
制御ユニット100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等から構成される。制御ユニット100は、上記のROM又は記憶部40に記憶された制御プログラムが上記のCPUに実行されることにより、制御部101、操作受付部102、表示制御部103、および通信制御部104として機能する。なお、制御ユニット100の上記の各構成要素は、前述の制御プログラムに基づく動作によらず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
制御部101は、表示装置1の全体的な動作制御を司る。制御部101は、表示部10、タッチパネル20、通信部30、および記憶部40などと接続されており、接続されている上記各構成要素の動作制御や、各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
制御部101は、特に、後述する操作受付部102が受け付けた操作に応じた処理を実行する処理部としての役割を果たす。例えば、ユーザーによりタッチパネル20を通じて図1に示すアイコンA1を選択する操作が行われ、操作受付部102がアイコンA1のユーザー操作(選択操作ともいう)を受け付けた場合に、制御部101は、アイコンA1に対応付けられたメール機能を実行する。具体的には、制御部101は、記憶部40などに記憶されているメールプログラムを実行する。
操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、ユーザーにより入力されたユーザー操作を特定する。そして、操作受付部102は、特定したユーザー操作を受け付け、当該ユーザー操作に対応する制御信号を制御部101、表示制御部103、および通信制御部104などに出力する。
ここでユーザー操作には、タッチ操作、スライド操作(フリック操作やスワイプ操作を含む)、ドラッグ操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などがある。例えば、ユーザーがタッチパネル20上に指を接触させ、その後その接触位置から指を離すと、タッチパネル20は、接触を検知した位置を示す検知信号を操作受付部102に出力する。操作受付部102は、当該検知信号を受け、ユーザーにより入力されたユーザー操作がタッチ操作であることを特定し、当該タッチ操作を受け付ける。また、タッチパネル20上に指を接触させた状態で指を移動させると、タッチパネル20は、最初に接触を検出した初期位置から最後に接触を検出した最終位置までの各移動位置を示す検知信号を操作受付部102に出力する。操作受付部102は、当該検知信号を受け、ユーザーにより入力されたユーザー操作がスライド操作であること、及びスライド操作の操作方向を特定し、当該スライド操作を受け付ける。
通信制御部104は、通信部30の通信動作を制御する機能を有する。また、表示制御部103は、表示部10の表示動作を制御する機能を有する。
ところで、第1実施形態では、アイコンに対応する機能を実行する際に、この機能に係る別の機能をより簡単な操作で実行させることが可能にされている。詳しくは、アイコン及び該アイコンを示す画像中に設定された第2機能画像を表示部10の画面に表示しておき、第2機能画像に対するタッチ操作が行われた場合に、アイコンに対応する機能を、第2機能画像に対応する機能に関連付けて実行している。このため、第2機能画像に対する一度のタッチ操作を行うことにより、2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作を簡単化させることができる。
例えば、表示部10の操作画面D1に表示されているアイコンA2を示す画像中には、表示領域よりも小さな第2機能画像maが設定されている。この第2機能画像maは、例えば、次のような手順で設定される。
まず、図3(a)に示すように表示部10の操作画面D1には、各アイコンA1〜A4及び第2機能画像maが表示されているものとする。この状態で、図3(b)に示すように第2機能画像maに対するタッチ操作が行われ、引き続いて第2機能画像maに対するスライド操作が行われると、このスライド操作を操作受付部102が受け付け、表示制御部103は、第2機能画像maをそのスライド操作の方向に移動させる処理を行う。そして、図3(c)に示すように第2機能画像maがアイコンA2を示す画像中における任意位置まで移動されて、スライド操作が終了すると、表示制御部103は、第2機能画像maをアイコンA2を示す画像中における任意位置に位置決めする。更に、表示制御部103は、第2機能画像maを位置決めした後、一定時間が経過すると、第2機能画像maをアイコンA2を示す画像中における任意位置に設定する。また、一定時間が経過するまでの間は、スライド操作による第2機能画像maの再移動が可能である。これにより、アイコンA2を示す画像中における任意位置に第2機能画像maが設定される。
このような第2機能画像maは、例えばアイコンA2に対応付けられたテキストファイルのテキストの印刷及び印刷設定を指示する機能を有している。詳しくは、第2機能画像maに対応する機能は、予め設定されたプログラムの実行によりなされる機能であり、プリントドライバーを起動して、テキストの印刷設定をプリントドライバーに指示する。印刷設定としては、1枚の記録紙に2ページのテキストを配置する「2in1」、1枚の記録紙に4ページのテキストを配置する「4in1」、モノクロ印刷、カラー印刷などがあり、この印刷設定がプリントドライバーに指示される。
ここで、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA2を示す画像中における第2機能画像maに対して行われたと判定すると、このタッチ操作に対応する制御信号を出力する。制御部101は、制御信号に基づき、そのタッチ操作されたアイコンA2に対応するテキストファイルを記憶部40から読出す。そして、表示制御部103は、そのテキストファイルのテキストを表示部10の画面に表示させる。また、制御部101は、制御信号に基づき、プリントドライバー(プログラム)を起動して、第2機能画像maに対応する印刷設定をプリントドライバーに指示する。プリントドライバーは、その印刷設定に基づき、テキストの印刷データを生成し、この印刷データを通信部30からネットワークを通じてネットワーク上のプリンター(図示せず)に送信する。プリンターでは、印刷データを受信して、印刷データによって示されるテキストを記録紙に印刷する。
上述の処理により、表示部10に表示されたアイコン内には、第2機能画像maが設けられた領域とそれ以外の領域とからなる複数の領域が設けられる。また、上記の処理では、操作受付部102は、アイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合に、当該操作がアイコン内の何れの領域に対するユーザー操作であるか、すなわち、操作が第2機能画像maが設けられた領域とそれ以外の領域に対するユーザー操作であるかを判定している。そして、制御部101は、操作受付部102がアイコンに対するユーザー操作を受け付けた場合、アイコンに関連付けられた機能に関する処理であって、操作が行われた領域に応じた処理、すなわち、第2機能画像maが設けられた領域又はそれ以外の領域に応じた処理を行う。
次に、第1実施形態の表示装置1によるアイコンの操作に基づく制御手順を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D1を表示させる(ステップS101)。
そして、操作受付部102は、操作画面D1に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS102で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されているか否かを判定する(ステップS103)。例えば、操作受付部102により、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていないと判定されると(ステップS103で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに対応する機能を実行する(ステップS104)。
また、操作受付部102は、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていると判定すると(ステップS103で「Yes」)、更にタッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれているか否かを判定する(ステップS105)。そして、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれていると判定されると(ステップS105で「Yes」)、制御部101は、アイコンに対応する機能を、該第2機能画像maに対応する機能に関連付けて実行する(ステップS106)。
また、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれていないと判定されると(ステップS105で「No」)、制御部101は、アイコンに対応する機能のみを実行する(ステップS104)
例えば、タッチ操作の位置がアイコンA2を示す画像中における第2機能画像maに含まれていれば(ステップS105で「Yes」)、アイコンA2に対応するテキストファイルが記憶部40から読出されて、テキストファイルのテキストが表示部10の画面に表示されると共に、第2機能画像maに対応する機能が実行されて、プリントドライバーが起動される(ステップS106)。また、タッチ操作の位置がアイコンA2を示す画像中における第2機能画像maに含まれていなければ(ステップS105で「No」)、アイコンA2に対応するテキストファイルのテキストが表示部10の画面に表示されるものの(ステップS104)、第2機能画像maに対応する機能が実行されることはない。
以上のように、本発明の第1実施形態にかかる表示装置1では、操作画面D1上のアイコンがタッチ操作されたときには、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されているか否かが判定され、タッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていない場合に、又はタッチ操作されたアイコンを示す画像中に第2機能画像maが設定されていて、タッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれていない場合に、タッチ操作されたアイコンに対応する機能のみが実行される。また、タッチ操作の位置がアイコンを示す画像中における第2機能画像maに含まれている場合に、アイコンに対応する機能が、第2機能画像maに対応する機能に関連付けて実行される。このため、アイコンを示す画像中における第2機能画像maに対する一度のタッチ操作で2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作が簡単化されて、ユーザーに新たな操作性を提供することができる。
<変形例1−1>
第1実施形態では、アイコンを示す画像中に1つの第2機能画像maを設定しているが、アイコンを示す画像中に複数の第2機能画像を設定しても構わない。
例えば、図5に示すようにアイコンA4を示す画像中に4つの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4を設定する。これらの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4は、図3(a)〜(c)に示す手順を繰り返すことにより、アイコンA4を示す画像中におけるそれぞれの任意位置に設定される。また、1つのアイコンを示す画像中に任意の数の第2機能画像を設定することができる。
アイコンA4は、インターネットブラウザ機能に対応付けられている。また、各第2機能画像ma1〜ma4に対応するそれぞれの機能は、予め設定されたプログラムの実行によりなされる機能であり、アイコンA4に対応するインターネットブラウザ機能の実行時に最初にアクセスされるネット上のサイトを該インターネットブラウザ機能に指示する機能である。
例えば、第2機能画像ma1に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとして天気予報に係るサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。また、第2機能画像ma2に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとして仕事に頻繁に利用されるサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。更に、第2機能画像ma3に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとして娯楽に係るサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。また、第2機能画像ma4に対応する機能により、最初にアクセスされるサイトとしてニュースに係るサイトがインターネットブラウザ機能に指示される。
ここで、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4を示す画像中における第2機能画像ma1に対して行われたと判定すると、このタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に対応する制御信号を制御部101に出力する。制御部101は、制御信号に基づきそのタッチ操作されたアイコンA4並びに第2機能画像ma1を判定すると、アイコンA4に対応するインターネットブラウザ機能を実行すると共に、第2機能画像ma1に対応する機能を実行して、最初にアクセスされるサイトとして天気予報に係るサイトをインターネットブラウザ機能に指示する。このインターネットブラウザ機能の実行に伴い、通信制御部104が通信部30を通じて該インターネットブラウザ機能で設定されているネット上の天気予報に係るサイトに最初にアクセスして、サイトのデータを受信し、表示制御部103が天気予報に係るサイトを表示部10の画面に表示させる。
同様に、タッチ操作がアイコンA4を示す画像中における第2機能画像ma2に対して行われた場合は、仕事に頻繁に利用されるサイトが最初にアクセスされて、このサイトが表示部10の画面に表示され、またタッチ操作が第2機能画像ma3に対して行われた場合は、娯楽に係るサイトが最初にアクセスされて、このサイトが表示部10の画面に表示され、更にタッチ操作が第2機能画像ma4に対して行われた場合は、ニュースに係るサイトが最初にアクセスされて、このサイトが表示部10の画面に表示される。
従って、アイコンA4を示す画像中における各第2機能画像ma1〜ma4のいずれがタッチ操作されるかにより、表示部10の画面に最初に表示されるサイトが変わる。
<変形例1−2>
上記変形例1−1においては、アイコンA4を示す画像中に複数の第2機能画像ma1〜ma4が設定されている。このため、1つの任意の第2機能画像がタッチ操作されるときに、この任意の第2機能画像に隣接する他の第2機能画像もタッチ操作されることがある。
そこで、操作受付部102は、タッチパネル20を通じて、アイコンA4に対するユーザー操作の接触範囲を求め、このアイコンA4を示す画像中における各第2機能画像ma1〜ma4のうちからその接触範囲に重なる面積が最も広い第2機能画像を選択して、この選択した第2機能画像に対するユーザー操作を受け付ける。これにより、アイコンA4を示す画像中に各第2機能画像ma1〜ma4が密接して設定されていても、ユーザーがタッチ操作した任意の第2機能画像を適確に選択することができる。
<変形例1−3>
また、アイコンを示す画像中に複数の第2機能画像を表示しておき、2つ以上の第2機能画像を交差するスライド操作が行われたときには、スライド操作に交差した2つ以上の第2機能画像に対応するそれぞれの機能を組み合わせて実行してもよい。
例えば、図6に示すようにアイコンA2を示す画像中に4つの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4が設定されているものとする。これらの第2機能画像ma1、ma2、ma3、ma4は、「2in1」、モノクロ印刷、カラー印刷、「4in1」というそれぞれの印刷設定に対応している。
ここで、各第2機能画像ma1〜ma4のいずれかがタッチ操作されると、アイコンA2に対応する機能が、タッチ操作された第2機能画像に対応する機能に関連付けて実行される。また、アイコンA2がスライド操作されて、各第2機能画像ma1〜ma4のうちの2つ以上の第2機能画像がスライド操作に交差した場合は、アイコンA2に対応する機能が、スライド操作に交差した2つ以上の第2機能画像に対応する機能に関連付けて実行される。例えば、スライド操作が2つの第2機能画像ma1、ma2と交差した場合は、アイコンA2に対応するテキストファイルのテキストが、「2in1」及びモノクロで印刷される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の表示装置について説明する。第2実施形態の表示装置1は、第1実施形態と同様に、図1及び図2に示す外観及び内部構成を有しているが、表示部10の画面に表示されるアイコンの表示制御及び表示形態が異なる。
第2実施形態では、表示装置1の表示部10に、例えば図7に示すように複数のアイコンA1〜A3及びアイコンB1を配置した操作画面D2が表示される。各アイコンA1〜A3は、それぞれの機能に対応付けられている。また、アイコンB1は、階層構造の関係を有する複数のフォルダやファイルに対応付けられている。
例えば、アイコンB1は、階層構造における最も上位のフォルダf1に対応付けられている。また、図8に示すように最も上位のフォルダf1には下位の2つのフォルダf2、f3及びファイルf4が属し、フォルダf2にはより下位の2つのファイルf5、f6が属し、フォルダf3にはより下位の2つのファイルf7、f8が属している。
そして、アイコンB1を示す画像中には、そのようなフォルダやファイルの階層構造が反映されて表示される。
次に、第2実施形態の表示装置1によるアイコンの操作に基づく制御手順を、図9に示すフローチャートに従って説明する。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D2を表示させる(ステップS201)。
そして、操作受付部102は、操作画面D2に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS202で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンがフォルダに対応付けられているか否かを判定する(ステップS203)。例えば、操作受付部102により、タッチ操作されたアイコンがフォルダに対応付けられていないと判定されると(ステップS203で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに対応する機能を実行する(ステップS204)。
また、操作受付部102により、例えばタッチ操作されたアイコンB1がフォルダf1に対応付けられていると判定されると(ステップS203で「Yes」)、表示制御部103は、図10(a)に示すようにフォルダf1に対応する第2機能画像mb1、及び該フォルダf1に属す2つのフォルダf2、f3及びファイルf4に対応するそれぞれの第2機能画像mb2、mb3、mb4をアイコンB1を示す画像中に表示させる(ステップS205)。
そして、操作受付部102によりフォルダf2に対応する第2機能画像mb2に対するタッチ操作が判定されると(ステップS206で「Yes」)、表示制御部103は、図10(b)に示すようにフォルダf2に対応する第2機能画像mb2、及び該フォルダf2に属す2つのファイルf5、f6に対応するそれぞれの第2機能画像mb5、mb6をアイコンB1を示す画像中に表示させる(ステップS205)。
同様に、図10(a)においてフォルダf3に対応する第2機能画像mb3に対するタッチ操作が判定されると(ステップS206で「Yes」)、図10(c)に示すようにフォルダf3に対応する第2機能画像mb3、及び該フォルダf3に属す2つのファイルf7、f8に対応するそれぞれの第2機能画像mb7、mb8がアイコンB1を示す画像中に表示される(ステップS205)。
また、操作受付部102により、各ファイルf4、f5、f6、f7、f8に対応する各第2機能画像mb4、mb5、mb6、mb7、mb8のいずれかに対するタッチ操作が判定されると(ステップS207で「Yes」)、制御部101は、そのタッチ操作された第2機能画像に対応するファイルを記憶部40から読出して、このファイルに対応する機能を実行する(ステップS208)。例えば、制御部101がそのファイルの内容を展開し、表示制御部103がそのファイルの内容を表示部10の画面に表示させる。
以上のように、本発明の第2実施形態にかかる表示装置1によれば、階層構造に応じてフォルダやファイルをタッチ操作して選択することができるので、フォルダやファイルの選択操作が容易になって、ユーザーに新たな操作性を提供することができる。
<変形例2−1>
第2実施形態では、アイコンの表示領域のサイズを一定に維持しているが、アイコンの表示領域のサイズを変更してもよい。
例えば、操作受付部102によりアイコンB1に対するタッチ操作が判定されると、表示制御部103は、図11(a)に示すようにアイコンB1を示す画像中にフォルダf1に対応する第2機能画像mb1、該フォルダf1に属す2つのフォルダf2、f3及びファイルf4に対応するそれぞれの第2機能画像mb2〜mb4をアイコンB1を示す画像中に表示させる。そして、操作受付部102によりフォルダf2に対するタッチ操作が判定されると、表示制御部103は、図11(b)に示すようにアイコンB1の表示領域を拡大して、この拡大した表示領域に、第2機能画像mb1及び3つの第2機能画像mb2〜mb4に加えて、フォルダf2に属す2つのファイルf5、f6に対応するそれぞれの第2機能画像mb5、mb6を表示させる。同様に、図11(a)においてフォルダf3に対するタッチ操作が判定されると、表示制御部103は、図11(c)に示すようにアイコンB1の表示領域を拡大して、この拡大した表示領域に、第2機能画像mb1及び3つの第2機能画像mb2〜mb4に加えて、フォルダf3に属す2つのファイルf7、f8に対応するそれぞれの第2機能画像mb7、mb8を表示させる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態の表示装置について説明する。第3実施形態の表示装置1は、第1実施形態と同様に、図1及び図2に示す外観及び内部構成を有しているが、表示部10の画面に表示されるアイコンに対する操作方法が異なる。
第3実施形態では、表示装置1の表示部10に、例えば図12に示すように複数のアイコンA1〜A3及びアイコンC1を配置した操作画面D3が表示される。各アイコンA1〜A3は、それぞれの機能に対応付けられており、各アイコンA1〜A3に対するタッチ操作によりそれぞれの機能が実行される。
また、アイコンC1については、タッチ操作により該アイコンC1に対応する機能が実行されるだけではなく、スライド操作が行われた場合に、アイコンに対応する機能が、該スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行される。これにより、一度のスライド操作で2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作を簡単化させることができる。
例えば、図13(a)〜(f)に示すようにアイコンC1に対するユーザー操作の操作方向として、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向などを予め設定しておき、これらの操作方向に対応付けてそれぞれの機能を設定しておく。そして、アイコンC1に対するスライド操作の操作方向が、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向のいずれかに一致したときに、アイコンに対応する機能を、スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行する。
より具体的には、アイコンC1がテキストファイルに対応付けられ、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向がそれぞれの印刷設定に対応付けられているとすると、アイコンC1に対してスライド操作が行われたときに、アイコンC1に対応するテキストファイルのテキストが、スライド操作の操作方向に対応する印刷設定で印刷される。各操作方向に対応するそれぞれの印刷設定としては、「2in1」、「4in1」、モノクロ印刷、カラー印刷、縦向き印刷、横向き印刷などがある。
次に、第3実施形態の表示装置1によるアイコンの操作に基づく制御手順を、図14に示すフローチャートに従って説明する。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D3を表示させる(ステップS301)。
そして、操作受付部102は、操作画面D3に配置されたアイコンのユーザー操作を受け付けると(ステップS302で「Yes」)、ユーザー操作がタッチ操作及びスライド操作のいずれであるかを判定する(ステップS303)。例えば、操作受付部102によりユーザー操作がタッチ操作であると判定されると(ステップS303で「タッチ操作」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに対応する機能を実行する(ステップS304)。
また、操作受付部102によりユーザー操作がスライド操作であると判定されると(ステップS303で「スライド操作」)、制御部101は、ユーザー操作が受付けられたアイコンについてスライド操作の操作方向に対応する機能が設定されているか否かを判定する(ステップS305)。そして、制御部101は、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていると判定すると(ステップS305で「Yes」)、スライド操作がなされたアイコンに対応する機能を、スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行する(ステップS306)。
例えば、アイコンC1に対してスライド操作がなされた場合は、プリントドライバーが起動されて、スライド操作の操作方向に対応する印刷設定がプリントドライバーに指示される。プリントドライバーは、そのスライド操作の操作方向に対応する印刷設定に基づき、アイコンC1に対応するテキストファイルのテキストの印刷データを生成し、この印刷データを通信部30からネットワークを通じてネットワーク上のプリンターに送信する。プリンターでは、印刷データを受信して、印刷データによって示されるテキストを記録紙に印刷する。
また、操作受付部102によりユーザー操作がスライド操作であると判定されても(ステップS303で「スライド操作」)、制御部101によりスライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていないと判定されると(ステップS305で「No」)、アイコンに対応する機能が実行されるものの(ステップS304)、スライド操作の操作方向に対応する機能が実行されることはない。
以上のように、本発明の第3実施形態にかかる表示装置1では、操作画面D3上のアイコンがユーザー操作されたときには、ユーザー操作がタッチ操作及びスライド操作のいずれであるかが判定され、タッチ操作された場合に、アイコンに対応する機能が実行される。また、スライド操作である場合には、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されているか否かが判定され、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていなければ、アイコンに対応する機能が実行されるものの、スライド操作の操作方向に対応する機能が実行されることはない。更に、スライド操作の操作方向に対応する機能が設定されていれば、アイコンに対応する機能が、スライド操作の操作方向に対応する機能に関連付けて実行される。このため、アイコンに対する一度のスライド操作で2つの機能を関連付けて実行させることができ、操作が簡単化されて、ユーザーに新たな操作性を提供することができる。
<変形例3−1>
第3実施形態では、アイコンC1に対するスライド操作の操作方向として一方向だけを判定して、この操作方向に対応する機能を実行しているが、複数の方向を同時に判定して、これらの操作方向に対応するそれぞれの機能を組み合わせて実行してもよい。
例えば、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向に対応するそれぞれの印刷設定として、「2in1」、「4in1」、モノクロ印刷、カラー印刷、縦向き印刷、横向き印刷が設定されているものとすると、アイコンC1に対して、例えば上方向のスライド操作が行われ、引き続いて右方向のスライド操作が行われた場合は、「2in1」及びモノクロ印刷が組み合わされて実行される。また、アイコンC1に対して、例えば左方向のスライド操作が行われ、引き続いて時計回り方向のスライド操作が行われた場合は、カラー印刷及び縦向き印刷が組み合わされて実行される。
<第4実施形態>
第4実施形態では、アイコンのセキュリティを向上させることができる。詳しくは、アイコンとして、アイコンの表示領域における予め設定された操作領域に対するタッチ操作が行われた場合に、そのアイコンに関連付けられた機能を実行すると共に、アイコンの表示領域における該操作領域を除く他の領域に対するタッチ操作が行われた場合に、そのアイコンに関連付けられた機能を実行しないようなアイコンを設定することができる。また、アイコンの表示領域における操作領域は、表示装置1のユーザーにより任意に設定されるものであり、設定後は操作領域が非表示となる。このため、表示装置1のユーザーとは異なる他の人が該表示装置1を操作しても、アイコンの機能を容易に実行することができず、セキュリティを向上させることができる。
例えば、後述する図17(A)〜図17(C)の表示部10の操作画面D1に表示されているアイコンA4の表示領域には、該表示領域よりも小さな操作領域maが設定されている。この操作領域maは、表示装置1のユーザーが予め設定したものであり、設定後は操作領域maが非表示となって視認することができない。
操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における操作領域maに対して行われたと判定すると、このタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に対応する制御信号を制御部101に出力する。制御部101は、このタッチ操作された操作領域maを含むアイコン4に関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。また、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における操作領域maとは異なる他の領域に対して行われたと判定すると、制御信号を制御部101に出力することがない。このため、インターネットブラウザ機能が実行されない。
次に、第4実施形態の表示装置1の動作について説明する。図15は、表示装置1によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D1を表示させる(ステップS401)。
そして、操作受付部102は、操作画面D1に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS402で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されているか否かを判定する(ステップS403)。例えば、操作受付部102により、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていないと判定されると(ステップS403で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS404)。
また、操作受付部102は、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていると判定すると(ステップS403で「Yes」)、更にタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれているか否かを判定する(ステップS405)。そして、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていると判定されると(ステップS405で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS404)。また、操作受付部102によりタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていないと判定されると(ステップS405で「No」)、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行されることはない。
例えば、タッチ操作の位置がアイコンA4の表示領域における操作領域maに含まれていれば(ステップS405で「Yes」)、アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行される(ステップS404)。また、タッチ操作の位置がアイコンA4の表示領域における操作領域maに含まれていなければ(ステップS405で「No」)、アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行されることはない。
以降、各ステップS402〜S405の処理が定期的に繰り返されることにより、操作画面D1上のアイコンがタッチ操作されたときには、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されているか否かが判定され、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていない場合に、又はタッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域maが設定されていて、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれている場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第4実施形態にかかる表示装置1によれば、アイコンの表示領域において操作領域maが設定されると、タッチ操作の位置がその操作領域maに含まれている場合にのみ、アイコンに関連付けられた機能が実行されるので、操作領域maが設定されていることを知らない人が表示装置1を操作しても、アイコンの機能を容易に実行することができず、セキュリティを向上させることができ、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
<変形例4−1>
第4実施形態では、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていない場合に、アイコンに関連付けられた機能を実行しないようにしているが、この代わりに、予め設定されたダミーデータを表示部10の画面に表示してもよい。
例えば、アイコンA4に関連付けてダミーデータを予め設定して記憶部40等に記憶しておく。そして、操作受付部102により、アイコンA4のタッチ操作が受け付けられながらも、タッチ操作の位置がアイコンA4の表示領域における操作領域maに含まれていないと判定されると、表示制御部103は、そのアイコンA4に関連付けられたダミーデータを記憶部40から読出して、このダミーデータを表示部10の画面に表示する。
<変形例4−2>
また、表示制御部103は、日時に応じて、アイコンの表示領域における操作領域maの位置を変更してもよい。このためには、図16に示すような操作領域位置テーブルDt1を予め作成して記憶部40等に記憶しておく。この操作領域位置テーブルDt1では、AM7:00〜AM9:00の時間帯に対応してアイコンの表示領域における上側が操作領域maの位置として設定され、AM9:00〜PM5:00の時間帯に対応してアイコンの表示領域における左側が操作領域maの位置として設定され、PM5:00〜AM7:00の時間帯に対応してアイコンの表示領域における下側が操作領域maの位置として設定されている。
表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し、現在の日時と操作領域位置テーブルDt1の各時間帯を比較して、現在の日時を含む時間帯が設定されているアイコンの表示領域における位置を選択し、この選択したアイコンの表示領域における位置に操作領域maを設定する。
図16に示すような操作領域位置テーブルDt1を設定した場合は、AM7:00〜AM9:00の時間帯に、図17(a)に示すように操作領域maがアイコンの表示領域における上側に位置決めされ、AM9:00〜PM5:00の時間帯に、図17(b)に示すように操作領域maがアイコンの表示領域における左側に位置決めされ、PM5:00〜AM7:00の時間帯に、図17(c)に示すように操作領域maがアイコンの表示領域における下側に位置決めされる。
<変形例4−3>
また、表示制御部103は、表示装置1を用いるためにログインしたユーザーに応じて、アイコンの表示領域における操作領域maの位置を変更しても構わない。このためには、図18に示すような操作領域位置テーブルDt2を予め作成して記憶部40等に記憶しておく。この操作領域位置テーブルDt2では、ユーザーAのログインパスワードPaに対応してアイコンの表示領域における上側が操作領域maの位置として設定され、ユーザーBのログインパスワードPbに対応してアイコンの表示領域における左側が操作領域maの位置として設定され、ユーザーCのログインパスワードPcに対応してアイコンの表示領域における下側が操作領域maの位置として設定されている。
ここで、表示部10の画面にキーボードなどが表示され、タッチ操作によりログインパスワードが入力されたものとする。このとき、制御部101は、操作受付部102を通じて該ログインパスワードを入力し、この入力したログインパスワードが操作領域位置テーブルDt2における各ログインパスワードPa、Pb、Pcのいずれかに一致すると、表示装置1を使用可能な動作状態にする。そして、表示制御部103は、操作領域位置テーブルDt2を参照して、その入力したログインパスワードに対応するアイコンの表示領域における位置を選択し、この選択したアイコンの表示領域における位置に操作領域maを設定する。
図18に示すような操作領域位置テーブルDt2を設定した場合は、ユーザーAのログインパスワードPaが入力されたときに、操作領域maがアイコンの表示領域における上側に位置決めされ、ユーザーBのログインパスワードPbが入力されたときに、操作領域maがアイコンの表示領域における左側に位置決めされ、ユーザーCのログインパスワードPcが入力されたときに、操作領域maがアイコンの表示領域における下側に位置決めされる。
<変形例4−4>
また、操作受付部102は、アイコンの表示領域における操作領域maに対する予め設定された操作手順のタッチ操作を受け付けると共に、操作領域maに対す該操作手順とは異なるタッチ操作を受け付けないようにしても構わない。
例えば、操作受付部102は、操作領域maに対するタッチ操作が規定時間の間に規定回数だけ繰り返されたときに、タッチ操作を受け付け、タッチ操作が規定時間の間に規定回数(予め定められた回数)だけ繰り返されなかったときに、タッチ操作を受け付けないようにする。
あるいは、操作受付部102は、操作領域maに対するユーザー操作が規定方向(予め定められた方向)へのスライド操作であるときに、ユーザー操作を受け付け、ユーザー操作が規定方向でないときに、ユーザー操作を受け付けないようにする。より具体的には、図19(a)〜図19(f)に示すように操作領域maに対するユーザー操作の規定方向として、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向などを予め設定しておく。そして、操作領域maに対するユーザー操作の方向が規定方向に一致したときに、ユーザー操作を受け付け、ユーザー操作が規定方向に一致しないときに、ユーザー操作を受け付けないようにする。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態の表示装置について説明する。第5実施形態の表示装置1は、第4実施形態とはアイコンの表示領域に設定される操作領域maの数が異なる。
第5実施形態では、例えば図20に示すようにアイコンA4が表示部10の操作画面D2に表示されているものとすると、このアイコンA4の表示領域に3つの操作領域ma1、ma2、ma3が非表示で設定されている。
これらの操作領域ma1、ma2、ma3は、図3(a)〜(c)に示す手順を繰り返すことにより、アイコンA4の表示領域におけるそれぞれの任意位置に所望のサイズで設定される。また、1つのアイコンの表示領域における操作領域の数を任意に設定することができる。
このようなアイコンA4の表示領域における各操作領域ma1、ma2、ma3に対しては、タッチ操作の操作手順が予め設定されている。例えば、操作手順は、各操作領域ma1、ma2、ma3別に設定されており、規定時間の間に操作領域に対して繰り返し行われる規定回数のタッチ操作である。このためには、図21に示すような操作手順テーブルDt3を予め作成して記憶部40等に記憶しておく。この操作手順テーブルDt3では、操作領域ma1に対応付けて規定時間Tの間に1回のタッチ操作が設定され、また操作領域ma2に対応付けて規定時間Tの間に2回のタッチ操作が設定され、操作領域ma3に対応付けて規定時間Tの間に3回のタッチ操作が設定されている。
ここで、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における各操作領域ma1〜ma3のいずれかに対して行われると、操作手順テーブルDt3を参照して、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われたか否かを判定し、操作領域に対応する操作手順で行われたと判定すると、このタッチ操作を受け付け、当該タッチ操作に対応する制御信号を制御部101に出力する。例えば、操作領域ma1が規定時間Tの間に1回のタッチ操作された場合は、タッチ操作が受け付けられる。同様に、操作領域ma2が規定時間Tの間に2回のタッチ操作された場合に、また操作領域ma3が規定時間Tの間に3回のタッチ操作された場合に、タッチ操作が受け付けられる。そして、表示制御部10は、アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。
また、操作受付部102は、タッチパネル20から出力される検知信号に基づき、タッチ操作がアイコンA4の表示領域における各操作領域ma1〜ma3とは異なる他の領域に対して行われたか、又はタッチ操作が各操作領域ma1〜ma3のいずれかに対して行われても、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われなかったと判定すると、このタッチ操作を受け付けず、制御信号を制御部101に出力することもない。このため、インターネットブラウザ機能が実行されない。
次に、第5実施形態の表示装置1の動作について説明する。図22は、表示装置1によるアイコンの選択操作を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D2を表示させる(ステップS501)。
そして、操作受付部102は、操作画面D2に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS502で「Yes」)、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されているか否かを判定する(ステップS503)。例えば、操作受付部102によりタッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていないと判定されると(ステップS503で「No」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS504)。
また、操作受付部102は、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていると判定すると(ステップS503で「Yes」)、更にタッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれているか否かを判定する(ステップS505)。そして、操作受付部102は、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域maに含まれていると判定すると(ステップS505で「Yes」)、操作手順テーブルDt3を参照して、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われたか否かを判定する(ステップS506)。
このとき、操作受付部102によりタッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われたと判定されると(ステップS506で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS504)。
また、操作受付部102により、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれていないと判定されるか(ステップS505で「No」)、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれると判定されながらも、(ステップS505で「Yes」)、タッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われなかったと判定されると(ステップS506で「No」)、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行されることはない。
以降、各ステップS502〜S506の処理が定期的に繰り返されることにより、操作画面D2上のアイコンがタッチ操作されたときには、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されているか否かが判定され、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていない場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行される。また、タッチ操作されたアイコンの表示領域に操作領域が設定されていて、タッチ操作の位置がアイコンの表示領域における操作領域に含まれ、更にタッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われた場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第5実施形態にかかる表示装置1によれば、アイコンの表示領域に複数の操作領域ma1〜ma3が設定されると、タッチ操作の位置がいずれかの操作領域に含まれ、かつタッチ操作がそのタッチ操作された操作領域に対応する操作手順で行われた場合にのみ、アイコンに関連付けられた機能が実行されるので、操作領域が設定されていることを知らない人が表示装置1を操作しても、アイコンの機能を容易に実行することができず、セキュリティを向上させることができ、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
<変形例5−1>
第5実施形態では、操作領域の操作手順として、規定時間の間に操作領域に対して繰り返し行われる規定回数のタッチ操作を例示しているが、他の操作手順を適用してもよい。例えば、操作領域の操作手順として、アイコンの表示領域における各操作領域に対するタッチ操作の順番を設定してもよい。より具体的には、図9に示すアイコンA4の表示領域における各操作領域ma1、ma2、ma3に対するタッチ操作の順番を予め設定しておき、各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番で順次タッチ操作された場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行し、また各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番でタッチ操作されなかった場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行しない。
加えて、各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、タッチ操作される順番が回って来たときに、第5実施形態と同様に規定時間の間に操作領域に対して規定回数のタッチ操作が繰り返し行われたか否かを判定してもよい。この場合は、各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番で順次タッチ操作され、かつ各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、規定時間の間に操作領域に対して規定回数のタッチ操作が繰り返し行われた場合に、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する。
また、各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、タッチ操作される順番が回って来たときに、操作領域に対するユーザー操作の方向が規定方向であるか否かを判定してもよい。この場合は、各操作領域ma1、ma2、ma3がその順番で順次ユーザー操作され、かつ各操作領域ma1、ma2、ma3のいずれについても、操作領域に対するユーザー操作の方向が規定方向である場合に、ユーザー操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する。ユーザー操作の規定方向としては、上方向、下方向、右方向、左方向、時計回り方向、反時計回り方向などがある。
<変形例5−2>
第5実施形態においても、第4実施形態に係る上記変形例4−1と同様に、アイコンに関連付けられた機能を実行しない代わりに、予め設定されたダミーデータを表示部10の画面に表示してもよい。
また、第4実施形態に係る上記変形例4−2、4−3と同様に、アイコンの表示領域における各操作領域別に、日時に応じて、アイコンの表示領域における操作領域の位置を変更したり、ログインしたユーザーに応じて、アイコンの表示領域における操作領域の位置を変更したりしても構わない。
<第6実施形態>
第6実施形態では、表示制御部103は、表示部10の操作画面D1の規定位置に配置された機能アイコンA4(画像)の代わりに、他の各機能アイコンA5、A6、A7(画像)をその規定位置に選択的に表示する。
詳しくは、各機能アイコンA4、A5、A6、A7毎に、アイコンの表示時間帯が設定されている。表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し、現在の日時と各機能アイコンA4〜A7の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し、この選択したアイコンを操作画面D1の規定位置に表示する。従って、日時に応じて、各機能アイコンA4、A5、A6、A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に選択的に表示される。
図23は、各機能アイコンA4、A5、A6、A7とそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルDt4を概念的に示している。この表示時間帯テーブルDt4では、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA4が設定され、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA5が設定され、PM5:00〜PM9:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA6が設定され、PM9:00〜AM7:00の表示時間帯に対応して機能アイコンA7が設定されている。
この場合、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯には、図24(a)に示すように操作画面D1の規定位置に機能アイコンA4が表示され、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯には、図24(b)に示すように操作画面D1の規定位置に機能アイコンA5が表示される。同様に、PM5:00〜PM9:00の表示時間帯には、操作画面D1の規定位置に機能アイコンA6が表示され、またPM9:00〜AM7:00の表示時間帯には、操作画面D1の規定位置に機能アイコンA7が表示される。
また、各機能アイコンA4、A5、A6、A7は、それぞれのインターネットブラウザ機能(インターネットブラウザプログラム)に関連付けられている。これらのインターネットブラウザ機能では、インターネットブラウザ機能の実行時に最初にアクセスされるネット上のサイトが個別に設定されている。このため、各機能アイコンA4、A5、A6、A7のいずれが選択されたかにより、最初にアクセスされるサイトが変わる。詳しくは、各機能アイコンA4、A5、A6、A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に表示されているときに、ユーザーが規定位置のアイコンにタッチ操作すると、操作受付部102により規定位置のアイコンのタッチ操作が受付けられる。そして、制御部101は、タッチ操作された規定位置のアイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。このインターネットブラウザ機能の実行に伴い、通信制御部104が通信部30を通じて該インターネットブラウザ機能で設定されているネット上のサイトに最初にアクセスして、サイトのデータを受信し、表示制御部103がその最初のサイトを表示部10の画面に表示する。従って、規定位置に表示されているアイコンをタッチ操作すると、日時に応じて表示部10の画面に最初に表示されるサイトが変わる。
例えば、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA4がタッチ操作されたときには天気予報に係るサイトが最初に表示され、またAM9:00〜PM5:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA5がタッチ操作されたときには仕事に頻繁に利用されるサイトが最初に表示され、更にPM5:00〜PM9:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA6がタッチ操作されたときにはニュースに係るサイトが最初に表示され、PM9:00〜AM7:00の表示時間帯に対応する機能アイコンA7がタッチ操作されたときには娯楽に係るサイトが最初に表示されるようにする。このため、ユーザーは、図23に示す表示時間帯テーブルDt4を予め適宜設定しておくことにより、時間帯に応じて所望のサイトを直ちに見ることが可能となる。
なお、表示時間帯として、日時だけではなく、曜日や年月日等を設定してもよい。また、操作画面D1の規定位置に選択的に表示されるアイコンの数を増減しても構わない。更に、アイコンに関連付けられる機能として、インターネットブラウザ機能だけではなく、他の機能を関連付けてもよい。
次に、第6実施形態の表示装置1の動作について説明する。図25は、表示装置1による機能アイコンの変更処理を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面D1を表示させる(ステップS601)。このとき、表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し(ステップS602)、現在の日時と表示時間帯テーブルDt4における各機能アイコンA4〜A7の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し(ステップS603)、このアイコンを表示部10の操作画面D1の規定位置に表示する(ステップS604)。
そして、上記の操作画面D1が表示部10に表示されている状態で、操作受付部102が操作画面に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS605で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS606)。
例えば、図24(a)に示すような操作画面D1において、操作受付部102が機能アイコンA1を選択するタッチ操作を受け付けた場合、制御部101は、機能アイコンA1に関連付けられたメール機能を実行する。また、操作受付部102が機能アイコンA4を選択するタッチ操作を受け付けた場合、制御部101は、機能アイコンA4に関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。これにより、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、表示制御部103がその最初にアクセスされたサイトを表示部10の画面に表示する。
また、他の各機能アイコンA5〜A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に表示されているときに、該他の各機能アイコンA5〜A7のいずれかを選択するユーザー操作が受付けられた場合、このユーザー操作が受付けられたアイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行され、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、その最初にアクセスされたサイトが表示部10の画面に表示される。
以降、各ステップS602〜S606の処理が定期的に繰り返されることにより、現在の日時を含む表示時間帯が設定されている各機能アイコンA4〜A7のいずれかが操作画面D1の規定位置に表示され、操作画面D1上の機能アイコンが選択されると、この選択された機能アイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第6実施形態にかかる表示装置1によれば、操作画面D1の規定位置には、現在の日時等に応じて各機能アイコンA4〜A7が選択的に表示されるので、ユーザーにとって使い勝手が向上し、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態の表示装置について説明する。第7実施形態の表示装置1は、第6実施形態と表示制御部103による表示部10の操作画面の表示制御が異なり、操作画面の表示形態も異なる。
第7実施形態では、表示装置1の表示部10に、図26に示すように複数の機能アイコンA1〜A3及び合成アイコンB1を配置した操作画面D2が表示される。各機能アイコンA1〜A3は、それぞれの機能に関連付けられている。また、合成アイコンB1は、複数の機能アイコンB11、B12、B13を合成したものであり、これらの機能アイコンB11、B12、B13がそれぞれの機能に関連付けられている。例えば、各機能アイコンB11、B12、B13は、それぞれのインターネットブラウザ機能に関連付けられている。これらのインターネットブラウザ機能では、インターネットブラウザ機能の実行時に最初にアクセスされるサイトが個別に設定されている。例えば、機能アイコンB11がタッチ操作されたときには天気予報に係るサイトが最初に表示され、また機能アイコンB12がタッチ操作されたときには仕事に頻繁に利用されるサイトが最初に表示され、更に機能アイコンB13がタッチ操作されたときには娯楽に係るサイトが最初に表示される。
このような各機能アイコンB11、B12、B13を合成してなる合成アイコンB1は、次のような手順で作成される。
まず、図27(a)に示すように表示部10の操作画面D2には、各機能アイコンB11、B12、B13が表示されているものとする。この状態で、機能アイコンB11に対するスライド操作が行われると、このスライド操作を操作受付部102が受け付け、表示制御部103は、機能アイコンB11をそのスライド操作の方向に移動させる処理を行う。そして、図27(b)に示すように機能アイコンB11が他の機能アイコンB12に接する位置まで移動されると、表示制御部103は、図27(c)に示すように各機能アイコンB11、B12に対して横方向の縮小処理を施し、横方向に縮小された各機能アイコンB11、B12を合成して、合成アイコンB2を生成する。更に、図27(d)に示すように機能アイコンB13に対するスライド操作が行われて、機能アイコンB13が合成アイコンB2に接する位置まで移動されると、図27(e)に示すように機能アイコンB13に対して横方向の縮小処理が施され、横方向に縮小された機能アイコンB13が合成アイコンB2に合成されて、合成アイコンB1が生成される。これにより、各機能アイコンB11〜B13を合成してなる合成アイコンB1が生成される。
更に、第7実施形態では、表示制御部103による表示部10の制御で、合成アイコンB1の表示サイズ及び表示領域が一定に維持されながらも、合成アイコンB1における各機能アイコンB11〜B13の表示サイズが変更される。詳しくは、機能アイコンB11〜B13毎に、アイコンの表示時間帯が設定されている。表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し、現在の日時と各機能アイコンB11〜B13の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し、この選択したアイコンを最大の表示サイズで表示し、他のアイコンを最小の表示サイズで表示する。
図28は、各機能アイコンB11、B12、B13とそれぞれの表示時間帯を対応付けた表示時間帯テーブルDt5を概念的に示している。この表示時間帯テーブルDt5では、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯に対応して機能アイコンB11が設定され、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯に対応して機能アイコンB12が設定され、PM5:00〜AM7:00の表示時間帯に対応して機能アイコンB13が設定されている。
この場合、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯には、図29(a)に示すように合成アイコンB1において機能アイコンB11が横方向に伸張されて最大の表示サイズで表示されると共に他の各機能アイコンB12、B13が横方向に縮小されて最小の表示サイズで表示される。また、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯には、図29(b)に示すように合成アイコンB1において機能アイコンB12が最大の表示サイズで表示されると共に他の各機能アイコンB11、B13が最小の表示サイズで表示される。更に、PM5:00〜AM7:00の表示時間帯には、図29(c)に示すように合成アイコンB1において機能アイコンB13が最大の表示サイズで表示されると共に他の各機能アイコンB11、B12が最小の表示サイズで表示される。
このため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、最大の表示サイズで表示されている機能アイコンが選択されて、この機能アイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行され、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、その最初にアクセスされたサイトが表示部10の画面に表示される。
例えば、AM7:00〜AM9:00の表示時間帯では、機能アイコンB11が最大の表示サイズで表示されるため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、機能アイコンB11が選択されて、機能アイコンB11に関連付けられたインターネットブラウザ機能が実行され、天気予報に係るサイトが最初にアクセスされて表示される。また、AM9:00〜PM5:00の表示時間帯では、機能アイコンB12が最大の表示サイズで表示されるため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、機能アイコンB12が選択されて、仕事に頻繁に利用されるサイトが最初にアクセスされて表示される。同様に、PM5:00〜AM7:00の表示時間帯では、機能アイコンB13が最大の表示サイズで表示されるため、合成アイコンB1の中央付近がタッチ操作されると、機能アイコンB13が選択されて、娯楽に係るサイトが最初にアクセスされて表示される。このため、ユーザーは、図28に示す表示時間帯テーブルDt5を予め適宜設定しておくことにより、時間帯に応じて所望のサイトを直ちに見ることが可能となる。
また、合成アイコンB1における各機能アイコンB11〜B13の表示サイズが変更されるだけであって、各機能アイコンB11〜B13の表示が維持されるので、現在の日時にかかわらず、各機能アイコンB11〜B13のいずれにもタッチ操作することができ、それぞれのアイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行することが可能である。
なお、表示時間帯として、日時だけではなく、曜日や年月日等を設定してもよい。また、合成アイコンB1に含まれる機能アイコンの数を増減しても構わない。更に、機能アイコンに関連付けられる機能として、インターネットブラウザ機能だけではなく、他の機能を関連付けてもよい。
次に、第7実施形態の表示装置1の動作について説明する。図30は、表示装置1による合成アイコンにおける機能アイコンの表示サイズの変更処理を示すフローチャートである。
表示制御部103は、まず、記憶部40に記憶された操作画面のデータを読み出し、表示部10に操作画面を表示させる(ステップS701)。このとき、表示制御部103は、表示装置1で計時されている現在の日時を取得し(ステップS702)、現在の日時と表示時間帯テーブルDt5における各機能アイコンB11〜B13の表示時間帯を比較して、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンを選択し(ステップS703)、このアイコンについては、最大の表示サイズで表示し、他のアイコンについては、最小の表示サイズで表示する(ステップS704)。
そして、上記のような操作画面D2が表示部10に表示されている状態で、操作受付部102が操作画面D2に配置されたアイコンのタッチ操作を受け付けると(ステップS705で「Yes」)、制御部101は、タッチ操作されたアイコンに関連付けられた機能を実行する(ステップS706)。例えば、操作画面D2において、操作受付部102が合成アイコンB1に含まれる各機能アイコンB11〜B13のいずれかを選択するタッチ操作を受け付けた場合、制御部101は、その選択された機能アイコンに関連付けられたインターネットブラウザ機能を実行する。これにより、該インターネットブラウザ機能で設定されているサイトが最初にアクセスされて、表示制御部103がその最初にアクセスされたサイトを表示部10の画面に表示する。
以降、各ステップS702〜S706の処理が定期的に繰り返されることにより、現在の日時を含む表示時間帯が設定されているアイコンが最大の表示サイズで表示されると共に他のアイコンが最小の表示サイズで表示され、いずれかの機能アイコンが選択されると、この選択された機能アイコンに関連付けられた機能が実行される。
以上のように、本発明の第7実施形態にかかる表示装置1によれば、合成アイコンB1において、現在の日時等に応じて各機能アイコンB11〜B13のいずれかが最大の表示サイズで表示されるので、この最大の表示サイズの機能アイコンを容易に選択することができ、ユーザーにとって使い勝手が向上し、ユーザーに新たな操作性を提供することが可能となる。
なお、第7実施形態では、各機能アイコンB11〜B13に対して横方向の縮小処理や伸張処理を施し、各機能アイコンB11〜B13を横方向に配列して、合成アイコンB1を生成しているが、各機能アイコンB11〜B13に対する縦方向の縮小処理や伸張処理、縦方向の配列により、合成アイコンを生成しても構わない。また、各機能アイコンB11〜B13別に、サイズが異なる大小の機能アイコンの画像を予め作成して記憶部40に記憶しておき、大小の機能アイコンの画像を組み合わせて、合成アイコンを生成しても構わない。
以下では、他の変形例について説明する。上記の実施形態では、表示制御部103が、日時に応じて本表示装置が有する機能を示す複数の画像の中から画像を選択し、当該選択した画像を表示画面に配置されたアイコン内に表示させる場合を説明した。これに対して、変形例にかかる表示装置1では、表示制御部103が、日時に加えて、表示装置1を使用しているユーザーに応じて、本表示装置が有する機能を示す複数の画像の中から画像を選択する。
変形例にかかる表示装置1では、表示制御プログラムがCPUに実行されることにより、制御ユニット100が、更にユーザー特定部として機能する。ユーザー特定部は、操作受付部102が表示装置1へのログイン操作を受け付けた場合に、当該ログイン操作でログインしたユーザーを、表示装置1を使用しているユーザーとして特定する。また、表示装置1が指紋認証や顔認証などの生体認証を行うことができる生体認証センサーや、ユーザーを識別する識別番号を記憶したIDカードを読み取るIDカードリーダーなどを備えている場合、ユーザー特定部は、当該生体認証センサーやIDカードリーダーから出力された情報を用いて、表示装置1を使用しているユーザーを特定してもよい。
変形例にかかる表示装置1では、図23に示す表示時間帯テーブルが、ユーザー毎に記憶部40に記憶されている。表示制御部103は、ユーザー特定部が特定したユーザーに対応する表示時間帯テーブルを選択し、当該選択した表示時間帯テーブルを参照して現在の日時に対応する機能アイコンを特定する。そして、表示制御部103は、特定した機能アイコンを表示部10に表示させる。
所望する機能アイコンは、日時だけでなくユーザー毎に異なることがある。例えば、午前中の時間帯に天気予報に係るサイトを閲覧したいユーザーもいれば、午前中の時間帯にニュースサイトを閲覧したいユーザーもいる。変形例にかかる表示装置1によれば、現在表示装置1を使用しているユーザーにより適した機能アイコンを表示することができるため、ユーザー利便性を更に向上させることができる。
なお、上記各実施形態では、操作画面に表示されるアイコンとして、略正方形状のものを例示しているが、アイコンの形状は特に限定されるものではなく、例えばアイコンが略円形状であってもよい。
また、上記各実施の形態で説明した表示制御方法は、プログラムとして提供することができる。このプログラムは、コンピューターにより読み取り可能な非一時的な記録媒体、例えば、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリーなどに記録される。この場合、当該プログラムを記録したコンピューターにより読み取り可能な非一時的な記録媒体が、本発明の一実施形態となる。
また、上記各実施形態及び各変形例を組み合わせてもよい。